JP2010026375A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010026375A
JP2010026375A JP2008189718A JP2008189718A JP2010026375A JP 2010026375 A JP2010026375 A JP 2010026375A JP 2008189718 A JP2008189718 A JP 2008189718A JP 2008189718 A JP2008189718 A JP 2008189718A JP 2010026375 A JP2010026375 A JP 2010026375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
fixing
lever
shaft
fixing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008189718A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Ikebuchi
池淵豊
Hiroshi Yoshinaga
吉永洋
Akira Shinshi
進士晃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2008189718A priority Critical patent/JP2010026375A/ja
Publication of JP2010026375A publication Critical patent/JP2010026375A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で操作性が良く、加熱部材等の構成部材に対して破損等の異常が発生することの無い定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着部材としての加圧ローラ(図示せず)内に配設される加熱手段(例えばハロゲンヒータ)401は、弾性部材402a又は402bを介して支持部材403に支持される。ジャム処理時等に加圧レバー(図示せず)からの衝撃が加圧ローラに加わった場合でも、その衝撃は弾性部材402a又は402bによって緩衝され、加熱手段401の破損が防止される。
【選択図】図5

Description

本発明は、トナー像を担持する記録材を互いに対向する定着部材により挟持し、熱および圧力を加えてトナー像を記録材上に定着させる定着装置、ならびにこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
特開平5−173446号公報 特開2001−318555号公報 特開2000−214718号公報 特開2006−48005号公報
電子写真方式を利用した画像形成装置では、像担持体の一例である感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光体ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により転写材に転写して画像を担持させ、圧力と熱等を用いる定着装置で転写材上のトナー画像を定着している。この定着された転写材は排紙経路を通り、装置外に排出される。定着装置では、対向する定着部材、たとえばローラもしくはベルト等の回転部材または加圧パッドなどの固定部材、もしくはそれらの組み合わせにより記録材を挟み込み、熱および圧力を加え、トナー像を記録材上に定着させている。
一般的な定着装置は、例えば、加熱手段であるヒータを内包した定着ローラと定着ローラに当接する加圧ローラを備えており、該加圧ローラを定着ローラに圧接させる加圧レバーが配置されている。定着装置に到達したトナー転写済の記録材は、定着ローラと加圧ローラとの当接部となる定着ニップに導入される。記録材が定着ニップを通過する過程で、転写されたトナー像が加熱および加圧されシート面に定着される。
しかし、用紙ジャム等により、この定着装置の定着ニップに記録材が挟まれた状態で装置が止まると、定着ニップに加圧された状態でシートが挟まれているため、ユーザーがこのシートを除去するジャム処理が非常に困難になる。このため従来は、ユーザーがジャム処理をする前に定着装置に手動の解除レバーを設けておき、ジャム処理時に圧解除を行う方法がよく知られている。
手動で圧解除を行う構成の場合、レバー操作の煩わしさや、レバー操作をし忘れてしまう不具合があるため、特許文献1では、カム装置を用いて自動的に定着ニップの接触圧を解除する自動解除装置が提案されている。
特許文献2には、解除レバーに付いたカムを直接加圧レバーに作用させて定着部材同士の加圧状態を解除する構成が提案されている。
特許文献3には、定着部材同士の加圧状態を解除するのに、カバーの開閉動作と連動して行う構成が提案されている。
特許文献1では、自動的に定着ニップの接触圧を解除するカム装置を備えているが、これには専用のモータ等の新たに駆動機構を設ける必要があり、装置の重量増やコスト高を招いてしまう。
近年の画像形成装置は小型化、高速化が望まれており、定着ローラやベルトが小径化し記録材を狭持するニップが短くなる反面、通紙スピードが速くなるために、定着部材が記録材に与える熱量が足りなくなるため、定着性を満足することが難しくなっている。そのため、より大きいニップを確保するように加圧力を従来機よりも強くする必要がある。そのようになると、従来の手動の解除レバーでは作動力が大きくなりすぎてユーザーが操作しにくいという問題が発生する。
また、特許文献2に記載のように、解除レバーに付いたカムを直接加圧レバーに作用させて定着部材同士の加圧状態を解除する構成の場合、加圧力を強くすると、カムと直接加圧レバーとの摩擦力が増大するので摺接面のすべり性が低下するとともに、摺接面での摩耗が大きくなるという問題がある。
特許文献3に記載のように、定着部材同士の加圧状態を解除するのに、カバーの開閉動作と連動して行う場合でも、加圧力を強くすると、解除レバーと開閉カバーとの当接面との摩擦力が増大するので摺接面のすべり性が低下するとともに、互いの摺接面での摩耗が大きくなるという問題がある。
このような問題を解決するため、良好な加圧力を得ながら、操作性が良く、且つ、耐久性に優れた定着装置として特許文献4記載の構成が提案されている。
