JP2008216619A - 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚い記録シートを定着する場合であっても、剥離不良が発生するのを防止するとともに、装置の小型化が可能な定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】加熱手段によって加熱された状態で回転する加熱部材45と、前記加熱部材に従動して回転するとともに、当該加熱部材と協働してシートを搬送する従動部材と、前記加熱部材と前記従動部材とを接触させる方向に付勢する付勢手段64と、前記加熱部材と前記従動部材とが接触することにより、当該加熱部材と当該従動部材との接触領域Nを形成する接触領域形成部材と、前記加熱部材及び前記従動部材の少なくとも一方を、他方の部材に対して接離する方向に移動自在に支持する支持部材62と、前記接触領域の前記シートの搬送方向下流側に配置されて前記支持部材を移動可能に支持する支点63とを有する。
【選択図】図1

Description

この発明は定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関する。
特開平11−2987号公報 特開平11−133776号公報 特開平10−228200号公報
従来、上記定着装置としては、例えば、特開平11−2987号公報、特開平11−133776号公報、特開平10−228200号公報等に開示された技術が既に提案されている。
上記特開平11−2987号公報に係る定着装置は、内部に熱源を有し、回転可能に支持された定着ロールと、一部が前記定着ロールの周面と接触し、周回移動が可能に支持された無端ベルトと、前記定着ロールの回転軸と平行に設置され、前記無端ベルトを該定着ロールに圧接させる圧力パッドと、前記圧力パッドの背後に支持され、前記無端ベルトの周回移動をガイドするベルトガイドとを有し、前記定着ロールと前記無端ベルトとの間に送り込まれる記録媒体上のトナー像を、加圧および加熱して定着像とする定着装置において、前記ベルトガイドは、前記無端ベルトの移動方向における圧接部の下流側で、該無端ベルトの曲率が大きくなるように、前記圧接部の上流側に張り出した形状を有するように構成したものである。
また、上記特開平11−133776号公報に係る定着装置は、円筒状芯金に耐熱性弾性体層が形成され、さらにその表面に耐熱性樹脂層が被覆された加熱定着ローラと、エンドレスベルトと、該エンドレスベルト内側に配置された圧力部材と、を具備した定着装置であって、前記エンドレスベルトを前記加熱定着ローラに所定角度巻き付けて、該エンドレスベルトと該加熱定着ローラとの間に記録シートが通過させられるニップ部を形成し、該ニップ部において、前記圧力部材を前記エンドレスベルトを介して加熱定着ローラに押圧させることにより、前記加熱定着ローラの耐熱性弾性体層に歪みを生じさせるように構成したものである。
さらに、上記特開平10−228200号公報に係る定着装置は、未定着画像を記録シート上に加熱・加圧定着させる定着装置において、熱源を有する回転可能な加熱ロールと、この加熱ロールに圧接し且つ加熱ロールと共に転動する無端ベルトと、この無端ベルトの内側に配設されて、前記無端ベルトを加熱ロールに押圧させ且つ前記無端ベルトと加熱ロールとの間に接触ニップ域を形成する弾性押圧部材と、この弾性押圧部材の位置を可変自在に支持する可動支持部材と、この可動支持部材を移動させ、弾性押圧部材の位置を可変設定することで、無端ベルトと加熱ロールとの間に形成される接触ニップ域の加圧状態を変更する駆動手段とを備えるように構成したものである。
ところで、この発明が解決しようとする課題は、記録シートの種類にかかわらず、厚い記録シートを定着する場合であっても、剥離不良が発生するのを防止するとともに、接触領域の状態を変更する駆動手段などが不要であって、装置の小型化が可能な定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することにある。
すなわち、請求項1に記載された発明は、加熱手段によって加熱された状態で回転する加熱部材と、
前記加熱部材に従動して回転するとともに、当該加熱部材と協働してシートを搬送する従動部材と、
前記加熱部材と前記従動部材とを接触させる方向に付勢する付勢手段と、
前記加熱部材と前記従動部材とが接触することにより、当該加熱部材と当該従動部材との接触領域を形成する接触領域形成部材と、
前記加熱部材及び前記従動部材の少なくとも一方を、他方の部材に対して接離する方向に移動自在に支持する支持部材と、
前記接触領域の前記シートの搬送方向下流側に配置されて前記支持部材を移動可能に支持する支点と、を有する定着装置である。
また、請求項2に記載された発明は、加熱手段によって加熱された状態で回転する加熱ロールと、
前記加熱ロールに従動して回転するとともに、当該加熱ロールと協働してシートを搬送するベルトと、
前記ベルトを前記加熱ロールに接触させる方向に付勢する付勢手段と、
前記加熱ロールと前記ベルトとが接触することにより、当該加熱ロールと当該ベルトとの接触領域を形成する接触領域形成部材と、
前記加熱ロール及び前記ベルトの少なくとも一方を、他方の部材に対して接離する方向に移動自在に支持する支持部材と、
