JP5910207B2 - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents

定着装置、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5910207B2
JP5910207B2 JP2012061118A JP2012061118A JP5910207B2 JP 5910207 B2 JP5910207 B2 JP 5910207B2 JP 2012061118 A JP2012061118 A JP 2012061118A JP 2012061118 A JP2012061118 A JP 2012061118A JP 5910207 B2 JP5910207 B2 JP 5910207B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
fixing
recording medium
fixing device
toner image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012061118A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013195570A (ja
Inventor
敬仁 千葉
敬仁 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2012061118A priority Critical patent/JP5910207B2/ja
Priority to US13/561,800 priority patent/US8805258B2/en
Publication of JP2013195570A publication Critical patent/JP2013195570A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5910207B2 publication Critical patent/JP5910207B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2017Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means
    • G03G15/2028Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means with means for handling the copy material in the fixing nip, e.g. introduction guides, stripping means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member
    • G03G2215/2038Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member the belt further entrained around one or more rotating belt support members
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2041Heating belt the fixing nip being formed by tensioning the belt over a surface portion of a pressure member

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、定着装置、画像形成装置に関する。
定着ベルト内に配置された剥離パッドの移動に連動して剥離案内板が移動する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−123286号公報
本発明は、周回するベルトと摺動する支持部材によってニップ部を形成する構成において、定着回転体がベルトに対する離間位置に位置する場合に案内部材とベルトとの干渉を抑制することを課題とする。
請求項1に記載の発明に係る定着装置は、無端状のベルトと、前記ベルトに対し接触、離間可能に設けられ、前記ベルトに接触した状態で、回転しながら、該ベルトとの間で挟んだ記録媒体に形成されている画像を、該ベルトとで前記記録媒体に定着させる定着回転体と、前記ベルトの周回に伴って該ベルトが摺動するように該ベルト内に配置され、前記定着回転体が前記ベルトに接触しているときの荷重を支持することで、該ベルトと前記定着回転体との間に前記記録媒体を挟むニップ部を形成させる支持部材と、前記ニップ部に対する前記ベルトの周回方向の下流側で該ベルトの外周部に対向して配置され、前記ニップ部を通過した記録媒体を前記ベルトからの剥離側に案内する案内部材と、前記定着回転体が前記ベルトから離間する動作に伴って、前記案内部材を前記ベルトから離れる側に移動させる移動手段と、を備えている。
請求項に記載の発明に係る定着装置は、上記構成において、前記移動手段は、前記支持部材に相対変位可能に支持され、前記定着回転体が前記ベルトから離間する動作に伴って前記支持部材に対し相対変位されることで、前記案内部材を前記ベルトから離れる側に移動させる中間部材を含んで構成されている。
請求項に記載の発明に係る定着装置は、上記構成において、前記移動手段は、前記中間部材を、前記支持部材に対して、前記案内部材を前記ベルトから離れる側に移動させる方向に付勢する付勢部材と、前記定着回転体側に設けられ、該定着回転体が前記ベルトと接触する位置に位置する場合に、前記付勢部材の付勢力による前記中間部材の移動を規制し、前記定着回転体が前記ベルトから離間する動作に伴って前記付勢部材の付勢力による前記中間部材の前記支持部材に対する相対変位を許容する規制部材と、をさらに含んで構成されている。
請求項に記載の発明に係る定着装置は、上記構成において、前記ベルト及び支持部材を含むユニットが装置本端に対し着脱可能とされており、前記中間部材は、前記定着回転体の軸方向視で、該定着回転体側からの荷重を受ける部分が前記ベルトの内側に配置されている。
請求項に記載の発明に係る定着装置は、上記構成において、前記中間部材における前記相対変位に伴って前記支持部材と摺動する部分及び前記支持部材における前記相対変位に伴って前記中間部材が摺動する部分の少なくとも一方は、内部に潤滑剤が含浸された多孔体とされている。
請求項に記載の発明に係る画像形成装置は、記録媒体上にトナー画像を形成するトナー画像形成部と、前記トナー画像形成部で形成されたトナー画像を記録媒体に転写する転写装置と、前記記録媒体に転写されたトナー画像を定着する請求項1〜の何れか1項記載の定着装置と、を備えている。
