JP2001068262A - 電磁誘導加熱装置、電磁誘導加熱装置を用いた搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
電磁誘導加熱装置、電磁誘導加熱装置を用いた搬送装置及び画像形成装置Info
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Abstract
熱装置そして電磁誘導加熱装置を用いた搬送装置及び画
像形成装置を提供する。 【解決手段】 電磁誘導発熱層1aが具備される加熱対
象物1を加熱する電磁誘導加熱装置において、前記加熱
対象物1の移動方向に直交する方向に沿って当該加熱対
象物1に対向配置される第一励磁コイル2と、前記加熱
対象物1を挟んで前記第一励磁コイル2に対向し且つ前
記第一励磁コイル2に対して和動接続するように配置さ
れる第二励磁コイル3とを有する。
Description
た電磁誘導加熱装置、そして電磁誘導加熱装置を用いた
搬送装置及び画像形成装置の改良に関する。尚、ここで
いう搬送装置は、搬送体上に担持された未定着像や用紙
などの記録材を搬送する装置であり、また、画像形成装
置は、像担持搬送体上に担持された未定着像を用紙など
の記録材に転写若しくは転写・定着する態様であり、具
体的には電子写真記録装置、静電記録装置、イオノグラ
フィー、磁気潜像を利用して像形成を行う装置等を広く
含むものである。
ば画像形成装置の定着装置に利用されている。この種の
定着装置としては、電磁誘導発熱性部材(加熱ロール)
に磁界発生手段の交番磁束を作用させ、その発熱により
用紙等の記録材上の未定着トナー像を加熱するものであ
って、磁界発生手段としての励磁コイル及び磁性部材
(コア)と、励磁コイルに給電する励磁回路と、該励磁
回路の出力を制御して電磁誘導発熱性部材の温度を制御
する温度制御手段とを備えたものが知られている(例え
ば特開平10−301415号公報参照)。
電磁誘導加熱装置においては、例えば加熱効率に関する
性能の向上が求められている。また、上述した定着装置
に限らず、電磁誘導加熱装置を用いた搬送装置や画像形
成装置等においても、性能の向上が求められている。
る電磁誘導加熱装置そして電磁誘導加熱装置を用いた搬
送装置及び画像形成装置を提供するものである。
様は、電磁誘導加熱装置に関するものであり、図1に示
すように、電磁誘導発熱層1aが具備される加熱対象物
1を加熱する電磁誘導加熱装置において、前記加熱対象
物1の移動方向に直交する方向に沿って当該加熱対象物
1に対向配置される第一励磁コイル2と、前記加熱対象
物1を挟んで前記第一励磁コイル2に対向し且つ前記第
一励磁コイル2に対して和動接続するように配置される
第二励磁コイル3とを有することを特徴とするものであ
る。
第一の態様に係る電磁誘導加熱装置は、電磁誘導発熱層
1aを有する加熱対象物1であれば全て加熱することが
できる。ここで、電磁誘導発熱層1aとは、第一励磁コ
イル2及び第二励磁コイル3から生成される変動磁界に
よって渦電流を発生させ、この渦電流によって発熱(ジ
ュール熱)するものであれば、導電性金属を始め、適宜
選定して差し支えない。ここで、図1においては、第一
励磁コイル2及び第二励磁コイル3から生成される磁束
を符号Bで表している。また、加熱対象物1の形態につ
いても、ベルト状、ドラム状など任意であり、加熱され
た加熱対象物1の用途についても、画像形成装置ではト
ナー像等の溶融などを主用途とするが、他の装置につい
ては適宜選定して差し支えない。
二の励磁コイル3については、各コイルを中空状態で配
設しても差し支えないが、加熱効率を向上させるすなわ
ち電磁誘導発熱層1aに対して集中して磁束Bを貫通さ
せるという観点からすれば、これら第一の励磁コイル2
及び第二の励磁コイル3を、夫々磁性コア周面に巻回し
て構成することが好ましい。
記加熱対象物1を挟んで前記第一励磁コイル2と第二励
磁コイル3とを和動接続するように配置するが、これ
は、第一励磁コイル2及び第二励磁コイル3によって生
成される磁束Bの方向が同方向となるように接続すると
いう意味である。
熱装置単体は勿論のこと、この電磁誘導加熱装置を具備
する画像形成装置をもその対象とする。
熱装置を用いた搬送装置に関するものであり、図2に示
すように、電磁誘導発熱層11aを具備し且つ対象物1
2が担持搬送される搬送体11と、前記搬送体11の移
動方向に直交する方向に沿って当該搬送体11に対向配
置され且つ当該搬送体11を電磁誘導加熱する電磁誘導
加熱手段13と、前記搬送体11に関する搬送体情報に
基づいて前記電磁誘導加熱手段13の加熱動作を制御す
る加熱制御手段14とを備えることを特徴とするもので
ある。
発熱層11aとは、電磁誘導加熱手段13により生成さ
れる変動磁界によって渦電流を発生させ、この渦電流に
よって発熱(ジュール熱)するものであれば、導電性金
属を始め、適宜選定して差し支えない。
て例えばトナー像等の画像や、用紙等の記録材等を担持
して搬送するものであれば、例えば画像が担持される感
光体ドラム等の像担持体や中間転写体、記録材が搬送さ
れる記録材搬送体等適宜選定して差し支えない。そし
て、搬送体11の形状についても、ベルト状、ドラム状
等適宜選定して差し支えない。
誘導加熱手段13は、前記搬送体11を電磁誘導加熱で
きるものであればよく、例えば上述した本願発明の第一
の態様のように、搬送体11の移動方向に直交する方向
に沿って当該搬送体11に対向配置される第一励磁コイ
ルと、前記搬送体11を挟んで前記第一励磁コイルに対
向し且つ前記第一励磁コイルに対して和動接続するよう
に配設される第二励磁コイルとを有するように構成する
ことが好ましい。但し、これに限られるものではなく、
その他の態様、例えば搬送体11の片面側のみに励磁コ
イルを配設する態様であってもよい。
関する搬送体情報に基づいて前記電磁誘導加熱手段13
の加熱動作を制御するものであれば適宜選定して差し支
えない。ここで、搬送体情報としては、搬送体11の諸
特性に関する情報、例えば含水率や抵抗率に関する情報
が挙げられる。
体は勿論のこと、この搬送装置を具備する画像形成装置
をもその対象とする。
加熱装置を用いた画像形成装置に関するものであり、図
3に示すように、電磁誘導発熱層21aを有し且つ未定
着画像Tが担持搬送される像担持搬送体21と、この像
担持搬送体21上に担持される未定着画像Tを形成する
作像手段22と、前記像担持搬送体21の移動方向に直
交する方向に沿って当該像担持搬送体21に対向配置さ
れ且つ当該像担持搬送体21を電磁誘導加熱して当該像
担持搬送体21上の未定着画像Tを溶融する電磁誘導加
熱手段23と、前記像担持搬送体21の電磁誘導加熱手
段23に対向する部位の下流位置に配設され且つ当該像
担持搬送体21上で溶融した未定着画像Tを記録材24
上に転写定着する定着手段25とを備える画像形成装置
において、前記像担持搬送体21に対し、前記像担持搬
送体21上の未定着画像Tが記録材24に転写される転
写バイアスを印加するバイアス印加手段26を備えるこ
とを特徴とするものである。
発熱層21aとは、電磁誘導加熱手段23により生成さ
れる変動磁界によって渦電流を発生させ、この渦電流に
よって発熱(ジュール熱)するものであれば、導電性金
属を始め、適宜選定して差し支えない。
導加熱手段23にて加熱され、且つ、加熱されて溶融し
た未定着画像Tが記録材24側へ容易に転移するという
観点から、基層と、この基層の上に積層された電磁誘導
発熱層21aと、この電磁誘導発熱層21aの上に積層
される弾性離型層とを備えたものが好ましい。この場合
において、弾性離型層は、弾性層の表面に離型層を積層
した態様であってもよいし、離型層そのものが弾性を具
備した態様であっても差し支えない。
搬送体21としては、例えば中間転写体とし、感光体ド
ラム等の外周面上で形成されたトナー像を、この中間転
写体に一旦転写し、更にこのトナー像を前記電磁誘導加
熱手段23で加熱溶融して記録材24に転写及び定着す
るものとすることができる。また、像担持搬送体21
を、この外周面上で潜像の形成及び現像が行われる像担
持体とすることもできる。このような画像形成装置で
は、像担持体の周面付近に電磁誘導発熱層21aを有す
るものとし、この周面上に直接潜像を形成し、トナーを
現像装置から転移させてトナー像を形成する。そして、
このトナー像を電磁誘導加熱手段23によって溶融し、
記録材24に転写及び定着するものとすることができ
る。上記像担持体としては外周面を形成する部材に絶縁
性材料を用い、イオン流照射装置によって潜像形成す
る、いわゆるイオノグラフィーとすることができる。ま
た、上記像担持体として、外周面に感光体層を有するも
のとし、像光の照射によって潜像を形成するゼログラフ
ィーとすることもできるが、感光体層として加熱によっ
て特性が著しく変化することがないものを用いる必要が
ある。
誘導加熱手段23は、前記像担持搬送体21を電磁誘導
加熱できるものであれば適宜選定して差し支えないが、
加熱効率の向上という観点からすれば、例えば上述した
本願発明の第一の態様のように、像担持搬送体21の移
動方向に直交する方向に沿って当該像担持搬送体21に
対向配置される第一励磁コイルと、前記像担持搬送体2
1を挟んで前記第一励磁コイルに対向し且つ前記第一励