前記接触領域の前記シートの搬送方向下流側に配置されて前記支持部材を移動可能に支持する支点と、を有する定着装置である。
さらに、請求項3に記載された発明は、加熱手段を内部に有するベルトと、
前記ベルトと接触して当該ベルトを駆動するとともに、協働してシートを搬送する搬送ロールと、
前記ベルトを前記搬送ロールに接触させる方向に付勢する付勢手段と、
前記ベルトと前記搬送ロールとが接触することにより、当該ベルトと当該搬送ロールとの接触領域を形成する接触領域形成部材と、
前記ベルト及び前記搬送ロールの少なくとも一方を、他方の部材に対して接離する方向に移動自在に支持する支持部材と、
前記接触領域の前記シートの搬送方向下流側に配置されて前記支持部材を移動可能に支持する支点と、を有する定着装置である。
又、請求項4に記載された発明は、前記付勢手段は、前記接触領域を挟んで前記支点と反対側に配置されたバネを用いたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置である。
更に、請求項5に記載された発明は、前記接触領域形成部材は、シート搬送方向下流側に剥離機能部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置である。
また、請求項6に記載された発明は、前記接触領域形成部材は、シート搬送方向下流側の一部にR形状を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の定着装置である。
さらに、請求項7に記載された発明は、前記支持部材には、前記付勢手段による付勢力を解除する解除手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の定着装置である。
又、請求項8に記載された発明は、前記支点は、前記接触領域を通過するシートの搬送方向に沿った延長線に近接して配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装置である。
更に、請求項9に記載された発明は、前記加熱部材は、弾性層を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
また、請求項10に記載された発明は、前記支持部材は、前記加熱部材及び前記従動部材の長手方向の両端部にそれぞれ設けらられるとともに前記支点を介して、互いに回動自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
さらに、請求項11に記載された発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載された定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に記載された発明によれば、厚いシートが接触領域に進入することにより、加熱部材と従動部材が接触する方向に力が付与され、接触領域が離間するのを回避することができ、剥離不良が発生するのを防止できるとともに、接触領域の状態を変更する駆動手段などが不要であって、装置の小型化が可能である。
請求項2に記載された発明によれば、ベルトを用いた定着装置において、厚いシートが接触領域に進入することにより、加熱ロールとベルトが接触する方向に力が付与され、接触領域が離間するのを回避することができ、剥離不良が発生するのを防止できるとともに、接触領域の状態を変更する駆動手段などが不要であって、装置の小型化が可能である。
請求項3に記載された発明によれば、加熱手段を内側に有するベルトを用いた定着装置において、厚いシートが接触領域に進入することにより、ベルトと搬送ロールが接触する方向に力が付与され、接触領域が離間するのを回避することができ、剥離不良が発生するのを防止できるとともに、接触領域の状態を変更する駆動手段などが不要であって、装置の小型化が可能である。
請求項4に記載された発明によれば、バネを連結するだけで、接触領域に付勢力を作用させることができ、構成を簡略化することができる。また、加熱ロールの弾性層を変形させてシートの剥離を良好に行なうことができる。
請求項5に記載された発明によれば、厚いシートが接触領域に進入した場合でも、剥離機能部を作用させて良好に剥離を行なうことができる。
請求項6に記載された発明によれば、厚いシートが接触領域に進入した場合でも、曲率の変化を利用して良好に剥離を行なうことができる。
請求項7に記載された発明によれば、シートのジャム等が発生した場合でも、接触領域を容易に解除することができる。
請求項8に記載された発明によれば、シートが接触領域を通過するに従って、支点に近くなり、梃子の作用によって接触領域が離間するのを抑制する力が大きくなり、接触領域が不本位に離間するのをさらに防止することができる。
請求項9に記載された発明によれば、弾性層を変形させることにより、シートを良好に剥離させることができる。
請求項10に記載された発明によれば、厚いシートが接触領域に進入することにより、支点を中心として加熱部材と従動部材が接触する方向に力が付与され、接触領域が離間するのを回避することができ、剥離不良が発生するのを防止できる。