請求項1の定着装置では、移動手段を備えない構成と比較して、周回するベルトと摺動する支持部材によってニップ部を形成する構成において、定着回転体がベルトに対する離間位置に位置する場合に案内部材とベルトとの干渉が抑制される。
請求項の定着装置では、定着回転体側の部分が案内部材を直接的に移動させる構成と比較して、定着回転体側の軸方向から見て移動手段を小さく構成することができる。
請求項の定着装置では、定着回転体側からの移動力を受けずに案内部材がベルトから離れる方向に移動される。
請求項の定着装置では、中間部材における定着回転体側からの荷重を受ける部分が定着回転体の軸方向から見てベルトの外側に配置されている構成と比較して、移動手段を一層小さく構成することができる。
請求項の定着装置では、支持部材と中間部材との摺動部分に潤滑剤が供給されない構成と比較して、移動手段がスムースに動作される。
請求項の画像形成装置では、請求項1〜の何れか1項記載の定着装置を備えない構成と比較して、ベルト表面の傷に起因する定着画像の不良が抑制される。
本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 本実施形態に係る画像形成ユニットを構成する画像形成部の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る画像形成ユニットを構成するトナー画像形成部の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る定着装置の構成を示す概略斜視図である。 本実施形態に係る定着装置における加圧ロールの位置切替機構による定着ベルトへの接触状態を示す概略図である。 本実施形態に係る定着装置における加圧ロールの位置切替機構による定着ベルトからの離間状態を示す概略図である。 本実施形態に係る定着装置を構成する剥離パッドを示す図であって、(A)は剥離パッドが剥離用位置に位置する状態を示す概略図、(B)は剥離パッドが退避位置に位置する状態を示す概略図である。 本実施形態に係る定着装置を構成する剥離パッドを示す図であって、(A)は剥離パッドが剥離用位置に位置する状態を示す斜視図、(B)は剥離パッドが退避位置に位置する状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る定着装置を構成するパッド部材を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態の一例を図面に基づき説明する。先ず、画像形成装置の全体構成及び動作を説明し、次いで、定着装置の構成及び動作を説明し、その後、本実施形態の要部について説明することとする。なお、以下の説明では、図1に矢印Hで示す方向を装置高さ方向、図1に矢印Wで示す方向の装置幅方向とする。また、装置高さ方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(適宜矢印Dで示す)を装置奥行き方向とする。
[画像形成装置の全体構成]
図1は、本実施形態に係る画像形成装置10を正面側から見た全体構成を示す概略図である。この図に示される如く、画像形成装置10は、電子写真方式により記録媒体Pに画像を形成する画像形成部12と、記録媒体を搬送する媒体搬送部50と、画像が形成された記録媒体Pに対する後処理等を行う後処理部60とを含んで構成されている。さらに、画像形成装置10は、上記各部及び電源部80の制御を行う制御部70、並びに制御部70を含む上記各部に電力を供給する電源部80を含んで構成されている。
<画像形成部の構成>
画像形成部12について、該画像形成部12を正面側から見た概略図である図2を参照しつつ説明する。画像形成部12は、像保持体の一例である感光体ドラム21と、帯電器22と、露光装置23と、現像装置24と、清掃装置25とを含んで構成されてなり、トナー画像を形成するトナー画像形成部20と、トナー画像形成部20で形成された画像を記録媒体Pに転写する転写装置30と、記録媒体Pに転写されたトナー画像を記録媒体P定着する定着装置40とを含んで構成されている。
トナー画像形成部20は、色ごとにトナー画像を形成するように複数備えられている。この実施形態では、第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の計6色のトナー画像形成部20が設けられている。図1に示す(V)、(W)、(Y)、(M)、(C)、(K)は、上記各色を示している。転写装置30は、6色分のトナー画像が重畳して1次転写された転写ベルト31から、転写ニップNTにおいて記録媒体Pに6色分のトナー画像を転写するようになっている。
(感光体ドラム)
感光体ドラム21は、円筒状に形成され、図示しない駆動手段によって自軸周りに回転駆動されるようになっている。感光体ドラム21の外周面には、一例として負の帯電極性を呈する感光層が形成されている。なお、感光体ドラム21の外周面にオーバコート層を形成した構成としても良い。各色の感光体ドラムは、正面視で装置幅方向に沿って直線状に並べて配置されている。
(帯電器)
帯電器22は、感光体ドラム21の外周面(感光層)を負極性に帯電させるようになっている。この実施形態では、帯電器22は、コロナ放電方式(非接触帯電方式)のスコロトロン帯電器とされている。
(露光装置)
露光装置23は、感光体ドラム21の外周面に静電潜像を形成するようになっている。具体的には、制御部70を構成する画像信号処理部から受け取った画像データに応じて、変調した露光光L(図3参照)を帯電器22により帯電された感光体ドラム21の外周面に照射するようになっている。この露光装置23による露光光Lの照射によって、感光体ドラム21の外周面には静電潜像が形成される。この実施形態では、露光装置23は、光源から照射された光ビームをポリゴンミラーやFθレンズを含む光走査手段(光学系)で走査しつつ感光体ドラム21の表面を露光する構成とされている。また、本実施形態では、露光装置23は、色ごとに設けられている。
(現像装置)
現像装置24は、トナーを含む現像剤Gで感光体ドラム21の外周面に形成された静電潜像を現像することで、該感光体ドラム21の外周面にトナー画像を形成するようになっている。詳細は省略するが、現像装置24は、現像剤Gを収容する容器241と、容器241に収容された現像剤Gを回転しながら感光体ドラム21に供給する現像ロール242とを少なくとも含んで構成されている。容器241には、現像剤Gを補給するためのトナーカートリッジ27が図示しない補給路を介してつながっている。各色のトナーカートリッジ27は、感光体ドラム21、露光装置23に対する上方に正面視で装置幅方向に並べて配置されており、個別に交換可能とされている。
(清掃装置)
清掃装置25は、転写装置30へのトナー画像の転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを該感光体ドラム21の表面から掻き取るブレード251を備えている。図示は省略するが、清掃装置25は、ブレード251が掻き取ったトナーを回収するハウジング、及びハウジング内のトナーを排トナーボックスに搬送する搬送装置をさらに備えて構成されている。
