JP2011039154A - 転写装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】弾性層を有しかつトナー像を担持する中間転写ベルト8と、弾性層12bを有するとともに転写ベルト8に当接して形成される転写ニップ11cで転写ベルト8のトナー像を転写材15に転写する転写ローラー12と、転写ベルト8を介して転写ローラー12と圧接するベルト駆動ローラー9とを有し、転写ニップ11cは、転写ローラー12とベルト駆動ローラー9との圧接による圧接ニップ11aと、ベルト駆動ローラー9と接触していない領域の転写ベルト8と転写ローラー12との接触による接触ニップ11bとを含み、転写ローラー12の回転方向の接触ニップ11bの転写ローラー12の周面の距離は転写ローラー12の回転方向の圧接ニップ11aの転写ローラー12の周面の距離の2分の1より小さい。
【選択図】図2
Description
こうして、本発明に係る転写装置および画像形成装置によれば、良好な転写効率を得つつ、転写画像のずれを抑制し、しかも、転写ベルトの蛇行を抑制することが可能となる。
を転写ベルトから確実に剥離することが可能となる。
図1は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の第1例の一部を模式的にかつ部分的に示す図、図2(a)は第1例の二次転写部の部分拡大図、図2(b)は(a)における二次転写ニップの部分拡大図である。
イエローの感光体、2Mはマゼンタの感光体、2Cはシアンの感光体、2Kはブラックの感光体を表す。また、他の部材についても同じように、部材の符号にそれぞれ各色のY,
M,C,Kを添えて各色の部材を表す。
、現像部5Y,5M,5C,5K、転写装置である一次転写部6Y,6M,6C,6K、および感光体クリーニング部7Y,7M,7C,7Kが配設されている。各露光部4Y,4M,4C,4Kは、それぞれ各感光体2Y,2M,2C,2Kに潜像を書き込む。また、各現像部5Y,
5M,5C,5Kは、それぞれ各感光体2Y,2M,2C,2Kに担持された潜像を液体現像
剤のトナーで現像して現像剤像であるトナー像を形成する。
に配置されている。そして、中間転写ベルト8は各一次転写部6Y,6M,6C,6Kで各
感光体2Y,2M,2C,2Kに圧接されている。各一次転写部6Y,6M,6C,6Kは、各感光体2Y,2M,2C,2Kに担持した各色のトナー像をそれぞれ中間転写ベルト8に色
重ねして転写する。これにより、フルカラーのトナー像が中間転写ベルト8に担持される。
なお、各色Y、M、C、Kに対応する感光体等の部材の配置順は、図1に示す例に限定されることはなく、任意に設定することができる。
ベルト駆動ローラー9の半径R2(mm)より大きく設定されている(R1>R2)。更に
、この第1例の画像形成装置1では、図示しないが中間転写ベルト8の弾性層の厚さ(μm)が中間転写ベルト駆動ローラー9の半径R2(mm)より小さく設定されている。こ
の二次転写ローラー12は、画像形成動作時に回転方向γに回転するようになっている。
圧接ニップ11aは二次転写ローラー12の弾性層12b側に円弧状に湾曲して突出した形状となる。
と転写材15が中間転写ベルト8から離間する位置p2とが、中間転写ベルト駆動ローラ
ー9の中心9aと二次転写ローラー12の中心12cとを結ぶ仮想直線δと中間転写ベルト8の外周面との交点における接線方向ε(つまり、仮想直線δと直交する方向)に異なる。具体的には、位置p1が位置p2より中間転写ベルト8の移動方向βで手前側になる。
た、接触ニップ11bの中間転写ベルト8の移動方向βの周面の距離(つまり、接触ニップ幅)をW2(mm)とする。すなわち、二次転写ニップ11cの中間転写ベルト8の移
動方向βの距離(つまり、二次転写ニップ幅)W(mm)は、圧接ニップ11aの距離W1(mm)と接触ニップ11bの距離W2(mm)とを含む。なお、図2(b)には、記載の便宜上、二次転写ニップ幅W(mm)、圧接ニップ幅W1(mm)、および接触ニップ
幅W2(mm)を接線方向εとして示されているが、実際には、これらのニップ幅は、い
ずれも、中間転写ベルト8の移動方向の幅である。
厚さより大きく設定されている。
