JP2004271804A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間転写ドラムがクランプ部を有する場合でも、そのクランプ部が一次転写位置を通過するときの振動に起因した異常画像の発生を防止できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】中間転写ドラム20の表面に、その表面移動方向と交差する方向に延在する凹状のクランプ部23を形成し、感光体ドラム10の表面に静電潜像を形成しているときにクランプ部23が一次転写位置T1を通過しないように構成する。例えば、感光体ドラム10上の表面移動方向における光書き込み位置Exから一次転写位置T1に至るまでの距離をL1とし、同表面移動方向における潜像形成領域の長さをL0とし、クランプ部23の表面移動方向における幅をWcとしたとき、(L0+Wc)<L1を満たすように露光装置12を配置する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置に係り、詳しくは、潜像担持体上に形成した画像を中間転写体に一旦転写した後、転写材に二次転写する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電子写真を用いた画像形成装置では、潜像担持体(感光体)や中間転写体などはシームレスのドラム形状やベルト形状のものが用いられ、それらの交換頻度もかなり低かった。ところが、近年になって、電子写真を用いた画像形成装置の出力速度の向上に伴い、多量に画像を出力する用途にも用いられるようになっており、一部では印刷機の代替として使われるために印刷機と同等な信頼性が要求されるようになってきている。そのため、画像形成装置に用いる潜像担持体や中間転写体は、その使用量の増大に伴って寿命部品として交換されるようになり、その交換性を考えた構成がとられるようになっている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されている画像形成装置では、ドラムの表面部に設けたクランプ部により、シート状の感光体(以下「感光体シート」という。)を着脱可能に挾持するように、潜像担持体が構成されている。この画像形成装置では、感光体シートの端部がクランプ部で挾持され、感光体シートがドラムの表面に巻き付けられる。この感光体シートを交換する際には、クランプ部から感光体シートを外して新しい感光体シートと交換することできる。このようにクランプ部を操作するだけで、劣化した感光体シートを交換できる。したがって、ドラム表面に感光体層が固設された感光体ドラムごと交換したり、複数の支持ローラに掛け渡した無端状の感光体ベルトを交換したりする場合に比して、より簡便な交換が可能となる。
また、特許文献2に開示されている画像形成装置では、ドラムの表面に設けたクランプ部により、中間転写用のシート状のゴム部材(以下、ブランケットシート」という。)を着脱可能に挾持するように、中間転写体が構成されている。この画像形成装置では、上記感光体シートの場合の同様に、ドラム表面に中間転写面が固設された中間転写ドラムごと交換したり、複数の支持ローラに掛け渡した無端状の中間転写ベルトを交換したりする場合に比して、より簡便な交換が可能となる。
【0004】
【特許文献1】
特表2000−512056号
【特許文献2】
特表平10−509525号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の画像形成装置では、潜像担持体及び中間転写体がそれぞれクランプ部材を配設するのための凹状の表面分割部(切り欠き部)をドラム表面に有することになる。そして、ドラムの回転に伴い各表面分割部(切り欠き部)が一次転写位置で対向する部材の表面に当接することになる。予め画像を作成済みの刷版を用いる印刷機においては、版胴、ブランケット胴および圧胴の各ドラム間の相対的な速度が合っていれば精細な画像が得られる。しかしながら、電子写真方式の画像形成装置においては、レーザ光学系やLEDアレイヘッドなどの露光装置により潜像担持体の回転に同期させて画像を形成するために、潜像担持体の絶対的な回転精度が画像品質に大きく影響を与える。そのため、前述のように潜像担持体や中間転写体を構成するドラムの表面に表面分割部(切り欠き部)が設けられていると、この表面分割部が一次転写位置で対向する部材の表面に当接する際に潜像担持体が振動してしまう。この潜像担持体の振動によって潜像担持体の駆動ムラが発生し、形成される画像に対してノイズを与えてしまうおそれがあるという問題点があった。
なお、上記表面分割部の当接によって潜像担持体に振動が発生して画像にノイズを与えてしまうという問題点は、潜像担持体や中間転写体の表面分割部が切り欠き部のように凹状の場合だけではなく、表面分割部が凸状の場合にも同様に発生し得るものである。
【0006】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものである。その目的は、潜像担持体、中間転写体又は転写材保持部材が凹状又は凸状の表面分割部を有する場合でも、その表面分割部が転写位置を通過するときの振動に起因した異常画像の発生を防止できる画像形成装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、潜像担持体と、該潜像担持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像剤で現像してトナー画像を形成する現像手段と、該潜像担持体に対向する一次転写位置で該潜像担持体に当接しながら移動する表面に該潜像担持体上のトナー画像が転写される中間転写体と、該中間転写体に対向する二次転写位置で該中間転写体に当接しながら移動するように転写材を搬送し該転写材の表面に該中間転写体上のトナー画像を転写する二次転写手段とを備えた画像形成装置において、該像担持体及び該中間転写体の少なくとも一方の表面に、その表面移動方向と交差する方向に延在する凹状又は凸状の表面分割部を形成し、該潜像形成手段で該潜像担持体の表面に潜像を形成しているときに該表面分割部が該一次転写位置を通過しないように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記表面分割部を上記中間転写体の表面に形成し、上記潜像担持体上の表面移動方向における上記潜像形成手段による潜像形成位置から上記一次転写位置に至るまでの距離をL1とし、該表面移動方向における潜像形成領域の長さをL0とし、該表面分割部の中間転写体表面移動方向における幅をWcとしたとき、(L0+Wc)<L1を満たすことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記潜像担持体の表面に複数の潜像を連続して形成するときの潜像担持体表面移動方向における互いに隣り合う潜像形成領域の隙間の幅をW0としたとき、L1<(L0+W0+Wc)を満たすことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの画像形成装置において、上記中間転写体を、中間転写用のシート部材と、該シート部材を表面に保持し該表面に上記表面分割部が形成された回転体とを用いて構成し、該シート部材の端部を着脱可能に挟持するための挟持部材を、該表面分割部に配設したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの画像形成装置において、上記中間転写体上の表面移動方向の複数箇所に、上記表面分割部を形成し、上記二次転写手段を、上記転写材を表面に保持して搬送する転写材保持部材を用いて構成し、該転写材保持部材上の表面移動方向と交差する方向に延在する凹状又は凸状の表面分割部を、該転写材保持部材の表面に形成し、上記一次転写位置で上記潜像担持体と上記中間転写体の表面分割部とが当接するときに、上記二次転写位置で該中間転写体の他の表面分割部と該転写材保持部材の表面分割部とが当接するように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記転写材の端部を着脱可能に挟持するための挟持部材を、上記転写材保持部材の表面分割部に配設したことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかの画像形成装置において、上記潜像担持体が、接合部のない無端移動面に潜像を担持する回転体であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記潜像担持体の潜像を担持する表面を形成する感光材料として、アモルファスシリコン材料を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項2乃至4のいずれかの画像形成装置において、上記潜像担持面上の表面移動方向と交差する方向に延在する凹状又は凸状の表面分割部を、該潜像担持体の表面に形成し、上記一次転写位置で該潜像担持体の表面分割部と該中間転写体の表面分割部とが互いに当接するように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項9の画像形成装置において、上記潜像担持体を、潜像担持用のシート部材と、該シート部材を表面に保持し該表面に上記表面分割部が形成された回転体とを用いて構成し、該シート部材の端部を着脱可能に挟持するための挟持部材を、該表面分割部に配設したことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項9の画像形成装置において、上記潜像担持体を、複数の潜像担持用のシート部材と、各シート部材を表面に保持し表面移動方向の複数箇所に上記表面分割部が形成された回転体とを用いて構成し、該シート部材を着脱可能に挟持するための挟持部材を、各表面分割部に配設したことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項10又は11の画像形成装置において、上記潜