(転写装置)
転写装置30は、各色の感光体ドラム21のトナー画像を転写ベルト31に重畳して1次転写し、該重畳されたトナー画像を記録媒体Pに2次転写するようになっている。
具体的には、転写ベルト31は、無端状を成し、複数のロール32に巻き掛けられて姿勢が決められている。この実施形態では、転写ベルト31は、正面視で装置幅方向に長い逆鈍角三角形状の姿勢とされている。複数のロール32のうち、図2に示すロール32Dは、図示しないモータの動力により転写ベルト31を矢印A方向に周回させる駆動ロールとして機能する。また、複数のロール32のうち、図2に示すロール32Tは、転写ベルト31に張力を付与する張力付与ロールとして機能する。複数のロール32のうち、図2に示すロール32Bは、2次転写ロール34の対向ロールとして機能する。
この転写ベルト31は、上記した姿勢で装置幅方向に延びる上辺部において、各色の感光体ドラム21に下方から接触しており、各感光体ドラム21の画像が1次転写ロール33からの転写バイアス電圧の印加を受けて転写されるようになっている。また、転写ベルト31は、鈍角を成す下端側の頂部において2次転写ロール34が接触されて転写ニップNTを形成しており、2次転写ロール34からの転写バイアス電圧の印加を受けて該転写ニップNTを通過する記録媒体Pにトナー画像を転写する。
(定着装置)
定着装置40は、転写装置30においてトナー画像が転写された記録媒体に、該トナー画像を定着させるようになっている。この実施形態では、定着装置40は、定着ニップNFにおいてトナー画像を加熱しつつ加圧することで、該トナー画像を記録媒体Pに定着する構成とされている。
<媒体搬送部>
媒体搬送部50は、画像形成部12に記録媒体Pを供給する媒体供給部52と、画像が形成された記録媒体Pを排出する媒体排出部54とを含んで構成されている。また、媒体搬送部50は、記録媒体Pの両面に画像を形成させる際に用いられる媒体戻し部56と、転写装置30から定着装置40まで記録媒体Pを搬送する中間搬送部58とを含んで構成されている。
媒体供給部52は、画像形成部12の転写ニップNTに対し、転写タイミングに合わせて記録媒体Pを1枚ずつ供給するようになっている。媒体排出部54は、定着装置40にてトナー画像が定着された画像が形成された記録媒体Pを装置外に排出するようになっている。媒体戻し部56は、一方の面にトナー画像が定着された記録媒体Pの他方の面に画像を形成する際に、該記録媒体を表裏反転して画像形成部12(媒体供給部52)に戻すようになっている。
<後処理部>
後処理部60は、画像形成部12で画像が形成された記録媒体Pを冷却する媒体冷却部62と、記録媒体Pの湾曲を矯正する矯正装置64と、記録媒体Pに形成された画像を検査する画像検査部66とを含んで構成されている。後処理部60を構成する各部は、媒体搬送部50の媒体排出部54中に配置されている。
後処理部60を構成する媒体冷却部62、矯正装置64、及び画像検査部66は、媒体排出部54における記録媒体Pの排出方向の上流側からこの順で配置されており、媒体排出部54による排出過程の記録媒体Pに対して上記後処理を施すようになっている。
[画像形成動作]
画像形成装置10による記録媒体Pへの画像形成工程、及び、その後処理工程の概要を説明する。
画像形成指令を受けた制御部70は、トナー画像形成部20、転写装置30、定着装置40を作動させる。これにより、感光体ドラム21、現像ロール242が回転され、転写ベルト31が周回される。また、加圧ロール42が回転されると共に、定着ベルト411が周回される。さらに、これらの動作に同期して、制御部70は、媒体搬送部50等を作動させる。
これにより、各色の感光体ドラム21は、回転されながら帯電器22によって帯電される。また、制御部70は、画像信号処理部で画像処理が施された画像データを、各露光装置23に送る。各露光装置23は、画像データに応じて各露光光Lを出射して、帯電した各感光体ドラム21に露光する。すると、各感光体ドラム21の外周面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム21に形成された静電潜像は、現像装置24から供給される現像剤によって現像される。これにより、各色の感光体ドラム21には、第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のうち、対応する色のトナー画像が形成される。
各色の感光体ドラム21に形成された各色のトナー画像は、各色の1次転写ロール33を通じた転写バイアス電圧の印加によって、周回する転写ベルト31に順次転写される。これにより、転写ベルト31には、6色分のトナー画像が重畳された重畳トナー画像が形成される。この重畳トナー画像は、転写ベルト31の周回によって転写ニップNTに搬送される。この転写ニップNTには、媒体供給部52によって重畳トナー画像の搬送にタイミングを合わせて記録媒体Pが供給される。この転写ニップNTにおいて転写バイアス電圧が印加されることで、転写ベルト31から重畳トナー画像が記録媒体Pに転写される。
トナー画像が転写された記録媒体Pは、中間搬送部58によって転写装置30の転写ニップNTから定着装置40の定着ニップNFに向けて、負圧吸引されながら搬送される。定着装置40は、定着ニップNFを通過する記録媒体Pに熱及び加圧力(定着エネルギ)を付与する。これにより、記録媒体Pに転写されたトナー画像が該記録媒体に定着される。
定着装置40から排出された記録媒体Pは、媒体排出部54によって装置外の排出媒体受け部に向けて搬送されつつ、後処理部60により処理が施される。定着工程により加熱された記録媒体Pは、先ず媒体冷却部62において冷却される。次いで、記録媒体Pは、矯正装置64によって湾曲が矯正される。さらに、記録媒体Pに定着されたトナー画像は、画像検査部66によって、トナー濃度欠陥、画像欠陥、画像位置欠陥等の有無や程度が検出される。そして、記録媒体Pは、媒体排出部54に排出される。
一方、記録媒体Pの画像が形成されていない非画像面に画像を形成させる場合(両面印刷の場合)、制御部70は、画像検査部66の通過後の記録媒体Pの搬送経路を、媒体排出部54から媒体戻し部56に切り替える。これにより記録媒体Pは、表裏反転されて媒体供給部52に送り込まれる。この記録媒体の裏面には、上記した表面への画像形成工程と同様の工程で画像が形成(定着)される。この記録媒体Pは、上記した表面への画像形成後の後処理工程と同様の工程を経て、媒体排出部54によって装置外に排出される。
[定着装置の基本構成]
図4には、定着装置40の定着動作を行う主要部が模式的な断面図にて示されている。この図に示される如く、定着装置40は、定着ベルトモジュール41と、定着ベルトモジュール41に外側から巻き掛けられた外部ロール45と、定着ベルトモジュール41とで定着ニップNFを形成する加圧ロール42とを含んで構成されている。また、定着装置40は、定着ベルトモジュール41を加熱するハロゲンランプ43と、定着ニップNFを通過した記録媒体Pの先端を定着ベルトモジュール41から剥がすための剥離パッド機構46とを含んで構成されている。
