JP2004233837A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】押圧部材と、該押圧部材に懸架された無端状のベルト部材と、該ベルト部材を介して前記押圧部材に対向しニップを形成する加圧部材とを備え、ベルト部材又は加圧部材を加熱する加熱手段を有し、前記ニップにトナー像を担持した記録シートを搬送し、ニップを通過させることで該トナー像を加熱溶融して記録シートに定着させる定着装置において、押圧部材3は、保持用の支点Aを中心に揺動自在となっており、押圧部材3の支点Aは、ベルト部材2の駆動時に、押圧部材3が加圧部材1に対して押圧面が増える喰い込み方向に揺動可能な位置となっていることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、定着装置及び画像形成装置、さらに詳しくは電子写真方式の画像形成装置における定着装置、特にカラー画像形成装置における立上げ時間短縮を目的とした定着装置での異常画像防止技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から立上げの早い定着装置としてベルトを用いた定着方式が知られている。この定着装置は、少なくとも1つ以上の圧力部材にベルトが張架され、前記ベルトを介して前記圧力部材に対向して配置された前記加圧部材が、前記ベルトとニップを形成する。そしてトナー像を担持した用紙を、前記ニップを通過させることにより定着を行う。
【0003】
すなわち前記技術として、弾性層を有した加熱定着ローラと、該加熱定着ローラの外周面に沿って接触し、トナー像を担持した記録シートが、前記加熱定着ローラとの間に挟み込まれニップを形成するエンドレスベルトと、前記ベルトの内面側に当接され、前記加熱定着ロールの表面に沿って前記ベルトを押圧するパット状の圧力付与部材とを有する定着装置(例えば、特許文献1参照。)や、第1ローラと第2ローラに掛け渡された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトの外側に当接する第3ローラがあり、定着ベルトの第3ローラへの巻き始め位置で、第3ローラを押圧する表面に弾性を有する押圧部材を有する定着装置(例えば、特許文献2参照。)がある。
【0004】
【特許文献1】
特許第3282494号明細書(第1頁、図1)
【特許文献2】
特開平9−160405号公報(第1頁、図1)
【0005】
ところで、特許文献1では、加熱定着ロールの表面に沿ってパット状の押圧部材でベルトを押圧する。特許文献1では、押圧部材の取付けについて説明されていないが、特許文献1のような定着装置での押圧部材の従来の取付けについて、後記する本発明の実施の形態1の定着装置(図2)に適用した場合として図8に基き説明すると、定着装置の両側板にガイド穴81を設け、そのガイド穴81に沿って押圧部材82の両端をスライドさせる。押圧部材82は両端を圧縮ばね4で押圧され、定着ベルト2を介して加圧ローラ1に対し押圧する。
【0006】
しかしながら、押圧部材82をガイド穴81に沿ってスライドさせるため、ガイド穴81の寸法は押圧部材82のガイド部に対し若干大きくなっている。さらに押圧部材82での押圧では、ベルト2と押圧部材82との摺動抵抗が大きいため、図9に示すように定着ベルト2の駆動によって押圧部材82が傾き、あるいは振動、ガタツクなどして加圧ローラ1に対する加圧が不均一になり、定着ムラ等の異常画像が生じてしまう。
【0007】
また押圧部材82の長手方向についても、図10に示す矢印方向に押圧部材82がガタツキ、加圧の不均一な状態が起きて定着ムラ等の異常画像が発生する。また押圧部材82として弾性を有する部材を用いた場合、摺動性や耐摩耗性が必ずしも優れていないため、ベルト2の搬送性や耐久性に問題がある。尚、図9では側板のガイド穴を、図10では定着ベルト2、側板のガイド穴を省略している。
【0008】
特許文献2では、定着ベルトを介して第3ローラに対向する押圧部材での第1のニップと、押圧部材と第2ローラ間の定着ベルトだけでの第2のニップと、定着ベルトを介して第3ローラに対向する第2ローラでの第3のニップを形成する。このようにニップが複数ある構成においては、図11に示すように、スリップやローラの歪みにより定着ベルト85と第3ローラ86で周速差が生じ、第3ローラ86に対向する部材がない第2のニップでは、定着ベルト85と第3ローラ86間で浮きBが発生してしまう。