JP2006519078A - ペン型注射器およびそれに関する改良 - Google Patents

Abstract

本発明は、ハウジング（２）、医薬品を含み、ハウジング（２）内に保持されるカートリッジ（４）、排出される医薬品の投与量を選択する手段、医薬品の選択された投与量を排出する手段を備えるペン型注射器に関する。ハウジング（２）は、投与量選択手段および投与量排出手段が内部において可動式に保持される一体式ハウジングを備える。

Description

本発明は、ペン型注射器、すなわち、複数回投与カートリッジから医薬品を注入することによる投与を提供する種類の注射器に関する。具体的には、本発明は、使用者が投与量を設定することが可能であるような注射器に関する。

そのような注射器は、正式な医療訓練を受けていない個人による規則的な注入が行われる応用分野を有する。これは、糖尿病を有する人々の間ではますます一般的になってきており、自己処置により、そのような個人が、自分の糖尿病の有効な管理を実施することが可能になる。

これらの状況は、この種類のペン型注射器についていくつかの要件を設定する。注射器は、構造は頑強であるが、部品の操作および動作の使用者による理解の両方の観点において使用が容易でなければならない。糖尿病の人々の場合、多くの使用者は身体的に虚弱であり、視力が損なわれている可能性もある。注射器が再使用可能ではなく使い捨て可能である場合、注射器は、製造が安価で、廃棄が容易であるべきである（リサイクルに適切であることが好ましい）。

本発明の利点は、改良ペン型注射器が提供されることである。

本発明の第１態様によれば、ペン型注射器は、
ハウジングと、
医薬品を含み、ハウジング内に保持されるカートリッジと、
排出される医薬品の投与量を選択する手段と、
医薬品の選択された投与量を排出する手段とを備え、
ハウジングが、投与量選択手段および投与量排出手段が内部において可動式に保持される一体式ハウジングを備えることを特徴とする。

本発明のこの態様の利点は、ペン型注射器のより頑強な構造を提供することである。

本発明の第２態様によれば、ペン型注射器は、
ねじ線条（screw thread）を有するピストン・ロッドと、
ハウジングに配置され、ピストンが通って回転することが可能であるインサートと、
ピストンがインサートを通って単一方向においてのみ回転することを保証するようにインサートに関連付けられるラチェット手段と、
ハウジングおよびインサートに関して回転可能である投与量ダイヤル・スリーブと、
軸方向に変位可能であるが、ピストン・ロッドに関して回転可能ではない駆動スリーブと、
駆動スリーブ上に配置され、かつ駆動スリーブに対して回転可能であるボタンと、
ボタンが押されるとき、投与量ダイヤル・スリーブと駆動スリーブとの間の回転を防止するクラッチ手段とを備える。

好ましくは、注射器は、駆動スリーブに対して回転可能であり、軸方向に変位可能であるが、投与量ダイヤル・スリーブに対して回転可能ではないナットをさらに備える。

好ましくは、インサートは、開口を有するウエブ、ウエブの第１側から延びる第１円筒部分、ウエブの第２側から延びる第２円筒部分、およびウエブの第２側から延びる第３円筒部分を備える。

代替として、インサートは、開口を有するウエブ、ウエブの第１側から延びる第１円筒部分、ウエブの第２側上に提供されるボス、およびボスの周囲においてウエブから離れて延びる円筒部分を備える。

第２の代替では、インサートは、開口を有するウエブ、ウエブの第１側から延びる第１円筒部分、ウエブの第２側の上に提供されるボス、ボスから延び、かつウエブから間隔をおいて位置する径方向フランジ、および径方向フランジの周囲においてウエブから離れて延びる円筒部分を備える。

好ましくは、投与量ダイヤル・スリーブは、第１直径の第１セクションおよび第２直径の第２セクションを備え、インサートおよび第１セクションの内表面は、インサートと投与量ダイヤル・スリーブとの間にらせん線条（helical thread）を提供するために、中間係合特徴（interengaging features）を備える。

代替として、投与量ダイヤル・スリーブは、第２のほぼ円筒の部分に堅く結合された第１円筒部分を備え、第１セクションの内表面およびインサートの円筒部分の外表面が、インサートと投与量ダイヤル・スリーブとの間にらせん線条（helical thread）を提供するために、中間結合特徴（interengaging features）を備える。

より好ましくは、第２のほぼ円筒の部分は、ショルダによって接続された第１円筒セクションおよび第２円筒セクションを備え、第１セクションは、投与量ダイヤル・スリーブの第１部分の内表面に堅くキー止めされ、第２セクションは、ハウジングと同じ外径である。

代替として、第２のほぼ円筒の部分は、第２セクションの一部から延びる径方向フランジによって接続された第１円筒セクションおよび第２円筒セクションを備え、第１セクションは、投与量ダイヤル・スリーブの第１部分の内表面に堅くキー止めされ、第２セクションは、ハウジングと同じ外径である。

好ましくは、投与量ダイヤル・スリーブの外表面が、グラフィックスを備え、ハウジングは、アパーチャまたは窓を備え、それを通してグラフィックスの一部を見ることが可能である。