定着ベルトモジュール41は、定着ベルト411、装置奥行き方向に長手とされたパッド部材412、及び、それぞれ装置奥行き方向が回転軸方向とされた複数のロール413を備える。定着ベルト411は、記録媒体Pの搬送方向に直交する装置奥行き方向の両側に開口する環状(無端状)を成している。定着ベルト411は、パッド部材412、複数のロール413、及び外部ロール45に巻き掛けられて定められた姿勢とされ、該姿勢を維持したまま(該姿勢に沿った周回軌道上を)図4に示す矢印R方向に周回する。
パッド部材412は、定着ベルト411の内側に配置され、ニップ形成面4121で加圧ロール42からの押付(ニップ)荷重を受けることで、該定着ベルト411と加圧ロール42との間に定着ニップNFを形成させる。パッド部材412は、装置フレームに固定されており、定着ベルト411の周回には追従しない。
パッド部材412のニップ形成面4121は、装置奥行き方向から見て、加圧ロール42側に円弧状に凹とされた曲面とされている。この形状により、パッド部材412は、定着ベルト411と加圧ロール42との間に、該パッド部材412に代えてニップ荷重を支持するロールを設けた構成と比較して、記録媒体Pの搬送方向に長い定着ニップNFを形成している。
定着ベルト411とパッド部材412のニップ形成面4121との間には、摺動シート414が介在されている。摺動シート414は、少なくとも定着ベルト411と接する側の表面が、例えばフッ素系樹脂等の低摩擦材にて構成されている。これにより、定着ベルト411の周回に対する摩擦抵抗が低減される構成である。
また、パッド部材412の本体4122内には、加熱源の一例としてのハロゲンランプ43が設けられている。パッド部材412は、ハロゲンランプ43が発した熱を、ニップ形成面4121を経由して定着ベルト411に伝達する熱伝達部材としても機能する。
複数のロール413のうち、パッド部材412に対する定着ベルト411の周回方向の上下流両側に位置するロール413Cは、姿勢矯正ロールとして機能する。具体的には、各ロール413Cは、定着ニップNF前後での定着ベルト411の周回方向の変化を抑える(定着ニップNFの両端での定着ベルト411の曲げ角度を鈍角とする)ようになっている。
複数のロール413のうちパッド部材412から最も離れて位置するロール413Hは、定着ベルト411を内周側から加熱する内部加熱ロールとして機能する。具体的には、ロール413Hは、定着ベルト411が内周側から巻き掛けられており、その内部に設けられたハロゲンランプ43が発した熱を定着ベルト411に伝達する。この実施形態では、ロール413Hは、軸線を装置奥行き方向に対し傾けることで、定着ベルト411の幅方向(装置奥行方向)の位置を調整し得るステアリングロールとしても機能する。
加圧ロール42は、一例としてアルミニウム製の円柱状のロール本体421の外周に、シリコーンゴム製の弾性体層422が被覆されて構成されている。図示は省略するが、弾性体層422の外周には、その外周面に膜厚100μmのフッ素系樹脂等より成る剥離層が形成されている。この加圧ロール42は、図示しない駆動源によって回転されることで、定着ベルト411に周回のための駆動力を付与する駆動ロールとして機能する。
また、定着装置40は、定着ベルト411が外周側から巻き掛けられた外部ロール45を備えている。外部ロール45は、定着ベルト411の周回方向において、パッド部材412の下流側のロール413Cとロール413Hとの間に配置されている。この外部ロール45は、定着ベルト411を外周側から加熱する外部加熱ロールとして機能する。具体的には、外部ロール45は、その内部に設けられたハロゲンランプ43が発した熱を定着ベルト411に伝達する。また、外部ロール45は、図示しない駆動源によって回転することで、定着ベルト411に周回のための駆動力を付与する駆動ロールとして機能する。この実施形態では、加圧ロール42が定着ベルト411に主に駆動力を付与する主駆動ロールとされ、外部ロール45は、補助駆動ロールと位置付けられる。
また、定着ベルトモジュール41は、定着ベルト411を内周側から外部ロール45に押し付ける押付ロール415を備える。押付ロール415は、スプリング416の付勢を受けて定められた荷重で定着ベルト411を外部ロール45に押し付けている。これにより、押付ロール415を備えない構成と比較して、外部ロール45から定着ベルト411への駆動力の伝達に寄与する摩擦力が増す構成である。
剥離パッド機構46は、記録媒体Pの搬送方向において定着ニップNFの下流に配置された剥離パッド461を有しており、該剥離パッド461の先端を定着ニップNFに近接させている。
図示は省略するが、定着ベルトモジュール41は、装置フレームに対して、定着ベルト411、パッド部材412、各ロール413等で構成されたモジュールとして一体に着脱可能とされている。
[定着装置の基本動作]
定着装置40は、画像形成部12における記録媒体Pへの画像形成(転写)の動作に先立って、制御部70からの指令により動作準備される。具体的には、加圧ロール42及び外部ロール45の駆動により、定着ベルト411が定められた軌道を周回する。また、各ハロゲンランプ43の発熱により、定着ベルト411が定められた温度範囲に昇温され、該温度範囲に維持される。定着ベルト411は、周回しながら加熱されることで、各部の温度が定められた範囲内とされる。
そして、転写装置30にてトナー画像が転写された記録媒体Pが、中間搬送部58によって、図4に示される如く定着ニップNFに導入されると、定着装置40は、記録媒体Pを搬送しながら該記録媒体Pに圧力及び熱(定着エネルギ)を付加する。これにより、トナー画像が記録媒体Pに定着される。
また、定着ニップNFを通過した記録媒体Pの先端が剥離パッド機構46の剥離パッド461と加圧ロール42との間に進入する。具体的には、定着ベルト411は、パッド部材412のニップ形成面4121における記録媒体Pの搬送方向の下流側端部に形成されたアール形状(及び下流側のロール413Cとで成す周回軌道)に沿って、記録媒体Pの搬送経路から離れるように周回する。このため、記録媒体Pの先端は、その腰(復元性)により定着ベルト411から離れて(定着ベルト411軒動に追従せずに)、剥離パッド機構46の剥離パッド461と加圧ロール42との間に進入する。そして、記録媒体Pは、搬送されるのに伴って定着ベルト411から剥離される。このようにして定着装置40から送り出された記録媒体Pは、媒体排出部54によって下流側(後処理部60側)に搬送される。
[定着装置における要部構成]
<加圧ロールの位置切替機構>