本構成では、第1のニップで溶融したトナーが定着ベルト85にオフセットし、定着ベルト85と第3ローラ86間で浮きBが生じることにより、第3のニップにおいてずれた位置で再び用紙に定着され、画像ズレなどの異常画像が発生してしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は上記従来の技術が有する課題を解消し、立上げ時間の短い、特にオイルレスカラー定着でも異常画像のない定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、押圧部材と、該押圧部材に懸架された無端状のベルト部材と、該ベルト部材を介して前記押圧部材に対向しニップを形成する加圧部材とを備え、前記ベルト部材又は前記加圧部材を加熱する加熱手段を有し、前記ニップにトナー像を担持した記録シートを搬送し、前記ニップを通過させることで該トナー像を加熱溶融して記録シートに定着させる定着装置において、前記押圧部材は、保持用の支点を中心に揺動自在となっており、前記押圧部材の支点は、前記ベルト部材の駆動時に、前記押圧部材が前記加圧部材に対して押圧面が増える喰い込み方向に揺動可能な位置となっていることを特徴とする。このような構成の定着装置では、従来発生していた図9で示したようなベルト駆動による押圧部材のガタツキや、図10で示したような長手方向での押圧部材のガタツキを防止でき、それにより押圧部材での不均一な加圧により生じる定着ムラ等の異常画像を防止できる。さらにベルト部材の駆動時に押圧部材の逃げを防止することができるので、加圧不足による定着不良等の異常画像を防止できる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、押圧部材と、定着部材と、該押圧部材及び定着部材に懸架された無端状のベルト部材と、該ベルト部材を介して前記押圧部材及び定着部材に対向しニップを形成する加圧部材とを備え、前記ベルト部材又は前記加圧部材を加熱する加熱手段を有し、前記押圧部材は前記定着部材より前記ベルト部材の搬送方向上流側に位置し、前記ニップにトナー像を担持した記録シートを搬送し、前記ニップを通過させることでトナー像を加熱溶融して記録シートに定着させる定着装置において、前記押圧部材は、保持用の支点を中心に揺動自在となっており、前記押圧部材の支点は、前記ベルト部材の駆動時に、前記押圧部材が前記加圧部材に対して押圧面が増える喰い込み方向に揺動可能な位置となっており、前記押圧部材のニップ最下流部は、前記定着部材のニップ最上流部と接近した位置となっていることを特徴とする。このような構成の定着装置では、押圧部材のニップ最下流部と定着部材のニップ最上流部とが接近した位置となるので、従来発生していた図11で示したような浮きBを解消でき、浮きBにより生じる画像ズレ等の異常画像を防止できる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、押圧部材と、該押圧部材に懸架された無端状のベルト部材と、該ベルト部材を介して前記押圧部材に対向しニップを形成する加圧部材とを備え、前記ベルト部材又は前記加圧部材を加熱する加熱手段を有し、前記ニップにトナー像を担持した記録シートを搬送し、前記ニップを通過させることで該トナー像を加熱溶融して記録シートに定着させる定着装置において、前記押圧部材は、保持用の支点を中心に揺動自在となっており、前記押圧部材の支点は、前記ベルト部材の駆動時に、前記押圧部材が前記加圧部材に対して押圧面が増える喰い込み方向に揺動可能な位置となっており、さらに前記ベルト部材の駆動時に、前記押圧部材の前記加圧部材に対する喰い込み量を制御する喰い込み量制御部材を備えたことを特徴とする。このような構成の定着装置では、喰い込み量制御部材による押圧部材の前記加圧部材に対する喰い込み量の制御が可能となるので、押圧部材の加圧部材に対する喰い込み過ぎによる押圧部材、加圧部材あるいはベルト部材の破損を防止することが可能となる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記喰い込み量制御部材は、前記ベルト部材の駆動時に、前記ニップを通過させる記録シートの種類によって、前記押圧部材の前記加圧部材に対する喰い込み量を制御することを特徴とする。このような構成の定着装置では、記録シートの種類によって最適な定着を行うことができる。請求項5に記載の発明は、請求項3又は4において、前記加熱手段を投入した定着装置の立上げ時は、前記喰い込み量制御部材によって、前記押圧部材の前記加圧部材に対する喰い込み量を低減、あるいはなくすことを特徴とする。このような構成の定着装置では、定着装置の立上げ時に熱が押圧部材に奪われるのを防止でき、定着装置の立上げ時間を短縮することができる。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記押圧部材は、弾性体であることを特徴とする。このような構成の定着装置では、加圧部材との対向面に弾性層を設けなかったとしても、トナー像に均一な荷重をかけられ、高画質な定着画像を得ることができる。請求項7に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記押圧部材は、剛体の支持部材に弾性層を有していることを特徴とする。このような構成の定着装置では、トナー像に均一な荷重をかけられ、高画質な定着画像を得ることができる。請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかにおいて、前記押圧部材は、該押圧部材の支点と前記押圧部材の前記ベルト部材に面する部位が一体に形成されていることを特徴とする。このような構成の定着装置では、押圧部材のガタツキをより低減でき、定着ムラ等の異常画像を確実に防止できる。
