JP2003255718A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003255718A JP2002052257A JP2002052257A JP2003255718A JP 2003255718 A JP2003255718 A JP 2003255718A JP 2002052257 A JP2002052257 A JP 2002052257A JP 2002052257 A JP2002052257 A JP 2002052257A JP 2003255718 A JP2003255718 A JP 2003255718A
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Satoshi Saito
聖史 齋藤
Takuji Shibuya
卓史 渋谷
Masaru Shimura
大 紫村
Tatsuya Kobayashi
達也 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、中間転写ベルトの開口部端部のい
ずれか一方のみにリブを有する画像形成装置において、
中間転写ベルトの波打ちによる画像不良を防止すること
ができ、かつ安価な中間転写ベルト構成を実現した画像
形成装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明に係
る画像形成装置の代表的な構成は、トナー像を担持する
像担持体と、前記像担持体上のトナー像を中間転写体に
転写する第一転写手段と、中間転写体上のトナー像を記
録材に転写する第二転写手段と、を有する画像形成装置
において、前記中間転写体は、複数のローラに張架され
た円筒状かつ無端状の樹脂ベルトであり、該中間転写体
の開口部端部のいずれか一方に、ベルトの幅方向の移動
を規制する規制部材を有し、該中間転写体を張架する付
勢力は、規制部材を有する側の付勢力を、規制部材のな
い側の付勢力よりも大きくしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式或い
は静電記録方式であって、像担持体上に形成したトナー
像を中間転写体に転写した後に記録材に転写する中間転
写方式を採用した複写機、プリンタなどの画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば電子写真方式の画像形
成装置において、像担持体としてのドラム型の電子写真
感光体(感光体ドラム)に形成したトナー像を一旦中間
転写体上に一次転写して、その後中間転写体上のトナー
像を記録用紙などの記録材上に二次転写する中間転写方
式がある。この中間転写方式によれば、感光体ドラムに
対して複数の現像装置を用いて複数色のトナー像を順次
形成し、このトナー像を中間転写体に一次転写する工程
を複数回繰り返し、中間転写体上に複数色のカラートナ
ー像を重ねた後、このカラートナー像を記録材に一括し
て二次転写して、フルカラー画像を形成することができ
る。
【0003】中間転写体としては、複数のローラに掛け
渡されて無端移動するベルト状の中間転写体、いわゆる
中間転写ベルトがある。図3に、従来の画像形成装置に
て用いられる中間転写ベルトの一例の概略構成を示す。
【0004】図3において中間転写ベルト5は像担持体
である感光体ドラム1に接触している。中間転写ベルト
5を挟んで感光体ドラム1と対向する位置には、感光体
ドラム1に形成したトナー像を中間転写ベルト5に転写
するための一次転写手段として、例えば一次転写ローラ
8が配置される。一次転写ローラ8には、転写工程時に
一次転写バイアスが印加される。
【0005】中間転写ベルト5は円筒状かつ無端状の樹
脂ベルトであり、背面ローラ16、駆動ローラ17、テンシ
ョンローラ18に張架されて所定の圧をかけつつ回転駆動
される。中間転写ベルト5を挟んで背面ローラ16と対向
する位置には、中間転写ベルト5から記録材Pにトナー
像を転写するための二次転写手段として、例えば二次転
写ローラ9が配置される。二次転写ローラ9には、二次
転写行程時に二次転写バイアスが印加される。
【0006】中間転写ベルト5は、近年、低コスト化へ
のメリットの非常に高い、PVDF(ポリフッ化ビニリデ
ン)、ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、ポリカーボネートなどの樹脂フィルム(必要に応
じて電気抵抗調整がなされている)を無端状に形成し、
100μm程度に薄膜化たものが主流となってきている。
【0007】また中間転写ベルト5には、安定走行を行
なうために規制部材としてのリブ5aが設けられている