像形成用のシート部材が、有機材料を用いた有機感光体であることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項11の画像形成装置において、上記一次転写位置で上記潜像担持体の一つの表面分割部と上記中間転写体の表面分割部とが当接するときに、該潜像担持体の他の表面分割部が上記潜像形成位置に位置するように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項9の画像形成装置において、上記中間転写体を、複数の中間転写用のシート部材と、各シート部材を表面に保持し表面移動方向の複数箇所に上記表面分割部が形成された回転体とを用いて構成し、該シート部材を着脱可能に挟持するための挟持部材を、各表面分割部に配設したことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項14の画像形成装置において、上記二次転写手段を、上記転写材を表面に保持して搬送する転写材保持部材を用いて構成し、該転写材保持部材上の表面移動方向と交差する方向に延在する凹状又は凸状の表面分割部を、該転写材保持部材の表面に形成し、上記一次転写位置で上記潜像担持体の表面分割部と上記中間転写体の表面分割部とが当接するときに、上記二次転写位置で該中間転写体の他の表面分割部と該転写材保持部材の表面分割部とが当接するように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、潜像担持体と、該潜像担持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像剤で現像してトナー画像を形成する現像手段と、該潜像担持体に対向する一次転写位置で該潜像担持体に当接しながら移動する表面に該潜像担持体上のトナー画像が転写される中間転写体と、該中間転写体に対向する二次転写位置で該中間転写体に当接しながら移動するように転写材を搬送し該転写材の表面に該中間転写体上のトナー画像を転写する二次転写手段とを備えた画像形成装置において、該二次転写手段を、転写材を表面に保持して搬送する転写材保持部材を用いて構成し、該転写材保持部材上の表面移動方向と交差する方向に延在する凹状又は凸状の表面分割部を、該転写材保持部材の表面に形成し、該潜像形成手段で該潜像担持体の表面に潜像を形成しているときに該表面分割部が該二次転写位置を通過しないように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、請求項16の画像形成装置において、上記潜像担持体上の表面移動方向における上記潜像形成手段による潜像形成位置から上記一次転写位置に至るまでの距離をL1とし、上記中間転写体の表面移動方向における該一次転写位置から上記二次転写位置に至るまでの距離をL2とし、該潜像担持体の表面移動方向における潜像形成領域の長さをL0とし、該表面分割部の中間転写体表面移動方向における幅をWcとしたとき、(L0+Wc)<(L1+L2)を満たすことを特徴とするものである。
また、請求項18の発明は、請求項16の画像形成装置において、上記潜像担持体上の表面移動方向における上記潜像形成手段による潜像形成位置から上記一次転写位置に至るまでの距離をL1とし、上記中間転写体の表面移動方向における該一次転写位置から上記二次転写位置に至るまでの距離をL2とし、該潜像担持体の表面移動方向における潜像形成領域の長さをL0とし、該表面分割部の中間転写体表面移動方向における幅をWcとし、該潜像担持体の表面に複数の潜像を連続して形成するときの潜像担持体表面移動方向における互いに隣り合う潜像形成領域の隙間の幅をW0とし、該連続して形成する潜像の個数をNsをしたとき、{L0×Ns+W0×(Ns−1)+Wc}<(L1+L2)を満たすことを特徴とするものである。
また、請求項19の発明は、請求項16の画像形成装置において、上記潜像担持体上の表面移動方向における上記潜像形成手段による潜像形成位置から上記一次転写位置に至るまでの距離をL1とし、上記中間転写体の表面移動方向における該一次転写位置から上記二次転写位置に至るまでの距離をL2とし、該潜像担持体の表面移動方向における潜像形成領域の長さをL0とし、該表面分割部の中間転写体表面移動方向における幅をWcとし、該潜像担持体の表面に複数の潜像を連続的に形成するときの潜像担持体表面移動方向における互いに隣り合う潜像形成領域の隙間の幅をW0としたとき、該連続して形成する潜像の個数Nsよりも小さい範囲内にあるいずれか一つの自然数Nについて、{L0×N+W0×(N−1)+Wc}<(L1+L2)且つ、(L1+L2)<{L0×N+W0×N+Wc}を満たすことを特徴とするものである。
また、請求項20の発明は、請求項1乃至19のいずれかの画像形成装置において、上記潜像担持体、上記中間転写体及び上記二次転写手段のそれぞれを、ドラム形状の回転体を用いて構成し、各回転体を回転駆動するための複数の駆動力伝達部材を順次連結するように構成したことを特徴とするものである。
【0008】
請求項1乃至15及び請求項20の画像形成装置において、潜像形成手段で形成した潜像担持体上の潜像は、潜像担持体の表面移動により、現像手段で現像されてトナー画像となった後、中間転写体に対向する一次転写位置に向かって移動する。潜像担持体上のトナー画像は、中間転写体の凹状又は凸状の表面分割部で分割された表面部分に転写される。そのため、潜像担持体上のトナー画像の先端が一次転写位置に到達する直前に、中間転写体の表面分割部が一次転写位置を通過するように、潜像担持体及び中間転写体の各表面を移動させることになる。この中間転写体の表面分割部が一次転写位置を通過するときに、中間転写体の表面分割部が潜像担持体に当接して潜像担持体に振動が発生し、潜像形成に悪影響を与えるおそれがある。
そこで、潜像形成手段で潜像担持体の表面に潜像を形成しているときに上記表面分割部が一次転写位置を通過しないように構成している。これにより、中間転写体の凹状又は凸状の表面分割部が一次転写位置を通過するときの振動に起因した潜像担持体の駆動ムラ(回転ムラ)が、潜像担持体への潜像形成時に発生しないようにしている。
また、請求項16乃至20の画像形成装置では、中間転写体上のトナー画像は、二次転写位置において、転写材保持部材の凹状又は凸状の表面分割部で分割された表面部分に保持された転写材に転写される。そのため、中間転写体上のトナー画像の先端が二次転写位置に到達する直前に、転写材保持部材の表面分割部が二次転写位置を通過するように、潜像担持体、中間転写体及び転写材保持部材の各表面を移動させることになる。この転写材保持部材の表面分割部が二次転写位置を通過するときに、転写材保持部材の表面分割部が中間転写体に当接すると、その当接による振動が潜像担持体に伝わって潜像形成に悪影響を与えるおそれがある。
そこで、潜像形成手段で潜像担持体の表面に潜像を形成しているときに転写材保持部材の表面分割部が二次転写位置を通過しないように構成している。これにより、転写材保持部材の凹状又は凸状の表面分割部が二次転写位置を通過するときの振動に起因した潜像担持体の駆動ムラ(回転ムラ)が、潜像担持体への潜像形成時に発生しないようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を電子写真式の画像形成装置に適用した実施形態について説明する。
図2は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、潜像担持体としての感光体ドラム10と、中間転写体としての中間転写ドラム20と、二次転写手段としての二次転写装置30とを備えている。二次転写装置30は、転写材としての転写紙40を表面に保持する転写材保持部材としての二次転写ドラム31を用いて構成されている。感光体ドラム10と中間転写ドラム20とは一次転写位置でT1で互いに当接して対向するように配置され、中間転写ドラム20と二次転写ドラム31とは二次転写位置でT2で互いに当接して対向するように配置されている。また、各ドラム10,20,31は図中矢印方向に回転駆動され、各転写位置T1,T2で互いに対向している表面が同じ方向に移動するようになっている。
感光体ドラム10の周囲には、中間転写ドラム20のほか、帯電装置11と、露光装置12と、現像手段としての現像装置13と、スクイズ装置14と、除電装置(QL:クエンチングランプ)15と、クリーニング装置16とが配設されている。感光体ドラム10の表面に潜像を形成する潜像形成手段は、帯電装置11及び露光装置12で構成されている。
また、本実施形態の画像形成装置は、給紙部50と、転写材搬送手段としての紙搬送装置(チェーンデリバリ)60と、定着装置70と、排紙部80とを備えている。
【0010】
感光体ドラム10の表面に設けられる感光体としては、有機感光体(OPC)又はa−Si(アモルファスシリコン)感光体などが使用される。
帯電装置11としては、スコロトロンによるコロナチャージャや帯電ローラなどが用いられる。露光装置12としては、半導体レーザとポリゴンミラーの組み合わせによる光書込ユニットのほか、装置の小型化につながるLEDアレイなどの固体発光素子を使用することもできる。
【0011】
現像装置13は、液体であるキャリア液に微細な粒径の樹脂トナーを分散させた液体現像剤を用いるものである。この現像装置13は、現像剤担持体としての現像ローラと感光体ドラム1の間に微小なギャップを設け、このギャップに液体現像剤を供給して現像する。さらに、液体現像剤を用いた別の現像方法として、現像ローラに導電性を持ったゴムなどの弾性体を用い、この現像ローラ上に薄い現像剤の液膜を形成したのち、現像ローラを感光体ドラム表面に接触させて現像させる方法もある。これらの液体現像方式を採用した場合は、本実施形態のようにスクイズ装置14を設けるのが一般的である。このスクイズ装置14は、感光体ドラム10上に現像されたトナー画像中のキャリア液の余剰分を搾り取る装置である。このキャリア液の余剰分を搾り取ることにより、転写材としての転写紙に転移するキャリア液を極力低減させることができる。
