JP2004110867A - 不揮発性半導体記憶装置および不揮発性メモリセル - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置および不揮発性メモリセル Download PDF

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Abstract

【課題】メモリ特性を損なうことなくメモリセルサイズを低減することのできる相変化メモリを提供する。
【解決手段】行列状に配列されるメモリセル(MC)に整列してダミーセル(DMC1,DMC2,DMC3)を整列して配置する。メモリセル行に対応して、複数のワード線(19a−19e)に対し、所定間隔で電気的に接続されるワード線杭打ち線(11a−11e)を形成し、またダミーセル行およびダミーセル列それぞれに対応して、基板領域に電気的に接続される基板杭打ち配線(12,13)を配設する。基板領域の電圧分布をなくしてメモリセルトランジスタの動作特性を安定化させ、またワード線杭打ち構造により高速でワード線を駆動する。
【選択図】    図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、特に、この発明は、結晶状態が記憶データに従って変化する相変化メモリに関する。より特定的には、この発明は、相変化メモリの素子の微細化のための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体記憶装置としては、データを不揮発的に記憶する不揮発性メモリが知られている。この不揮発性メモリにおいては、データが不揮発的に記憶されるため、電源を遮断しても、データが保持される。したがって、データ保持のために電源を供給することが要求されず、携帯用途などにおいて広く用いられている。
【0003】
このような不揮発性メモリとして、磁性体がその分極方向により抵抗が異なるという磁気抵抗効果を利用する磁性体メモリがある(特許文献1)。この特許文献1に示される磁性体メモリにおいては、メモリセルにおいて閉磁路を形成し、記憶データに従ってこの閉磁路が形成する磁束の方向を変化させて、データ記憶用の磁性体の分極方向を設定する。この閉磁路における磁束の方向を設定するためには、閉磁路に配置された軟磁性体を加熱して常磁性体に変化させ、この閉磁路の磁束方向を設定する。
【0004】
したがって、この先行技術において、記憶データに応じて閉磁路の磁束方向を設定する必要がある。1ビットのデータを記憶するために、2つの軟磁性体を配置する必要がある。記憶データに従って1つの軟磁性体を加熱して、閉磁路を遮断して、残りの軟磁性体により、閉磁路に形成される磁束の方向を設定して、データ記憶用磁性体の分極方向を決定する。したがって、1ビットのメモリセルに対して、2つの磁束方向の1つを選択的に設定するために、2つの軟磁性体を配置する必要があり、メモリセルの占有面積が大きくなるという問題が生じる。
【0005】
物質の物理的状態を変化させてデータを不揮発性的に記憶するメモリとしては、結晶状態が変化すればその抵抗値も応じて変化するということを利用する相変化メモリが知られている(非特許文献1)。この相変化メモリにおいては、カルコゲナイド層が、非晶質状態と多結晶状態とで抵抗値が異なることを利用する。この結晶状態を変化させるために、カルコゲナイド層に電流を流し、この電流のジュール熱により、加熱して、カルコゲナイド層の結晶状態を設定する。
【0006】
図44は、従来の相変化メモリのアレイ部のレイアウトを概略的に示す図である。図44においては、3行3列に配列されるメモリセルを代表的に示す。
【0007】
図44において、メモリセルMCの各行に対応して、ワード線WL0−WL2が配設される。これらのワード線WL0−WL2は、拡散層で構成される。
【0008】
メモリセルMCの各列に対応して、ビット線BL0−BL2がそれぞれ配設される。メモリセルMCは、データをその結晶状態により記憶するカルコゲナイド膜CGと、このカルコゲナイド膜CGを加熱するヒータHTを含む。図44においては明確に示さないが、このヒータHTは、バイポーラトランジスタを介して対応のワード線WL(WL0−WL2)に結合される。
【0009】
図45は、図44に示す線45A−45Aに沿った断面構造を概略的に示す図である。図45において、P型半導体基板領域SUB表面に、N型不純物層IMNが形成される。このN型不純物層IMNは、それぞれワード線WL0、WL1およびWL2を形成する。すなわち、このN型不純物層IMNは、行方向に延在して連続的に形成される。このN型不純物層IMNの表面に、メモリセル位置に対応して、P型不純物領域IMPが形成される。このP型不純物領域IMPは、ヒータHTに接続される。このヒータHTの上部に、カルコゲナイド膜CGが形成される。列方向に延在して、このカルコゲナイド膜CGに接続するビット線BL1が形成される。したがって、ビット線BL0−BL2それぞれにおいて、対応の列に配置されるメモリセルMCのカルコゲナイド膜CGが電気的に結合される。
【0010】
メモリセルMCが、カルコゲナイド膜CGと、ヒータHTと、不純物領域IMPと不純物層IMNとで形成される。この不純物領域IMP、不純物層IMNおよびP型半導体基板領域SUBにより、縦型PNPバイポーラトランジスタが形成される。N型不純物層IMNが、バイポーラトランジスタのベースとして機能し、Lレベルに設定された場合に、不純物領域IMPと不純物層IMNと半導体基板領域SUBとで構成される縦型バイポーラトランジスタが導通する。
【0011】
データ書込時においては、ビット線BL(BL1−BL2)から、P型半導体基板領域SUBへ、導通状態となったバイポーラトランジスタを介して電流が流れる。ヒータHTにおけるジュール熱により、カルコゲナイド膜CGを加熱し、その結晶状態を変化させる。カルコゲナイド膜CGは、非晶質状態と多結晶状態の間でその結晶状態を変化させる。非晶質状態においては、カルコゲナイド膜CGは、その抵抗値は高く、通常、この状態はリセット状態と呼ばれ、多結晶状態においては、その抵抗値は低く、この状態は、セット状態と呼ばれる。
【0012】
非晶質状態および多結晶状態への設定時においては、書込電流パルスおよび電流量を調整する。前述の非特許文献1においては、以下の条件がデータ書込時に用いられている。カルコゲナイド膜CGを、非晶質状態に設定する場合には、たとえば8ns(ナノ秒)で0.8ないし0.9Vの電圧パルスをビット線BL(BL0−BL2)へ供給する。カルコゲナイド膜CGを、多結晶状態に設定する場合には、たとえば85nsで0.5V程度の電流パルスをビット線に印加する。これらの電流パルスの書込データに応じて変更することにより、カルコゲナイド膜CGを高抵抗の非晶質状態と低抵抗の多結晶状態に選択的に設定する。書込み電流は、内部データ線をから列選択ゲートを介してビット線に供給する。
【0013】
データ読出時においては、このカルコゲナイド膜CGを流れる電流量が、その結晶状態に応じて異なり、応じてビット線BL(BL0−BL2)を介して流れる電流量が変化する。前述の非特許文献1においては、この非晶質状態の抵抗値が85KΩであり、結晶状態の抵抗が2KΩが一例として示されている。また、カルコゲナイド膜の構成の一例として、GE・Sb・Te合金膜が一例として示されている。このビット線を介して流れる電流量を検出してデータを読み出す。
【0014】
図46は、図44に示すメモリセルの配置の電気的等価回路を示す図である。図46において、メモリセルMCが、3行3列に配置される。メモリセルMCは、記憶情報に応じて抵抗値が変化する可変抵抗素子VRと、対応のワード線WL(WL0−WL2)の選択時導通し、対応の可変抵抗素子VRをコレクタ線CK(CK0−CK2)に電気的に結合するトランジスタ素子TRを含む。
【0015】
可変抵抗素子VRは、対応の列に配置されるビット線BL(BL0−BL2)に接続される。この可変抵抗素子VRは、図45に示すカルコゲナイド膜CGおよびヒータHTを含む。トランジスタ素子TRは、図45に示す不純物領域IMP、N型不純物層IMNおよび基板領域SUBで構成される。このメモリセルMCの各列に対して、トランジスタ素子のコレクタが接続するコレクタ線CK0−CK2が配置される。これらのコレクタ線CK0−CK2は、図45に示すように、半導体基板領域SUBに結合されており、それぞれたとえば、接地電圧にバイアスされる。
【0016】
この図46に示すメモリアレイの等価回路において、ビット線BL1とワード線WL1の交差部に配置されるメモリセルMCが選択されるときには、ワード線WL1が、たとえば接地電圧レベルのLレベルに設定され、非選択ワード線WL0およびWL2は、たとえば電源電圧レベルのHレベルに維持される。この状態においては、メモリセルMCのトランジスタ素子TRが、ワード線WL1上のLレベルの信号に従って導通し、可変抵抗素子VRが、コレクタ線CK1(半導体基板領域SUB)に結合される。
【0017】
データ書込時においては、ビット線BL1に、書込状態に応じて、この可変抵抗素子VRに含まれるカルコゲナイド層をリセット状態にするためのリセット電流Irstまたはセット状態に設定するセット電流Isetが供給される。この電流により、トランジスタ素子TRを介して、ビット線BL1からコレクタ線CK1(基板領域)に電流が流れ、この可変抵抗素子VRに含まれるヒータがジュール熱により発熱し、カルコゲナイド層をリセット状態(非晶質状態)またはセット状態(多結晶状態)に設定する。
【0018】
非選択ビット線BL0およびBL2は、たとえば接地電圧レベルのLレベルに設定される。したがって、この場合には、ワード線WL1が選択状態にあり、対応のトランジスタ素子TLが導通しても、対応のビット線BLおよびコレクタ線(半導体基板領域)が同一電圧レベルであり、電流は流れず、可変抵抗素子の抵抗値は変化しない。
【0019】
データ読出時においては、選択ビット線(たとえばBL1)に読出電流を流す。この読出電流が、可変抵抗素子VRおよびトランジスタ素子TRを介してコレクタ線CK(たとえばCK1)に流れる。このビット線電流を、図示しない読出回路のセンスアンプで検出し、メモリセルのデータを読出す。
【0020】
【特許文献1】
特開2001−266565号公報
【0021】
【非特許文献1】
2002 IEEE、国際固体回路会議(インターナショナル・ソリッド−ステート・サーキッツ・コンファレンス)、第202頁から203頁、ダイジェスト・オブ・テクニカル・ペーパーズ、2002年、2月5日
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
図47は、図46に示す電気的等価回路をより詳細に示す図である。前述のように、ワード線WL(WL0−WL2)は、不純物層で形成されており、拡散抵抗および接合容量によりRC成分が存在する。図47においては、ワード線WL2に接続される拡散抵抗Rpwを寄生抵抗として代表的に示す。
【0023】
また、コレクタ線CK(CK0−CK2)は、半導体基板領域であり、これらのコレクタ線CK0−CK2は相互接続されている。この場合、基板抵抗Rpsが、寄生抵抗成分として寄与し、また基板領域と拡散層(不純物層)の間の接合容量などの寄生容量が存在する。図47において、コレクタ線CK0に接続する基板抵抗Rps、およびコレクタ線CK0およびCK1の間およびコレクタ線CK1およびCK2の間の基板抵抗Rpsを、代表的に基板抵抗として示す。
【0024】
ワード線WLにおいては、この寄生RC成分より、高速で、ワード線を選択状態へ駆動することができず、アクセス時間が長くなるという問題が生じる。
【0025】