磁コイルに対して和動接続するように配設される第二励
磁コイルとを有するように構成することが好ましい。但
し、これに限られるものではなく、その他の態様、例え
ば像担持搬送体21の片面側のみに励磁コイルを配設す
る態様であってもよい。
熱手段23で溶融された未定着画像Tを記録材24に圧
接し、記録材24に未定着画像Tを転写、定着するもの
であれば適宜選定して差し支えない。従って、定着手段
25は所謂加圧装置であれば差し支えないが、電磁誘導
加熱手段23による加熱パターンを補正するという観点
から、例えば記録材24のサイズに略対応した範囲で加
熱するような加熱源を内蔵するように構成しても差し支
えない。
誘導加熱手段23で溶融された像担持搬送体21上の未
定着画像Tを記録材24に転写するための転写バイアス
を印加するものであれば、その具体的な印加の手法につ
いては、例えば、像担持搬送体21の電磁誘導発熱層2
1aを介して転写バイアスを印加する手法や、定着手段
25を介して転写バイアスを印加する手法等適宜選定し
て差し支えない。
イアスの印加タイミングや、印加するバイアスの大きさ
などについては適宜選定して差し支えないが、転写効率
及びエネルギー効率の向上という観点からすれば、前記
バイアス印加手段26による転写バイアスを制御するバ
イアス制御手段27を備えることが好ましい。
イミングや加熱量などについても適宜設定して差し支え
ないが、加熱効率及びエネルギー効率の向上という観点
からすれば、前記像担持搬送体21上に形成される未定
着画像Tに関する画像情報に基づいて前記電磁誘導加熱
手段23の加熱動作を制御する加熱制御手段28を備え
ることが好ましい。
着画像Tは、例えば、トナー粒子等の帯電色材を像担持
搬送体21上に静電吸着させることで形成される。この
ような態様においては、像担持搬送体21の含水率の変
動に伴ってその抵抗率が変動すると、像担持搬送体21
が前記帯電色材を担持する能力も変動し、作像手段22
による作像時に未定着画像Tの形成不良(像担持搬送体
21への未定着画像Tの付着不良)が生じる懸念があ
る。そこで、このような不具合を防止するという観点か
らすれば、前記像担持搬送体21に関する像担持搬送体
情報に基づいて前記電磁誘導加熱手段23の加熱動作を
制御する加熱制御手段28を備えることが好ましい。
説明する。図1に示す電磁誘導加熱装置において、第一
の励磁コイル2及び第二の励磁コイル3に交流を通電す
ると、両コイルの周囲には変動磁界が発生する。そし
て、前記第一の励磁コイル2と第二の励磁コイル3との
間には、加熱対象物1が配置されており、前記変動磁界
が電磁誘導発熱層1aを貫き、この電磁誘導発熱層1a
内に渦電流が生じ発熱する。ここで、これら第一の励磁
コイル2及び第二の励磁コイル3は和動接続するように
配置されており、両コイルを通る同方向の磁束Bが形成
されることとなるため、殆どの磁束Bが電磁誘導発熱層
1aを貫通することで漏れ磁束が著しく減少し、加熱効
率が向上する。
磁誘導加熱手段13によって発生される変動磁界が搬送
体11の電磁誘導発熱層11aを貫くことによって、こ
の電磁誘導発熱層11a内に過電流が生じ発熱する。こ
れにより、搬送体11は加熱される。ここで、加熱制御
手段14は、搬送体11に関する搬送体情報に基づいて
前記電磁誘導加熱手段13の加熱動作を制御する。この
とき、例えば搬送体11の含水率や抵抗率を搬送体情報
とし、これに基づいて加熱制御を行うようにすれば、搬
送体11の抵抗を略一定とでき、搬送体11に対する対
象物12の付着不良が回避される。
は、電磁誘導加熱手段23によって発生される変動磁界
が像担持搬送体21の電磁誘導発熱層21aを貫くこと
によって、この電磁誘導発熱層21a内に渦電流が生じ
発熱する。これにより、作像手段22によって像担持搬
送体21上に形成された未定着画像T(トナー像)は加
熱され、溶融する。溶融したトナーは、供給される記録
材24に定着手段25によって圧接される。このとき、
記録材24は加熱されておらず、常温に維持されている
ので圧接されたトナーの温度は瞬間的に低下するが、充
分に加熱されていることにより溶融したトナーが記録材
24の繊維を取り込み又は繊維間に侵入して付着する。
同時に、バイアス印加手段26により、像担持搬送体2
1上のトナーが記録材24に転写される転写バイアスが
印加される。従って、像担持搬送体21上で溶融してい
るトナーは、よりスムースに記録材24側に転移するこ
ととなる。更に、定着手段25(加圧装置)で記録材2
4が像担持搬送体21と圧接されるニップ部を通過する
間にトナーの温度は更に低下し、流動性が小さくなって
ニップ部の出口では、トナーの全量が一体となって記録
材24に付着した状態となる。このため、記録材24を
像担持搬送体21から剥離したときに、トナーが分断さ
れて一部が像担持搬送体21側に残る、いわゆるオフセ
ットを生じることがなく、極めて高い効率で転写が行わ
れ、同時に定着される。
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図4は本発明に係るカラー画像形成装置の実施の形態1
を示す。同図において、本実施の形態に係るカラー画像
形成装置は、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像
が形成される作像手段としての複数の画像形成ユニット
100(具体的には100Y、100M、100C、1
00K)と、各画像形成ユニット100にて形成された
各色成分トナー像を順次転写(一次転写)保持させる像
担持搬送体としての中間転写ベルト110と、中間転写
ベルト110上に転写された重ね画像を加熱溶融する電
磁誘導加熱手段としての電磁誘導加熱装置120と、溶
融された重ね画像を記録材としての用紙Pに転写、定着
する定着手段としての転写定着装置130と、この溶融
された重ね画像に転写バイアスを印加するバイアス印加
手段としてのバイアス印加装置140とを備えたもので
ある。尚、符号161は、用紙Pを転写定着装置130
へと送り込むためのペーパーガイド、162は転写定着
装置130を通過した用紙Pを図示しない排出トレイへ
と送り込むための案内ガイドである。
成ユニット100(具体的には100Y、100M、1
00C、100K)は、感光ドラム等の潜像担持体10
1の周囲に、潜像担持体101が一様に帯電される一様
帯電器102、潜像担持体101上に静電潜像が書き込
まれるレーザ露光器103、各色成分トナーが収容され
て潜像担持体101上の静電潜像が可視像化される現像
装置104、潜像担持体101上の各色成分トナー像が
中間転写ベルト110上に転写される一次転写ロール1
05などの電子写真用デバイスを順次配設するようにし
たものである。
駆動ロール111と、テンションロール112と、支持
ロール113〜115とが配置され、これらによって中
間転写ベルト110が周回移動可能に掛け渡されてい
る。ここで、支持ロール113は、後述するように転写
定着装置のバックアップロールとしても用いられてい
る。
(a)に示すように、耐熱性の高いシート状部材からな
る基層110aと、その上に積層され電磁誘導作用によ
り自己発熱する導電層(電磁誘導発熱層)110bと、
最も上層となる表面離型層110cとの三層で構成され
ている。基層110aは、厚さ10μm〜100μmの
半導電性の部材であることが好ましく、例えばポリエス
テル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサル
フォン、ポリエーテルケトン、ポリサルファン、ポリイ
ミド、ポリイミドアミド、ポリアミド等に代表される耐
熱性の高い樹脂に、カーボンブラックなどの導電材を分
散したものが好適に用いられる。基層110aに導電材
を分散するのは、一次転写時及び二次転写時に電界をか
けてトナー像を転写する静電転写性を考慮したものであ
るが、基層110aの構成はこれに限ったものではな
い。
層、又はメッキ処理によってアルミニウム・銅・銀等の
金属層を、厚さ0.05μm〜50μmで形成したもの
である。尚、導電層110bの詳細については後述す
る。表面離型層110cは、厚さ0.1μm〜30μm
の離型性の高いシート又はコート層であることが好まし
く、例えばテトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体、ポリテトラフルオロエチ
レン−シリコーン共重合体などが用いられる。この表面
離型層110cにはトナーが当接されるため、その材料
は画質に大きな影響を与える。表面離型層110cの材
料が弾性部材の場合は、トナーを包み込むような状態で
密着するため、画像の劣化が少なく画像光沢も均一であ
る。しかし、離型材料が樹脂などのように弾性がない部
材である場合には、中間転写ベルト110との圧接部で
トナーが記録材に完全には密着しにくいため、転写定着
不良や画像光沢むらが生じやすい。特に、表面粗さの大
きい記録材の場合は顕著である。従って、表面離型層1
10cの材料は弾性体であることが望ましい。尚、表面
離型層110cの材料に樹脂を用いる場合には、表面離
型層110cと導電層110bとの間に弾性層を有して
いることが望ましい。そして、トナーを包み込む効果を