【0012】
なお、現像装置13としては、液体現像剤を用いるもののほか、乾式の現像剤を用いた現像装置を使用することもできる。この乾式の現像剤を用いる場合も、使用する現像剤に適合した現像装置が用いられる。例えば、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤や磁性トナーからなる一成分現像剤を使う場合には、内部にマグネットローラを内蔵する現像剤担持体としての現像スリーブを備えた現像装置が使用される。この現像装置では、現像剤を担持した現像スリーブを回転することにより、感光体ドラム1が対向している現像領域に現像剤を搬送する。また、非磁性トナーからなる一成分現像剤を用いる場合には、金属やゴムなどで作成された現像剤担持体としての弾性スリーブを備えた現像装置が使用される。この現像装置では、弾性スリーブ上にトナー層を形成し、この弾性スリーブを回転することにより、弾性スリーブ上のトナー層を感光体ドラム1が対向している現像領域に搬送する。
ここで、磁性及び非磁性のいずれの現像剤を用いる場合も、接触現像方法のほか非接触現像方法を採用することもできるい。接触現像方法は、現像スリーブ等の現像剤担持体で搬送した現像剤を感光体ドラムに接触させて現像する方法である。非接触現像方法は、感光体ドラム1とトナーとを非接触状態にしたまま現像スリーブ等の現像剤担持体側から感光体ドラム1側にトナーを飛翔させて現像する方法である。
【0013】
中間転写ドラム20は、トナー画像を感光体ドラム10から転写紙40へ転写する過程で一時的に保持する機能を有している。この中間転写ドラム20は、感光体ドラム10に対して所定の圧力で接触させるとともに、一次転写バイアス電圧が印加されている。これにより、感光体ドラム10上のトナー画像が中間転写ドラム20上へ忠実に静電転写される。
中間転写ドラム20としては、ドラム状のものやベルト状のものがあるが、本実施形態では、ドラム上にゴム材からなるシート部材を巻きつけたブランケットシートタイプのものを用いている。中間転写ドラム20の構成については後で詳細に述べる。
【0014】
二次転写装置30は、中間転写ドラム20上から転写紙40へトナー画像を転写させる装置である。この二次転写装置30は、転写紙40を表面に保持して搬送する転写材保持部材としての二次転写ドラム31を用いて構成されている。この二次転写ドラム31は、表面に保持した転写紙40を二次転写位置T2で中間転写ドラム20に接触させ、二次転写ドラム31と中間転写ドラム20との間に転写紙40を挾んで圧力を加えるとともに、二次転写バイアス電圧が印加される。これにより、中間転写ドラム20上のトナー画像が静電気力と粘着力で転写紙40に転写される。また、この二次転写装置30の二次転写ドラム31は、転写紙40の端部をくわえ込んで搬送するための挾持部材としてのクランプ部材が配設された表面分割部としてのクランプ部32を有しており、用紙搬送の信頼性が高いものになっている。
【0015】
除電装置(QL:クエンチングランプ)15は、一次転写後の感光体ドラム10上の残留電位を露光によって除電するためのものである。
クリーニング装置16は、転写後の感光体ドラム10上の未転写トナーやゴミなどの不純物を清掃するためのものである。このクリーニング装置16としては、ゴムブレード、ファーブラシ、ウェブなどで構成されるものがあり、現像方式によって適当なものが選択される。
定着装置70としては、非接触タイプの赤外線ランプを用いたIR定着装置、フラッシュランプを用いたフラッシュ定着装置、加熱ローラと加圧ローラからなる接触タイプのローラ定着装置等を用いることができる。また、これらの定着装置を組み合わせて用いることもできる。
【0016】
次に、本実施形態に係る画像形成装置の動作について説明する。
図2に示すように、感光体ドラム10を矢印方向に回転駆動しながら帯電装置11で一様に帯電した後、露光装置12によって感光体ドラム10上に静電潜像を形成する。そして、現像装置13によって感光体ドラム10表面に形成された静電潜像に現像剤中のトナー粒子を静電気的に移行させて現像し、トナーによる顕像(以下「トナー画像」という)を形成する。ついで、トナー画像が形成された感光体ドラム10が更に回転すると、感光体ドラム10上のトナー画像形成部分が、感光体ドラム10と中間転写ドラム20とが当接する一次転写位置T1に移動する。
一次転写位置T1では、中間転写ドラム20に印加された一次転写バイアス電圧によって発生した電界で、感光体ドラム10上のトナー画像が中間転写ドラム20に引き寄せられて転写される(一次転写)。
ついで、給紙部50から給紙手段51によって搬送された転写紙40は、その先端部が二次転写ドラム31のクランプ部32によって咥え込まれ、中間転写ドラム20と当接する二次転写位置T2に移動する。この二次転写位置T2では、転写紙40の裏面に二次転写装置30によって二次転写バイアス電圧が印加されると同時に、圧力がかけられる。この二次転写バイアス電圧で発生した電界と圧力とによって、中間転写ドラム20上のトナー画像が転写紙40に引き寄せられ、転写される(二次転写)。
この後、未定着画像が転写された転写紙40は、その先端が二次転写ドラム31のクランプ部32から離れると同時に紙搬送装置(チェーンデリバリ)60に設けられたクランプ部61によって咥えられる。さらに、転写紙40が紙搬送装置60で搬送される紙搬送経路の途中に設けられた定着装置70を通過する際に、転写紙40の表面の未定着トナー画像が定着され、排紙部80にスタックされる。
一方、二次転写後の感光体ドラム10は、除電装置(QL)15でその表面上の残留電荷が除電され、さらにクリーニング装置16によってクリーニングされ、未転写現像剤が回収除去され、次の作像に備えられる。
【0017】
次に、本実施形態の中間転写ドラム20の構成について詳述する。
図3は中間転写ドラム20の部分拡大断面図である。一般的に中間転写ドラム20の表面には、一次転写性および二次転写性を高めるために、その表面に離型性を持たせたゴム材などからなる弾性体が設けられるが、本実施形態ではブランケットシートと呼ばれる中間転写用のシート材22を回転体としての中間転写ドラム本体21に巻きつけている。
【0018】
図4は、本実施形態の中間転写ドラム20のブランケットシート22の断面図である。ブランケットシート22は、帆布などからなる伸縮性が少なく耐久性を有する基材220上に、一次転写バイアス電圧を印加するための導電層221が形成され、その上に適度な弾性と適度な抵抗値を有するゴム材等による弾性層222が設けられている。さらに、この弾性層222の上に剥離性を持たせるためのオーバーコート層223が設けられている。このオーバーコート層223の表面が中間転写面となる。以上の構成により、感光体ドラム10と中間転写ドラム20との間に加圧力をかけることにより、ブランケットシート22に設けられた弾性層222の潰れによって感光体と中間転写ドラム20との間に適度なニップが形成される。そして、この加圧力と同時に一次転写バイアス電圧を導電層221印加することにより、圧力と静電気力によって感光体ドラム10上のトナー画像を中間転写ドラム20に転写することができ、良好な一次転写特性が得られる。
また、二次転写においても、ブランケットシート22が適度な弾性を持っていることにより、表面性の粗い転写紙40に対しても転写紙表面の凹凸によく追従し、かつオーバーコート層223の離型性によってブランケットシート表面からトナーが剥離し易くなるため、良好な二次転写性が確保される。
【0019】
また、図3に示すように、中間転写ドラム20には、回転軸方向に延在するように溝状に切り欠かれた凹状の表面分割部としてのクランプ部23が設けられている。このクランプ部23には挾持部材としてのクランプ部材230が配設されている。また、ブランケットシート22の両端には、たとえばアルミ材などによる被挾持部としてのクランプバー22aが取り付けられている。このブランケットシート両端のクランプバーが中間転写ドラム20のクランプ部材230によって挾持され、ブランケットシート22がテンションをかけた状態で中間転写ドラム20上に巻きつけられる。このようにブランケットシート22を巻きつける構成をとることにより、劣化したブランケットシート22を交換する際にオペレータが容易に交換することができ、機械の停止時間を大幅に短縮することができる。
【0020】
次に、本実施形態の二次転写装置30の構成について詳述する。
図5は、二次転写装置30を構成する二次転写ドラム31の部分拡大断面図である。この二次転写ドラム31は、二次転写ドラム本体33と、二次転写ドラム本体33上に設けられたクランプ部32と、二次転写ドラム本体33の外周面に設けられた弾性層34で構成されている。クランプ部32には、転写紙40の先端を挟み込んで二次転写ドラム本体33に巻きつけるための挾持部材としてのクランプ部材320が設けられている。このクランプ部材320は、付勢手段としてのバネ部材321によって転写紙40の先端を挟み込む向きに付勢されている。また、弾性層34は適度な弾性特性と抵抗値を持ったゴム材等で構成され、中間転写ドラム20と二次転写ドラム31の間に挟持された転写紙40に、圧力と電界を付与する機能を持つ。
【0021】
図6(a)〜(e)は、上記構成の二次転写装置30の動作の説明図である。まず、給紙部50から給紙された転写紙40は、二次転写ドラム31の回転と同期してレジストローラ52で送り出される。そして、二次転写ドラム31が回転するとともにクランプ部材320が矢印方向に開放し、このクランプ部材320が開放した部分に転写紙40が送り込まれる(図6(a))。
さらに二次転写ドラム31が回転していくと、クランプ部材320が矢印方向に閉じられて転写紙40の先端がクランプ部材320にくわえられる(図6(b))。このクランプ部材320の開閉動作は、たとえば二次転写ドラム31の端部に設けられた図示しないカム部材にクランプ部材320の軸が連結されており、二次転写ドラム31の回転とともに上記カム部材が装置本体に設けられた図示しないカムフォロアに当接して動作するように構成することで達成される。
