JP2018150134A - 原稿シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿シートの良好な搬送性を維持しつつ、原稿シートの破損を抑制することが可能な原稿シート搬送装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供する。【解決手段】原稿シート搬送装置3において原稿給送ユニット5は、ストッパー機構53を含む。このストッパー機構53は、支持体531と、当該支持体531に回動可能に支持されるストッパー部材532と、ストッパー部材532に付勢力を与える付勢部材533とを含む。ストッパー部材532は、原稿シートの先端に当接する第1姿勢と、原稿シートの先端から離間した第2姿勢と、支持体531の第1軸部5314回りに第1回動方向R1に回動した第3姿勢との間で、姿勢変更が可能である。そして、付勢部材533は、ストッパー部材532に対し、第1軸部5314回りの第1回動方向R1とは逆の第2回動方向R2に、付勢力を与える。【選択図】図8

Description

本発明は、原稿シートを所定の原稿読取位置に向けて搬送する原稿シート搬送装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
複写機等の画像形成装置において、読取対象の原稿シートを所定の原稿読取位置に向けて自動搬送する原稿シート搬送装置が付設される。原稿シート搬送装置は、原稿シートが載置される原稿シート載置部と、原稿シート載置部から延設される原稿シート搬送路と、原稿シートを原稿シート搬送路に向けて給送する給送部と、を備える。この種の原稿シート搬送装置において、給送部は、原稿シート載置部に載置された原稿シートを1枚ずつ原稿シート搬送路に送出するピックアップローラーと、ピックアップローラーによって送出された原稿シートを原稿シート搬送路の更に下流側へ給送する給紙ローラーと、ストッパー機構とを含む(特許文献1参照)。
ストッパー機構は、ピックアップローラーと給紙ローラーとの間に配置された機構であって、ストッパー片が支持体に回動可能に支持されてなる。ストッパー片は、原稿シートの先端に当接して給紙ローラーによる給送を規制する規制姿勢と、給紙許容姿勢と、回動姿勢との間で姿勢変更が可能である。ストッパー片は、給送部が原稿シートを給送する給送動作時には、原稿シートの先端から離間する給紙許容姿勢を取り、給送部の給送動作を妨げない。また、給送部において原稿シートのジャムが発生した場合、原稿シートが給送部から引き抜かれる動きに連動してストッパー片が、給紙許容姿勢から回動して回動姿勢を取る。これにより、原稿シートがストッパー片に引っ掛かることが抑止され、原稿シートの破損が抑制される。
しかしながら、上記のような従来技術の原稿シート搬送装置では、給送部の給送動作中に、上下方向の振動等により、給紙許容姿勢のストッパー片が、回動姿勢へと回動してしまう場合がある。このように、給送部の給送動作中にストッパー片が回動すると、原稿シート搬送路を画定するガイド壁部等にストッパー片が干渉し、原稿シートの斜め給送等が発生して、原稿シートの原稿シート搬送路上での搬送性が悪化する。また、給送部の給送動作前に、原稿シートの先端に当接した状態の規制姿勢のストッパー片が、回動姿勢側に揺れてしまう場合もある。このように、給送部の給送動作前にストッパー片が揺れると、給送動作前に原稿シートの先端に当接して原稿シートの撓みを吸収し原稿シートの先端を揃えるというストッパー片の機能が損なわれる。このため、給送部の給送動作時に原稿シートの斜め給送等が発生してしまう。
特開2012−153522号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、給送部の給送動作前に原稿シートの先端を好適に揃えることが可能であり、且つ給送部の給送動作中において原稿シートの良好な搬送性を維持しつつ、給送部においてジャムが発生した場合に原稿シートが給送部から引き抜かれても当該原稿シートの破損を抑制することが可能な原稿シート搬送装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る原稿シート搬送装置は、原稿シートが載置される原稿シート載置部と、前記原稿シート載置部から延設され、前記原稿シートの搬送経路となる原稿シート搬送路と、前記原稿シートを前記原稿シート搬送路に向けて給送する給送部と、を備える。前記給送部は、ホルダーと、前記ホルダーに回転可能に支持され、前記原稿シートを所定の第1方向に沿って給送する給送部材と、第1軸部を有し、前記ホルダーにおいて前記給送部材よりも前記第1方向の上流側に支持される支持体と、前記原稿シート載置部に載置された前記原稿シートにおける前記第1方向の先端に当接可能な当接端部を有し、前記支持体に前記第1軸部回りに回動可能に支持される部材であって、前記当接端部が前記原稿シートの先端に当接することにより、前記原稿シートの前記給送部材による給送を規制するストッパー部材と、前記ストッパー部材に対し前記第1軸部回りに付勢力を与える付勢部材と、を含む。前記ストッパー部材は、前記当接端部が前記原稿シートの先端に当接する第1姿勢と、前記当接端部が前記原稿シートの先端から離間して前記第1方向に向き、前記原稿シートの前記給送部材による給送を許容する第2姿勢と、前記当接端部が前記第1方向とは逆の第2方向に向くように、前記第2姿勢から前記第1軸部回りに第1回動方向に回動した第3姿勢と、の間で姿勢変更が可能である。そして、前記付勢部材は、前記ストッパー部材に対し、前記第1軸部回りの前記第1回動方向とは逆の第2回動方向に前記付勢力を与える。
この原稿シート搬送装置によれば、ストッパー部材は、第1姿勢と、第2姿勢と、第3姿勢との間で姿勢変更が可能である。ストッパー部材は、当接端部が原稿シートの先端に当接する第1姿勢を取ることによって、原稿シートの給送部材による給送を規制する。このように、第1姿勢においてストッパー部材は、原稿シートの先端に当接して原稿シートの撓みを吸収し、原稿シートの先端を揃えることができる。また、ストッパー部材は、給送部材による給送動作時には、当接端部が原稿シートの先端から離間した、給送部材による給送を許容する第2姿勢を取るので、給送動作を妨げない。更に、ストッパー部材は、給送部において原稿シートのジャムが発生し、当該原稿シートが給送部から引き抜かれる力が作用すると、原稿シートの給送方向となる第1方向とは逆の第2方向に当接端部が向くように、第2姿勢から第1回動方向に回動した第3姿勢を取る。これにより、給送部から引き抜かれる原稿シートがストッパー部材に引っ掛かることが抑止される。このため、給送部から引き抜かれる原稿シートの破損が抑制される。
ここで、原稿シート搬送装置において、給送部は、付勢部材を更に備える。この付勢部材は、支持体の第1軸部回りに回動可能なストッパー部材に対し、当該ストッパー部材が第2姿勢から第3姿勢に姿勢変更する際の回動方向となる第1軸部回りの第1回動方向とは逆の第2回動方向に、付勢力を与える。これにより、給送部材による原稿シートの給送動作中において、第2姿勢のストッパー部材が、第2姿勢から第1回動方向に回動した第3姿勢へと回動することが規制される。このため、給送部材による原稿シートの給送動作中に上下方向の振動等が発生したとしても、原稿シート搬送路を画定するガイド壁部等にストッパー部材が干渉することが抑止される。従って、給送部材の給送動作中において原稿シートの良好な搬送性を維持することができる。