mm)、接触ニップ幅をW2(mm)の測定方法について説明する。図3(a)に示すよ
うに、まず、中間転写ベルト8を中間転写ベルト駆動ローラー9および張架ローラー13
に巻き掛ける。次に、図示しないベルトテンション付与機構により、中間転写ベルト8に通常使用状態と同様のテンションを付与する。次に、二次転写ローラー12の測定用ニップを形成する部分に型取り用の2液硬化型シリコンゴムを塗布する。2液硬化型シリコンゴムとして、本実施形態ではエクザファイン(インジェクションタイプ)(株式会社ジーシー製)を用いることができる。次いで、この二次転写ローラー12の2液硬化型シリコンゴムをベルト駆動ローラー9に中間転写ベルト8を介して通常使用時の圧接力で押しつけて、2液硬化型シリコンゴムに変形部を形成する。そして、2液硬化型シリコンゴムの硬化後、変形部の薄膜化している部分であるニップ形成部を平坦面上で平らにした状態で、このニップ形成部の幅をノギスを用いて測定する。測定されたニップ形成部の幅が圧接ニップ幅W1(mm)と接触ニップ幅W2(mm)とを含む二次転写ニップ幅W(mm)である。次に、図3(b)に示すように、中間転写ベルト8のテンションを十分に緩めて、中間転写ベルト8が前述のテンションを付与した状態よりも多く中間転写ベルト駆動ローラー9に巻き掛かった状態にする。次いで、前述と同様にして二次転写ローラー12に2液硬化型シリコンゴムを塗布するとともに、二次転写ローラー12を中間転写ベルト駆動ローラー9に使用時の圧接力で押しつけて、2液硬化型シリコンゴムに変形部(圧接ニップ部に対応)を形成する。このとき、中間転写ベルト8は圧接ニップ出口(転写材の移動方向における圧接ニップの終了端)から中間転写ベルト駆動ローラー9側に巻き掛かっていて、二次転写ローラー12側には巻き掛かっていないので、接触ニップは存在しない。2液硬化型シリコンゴムの硬化後、変形部の薄膜化している部分であるニップ形成部を平坦面上で平らにした状態で、このニップ形成部の幅をノギスを用いて測定する。測定されたニップ形成部の幅が圧接ニップ幅W1(mm)である。そして、測定された二次転写ニ
ップ幅と圧接ニップ幅W1とから、接触ニップW2(mm)(=W−W1)を求める。
転写ロングニップとして形成される。しかし、この接触ニップ幅W2(mm)は圧接ニッ
プ幅W1(mm)より小さく制限されることから、接触ニップ幅が圧接ニップ幅より大き
い特許文献1に記載の画像形成装置における接触ニップ幅に比べてきわめて微小である。
)で、転写材15が中間転写ベルト8から剥離される。このとき、中間転写ベルト8とトナーとの間、および転写材とトナーとの間には、圧接ニップ11aで付与された圧力により比較的大きな物理的付着力が存在している。圧接ニップ11aの出口付近では圧力が急激に解放されて、中間転写ベルト8の弾性層の変形が回復する。すると、転写材15の凹部では、転写材15の凹部と中間転写ベルト8との間に微小な空隙が発生する傾向となるため、転写材15の凹部に位置するトナーどうしの凝集力が小さくなる。一方、圧接ニップ11aの出口付近では中間転写ベルト8とトナーとの間には、大きな物理的付着力が存在しているため、トナーどうしの凝集力が中間転写ベルト8とトナーとの間の物理的付着力に負けて、トナー膜が膜中で分断される。その結果、転写材15の凹部に位置するトナーの一部が転写材15に付着するが、トナーの残部が中間転写ベルト8に付着したままとなり、トナーの転写残りが発生すると考えられる。
mm)が圧接ニップ幅W1(mm)の2分の1より小さくされる。これにより、二次転写
ローラー12に巻き掛けられる中間転写ベルト8の巻掛け量が少なくなることから、中間転写ベルト8は二次転写ローラー12の外周面に沿って圧縮される方向にほとんど屈曲し
ない。したがって、二次転写ニップ11cで中間転写ベルト8の表面の屈曲方向がほとんど変化しないため、圧接ニップ11aと接触ニップ11bとで中間転写ベルト8の表面速度の変化が抑制される。その結果、二次転写時に、転写材15に転写された画像のずれを抑制することが可能となる。
表面の圧縮方向の屈曲を更に効果的に抑制することが可能となる。