特許文献4記載の構成では、互いに対向する一対の定着部材により記録材を挟み込み、熱および圧力を加えてトナー像を記録材上に定着させる定着装置において、定着部材の一方を他方の定着部材に向かって加圧する加圧レバーと、加圧レバーに対して回動自在に支持された圧力解除レバーと、圧力解除レバーに対してその一端が回動自在に取りつけられたロック部材と、ロック部材の他端に係止されロック部材をロック方向に引っ張る弾性部材とを有し、圧力解除レバーを回動さることによりロック部材の位置を変位させて、加圧レバーを介して一方の定着部材が他方の定着部材を押圧する加圧位置と、一方の定着部材が他方の定着部材から離間する圧解除位置とに切り替え可能であり、加圧位置で加圧レバーの回転中心軸とは逆の位置の端部において固定される加圧レバーとロック部材とを弾性部材によってロック方向に引っ張ることを特徴としている。
該構成によれば、定着部材の一方を他方の定着部材に向かって加圧する加圧レバーに対して圧力解除レバーを回動自在に支持し、この圧力解除レバーに対してロック部材の一端を回動自在に取りつけ、ロック部材をロック方向に引っ張る弾性部材をロック部材の他端に係止し、圧力解除レバーを回動すると、ロック部材の位置を変位させて、加圧レバーを介して一方の定着部材が他方の定着部材を押圧する加圧位置と、一方の定着部材が他方の定着部材から離間する圧解除位置とに切換えられる。このため、従来のように、カムやカムを駆動する駆動手段の構成が必要無く、軽量で安価に構成することができる。圧解除レバーを回動させると一端に弾性部材が係止されたロック部材も位置を変位するので、弾性手段の伸びが少なく操作時の作動力が小さくなり、ユーザーが操作し易くなる。加圧レバーの回転中心軸から最も遠い位置で加圧レバーとロック部材とが固定され、それを弾性部材が引っ張るのでロック部材上を摺動する部品が受ける摩擦力を小さくでき、高い耐久性が得られる。
しかしながら、定着部材を加熱する加熱部材は例えばハロゲンヒータのようにガラス製の衝撃や応力に弱い材料で作られており、衝撃により破損することがある。特許文献4の構成では定着部材の芯金端部を軸受で回転自在に支持し、加圧レバーがその軸受を押圧することにより定着部材の一方を他方の定着部材に向かって加圧している。軸受には主として「転がり軸受(ボールベアリング)」を用いる(もしくは「すべり軸受」を用いる場合もある)が、いずれの場合にも軸受が側部支持体(いわゆる支持側板)に支持されている状態で加圧レバーの接触時に大きな衝撃が加えられると加圧レバーと軸受の接触、軸受と支持側板が接触する際の衝撃で加熱用ハロゲンヒータが破損することがあった。
さらに、後述するようにユーザーの操作性向上のために前ドア開閉と連動して定着部材の加圧と圧解除がなされる場合には、加圧時に前ドアを勢い良く閉じた場合など加圧レバーを介して各部材にかかる衝撃が大きくなるというデメリットも持ち合わせていた。さらに前ドアはジャム発生時以外の本体操作に伴って開閉されることもあり、繰り返しの加圧動作により、各部材へ衝撃が加わる回数も多くなるために破損のリスクも高くなっている。いずれの場合にも加熱部材に異常なストレスが加わり破損してしまう場合があった。
本発明は、従来の定着装置における上述の問題を解決し、簡単な構成で操作性が良く、加熱部材等の構成部材に対して破損等の異常が発生することの無い定着装置及び画像形成装置を提供することを課題とする。
前記の課題は、本発明により、定着部材を対向させて配置し、一方の定着部材を他方の定着部材に向かって加圧する加圧機構を備え、前記定着部材により記録材を挟持して熱及び圧力を加えてトナー像を前記記録材上に定着させる定着装置において、前記加圧機構は加圧力を解除可能に構成されているとともに、前記定着部材の少なくとも一方の定着部材は当該定着部材を加熱する加熱手段を備え、前記加熱手段は、前記加熱手段を備える定着部材を保持する支持部材によって支持され、前記加熱手段と前記支持部材との間に緩衝機構が設けられていることにより解決される。
また、前記定着部材の一方が加圧ローラであり、他方の定着部材は複数のローラ部材に無端ベルト部材を巻き掛けた定着ベルトとして構成されていると好ましい。
また、前記加圧機構は、前記一方の定着部材を加圧する加圧レバーと、前記加圧レバーに対して回動自在に支持された圧力解除レバーと、前記圧力解除レバーに対してその一端が回動自在に取りつけられたロック部材と、前記ロック部材の他端に係止され、該ロック部材をロック方向に引っ張る弾性部材とを有し、 前記圧力解除レバーを回動することにより前記ロック部材の位置を変位させて、前記加圧レバーを介して前記一方の定着部材が他方の定着部材を押圧する加圧位置と、前記一方の定着部材が他方の定着部材から離間する圧解除位置とに切り替え可能であり、 加圧位置では加圧レバーの回転中心軸とは逆の位置の端部において固定される前記加圧レバーと前記ロック部材とを前記弾性部材によってロック方向に引っ張る構成であり、前記ロック部材は、前記圧解除位置から加圧位置に切換えられる際、前記加圧解除レバーと前記ロック部材とを回動自在に支持する第1の軸が、前記圧力解除レバーと前記加圧レバーとを回動自在に支持する第2の軸と前記ロック部材の他端とを結ぶ延長線上を、第2の軸を中心にして回転して通過すると好ましい。
また、前記ロック部材は、前記加圧位置では第2の軸と嵌合し、前記圧力解除位置では第2の軸との嵌合が解除されるように構成され、前記圧力解除位置から前記加圧位置に移動する際、前記ロック部材に設けた突起を第2の軸が乗り越えると好ましい。
また、前記ロック部材は、前記加圧位置では第2の軸を支持する軸受と嵌合し、前記圧力解除位置では前記軸受との嵌合が解除されるように構成され、前記圧力解除位置から前記加圧位置に移動する際、前記ロック部材に設けた突起を前記軸部軸受が乗り越えると好ましい。
また、前記圧力解除レバーは、その一端が、画像形成装置本体に開閉自在に支持されたカバーと係合可能に設けられ、その回動動作が前記カバーの開閉動作と連動可能に設けられると好ましい。
また、前記加圧解除レバーの一端に前記カバーと摺接するコロが設けられていると好ましい。
また、前記の課題は、本発明により、請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置を備える画像形成装置により解決される。
本発明の定着装置によれば、加熱手段等の構成部材に異常なストレスが加わることを防ぐことができ、ジャム処理時における加熱手段等の破損による異常発生を防止することができる。また、簡単な構成で耐久性に優れた定着装置を低コストに提供することができる。
加圧機構として請求項3に記載の構成を備える場合には、モータ等の外部駆動装置を用いないで定着部材の加圧状態を解除できるので、軽量化とコスト低減を図ることができる。また、高い耐久性を得ることができる。