好ましくは、駆動スリーブは、インサートとピストン・ロッドとの間に位置する第１直径の第１部分、およびピストン・ロッドと投与量ダイヤル・スリーブとの間に位置する第２直径の第２部分を備え、駆動スリーブの内表面が、ピストン・ロッドまでスプライン化をつけられ（splined）、それにより、これらの部分間において相対回転が生じず、縦方向変位のみが生じることが可能である。

中央受取り領域は、第１端部において、中央に位置するドーム部分を含むことがより好ましい。

好ましくは、ナットは、駆動スリーブ上に提供されるらせん線条（helical thread）上において提供され、かつ駆動スリーブと投与量ダイヤル・スリーブとの間に位置し、投与量ダイヤル・スリーブおよびナットは、ナットと投与量ダイヤル・スリーブとの間の相対回転を防止するように、スプライン手段によって共にスプラインをつけられる。

好ましくは、駆動スリーブは、周囲凹みを有する中央受取り領域をさらに備え、ほぼ「Ｔ」の形状構成のボタンは、ステムを有し、ステムは、中央受取り領域において提供された周囲凹みに保持されるステム上に提供される周囲ビード間の協調によって受取り領域内に保持される。

より好ましくは、ピストン・ロッドの第２端部は、ほぼＵ形であり、Ｕ形のリムのそれぞれは、駆動スリーブの第２部分の内部に提供される。

好ましくは、クラッチ手段は、投与量ダイヤル・スリーブおよび駆動スリーブのそれぞれの上に提供される複数の径方向に延びる縦方向の歯を備える。

好ましくは、クリッカ手段が、投与量ダイヤル・スリーブと駆動スリーブとの間に提供され、クリッカ手段は、複数の縦方向に延びる歯および柔軟歯付き部材を備え、複数の歯および歯付き部材の一方は、投与量ダイヤル・スリーブ上に提供され、他方は、駆動スリーブ上に提供され、投与量ダイヤル・スリーブと駆動スリーブとの間の相対回転により、柔軟歯付き部材が、一連のクリックを生成するように歯の上に乗る。

本発明の第３態様によれば、ペン型注射器は、
ハウジングと、
ねじ線条（screw thread）を有するピストン・ロッドと、
ハウジングに配置され、ピストンが通って回転することが可能であるインサートと、
ハウジングおよびインサートに対して回転可能である投与量ダイヤル・スリーブと、
ハウジングに対して軸方向に変位可能である駆動スリーブとを備え、
ハウジングに対する投与量ダイヤル・スリーブの最大角度変位が、投与量ダイヤル・スリーブ上の径方向ラグとインサート上のキャッチ手段との隣接によって決定されることを特徴とする。

径方向ラグは、投与量ダイヤル・スリーブの縦軸と平行に延びることが好ましい。

好ましくは、キャッチ手段は、中央ランドの回りに延びる溝を備え、中央ランドは、第１縁が第２対向縁より遠くなく径方向に延び、それにより第１縁と第２縁との間において傾斜表面を画定するように、ウエッジ形である。

ここで、添付の図面を参照して、単なる例示として本発明を記述する。

まず図１〜５を参照すると、本発明の第１実施形態による注射器を見ることが可能である。注射器は、医薬品を含むカートリッジ４が内部に配置されるハウジング２、排出される医薬品の投与量を設定または選択する手段、および医薬品の選択された投与量を排出する手段を備える。ハウジング２は、形状がほぼ円筒であり、以下でより詳細に記述されるウエブ６によって２つの区画に分割される。カートリッジ４は、ハウジング２の第１部分内に位置する。投与量設定手段および医薬品の選択された投与量を排出する手段は、ハウジング２の第２部分内に保持される、すなわち保有される。カートリッジ４を投与量設定手段および投与量排出手段と共に封入するワンピースハウジングの利点は、産物の組立てが容易であることである。これは、一部には、ペン型注射器の構成要素の数が低減されるためである。また、ハウジング２の一体式の性質は、ペン型注射器がより頑強であることを意味する。

カートリッジ４は、任意の適切な手段によってハウジング２の第１部分の適所に固定されることが可能である。針ユニットが、カートリッジ４の第１端部に固定されることが可能である。一時カバー８が、図のこの位置において見られる。カートリッジ４は、変位可能ピストン１０をさらに備える。ピストン１０をカートリッジ４の第１端部に向けて前進させることにより、医薬品は、カートリッジ４から針ユニットを経て排出される。キャップ１２が、注射器が使用されていないとき、針ユニットを覆うために提供される。キャップ１２は、任意の適切な手段によって、ハウジング２に取外し式に固定されることが可能である。

ここで、投与量設定手段および医薬品の選択された投与量を排出する手段について、より詳細に記述する。ハウジング２を分割するウエブ６は、ハウジング２内に位置するインサート１４の一部である。インサート１４は、ウエブ６の第１側から延びる第１円筒部分１６、ならびにウエブ６の第２側から延びる第２円筒部分１８および第３円筒部分２０を備える。ウエブ６は、ウエブ６を通って延びる円形開口２２を備える。