(図2参照)。一般的に、中間転写ベルト5の開口部両
端にリブ5aを設けることで安定したベルト走行を図っ
ているが、片側のみに設けて生産コストの低減を図って
いる場合もある。リブ5aは十分に弾性を有するゴム材
により構成され、リブ5aと中間転写ベルト5の間に
は、十分な接着強度を保たせるよう不織布或いは樹脂フ
ィルムを挟み、その両面に接着剤が塗布された構成とな
っている。リブ5aは駆動ローラ17やテンションローラ
18の端部に設けられた規制ガイド17aに沿うように配置
され、これにより中間転写ベルト5の横ズレ、蛇行等を
防止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来例に係
る画像形成装置の構成にあっては、中間転写ベルト5に
は、テンションローラ18により均一に圧がかけられてい
る。このとき開口部端部の一方のみにリブを設けた場合
であって、かつ中間転写ベルト5として引張弾性率の小
さい樹脂を用いた場合には、リブ5aと中間転写ベルト
5を接着する接着層がベルトの伸縮に影響を及ぼすた
め、リブ5aの貼り付けられている側(リブ側)と、リ
ブ5aの貼り付けられていない側(非リブ側)で張力差
が生じる。
【0009】このため、中間転写ベルト5のリブ側と非
リブ側でベルトの搬送スピードが異なることになり、中
間転写ベルト5がリブ側へ回転により寄ってしまい、リ
ブ5aが規制ガイド17aに突き当たり、ベルト長手方向
において波打ちが発生してしまう。更には、この波打ち
により中間転写ベルト5と感光体ドラム1が当接する一
次転写ニップ部の形状が変化し、画像上に波打ちムラを
発生させることとなる。
【0010】上記不具合に対し、引張弾性率を大きくす
ることが考えられる。引張弾性率を大きくするための手
段としては、中間転写ベルト5の膜厚を厚くしたり、樹
脂自体を変更することが考えられる。しかしながらこれ
らの手段は、最終的に中間転写ベルト5の生産コストの
上昇を招いたり、二次転写不良等のその他画像不良を伴
うおそれがある。
【0011】そこで本発明は、中間転写ベルトの開口部
端部のいずれか一方のみにリブを有する画像形成装置に
おいて、中間転写ベルトの波打ちによる画像不良を防止
することができ、かつ安価な中間転写ベルト構成を実現
した画像形成装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、トナ
ー像を担持する像担持体と、前記像担持体上のトナー像
を中間転写体に転写する第一転写手段と、中間転写体上
のトナー像を記録材に転写する第二転写手段と、を有す
る画像形成装置において、前記中間転写体は、複数のロ
ーラに張架された円筒状かつ無端状の樹脂ベルトであ
り、該中間転写体の開口部端部のいずれか一方に、ベル
トの幅方向の移動を規制する規制部材を有し、該中間転
写体を張架する付勢力は、規制部材を有する側の付勢力
を、規制部材のない側の付勢力よりも大きくしたことを
特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】[第一実施形態]本発明に係る画
像形成装置の第一実施形態について、図を用いて説明す
る。図1は画像形成装置の全体構成図、図2は中間転写
体の要部断面図である。本実施形態に係る画像形成装置
100は電子写真方式を用いた画像形成装置であり、イエ
ロー、マゼンタ、シアン、黒の各色成分に分解された画
像情報に従って形成した各色のトナー像を中間転写体上
に一次転写して一旦重ねた後、記録材に二次転写する中
間転写方式を採用している。先ず、本実施形態の画像形
成装置の全体構成及び動作を説明する。
【0014】(全体構成)画像形成装置100は、像担持
体であるドラム型の電子写真感光体、即ち、感光体ドラ
ム1を有している。感光体ドラム1は駆動手段(図示せ
ず)によって図示矢印方向に駆動され、帯電手段である
一次帯電器2により一様に帯電される。次いで露光装置
3よりイエロー色の画像情報に従ったレーザ光Lが感光
体ドラム1に照射され、感光体ドラム1上に潜像が形成
される。更に感光体ドラム1が矢印方向に進むと、回転
支持体11に支持されたイエロー色現像装置、マゼンタ色
現像装置、シアン色現像装置、黒色現像装置4a、4
b、4c、4dのうち、イエロー色現像剤を備えたイエ
ロー色現像装置4aが感光体ドラム1に対向するよう回
転支持体11が回転する。こうして選択されたイエロー色
現像装置4aによって、イエロー色の画像情報に従って
感光体ドラム1に形成された潜像がトナー像として現
像、可視化される。
【0015】感光体ドラム1の回転方向の現像位置より
下流側には、中間転写体としての中間転写ベルト5が配