れることで、同様に張架ローラー13が中間転写ベルト8を圧接ニップ11aの終了端から中間転写ベルト駆動ローラー9側にガイドしやすくなる。これにより、接触ニップ幅W2(mm)を小さくでき、二次転写ローラー12の外周面に沿う中間転写ベルト8の表面
の圧縮方向の屈曲を更に効果的に抑制することが可能となる。
張架ローラー13が中間転写ベルト8を圧接ニップ11aの終了端から中間転写ベルト駆動ローラー9側にガイドしやすくなる。これにより、接触ニップ幅W2(mm)を小さく
でき、二次転写ローラー12の外周面に沿う中間転写ベルト8の表面の圧縮方向の屈曲を更に効果的に抑制することが可能となる。
この第1例の画像形成装置1の他の構成および他の作用効果は、液体現像剤を用いる従
来公知のタンデム型の画像形成装置と同じである。
図4および図5に示すように、この第2例の画像形成装置1では、前述の第1例とは異なり弾性層12bは基材12aの全周に設けられていない。すなわち、この第2例の画像形成装置1は、弾性層12bの二次転写ローラー円周方向の両端の間に配設された凹部17を有する。その場合、弾性層12bの二次転写ローラー円周方向の長さは、画像形成装置1に使用される転写材15の転写材移動方向のサイズが最大サイズである転写材15の方向のサイズより長くなるように設定されている。
この第2例の画像形成装置1の他の構成および他の作用効果は、前述の第1例の画像形成装置と同じである。
様の二次転写部の部分拡大図、(b)は(a)におけるVIB−VIB線に沿う断面図である。
図6(a)および(b)に示すように、この第3例の画像形成装置1では、二次転写ローラー12の基材12aが円筒状に形成されている。この円筒状の基材12aの一端側は回転軸12dを有する円板状の端壁12a1により閉塞されている。また、基材12aの
他端側は回転軸12eを有する円環状の端壁12a2により部分的に閉塞されている。そ
して、他端側の回転軸12eは円筒状に形成されているとともに、端壁12a2および回
転軸12eを貫通する軸方向の空気吸引部接続孔12fが配設されている。この吸引部接続孔12fは、図示しないが、空気ポンプや空気ブロワー等の空気送給部および空気吸引部に切換弁を介して選択的に接続される。
この第3例の画像形成装置1の他の構成および他の作用効果は、前述の第1例の画像形成装置と同じである。
転写部の部分拡大図である。
図7に示すように、この第4例の画像形成装置1では、張架ローラー13(図7には不図示)と二次転写ニップ11cとの間に、接触調整ローラー(巻掛け調整ローラー)21が配設されている。この接触調整ローラー21は中間転写ベルト8の外側に配設されている。そして、接触調整ローラー21が中間転写ベルト8の外周面を中間転写ベルト駆動ローラー9側に押圧することで、接触ニップ幅W2(mm)の大きさを調整している。
この第4例の画像形成装置1の他の構成および他の作用効果は、前述の第1例と同じである。
(実施例1ないし4の共通事項)
(画像形成装置1の構成)
図1に示す、実験用にタンデム型の画像形成装置を製造して用いた。
(中間転写ベルト8の構成)
中間転写ベルト8は基材層、基材層の表面(外周側面)に配設された弾性層、および弾性層の表面(外周側面)に配設された表層の3層構造である。基材層は厚さ100μmのポリイミド樹脂で構成する。また、弾性層はウレタンゴムのゴム層で構成し、ゴム層の厚さは実施例毎に異なり、その詳細は後述する。更に、表層は厚さ7μmのフッ素樹脂のコート層で構成する。中間転写ベルト8の全層の体積抵抗率は、電圧100V印加時で、9.2×109(Ω・cm)である。
二次転写ローラー12は、鉄製の基材12aの外周面にゴム層の弾性層12bを配設する。弾性層12bはウレタンゴムのゴム層で構成し、ゴム層の厚さは実施例毎に異なり、その詳細は後述する。弾性層12bの幅(二次転写ローラー12の軸方向における弾性層12bの長さ)は、330mmである。そして、図示しない二次転写ローラー12の押圧機構で中間転写ベルト8を介して中間転写ベルト駆動ローラー9(バックアップローラー)の圧接する。
張架ローラー13は、従来公知のテンションローラーを用いる。その場合、張架ローラー13は接触ニップ幅W2(mm)が調整可能となるように位置調節可能に設ける。
転写材は、コート紙(王子製紙(株)製ウルトラサテン金藤127.9g)および非コ