また、ストッパー部材に対して付勢部材によって付勢力が与えられているので、給送部材による原稿シートの給送動作前に、原稿シートの先端に当接した状態の第1姿勢のストッパー部材が、第3姿勢側に揺れてしまうことを抑止することができる。このため、給送部材による給送動作前に原稿シートの先端に当接して原稿シートの撓みを吸収し、原稿シートの先端を揃えるというストッパー部材の機能が損なわれることはない。従って、給送部材による給送動作前に、ストッパー部材によって原稿シートの先端を好適に揃えることが可能となる。
上記の原稿シート搬送装置において、前記付勢部材は、前記第1軸部に挿通されたコイル部と、前記コイル部の一端に接続され、先端部が前記支持体に固定された第1アーム部と、前記コイル部の他端に接続され、先端部が前記ストッパー部材に固定された第2アーム部と、を含んで構成される、ねじりコイルばねである。
この態様では、ストッパー部材に対し、支持体の第1軸部回りの第2回動方向に付勢力を与えるための付勢部材を、ねじりコイルばねによって実現することができる。
上記の原稿シート搬送装置において、前記ストッパー部材は、孔部を有し、前記第2アーム部の先端部は折り曲げられており、この折り曲げられた先端部が前記孔部に挿通された状態で前記ストッパー部材に係止されている構成としてもよい。
この態様では、ねじりコイルばねによって構成される付勢部材の第2アーム部において、折り曲げられた先端部が、ストッパー部材の孔部に挿通された状態で係止されている。これにより、第2アーム部の先端部が抜け止めされた状態となり、当該先端部のストッパー部材に対する固定がより確実なものとなる。
上記の原稿シート搬送装置において、前記ストッパー部材は、前記第1軸部から前記当接端部に向かって直線状に延設される溝部を有し、当該溝部内に前記孔部が配置され、前記第2アーム部は、前記溝部内に嵌め込まれている構成としてもよい。
この態様では、ねじりコイルばねによって構成される付勢部材の第2アーム部が、ストッパー部材の溝部に嵌め込まれている。これにより、ストッパー部材に対して付勢部材を、位置決めされた状態で配置することができる。
上記の原稿シート搬送装置において、前記ホルダーは、第2軸部を有し、前記支持体は、前記ホルダーに前記第2軸部回りに回動可能に支持されており、前記ストッパー部材の前記第1姿勢から前記第2姿勢への姿勢変更に連動して、前記第2軸部回りに前記第2回動方向に回動する一方、前記ストッパー部材の前記第2姿勢から前記第3姿勢への姿勢変更に連動して、前記第2軸部回りに前記第1回動方向に回動する構成としてもよい。
この態様では、給送部において原稿シートのジャムが発生し、当該原稿シートが給送部から引き抜かれる際にストッパー部材に作用する力が、ストッパー部材から支持体に伝達される。ここで、支持体は、第2姿勢から第1回動方向に回動した第3姿勢へのストッパー部材の姿勢変更に連動してホルダーの第2軸部回りに、ストッパー部材の姿勢変更時の回動方向と同一の第1回動方向に回動する。このため、給送部から引き抜かれる際の原稿シートの力がストッパー部材、支持体の順に逃がされる。これにより、ストッパー部材の第2姿勢から第3姿勢への姿勢変更が円滑に行われる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、上記の原稿シート搬送装置と、前記原稿シート搬送装置によって搬送された原稿シートの原稿画像を読み取り、当該原稿画像に応じた画像データを出力する原稿読取部と、前記画像データに基づく画像をシートに形成する画像形成部と、を備える。
この画像形成装置によれば、原稿シートの良好な搬送性を維持しつつ、原稿シートの破損を抑制することが可能な原稿シート搬送装置を用いるので、原稿シートの原稿画像に応じた画像形成動作を、円滑に行うことができる。
本発明によれば、給送部の給送動作前に原稿シートの先端を好適に揃えることが可能であり、且つ給送部の給送動作中において原稿シートの良好な搬送性を維持しつつ、給送部においてジャムが発生した場合に原稿シートが給送部から引き抜かれても当該原稿シートの破損を抑制することが可能な原稿シート搬送装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る原稿シート搬送装置が適用される画像形成装置の外観を示す斜視図である。 画像形成装置の内部構造を示す断面図である。 原稿シート搬送装置の外観を示す斜視図である。 原稿シート搬送装置の要部を拡大して示す断面図である。 原稿シート搬送装置のカバー体を下面側から見た斜視図である。 原稿シート搬送装置の原稿給送ユニットを拡大して示す斜視図である。 原稿給送ユニットを下面側から見た斜視図である。 原稿給送ユニットの断面図である。 原稿給送ユニットのストッパー機構を模式的に示す側面図であり、ストッパー機構のストッパー部材が第1姿勢を取っている状態を示す。 ストッパー機構を模式的に示す側面図であり、ストッパー部材が第2姿勢を取っている状態を示す。 ストッパー機構を模式的に示す側面図であり、ストッパー部材が第3姿勢を取っている状態を示す。 ストッパー機構の斜視図である。 ストッパー機構の斜視図である。 ストッパー機構を表面側から見た図である。 ストッパー機構を裏面側から見た図である。 ストッパー機構の側面図である。 図14のストッパー機構を切断面線XVII−XVIIから見た断面図である。 図14のストッパー機構を切断面線XVIII−XVIIIから見た断面図である。 図16のストッパー機構を切断面線XIX−XIXから見た断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る原稿シート搬送装置及び画像形成装置について図面に基づいて説明する。なお、以下では、方向関係についてはXYZ直交座標軸を用いて説明する。X方向が左右方向(+Xが右、−Xが左)、Y方向が前後方向(+Yが前、−Yが後)、Z方向が上下方向(+Zが上、−Zが下)に各々相当する。また、以下の説明において、「シート」との用語は、コピー用紙、コート紙、OHPシート、厚紙、葉書、トレーシングペーパーや画像形成処理を受ける他のシート材料或いは画像形成処理以外の任意の処理を受けるシート材料を意味する。
[画像形成装置の全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る原稿シート搬送装置3が適用される画像形成装置1の外観を示す斜視図である。図2は、画像形成装置1の内部構造を示す断面図である。本実施形態では、画像形成装置1として、原稿シート搬送装置3の具体例の1つである自動原稿給送装置(ADF)を備えた胴内排紙型のカラー複写機を例示する。なお、本発明の原稿シート搬送装置3が適用される装置は本実施形態に限られるものではなく、例えばモノクロ複写機、ファクシミリ装置、或いは複合機であってもよい。
画像形成装置1は、略直方体形状の筐体構造を有し胴内空間(胴内排紙部24)を備えた装置本体2、装置本体2の上面に配置された原稿シート搬送装置3、及び装置本体2の下側に組み付けられた増設給紙ユニット4を含む。
装置本体2は、略直方体形状の下部筐体21と、下部筐体21の上方に配設される略直方体形状の上部筐体22と、下部筐体21と上部筐体22とを連結する連結筐体23とを含む。下部筐体21にはシートに画像形成処理を行う各種の機器が収容され、上部筐体22には原稿シートの原稿画像を光学的に読み取るための各種の機器が収容されている。下部筐体21、上部筐体22及び連結筐体23で囲まれる胴内空間が、画像形成後のシートを収容可能な胴内排紙部24とされている。連結筐体23は、装置本体2において+X側(右側)に配置され、胴内排紙部24へシートを排出するための排出口961が設けられている。胴内排紙部24として利用される胴内空間は、装置本体2の+Y側(前側)及び−X側(左側)において外部に開放されている。胴内排紙部24の下面部241は、下部筐体21の上面で区画され、排出口961から排出されたシートが積載される。