請求項11に記載された発明によれば、定着装置において、シートを良好に剥離することができ、シートのカール等を防止することができ、排紙トレイ等におけるシートの積層特性を向上させることができる。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を適用した画像形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンタを示すものである。このフルカラープリンタは、例えば、パーソナルコンピュータやスキャナー等から送られてくる画像データに基づいてプリント動作を実行するように構成されている。なお、画像形成装置としては、スキャナーを備えた複写機やファクシミリ、あるいはこれらの機能を備えた複合機等として構成しても良いことは勿論である。
図2において、1はタンデム型のフルカラープリンタの本体を示すものであり、このフルカラープリンタ本体1の内部には、その略中央部に、画像形成ユニット2が上下方向に沿って配設されている。また、フルカラープリンタ本体1の内部には、画像形成ユニット2の一側(図示例では、右側)に、画像形成ユニット2で形成された複数色のトナー像が転写される用紙を吸着した状態で搬送する用紙搬送ベルトユニット3が配設されているとももに、当該画像形成ユニット2の他側(図示例では、左側)には、制御回路等を備えた制御ユニット4が、画像形成ユニット2の斜め上方に、高圧電源回路等を備えた電源回路ユニット5が、それぞれ配設されている。また、上記フルカラープリンタ本体1内の底部には、転写される用紙18等を給紙する給紙装置6が配設されている。
上記画像形成ユニット2は、下から順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色のトナー像を形成する4つの画像形成部7Y、7M、7C、7Bを備えており、これらの4つの画像形成部7Y、7M、7C、7Bは、上下方向に沿って一定の間隔を隔てて直列的に配設されている。
これらの4つの画像形成部7Y、7M、7C、7Bは、形成する画像の色以外はすべて同様に構成されており、大別して、図2に示すように、矢印方向に沿って所定の回転速度で回転する感光体ドラム8と、この感光体ドラム8の表面を一様に帯電する一次帯電用の帯電ロール9と、当該感光体ドラム8の表面に各色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する画像露光装置10と、感光体ドラム8上に形成された静電潜像を対応する色のトナーで現像する現像装置11と、感光体ドラム8上に残留した転写残トナーをクリーニングするクリーニング装置12と、現像装置11にトナーを供給するトナーカートリッジ13とから構成されている。
上記現像装置11は、図2に示すように、内部に収容された二成分又は一成分の現像剤を攪拌しつつ現像ロール14へと供給し、当該現像ロール14に供給された現像剤の層厚を規制しながら、感光体ドラム8と対向する現像領域へと搬送し、当該感光体ドラム8の表面に形成された静電潜像を所定の色のトナーで現像するように構成されている。
また、上記クリーニング装置12は、図2に示すように、感光体ドラム8の表面に残留した転写残トナーを、クリーニングブレード15によって除去し、除去された転写残トナーをクリーニング装置12の内部に搬送して収容するようになっている。
さらに、上記フルカラープリンタ本体1の内部には、図2に示すように、制御ユニット4が配設されており、この制御ユニット4には、例えば、画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理装置16が設けられている。この画像処理装置16からは、各画像露光装置10にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色の画像データが順次出力され、これらの各画像露光装置10から画像データに応じて出射される4本のレーザービームLBが、それぞれの感光体ドラム8Y、8M、8C、8B上に走査露光されて静電潜像が形成される。上記各感光体ドラム8Y、8M、8C、8B上に形成された静電潜像は、現像装置11Y、11M、11C、11Bによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色のトナー像として現像される。
また、上記用紙搬送ベルトユニット3は、図2に示すように、無端状ベルトとして、切れ目が無く循環し移動する用紙搬送ベルト17を備えており、当該用紙搬送ベルト17は、各画像形成部7Y、7M、7C、7Bで形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色のトナー像が転写されるシートとしての用紙18を静電的に吸着した状態で搬送するように構成されている。
上記用紙搬送ベルト17は、図2に示すように、鉛直方向に沿って配設された張架ロールとしての駆動ロール19と従動ロール20との間に、所定のテンションで張架されており、図示しない駆動モータによって回転駆動される駆動ロール19によって、所定の速度で時計周り方向に沿って循環移動するように構成されている。
上記駆動ロール19と従動ロール20との距離は、例えば、A3サイズの用紙18の長さと略等しい長さに設定されているが、これに限らず、駆動ロール19と従動ロール20との距離は、任意に設定して良いことは勿論である。上記用紙搬送ベルト17としては、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを無端ベルト状に形成したものが用いられる。