本発明の画像形成装置によれば、ジャム処理時等における定着装置の破損を防ぎ、生産性の低下を防止することができる。また、耐久性に優れた定着装置を備える画像形成装置を低コストで実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態において、画像形成装置は、電子写真方式でタンデム式を採用してフルカラー画像を形成可能なカラープリンタ(以下「プリンタ」と記す)である。ただし、画像形成装置としては、図1に示すプリンタに限らず、複写機、ファクシミリ装置等であってもよい。
まず、図1を用いてプリンタとしての基本構成とその動作について説明し、その後に本発明に特有な構成と作用について説明する。
図1に示すプリンタは、その基部となる画像形成装置本体1の下部に、記録材としての用紙29が収納される給紙カセット2が配設され、その上方に画像形成部3を配置した構成となっている。画像形成部3には、像担持体を備えた複数の作像手段として4個の作像ユニット8Y,8C,8M,8BKを備えた作像部8と、複数のローラ4,5,6と、これらローラに巻き掛けられた可撓性を有する無端ベルトにより構成された中間転写体としての中間転写ベルト7aとを有する中間転写ユニット7と、各像担持体に光書込みを行う光書込み部としての光書き込みユニット15と、用紙29にトナー像を定着する定着手段22とが設けられている。作像ユニット8Y,8C,8M,8BKと中間転写ユニット7は、装置本体1に対して着脱自在とされている。
給紙部2から定着手段22までの間には、用紙29を搬送する搬送経路Rが形成されている。ローラ6は搬送経路Rに臨んで配置されている。本形態において、中間転写ユニット7、作像部8、光書き込みユニット15及び定着手段22は、装置内部の構成要素をなし、装置本体1内の略中央に配置されている。
中間転写ベルト7aのローラ4とローラ5間は、このベルトの下部側ベルト走行辺に相当している。中間転写ベルト7aには、ローラ6と対向する部位に2次転写装置となる2次転写ローラ20が搬送経路Rに臨むように配設され、ローラ4と対向する部位にベルト表面を清掃するベルトクリーニング装置21が配設されている。
作像部8は、この下側走行辺に対向するように配置されることで、中間転写ベルト7aの下方に配設されている。各作像ユニットは、中問転写ベルト7aに接する像担持体としての感光体ドラム10をそれぞれ具備している。各感光体ドラム10の周りには、帯電装置11、現像装置12、クリーニング装置13がそれぞれ配置されている。各感光体ドラム10が中間転写ベルト7aに接する位置における中間転写ベルト7aの内側には、1次転写を行う転写手段としての転写ローラ14がそれぞれ設けられている。
本形態において、作像ユニット8Y,8C,8M,8BKは、基本的には同一構造に構成されており、図1では代表して作像ユニット8BKの構成にのみ符号を付している。各作像ユニットにおいて異なるのは、各現像装置12に収納されている現像剤としてのトナーの色だけである。作像ユニット8Y,8C,8M,8BKの各現像装置12には、それぞれイエロー,シアン,マゼンタ、ブラックのトナーが収納されている。各現像装置12には、トナーが減ると、装置本体1の上部に配設されたトナー補給ボトルT1,T3,T3,T4から補給用のトナーがそれぞれ供給される。
光書き込みユニット15は、光変調されたレーザ光Lを各感光体ドラムの表面に照射して、感光体表面に色毎の潜像を形成するものであり、本形態では、作像部8の下方に配置されている。
トナー補給ボトルT1,T2,T3,T4、中間転写ユニット7、作像部8、光書き込みユニット15は、同一方向に傾斜して装置本体1に内に配設されていて、これら要素を装置本体1内に水平に配置する場合に比して、その設置面積が小さくされている。
画像形成動作が開始されると、各作像ユニット8の感光体ドラム10が図示しない駆動装置によって時計方向に回転駆動され、各感光体ドラムの表面が帯電装置11によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体ドラムの表面には、光書き込みユニット15からレーザ光Lがそれぞれ照射されて、それぞれの表面に静電潜像が形成される。
このとき、各感光体ドラムに露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像は、各感光体と現像装置12の間を通るとき、各現像装置12のトナーによってトナー像として可視像化される。
中間転写ベルト7aが巻きかけられた複数のローラ4,5,6のうち、1つのローラが図示していない駆動装置によって反時計方向に回転駆動され、これにより中間転写ベルト7aが矢印で示す反時計周り方向に走行駆動され、他のローラが従動回転する。このように走行する中間転写ベルト7aには、イエローのトナーを有する現像装置12を具備する作像ユニット8Yで形成されたイエロートナー像が転写ローラ14によって転写される。
その転写されたイエロートナー像には、作像ユニット8C,8M及び8BKで形成されたシアントナー像、さらにマゼンタトナー像及びブラックトナー像が転写ローラ14によって順次重ね転写され、かくして中問転写ベルト7aはその表面にフルカラーのトナー像を担持する。
トナー像が転写された後の各感光体ドラム表面に付着する残留トナーは、各クリーニング装置13によって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が図示していない除電装置によって除電作用を受け、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
給紙部2から給紙される用紙29は、搬送経路Rに送り込まれ、2次転写ローラ20よりも給紙側に配設されたレジストローラ対24によって給紙タイミングを計られて、ローラ6と2次転写ローラ20との対向部に給送される。そして、このとき2次転写ローラ20には、中問転写ベルト表面のトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト7aの表面のトナー像が用紙29上に一括して転写される。
トナー像が転写された用紙29は、定着手段22へと搬送され、定着手段22を通過する際に熱と圧が加えられてトナー像が熔融されて定着される。トナー像が定着されたプリント物は、搬送経路Rの終端に位置し、装置本体1の上部により構成された排出部23へと搬送され、装置本体1の上部に構成された積載部36へと排出される。トナー像を用紙29に転写後の中間転写ベルト7aは、このベルトに残留したトナーがクリーニング装置21より除去される。