発揮するには、いずれの場合も弾性体の厚さを10μ
m、望ましくは20μm以上とするのが好適である。
ルト110のトナー担持面側に圧接配置される加圧ロー
ル131と、中間転写ベルト110の裏面側で加圧ロー
ル131に対向配置されるバックアップロール132
(前記支持ロール113と兼用)とを備えている。ここ
で、加圧ロール131及びバックアップロール132
は、EPDM、シリコンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性材
料で構成される。
111により駆動されて周回移動するので、中間転写ベ
ルト110における加圧ロール131との圧接部分は駆
動ロール111の回転に伴い用紙Pと同じ速度で移動す
る。このとき、本実施の形態では、用紙Pが加圧ロール
131と中間転写ベルト110とのニップ中に存在して
いる時間が10ms〜50msとなるように、ニップ幅
及び用紙Pの移動速度が設定されている。このニップ中
に存在している時間、つまり溶融したトナーが用紙Pに
押し付けられた時から、用紙Pが中間転写ベルト110
から剥離されるまでの時間が、上記のように50ms以
下となっていることによって、トナーが用紙Pに付着す
るのに充分な温度まで加熱されていても、ニップの出口
では、オフセットが生じない程度までトナーの温度が低
下されるものである。本実施の形態では、中間転写ベル
ト110の周回移動速度を160mm/secに設定し
ている。
明する。本実施の形態において、電磁誘導加熱装置12
0は、図6に示すように、中間転写ベルト110のトナ
ー像担持面側に対向配置される第一励磁ユニット123
と、中間転写ベルト110を挟んで前記第一励磁ユニッ
ト123に対向配置される第二励磁ユニット124とを
有している。これにより、前記第一励磁ユニット123
と第二励磁ユニット124との間に加熱領域αが形成さ
れる。そして、第一励磁ユニット123は、断面が上向
きの(中間転写ベルト110側に向かって開口する)E
形状を有する鉄心(磁性コア)121とこの鉄心121
の中央コア部121bに巻き回された第一励磁コイル1
22とを具備し、一方、第二励磁ユニット124も、断
面が上向きの(中間転写ベルト110側に向かって開口
する)E形状を有する鉄心(磁性コア)125とこの鉄
心125の中央コア部125bに巻き回された第二励磁
コイル126とを具備している。尚、各鉄心121及び
125の周辺コア部121a及び125aは、発生する
磁束B(変動磁界)を開口部以外の箇所に放出するのを
阻止するシールド壁になっている。
122及び第二励磁コイル126で発生する磁束Bの向
きが同じになるように、すなわち磁気的に和動接続する
ように、これら各励磁コイル122、126が配設され
ている。本実施の形態において、各励磁コイル122及
び126によるインダクタンスLは、第一励磁コイル1
22のインダクタンスL1と、第二励磁コイル126の
インダクタンスL2との磁気的結合度kが0.65〜
0.95の範囲となるように設定されている。この磁気
的結合度kは以下の式で表される。 k=(L−L1−L2)/(2×√(L1×L2)) そして、この磁気的結合度kは、導電層110bと第一
励磁コイル122及び第二励磁コイル126との距離
と、これら各励磁コイル122、126が形成する磁界
の形状とで決定される。これにより、後述するように各
励磁コイル122、126と導電層110bとの間の力
率を0.4〜0.9の範囲で設定することが可能とな
る。
122及び第二励磁コイル126が電気的にも接続され
るようになっており、これら各励磁コイル122、12
6に交流電流を印加するための一つの励磁回路127が
配設されている。これにより、各励磁コイル122、1
26に各々励磁回路を持たせる必要がなくなり、装置の
小型化、簡易化を図っている。
置120による中間転写ベルト110の加熱原理を説明
する。励磁回路127によって第一励磁コイル122及
び第二励磁コイル126に交流電流が印加されると、第
一励磁コイル122及び第二励磁コイル126の周囲に
形成される変動磁界により矢印Bで示される磁束が生成
消滅を繰り返す。第一励磁コイル122と第二励磁コイ
ル126とは和動接続されていることから、この磁束B
が中間転写ベルト110の導電層110bを横切ること
となる。そして、変動する磁界が導電層110bを横切
るとき、その磁界の変化を妨げる磁界を生じるように、
導電層110b中には矢印Iで示される渦電流が発生す
る。この渦電流Iは、表皮効果のため殆ど導電層110
bの両端面側に集中して流れ、導電層110bの表皮抵
抗に比例した電力で発熱を生じる。
率をμ、比透磁率をμr、固有体積抵抗率をρとする
と、渦電流Iが生じる表皮深さδは次式(1)で示され
る。 δ=√(2ρ/ωμ)=503√(ρ/fμr) ……(1) また、表皮抵抗Rsは次式(2)で示される。 Rs=ρ/δ=√(ωμρ/2) ……(2) 更に、中間転写ベルト110の導電層110bに発生す
る電力P0は、中間転写ベルト110中を流れる電流を
Ifとすると次式(3)で表せる。 P0=Rs∫|If|2ds ……(3)
るいは、中間転写ベルト110中を流れる電流Ifを大
きくすれば、電力P0を増やすことができ、発熱量を増
やすことが可能となる。ここで、表皮抵抗Rsを大きく
するには、周波数ωを高くするか、透磁率μ又は固有抵
抗ρの高い材料を用いればよい。上記のような加熱原理
からすると、非磁性金属を導電層110bに用いると、
加熱しづらいことが憶測されるが、導電層110bの厚
さtが前記表皮深さδより薄い場合には、次式(4)の
ようになるので、加熱が可能になる。 Rs≒ρ/t ……(4)
加する交流電流の周波数は10〜500kHzが好まし
い。ここで、周波数が10kHz以上となると、導電層
110bへの吸収効率が良くなり、500kHzまでは
安価な素子を用いて励磁回路127を構成することがで
きる。更に、20kHz以上であれば可聴域を超えるた
め、通電時に音がすることもなく、また、200kHz
以下では、励磁回路127で生じるロスも少なく、周辺
への放射ノイズも小さい。そこで、本実施の形態では、
励磁回路127によって印加される交流電流の周波数を
20kHz〜100kHzの範囲に設定している。ま
た、上述した10〜500kHzの交流電流を導電層1
10bに印加した場合には、表皮深さδは数μm〜数百
μm程度となる。実際に導電層110bを1μmより小
さくすると、ほとんどの電磁エネルギーが導電層110
bで吸収しきれなくなり、エネルギー効率が悪くなる。
また、漏れた磁束Bが他の金属部を加熱してしまうとい
う問題も生じる。
超えると、中間転写ベルト110の熱容量が大きくなり
すぎると共に、熱伝導によって導電層110b中を熱が
伝わり、表面離型層110cが暖まりにくくなるという
問題が生じる。従って、導電層110bの厚さは1μm
〜50μmが好ましい。また、導電層110bの発熱を
増やすためには、中間転写ベルト110中を流れる電流
Ifを大きくすればよく、そのためには各励磁コイル1
22及び126によって生成される磁束Bを大きくする
か、あるいは、磁束Bの変化を大きくすればよい。これ
を実現するための手法としては、各励磁コイル122及
び126の巻き線数を増やすか、あるいは鉄心121及
び125をフェライト、パーマロイといった高透磁率且
つ残留磁束密度の低いもので構成するとよい。
ると、渦電流Iが発生したときの発熱効率が低下するた
め、導電層110bの固有体積抵抗率は20℃の環境で
1.5×10-8Ωcm以上であることが好ましい。
さを選定した根拠について説明する。表皮深さδは上述
したように(1)式で表され、また、例えば銅、ニッケ
ル、鉄、銀、アルミニウムの固有体積抵抗率ρ(Ω・c
m)及び比透磁率μrは図7(a)に示すとおりであ
る。そして、(1)式及び図7(a)より、図7(b)
〜(f)に示すように、各材料の各周波数fにおける表
皮深さδが求められる。これらより、銅、銀及びアルミ
ニウムのように固有体積抵抗率ρが低く、且つ比透磁率
の小さい材料を用いることにより、表皮深さδが大きく
なることが把握される。従って、これらの導電性材料を
用い、導電層110bの厚さを表皮深さδよりも小さく
設定することで、磁束Bが容易に導電層110bを貫通
し、効率のよい加熱を行うことができるようになる。ま
た、導電層110bの厚さを0.05〜50μmと薄く
することにより、熱容量が小さくなることから、きわめ
て短時間で高温まで加熱でき、逆にきわめて短時間で冷
却もできるという副次的な効果もある。
の導電層110bとしては磁性材料が好ましいとされて
いるが、上記のように導電層110bの厚さを薄くした
場合には、電気抵抗が大きくなるために渦電流Iが小さ
くなり、有効に加熱することが困難となる。これに対
し、磁性材料である鉄、ニッケル等よりも電気抵抗の小
さい銅、銀、アルミニウムなどの材料を用いた方が有効
に発熱させることが可能となる。
スパッタリングにて電極を形成した後更に電解メッキを
行うことで形成したが、真空蒸着、スパッタリング等で
形成してもよい。これにより、メッキ処理のできないア
ルミニウムや金属酸化物等を導電層110bに用いるこ
とができる。但し、メッキ処理では所望の膜厚すなわち
1μm〜50μmの層厚を得易いため、メッキ処理で形
