JP7225751B2 - 用紙搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙搬送装置および画像形成装置に関する。
用紙を搬送する用紙搬送装置が、例えば用紙上に画像を形成する画像形成装置など、様々な装置に組み込まれている。用紙搬送装置には、搬送中の用紙が紙詰まりを生じたときに、それを取り除く機構を組み込んでおく必要がある。
ここで、特許文献1には、紙詰まりが発生した時に搬送機構を手動操作で駆動する排紙ダイアルを筐体の外部に置いたプリンタが開示されている。
また、特許文献2には、1つの搬送ローラ対を手動により回転させるためのジャム解除ダイヤルと複数の搬送ローラ対の各ローラ軸とを繋ぐベルトを備えた用紙搬送装置が開示されている。
また、引用文献3には、紙詰まりが発生した時に搬送部材を手動で駆動するレバーを備えた画像形成装置が開示されている。
特開2009-073634号公報 特開2010-132386号公報 特開2014-149463号公報
近年、用紙搬送装置が組み込まれている装置、例えば画像形成装置には、益々の小型化が要求されてきており、紙詰まり発生時に詰まった用紙を手動操作で取り除くための機構(以下、用紙取除き機構とも称する)を組み込むスペースが極めて限られてきている。
本発明は、第1の用紙搬送ローラの回転軸にギアとダイアルを隣接して配置しないものよりも小型の用紙取除き機構を備えた用紙搬送装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1は、
回転駆動力を受けて回転し用紙を搬送する第1の用紙搬送ローラと、
前記第1の用紙搬送ローラの回転軸の、用紙が通過する用紙通過領域から外れた一方の端部寄りの位置に固定され、該第1の用紙搬送ローラの回転を、該第1の用紙搬送ローラよりも用紙搬送方向上流側に配置された第2の用紙搬送ローラに向けて伝達するギアと、
前記ギアよりもさらに前記第1の用紙搬送ローラの前記一方の端部寄りであって該ギアに隣接した位置に配置され、手で回転されることにより該ギアを回転させるダイアルと
前記ギアの周面の上部に該ギアから離間した状態に被せられた円弧形状の部分を有するギアカバーとを備え、
前記ギアカバーが、前記ダイアルを手動で回転させる向きにおける、前記円弧形状の部分の下流側に隣接した位置に立設した指掛部を有することを特徴とする用紙搬送装置である。
請求項2は、前記ダイアルが、該ギアカバーの円弧形状の部分の外面の、前記第1の用紙搬送ローラの回転中心線からの距離よりも、大きな最大半径を有することを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置である。
請求項3は、前記ダイアルが、円筒側面形状の面と該円筒側面形状の面に立設した複数のリブとを有する周面を有し、前記回転中心線から該リブの頂部までの距離が該回転中心線から該ギアカバー外面までの距離よりも大きな距離であることを特徴とする請求項2に記載の用紙搬送装置である。
請求項4は、前記回転中心線から前記円筒側面形状の面までの距離が該回転中心線から該ギアカバー外面までの距離よりも大きな距離であることを特徴とする請求項3に記載の用紙搬送装置である。
請求項は、前記指掛部の、前記円弧形状の部分を向いた面に対する裏面に、上下方向に配列された複数の凹部もしくは凸部が形成されていることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の用紙搬送装置である。
請求項は、前記第1の用紙搬送ローラを軸受を介して回転可能に支持するとともに搬送されてきた用紙を案内する用紙案内部材を備え、前記ギアカバーが、該用紙案内部材と一体成形された部品であることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の用紙搬送装置である。
請求項は、前記ダイアルが、前記第1の用紙搬送ローラの回転軸にスナップフィットにより取り付けられていることを特徴とする請求項1からのうちのいずれか1項に記載の用紙搬送装置である。
請求項は、前記ギアが、前記ギアカバーとは異なる色を有し、前記ギアカバーが、前記ダイアルの回転操作の方向を示す形状の、前記円弧形状の部分の外面と内面とに貫通した孔を有することを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の用紙搬送装置である。
請求項は、請求項1からのうちのいずれか1項に記載の用紙搬送装置を備え、該用紙搬送装置により搬送されてきた用紙上に画像を形成することを特徴とする画像形成装置である。
請求項1の用紙搬送装置および請求項の画像形成装置によれば、第1の用紙搬送ローラの回転軸にギアとダイアルを隣接して配置しないものよりも小型の用紙取除き機構が実現する。
また、請求項1の用紙搬送装置および請求項9の画像形成装置によれば、指掛部を有しない場合と比べ、操作性が高い。
請求項2の用紙搬送装置によれば、ギアカバーの円弧形状の部分の外面の回転中心線からの距離よりも最大半径が小さいダイアルを備えた場合と比べ、操作性が高い。
請求項3の用紙搬送装置によれば、回転中心線からリブの頂部までの距離が回転中心線からギアカバー外面までの距離よりも小さい場合と比べ、操作性が高い。
請求項4の用紙搬送装置によれば、前記回転中心線から円筒側面形状の面までの距離が回転中心線からギアカバー外面までの距離よりも小さい場合と比べ、操作性が高い。
請求項の用紙搬送装置によれば、指掛部の裏面が平坦な場合と比べ、操作性が高い。
請求項の用紙搬送装置によれば、ギアカバーが、用紙案内部材とは別体な部品である場合と比べ、省スペースに寄与する。
請求項の用紙搬送装置によれば、第1の用紙搬送ローラの回転軸にダイアルをねじ止めする場合と比べ、省スペースに寄与する。
請求項の用紙搬送装置によれば、ダイアルの回転操作の方向を示すラベルを貼付する場合と比べ、低コスト化に寄与する。
本発明の一実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。 搬送ローラを示した平面図である。 図2に示した円Dの部分の拡大図である。 回転駆動力を上流側の搬送ローラに伝達するギア列を示した模式図である。 ダイアルが配置された側の先端部分であって、ダイアルが取り外された状態を示した斜視図である。 搬送ローラの回転軸から取り外された状態の、ギアとダイアルとからなる部品を示した斜視図である。 搬送ローラの、ダイアルが取り付けられている側の端部を示した斜視図である。 ギア、ダイアル、およびギアカバーを回転軸方向に示した図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。
この画像形成装置10には、画像情報源である図示しないパーソナルコンピュータ等の外部装置から画像信号が入力される。そして、画像形成装置10では、入力されてきた画像信号に基づく画像の形成が行われる。
画像形成装置10の下部には、用紙トレイ31が収容されている。用紙トレイ31には、用紙Pが積み重なった状態に収容されている。用紙トレイ31は、用紙Pの補給のために、引出し自在に構成されている。
その用紙トレイ31から、用紙Pが、ピックアップローラ32により送り出される。送り出された用紙Pは、さばきローラ33により1枚ずつに分離され、その分離された1枚の用紙Pが搬送ローラ34により矢印S1の方向に搬送され、さらに搬送ローラ35により搬送されて、その用紙Pの先端が待機ローラ36に至る。待機ローラ36は、それ以降の搬送のタイミングを調整して用紙Pを送り出す役割を担っている。この待機ローラ36に到達した用紙Pは、その待機ローラ36によりそれ以降の搬送のタイミングが調整されて、さらに搬送される。
この画像形成装置10には、矢印Aで示す向きに回転する感光体21が備えられている。そして、この感光体21の周囲に、帯電器22、露光器23、現像器24、転写器25、およびクリーナ26が配備されている。
感光体21は円筒形状を有し、帯電により電荷を保持し露光によりその電荷を放出する。これにより、感光体21の表面に静電潜像が形成される。
帯電器22は、感光体21の表面をある帯電電位に帯電する。
露光器23には、外部装置からの画像信号に応じて変調された露光光で感光体21を照射し、感光体21の表面に静電潜像を形成する。
現像器24は、感光体21の表面に形成された静電潜像をトナーで現像して感光体21の表面にトナー像を形成する。
現像器24の斜め上方には、トナーを収容したトナーボトル27が置かれている。現像器24内のトナーは現像により消費される。現像器24内のトナーが消費されると、トナーボトル27から現像器24へとトナーが補充される。
ここで、上記の待機ローラ36は、感光体21上のトナー像が転写器25に対面した転写位置に達するタイミングに合わせてその転写位置に到達するように、用紙Pを送り出す。そして、感光体21上のトナー像は、転写器25の作用を受け、その送り出されてきた用紙P上に転写される。トナー像の転写後に感光体21上に残存するトナーは、クリーナ26により、感光体21から取り除かれる。
トナー像の転写を受けた用紙Pは、さらに矢印S2方向に進み、定着器70による加熱および加圧を受けて、その用紙P上に定着トナー像からなる画像が形成される。
定着器70を通過した用紙Pは、搬送ローラ37,38により搬送されて矢印S3方向に進み、さらに、送出しローラ39によって矢印S4方向に送られて、トレイ28上に送り出される。
ここで、この画像形成装置10は、用紙Pの両面に画像を形成することが可能な装置となっている。用紙Pの両面に画像を形成する場合、先ずは、上記と同じプロセスを経て用紙Pの第1面に画像が形成され、用紙Pの第1面にのみ画像が形成された用紙Pが、送出しローラ39により、矢印S4方向に、その用紙Pの後端が未だ送出しローラ39に挟まれた状態にある反転位置まで送り出される。そして、用紙Pがその反転位置まで送り出された時点で、送出しローラ39の回転の向きが反転する。すると、用紙Pが、矢印S4方向とは逆向きの矢印S5方向に引き込まれる。この引き込まれた用紙Pは、今度は矢印S6方向に進み、搬送ローラ38,37,40,41によりさらに矢印S7,S8方向に搬送されて再度待機ローラ36に到達する。この用紙Pは、再度待機ローラ36に到達した時点で、第1面に画像を形成した時とは表裏が反転している。
そして、待機ローラ36は、用紙Pを、既に画像が形成されている第1面に対する裏面である第2面を感光体21側に向けた姿勢で送り出す。その後は、第1面への画像形成と同様にして、この第2面に画像が形成される。このようにして両面に画像が形成された用紙Pは、今度はトレイ28上に送り出される。
ここで、図示は省略されているが、用紙Pの搬送路に沿って用紙Pの進路を案内する案内部材が配置されている。しかしながら、案内部材が配置されてはいるものの、時には用紙Pがうまく搬送されずに途中で紙詰まりを生じることがある。このこの紙詰まりは、用紙Pの搬送不良以外にも、装置筐体の扉(不図示)が不用意に開けられたり、画像形成装置10の電源がいきなり切られたときにも発生する。
紙詰まりが発生したときは、詰まっている用紙Pを装置筐体内から取り除く必要がある。このため、この画像形成装置10には、詰まった用紙Pをユーザが指で摘まんで取り出すことができる位置まで手動で搬送する用紙取除き機構が組み込まれている。しかしながら、画像形成装置10の小型化の要請のために、装置筐体内部には、この図1のイメージとは異なり、様々な部材等が装置筐体内部をほとんど隙間なく埋め尽くすように配置されていて、用紙取除き機構を組み込むスペースが極めて限られている。以下に説明する本実施形態における用紙取除き機構は、小型化の要請に応えた構造を備えた用紙取除き機構である。
図2は、搬送ローラを示した平面図である。この図2に示した搬送ローラ35は、図1に示した複数の搬送ローラ34,35,37,38,40,41のうちの搬送ローラ35に相当するローラである。ここで、図1には、一対の搬送ローラ35が示されているが、図2に示した搬送ローラ35は、そのうちの1本の駆動側のローラである。一対の搬送ローラ35は、図2に示す駆動側の搬送ローラ35と、この駆動側の搬送ローラ35に接して従動回転する、図2には不図示の従動側の搬送ローラ35とで構成されている。また、図2に示す矢印F-Rは、図1の紙面に垂直な方向を示していて、矢印F,Rは、それぞれ装置の手前側、奥側を指している。この図2に示す駆動側の搬送ローラ35は、本発明にいう第1の用紙搬送ローラの一例に相当する。
また、図3は、図2に示した円Dの部分の拡大図である。
この搬送ローラ35は、図2に示すように、矢印F―R方向に延びる回転軸351と、その回転軸351に固定された複数の回転体352とを備えている。図2の紙面の奥側には、この図2に示した駆動側の搬送ローラ35に重なるように従動側の搬送ローラ(不図示)が備えられている。回転体352は従動側の搬送ローラのコロに接していて、駆動側の搬送ローラ35が回転すると従動側の搬送ローラも回転する。
図2には、矢印S1の向きに搬送されてきた用紙Pを案内する案内部材40も示されている。ここで、案内部材40は、本発明にいう用紙案内部材の一例に相当する。この図2では、分かり易さのために、案内部材40およびその案内部材40と一体成形された部品にハッチングを付して示している。搬送されてきた用紙Pは、案内部材40に案内され駆動側の搬送ローラ35と従動側の搬送ローラとに挟まれて、搬送ローラ35の、矢印F,Rで示す方向の両端部を除く中央部分の用紙通過領域を、矢印S1の向きに搬送される。
搬送ローラ35の回転軸351は、用紙通過領域から外れた両端部が、不図示の軸受を介して案内部材40に回転可能に支持されている。また、この搬送ローラ35の回転軸351の、用紙通過領域から外れた矢印F側の端部には、案内部材40と一体成形されたカバー42に覆われた位置に、ギア353とクラッチ354が備えられている。ギア353は、不図示のモータからの、回転軸351を回転駆動する回転駆動力を受けるギアである。ただし、ギア353と回転軸351との間には、電気信号でそのオン、オフが制御されるクラッチ354が配置されている。ギア353が受けた回転駆動力が回転軸351に伝えられるか否かは、クラッチ354のオンオフにより制御される。
また、この搬送ローラ35の回転軸351の、用紙通過領域から外れた矢印R側の端部には、図3に示す、もう1つのギア51が備えられている。このギア51は、この搬送ローラ35の回転駆動力を、用紙搬送方向上流側に配置されているもう1つの搬送ローラ34に向けて伝達するギアである。すなわち、用紙搬送方向上流側に配置されている搬送ローラ34には、矢印Fの向きの端部に配置されているギア353が受けた回転駆動力が、搬送ローラ35を介して伝達される。換言すると、搬送ローラ34は、搬送ローラ35と常に連動して回転する。用紙搬送方向上流側に配置されている搬送ローラ34は、本発明にいう第2の用紙搬送ローラの一例に相当する。
図3には、ギア51と、ギアカバー41と、ダイアル52が示されている。
上述のとおり、ギア51は、搬送ローラ35の回転駆動力を用紙搬送方向上流側の搬送ローラ34に向けて伝達するギアである。また、ギアカバー41は、円弧形状の部分411(図8を合わせて参照)と、立設した指掛部412とを有する。円弧形状の部分411は、ギア51の周面の上部にギア51から離間した状態に被せられている。この円弧形状の部分411は、画像形成装置10の稼働中に発生する塵埃等がギア51に降り注いでギア51の動きを悪化させることを防ぐためのものである。また、この円弧形状の部分411には、矢印形状の孔411aが設けられている。この孔411aの矢印の向きは、搬送ローラ35の通常時の回転の向きとは逆向きを指している。その理由については後述する。孔411aは、円弧形状の部分411の外面と内面とに貫通した孔であり、この孔411aからギア51が視認されるようになっている。本実施形態のギアカバー41は、図2にハッチングが付されている通り、案内部材40と一体成形された部品である。このギアカバー41の指掛部412についての説明は後に譲る。
また、ダイアル52は、ギア51よりもさらに、搬送ローラ35の矢印Rの向きの端部寄りであって、ギア51に隣接した位置に配置されている、このダイアル52は、ギア51と一体に回転し、手動で回転させることによりギア51を回転させるダイアルである。ギアカバー41に設けられている矢印形状の孔411aは、上述のとおり搬送ローラ35の通常時の回転の向きとは逆向きであって、ダイアル52を手動で回転させる向きを示している。ここで、ギア51は、ギアカバー41とは異なる色を有する。具体的には、ギアカバー41すなわち案内部材40は黒色であり、これに対しギア51は、白あるいは明るい色の材料からなる。このため、矢印形状の孔411aからは、その下のギア51がはっきりと視認される。このように、本実施形態では、孔411aを設けることによって、ダイアル52を手動で回転させる向きをユーザに認識させている。これにより、ダイアル52の回転操作の方向を示すラベルを貼付する場合と比べ、低コスト化を実現している。
また、本実施形態では、ギア51とダイアル52を互いに隣接した位置に配置している。これにより、それらを隣接して配置しないものと比べ、小型の用紙取除き機構を実現している。さらに、本実施形態では、ギア51とダイアル52は一体成形された1つの部品50で構成されている。ギア51とダイアル52を一体成形することにより、別々の部品のギア51とダイアル52を組み合わせる場合と比べ、部品コストの低減および組立工数の削減が図られる。
図4は、回転駆動力を上流側の搬送ローラに伝達するギア列を示した模式図である。
搬送ローラ35が回転すると、その回転駆動力は、ダイアル52と一体成形されたギア51(図3参照)からギア61,62に伝えられ、さらに、上流側の搬送ローラ34の回転軸に固定されているギア63に伝えられて搬送ローラ34を回転させる。このため、2本の搬送ローラ35,34は、常に連動して、同一の向きにのみ回転することができる。
ここで、この図4に示した矢印Bは、通常時の回転の向き、すなわち、搬送ローラ35,34が不図示のモータによって回転駆動されて用紙Pを搬送する際の回転の向きを示している。これに対し、矢印Cは、ダイアル52を矢印形状の孔411aによって示される向きに回転させたときの回転の向きを示している。すなわち、ダイアル52は、用紙Pを上流側に逆搬送する向きに回転される。ここでは、図4に実線で示すように、用紙Pが2本の搬送ローラ34,35の双方に挟まれたまま紙詰まりが発生した場合を問題としている。この状態の場合、ユーザは、用紙Pの、2本の搬送ローラ34,35の中間の部分に触れることができる。しかしながら、ユーザが用紙Pのこの中間の部分を持ち上げて用紙Pを引き抜こうとすると、搬送ローラ34と搬送ローラ35は互いに逆向きに回転する必要がある。上述のとおり、2本の搬送ローラ34,35は、ギア列で連結されていて、同一の向きにのみ回転可能である。このため、2本の搬送ローラ34,35に挟まれた用紙Pをそのまま引き抜こうとしても、うまく引き抜くことはできない。そこで、このような紙詰まりが発生したときは、ダイアル52を矢印Cの向きに回して、図4に一点鎖線で示したように用紙Pが下流側の搬送ローラ35から抜け出るまで上流側に移動させる。用紙Pを、一点鎖線で示した、下流側の搬送ローラ35から抜け出た位置まで移動させた後は、用紙Pの搬送ローラ35側の先端部分を持って用紙Pを引き抜く。すると、搬送ローラ34が矢印Bの搬送の向きに回転して、用紙Pが引き抜かれる。この時に、搬送ローラ35も搬送ローラ34とともに矢印Bの向きに回転するが、用紙Pは搬送ローラ35からは外れているため、搬送ローラ35の回転は問題とはならない。
本実施形態の用紙取除き機構について、さらに説明を続ける。
図5は、搬送ローラの、ダイアルが配置された側の先端部分であって、ダイアルが取り外された状態を示した斜視図である。搬送ローラ35の回転軸351の先端部分351aには、回転軸方向に見たときに略D字形状を有するDカット部351bが設けられている。また、この先端部分351aには、その先端面351cからやや下がった位置に、周回方向に延びる溝351dが形成されている。
図6は、搬送ローラの回転軸から取り外された状態の、ギアとダイアルとからなる部品を示した斜視図である。
この図6に示すように、この部品50には、搬送ローラ35の回転軸351の先端部分351aが挿し込まれる孔53が形成されている。この孔53は、回転軸351の先端部分351aに形成されたDカット部351bの平面と接する平面53aが形成されている。これにより、この孔53に回転軸351の先端部分351aが挿し込まれると、この部品50は、搬送ローラ35と一体にのみ、回転可能となる。
また、この部品50の孔53の脇には、片持ち梁形状に延びた係止片54が形成され、その係止片54の自由端寄りの位置に、回転軸351の先端部分351aに形成された溝351dに入り込む爪部54aが形成されている。
図6に示す部品50の孔53に、図5に示す、回転軸351の先端部分351aを挿し込むと、Dカット形状により部品50が搬送ローラ35と一体にのみ回転可能な状態に回り止めされる。さらに、この孔53に回転軸351の先端部分351aを挿し込む途中で係止片54が一旦撓み、挿し込み完了時には溝351dに爪部54aが入り込み、部品50が回転軸351から抜け止めされる。本実施形態は、このように、部品50をスナップフィットにより回転軸351に取り付ける構造となっている。したがって、回転軸351の先端部分351aや部品50の孔54の部分を少し延長させて部品50を回転軸351にねじ止めする構造と比較し、本実施形態の場合は回転軸351を延ばさずに済み、この点も、この用紙取除き機構の小型化に寄与している。本実施形態によれば、回転軸351の先端部分351aは、ダイアル52の円筒形状の部分からのはみ出しがなく、例えばダイアル52のすぐ隣に装置筐体の壁面が迫っていても、この用紙取除き機構を配置してダイアルを手動操作することが可能である。
図7は、搬送ローラの、ダイアルが取り付けられている側の端部を示した斜視図である。ここで、図7(A)と図7(B)は互いに別々な方向から見たときの斜視図である。
前述のとおり、ギアカバー41は、ギア51(図3参照)を覆う円弧形状の部分411と、指掛部412とを有する。この指掛部412は、ダイアル52を手動で回転させる向き、すなわち孔411aで示される矢印の向きについて、円弧形状の部分の下流側に隣接した位置に立設した形状に設けられている。すなわち、この指掛部412は、ダイアル52を、孔411aで示される矢印の向きに右手の親指で回そうとしたときに、人差し指を添えるのに便利な位置に置かれている。この指掛部412を設けると、指掛部412を設けない場合と比べ、ダイアル52を回転させるときの操作性が向上する。
また、この指掛部412の、円弧形状の部分411を向いた面に対する裏面、すなわち、ダイアル52を親指で回す時に人差し指が触れる面には、図7(B)に示すように、上下方向に配列された複数(ここに示す例では3つ)の凹部412aが形成されている。これにより、指掛部412の裏面が平坦な場合と比べ、ダイアル52を回転させるときの操作性が向上する。なお、この図7に示した例では、指掛部412には、複数の凹部412aが形成されているが、凹部412aに代わり、凸部が形成されていてもよい。
図8は、ギア、ダイアル、およびギアカバーを回転軸方向に示した図である。ここでは、この図を参照して、これらの寸法関係について説明する。
ギアカバー41の円弧形状の部分411は、ギア51から離間した状態に配置されているため、ギアカバー41の円弧形状の部分411の、搬送ローラ35の回転中心線CL(図8では、この回転中心線CLは点として表れている)からの距離d2は、ギア51の半径d1よりも大きい(d2>d1)。また、ダイアル52は、ギアカバー41の円弧形状の部分411の外面の、回転中心線CLからの距離d2よりも大きな最大半径d4を有している(d4>d2)。このように、本実施形態の場合、d4>d2であることから、d4≦d2のダイアル52を備えた場合と比べ、ダイアル52を手動回転させる際の操作性が高い。
ここで、本実施形態のダイアル52は、円筒側面形状の面521aとその面521aに立設した複数のリブ521bとを有する周面521を有する。したがって、本実施形態の場合は、ダイアル52の最大半径d4は、回転中心線CLからリブの頂部までの距離を意味している。このように、ダイアル52が、円筒側面形状の面521aとその面521aに立設した複数のリブ521bとを有する周面521を有する場合において、回転中心線CLからのリブ521bの頂部までの距離d4が、ギアカバー41の円弧形状の部分411の外面の回転中心線CLからの距離d2よりも小さい場合と比べ、ダイアル52を手動回転させる際の操作性が高い、と表現することができる。
さらに、本実施形態の場合、回転中心線CLから面521aまでの距離d3も、回転中心線CLからギアカバー41の円弧形状の部分411の外面までの距離d2よりも大きい(d3>d2)。このように、本実施形態の場合、d3>d2であることから、d4>d2であったとしても、d3≦d2であるダイアル52を備えた場合と比べ、ダイアル52を手動回転させる際の操作性が高い。
以上説明した本実施形態によれば、小型化に寄与する用紙取除き機構が実現する。
なお、ここでは、用紙取除き機構を備えた用紙搬送装置を図1に示した画像形成装置10に組み込んだ例について説明したが、本発明の用紙搬送装置は画像形成装置に限らず、用紙を搬送して処理する装置に広く適用することができる。
また、本発明における「円弧形状」は、真円の一部だけでなく、楕円の一部も含み、さらに例えば多角形の角部分が丸くなったような形状の一部であってもよい。加えて、本発明における「円筒側面形状」は、真円柱の側面だけでなく、楕円柱の側面を含み、例えば、多角形柱の角部分が丸くなったような形状であってもよい。
10 画像形成装置
21 感光体
34,35 搬送ローラ
351 回転軸
351a 回転軸の先端部分
351b Dカット部
351c 回転軸の先端面
351d 溝
352 回転体
353 ギア
354 クラッチ
40 案内部材
41 ギアカバー
411 ギアカバーの円弧形状の部分
411a 孔
412 指掛部
412a 凹部
42 カバー
50 部品
51 ギア
52 ダイアル
521 周面
521a 円筒側面状の面
521b リブ
61,62,63 ギア
70 定着器

Claims (9)

  1. 回転駆動力を受けて回転し用紙を搬送する第1の用紙搬送ローラと、
    前記第1の用紙搬送ローラの回転軸の、用紙が通過する用紙通過領域から外れた一方の端部寄りの位置に固定され、該第1の用紙搬送ローラの回転を、該第1の用紙搬送ローラよりも用紙搬送方向上流側に配置された第2の用紙搬送ローラに向けて伝達するギアと、
    前記ギアよりもさらに前記第1の用紙搬送ローラの前記一方の端部寄りであって該ギアに隣接した位置に配置され、手で回転されることにより該ギアを回転させるダイアルと
    前記ギアの周面の上部に該ギアから離間した状態に被せられた円弧形状の部分を有するギアカバーとを備え、
    前記ギアカバーが、前記ダイアルを手動で回転させる向きにおける、前記円弧形状の部分の下流側に隣接した位置に立設した指掛部を有することを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記ダイアルが、該ギアカバーの円弧形状の部分の外面の、前記第1の用紙搬送ローラの回転中心線からの距離よりも、大きな最大半径を有することを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 前記ダイアルが、円筒側面形状の面と該円筒側面形状の面に立設した複数のリブとを有する周面を有し、前記回転中心線から該リブの頂部までの距離が該回転中心線から該ギアカバー外面までの距離よりも大きな距離であることを特徴とする請求項2に記載の用紙搬送装置。
  4. 前記回転中心線から前記円筒側面形状の面までの距離が該回転中心線から該ギアカバー外面までの距離よりも大きな距離であることを特徴とする請求項3に記載の用紙搬送装置。
  5. 前記指掛部の、前記円弧形状の部分を向いた面に対する裏面に、上下方向に配列された複数の凹部もしくは凸部が形成されていることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  6. 前記第1の用紙搬送ローラを軸受を介して回転可能に支持するとともに搬送されてきた用紙を案内する用紙案内部材を備え、前記ギアカバーが、該用紙案内部材と一体成形された部品であることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  7. 前記ダイアルが、前記第1の用紙搬送ローラの回転軸にスナップフィットにより取り付けられていることを特徴とする請求項1からのうちのいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  8. 前記ギアが、前記ギアカバーとは異なる色を有し、前記ギアカバーが、前記ダイアルの回転操作の方向を示す形状の、前記円弧形状の部分の外面と内面とに貫通した孔を有することを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  9. 請求項1からのうちのいずれか1項に記載の用紙搬送装置を備え、該用紙搬送装置により搬送されてきた用紙上に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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