このように構成されたプリンタは、4個の作像ユニット8Y,8M,8C及び8BKを中間転写ベルト7aに対向して設け、中間転写ベルト7aに順次各色のトナー像を重ね転写するため、作像手段が1つで4色の現像装置を持ち、中間転写ベルト上にトナー像を重ね転写し、その後用紙に転写する形式のものと比べて作像時間を大幅に短縮することができる。また、装置本体1の上部に積載部36が構成されているので、装置本体1から積載部36が周囲に飛び出ることがなく、設置面積や占有面積が小さくなる。
以上の説明は、用紙29上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、作像部8の作像ユニットのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。また、本形態のプリンタを用いてモノクロ印刷をする場合には、作像ユニット8BKの感光体ドラム上にのみ静電潜像を形成して同ユニットによって現像して用紙29に転写し、定着手段22で定着すればよい。
次に本発明の特徴的な構成について説明する。
定着装置22が設けられた近傍の画像形成装置本体1には、カバー100が支点101を中心に画像形成装置本体に対して開閉自在に装着されている。図1はカバー100が閉じている状態を示す。このカバー100が矢印Aで示す開方向に移動すると、定着装置22の周囲が装置外部に露呈する。定着装置22の一部は、後述するようにカバー100が開閉すると、その動作と連動して移動するように構成されている。
本実施形態における定着装置22は、図2(a)に示すように、互いに対向する定着部材の一方側を構成する加圧ローラ221と、定着部材の他方側を構成する、ローラ対222,223に巻き掛けられたベルト部材としての定着ベルト224とが互いに対向するように設けられている。ローラ222は、その内部に図示しない電源と接続された熱源である加熱部材225を有し加熱ローラとして機能する。ローラ223は鉄、SUS等の芯金の上に発泡シリコーンゴムなどのスポンジ状のゴムを設けたものであり、図示しない駆動モータによって回転駆動される駆動ローラを構成している。これらローラ222,223は、図示しない側板によって回転自在に支持されている。ローラ222,223及び定着ベルト224は、図2(a)において反時計回り方向に回転し、加圧ローラ221は、定着ベルト224と接触することで時計回り方向に従動回転する。
加圧ローラ221はアルミ又は鉄等の芯金の上にシリコンゴムなどの弾性層を設けて形成されたもので、その表層はPFA(Tetra fluoro ethylene-perfluoro alkylvinyl ether copolymer)やPTFE(poly tetra fluoro ethylene)で構成された離型層となっている。
加圧ローラの芯金の端部221aは軸受229で回転自在に支持されている。この軸受229は、加圧ローラ221をローラ223に向かって接触/離間する方向に移動可能に図示しない側板に支持されていて、後に詳述する引っ張りコイルスプリング233の弾性力により加圧レバー230が軸受229の外周面を押圧することにより、加圧ローラ221の表面を定着ベルト224に圧接/解除するように構成されている。
かかる定着装置22において、図2(c)に示すように、加圧レバー230が軸受229から離れて、加圧レバー230が解除状態にあっても、加圧ローラ221の表面と定着ベルト224の表面は接触された状態になったままとなる場合がある(ただし加圧ローラ221の表面と定着ベルト224が圧接されているということではない)。
この状態から再度、加圧レバー230が加圧ローラ221をローラ223に向かって接触する方向に軸234を支点に回動する場合に、特に引っ張りコイルスプリング233の弾性力が強い場合など、加圧レバー230と軸受229が強く当接したり、軸受229が後述する支持側板404aの加圧位置に対して高速に移動する場合などに定着ユニット内で大きな衝撃力が発生し、軸受229や加熱部材401(ハロゲンヒータ等)に損傷を与えることがあった。
ここで、従来の定着装置における加熱部材(熱源)の支持形態について図3を参照して説明する。なお、各部材の符号は、本発明の実施例に相当するものについては同じ符号を用いて説明する。また、ここでは加圧ローラ221に内蔵された加熱部材401の場合で説明するが、定着ベルト224が架け渡されるローラ222に内蔵された加熱部材225も、同様の支持形態で支持することができる。
図3において、加圧ローラ221は、軸受229(図2)を介して支持側板404に保持されている。ここでは加圧ローラの一方側端部について説明するが、反対側の端部も同様である。その加圧ローラ221には、加圧ローラ221を加熱する熱源である加熱部材401が内蔵されている。加熱部材401は例えばハロゲンヒータである。上記支持側板404には、加熱部材401を支持するための支持部材403が取り付けられている。支持部材403は、支持側板404に取り付けられる装着部403aと熱源保持部403bを有し、側方から見てクランク形状をした部材である。熱源保持部403bには、一部分が外部に開放された穴(本例では円形穴)が形成され、該穴部に加熱部材401の端部がはめ込まれることによって、加熱部材401が支持部材403を介して(加圧ローラ221を保持する)支持側板404に支持されている。ここで、加熱部材401は、支持部材403の熱源保持部403bに直接接する形で保持されている。支持部材403は加熱部材401を保持し、加熱部材401が加圧ローラ221等に接触しない状態を保つよう構成されている。
図2(a)及び(b)に示した加圧レバー230、軸受229、加圧ローラ221、ローラ223等の構成部材と、支持側板404aとの位置関係を記載したものが図4(a),(b)である。ここで図2と図4の(a),(b)はそれぞれ同じ状態を示している。なお、図4では、加圧ローラ221が加熱部材401を備える形態で示してある。
図4において、(b)の状態から加圧レバー230が押圧されると、図4(b)の状態では加圧レバー230の移動に伴い支持側板404aと軸受229が、弾性部材233(図2)の弾性力により瞬間的に当接するため、特に弾性力が大きな弾性部材233を用いた場合には当接時に大きな衝撃力が加わる。これにより前述したような軸受や加熱部材(ハロゲンヒータ等)に損傷を与えることがある。
そこで、本発明においては、軸受や加熱部材(ハロゲンヒータ等)の損傷を防止するための措置を講じているが、それについて説明する。
図5に、本発明に係る定着装置における加熱部材(ハロゲンヒータ等)を保持する構成を2例示す。図5の(a)又は(b)に示すように、本発明では加熱部材401が弾性部材402a又は402bを介して支持部材403により保持される構成となっている。図5(a)もしくは(b)のように構成することにより、ハロゲンヒータ等の加熱部材401が支持部材403から受ける衝撃や応力を緩和することができ、加熱部材401の破損を防止することが可能となる。なお、ここでは、加熱部材として加圧ローラ221に内蔵した加熱部材401で説明したが、定着ベルト224が架け渡されるローラ222が内蔵する加熱源225の保持形態として図5(a)もしくは(b)の構成を用いることができるのはもちろんである。
