JPH1179467A - 紙詰まり除去機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、紙詰まりを簡便にかつ簡単
な構造で容易に除去できる紙詰まり除去機構を提供する
ことである。 【解決手段】 ノブ２１の回転軸２１ａには、ノブ２１
をａ方向に回した場合にのみ駆動を伝達する１方向クラ
ッチを装備したベルトプーリ２２を取り付け、ノブ２１
の駆動を回転軸９ｃに伝達する。また、回転軸２１ａ
に、ノブ２１をａ方向に回した場合にのみ駆動を伝達す
る１方向クラッチを装備したギヤ２６を取り付け、ノブ
２１の駆動をギヤ２５〜２８により回転軸６ｃに伝達す
る。さら回転軸２１ａには、ノブ２１をｂ方向に回した
場合にのみ駆動を伝達する１方向クラッチを装備したギ
ヤ３０が取り付け、ノブ２１の駆動を回転軸９ｃに伝達
する。従って、ノブ２１の回転方向により搬送用の下側
ローラ６ｂ及びレジストローラの上側ローラ９ａの回転
状態を制御し得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、複写機、
プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に適用される
給紙装置における紙詰まり除去機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、複写機では、給紙トレイから搬送
ローラにより給紙された記録紙（転写紙）は、一対のレ
ジストローラで構成されるレジスト部により、所定のタ
イミングで転写部に送られてトナー像が転写される。そ
の後、トナー像が転写された記録紙は、定着器に送ら
れ、この定着器でトナー像が定着される。このような複
写機において、給紙装置のレジスト部で紙詰まりが起こ
った場合、レジストローラに同軸でノブを設けて、この
ノブを回すことで紙詰まりを除去している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】レジストローラの上流
に搬送ローラを設けた場合、転写紙が紙詰まり（ジャ
ム）したときの状態は、次の二通りが考えられる。

【０００４】（１）レジストローラ間に転写紙が挟まっ
て先端に面像が転写されている状態。

【０００５】（２）レジストローラ間に挟まらずに搬送
ローラおよびその上流の搬送コロに紙が挟まっている状
態。

【０００６】給紙装置において、レジストローラ近傍上
流に搬送コロを設け、この搬送コロがレジスト部の搬送
安定性のために搬送力を高めてある場合、レジストロー
ラの回転を止め、レジスト前ガイド板をあけて、搬送ロ
ーラのみ駆動させることで紙詰まりした転写紙を搬送経
路外に出す等の作業が必要である。このために、搬送ロ
ーラにもレジストローラと独立した駆動を与える紙詰ま
り処理用のノブを付ける必要がある。

【０００７】しかしながら、レジストローラ下流に出た
転写紙は未定着画像が転写されていることが多いため
に、これを取り出すときにはレジストローラ下流に転写
紙を出すことがレジストローラを汚さないためには必要
である。このために、レジストローラおよび搬送ローラ
の両方に挟まれた転写紙を、レジストローラ下流に設け
た２本のローラを同時に回して出す作業は、レジストロ
ーラおよび搬送ローラ共に同じ速度で回さないとローラ
と転写紙との間でスリップが起こりきちんと取り出せな
いために作業性が悪い。

【０００８】また、上記紙詰まり処理用のノブに対する
搬送コロの回転比が大きいと、少ないノブの回転で挟ま
った転写紙を取り除くことができる反面、負荷が重くな
ってしまう。

【０００９】また、レジストローラと搬送コロを同時に
駆動できるようにすると、負荷トルクが大きくなること
から、ノブに対するレジストローラおよび搬送コロの回
転比を落とす必要があり、紙詰まり処理し易い分ノブを
余計に回さなくてはならない。また、レジストローラを
回さずに搬送コロだけを回すときは負荷トルクに余裕が
できるため、レジストローラおよび搬送コロを同時に回
転する場合の回転比よりも搬送コロだけを回転させる場
合の回転比を上げてもよいが、ノブの回転比が変更でき
ないので作業に無駄が生じている。

【００１０】本発明の目的は、紙詰まりを簡便にかつ簡
単な構造で容易に除去できる紙詰まり除去機構を提供す
ることである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明は、搬送ローラからレジスト
ローラを通して転写紙を供給する給紙装置で紙詰まりを
起こした転写紙を除去する紙詰まり除去機構であって、
前記搬送ローラおよび前記レジストローラに独立した駆
動媒体を介して連結した単一の紙除去回転手段を具備
し、前記紙除去回転手段の回転方向によって前記搬送ロ
ーラおよび前記レジストローラの回転状態を制御するこ
とを特徴とするものである。

