JP4990111B2 - シート搬送装置 - Google Patents
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このようなシート搬送装置は,特に大型の画像形成装置にあっては,上流側と下流側とに,上流側搬送ローラ(例えば図1に示す搬送ローラ対18)及び下流側搬送ローラ(例えば図1に示すレジストローラ対19)を備え,これら上流側搬送ローラ及び下流側搬送ローラを,各々に対応して備えられた駆動モータで回転させている。
下記特許文献1では,この種のシート搬送装置が提案されており上流側搬送ローラ及び下流側搬送ローラのそれぞれに対応した駆動モータ,前記上流側搬送ローラと一体となったローラ軸に取り付けられた上流側回転伝達系,前記下流側搬送ローラと一体となったローラ軸に取り付けられた下流側回転伝達系,をそれぞれ備えている。
この種のシート搬送装置は,該シート搬送装置を組み込んだ画像形成装置における画像形成処理等の際には,前記上流側回転伝達系及び前記下流側回転伝達系が前記駆動モータの回転を前記上流側搬送ローラ軸及び前記下流側搬送ローラ軸に伝達する。
これにより,前記上流側搬送ローラ及び前記下流側搬送ローラが回転して,前記シートを前記下流側に搬送する。
また,前記シート搬送装置は,搬送されるシートが詰まった際(つまりジャムが生じた際)に,前記駆動モータが停止している状態で,ジャムが生じたシートを除去するため,手動操作手段を備えたジャム処理用回転伝達系が具備されている。
このようなジャム処理用回転伝達系は,前記上流側回転伝達系と前記下流側回転伝達系との間に連結されており,前記手動操作手段を回転させてその回転を前記上流側回転伝達系と前記下流側回転伝達系とに伝達して,前記上流側搬送ローラ及び前記下流側搬送ローラを回転させて,該シートの搬送方向下流側先端部を所定位置まで搬送する。
そのため,前記手動操作手段の回転を前記上流側回転伝達系及び前記下流側回転伝達系に伝達する機構が必要となり,前記ジャム処理用の回転伝達系の構成が複雑となり,更に設置スペースが大きくなる。
シートの搬送方向上流側に設けられた上流側搬送ローラ及び前記シートの搬送方向下流側に設けられた下流側搬送ローラを駆動モータにより回転させて前記シートを搬送するシート搬送装置において,
前記上流側搬送ローラと一体となった上流側搬送ローラ軸又は前記下流側搬送ローラと一体となった下流側搬送ローラ軸と同軸上に取り付けられ,前記駆動モータが停止している状態で回転させることで,前記上流側搬送ローラ軸又は前記下流側搬送ローラ軸を回転させる手動操作手段を具備してなるシート搬送装置に係る発明である。
前記シート搬送装置においては,前記駆動モータが停止した状態で前記手動操作手段により,前記手動操作手段と同軸上の前記上流側搬送ローラ軸又は前記下流側搬送ローラ軸が回転して,前記上流側搬送ローラ又は前記下流側搬送ローラを回転させるので,簡易な構成で前記ジャム処理機構が構成でき,そのために,前記シート搬送装置の小型化を図ることができる。
前記手動操作手段を,前記手動操作手段が取り付けられた前記上流側搬送ローラ軸上又は前記下流側搬送ローラ軸上で軸方向にスライドさせるスライド機構を具備してなることが考えられる。
前記手動操作手段を,前記手動操作手段が取り付けられた前記上流側搬送ローラ軸上又は前記下流側搬送ローラ軸上で軸方向にスライドさせることによって,前記手動操作手段の回転を,前記手動操作手段が取り付けられていない前記下流側搬送ローラ軸又は前記上流側搬送ローラ軸に伝達するか否かを切り換えてなることが考えられる。
シートのジャム状態によっては,前記上流側搬送ローラ及び前記下流側搬送ローラを回転させなければ,ジャムを解除できない場合があるからである。
出力画像が形成される像担持体又は該像担持体から前記出力画像が転写される被転写体に対して,前記像担持体に形成された前記出力画像又は前記被転写体に転写された前記出力画像を前記シートに転写させる転写手段を接離させる接離手段を具備しており,
前記スライド機構が,前記接離手段が前記転写手段を前記像担持体又は前記被転写体から離間させた際に,前記手動操作手段を,前記軸方向且つ前記上流側搬送ローラ又は前記下流側搬送ローラから遠ざかる方向にスライドさせることも考えられる。
本発明において,前記接離手段と前記スライド機構とが連動した動作を行うことで,前記像担持体又は前記被転写体から前記転写手段を離間させたときのみ,前記手動操作手段が操作可能になる。そのため,ジャムが生じたシートを,前記操作ノブを操作して搬送する際に,該シートの先端部が前記像担持体又は前記被転写体と前記転写手段との当接部分(転写ニップ部分)に当たることを防止でき,そのため,前記像担持体,前記被転写体の損傷を防止できる。
また,前記像担持体又は前記被転写体から前記転写手段を離間させていないときには前記手動操作手段が,前記軸方向且つ前記上流側搬送ローラ又は前記下流側搬送ローラに近づくスライドされた位置にあるので,通常のシート搬送の際における前記シート搬送装置の奥行き方向の大きさをコンパクトにできる。
前記手動操作手段を,前記手動操作手段の平面視における前記搬送方向上流側方向に回転させた際に,その回転を前記下流側搬送ローラの下流側搬送ローラ軸のみに伝達して,前記下流側搬送ローラの下流側搬送ローラ軸のみを前記下流側搬送ローラの下流側搬送ローラ軸の平面視における前記搬送方向上流側方向に回転させる逆回転機構を具備することも考えられる。
シートのジャム状況によっては,該シートを前記搬送方向下流側に搬送するだけでは,ジャムが生じたシートを除去できない場合があるからである。
更に,本発明は,
前記手動操作手段と,前記手動操作手段が取り付けられた前記上流側搬送ローラ軸又は前記下流側搬送ローラ軸との間には,前記手動操作手段の,前記手動操作手段の平面視における前記搬送方向下流側方向への回転のみを伝達するワンウェイクラッチが介在されてなることが考えられる。
前記通常のシート搬送の際に前記駆動モータにより前記上流側搬送ローラ及び前記下流側搬送ローラが前記搬送方向下流側方向へ回転してもその回転を前記手動操作手段に伝達させないためである。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るシート搬送装置X1を含んだ画像形成部Xの主要部を示す断面図,図2は第1の実施形態に係るシート搬送装置X1−1の概略平面図と概略側面図,図3は第2の実施形態に係るシート搬送装置X1−2の概略平面図と概略側面図,図4は転写ベルト回転ローラ17の周辺部材を含んだ第3の実施形態に係るシート搬送装置X1−3の概略平面図と概略側面図をそれぞれ示している。
図1に示す画像形成部Xは,プリンタや複写機,ファクシミリ装置,これらの複合機などの電子写真方式の画像形成装置に具備されている。
図1に示すように,画像形成部Xは,その表面にトナー像を担持する感光ドラム10(像担持体の一例),その感光ドラム10の表面を一様に帯電させる帯電部11,前記感光ドラム10表面にレーザ光を照射させ,その照射光によって露光することにより静電潜像を書き込む露光部12,その静電潜像にトナー剤(現像剤の一例)を供給することによりトナー像として現像する現像部13,現像部13により現像されたトナー像の濃度を検出する濃度検出部14,感光ドラム10表面に現像されたトナー像を除去するクリーニング部15,転写ベルト回転ローラ17,17(転写手段の一例)に懸け渡され,これらの転写ベルト回転ローラ17,17により回転駆動されて,シート搬送装置X1から搬送された記録紙(シートの一例)を搬送して,感光ドラム10表面に形成されたトナー像を転写させる転写ベルト16(被転写体の一例)を備えて概略構成される。
なお,本実施形態に係るシート搬送装置X1は,図示しない記録紙カセット或いは手差しトレイから前記画像形成部Xに至る部分に設けられた記録紙搬送系として機能する。
しかしながら,このようなシート搬送装置X1は,前記記録紙搬送系としてのみではなく,原稿(シートの一例)を読み取って画像データを生成する画像読取系,該画像読取系により原稿両面を読み取って画像データを生成するために,前記画像読取系により表面を読み取った原稿を反転させて再度画像読取系に搬送するための原稿反転系,前記画像形成部Xにより表面を現像した記録紙(シートの一例)を反転させて再度前記画像形成部Xに搬送するための記録紙反転系など,前記原稿や前記記録紙を搬送するための種々のシート搬送系に適用可能である。
ここに,前記搬送ガイド20は,上搬送ガイド20aと下搬送ガイド20bとが前記記録紙の搬送方向に対してテーパー状に設けられてテーパー状通路を構成しており,前記上搬送ガイド20aと前記下搬送ガイド20bとで,前記記録紙の撓みを補正しながら前記搬送ローラ対18により搬送された前記記録紙をレジストローラ対19へ導く。
更に,前記レジストローラ対19は,前記搬送ガイド20を通じて送り込まれた前記記録紙を,前記感光ドラム10表面上にトナー像が現像されるのに同期して前記感光ドラム10表面と前記転写ベルト16との当接部分(転写ニップ部分)に搬送する。
[第1の実施形態]
まず,シート搬送装置X1−1を図2に基づいて説明する。ここに,図2(a)はシート搬送装置Xの従動ローラ18b,19bを省略した概略平面図,図2(b)は図2(a)における操作ノブ28(本発明における手動操作手段の一例)を省略したシート搬送装置X1−1の概略側面図である。
前記シート搬送装置X1−1では,前記駆動ローラ18aと一体となった上流側駆動ローラ軸(本発明における上流側搬送ローラ軸の一例)18a1が,図示しない基台と一体の側板27に設けられた軸支持部27a1に,図示しない軸受を介して回転自在に装着されている。
また,前記上流側駆動ローラ軸18a1には,その同軸上に,ワンウェイクラッチ22を介して,プーリー24と一体となった操作ノブ28が取り付けられている。なお,該操作ノブ28は,下流側駆動ローラ軸19a1(本発明における下流側搬送ローラ軸の一例)の同軸上に取り付けられることも考えられる。
一方,前記シート搬送装置X1−1では,前記下流側駆動ローラ軸19a1が,前記側板27に設けられた軸支持部27a2に,図示しない軸受を介して回転自在に装着されている。
また,前記下流側駆動ローラ軸19a1には,その同軸上に,ワンウェイクラッチ23を介してプーリー25が取り付けられている。
そして,前記プーリー24と前記プーリー25とにプーリーベルト26が懸け渡されている。
但し,前記ワンウェイクラッチ22,23は,画像形成時に,前記搬送ローラ対18及びレジストローラ対19の前記搬送方向下流方向への回転が,前記操作ノブ28に伝達されないようにするために,前記プーリー24,25を,前記シートの搬送方向上流方向(図2では時計回り方向)に逆回転させた際には,その回転が前記上流側駆動ローラ軸18a1及び前記下流側駆動ローラ軸19a1に伝達せずに前記プーリー24,25が空転するように,一方向への回転のみを伝達するように構成されている。
一方,駆動モータM1,M2が停止している状態では前記のように,前記上流側駆動ローラ軸18a1又は前記下流側駆動ローラ軸19a1と同軸上に取り付けられた前記操作ノブ28を,前記シートの搬送方向下流方向へ回転させた際に,前記上流側駆動ローラ軸18a1及び前記下流側駆動ローラ軸19a1が,前記プーリー24,25に架け渡された前記プーリーベルト26によって同時に回転するので,前記シート搬送装置X1で生じたジャムを除去できる。
以上により,少なくとも,前記上流側駆動ローラ軸18a1又は前記下流側駆動ローラ軸19a1と同軸上に取り付けられた操作ノブ28を回転させれば,前記上流側駆動ローラ軸18a1又は前記下流側駆動ローラ軸19a1が回転するので,前記上流側駆動ローラ軸18a1又は前記下流側駆動ローラ軸19a1と同軸上に取り付けられた操作ノブ28を具備するという簡易な構成でジャム処理機構が実現でき,シート搬送装置X1の小型化を図ることができる。
[第2の実施形態]
次に,前記シート搬送装置X1−2を図3に基づいて説明する。ここに,図3(a)はシート搬送装置X1−2の従動ローラ18b,19bを省略した概略平面図,図3(b)は図3(a)における操作ノブ28(本発明における手動操作手段の一例)を省略した概略側面図である。
なお,図2に示したシート搬送装置X1−1と同一部材については同一符号を付して説明を省略する。
前記シート搬送装置X1−2では,通常のシート搬送の際(ジャム処理以外の際)には,駆動ローラ18aの上流側駆動ローラ軸18a1に摺動自在に取り付けられた操作ノブ28が,バネ33(本発明におけるスライド機構の一例)などの弾性体により,前記側面27に対して垂直方向且つ側面27から遠ざかる方向に常時付勢を受けている。
そのため,通常のシート搬送の際には,操作ノブ28と一体となった歯車29が遊び歯車31と噛み合っていない状態となる(図2の実線にて表示)。
このような構成において,通常のシート搬送の際には,前記駆動モータM1の駆動により前記上流側駆動ローラ軸18a1が回転するとともに前記駆動モータM2の駆動により前記下流側駆動ローラ軸19a1が回転する。
このような駆動モータM1,M2により前記上流側駆動ローラ軸18a1及び前記下流側駆動ローラ軸19a1が回転した状態でも,通常のシート搬送の際には,図2の実線にて表示したように,操作ノブ28と一体となった歯車29が遊び歯車31と噛み合っていない状態となっているので,前記上流側駆動ローラ軸18a1の回転により前記操作ノブ28が回転しても,その回転が,操作ノブ28が取り付けられていない下流側駆動ローラ軸19a1に伝達されない
したがって,前記シート搬送装置X1−1のような,前記下流側駆動ローラ軸19a1とプーリー25との間に設けられたワンウェイクラッチ23が不要であり,コストダウンが図れ,且つ,駆動モータM1の負荷を軽減できる。
一方,ジャム処理の際には,駆動モータM1,M2が停止した状態で操作ノブ28を側板27方向に押し込めば,操作ノブ28と一体となった歯車29が前記バネ33の付勢に反して側板27方向に移動して,遊び歯車31と噛み合う(図3の破線で表示)。
この状態で操作ノブ28を,該操作ノブの平面視における下流側方向(図3では反時計回り方向)に回転した際には,それにつれて前記歯車29が同方向に回転する。そして,前記遊び歯車31は,該遊び歯車31の平面視における上流側方向(図3では時計回り方向)に回転して前記歯車29の回転を前記歯車30に伝達するので,前記歯車30が前記歯車29とともに,前記歯車29,30の平面視における下流側方向(図3では反時計回り方向)に回転する。
これにより,前記操作ノブ28を,前記操作ノブ28の平面視における前記下流側方向に回転させた際に,前記搬送ローラ対18と前記レジストローラ対19とが,前記搬送ローラ対18と前記レジストローラ対19との平面視における前記下流側方向に回転する。
逆に,前記操作ノブ28を側板27方向に押し込んだ状態で前記搬送方向とは逆方向へ回転させた際には,前記操作ノブ28はワンウェイクラッチ22により空転するが,前記操作ノブ28の回転が前記遊び歯車31,前記歯車30を通じて前記下流側駆動ローラ軸19a1に伝達されるので,前記下流側駆動ローラ軸19a1のみを搬送方向とは逆方向に回転させることができる。
したがって,本実施形態では,本発明における逆回転機構が,前記ワンウェイクラッチ22,歯車30,遊び歯車31で具現化される。
そのため,前記搬送ローラ対18と前記レジストローラ対19との間で,シートに撓みを生じさせて摘み部分を形成することができ,その摘み部分を摘まんで該シートを容易に除去できる。
次に,シート搬送装置X1−3を図4に基づいて説明する。ここに,図4(a)は,転写ベルト回転ローラ17の周辺部材を含み,前記従動ローラ18b,19bを省略したシート搬送装置X1−3の概略平面図,図4(b)は図4(a)におけるシート搬送装置X1−3の概略側面図である。
なお,前記シート搬送装置X1−1及び前記シート搬送装置X1−2と同一部材については同一符号を付して説明を省略する。
シート搬送装置X1−3では,下流側駆動ローラ軸19a1と同軸上には操作ノブ28(本発明における手動操作手段の一例)が摺動可能に取り付けられており,該操作ノブ28は,下流側駆動ローラ軸19a1よりも下流側において前記感光ドラム10と前記転写ベルト回転ローラ17,17とが当接している際には,バネ33などの弾性体により側面27に対する常時付勢を受けて保護カバー38内に収容されている。この状態では,前記操作ノブ28が前記駆動ローラ19a及び遊び歯車41との接続が遮断された状態となっている。
また,上流側駆動ローラ軸18a1と同軸上には,前記ワンウェイクラッチ22を介在させて歯車39が取り付けられている。
更に,前記下流側駆動ローラ軸19a1よりも前記下流側方向では,操作ノブ押し出しレバー35が具備されている。
該操作ノブ押し出しレバー35を,該操作ノブ押し出しレバー35の平面視における前記下流側方向(図4では反時計回り方向)に回転させると,その回転に伴って前記カム34が同方向へ回転し,これにより前記カム34上に載った転写ベルト回転ローラ17,17の軸が落下する。
そして,前記操作ノブ押し出しレバー35を一点鎖線で示す想像図の位置に到達させると,前記感光ドラム10と前記転写ベルト回転ローラ17,17とが離間する。
また,該操作ノブ押し出しレバー35を前記下流側方向に回転させると,その回転に伴って歯車36が同方向に回転し,そして後述するスライド機構により操作ノブ28がバネ33の付勢に反して前記下流側駆動ローラ軸19a1の軸方向に移動して,前記保護カバー38より飛び出す。
その際,前記操作ノブ28が,前記下流側駆動ローラ軸19a1及び前記歯車39と結合する(図4(a)の2点鎖線で示す)。
前記シート搬送装置X1−3では,前記通常のシート搬送の際には,前記駆動モータM1が駆動して前記上流側駆動ローラ軸18a1を回転させるとともに前記駆動モータM2が駆動して前記下流側駆動ローラ軸19a1を回転させる。その際,前記操作ノブ28は,前記下流側駆動ローラ軸19a1との接続が遮断されているので空転し,前記歯車39は前記上流側駆動ローラ軸18a1との間で前記ワンウェイクラッチ22が介在しているので空転する。そのため,駆動モータM1,M2の負担を軽減できる。
一方,ジャム処理の際には,駆動モータM1,M2が停止した状態で,前記したように,操作ノブ押し出しレバー35を,一点鎖線で示す想像線で示す位置まで回転させて,前記感光ドラム10と前記転写ベルト回転ローラ17,17とを離間させるとともに,前記操作ノブ28と前記下流側駆動ローラ軸19a1及び前記歯車39とを噛み合わせる。
また,歯車36がカム34の回転により,前記歯車36の平面視における上流側方向に回転し,これにより,操作ノブ押し出し歯車40が,該操作ノブ押し出し歯車40の平面視における上流側方向に回転して,前記操作ノブ28が実線で示す元の位置に戻る。
したがって,本実施形態におけるシート搬送装置X1では,本発明における接離手段が,前記カム34と前記操作ノブ押し出しレバー35とを備えて具現化されるとともに,本発明におけるスライド機構が,後述する構成により具現化されており,前記接離手段と前記スライド機構とが協働して,前記した作用を実現している。
前記操作ノブ28は,前記下流側駆動ローラ軸19a1に貫入され,前記側板27と対向する面とは逆方向(図4では下方向)の面に複数の爪が形成された噛合面28bを有する歯車部28aと,摘み部28cと,を備えて概略構成される。また,前記下流側駆動ローラ軸19a1の先端部には,周縁部に複数の爪が形成された噛合先端部19a2が,前記噛合面28bと対向して固着されている。
本実施形態におけるシート搬送装置X1では,このような前記下流側駆動ローラ軸19a1及び前記操作ノブ28の構成により,前記下流側駆動ローラ軸19a1の噛合先端部19a2と,前記操作ノブ28の噛合面28bとが噛み合って,前記操作ノブ28の回転が前記下流側駆動ローラ軸19a1に伝達される。
前記操作ノブ28が前記下流側駆動ローラ軸19a1及び前記歯車39と結合した状態では,前記操作ノブ28が,前記操作ノブ28の平面視における前記下流側方向(図4(b)では反時計回り方向)に回転された際に,その回転が前記下流側駆動ローラ軸19a1に伝達され,前記下流側駆動ローラ軸19a1が,前記下流側駆動ローラ軸19a1の平面視における前記下流側方向(図4では反時計回り方向)に回転する。
これと同時に,前記操作ノブ28の回転が前記遊び歯車41にも伝達され,前記遊び歯車41の回転が前記歯車39に伝達されて,前記歯車39が,前記歯車39の平面視における前記下流側方向(図4(b)では反時計回り方向)に回転する。
そのため,前記操作ノブ28を,前記操作ノブ28の平面視における前記下流側方向(図4では反時計回り方向)に回転させた際に,前記搬送ローラ対18と前記レジストローラ対19とが,これらの平面視における前記下流側方向(図4では反時計回り方向)に回転する。
したがって,本実施形態のシート搬送装置X1では,前記逆回転機構が,前記ワンウェイクラッチ22,前記噛合先端部19a2,前記噛合面28bを備えて概略構成される。
そのため,前記操作ノブ28を逆回転させて,前記下流側駆動ローラ軸19a1のみを,その平面視における前記上流側方向に回転させて,前記搬送ローラ対18と前記レジストローラ対19との間で該シートに撓みを生じさせて該シートを除去できる。
操作ノブ押し出し歯車40は,該操作ノブ押し出し歯車40の周壁部に形成された歯車部40a,下流側駆動ローラ軸19a1の径に対応した径の貫入孔40b,該貫入孔40bの外周を覆い側面部40eに対して垂直方向に起立している起立壁40c,前記突起部40dを備えて概略構成される。
また,前記起立壁40cは,図示した側面部40eだけでなく,その裏面となる側面部40eにも備えられており,一方の側面部40e側の起立壁40cの端面が側板27に当接し,他方の側面部40e側の起立壁40cの端面が後述する操作ノブ28に当接する。
そして,前記突起部40dが,側面部40eの円周方向に対して平行に設けられており,一端(前記突起部40dの平面視における上流側の端部)から他端(前記突起部40dの平面視における下流側の端部)にかけて,側面部40eに対して垂直方向に高くなる傾斜部40d1が設けられている。
すると,傾斜部40d1も前記突起部貫入孔27a4の内周壁面に当接しながら矢印A方向に移動して,その結果,前記突起部貫入孔27a4から抜け出て側板27の側面に乗り上がる。これにより,操作ノブ28を後述するバネ33の付勢に逆らって押し出す。
逆に,前記操作ノブ押し出し歯車40が,その平面視における前記上流側方向に回転した際には,前記突起部40dが,傾斜部40d1が矢印Aとは逆方向に移動するので,前記突起部貫入孔27a4に貫入する。
このようなスライド機構が前記接離手段と協働して,前記したような作用をなすため,通常のシート搬送の際には,前記操作ノブ28が保護カバー38の内部に収容された状態とされ,ジャム処理の際のみ,操作ノブ28が保護カバー38内部から押し出されて使用可能となり,これにより,シート搬送装置X1をコンパクトなサイズにできる。
また,前記接離手段により前記感光ドラム10から前記転写ベルト回転ローラ17,17を離間させた際に操作ノブ28を使用したジャム処理が可能となるため,ジャムが生じたシートの下流側先端部が転写ニップ部に当たり,前記感光ドラム10や前記転写ベルト16を損傷することを防止できる。
10…感光ドラム(像担持体の一例)
16…転写ベルト(被転写体の一例)
17…転写ベルト回転ローラ(転写手段の一例)
18…搬送ローラ対(上流側搬送ローラの一例)
18a1…上流側駆動ローラ軸(上流側搬送ローラ軸の一例)
19…レジストローラ対(下流側搬送ローラの一例)
19a1…下流側駆動ローラ軸(下流側搬送ローラ軸の一例)
19a2…噛合先端部
22…ワンウェイクラッチ
24,25…プーリー
26…ベルト
27a4…突起部貫入孔
28…操作ノブ(手動操作手段の一例)
28a…歯車部
28b…噛合部
29,30,36,39…歯車
31,37,41…遊び歯車
34…カム
35…操作ノブ押し出しレバー
40…操作ノブ押し出し歯車
Claims (4)
- シートの搬送方向上流側に設けられた上流側搬送ローラ及び前記シートの搬送方向下流側に設けられた下流側搬送ローラを駆動モータにより回転させて前記シートを搬送するシート搬送装置において,
前記上流側搬送ローラと一体となった上流側搬送ローラ軸又は前記下流側搬送ローラと一体となった下流側搬送ローラ軸と同軸上に取り付けられ,前記駆動モータが停止している状態で回転させることで,前記上流側搬送ローラ軸又は前記下流側搬送ローラ軸を回転させる手動操作手段と,
前記手動操作手段を,前記手動操作手段が取り付けられた前記上流側搬送ローラ軸上又は前記下流側搬送ローラ軸上で軸方向にスライドさせるスライド機構と,
出力画像が形成される像担持体又は該像担持体から前記出力画像が転写される被転写体に対して,前記像担持体に形成された前記出力画像又は前記被転写体に転写された前記出力画像を前記シートに転写させる転写手段を接離させる接離手段
を具備し,
前記スライド機構が,前記接離手段が前記転写手段を前記像担持体又は前記被転写体から離間させた際に,前記手動操作手段を,前記軸方向且つ前記上流側搬送ローラ又は下流側搬送ローラから遠ざかる方向にスライドさせてなるシート搬送装置。 - 前記スライド機構が,
前記手動操作手段を,前記手動操作手段が取り付けられた前記上流側搬送ローラ軸上又は前記下流側搬送ローラ軸上で軸方向にスライドさせることによって,前記手動操作手段の回転を,前記手動操作手段が取り付けられていない前記下流側搬送ローラ軸又は前記上流側搬送ローラ軸に伝達するか否かを切り換えてなる請求項1に記載のシート搬送装置。 - 前記手動操作手段を,前記手動操作手段の平面視における前記搬送方向上流側方向に回転させた際に,その回転を前記下流側搬送ローラ軸のみに伝達して,前記下流側搬送ローラ軸のみを前記下流側搬送ローラ軸の平面視における前記搬送方向上流側方向に回転させる逆回転機構を具備してなる請求項1または請求項2に記載のシート搬送装置。
- 前記手動操作手段と,前記手動操作手段が取り付けられた前記上流側搬送ローラ軸又は前記下流側搬送ローラ軸との間には,前記手動操作手段の,前記手動操作手段の平面視における前記搬送方向下流側方向への回転のみを伝達するワンウェイクラッチが介在されてなる請求項1〜3のいずれかに記載のシート搬送装置。
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