その後、二次転写ドラム31の回転に伴い転写紙40が二次転写ドラム本体33に巻きつけられながら、中間転写ドラム20との当接部である二次転写位置T2に搬送される(図6(c))。この際、中間転写ドラム20と二次転写ドラム31とにそれぞれ設けられたクランプ部23,32のエッジ部が、お互いに当接しながら回転する。こうすることで、中間転写ドラム20上に巻きつけられたブランケットシート22の先端と転写紙40の先端がちょうど当接することになり、転写紙40の先端から画像が転写される(図6(c)中のA部参照)。
そして、中間転写ドラム20と二次転写ドラム31とのの間には、図示しない加圧手段により転写圧が加えられると同時に二次転写ドラム31上の弾性層34を通じて図示しないバイアス電圧印加手段により二次転写バイアスが印加される。この圧力と電界によって中間転写ドラム20上のトナー画像が転写紙40上に転写される(図6(d))。
このようにして、中間転写ドラム20と二次転写ドラム31は当接しながら回転し、二次転写ドラム31上の転写紙40は紙搬送装置(チェーンデリバリ)60に向かう。この紙搬送装置60には二次転写ドラム31から転写紙40を受けとるためのクランプ部61が設けられており、二次転写ドラム31上のクランプ部32が紙搬送装置60に近接する位置で、前述のカム部材により二次転写ドラム31のクランプ部材320が矢印方向に開放して転写紙40の先端を離す。それと同時に、紙搬送装置60のクランプ部61が転写紙40の先端を咥え込むことにより、転写紙40の受け渡しが行われる(図6(e))。
【0022】
次に、本発明の特徴部である、中間転写ドラム20のクランプ部23及び二次転写ドラム31のクランプ部32がそれぞれ各転写位置で対向する部材に当接して振動が発生した場合でも感光体ドラム10上の潜像の書き込みに影響がでない構成について説明する。
上記構成の画像形成装置において、帯電装置11で帯電された感光体ドラム10の表面は、露光装置12によって露光され潜像が形成される。この潜像は現像装置13により現像され、現像後のトナー画像が中間転写ドラム20に一次転写される。このとき、感光体ドラム10上に形成されたトナー画像の先端と中間転写ドラム20上に巻きつけられたブランケットシート22の先端の位置が合うように感光体ドラム10と中間転写ドラム20の回転の同期が取られる。このようにして感光体ドラム10上のトナー画像は中間転写ドラム20のクランプ部23を越えたところで転写を開始するが、前述のようにクランプ部23は切り欠き状になっており、感光体ドラム10と中間転写ドラム20との間には転写のための圧力が印加されている。そのため、感光体ドラム10と中間転写ドラム20のクランプ部23が当接する際の衝撃が生じ、この衝撃によって感光体ドラム10に発生した振動が、感光体ドラム10の駆動に影響を与えることになる。したがって、このときに露光装置12による画像データの書き込み動作が行われた場合には、感光体ドラム10の駆動ムラにより書き込まれた潜像にノイズが発生することになる。
また、2次転写位置で中間転写ドラム20のクランプ部23が二次転写ドラム31に当接したり、二次転写ドラム31のクランプ部32が中間転写ドラム20に当接したりする場合には、中間転写ドラム20に振動が発生する。この2次転写位置で各クランプ部23,32が対向する部材に当接することによって発生した振動は、中間転写ドラム20を通じて感光体ドラム10に伝達するために、同じように感光体ドラム20への潜像の書き込みに影響がでる。
そこで、本実施形態の画像形成装置では、次に示すように上記クランプ部23,32が転写位置で対向する部材に当接して振動が発生した場合でも感光体ドラム10上の潜像の書き込みに影響がでないように構成している。
【0023】
図1は、本実施形態の画像形成装置における感光体ドラム10上の書き込み位置(潜像形成位置)Exと、一次転写位置T1と、中間転写ドラム20のクランプ部23の位置との関係を示す説明図である。
中間転写ドラム20にはブランケットシート22を巻きつけるためのクランプ部23が設けられており、このクランプ部23は中間転写ドラム20の円周を切り欠いた形になっている。また、感光体ドラム10と中間転写ドラム20の軸方向の両端部にはそれぞれ図示しないリムが設けられ、さらに片側の端部には図示しない駆動力伝達部材としてのギヤがそれぞれ設けられている。両ドラム10,20はこれらのギヤが噛み合うことによって同じ周速で回転している。
また、感光体ドラム10の軸と中間転写ドラム20の軸とは異なる側板に取り付けられており、スプリングなどのバネ部材によって圧力が加えられた状態でお互いが当接している。すなわち、感光体ドラム10と中間転写ドラム20とがバネ部材によって押し付けられることで、中間転写ドラム20に巻きつけられたブランケットシート22が押しつぶされ、両ドラムが互いに当接する一次転写位置T1においてニップを形成する。したがって、中間転写ドラム20のクランプ部23のエッジ部分が感光体ドラム10に当接する一次転写位置T1において、感光体ドラム10が一瞬ブランケットシート22に乗り上げながら押しつぶす形になり、このときの衝撃により感光体ドラム10の駆動に駆動ムラが生じることになる。この駆動ムラが生じた際に露光装置12で書き込み動作が行われていた場合には、画像上にバンディングと呼ばれる横筋状の異常画像が発生してしまう。
そこで、この感光体ドラム1の駆動ムラの影響を避けるために露光装置12を所定位置に配設している。すなわち、次の(1)式を満たすように露光装置12を配設している。ここで、式中のL1は、感光体ドラム10上の表面移動方向における光書き込み位置(潜像形成位置)Exから一次転写位置T1に至るまでの距離である(図1参照)。また、L0は有効画像領域(潜像形成領域)の長さであり、Wcはクランプ部23の中間転写ドラム表面方向の幅である。
【数1】
(L0+Wc)<L1 ・・・(1)
【0024】
このように露光装置12を配設することにより、中間転写ドラム20のクランプ部23が感光体ドラム10に当接した時には潜像の書き込み動作が終了している。したがって、中間転写ドラム20のクランプ部23が感光体ドラム10に当接することによって生じる感光体ドラム10の駆動ムラの影響を避けることができる。
【0025】
なお、感光体ドラム1の表面に複数の静電潜像を連続して形成し、複数枚の転写紙40を連続して出力する場合は、更に次の(2)式を満たすように露光装置12を配置する。ここで、式中のWcは、中間転写ドラム20のクランプ部23の表面移動方向における幅である。
【数2】
L1<(L0+W0+Wc) ・・・(2)
【0026】
このように露光装置12を配設することにより、中間転写ドラム20のクランプ部23が一次転写位置T1で感光体ドラム10に当接した時には静電潜像の書き込み動作が終了している。しかも、後続の静電潜像の書き込みを開始するときには、中間転写ドラム20のクランプ部23が一次転写位置T1を通過し終わっている。つまり、互いに隣接する2つの有効画像領域(潜像形成領域)の隙間(紙間)が光書き込み位置(潜像形成位置)Exを通過するときに、中間転写ドラム20のクランプ部23が一次転写位置T1を通過することになる。したがって、複数枚の転写紙40を連続して出力する場合でも、中間転写ドラム20のクランプ部23が感光体ドラム10に当接することによって生じる感光体ドラム10の駆動ムラの影響を避けることができる。
【0027】
図7は、本実施形態の画像形成装置における中間転写ドラム20のクランプ部23と二次転写ドラム31のクランプ部32との位置関係を示す説明図である。二次転写ドラム31には、転写紙40の先端をくわえ込んで搬送するためのクランプ部32が設けられている。また、二次転写ドラム31の両端部には感光体ドラム10や中間転写ドラム20と同様に、二次転写ドラム31の両端部には図示しないリムが設けられ、片端部には図示しないギヤが設けられている。この二次転写ドラム31のギヤと中間転写ドラム20のギヤとが噛み合うことによって、中間転写ドラム20と同速でかつ同期して回転している。このように二次転写ドラム31にクランプ部32を設けることにより、給紙部50から搬送された転写紙40の先端を確実にくわえ込むことができ、非常に信頼性の高い紙搬送を行うことができる。また、転写紙40を巻きつけたまま中間転写ドラム20の回転に完全に同期して回転させられるため、転写紙40上にブランケットシート22上の画像を精度よく転写することができ、非常に高精細の画像が得られる。
また、一次転写によって感光体ドラム10上から中間転写ドラム20上に転写したトナー画像は、二次転写ドラム31上に巻きつけられた転写紙40に二次転写される。この二次転写の際に中間転写ドラム20と二次転写ドラム31との間には図示しないバネ部材によって加えられた加圧力により当接部にニップが形成される。したがって、二次転写の際には、上述の感光体ドラム10と中間転写ドラム20との間に発生したのと同様な衝撃が生じることになる。感光体ドラム10、中間転写ドラム20および二次転写ドラム31はそれぞれドラム端部に設けられたギヤによって連結されて回転駆動しているため、この衝撃は感光体ドラム10の駆動精度にも少なからず影響を与え、結果として異常画像の原因となる。
【0028】
そこで、本実施形態では、図7に示すように中間転写ドラム20の2つのクランプ部のうち一方のクランプ部23Aが感光体ドラム10に当接しているときに、他のクランプ部23Bが二次転写ドラム31と当接するように構成している。この構成によれば、感光体ドラム10と中間転写ドラム20のクランプ部23Aとの間の当接時の衝撃と、中間転写ドラム20のクランプ部23Bと二次転写ドラム31のクランプ部32との間の当接時の衝撃とをほぼ同時に発生させることができる。そして、この衝撃による振動が発生しているとき、露光装置12の潜像の書き込みは行われないため、画像への悪影響を排除することができる。
【0029】
なお、中間転写ドラム20上のクランプ部は2箇所以上であればいくつでもその効果は同様に得られるが、装置の大型化を避けるためドラムの径を必要以上に大きくしないためにも、実用上は2箇所ないしは3箇所程度が好ましい。