上記弾性部材402a,402bは加熱部材401と支持部材403の間の衝撃を吸収するよう構成されたもので、図5(a)では耐熱性のゴム402aを、図5(b)では円錐状に巻かれた金属製のコイルばね402bを用いている。この他、加熱部材401と加熱支持部材403の間の衝撃を吸収でき、取り付け精度を維持できる耐熱性の材料、部材であれば代用できることは言うまでもない。
次に、熱源を支持する支持部材403と側板404の間の衝撃吸収構造について説明する。
図3で説明したように、従来の定着装置においては、支持部材403は側板404に直接保持されており、側板404から伝わる振動が直接加熱部材401へ伝わる構造となっている。
これに対し、図6に示すように本発明に係る定着装置においては、支持部材403と側板404の間をビス410等で架橋し、更に弾性部材405を介在させる構成にして側板404から伝わる衝撃を弾性部材405により吸収することで、加熱部材401の破損を防ぐように構成している。すなわち、支持部材403の装着部403aにはビス410をはめ込むためのビス穴416が設けられている。そして、ビス410の径をφ1,ビス穴416の径をφ2,弾性部材405のコイル径をφ3とするとき、φ1,φ2,φ3の大小関係はφ1<φ2<φ3となる構成となっており、側板404からビス410を通って伝わった振動が支持部材403に伝わりにくい構成をとっている。
弾性部材405は側板404と支持部材403の間の衝撃を吸収するよう形成されたもので、図6のような金属製のばね、もしくは図7(a)のような板ばね、図7(b)のような耐熱性のゴムなどでも良い。図7(a)の構成は、側板404に板ばね413をビス412で固定したもので、側板404と支持部材403の間に板ばね413を介在させたものである。図7(b)の構成は、側板404に固定したビス410にゴム円筒414を嵌装したもので、側板404と支持部材403の間にゴム円筒414を介在させたものである。
次に、ハロゲンヒータ等の加熱部材401の電極406の支持構造について説明する。
図8(a)は、従来の定着装置における構成例を示すものである。そして、図8(b)及び(c)は本発明に係る定着装置における電極406の衝撃防止構造を示すものである。図8(a)に示すように従来の定着装置においては、加熱部材401の電極406は図示しない電源と接続された電極408と、台座407上でビス411により固定された構成である。台座407からの振動は電極板408を通して加熱部材の電極板406へ伝わりその振動が加熱部材401へ伝わり破損する場合がある。
これに対し、図8(b)に示すように本発明に係る定着装置においては、電極板408と加熱部材の電極板406との間に弾性部材409を設けて衝撃を吸収し破損を防ぐ構成となっている。弾性部材409は導電性のゴムもしくは金属ばね、板ばねでも良い。また、図8(c)のように電極板415を板ばね状にして衝撃を吸収する構成としても良い。
なお、ここでは、加圧ローラ221に内蔵した加熱部材401の場合(加熱部材401に対する支持部材403と側板404の間の衝撃吸収構造および加熱部材401の電極406の衝撃防止構造)で説明したが、定着ベルト224が架け渡されるローラ222が内蔵する加熱源225に対する構成として図5〜8で説明した本発明の構成を用いることができるのはもちろんである。
さて、本実施形態では、図2に示す如く、定着ベルトの加熱源225としてハロゲンヒータを用い、被加熱部材であり加熱循環部材となる加熱ローラ222,定着ベルト224を加熱しているが、例えば特開2001−242732号、特開2001−13805号に記載されているように誘導加熱方式を用いて加熱ローラ222及び定着ベルト224を加熱しても良い。加熱源225に対する電源としては、一般に商用電源(100V)から行われているが、この商用電源に補助電源を設け,当該補助電源から電力供給するようにしてもよい。補助電源としては特開2002−174988号に開示されているような、電気二重層コンデンサ(電気化学キャパシタ)を利用するのが好ましい。加熱循環部材としては、本実施形態では、加熱ローラを用いているが,特開平11−232307号、特開2001−66933号に記載されているような無端帯状の部材を用いても良い。図2(a)において符号226はベルトテンションローラ226、符号227はベルトクリーニングローラ、符号228はクリーニングブラシをそれぞれ示しており、本実施形態では定着ベルト224の外側からテンションを掛けているが、ベルトテンションローラ226を定着ベルト224の内側に配置してテンションを掛けても良い。
次に、請求項3以降の各請求項に係る発明について説明する。
図2に示すように、定着装置22は、加圧ローラ221を定着ベルト224に向かって加圧する加圧レバー230と、加圧レバー230に対して回動自在に支持された圧力解除レバー231と、圧力解除レバー231に対してその一端232aが回動自在に取りつけられたロック部材232と、ロック部材232の他端232bに係止され、ロック部材232を矢印Bで示すロック方向に引っ張る弾性部材としての引っ張りコイルスプリング233とを備えている。そして、圧力解除レバー231を回動させることにより、ロック部材232の位置を、加圧レバー230を介して加圧ローラ221を定着ベルト224へ押圧する加圧位置と、加圧ローラ221が定着ベルト224から離間する圧解除位置とに切り替え可能とされている。
すなわち、加圧レバー230は、その一端となる下端230aが支持側板404a(図4)に軸234で回動自在に支持されている。この加圧レバー230の他端となる上端230bには圧力解除レバー231の基端側231aが軸236によって回動自在に支持されている。
圧力解除レバー231の先端側231bは、カバー100が図2(a)に示す閉状態と図2(b)に示す開状態との間で開閉動作する際に、カバー内部に設けられたリブと摺接しながら係合と、カバー100の開閉動作と連動して移動するように構成されている。