【0015】
請求項9に記載の発明は、押圧部材と、該押圧部材に懸架された無端状のベルト部材と、該ベルト部材を介して前記押圧部材に対向しニップを形成する加圧部材とを備え、前記ベルト部材又は前記加圧部材を加熱する加熱手段を有し、前記ニップにトナー像を担持した記録シートを搬送し、前記ニップを通過させることで該トナー像を加熱溶融して記録シートに定着させる定着装置において、前記押圧部材は、保持用の支点を中心に揺動自在となっており、前記押圧部材の支点は、前記ベルト部材の駆動時に、前記押圧部材が前記加圧部材に対して押圧面が増える喰い込み方向に揺動可能な位置となっており、さらに前記押圧部材のニップ上流側に、前記ベルト部材の駆動時に、前記ベルト部材に接触する潤滑部材を設けたことを特徴とする。このような構成の定着装置では、ベルト部材内面の潤滑性が向上し、ベルト部材の搬送性の向上と、ベルト部材及び押圧部材の耐久性を上げることができる。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかにおいて、前記押圧部材と前記ベルト部材との間に低摩擦部材が配設され、前記押圧部材と前記ベルト部材との間の摩擦係数μ1は、前記ベルト部材と前記加圧部材との間の摩擦係数μ2より小さくなっていることを特徴とする。このような構成の定着装置では、ベルト部材の搬送性の向上を図ることができる。また押圧部材の偏加圧が生じないので、低摩擦部材の偏磨耗を防止できる。請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかにおいて、少なくとも結着樹脂、着色剤、及びワックスを含有したトナーを用いていることを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれかに記載の定着装置を有する画像形成装置であることを特徴とする。請求項13に記載の発明は、請求項12において、前記画像形成装置は、カラー画像形成装置であることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0019】
[実施の形態1]
図1はカラー画像形成装置の全体構成図、図2は定着装置の構成図、図3は定着装置をニップ入口側から見た概略図である。
【0020】
図1に示すようにカラー画像形成装置は、複数の感光体1A、2A、3A、4Aを同一平面状に配列し、図の矢印方向に回転する。感光体は光導電性を有する有機または無機材料で構成されている。
【0021】
電子写真法を用いたフルカラー画像形成装置としては、色分解重ね合わせ転写方式が一般に使用される。この方式の画像形成装置では、原稿を青、赤、緑の3色に色分解した画像情報光を各々原稿読取部で読み取り、その各色光の強度レベルをもとにして画像演算処理を行って得られたイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、黒(BK)の各色で現像すべき書込画像データに基づいて、4つの感光体1A〜4A上に光書込を行い、得られた静電潜像を各感光体1A〜4Aに対して設けられたイエロー、シアン、マゼンダ、黒の現像剤を内蔵する現像器1B、2B、3B、4Bで現像する。
【0022】
図示の例では、各色分解画像情報はカラー画像形成装置本体の上部に設けられた原稿読取部29で光学的に色分解され、3つのCCD20で各々読み取られ、その出力信号を基に演算処理して得られた各色データにより、感光体1A〜4Aに対設されたレーザ書込装置1D、2D、3D、4Dにより光書込が行われる。
【0023】
感光体1A〜4Aは、それぞれ帯電装置1E、2E、3E、4Eにより負に帯電され、光書込の行われた部分が負帯電トナーにより反転現像される。帯電装置はコロトロン、スコロトロンなど、コロナ放電により電荷を発生させて像担持体表面に散布する方式のものが用いられる。現像器の配列は、給紙側から1B、2B、3B、4Bをそれぞれイエロー、シアン、マゼンダ、黒トナー用としており、この順に順次正のコロナにより重ね転写が行われる。転写ベルト25はポリエステルフイルムなどの誘電体から成り、転写チャージャ1C、2C、3C、4Cにより正に帯電するので、転写紙の分離後に転写ベルト25を除電装置26により除電する。除電装置26は転写ベルト25の両面からチャージャで負のACコロナ放電を行い、転写ベルト25の蓄積電荷を中和(除電)して転写ベルト25を初期化する。また転写ベルト25はクリーニングユニット22により残留トナーのクリーニングが行われる。27はフィードローラである。