置されている。中間転写ベルト5は本実施形態において
背面ローラ16、駆動ローラ17、テンションローラ18に張
架された円筒状かつ無端ベルト状のフィルムであり、感
光体ドラム1と略同周速で図示矢印方向に移動(回転)
する。
【0016】中間転写ベルト5を挟んで感光体ドラム1
と対向する位置に、一次転写手段としての一次転写ロー
ラ8が配置され、一次転写ニップ部を形成している。そ
して感光体ドラム1、中間転写ベルト5の回転に伴い、
一次転写ローラ8に一次転写バイアスを印加することに
よって、感光体ドラム1上に形成担持されたトナー像を
中間転写ベルト5の外周面に一次転写する。以上の行程
をマゼンタ色、シアン色、黒色についても同様に行うこ
とによって、中間転写ベルト5上に複数色のトナー像、
例えばフルカラー画像の場合イエロー色、マゼンタ色、
シアン色、黒色の4色のトナー像が重ねて形成される。
【0017】中間転写ベルト5を挟んで背面ローラ16と
対向する位置には、中間転写ベルト5から記録材Pにト
ナー像を転写するための二次転写手段として、例えば二
次転写ローラ9が配置される。記録材カセット12からピ
ックアップローラー13a、搬送ローラ13bなどによって
給送された記録材Pは、中間転写ベルト5と二次転写ロ
ーラ9とが当接する二次転写ニップ部に、所定のタイミ
ングにて供給される。同時に、二次転写ローラ9に二次
転写バイアスが印加され、中間転写ベルト5から記録材
Pへトナー像が転写される。
【0018】更に、記録材Pは搬送ベルト13cによって
定着装置6まで搬送される。定着装置6により熱と圧力
を引加され、記録材Pに転写されたトナー像は記録材P
に溶融固着される。その後、記録材Pは排出ローラ13d
などにより装置外に排出される。こうして、カラー画像
が得られる。
【0019】又、記録材Pに転写されずに中間転写ベル
ト5に残留した現像剤(転写残トナー)は、中間転写体
クリーニング手段であるクリーニングローラ15により電
荷が付与され、次回の一次転写時に感光体ドラム1に逆
転写される。一方、感光体ドラム1に付着した現像剤
(転写残トナー)は、感光体クリーニング手段であるク
リーニングブレード7によって除去される。
【0020】(中間転写体)次に、中間転写体としての
中間転写ベルト5に係る構成について詳細に説明する。
本実施形態に於いて中間転写ベルト5は、厚さ100μm、
周長445mm、長さ245mmで、導電剤を混合することにより
体積抵抗率10^8〜10^11Ωcmに調整したポリフッ化ビニ
リデン(PVDF)を無端状に形成し、引張弾性率は700MPa
である。
【0021】また図2に示すように、中間転写ベルト5
の安定走行を行なうために、厚み2mm、幅5mmの規制部材
としてのリブ5aを設けている。リブ5aは十分に弾性
を有するゴム材により構成され、リブ5aと中間転写ベ
ルト5の間には十分な接着強度を保たせるよう不織布或
いは樹脂フィルムを挟み、その両面に接着剤を塗布した
構成となっている。またリブ5aは、駆動ローラ17やテ
ンションローラ18の端部に設けられた規制ガイド17aに
沿うように配置され、ベルトの横ズレ、蛇行等を防止す
るよう構成されている。
【0022】一次転写ローラ8としては、体積抵抗率が
10^5〜10^9Ωcmの弾性ローラを用いた。一次転写ローラ
8は、中間転写ベルト5を介して感光体ドラム1に総圧
9.8Nとなるよう加圧されている。テンションローラ18に
は、不図示の軸受けを介して、バネ等の弾性部材が取り
付けられ、中間転写ベルト5に所望の圧が加圧されてい
る。
【0023】本発明者等は、以下の方法により検証を行
い中間転写ベルトの波打ちの効果を確認した。まずテン
ションローラ18の圧を、非リブ側を19.6Nに固定し、リ
ブ側を19.6、20.6、21.6、23.5Nと上げていき、中間転
写ベルト5を空回転させてそのときの波打ち具合を目視
確認し、その後画像形成装置本体にて出力画像における
不具合の確認を行なった。結果は、以下の通りである。
【0024】
【表1】
【0025】上表に示すように、リブ側の中間転写ベル
トの圧を増加させるにつれ、中間転写ベルトの波打ち現
象が改善し、画像不具合が無くなることが確認できた。
すなわち本実施形態で示した構成の画像形成装置におい
ては、中間転写ベルト5を張架させる付勢力は、 (リブ側)≧(非リブ側)×1.1 で効果が発揮できることが確認できた。
【0026】以上説明したように、中間転写ベルト5の
横ズレ、蛇行防止のために設けられるリブ5aをベルト
開口部端部のいずれか一方のみに有する画像形成装置に
おいて、中間転写ベルト5を張架させる付勢力を非リブ
側よりリブ側を大きくすることで、中間転写ベルトの波
打ちの発生を防ぐことができた。これにより、安価な中
間転写体の構成によって、出力画像の品質を損なうこと
のない画像形成装置を提供することが可能となった。
【0027】なお本発明は中間転写ベルトを用いる構成
ならば適用することができ、例えば複数の現像手段及び
像担持体を用いる、いわゆるインライン方式の画像形成
装置の中間転写ベルトに適用した場合にあっても同様の
効果を得ることができる。
【0028】[第二実施形態]本発明に係る画像形成装
置の第二実施形態について説明する。上記第一実施形態
と説明の重複する部分については、同一の符号を付して
説明を省略する。上記第一実施形態においては単に中間
転写ベルト5のリブ側の圧のみを変化させて比較した
が、本実施形態に於いてはさらに中間転写ベルト5の引
張弾性率を変化させてその影響を比較したものである。
【0029】上記第一実施形態においては、中間転写ベ
ルト5として引張弾性率が700MPa程度のポリフッ化ビニ
リデン(PVDF)を用いたが、例えばこの他に中間転写ベ
ルトとして用いられるものとしては、ポリイミド(以下
PI)等がある。本実施形態においては、これらの樹脂の
違いなどで異なってくる引張弾性率に関し、第一実施形
態と同様の構成、方法にて、本発明の効果を確認した。
【0030】中間転写ベルト5としては、膜厚を100μm
に統一し、引張弾性率は200、300、700、2000、7000MPa
のものについて検証を行なった。なお、画像不良は波打
ちと同時に発生するため、本実施形態においては画像不
良のみの確認とした。結果は、以下の通りである。
【0031】
【表2】
【0032】上記表に示すように、引張弾性率が小さい
程、リブ5aがベルトの伸縮に影響を及ぼし、ベルトの
波打ちによる画像不具合が発生しやすいことが確認でき
た。
【0033】また200MPa以下の引張弾性率においては、
本構成における効果は得られなかった。これは、樹脂そ
のものの弾性率が低すぎるために、波打ちしやすいため
である。また、その他にもベルト自体が回転時の回転ム
ラを拾いすぎるため、色ズレなどの画像不具合を発生し
た。このため、引張弾性率が200MPa以下の中間転写ベル
トは本発明に係る画像形成装置に適さず、引張弾性率が
200MPa以上の樹脂材料で効果が発揮できることが確認で
きた。
【0034】なお、本実施形態において引張弾性率が70
00MPa程度になると、本発明によらず波打ちの発生はな
い。これは材質としては例えばPI樹脂のベルトが挙げら
れるが、言うまでもなく、材料単体としてもPVDFに比べ
数倍コストが高く、低価格化を実現させるためには本発
明の効果の方が大きくなる。
【0035】[第三実施形態]本発明に係る画像形成装
置の第三実施形態について説明する。上記第一実施形態
と説明の重複する部分については、同一の符号を付して
説明を省略する。本実施形態は上記第一実施形態に対
し、さらに中間転写ベルト5の膜厚を変化させてその影
響を比較したものである。
【0036】第一実施形態においては中間転写ベルト5
の材質として樹脂を用いることで、ゴムベルト等一般化
されているものに比べ、コストが非常に安くなるという
利点を有している。しかしその反面、樹脂単体としての
硬度がゴムベルトより高くなるため、例えば中間転写ベ
ルト5上に形成されたトナー像を記録材P上に一括転写
する場合に転写不良が発生し、それに伴う画像不良が発
生しやすい。
【0037】このため、二次転写ローラ9の対向に配設
される背面ローラ16としては、薄い弾性層を被覆したも
のが用いられ、上述の転写不良を軽減させるように構成
されている。また本発明者等の検討で、上述の転写不良
は中間転写ベルト5の膜厚にも大きく依存し、膜厚が厚
い場合は二次転写ニップ部における表面硬度が高くな
り、記録材Pの表面の凹凸と中間転写ベルト5の密着性
が悪化し、転写効率が悪くなることが確認された。
【0038】そこで本実施形態においては、中間転写ベ
ルト5の膜厚と、転写不良、ベルトの波打ち、及びこれ
らに起因する画像不良について、どのような関係がある
かの検討を行なった。中間転写ベルトとしては第一実施
形態と同様のもので、ベルトの膜厚を75、100、150、17
5μmについて確認した。
【0039】検討方法は、波打ち及びそれによる画像不
良は、第一実施形態と同様の方法で行なうが、テンショ
ンローラに加圧する付勢力は、リブ側、非リブ側とも1
9.6Nで行なった。また、転写不良の確認は、2次色を重
ねた(例えば、シアンとマゼンタを重ねた)場合のベタ
画像を出力し、中間転写ベルト上に残った二次転写残ト
ナーを観測することで確認した。以下にその結果を示
す。
【0040】
【表3】 上表より、転写不良に関しては中間転写ベルト5の膜厚