下部筐体21には、画像形成処理が施されるシートを収容する給紙カセット211が装着されている。増設給紙ユニット4もまた、画像形成処理が施されるシートを収容する給紙カセット41、42を含む。これら給紙カセット211、41、42は、自動給紙用に設けられたカセットであり、大量のシートをサイズ別に収容することができる。また、給紙カセット211、41、42は、下部筐体21又は増設給紙ユニット4の前面から手前方向に引出可能である。
装置本体2の+X側(右側)の側面には、ユーザーによる手差し給紙のためのマルチトレイユニットMが装着されている。マルチトレイユニットMは、手差しのシートが載置される給紙トレイ43と、シートを下部筐体21内の画像形成部へ搬入する給紙ユニット44とを含む。給紙トレイ43は、その下端部において下部筐体21に対して開閉自在に取り付けられており、不使用時は閉状態とされる。ユーザーは、手差し給紙を行う場合、給紙トレイ43を開き、その上にシートを載置する。
上部筐体22には、操作パネルユニット25が突出して設けられている。操作パネルユニット25は、テンキー、スタートキーなどを含む操作キー251及びLCDタッチパネル252などを備え、ユーザーからの各種の操作指示の入力を受け付ける。ユーザーは、操作パネルユニット25を通じて、印刷されるシートの枚数や印刷濃度等を入力することができる。
また、上部筐体22の上面には、第1コンタクトガラス222と第2コンタクトガラス223とが嵌め込まれている。第1コンタクトガラス222は、原稿シート搬送装置3によって搬送される原稿シートの読取用に設けられている。第2コンタクトガラス223は、手置きされる原稿シートの読取用に設けられている。
上部筐体22の内部には、原稿シートの原稿画像を光学的に読み取るための走査機構224と撮像素子225とが収容されている。本実施形態では、操作機構224及び撮像素子225によって原稿読取部が構成される。走査機構224は、光源、移動キャリッジ、反射ミラー等を含み、原稿シートからの反射光を撮像素子225に導く。撮像素子225は、前記反射光をアナログ電気信号に光電変換する。前記アナログ電気信号は、A/D変換回路でデジタル電気信号に変換された後、画像データとして出力される。この出力された画像データは、後述の露光ユニット94に入力される。
原稿シート搬送装置3は、読取対象となる原稿シートを、上部筐体22の上面に設定されている画像読取位置(第1コンタクトガラス222の上面)を経由して自動搬送する。この原稿シート搬送装置3については、後記で詳述する。
下部筐体21の内部には、上方から順に、トナーコンテナ99Y、99M、99C、99K、中間転写ユニット92、画像形成部93、露光ユニット94、及び上述の給紙カセット211が収容されている。
画像形成部93は、フルカラーのトナー像を形成するために、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各トナー像を形成する4つの画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kを備える。各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、感光体ドラム11(像担持体)と、この感光体ドラム11の周囲に配置された、帯電器12、現像装置13、一次転写ローラー14及びクリーニング装置15とを含む。
感光体ドラム11は、その軸回りに回転し、静電潜像及びトナー像を担持する周面を有する。帯電器12は、感光体ドラム11の表面を均一に帯電する。帯電後の感光体ドラム11の周面は、露光ユニット94によって画像データに基づく露光がなされ、静電潜像が形成される。
現像装置13は、感光体ドラム11上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム11の周面にトナーを供給する。現像装置13は、2成分現像剤用のものであり、撹拌ローラー16、17、磁気ローラー18、及び現像ローラー19を含む。撹拌ローラー16、17は、2成分現像剤を撹拌しながら循環搬送することで、トナーを帯電させる。磁気ローラー18の周面には2成分現像剤層が担持され、現像ローラー19の周面には、磁気ローラー18と現像ローラー19との間の電位差によってトナーが受け渡されることにより形成されたトナー層が担持される。現像ローラー19上のトナーは、感光体ドラム11の周面に供給され、前記静電潜像が現像される。これにより、感光体ドラム11の周面にトナー像が形成される。
一次転写ローラー14は、中間転写ユニット92に備えられている中間転写ベルト921を挟んで感光体ドラム11とニップ部を形成し、感光体ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト921上に一次転写する。クリーニング装置15は、トナー像転写後の感光体ドラム11の周面を清掃する。
イエロー用トナーコンテナ99Y、マゼンタ用トナーコンテナ99M、シアン用トナーコンテナ99C、及びブラック用トナーコンテナ99Kは、それぞれ各色のトナーを貯留するものであり、YMCK各色に対応する画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの現像装置13に、図略の供給経路を通して各色のトナーを補給する。
露光ユニット94は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々に設けられた感光体ドラム11の周面に、原稿画像の画像データに基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
中間転写ユニット92は、中間転写ベルト921、駆動ローラー922及び従動ローラー923を備える。中間転写ベルト921上には、複数の感光体ドラム11からトナー像が重ね塗りされる(一次転写)。重ね塗りされたトナー像は、給紙カセット211から供給されるシートに、二次転写部98において二次転写される。中間転写ベルト921を周回駆動させる駆動ローラー922及び従動ローラー923は、下部筐体21によって回転自在に支持される。
給紙カセット211は、複数のシートが積層されてなるシート束を収納する。給紙カセット211の+X側(右側)の端部の上部には、ピックアップローラー212が配置されている。ピックアップローラー212の駆動により、給紙カセット211内のシート束の最上層のシートが1枚ずつ繰り出され、搬入搬送路26へ搬入される。一方、給紙トレイ43に載置された手差しのシートは、給紙ユニット44の給紙ローラー45の駆動によって、搬入搬送路26へ搬入される。
搬入搬送路26の下流側には、二次転写部98、後述する定着ユニット97及び排紙ユニット96を経由して排出口961まで延びるシート搬送路28が設けられている。シート搬送路28の上流部分は、下部筐体21に形成された内壁と、反転搬送ユニット29の内側面を形成する内壁との間に形成されている。なお、反転搬送ユニット29の外側面は、両面印刷の際にシートを反転搬送する反転搬送路291の片面を構成している。シート搬送路28の、二次転写部98よりも上流側にはレジストローラー対27が配置されている。シートは、レジストローラー対27にて一旦停止され、スキュー矯正が行われた後、画像転写のための所定のタイミングで、二次転写部98に送り出される。
連結筐体23の内部には、定着ユニット97と排紙ユニット96とが収納されている。定着ユニット97は、定着ローラーと加圧ローラーとを含み、二次転写部98においてトナー像が二次転写されたシートを加熱及び加圧することで、定着処理を施す。定着処理されたカラー画像付のシートは、定着ユニット97の下流に配置されている排紙ユニット96により、排出口961から胴内排紙部24に向けて排出される。