また、メモリセルMCにおいてトランジスタ素子TRは、バイポーラトランジスタであり、電流駆動型トランジスタである。したがって、選択ワード線において電位分布が生じた場合、これらのメモリセルMCに含まれるトランジスタ素子TRの動作特性が変化し、選択メモリセルにおいて流れる電流量が変化し、正確にデータの書込および読出を行なうことができなくなるという問題が生じる。
【0026】
また、コレクタ線CK(CK0−CK2)において、基板抵抗Rpsにより、電位分布が生じた場合、データ書込時においてビット線BL(BL0−BL2)からメモリセルのトランジスタ素子TRを介して対応のコレクタ線CKに流れる電流量が異なり、同様、正確なデータの書込および読出を行なうことができなくなるという問題が生じる。
【0027】
特に、メモリセルサイズが微細化され、カルコゲナイド層の全体の体積が小さくなった場合、この記憶データに応じた抵抗値の変化が小さくなり、応じて電流変化量が小さくなる。このような場合、拡散抵抗Rpwおよび基板抵抗Rpsなどに起因するワード線WLおよびコレクタ線CKの電位分布の問題が、より深刻となる。
【0028】
また、データ書込時においては、可変抵抗素子VRに含まれるカルコゲナイド膜の低部のヒータに接続される部分が、このヒータの加熱により相変化を生じさせる。この場合、カルコゲナイド膜全体において相変化を生じていない。前述の非特許文献1において、このカルコゲナイド膜において相変化を生じさせる部分の体積が小さいため、データ書込に要するエネルギを節約することができ、応じて消費電力を低減することができることが述べられている。また、この部分加熱により、非選択ビット線へ熱影響が及ぶのを防止することを図っている。しかしながら、このメモリセルの微細化に伴って、カルコゲナイド膜全体が小さくなった場合、その一部においてだけで相変化を生じさせる場合、十分に、記憶データに応じて抵抗値を変化させることができず、正確なデータの書込/読出を行なうことが困難となる。
【0029】
それゆえ、この発明の目的は、メモリ特性を劣化させることなくメモリセルサイズを低減することのできる不揮発性半導体記憶装置および不揮発性メモリセルを提供することである。
【0030】
この発明の他の目的は、高速かつ正確にデータの書込および読出を行なうことのできる不揮発性半導体記憶装置および不揮発性メモリセルを提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の観点に係る不揮発性半導体記憶装置は、行列状に配列され、各々がその記憶データに応じて物理的状態が設定されてデータを不揮発的に記憶する複数のメモリセルと、これら複数のメモリセルと行および列の少なくとも一方においてこれらのメモリセルと整列して配置され、各々がメモリセルと同じレイアウトを有する複数のダミーセルを備える。
【0032】
好ましくは、各メモリセルは、可変抵抗素子と、この可変抵抗素子と半導体基板領域との間に接続されるトランジスタスイッチとを含む。複数のダミーセルは、行方向に沿って整列して1列に配列される形状ダミーセルを含む。この構成において、この形状ダミーセルの行に沿って配置され、前記基板領域と所定の間隔で電気的に接続される基板杭打ち配線がさらに設けられる。
【0033】
好ましくは、可変抵抗素子は、結晶状態により、その抵抗値が変化する相変化素子である。
【0034】
好ましくは、また、複数のダミーセルは、行方向に沿って整列して1列に配列される形状ダミーセルと、この列方向に沿って整列して1行に配置される形状ダミーセルとを含む。この形状ダミーセルと整列してメモリセルが配置される。これらの形状ダミーセルは、メモリセルに挟まれるようにアレイ内に配置される。
【0035】
好ましくは、トランジスタスイッチは、基板領域表面に、メモリセル行に対応して配置される第1の不純物領域と、この第1の不純物領域表面に形成されて、可変表示抵抗素子に電気的に接続される第2の不純物領域とを含む。この構成において、さらに、メモリセル行に対応して行方向に延在して配置され、各々が対応の行の第1の不純物層に所定間隔で電気的に接続されるワード杭打ち配線が設けられる。このワード杭打ち配線と基板杭打ち配線とは同一のレイアウトを有する。
【0036】
この発明の第2の観点に係る不揮発性メモリセルは、記憶データに従って結晶状態が変化する相変化素子と、この相変化素子に結合されて、この相変化素子を加熱する加熱素子と、この加熱素子と半導体基板領域との間および相変化素子とデータ転送配線との間の少なくとも一方の領域に形成され、加熱素子からの熱が伝搬するのを抑制する熱阻止層を含む。
【0037】
この発明の第3の観点に係る不揮発性半導体記憶装置は、各々が列方向に延在して配置される複数のビット線と、行列状に配列される複数のメモリセルを含む。これら複数のメモリセルは、各列に対応して複数のビット線が配置されるように配置され、それぞれ、対応の列のビット線の行方向の幅と実質的に同じ幅を有しかつ記憶データに従って結晶状態が変化する相変化素子を含む。
【0038】
好ましくは、これらのメモリセルは、相変化素子が、それぞれ、対応の列のビット線に対して自己整合的に形成される。
【0039】
この発明の第4の観点に係る不揮発性半導体記憶装置は、行列状に配列され、各々が、記憶データに従って物理的状態が変化する可変素子と、この可変素子を選択する選択トランジスタとを含む複数のメモリセルを含む。選択トランジスタは、第1導電型の半導体基板領域に形成される第2導電型の第1の不純物領域と、この第1の不純物領域表面に形成される第1導電型の第2の不純物領域とを含む。第1の不純物領域は行方向に沿って延在して形成されて行方向に整列して配置されるメモリセルにより共有される。
【0040】
この発明の第4の観点に係る不揮発性半導体記憶装置は、さらに、各メモリセル行に対応して行方向に延在して配置され、各々が、対応の行の第1の不純物領域に所定間隔で電気的に接続される複数の杭打ち配線を含む。
【0041】
好ましくは、選択トランジスタは、第1の不純物領域をベースとし、第2の不純物領域をエミッタとし、半導体基板領域をコレクタとするバイポーラトランジスタである。
【0042】
この発明の第5の観点に係る不揮発性半導体記憶装置は、行列状に配列される複数の不揮発性メモリセルと、各メモリセル列に対応して配置され、各々に対応の列の不揮発性メモリセルが接続する複数のビット線と、各不揮発性メモリセルの行に対応して少なくとも2列に整列して配置される各々が固定データを記憶する複数のダミーセルと、各ダミーセル列に対応して配置され、各々に対応の列のダミーセルが接続する第1および第2のダミービット線と、選択されるビット線の数を異ならせる動作モード指示信号が第1の動作モードを指示するとき、与えられたアドレス信号に従って、アドレス指定された第1の列に対応するビット線を選択して第1の内部データ線に結合し、かつこの動作モード指示信号が第2の動作モードを指示するときアドレス指定された列に対応する第1および第2のビット線を選択して第1の内部データ線と第2の内部データ線とにそれぞれ接続する列選択回路と、この動作モード指示信号が第1の動作モードを指示するとき、第1および第2のダミービット線を第1および第2のダミーデータ線にそれぞれ接続するダミーセル選択回路と、データ読出時、動作モード指示信号が第1の動作モードを指示するとき、第1の内部データ線のデータと第1のダミーデータ線のデータとを差動増幅し、また、動作モード指示信号が第2の動作モードを指示するときには、第1および第2の内部データ線のデータを差動増幅する第1の増幅回路と、データ読出時、動作モード指示信号が第1の動作モードを指示するとき、第1の内部データ線のデータとの第2のダミーデータ線のデータを差動増幅し、かつ動作モード指示信号が第2の動作モードを指示するときには、第1および第2の内部データ線のデータを第1の増幅回路と相補的な態様で差動増幅する第2の増幅回路と、これら第1および第2の増幅回路の出力信号に従って内部読出データを生成する第3の増幅回路とを含む。
【0043】
この発明の第6の観点に係る不揮発性半導体記憶装置は、行列状に配列される複数の不揮発性メモリセルと、不揮発性メモリセルの各列に対応して配置されかつ少なくとも2列に整列して配置され、各々が予め定められた固定データを記憶する複数のダミーセルと、各ダミーセル列に対応してそれぞれ配置され、各々に対応の列のダミーセルが接続する第1および第2のダミービット線と、選択されるビット線の数を異ならせる動作モード指示信号が第1の動作モードを指示するときには、与えられたアドレス信号に従って、アドレス指定された第1の列に対応するビット線を選択して第1の内部データ線に結合し、かつこの動作モード指示信号が第2の動作モードを指示するときには、アドレス指定された第1および第2のビット線を選択して第1の内部データ線に接続する列選択回路を含む。この列選択回路は、第2のビット線に対しては、第1の内部データ線のデータを反転して伝達する回路を含む。
【0044】
この発明の第6の観点に係る不揮発性半導体記憶装置は、さらに、動作モード指示信号が第1の動作モードを指示するときには、第1および第2のダミービット線へ、データ書込時、予め定められたデータを伝達するダミーセル書込選択回路と、データ書込時、この動作モード指示信号が第1の動作モードを指示するとき、列選択回路により転送されたデータを対応の列の選択メモリセルに書込み、かつ動作モード指示信号が第2の動作モードを指示するときには、列選択回路により転送された相補データをそれぞれ第1および第2のビット線の選択メモリセルに書込む選択制御回路を含む。
【0045】
メモリセルと整列して同一レイアウトのダミーセルを配置することにより、メモリセルの微細化時においても、ダミーセルによりレイアウトパターンの規則性を維持することができ、正確なレイアウトを維持する微細なメモリセルを形成することができる。
【0046】
また、ダミーセルを配置することにより、基板またはワード線の低抵抗化のために杭打ち構造を採用しても、メモリセルレイアウトの規則性が、この杭打ち配線により中断されるのを防止することができる。
【0047】
また、加熱素子と基板領域または相変化素子とデータ転送線との間に熱阻止層を配置することにより、データ書込時において発生した熱が隣接メモリセルに対して悪影響を及ぼすのを防止することができる。また、この熱阻止層により、相変化層に熱を集中させることができ、相変化層全体にわたって加熱して相変化を生じさせることができ、セルサイズが低減されても、相変化層において十分大きな抵抗値変化を生じさせることができる。
【0048】
また、相変化層をビット線と同程度の幅を有するようにビット線に対して自己整合的に形成することにより、相変化層のサイズを低減することができ、応じてメモリセルサイズを低減することができる。
【0049】
また、メモリセルトランジスタのヒータに接続される不純物領域を杭打ち構造とすることにより、素子の微細化のために、この線幅は小さくされても、不純物領域を低抵抗とすることができ、この不純物領域において電圧分布が生じるのを防止することができ、正確にデータの書込および読出を行なうことができる。
【0050】
また、データの読出時において、2つのダミーセルからのデータのそれぞれと比較し、その比較結果に基づいて内部読出データを生成することにより、素子の微細化により、ビット線電流が低減される場合においても、正確にデータを読出すことができる。また、2個のメモリセルにより1ビットのデータを記憶する場合には、メモリセルサイズが低減され、ビット線電流が応じて低減される場合においても、データを正確に読出すことができる。
【0051】
また、データ書込時において、第2の動作モード時において2つのメモリセルに相補データを書込むことにより、容易に、1ビットのデータを2つのメモリセルで記憶することができ、メモリセルサイズ低減時においても、正確にデータを記憶することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う不揮発性半導体記憶装置のメモリアレイ部のレイアウトを概略的に示す図である。この図1においては、3行3列に配列されるメモリセルMCのレイアウトを示す。図1において、従来と同様、メモリセルMCの各行に対応して、ワード線WL0−WL2が配設され、またメモリセルMCの各列に対応してビット線BL0−BL2が配設される。ワード線WL0−WL2は、半導体基板表面に形成される不純物層で形成され、これらのワード線WL0−WL2は、それぞれ、行方向に連続的に延在する。
