JP2004077866A - 多色画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、転写不良に起因する画像品質劣化を防止することができる多色画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る多色画像形成装置の代表的な構成は、帯電装置2、現像装置により形成されたトナー像を担持する感光ドラム1と、円筒状の無縁端ベルトである中間転写体5と、感光ドラム1上に形成されたトナー像を中間転写体5に転写する第1の転写部材54と、中間転写体5上のトナー像を転写材Pに転写する第2の転写部材6と、転写材P上のトナー像を定着する定着装置8と、中間転写体5の開口端端部のいずれか一方の内周面に設けられ、所定方向以外への中間転写体5の移動を規制するリブ55と、を有する多色画像形成装置において、第1の転写部材54に加える付勢力を、リブ55が施されている側の付勢力の方が、リブ55の施されていない側の付勢力よりも大きくしたことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明に係る多色画像形成装置の代表的な構成は、帯電装置2、現像装置により形成されたトナー像を担持する感光ドラム1と、円筒状の無縁端ベルトである中間転写体5と、感光ドラム1上に形成されたトナー像を中間転写体5に転写する第1の転写部材54と、中間転写体5上のトナー像を転写材Pに転写する第2の転写部材6と、転写材P上のトナー像を定着する定着装置8と、中間転写体5の開口端端部のいずれか一方の内周面に設けられ、所定方向以外への中間転写体5の移動を規制するリブ55と、を有する多色画像形成装置において、第1の転写部材54に加える付勢力を、リブ55が施されている側の付勢力の方が、リブ55の施されていない側の付勢力よりも大きくしたことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機、レーザービームプリンタ等の電子写真方式を用いた多色画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真画像形成プロセスを用いた多色画像形成装置は様々な方式のものが提案され、また製品化されている。初期の製品では、ドラムに転写材を担持させ、転写材に各色のトナー像を順次転写させることにより多色画像形成を行う転写ドラム方式のものが主流であった。しかしながら、転写ドラム方式の多色画像形成装置の場合、転写材を転写ドラム上に担持しなくてはいけないという制約から、使用可能である転写材の種類が限られていた。
【0003】
一方、多色画像形成装置を用いるユーザーからは、より多様な転写材に対するカラープリントを求める声が高く、その要求を満たすべく、中間転写体を用いた多色画像形成装置が重視されるようになった。この中間転写体を用いた多色画像形成装置は、各色のトナー像を、一旦中間転写体上に形成し、転写材に一括転写する方式を採用している。その結果、プリントできる転写材の種類は転写ドラム方式の多色画像形成装置より、一層多様になった。
【0004】
また、一方では、多色画像形成装置のプリント速度の向上が求められていた。その要求に応え、転写材担持体としての転写ベルト、あるいはトナー像担持体としての中間転写ベルトに対して各色の画像形成ユニットが並んで配列し、全色の画像形成工程を同時に行うことにより、印刷速度を向上させる多色画像形成装置が重視されている。
【0005】
上述した如く、現在の多色画像形成装置市場においては、転写ベルトあるいは中間転写ベルトを用いた構成が主流となっている。
【0006】
これらベルト(転写ベルト、中間転写ベルトの総称として)を用いた画像形成装置においては、ベルトの安定搬送性が求められる。そのため、ベルトの横ズレ、あるいは蛇行を防止するために、規制部材としてのリブが、ベルト内面の端部に設けられている。
【0007】
このリブは、ベルトを駆動する部材(駆動ローラ)、ベルトに所定の張力を加える部材(テンションローラ)の端部に設けられた規制ガイドに沿う形で配置し、画像形成に伴うベルトの横ズレ、蛇行を防止する。
【0008】
ベルト内面に設けられたリブは、ベルト両端部にそれぞれ構成されているものが一般的である。その一方で、ベルト端部のいずれか一方にのみにリブを有するものも製品化されている。一般的には、ベルト両端部にそれぞれリブを有するベルト構成の方が、ベルトの両端の位置を規制しながらの画像形成になるので、安定搬送という点では確実な方式である。これに対して、ベルト端部のいずれか一方にのみにリブを有する場合は、リブをベルトの両端に貼付するよりも工程数が削減できることと、部品点数が削減できること、といった組み立て性、コスト面などに利点がある。このように、リブをベルトの両端部にそれぞれ構成させるか、あるいはいずれか一方のみに構成させるかは、多色画像形成装置の構成如何によるものである。
【0009】
ここで、多色画像形成装置に用いられているベルトは、このベルトを駆動するローラ(駆動ローラ)、ベルトに所定の張力を与えるローラ(テンションローラ)によって駆動され、また張架される。また、リブ材として用いられるのは、一般に、十分に弾性を持ったゴム材などであり、そのゴム材からなるリブをベルト端部の規制材として構成する場合には、リブとベルトの間には接着層が必然的に必要となってくる。この接着層は、リブおよびベルト双方に対して、十分な接着強度を達成するため、不織布、あるいは樹脂フィルム(PETなど)を挟み、その両面に接着剤が塗布された状態のものになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ベルト規制部材としてのリブが、ベルト端部いずれか一方にのみ有する構成の多色画像形成装置において、以下のような問題点があった。
【0011】
ベルトには、駆動ローラ、テンションローラにより均一にテンションがかけられているように見える。しかし、リブとベルトを接着する接着層がベルトの伸縮に影響を及ぼすため、ベルト端部のリブの貼られている側(リブ側)と、リブの貼られてない側(非リブ側)では微妙にベルトにかかる張力に差が生じる。
【0012】
したがって、ベルトに十分な伸縮性があり、更にベルトに十分な張力がかけられたとしても、ベルト端部にリブのある側のベルト伸びは、このリブ材の伸びに支配されることになる。すなわち、リブ側はよりベルトが伸びない方向に力が働くことになる。
【0013】
ここで、図4に示すように、第1の像担持体上に形成されたトナー像を第2の像担持体である中間転写体5、あるいは、図3に示すように、転写材担持体である転写ベルト57上に担持された転写材P上に転写するために用いられる第1の転写部材54は、駆動ローラ52とテンションローラ51から作られる接線5Lよりも第1の像担持体である感光ドラム1側に近接する位置にある。