[原稿シート搬送装置の構成]
<原稿シート搬送装置の全体構成>
次に、原稿シート搬送装置3について詳細に説明する。図3は、原稿シート搬送装置3の外観を示す斜視図である。図4は、原稿シート搬送装置3の要部を拡大して示す断面図である。図5は、原稿シート搬送装置3のカバー体32Uを下面側から見た斜視図である。原稿シート搬送装置3は、本体ハウジング30、原稿給紙トレイ31、原稿搬送部32、原稿排紙トレイ33、原稿反転トレイ31B、及び原稿給送ユニット5を備える。本体ハウジング30は、原稿シート搬送装置3に備えられている各種の機構を収容する筐体である。本体ハウジング30は、原稿搬送部32を収容する−X側(左側)の部分に、上方に隆起した前壁部301及び後壁部302を有する。
原稿給紙トレイ31は、画像読取位置へ給送される原稿シートが載置されるトレイである。この原稿給紙トレイ31は、原稿シート載置部の一例である。原稿給紙トレイ31は、本体ハウジング30の給送口30Hから外方に延出するように、本体ハウジング30に付設されている。原稿給紙トレイ31には、載置された原稿シートの幅合わせを行うための一対のカーソル311が備えられている。
原稿排紙トレイ33は、原稿画像が光学的に読み取られた後の原稿シートが排出されるトレイである。本体ハウジング30の+X側(右側)の部分の上面が、原稿排紙トレイ33とされている。原稿反転トレイ31Bは、両面に原稿画像を有する原稿シートの読取の際に、当該原稿シートが一時的に排出されるトレイである。
原稿搬送部32は、後述の原稿給送ユニット5によって給送された原稿給紙トレイ31上の原稿シートを、画像読取位置Gを経由して原稿排紙トレイ33まで搬送する部分である。原稿搬送部32は、原稿シートの搬送経路となる第1乃至第5搬送路341乃至345と、これらの第1乃至第5搬送路341乃至345の適所に配置された第1乃至第5搬送ローラー対351乃至355と、を備える。また、原稿搬送部32は、カバー体32Uを含む。
カバー体32Uは、本体ハウジング30に対して開閉可能であり、本体ハウジング30の前壁部301及び後壁部302の間の開口に嵌め込まれている。
第1、第2及び第3搬送路341、342、343は、原稿給紙トレイ31の給送口30Hから画像読取位置Gを経由して、原稿シートを原稿排紙トレイ33に排紙する排紙口30Eまで延設される、U字型に湾曲した原稿シート搬送路を構成している。一方、第4及び第5搬送路344、345は、両面に原稿画像を有する原稿シートの読み取りの際に、当該原稿シートを反転させるために用いられるスイッチバック搬送路である。
第1搬送路341は、原稿給紙トレイ31に連なって給送口30Hから−X側(左側)の方向に、やや先下がりに延びる搬送路であり、原稿給送ユニット5から給送された原稿シートが最初に通過する搬送路である。第1搬送路341の上側搬送面は、カバー体32Uのガイド部材321(図5参照)により画定されている。第2搬送路342は、第1搬送路341の下流端から、原稿読取位置Gである第1コンタクトガラス222との対向位置まで延びる、円弧状の搬送路である。第2搬送路342の一方の搬送面も、カバー体32Uのガイド部材321で画定されている。第3搬送路343は、第1コンタクトガラス222との対向位置から+X側(右側)の方向に、排紙口30Eまでやや先上がりに延びる搬送路である。なお、第1コンタクトガラス222との対向位置には、原稿シートを第1コンタクトガラス222に摺接させる接面ガイド36が配置されている。
第4搬送路344は、第3搬送路343から分岐して上方右に延びる搬送路である。第3搬送路343と第4搬送路344との分岐部には振り分けレバー37が配置されている。振り分けレバー37は、通常の片面読取の場合は原稿シートを第3搬送路343へ案内するが、原稿シートの両面読取が実行される場合において、片面読取を終えた当該原稿シートを表裏反転させる必要が有るときに、原稿シートを第4搬送路344へ案内する。第5搬送路345は、第4搬送路344及び第1搬送路341と原稿反転トレイ31Bとに連通した略水平な搬送路である。第5搬送路345は、表裏反転させる原稿シートを第4搬送路344から受け入れ、第1搬送路341にスイッチバック搬送するための搬送路である。
第1搬送ローラー対351は、原稿シートを搬送する回転駆動力を発生する駆動ローラー351Aと、これに当接されて従動回転する従動ローラー351Bとの組み合わせからなる。第1搬送ローラー対351は、第1搬送路341と第2搬送路342との間に配置され、大きく湾曲している第2搬送路342に向けて原稿シートを搬送する。なお、第1搬送ローラー対351の従動ローラー351Bは、図5に示すように、カバー体32Uに回転可能に取り付けられている。
第2搬送ローラー対352は、第1搬送ローラー対351と同様に、駆動ローラー352Aと従動ローラー352Bとの組み合わせからなる。第2搬送ローラー対352は、原稿読取位置Gの直上流に配置され、この原稿読取位置Gへ原稿シートを送り込む。第3搬送ローラー対353は、第1搬送ローラー対351と同様に、駆動ローラー353Aと従動ローラー353Bとの組み合わせからなる。第3搬送ローラー対353は、原稿読取位置Gの直下流に配置され、画像読取後の原稿シートを、第3搬送路343又は第4搬送路344へ送り出す。第4搬送ローラー対354は、第1搬送ローラー対351と同様に、駆動ローラー354Aと従動ローラー354Bとの組み合わせからなる。第4搬送ローラー対354は、排紙口30Eの近傍に配置され、原稿シートを原稿排紙トレイ33に向けて排出する。第5搬送ローラー対355は、第1搬送ローラー対351と同様に、駆動ローラー355Aと従動ローラー355Bとの組み合わせからなる。第5搬送ローラー対355は、正転及び逆転が可能なローラー対であって第5搬送路345に配置され、原稿反転トレイ31Bを活用して、原稿シートのスイッチバック搬送を実行する。
<原稿給送ユニット>
原稿給送ユニット5は、原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートを原稿搬送部32の第1搬送路341に向けて給送する給送部としての機能を有するユニットである。原稿給送ユニット5は、図5に示すように、カバー体32Uに組み付けられている。図4及び図5に加えて図6乃至図8を参照して、原稿給送ユニット5の構成を説明する。図6は、原稿シート搬送装置3の原稿給送ユニット5を拡大して示す斜視図である。図7は、原稿給送ユニット5を下面側から見た斜視図である。図8は、原稿給送ユニット5の断面図である。
原稿給送ユニット5は、ホルダー50と、ピックアップローラー51(送出部材)と、原稿給紙ローラー52(給送部材)と、ストッパー機構53と、揺動機構56とを含んで構成される。
ホルダー50は、平板状の上板500と、この上板500と一体のリブ部材からなる前板501、後板502及び中板503とを含む、箱状の部材である。前板501及び後板502には、同軸上に並ぶ前筒状部504及び後筒状部505が突設されている。ホルダー50は、この前筒状部504及び後筒状部505の筒心回りに、揺動機構56によって揺動される。