【0053】
メモリセルMCは、ビット線BL(BL0−BL2を総称的に示す)に結合される矩形形状を有するカルコゲナイド膜CGと、このカルコゲナイド膜CGを加熱するヒータHTと、このヒータと図示しない基板領域との間に形成されるトランジスタ素子を含む。図1においては、このメモリセルMCに含まれるトランジスタ素子については示していない。
【0054】
このワード線WL0−WL2と平行に、これらのワード線WL0−WL2の間の領域に、ワード線杭打ち配線1a、1b…が配置される。図1において、2つのワード線杭打ち配線1aおよび1bを代表的に示す。これらのワード線杭打ち1aおよび1bは、それぞれ、行方向において隣接するメモリセルの間の領域において列方向に延在する突出領域を有し、この突出領域において、下層に形成されたワード線の不純物層と電気的に接続される。このワード線杭打ち線1a、1bを、それぞれメモリセルMCのヒータを囲むように鋸歯状形状を有するように形成する。
【0055】
ワード線杭打ち線1aおよび1bは、ビット線BLよりも下層の配線であり、またカルコゲナイド膜CGよりも下層に形成される低抵抗の導電膜である。したがって、このワード線WL0−WL2を、それぞれ、行方向におけるメモリセルMCの間の領域で、低抵抗のワード線杭打ち線1a、1bと電気的にコンタクトをとることにより、不純物層で形成されるワード線WL(WL0−WL2を総称的に示す)の電気的抵抗を等価的に低減する。これにより、ワード線WLの電圧分布が小さくされ、その拡散抵抗が大きくなる場合においても、十分ワード線WLの電気的等価抵抗を小さくして、高速で、ワード線選択信号を伝達することができる。
【0056】
図2は、図1に示す線L2−L2に沿った断面構造を概略的に示す図である。図2において、半導体基板領域2表面に、高濃度P型(P+)不純物層3が形成される。この高濃度P型不純物層3上に、P型半導体基板領域4が形成される。
【0057】
ワード線WL0−WL2は、このP型半導体基板領域4表面に、行方向に沿って延在しかつ列方向に互いに間をおいて形成されるN型不純物層IMN0−IMN2により形成される。
【0058】
このN型不純物層IMN0−IMN2表面に、メモリセルのヒータHTに対応して、P型不純物領域IMPが形成される。このP型不純物領域IMPは、それぞれ対応のメモリセルのヒータHTに電気的に接続される。このヒータHT上部に、カルコゲナイド膜CGが形成され、カルコゲナイド膜CGが、ビット線BL1に電気的に接続される。
【0059】
このヒータHTの間の領域に、ワード線杭打ち線1aおよび1bが配置される。このワード線杭打ち線1aおよび1bをカルコゲナイド膜CGよりも下層に形成することにより、基板領域4表面に形成されるN型不純物層IMN(IMN0−IMN2を総称的に示す)との電気的コンタクトをとる場合、容易にその電気的コンタクトをとることができる。また、メモリセル全体の高さを、このワード線杭打ち線を配置しても、不必要に高くする必要がない。
【0060】
この半導体基板領域4は、メモリセルMCの選択トランジスタのコレクタ領域として機能する。このメモリセルMCの選択トランジスタは、従来と同様、不純物領域IMPとN型不純物層IMNとP型半導体基板領域4とで構成される。この半導体基板領域4下層に、高濃度P型不純物層3を形成することにより、半導体基板領域4の等価抵抗を低減することができ、図47に示すコレクタ線CK(CK0−CK2)における基板抵抗Rps成分を低減することができる。
【0061】
図3は、図1に示す線L3−L3に沿った断面構造を概略的に示す図である。この図3に示すレイアウトにおいては、メモリセルMCは存在せず、メモリセルMCの間の領域の断面構造が、図3において示される。この場合、半導体基板領域4表面に、行方向に延在して不純物層IMN0、IMN1、およびIMN2が形成される。列方向に、ワード線杭打ち線1aおよび1bが延在して形成され、これらは、それぞれ、対応の不純物層IMN0−IMN1とコンタクトCNTを介して電気的に接続される。図3においては、図1に示すワード線WL2の右側に配置されるワード線杭打ち線1cを示す。このワード線杭打ち線1cも、同様、コンタクトCNTを介して対応の不純物層IMN2に電気的に接続される。
【0062】
この図3に示すように、メモリセルMCが存在せず、ヒータHTが形成されていない領域において、ワード線杭打ち線1a−1cを、列方向に延在させ、対応の不純物層IMN0−IMN2と、それぞれ、電気的コンタクトをとる。すなわち、このワード線杭打ち線1a−1cを、列方向においてヒータHTの間の領域にそれぞれ行方向に沿って行線的に延在させ、かつ行方向において隣接するメモリセルMCの間の領域において、ワード線杭打ち線1a−1cを、それぞれワード線WL0−WL2と電気的接続をとる。メモリセルMCのレイアウトに影響を及ぼすことなく、ワード線杭打ち構造を実現して、ワード線WLを低抵抗化することができる。
【0063】
図4は、図1から3に示すワード線の電気的等価回路を示す図である。図4において、不純物層IMNには、寄生抵抗Rpwが、その拡散抵抗により存在する。この不純物層IMNに対し、低抵抗のワード線杭打ち線1が設けられ、このワード線杭打ち線1が、コンタクトCNTを介して不純物層IMNに電気的に接続される。したがって、この不純物層IMNにおける寄生抵抗Rpwが、低抵抗のワード線杭打ち線1により短絡され、ワード線WLの等価抵抗が低減され、高速で、ワード線WLを介して信号を伝達することができる。また、ワード線の電圧分布を低減することができ、正確に選択メモリセルを選択状態に駆動して同一の条件で動作させることができる。
【0064】
このワード線杭打ち構造においては、ワード線WLが、不純物層IMNとワード線杭打ち線1とで構成される。
【0065】
図5は、コレクタ配線CKの電気的等価回路を示す図である。コレクタ線CKは、高濃度P型不純物層3とP型基板領域4とで構成される。これらの不純物層3および基板領域4は、メモリセルアレイ内に配置されるメモリセルに共通に設けられ、メモリセルのトランジスタのコレクタがすべて共通に結合される。これらの不純物層3および基板領域4は、たとえば、接地電圧レベルにバイアスされる。この図5においては、メモリセルトランジスタTRaないしTRcを代表的に示す。メモリセルトランジスタTRa−TRcのベースは、それぞれ、ワード線WLaないしWLcに接続される。メモリセルトランジスタTRaからTRcのコレクタは、基板領域4および高濃度P型不純物層3に結合される。
【0066】
基板領域4には、その基板抵抗による寄生抵抗Rpsが存在する。この高濃度P型不純物層3は、その抵抗値が小さく、寄生抵抗Rpsが短絡される。したがって、ワード線杭打ち線と同様、コレクタ線CKの抵抗を低減でき、このコレクタ線CKにおける電圧分布をなくすことができる。これにより、選択メモリセルにおいて、データの書込/読出時において安定に電流を流すことができ、正確にデータの書込/読出を行なうことができる。
【0067】
また、この高濃度P型不純物層3は、半導体基板2表面に、エピタキシャル成長された不純物層で構成されてもよく、また、その注入エネルギを調整して、イオン注入されるイオン注入層により形成されてもよい。
【0068】
図6は、この発明の実施の形態1に従う不揮発性半導体記憶装置のメモリアレイ部のレイアウトをより具体的に示す図である。図6において、メモリセルMCが行列状に配列される。このメモリセルMCは、カルコゲナイド膜CGと、ヒータHTとを有する。このメモリセルMCの各行に対応して、不純物層19a−19eが行方向に連続的に延在して配置される。これらの不純物層19a−19eは、図2および図3に示す不純物層IMN(IMN0−IMN2)に対応する。このメモリセルMCに含まれる選択トランジスタが、このヒータHTの下部と対応の不純物層19(19a−19eを総称的に示す)の間に形成される。
【0069】
このメモリセルMCの各行に対応して、ワード線杭打ち線11a−11eが配置される。これらのワード線杭打ち線11a−11eの各々は、対応のメモリセル行において、行方向において隣接するメモリセルの間の領域において列方向に延在する突起領域を有し、この突起領域において下層に形成された不純物層19(19a−19e)と電気的に接続される。
【0070】
このメモリセル行の間に、ダミーセルDMC1が1列に整列して配置される。このダミーセルDMC1は、メモリセルMCと同じレイアウトを有し、またカルコゲナイド膜CGおよびヒータHTを含む。このダミーセルDMC1の行に対応して、コレクタ線杭打ち線12が行方向に延在して配置される。このコレクタ線杭打ち線12は、行方向において隣接するダミーセルDMC1の間の領域においてコンタクト23を介して基板領域と電気的に接続される。
【0071】
ダミーセルDMC1に対しては拡散ワード線は形成されない。P型基板領域が、このダミーセル行においては露出する。ヒータHTがP型基板領域と結合される。この場合、ダミーセルDMC1については、ヒータHTとP型基板領域との間のコンタクト抵抗を十分に大きくする。ダミーセルDMC1と同一列のメモリセルの選択時において、選択ビット線からダミーセルDMC1を介してP型基板領域へ電流が流れるのを防止する。
【0072】
これに代えて、ダミーセルDMC1行に対してダミーの拡散ワード線(N型不純物層)を形成し、コレクタ線杭打ち線12と基板領域とのコンタクトを、ダミーセルDMC1とメモリセルとの間の領域において形成してもよい。この構成においては、ダミーセルDMCaにおいてヒータHTが、N型不純物層を介して基板領域に結合される。ダミー拡散ワード線をHレベル電圧に固定することにより、ダミーセルDMC1においてヒータHTを介して電流が流れるのを確実に防止することができる。
【0073】
また、コレクタ線杭打ち線12と基板領域との間のコンタクトを、コンタクト領域22と整列するように形成しても、このコンタクト領域の行方向に沿った両側にはヒータが形成されていないため、十分にコンタクト領域を配置することができる。ダミーセルDMC1を介して電流が流れるのを確実に防止することができ、正確にデータの書込および読出を行うことができる。
【0074】
このコレクタ線杭打ち線12は、ワード線杭打ち線11(11a−11eを総称的に示す)と同じレイアウトパターンを有する。したがって、このコレクタ線杭打ち線12を配置しても、ワード線杭打ち線11のレイアウトパターンの特性が中断されることがなく、写真製版工程において、正確に、これらのワード線杭打ち線11およびコレクタ線杭打ち線12をパターニングすることができる。また、メモリセルMCと同一レイアウトパターンを有するダミーセルDMC1を、このコレクタ線杭打ち線12に対応して配置することにより、メモリセルMCの列方向におけるパターンの繰返しの規則性が中断されることはない。したがって、メモリセルMCが微細化されても、正確に、メモリセルをパターニングすることができる。
【0075】
なお、コレクタ線杭打ち線12の断面構造は、ワード線杭打ち線11の断面構造と同じとなる。単に、図3の断面構造において、拡散ワード線1(1a等)のN型不純物層に代えて、P型基板領域またはP型不純物領域を介して基板領域に、コレクタ線杭打ち線が電気的に接続される。
【0076】
コレクタ線杭打ち線と基板領域の電気的コンタクト形成領域23において、基板領域表面にP型不純物が注入されてもよい。また、直接コレクタ線杭打ち線12が基板領域に電気的に接続されてもよい。コレクタ線杭打ち線12は、低抵抗のメタル配線であり、直接基板領域とコレクタ線杭打ち線とが電気的に接続されても、非オーミックな接触が形成される可能性は低い。
【0077】
行方向において、列方向に延在するコレクタ線杭打ち線13が行方向において隣接するメモリセルの間に配置される。このコレクタ線杭打ち線13は、コンタクト領域22において、行方向に延在するコレクタ線杭打ち線12と電気的に接続される。このコレクタ線杭打ち線13は、基板領域と電気的コンタクトをとるため、ワード線杭打ち線11と同一配線層またはそれに近い配線層に形成される。したがって、このコレクタ線杭打ち線13とワード線杭打ち線11a−11eが衝突するのを防止するために、ワード線杭打ち線11a−11eが、このコレクタ線杭打ち線13との交差領域において上層配線20により、コレクタ線杭打ち線13と交差するように形成される。
【0078】
この上層配線20は、コンタクト21aおよび21bを介して、対応のワード線杭打ち線11a−11eに電気的に接続される。この上層配線20を用いてワード線杭打ち線11a−11eを電気的に接続している。したがって、この列方向に延在するコレクタ線杭打ち線13を設けることにより、メモリセルMCとワード線杭打ち線11とのパターン上の繰返し性が損なわれる。また、列方向に延在するコレクタ線杭打ち線13に隣接するメモリセルに対してワード線杭打ちをすることができない。したがって、このコレクタ線杭打ち線13に対応して配置されるビット線15aおよび15bを、常時非選択状態に維持し、このビット線15aおよび15bそれぞれに対して接続されるメモリセルをダミーセルDMC2およびDMC3として利用する。
【0079】
メモリセルMCの各列には、ビット線14a−14fが列方向に延在して配置され、これらのビット線14a−14fには、それぞれ対応の列のメモリセルMCが接続される。ダミービット線15aおよび15bを配置することにより、メモリセルMCおよびワード線杭打ち線11の列方向についての繰返しパターンが中断される場合においても、その繰返しパターン境界領域におけるパターニングのずれの影響は、ダミーセルDMC2およびDMC3に現われるだけである。したがって、このダミーセルDMC2およびDMC3に接続されるダミービット線15aおよび15bとして常時非選択状態に維持する。これにより、正確にパターニングされたメモリセルMCを用いて、データを記憶することができる。メモリセルサイズが微細化されても、確実に、これらのワード線杭打ち線11、コレクタ線杭打ち線12および13を設けても、正確にメモリセルをパターニングすることができ、メモリセル特性を保証することができる。
【0080】
なお、この図6に示す構成において、列方向に延在するコレクタ線杭打ち線13は、ワード線杭打ち線11と同一またはそれに近い配線層に形成されるとしている。しかしながら、この列方向に延在するコレクタ線杭打ち線13は、ワード線杭打ち線11よりも上層に形成し、このワード線杭打ち線11a−11eを、連続的に行方向に沿って延在させ、このワード線杭打ち線11上層に形成されるコレクタ線杭打ち線13を、コンタクト領域22において、行方向に延在するコレクタ線杭打ち線12と電気的に接続される構成が用いられてもよい。すなわち、この上層配線20と同層の配線を、列方向に延在するコレクタ線杭打ち線13として利用する。
【0081】
また、このコレクタ線杭打ち線12および13は、メモリアレイ上において、行方向および列方向に延在させてこれらの交差領域において相互接続することにより、コレクタ線杭打ち線が、メッシュ状に形成され、コレクタ線杭打ち線の抵抗をより低減することができる。メッシュ状のコレクタ線杭打ち線構造により、メモリセルの選択トランジスタのコレクタの電圧分布を抑制することができ、正確なデータの書込および読出を行なうことができる。
【0082】
図7は、メモリアレイの全体の構成を概略的に示す図である。図7において、メモリアレイは、複数のノーマルセルブロックNMBに行方向および列方向それぞれにおいて分割される。これらのノーマルセルブロックNMBの間の領域および外側の領域に、行方向に沿ってコレクタ配線12a、12b、…12jが配置される。また行方向において隣接するノーマルセルブロックNMBの間の領域に、列方向に延在するコレクタ線杭打ち線13a、13b、…13kが配置される。このコレクタ線杭打ち線12a、12b…12jが配置される。また行方向において隣接するノーマルセルブロックNMBの間の領域に、列方向に延在するコレクタ線杭打ち線13a、13b、…13kが配置される。
【0083】
コレクタ線杭打ち線12a、12b、…12jが配設される領域それぞれに対応して、ダミーセル(DMC1)が行方向に整列して配置される。また列方向に延在するコレクタ線杭打ち線13a、13b、…13kそれぞれに対応する領域において、ダミーセル(DMC2,DMC3)が列方向に整列して配置される。これらのコレクタ線杭打ち線12aから12jおよび13aから13kが、それぞれ交差部において電気的に接続される。
【0084】
したがって、このコレクタ線杭打ち線が、メモリアレイにおいてメッシュ状に配置されるため、その抵抗値を十分に小さくすることができる。
【0085】
コレクタ線が、基板領域により形成されるため、基板抵抗をより低減することができ、基板領域の電圧分布をより低減することができる。
【0086】
また、このメモリアレイの外周部に沿っても、ダミーセルを配置することにより、ノーマルセルのアレイ境界領域におけるパターンずれが生じるのを防止することができ、セルが微細化される場合においても、正確にメモリセルのパターニングを行なうことができ、メモリセルの微細化時においてもメモリセルの動作特性を保証することができる。
【0087】
なお、図7においては、1つのワード線杭打ち線11を代表的に示す。コレクタ線杭打ち線12a−12jおよび13a−13kが配設される間隔は、コレクタ線杭打ち線全体の抵抗値およびコレクタ線杭打ち線に対して利用することのできる配線領域に応じて適当に定められればよい。なお、これらのコレクタ線杭打ち線12a−12jおよび13a−13kは、基板領域と同様、たとえば接地電圧に固定される。
【0088】
以上のように、この発明の実施の形態1に従えば、メモリセルのトランジスタのコレクタ線およびワード線の少なくとも一方を杭打ち構造として、低抵抗の配線でこれらのコレクタ線およびワード線の少なくとも一方を裏打ちしており、メモリセルに対する電圧分布が生じることがなく、微細化時においても安定にかつ高速で動作することのできる不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。
【0089】
また、これらの杭打ち線に対応してダミーセルを配置しており、メモリセルおよびワード線のパターンの連続性を維持することができ、セル微細化時においてもパターンずれが生じることがなく、安定に動作する不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。
【0090】
なお、図6に示すレイアウトにおいては、明確に示していないが、高濃度のP型不純物層が、このメモリセル形成領域下部に形成される。
【0091】
[実施の形態2]
図8は、この発明の実施の形態2に従う不揮発性半導体記憶装置のアレイ部の構成を概略的に示す図である。図8においても、3行3列に配列されるメモリセルMCを代表的に示す。メモリセルMCの各行に対応してワード線として機能するN型不純物層30a−30cが、行方向に連続的に延在して形成される。これらの不純物層30a−30cとそれぞれ交差するように列方向に連続的に延在して導電層32a−32cが形成される。これらの導電層32a−32cは、ビット線BLとして機能する。
【0092】
メモリセルMCは、カルコゲナイド膜を含むカ相変化素子部33と、この相変化素子部33のカルコゲナイド膜を加熱するヒータを含む加熱素子部34を含む。各メモリセルMCにおいて、相変化素子部33は、ビット線となる導電層(ビット線導電層)32a−32cと行方向において実質的に同じ幅を有する。すなわち、行方向においては、この相変化素子部33は、ビット線となる導電層32a−32cをマスクとしてパターニングされ、その行方向の長さは、ビット線導電層32a−32cのそれぞれと実質的に同じ長さに設定される。また、この相変化素子部33は、ワード線となる不純物層30a−30cの幅よりも狭くされる。
【0093】
したがって、このメモリセルMCのレイアウトにおいては、相変化素子部33の製造工程においては、不純物層30a−30cと同様、行方向に連続的に延在する帯状配線を形成した後、ビット線となる導電層32a−32cをマスクとしてエッチングして、個々のメモリセルに分離する。相変化素子部33は、ビット線導電層に対して自己整合的に形成される。したがって、相変化素子部33を個々に、パターニングする場合に比べて、ビット線との重なりを考慮して相変化素子部33のマージンを大きくする必要がなく、メモリセルMCのレイアウト面積を低減することができる。
【0094】
図9は、図8に示す線L9−L9に沿った断面構造を概略的に示す図である。図9において、P型半導体基板領域40表面に、行方向に選択的に延在するN型不純物層42が各メモリセル行に対応して形成される。このN型不純物層42表面には、メモリセルのバイポーラトランジスタのエミッタとなるP型不純物領域44が、各メモリセルに対応して形成される。
【0095】
加熱素子部34は、電流通電時、ジュール熱により発熱するヒータ37と、ヒータ37とN型不純物層42の間に設けられて、このヒータ37の生成する熱の伝達を防止する熱伝播ブロック層38を含む。この熱伝播ブロック層38は、好ましくは、ボロンB、アルミニウムAl、砒素AsなどのIII族元素を含み、固相拡散により、P型不純物領域44を形成する。これにより、選択バイポーラトランジスタのエミッタ領域をヒータに対して自己整合的に形成することができ、バイポーラトランジスタの占有面積を低減することができる。
【0096】
また、この熱伝播ブロック層38は、ヒータ37の構成材料がP型不純物領域に拡散してメモリセルトランジスタの特性を劣化させるのを防止する。さらに、熱伝播ブロック層38は、P型不純物層44とヒータ37の格子不整合を防止するため、これらのヒータ37とP型不純物領域の格子定数の中間の格子定数を有し、ヒータ37とP型不純物領域44との密着性を改善する。この熱伝播ブロック層38の材料としては、熱伝導度が低くかつ格子定数がヒータ38の格子定数とP型不純物領域の格子定数の中間の格子定数を有する材料であればよい。
【0097】
相変化素子部33は、ヒータ37の加熱によりその結晶状態が設定されるカルコゲナイド膜36と、カルコゲナイド膜36とビット線導電層32の間に接続される熱伝播ブロック層35を含む。カルコゲナイド膜36は、硫黄S、セレンSeおよびテルルTeなどのカルコゲン族元素を構成要素として含む。したがってこのカルコゲナイド膜36とビット線導電層32の間に熱伝播ブロック層35を設けることにより、この熱伝播ブロック層35を、格子整合を取るための緩衝層として利用することができ、カルコゲナイド膜36における格子不整合を抑制し、確実に、ビット線導電層32とカルコゲナイド膜36を電気的に結合する。
【0098】
また、この熱伝播ブロック層35は、カルコゲナイド膜36により生成された熱が、ビット線導電層32を介して伝達されるのを防止する。非選択メモリセルなどへの熱伝達を防止することができ、発熱に起因する誤動作を防止することができる。
【0099】
さらに、この熱伝播ブロック層35は、ビット線導電層32からカルコゲナイド膜35にビット線導電層を構成する材料が拡散してカルコゲナイド膜35の特性を劣化させるのを防止する。
【0100】
従って、この熱伝播ブロック層35の材料としては、熱伝導度が低くかつ格子定数がカルコゲナイド膜およびビット線導電層の格子定数の中間の値を取り、また、拡散係数が小さいかもしくはカルコゲナイド膜に対してその構成材料が拡散してもカルコゲナイド膜の特性に対して悪影響を及ぼさない材料であればよい。
【0101】
また、製造工程数の増加を抑制するために、熱伝播ブロック層35およびカルコゲナイド膜36は、同一製造工程でエッチングすることのできる材料で構成されるのが好ましく、またヒータ37と熱伝播ブロック層38が、同一工程でエッチング(パターニング)することができる材料であるのが好ましい。
【0102】
また、熱伝播ブロック層35および38をヒータ37およびカルコゲナイド膜36を挟むように形成しており、ヒータ37およびカルコゲナイド膜36において生成された熱が、選択トランジスタおよびビット線導電層32へ伝達されるのを防止でき、このメモリセル領域内に熱を閉じ込めることができる。
【0103】
したがって効率的にヒータ37の生成する熱を利用して、カルコゲナイド膜36の加熱を行ない、カルコゲナイド膜36全体において相変化を生じさせることができる。これにより、カルコゲナイド膜36の体積が小さい場合においても、記憶データに応じて、カルコゲナイド膜36の抵抗値を大きく変化させることができる。応じて、カルコゲナイド膜36の占有面積を低減でき、メモリセルを微細化することができる。
【0104】
次に、この発明の実施の形態2に従う不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明する。
【0105】
工程A:
まず、図10(A)に示すように、基板領域表面に、行方向に連続的に延在してN型不純物層42a、42bおよび42cが形成される。これらのN型不純物層42a−42cの形成においては、通常の、イオン注入法を用いた拡散層形成と同様の方法が用いられる。
【0106】
この状態においては、図10(B)に、図10(A)の線L10−L10に沿った断面構造を示すように、P型基板領域40表面に、所定の間隔で、N型不純物層42a−42cが形成される。これらのN型不純物層42a−42cにより拡散ワード線が形成される。
【0107】
メモリセルのトランジスタの形成時において、先の実施の形態1と同様、N型不純物層42a−42c形成の前に、基板領域に高濃度P型埋込層が形成されていてもよい。
【0108】
拡散ワード線の形成の後、基板全面に、熱伝播ブロック層51およびヒータ層52を順次堆積する。これらの熱伝播ブロック層51およびヒータ層52は、たとえばMOCVD法などの気相成長法を用いて形成されてもよく、またMBE(モリキュラー・ビーム・エピタキシ)法を用いて形成されてもよい。
【0109】
工程B:
次に、図11(A)に示すように、レジスト膜を全面に塗布した後、メモリセルの加熱素子部に対応する位置に、レジスト54が残るようにこのレジストのパターニングを行ない、不純物層42a−42cと整列して、メモリセルの加熱素子部の領域に対応する位置に、レジスト54を形成する。
【0110】
この場合、図11(A)の線L11−L11に沿った断面構造を図11(B)に示すように、ヒータ層52上にメモリセル位置に対応して、レジスト54が形成される。このレジスト54をマスクとしてエッチングを行ない、ヒータ層52および熱伝播ブロック層51をパターニングする。
【0111】
工程C:
ヒータ層51および熱伝播ブロック層52のエッチング/パターニングの後、レジスト54を除去すると、図12(A)に示すように、N型不純物層42a−42cに整列して、所定の間隔で、加熱素子部34が形成される。この加熱素子部34の形成の後、図12(B)に示すように、半導体基板領域40表面上に層間絶縁膜56を形成し、この加熱素子部34を各メモリセルごとに分離する。各メモリセルに対応して、ヒータ37および熱伝播ブロック膜38が形成される。ここで、図12(B)は、図12(A)の線L12−L12に沿った断面構造を示す。
【0112】
次いで、図12(B)に示すように、所定の温度条件下で加熱処理を行なうことにより、加熱素子部34に含まれる熱伝播ブロック膜38からの固相拡散により、P型不純物が、その下部に形成されるN型不純物層42a−42cへそれぞれ拡散し、P型不純物領域44aが形成される。このP型不純物領域44aは、メモリセルトランジスタのエミッタとして機能する。従って、この固相拡散により、加熱素子部34に対し、メモリセルトランジスタのエミッタ領域を自己整合的に形成することができ、このエミッタ面積を低減することができる。また、この固相拡散により、不純物領域44aと不純物層42a−42cの間のPN接合を浅くすることができ、エミッタ抵抗を小さくすることができる。
【0113】
層間絶縁膜56形成後においては、たとえばCMP(ケミカル・メカニカル・ポリッシング)処理により、層間絶縁膜56およびヒータ37の表面が平坦化される。
【0114】
工程D:
この加熱素子部34からの熱拡散によるエミッタ領域の形成の後、カルコゲナイド層および熱伝播ブロック層を順次積層する。この場合、図13(A)においては明確に示していないものの、図13(B)に、図13(A)の線L13−L13に沿った断面構造を示すように、アレイ全面にわたって、カルコゲナイド層60および熱伝播ブロック層62が積層される。このカルコゲナイド層60には、図12(B)に示す層間絶縁膜56が形成されており、このカルコゲナイド層60が、ヒータ37に結合される。ヒータ37の下部には、熱伝播ブロック膜38が形成されている。この熱伝播ブロック膜38により、この工程Dにおける熱処理時にヒータ37から基板領域にヒータ材料が拡散するのを防止する。
【0115】
工程E:
次いで、この熱伝播ブロック層62上全面にわたってレジスト層を形成した後、このレジスト層をパターニングする。このパターニングされたレジスト膜64a−64cは、図14(A)に示すように、不純物層42a−42cそれぞれと整列し、行方向に延在して連続的に形成される。このレジスト膜64a−64cは、それぞれ対応の不純物層42a−42cの幅よりもその幅が少し狭くされる。不純物層42a−42cは、イオン注入後の熱拡散により、その幅は、最小の線幅(設計ルール)よりも広くなり、レジスト膜64a−64cの幅よりも、少し広くなる。
【0116】
この場合、図14(B)に、図14(A)の線L14−L14に沿った断面構造を示すように、熱伝播ブロック層62上に、レジスト膜64a−64cが、それぞれ下部に形成される不純物層42a−42cと整列して形成される。この状態においては、加熱素子部34上に形成されるカルコゲナイド層60は、アレイ全面にわたって形成されておりまだパターニングされていない。
【0117】
この状態において、レジスト膜64a−64cをマスクとして熱伝播ブロック層62およびカルコゲナイド層60のエッチングを行なって、これらの熱伝播ブロック層62およびカルコゲナイド層60のパターニングを行なう。これらの熱伝播ブロック層62およびカルコゲナイド層60は、このエッチング工程時において同時にエッチングされる。
【0118】
工程F:
図14(A)および(B)に示すレジスト膜64a−64cをマスクとしてエッチング処理を行なうことにより、図15(A)に示すように、行方向に連続的に延在してかつ不純物領域42a−42cと整列して、カルコゲナイド/熱伝播ブロック層66a−66cが形成される。このカルコゲナイド/熱伝播ブロック層66a−66cが、その下方に形成される加熱素子部34に結合される。
【0119】
この図15(B)において、図15(A)の線L15−L15に沿った断面構造を示すように、各行ごとに分離されるカルコゲナイド/熱伝播ブロック層66a−66cが形成される。これらのカルコゲナイド/熱伝播ブロック膜66a−66cの各々は、加熱素子部34に結合されるカルコゲナイド層68と、このカルコゲナイド層68上層に形成される熱伝播ブロック層67を含む。これらのカルコゲナイド層68および熱伝播ブロック層67は、行方向に連続して帯状に形成される。
【0120】
工程G:
次に、図16(A)に示すように、行方向において隣接するメモリセルの間の領域に、絶縁膜70を形成する。すなわち、ビット線を形成する領域に対応して、絶縁膜70により溝が形成される。この絶縁膜70と交差する方向に、先の工程Fにおいて形成されたカルコゲナイド/熱伝播ブロック層66a−66cが、それぞれ不純物層42a−42cと整列して配置される。メモリセル形成領域においては、加熱素子部34が形成される。
【0121】
図16(B)は、図16(A)に示す線L16B−L16Bに沿った断面構造を概略的に示す図である。この図16(B)に示すように、メモリセルが列方向に整列して配置される領域においては絶縁膜70は形成されない。各メモリセル行のカルコゲナイド/熱伝播ブロック層66a−66cが、下層に形成される加熱素子部34とともに、層間絶縁膜により分離される。
【0122】
図16(C)は、図16(A)に示す線L16C−L16Cに沿った断面構造を示す図である。この図16(C)に示すように、不純物層42aが、半導体基板領域表面に行方向に連続して延在して配置される。メモリセル形成領域において、加熱素子部34が形成され、また不純物領域44が、各加熱素子部34に対応してこの不純物層42a表面に形成される。カルコゲナイド/熱伝播ブロック膜66aは、行方向に連続して延在して配置される。
【0123】
このカルコゲナイド/熱伝播ブロック層66a上に、絶縁膜70が列方向に延在して形成される。この絶縁膜70は、メモリセル形成領域においては配置されていない。すなわち、ビット線を形成する領域が、絶縁膜70の間の溝領域72により規定される。絶縁膜により溝領域を形成し、下地層を露出させるプロセスは、銅(Cu)配線形成時のダマシンプロセスとして知られており、このダマシンプロセスを、ビット線形成のために利用する。
【0124】
工程H:
図17(A)に示すように、この図16に示す絶縁膜70により形成される溝領域に、ビット線を構成する導電材料を堆積し、その後CMPなどの処理によりエッチング処理を施して表面を平坦化する。したがって、図17(A)に示すように、列方向に連続的に延在してビット線導電層72a−72cが形成される。これらのビット線導電層72a−72cの間の領域には、絶縁膜70に対応する絶縁膜71が形成される。この図17(A)においては、ワード線となる不純物層42a−42cと、これらの不純物層42a−42cと並行して配置されるカルコゲナイド/熱伝搬ブロック層66a−66cと、加熱素子部34を示す。
【0125】
図17(B)は、図17(A)に示す線L17B−L17Bに沿った断面構造を概略的に示す図である。図17(B)に示すように、ビット線導電層72bは列方向に連続的に延在して形成される。これらのビット線導電層72bには、それぞれ列方向において所定の間隔をおいて配置されるカルコゲナイド/熱伝搬ブロック層66a−66cが接続される。これらのカルコゲナイド/熱伝搬ブロック層66a−66cには、それぞれ加熱素子部34が接続される。
【0126】
図17(C)は、図17(A)に示す線L17C−L17Cに沿った断面構造を概略的に示す図である。この図17(C)に示すように、図16(C)に示す溝領域72にビット線導電層72a、72bおよび72cがそれぞれ形成され、下層のカルコゲナイド/熱伝搬ブロック層66aに結合される。これらのビット線導電層72a−72cの間には、絶縁膜71が形成される。この絶縁膜71は、図16(A)−(C)において示す絶縁膜70をCMPによりエッチングした絶縁膜である。したがって、このビット線導電層72a−72cが形成された状態においては、カルコゲナイド/熱伝搬ブロック層66a−66cは、それぞれ行方向に連続して延在している。
【0127】
加熱素子部34およびその下部に形成される不純物領域44が、メモリセル領域に応じて列方向において互いに分離して形成される。ビット線導電層となる材料を、絶縁膜の溝領域に埋込み、その後CMPエッチングによりパターニングするプロセスは、Cu配線の形成プロセスで用いられるめっきプロセスに対応する。このプロセスを利用することにより、銅などの微細エッチング加工が困難な材料をビット線材料として用いても、ビット線を小さなピッチで形成することができる。
【0128】
工程I:
図17(C)に示す絶縁膜71をエッチング除去し、ビット線導電層72a−72c表面および熱伝搬ブロック層66a−66cの表面を露出させる。この状態で、図18(A)に示すように、ビット線導電層72a−72cをマスクとしてエッチングを行ない、カルコゲナイド/熱伝搬ブロック層に対するエッチング処理を行なう。したがって、このカルコゲナイド/熱伝搬ブロック層は、ビット線と交差する領域においてのみ残り、残りのビット線間の領域においては、分離される。このカルコゲナイド/熱伝搬ブロック層が、行方向において各メモリセルごとに分離される。これにより、各メモリセルに対する相変化素子部33がそれぞれ、不純物層42a−42cとビット線導電層72a−72cとの交差部に対応して配置される。
【0129】
ビット線導電層72a−72cが銅(Cu)配線で形成される場合、銅(Cu)配線は通常のエッチングではエッチングされにくいため、たとえばCuで形成されるビット線導電層72a−72cをマスクとしてエッチング処理を行なうことにより、カルコゲナイド層および熱伝播ブロック層をエッチングしてパターニングすることができる。カルコゲナイド/熱伝搬ブロック層66a−66cのエッチング処理(パターニング)時においては、行方向において、ビット線導電層72a−72cに対して、その寸法制御が自己整合的に行なわれており、メモリセルのレイアウト面積を低減することができる。
【0130】
図18(B)は、図18(A)に示す線L18B−L18Bに沿った断面構造を示す図である。この列方向においてはビット線導電層72bが列方向に直線的に延在され、ビット線32cが形成される。各行に対応して、拡散ワード線30a−30cが形成され、拡散ワード線30a−30cそれぞれに対応して、加熱素子部34および相変化素子部33が配置される。
【0131】
図18(C)は、図18(A)に示す線L18C−L18Cに沿った断面構造を概略的に示す図である。
【0132】
この図18(C)に示すように、行方向においては、拡散ワード線30aを形成する不純物層42aが連続的に延在して配置される。メモリセル列の位置に対応して、不純物領域44が形成される。これらの不純物領域44に対応して、加熱素子部34および相変化素子部33が各メモリセルに対応して形成される。この各列に対応してビット線導電層72a−72cが、それぞれ間をおいて形成され、ビット線32a−32cのピッチで、メモリセルが形成される。
【0133】
相変化素子部33の行方向の幅が、対応のビット線導電層72a−72c行方向の幅と実質的に同じとされる。これらの相変化素子部33がビット線導電層に対して自己整合的に形成されており、正確にビット線導電層と相変化素子とを重なり合わせることができる。
【0134】
このカルコゲナイド層および熱伝搬ブロック層を行方向に連続的に延在して形成し、ビット線をマスクとしてパターニングすることにより、メモリセルの行方向の幅を最小で加工することができる。またこのカルコゲナイド層および熱伝搬ブロック層とビット線との重なりマージンも不要となり、メモリセルサイズを最小にすることができる。これにより、メモリセルのレイアウト面積を低減でき、高密度でメモリセルを配置することができる。
【0135】
以上のように、この発明の実施の形態2に従えば、メモリセルの相変化素子を、行方向について連続的に延在させて相変化層を形成した後に、ビット線をマスクとしてエッチングしており、ビット線と相変化素子との重なり合いについてのマージンを考慮する必要がなく、最小面積のメモリセルを形成することができる。
【0136】
また、加熱素子部からの固相拡散により、メモリセルのトランジスタのエミッタ領域を形成しており、メモリセルトランジスタを最小面積で形成することができる。また、このメモリセルトランジスタのPN接合を浅くすることができ、メモリセルトランジスタの特性を改善することができる。これにより、メモリセルを微細化しても、高速で安定にデータの書込/読出を行なうことのできるメモリセルを実現することができる。
【0137】
また、ヒータ層に対して熱伝搬ブロック層を配置して、熱の伝搬を防止しており、微細セルにおいても、書込時の発熱が非選択メモリセルに悪影響を及ぼすのを防止することができる。
【0138】
また熱伝搬ブロック層により、熱を相変化素子に集中させることができ、相変化素子全体を相変化させることができる。これにより、小体積の相変化素子を用いてもデータに応じて大きな抵抗値変化を生じさせることができ、微細メモリセルを用いて安定にデータを記憶することができる。
【0139】
また、この熱伝播ブロック層を用いることにより、ビット線とカルコゲナイド層およびヒータと基板領域(不純物領域)の間における不要な材料の拡散を防止することができまた格子不整合を抑制することができ、メモリセル特性を安定に維持することができる。
【0140】
[実施の形態3]
図19は、この発明の実施の形態3に従う不揮発性半導体記憶装置の全体の構成を概略的に示す図である。図19において、不揮発性半導体記憶装置は、行列状に配列されるメモリセルMCを含むメモリセルアレイ100を含む。メモリセルMCは、相変化素子を含む可変抵抗素子と、この可変抵抗素子を選択する選択トランジスタとを含む。
【0141】
このメモリセルアレイ100においては、メモリセルMCの行に対応してワード線WLが配置され、メモリセルMCの各列に対応してビット線BLが配置される。このメモリセルアレイ100において、さらに、ダミーセルDMCaおよびDMCbが、それぞれメモリセルMCの各行に整列して配置される。ダミーセルDMCaは、ダミービット線DBLaに接続され、またダミーセルDMCbが、ダミービット線DBLbに接続される。1つのワード線WLに対しては、メモリセルMCおよびダミーセルDMCaおよびDMCbが接続される。ダミーセルDMCaおよびDMCbは、それぞれ互いに相補なデータを固定的に記憶する。
【0142】
ダミーセルの符号として実施の形態2において図7を参照して示す形状ダミーセルと同一の符号DMCを用いる。しかしながら、本実施の形態3におけるダミーセルは、正規メモリセルのパターンを維持するための形状ダミーセルではなく、データを記憶し、選択メモリセルのデータ読出時の基準データを生成する。これらのダミーセルDMCaおよびDMCbは、データの書込/読出を行うことのできるものの、通常動作モード時においては外部からアクセスされないメモリセルである。
【0143】
ダミーセルDMCaおよびDMCbをメモリセルアレイの端部に配置した場合、境界領域の正規メモリセルに対するレイアウトパターンの規則性が維持されるため、本実施の形態3においても、実施の形態2のダミーセルと機能が異なるものの、ダミーセルに対して実施の形態2と同一の符号DMCを用いる。
【0144】
メモリセルアレイ100内において、このダミーセルDMCaおよびDMCbを、メモリセルMCと整列して配置することにより、ダミーセルDMCaおよびDMCbをメモリセルMCと同一レイアウトパターン(同一構造)で、同一製造工程で作成することができる。これにより、ダミーセルDMCaおよびDMCbとメモリセルMCの特性を同じとでき、また、ビット線BLとダミービット線DBLaおよびDBLbの寄生抵抗および寄生容量も同じとすることができる。したがって、データ読出時、選択メモリセルMCとダミーセルDMCaおよびDMCbの記憶データ(読出電流)とを比較することにより、正確にデータの読出を行なうことができる。
【0145】
不揮発性半導体記憶装置は、さらに、ワード線アドレス信号ADXをデコードし、メモリセルアレイ100内のワード線を指定するワード線選択信号を生成するワード線デコーダ102と、このワード線デコーダ102からのワード線選択信号に従って、選択されたワード線を選択状態へ駆動するワード線ドライブ回路104と、書込指示信号WRの活性化時活性化されて、ビット線アドレス信号ADYをデコードして、書込対象のビット線を選択するライトドライバデコーダ106と、ライトドライバデコーダ106の出力信号に従って選択ビット線にデータ書込時、書込電圧(電流)パルスを供給するビット線ドライブ回路108を含む。
【0146】
ライトドライバデコーダ106は、書込対象のビット線を選択し、かつ書込データに応じて、後に示す書込回路114から与えられる書込制御信号に従って書込対象のビット線へ書込電流パルスを供給するための制御信号を生成する。ビット線ドライブ回路108は、データ書込時、このライトドライバデコーダ106の出力信号に従って、選択ビット線へ書込電流パルスを供給する。ビット線ドライブ回路108は、データ書込動作時を除く期間は、出力ハイインピーダンス状態に維持される。
【0147】
従って、本実施の形態3においては書込電流パルスは、内部データ線から選択ビット線に伝達されない。ライトドライバデコーダ106を利用することにより、書込データをラッチして、連続的に選択メモリセルにデータを書込むことが可能となる。また、同時に選択されるビット線の数が、動作モードに応じて変更される場合においても、容易に、データを選択ビット線に書き込むことができる。
【0148】
書込回路114は、書込活性化信号WEの活性化に従って、この書込データに基づいて選択ビット線に対する書込制御信号を生成する。この書込回路114からの書込制御信号が、ライトドライバデコーダ106へ与えられて、データの書込が、選択ビット線に対して実行される。
【0149】
書込活性化信号WEは、書込み指示信号WRの活性化時、実際にデータを選択メモリセルに書込むときに活性化される。書込み指示信号WRは、動作モードがデータ書込モードであることを示す。
【0150】
不揮発性半導体記憶装置は、さらに、ビット線アドレス信号ADYをデコードして、選択ビット線を指定するビット線選択信号を生成するビット線デコーダ110と、ビット線デコーダ110からのビット線選択信号に従って対応のビット線を選択し、選択列のビット線を内部データバス120に結合する列選択回路112と、データ読出時、この内部データバス120上に読出されたデータに基づいて内部読出データを生成する読出回路116と、内部データバス120に結合され、外部データDQの入出力を行なう入出力回路118を含む。
【0151】
ビット線デコーダ110へは、モード指示信号MODが与えられる。このモード指示信号MODは、1ビットのデータを2つのメモリセルで記憶する1ビット/2セルモードと、1ビットのデータを1ビットのメモリセルで記憶する1ビット/1セルモードを指定する。したがって、このビット線デコーダ110は、モード指示信号MODが、1ビット/2セルモードを指定するときには、2つのビット線BLを選択する信号を生成し、1ビット/1セルモード時においては、1つのビット線を選択する信号を生成する。
【0152】
モード指示信号MODは、外部から与えられてもよく、内部で固定的に発生されてもよい。また、このモード指示信号MODは、内部のレジスタなどに外部指示に従って格納されて、生成されてもよい。
【0153】
読出回路116は、差動増幅回路を含み、1ビット/1セルモード時においては、選択ビット線BLに読出されたデータと、ダミービット線DBLaおよびDBLbに読出されたデータを比較し、その比較結果に基づいて内部読出データを生成する。1ビット/2セルモード時においては、この読出回路116は、同時に選択された2つのビット線(正規ビット線)のデータを差動増幅して内部読出データを生成する。
【0154】
このモード指示信号MODにより、データの記憶モードを、1ビット/2セルモードと1ビット/1セルモードとの間で切換えることにより、不揮発性メモリの用途に応じて、その記憶容量を変更することができ、また特定のアドレス領域を1ビット/2セルモードに設定することができる。たとえば画像データおよび音声データなどの大量のデータの場合には、1ビットのエラーが生じてもデータ処理には大きな影響は及ぼさない。したがって、このような場合には、1ビット/1セルモードでデータを記憶する。一方、コードなどのデータは、1ビットのデータの誤りが生じた場合、誤処理が生じる。したがって、このようなコードなどのデータについては、データの信頼性が必要とされる。この場合、1ビット/2セルモードでデータを記憶し、メモリセルが微細化されても、確実に、データを記憶する。
【0155】
次に、各部の具体的構成について説明する。
[アレイ部の構成]
図20は、図19に示すメモリセルアレイ100、ビット線ドライブ回路108およびワード線ドライブ回路104の構成を示す図である。図20を参照して、メモリセルアレイ100においては、メモリセルMCが行列状に配列され、またこのメモリセルMCの各行に対応して、ダミーセルDMCaおよびDMCbが配設される。メモリセルMCおよびダミーセルDMCa,DMCbは、同一構成を有し、選択トランジスタTRと、記憶データに応じて抵抗値が変化する可変抵抗素子VRを含む。可変抵抗素子VRは、結晶状態により抵抗値が変化する相変化素子と、この相変化素子を加熱するためのヒータが含まれる。
【0156】
メモリセルMCの各行に対応してワード線WL(WL0−WL3)が配設され、またメモリセルMCの各列に対応してビット線BL(BL0,BL1)が配設される。
【0157】
また、ダミーセルDMCaの列に対応してダミービット線DBLaが配設され、ダミーセルDMCbの列に対応して内部ビット線DBLbが配設される。ダミーセルDMCaおよびDMCbは、対応の行のワード線WLに接続される。
【0158】
この図20において、各メモリセルMC、DMCaおよびDMCbに対し、個々に、コレクタ線が配置されるように示す。しかしながら、このコレクタ線CKは、基板領域により形成され、これらの各行に対応して配置されるコレクタ線CKは共通に接続される。このコレクタ線CKは、図20においては、接地電位に固定される。
【0159】
ダミーセルDMCaの可変抵抗素子VRの相変化素子は、結晶状態が非晶質状態に設定され、抵抗値Rmaxを有する。一方、ダミーセルDMCbにおいて、相変化素子(可変抵抗素子VR)は、多結晶状態にその結晶状態が設定され、抵抗値Rminを有する。抵抗値Rmaxは、抵抗値Rminよりも大きい。したがって、ダミービット線DBLaへは、高抵抗状態のダミーセルDMCaが接続され、ダミービット線DBLbには、低抵抗状態のダミーセルDMCbが接続される。
【0160】
メモリセルMCは、この高抵抗状態および低抵抗状態のいずれかの状態に、可変抵抗素子(相変化素子)VRが設定される。したがって、列選択回路112において、1つの列を選択する場合、ダミービット線DBLaおよびDBLbに現われる相補データを、選択メモリセルデータと比較することにより、選択メモリセルを介して流れる電流が小さい場合であっても、正確にデータを読出すことができる。
【0161】
ワード線ドライブ回路104は、ワード線WLに対応して設けられるワード線ドライバWVを含む。図20においては、ワード線WL0−WL3に対して設けられるワード線ドライバWV0−WV3を代表的に示す。このワード線ドライバWV0−WVB3は、対応のワード線が非選択状態のときには、その出力信号をHレベル(電源電圧レベル)に維持し、一方、選択状態のワード線をLレベル(接地電圧レベル)に設定する。
【0162】
ビット線ドライブ回路108は、ビット線BLに対して設けられるビット線ドライバBVと、ダミービット線DBLaおよびDBLbそれぞれに対応して設けられるダミービット線ドライバDBVaおよびDBVbを含む。図20においては、ビット線BL0およびBL1に対して設けられるビット線ドライバBV0およびBV1を代表的に示す。
【0163】
これらのビット線ドライバBV(BV0,BV1)およびダミービット線ドライバDBVa,DBVbは、同一構成を有し、プルアップトランジスタUNTおよびプルダウントランジスタDNTを含む。
【0164】
ビット線ドライバBV(BV0,BV1を総称的に示す)とダミービット線ドライバDBVaおよびDBVbは、データ書込動作時以外は、出力ハイインピーダンス状態に設定される。データ読出時においては、列選択回路112を介して内部データバスから、選択列に対応して設けられるビット線BL(BL0,BL1を総称的に示す)とダミービット線DBLaおよびDBLbとに対して電流が供給される。選択メモリセルの記憶データに応じて、選択メモリセルを流れる電流量が異なる。ダミーセルDMCaは、高抵抗状態に設定され、ダミーセルDMCbは、低抵抗状態に設定される。従って、選択ビット線を流れる電流量は、ダミービット線DBLaおよびDBLbの一方を流れる電流量に近い。選択ビット線を流れる電流量がいずれのダミービット線の電流量に近いかを検出して、内部データの読出を行なう。
【0165】
データ書込時においては、選択列に対応するビット線に対して設けられたビット線ドライバBVが活性化される。高抵抗状態の書込時においては、ビット線ドライバBVは、対応のビット線へ短い期間のパルスで、Hレベルの電圧を供給し、次いで、選択ビット線のプルアップ動作完了後プルダウントランジスタを導通状態とする。選択メモリセルにおいて、可変抵抗素子VRの相変化素子において、結晶状態が加熱により溶融状態となった後、急速に冷却され、非晶質状態となる。一方、低抵抗状態に設定する場合には、ビット線ドライバBVは、まず対応のビット線を電源電圧レベルにプルアップした後、プルダウントランジスタを導通させ、徐々に、選択ビット線の流れる電流を低減し、その後、ビット線のプルアップ動作を完了して、プルダウンのみを実行する。この場合、可変抵抗素子(相変化素子)VRにおいては、結晶状態が溶融状態になってから、緩やかに冷却されるため、結晶状態が多結晶状態となり、低抵抗状態が実現される。
【0166】
この書込時の動作制御は、図19に示す書込回路114からの書込制御信号に基づいてライトドライバデコーダ106により実行される。
【0167】
図21は、図19に示す列選択回路112、ビット線デコーダ110および読出回路116の構成を示す図である。図21において、ビット線デコーダ110は、ビット線アドレス信号ADYの特定のアドレスビットADY0とモード指示信号MODとを受けて2ビットのデコード信号S0およびS1を生成するデコーダ130と、アドレス信号ビットADY0の残りのビットをプリデコードしてプリデコード信号PDYを生成するプリデコーダ132と、ビット線BLそれぞれに対応して設けられ、プリデコード信号PDYの所定の組合せのプリデコード信号を受けるデコード回路DKを含む。図21においては、ビット線BL0およびBL1に対応して設けられるデコード回路DK0およびDK1を代表的に示す。
【0168】
モード指示信号MODは、Hレベルのときに、1ビットのデータを2ビットのメモリセルで記憶する1ビット/2セルモードを指定し、Lレベルのときに1ビットのデータを1ビットのメモリセルで記憶する1ビット/1セルモードを指定する。
【0169】
特定のアドレスビットADY0は、ビット線の偶数および奇数を指定する。デコーダ130は、1ビット/1セルモード時においては、デコード信号S0およびS1のいずれかを活性化し、1ビット/2セルモード時においては、これらのデコード信号S0およびS1を非活性状態に維持する。
【0170】
ビット線デコーダ110は、さらに、ビット線BLそれぞれに対応して配置され、対応のデコード回路DKの出力信号とデコーダ130からのデコード信号S0およびS1の一方を受けるゲート回路GAと、ビット線BLそれぞれに対応して配置され、対応のデコード回路DKの出力信号とモード指示信号MODを受けるゲート回路GBを含む。
【0171】
図21に示す構成において、ビット線BL0については、ゲート回路GA0およびGB0が設けられ、ゲート回路GA0が、デコード信号S0とデコード回路DK0の出力信号を受ける。ゲート回路GB0が、モード指示信号MODとデコード回路DK0の出力信号を受ける。
【0172】
ビット線BL1については、ゲート回路GA1およびGB1が設けられる。このゲート回路GA1は、デコーダ130からのデコード信号S1と、デコード回路DK1の出力信号を受け、ゲート回路GB1がモード指示信号MODとデコード回路DK1の出力信号を受ける。
【0173】
このビット線デコーダ110の構成においては、プリデコーダ132の出力するプリデコード信号PDYに従って、2列のビット線が選択される。ここで、図21に示すように、デコード回路DK0およびDK1は、異なる組合せのプリデコード信号PDYを受けているように示される。しかしながら、これらのデコード回路DK0およびDK1は、同時に選択状態へ駆動される。すなわち、1ビット/1セルモードおよび1ビット/2セルモードいずれにおいても、これらのでコード回路DK0およびDK1が同時に選択される。
【0174】
デコーダ130が、モード指示信号MODがLレベルのときにデコード動作を行ない、アドレス信号ビットADY0に従ってデコード信号S0およびS1を生成する。したがって、1ビット/1セルモード時においては、プリデコード信号PDYにより指定された2列のビット線のうち、信号S0およびS1に従って1列のビット線が指定される。
【0175】
一方、デコード130は、モード指示信号MODがHレベルに設定され、1ビット/2セルモードが指定された場合には、デコード信号S0およびS1をともにLレベルに固定する。この場合には、ゲート回路GB0およびGB1は、対応のデコード回路DK0およびDK1の出力信号に従って選択される。
【0176】
したがって、この1ビット/2セルモード時においては、2ビットのメモリセルデータが読出される。この1ビット/2セルモード時において同時に選択されるビット線の組は、隣接ビット線で構成されてもよく、また、離れた位置のビット線で構成されてもよい。1ビット/2セルモード時において、同時に選択されたビット線に接続されるメモリセルにおいては、相補データが格納される。
【0177】
列選択回路112は、ビット線BLそれぞれに対応して設けられる読出選択ゲートRSGを含む。図21においては、ビット線BL0およびBL1に対してそれぞれ設けられる読出選択ゲートRSG0およびRSG1を示す。これらの読出列選択ゲートRSG0およびRSG1は、それぞれ、対応のゲート回路GA(GA0,GA1)の出力信号に従って導通し、対応のビット線BL(BL0,BL1)を内部データ線120aに結合する選択ゲートTGaと、対応のゲート回路GB(GB0,GB1)の出力信号に従って導通し、対をなすビット線(BL0,BL1)を内部データ線120aおよび120bにそれぞれ結合する選択ゲートTGbを含む。
【0178】
図21においては、ゲート回路GB0およびGB1の出力信号がともにHレベルとなったとき、ビット線BL0およびBL1が、それぞれ内部データ線120aおよび120bに結合される構成が一例として示される。
【0179】
この列選択回路112は、さらに、読出タイミング信号SRの活性化に従って、ダミービット線DBLaおよびDBLbをそれぞれ内部参照データ線120daおよび120dbにそれぞれ結合する選択ゲートDRGaおよびDRGbを含む。この読出タイミング信号SRは、データ読出時活性化される。この読出タイミング信号SRは、デコード回路DK、およびゲート回路GAまたはGBを含む回路と同一の構成を有する回路により生成され、プリデコーダ132およびデコーダ130の活性化にしたがって、ゲート回路GAまたはGBから生成される列選択信号が活性化されるタイミングと同じタイミングで、読出タイミング信号SRが活性化される。
【0180】