第１円筒部分１６は、ウエブ６の周囲から延びる。インサート１４は、任意の適切な手段によって第１円筒部分１６を介してハウジング２に固定される。示される実施形態では、特徴２４が、ハウジング２内において、かつ第１円筒部分１６の外表面上において提供され、それにより、インサートがハウジング２にスナップばめされることが可能になる。

第２円筒部分１８は、開口２２の周囲においてウエブ６の第２側から短い距離延びる。第２円筒部分の内表面が、ねじ線条（screw thread）２６を備える。

第３円筒部分２０は、ウエブ６の第２側からほぼハウジング２内において延びる。第３円筒部分２０の直径は、第１チャネル２８が、第２円筒部分２０の外表面と第３円筒部分の内表面との間に形成されるような直径である。第２チャネル３０が、第３円筒部分２０の外表面とハウジング２との間に形成される。

ピストン・ロッド３２が提供され、ウエブ６の開口を通って延びる。ピストン・ロッド３２は、全体的に細長く、ピストン・ロッド３２の第１端部から延びるねじ線条３４を備える。ピストン・ロッド３２のねじ線条）３４は、インサート１４の第２円筒部分１８の内表面のねじ線条と係合する。ピストン・ロッド３２の第１端部は、圧力フット３６を備える。使用時、圧力フット３６は、カートリッジ・ピストン１０と隣接するように、ウエブ６の第１側上に位置する。

ラチェット手段４０が、ウエブ６の第１側上にウエブ６と隣接して配置される。ラチェット手段４０は、ピストン・ロッド３２がインサート１４を通って単一方向においてのみ回転することを可能にするように作用する。ハウジングがワンピース構成であることにより、ラチェット手段は、既知の装置におけるよりも大きくすることができ、したがってより強力（より堅固）である。

ほぼ円筒の形態の投与量ダイヤル・スリーブ５０が、第１直径の第１セクションおよび第２直径の第２セクションを備える。第１セクションは、第２チャネル３０内に位置する。第１セクションの内表面および第３円筒部分２０の外表面が、インサート１４と投与量ダイヤル・スリーブ５０との間にらせん線条５２を提供するために、中間係合特徴を備える。示される実施形態のように、これは第３円筒部分２０の外表面上に提供されるらせんトラックによって達成されることが好都合であり、投与量ダイヤル・スリーブ５０の内表面上に提供されるらせんリブがその内部において延びることが可能である。これにより、投与量ダイヤル・スリーブ５０は、インサート１４の第３円筒部分２０の回りをそれに沿って回転することが可能になる。

投与量ダイヤル・スリーブ５０の第１セクションの外表面が、グラフィックス５３を備える。グラフィックスは、通常、参照符号のシーケンスである。ハウジング２は、アパーチャまたは窓５４を備え、それを通して、使用者によって選択された投与値を表すグラフィックスの一部を見ることが可能である。

グラフィックス５３は、任意の適切な手段によって投与量ダイヤル・スリーブ５０に加えられることが可能である。示される実施形態では、グラフィックス５３は、投与量ダイヤル・スリーブ５０を囲む印刷ラベルの形態で提供される。代替として、グラフィックスは、投与量ダイヤル・スリーブ５０にクリップ止めされたマーク・スリーブの形態を取ることが可能である。グラフィックスは、たとえばレーザ・マーキングによって、任意の適切な方式でマークされることが可能である。

この構成の利点は、らせん線条５２が、投与量ダイヤル・スリーブとインサートとの間において投与量ダイヤル・スリーブ内に形成されることである。これは、注射器の外部かららせん線条の作業表面までの直接経路がないことを意味することがわかる。塵または埃がペンに入るとすれば、これは、抵触する作業部分がないハウジングと投与量ダイヤル・スリーブとの間において起きる傾向がある。これは、らせん線条がハウジングと内部可動表面との間に形成される既知の装置の場合とは異なる。さらに、投与量ダイヤル・スリーブと駆動スリーブとの間に形成されるらせん線条５２の直径が、ハウジングと投与量ダイヤル・スリーブとの間に形成される同様の線条と比較してより狭いために、らせん線条５２は、整備がより効率的でより容易である。この構成は、投与量排出手段の特定の線形進行について送達することができる投与量サイズも改善する。

投与量ダイヤル・スリーブ５０の第２セクションは、ハウジング２と同じ外径であることが好ましい。投与量ダイヤル・スリーブ５０の内部において、ショルダ５６が、投与量ダイヤル・スリーブ５０の第１セクションと投与量ダイヤル・スリーブ５０の第２セクションとの間に存在する。

ほぼ円筒の形態の駆動スリーブ６０が、第１直径の第１部分および第２直径の第２部分を備える。第１部分の第１端部が、図１に示される位置においてインサート１４の第１チャネル２８内に位置する。駆動スリーブ６０の第１部分は、第２部と位置合わせされた第１部を備えると見なすことが可能である。より一般的には、図１に示される位置において、駆動スリーブ６０の第１部は、インサート１４とピストン・ロッド３２との間に位置し、一方、第２部は、ピストン・ロッド３２と投与量ダイヤル・スリーブ６０との間に位置する。