図8のように、中間転写ドラム20上の3箇所にクランプ部23A,23B,23Cを設けた場合は、3枚のブランケットシート22A,22B,22Cが中間転写ドラム20に巻きつけられることになる。このようにブランケットシートの枚数を増やすことにより、ブランケットシート1枚あたりの印刷枚数が分散されるため、交換期間が延びることで連続的な使用が可能となり、装置の生産性が向上するという利点を有する。
【0030】
図9は、本発明の他の実施形態に係る画像形成装置における感光体ドラムのクランプ部と中間転写ドラムのクランプ部と二次転写ドラムのクランプ部との位置関係を示す説明図である。この画像形成装置の基本的な構成及び動作は、上記図2等で示した実施形態に係る画像形成装置と同様であるので、説明を省略する。本実施形態の画像形成装置では、感光体ドラム10の表面に、回転軸方向に延在するように溝状に切り欠かれた凹状の表面分割部としてのクランプ部100が設けられている。このクランプ部100には、図3に示した中間転写ドラム20の構成と同様の挾持部材としてのクランプ部材を有し、感光体ドラム本体上にシート状の感光体を巻きつける構成となっている。このシート状の感光体としては、いわゆる有機感光体(OPC)を用いることができる。この有機感光体は、その材質が非常に柔軟性を持っているために、基材に樹脂材料を用いてフレキシブルなシート状に加工することが容易である。このように感光体をシート状にし、かつ感光体ドラム本体にシート着脱用のクランプ部100A,100Bを設けたことにより、シート状の感光体の交換性が飛躍的に向上する。そして、感光体の劣化により交換する必要が生じた際に、装置のダウンタイムを大幅に低減することができる。
【0031】
また、本実施形態の画像形成装置では、中間転写ドラム20の回転方向の3箇所に表面分割部としてのクランプ部23A,23B,23Cを設けている。そして、一次転写位置T1で感光体ドラム10のクランプ部100と中間転写ドラム20のクランプ部23A,23B,23Cとが互いに当接するように構成している。かかる構成により、感光体ドラム10のクランプ部100の当接による衝撃と、中間転写ドラム20のクランプ部23A,23B,23Cの当接による衝撃とが別々のタイミングで発生することがなくなる。しかも、これらの衝撃による振動が発生しているとき、露光装置12の潜像の書き込みは行われないため、画像への悪影響を排除することができる。
【0032】
図10は、本発明の更に他の実施形態に係る画像形成装置における感光体ドラムのクランプ部と中間転写ドラムのクランプ部と二次転写ドラムのクランプ部との位置関係を示す説明図である。この画像形成装置の基本的な構成及び動作は、上記図2等で示した実施形態に係る画像形成装置と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態の画像形成装置では、感光体ドラム10の表面移動方向の複数箇所に、回転軸方向に延在するように溝状に切り欠かれた凹状の表面分割部としてのクランプ部100A,100Bが設けられている。各クランプ部100A,100Bには、図3に示した中間転写ドラム20の構成と同様の挾持部材としてのクランプ部材を有している。そして、感光体ドラム本体上の各クランプ部100A,100Bで分割された表面部分のそれぞれにシート状の感光体を巻きつける構成となっている。この構成によれば、シート状の感光体の一枚あたりのプリント枚数が半減することにより、感光体の見かけ上の耐久性が向上するために、結果として、装置の高耐久化およびダウンタイムの低減が図れる。
【0033】
また、図10に示すように感光体ドラム10の一方のクランプ部100Aが中間転写ドラム20のクランプ部23Aに当接しているときに、もう一方のクランプ部100Aが露光装置12による潜像形成位置(書き込み位置)Exにあるように配設されている。このような構成によれば、中間転写ドラム20のクランプ部23Aのエッジ部分が感光体ドラム10に当接するときの衝撃により感光体ドラム10の駆動に駆動ムラが生じても、この駆動ムラが生じた際に露光装置による潜像の書き込み動作は行われない。したがって、駆動ムラの影響を受けることがなく、画像への悪影響を排除することができる。
また、感光体をシート状にすることにより感光体の交換性が向上し、感光体に劣化が生じて交換する際に装置のダウンタイムを大幅に低減することができる。また、図10に示したように、感光体ドラム10のクランプ部100Aと中間転写ドラム20のクランプ部23Aが当接するときに、中間転写ドラム20の他のクランプ部23Bが二次転写ドラム31のクランプ部32と当接するように構成されている。このような構成にすることで、中間転写ドラム20と二次転写ドラム31とが当接する際に衝撃が生じた時に、感光体ドラム10の他のクランプ部100Bが潜像形成位置に位置し、露光装置12による潜像の書き込みが行われないため、駆動ムラの影響を受けることがない。
【0034】
図11は、本発明の更に他の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置の基本的な構成及び動作は、上記図2等で示した実施形態に係る画像形成装置と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態の画像形成装置では、二次転写装置30における転写材保持部材としての二次転写ドラム31に、転写紙40の先端をくわえ込んで搬送するための表面分割部としてのクランプ部32が設けられている。また、二次転写ドラム31の両端部には感光体ドラム10や中間転写ドラム20と同様に図示しないリムが設けられ、片端部には図示しないギヤが設けられている。この二次転写ドラム31のギヤと中間転写ドラム20のギヤとが噛み合うことによって、中間転写ドラム20と同速でかつ同期して回転している。このように二次転写ドラム31にクランプ部32を設けることにより、給紙部50から搬送された転写紙40の先端を確実にくわえ込むことができ、非常に信頼性の高い紙搬送を行うことができる。また、転写紙40を巻きつけたまま中間転写ドラム20の回転に完全に同期して回転させられるため、中間転写ドラム20のブランケットシート22上の画像を転写紙40上に精度よく転写することができ、非常に高精細の画像が得られる。
一次転写によって感光体ドラム10上から中間転写ドラム20上に転写したトナー画像は、二次転写ドラム31上に巻きつけられた転写紙40に二次転写される。この二次転写の際に、中間転写ドラム20と二次転写ドラム31とが対向している二次転写位置T2には、図示しないバネ部材によって加えられた加圧力によりニップが形成される。この二次転写ドラム31のクランプ部32が二次転写位置T2のニップを通過し終わったところで中間転写ドラム20上のトナー画像の転写を開始する。ここで、前述のように二次転写ドラム31のクランプ部32は切り欠き状になっており、中間転写ドラム20と二次転写ドラム31との間には転写のための圧力が印加されている。そのため、中間転写ドラム20と二次転写ドラム31のクランプ部32とが当接する際の衝撃が生じ、この衝撃によって中間転写ドラム20に振動が発生する。この中間転写ドラム20に発生した振動が、一次転写位置T1のニップを介して感光体ドラム10に伝わり、感光体ドラム10の駆動に影響を与えることになる。したがって、このときに露光装置12による画像データの書き込み動作が行われた場合には、感光体ドラム10の駆動ムラにより書き込まれた静電潜像にノイズが発生することになる。
【0035】
そこで、本実施形態の画像形成装置では、感光体ドラム1の表面に静電潜像を形成しているときに二次転写ドラム31のクランプ部32が二次転写位置T2を通過しないように構成している。
図12は、本実施形態の画像形成装置における感光体ドラム1上の書き込み位置(潜像形成位置)Exと一次転写位置T1と二次転写位置T2と二次転写ドラム30のクランプ部32との位置を示す説明図である。本実施形態では次の(3)式を満たすように構成している。ここで、式中のL1は、感光体ドラム10上の表面移動方向における光書き込み位置(潜像形成位置)Exから一次転写位置T1に至るまでの距離である。また、L2は、中間転写ドラム20の表面移動方向における一次転写位置T1から二次転写位置T2に至るまでの距離である。また、L0は有効画像領域(潜像形成領域)の長さであり、Wcはクランプ部32の二次転写ドラム表面方向の幅である。
【数3】
(L0+Wc)<(L1+L2) ・・・(3)
【0036】
上記(3)式を満たすように構成することにより、二次転写ドラム31のクランプ部32が中間転写ドラム20に当接した時には潜像の書き込み動作が終了している。これにより、二次転写ドラム31のクランプ部32が中間転写ドラム20に当接することによって生じる感光体ドラム10の駆動ムラの影響を避けることができる。したがって、二次転写ドラム31のクランプ部32が二次転写位置T2で対向する中間転写ドラム20に当接して振動が発生した場合でも、感光体ドラム10上の静電潜像の書き込みに悪影響がでないようになる。
【0037】
なお、感光体ドラム1の表面に複数の静電潜像を連続して形成し、複数枚の転写紙40を連続して出力する場合は、次の(4)式を満たすように構成する。ここで、式中のNsは、連続して形成する静電潜像の個数である。また、W0は、感光体ドラム10の表面に複数の静電潜像を連続的に形成するときの感光体ドラム表面移動方向における互いに隣り合う有効画像領域(潜像形成領域)の隙間(紙間)の幅である。
【数4】
{L0×Ns+W0×(Ns−1)+Wc}<(L1+L2) ・・・(4)
【0038】
上記(4)式を満たすように構成することにより、二次転写ドラム31のクランプ部32が中間転写ドラム20に当接した時には複数の静電潜像の書き込み動作が終了している。これにより、二次転写ドラム31のクランプ部32が中間転写ドラム20に当接することによって生じる感光体ドラム10の駆動ムラの影響を避けることができる。したがって、二次転写ドラム31のクランプ部32が二次転写位置T2で対向する中間転写ドラム20に当接して振動が発生した場合でも、感光体ドラム10上の連続した複数の静電潜像の書き込みに悪影響がでないようになる。