また、上記駆動ロール19の表面には、図2に示すように、用紙18を用紙搬送ベルト17の表面に静電的に吸着させるための吸着ロール22が、用紙搬送ベルト17を介して当接するように配設されている。この吸着ロール22は、例えば、画像形成部7Y、7M、7C、7Bの帯電ロール9と同様に、金属製芯金の表面に導電性ゴムを被覆して構成されており、金属製芯金に所定の吸着用のバイアス電圧が印加されるようになっている。そして、吸着ロール22は、給紙装置6から送られてくる用紙18を静電的に帯電して、用紙搬送ベルト17の表面に吸着させるように構成されている。なお、上記吸着ロール22は、必ずしも設けなくとも良い。
上記各画像形成部7Y、7M、7C、7Bの感光体ドラム8Y、8M、8C、8B上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色のトナー像は、図2に示すように、用紙搬送ベルト17の表面に吸着された状態で搬送される用紙18上に、転写ロール23Y、23M、23C、23Bによって互いに重ね合わされた状態で多重に転写される。なお、上記転写ロール23Y、23M、23C、23Bは、用紙搬送ベルトユニット3に一体的に取り付けられている。
上記用紙18は、図2に示すように、プリンタ本体1の底部に配設された給紙装置6から給紙される。この給紙装置6は、所望のサイズや材質の用紙18を収容した用紙トレイ24を備えており、当該用紙トレイ24からは、所望のサイズや材質の用紙18が給送ロール25によって給送されるとともに、捌きロール26によって1枚ずつ分離された状態で給紙され、給紙手段としてのレジストロール27を介して所定のタイミングで用紙搬送ベルト17上の吸着位置へと搬送されるようになっている。
なお、上記用紙18としては、シート状であって、例えば、A4サイズやA3サイズ、あるいはB5サイズやB4サイズなど種々のサイズ、及び、普通紙、コート紙・ハガキ等の厚紙や、OHPシート、あるいはトレーシングペーパー等の薄紙など、種々の材質のものが用いられる。
そして、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色のトナー像が多重に転写された用紙18は、図2に示すように、当該用紙18自身が有する剛性(所謂、コシ)によって用紙搬送ベルト17から分離された後、搬送経路28に沿って定着装置29へと搬送され、定着装置29によって熱及び圧力で、各色のトナー像が用紙18上に定着される。上記用紙搬送ベルト17と定着装置29は、近接して配設されており、用紙搬送ベルト17から分離された用紙18は、用紙搬送ベルト17の搬送力によって定着装置29へと搬送される。この定着装置29は、加熱ロール45(加熱部材)が回転駆動され、加熱ロール45と定着ベルト46(従動部材)を互いに圧接した状態で接触させて定着ベルト46が従動回転し、これら加熱ロール45と定着ベルト46の間に形成されるニップ領域N(接触領域)を用いて用紙18を搬送するとともに、当該領域を通過させる際に、熱及び圧力で定着処理を施すように構成されている。その後、各色のトナー像が定着された用紙18は、排出ロール32によって、図2及び図3に示すように、フルカラープリンタ本体1の上部に設けられた排出トレイ33上にプリント面を下にした状態で排出され、プリント動作が終了する。
なお、上記フルカラープリンタでは、フルカラーの画像に限らず、モノクロなど所望の色の画像をプリントすることが可能となっており、プリントする画像の色に応じて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)のすべて、又は一部の画像形成部7Y、7M、7C、7Bによってトナー像が形成される。
なお、図2中、符号34はプリンタ本体1の正面に取り付けられた液晶パネル等の表示部を備えた操作パネルを示しており、当該操作パネル34には、プリンタの状態を表示したり、必要な操作等を行うように構成されている。
ところで、この実施の形態に係る定着装置は、加熱手段によって加熱された状態で回転する加熱部材と、前記加熱部材に従動して回転するとともに、当該加熱部材と協働してシートを搬送する従動部材と、前記加熱部材と前記従動部材とを接触させる方向に付勢する付勢手段と、前記加熱部材と前記従動部材とが接触することにより、当該加熱部材と当該従動部材との接触領域を形成する接触領域形成部材と、前記加熱部材及び前記従動部材の少なくとも一方を、他方の部材に対して接離する方向に移動自在に支持する支持部材と、前記接触領域の前記シートの搬送方向下流側に配置されて前記支持部材を移動可能に支持する支点と、を有するように構成されている。
図4はこの実施の形態に係る定着装置の外観を示す斜視図、図5はこの実施の形態に係る定着装置を示す断面図である。
この実施の形態に係る定着装置29は、図4に示すように、その外周が耐熱性の合成樹脂等からなる定着装置ハウジング41によって覆われており、当該定着装置ハウジング41の外周には、その上端面などに熱を効果的に放出するとともに、機械的な強度を高めるための放熱用フィン101が多数設けられている。