成することが好ましい。
ものではなく、基層110aと表面離型層110cとを
接着するための接着剤中に、導電性で高透磁率の粒子、
ウィスカーを分散させて導電層110bとしてもよい。
例えば、マンガン、チタン、クロム、鉄、銅、コバル
ト、ニッケル等の粒子やウィスカーといったもの、ある
いはカーボンブラック等の導電性粒子を接着剤中に混合
し、分散させて導電層110bとすることもできる。
置120すなわち図6に示す中間転写ベルト110を両
面側から電磁誘導加熱する態様と、従来の電磁誘導加熱
装置すなわち中間転写ベルト110の片面側からのみ電
磁誘導加熱する態様とで比較実験を行った結果について
説明する。この実験では、両装置とも、電磁誘導加熱ユ
ニットと中間転写ベルト110の導電層110bとの間
の距離及び励磁コイルの抵抗成分が等しくなるように設
定を行った。また、中間転写ベルト110の導電層11
0bとしては、厚さ2μmの銅を用いた。
率、漏洩磁束G及び励磁コイルの大きさを測定し評価し
た。ここで、力率は、励磁コイルに流れる電流と電圧と
の位相差から求めた。また、漏洩磁束Gは、両装置とも
励磁コイル周辺に強磁性体を設けて漏洩磁束を回収する
ような条件を整えた上で、励磁コイル周辺部に漏洩した
磁束密度の平均値を測定した。更に、励磁コイルの大き
さは、外側のコイル体積で比較を行った。結果を図8に
示す。これによれば、従来の電磁誘導加熱装置において
は力率が0.35(又は0.4)程度であるのに対し、
本実施の形態に係る電磁誘導加熱装置120においては
0.85程度まで高くなり、全体のコイル体積が略同じ
であっても力率が向上することが確認された。従って、
各励磁コイル122、126を駆動する励磁回路127
の低容量化、低コスト化が可能となることが把握され
る。また、本実施の形態に係る電磁誘導加熱装置では、
漏洩磁束Gも従来の電磁誘導加熱装置より低減できるこ
とが確認された。従って、本実施の形態に係る電磁誘導
加熱装置120では、漏洩磁束を回収するための装置を
設ける必要がない。そして、漏洩磁束Gが少なくなる分
導電層110bを貫通する磁束Bの量が多くなるのであ
るから、これによっても力率が向上することが把握され
る。
明する。本実施の形態において、バイアス印加装置14
0は、図2及び図9に示すように、電磁誘導加熱装置1
20下流側且つ転写定着装置130の上流側の中間転写
ベルト110の裏面側に当該中間転写ベルト110と接
触するように配設されるバイアス印加ロール141と、
このバイアス印加ロール141に中間転写ベルト110
上に担持されるトナー像Tと同極性のバイアスを印加す
るバイアス電源142とを備えている。また、本実施の
形態では、転写定着装置130の加圧ロール131が接
地されるようになっており、バイアス印加ロール141
より供給されたバイアスが中間転写ベルト110を介し
てこの加圧ロール131に流れるようになっている。本
実施の形態において、バイアス印加ロール141は、例
えば金属芯材の外周に内側に発泡弾性体層と外側の導電
層とを被覆してなる2層構成のEPDM(エチレンプロ
ピレンジエンゴム)からなり、外側の導電層はカーボン
ブラックを15〜35重量%分散した半導電性のEPD
M発泡ゴムで、導電層の厚みは0.5〜1.5mmに構
成され、また、その表面抵抗率は107〜1010Ω/□
の抵抗領域に制御されるようになっている。尚、同図に
おいて、符号βは中間転写ベルト110と加圧ロール1
31との間に形成されるニップを示している。
間転写ベルト110へのバイアスの印加は、次のように
して行われる。図10は、図9のIX方向からみた中間転
写ベルト110とバイアス印加ロール141との関係を
示す。同図において、中間転写ベルト110のトナー像
担持面の裏面側は、基本的には基層110aで覆われる
ようになっているが、その一端部側の領域Aについて
は、基層110aが取り去られ、導電層110bが露出
するようになっている。そして、この領域Aで露出する
導電層110bにバイアス印加ロール141を接触させ
ることで、中間転写ベルト110にバイアスが印加され
るようになっている。
示すように、電磁誘導加熱装置120の励磁回路127
に供給する交流電流量及びバイアス印加装置140のバ
イアス電源142に供給するバイアス量を制御する制御
装置200が設けられている。図11に制御装置200
のブロック図を示す。同図において、中間転写ベルト1
10上のトナー像Tが前記加熱領域αを通過しているか
どうかに関する画像通過情報、中間転写ベルト110上
に形成されたトナー像Tが線画像であるか面画像である
かに関する画像種類情報、中間転写ベルト110上に形
成されたトナー像Tが単色画像であるか複数色画像(カ
ラー画像)であるかどうかに関する画像カラー情報、用
紙Pが前記ニップβを通過しているかどうかに関する用
紙通過情報、周囲の温度・湿度等に関する環境情報が入
力インターフェース201を介してCPU202に取り
込まれ、次に、CPU202は、ROM203内に予め
格納されている制御プログラムを実行してRAM204
との間で適宜データ処理を行った後、出力インターフェ
ース205を介して励磁回路127には励磁電流制御信
号を、バイアス電源142にはバイアス制御信号を夫々
送出するようになっている。
おいてトナー像Tを形成するのに用いるトナーは、発色
性及び定着性を考慮すると、所謂シャープメルトトナー
を用いることが好ましく、結着樹脂として、例えばポリ
エステル樹脂などを使用することができる。また、トナ
ーの軟化点としては、75〜150℃好ましくは80〜
125℃の比較的低温の軟化点を有するものがよい。こ
こで、シャープメルト性を有するトナーとは、見かけの
溶融粘度が1×10 3Pa・sを示すときの温度をT1、
見かけ上の溶融粘度が5×102Pa・sを示すときの
温度をT2としたときに、T1=80〜140℃であり、
T2−T1=5〜20℃の条件を満足するものをいう。こ
れらの温度−溶融粘度特性を有するシャープメルト性樹
脂は、加熱されることによりきわめてシャープに粘度低
下を起こす。この粘度低下が中間転写ベルト110上の
最上部トナー像と最下部トナー像との適度な混合を生じ
させ、更にトナー像T自体の透明性を急激に増加させ、
良好な減色混合を生じさせる。
とにより、粉体中に含まれていた空気が逃げてトナー層
内の熱伝導率が上昇するため、例えばフルカラー画像の
ように各色トナーを重ね合わせた場合でも、トナー層全
体を短い時間で溶融することができることから、本実施
の形態の画像形成装置においては特に有効である。更
に、このようなシャープメルト性のカラートナーは親和
性が大きく、転写同時定着時にオフセットが生じる懸念
があるが、本実施の形態に係る画像形成装置では、上述
したように転写定着装置130のニップの出口におい
て、オフセットが生じない程度すなわち軟化点以下の温
度となるように設定されているため、このような懸念が
生じることはない。
装置の作像プロセスについて説明する。今、図示外のス
タートスイッチがオン操作されると、所定の作像プロセ
スが実行される。具体的に述べると、例えば、このカラ
ー画像形成装置をデジタルカラー複写機として構成する
場合には、図示しない原稿台にセットされる原稿をカラ
ー画像読取装置により読み取り、この読取信号を画像信
号処理手段によりデジタル画像信号に変換してメモリー
に一時的に蓄積し、その蓄積されている四色(Y、M、
C、K)のデジタル信号に基づいて各色のトナー像形成
を行わせるようにする。
る各色のデジタル画像信号に応じて各画像形成ユニット
100(具体的には100Y、100M、100C、1
00K)を夫々駆動する。そして、各画像形成ユニット
100では、一様帯電器102により一様に帯電された
潜像担持体101に前記デジタル信号に応じた静電潜像
をレーザ露光器103にて夫々書き込ませる。そして、
これら各静電潜像を各色トナーが収容される現像装置1
04により現像して上記各色のトナー像を形成させる。
尚、このカラー画像形成装置をプリンタ装置として構成
する場合には、外部などから画像信号処理手段に入力さ
れるデジタル画像信号に基づいて各色のトナー像形成を
行わせるようにすればよい。
たトナー像は、各潜像担持体101と中間転写ベルト1
10とが接する一次転写位置で一次転写ロール105に
よって潜像担持体101から中間転写ベルト110の表
面に順次転写される。
一次転写されたトナー像Tは、中間転写ベルト110上
で重ね合わされ、中間転写ベルト110の周回移動に伴
って電磁誘導加熱装置120と対向する加熱領域αへと
搬送される。加熱領域αでは、励磁回路127から第一
励磁コイル122及び第二励磁コイル126に高周波の
交流電流が印加されており、中間転写ベルト110の導
電層110bが電磁誘導加熱により発熱する。これによ
り導電層110bは急激に加熱され、この熱は時間経過
と共に表面離型層110cを介してトナー像Tに伝達さ
れ、転写定着装置130のニップβ(二次転写位置)に
到達するときには中間転写ベルト110上のトナーが溶
融した状態となる。
写定着装置130に到達するタイミングに合わせて転写
定着装置130のニップβへと搬送される。そして、転
写定着装置130において、溶融したトナー像Tと用紙