ピックアップローラー51は、その軸回りに回転する回転力が与えられ、原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートを、1枚ずつ原稿給紙ローラー52に向けて送出する。ピックアップローラー51の回転軸は、ホルダー50の後板502及び中板503の右端側で回転可能に支持されている。ピックアップローラー51は、ホルダー50が前筒状部504及び後筒状部505の筒心回りに揺動機構56によって揺動されることにより、原稿給紙トレイ31上の原稿シートの上面に接触する給紙位置と、原稿シートの上面から上方に離間した退避位置との間で位置変更する。図6に示すように、原稿給紙トレイ31の下流端312には、ピックアップローラー51と対向する位置で捌きパット313が配置されている。ピックアップローラー51が給紙位置にあるとき、ピックアップローラー51と捌きパット313との間にニップ部が形成されることとなる。
原稿給紙ローラー52は、ピックアップローラー51から送出された1枚の原稿シートを、所定の第1方向H1に沿って、原稿搬送部32の第1搬送路341に向けて給送する。ここで、前記第1方向H1は、+X側(右側)から−X側(左側)に向かう方向である。原稿給紙ローラー52の回転軸521は、ホルダー50の前板501及び後板502で回転可能に支持されている。原稿給紙ローラー52において、原稿シートの給送動作が行われる際、回転軸521には回転駆動力が与えられ、原稿給紙ローラー52は回転する。なお、図4に示すように、原稿給紙ローラー52に対向して、本体ハウジングには従動ローラー350が配置されている。ホルダー50の前筒状部504及び後筒状部505は、回転軸521の軸回りに回転可能に取り付けられている。つまり、回転軸521の軸心とホルダー50の前筒状部504及び後筒状部505の筒心とは同軸上であり、このため原稿給紙ローラー52は、ホルダー50が揺動しても上下動せず、常時従動ローラー350と給紙ニップ部を形成している。
ピックアップローラー51の回転軸には、外周面に多数の溝が形成された第1ホイール541が固定されている。また、原稿給紙ローラー52の回転軸521には、同様な溝を備えた第2ホイール542が固定されている(図7参照)。これら第1、第2ホイール541、542は、それぞれピックアップローラー51、原稿給紙ローラー52の−Y側(後側)の位置に配置されている。第1、第2ホイール541、542に対して、動力伝達用の無端ベルト55(伝達機構)が架け渡されている。無端ベルト55の内周面には、第1、第2ホイール541、542が備える溝と係合する多数の突起が形成されている。原稿給紙ローラー52の回転軸521に原稿シートを送り出す方向(第1方向H1)の回転駆動力(正方向の回転駆動力)が与えられると、その回転力は、無端ベルト55を通して、ピックアップローラー51の回転軸に伝達される。この結果、ピックアップローラー51及び原稿給紙ローラー52の双方が同期回転する。
揺動機構56は、駆動モーター(不図示)の正方向又は逆方向の回転駆動力を原稿給紙ローラー52の回転軸521に伝達するための機構である。揺動機構56は、カップリング部561、シャフト562、駆動入力部563及び押圧ばね564を備えている。
カップリング部561は、回転軸521と係合する部位であり、回転軸521を受容する筒形状を有する。カップリング部561の筒壁には、回転軸521の軸方向に延びる溝部561Aが設けられている。一方、回転軸521の周壁からはピン522が突設されており、このピン522が溝部561Aに嵌り込むことで、前記係合が達成されている。押圧ばね564は、カップリング部561を+Y側(前側)の方向に付勢しており、ピン522に対する溝部561Aの係合を確実にしている。
駆動入力部563は、駆動モーターから図略のギア機構を介して回転駆動力が与えられる。カップリング部561、シャフト562及び駆動入力部563は一体化されており、駆動入力部563が回転されるとカップリング部561も回転し、その回転駆動力は回転軸521に伝達される。これに伴い、ピックアップローラー51及び原稿給紙ローラー52が回転する。
上述の通り、回転軸521にホルダー50の前筒状部504及び後筒状部505は挿通されているので、ホルダー50は回転軸521の軸心回りに回動可能である。このため、回転軸521に正方向の回転駆動力が与えられたとき、ホルダー50には時計方向(正方向)のモーメントが作用する。結果として、ホルダー50は、回転軸521の軸心回りに時計方向に回動(揺動)する。これにより、ピックアップローラー51は、原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートの上面に接触する給紙位置に移動する。一方、回転軸521に逆方向の回転駆動力が与えられたとき、ホルダー50には反時計方向(逆方向)のモーメントが作用する。結果として、ホルダー50は、回転軸521の軸心回りに反時計方向に回動(揺動)する。これにより、ピックアップローラー51は、原稿シートの上面から上方に離間した退避位置に移動する。なお、図4及び図6は、ピックアップローラー51が退避位置に移動している状態を示している。
また、図7に示すように、原稿給送ユニット5は、ばね部材57を含む。ばね部材57は、回転軸521に挿通されたコイル部を有するねじりコイルばねである。ばね部材57は、ピックアップローラー51が退避位置を維持するようにホルダー50を付勢する。ばね部材57の付勢力は、回転軸521に正方向の回転駆動力が与えられたときに、ホルダー50に発生する時計方向のモーメントよりも小さく設定されている。従って、回転軸521が原稿シートの給紙時に正方向に回転するとき、ばね部材57の付勢力に抗して、ホルダー50は回転軸521の軸心回りに時計方向に回動(揺動)する。一方、回転軸521に逆方向の回転駆動力が与えられ、ピックアップローラー51が退避位置に移動すると、そのときのホルダー50の姿勢は、ばね部材57の付勢力によって維持される。前記退避位置においてホルダー50は、カバー体32Uの天板320に当止されている。
<ストッパー機構>
ストッパー機構53は、X方向(左右方向)において、ピックアップローラー51と原稿給紙ローラー52との間に位置するように、ホルダー50の前板501及び後板502の外面側にそれぞれ取り付けられている。各ストッパー機構53は同一の構成を有しているので、ここでは、前板501に取り付けられたストッパー機構53について説明する。
ストッパー機構53は、ピックアップローラー51が原稿給紙ローラー52への原稿シートの送出動作を開始する前に、原稿シートにおける第1方向H1の先端に当接して、当該原稿シートの先端を揃える機能を有する。ストッパー機構53により原稿シートの先端が揃えられることによって、原稿シートが斜め姿勢で第1搬送路341に送り込まれることが抑制される。また、ストッパー機構53は、原稿シートの先端に当接することにより、当該原稿シートの原稿給紙ローラー52による給送を規制する機能も有する。
ストッパー機構53は、図8に示すように、支持体531と、ストッパー部材532と、付勢部材533とを含む。ストッパー機構53の構成について、図8に加えて図9乃至図19を参照して説明すると、以下の通りである。図9乃至図11は、原稿給送ユニット5のストッパー機構53を模式的に示す側面図であり、図9はストッパー部材532が第1姿勢を取っている状態を示し、図10はストッパー部材532が第2姿勢を取っている状態を示し、図11はストッパー部材532が第3姿勢を取っている状態を示す。図12及び図13はストッパー機構53の斜視図であり、図14はストッパー機構53を表面側から見た図であり、図15はストッパー機構53を裏面側から見た図であり、図16はストッパー機構53の側面図である。また、図17は、図14のストッパー機構53を切断面線XVII−XVIIから見た断面図である。図18は、図14のストッパー機構53を切断面線XVIII−XVIIIから見た断面図である。図19は、図16のストッパー機構53を切断面線XIX−XIXから見た断面図である。
支持体531は、ホルダー50において原稿給紙ローラー52よりも第1方向H1の上流側に支持される。支持体531は、支持本体部5311と、回動防止片5312と、延出片5313と、第1軸部5314とを有する。