上記構成の定着装置40は、組立体の一例としての定着ベルトモジュール41に対して加圧ロール42が接触、離間可能に構成されている。具体的には、加圧ロール42は、図5に示される如くベルトの一例としての定着ベルト411に接触して定着ニップNFを形成する接触位置と、図6に示される如く定着ベルト411から離間する離間位置とを切り替え得る構成とされている。以下、具体的に説明する。
定着装置40は、装置フレーム47を備えている。装置フレーム47は、固定側フレーム471と、該固定側フレーム471に対し相対変位される可動フレーム472とを含んで構成されている。この実施形態では、可動フレーム472は、固定側フレーム471に対し、装置奥行き方向を軸方向とする支軸473周りに相対回転可能とされている。
固定側フレーム471は、定着ベルトモジュール41を構成する支持部材の一例としてのパッド部材412を固定的に支持すると共に、各ロール413をそれぞれの軸周りに回転可能に支持している。これにより、定着ベルトモジュール41は、定着ベルト411の周回動作及び各ロール413の回転動作を除いて、固定側フレーム471に対して相対変位しない構成とされている。パッド部材412は、支持部材の一例とされる。
一方、定着回転体の一例である加圧ロール42は、可動フレーム472に回転可能に支持されている。加圧ロール42は、可動フレーム472が固定側フレーム471に対し支軸473回りに回転することで、その位置が図5に示される接触位置と図6に示される離間位置との何れかに切り替えられるようになっている。より具体的には、可動フレーム472は、装置長手方向において加圧ロール42を挟んで支軸473に対する反対側に配置された荷重入力部4721を有する。荷重入力部4721に対して上向きの荷重を付加することで、加圧ロール42は接触位置に保持されるようになっている。この保持荷重は、パッド部材412を介して固定側フレーム471に支持される。荷重入力部4721への上向きの荷重を除去すると、加圧ロール42は自重で可動フレーム472と共に支軸473回りの下向きに回転し、離間位置側に移動される構成である。なお、図示しない弾性部材の復元力にて加圧ロール42が離間位置側に移動される構成としても良い。
定着装置40は、加圧ロール42を接触位置と離間位置とに切り替える切替機構48を備えている。切替機構48は、可動フレーム472の荷重入力部4721に上向きの荷重を付与する状態と、該荷重を除去する状態とを切り替える構成とされている。以下、具体的に説明する。
切替機構48は、押アーム481を備えている。押アーム481は、可動フレーム472と共に固定側フレーム471に対し支軸473回りに回転可能に支持されている。押アームの他端部4811は、可動フレーム472の荷重入力部4721の下側に配置されており、該荷重入力部4721との間に圧縮コイルばね482を介在させている。
また、押アーム481における支軸473と圧縮コイルばね482との間には、カムフォロアとして機能するベアリング483の内輪が固定されている。そして、切替機構48は、ベアリング483の外輪に接触しつつ押アーム481を下方から支持するカム484を備えている。カム484は、固定側フレーム471に回転可能に支持されており、図示しないモータによって回転駆動されるようになっている。
カム484の長径部がベアリング483の外輪に接触する状態では、図5に示される如く押アーム481が水平に近い姿勢とされ、加圧ロール42は接触位置とされる。この状態では、圧縮コイルばね482の圧縮量に応じた上向きの荷重が可動フレーム472の荷重入力部4721に付加されている。すなわち、加圧ロール42が定められた範囲内のニップ圧で定着ベルト411に接触するようになっている。
一方、カム484の短径部がベアリング483の外輪に接触する状態では、図6に示される如く押アーム481は他端部4811が下がる方向に傾斜した姿勢とされ、圧縮コイルばね482の伸長は図示しないストッパにて制限されている。このため、加圧ロール42は自重で定着ベルト411から離間され、可動フレーム472の荷重入力部4721からは上向きの荷重が除去される。この状態で、加圧ロール42及び可動フレーム472は、押アーム481及びカム484を介して離間位置(下側の移動限)に保持されるようになっている。
以上についてまとめると、定着装置40では、切替機構48のカム484の回転位置に応じて、加圧ロール42の定着ベルト411に対する位置が、接触位置及び離間位置の何れかに選択的に切り替えられるようになっている。そして、この実施形態では、画像形成装置10の停止時や定着装置40のウォームアップ時などに、制御部70の制御によって、加圧ロール42が離間位置に位置されるようになっている。
<剥離パッドの接離機構>
剥離パッド機構46の剥離パッド461は、案内部材の一例とされる。この剥離パッド461は、図7(A)及び図8(A)に示される如く先端を定着ベルト411に近接させた剥離用位置と、図7(B)及び図8(B)に示される如く先端を定着ベルト411から離間させた退避位置とをとり得る構成とされている。以下、具体的に説明する。
剥離パッド機構46は、ブラケット463と、ブラケット463に対し装置奥行き方向を軸方向とする支軸464回りに回転可能に支持された回転板465と、回転板465に固定され装置奥行き方向に長手の板金466とを有する。ブラケット463は、定着ベルトモジュール41のモジュールフレーム417に固定されている。
板金466には、剥離パッド461が装置奥行き方向の全長に亘り支持されるように固定されている。なお、ブラケット463、支軸464、及び回転板465は、装置奥行き方向の両側に設けられており、板金466が一対の回転板465間を架け渡している。以上により、剥離パッド461は、板金466と共に支軸464回りに回転することで、その位置が剥離用位置と退避位置との何れかに切り替えられるようになっている。
そして、定着装置40は、剥離パッド461の剥離用位置と退避位置との切り替え動作を、加圧ロール42の接触位置と離間位置との切り替え動作に連動させる移動手段の一例としての連動機構49を備えている。この実施形態に係る連動機構49は、剥離パッド461を付勢力によって剥離用位置に偏倚させ、加圧ロール42の接触位置から離間位置への移動に伴って剥離パッド461を剥離用位置から退避位置へ移動させるようになっている。以下、具体的に説明する。
連動機構49は、一端がモジュールフレーム417(ブラケット463)に係止されると共に他端が回転板465に係止された引張コイルばね491を備えている。剥離パッド461は、引張コイルばね491の付勢力によって図示しないストッパに押し付けられることで、剥離用位置に偏倚されている。
また、連動機構49は、切替機構48による加圧ロール42位置の切り替え動作と一体に動作する規制部材の一例としての規制部492と、規制部492の動作を回転板465に伝える中間部材493とを備えている。規制部492は、可動フレーム472の上端部に固定されている。
中間部材493は、パッド部材412に対して回転可能に支持されている。具体的には、図9に示される如くパッド部材412は本体4122から装置奥行き方向の両側に突出した円筒部4123を有し、該円筒部4123がその外周面において中間部材493を回転可能に支持している。