Pとが圧接せしめられて密着される。加熱領域αでは中
間転写ベルト110は局所的に表面近傍だけが加熱され
ており、溶融したトナーは室温の用紙Pと接触して急激
に冷却される。つまり、溶融したトナーは転写定着装置
130のニップを通過するときに、トナーが持っている
熱エネルギーと圧接力とで瞬時に用紙Pに浸透して転写
定着され、用紙Pはトナー及び表面近傍だけ加熱された
中間転写ベルト110の熱を奪いながらニップβの出口
に向かって搬送される。
装置140によりバイアスが印加されている。すなわ
ち、バイアス電源142よりバイアス印加ロール141
に印加されたトナーと同極性のバイアスが、中間転写ベ
ルト110の導電層110bを介して転写定着装置13
0の加圧ロール131へと流れるようになっている。従
って、転写定着装置130のニップβにおいて、中間転
写ベルト110上の溶融トナーは、中間転写ベルト11
0から用紙P側へと移動せしめられる電界の力も同時に
受けることとなり、更に転写効率が向上する。
適切に設定されていることにより、ニップβの出口にお
けるトナーの温度は軟化点温度よりも低くなる。このた
め、トナーの凝集力が大きくなり、トナー像Tはオフセ
ットを生じることなく、そのまま略完全に用紙P上に転
写定着される。その後、トナー像Tが転写定着された用
紙Pは、案内ガイド162を介して図示しない排出トレ
イに排出され、一連のフルカラー画像形成が終了する。
プロセス実行時において、制御装置200が電磁誘導加
熱装置120の励磁回路127に供給する交流電流量及
びバイアス印加装置140のバイアス電源142に供給
するバイアスを制御している。これを具体的に説明する
と、まず、励磁回路127に供給する交流電流量の制御
に関しては次の通りである。制御装置200は、トナー
像Tが加熱領域αを通過しているかどうかに関する画像
通過情報に基づいて、トナー像Tが加熱領域αを通過す
る間のみ交流電流を印加するよう励磁回路127に対し
て励磁電流制御信号を送出する。これにより、トナー像
Tが担持されている領域のみを加熱することとなるた
め、不必要な電力消費が抑えられる。
び画像カラー情報に応じて、印加する交流電流量を異な
らせるよう制御する。具体的には、例えば画像種類情報
に基づいて線画像の場合よりも面画像の場合の交流電流
量を大きくし、また、画像カラー情報に基づいて単色画
像の場合よりも複数色画像の場合に印加する交流電流量
を大きくするよう励磁回路127に対して励磁電流制御
信号を送出する。これにより、中間転写ベルト110上
のトナー像Tのトナー量に応じた加熱設定が可能とな
り、トナー像Tを確実に用紙P上に転移させることが可
能となる。
アスの制御に関しては次の通りである。制御装置200
は、用紙Pがニップβを通過しているかどうかに関する
用紙通過情報に基づいて、用紙Pがニップβを通過して
いる間のみバイアスを印加するようにバイアス電源14
2に対してバイアス制御信号を送出する。これにより、
用紙Pと対向する領域のみにバイアスを印加することと
なるため、不必要な電力消費が抑えられる。
て、印加するバイアスを異ならせるよう制御する。具体
的には、高温高湿時よりも低温低湿時のバイアスを小さ
くするようバイアス電源142に対してバイアス制御信
号を送出する。これにより、環境に応じたバイアスの設
定が可能となり、トナー像Tを確実に用紙P上に転移さ
せることが可能となる。尚、用紙Pの種類によって転写
に必要なバイアスが異なるような態様にあっては、用紙
Pの種類(例えば普通紙、厚紙、OHPシートなど)に
関する用紙情報に基づいてバイアスを制御するようにし
てもよい。
加熱装置120により溶融された中間転写ベルト110
上のトナー像を転写定着装置130にて転写定着する
際、同時に転写バイアスを印加するようにしたので、溶
融したトナー像Tを確実に用紙P上へと転写することが
可能となる。
置120として、中間転写ベルト110を挟んで第一励
磁ユニット123及び第二励磁ユニット124を配設
し、且つ、各励磁ユニット123、124の各励磁コイ
ル122、126を和動接続するように配設しているの
で、略全ての磁束Bが中間転写ベルト110の導電層1
10bを貫通することとなり、力率ひいては加熱効率を
高くすることが可能である。
転写時に印加するバイアスを異ならせることで転写性能
を確保するようにしていたが、これに限られるものでは
なく、中間転写ベルト110の抵抗を略一定のレベルに
維持させることで転写時に印加するバイアスを制御せず
に転写性能の維持を図ることも可能である。
プロセスの開始前やインターバルなどの非画像形成時
に、前記環境条件に基づいて中間転写ベルト110を空
回転させながら電磁誘導加熱装置120を所定時間若し
くは所定周回数の間作動させるようにする。このように
設定すると、加熱により中間転写ベルト110中に含ま
れる水分が蒸発し中間転写ベルト110の抵抗が上昇す
ることとなる。そして、中間転写ベルト110の抵抗が
略一定となるように制御するようにすれば、印加するバ
イアスを一定としたまま転写性能を確保することが可能
となる。また、転写定着用の電磁誘導加熱装置120を
兼用して用いるため、装置が大型化したりコストアップ
したりすることもない。
110として、図5(a)に示す三層構造のものを用い
ていたが、これに限られるものではなく、図5(b)に
示すように、基層110aの下部側に更に発泡層110
dを設けた四層構造としたものを用いるようにしてもよ
い。このようにすることにより、発泡層110dが断熱
層として機能し、中間転写ベルト110が温度低下した
り裏面側に配設される支持ロール113〜115に熱伝
導されるという事態は回避され、熱効率のよい画像形成
装置が得られる。
2に示すように、電磁誘導加熱装置120として、第一
の励磁ユニット123及び第二励磁ユニット124に加
え、更にその下流側にも、前記第一励磁ユニット123
と同様の構成を有する第三励磁ユニット128及び前記
第二励磁ユニット124と同様の構成を有する第四励磁
ユニット129を中間転写ベルト110を挟んで配設す
るようにしたものである。尚、本実施の形態に係る画像
形成装置の構成要素のうち、実施の形態1に係る画像形
成装置と同様のものについては、実施の形態1と同様の
符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
8及び第四励磁ユニット129に夫々巻き回される励磁
コイルは、前記第一励磁ユニット123及び第二励磁ユ
ニット124と同様に、磁気的に和動接続するように配
設される。ここで、本実施の形態に係る電磁誘導加熱装
置120では、これら第一〜第四励磁ユニット123、
124、128、129の各励磁コイルが、実施の形態
1と同様に電気的に接続され、これら各励磁コイルに交
流電流を印加するための一つの励磁回路127が配設さ
れている。そして、この励磁回路127は制御装置20
0により制御される。
3及び第二励磁ユニット124に加え、第三励磁ユニッ
ト128及び第四励磁ユニット129を配設するように
したので、加熱領域αを広い範囲に設定することが可能
となる。
3に示すように、中間転写ベルト110のトナー像担持
面側に対向配置される第一励磁ユニット151と、中間
転写ベルト110を挟んで前記第一励磁ユニット151
に対向配置される第二励磁ユニット154とを有してお
り、前記第一励磁ユニット151と第二励磁ユニット1
54との間に加熱領域αが形成される。
151は、断面が上向きの(中間転写ベルト110に向
かって開口する)凹形状を有する鉄心(磁性コア)15
2とこの鉄心152のうち中間転写ベルト110とほぼ
平行するように配置される底部152aに巻き回された
第一励磁コイル153とを具備し、一方、第二励磁ユニ
ット154も、断面が上向きの(中間転写ベルト110
に向かって開口する)凹形状を有する鉄心155とこの
鉄心155のうち中間転写ベルト110とほぼ平行に配
置される底部155aに巻き回された第二励磁コイル1
56とを具備している。そして、これら第一励磁コイル
153及び第二励磁コイル156は、上述した他の実施
の形態と同様に、各励磁コイル153、156で発生す
る磁束Bの向きが同じになるようにすなわち磁気的に和
動接続するように配設されている。
53、156で生じた磁束Bは、夫々鉄心152及び1
55を介して中間転写ベルト110を貫くようループ状
に形成されるため、中間転写ベルト110の導電層11
0b(図示せず)を介して中間転写ベルト110及び中
間転写ベルト110上のトナー像T(図示せず)を効率
よく加熱することが可能となる。
に示すように、転写定着装置130に電磁誘導加熱装置
120を取り付けるようにしたものである。尚、本実施
の形態に係る画像形成装置の構成要素のうち、実施の形
態1に係る画像形成装置と同様のものについては、実施
の形態1と同様の符号を付してここではその詳細な説明
を省略する。
0は、中間転写ベルト110のトナー担持面側に圧接配
置される加圧ロール133と、中間転写ベルト110の
裏面側で前記加圧ロール133に対向配置されるバック
アップロール134とを備えている。ここで、加圧ロー
ル133は、実施の形態1で説明した加圧ロール131
と同様の構成を有しているが、バックアップロール13