ロック部材232の一端232aは、圧力解除レバー231の基端側(231a)に軸237で回動自在に支持されている。この軸237は、ロック部材232が図2(a)に示すロック位置と図2(b)に示す解除位置とへ移動する際に、圧力解除レバー231のヒンジ部となる軸236の両側にそれぞれ移動するように位置するよう構成されている。本形態において、軸237は、加圧解除レバー231が図2(a)に示すロック位置を占めるときには軸236を中心にしてロック部材232の他端232bと対向する側に配置され、加圧解除レバー231が図2(b)に示す解除位置を占めるときには、軸236を中心にしてロック部材の他端232bと同一側に配置される。ロック部材の一端232aと他端232bの間には、加圧解除レバー231が、図2(a)に示すように加圧位置を占めたときに、軸236が侵入してロック部材232と加圧レバー230をロック位置に保持し、加圧解除レバー231が図2(b)に示す解除位置を占めたときに、軸236が離脱してロック部材232と加圧レバー230をロック位置から解放する凹部239が形成されている。本形態においては、加圧解除レバー231は、図2(a),図2(b)において軸236を中心に反時計回りに移動した際に、ロック部材232に対してその上方から移動するので、凹部239は、ロック部材232の上方に向かってその開口が位置するように形成されている。凹部239は、軸236が凹部239に侵入している状態の時に、軸234のほほ真上で軸236を保持する位置に形成されている。
このような構成によると、図2(a)に示す閉状態から図2(b)に示す開状態へとカバー100を移動すると、先端側231bがカバー100に押されて加圧解除レバー231が軸236を中心に時計回り方向に回転する。この回転に伴い、加圧解除レバー231に軸237で回動自在に支持されているロック部材232が軸237側を下げられて回転する。すると凹部239に侵入していた軸236が凹部239から離脱する。このため、ロック部材232は、引っ張りコイルスプリング233により引っ張られて、軸237が軸236よりも図において左側に移動し、ロック部材232の他端232bと同一側、すなわち、引っ張りコイルスプリング233の方に近寄りこのスプリング233が自然長にまで戻る。ロック部材232が移動して軸236よりも他端232b側に位置すると、加圧解除レバー231には、引っ張りコイルスプリング233の引張力が作用するとともに、カバー100の重量が加わるので、加圧レバー230が軸234を中心にしてカバー100の倒れた方に移動する。このため加圧ローラ221への圧力が解除される。
一方、カバー100を図2(b)に示す開状態から図2(a)に示す閉状態に向かって移動すると、先端側231bがカバー100に押され、加圧解除レバー231と加圧レバー230が加圧方向(図中左側)に移動し、加圧ローラ221を定着ベルト224に圧接させる。加圧ローラ221と定着ベルト224とが当接すると、加圧レバー230の移動が規制されるので、加圧解除レバー231が軸236を中心に反時計回り方向に回転する。この回転に伴い、加圧解除レバー231に軸237で回動自在に支持されているロック部材232が引っ張りコイルスプリング233のばね力に抗して軸236を中心にしながら図中右方へ移動する。加圧解除レバー231の閉方向への移動が更に進むと、軸236が凹部239に侵入して加圧解除レバー231の移動が規制されると共に、ロック部材232に引っ張りコイルスプリング233のばね力が作用してロック方向Bに付勢される。このため、加圧解除レバー231は、ロック位置に保持されて、加圧ローラ221と定着ベルト234との加圧状態が保持される。
このとき、加圧レバー230の回転中心軸234から最も遠い位置で加圧レバー230とロック部材232とが嵌合し、引っ張りコイルスプリング233のバネの力によりに加圧レバー230とロック部材232とがロック方向Bに引っ張られる。この場合、ロック部材232が最も遠い位置にあるので、「てこの原理」により加圧レバー230の回転中心軸234に近い位置で受ける場合に比べ小さい力で良く、従って軸236がロック部材232上を移動する際に受ける力も小さい。
このように、本形態では、従来構成のようなモータ等の外部駆動装置を用いないで加圧ローラ221と定着ベルト224との加圧状態を解除するので、軽量化とコスト低減を図ることができる。加圧レバー230の回転中心軸234から最も遠い位置で加圧レバー230とロック部材232とが嵌合され、それを引っ張りコイルスプリング233が引っ張るので軸236がロック部材232上を摺動する際の摩擦力を小さくでき、高い耐久性を得ることができる。
また、加圧解除レバー231を作動させるのに必要以上に引っ張りコイルスプリング233が伸びないので、操作時の作動力が小さくユーザーが操作し易くなるとともに、加圧解除レバー231の先端側231bとカバー100の内面との摺接による摩擦力が大きくなり過ぎず、部品の磨耗を防止することができる。さらに、引っ張りコイルスプリング233は、図2(b)に示すように、カバー100が解放され、加圧ローラ221に対する加圧が解除された状態においては自然長まで戻っているので、付勢した状態で各部を組み付けなくて済み、組付け性が良好となる。
ユーザーはジャムが発生した場合にカバー100を開くが、本形態では、このカバー100を開くことで、定着装置22の定着ニップは解除されているので、ジャム紙を容易に取り除くことができるようになる。
加圧解除レバー231は加圧位置にある場合に図9のようにロック部材232のヒンジ部となる軸237が引っ張りコイルスプリング233のフックポイントとなるロック部材の他端232bと加圧解除レバー232のヒンジ部となる軸236とを結ぶ延長線“O”よりも上にあると、ロック部材232が引っ張りコイルスプリング233によって引っ張られた場合に、反時計回りに回ろうとするが、ロック部材232は軸236により規制されており位置が保持されている。圧解除レバー231を圧解除位置に回転させるとロック部材232の軸237は図9では時計方向につれ回り、延長線“O”よりも下に回り込んだ時点からは引っ張りコイルスプリング233の引張力によって加圧レバー230が加圧力管理部材301に接触する位置に戻るまで回転する。このように構成することにより、加圧ローラ221とローラ223の軸間がいつも決まった距離で保持されるので加圧力を一定にすることができる。
ロック部材232の軸237が延長線“O”の近傍にある場合は加圧解除レバー231の操作が不十分であると、その途中の位置で止まってしまい、その結果、加圧力が強すぎたり弱すぎたりして不適切になることがある。そこで、図10に示すように、ロック部材232の凹部239内に突起240を設けるとともに、ロック部材232の一端232aに軸237を遊嵌する長穴241を設け、加圧解除レバー231の軸236を完全に乗り越えられるようにする。このように構成すると、加圧解除レバー231が中途半端な位置で止まってしまうことを防止することができるので、より一層加圧力を安定させることができる。