【００１２】請求項１に記載の発明によれば、単一の紙
除去回転手段により、紙除去回転手段の回転方向によっ
て搬送ローラおよびレジストローラの回転状態を制御す
るので、搬送ローラおよびレジストローラでの紙詰まり
除去処理が簡便になり、構造が簡略化される。

【００１３】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、紙除去回転手段が第１の方向に回転し
た場合には前記搬送ローラおよび前記レジストローラを
回転させ、前記紙除去回転手段が第２の方向に回転した
場合には前記搬送ローラのみを回転させることを特徴と
するものである。

【００１４】請求項２に記載の発明によれば、紙除去回
転手段が第１の方向に回転した場合には搬送ローラおよ
びレジストローラを同一周速度で回転し、前記紙除去回
転手段が第２の方向に回転した場合には搬送ローラのみ
を回転するようになっている。従って、レジストローラ
に転写紙が挟まって先端に面像が転写されている状態で
は、紙除去回転手段を第１の方向に回転し、搬送ローラ
およびレジストローラを回転させることにより、転写紙
をレジストローラの下流に送り出す際に、搬送ローラお
よびレジストローラの間で転写紙の引っ張り合いが起こ
らない。一方、レジストローラに挟まらずに搬送ローラ
に転写紙が挟まっている状態では、紙除去回転手段を第
２の方向に回転して搬送ローラのみを回転させる。従っ
て、レジストローラで転写紙が止まり、レジストローラ
の手前で転写紙を除去できる。また、前者の場合におい
て、誤って搬送ローラを第２の方向に回転してもレジス
トローラが反対方向に回転しないので、面像が転写され
ている転写紙の先端をレジストローラが巻き込んで汚れ
ることがない。

【００１５】請求項３に記載の発明は、請求項１または
２に記載の発明において、搬送ローラが転写紙の搬送方
向にそって複数配置され、前記複数の搬送ローラどうし
が駆動媒体を介して連結していることを特徴とするもの
である。

【００１６】請求項３に記載の発明によれば、複数の搬
送ローラどうしが前記複数の搬送ローラどうしが同一駆
動媒体で繋がっているので、単一の紙除去回転手段を回
転させることにより複数の搬送ローラが回転し、紙詰ま
りが除去される。

【００１７】請求項４に記載の発明は、請求項２または
３に記載の発明において、紙除去回転手段が第２の方向
に回転した場合には前記搬送ローラの回転比が、前記紙
除去回転手段が第１の方向に回転した場合に比べて高い
ことを特徴とするものである。

【００１８】請求項４に記載の発明によれば、紙除去回
転手段を第２の方向に回転する場合には搬送ローラのみ
を回転させるため、紙除去回転手段の負荷トルクに余裕
があるので、搬送ローラの回転比を高く設定し紙除去回
転手段を回転する回数を低減し、作業効率が向上する。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、図１〜４を参照して本発明
の紙詰まり除去機構の一実施形態について説明する。

【００２０】図１は、本発明の紙詰まり除去機構の一実
施形態を適用した複写機の給紙部、搬送部およびレジス
ト部を示す概略図である。

【００２１】図中１は、上昇機構２の上に積層された転
写紙３を収納する給紙カセットである。この給紙カセッ
ト１の排紙側には給紙ローラ群１０を設け、この給紙ロ
ーラ群１０により上昇機構２で持ち上げられた転写紙３
を１枚づつ、一対の搬送ガイド板４ａ，４ｂの間を通し
て搬送下流に送るようになっている。

【００２２】一対の搬送ガイド４ａ，４ｂは上方に湾曲
して立ち上がっている。このうち外側に位置する一方の
搬送ガイド板４ａは、他方の搬送ガイド板４ｂよりも短
くなっており、その搬送方向下流の端部の先には、隙間
Ｇをあけて搬送ガイド板１１が立ててある。他方の搬送
ガイド板４ｂはさらに延びて断面略弓形に屈曲して折り
返している。