上記定着装置ハウジング41の下端面には、図5に示すように、下方から未定着トナー像が転写された用紙18を、鉛直方向の下方から上方に向けて導入する導入口42が開口されているとともに、当該導入口42の一側(図示例では、右側)には、用紙18のトナー像が転写されていない裏面側に接触した状態で案内する平板状の案内部材43が設けられている。
また、上記定着装置ハウジング41の内部には、図5に示すように、加熱源44を有する加熱部材としての加熱ロール45と、従動部材としての定着ベルト46と、前記定着ベルト46が回転自在となるように当該定着ベルト46の両端を支持するベルト支持部材47(図7参照)と、前記定着ベルト46の内部に配設され、前記加熱ロール45の表面に定着ベルト46を圧接させてニップ領域Nを形成する圧接部材48と、前記定着ベルト46の内面にシリコンオイル等の液状潤滑剤を供給する液状潤滑剤供給部材としての耐熱性のフェルト部材49とを備えるように構成されている。
なお、図5中、50は定着装置29の出口ロールを、51は定着装置29の内部における用紙18を検知するジャムセンサー52のアクチュエーターを、53はアクチュエーター51の近傍に配設された用紙18を案内する案内コロを、それぞれ示している。
上記加熱ロール45は、図6に示すように、鉄やステンレス等からなる薄肉円筒状の芯金45aと、当該芯金45aの表面に薄く被覆されたシリコンゴム等からなる肉厚0.65mm程度の弾性層45bと、当該弾性層45bの表面の極薄く被覆されたPFA等からなる肉厚30μm程度の離型層45cとから構成されている。また、上記加熱ロール45の内部には、図5に示すように、加熱源として、例えば650W程度のハロゲンランプ44が配設されている。
また、上記定着ベルト46は、例えば、ポリイミド等の合成樹脂によって、肉厚が例えば75μm程度の円筒形の無端ベルト状に形成されており、必要に応じて、表面にPFA等からなる離型層が設けられる。
さらに、上記ベルト支持部材47は、図7及び図8に示すように、圧接部材48の両端部に一体的に組み付けられるように構成されている。
この圧接部材48は、図9に示すように、定着ベルト46の外周を保持しつつ案内する合成樹脂製のベルトハウジング54と、当該ベルトハウジング54の内部に嵌合状態に装着される断面略矩形状のアルミニウム等からなる金属製のベルトフレーム55と、定着ベルト46を加熱ロール45に圧接させるための合成樹脂や金属等からなるニップヘッド部材56(接触領域形成部材)と、当該ニップヘッド部材56に装着される合成ゴム等の弾性体からなるパッド部材57(接触領域形成部材)と、ニップヘッド部材56及びパッド部材57の外周を覆う摩擦低減シート58とから、主に構成されている。なお、この摩擦低減シート58は、その基端部がニップヘッド部材56の裏面側に挟持されているとともに、その先端部がパッド部材57及びニップヘッド部材56の表面を覆った状態で、定着ベルト46の内面に沿って所定の長さにわたって設けられており、定着ベルト46とパッド部材57及びニップヘッド部材56との間の摩擦を低減するためのシート状部材である。
上記圧接部材48は、後述するように、定着ベルト46を介して加熱ロール45に圧接するように付勢されており、圧接部材48のニップヘッド部材56及びパッド部材57は、図6に示すように、加熱ロール45の表面に圧接することによって、加熱ロール45と定着ベルト46との間には、ニップ領域Nが形成されるように構成されている。その際、上記ニップヘッド部材56の先端部56aは、所定の曲率半径を有するR形状に形成された剥離機能部を構成しているとともに、金属板59に支持されたパッド部材57が、所定の圧力で加熱ロール45に圧接するように構成されており、ニップ領域Nにおける圧力分布は、図10に示すように、ニップ領域Nの出口部が局所的に高くなるように設定されている。そして、上記ニップ領域Nを通過する用紙18は、ニップ領域Nの出口部において、ニップヘッド部材56の先端部56aに沿って定着ベルト46側に向けて凹形状となるように弾性変形し、用紙18は、ニップ領域Nの出口部において、上記剥離機能部におけるニップヘッド部材56の曲率変化と用紙18自身のコシ(剛性)によって剥離されるようになっている。
また、上記ベルト支持部材47は、図7及び図8に示すように、ベルトフレーム55の両端部に嵌合された状態で、ベルトハウジング54の両端部に装着されるようになっている。
上記加熱ロール45は、図8に示すように、その両端部が軸受け部材60を介して、支持部材としての第1の支持フレーム61にそれぞれ回転自在に取り付けられている。上記第1の支持フレーム61は、図1に示すように、側面形状が略L字形状に形成されており、加熱ロール45の上方に位置する上端部61aの方が、加熱ロール45の下方に位置する下端部61aよりも長く形成されている。上記第1の支持フレーム61の上端部61aは、図1に示すように、加熱ロール45側からニップ領域Nを越えて、定着ベルト46側まで延設されているのに対して、その下端部61bは、加熱ロール45の左側面から略中央部まで短く設定されている。
一方、上記定着ベルト46は、図8に示すように、その両端部がベルト支持部材47によって回転自在に支持されているとともに、当該ベルト支持部材47は、図1に示すように、支持部材としての第2の支持フレーム62に固定した状態で取り付けられている。上記第2の支持フレーム62は、図1に示すように、側面形状が略コ字形状に形成されており、定着ベルト46の上下両側に位置する部分62a、62bが、定着ベルト46の右側面に位置する部分に対して、略平行に延設されている。また、上記第2の支持フレーム62は、その上端部62aの方が下端部62bよりもやや長く設定されており、その上端部の先端62aは、ニップ領域Nの上方に位置している。