中間部材493は、円筒部4123に回転可能に支持されるリング状の本体4931と、本体4931から径方向外側に張り出された4つのアーム4932〜4935とを含んで構成されている。パッド部材412の円筒部4123の外周部及び中間部材493の本体4931の内周部少なくとも一方は、内部に潤滑油が含浸された多孔体であるすべり軸受として構成されている。すべり軸受を構成する多孔体としては、例えば焼結金属等を用いることができる。すべり軸受は、パッド部材412又は中間部材493に一体に形成されても良く、別部材として構成されたものが取り付けられて構成されても良い。また例えば、中間部材493が全体として潤滑油が含浸された多孔体として構成されても良い。
また、連動機構49は、付勢部材の一例としての引張コイルばね494と、ストッパ部材495とを備えている。引張コイルばね494は、一端がモジュールフレーム417に係止されると共に他端がアーム4932の係止されており、中間部材493を図7(A)、図7(B)に示される矢印C方向に付勢している。ストッパ部材495は、ブラケット463に固定されており、アーム4933に形成された長孔4933H内に入り込まされている。ストッパ部材495は、アーム4933における長孔4933Hの縁部に接触することで、中間部材493の退避位置を超えての矢印C方向への回転を規制している。
アーム4934は、中間部材493の矢印C方向への回転に伴って回転板465に接触し、この接触状態でさらに矢印C方向へ回転することで回転板465を図7(A)等に示す矢印D方向に回転させるようになっている。剥離パッド461は、回転板465の矢印D方向への回転によって剥離用位置から退避位置へ移動する構成である。すなわち、回転板465には、引張コイルばね491による矢印Dとは反対方向(矢印E)への回転モーメントMeよりも大きな矢印D方向への回転モーメントMdが、引張コイルばね494から中間部材493を介して作用する構成とされている(Me<Md)。
アーム4935の先端からは、加圧ロールが接触位置に位置する状態で規制部492に内輪が支持されたベアリング4921の外輪に接触する被規制部496が、装置奥行き方向の手前側に突出されている。図7(A)に示される如く、中間部材493は、被規制部496に規制部492の接触部4921が接触することで、剥離用位置からの矢印C方向への回転が規制されている。この状態では、ストッパ部材495は、長孔4933Hの中央部に位置し、該長孔4933Hの縁部から離れている。すなわち、中間部材493は、被規制部496が規制部492のベアリング4921に接触する回転位置(図7(A))から、アーム4933の長孔4933Hの縁にストッパ部材495が接触する回転位置(図7(B))までの範囲で回転可能とされている。
そして、中間部材493の被規制部496は、加圧ロール42が接触位置から離間位置に移動するのに伴って規制部492の接触部4921との接触状態が解消され、引張コイルばね494の付勢力にて矢印C方向に回転するようになっている。この結果、剥離パッド461が図7(A)に示す剥離用位置から図7(B)に示す退避位置へ移動される構成である。中間部材493の被規制部496は、加圧ロール42側の規制部492から、回転規制の荷重を受ける部分とされる。
定着ベルト411を内周側から支持するパッド部材412に支持された中間部材493は、装置奥行き方向(加圧ロール42の回転軸方向)から見て、全体として定着ベルト411の周回軌道内に配置されている。このため、この規制部492における中間部材493との接触部4921は、加圧ロールが接触位置に位置する状態で、装置奥行き方向から見て定着ベルト411の周回軌道内に位置する構成とされている。
(作用効果)
上記構成の定着装置40では、画像形成装置10の停止の際には、定着ベルト411の周回が停止されると共に加圧ロール42が離間位置に配置されている。この画像形成装置10の長時間停止後の起動時には、定着時に要求される温度に比べて低温になっている定着ベルト411に、停止状態で形状(以下、単に「変形」という)が残ってしまう場合がある。特に、定着ベルト411におけるパッド部材412のニップ形成面4121と摺動する部分や姿勢矯正ロール413Cへの巻き掛け部分は、曲率半径が小さいために変形が残りやすい。このため、ウォームアップのために加圧ロール42を離間位置に保持したまま定着ベルト411を周回させると、該定着ベルト411は変形のため通常の周回軌道よりも外側を周回する部分が生じる。
ここで、ウォームアップ時に剥離パッド461が剥離用位置に位置する比較例では、該剥離パッド461に、変形した定着ベルト411における通常の周回軌道の外側を周回する部分が干渉する懸念がある。定着ベルト411の剥離パッド461への干渉は、剥離パッド461の破損や定着ベルト411の傷つきの原因となり得る。
これに対して定着装置40では、加圧ロール42が離間位置に位置する状態で剥離パッド461が退避位置に位置する。このため、加圧ロール42が離間位置に位置する状態で定着ベルト411を周回させた場合に、上記比較例と比較して、定着ベルト411が剥離パッド461に干渉することが防止又は効果的に抑制される。
そして、定着装置40では、加圧ロール42の接触位置から離間位置への切り替え動作に伴って中間部材493が矢印C方向に回転することで、剥離パッド461が剥離用位置から退避位置へ切り替えられる。このため、接触位置から離間位置への切り替えに伴って下方に移動する加圧ロール42側の動作によって直接的に剥離パッド461を退避位置に移動させる比較例と比較して、連動機構49を小さく構成することができる。特に、中間部材493が装置奥行き方向から見て全体として定着ベルト411の内側に配置される構成であるため、装置奥行き方向から見て連動機構49が一層小さく構成される。しかも、パッド部材412の円筒部4123を利用して中間部材493を回転可能に支持しているので、中間部材493の支持部を別途設ける構成と比較して、構造が簡素である。
また、剥離パッド461は、引張コイルばね494の付勢力によって、剥離パッド461は、切替機構48側からの駆動力に頼ることなく、剥離用位置から退避位置へ切り替えられる。すなわち、剥離パッド461の剥離用位置から退避位置への切り替えを、自重で接触位置から離間位置へ移動する加圧ロール42の動作に連動させることができる。
さらに、上記の通り連動機構49の中間部材493は、装置奥行き方向から見て全体として定着ベルト411の内側に配置されており、かつ定着ベルトモジュール41に取り付けられている。換言すれば、中間部材493における加圧ロール42によって剥離用位置からの矢印C方向への回転が規制される部分が、アーム4935及び被規制部496と、規制部492との2分割構造とされている。このため、連動機構49の上記した機能を確保しながら、定着ベルトモジュール41を取り出しての定着ベルト411の交換などの際に、中間部材493に定着ベルト411が干渉することが抑制される。例えば、装置奥行き方向から見て定着ベルト411の外側に突出する部分を有する比較例と比較して、定着ベルト411の交換の際の作業性が良好である。