【００２３】搬送ガイド板１１の上端部は、他方の搬送
ガイド板４ｂの屈曲部分近傍に位置する。そして、この
位置に第１搬送ローラ対５が設けてある。また、この第
１搬送ローラ対５よりも下流側には、他方の搬送ガイド
板４ｂに沿って略平行に延びる曲面を有する搬送ガイド
部材１２を設けている。これにより、給紙ローラ群１０
から送られてきた転写紙３を、第１搬送ローラ対５によ
り、搬送ガイド板４ｂおよび搬送ガイド部材１２の間を
通してさらに下流に送るようになっている。

【００２４】搬送ガイド板４ｂの搬送方向下流の端部近
傍には、第２搬送ローラ対６を設け、この第２搬送ロー
ラ対６よりも搬送方向下流に、レジストローラ対９が設
けている。ここで、レジスト前ガイド板７は、レジスト
ローラ対９から搬送ガイド部材１２の上側表面に至るま
で配置している。さらに、第２搬送ローラ対６およびレ
ジストローラ対９の間であってレジスト前ガイド板７の
下方に、レジスト前ガイド板８を上下に揺動可能に設け
ている。従って、転写紙３は、搬送ローラ対６によって
レジスト前ガイド板７、８を経てレジストローラ対９に
突き当てられ、ここで適度な弛みを作った後で一端停止
する。この後下流の面像転写手段（図示せず）とタイミ
ングを合わせて第１および第２搬送ローラ対５、６を再
駆動し、転写紙３をさら搬送下流に送るようになってい
る。

【００２５】なお、レジスト前ガイド板７と搬送ガイド
部材１２との間を通って手差しされた転写紙は、第２搬
送ローラ対６に供給し、同様にレジストローラ対９に供
給するようになっている。また、第２搬送ローラ対６お
よびレジストローラ対９の間で紙詰まりが発生した場合
には、レジスト前ガイド板８を下方に開き、詰まった転
写紙３を取り除くようになっている。

【００２６】図２は、本発明の紙詰まり除去機構の一実
施形態を示す概略図である。

【００２７】紙詰まり除去機構２０は、紙詰まり除去用
の紙除去回転手段としてのノブ２１を有する。ノブ２１
の回転軸２１ａには、ノブ２１をａ方向に回して回転軸
２１ａから駆動を受けた場合にのみ駆動を伝達する１方
向クラッチを装備したベルトプーリ２２を取り付けてい
る。このベルトプーリ２２と、レジストローラ対９の上
側ローラ９ａの回転軸９ｃに固定したベルトプーリ２３
との間にベルト２４をかけ渡し、ノブ２１の駆動をベル
ト２４を介して回転軸９ｃに伝達するようになってい
る。

【００２８】また、ノブ２１の回転軸２１ａに、ノブ２
１をａ方向に回して回転軸２１ａから駆動を受けた場合
にのみ駆動を伝達する１方向クラッチを装備したギヤ１
６を取り付けている。このギヤ２５を、ギヤ２６、２７
を介して、第２搬送ローラ対６の下側ローラ６ｂの回転
軸６ｃに取り付けられたギヤ２８に接続し、ノブ２１の
駆動をギヤ２５〜２８により回転軸６ｃに伝達するよう
になっている。

【００２９】ベルトプーリ２２、２３およびギヤ１５、
２８の比は、第２搬送ローラ対６とレジストローラ対９
が同一周速で回転するように設定する。

【００３０】さらに、ノブ２１の回転軸２１ａには、ノ
ブ２１をｂ方向に回して回転軸２１ａから駆動を受けた
場合にのみ駆動を伝達する１方向クラッチを装備したギ
ヤ３０が取り付けられている。このギヤ３０を、上述の
ギヤ２８にギヤ２９を介して接続し、ノブ２１の駆動を
回転軸９ｃに伝達するようになっている。