加圧解除レバー231の軸236がロック部材232に形成した突起240が乗り越える際に突起240と摺接するので、その部分の摩耗により経時で軸236が破損してしまうことが懸念される。このため、凹部239に、軸236を直接侵入させるのではなく、図11に示すように、軸236に軸受242を設け、軸受242の外周を突起240が乗り上げるようにすると、突起240と軸受242は摺接することなくつれまわるので摩耗する事がなくなり、耐久性が向上する。
図2(a),図2(b)では、加圧解除レバー231の先端側231bをカバー100の内面に直接当接させる形態としたが、図12に示すように、先端側231bに回転自在なコロ243を設けることにより摩擦力を低減することができるので、より少ない力でカバー100の開閉が可能となり、ユーザーの操作性をより向上することができる。
上記各形態では、圧力解除レバー231の先端側231bをカバー100と係合可能に設け、その回動動作をカバー100の開閉動作と連動可能に設けたが、図13(a),図13(b)に示すように、カバー100の開閉と連動しない構成であっても良い。この場合、カバー100を図13(b)に示す解放状態とすると、定着装置22が装置外部に露呈するので、この状態で加圧解除レバー231をユーザーが直接操作して、定着ベルト224と加圧ローラ221との加圧と解除を行うようにしても良い。
図14は、定着装置の別例を示す断面図である。この図に示す定着装置の構成では、加圧ローラ221は図2の構成と同じであり、他方側の定着部材である定着ベルト224は、加熱ローラ225と定着パッド235とに張架されている。ベルトテンションローラ226(図2参照)を用いて定着ベルト224にテンションを付与しても良い。未定着トナー像を担持する用紙Pは、図の下方から定着ニップに進入し、熱と圧力とにより未定着トナーが用紙上に定着される。加圧ローラ221の圧接と解除については上記各形態で説明した場合と同じである。
図15は、定着装置のさらに別の例を示す断面図である。この図に示す定着装置の構成では、加圧ローラ221は図2の構成と同じであり、他方側の定着部材である定着ベルト224はフリーベルト方式となっている。定着ベルト224のループ内には押圧部材250が配置されており、加圧ローラ221が圧接されたときに、加圧ローラ221と定着ベルト224によって定着ニップが形成される。なお、押圧部材250の先端部には弾性変形部250aが設けられる。未定着トナー像を担持する用紙Pは、図の下方から定着ニップに進入し、熱と圧力とにより未定着トナーが用紙上に定着される。加圧ローラ221の圧接と解除については上記各形態で説明した場合と同じである。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、定着部材を加熱する方法はヒータに限らず、誘導加熱方式も採用できる。また、定着ベルトが圧接される方の(他方の)定着部材も加熱手段により加熱するように構成しても良い。
また、画像形成装置各部の構成も任意であり、タンデム式における各色作像ユニットの配置順などは任意である。また、タンデム式に限らず、一つの感光体の周囲に複数の現像装置を配置したものや、リボルバ型現像装置を用いる構成も可能である。また、3色のトナーを用いるフルカラー機や、2色のトナーによる多色機、あるいはモノクロ装置にも本発明を適用することができる。もちろん、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機であっても良い。
本発明に係る定着装置を備える画像形成装置の一例であるカラープリンタの概略を示す断面構成図である。 (a)は、本発明の一実施の形態である定着装置による加圧状態とカバーの閉状態を示す拡大図、(b)は定着装置の加圧解除状態とカバーの開状態を示す拡大図である。 従来の定着装置における加熱部材(熱源)の支持形態を説明するための図である。 支持側板とローラの位置関係を示す図である。 加熱部材(熱源)を保持する構成を示す部分拡大図である。 加熱部材(熱源)を支持する支持部材と側板間の衝撃吸収構造を説明するための図である。 支持部材と側板間の衝撃吸収構造の異なる構成例を示す部分拡大図である。 加熱部材(熱源)の電極の支持構造を示す図である。 ロック部材の構成と軸との位置関係を示す拡大図である。 突起を設けたロック部材の構成と軸との位置関係を示す拡大図である。 突起を設けたロック部材の構成と軸受を設けた軸との位置関係を示す拡大図である。 加圧解除レバーにコロを設けた形態を示す拡大図である。 (a)はカバーの開閉と連動しない構成の定着装置の加圧状態を示す拡大図、(b)は加圧解除状態を示す拡大図である。 定着装置の別例を示す断面図である。 定着装置のさらに別の例を示す断面図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体
22 定着装置
29A 記録材
100 カバー
221 加圧ローラ(定着部材)
222 加熱ローラ
223 駆動ローラ
224 定着ベルト(定着部材)
225 加熱部材(熱源)
229 軸受229
230 加圧レバー
231 圧力解除レバー
232 ロック部材
401 加熱部材(熱源)
402a 耐熱性ゴム(弾性部材)
402b コイルばね(弾性部材)
403 支持部材
404 支持側板
405 コイルばね(弾性部材)
413 板ばね413(弾性部材)
414 ゴム円筒(弾性部材)

Claims (8)

  1. 定着部材を対向させて配置し、一方の定着部材を他方の定着部材に向かって加圧する加圧機構を備え、前記定着部材により記録材を挟持して熱及び圧力を加えてトナー像を前記記録材上に定着させる定着装置において、
    前記加圧機構は加圧力を解除可能に構成されているとともに、
    前記定着部材の少なくとも一方の定着部材は当該定着部材を加熱する加熱手段を備え、
    前記加熱手段は、前記加熱手段を備える定着部材を保持する支持部材によって支持され、
    前記加熱手段と前記支持部材との間に緩衝機構が設けられていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着部材の一方が加圧ローラであり、他方の定着部材は複数のローラ部材に無端ベルト部材を巻き掛けた定着ベルトとして構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加圧機構は、前記一方の定着部材を加圧する加圧レバーと、前記加圧レバーに対して回動自在に支持された圧力解除レバーと、前記圧力解除レバーに対してその一端が回動自在に取りつけられたロック部材と、前記ロック部材の他端に係止され、該ロック部材をロック方向に引っ張る弾性部材とを有し、