支持本体部5311は、+Y側(前側)から−Y側(後側)に向かう方向に見て略矩形状の形状を有し、+X側(右側)の部分にY方向(前後方向)に延びる貫通孔となる第2回動支点部5311Aが形成されている。ホルダー50は、前板501から+Y側(前側)に突設された第2軸部508を有する。第2軸部508は、X方向(左右方向)において、ピックアップローラー51と原稿給紙ローラー52との間に位置している。本実施形態では、支持体531は、第2軸部508が第2回動支点部5311Aに挿通されることにより、ホルダー50に第2軸部508回りに回動可能に支持される。支持体531は、第2軸部508回りに、第1回動方向R1(反時計方向)と、第1回動方向R1とは逆の第2回動方向R2(時計方向)とに回動可能である。
回動防止片5312は、支持本体部5311の下面部から−Z側(下側)に突設された片部であり、支持本体部5311と一体に形成されている。回動防止片5312は、後述のストッパー部材532に当接して、ストッパー部材532の第2回動方向R2への回動を防止するものである。
延出片5313は、回動防止片5312の−Z側(下側)の端部から−Z側(下側)に連なる片部である。第1軸部5314は、延出片5313の−Z側(下側)の端部に連結され、Y方向(前後方向)に延びる軸部である。後述のストッパー部材532は、第1軸部5314を介して支持体531に回動可能に支持される。
ストッパー部材532は、ストッパー本体部5321と、第1回動支点部5322とを有する。ストッパー本体部5321は、矩形平板状の底壁部5321Aと、底壁部5321Aの−Y側(後側)の端縁に立設される第1側壁部5321Bと、底壁部5321Aの+Y側(前側)の端縁に立設される第2側壁部5321Cとを有し、これらの各壁部が一体に形成されてなる。
第1側壁部5321B及び第2側壁部5321Cの各々には、同軸の貫通孔が形成されており、これらの貫通孔が第1回動支点部5322となる。ストッパー部材532は、支持体531の第1軸部5314が第1回動支点部5322に挿通されることにより、支持体531に第1軸部5314回りに回動可能に支持される。ストッパー部材532は、第1軸部5314回りに、第1回動方向R1(反時計方向)と第2回動方向R2(時計方向)とに回動可能である。
また、ストッパー本体部5321の第1側壁部5321Bにおいて、第1回動支点部5322に対して支持体531に近い側の端部には、僅かに隆起した第1隆起部5321BAが形成されている。また、ストッパー本体部5321の第2側壁部5321Cにおいて、第1回動支点部5322に対して支持体531に近い側の端部には、僅かに隆起した第2隆起部5321CAが形成されている。第1隆起部5321BA及び第2隆起部5321CAが、支持体531の回動防止片5312に当接した状態では、ストッパー部材532の第1軸部5314回りの第2回動方向R2への回動が規制される。
また、ストッパー本体部5321の底壁部5321Aにおいて、第1回動支点部5322に対して支持体531から遠い側の端部が、当接端部5321AAとして機能する。ストッパー部材532において、当接端部5321AAは、原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートSにおける第1方向H1の先端SUに当接可能である。なお、底壁部5321Aの当接端部5321AAにおいて、第1側壁部5321B及び第2側壁部5321Cが立設される表面とは反対の裏面が、原稿シートSの先端SUが当接する当接面5321ABとなる。ストッパー部材532は、当接端部5321AAが原稿シートSの先端SUに当接することにより、当該原稿シートSの原稿給紙ローラー52による給送を規制する。
付勢部材533は、ストッパー部材532に対し、第1軸部5314回りの第2回動方向R2に付勢力を与える部材である。本実施形態では、付勢部材533は、コイル部5331と、第1アーム部5332と、第2アーム部5333とを含んで構成される、ねじりコイルばねによって実現される。コイル部5331は、支持体531の第1軸部5314に挿通されている。第1アーム部5332は、コイル部5331の一端に接続され、先端部5332Aが支持体531に固定されている。第2アーム部5333は、コイル部5331の他端に接続され、先端部5333Aがストッパー部材532に固定されている。
更に、本実施形態では、図19に示すように、付勢部材533において第2アーム部5333の先端部5333Aは、折り曲げられている。ストッパー部材532は、ストッパー本体部5321の第1側壁部5321Bに形成された孔部5323を有する。付勢部材533の第2アーム部5333において、折り曲げられた先端部5333Aは、ストッパー部材532の孔部5323に挿通された状態でストッパー部材532に係止されている。これにより、第2アーム部5333の先端部5333Aが抜け止めされた状態となり、当該先端部5333Aのストッパー部材532に対する固定がより確実なものとなる。
また、本実施形態では、図12、図14及び図19に示すように、ストッパー部材532は、第1軸部5314から当接端部5321AAに向かって直線状に延設される溝部5324を有し、この溝部5324内に孔部5323が配置されている。ストッパー部材532のストッパー本体部5321において、底壁部5321Aには、−Y側(後側)の端部に、第1側壁部5321Bから離間して当該第1側壁部5321Bと対向するように、突設片5324Aが突設されている。溝部5324は、底壁部5321Aと、第1側壁部5321Bと、突設片5324Aとによって画定される。そして、付勢部材533において第2アーム部5333は、溝部5324内に嵌め込まれている。これにより、ストッパー部材532に対して付勢部材533を、位置決めされた状態で配置することができる。
上記のように構成されるストッパー機構53において、ストッパー部材532は、第1姿勢(図9に示す姿勢)と、第2姿勢(図10に示す姿勢)と、第3姿勢(図11に示す姿勢)との間で姿勢変更が可能である。
ストッパー部材532において第1姿勢は、当接端部5321AAが原稿シートSの先端SUに当接し、原稿シートSの原稿給紙ローラー52による給送を規制する姿勢である。ストッパー部材532は、図9に示すように、ホルダー50の揺動動作によってピックアップローラー51が原稿シートSから離間した退避位置に配置されているときに、第1姿勢を取る。ストッパー部材532が第1姿勢を取っているとき、第1隆起部5321BA及び第2隆起部5321CAが、支持体531の回動防止片5312に当接した状態であり、ストッパー部材532の第1軸部5314回りの第2回動方向R2への回動が規制されている。第1姿勢においてストッパー部材532は、原稿給紙トレイ31の下流端に向かって突出した状態となり、当接端部5321AAの当接面5321ABは、原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートSに対して略垂直に延びる壁面となる。これにより、当接端部5321AAの当接面5321ABは、原稿シートSの先端SUに当接することができる。このように、第1姿勢においてストッパー部材532は、原稿シートSの先端SUに当接して原稿シートSの撓みを吸収し、原稿シートSの先端SUを揃えることができる。この結果、原稿シートSが斜め姿勢でピックアップローラー51によって送り出されることが抑制される。