ピストン・ロッド３２の第２端部および駆動スリーブ６０の内表面が、これらの部分間に相対回転が生じず、縦方向変位のみが生じることが可能であるように、共にスプラインをつけられる。

駆動スリーブ６０の第１部分の第２部の外表面は、らせん線条６２を備える。ナット６４が、駆動スリーブ６０と投与量ダイヤル・スリーブ５０との間においてらせん線条６２上に提供される。投与量ダイヤル・スリーブ５０およびナット６４は、ナット６４と投与量ダイヤル・スリーブ５０との間の相対回転を防止するために、スプライン手段によって共にスプラインをつけられる。

駆動スリーブ６０の第２部分は、駆動スリーブ６０の第１部分より直径が大きい。ステップ６６が、駆動スリーブ６０の第１部分と第２部分との間に存在する。駆動スリーブ６０の第２部分は、投与量ダイヤル・スリーブ５０の第２セクション内に位置する。投与量ダイヤル・スリーブ５０のショルダ５６および駆動スリーブ６０のステップ６６は、クラッチ手段を形成するように、互いに取外し可能に係合可能であるように適合される。図１の場合のように、投与量ダイヤル・スリーブ５０および駆動スリーブ６０が係合していないとき、投与量ダイヤル・スリーブ５０は、駆動スリーブ６０に対して回転することができる。クラッチ手段は、投与量ダイヤル・スリーブ５０のショルダ５６および駆動スリーブ６０のステップ６６上にそれぞれ提供される複数の径方向に延びる縦方向歯を備えることが好都合である。投与量ダイヤル・スリーブ５０および駆動スリーブ６０が共に強制されないとき、それぞれの歯は、互いの上に乗る。それぞれの歯の径方向の分離は、単位投与量に対応することが好ましい。

駆動スリーブ６０の第２部分は、周囲凹みを有する中央受取り領域６８をさらに備える。ほぼ「Ｔ」形構成のボタン７０が提供され、そのステムは、受取り領域内において保持される。ボタン７０のステムは、周囲凹みに保持される周囲ビード７１を備え、ボタン７０は、駆動スリーブ６０に対して自由に回転することができるが、軸方向にはそれと共に保持される。

クリッカ（clicker）手段が、投与量ダイヤル・スリーブ５０の第２セクションと駆動スリーブ６０の第２部分との間に提供される。示される実施形態では、投与量ダイヤル・スリーブ５０の第２セクションの内表面は、複数の縦方向に延びる歯を備える。歯の径方向の分離は、単位投与量に対応することが好ましい。駆動スリーブ６０の第２部分は、柔軟歯付き部材７２を担持する。投与量ダイヤル・スリーブ５０と駆動スリーブ６０との間の相対回転により、柔軟歯付き部材７２は、一連のクリックを生成するように歯の上に乗る。

図１において、注射器は、充填済みカートリッジ４を備える。注射器を操作するために、使用者は、まず、投与量を選択しなければならない。投与量を設定するために、投与量ダイヤル・スリーブ５０は、窓５４を通して望ましい投与量値を見ることができるようになるまで、ハウジング２に対して投与量ダイヤル・スリーブ５０の第２セクションを操作することによって回転される。この行為は、インサート１４の第２円筒部分に沿って投与量ダイヤル・スリーブ５０を引き出す。駆動スリーブ６０は、ピストン・ロッド３２までスプラインをつけられているので、回転することができない。ピストン・ロッド３２は、ラチェット手段４０の働きのために回転しない。駆動スリーブ６０は、投与量ダイヤル・スリーブ５０がハウジング２から外部に移動する際に、投与量ダイヤル・スリーブ５０によってピストン・ロッド３２に沿ってウエブ６から離れるように運ばれる。投与量ダイヤル・スリーブ５０と駆動スリーブ６０との間の相対回転により、柔軟歯付き部材７２は、一連のクリックを創出するように、駆動スリーブ６０のリッジの上に乗る。これは、投与量がダイヤルされている可聴式確認である。

ナット６４は、投与量ダイヤル・スリーブ５０までスプラインをつけられているので、投与量ダイヤル・スリーブ５０と駆動スリーブ６０との間の相対回転により、ナット６４は、駆動スリーブ６０のらせん線条６２に沿って前進する。

望ましい投与量が設定された後（たとえば図２に示されるように）、投与量を送達するために、使用者は、ボタン７０を押して、ボタン７０をハウジング２の第１端部に向けて作用する。ボタン７０が押されるとき、駆動スリーブ６０の第２部分は、投与量ダイヤル・スリーブ５０の第２セクション内に駆動され、それとの間でクラッチ手段と係合して、投与量ダイヤル・スリーブ５０と駆動スリーブ６０との間の相対回転を防止する。駆動スリーブ６０は、ボタン７０に対して依然として回転することが可能である。ボタン７０がさらに縦方向に移動することにより、投与量ダイヤル・スリーブ５０（駆動スリーブ６０と共に）は、注射器の第１端部に向かって回転する。ピストン・ロッド３２は、駆動スリーブ６０までスプラインをつけられているので、ピストン・ロッド３２も、注射器の第１端部に向かってインサートおよびラチェット手段４０を通って回転し、それにより、カートリッジ・ピストン１０を前進させて、医薬品の望ましい投与量を排出する。ピストン・ロッド３２は、駆動スリーブ６０および投与量ダイヤル・スリーブ５０が当初の位置に戻るまで、前進し続ける（図３）。

投与量選択手段および投与量排出手段は、投与量が選択されるとハウジング２の第２端部を超えて延び、選択された投与量が排出されるとハウジング２内に戻ることがわかる。

さらなる投与量が、必要に応じて送達されることが可能である。図４は、その後選択された投与量の例を示す。ナット６４は、駆動スリーブ６０のらせん線条６２に沿ってさらに前進していることに留意されたい。らせん線条６２に沿ったナット６４の位置は、カートリッジ４に残留している医薬品の量に対応し、したがって、ナット６４がらせん線条６２の端部に到達して（示される実施形態では、駆動スリーブ６０のステップ６６に隣接する）、もはや回転することができないとき、これは、医薬品がカートリッジ４に残留していないことに対応する。使用者が、カートリッジ４に残留している量より多くの量の医薬品を選択することを望む場合、これは、実施することができないが、その理由は、ナット６４が回転を停止するとき、投与量ダイヤル・スリーブ５０および駆動スリーブ６０が、共にロックされて、投与量ダイヤル・スリーブ５０の回転およびより多くの投与量の設定を防止するからであることがわかるであろう。図５は、カートリッジ４内の全医薬品が排出されている、本発明による注射器を示す。

本発明の第２実施形態が、図６において開示される。第１実施形態および第２実施形態では、同じ部分を指すために、同じ参照符号が使用される。

図６に示されるピストン・ロッド３２’は、２重開始線条（dual start thread）を有する。ピストン・フット３６’は、反転可能である。これは、製造において有利である。インサート１４’の構造が改定されていることがわかる。ウエブ６’の第１側は、実質的に変更されていない。ウエブの他の側は、ここではボス８０を備える。円筒部２０’が、ボス８０の周囲においてウエブ６’から離れて延びる。ねじ込み開口２２’が、ウエブ６’およびボス８０を通って延びる。ウエブ６’から遠いインサート１４’の円筒部分２０’の端部が、ランド１０４の形態のストップを備える。

投与量ダイヤル・スリーブ５０’は、構成が修正されている。投与量ダイヤル・スリーブは、第２のほぼ円筒の部分８６に堅く接続された第１円筒部分８４を備える。第１円筒部分８４の内表面およびインサート１４’の円筒部分２０’の外表面が、インサート１４’と投与量ダイヤル・スリーブ５０’との間にらせん線条５２’を提供するために、中間係合特徴（interengaging features）を備える。第１円筒部分８４の外表面が、投与量グラフィックスを備える。ハウジング２’は、アパーチャまたは窓５４’を備え、それを通してグラフィックスの一部を見ることが可能である。

第２のほぼ円筒の部分８６は、第１円筒セクション８８および第２円筒セクション９０を備える。第１セクション８８は、投与量ダイヤル・スリーブ５０’の第１部分８４の内表面に堅くキー止めされる。第２セクション９０は、ハウジング２’と同じ外径であることが好ましい。投与量ダイヤル・スリーブ５０’内において、ショルダ５６’が、第１セクション８６と第２セクション９０との間に存在する。

ナット６４’が、駆動スリーブ６０’と投与量ダイヤル・スリーブ５０’の第１円筒セクション８８との間においてらせん線条６２’の上に提供される。第１円筒セクション８８およびナット６４’は、ナット６４’と投与量ダイヤル・スリーブ５０’との間の相対回転を防止するために、スプライン手段によって共にスプラインをつけられる。

投与量ダイヤル・スリーブ５０’のショルダ５６’および駆動スリーブ６０’のステップ６６’は、クラッチ手段を形成するために互いに取外し可能に係合可能であるように適合される。図６の場合のように、投与量ダイヤル・スリーブ５０’および駆動スリーブ６０’が係合していないとき、投与量ダイヤル・スリーブ５０’は、駆動スリーブ６０’に対して回転することができる。クラッチ手段は、投与量ダイヤル・スリーブ５０’のショルダ５６’および駆動スリーブ６０’のステップ６６’の上にそれぞれ提供される複数の径方向に延びる縦方向歯を備えることが好都合である。投与量ダイヤル・スリーブ５０’および駆動スリーブ６０’が共に強制されていないとき、それぞれの歯は、互いの上に乗る。

駆動スリーブ６０’の構造も修正されていることがわかるであろう。ピストン・ロッド３２’の第２端部は、スクープ表面を備え、その内部において、駆動スリーブ６０’のドーム部分９０が延びることが可能である。ドーム部分９０は、受取り領域の第１端部において駆動スリーブ６０’の第２部分内の中央に位置する。

ボタン７０’は、ほぼ「Ｔ」形の構成である。ボタン７０’のステムは、受取り領域内に保持される。ボタン７０’のステムは、周囲凹みに保持される周囲ビード７１’を備え、ボタン７０’は、駆動スリーブ６０’に対して自由に回転することができるが、軸方向にはそれと共に保持される。

ボタン７０’が押されるとき、駆動スリーブ６０’は、投与量ダイヤル・スリーブ５０’と接触するように押され、それにより、クラッチ手段が係合される。同時に、ピストン・ロッド３２’のスクープ表面および駆動スリーブのドーム表面は、互いに接近するが、接触はしない。この構造の利点は、装置の全長を低減することが可能であり、それにより、流体がカートリッジから排出するとき、装置のより容易な動作を可能にすることである。

ボタン７０''および投与量ダイヤル・スリーブ５０''の他の実施形態を図７においてみることができる。再び、同じ参照符号が、同じ部分を指すために使用される。図７の実施形態では、装置の全長は、さらに低減されることが可能である。ピストン・ロッド３２''の第２端部は、ほぼＵ形である。Ｕ形のリムは、駆動スリーブ６０''の第２部分内において受けられる。駆動スリーブ６０''の中央受取り領域が、リム（図示せず）によって画定され、使用時、ピストン・ロッド３２''の第２端部上に形成されるリム間に位置する。ボタン７０''は、ほぼＴ形の構成である。ボタン７０''のステムは、受取り領域内において保持される。ボタン７０''のステムは、周囲凹みに保持される周囲ビード７１’’を備え、ボタン７０''は、駆動スリーブ６０''に対して自由に回転することができるが、軸方向にはそれと共に保持される。

投与量ダイヤル・スリーブ５０''の第２のほぼ円筒の部分８６''は、第１円筒セクション８８''および第２円筒セクション９０''を備え、これらは第２円筒セクションの一部から延びる径方向フランジ９２によって接続され、第１セクション８８''は、投与量ダイヤル・スリーブ５０''の第１部分８４''の内表面に堅くキー止めされ、第２セクション９０''は、ハウジング２''と同じ外径である。

図６および７のそれぞれにおいて、投与量ダイヤル・スリーブおよびインサートのそれぞれに対してさらに修正が行われている。これは、図８および９に関してより明確に見ることが可能である。

投与量ダイヤル・スリーブの第１端部には、内表面上に、スリーブの縦軸にほぼ平行に延びる径方向向きラグ１００が位置する。外表面上のインサートの第２端部において、キャッチ手段が提供される。キャッチ手段は、中央ランド１０４の回りに延びる溝１０２を備える。中央ランド１０４は、ほぼウエッジの形状であり、それにより、線条の開始により近い第１縁１０６が、線条に沿って遠くに位置する第２対向縁１０８より遠くなく径方向に延びる。傾斜表面１１０が、第１縁１０６と第２縁１０８との間に画定される。したがって、投与量ダイヤル・スリーブが、投与量ダイヤル・スリーブをインサートに向けてねじ込むことによって、インサートに組み立てられるとき、ラグ１００は、第１縁１０６および傾斜表面１１０を通過する。ラグ１００がランド１０４を完全に通過すると、それぞれの要素、投与量ダイヤル・スリーブおよびインサートのある程度の弾性変形が生じる。ラグ１００がランド１０４を通過した後、ランド１０４の第２縁１０８は、投与量ダイヤル・スリーブがインサートから取り外されるのを防止するストップとして作用する。

ランド１０４の第２縁１０８の位置は、医薬品の８０単位に対応する径方向位置において選択されることが好都合である。すなわち、利用可能な最大投与量は、投与量ダイヤル・スリーブが図１、６または７のいずれかに示される初期位置から、ラグ１００に接触するランド１０４の第２縁１０８との完全伸張位置まで巻かれるとき、８０単位である。

本発明の第４実施形態が、図１０において開示される。同じ参照符号が、同じ部分を指すために使用される。

インサート１４'''の構造が改定されていることがわかる。ウエブ６'''の第１側は、実質的に変更されていない。ウエブの他の側は、ここではボス８０'''を備える。径方向フランジ１１２が、ボス８０'''から外向きに延び、径方向フランジ１１２は、ウエブ６'''から間隔をおいて位置し、円筒部分２０'''が、径方向フランジ１１０の周囲においてウエブ６'''から離れるように延びる。ねじ込み開口２２'''が、ウエブ６'''およびボス８０'''を通って延びる。

投与量ダイヤル・スリーブ５０'''は、構造が修正されている。投与量ダイヤル・スリーブ５０'''は、第２のほぼ円筒の部分８６'''に堅く接続された第１円筒部分８４'''を備える。第１部分８４'''の内表面およびインサート１４'''の円筒部分２０'''の外表面が、インサート１４'''と投与量ダイヤル・スリーブ５０'''との間においてらせん線条５２'''を提供するために、中間係合特徴を備える。第１円筒部分８４'''の外表面は、投与量グラフィックスを備える。ハウジング２'''は、アパーチャまたは窓５４'''を備え、それを通してグラフィックスを見ることが可能である。

第２のほぼ円筒の部分８６'''は、第１内部円筒セクション８８'''および第２外部円筒セクション９０'''を備える。第１セクション８８'''は、投与量ダイヤル・スリーブ５０'''の第１部分８４'''の内表面に堅くキー止めされる。第２セクション９０'''は、ハウジング２'''と同じ外径であることが好ましい。投与量ダイヤル・スリーブ５０'''の内部において、径方向フランジ９４が、外部セクション９０'''と内部セクション８８'''の中間部分との間に延びる。

ナット６４'''が、駆動スリーブ６０'''上に形成されたらせん線条６２'''上に提供される。ナット６４'''は、駆動スリーブ６０'''と投与量ダイヤル・スリーブ５０'''の第２円筒セクション８８'''との間に位置する。第２円筒セクション８８'''およびナット６４'''は、ナット６４'''と投与量ダイヤル・スリーブ５０'''との間の相対回転を防止するために、スプライン手段によって共にキー止めされる。

投与量ダイヤル・スリーブ５０'''の径方向フランジ９４の上部表面および駆動スリーブ６０'''のステップ６６'''が、クラッチ手段を形成するように、互いに取外し可能に係合可能であるように適合される。図１０の場合のように、投与量ダイヤル・スリーブ５０'''および駆動スリーブ６０'''が係合していないとき、投与量ダイヤル・スリーブ５０'''は、駆動スリーブ６０'''に対して回転することができる。クラッチ手段は、投与量ダイヤル・スリーブ５０'''の径方向フランジ９４および駆動スリーブ６０'''のステップ６６'''上にそれぞれ提供される複数の径方向に延びる縦方向歯を備える。投与量ダイヤル・スリーブ５０'''および駆動スリーブ６０'''が共に強制されていないとき、それぞれの歯は、互いの上に乗る。

第１位置における、本発明による注射器の第１実施形態の断面側面図である。 第２位置における、図１の注射器の側断面図である。 第３位置における、図１の注射器の側断面図である。 第４位置における、図１の注射器の側断面図である。 第２位置における、図１の注射器の側断面図である。 本発明による注射器の第２実施形態の側断面図である。 本発明による注射器の第３実施形態の側断面図である。 本発明と共に使用される投与量ダイヤル・スリーブの透視図である。 図８の投与量ダイヤル・スリーブと共に使用されるインサートの透視図である。 本発明による注射器の第４実施形態の側断面図である。

Claims (21)