【0024】
分離装置28は転写紙の上面からチャージャで負のACコロナ放電を行い、転写紙の蓄積電荷を中和(除電)し、転写紙が転写ベルト25から分離する際の剥離放電によるトナーのチリを防止する。転写後、転写紙は転写ベルト25から分離され、定着装置30でトナー像が定着されてカラー画像が得られる。
【0025】
定着装置30は図2,3に示すように、押圧部材3と、テンションをかける加熱ローラ5と、押圧部材3の前後に配置された支持ローラ8を備え、これらに矢印方向に回転するエンドレスの定着ベルト2が懸架されている。押圧部材3は定着ベルト2を介して加圧ローラ1に対し加圧する。加熱ローラ5の内部にはハロゲンヒータ6を設け、定着ベルト2及び加圧ローラ1を加熱する。また加圧ローラ1の内部にもハロゲンヒータ7を設けている。そして表面にトナー像を担持した用紙は押圧部材3と加圧ローラ1のニップを通過することによりトナー像を定着される。尚、ハロゲンヒータ7は場合により設けなくともよい。
【0026】
図3に示すように、定着装置の側板32、33に押圧部材3を支持する支持軸31をそれぞれ設ける。押圧部材3は支持軸31を中心として揺動自在に保持される。また押圧部材3はその両側を圧縮ばね4で押圧され、定着ベルト2を介して加圧ローラ1とニップを形成する。支持軸31、すなわち支点Aは定着ベルト2が駆動した際に、押圧部材3の押圧面が増える喰い込み方向に揺動可能な位置となっている。
【0027】
このように押圧部材3の両端を支持軸31で保持しているので、図9で示したような定着ベルト2の駆動による押圧部材3のガタツキや、図10で示したような長手方向での押圧部材3のガタツキを防止でき、押圧部材3での不均一な加圧により生じる定着ムラ等の異常画像を防止できる。さらに押圧部材3の支持軸31は前記のように定着ベルト2の駆動時に、押圧部材3が加圧ローラ1に対して喰い込み方向に揺動可能な位置となっているので、定着ベルト2駆動時の押圧部材3の逃げを防止することができ、加圧不足による定着不良等の異常画像を防止できる。
【0028】
また押圧部材3は支点Aを有する剛体のホルダ3aに弾性層3bを設け、さらにその表面に低摩擦部材シート3cを備えている。弾性層3bを設けることによりトナー像に均一な荷重をかけられ、高画質な定着画像を得ることができる。また低摩擦部材シート3cを用いることにより押圧部材3と定着ベルト2との間の摩擦係数μ1は、定着ベルト2と加圧ローラ1との間の摩擦係数μ2より小さくなり、定着ベルト2の搬送性を向上できる。
【0029】
本実施の形態ではホルダ3aをアルミとし、その上に弾性層3bとして厚さ3mmの液状シリコ−ンゴムを設け、低摩擦部材シート3cとしグラファイトシート等を用いた。低摩擦部材シート3cとしては、グラファイトシートの他にPTFEシート、ガラス繊維入り樹脂シート等を用いることができる。
【0030】
特に低摩擦部材シート3cとしてグラファイトシートを用いた場合について説明する。グラファイトシートは摺動抵抗が小さく、また結晶方向に極めて高熱伝導な素材である。そのためグラファイトシートの結晶平面と定着ベルト2の内面を揃え、さらに結晶方向を定着ベルト2の長手方向に向けると、定着ベルト2の長手方向の温度分布を均一にすることができ、ニップ部温度ムラや、特に端部温度上昇の低減にも効果がある。
【0031】
また押圧部材3の支点Aと、押圧部材3の定着ベルト2に面する部位を一体に形成すると、押圧部材3のガタツキをより低減でき、定着ムラ等の異常画像を確実に防止できる。また押圧部材3を耐熱ゴムや、加圧ローラ1との対向面をR形状とした板ばね等の弾性体で形成すると、加圧ローラ1との対向面に弾性層を設けなかったとしても、トナー像に均一な荷重をかけられ、高画質な定着画像を得ることができる。
【0032】
定着ベルト2の基体には耐熱性樹脂や、金属から形成されたエンドレスのベルト状基体を用いる。耐熱性樹脂の材質としてはポリイミド、ポリアミドイド、ポリエーテルケトン(PEEK)等を使用し、金属ベルトの材質としてはニッケル、アルミニウム、鉄等を使用する。厚さは100μm以下の薄肉のものが望ましい。定着ベルト2表面は用紙およびトナー像と加圧接触するため離型性が必要であり、また耐熱性、耐久性に優れたものが好ましい。そのため定着ベルト2の表層は耐熱離型層(フッ素系樹脂、高離型シリコ−ンゴム等)が被覆された構成になっている。フッ素樹脂は吹きつけ等により基体表面に塗装し、加熱融着させることにより表面離型層を形成する。また定着ベルト2の別の構成として、ポリイミド等の耐熱性樹脂の基体にシリコ−ンゴム等の弾性体層を設け、さらにその弾性体層の上にフッ素樹脂、PFAチューブ等の離型層を設けると、OHP透明性、均一定着においてより良好な定着画像を得ることができる。
【0033】
本実施の形態では、定着ベルト2の基体に厚さ90μmのポリイミドを用い、その上に厚さ300μmのシリコーンゴムを形成し、さらにその上に厚さ30μmのPFAチューブを被覆した。