【００３１】第１搬送ローラ対５は、第２搬送ローラ対
６とギヤ等の同一駆動媒体で繋げ、第２搬送ローラ対６
に連動して回転するようにしても良い。

【００３２】上記構成の紙詰まり除去機構２０によれ
ば、以下のような紙詰まり除去が可能になる。まず、図
３に示すように、転写紙３が、第２搬送ローラ対６およ
びその下流に設けられたレジストローラ対９の両方に挟
まって、転写紙３の先端部に面像が転写されている場合
には、ノブ２１をａ方向に回す。これにより、ノブ２１
の駆動が、ベルトプーリ２２、ベルト２４およびベルト
プーリ２３により、レジストローラ対９の上側ローラ９
ａの回転軸９ｃに伝達され、上側ローラ９ａがａ方向に
回転する。これと同時に、ノブ２１の回転によりギヤ２
５が駆動し、ノブ２１の駆動が、ギヤ２５、２６、２
７、２８を介して、第２搬送ローラ対６の下側ローラ６
ｂの回転軸６ｃに伝達され、下側ローラ６ｂがｂ方向に
回転する。一方、このときギヤ３０は１方向クラッチ機
構により回転しない。これにより、ノブ２１を回転する
ことにより、第２搬送ローラ対６およびレジストローラ
対９が同時に回転し、転写紙３を搬送方向に送り出し、
転写紙３の表面上に転写されたトナー４１によりレジス
トローラ対９が汚れることなく転写紙３を除去できる。
このとき、ベルトプーリ２２、２３およびギヤ１５、２
８の比は、第２搬送ローラ対６とレジストローラ対９が
同一周速で回転するように設定しているので、第２搬送
ローラ対６とレジストローラ対９の間で転写紙３の引っ
張り合いが起こらない。

【００３３】また、この紙詰まり除去作業の際にノブ２
１を反対方向に回したとしても、１方向クラッチ機構を
備えたベルトプーリ２２により、レジストローラ対９は
回転しないので、表面にトナー４１が付着した転写紙３
の先端がレジストローラ対９に引き込まれ、レジストロ
ーラ対９が汚れるのを防止できる。

【００３４】次に、図４に示すように、レジストローラ
対９には挟まらず、第２搬送ローラ対９に転写紙３が挟
まっている場合には、ノブ２１をｂ方向に回転する。こ
れにより、ギヤ３０が駆動し、ノブ２１の駆動が、ギヤ
３０、２９、２８を介して、第２搬送ローラ対６の下側
ローラ６ｂの回転軸６ｃに伝達され、下側ローラ６ｂが
ｂ方向に回転する。一方、ベルトプーリ２２は、回転フ
リーな方向への入力駆動なので、ベルト２４に駆動は伝
えられず、レジストローラ対９は回転しない。また、ギ
ヤ２５も同様に１方向クラッチ機構により回転しない。
従って、ノブ２１をｂ方向に回転することにより、第２
搬送ローラ対６のみがｂ方向に回転し、転写紙３を送り
出し、転写紙３の先端をレジストローラ対９に当接さ
せ、さらに転写紙３を送り出すことにより、図４に示す
ように、転写紙３を弛ませて、下側のレジスト前ガイド
板８を開いて転写紙３を取り出すことができる。

【００３５】このように、ノブ２１をｂ方向に回転する
ときの駆動系を、ノブ２１をａ方向に回転するときの駆
動系と独立させたことにより、駆動負荷に応じて、ギヤ
２９、３０のギヤ比を調整し、ノブ２１と第２搬送ロー
ラ対６との回転比を変更することが可能である。例え
ば、第２搬送ローラ対６だけを回転するときは、レジス
トローラ対９と一緒に回転する場合に比べて負荷トルク
が少ないので、ノブ２１の回転数に対して第２搬送ロー
ラ対６の回転数を大きくし、紙詰まり除去時の作業性を
向上できる。

【００３６】また、この際にレジストローラ対９は回転
していないので、第２搬送ローラ対６により押し出され
た転写紙９が止められ、レジストローラ対９を越えて下
流に出るのが阻止される。

【００３７】以上説明したように、本実施形態の紙詰ま
り除去機構２０によれば、一つのノブ２１を回転する方
向により、レジストローラ対９および第２搬送ローラ対
６が同時に回転したり、第２搬送ローラ対６のみが回転
するので、一つのノブ２１の操作だけで、転写紙３の挟
まり状態に対応して適切な紙詰まり除去を行うことがで
きる。また、一つのノブ２１で対応できるので、デザイ
ンの簡素化が期待できる。

【００３８】また、レジストローラ対９はベルトプーリ
２２の作用により逆方向には回転しないので、表面にト
ナー４１が付着した転写紙３の先端がレジストローラ対
９に引き込まれて汚れるのを防止できる。