【0014】
また、図5に示すように、第1の転写部材54の弾性層長手幅は、ベルトの長手幅より短く、かつリブ55がギリギリ干渉しない幅である。より正確に表現すると、リブ55はベルト端部より2〜5mmほどの位置に貼付され、そのリブ55のすぐ内側に第1の転写部材54の弾性層の端部が1〜10mmほどの間隙を有している。
【0015】
このため、第1の転写部材54のリブ55側は、リブ55の伸縮率のために一層収縮する方向の力、すなわち鉛直下方への力が働いてしまう。そして、ベルトを介して感光ドラム1と第1の転写部材54間の当接状態に、ベルトの左右に差が生じ、リブ55側の当接力が非リブ側に比べて小さくなってしまう。かかるベルトの左右の当接力の差は、転写効率の減少となって現れ、画像上の不具合が生じる。特に、多色の画像形成においては、多少の転写効率の差により、色味が異なってくるため、大変大きな問題である。
【0016】
そこで本発明は、転写不良に起因する画像品質劣化を防止することができる多色画像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る多色画像形成装置の代表的な構成は、帯電装置、現像装置により形成されたトナー像を担持する第1の像担持体と、円筒状の無縁端ベルトである第2の像担持体と、該第1の像担持体上に形成されたトナー像を前記第2の像担持体に転写する第1の転写部材と、第2の像担持体上のトナー像を転写材に転写する第2の転写部材と、転写材上のトナー像を定着する定着装置と、前記第2の像担持体の開口端端部のいずれか一方の内周面に設けられ、所定方向以外への第2の像担持体の移動を規制する規制部材と、を有する多色画像形成装置において、前記第1の転写部材に加える付勢力を、前記規制部材が施されている側の付勢力の方が、前記規制部材の施されていない側の付勢力よりも大きくしたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る多色画像形成装置の実施形態について、図を用いて説明する。図1は本実施形態にかかる多色画像形成装置の断面図、図2はテンションローラ、リブ支持部材およびリブの断面図、図3は複数の第1の像担持体を有する多色画像形成装置の断面図、図4は転写部材の位置関係を示す概略図、図5は転写部材とリブの位置関係を示す横断面図である。
【0019】
図1に示すように、多色画像形成装置は、電子写真プロセスを利用したカラーレーザービームプリンタであり、単数の第1の像担持体である感光ドラム1、複数の現像装置(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックからなる現像ユニット)、第2の像担持体である円筒状の無縁端ベルト形状の中間転写体5から構成されている。
【0020】
以下に、多色画像形成装置を、その画像形成工程に沿って、各部の構成、その動作態様について説明する。
【0021】
感光ドラム1は、回転ドラム型の電子写真感光体であり、その表面を帯電装置2により所定の電位に均一に帯電処理される。均一に帯電処理された感光ドラム1は、画像信号に基づいて露光装置3から発せられたレーザー光Lを照射され、感光ドラム1上には画像信号に基づいた静電潜像が形成される。該静電潜像が感光ドラム1の回転に伴い、所定のタイミングにて感光ドラム1に所定の間隙を有して対峙する位置に待機する現像器4Y(以下「現像カートリッジ」という)を通過する際に、現像カートリッジ4Yには静電潜像に所望のトナー量を現像可能となるバイアスが印加され、静電潜像は現像カートリッジ4Yにより現像されたトナー像により可視化される。可視化された感光ドラム1上の顕画像は、感光ドラム1と逆方向に、感光ドラム1と略同速度で感光ドラム1と所定の当接幅にて接触した状態で移動する第2の像担持体としての中間転写体5に転写される。
【0022】
上記工程を他色の現像カートリッジ4M、4C、4Kにおいても同様に実施し、全色の工程終了後、中間転写体5上にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーからなる未定着トナー像が形成される。
【0023】
該中間転写体5上の未定着トナー像が中間転写体5の回転移動に伴い、第2の転写部材6に接近するタイミングに同期するように転写材Pは給送ローラ7によって給送され、中間転写体5と第2の転写部材6との当接部に搬送される。該当接部を通過する際に、第2の転写部材6には所定のバイアスが印加され、中間転写体5上の未定着トナー像が転写材Pへと転写される。
【0024】
未定着トナー像が転写された転写材Pは定着装置8へと搬送され、定着装置8にて加熱及び加圧作用を受けることにより転写材Pへの定着動作が行われ、所望の多色画像の形成が完了する。
【0025】
また、中間転写体5への転写工程を経た後に感光ドラム1に残存するトナーは、感光ドラム1のクリーニング装置9によりクリーニングされ、次なる画像形成過程へと進行する。
【0026】
更に、第2の転写部材6による転写材Pへのトナー像の転写工程終了後に中間転写体5上に残存するトナーは、所定のタイミングにて不図示の付勢手段により中間転写体5に当接したクリーニング装置10によりクリーニングされ、次なる画像形成工程へと進行する。
【0027】
中間転写体5は、厚さ100μm、周長445mm、長さ245mmの大きさのシームレスのベルトである。処方は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)を基材とし、それに電気抵抗調整剤としての導電剤を所定量混合することにより、体積抵抗で108〜1010Ω・cmに調整されたものである。また、弾性率は8000〜9000kg/cm2ほどである。
【0028】
中間転写体5は、テンションローラ51の両端に加えられた付勢手段(付図示)に、片側20N、総加重40Nの圧を加えることにより、所定のテンションにて張架されている。
【0029】
図2に示すように、このようにして張架された中間転写体5の開口端端部の片側の内面にのみ、ベルトの横ずれ防止、あるいは蛇行防止のため、厚さ2mm、幅5mmのゴムからなる規制部材であるリブ55が貼付されている。リブ55は、駆動ローラ52あるいはテンションローラ51の端部に設けられたリブ支持部材56の凹部と適切に嵌合する位置に貼付されている。
【0030】
リブ55は、中間転写体5の伸縮率と比較すると非常に大きい伸縮率を有する。しかし、リブ55と中間転写体5を接着する接着剤として、不織布に接着剤を塗布したものを使用しているため、リブ55の貼られた中間転写体5の伸びは、この不織布の伸縮率に支配されてしまう。従って、駆動ローラ52及びテンションローラ51により張架された中間転写体5の張架状態は、この不織布によって規制される。
【0031】