【0034】
加圧ローラ1は鉄またはアルミニウムの芯金外周にフッ素系ゴム、シリコーンゴム等の耐熱弾性層と、フッ素系樹脂からなる表面離型層が形成されている。本実施の形態では、加圧ローラ1の弾性層の厚さは0.5〜2mm程度であり、その表面硬度はAsker C 70〜90Hsである。加圧ローラ1の中には加圧ローラ1の温度上昇を加速させるため、前記のようにハロゲンヒータ7を設けるのが好ましい。加圧ローラ1は図示しない駆動手段により駆動される。
【0035】
加熱ローラ5は外径φ20〜φ30の鉄またはアルミニウム製で、肉厚が0.3〜1mmの薄肉金属ローラであり、内部にハロゲンヒータ6を備えている。図示しない温度制御素子で一定温度になるよう制御され、定着ベルト2を必要な温度に加熱する役割を果たしている。また加熱ローラ5はテンションローラの役割も兼ねており、引張スプリング9により定着ベルト2を図中矢印の方向に張架している。
【0036】
またトナーに結着樹脂、着色剤、及びワックスを含有したトナーを用いると、オイルレスの定着装置においてもカラーの定着画像を得ることができる。また熱源はローラ内部にではなく、ローラ外部に設けても良い。また熱源はハロゲンヒータでなく、誘導加熱等を用いても構わない。本実施の形態では、定着ベルト2側を用紙の第1面目としたが、加圧ローラ1側を用紙の第1面目としても適用できる。
【0037】
[実施の形態2]
図4は定着装置の構成図である。この実施の形態2において、実施の形態1と同様な構成要素については、実施の形態1と同様の符号を付してある。
【0038】
この定着装置30aは、押圧部材13、定着ロ−ラ10、テンションをかける加熱ローラ5と、押圧部材13の前に配置された支持ローラ8備え、これらに矢印方向に回転するエンドレスの定着ベルト12が張設されている。加熱ローラ5、加圧ローラ1の内部にはそれぞれハロゲンヒータ6、ハロゲンヒータ7を設け、定着ベルト12及び加圧ローラ1を加熱する。
【0039】
押圧部材13と定着ロ−ラ10は定着ベルト12を介して加圧ローラ1に対し加圧する。定着装置30aでは、定着ベルト12を介して加圧ローラ1に対向する押圧部材13での第1のニップと、押圧部材13と定着ローラ10間の定着ベルト12だけでの第2のニップと、定着ベルト12を介して加圧ローラ1に対向する定着ローラ10での第3のニップを形成する。そして表面にトナー像を担持した用紙は第1、第2、第3のニップを通過することによりトナー像を定着される。
【0040】
押圧部材13は実施の形態1で説明した押圧部材3と同様に、図示していない両側板に取付けられた支持軸により、支点Aを中心として揺動自在に保持される。また押圧部材13は両側を圧縮ばね11で押圧され、定着ベルト12を介して加圧ローラ1とニップを形成する。押圧部材13をこのような形態にすることにより押圧部材13の下流側先端を板形状、あるいは支点Aより薄肉形状にでき、押圧部材13の下流側先端を定着ローラ10に近接することができる。それにより第2のニップを極めて小さくできるので、ニップ幅の広い定着装置においても、図11で示した第2のニップでの浮きBにより生じる画像ズレ等の異常画像を解消できる。特にトナー付着量が多い場合、第2のニップでの浮きBにより画像ズレが生じ易いが、本実施の形態での押圧部材13を用いることにより第2のニップでの浮きBを確実に防止できるので、トナー付着量が多いカラー画像形成装置においても画像ズレ等の異常画像のない画像を得ることができる。
【0041】
本実施の形態の押圧部材13はアルミニウムのホルダ13aの上に弾性層として厚さ3mmのシリコ−ンゴム13bを設け、その上に低摩擦部材シート13cとしグラファイトシートを用いた。シリコ−ンゴム13bの定着ローラ10に近い側の先端は図4に示すように、定着ローラ10と加圧ローラ1のくさび部に入り込むような形状とすると、第2のニップを小さくでき、図11で示した第2ニップでの浮きBにより生じる画像ズレ等の異常画像を防止できる。
【0042】
定着ローラ10は外径φ20〜φ30で、鉄製芯金の外周にニップ巾を得るために耐熱弾性体、例えば発泡シリコーンゴムや液状シリコーンゴムで構成された弾性層を備えている。弾性層の厚さは3〜6mm程度である。定着ローラ10の表面硬度はAsker C30〜50Hs程度である。加圧ローラ1が図示しない駆動手段により駆動されるが、定着ローラ10に回転駆動を与えても良い。本実施の形態では、定着ベルト12側を用紙の第1面目としたが、加圧ローラ1側を用紙の第1面目としても適用できる。
【0043】
[実施の形態3]
図5は定着装置の構成図である。この実施の形態3においては、押圧部材及び加圧ベルトが定着ローラに下方から接して押圧するようになっている点で、実施の形態1,2と基本形態が相違している。
【0044】
この定着装置30bは押圧部材42と、テンションをかける加熱ローラ45と、押圧部材42の前後に配置された支持ローラ43を備え、これらに矢印方向に回転するエンドレスの加圧ベルト44が張設されている。押圧部材42は加圧ベルト44を介して定着ローラ40に対し加圧する。定着ローラ40の内部にはハロゲンヒータ47を備え、加圧ベルト44及び定着ローラ40を加熱する。さらに加熱ローラ45の内部にハロゲンヒータ48を設けてもよい。そして表面にトナー像を担持した用紙は押圧部材42と定着ローラ40のニップを通過することによりトナー像が定着される。本実施の形態では定着ローラ40を図示しない駆動手段により駆動する。
【0045】
実施の形態1,2と同様に、押圧部材42は支点Aを中心として揺動自在に保持され、また両側を圧縮ばね49で押圧され、加圧ベルト44を介して定着ローラ40とニップを形成する。支点Aは加圧ベルト44が駆動した際に、押圧部材42が喰い込み方向に揺動可能な位置となっている。押圧部材42の構成は実施の形態1と同様に、支点Aを有するアルミのホルダ42aと、その上に弾性層42bとして厚さ3mmのシリコ−ンゴムを設け、低摩擦部材シート42cとしグラファイトシートを用いた。
【0046】
本実施の形態では、ホルダ42aに図示するようなニップ上側長手方向の壁面を設け、その壁面長手方向に潤滑部材としてグラファイト部材41を取付けている。グラファイト部材41は加圧ベルト44内面に接触し、加圧ベルト44内面の潤滑性を向上させる。本実施の形態では、ニップ入口前の加圧ベルト44にバックテンションがかかるので、このようにニップ入口部に潤滑部材を取付けると、加圧ベルト44内面への潤滑部材塗布能力が高くなる。その結果、押圧部材42と加圧ベルト44との間の摩擦係数を確実に下げられ、加圧ベルト44の搬送性が向上し、さらに加圧ベルト44と押圧部材42の耐久性を向上できる。
【0047】
定着ローラ40はアルミニウムの芯金外周に2mmのシリコーンゴム層を設け、その上に離型層として厚さ30μmのPFAチューブを被覆した。本実施の形態のその他の構成は、実施の形態1の定着装置の構成と同様である。本実施の形態では、定着ローラ40側を用紙の第1面目としたが、加圧ベルト44側を用紙の第1面目としても構わない。
【0048】
[実施の形態4]
図6は定着装置の構成図である。この実施の形態4において、実施の形態1と同様な構成要素については、実施の形態1と同様の符号を付してある。
【0049】
この定着装置30cは押圧部材60のホルダ60aの上流側両端に接触するように喰い込み量制御カム51を設ける。MPU54は操作部55からの指令によりドライバ53を通じてステッピングモータ52を駆動し、喰い込み量制御カム51の位置角度を制御する。それにより定着ベルト2の駆動時に、押圧部材60の加圧ローラ1に対する喰い込み過ぎによる押圧部材60、加圧ローラ1あるいは定着ベルト2の破損を防止することができる。
【0050】
またニップを通過させる記録シートの種類によって、押圧部材60の喰い込み量制御カム51の位置角度を制御し、喰い込み量を制御することによってニップ幅を調節する。それにより記録シートの種類によって最適な定着を行うことができる。またハロゲンヒータ6あるいはハロゲンヒータ7を投入した定着装置30cの立上げ時は、喰い込み量制御カム51によって、押圧部材60の加圧ローラ1に対する喰い込み量を低減、あるいはなくすように制御する。それにより定着装置30cの立上げ時に、熱が押圧部材60に奪われることを防止し、定着装置30cの立上げ時間を短縮することができる。
【0051】
[実施の形態5]
図7は実施の形態5の定着装置を電子写真の変形例に適用した概略図である。この実施の形態5及び変形例において、実施の形態1等と同様な構成要素については、実施の形態1等と同様の符号を付してある。変形例を示す図7において、71は感光体、72は1次転写部材、73は2次転写部材、74は中間転写体を示す。
【0052】
尚、前記の説明では、帯電−露光−現像−転写−定着からなる電子写真プロセスで説明しているが、トナーを中間転写体74から用紙ではなく、中間転写体74から定着部材に転写する電子写真の変形例でも適用できることは明らかである。
【0053】
2次転写部においては必要に応じて従来既知の所望の電位差(AC、パルスなどの重畳を含む)を設け、画像の移動方向を制御する。2次転写部材73に対し、中間転写体74と定着ベルト2を介してローラ50を設ける。ここでローラ50に定着ベルト2に転写するためのバイアスを印加することもできる。ニップ部においても、オフセットを防ぐ手段として電位差を設けてもよい。電位差の発生手段はバイアス印加、アース、除電など公知の方法があり、電流制御・電圧制御などが利用可能である。ツェナーダイオードなどを用いて、一定の電位差を保つ方法も有効である。
【0054】
本実施の形態の転写に関して、2次転写は常に一定の相手部材、すなわち転写定着部材である定着ベルト2に行われるので、安定して高画質な画像を得られる。またトナーの一部は熱で軟化することも、転写時の画像の散りを防ぐため高画質となる。本実施の形態の定着及び熱に関して、2次転写部の中間転写体74への熱移動はトナーを介して表層のみへ行われるため、中間転写体74の温度上昇は最小限となる。従って中間転写体74の温度上昇による問題点も生じにくい。またトナー加熱時間は十分設定可能であり、用紙を従来と同程度の時間で加熱できる。
【0055】
さらに中間転写体74の加熱時間は最小のまま、トナー加熱時間と用紙加熱時間を各々設定可能である。従って光沢などの画質に重要なトナー加熱時間と、用紙への密着性に重要な用紙加熱時間を自由に設定でき、無駄に用紙を加熱しないことによる省エネルギー化などの環境性能がはじめて達成される。図では4色カラータンデムの実施の形態を示したが、中間転写体74を用いるものであれば、1つの像担持体によるカラー、モノクロ、2色でも同様に適用できるのは勿論である。
【0056】
前記各実施の形態で示した定着装置30,30a,30b,30cを構成する各部材の具体的な形状、構造や配置位置などは任意であり、その実施に際して特許請求の範囲に記載した技術的事項の範囲内で種々の設計的な変更や修正が可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、(1)立上げ時間の短い、特にオイルレスカラー定着においても、定着ムラ、画像ズレ等の異常画像を防止でき、(2)押圧部材を用いた定着装置において、ベルト部材の搬送性を向上でき、(3)記録紙の種類に応じて、最適な定着を行うことができ、従来の課題を達成することが可能となる。
【0058】
さらに詳述すれば、請求項1に記載の発明では、押圧部材を用いた立上げ時間の短い定着装置において、押圧部材での加圧を安定化、且つ十分に行い、異常画像を防止することができる。請求項2に記載の発明では、押圧部材と定着部材を用いたニップ幅の広い定着装置において、固定部材最下流と定着部材最上流との間のニップ幅を狭くし、異常画像を防止することができる。
【0059】
請求項3に記載の発明では、ベルト部材駆動時の押圧部材の揺動方向を加圧部材に対し逃げ方向とし、押圧部材が加圧部材にくい込むことを防止することができる。
【0060】
請求項4に記載の発明では、記録シートの種類に応じてニップ幅を調節し、最適な定着を行うことができる。請求項5に記載の発明では、加圧部材に奪われる熱量を低減し、効率的にベルト部材を昇温度させることができる。
【0061】
請求項6に記載の発明では、加圧部材に対して押圧部材を均一に加圧し、定着ムラを防止することができる。請求項7に記載の発明では、押圧部材は弾性層を有し、押圧部材での均一な定着を行い、高画質の定着画像を得る。請求項8に記載の発明では、押圧部材の支点と押圧部材のベルト部材に面する部位を一体とすることにより押圧部材のガタツキをなくし、異常画像を防止することができる。請求項9に記載の発明では、ベルト部材の内面の潤滑性を向上させ、ベルト部材の搬送性の向上と、ベルト部材及び押圧部材の耐久性を上げることができる。請求項10に記載の発明では、押圧部材とベルト部材との摺動抵抗を低減し、ベルト部材の搬送性を向上することができる。押圧部材の偏加圧を防止し、低摩擦部材の偏磨耗を防止することができる。請求項11に記載の発明では、ワックスを含有したトナーを用い、立上げ時間の短いオイルレス定着装置を提供することができる。
【0062】
請求項12に記載の発明では、押圧部材及びワックスを含有したトナーを用い、立上げ時間が短く、さらにはオイルレスでも定着可能な定着装置を有する画像形成装置を提供することができる。請求項13に記載の発明では、押圧部材及びワックスを含有したトナーを用い、立上げ時間が短く、さらにはオイルレスでも定着可能なカラー定着装置を有する画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の定着装置を具えたカラー画像形成装置の全体構成図である。
【図2】実施の形態1の定着装置の構成図である。
【図3】定着装置をニップ入口側から見た概略図である。
【図4】実施の形態2の定着装置の構成図である。
【図5】実施の形態3の定着装置の構成図である。
【図6】実施の形態4の定着装置の構成図である。
【図7】実施の形態5の定着装置を電子写真の変形例に適用した概略図である。
【図8】従来の定着装置の構成図である。
【図9】従来の定着装置における、定着ベルト回転時における押圧部材の不均一な加圧状態を示す説明図である。
【図10】従来の定着装置における、押圧部材の長手方向の不均一な加圧状態を示す説明図である。
【図11】従来の定着装置における、第2のニップでのベルト浮きを示す説明図である。
【符号の説明】
1 加圧ローラ(加圧部材) 2,12 定着ベルト(ベルト部材)
3,13,42,60 押圧部材 4,11,49 圧縮ばね
5,45 加熱ローラ
6,7,47,48 ハロゲンヒータ(加熱手段)
8,43 支持ローラ 9 引張スプリング