4については、実施の形態1で説明したバックアップロ
ール132とは異なり、中空状の形状を有し、その表面
に導電層134aが設けられている。そして、この導電
層134aは、実施の形態1で説明した中間転写ベルト
110の導電層110bと同様のものから選定される。
写ベルト110と加圧ロール133とが形成するニップ
βの上流側で中間転写ベルト110とバックアップロー
ル134との接触領域に対応して中間転写ベルト110
に対向配置される第一励磁ユニット157と、バックア
ップロール134の内側すなわち中空部に前記第一励磁
ユニット157に対向して配置される第二励磁ユニット
158とを具備している。これにより、前記第一励磁ユ
ニット157と第二励磁ユニット158との間に加熱領
域αが形成される。ここで、これら第一励磁ユニット1
57及び第二励磁ユニット158は、実施の形態1で説
明した第一励磁ユニット123及び第二励磁ユニット1
24と同様の構成を有しており、各励磁ユニット15
7、158に夫々配設される励磁コイル(図示せず)
は、磁気的に和動接続するように配設される。尚、本実
施の形態では、バックアップロール134に導電層13
4aが形成されていることから、中間転写ベルト110
は導電層を有していない。
置120により、バックアップロール134の導電層1
34aが発熱し、この熱が中間転写ベルト110に伝達
されトナー像Tが加熱溶融することとなる。このような
態様においても、バックアップロール134の導電層1
34aを挟んで各励磁コイル(図示せず)が和動接続す
るように第一励磁ユニット157及び第二励磁ユニット
158を配設しているので、効率のよい電磁誘導加熱が
可能となる。
5に示すように、転写定着装置130として、中間転写
ベルト110のトナー担持面側に圧接配置される加圧ロ
ール135と、中間転写ベルト110の裏面側で前記加
圧ロール133に対向配置されるバックアップ用の固定
パッド136とを有し、これら加圧ロール135及び固
定パッド136とによりニップβを形成させるようにし
たものである。ここで、加圧ロール135は、実施の形
態1で説明した加圧ロール131と同様の構成を有し、
一方、固定パッド136は、例えばスポンジ、不織布等
の芯材の表面にテフロンシート等を被覆したもので構成
されるようになっている。
置130の上流側の中間転写ベルト110の両端部に
は、当該中間転写ベルト110を湾曲させて周回移動さ
せる案内部材(図示せず)が設けられている。そして、
この案内部材の配設位置に対応する位置において中間転
写ベルト110を挟んで電磁誘導加熱装置120が配設
されている。ここで、中間転写ベルト110は、図5
(a)に示すように導電層110bを具備するものであ
り、また、電磁誘導加熱装置120は、図6に示すよう
に第一励磁ユニット123及び第二励磁ユニット124
を備えるものである。
3及び第二励磁ユニット124にて加熱溶融された中間
転写ベルト110上のトナー像Tが加圧ロール135と
固定パッド136とにより形成されるニップβにて搬送
された用紙P上に転写定着されることとなる。
6に示すように、転写定着装置130が、中間転写ベル
ト110のトナー像担持面側に圧接配置され且つ加熱源
としてのハロゲンランプ137aを内蔵する加熱加圧ロ
ール137と、中間転写ベルト110の裏面側で前記加
熱加圧ロール137に対向配置されるバックアップロー
ル138とを具備している。尚、本実施の形態に係る画
像形成装置の構成要素のうち、実施の形態5に係る画像
形成装置と同様のものについては、実施の形態5と同様
の符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
上のトナー像Tが、電磁誘導加熱装置120で加熱溶融
され、ニップβにて用紙P上に転写定着される際、加熱
加圧ロール137により更に加熱されることとなる。従
って、この加熱加圧ロール137に内蔵されるハロゲン
ランプ137aの温度設定をトナーの軟化点温度に対し
て適切に設定することで、更に良好な転写定着性能が得
られる。
7に示すように、バックアップロール132をバイアス
印加ロールと兼用するように構成したものである。尚、
本実施の形態に係る画像形成装置の構成要素のうち、実
施の形態1に係る画像形成装置と同様のものについて
は、実施の形態1と同様の符号を付してここではその詳
細な説明を省略する。
42よりバックアップロール132に印加された転写バ
イアスは、図10に示す導電層110bが露出する領域
Aより中間転写ベルト110に流入して加圧ロール13
1へと流れ込むこととなる。従って、本実施の形態にお
いても、転写定着装置130のニップβにおいて、中間
転写ベルト110上の溶融トナーは、中間転写ベルト1
10から用紙P側へと移動せしめられる電界の力も同時
に受けることとなり、更に転写効率が向上することとな
る。
成図である。同図において、この画像形成装置は、記録
ドラム301上で現像したトナー像を一次転写せずに、
記録ドラム301から直接用紙Pに転写定着する方式で
あり、潜像形成を形成する手法としてイオノグラフィー
が用いられている。この装置は、記録ドラム301の周
囲に、該記録ドラム301の表面をほぼ一様に帯電する
帯電装置302と、この記録ドラム301にコロナイオ
ン流を作用させて潜像を形成する記録ヘッド303と、
記録ドラム301に形成された潜像をトナーの付着によ
り現像する現像装置304と、現像されたトナー像を加
熱により溶融する電磁誘導加熱装置305と、溶融した
トナー像を記録材ガイド308に沿って給紙された用紙
Pに圧接させる加圧ロール306と、用紙Pを記録ドラ
ム301から剥離する剥離爪309と、記録ドラム30
1上のトナーを清掃するクリーニング装置307とを備
えている。
が直接加熱により溶融されるため、耐熱性とトナー離型
性とが要求されており、これらを満足するために絶縁性
の記録ドラムが採用されている。本実施の形態では、図
19に示すように、基材ロール301aの周面上に断熱
層301bと、その上に積層された厚さ1μm〜50μ
mのベース層301cと、更にその上に積層された厚さ
1μm〜50μmの導電層301dと、最も上層となる
厚さ1μm〜100μmの記録層301eとを備えてい
る。断熱層301bには、例えば有機材料又は無機材料
からなる発泡体、セラミックス、セルロースなど、熱伝
導率が5×10-4cal/sec.cm.sec以下のものが用いられ
る。ベース層301cには、例えばポリイミド、ポリア
ミドイミド等が用いられる。導電層301dには、例え
ばニッケル、鉄、コバルト、アルミニウム、銅など、固
有体積抵抗率が1.5×10-8Ωm以上のものが用いら
れる。記録層301eには、例えばポリテトラフルオロ
エチレン(誘電率2〜3)及び他のフルオロカーボン重
合体、シリコーンゴム(誘電率2.6〜3.3)など、
抵抗率が1012Ω・cm以上で誘電率が1.5〜40の
ものが用いられる。上記加圧ロール306は、シリコー
ンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性弾性体が被覆された弾性
ロールである。上記記録ヘッド303は、画素毎に針状
電極(本実施の形態では300dpiのピット程度)を
多数配列し、該針状電極から画像信号に応じて選択的に
放電を生じさせるスタイラス方式のものであり、この放
電により生じるイオン流を記録ドラムに付着させること
によって静電潜像を形成するようになっている。
ラム301の像担持面側に対向配置される第一励磁ユニ
ット305aと、記録ドラム301の裏面側で前記第一
励磁ユニット305aに対向配置される第二励磁ユニッ
ト305bとを有している。ここで、第一励磁ユニット
305a及び第二励磁ユニット305bは、図6に示す
第一励磁ユニット123及び第二励磁ユニット124と
同様の構成を有している。
は帯電装置302によりほぼ一様に帯電された後、記録
ヘッド303からのイオン流の射出により記録ドラム3
01上に静電潜像が形成され、この静電潜像は現像装置
304によって現像される。その後、電磁誘導加熱装置
305により記録ドラム301の導電層301dが発熱
され、記録ドラム301上のトナー像が加熱により溶融
される。溶融したトナー像は、加圧ロール306により
室温の用紙Pと圧接され、該用紙P上にトナー像が転写
されると同時に定着される。このような画像形成装置で
は、電磁誘導加熱装置305によって記録ドラム301
が局所的に加熱されるため、装置全体の消費エネルギー
を削減することができる。また、この方式では中間転写
体を用いていないため、画像記録の行程が簡素化され、
装置の小型化が達成されるといったメリットを有する。
尚、画像データに応じてイオン流を射出する記録ヘッド
としては、様々な方式のものがある。上記記録ヘッド3
03に代えて、例えば、イオン発生室内におけるコロナ
放電によって生じたイオンを、画像データに基づいて微
細なノズルからイオン流として射出するイオンプロジェ
クション方式などを用いることもできる。
態9を示す。同図において、符号411は感光体ドラム
(潜像担持体)であり、矢線C方向への回転に伴いその
表面には帯電装置412及び図示外の露光装置(図中露
光ビームを符号413で示す)などの周知の電子写真プ
ロセスによって画情報に応じた静電潜像が形成される。