リブ55を中間転写体5の開口端端部の片側にのみ貼付することにより、組み立て工数の削減、部品点数の削減等々の効率化を図ることができる。
【0032】
図1に示すように、中間転写体5を介して、感光ドラム1に対向した位置に第1の転写部材54が配設してある。第1の転写部材54は感光ドラム1上のトナー像を中間転写ベルト5に転写するに必要な転写バイアスを印加するためのローラである。
【0033】
第1の転写部材54は、体積抵抗値105〜109Ω・cmに抵抗調整したφ14mmの発泡弾性体(芯金径φ6mm)からなり、感光ドラム1上のトナー像を中間転写体5上へ転写する際には、0.2〜4kVのバイアスが印加される。また、第1の転写部材54の弾性層の硬度は、ASKER−C(JIS−A)20〜40°である。
【0034】
第2の転写部材6は体積抵抗値105〜109Ω・cmに抵抗調整したφ18mmの発泡弾性体(芯金径φ6mm)からなるローラ状のものであり、中間転写体5上のトナー像を転写材Pに転写する際には、0.2〜4kVのバイアスが印加される。また、第2の転写部材6の弾性層の硬度は、ASKER−C(JIS−A)20〜40°である。
【0035】
定着装置8は、シリコーンゴムからなるφ40mmの一対のローラ81、82を、ローラ内部に配置したヒータ83、84により180℃に加熱温調したものである。
【0036】
図4に示すように、中間転写体5に対して第1の転写部材54は、所定のバネ圧を有したバネにて第1の転写部材54の軸の両端に加えることにより中間転写体5との密着性、ひいては中間転写体5と感光ドラム1との密着性を確保している。これら、お互いの対象物同士が接している部分をニップといい、その接している幅をニップ幅という。一般に、良好な転写性を達成するためには、ニップ幅が均一であることが好ましいということが分かっている。ニップ幅が不均一である場合には、感光ドラム1に対する第1の転写部材54の当接圧が異なっているということを示している。
【0037】
第1の転写部材54は、より良好なニップを確保するため、駆動ローラ52およびテンションローラ51からなる接線5L上よりも、感光ドラム1に近接する位置になるように設定してある。
【0038】
また、図5に示すように、画像形成装置を出来る限り小さくするために、リブ55は、第1の転写部材54の弾性層端部より1〜10mm以下の間隙を空けた部分に設けられている。
【0039】
上記構成の多色画像形成装置において、第1の転写部材54の両端に加える荷重に対し、以下の3項目の検証を行った。
【0040】
(第1の検証)第1の転写部材54の両端のバネ荷重がどちらも5Nになるように片側リブの中間転写体5に加圧した際の、感光ドラム1への当接圧分布の確認。
【0041】
(第2の検証)第1の転写部材54の非リブ側の荷重を5N一定とし、一方、リブ55側の荷重を変化させた場合の、第1の転写部材54に加える荷重(バネ荷重)と転写性の確認。
【0042】
(第3の検証)第1の転写部材54の硬度を変化させた場合の第1の転写部材54の硬度と転写性の確認。
【0043】
第1の検証において、当接圧(N)は非リブ側、中央、リブ側の3箇所を測定した。
【0044】
【表1】
【0045】
表1に示すように、第1の転写部材54の両端に同じバネ荷重を加えた場合には、中間転写体5のリブ55側の当接圧が弱くなっていることが確認された。
【0046】
次に、第1の検証結果を基に、第2の検証を行った。第2の検証において、転写性の検証としては、ハーフトーン、ベタ画像、文字を現像し、中間転写体5上の画像を目視評価することによりランク付けした。また、第1の転写部材54に印加するバイアスは、2kV一定とした。
【0047】
【表2】
【0048】
表2に示すように、第1の転写部材54のリブ55側への荷重を増すごとに転写性は向上し、リブ55側への荷重を減じた場合にはいっそう転写性は悪化するという傾向が確認された。この結果は、中間転写体5が、リブ55による規制力が働いたため、感光ドラム1と第1の転写部材54間の不均一加圧の状態を示しており、本実施形態で示した構成の多色画像形成装置においては、
(第1の転写部材54のリブ55側に加える荷重)≧(第1の転写部材54の非リブ側に加える荷重)×1.2
が好ましいことが確認された。
【0049】
上述のごとく、感光ドラム1に対して第1の転写部材54を付勢する加圧力を、左右で異ならせることで、より詳しくは、中間転写体5のリブ55を貼付した側の加圧力をリブ55を貼付した側の加圧力より大きくする。これにより、中間転写体5の横ずれ、蛇行防止として設けるリブ55を、中間転写体5の開口端端部いずれか一方にのみ有する中間転写体5を用いた場合においても、非リブ側に比してリブ55側の中間転写体5と感光ドラム1の当接圧が低下することを防止し、良好な転写性が達成できる。
【0050】
その結果、リブの貼付を片側のみにすることによる組み立て工数削減、部品点数削減という長所を生かすと同時に、画像品質を損なうことのない多色画像形成装置を提供することができる。
【0051】
第3の検証において、中間転写体5に40Nの張力を加え、第1の転写部材54の両端部に等圧の加圧力(5N)を加えるという条件で、中間転写体5としてPVDFを用い、第1の転写部材54のAsker−C硬度(JIS−A)は20°、30°、40°の硬度と転写性の関係について検証した。転写性の検証としては、第2の検証と同様に、ハーフトーン、ベタ画像、文字を現像し、中間転写体5上の画像を目視評価することによりランク付けした。
【0052】
一般によく使われる中間転写体5の弾性率は、PVDFの場合は7000〜10000kg/cm2、ポリイミドの場合は700〜1000kg/cm2である。一方、第1の転写部材54である転写ローラのAsker−C硬度(JIS−A)は20〜40°である。
【0053】
これら、物性値にばらつきがある中では、当然のことながら中間転写体5の材質と第1の転写部材54の転写圧、さらには中間転写体5に加える張力の組み合わせで転写性が大きく異なる。
【0054】
【表3】
【0055】
表3に示すように、第1の転写部材54の硬度が低い方(20°)が、中間転写体5のリブ55等による圧バランスが多少不均一であったとしても、ニップ幅が均一になるように、第1の転写部材54が追従して当接し、転写不良をおさえることができる。しかしながら、第1の転写部材54の硬度が30°ほどになってくると、ニップ幅はその不均一さに追従できなくなり、転写性が悪化する。
【0056】
そこで、各硬度(20°、30°、40°)の第1の転写部材54を使用した場合、転写性が良好となるリブ55側の転写バネ圧を確認したところ、それぞれ5.5N、6N、7N程から転写性が良好となっていることを確認した。また、中間転写体5に加える張力を40Nにて確認したが、20N、あるいは30Nにおいても同様の効果が得られることを確認している。
【0057】