【0039】
また、上記感光体ドラム10上の表面移動方向における光書き込み位置(潜像形成位置)Exから一次転写位置T1に至るまでの距離L1を長くとれない場合は、次の(5)式及び(6)式を満たすように構成する。ここで、式中のNは、感光体ドラム10上に連続して形成する静電潜像の個数Nsよりも小さい範囲内にあるいずれか一つの自然数である。
【数5】
{L0×N+W0×(N−1)+Wc}<(L1+L2) ・・・(5)
(L1+L2)<{L0×N+W0×N+Wc} ・・・(6)
【0040】
このように(5)式及び(6)式を満たすように構成することにより、二次転写ドラム31のクランプ部32が二次転写位置T2で中間転写ドラム20に当接した時には静電潜像の書き込み動作が終了している。しかも、後続の静電潜像の書き込みを開始するときには、二次転写ドラム31のクランプ部32が二次転写位置T2を通過し終わっている。つまり、互いに隣接する2つの有効画像領域(潜像形成領域)の隙間(紙間)が光書き込み位置(潜像形成位置)Exを通過するときに、二次転写ドラム31のクランプ部32が二次転写位置T2を通過することになる。したがって、複数枚の転写紙40を連続して出力する場合でも、二次転写ドラム31のクランプ部32が中間転写ドラム20に当接することによって生じる感光体ドラム10の駆動ムラの影響を避けることができる。
【0041】
図13は、更に他の実施形態に係る画像形成装置における感光体ドラム1上の書き込み位置(潜像形成位置)Exと一次転写位置T1と二次転写位置T2と二次転写ドラム30のクランプ部32との位置を示す説明図である。この画像形成装置の基本的な構成及び動作は、上記図2等で示した実施形態に係る画像形成装置と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態の画像形成装置では、上記図11及び図12の構成に加え、感光体ドラム10が表面分割部としてのクランプ部100を有している。感光体ドラム10のクランプ部100で分割された表面部分にはシート状の感光体、たとえば有機感光体シートが巻きつけられ、クランプ部100によって固定される。
この画像形成装置では、前述の条件式:(3)式〜(6)式に加え、次の(7)式を満たすように露光装置12を配置している。ここで、(7)式中のL1は、感光体ドラム10上の表面移動方向における光書き込み位置(潜像形成位置)Exから一次転写位置T1に至るまでの距離である(図1参照)。また、L0は有効画像領域(潜像形成領域)の長さであり、Wcは感光体ドラム10のクランプ部100の感光体ドラム表面方向の幅である。
【数6】
(L0+Wc)<L1 ・・・(7)
【0042】
このように露光装置12を配設することにより、感光体ドラム10のクランプ部100が中間転写ドラム20に当接した時には潜像の書き込み動作が終了している。したがって、感光体ドラム10のクランプ部100が中間転写ドラム20に当接することによって生じる感光体ドラム10の駆動ムラの影響を避けることができる。
【0043】
図14は、更に他の実施形態に係る画像形成装置における感光体ドラム1上の書き込み位置(潜像形成位置)Exと一次転写位置T1と二次転写位置T2と二次転写ドラム30のクランプ部32との位置を示す説明図である。この画像形成装置の基本的な構成及び動作は、上記図2等で示した実施形態に係る画像形成装置と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態の画像形成装置では、上記図11及び図12の構成に加え、感光体ドラム10が表面分割部としての複数のクランプ部100を有している。感光体ドラム10のクランプ部100で分割された表面部分にはシート状の感光体、たとえば有機感光体シートが巻きつけられ、クランプ部100によって固定される。この場合、静電潜像が形成される有効画像領域(潜像形成領域)は、シート状の感光体が巻き付けられている部分に設定される。
この画像形成装置では、前述の条件式:(3)式〜(6)式に加え、前述の(7)式を満たすように露光装置12を配置している。更に、本実施形態では、感光体ドラム10の一方のクランプ部100Aが光書き込み位置Exを通過しているときに、他方のクランプ部100Bが一次転写位置T1を通過するように構成する。更に、このときに、二次転写ドラム30のクランプ部32が二次転写位置T2を通過するように構成する。
このように構成することにより、感光体ドラム10のクランプ部100が中間転写ドラム20に当接し、二次転写ドラム30のクランプ部32が中間転写ドラム20に当接しているときには、潜像の書き込み動作が行われない。したがって、各クランプ部100、32が当接することによって生じる感光体ドラム10の駆動ムラの影響を避けることができる。
【0044】
以上、図1〜図8に示す実施形態によれば、中間転写体としての中間転写ドラム20の凹状の表面分割部としてのクランプ部23が一次転写位置T1を通過するときに潜像担持体としての感光体ドラム10に振動が発生したとしても、その振動が発生する前に静電潜像形成を完了させることができる。よって、中間転写ドラム20のクランプ部23が一次転写位置T1を通過するときの振動に起因した感光体ドラム10の駆動ムラ(回転ムラ)が、感光体ドラム10への静電潜像形成時に発生しない。したがって、中間転写ドラムがクランプ部23を有する場合でも、そのクランプ部23が感光体ドラムの表面に当接するときの振動に起因した異常画像の発生を防止できる。
また、図9及び図10に示す実施形態によれば、潜像担持体としての感光体ドラム10及び中間転写体としての中間転写ドラム20の凹状の表面分割部としてのクランプ部100、23が一次転写位置T1を通過するときに感光体ドラム10に振動が発生したとしても、その振動が発生する前に静電潜像形成を完了させることができる。よって、感光体ドラム10のクランプ部100及び中間転写ドラム20のクランプ部23が一次転写位置T1を通過するときの振動に起因した感光体ドラム10の駆動ムラ(回転ムラ)が、感光体ドラム10への静電潜像形成時に発生しない。したがって、感光体ドラム10及び中間転写ドラム20がそれぞれのクランプ部100、23を有する場合でも、そのクランプ部100、23が一次転写位置T1で対向する部材(中間転写ドラム20、感光体ドラム10)の表面に当接するときの振動に起因した異常画像の発生を防止できる。
また、図11〜図14に示す実施形態によれば、転写材保持部材としての二次転写ドラム30の凹状の表面分割部としてのクランプ部32が二次転写位置T2を通過するときに感光体ドラム10に振動が発生したとしても、その振動が発生していない時間帯に潜像形成動作を行うことができる。よって、二次転写ドラム30のクランプ部32が二次転写位置T2を通過するときの振動に起因した感光体ドラム10の駆動ムラ(回転ムラ)が、感光体ドラム10への静電潜像形成時に発生しない。したがって、二次転写ドラム30がクランプ部32を有する場合でも、そのクランプ部32が二次転写位置T2で対向する部材(中間転写ドラム20)の表面に当接するときの振動に起因した異常画像の発生を防止できる。
【0045】
特に、本実施形態によれば、中間転写体としての中間転写ドラム20を構成する回転体としての中間転写ドラム本体21に形成されている表面分割部としてのクランプ部23に、挟持部材としてのクランプ部材230を設けている。このクランプ部材230を開いたり閉じたりすることにより、中間転写用のシート部材としてのブランケットシート22の端部を着脱し、ブランケットシート22を中間転写ドラム本体21の外周面に巻きつけたり、中間転写ドラム本体21から取り外したりすることができる。このように繰り返し使用によって劣化しやすいブランケットシート22を容易に着脱して交換することができる。
特に、本実施形態において、中間転写体としての中間転写ドラム20上の表面移動方向の複数箇所に、表面分割部としてのクランプ部23A、23B、・・・を形成した場合は、中間転写ドラム本体21に巻きつけるブランケットシート22の枚数を増やすことができる。したがって、画像形成時のブランケットシート1枚あたりの画像形成する転写紙の枚数が分散されるため、交換期間が延びることで連続的な使用が可能となり、装置の生産性が向上する。
更に、転写材としての転写紙40を表面に保持して搬送する転写材保持部材としての二次転写ドラム31の表面に、凹状の表面分割部としてのクランプ部32を形成している。そして、一次転写位置T1で感光体ドラム10と中間転写ドラム20のクランプ部23Aとが当接するときに、二次転写位置T2で中間転写ドラム20の他のクランプ部23Bと二次転写ドラム31のクランプ部32とが当接する。これにより、感光体ドラム10−中間転写ドラム20間、および中間転写ドラム20−二次転写ドラム31間のクランプ部での当接時の衝撃をほぼ同時に発生させることができ、このとき露光装置12の潜像の書き込みは行われないため、画像への悪影響を排除することができる。
また特に、本実施形態によれば、転写紙40の端部を着脱可能に挟持するための挟持部材としてのクランプ部材320を、転写材保持部材としての二次転写ドラム31のクランプ部32に配設している。この二次転写ドラム31のクランプ部32に配設したクランプ部材320により、給紙部50から搬送された転写紙40の先端を確実にくわえ込むことができ、非常に信頼性の高い紙搬送を行うことができる。また、転写紙40を巻きつけたまま中間転写ドラム20の回転に完全に同期して回転させられるため、転写紙40上にブランケットシート22上の画像を精度よく転写することができ、非常に高精細の画像が得られる。
また特に、図1〜図8並びに図11及び図12の実施形態によれば、潜像担持体としての感光体ドラム10が、接合部のないシームレスの無端移動面に潜像を担持する回転体であるため、感光体ドラム表面のクリーニング性などの取り扱い性が向上する。この回転体としては、本実施形態の感光体ドラムのようなドラム形状のほか、無端ベルトのようなベルト形状のものを使用することもできる。更に、感光体ドラム10表面の感光体として、表面硬度の高い耐久性に優れたアモルファスシリコン感光体を採用することにより、その優れた耐久特性により感光体の交換頻度を大幅に低減することができ、装置の生産性を確保することができる。