また、パッド部材412の円筒部4123の外周部及び中間部材493の本体4931の内周部の少なくとも一方が、内部に潤滑油が含浸されたすべり軸受とされているため、該すべり軸受の設定のない比較例と比較して、中間部材493がスムースに動作する。このため、上記比較例と比較して、剥離パッド461の剥離用位置と退避位置との切り替え動作の繰り返しに対する信頼性が高い。
そして、以上説明した定着装置40を備えた画像形成装置10では、定着ベルト411の表面の傷に起因する定着画像の不良が抑制される。
なお、上記実施形態では、連動機構49がパッド部材412に回転可能に支持された中間部材493を備えた例を示したが、連動機構の構成は、これに限定されることはない。例えば連動機構は、中間部材を備えず、切替機構48の動作が直接的に剥離パッド機構46に伝達される構成としても良い。また例えば連動機構は、リンク機構やクランク機構など、他の中間部材を備えた構成としても良い。
10 画像形成装置
12 画像形成部
40 定着装置
41 定着ベルトモジュール(組立体の一例)
411 定着ベルト(ベルトの一例)
412 パッド部材(支持部材の一例)
42 加圧ロール(定着回転体の一例)
461 剥離パッド(案内部材の一例)
49 連動機構(移動手段の一例)
492 規制部(規制部材の一例)
493 中間部材
494 引張コイルばね(付勢部材の一例)

Claims (5)

  1. 無端状のベルトと、
    前記ベルトに対し接触、離間可能に設けられ、前記ベルトに接触した状態で、回転しながら、該ベルトとの間で挟んだ記録媒体に形成されている画像を、該ベルトとで前記記録媒体に定着させる定着回転体と、
    前記ベルトの周回に伴って該ベルトが摺動するように該ベルト内に配置され、前記定着回転体が前記ベルトに接触しているときの荷重を支持することで、該ベルトと前記定着回転体との間に前記記録媒体を挟むニップ部を形成させる支持部材と、
    前記ニップ部に対する前記ベルトの周回方向の下流側で該ベルトの外周部に対向して配置され、前記ニップ部を通過した記録媒体を前記ベルトからの剥離側に案内する案内部材と、
    前記定着回転体が前記ベルトから離間する動作に伴って、前記案内部材を前記ベルトから離れる側に移動させる移動手段と、
    を備え
    前記移動手段は、前記支持部材に相対変位可能に支持され、前記定着回転体が前記ベルトから離間する動作に伴って前記支持部材に対し相対変位されることで、前記案内部材を前記ベルトから離れる側に移動させる中間部材を含んで構成されている、
    定着装置。
  2. 前記移動手段は、
    前記中間部材を、前記支持部材に対して、前記案内部材を前記ベルトから離れる側に移動させる方向に付勢する付勢部材と、
    前記定着回転体側に設けられ、該定着回転体が前記ベルトと接触する位置に位置する場合に、前記付勢部材の付勢力による前記中間部材の移動を規制し、前記定着回転体が前記ベルトから離間する動作に伴って前記付勢部材の付勢力による前記中間部材の前記支持部材に対する相対変位を許容する規制部材と、
    をさらに含んで構成されている請求項1記載の定着装置。
  3. 前記ベルト及び支持部材を含む組立体が装置本端に対し着脱可能とされており、
    前記中間部材は、前記定着回転体の軸方向視で、該定着回転体側からの荷重を受ける部分が前記ベルトの内側に配置されている請求項1又は2記載の定着装置。
  4. 前記中間部材における前記相対変位に伴って前記支持部材と摺動する部分及び前記支持部材における前記相対変位に伴って前記中間部材が摺動する部分の少なくとも一方は、内部に潤滑剤が含浸された多孔体とされている請求項1〜3の何れか1項記載の定着装置。
  5. 記録媒体上にトナー画像を形成するトナー画像形成部と、
    前記トナー画像形成部で形成されたトナー画像を記録媒体に転写する転写装置と、
    前記記録媒体に転写されたトナー画像を定着する請求項1〜4の何れか1項記載の定着装置と、
    を備えた画像形成装置。
JP2012061118A 2012-03-16 2012-03-16 定着装置、画像形成装置 Expired - Fee Related JP5910207B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012061118A JP5910207B2 (ja) 2012-03-16 2012-03-16 定着装置、画像形成装置
US13/561,800 US8805258B2 (en) 2012-03-16 2012-07-30 Fixing device and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012061118A JP5910207B2 (ja) 2012-03-16 2012-03-16 定着装置、画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013195570A JP2013195570A (ja) 2013-09-30
JP5910207B2 true JP5910207B2 (ja) 2016-04-27

Family

ID=49157789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012061118A Expired - Fee Related JP5910207B2 (ja) 2012-03-16 2012-03-16 定着装置、画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8805258B2 (ja)
JP (1) JP5910207B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5987566B2 (ja) * 2012-09-04 2016-09-07 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP5900389B2 (ja) * 2013-03-15 2016-04-06 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6512026B2 (ja) * 2015-08-17 2019-05-15 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置、制御装置、および制御プログラム。
JP6693136B2 (ja) * 2016-01-14 2020-05-13 富士ゼロックス株式会社 記録媒体搬送装置、定着装置及び画像形成装置