10,40 定着ロ−ラ
30,30a,30b,30c 定着装置
31 支持軸 32,33 側板
41 グラファイト部材(潤滑部材)
44 加圧ベルト(ベルト部材)
51 喰い込み量制御カム(喰い込み量制御部材)
A 支点
Claims (13)
- 押圧部材と、該押圧部材に懸架された無端状のベルト部材と、該ベルト部材を介して前記押圧部材に対向しニップを形成する加圧部材とを備え、前記ベルト部材又は前記加圧部材を加熱する加熱手段を有し、前記ニップにトナー像を担持した記録シートを搬送し、前記ニップを通過させることで該トナー像を加熱溶融して記録シートに定着させる定着装置において、
前記押圧部材は、保持用の支点を中心に揺動自在となっており、
前記押圧部材の支点は、前記ベルト部材の駆動時に、前記押圧部材が前記加圧部材に対して押圧面が増える喰い込み方向に揺動可能な位置となっていることを特徴とする定着装置。 - 押圧部材と、定着部材と、該押圧部材及び定着部材に懸架された無端状のベルト部材と、該ベルト部材を介して前記押圧部材及び定着部材に対向しニップを形成する加圧部材とを備え、前記ベルト部材又は前記加圧部材を加熱する加熱手段を有し、前記押圧部材は前記定着部材より前記ベルト部材の搬送方向上流側に位置し、前記ニップにトナー像を担持した記録シートを搬送し、前記ニップを通過させることでトナー像を加熱溶融して記録シートに定着させる定着装置において、
前記押圧部材は、保持用の支点を中心に揺動自在となっており、
前記押圧部材の支点は、前記ベルト部材の駆動時に、前記押圧部材が前記加圧部材に対して押圧面が増える喰い込み方向に揺動可能な位置となっており、
前記押圧部材のニップ最下流部は、前記定着部材のニップ最上流部と接近した位置となっていることを特徴とする定着装置。 - 押圧部材と、該押圧部材に懸架された無端状のベルト部材と、該ベルト部材を介して前記押圧部材に対向しニップを形成する加圧部材とを備え、前記ベルト部材又は前記加圧部材を加熱する加熱手段を有し、前記ニップにトナー像を担持した記録シートを搬送し、前記ニップを通過させることで該トナー像を加熱溶融して記録シートに定着させる定着装置において、
前記押圧部材は、保持用の支点を中心に揺動自在となっており、
前記押圧部材の支点は、前記ベルト部材の駆動時に、前記押圧部材が前記加圧部材に対して押圧面が増える喰い込み方向に揺動可能な位置となっており、
さらに前記ベルト部材の駆動時に、前記押圧部材の前記加圧部材に対する喰い込み量を制御する喰い込み量制御部材を備えたことを特徴とする定着装置。 - 前記喰い込み量制御部材は、前記ベルト部材の駆動時に、前記ニップを通過させる記録シートの種類によって、前記押圧部材の前記加圧部材に対する喰い込み量を制御する請求項3記載の定着装置。
- 前記加熱手段を投入した定着装置の立上げ時は、前記喰い込み量制御部材によって、前記押圧部材の前記加圧部材に対する喰い込み量を低減、あるいはなくす請求項3又は4記載の定着装置。
- 前記押圧部材は、弾性体である請求項1ないし5のいずれかに記載の定着装置。
- 前記押圧部材は、剛体の支持部材に弾性層を有している請求項1ないし5のいずれかに記載の定着装置。
- 前記押圧部材は、該押圧部材の支点と前記押圧部材の前記ベルト部材に面する部位が一体に形成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の定着装置。
- 押圧部材と、該押圧部材に懸架された無端状のベルト部材と、該ベルト部材を介して前記押圧部材に対向しニップを形成する加圧部材とを備え、前記ベルト部材又は前記加圧部材を加熱する加熱手段を有し、前記ニップにトナー像を担持した記録シートを搬送し、前記ニップを通過させることで該トナー像を加熱溶融して記録シートに定着させる定着装置において、
前記押圧部材は、保持用の支点を中心に揺動自在となっており、
前記押圧部材の支点は、前記ベルト部材の駆動時に、前記押圧部材が前記加圧部材に対して押圧面が増える喰い込み方向に揺動可能な位置となっており、
さらに前記押圧部材のニップ上流側に、前記ベルト部材の駆動時に、前記ベルト部材に接触する潤滑部材を設けたことを特徴とする定着装置。 - 前記押圧部材と前記ベルト部材との間に低摩擦部材が配設され、前記押圧部材と前記ベルト部材との間の摩擦係数μ1は、前記ベルト部材と前記加圧部材との間の摩擦係数μ2より小さくなっている請求項1ないし9のいずれかに記載の定着装置。
- 少なくとも結着樹脂、着色剤、及びワックスを含有したトナーを用いている請求項1ないし10のいずれかに記載の定着装置。
- 請求項1ないし11のいずれかに記載の定着装置を有する画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、カラー画像形成装置である請求項12記載の画像形成装置。
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