また特に、図9、図10、図13及び図14に示す実施形態によれば、潜像担持体としての感光体ドラム10を構成する回転体としての感光体ドラム本体に形成されている表面分割部としてのクランプ部100に、挟持部材としてのクランプ部材を設けている。このクランプ部材を開いたり閉じたりすることにより、潜像担持体用のシート部材としてのシート状の感光体の端部を着脱し、シート状の感光体を感光体ドラム本体の外周面に巻きつけたり、感光体ドラム本体から取り外したりすることができる。このように繰り返し使用によって劣化しやすいシート状の感光体を容易に着脱して交換することができる。このようにシート状の感光体の交換性が向上するため、感光体の劣化により交換する必要が生じた際に、装置のダウンタイムを大幅に低減することができる。
また特に、図9、図10及び図14に示す実施形態において、潜像担持体としての感光体ドラム10上の表面移動方向の複数箇所のそれぞれに、表面分割部としてのクランプ部を形成した場合は、感光体ドラム本体に巻きつけるシート状の感光体の枚数を増やすことができる。したがって、画像形成時のシート状の感光体1枚あたりの画像形成する転写紙の枚数が分散されるため、感光体の見かけ上の耐久性が向上する。その結果、装置の高耐久化およびダウンタイムの低減が図れる。
また特に、図9、図10、図13及び図14に示す実施形態によれば、上記潜像形成用のシート部材として、有機材料を用いた有機感光体を用いることができる。この有機感光体は非常に柔軟性を持っているため、基材に樹脂材料を用いてフレキシブルなシート状に加工することが容易になる。
また特に、図10及び図14に示す実施形態によれば、一次転写位置T1で感光体ドラム10の一つのクランプ部100Aと中間転写ドラム20のクランプ部23Aとが当接するときに、感光体ドラム10の他のクランプ部100Bが潜像形成位置Exに位置する。したがって、感光体ドラムと中間転写ドラム20のクランプ部23が当接する際に発生する衝撃による駆動ムラの影響を排除することができ、異常画像の発生を抑えることができる。
また特に、図9及び図10に示す実施形態において、中間転写体としての中間転写ドラム20上の表面移動方向の複数箇所に、表面分割部としてのクランプ部23A、23B、・・・を形成した場合は、中間転写ドラム本体21に巻きつけるブランケットシート22の枚数を増やすことができる。したがって、画像形成時のブランケットシート1枚あたりの画像形成する転写紙の枚数が分散されるため、交換期間が延びることで連続的な使用が可能となり、装置の生産性が向上する。
また特に、図9及び図10に示す実施形態によれば、感光体ドラム10のクランプ部100と中間転写ドラム20のクランプ部23とが当接状態にあるときに、中間転写ドラム20のクランプ部23と二次転写ドラム31のクランプ部32とが当接する。このように当接させることにより、感光体ドラム10−中間転写ドラム20間、および中間転写ドラム20−二次転写ドラム31間のクランプ部での当接時の衝撃をほぼ同時に発生させることができる。しかも、この衝撃の発生のときに、露光装置12による潜像の書き込みは行われないため、画像への悪影響を排除することができる。
【0046】
また、各実施形態によれば、感光体ドラム10、中間転写ドラム20及び二次転写ドラム31を回転駆動するための複数の駆動力伝達部材としてのギヤを順次連結するように構成している。かかる構成により、感光体ドラム10と中間転写ドラム20、および中間転写ドラム20と二次転写ドラム31とが各々同速でかつ同期して回転する。したがって、感光体ドラム10上に形成されたトナー画像が、中間転写ドラム20のブランケットシート22上に忠実に一次転写され、かつブランケットシート22上のドナー画像が精度よく転写紙40に二次転写することができ、非常に高精細の画像が得られる。
また、各実施形態において、露光装置12に装置の振動の影響をより受けやすいレーザ光源を露光ユニットに用いた場合は、本発明による効果がより顕著に現れ、高精細の画像形成を行うことができる。
また、各実施形態において、露光装置12にLED発光素子アレイを露光ユニットに用いた場合は、感光体ドラム10の近傍に露光ユニットを取り付けることができるため、装置の振動の影響をより低減することができる。
また、各実施形態によれば、現像手段として精細な画像が得られる液体現像装置を用いている。かかる液体現像装置を用いた場合に、本発明による効果がより顕著に現れ、高精細の画像形成を行うことができる。
【0047】
なお、上記各実施形態において各転写位置で形成されるニップの表面移動方向における幅が無視できない程度の幅である場合は、上記転写位置がそのニップの幅を有するものとして考える。そして、各実施形態における前述の条件式:(1)式〜(7)式では各転写位置のニップの幅Wnを考慮する。例えば、上記距離L1及びL2については各転写位置のニップの中心を基準にして定義し、各式中の「Wc」を「Wc+Wn/2」に入れ替える。より具体的には、前述の(1)式〜(7)式の代わりに、次の数7で示す(1)式〜(7)式を用いる。
【数7】
(L0+Wc+Wn/2)<L1 ・・・(1)
L1<(L0+W0+Wc+Wn/2) ・・・(2)
(L0+Wc+Wn/2)<(L1+L2) ・・・(3)
{L0×Ns+W0×(Ns−1)+Wc+Wn/2}<(L1+L2)・・・(4)
{L0×N+W0×(N−1)+Wc+Wn/2}<(L1+L2)・・・(5)
(L1+L2)<{L0×N+W0×N+Wc+Wn/2} ・・・(6)
(L0+Wc+Wn/2)<L1 ・・・(7)
【0048】
また、上記各実施形態では、感光体ドラム10、中間転写ドラム20又は二次転写ドラム30が凹状の表面分割部としてのクランプ部を有する場合について説明したが、本発明は、凸状の表面分割部を有する場合にも同様に適用できるものである。
【0049】
【発明の効果】
請求項1乃至20の発明によれば、潜像担持体の表面に潜像を形成するときに、中間転写体又は転写材保持部材の凹状又は凸状の表面分割部が転写位置を通過しない。よって、潜像形成時に、表面分割部が転写位置を通過するときの振動に起因した潜像担持体の駆動ムラ(回転ムラ)が発生しない。したがって、中間転写体及び転写材保持部材のいずれかが凹状又は凸状の表面分割部を有する場合でも、その表面分割部が転写位置を通過するときの振動に起因した異常画像の発生を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置における感光体ドラム上の書き込み位置(潜像形成位置)Exと、一次転写位置T1と、中間転写ドラムのクランプ部の位置との関係を示す説明図。
【図2】同画像形成装置の概略構成図。
【図3】同画像形成装置に用いた中間転写ドラムの部分拡大断面図。
【図4】同中間転写ドラムを構成するブランケットシートの断面図。
【図5】同画像形成装置に用いた二次転写装置を構成する二次転写ドラムの部分拡大断面図。
【図6】(a)〜(e)は二次転写装置の動作の説明図。
【図7】本実施形態の画像形成装置における中間転写ドラムのクランプ部と二次転写ドラムのクランプ部との位置関係を示す説明図。
【図8】変形例に係る中間転写ドラムのクランプ部と二次転写ドラムのクランプ部との位置関係を示す説明図。
【図9】本発明の他の実施形態に係る画像形成装置における感光体ドラムのクランプ部と中間転写ドラムのクランプ部と二次転写ドラムのクランプ部との位置関係を示す説明図。
【図10】本発明の更に他の実施形態に係る画像形成装置における感光体ドラムのクランプ部と中間転写ドラムのクランプ部と二次転写ドラムのクランプ部との位置関係を示す説明図。
【図11】本発明の更に他の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。
【図12】同画像形成装置における感光体ドラム上の書き込み位置(潜像形成位置)Exと一次転写位置T1と二次転写位置T2と二次転写ドラムのクランプ部との位置を示す説明図。
【図13】本発明の更に他の実施形態に係る画像形成装置における感光体ドラム上の書き込み位置(潜像形成位置)Exと一次転写位置T1と二次転写位置T2と感光体ドラムのクランプ部と二次転写ドラムのクランプ部との位置を示す説明図。
【図14】本発明の更に他の実施形態に係る画像形成装置における感光体ドラム上の書き込み位置(潜像形成位置)Exと一次転写位置T1と二次転写位置T2と感光体ドラムのクランプ部と二次転写ドラムのクランプ部との位置を示す説明図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(潜像担持体)
11 帯電装置
12 露光装置
13 現像装置(現像手段)
14 スクイズ装置
15 除電装置
16 クリーニング装置
20 中間転写ドラム(中間転写体)
21 中間転写ドラム本体(回転体)
22 ブランケットシート(中間転写用のシート部材)
22a クランプバー
23 中間転写ドラムのクランプ部(表面分割部)
30 二次転写装置(二次転写手段)
31 二次転写ドラム(転写材保持部材)
32 二次転写ドラムのクランプ部(表面分割部)
33 二次転写ドラム本体
34 弾性層
40 転写紙(転写材)
100 感光体ドラムのクランプ部(表面分割部)
230 クランプ部材(挾持部材)
320 クランプ部材(挾持部材)
321 バネ部材

Claims (20)

  1. 潜像担持体と、該潜像担持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像剤で現像してトナー画像を形成する現像手段と、該潜像担持体に対向する一次転写位置で該潜像担持体に当接しながら移動する表面に該潜像担持体上のトナー画像が転写される中間転写体と、該中間転写体に対向する二次転写位置で該中間転写体に当接しながら移動するように転写材を搬送し該転写材の表面に該中間転写体上のトナー画像を転写する二次転写手段とを備えた画像形成装置において、
    該像担持体及び該中間転写体の少なくとも一方の表面に、その表面移動方向と交差する方向に延在する凹状又は凸状の表面分割部を形成し、
    該潜像形成手段で該潜像担持体の表面に潜像を形成しているときに該表面分割部が該一次転写位置を通過しないように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記表面分割部を上記中間転写体の表面に形成し、
    上記潜像担持体上の表面移動方向における上記潜像形成手段による潜像形成位置から上記一次転写位置に至るまでの距離をL1とし、該表面移動方向における潜像形成領域の長さをL0とし、該表面分割部の中間転写体表面移動方向における幅をWcとしたとき、
    (L0+Wc)<L1
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    上記潜像担持体の表面に複数の潜像を連続して形成するときの潜像担持体表面移動方向における互いに隣り合う潜像形成領域の隙間の幅をW0としたとき、
    L1<(L0+W0+Wc)
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの画像形成装置において、
    上記中間転写体を、中間転写用のシート部材と、該シート部材を表面に保持し該表面に上記表面分割部が形成された回転体とを用いて構成し、
    該シート部材の端部を着脱可能に挟持するための挟持部材を、該表面分割部に配設したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの画像形成装置において、
    上記中間転写体上の表面移動方向の複数箇所に、上記表面分割部を形成し、
    上記二次転写手段を、上記転写材を表面に保持して搬送する転写材保持部材を用いて構成し、
    該転写材保持部材上の表面移動方向と交差する方向に延在する凹状又は凸状の表面分割部を、該転写材保持部材の表面に形成し、
    上記一次転写位置で上記潜像担持体と上記中間転写体の表面分割部とが当接するときに、上記二次転写位置で該中間転写体の他の表面分割部と該転写材保持部材の表面分割部とが当接するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    上記転写材の端部を着脱可能に挟持するための挟持部材を、上記転写材保持部材の表面分割部に配設したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの画像形成装置において、
    上記潜像担持体が、接合部のない無端移動面に潜像を担持する回転体であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、
    上記潜像担持体の潜像を担持する表面を形成する感光材料として、アモルファスシリコン材料を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項2乃至4のいずれかの画像形成装置において、
    上記潜像担持面上の表面移動方向と交差する方向に延在する凹状又は凸状の表面分割部を、該潜像担持体の表面に形成し、
    上記一次転写位置で該潜像担持体の表面分割部と該中間転写体の表面分割部とが互いに当接するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9の画像形成装置において、
    上記潜像担持体を、潜像担持用のシート部材と、該シート部材を表面に保持し該表面に上記表面分割部が形成された回転体とを用いて構成し、
    該シート部材の端部を着脱可能に挟持するための挟持部材を、該表面分割部に配設したことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項9の画像形成装置において、
    上記潜像担持体を、複数の潜像担持用のシート部材と、各シート部材を表面に保持し表面移動方向の複数箇所に上記表面分割部が形成された回転体とを用いて構成し、
    該シート部材を着脱可能に挟持するための挟持部材を、各表面分割部に配設したことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項10又は11の画像形成装置において、
    上記潜像形成用のシート部材が、有機材料を用いた有機感光体であることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項11の画像形成装置において、
    上記一次転写位置で上記潜像担持体の一つの表面分割部と上記中間転写体の表面分割部とが当接するときに、該潜像担持体の他の表面分割部が上記潜像形成位置に位置するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項9の画像形成装置において、
    上記中間転写体を、複数の中間転写用のシート部材と、各シート部材を表面に保持し表面移動方向の複数箇所に上記表面分割部が形成された回転体とを用いて構成し、
    該シート部材を着脱可能に挟持するための挟持部材を、各表面分割部に配設したことを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項14の画像形成装置において、
    上記二次転写手段を、上記転写材を表面に保持して搬送する転写材保持部材を用いて構成し、
    該転写材保持部材上の表面移動方向と交差する方向に延在する凹状又は凸状の表面分割部を、該転写材保持部材の表面に形成し、
    上記一次転写位置で上記潜像担持体の表面分割部と上記中間転写体の表面分割部とが当接するときに、上記二次転写位置で該中間転写体の他の表面分割部と該転写材保持部材の表面分割部とが当接するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  16. 潜像担持体と、該潜像担持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像剤で現像してトナー画像を形成する現像手段と、該潜像担持体に対向する一次転写位置で該潜像担持体に当接しながら移動する表面に該潜像担持体上のトナー画像が転写される中間転写体と、該中間転写体に対向する二次転写位置で該中間転写体に当接しながら移動するように転写材を搬送し該転写材の表面に該中間転写体上のトナー画像を転写する二次転写手段とを備えた画像形成装置において、
    該二次転写手段を、転写材を表面に保持して搬送する転写材保持部材を用いて構成し、
    該転写材保持部材上の表面移動方向と交差する方向に延在する凹状又は凸状の表面分割部を、該転写材保持部材の表面に形成し、
    該潜像形成手段で該潜像担持体の表面に潜像を形成しているときに該表面分割部が該二次転写位置を通過しないように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項16の画像形成装置において、
    上記潜像担持体上の表面移動方向における上記潜像形成手段による潜像形成位置から上記一次転写位置に至るまでの距離をL1とし、上記中間転写体の表面移動方向における該一次転写位置から上記二次転写位置に至るまでの距離をL2とし、該潜像担持体の表面移動方向における潜像形成領域の長さをL0とし、該表面分割部の中間転写体表面移動方向における幅をWcとしたとき、
    (L0+Wc)<(L1+L2)
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項16の画像形成装置において、
    上記潜像担持体上の表面移動方向における上記潜像形成手段による潜像形成位置から上記一次転写位置に至るまでの距離をL1とし、上記中間転写体の表面移動方向における該一次転写位置から上記二次転写位置に至るまでの距離をL2とし、該潜像担持体の表面移動方向における潜像形成領域の長さをL0とし、該表面分割部の中間転写体表面移動方向における幅をWcとし、該潜像担持体の表面に複数の潜像を連続して形成するときの潜像担持体表面移動方向における互いに隣り合う潜像形成領域の隙間の幅をW0とし、該連続して形成する潜像の個数をNsをしたとき、
    {L0×Ns+W0×(Ns−1)+Wc}<(L1+L2)
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項16の画像形成装置において、
    上記潜像担持体上の表面移動方向における上記潜像形成手段による潜像形成位置から上記一次転写位置に至るまでの距離をL1とし、上記中間転写体の表面移動方向における該一次転写位置から上記二次転写位置に至るまでの距離をL2とし、該潜像担持体の表面移動方向における潜像形成領域の長さをL0とし、該表面分割部の中間転写体表面移動方向における幅をWcとし、該潜像担持体の表面に複数の潜像を連続的に形成するときの潜像担持体表面移動方向における互いに隣り合う潜像形成領域の隙間の幅をW0としたとき、
    該連続して形成する潜像の個数Nsよりも小さい範囲内にあるいずれか一つの自然数Nについて、
    {L0×N+W0×(N−1)+Wc}<(L1+L2)
    且つ、
    (L1+L2)<{L0×N+W0×N+Wc}
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項1乃至19のいずれかの画像形成装置において、
    上記潜像担持体、上記中間転写体及び上記二次転写手段のそれぞれを、ドラム形状の回転体を用いて構成し、
    各回転体を回転駆動するための複数の駆動力伝達部材を順次連結するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
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