ート紙(富士ゼロックス(株)製J紙)の2種類を用いる。2種類の転写材を用いる理由は、これらの転写材の表面粗さの違いにより、転写の挙動が異なるためである。このように、転写の挙動が異なる理由は次のように考えられる。すなわち、転写のメカニズムにおいてトナー粒子どうしの凝集力、転写材に対するトナー粒子の付着力、および中間転写ベルト8に対するトナー粒子の付着力が転写挙動に影響すると想定される。そして、転写材の表面粗さによって転写ニップ中でのトナー膜の中間転写ベルトからの剥離挙動やトナー膜中の分断挙動が転写材の種類によって異なるために、転写挙動が異なると考えられる。
転写効率は、図8(a)に示す2×2ドット画像、図8(b)に示す8×8ドット画像、および図8(c)に示すベタ画像の3つの画像のパターンについて測定する。その場合、1ドットは1200DPI≒21μm×21μmである。ドットの大きさによって転写の挙動が異なるため、このように3つの画像のパターンを用いて、転写効率を評価した。ドットの大きさによって転写の挙動が異なる理由は、ドットの大きさによって前述と同様に転写ニップ中でのトナー膜の中間転写ベルトからの剥離挙動やトナー膜中の分断挙動が
転写材の種類によって異なるためであると考えられる。
値)をOD2としたとき、転写効率=((OD1−OD2)/OD1)×100(%)と定義する。トナーの濃度は、X−Liteの光学測定計を用いて測定する。二次転写バイアスを変更しながら転写効率を測定し、転写効率が最大となるときの転写バイアスでの結果を採用する。そして、転写効率が90%以上であるときを良好であると判定するとともに、転写効率が90%未満であるときを不良であると判定する。
画像ずれは、図9に示すように転写材の移動方向(図9において左右方向)と直交方向に延びる2ドットの横線画像について判定する。その場合、1ドットは1200DPI≒21μm×21μmである。そして、この横線画像を前述の2種類の転写材に転写する。転写材に転写された横線画像に擦ったような擦り跡が目視で確認されない場合は、画像ずれがないとして良好であると判定する。また、転写材に転写された横線画像に擦ったような擦り跡が目視で確認された場合は、画像ずれがあるとして不良であると判定する。
(実施例1)
圧接ニップ幅W1は4mmであるとともに接触ニップ幅W2は1.9mmである。したが
って、W2 < (W1/2)である。また、転写材移動方向の二次転写ニップ11cの幅は5.9mmである。二次転写ローラー12の半径R1は40mmであるとともに、中間転写ベルト駆動ローラー9(バックアップローラー)の半径R2は32mmである。したがっ
て、R2 < R1である。二次転写ローラー12の弾性層12b(ゴム層)の厚さは2.5
mmであり、また、中間転写ベルト8の弾性層(ゴム層)の厚さは250μmである。中間転写ベルト駆動ローラー9(バックアップローラー)への二次転写ローラー12の圧接荷重は、80kgfである。
実施例1の評価結果を表1に示す。
圧接ニップ幅W1は3mmであるとともに接触ニップ幅W2は0.2mmである。したが
って、W2 < (W1/2)である。また、転写材移動方向の二次転写ニップ11cの幅は3.2mmである。二次転写ローラー12の半径R1は40mmであるとともに、中間転写ベルト駆動ローラー9(バックアップローラー)の半径R2は24mmである。したがっ
て、R2 < R1である。二次転写ローラー12の弾性層12b(ゴム層)の厚さは5mm
であり、また、中間転写ベルト8の弾性層(ゴム層)の厚さは150μmである。中間転写ベルト駆動ローラー9(バックアップローラー)への二次転写ローラー12の圧接荷重は、30kgfである。
実施例2の評価結果を表2に示す。
圧接ニップ幅W1は8mmであるとともに接触ニップ幅W2は0.5mmである。したが
って、W2 < (W1/2)である。また、転写材移動方向の二次転写ニップ11cの幅は8.5mmである。二次転写ローラー12の半径R1は240mmであるとともに、中間転写ベルト駆動ローラー9(バックアップローラー)の半径R2は67mmである。したが
って、R2 < R1である。二次転写ローラー12の弾性層12b(ゴム層)の厚さは1.