また、この感光体ドラム411の周囲にはブラック(B
k)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)
の各色に対応した現像器414〜417が配設されてお
り、感光体ドラム411に形成された静電潜像を現像器
414〜417のいずれかで現像してトナー像Tを形成
するようになっている。尚、符号419は感光体ドラム
411上の残留トナーを除去するドラムクリーナであ
る。
表面に当接されるように配置された中間転写ベルトであ
り、複数(本実施の形態では)4つのロール421〜4
24に張架されて矢線D方向へ回動するようになってい
る。ここで、本実施の形態では、符号421は中間転写
ベルト420の駆動ロール、422は従動ロール、42
3は中間転写ベルト420の張力を一定に制御するよう
にしたテンションロール、424は二次転写用の対向ロ
ール(バックアップロール)である。そしてまた、上記
中間転写ベルト420は、図5(a)に示す導電層11
0bを具備するもので構成されている。
ム411に対向する部位(一次転写位置)において、中
間転写ベルト420の裏面側には一次転写装置(本実施
の形態では転写ロール)418が配設されており、この
一次転写ロール418にトナーの帯電極性と逆極性の転
写バイアスを印加することで、感光体ドラム411上の
トナー像Tは中間転写ベルト420に静電吸引されるよ
うになっている。
転写ベルト420の二次転写位置には二次転写装置44
0が配設されており、本実施の形態では、中間転写ベル
ト420のトナー像担持面側に圧接配置される二次転写
ロール425と、中間転写ベルト420の裏面側に配置
されて二次転写ロール425の対向電極をなす対向ロー
ル(バックアップロール)424とを備えている。そし
て、本実施の形態では、二次転写ロール425が接地さ
れており、また、バックアップロール424にはトナー
の帯電極性と同極性のバイアスが給電ロール426を介
して安定的に印加されている。尚、二次転写ロール42
5には例えばウレタンゴムからなるクリーニングブレー
ド428が付設されている。
ロール424は、金属芯材の外周に内側に発泡弾性体層
と外側の導電層を被覆してなる2層構成のEPDMを用
いた。外側の導電層はカーボンブラックを15〜35重
量%分散した半導電性のEPDM(エチレンプロピレン
ジエンゴム)発泡ゴムで、表面層の厚みは0.5〜1.
5mmに構成されている。表面抵抗率は107〜1010
Ω/□の抵抗領域に制御される。また、二次転写ロール
425は芯金とこの芯金の周囲に固着されたカーボンブ
ラック分散発泡EPDM材料からなるコア層にスキン層
を介して5〜20μmの厚みのカーボンブラック分散の
フッ素樹脂系材料でコーティングし、芯金とコーティン
グ層との体積抵抗率が104Ωcmないし106Ωcmで
あり、ロール硬度はアスカC硬度で20゜から45゜で
ある。
中間転写ベルト420上の残留トナーを除去するベルト
クリーナ441が設けられている。更にまた、用紙搬送
系は、用紙トレイ450からの用紙430をフィードロ
ール451で送出し、レジストレーションロール(レジ
ストロール)452で一旦位置決め停止させた後に所定
のタイミングで二次転写位置へと用紙430を送り込む
ようになっており、二次転写後の用紙430を図示外の
用紙搬送ガイドを介して搬送ベルト453へと導き、こ
の搬送ベルト453にて定着器454へと搬送するよう
になっている。
の上流側の中間転写ベルト420を挟むように電磁誘導
加熱装置460が配設されている。この電磁誘導加熱装
置460は、中間転写ベルト420のトナー像担持面側
に対向配置される第一励磁ユニット461と、中間転写
ベルト420を挟んで前記第一励磁ユニット461に対
向配置される第二励磁ユニット462とを有している。
ここで、第一励磁ユニット461及び第二励磁ユニット
462は、図6に示す第一励磁ユニット123及び第二
励磁ユニット124と同様の構成を有している。
うに、電磁誘導加熱装置460による加熱を制御する制
御装置470が設けられている。この制御装置470
は、二次転写装置440の転写域におけるシステム抵抗
(中間転写ベルト420、二次転写ロール425、バッ
クアップロール424の抵抗の総和)を測定するための
電流検出部471と、この電流検出部471で検出され
た電流情報(抵抗情報に相当)及び図示しない画像形成
制御部からの画像形成情報を用いて図22に示す加熱制
御処理を実行し、電磁誘導加熱装置460の各励磁コイ
ル(図示せず)に交流電流を印加する励磁回路463を
制御する制御部472とを備えている。ここで、電流検
出部471は、二次転写ロール425に一定電圧を印加
(本例では二次転写バイアス電源482よりバックアッ
プロール424を介して一定電圧を印加)した際のリタ
ーン電流を計測するものであり、例えばバイアス電源自
体のモニター機能を使用することが可能である。この場
合、特別な装置を付与しないのでそれによるコストの上
昇は起こらない。尚、図21中、符号481は一次転写
ロール418に一次転写バイアスを印加するの一次転写
バイアス電源を示す。
作像プロセスについて説明する。今、図示外のスタート
スイッチがオン操作されると、所定の作像プロセスが実
行される。具体的に述べると、感光体ドラム411に書
き込まれた静電潜像が例えばイエロの画像情報に対応し
たものであれば、この静電潜像はイエロ(Y)のトナー
を内包する現像器415で現像され、感光体ドラム41
1上にはイエロのトナー像Tが形成される。そして、感
光体ドラム411上に形成された未定着トナー像Tは、
感光体ドラム411と中間転写ベルト420とが接する
一次転写位置で感光体ドラム411から中間転写ベルト
420の表面に転写される。
中間転写ベルト420に一次転写されたトナー像Tを直
ちに用紙430に二次転写するのであるが、複数色のト
ナー像を重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、
感光体ドラム411上でのトナー像の形成並びにこのト
ナー像Tの一次転写の工程が色数分だけ繰り返される。
例えば4色のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を
形成する場合には、感光体ドラム411上にはその一回
転毎にブラック、イエロ、マゼンタ及びシアンのトナー
像Tが形成され、これらトナー像Tは順次中間転写ベル
ト420に一次転写される。一方、中間転写ベルト42
0は最初に一次転写されたブラックのトナー像Tを保持
したまま感光体ドラム411と同一周期で回動し、中間
転写ベルト420上にはその一回転毎にイエロ、マゼン
タ及びシアンのトナー像Tが転写される。
次転写されたトナー像Tは、中間転写ベルト420の回
動に伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙4
30はレジストロール452にて所定のタイミングで二
次転写位置へと供給され、バックアップロール424に
対して二次転写ロール425が用紙430をニップす
る。すると、二次転写位置では、二次転写装置440で
ある二次転写ロール425とバックアップロール424
との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト
420に担持されたトナー像Tが二次転写位置において
用紙430に静電転写される。そして、トナー像が転写
された用紙430は、搬送ベルト453によって定着器
454へと搬送されて定着され、図示外の排出トレイに
排出される。
0により電磁誘導加熱装置460の各励磁コイル(図示
せず)に印加する交流電流量が制御される。これを具体
的に説明すると、図22に示すように、まず、用紙43
0が二次転写部に進入する前の電流検出部471からの
検出電流Iをモニターし、この検出電流Iと予め設定さ
れた第一のしきい値電流Is1とを比較する。この第一の
しきい値電流Is1は、所定の環境条件下において流れる
検出電流Iに基づいて設定される。
Is1よりも大きい場合には、高温高湿条件下で前記シス
テム抵抗が低下しているものと判断する。このとき、画
像形成中すなわち中間転写ベルト420上にトナー像T
が担持されている場合には、画像形成が終了するまで次
のステップの実行を待ち、画像形成を行っていない場合
すなわち中間転写ベルト420上にトナー像が担持され
ていない場合には、中間転写ベルト420を回転させ、
同時に励磁回路463に信号を送出して電磁誘導加熱装
置460の各励磁コイル(図示せず)に交流電流を印加
する。ここで、励磁回路463により印加する交流電流
量は、前記検出電流Iに基づいて設定され、検出電流I
が大きくなるほどすなわちシステム抵抗が小さくなるほ
ど大きく設定される。
(図示せず)は、前記電磁誘導加熱装置460からの変
動磁界によって発熱し、中間転写ベルト420内部に蓄
積された水分が蒸発する。また、加熱された中間転写ベ
ルト420は、二次転写ロール425及びバックアップ
ロール424とも接触し、これらロールの表面に付着し
た水分も蒸発する。このようにすることで、前記システ
ム抵抗は徐々に上昇していく。この間、電磁誘導加熱装
置460にて加熱を行いながら、再び、電流検出部47
1からの検出電流Iをモニターし、この検出電流Iと予
め設定された第二のしきい値電流Is2とを比較する。こ
こで、第一のしきい値電流Is1と第二のしきい値電流I
s2との関係は、Is1<Is2である。
Is2よりも小さくなった場合には、システム抵抗が高く
なり、転写不良を生じないレベルに到達したものと判断
し、電磁誘導加熱装置460による加熱を中止し、併せ
て中間転写ベルトの回転も停止させ、一連の加熱プロセ
スを終了する。一方、検出電流Iが第二のしきい値電流
Is2以上である場合には、電磁誘導加熱装置460によ
る加熱を続行する。
流Iが第一のしきい値電流Is1以下であった場合には、
そもそもシステム抵抗が所定の抵抗以上であるため、上
述した加熱プロセスを実行しない。
置460によって中間転写ベルト420、二次転写ロー
ル425、バックアップロール424のシステム抵抗が
略一定に維持されるので、特に転写条件を制御すること
なく、良好な転写性能を得ることが可能となる。
様に係る電磁誘導加熱装置によれば、電磁誘導発熱層を
挟んで第一励磁コイル及び第二励磁コイルを和動接続す
るように配設することにより、両コイルを通る同方向の
磁束Bが形成されるようにしたので、漏れ磁束を著しく
減少させることが可能となり、その分、加熱効率を向上
させることができる。
加熱手段を用いた搬送装置によれば、対象物が担持搬送
される搬送体に関する搬送体情報に基づいて電磁誘導加
熱手段による加熱を制御するようにしたので、例えば搬
送体の含水率や抵抗率を搬送体情報とし、これに基づい
て加熱制御を行うことにより、搬送体の抵抗を略一定と
することができ、搬送体に対する対象物の付着不良を回
避することができる。
加熱手段を用いた画像形成装置によれば、電磁誘導加熱
手段により加熱溶融された像担持体上の未定着画像を定
着手段にて記録材上に転写定着する際、同時にバイアス
印加手段にて像担持搬送体上の未定着画像が記録材上に
転移せしめられる電界を印加するようにしたので、未定
着画像をよりスムースに記録材上に転写することができ
る。
の概要を示す説明図である。
示す説明図である。
要を示す説明図である。
態1の概要を示す説明図である。
ベルトの断面図、(b)はその変形例を示す説明図であ
る。
の概要を示す説明図である。
示す図表、(b)〜(f)は各金属材料における周波数
と表皮深さとの関係を示す図表である。
来の電磁誘導加熱装置による力率、漏洩磁束、励磁コイ
ルの大きさの比較を表す図表である。
を示す説明図である。
を示す説明図である。
バイアス印加装置の制御装置の制御ブロック図である。
要を示す説明図である。
要を示す説明図である。
転写定着装置の概要を示す説明図である。
転写定着装置の概要を示す説明図である。
転写定着装置の概要を示す説明図である。
要を示す説明図である。
略構成図である。
の概略構成図である。
略構成図である。
示す説明図である。
ローチャートである。
コイル,3…第二励磁コイル,B…磁束,11…搬送
体,11a…電磁誘導発熱層,12…対象物,13…電
磁誘導加熱手段,14…加熱制御手段,21…像担持搬
送体,21a…電磁誘導発熱層,22…作像手段,23
…電磁誘導加熱手段,24…記録材,25…定着手段,
26…バイアス印加手段,27…バイアス制御手段,2
8…加熱制御手段,100…画像形成ユニット,110
…中間転写ベルト,110a…基層,110b…導電
層,110c…表面離型層,110d…発泡層,12
0,305…電磁誘導加熱装置,121,125…鉄
心,122…第一励磁コイル,123,151…第一励
磁ユニット,124,154…第二励磁ユニット,12
6…第二励磁コイル,127…励磁回路,128…第三
励磁ユニット,129…第四励磁ユニット,130…転
写定着装置,131…加圧ロール,132…バックアッ
プロール,140…バイアス印加装置,141…バイア
ス印加ロール,142…バイアス電源,200…制御装
置,301…記録ドラム,303…記録ヘッド,306
…加圧ロール,α…加熱領域,β…ニップ,P,430
…用紙
Claims (11)
- 【請求項1】 電磁誘導発熱層が具備される加熱対象物
を加熱する電磁誘導加熱装置において、 前記加熱対象物の移動方向に直交する方向に沿って当該
加熱対象物に対向配置される第一励磁コイルと、 前記加熱対象物を挟んで前記第一励磁コイルに対向し且
つ前記第一励磁コイルに対して和動接続するように配置
される第二励磁コイルとを有することを特徴とする電磁
誘導加熱装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電磁誘導加熱手段を具
備することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 電磁誘導発熱層を具備し且つ対象物が担
持搬送される搬送体と、 前記搬送体の移動方向に直交する方向に沿って当該搬送
体に対向配置され且つ当該搬送体を電磁誘導加熱する電
磁誘導加熱手段と、 前記搬送体に関する搬送体情報に基づいて前記電磁誘導
加熱手段の加熱動作を制御する加熱制御手段とを備える
ことを特徴とする搬送装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の搬送装置を具備するこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項5】 電磁誘導発熱層を有し且つ未定着画像が
担持搬送される像担持搬送体と、この像担持搬送体上に
担持される未定着画像を形成する作像手段と、前記像担
持搬送体の移動方向に直交する方向に沿って当該像担持
搬送体に対向配置され且つ当該像担持搬送体を電磁誘導
加熱して当該像担持搬送体上の未定着画像を溶融する電
磁誘導加熱手段と、前記像担持搬送体の電磁誘導加熱手
段に対向する部位の下流位置に配設され且つ当該像担持
搬送体上で溶融した未定着画像を記録材上に転写定着す
る定着手段とを備える画像形成装置において、 前記像担持搬送体に対し、前記像担持搬送体上の未定着
画像が記録材に転写される転写バイアスを印加するバイ
アス印加手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の画像形成装置におい
て、 前記バイアス印加手段は、前記像担持搬送体の電磁誘導
発熱層に転写バイアスを印加することを特徴とする画像
形成装置。 - 【請求項7】 請求項5に記載の画像形成装置におい
て、 前記バイアス印加手段は、前記定着手段に転写バイアス
を印加することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項8】 請求項5に記載の画像形成装置におい
て、 前記バイアス印加手段による転写バイアスを制御するバ
イアス制御手段を備えることを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項9】 請求項5に記載の画像形成装置におい
て、 前記像担持搬送体上に形成される未定着画像に関する画
像情報に基づいて前記誘導加熱手段の加熱動作を制御す
る加熱制御手段を備えることを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項10】 請求項5に記載の画像形成装置におい
て、 前記像担持搬送体に関する像担持搬送体情報に基づいて
前記電磁誘導加熱手段の加熱動作を制御する加熱制御手
段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項11】 請求項5に記載の画像形成装置におい
て、 前記電磁誘導加熱手段は、前記像担持搬送体の移動方向
に直交する方向に沿って当該像担持搬送体に対向配置さ
れる第一励磁コイルと、前記像担持搬送体を挟んで前記
第一励磁コイルに対向し且つ前記第一励磁コイルに対し
て和動接続するように配設される第二励磁コイルとを有
することを特徴とする画像形成装置。
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JP23953999A JP2001068262A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 電磁誘導加熱装置、電磁誘導加熱装置を用いた搬送装置及び画像形成装置 |
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---|---|---|---|
JP23953999A JP2001068262A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 電磁誘導加熱装置、電磁誘導加熱装置を用いた搬送装置及び画像形成装置 |
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JP23953999A Pending JP2001068262A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 電磁誘導加熱装置、電磁誘導加熱装置を用いた搬送装置及び画像形成装置 |
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