    前記圧力解除レバーを回動することにより前記ロック部材の位置を変位させて、前記加圧レバーを介して前記一方の定着部材が他方の定着部材を押圧する加圧位置と、前記一方の定着部材が他方の定着部材から離間する圧解除位置とに切り替え可能であり、
    加圧位置では加圧レバーの回転中心軸とは逆の位置の端部において固定される前記加圧レバーと前記ロック部材とを前記弾性部材によってロック方向に引っ張る構成であり、
    前記ロック部材は、前記圧解除位置から加圧位置に切換えられる際、前記加圧解除レバーと前記ロック部材とを回動自在に支持する第1の軸が、前記圧力解除レバーと前記加圧レバーとを回動自在に支持する第2の軸と前記ロック部材の他端とを結ぶ延長線上を、第2の軸を中心にして回転して通過することを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記ロック部材は、前記加圧位置では第2の軸と嵌合し、前記圧力解除位置では第2の軸との嵌合が解除されるように構成され、前記圧力解除位置から前記加圧位置に移動する際、前記ロック部材に設けた突起を第2の軸が乗り越えることを特徴とする、請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記ロック部材は、前記加圧位置では第2の軸を支持する軸受と嵌合し、前記圧力解除位置では前記軸受との嵌合が解除されるように構成され、前記圧力解除位置から前記加圧位置に移動する際、前記ロック部材に設けた突起を前記軸部軸受が乗り越えることを特徴とする、請求項3に記載の定着装置。
  6. 前記圧力解除レバーは、その一端が、画像形成装置本体に開閉自在に支持されたカバーと係合可能に設けられ、その回動動作が前記カバーの開閉動作と連動可能に設けられたことを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記加圧解除レバーの一端に前記カバーと摺接するコロが設けられていることを特徴とする、請求項6に記載の定着装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2008189718A 2008-07-23 2008-07-23 定着装置および画像形成装置 Pending JP2010026375A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008189718A JP2010026375A (ja) 2008-07-23 2008-07-23 定着装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008189718A JP2010026375A (ja) 2008-07-23 2008-07-23 定着装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010026375A true JP2010026375A (ja) 2010-02-04

Family

ID=41732248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008189718A Pending JP2010026375A (ja) 2008-07-23 2008-07-23 定着装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010026375A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4732027B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5262073B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5349999B2 (ja) プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP5145839B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2009145417A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5792989B2 (ja) プロセスカートリッジ、現像装置および画像形成装置
JP6665689B2 (ja) 加圧脱圧装置、定着装置及び画像形成装置
US9568865B2 (en) Belt device, fixing device, and image forming apparatus
JP5910207B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP2013015551A (ja) ガイド装置、定着装置及び画像形成装置
JP5135994B2 (ja) 定着装置
JP6019654B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP4927612B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2014048598A (ja) 画像形成装置
JP2014191039A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2010026375A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2022006709A (ja) 画像形成装置
JP2016038451A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6503800B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2004198465A (ja) 定着装置、および画像形成装置
JP2010197774A (ja) タンデム型カラー画像形成装置
JP4947066B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2009229726A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2006126734A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2002304032A (ja) 画像形成装置