以上のことより、開口端端部の一方のみにリブ55を有する中間転写体5を用いた多色画像形成装置において、中間転写体5の弾性率が7000kg/cm2以上、第1の転写部材54のAsker−C硬度(JIS−A)が25°以上、中間転写体5に加えるテンションが20N以上の場合、少なくとも
(第1の転写部材54のリブ55側に加える荷重)≧(第1の転写部材54の非リブ側に加える荷重)×1.1
の関係を満たすことにより、より好ましくは
(第1の転写部材54のリブ55側に加える荷重)≧(第1の転写部材54の非リブ側に加える荷重)×1.2
の関係を満たすことにより転写性の向上を図ることができる。
【0058】
尚、本発明にかかる多色画像形成装置は、図3に示すように、複数の現像装置が並列した構成の多色画像形成装置、更に、ベルト状の転写材担持体(転写ベルト)を使用した多色画像形成装置であってもよい。
【0059】
図3に示すように、多色画像形成装置は、複数の現像装置を並列し、転写ベルト57を有している。
【0060】
現像装置は、帯電部材2、現像カートリッジ4、第1の像担持体である感光ドラム1を一体化したユニットからなり、これらは、M、C、Y、Kそれぞれの色ごとに独立している。
【0061】
感光ドラム1上にトナー像を現像する工程は、図1に示す多色画像形成装置と同様である。画像形成の開始に伴い、転写材Pは吸着部材11により帯電された転写ベルト57に静電吸着されて、矢印b方向に担持、搬送される。転写材Pは各現像装置を通過すると同時に各感光ドラム1上のトナー像が転写材Pへと転写され、全色の転写工程が終了する。
【0062】
転写工程の終了と同時に、トナー像が転写された転写材Pは転写ベルト57より分離され、定着装置8による図1と同様の定着工程を経て多色画像が得られる。
【0063】
転写ベルト57は、厚さ100(μm)、幅250mm体積抵抗109〜1016Ω・cm、弾性率8000〜9000kg/cm2のPVDFである。吸着部材11には正極性のバイアスを印加し、転写ベルト57への転写材Pの吸着を行う。
【0064】
転写ベルト57は駆動ローラ52、テンションローラ51により張架され、転写ベルト57に所定の張力が得られるようにしてある。また、転写ベルト57には、中間転写体5(図1参照)と同様のリブを片側のみに貼付してある。転写ローラ54の両端には5Nのバネ荷重がそれぞれ加えられている。
【0065】
このような転写ベルト系の多色画像形成装置において、上記第1及び第2の検証にて転写ローラ54に加えられる荷重と転写性について確認したところ、図1に示す多色画像形成装置と同様の結果を得ることができた。従って、感光ドラム1に対して第1の転写部材54を付勢する加圧力を、左右で異ならせることで、より詳しくは、転写ベルト57のリブ(不図示)を貼付した側の加圧力をリブを貼付した側の加圧力より大きくすることにより、転写ベルト57の横ずれ、蛇行防止として設けるリブを、転写ベルト57の開口端端部いずれか一方にのみ有する転写ベルト57を用いた場合においても、非リブ側に比してリブ側の転写ベルト57と感光ドラム1の当接圧が低下することを防止し、良好な転写性が達成できる。
【0066】
その結果、リブの貼付を片側のみにすることによる組み立て工数削減、部品点数削減という長所を生かすと同時に、画像品質を損なうことのない多色画像形成装置を提供することができる。
【0067】
また、第3の検証に関しても、同様に、転写ベルト57の弾性率が7000kg/cm2以上、第1の転写部材54のAsker−C硬度(JIS−A)が25°以上、転写ベルト57に加えるテンションが20N以上の場合、少なくとも
(第1の転写部材54のリブ55側に加える荷重)≧(第1の転写部材54の非リブ側に加える荷重)×1.1
の関係を満たすことにより、より好ましくは
(第1の転写部材54のリブ55側に加える荷重)≧(第1の転写部材54の非リブ側に加える荷重)×1.2
の関係を満たすことにより転写性の向上を図ることができる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、無縁端ベルトに介在する転写部材に加える付勢力を、該規制部材が施されている側の付勢力の方が、規制部材の施されていない側の付勢力よりも大きくすることにより、転写不良に起因する画像品質劣化を防止することができる。
【0069】
また、円筒状無縁端ベルトの弾性率が7000〜10000kg/cm2であり、円筒状無縁端ベルトに20N以上の荷重を加えられてあり、円筒状無縁端ベルト上にトナー像を、あるいはベルト上に担持されている転写材上にトナー像を転写する転写部材が弾性体からなり、該弾性体のAsker−C硬度(JIS−A)が20°以上とした。これにより、転写不良に起因する画像品質劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかる多色画像形成装置の断面図である。
【図2】テンションローラ、リブ支持部材およびリブの断面図である。
【図3】複数の第1の像担持体を有する多色画像形成装置の断面図である。
【図4】転写部材の位置関係を示す概略図である。
【図5】転写部材とリブの位置関係を示す横断面図である。
【符号の説明】
L …レーザー光
P …転写材
1 …感光ドラム
2 …帯電装置
3 …露光装置
4 …現像カートリッジ
5 …中間転写体
5L …接線
6 …第2の転写部材
7 …給送ローラ
8 …定着装置
9、10 …クリーニング装置
11 …吸着部材
51 …テンションローラ
52 …駆動ローラ
54 …第1の転写部材
55 …リブ
56 …リブ支持部材
57 …転写ベルト
81、82 …ローラ
83、84 …ヒータ
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機、レーザービームプリンタ等の電子写真方式を用いた多色画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真画像形成プロセスを用いた多色画像形成装置は様々な方式のものが提案され、また製品化されている。初期の製品では、ドラムに転写材を担持させ、転写材に各色のトナー像を順次転写させることにより多色画像形成を行う転写ドラム方式のものが主流であった。しかしながら、転写ドラム方式の多色画像形成装置の場合、転写材を転写ドラム上に担持しなくてはいけないという制約から、使用可能である転写材の種類が限られていた。
【0003】
一方、多色画像形成装置を用いるユーザーからは、より多様な転写材に対するカラープリントを求める声が高く、その要求を満たすべく、中間転写体を用いた多色画像形成装置が重視されるようになった。この中間転写体を用いた多色画像形成装置は、各色のトナー像を、一旦中間転写体上に形成し、転写材に一括転写する方式を採用している。その結果、プリントできる転写材の種類は転写ドラム方式の多色画像形成装置より、一層多様になった。
【0004】
また、一方では、多色画像形成装置のプリント速度の向上が求められていた。その要求に応え、転写材担持体としての転写ベルト、あるいはトナー像担持体としての中間転写ベルトに対して各色の画像形成ユニットが並んで配列し、全色の画像形成工程を同時に行うことにより、印刷速度を向上させる多色画像形成装置が重視されている。
【0005】
上述した如く、現在の多色画像形成装置市場においては、転写ベルトあるいは中間転写ベルトを用いた構成が主流となっている。
【0006】
これらベルト(転写ベルト、中間転写ベルトの総称として)を用いた画像形成装置においては、ベルトの安定搬送性が求められる。そのため、ベルトの横ズレ、あるいは蛇行を防止するために、規制部材としてのリブが、ベルト内面の端部に設けられている。
【0007】
このリブは、ベルトを駆動する部材(駆動ローラ)、ベルトに所定の張力を加える部材(テンションローラ)の端部に設けられた規制ガイドに沿う形で配置し、画像形成に伴うベルトの横ズレ、蛇行を防止する。
【0008】
ベルト内面に設けられたリブは、ベルト両端部にそれぞれ構成されているものが一般的である。その一方で、ベルト端部のいずれか一方にのみにリブを有するものも製品化されている。一般的には、ベルト両端部にそれぞれリブを有するベルト構成の方が、ベルトの両端の位置を規制しながらの画像形成になるので、安定搬送という点では確実な方式である。これに対して、ベルト端部のいずれか一方にのみにリブを有する場合は、リブをベルトの両端に貼付するよりも工程数が削減できることと、部品点数が削減できること、といった組み立て性、コスト面などに利点がある。このように、リブをベルトの両端部にそれぞれ構成させるか、あるいはいずれか一方のみに構成させるかは、多色画像形成装置の構成如何によるものである。
【0009】
ここで、多色画像形成装置に用いられているベルトは、このベルトを駆動するローラ(駆動ローラ)、ベルトに所定の張力を与えるローラ(テンションローラ)によって駆動され、また張架される。また、リブ材として用いられるのは、一般に、十分に弾性を持ったゴム材などであり、そのゴム材からなるリブをベルト端部の規制材として構成する場合には、リブとベルトの間には接着層が必然的に必要となってくる。この接着層は、リブおよびベルト双方に対して、十分な接着強度を達成するため、不織布、あるいは樹脂フィルム(PETなど)を挟み、その両面に接着剤が塗布された状態のものになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ベルト規制部材としてのリブが、ベルト端部いずれか一方にのみ有する構成の多色画像形成装置において、以下のような問題点があった。
【0011】
ベルトには、駆動ローラ、テンションローラにより均一にテンションがかけられているように見える。しかし、リブとベルトを接着する接着層がベルトの伸縮に影響を及ぼすため、ベルト端部のリブの貼られている側(リブ側)と、リブの貼られてない側(非リブ側)では微妙にベルトにかかる張力に差が生じる。
【0012】
したがって、ベルトに十分な伸縮性があり、更にベルトに十分な張力がかけられたとしても、ベルト端部にリブのある側のベルト伸びは、このリブ材の伸びに支配されることになる。すなわち、リブ側はよりベルトが伸びない方向に力が働くことになる。
【0013】
ここで、図4に示すように、第1の像担持体上に形成されたトナー像を第2の像担持体である中間転写体5、あるいは、図3に示すように、転写材担持体である転写ベルト57上に担持された転写材P上に転写するために用いられる第1の転写部材54は、駆動ローラ52とテンションローラ51から作られる接線5Lよりも第1の像担持体である感光ドラム1側に近接する位置にある。
【0014】
また、図5に示すように、第1の転写部材54の弾性層長手幅は、ベルトの長手幅より短く、かつリブ55がギリギリ干渉しない幅である。より正確に表現すると、リブ55はベルト端部より2〜5mmほどの位置に貼付され、そのリブ55のすぐ内側に第1の転写部材54の弾性層の端部が1〜10mmほどの間隙を有している。
【0015】
このため、第1の転写部材54のリブ55側は、リブ55の伸縮率のために一層収縮する方向の力、すなわち鉛直下方への力が働いてしまう。そして、ベルトを介して感光ドラム1と第1の転写部材54間の当接状態に、ベルトの左右に差が生じ、リブ55側の当接力が非リブ側に比べて小さくなってしまう。かかるベルトの左右の当接力の差は、転写効率の減少となって現れ、画像上の不具合が生じる。特に、多色の画像形成においては、多少の転写効率の差により、色味が異なってくるため、大変大きな問題である。
【0016】
そこで本発明は、転写不良に起因する画像品質劣化を防止することができる多色画像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る多色画像形成装置の代表的な構成は、帯電装置、現像装置により形成されたトナー像を担持する第1の像担持体と、円筒状の無縁端ベルトである第2の像担持体と、該第1の像担持体上に形成されたトナー像を前記第2の像担持体に転写する第1の転写部材と、第2の像担持体上のトナー像を転写材に転写する第2の転写部材と、転写材上のトナー像を定着する定着装置と、前記第2の像担持体の開口端端部のいずれか一方の内周面に設けられ、所定方向以外への第2の像担持体の移動を規制する規制部材と、を有する多色画像形成装置において、前記第1の転写部材に加える付勢力を、前記規制部材が施されている側の付勢力の方が、前記規制部材の施されていない側の付勢力よりも大きくしたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る多色画像形成装置の実施形態について、図を用いて説明する。図1は本実施形態にかかる多色画像形成装置の断面図、図2はテンションローラ、リブ支持部材およびリブの断面図、図3は複数の第1の像担持体を有する多色画像形成装置の断面図、図4は転写部材の位置関係を示す概略図、図5は転写部材とリブの位置関係を示す横断面図である。
【0019】
図1に示すように、多色画像形成装置は、電子写真プロセスを利用したカラーレーザービームプリンタであり、単数の第1の像担持体である感光ドラム1、複数の現像装置(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックからなる現像ユニット)、第2の像担持体である円筒状の無縁端ベルト形状の中間転写体5から構成されている。
【0020】
以下に、多色画像形成装置を、その画像形成工程に沿って、各部の構成、その動作態様について説明する。
【0021】
感光ドラム1は、回転ドラム型の電子写真感光体であり、その表面を帯電装置2により所定の電位に均一に帯電処理される。均一に帯電処理された感光ドラム1は、画像信号に基づいて露光装置3から発せられたレーザー光Lを照射され、感光ドラム1上には画像信号に基づいた静電潜像が形成される。該静電潜像が感光ドラム1の回転に伴い、所定のタイミングにて感光ドラム1に所定の間隙を有して対峙する位置に待機する現像器4Y(以下「現像カートリッジ」という)を通過する際に、現像カートリッジ4Yには静電潜像に所望のトナー量を現像可能となるバイアスが印加され、静電潜像は現像カートリッジ4Yにより現像されたトナー像により可視化される。可視化された感光ドラム1上の顕画像は、感光ドラム1と逆方向に、感光ドラム1と略同速度で感光ドラム1と所定の当接幅にて接触した状態で移動する第2の像担持体としての中間転写体5に転写される。
【0022】
上記工程を他色の現像カートリッジ4M、4C、4Kにおいても同様に実施し、全色の工程終了後、中間転写体5上にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーからなる未定着トナー像が形成される。
【0023】
該中間転写体5上の未定着トナー像が中間転写体5の回転移動に伴い、第2の転写部材6に接近するタイミングに同期するように転写材Pは給送ローラ7によって給送され、中間転写体5と第2の転写部材6との当接部に搬送される。該当接部を通過する際に、第2の転写部材6には所定のバイアスが印加され、中間転写体5上の未定着トナー像が転写材Pへと転写される。
【0024】
未定着トナー像が転写された転写材Pは定着装置8へと搬送され、定着装置8にて加熱及び加圧作用を受けることにより転写材Pへの定着動作が行われ、所望の多色画像の形成が完了する。
【0025】
また、中間転写体5への転写工程を経た後に感光ドラム1に残存するトナーは、感光ドラム1のクリーニング装置9によりクリーニングされ、次なる画像形成過程へと進行する。
【0026】
更に、第2の転写部材6による転写材Pへのトナー像の転写工程終了後に中間転写体5上に残存するトナーは、所定のタイミングにて不図示の付勢手段により中間転写体5に当接したクリーニング装置10によりクリーニングされ、次なる画像形成工程へと進行する。
【0027】
中間転写体5は、厚さ100μm、周長445mm、長さ245mmの大きさのシームレスのベルトである。処方は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)を基材とし、それに電気抵抗調整剤としての導電剤を所定量混合することにより、体積抵抗で108〜1010Ω・cmに調整されたものである。また、弾性率は8000〜9000kg/cm2ほどである。
【0028】
中間転写体5は、テンションローラ51の両端に加えられた付勢手段(付図示)に、片側20N、総加重40Nの圧を加えることにより、所定のテンションにて張架されている。
【0029】
図2に示すように、このようにして張架された中間転写体5の開口端端部の片側の内面にのみ、ベルトの横ずれ防止、あるいは蛇行防止のため、厚さ2mm、幅5mmのゴムからなる規制部材であるリブ55が貼付されている。リブ55は、駆動ローラ52あるいはテンションローラ51の端部に設けられたリブ支持部材56の凹部と適切に嵌合する位置に貼付されている。
【0030】
リブ55は、中間転写体5の伸縮率と比較すると非常に大きい伸縮率を有する。しかし、リブ55と中間転写体5を接着する接着剤として、不織布に接着剤を塗布したものを使用しているため、リブ55の貼られた中間転写体5の伸びは、この不織布の伸縮率に支配されてしまう。従って、駆動ローラ52及びテンションローラ51により張架された中間転写体5の張架状態は、この不織布によって規制される。
【0031】
リブ55を中間転写体5の開口端端部の片側にのみ貼付することにより、組み立て工数の削減、部品点数の削減等々の効率化を図ることができる。
【0032】
図1に示すように、中間転写体5を介して、感光ドラム1に対向した位置に第1の転写部材54が配設してある。第1の転写部材54は感光ドラム1上のトナー像を中間転写ベルト5に転写するに必要な転写バイアスを印加するためのローラである。
【0033】
第1の転写部材54は、体積抵抗値105〜109Ω・cmに抵抗調整したφ14mmの発泡弾性体(芯金径φ6mm)からなり、感光ドラム1上のトナー像を中間転写体5上へ転写する際には、0.2〜4kVのバイアスが印加される。また、第1の転写部材54の弾性層の硬度は、ASKER−C(JIS−A)20〜40°である。
【0034】
第2の転写部材6は体積抵抗値105〜109Ω・cmに抵抗調整したφ18mmの発泡弾性体(芯金径φ6mm)からなるローラ状のものであり、中間転写体5上のトナー像を転写材Pに転写する際には、0.2〜4kVのバイアスが印加される。また、第2の転写部材6の弾性層の硬度は、ASKER−C(JIS−A)20〜40°である。
【0035】
定着装置8は、シリコーンゴムからなるφ40mmの一対のローラ81、82を、ローラ内部に配置したヒータ83、84により180℃に加熱温調したものである。
【0036】
図4に示すように、中間転写体5に対して第1の転写部材54は、所定のバネ圧を有したバネにて第1の転写部材54の軸の両端に加えることにより中間転写体5との密着性、ひいては中間転写体5と感光ドラム1との密着性を確保している。これら、お互いの対象物同士が接している部分をニップといい、その接している幅をニップ幅という。一般に、良好な転写性を達成するためには、ニップ幅が均一であることが好ましいということが分かっている。ニップ幅が不均一である場合には、感光ドラム1に対する第1の転写部材54の当接圧が異なっているということを示している。
【0037】
第1の転写部材54は、より良好なニップを確保するため、駆動ローラ52およびテンションローラ51からなる接線5L上よりも、感光ドラム1に近接する位置になるように設定してある。
【0038】
また、図5に示すように、画像形成装置を出来る限り小さくするために、リブ55は、第1の転写部材54の弾性層端部より1〜10mm以下の間隙を空けた部分に設けられている。
【0039】
上記構成の多色画像形成装置において、第1の転写部材54の両端に加える荷重に対し、以下の3項目の検証を行った。
【0040】
(第1の検証)第1の転写部材54の両端のバネ荷重がどちらも5Nになるように片側リブの中間転写体5に加圧した際の、感光ドラム1への当接圧分布の確認。
【0041】
(第2の検証)第1の転写部材54の非リブ側の荷重を5N一定とし、一方、リブ55側の荷重を変化させた場合の、第1の転写部材54に加える荷重(バネ荷重)と転写性の確認。
【0042】
(第3の検証)第1の転写部材54の硬度を変化させた場合の第1の転写部材54の硬度と転写性の確認。
【0043】
第1の検証において、当接圧(N)は非リブ側、中央、リブ側の3箇所を測定した。
【0044】
【表1】
【0045】
表1に示すように、第1の転写部材54の両端に同じバネ荷重を加えた場合には、中間転写体5のリブ55側の当接圧が弱くなっていることが確認された。
【0046】
次に、第1の検証結果を基に、第2の検証を行った。第2の検証において、転写性の検証としては、ハーフトーン、ベタ画像、文字を現像し、中間転写体5上の画像を目視評価することによりランク付けした。また、第1の転写部材54に印加するバイアスは、2kV一定とした。
【0047】
【表2】
【0048】
表2に示すように、第1の転写部材54のリブ55側への荷重を増すごとに転写性は向上し、リブ55側への荷重を減じた場合にはいっそう転写性は悪化するという傾向が確認された。この結果は、中間転写体5が、リブ55による規制力が働いたため、感光ドラム1と第1の転写部材54間の不均一加圧の状態を示しており、本実施形態で示した構成の多色画像形成装置においては、
(第1の転写部材54のリブ55側に加える荷重)≧(第1の転写部材54の非リブ側に加える荷重)×1.2
が好ましいことが確認された。
【0049】
上述のごとく、感光ドラム1に対して第1の転写部材54を付勢する加圧力を、左右で異ならせることで、より詳しくは、中間転写体5のリブ55を貼付した側の加圧力をリブ55を貼付した側の加圧力より大きくする。これにより、中間転写体5の横ずれ、蛇行防止として設けるリブ55を、中間転写体5の開口端端部いずれか一方にのみ有する中間転写体5を用いた場合においても、非リブ側に比してリブ55側の中間転写体5と感光ドラム1の当接圧が低下することを防止し、良好な転写性が達成できる。
【0050】
その結果、リブの貼付を片側のみにすることによる組み立て工数削減、部品点数削減という長所を生かすと同時に、画像品質を損なうことのない多色画像形成装置を提供することができる。
【0051】
第3の検証において、中間転写体5に40Nの張力を加え、第1の転写部材54の両端部に等圧の加圧力(5N)を加えるという条件で、中間転写体5としてPVDFを用い、第1の転写部材54のAsker−C硬度(JIS−A)は20°、30°、40°の硬度と転写性の関係について検証した。転写性の検証としては、第2の検証と同様に、ハーフトーン、ベタ画像、文字を現像し、中間転写体5上の画像を目視評価することによりランク付けした。
【0052】
一般によく使われる中間転写体5の弾性率は、PVDFの場合は7000〜10000kg/cm2、ポリイミドの場合は700〜1000kg/cm2である。一方、第1の転写部材54である転写ローラのAsker−C硬度(JIS−A)は20〜40°である。
【0053】
これら、物性値にばらつきがある中では、当然のことながら中間転写体5の材質と第1の転写部材54の転写圧、さらには中間転写体5に加える張力の組み合わせで転写性が大きく異なる。
【0054】
【表3】
【0055】
表3に示すように、第1の転写部材54の硬度が低い方(20°)が、中間転写体5のリブ55等による圧バランスが多少不均一であったとしても、ニップ幅が均一になるように、第1の転写部材54が追従して当接し、転写不良をおさえることができる。しかしながら、第1の転写部材54の硬度が30°ほどになってくると、ニップ幅はその不均一さに追従できなくなり、転写性が悪化する。
【0056】
そこで、各硬度(20°、30°、40°)の第1の転写部材54を使用した場合、転写性が良好となるリブ55側の転写バネ圧を確認したところ、それぞれ5.5N、6N、7N程から転写性が良好となっていることを確認した。また、中間転写体5に加える張力を40Nにて確認したが、20N、あるいは30Nにおいても同様の効果が得られることを確認している。
【0057】
以上のことより、開口端端部の一方のみにリブ55を有する中間転写体5を用いた多色画像形成装置において、中間転写体5の弾性率が7000kg/cm2以上、第1の転写部材54のAsker−C硬度(JIS−A)が25°以上、中間転写体5に加えるテンションが20N以上の場合、少なくとも
(第1の転写部材54のリブ55側に加える荷重)≧(第1の転写部材54の非リブ側に加える荷重)×1.1
の関係を満たすことにより、より好ましくは
(第1の転写部材54のリブ55側に加える荷重)≧(第1の転写部材54の非リブ側に加える荷重)×1.2
の関係を満たすことにより転写性の向上を図ることができる。
【0058】
尚、本発明にかかる多色画像形成装置は、図3に示すように、複数の現像装置が並列した構成の多色画像形成装置、更に、ベルト状の転写材担持体(転写ベルト)を使用した多色画像形成装置であってもよい。
【0059】
図3に示すように、多色画像形成装置は、複数の現像装置を並列し、転写ベルト57を有している。
【0060】
現像装置は、帯電部材2、現像カートリッジ4、第1の像担持体である感光ドラム1を一体化したユニットからなり、これらは、M、C、Y、Kそれぞれの色ごとに独立している。
【0061】
感光ドラム1上にトナー像を現像する工程は、図1に示す多色画像形成装置と同様である。画像形成の開始に伴い、転写材Pは吸着部材11により帯電された転写ベルト57に静電吸着されて、矢印b方向に担持、搬送される。転写材Pは各現像装置を通過すると同時に各感光ドラム1上のトナー像が転写材Pへと転写され、全色の転写工程が終了する。
【0062】
転写工程の終了と同時に、トナー像が転写された転写材Pは転写ベルト57より分離され、定着装置8による図1と同様の定着工程を経て多色画像が得られる。
【0063】
転写ベルト57は、厚さ100(μm)、幅250mm体積抵抗109〜1016Ω・cm、弾性率8000〜9000kg/cm2のPVDFである。吸着部材11には正極性のバイアスを印加し、転写ベルト57への転写材Pの吸着を行う。
【0064】
転写ベルト57は駆動ローラ52、テンションローラ51により張架され、転写ベルト57に所定の張力が得られるようにしてある。また、転写ベルト57には、中間転写体5(図1参照)と同様のリブを片側のみに貼付してある。転写ローラ54の両端には5Nのバネ荷重がそれぞれ加えられている。
【0065】
このような転写ベルト系の多色画像形成装置において、上記第1及び第2の検証にて転写ローラ54に加えられる荷重と転写性について確認したところ、図1に示す多色画像形成装置と同様の結果を得ることができた。従って、感光ドラム1に対して第1の転写部材54を付勢する加圧力を、左右で異ならせることで、より詳しくは、転写ベルト57のリブ(不図示)を貼付した側の加圧力をリブを貼付した側の加圧力より大きくすることにより、転写ベルト57の横ずれ、蛇行防止として設けるリブを、転写ベルト57の開口端端部いずれか一方にのみ有する転写ベルト57を用いた場合においても、非リブ側に比してリブ側の転写ベルト57と感光ドラム1の当接圧が低下することを防止し、良好な転写性が達成できる。