1. ハウジングと、
   医薬品を含み、該ハウジング内に保持されるカートリッジと、
   排出される医薬品の投与量を選択する手段と、
   医薬品の該選択された投与量を排出する手段とを備え、
   該ハウジングが、該投与量選択手段および該投与量排出手段を内部において可動式に保持する一体式ハウジングを備えることを特徴とする、ペン型注射器。
2. ねじ線条を有するピストン・ロッドと、
   ハウジングに配置され、ピストンが通って回転することが可能であるインサートと、
   該ピストンが該インサートを通って単一方向においてのみ回転することを保証するように、該インサートに関連付けられたラチェット手段と、
   該ハウジングおよび該インサートに対して回転可能である投与量ダイヤル・スリーブと、
   軸方向に変位可能であるが、該ピストン・ロッドに対して回転可能ではない駆動スリーブと、
   該駆動スリーブ上に配置され、かつ該駆動スリーブに対して回転可能であるボタンと、
   該ボタンが押されるとき、該投与量ダイヤル・スリーブと該駆動スリーブとの間の回転を防止するクラッチ手段とを備える、ペン型注射器。
3. 駆動スリーブに対して回転可能であり、かつ軸方向に変位可能であるが、投与量ダイヤル・スリーブに対して回転可能ではないナットをさらに備えることを特徴とする、請求項２に記載の注射器。
4. インサートが、開口を有するウエブ、該ウエブの第１側から延びる第１円筒部分、該ウエブの第２側から延びる第２円筒部分、および該ウエブの第２側から延びる第３円筒部分を備えることを特徴とする、請求項２または３に記載の注射器。
5. インサートが、開口を有するウエブ、該ウエブの第１側から延びる第１円筒部分、該ウエブの第２側上に提供されるボス、および該ボスの周囲において該ウエブから離れて延びる円筒部分を備えることを特徴とする、請求項２に記載の注射器。
6. インサートが、開口を有するウエブ、該ウエブの第１側から延びる第１円筒部分、該ウエブの第２側上に提供されるボス、該ボスから延び、該ウエブから間隔をおいて位置する径方向フランジ、および該径方向フランジの周囲において該ウエブから離れて延びる円筒部分を備えることを特徴とする、請求項２に記載の注射器。
7. 投与量ダイヤル・スリーブが、第１直径の第１セクションおよび第２直径の第２セクションを備え、インサートおよび第１セクションの内表面が、該インサートと該投与量ダイヤル・スリーブとの間にらせん線条を提供するために、中間係合特徴を備えることを特徴とする、請求項２〜６のいずれかに記載の注射器。
8. 投与量ダイヤル・スリーブが、第２のほぼ円筒の部分に堅く接続された第１円筒部分を備え、第１セクションの内表面およびインサートの円筒部分の外表面が、該インサートと該投与量ダイヤル・スリーブとの間にらせん線条を提供するために、中間係合特徴を備えることを特徴とする、請求項２〜４のいずれかに記載の注射器。
9. 第２のほぼ円筒の部分が、ショルダによって接続された第１円筒セクションおよび第２円筒セクションを備え、第１セクションが、投与量ダイヤル・スリーブの第１部分の内表面に堅くキー止めされ、第２セクションが、ハウジングと同じ外径であることを特徴とする、請求項８に記載の注射器。
10. 第２のほぼ円筒の部分が第１円筒セクションおよび第２円筒セクションを備え、これら第２セクションの一部から延びる径方向フランジによって接続され、第１セクションが、投与量ダイヤル・スリーブの第１部分の内表面に堅くキー止めされ、第２セクションが、ハウジングと同じ外径であることを特徴とする、請求項８に記載の注射器。
11. 投与量ダイヤル・スリーブの外表面が、グラフィックスを備え、ハウジングが、アパーチャまたは窓を備え、それを通して該グラフィックスの一部を見ることが可能であることを特徴とする、請求項２〜１０のいずれかに記載の注射器。
12. 駆動スリーブが、インサートとピストン・ロッドとの間に位置する第１直径の第１部分、およびピストン・ロッドと投与量ダイヤル・スリーブとの間に位置する第２直径の第２部分を備え、該駆動スリーブの内表面が、該ピストン・ロッドまでスプラインをつけられ、それにより、相対回転がこれらの部分間において生じず、縦方向にのみ変位することが可能であることを特徴とする、請求項２〜１１のいずれかに記載の注射器。
13. 中央受取り領域が、第１端部において、中央に位置するドーム部分を含むことを特徴とする、請求項１２に記載の注射器。
14. ナットが、駆動スリーブ上に提供されるらせん線条上に提供され、かつ該駆動スリーブと投与量ダイヤル・スリーブとの間に配置され、該投与量ダイヤル・スリーブおよび該ナットが、ナットと投与量ダイヤル・スリーブとの間の相対回転を防止するために、スプライン手段によって共にスプラインをつけられることを特徴とする、請求項２〜１３のいずれかに記載の注射器。
15. 駆動スリーブが、周囲凹みを有する中央受取り領域をさらに備え、ほぼ「Ｔ」形の構成であるボタンが、ステムを有し、該ステムが、該中央受取り領域において提供される周辺凹みに保持される該ステム上に提供される周辺ビード間における協調によって該受取り領域内に保持されることを特徴とする、請求項２〜１４のいずれかに記載の注射器。
16. ピストン・ロッドの第２端部が、ほぼＵ型であり、該Ｕ型のリムのそれぞれが、駆動スリーブの第２部分内において受けられることを特徴とする、請求項１５に記載の注射器。
17. クラッチ手段が、投与量ダイヤル・スリーブおよび駆動スリーブ上にそれぞれ提供される複数の径方向に延びる縦方向歯を備えることを特徴とする、請求項２〜１６のいずれかに記載の注射器。
18. クリッカ手段が、投与量ダイヤル・スリーブと駆動スリーブとの間に提供され、該クリッカ手段が、複数の縦方向に延びる歯および柔軟歯付き部材を備え、該複数の歯および該歯付き部材の一方が、該投与量ダイヤル・スリーブ上に提供され、他方が、該駆動スリーブ上に提供され、該投与量ダイヤル・スリーブと該駆動スリーブとの間の相対回転により、該柔軟歯付き部材が、一連のクリックを生成するように、該歯の上に乗ることを特徴とする、請求項２〜１７のいずれかに記載の注射器。
19. ハウジングと、
    ねじ線条を有するピストン・ロッドと、
    該ハウジングに配置され、ピストンが回転して通ることが可能であるインサートと、
    該ハウジングおよび該インサートに対して回転可能である投与量ダイヤル・スリーブと、
    ハウジングに対して軸方向に変位可能である駆動スリーブとを備え、
    ハウジングに対する投与量ダイヤル・スリーブの最大角度変位が、投与量ダイヤル・スリーブ上の径方向ラグとインサート上のキャッチ手段とが隣接することによって決定されることを特徴とする、ペン型注射器。
20. 径方向ラグが、投与量ダイヤル・スリーブの縦軸に平行に延びることを特徴とする、請求項１９に記載のペン型注射器。
21. キャッチ手段が、中央ランドの回りに延びる溝を備え、該中央ランドが、第１縁が第２対向縁より遠くなく径方向に延び、それにより第１縁と第２縁との間に傾斜表面を画定するように成形されたウエッジであることを特徴とする、請求項１９または２０に記載のペン型注射器。

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