が薄くなるほど改善されることが確認でき、波打ち及び
それに起因する画像不良に関しては、膜厚が厚くなるほ
ど改善されることが確認できた。
【0041】また、本実施形態における膜厚75μmの中
間転写ベルトに関しても、第一実施形態を適用した場合
に本発明の効果が得られることは、本発明者等の検討に
より確認できている。
【0042】以上のことから、中間転写ベルト5の膜厚
を少なくとも150μm以下、好ましくは100μm以下とする
ことにより二次転写の転写効率の悪化を防止し、かつ第
一実施形態に示した如く中間転写ベルト5を張架させる
付勢力を非リブ側よりリブ側を大きくすることで、中間
転写ベルトの波打ちの発生を防止することができる。
【0043】
【発明の効果】上記説明した如く、中間転写体の横ズ
レ、蛇行防止のために設けられる規制部材をベルト開口
部端部のいずれか一方のみに有する画像形成装置におい
て、中間転写体を張架させる付勢力を非リブ側よりリブ
側を大きくすることで、中間転写体の波打ちの発生、及
びこれに起因する画像不良を防止することができる。こ
れにより、安価な中間転写体の構成によって、出力画像
の品質を損なうことのない画像形成装置を提供すること
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の全体構成図である。
【図2】中間転写体の要部断面図である。
【図3】従来の画像形成装置にて用いられる中間転写体
の例を示す概略図である。
【符号の説明】
L …レーザ光 P …記録材 1 …感光体ドラム 2 …一次帯電器 3 …露光装置 4 …現像装置 5 …中間転写ベルト 5a …リブ 6 …定着装置 7 …クリーニングブレード 8 …一次転写ローラ 9 …二次転写ローラ 11 …回転支持体 12 …記録材カセット 13a …ピックアップローラー 13b …搬送ローラ 13c …搬送ベルト 13d …排出ローラ 15 …クリーニングローラ 16 …背面ローラ 17 …駆動ローラ 17a …規制ガイド 18 …テンションローラ 100 …画像形成装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紫村 大 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小林 達也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H200 FA04 GA23 GA34 GA47 GA49 GB12 GB22 GB25 HA02 HB12 JA02 JB06 JB18 JC03 JC07 JC09 JC10 JC12 JC13 JC15 JC16 JC17 LA18 LA25 LB02 LB08 LB15 MA04 MA20 MB04 MC01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を担持する像担持体と、 前記像担持体上のトナー像を中間転写体に転写する第一
    転写手段と、 中間転写体上のトナー像を記録材に転写する第二転写手
    段と、 を有する画像形成装置において、 前記中間転写体は、 複数のローラに張架された円筒状かつ無端状の樹脂ベル
    トであり、 該中間転写体の開口部端部のいずれか一方に、ベルトの
    幅方向の移動を規制する規制部材を有し、 該中間転写体を張架する付勢力は、規制部材を有する側
    の付勢力を、規制部材のない側の付勢力よりも大きくし
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体を張架する付勢力は、規
    制部材を有する側の付勢力が、規制部材のない側の付勢
    力より1.1倍以上であることを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体は、引張弾性率が200MPa
    以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写体は、膜厚が150μm以下で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    1項記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記中間転写体は、膜厚が100μm以下で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    1項記載の画像形成装置。
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