【0066】
その結果、リブの貼付を片側のみにすることによる組み立て工数削減、部品点数削減という長所を生かすと同時に、画像品質を損なうことのない多色画像形成装置を提供することができる。
【0067】
また、第3の検証に関しても、同様に、転写ベルト57の弾性率が7000kg/cm2以上、第1の転写部材54のAsker−C硬度(JIS−A)が25°以上、転写ベルト57に加えるテンションが20N以上の場合、少なくとも
(第1の転写部材54のリブ55側に加える荷重)≧(第1の転写部材54の非リブ側に加える荷重)×1.1
の関係を満たすことにより、より好ましくは
(第1の転写部材54のリブ55側に加える荷重)≧(第1の転写部材54の非リブ側に加える荷重)×1.2
の関係を満たすことにより転写性の向上を図ることができる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、無縁端ベルトに介在する転写部材に加える付勢力を、該規制部材が施されている側の付勢力の方が、規制部材の施されていない側の付勢力よりも大きくすることにより、転写不良に起因する画像品質劣化を防止することができる。
【0069】
また、円筒状無縁端ベルトの弾性率が7000〜10000kg/cm2であり、円筒状無縁端ベルトに20N以上の荷重を加えられてあり、円筒状無縁端ベルト上にトナー像を、あるいはベルト上に担持されている転写材上にトナー像を転写する転写部材が弾性体からなり、該弾性体のAsker−C硬度(JIS−A)が20°以上とした。これにより、転写不良に起因する画像品質劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかる多色画像形成装置の断面図である。
【図2】テンションローラ、リブ支持部材およびリブの断面図である。
【図3】複数の第1の像担持体を有する多色画像形成装置の断面図である。
【図4】転写部材の位置関係を示す概略図である。
【図5】転写部材とリブの位置関係を示す横断面図である。
【符号の説明】
L …レーザー光
P …転写材
1 …感光ドラム
2 …帯電装置
3 …露光装置
4 …現像カートリッジ
5 …中間転写体
5L …接線
6 …第2の転写部材
7 …給送ローラ
8 …定着装置
9、10 …クリーニング装置
11 …吸着部材
51 …テンションローラ
52 …駆動ローラ
54 …第1の転写部材
55 …リブ
56 …リブ支持部材
57 …転写ベルト
81、82 …ローラ
83、84 …ヒータ
Claims (10)
- 帯電装置、現像装置により形成されたトナー像を担持する第1の像担持体と、円筒状の無縁端ベルトである第2の像担持体と、該第1の像担持体上に形成されたトナー像を前記第2の像担持体に転写する第1の転写部材と、第2の像担持体上のトナー像を転写材に転写する第2の転写部材と、転写材上のトナー像を定着する定着装置と、前記第2の像担持体の開口端端部のいずれか一方の内周面に設けられ、所定方向以外への第2の像担持体の移動を規制する規制部材と、を有する多色画像形成装置において、
前記第1の転写部材に加える付勢力を、前記規制部材が施されている側の付勢力の方が、前記規制部材の施されていない側の付勢力よりも大きくしたことを特徴とする多色画像形成装置。 - 帯電装置、現像装置により形成されたトナー像を担持する第1の像担持体と、円筒状の無縁端ベルトである転写材担持体と、前記第1の像担持体上に形成されたトナー像を、転写材担持体上に担持された転写材上へ転写する転写部材と、転写材上のトナー像を定着する定着装置と、前記転写材担持体の開口端端部のいずれか一方の内周面に、所定方向以外への転写材担持体の移動を規制する規制部材と、を有する多色画像形成装置において、
前記転写部材に加える付勢力を、前記規制部材が施されている側の付勢力の方が、前記規制部材の施されていない側の付勢力よりも大きくしたことを特徴とする多色画像形成装置。 - 単数の第1の像担持体と、複数の現像装置から構成されることを特徴とする請求項1に記載の多色画像形成装置。
- 複数の第1の像担持体と、複数の現像装置から構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の多色画像形成装置。
- 前記第1の転写部材に加える付勢力に関し、前記規制部材が施されている側の付勢力が、前記規制部材の施されていない側の付勢力の1.1倍以上、であることを特徴とする請求項1に記載の多色画像形成装置。
- 前記第1の転写部材に加える付勢力に関し、前記規制部材が施されている側の付勢力が、前記規制部材の施されていない側の付勢力の1.2倍以上、であることを特徴とする請求項5に記載の多色画像形成装置。
- 前記転写部材に加える付勢力に関し、前記規制部材が施されている側の付勢力が、前記規制部材の施されていない側の付勢力の1.1倍以上であることを特徴とする請求項2に記載の多色画像形成装置。
- 前記転写部材に加える付勢力に関し、前記規制部材が施されている側の付勢力が、前記規制部材の施されていない側の付勢力の1.2倍以上であることを特徴とする請求項7に記載の多色画像形成装置。
- 前記第2の像担持体の弾性率が7000〜10000kg/cm2であり、
該第2の像担持体は20N以上の荷重を加えられており、
前記第1の転写部材は弾性体からなり、該弾性体のAsker−C硬度(JIS−A)が20°以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載の多色画像形成装置。 - 前記転写材担持体の弾性率が7000〜10000kg/cm2であり、
該転写材担持体は20N以上の荷重を加えられており、
前記転写部材は弾性体からなり、該弾性体のAsker−C硬度(JIS−A)が20°以上であることを特徴とする請求項7又は8に記載の多色画像形成装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006267243A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置及びこれに用いられる転写装置 |
JP2014010288A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
US8757365B2 (en) | 2011-09-09 | 2014-06-24 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
-
2002
- 2002-08-20 JP JP2002239027A patent/JP2004077866A/ja active Pending
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