5mmであり、また、中間転写ベルト8の弾性層(ゴム層)の厚さは250μmである。中間転写ベルト駆動ローラー9(バックアップローラー)への二次転写ローラー12の圧接荷重は、120kgfである。
実施例3の評価結果を表3に示す。
圧接ニップ幅W1は11mmであるとともに接触ニップ幅W2は5mmである。したがって、W2 < (W1/2)である。また、転写材移動方向の二次転写ニップ11cの幅は16mmである。二次転写ローラー12の半径R1は240mmであるとともに、中間転写
ベルト駆動ローラー9(バックアップローラー)の半径R2は67mmである。したがっ
て、R2 < R1である。二次転写ローラー12の弾性層12b(ゴム層)の厚さは10mmであり、また、中間転写ベルト8の弾性層(ゴム層)の厚さは350μmである。中間
転写ベルト駆動ローラー9(バックアップローラー)への二次転写ローラー12の圧接荷重は、60kgfである。
実施例4の評価結果を表4に示す。
、対応する圧接ニップ幅W1の2倍に設定しておよび転写効率および画像ずれを評価した
。したがって、圧接ニップ幅W1と接触ニップ幅W2との関係は、いずれもW1< W2であ
る。これらの場合の評価結果は、いずれも転写効率の低下が見られた。これは、接触ニップ幅W2が大きくなったことにより、接触ニップ11bで転写材および中間転写ベルト8
に残存する電荷が時間とともに緩和し、十分な電界が得られなくなったためであると考えられる。また、画像のずれがいずれの場合も若干見られた。これは、接触ニップ幅W2が
大きくなったことにより、中間転写ベルト8は二次転写ローラー12の外周面に沿って圧縮される方向に比較的大きく屈曲する。このように、二次転写ニップ11cで中間転写ベルト8の表面の屈曲方向が変化することにより、圧接ニップ11aと接触ニップ11bとで中間転写ベルト8の表面速度の変化が生じるためであると考えられる。
、9a…中間転写ベルト駆動ローラーの中心、11…二次転写部(転写装置)、11a…圧接ニップ、11b…接触ニップ、11c…二次転写ニップ、12…二次転写ローラー、12a…基材、12b…弾性層、12c…二次転写ローラーの中心、12f…空気吸引部接続孔、12g…空気流動ノズル孔、13…張架ローラー、15…転写材、17…凹部、18…グリッパー、21…接触調整ローラー、W1…圧接ニップ幅、W2…接触ニップ幅、R1…二次転写ローラーの半径、R2…中間転写ベルト駆動ローラー(バックアップローラー)の半径
Claims (8)
- 弾性層を有するとともに像を担持する転写ベルトと、
弾性層を有するとともに前記転写ベルトに当接して形成される転写ニップ部で前記転写ベルトに担持された前記像を転写材に転写する転写ローラーと、
前記転写ベルトを介して前記転写ローラーと圧接するバックアップローラーと、
を有し、
前記転写ニップ部は、前記転写ローラーと前記バックアップローラーとの圧接により形成される圧接ニップと、前記バックアップローラーと接触していない領域の前記転写ベルトと前記転写ローラーとの接触により形成される接触ニップとを含み、
前記転写ローラーの回転方向の前記接触ニップの前記転写ローラーの周面の距離は、前記転写ローラーの回転方向の前記圧接ニップの前記転写ローラーの周面の距離の2分の1より小さいことを特徴とする転写装置。 - 潜像が形成される潜像担持体と、
前記潜像を現像剤で現像する現像部と、
弾性層を有するとともに、前記現像部で現像された像が転写される転写ベルトと、
弾性層を有するとともに、前記転写ベルトと当接して形成される転写ニップ部で前記転写ベルトに転写された前記像を転写材に転写する転写ローラーと、
前記転写ベルトを介して前記転写ローラーと圧接するバックアップローラーと、
前記像が転写された前記転写材を定着する定着部と、
を有し、
前記転写ニップ部は、前記転写ローラーと前記バックアップローラーとの圧接により形成される圧接ニップと、前記バックアップローラーと接触していない領域の前記転写ベルトと前記転写ローラーとの接触により接触ニップとを含み、
前記転写ローラーの回転方向の前記接触ニップの前記転写ローラーの周面の距離は、前記転写ローラーの回転方向の前記圧接ニップの前記転写ローラーの周面の距離の2分の1より小さいことを特徴とする画像形成装置。 - 前記転写ローラーの径は前記バックアップローラーの径より大きい請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記転写ローラーの弾性層の厚さは、前記接触ニップの前記転写ローラーの周面の距離より大きい請求項2または3に記載の画像形成装置。
- 前記転写ベルトの弾性層の厚さは、前記接触ニップの前記転写ローラーの周面の距離より小さい請求項2ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記転写ローラーは周面に凹部を有するとともに、前記凹部に前記転写材を把持する転写材把持部材を有する請求項2ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記転写ローラーは、空気の流動により前記転写材の吸着または剥離を選択的に行うノズル孔を有する請求項2ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記転写ベルトの移動方向に、前記バックアップローラーに巻き掛けられた前記転写ベルトを巻掛けて前記接触ニップを形成する張架ローラーが配設される請求項2ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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