ストッパー部材532の第1姿勢は、第1当接片322(図4参照)によって維持される。第1当接片322は、カバー体32Uの天板320に形成されている。ホルダー50は、ピックアップローラー51が退避位置に配置されているとき、天板320に当止されている。第1当接片322の位置は、ホルダー50が天板320に当止されている状態で、第1当接片322が支持体531の支持本体部5311に当接することが可能なように設定されている。
ストッパー部材532が第1姿勢を取っているとき、ユーザーが原稿シートSを原稿給紙トレイ31に置いて先端SUをストッパー部材532の当接端部5321AAに突き当てると、当接端部5321AAに対して原稿シートSの押圧力が作用する。原稿シートSの押圧力は、ストッパー部材532、ひいては支持体531を、第2回動方向R2に回動させようとする。しかしながら、このとき、第1当接片322は支持体531の支持本体部5311に当接するので、支持体531の第2回動方向R2への回動が防止される。これにより、ストッパー部材532の第1姿勢が維持される。
また、ストッパー部材532が第1姿勢を取っているとき、ストッパー部材532の第1軸部5314回りの回動動作は、規制されている。すなわち、ストッパー部材532が第1姿勢を取っているとき、前述の如く、第1隆起部5321BA及び第2隆起部5321CAが、支持体531の回動防止片5312に当接した状態であるので、ストッパー部材532の第1軸部5314回りの第2回動方向R2への回動が規制される。一方、付勢部材533がストッパー部材532に対し、第1軸部5314回りの第2回動方向R2に付勢力を与えているので、ストッパー部材532の第1軸部5314回りの第1回動方向R1への回動が規制される。
これにより、原稿給紙ローラー52による原稿シートSの給送動作前に、原稿シートSの先端SUに当接した状態の第1姿勢のストッパー部材532が、後述の第3姿勢を取るように揺れてしまうことを抑止することができる。このため、原稿給紙ローラー52による給送動作前に原稿シートSの先端SUに当接して原稿シートSの撓みを吸収し、原稿シートSの先端SUを揃えるというストッパー部材532の機能が損なわれることはない。従って、原稿給紙ローラー52による給送動作前に、ストッパー部材532によって原稿シートSの先端SUを好適に揃えることが可能となる。
ストッパー部材532において第2姿勢は、当接端部5321AAが原稿シートSの先端SUから離間して第1方向H1に向き、原稿シートSの原稿給紙ローラー52による給送を許容する姿勢である。ストッパー部材532は、図10に示すように、ホルダー50の揺動動作によってピックアップローラー51が原稿シートSに接触する給紙位置に配置されているときに、第2姿勢を取る。ストッパー部材532が第2姿勢を取っているとき、第1隆起部5321BA及び第2隆起部5321CAが、支持体531の回動防止片5312に当接した状態であり、ストッパー部材532の第1軸部5314回りの第2回動方向R2への回動が規制されている。
ピックアップローラー51が給紙位置に配置されるようにホルダー50が揺動すると、つまり、ホルダー50の+X側(右側)の端部が下降すると、支持体531の支持本体部5311は、天板320の第1当接片322から離間する。これにより、支持体531の第2軸部508回りの第2回動方向R2への回動が許容された状態となる。そして、ピックアップローラー51の回転動作によって原稿シートSの送出が開始されると、ストッパー部材532の当接端部5321AAに対して原稿シートSの送出による押圧力が作用する。原稿シートSの当接端部5321AAに対する押圧力は、ストッパー部材532を介して支持体531を、第2軸部508回りの第2回動方向R2へ回動させる力となる。これにより、支持体531が第2軸部508回りの第2回動方向R2へ回動し、この支持体531の回動に伴ってストッパー部材532の当接端部5321AAが、原稿シートSの先端SUから離間して第2姿勢となる。このとき、ストッパー部材532の当接端部5321AAは、ピックアップローラー51による原稿給紙ローラー52への原稿シートSの送出を邪魔しない程度に、第1方向H1に向く。ストッパー部材532の当接端部5321AAは、ピックアップローラー51により原稿シートSが送出されるとき、第1搬送路341上に位置しており、原稿シートSは、当接端部5321AAに対して摺動しつつ搬送される。
ホルダー50の前板501には、第2当接片506(図6参照)が形成されている。第2当接片506の前板501における位置は、支持体531の近傍に、且つX方向(左右方向)において支持体531よりもピックアップローラー51寄りに設定されている。また、第2当接片506は、前板501のZ方向(上下方向)に延在している。第2当接片506のZ方向(上下方向)における高さは、ストッパー部材532が第2姿勢を取っている場合において、支持体531が第2軸部508回りの第2回動方向R2に所定の回動範囲を超えて回動したときに、第2当接片506の上縁が支持体531の支持本体部5311に当接することが可能なように設定されている。
従って、ストッパー部材532の当接端部5321AAに対して原稿シートSの送出による押圧力が作用し、その押圧力によって支持体531が第2軸部508回りの第2回動方向R2に、所定の回動範囲を超えて回動しようとすると、第2当接片506が支持体531の支持本体部5311に当接する。このため、支持体531が必要以上に回動することが防止されるので、ストッパー部材532の第2姿勢が安定する。
また、ストッパー部材532が第2姿勢を取っているとき、ストッパー部材532の第1軸部5314回りの回動動作は、規制されている。すなわち、ストッパー部材532が第2姿勢を取っているとき、前述の如く、第1隆起部5321BA及び第2隆起部5321CAが、支持体531の回動防止片5312に当接した状態であるので、ストッパー部材532の第1軸部5314回りの第2回動方向R2への回動が規制される。一方、付勢部材533がストッパー部材532に対し、第1軸部5314回りの第2回動方向R2に付勢力を与えているので、ストッパー部材532の第1軸部5314回りの第1回動方向R1への回動が規制される。
これにより、ピックアップローラー51により送出された原稿シートSの、原稿給紙ローラー52による給送動作中において、第2姿勢のストッパー部材532が、第2姿勢から第1回動方向R1に回動した後述の第3姿勢へと回動することが規制される。このため、原稿給紙ローラー52による原稿シートSの給送動作中にZ方向(上下方向)の振動等が発生したとしても、第1搬送路341の最上流端部の下面部を画定するガイド壁部341A等にストッパー部材532が干渉することが抑止される。従って、原稿給紙ローラー52の給送動作中において原稿シートSの良好な搬送性を維持することができる。
ストッパー部材532において第3姿勢は、当接端部5321AAが第1方向H1とは逆の第2方向H2に向くように、第2姿勢から第1軸部5314回りに第1回動方向R1に回動した姿勢である。ストッパー部材532は、第2姿勢を取っている状態で原稿給送ユニット5において原稿シートSのジャムが発生したときに、第3姿勢を取ることができる。
本実施形態の原稿シート搬送装置3では、原稿シートSのジャムが発生した場合、カバー体32Uを開状態とし、第1搬送路341及び第2搬送路342を外部に露出させることにより、ジャムした原稿シートSを除去することができる。
しかしながら、ジャムした原稿シートSの一部が原稿給紙トレイ31上に残っていると、その原稿シートSがユーザーによって第2方向H2に引き抜かれる場合がある。このユーザーによる無理な原稿シートSの引き抜きにより、第2姿勢を取っているストッパー部材532が原稿シートSに引っ掛かって原稿シートSを破損するおそれがある。