US10180644B2 (en) * 2016-07-08 2019-01-15 Konica Minolta, Inc. Fixing device having an endless belt and guide member and image forming apparatus
JP7206620B2 (ja) * 2018-04-19 2023-01-18 コニカミノルタ株式会社 定着装置および画像形成装置
JP7225618B2 (ja) * 2018-09-13 2023-02-21 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 定着装置および画像形成装置
JP7271201B2 (ja) * 2019-01-22 2023-05-11 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2023124977A (ja) * 2022-02-28 2023-09-07 キヤノン株式会社 定着装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02234179A (ja) * 1989-03-07 1990-09-17 Toshiba Corp 画像形成装置
JP5188029B2 (ja) * 2006-03-15 2013-04-24 キヤノン株式会社 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5125151B2 (ja) * 2007-03-05 2013-01-23 富士ゼロックス株式会社 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4864125B2 (ja) * 2009-08-03 2012-02-01 シャープ株式会社 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
US20110135358A1 (en) * 2009-12-04 2011-06-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device comprising auxiliary heat generating member and maintaining gap relative to separator
JP5509826B2 (ja) 2009-12-10 2014-06-04 富士ゼロックス株式会社 定着装置および画像形成装置
US20110217096A1 (en) * 2010-03-03 2011-09-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device
JP5640407B2 (ja) * 2010-03-12 2014-12-17 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5640405B2 (ja) * 2010-03-12 2014-12-17 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20130243501A1 (en) 2013-09-19
US8805258B2 (en) 2014-08-12
JP2013195570A (ja) 2013-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5910207B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP6019654B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
US9239559B2 (en) Fixing device and image forming apparatus including same
EP2211239A2 (en) Image forming apparatus with transfer Nip adjustment function
JP5278788B2 (ja) 離間機構及び画像形成装置
JP2008197637A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
US9102472B2 (en) Replacement belt unit and belt replacing method
US11334005B2 (en) Tiltable steering assembly to adjust position of endless belt in imaging system
JP2010181512A (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP5063267B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5102573B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US20090232568A1 (en) Fixing apparatus and developer fixing method for the fixing apparatus
US8422927B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP6019687B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6752446B2 (ja) 画像形成装置
JP2007093782A (ja) 画像形成装置及び該装置における画像形成方法
US11892787B2 (en) Fixing device for reducing belt damage
JP5123552B2 (ja) ベルト装置、定着装置、及び、画像形成装置
JP7040342B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5958007B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP2006126734A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6826776B2 (ja) 画像形成装置
JP5929406B2 (ja) 画像形成装置
JP5397746B2 (ja) 画像形成装置
JP2013186304A (ja) 定着装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5910207

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees