JP3568089B2 - 転写ベルト装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置に装備され、転写ベルトを用いて静電転写を行う転写ベルト装置に関し、特に、転写ベルトの表面に付着したトナーや紙粉等を除去するためのクリーニング装置を備えた転写ベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、ファクシミリ、プリンター等の電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体である感光体を帯電した後、露光装置により原稿像を直接露光するか、あるいはレーザー走査光学系やLED光書込光学系等により画像信号に応じた光書込を行い、感光体上に静電潜像を形成し、該潜像を現像装置のトナーにより現像して顕像化し、この画像(トナー像)を転写紙やフィルム等の転写材に転写する。そして転写後の転写材を定着装置に搬送し、定着装置でトナー像を転写材に定着して画像を得ている。このような画像形成装置において、転写ベルトにより転写材を担持し、感光体上のトナー像を転写材に転写させ、且つ転写後の転写材を感光体から分離し定着装置に搬送する転写ベルト装置が知られている。
【0003】
転写ベルト装置の転写ベルトは、ゴム系材料等の弾性部材からなる無端状で中抵抗のベルト走行体であり、駆動ローラや従動ローラ等の複数のローラに支張されて感光体に対向配置され、転写時には転写紙等の転写材を保持した転写ベルトが感光体に当接され、感光体との転写ニップ部で転写材を挾持搬送すると共に、転写ベルトの裏面側に配設された電荷付与手段(転写バイアスローラ、転写チャージャー等)により転写ベルトに電荷を付与して感光体上のトナー像を転写材へ静電転写させ、転写後の転写材を感光体から分離して定着部に向けて搬送するようになっている。また、転写ベルト装置では、感光体の非画像部に付着しているトナー等や転写材からの紙粉等が転写ベルト上に転写されてしまうため、一般的に転写ベルトには、転写材分離後の転写ベルト表面に残留したトナーや紙粉を除去するためにクリーニング装置が設けられている。
【0004】
従来の転写ベルト装置におけるクリーニング装置のクリーニング手段としては、主としてクリーニングブレードが用いられ、該クリーニングブレードで転写ベルト表面を摺擦してトナーや紙粉等を機械的に除去する方式が知られている。クリーニングブレードにより転写ベルトに付着したトナーや紙粉等を機械的に除去する場合、クリーニングブレードを転写ベルト表面に圧接しなければならないが、この時の接触圧が弱いとトナーや紙粉等を除去しきれずに、転写材の裏汚れ等の原因となる。また、接触圧が強すぎると、クリーニングブレードと転写ベルトとの摺擦抵抗の増大により、ブレード先端部のめくれや巻き込み、転写ベルト表面の傷付き等が発生する原因となる。
【0005】
また、転写ベルトは弾力性のある弾性層と表面コーティング層からなるため、弾性層の伸縮により経時的に劣化し、表面コーティング層にクラックが発生することがある。そして、このクラックにトナーが入り込むと、クリーニングブレードのような機械的クリーニングではトナーを充分に除去できない。さらにクラックに入り込んだトナーがベルト表面に凹凸を形成し、これによりクリーニングブレードが損傷し、クリーニング不良が発生する。さらに転写ベルトの場合は、転写紙を静電吸着して搬送するため、紙粉付着量が多く、そのためクリーニングブレードと転写ベルトの間に紙粉が詰まりやすくなり、転写ベルトとクリーニングブレード間にギャップが生じ、トナーや紙粉がこのギャップをすり抜けてクリーニング不良が発生するという問題もある。
【0006】
そこで、経時で転写ベルトのクリーニング性が低下して転写材裏面にトナーが付着することを防止するため、転写ベルトのクリーニング手段として、バイアスが印加されたクリーニングローラー等を用いて、転写ベルト表面に付着したトナー等を静電的に除去する方式のものが提案されており(特開平6−35340号公報、特開平8−76608号公報)、さらには本出願人により、クリーニングブレードとクリーニングローラーを併設した方式のものも提案されている(特開平7−168454号公報)。そして、転写ベルトのクリーニング手段にクリーニングローラーを用いた技術では、転写ベルト−クリーニングローラー間に電界を形成して、トナー(正規帯電トナーまたは逆帯電トナー)や紙粉を転写ベルト上からクリーニングローラー上に静電的に転移させ、そのクリーニングローラー上に転移したトナーや紙粉をブレードで除去している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常、クリーニングローラーは転写ベルトに従動して同速で回転されるが、転写ベルトとクリーニングローラーが線速差を持たない場合、クリーニング性にそれぞれの表面性が影響しやすい。そのため、表面性の影響を除き、ある程度のクリーニング性を確保するためには、転写ベルト−クリーニングローラー間に比較的大きな電界を形成しなければならない。
しかし、そのような大きな電界を形成するには、クリーニングローラーに高電圧を印加しなければならないが、クリーニングローラーに高電圧を印加すると、クリーニングローラーから転写ベルトへの電流のリークにより転写の電界へ悪影響を及ぼす畏れがある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、転写ベルト−クリーニングローラー間の電位差が小さくても良好なクリーニング効果が得られ、転写の電界へ悪影響を及ぼす畏れがなく、良好なクリーニング性と転写性を得ることができる転写ベルト装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、駆動ローラーと従動ローラーによって支張された転写ベルトと、該転写ベルトに電荷を付与する電荷付与手段と、該転写ベルトの表面に付着したトナー等を清掃するためのクリーニング装置とを有し、前記転写ベルトにより転写材を担持して像担持体上のトナー像を転写材上へ転写させ且つ転写材を静電的に吸着して搬送する転写ベルト装置において、前記クリーニング装置のクリーニング機構として、転写ベルト表面を摺擦してトナー等を機械的に除去するクリーニングブレードと、該クリーニングブレードよりベルト回転方向下流側に配設され転写ベルト表面に接触してトナー等を静電的に除去するクリーニングローラーと、該クリーニングローラーに転移したトナー等を除去する手段を備え、該クリーニングローラー表面と転写ベルト表面とが線速差を持って接触し、且つクリーニングローラーとその対向電極となる部材が略同電位である構成とした。
【0010】
請求項2記載の発明は、駆動ローラーと従動ローラーによって支張された転写ベルトと、該転写ベルトに電荷を付与する電荷付与手段と、該転写ベルトの表面に付着したトナー等を清掃するためのクリーニング装置とを有し、前記転写ベルトにより転写材を担持して像担持体上のトナー像を転写材上へ転写させ且つ転写材を静電的に吸着して搬送する転写ベルト装置において、前記クリーニング装置のクリーニング機構として、転写ベルト表面を摺擦してトナー等を機械的に除去するクリーニングブレードと、該クリーニングブレードよりベルト回転方向下流側に配設され転写ベルト表面に接触してトナー等を静電的に除去するクリーニングローラーと、該クリーニングローラーに転移したトナー等を除去する手段を備え、該クリーニングローラー表面と転写ベルト表面とが線速差を持って接触し、且つ外部と電気的にフロート状態にしたクリーニングローラーと駆動ローラーの間に電源を接続して電位差を付与する構成とした。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0012】
(実施例1)
図1は本発明の一実施例を示す転写ベルト装置の概略構成図である。図1において、像担持体である感光体ドラム1が回転自在に設けられ、その外周には、図示を省略しているが、感光体ドラム1の表面を一様に帯電する帯電装置、感光体ドラム1の帯電部分に静電潜像を形成する手段(原稿像の露光装置、あるいはレーザー走査光学系やLED光書込光学系等により画像信号に応じた光書込を行う光書込装置)、この静電潜像をトナーで現像する現像装置、転写後の感光体ドラム1の表面を清掃する感光体クリーニング装置、感光体ドラム1の表面を除電する除電装置等のプロセスユニットが配置されている。
【0013】
そして感光体ドラム1の下方には転写ベルト装置が配設され、この転写ベルト装置には、導電性のローラー(例えば金属ローラー)からなる張架手段である駆動ローラー4と従動ローラー5、及び該駆動ローラー4と従動ローラー5に巻回された転写手段である転写ベルト3が設けられている。また、転写ベルト3の感光体ドラム1とのニップ部近傍には、該転写ベルト3の裏面側に接触して転写バイアスを印加する導電性の転写バイアスローラー6が配置されている。
【0014】
転写ベルト3は、例えばゴム系材料等の弾性部材からなる弾性層と表面コーティング層の2層構造で構成された中抵抗の無端状ベルトであり、JISK6911に準拠した測定による電気抵抗が、DC100V印加時において、表面コーティング層はベルト表面の表面抵抗率が1×10Ω〜1×1012Ω、その内側の弾性層の表面抵抗率が1×10Ω〜1×10Ωに、そしてその体積抵抗率が5×10Ω・cm〜5×1010Ω・cmに設定されているものである。
【0015】
転写バイアスを印加するための転写バイアスローラー6は、転写ベルト3の移動方向において感光体ドラム1とのニップ部の下流側で、転写ベルト3の裏面側に接触するように設けられており、転写ベルト3に対して感光体ドラム1上のトナーの帯電極性と逆極性の電荷を付与するための接触電極を構成しており、転写電源7に接続されている。尚、転写バイアスローラー6に代えて、ブラシ状やブレード状のバイアス印加部材を用いることもできる。
【0016】
駆動ローラー4及び従動ローラー5は転写電源7内の制御回路を介してアースに接続され、転写ベルト3上に流れる電流を帰還電流として検出するためのものであり、この駆動ローラー4及び従動ローラー5からの帰還電流I,Iの検出によって転写バイアスローラー6から転写ベルト3への供給電流Iが制御(定電流制御)される。このため、転写電源7は、各ローラー4,5からの帰還電流I,Iに応じて転写バイアスローラー6への供給電流Iを設定するため制御回路と高圧電源により構成されている。
【0017】
このような転写ベルト装置においては、レジストローラー2から転写紙Sが繰り出されるのに合わせて、転写ベルト3が図中の矢印A方向に回動されると共に、図示しない制御部からの信号で例えばDCソレノイド8(あるいはカム機構等)と押し上げレバー9よりなる接離機構により転写ベルト17aが押し上げられ感光体ドラム1に当接し、感光体ドラム1との対向位置で転写紙Sを感光体ドラム1に接触させながら搬送することができる幅のニップ部が形成される。そして、転写紙Sが前記ニップ部に進入すると、転写電源7により転写バイアスローラー6に転写バイアスが印加され、転写ベルト3上には感光体ドラム1上のトナーの極性と逆の極性の電荷が付与されて転写が行われる。
【0018】
この転写バイアスは、感光体ドラム1の線速度(例えば330mm/sec)、転写ベルト3の抵抗、温・湿度等の環境等により変化し、感光体ドラム1上のトナーの極性に応じて0〜±7kVの範囲で転写電源7から印加されるが、これは以下のような定電流制御の結果、転写バイアスが可変設定される。すなわち、転写電源7内の高圧電源から転写バイアスローラー6に出力された電流値をIとし、転写ベルト3を介して各ローラ4,5から転写電源7の制御回路を介して接地側に流れる帰還電流値を検出した際の値をI,Iとした場合、
−I−I=IOUT (但し、IOUT:一定)
の関係が得られるようにIの値を制御している。
【0019】
これは、温度、湿度等の環境条件の変化や転写ベルト3の製造品質に生じるバラツキに拘らず、転写紙S上での表面電位を安定させることによって転写効率の変化を無くすようにするためである。つまり、転写ベルト3及び転写紙Sを通して感光体ドラム1側に流れる電流をIOUTとして見立てることによって、転写紙S上での表面抵抗の低抵抗化あるいは高抵抗化による転写ベルト3への電流の流れ易さの変化が転写紙Sの分離性能や転写性能に影響してしまうのを防止するようになっている。
【0020】
感光体ドラム1からの画像転写が行われると、これと同時に転写紙Sも帯電する。従って、転写ベルト3の真電荷と転写紙S側に発生する分極電荷との関係により、転写紙Sを転写ベルト3上に静電的に吸着して感光体ドラム1からの転写紙Sの分離が行える。そして、感光体ドラム1の曲率分離を利用した転写紙S自らの腰の強さによる剥離動作によって転写紙Sの分離が助長される。
【0021】
しかし、このような静電吸着は、環境条件の変化により、高湿度の場合には、転写紙Sに電流が流れやすくなるので転写紙の分離がうまくいかなくなる。このため、転写ベルト3の表面コーティング層での抵抗値が若干高めに設定してあることから、ニップ部での転写紙Sへの真電荷の移行を遅らせ、さらには、転写バイアスローラ6をニップ部よりも転写紙搬送方向で下流側に位置させている。これにより、転写ベルト3から転写紙Sへの真電荷の移行を遅らせて、転写紙Sと感光体ドラム1との間での静電的な吸着関係を回避するようになっている。
この場合に用いる真電荷の移行を遅らせるとは、転写紙Sが感光体ドラム1側のニップ部に至るまでの上流側で転写紙Sへの電荷が発生しないことを意味している。このことから、転写紙Sの感光体ドラム1への巻き付きが防止され、また、感光体10からの転写紙Sの分離不良も防止されることになる。
【0022】
さらに、転写ベルト3側でも、環境変化による抵抗変化が少ないものが選択される方がよく、抵抗を制御する導電材料としては、カーボン、酸化亜鉛などを適量添加し、弾性体ベルトとしてゴムベルトを用いた場合には、クロロプレーンゴム、EPDMゴム、シリコーンゴム、エピクロルヒドリンゴムなどの吸湿性が少なく、抵抗値が安定した材質を選択することが望まれる。
尚、上記の感光体ドラム1側へ流れる電流IOUTの値は一義的なものではなく、搬送速度が遅い場合には減らすことができ、反対に搬送速度が早い時には増やすことになる。
【0023】
一方、ニップ部を通過した転写紙Sは、転写ベルト3の移動に合わせて静電吸着搬送され、駆動側のローラ4での曲率分離が行われる。また、駆動ローラ4で転写ベルト3から分離された転写紙Sは、図示しない定着装置19に搬送され、転写紙S上のトナーが加熱・加圧等により転写紙S上に定着される。
【0024】
転写紙Sへの画像転写及び分離が完了した転写ベルト3は、クリーニング装置10によりベルト表面を清掃される。転写ベルト3の表面を清掃するためのクリーニング装置10には、主クリーニング機構として、ポリウレタンからなるクリーニングブレード11が設けられており、該クリーニングブレード11で転写ベルト3表面を摺擦して転写ベルト3表面に付着する残存トナーや紙粉を機械的に払拭する。このクリーニングブレード11により転写ベルト3表面に付着する残存トナーや紙粉はほとんど除去されるが、転写ベルト3はゴム系材料等の弾性部材からなる弾性層の表面を樹脂でコーティングしたもので平滑性がよくなく、経時にコーティング層にひび割れが発生する等の可能性があり、クリーニングブレードのみでは十分なクリーニングが行えない場合がある。このため、本発明では副クリーニング機構として、転写ベルト3表面に付着する残存トナーや紙粉を電界により静電的に除去するクリーニング部材を設けて、クリーニングブレード11で除去しきれなかったトナーや紙粉を除去するようにしている。このクリーニング部材には、バイアスローラー方式、ファーブラシ方式等を用いることができるが、ここでは、導電性のクリーニングローラー12(例えば金属ローラー)を用いたバイアスローラー方式を採用し、クリーニングブレード11よりベルト回転方向下流側で転写ベルト3の表面に接触させてクリーニングローラー12を配設している。
【0025】
上記クリーニングローラー12には、転写ベルト3−クリーニングローラー12間に電界を形成するためのクリーニングバイアス電源15が接続されており、トナー(正規帯電トナーまたは逆帯電トナー)や紙粉を転写ベルト3上からクリーニングローラー12上に静電的に転移させる。そして、クリーニングローラー12上に転移したトナーや紙粉は、該クリーニングローラー12の表面を摺擦するローラークリーニングブレード13で除去される。クリーニングブレード11とクリーニングローラー12により転写ベルト3から除去されたトナーや紙粉は、クリーニング装置10のユニット下部に設けられたトナー回収コイル14により、図示しない廃トナータンクに搬送される。尚、クリーニングバイアス電源15によりクリーニングローラー12に印加されるバイアスは定電圧制御されており、その極性は転写ベルト上のトナーの極性に応じて異なる。このため、クリーニングバイアス電源15には、直流電源とその電圧制御回路、及び極性を反転するスイッチング回路等が設けられている。
【0026】
ところで、クリーニングローラー12は転写ベルト3に従動して回転されるが、転写ベルト3とクリーニングローラー12が同速で回転され線速差を持たない場合、クリーニング性にそれぞれの表面性が影響しやすい。そのため、表面性の影響を除き、ある程度のクリーニング性を確保するためには、転写ベルト−クリーニングローラー間に比較的大きな電界を形成しなければならない。しかし、そのような大きな電界を形成するには、クリーニングローラーに高電圧を印加しなければならないが、クリーニングローラーに高電圧を印加すると、クリーニングローラーから転写ベルトへの電流のリークにより転写の電界へ悪影響を及ぼす畏れがある。そこで本発明では、クリーニングローラー12表面と転写ベルト3表面とが線速差を持って接触するように構成して表面性の影響を除いている。
【0027】
ここで一例を示すと、本実施例では図1に示すように、駆動ローラー4の下流側で転写ベルト3に対し導電性のクリーニングローラー(例えば金属ローラー)12を約1mm食い込ませ、連れ回り方向に1.5倍の線速で回転させた。また電気的には、駆動ローラー(例えば金属ローラー)4を接地し、クリーニングバイアス電源15によりクリーニングローラー12に+400Vのバイアスを印加したところ、良好なクリーニング性能が得られた。これは、従来の転写ベルト3とクリーニングローラー12が同速で回転され線速差を持たない場合で、駆動ローラー4を接地しクリーニングローラー12に約+700Vのバイアスを印加した時、及び駆動ローラー4をフロート(電気的に浮いた状態)にしクリーニングローラー12に約+2.5kVのバイアスを印加した時と、ほぼ同等のクリーニング効果があった。
【0028】
尚、図1の構成で駆動ローラー4をフロート状態とした場合には、駆動ローラー4の電位が転写バイアスローラー6の電位に近づき転写ベルト3が除電されないため、接地したときと同等の電界を形成するためには約+2.5kVのバイアスが必要であった。また、経時での転写ベルト3のクリーニング性は従来が100K枚(K=千)程度のプリントで裏面にトナー汚れが発生したのに対して、本実施例では400K枚のプリントでもトナー汚れは発生しなかった。
【0029】
本実施例では、クリーニングローラー12に金属ローラーを用いたため、より均一な接触を得るために駆動ローラー4の下流側で転写ベルト3に食い込ませたが(ベルトとローラーが面接触している状態)、必ずしもこの構成でなくとも良い。すなわち、転写ベルト3表面とクリーニングローラー12表面の間に、転写ベルト3上のトナーをクリーニングローラー12側へ転移させる電界を形成できればよいため、例えば図2(a)に示すように、クリーニングローラー12を転写ベルト3を介して駆動ローラ4に当接するようにしても良く、この場合は駆動ローラー4を接地して対向電極とすることにより、クリーニングローラー12−駆動ローラー4間距離(電極間距離)が短くなるため、小さな電位差でもより大きな電界を形成でき、クリーニングローラー12に印加するバイアス電圧を低く設定できる。
【0030】
また、図2(b)のように転写ベルト3を介して駆動ローラ4と当接されるクリーニングローラーをソフトローラー12’とすれば、転写ベルト3にソフトローラー12’が食い込み、ソフトで均一な面接触が得られるため、クリーニング性能が向上する。尚、ソフトローラー12’の構成としては、図3(a)に示すように金属ローラーの表面を弾性体層で覆ったものや、導電性の弾性材料でローラーを構成したもの等がある。
【0031】
また、クリーニングローラー12を駆動ローラー4から遠ざけた位置に配置した場合は、駆動ローラー4に当接させる場合よりも、よりソフトで均一な接触が得られるが、駆動ローラー4を接地する方式では電極間距離が離れるため、転写ベルト3上のトナー層にかかる電界が小さくなってしまい、クリーニングローラー12に印加するバイアス電圧を大きくしなければならなくなる。そこでこのような場合には、図2(c)に示すように、クリーニングローラー12に対向する転写ベルト3の裏側に対向電極となる導電性部材16を設けて該導電性部材16を接地する構成とすれば、電極間距離はクリーニングローラー12−導電性部材16間距離となり、小さな電位差で大きな電界が形成できるようになり、クリーニングローラー12に印加するバイアス電圧を低く設定できる。尚、上記導電性部材16は例えば金属板等からなり、バネ等により転写ベルト3を介してクリーニングローラー12に押圧され常に接触が保たれるようになっている。
【0032】
尚、上記実施例では、クリーニングローラー12として金属ローラーや図3(a)に示すようなソフトローラーを用いた例を示したが、金属ローラーの場合には転写ベルト3側に電流がリークする畏れがある。そこでこれを防止するため、クリーニングローラー12は、図3(b)に示すような金属ローラーの表面に高抵抗塗料のコーティングを施したコーティングローラーとしても良い。
さらにクリーニングローラー12への印加バイアスやクリーニングローラー12の線速を必要に応じて変更しても効果が得られる。
【0033】
(実施例2)
次に図4は本発明の別の実施例を示す転写ベルト装置の概略構成図である。図4に示す転写ベルト装置では、クリーニングローラー12と駆動ローラー4を導通させて同電位とし且つ外部と電気的にフロート状態にし、さらにクリーニングローラー12を連れ回り方向に転写ベルト3の0.5倍の線速で回転させたものであるが、この点を除いた構成は図1に示した実施例と同じである。
【0034】
本実施例の場合、駆動ローラー4は電気的にフロートであるため、従動ローラー5側を転写電源7内の制御回路を介してアースに接続し、転写ベルト3上に流れる電流を帰還電流として検出するものであり、この従動ローラー5からの帰還電流Iの検出によって転写バイアスローラー6から転写ベルト3への供給電流Iが制御(定電流制御)される。この転写バイアスは、感光体ドラム1の線速度、転写ベルト3の抵抗、温・湿度等の環境等により変化し、感光体ドラム1上のトナーの極性に応じて0〜±7kVの範囲で転写電源7から印加されるが、この場合は以下のような定電流制御により、転写バイアスが可変設定される。すなわち、転写電源7内の高圧電源から転写バイアスローラー6に出力された電流値をIとし、転写ベルト3を介して従動ローラ5から転写電源7の制御回路を介して接地側に流れる帰還電流値を検出した際の値をIとした場合、
−I=IOUT (但し、IOUT:一定)
の関係が得られるようにIの値を制御している。
【0035】
図4の構成の場合、駆動ローラー4が電気的にフロートであるため、駆動ローラー4の電位が転写バイアスローラー6の電位に近づき、駆動ローラー4と導通しているクリーニングローラー12も駆動ローラー4と同電位となるが、クリーニングローラー12も外部と電気的にフロートであるため、転写電源7からの電流がクリーニングローラー12から漏れたり、クリーニングローラー12側から転写電源7に電流が入り込んだりすることがなく、上述の転写電流制御が簡素化できる。
【0036】
本実施例のようにクリーニングローラー12と駆動ローラー4を導通させて同電位とし且つ外部と電気的にフロート状態にし、さらにクリーニングローラー12を連れ回り方向に転写ベルト3の0.5倍の線速で回転させた場合、前述の実施例1の構成でのクリーニングローラーへの印加バイアス約+100Vの時と同程度のクリーニング効果であった。また、経時での転写ベルトのクリーニング性は従来が100K枚程度のプリントで転写紙裏面にトナー汚れが発生したのに対して、400K枚のプリントでもトナー汚れは発生しなかった。また、クリーニングローラー12の線速は上記実施例に限られるものではなく、必要に応じて変更しても効果は得られる。
【0037】
尚、クリーニングローラー12と駆動ローラー4が同電位でも、転写ベルト3に付着しているトナーは帯電しているためクリーニングローラー12側に転移して除去されるが、このように同電位でも帯電したトナーが転移することは、現像プロセスでも確認されている。
また、図4の例ではクリーニングローラー12と駆動ローラー4を同電位としたが、図2(c)のように対向電極となる導電性部材16を設けて、該導電性部材16とクリーニングローラー12を同電位としても同様の効果が得られる。
【0038】
(実施例3)
次に図5は本発明のさらに別の実施例を示す転写ベルト装置の概略構成図である。前記実施例2のように、クリーニングローラー12と、対向電極となる駆動ローラー4(あるいは図2(c)の導電性部材16)が同電位でもトナーはクリーニングローラー12側へ転移するが、図5に示すように、外部と電気的にフロート状態にしたクリーニングローラー12と駆動ローラー4の間に電源15を接続して電位差を与える構成としてもよく、このようにクリーニングローラー12と駆動ローラー4に電位差を与えることにより、転写ベルト3からクリーニングローラー12へのトナーの転移をより効果的に行うことができる。尚、当然ながら、クリーニングローラー12と駆動ローラー4の間に接続される電源15の極性の向きは、転写ベルト3に付着しているトナーの極性に応じて異なる。また、この構成では、外部と電気的にフロート状態にしたクリーニングローラー12と駆動ローラー4の間に電源15を接続して小さな電位差を付与するだけであるので、転写電源側に影響を与えることがない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る転写ベルト装置では、クリーニング装置のクリーニング機構として、転写ベルト表面を摺擦してトナー等を機械的に除去するクリーニングブレードと、該クリーニングブレードよりベルト回転方向下流側に配設され転写ベルト表面に接触してトナー等を静電的に除去するクリーニングローラーと、該クリーニングローラーに転移したトナー等を除去する手段を備えているので、クリーニングブレードとクリーニングローラーにより、転写ベルト上に付着したトナー等を確実に除去することができ、さらに、クリーニングローラー表面と転写ベルト表面とが線速差を持って接触する構成としたので、表面性の影響を除くことができ、転写ベルト−クリーニングローラー間の電位差が、クリーニングローラーが等速で接触している従来のバイアスローラー方式より小さな電位差でも同等のクリーニング効果を得ることができ、転写バイアス側への影響も防止することができる。
【0040】
請求項記載の転写ベルト装置では、クリーニング装置のクリーニング機構として、転写ベルト表面を摺擦してトナー等を機械的に除去するクリーニングブレードと、該クリーニングブレードよりベルト回転方向下流側に配設され転写ベルト表面に接触してトナー等を静電的に除去するクリーニングローラーと、該クリーニングローラーに転移したトナー等を除去する手段を備えているので、クリーニングブレードとクリーニングローラーにより、転写ベルト上に付着したトナー等を確実に除去することができ、さらに、クリーニングローラー表面と転写ベルト表面とが線速差を持って接触し、且つクリーニングローラーとその対向電極となる部材の少なくとも一部が略同電位である構成としたので、表面性の影響を除くことができ、クリーニングローラーにバイアス電圧を印加しなくても(あるいはクリーニングローラーと対向電極間に小さな電位差を付与するだけで)クリーニングが可能となり、簡単な構成でクリーニング効果を得ることができる。また、駆動ローラー等の対向電極とクリーニングローラーを略同電位として且つ外部と電気的にフロート状態にすることにより、転写電源からの電流がクリーニングローラーから漏れたり、クリーニングローラー側から転写電源に電流が入り込んだりすることがなく、転写バイアス側への影響を確実に防止できるので、転写電流制御が簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す転写ベルト装置の概略構成図である。
【図2】転写ベルトに対するクリーニングローラーの当接位置と当接のさせ方の例を示す図である。
【図3】クリーニングローラーの構成例を示す図である。
【図4】本発明の別の実施例を示す転写ベルト装置の概略構成図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例を示す転写ベルト装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体)
3 転写ベルト
4 駆動ローラー(対向電極)
5 従動ローラー
6 転写バイアスローラー(電荷付与手段)
7 転写電源(電荷付与手段)
10 クリーニング装置
11 クリーニングブレード
12 クリーニングローラー(金属ローラー)
12’ クリーニングローラー(ソフトローラー)
13 ローラークリーニングブレード
14 トナー回収コイル
15 クリーニングバイアス電源
16 導電性部材(対向電極)

Claims (2)

  1. 駆動ローラーと従動ローラーによって支張された転写ベルトと、該転写ベルトに電荷を付与する電荷付与手段と、該転写ベルトの表面に付着したトナー等を清掃するためのクリーニング装置とを有し、前記転写ベルトにより転写材を担持して像担持体上のトナー像を転写材上へ転写させ且つ転写材を静電的に吸着して搬送する転写ベルト装置において、
    前記クリーニング装置のクリーニング機構として、転写ベルト表面を摺擦してトナー等を機械的に除去するクリーニングブレードと、該クリーニングブレードよりベルト回転方向下流側に配設され転写ベルト表面に接触してトナー等を静電的に除去するクリーニングローラーと、該クリーニングローラーに転移したトナー等を除去する手段を備え、該クリーニングローラー表面と転写ベルト表面とが線速差を持って接触し、且つクリーニングローラーとその対向電極となる部材が略同電位であることを特徴とする転写ベルト装置。
  2. 駆動ローラーと従動ローラーによって支張された転写ベルトと、該転写ベルトに電荷を付与する電荷付与手段と、該転写ベルトの表面に付着したトナー等を清掃するためのクリーニング装置とを有し、前記転写ベルトにより転写材を担持して像担持体上のトナー像を転写材上へ転写させ且つ転写材を静電的に吸着して搬送する転写ベルト装置において、
    前記クリーニング装置のクリーニング機構として、転写ベルト表面を摺擦してトナー等を機械的に除去するクリーニングブレードと、該クリーニングブレードよりベルト回転方向下流側に配設され転写ベルト表面に接触してトナー等を静電的に除去するクリーニングローラーと、該クリーニングローラーに転移したトナー等を除去する手段を備え、該クリーニングローラー表面と転写ベルト表面とが線速差を持って接触し、且つ外部と電気的にフロート状態にしたクリーニングローラーと駆動ローラーの間に電源を接続して電位差を付与することを特徴とする転写ベルト装置。
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