本実施形態における、ストッパー部材532の第2姿勢から第3姿勢への姿勢変更は、上記の問題を解決するものである。すなわち、図10に示すように、ピックアップローラー51が給紙位置に配置され、ストッパー部材532が第2姿勢を取っている状態で、原稿シートSのジャムが発生すると、ユーザーは、原稿シートSにおけるピックアップローラー51よりも外部に残っている部分を掴んで、第2方向H2に引き抜こうとする。ピックアップローラー51は、原稿シートSの第2方向H2への引き抜き動作により、原稿シートSから上方に作用する力を受ける。その力がピックアップローラー51を介してホルダー50に伝達されると、ホルダー50が揺動し、ピックアップローラー51は上方に移動し始める。つまり、ピックアップローラー51は給紙位置から退避位置へと移動し始める。
このとき、ジャムした原稿シートSと接触状態にあるストッパー部材532の当接端部5321AAは第1方向H1を向いているので、原稿シートSの第2方向H2への引き抜き動作により、当接端部5321AAには、当該当接端部5321AAを第2方向H2に移動させる引張力が作用する。この引張力により、ストッパー部材532には、第1軸部5314回りの第1回動方向R1に回動させる力が作用する。このため、ストッパー部材532は、第1軸部5314回りの第1回動方向R1に回動して第3姿勢を取る。これにより、原稿給送ユニット5から引き抜かれる原稿シートSがストッパー部材532に引っ掛かることが抑止される。このため、原稿給送ユニット5から引き抜かれる原稿シートSの破損が抑制される。
ここで、ストッパー部材532を支持する支持体531は、ストッパー部材532の第2姿勢から第3姿勢への姿勢変更に連動して、第2軸部508回りに第1回動方向R1に回動する。具体的には、ストッパー部材532の当接端部5321AAに対して引張力が作用したとき、その引張力はストッパー部材532を介して支持体531に伝達される。引張力が支持体531に伝達されると、支持体531は、第2軸部508回りに第1回動方向R1に回動する。支持体531の第1回動方向R1への回動により、引き抜かれる原稿シートSの圧力が、ストッパー部材532、支持体531の順に逃がされる。これにより、ストッパー部材532の第3姿勢への姿勢変更が円滑に行われる。
ストッパー部材532の第3姿勢は、第3当接片507(図6及び図11参照)によって維持される。第3当接片507は、支持体531における支持本体部5311の直下方位置、且つ支持体531の回動防止片5312の直右方位置に形成されている。つまり、第3当接片507は、ストッパー部材532が第1姿勢を取っているときに、第1隆起部5321BA及び第2隆起部5321CAが回動防止片5312に当接することが可能な位置に形成されている。ストッパー部材532の第3姿勢への姿勢変更に伴って、支持体531が第2軸部508回りの第1回動方向R1に回動すると、第3当接片507は、回動防止片5312に当接する。これにより、支持体531の回動が防止され、ストッパー部材532の第3姿勢が維持される。
なお、ジャムした原稿シートSが引き抜かれた後、第3姿勢のストッパー部材532は、第1隆起部5321BA及び第2隆起部5321CAが支持体531の回動防止片5312に当接するまで、付勢部材533の付勢力によって第1軸部5314回りの第2回動方向R2に回動し、第1姿勢を取る。
また、本実施形態に係る画像形成装置1は、原稿シートSの良好な搬送性を維持しつつ、原稿シートSの破損を抑制することが可能な原稿シート搬送装置3を備えている。このため、原稿シートSの原稿画像に応じた画像形成動作を、円滑に行うことができる。
1 画像形成装置
2 装置本体
3 原稿シート搬送装置
30 本体ハウジング
31 原稿給紙トレイ(原稿シート載置部)
32 原稿搬送部
341〜345 第1〜第5搬送路(原稿シート搬送路)
5 原稿給送ユニット(給送部)
50 ホルダー
508 第2軸部
51 ピックアップローラー
52 原稿給紙ローラー(給送部材)
53 ストッパー機構
531 支持体
5314 第1軸部
532 ストッパー部材
5323 孔部
5324 溝部
533 付勢部材
5331 コイル部
5332 第1アーム部
5333 第2アーム部

Claims (6)

  1. 原稿シートが載置される原稿シート載置部と、
    前記原稿シート載置部から延設され、前記原稿シートの搬送経路となる原稿シート搬送路と、
    前記原稿シートを前記原稿シート搬送路に向けて給送する給送部と、を備え、
    前記給送部は、
    ホルダーと、
    前記ホルダーに回転可能に支持され、前記原稿シートを所定の第1方向に沿って給送する給送部材と、
    第1軸部を有し、前記ホルダーにおいて前記給送部材よりも前記第1方向の上流側に支持される支持体と、
    前記原稿シート載置部に載置された前記原稿シートにおける前記第1方向の先端に当接可能な当接端部を有し、前記支持体に前記第1軸部回りに回動可能に支持される部材であって、前記当接端部が前記原稿シートの先端に当接することにより、前記原稿シートの前記給送部材による給送を規制するストッパー部材と、
    前記ストッパー部材に対し前記第1軸部回りに付勢力を与える付勢部材と、を含み、
    前記ストッパー部材は、
    前記当接端部が前記原稿シートの先端に当接する第1姿勢と、
    前記当接端部が前記原稿シートの先端から離間して前記第1方向に向き、前記原稿シートの前記給送部材による給送を許容する第2姿勢と、
    前記当接端部が前記第1方向とは逆の第2方向に向くように、前記第2姿勢から前記第1軸部回りに第1回動方向に回動した第3姿勢と、の間で姿勢変更が可能であり、
    前記付勢部材は、前記ストッパー部材に対し、前記第1軸部回りの前記第1回動方向とは逆の第2回動方向に前記付勢力を与える、原稿シート搬送装置。
  2. 前記付勢部材は、
    前記第1軸部に挿通されたコイル部と、
    前記コイル部の一端に接続され、先端部が前記支持体に固定された第1アーム部と、
    前記コイル部の他端に接続され、先端部が前記ストッパー部材に固定された第2アーム部と、を含んで構成される、ねじりコイルばねである、請求項1に記載の原稿シート搬送装置。
  3. 前記ストッパー部材は、孔部を有し、
    前記第2アーム部の先端部は折り曲げられており、この折り曲げられた先端部が前記孔部に挿通された状態で前記ストッパー部材に係止されている、請求項2に記載の原稿シート搬送装置。
  4. 前記ストッパー部材は、前記第1軸部から前記当接端部に向かって直線状に延設される溝部を有し、当該溝部内に前記孔部が配置され、
    前記第2アーム部は、前記溝部内に嵌め込まれている、請求項3に記載の原稿シート搬送装置。
  5. 前記ホルダーは、第2軸部を有し、
    前記支持体は、
    前記ホルダーに前記第2軸部回りに回動可能に支持されており、
    前記ストッパー部材の前記第1姿勢から前記第2姿勢への姿勢変更に連動して、前記第2軸部回りに前記第2回動方向に回動する一方、
    前記ストッパー部材の前記第2姿勢から前記第3姿勢への姿勢変更に連動して、前記第2軸部回りに前記第1回動方向に回動する、請求項1に記載の原稿シート搬送装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の原稿シート搬送装置と、
    前記原稿シート搬送装置によって搬送された原稿シートの原稿画像を読み取り、当該原稿画像に応じた画像データを出力する原稿読取部と、
    前記画像データに基づく画像をシートに形成する画像形成部と、を備える、画像形成装置。
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