【００３９】また、レジストローラ対９および第２搬送
ローラ対６が同時に回転する場合と、第２搬送ローラ対
６のみが回転する場合で、第２搬送ローラ対６のための
駆動伝達媒体を独立して設けているので、駆動負荷に応
じてノブ２１と第２搬送ローラ対６の回転比が設定でき
るので、紙詰まり除去時の作業性を向上できる。

【００４０】本発明は上述した実施の形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であ
る。例えば、第１搬送ローラ対５は、第２搬送ローラ対
６とギヤ等の同一駆動媒体で繋げ、第２搬送ローラ対６
に連動して回転するようにしても良い。この場合にも、
駆動負荷に応じてギヤ２９、３０のギヤ比の独立した調
整が可能なために、搬送系の紙詰まりがすべて１個のノ
ブによって解除でき、かつ、第１および第２搬送ローラ
対５、６に比べて比較的高負荷のレジストローラ対９を
回さない場合には、ノブ２１と第１および第２搬送ロー
ラ対５、６の回転比を大きくできるために紙詰まり除去
時の作業性も良くなる。

【００４１】本発明の紙詰まり除去機構は、例えば、複
写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に適用
される給紙装置に適用できる。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
発明によれば、単一の紙除去回転手段により、紙除去回
転手段の回転方向によって搬送ローラおよびレジストロ
ーラの回転状態を制御するので、搬送ローラおよびレジ
ストローラでの紙詰まり除去処理が簡便になり、構造が
簡略化され、装置デザインの簡素化が図られる。

【００４３】請求項２に記載の発明によれば、単一の紙
除去回転手段の回転方向によって、搬送ローラおよびレ
ジストローラを回転したり、搬送ローラのみが回転する
ので、誤りによりレジストローラよりも下流に出た転写
紙がレジストローラに戻ることによるレジストローラの
汚れを回避できる。

【００４４】請求項３に記載の発明によれば、複数の搬
送ローラどうしが複数の搬送ローラどうしが同一駆動媒
体で繋がっているので、一つの紙除去回転手段で搬送系
での紙詰まりを除去できる。

【００４５】請求項４に記載の発明によれば、紙除去回
転手段を第２の方向に回転する場合には搬送ローラのみ
を回転させるため、紙除去回転手段の負荷トルクに余裕
があるので、搬送ローラの回転比を高く設定し、紙除去
回転手段を回転する回数を低減し、作業効率を向上でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の紙詰まり除去機構の一実施形態を適用
した複写機の給紙部、搬送部およびレジスト部を示す概
略図である。

【図２】本発明の紙詰まり除去機構の一実施形態を示す
概略図である。

【図３】紙詰まりの状態を示す概略図である。

【図４】紙詰まりの状態を示す概略図である。

【符号の説明】

３ 転写紙 ５ 第１搬送ローラ対 ６ 第２搬送ローラ対 ９ レジストローラ対 ２１ ノブ ２２、２３ ベルトプーリ ２４ ベルト ２５、２６、２７、２８、２９、３０ ギヤ

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｇ０３Ｇ 21/00 ５１０ Ｇ０３Ｇ 21/00 ５１０

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送ローラからレジストローラを通して
   転写紙を供給する給紙装置で紙詰まりを起こした転写紙
   を除去する紙詰まり除去機構であって、 前記搬送ローラおよび前記レジストローラに独立した駆
   動媒体を介して連結した単一の紙除去回転手段を具備
   し、前記紙除去回転手段の回転方向によって前記搬送ロ
   ーラおよび前記レジストローラの回転状態を制御するこ
   とを特徴とする紙詰まり除去機構。
2. 【請求項２】 紙除去回転手段が第１の方向に回転した
   場合には前記搬送ローラおよび前記レジストローラを回
   転させ、前記紙除去回転手段が第２の方向に回転した場
   合には前記搬送ローラのみを回転させることを特徴とす
   る請求項１記載の紙詰まり除去機構。
3. 【請求項３】 搬送ローラが転写紙の搬送方向にそって
   複数配置され、前記複数の搬送ローラどうしが同一駆動
   媒体で繋がっていることを特徴とする請求項１または２
   に記載の紙詰まり除去機構。
4. 【請求項４】 紙除去回転手段が第２の方向に回転した
   場合には搬送ローラの回転比が前記紙除去回転手段が第
   １の方向に回転した場合に比べて高いことを特徴とする
   請求項２または３に記載の紙詰まり除去機構。