また、上記第1の支持フレーム61及び第2の支持フレーム62は、ニップ領域Nの出口側において、当該ニップ領域Nよりも僅かに定着ベルト46側にずれた位置で、支点としての連結ピン63によって回動自在に連結されている。
この実施の形態では、支点63が、ニップ領域Nを通過する用紙18の進行方向に沿った延長線Lに近接して配置されている。
また、この実施の形態では、第1の支持フレーム61及び第2の支持フレーム62の上端部61a、62aが略水平に配置されており、支点63がニップ領域Nに比較的近接して配置されているが、これら第1の支持フレーム61及び第2の支持フレーム62が支点63を中心とした梃子として機能することを考慮すれば、支点63がニップ領域Nから離間した図1中の上方に配置するのが望ましい。
なお、この実施の形態では、加熱ロール45が取り付けられた第1の支持フレーム61が、定着装置ハウジング41に固定した状態で取り付けられており、第2の支持フレーム62が第1の支持フレーム61に対して接離するように、連結ピン63を支点として回動自在となっている。但し、第1の支持フレーム61側を移動自在に構成したり、第1及び第2の支持フレーム61、62の双方を移動自在に構成しても勿論良い。
さらに、上記第1の支持フレーム61及び第2の支持フレーム62は、ニップ領域Nを挟んで支点63と反対側、つまり、ニップ領域Nの入口側に位置する下端部の先端が、付勢手段としての引っ張りスプリング64によって互いに近接する方向に付勢されており、これら第1の支持フレーム61に取り付けられた加熱ロール45と、第2の支持フレーム62に取り付けられた定着ベルト46とが互いに所定の圧接力で圧接するように構成されている。
その際、上記引っ張りスプリング64の一端64aは、第1の支持フレーム61の先端に直接連結されて固定されているが、引っ張りスプリング64の他端64bは、第2の支持フレーム62の先端に直接連結されておらず、第2の支持フレーム62の先端に回動自在に取り付けられた解除手段としてのニップ解除レバー65の基端部65aに連結されている。
上記第2の支持フレーム62の先端には、図1に示すように、ニップ解除レバー65の基端部65aが回動軸66を介して回動自在に取り付けられており、当該ニップ解除レバー65の軸支部66の近傍には、引っ張りスプリング64の他端64bが連結されている。上記ニップ解除レバー65は、その基端部65aが軸支部66から略水平に延設されているとともに、その中間部65bは、基端部65aに対して90度よりも大きい角度を成すように傾斜して設けられており、その先端部65cは、略水平方向に短く突設されている。
上記ニップ解除レバー65の先端部65cは、図4に示すように、定着装置ハウジング41の側方に突出しており、ユーザーがニップ解除レバー65の先端部65cを上方に押し上げることによって、ニップ解除レバー65が反時計回り方向に回動し、引っ張りスプリング64の他端64bが加熱ロール45側に移動して、加熱ロール45と定着ベルト46との加圧状態が解除されるように構成されている。したがって、ユーザーは、定着装置29の内部等で用紙18のジャムが発生した場合には、ニップ解除レバー65を操作して加熱ロール45と定着ベルト46との加圧状態を解除することにより、ジャムが発生した用紙18を容易に除去することが可能となっている。
以上の構成において、この実施の形態に係る定着装置を適用したフルカラープリンタでは、次のようにして、記録シートの種類にかかわらず、厚いシートを定着する場合であっても、剥離不良が発生するのを防止するとともに、接触領域の状態を変更する駆動手段などが不要であって、装置の小型化が可能となっている。
すなわち、この実施の形態に係る定着装置を用いたカラープリンタでは、図2に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の4つの画像形成部7Y、7M、7C、7Bによって各色のトナー像がそれぞれ形成され、これら4つの画像形成部7Y、7M、7C、7Bによって形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色のトナー像は、用紙搬送ベルト17に吸着された状態で移動する用紙18上に多重に転写される。
これらイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)等の各色のトナー像が多重に転写された用紙18は、図2に示すように、定着装置29へと搬送され、当該定着装置29によって定着処理が施された後、プリンタ本体1の上部に設けられた排紙トレイ33上に排出される。
ところで、上記用紙18は、図5に示すように、定着装置29の下端部に設けられた導入口42から、案内部材43によって案内された状態で、定着装置ハウジング41の内部に導入され、加熱ロール45と定着ベルト46が圧接するニップ領域Nへと搬送される。すると、この記録用紙18は、図11(a)に示すように、ニップ領域Nにおいて、加熱ロール45によって加熱されるとともに、加熱ロール45と定着ベルト46の圧接力によって加圧され、用紙18上に転写されたトナー像が溶融定着される。
その際、上記加熱ロール45の表面には、ニップ領域Nの出口において、定着ベルト46を押圧する押圧部材のうち、ニップヘッド部材56の先端部56aによって大きな圧力で圧接され、加熱ロール45の弾性層45bが凹形状に弾性変形するため、それに伴って用紙18も凹形状に変形し、当該用紙18の腰と剥離機能部の作用とによって加熱ロール45の表面から剥離される。
一方、上記用紙18がコート紙やハガキ等の厚紙の場合には、図11(a)に示すように、当該用紙18が加熱ロール45と定着ベルト46とのニップ領域Nに進入すると、図12に第1及び第2の支持フレーム61、62を直線状の梃子として模式的に示すように、ニップ領域Nの用紙搬送方向下流側(出口側)に支点64が設けられているため、加熱ロール45と定着ベルト46は、用紙18の厚さにより、加熱ロール45と定着ベルト46を接触させる方向の力が付与される。そして、ニップヘッド部材56の先端部が回動して押し付けられるため、剥離機能部の作用が働くことになる。したがって、ニップ領域Nを通過した用紙18は、加熱ロール45側にカールしにくい。
一方、図13に示すように、ニップ領域Nの入口側に支点が設けられた場合には、厚紙がニップ領域Nに進入することにより、加熱ロール45と定着ベルト46との圧接を解除する方向の力が付与されるとともに、ニップヘッド部材56の先端部56aが加熱ロール45から離れる方向に回動するため、剥離機能部の作用が相対的に弱くなる。
よって、上記厚紙からなる用紙18に定着処理を施した際に、当該用紙18に定着されたトナー像の粘着力などによって加熱ロール45側に巻き付くようにカールした状態で、定着処理から排出されにくいので、図2及び図3に示すように、排出トレイ33上に排出される用紙18も良好に積層され、用紙18の積層状態が乱されて排出不良が発生したり、排出トレイ33上に排出された用紙18が、排出トレイ33上から脱落する虞れもない。
なお、厚紙としては、例えば、坪量が160gms以上の用紙を言うが、これに限らず、坪量が160gms未満の用紙であっても厚紙を含む場合があっても良いことは勿論である。
実施の形態2
図14はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、前記加熱部材と前記加圧部材とを圧接させる付勢手段として、ニップ領域を挟んで支点と反対側に配置された圧縮バネを用いるように構成されている。
すなわち、この実施の形態2では、図14に示すように、第1の支持フレーム61にピン70が固定した状態で立設されており、当該ピン70の先端側は、第2の支持フレーム62側に配設されている。そして、上記ピン70の先端の係止部71と、第2の支持フレーム62の押圧部72との間には、圧縮バネ73が介在されており、当該圧縮バネ73の伸張力によって、ピン70が立設された第1の支持フレーム61と、押圧部72で圧縮バネ73の伸張力を受ける第2の支持フレーム62とが、互いに圧接されるように構成されている。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態3
図15はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態3では、加熱手段を内部に有するベルトと、前記ベルトと接触して当該ベルトを駆動するとともに、協働してシートを搬送する搬送ロールと、前記ベルトを前記搬送ロールに接触させる方向に付勢する付勢手段と、前記ベルトと前記搬送ロールとが接触することにより、当該ベルトと当該搬送ロールとの接触領域を形成する接触領域形成部材と、前記ベルト及び前記搬送ロールの少なくとも一方を、他方の部材に対して接離する方向に移動自在に支持する支持部材と、前記接触領域の前記シートの搬送方向下流側に配置されて前記支持部材を移動可能に支持する支点と、を有するように構成されている。
すなわち、この実施の形態3では、図15に示すように、上方に加熱ベルト81が、下方に回転駆動される加圧ロール(搬送ロール)82が配設されており、加熱ベルト81の内部には、加熱ベルト81を加圧ロール82に圧接させて、ニップ領域Nを形成するための押圧部材83(接触領域形成部材)と、当該押圧部材83の下面に配設された加熱部材84(加熱手段)とが配設されている。
そして、上記加熱ベルト81と加圧ロール82とは、図1に示す定着装置と同様に、加熱ベルト81を支持する第1の支持フレーム83と、加圧ロール82を支持する第2の支持フレーム84とによって圧接されているとともに、これら第1の支持フレーム83と第2の支持フレーム84とを回動自在に支持する支点85が、ニップ領域Nの用紙搬送方向下流側(出口側)に配設されている。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示す側面構成図である。 図2はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を適用した画像形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンタを示す構成図である。 図3はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を適用した画像形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンタを示す外観斜視図である。 図4はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示す外観斜視図である。 図5はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示す断面構成図である。 図6は加熱ロールと定着ベルトとのニップ領域を示す断面図である。 図7はこの発明の実施の形態1に係る定着装置の内部を示す外観斜視図である。 図8は加熱ロールと定着ベルトとの圧接状態を示す外観斜視図である。 図9はこの発明の実施の形態1に係る定着装置の押圧部材を示す断面図である。 図10はニップ領域における圧力分布を示すグラフである。 図11は加熱ロールと定着ベルトとのニップ領域を用紙が通過する状態を示す断面図である。 図12はこの発明の実施の形態1に係る定着装置の作用を示す模式図である。 図13は従来の定着装置の作用を示す模式図である。 図14はこの発明の実施の形態2に係る定着装置を示す側面構成図である。 図15はこの発明の実施の形態3に係る定着装置を示す側面構成図である。
符号の説明
18:用紙(シート)、29:定着装置、44:加熱源、45:加熱ロール、46:定着ベルト、48:圧接部材、56:ニップヘッド部材(接触領域形成部材)、57:パッド部材(接触領域形成部材)、61:第1の支持フレーム、62:第2の支持フレーム、63:支点、64:引っ張りスプリング、N:ニップ領域。

Claims (11)

  1. 加熱手段によって加熱された状態で回転する加熱部材と、
    前記加熱部材に従動して回転するとともに、当該加熱部材と協働してシートを搬送する従動部材と、
    前記加熱部材と前記従動部材とを接触させる方向に付勢する付勢手段と、
    前記加熱部材と前記従動部材とが接触することにより、当該加熱部材と当該従動部材との接触領域を形成する接触領域形成部材と、
    前記加熱部材及び前記従動部材の少なくとも一方を、他方の部材に対して接離する方向に移動自在に支持する支持部材と、
    前記接触領域の前記シートの搬送方向下流側に配置されて前記支持部材を移動可能に支持する支点と、を有する定着装置。
  2. 加熱手段によって加熱された状態で回転する加熱ロールと、
    前記加熱ロールに従動して回転するとともに、当該加熱ロールと協働してシートを搬送するベルトと、
    前記ベルトを前記加熱ロールに接触させる方向に付勢する付勢手段と、
    前記加熱ロールと前記ベルトとが接触することにより、当該加熱ロールと当該ベルトとの接触領域を形成する接触領域形成部材と、
    前記加熱ロール及び前記ベルトの少なくとも一方を、他方の部材に対して接離する方向に移動自在に支持する支持部材と、
    前記接触領域の前記シートの搬送方向下流側に配置されて前記支持部材を移動可能に支持する支点と、を有する定着装置。
  3. 加熱手段を内部に有するベルトと、
    前記ベルトと接触して当該ベルトを駆動するとともに、協働してシートを搬送する搬送ロールと、
    前記ベルトを前記搬送ロールに接触させる方向に付勢する付勢手段と、
    前記ベルトと前記搬送ロールとが接触することにより、当該ベルトと当該搬送ロールとの接触領域を形成する接触領域形成部材と、
    前記ベルト及び前記搬送ロールの少なくとも一方を、他方の部材に対して接離する方向に移動自在に支持する支持部材と、
    前記接触領域の前記シートの搬送方向下流側に配置されて前記支持部材を移動可能に支持する支点と、を有する定着装置。
  4. 前記付勢手段は、前記接触領域を挟んで前記支点と反対側に配置されたバネを用いたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記接触領域形成部材は、シート搬送方向下流側に剥離機能部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記接触領域形成部材は、シート搬送方向下流側の一部にR形状を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記支持部材には、前記付勢手段による付勢力を解除する解除手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記支点は、前記接触領域を通過するシートの搬送方向に沿った延長線に近接して配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記加熱部材は、弾性層を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  10. 前記支持部材は、前記加熱部材及び前記従動部材の長手方向の両端部にそれぞれ設けらられるとともに前記支点を介して、互いに回動自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載された定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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