この読出タイミング信号SRは、1ビット/2セルモード時においては、常時非活性状態に維持されてもよい。
【0181】
読出回路116は、内部データ線120aおよび120bと内部参照データ線120daおよび12dbにそれぞれ設けられる電流供給素子135a−135dを含む。これらの電流供給素子135e−135dは、図21に示す構成においては、ダイオード接続されるNチャネルMOSトランジスタで構成される。この電流供給素子135a−135dにより、データ読出時、選択列に対応するビット線およびダミービット線DBLaおよびDBLbに電流が供給される。
【0182】
この図21に示す構成においては、電流供給素子135a−135dは、常時電流を供給するように示される。しかしながら、これらの電流供給素子135a−135dの電源ノードに対し、データ読出時活性化されるたとえばカレントミラー回路で構成される電流源の出力電流が供給されてもよい。
【0183】
また、これらの電流供給素子135aないし135dが、データ読出指示信号の活性化時、所定電圧レベルの電圧を供給する電源ノードにスイッチングトランジスタを介して電気的に結合されてもよい。この電源ノードの電圧は、ビット線およびダミービット線を流れる電流により生じる内部データ線の電圧変化が、次段の差動増幅回路140および142において最も感度のよい領域で検出される電圧レベルであればよい。
【0184】
読出回路116は、さらに、モード指示信号MODに従って内部参照データ線120daと内部データ線120aの一方を選択する選択回路137aと、モード指示信号MODに従って内部参照データ線120dbと内部データ線120bの一方を選択する選択回路137bと、内部データ線120a上のデータと選択回路137aにより選択されたデータ線上の信号とを差動的に増幅する差動増幅回路140と、選択回路137bにより選択されたデータ線上のデータと内部データ線120a上のデータとを差動的に増幅する差動増幅回路142と、これらの差動増幅回路140および142の出力信号をさらに増幅する増幅回路144と、増幅回路144の出力信号をラッチするラッチ146を含む。
【0185】
選択回路137aおよび137bは、モード指示信号MODが、1ビット/1セルモードを指定するときには、内部参照データ線120daおよび120dbをそれぞれ選択する。モード指示信号MODが、1ビット/2セルモードを指定するときには、選択回路137aおよび137bは、ともに、内部データ線120bを選択する。
【0186】
差動増幅回路140および142は、内部データ線120a上のデータ信号を、相補入力のうちの互いに異なる入力にそれぞれ受ける。図21においては、差動増幅回路140が、負入力に内部データ線120aの信号を受け、また、差動増幅回路142が、正入力に内部データ線120a上の信号を受ける。これらの差動増幅回路140および142は、与えられた信号の電圧差に応じた信号を出力するアナログ増幅回路として機能する。
【0187】
差動増幅回路144は、これらの差動増幅回路140および142によりアナログ的に差動増幅された信号を、さらにデジタル的に差動増幅して、2値信号を生成する。差動増幅回路140および142が、カレントミラー型アンプでたとえば構成され、差動増幅回路144が、交差結合されたラッチ型アンプで構成される。
【0188】
ラッチ146は、内部データの外部読出タイミングを調整するために設けられ、また、これらの差動増幅回路140、142および144の動作期間を短くし、消費電流を低減する。
【0189】
入出力回路118においては、ラッチ146によりラッチされたデータをバッファ処理して外部読出データQを生成する出力バッファ148を含む。この出力バッファ148は、データ読出時、読出活性化信号(図示せず)に従って活性化されて、ラッチ146のラッチデータをバッファ処理して外部読出データQを生成する。
【0190】
図22は、図21に示すデコーダ130の構成の一例を示す図である。図22において、デコーダ130は、モード指示信号MODとビット線アドレス信号ビットADY0とを受けるゲート回路130aと、モード指示信号MODとビットADY0とを受けるゲート回路130bを含む。
【0191】
ゲート回路130aは、モード指示信号MODおよびビット線アドレス信号ビットADY0がともにLレベルのときに、デコード信号S0をHレベルに設定する。ゲート回路130bは、モード指示信号MODがLレベルであり、かつビット線アドレス信号ビットADY0がHレベルのときに、デコーダ信号S1をHレベルに設定する。
【0192】
モード指示信号MODがHレベルにあり、1ビット/2セルモードが指定されるときには、これらのゲート回路130aおよび130bが出力するデコード信号S0およびS1は、Lレベルに固定される。
【0193】
図23は、図21に示す読出タイミング信号SRを発生する部分の構成の一例を示す図である。図23において読出タイミング信号発生回路150は、電源電圧VCCとデコードイネーブル信号DENとを受けるゲート回路150aと、モード指示信号MODとゲート回路150aの出力信号を受け、図21に示す選択ゲートDRGaに対する読出タイミング信号SRを生成するゲート回路150bと、ゲート回路150aの出力信号とモード指示信号MODを受けて図21に示す選択ゲートDRGbに対する読出タイミング信号SRを生成するゲート回路150cを含む。
【0194】
ゲート回路150aは、図21に示すデコード回路DKと同様の構成を備え、デコードイネーブル信号DENが活性化されるとHレベルの信号を出力する。デコードイネーブル信号DENは、図21に示すプリデコーダ132の活性化タイミングを与えるプリデコード活性化信号の遅延信号に相当し、このプリデコード活性化信号にしたがってプリデコーダ132が活性化されて、プリデコード信号PDYが確定状態となるタイミングと実質的に同じタイミングで活性化される。ゲート回路150aの信号伝搬遅延が、デコード回路DK(DK0,DK1)の信号伝搬遅延と同じ程度に設定される。
【0195】
ゲート回路150bおよび150cは、ともにモード指示信号MODがLレベルのときに、ゲート回路150aの出力信号に従って読出タイミング信号SRをHレベルに駆動する。一方モード指示信号MODがHレベルに設定される場合には、これらのゲート回路150bおよび150cからの読出タイミング信号SRはLレベルに維持される。したがって、1ビット/1セルモード時においてのみ、読出タイミング信号SRがゲート回路150aの出力信号に従って活性化される。1ビット/2セルモード時においては、リードタイミング信号SRはLレベルに固定され、ダミービット線DBLaおよびDBLbと内部参照データ線120daおよび120dbは分離状態を維持する。
【0196】
これらのゲート回路150a、150bおよび150cの信号伝搬遅延は、列選択のためのデコード回路DKおよびゲート回路GA,GBと同じ信号伝搬遅延に設定することにより、1ビット/1セルモード時において、選択ビット線が内部データ線に接続されるタイミングとダミービット線が内部参照データ線に接続されるタイミングを同じに設定することができる。
【0197】
図24は、1セル/1ビットモード時のメモリセルのデータ読出部の接続を概略的に示す図である。この図24においては、ビット線BLが選択され、このビット線BLに接続されるメモリセルMCのデータを読出す場合のデータ読出部の接続を示す。
【0198】
1ビット/1セルモード時においては、図21に示すモード指示信号MODがLレベルに固定される。図24において、転送ゲートTGaが、ビット線アドレス信号に従って選択状態へ駆動され、そのゲートに電源電圧を受け、ビット線BLを内部データ線120aに接続する。ダミービット線DBLaおよびDBLbが、それぞれ内部参照データ線120daおよび120dbに接続される。
【0199】
これらの内部データ線120aと内部参照データ線120daおよび120dbは、それぞれ電流源トランジスタ135a、135cおよび135eによりこの転送ゲートTGa、DRGaおよびDRGbの導通前に所定電圧レベルにプリチャージされる。選択ビット線BLと内部データ線120aとの接続時に、電流源からの電流によりビット線に電流スパイクが発生して、誤読出が生じるのを防止する。すなわち、列選択時においては、ワード線が選択状態にあり、選択ビット線に供給される電流が選択メモリセルを介して放電される。これにより、選択ビット線にリンギングが発生しまた選択ビット線電位が過剰に上昇するのを防止する。
【0200】
メモリセルMCにおいては、可変抵抗素子(相変化素子)VRは、記憶データに応じた抵抗値Rを有する。ダミーセルDMCaにおいては、可変抵抗素子(相変化素子)VRが抵抗値Rmaxを有し、ダミーセルDACbにおいては、可変抵抗素子(層変化素子)VRが抵抗値Rminを有する。
【0201】
図21に示すスイッチ選択回路137aおよび137bは、それぞれ内部参照データ線120daおよび120dbを選択している。差動増幅回路140は、内部データ線120aおよび内部参照データ線daの信号を差動増幅し、差動増幅回路142は、内部データ線120a上の信号と、内部参照データ線120db上の信号を差動増幅する。差動増幅回路140は正入力が、内部データ線120aに結合され、差動増幅回路142は負入力が、内部データ線120aに結合される。増幅回路144は、正入力に差動増幅回路140の出力信号を受け、負入力に差動増幅回路142の出力信号を受けて、差動的に増幅して内部読出信号QFを生成する。
【0202】
この選択メモリセルMCの可変抵抗素子(相変化素子)VRに抵抗値Rが、ダミーセルDMCaの可変抵抗素子(相変化素子)VRの抵抗値Rmaxとほぼ等しい場合には、内部データ線120aと内部参照データ線120daにおいては、同じ大きさの電流が流れ、これらの電圧レベルはほぼ同じとなり、差動増幅回路140の出力信号の振幅は小さい。一方、ダミーセルDMCbにおいては、メモリセルMCを流れる電流よりも大きな電流が流れ、内部データ線120aと内部参照データ線120dbの電圧差が大きくなり、差動増幅回路142の出力信号が大きく変化する。差動増幅回路140および142の出力信号において大きく変化する際に同一方向に変化させる。これらの差動増幅回路140および142の出力信号をさらに増幅回路144で差動的に増幅することにより、大きく変化した出力信号を生成する差動増幅回路に応じて、増幅回路144の出力信号の論理レベルが異なり、内部データの読出を行なうことができる。
【0203】
図25は、この選択メモリセルMCの可変抵抗素子(相変化素子)VRの抵抗値Rが、メモリセルDMCaの可変抵抗素子(相変化素子)VRの抵抗値Rmaxにほぼ等しい場合のデータ読出時の信号波形を示す図である。この図25においては、ビット線BL、およびダミービット線DBLaおよびDBLbの電圧レベルの相対的は関係を示す。これらのビット線BLおよびダミービット線DBLaおよびDBLbのプリチャージ電圧レベルと読出電流源の電圧レベルとの関係に従ってビット線BLおよびダミービット線DBLa、DBLbの電圧変化波形が異なる。
【0204】
図25においては、これらのビット線BLおよびダミービット線DBLaおよびDBLbが読出電流源の供給電圧と同じ電圧レベルにプリチャージされる場合を説明を簡略化するために示す。また、増幅回路140、142および144が、それぞれ出力信号が、中間電圧レベルに初期化されている場合の信号波形を示す。
【0205】
これらのビット線BLおよびダミービット線DBLaおよびDBLbが初期状態時、接地電圧レベルにプリチャージされ、また増幅回路140、142および144が、それぞれ初期状態において出力信号がLレベルに設定されている場合についても、同様の信号波形が得られる。単に、初期状態の接地電圧レベルから、中間電圧レベルへのプリチャージ動作がさらに行なわれるだけである。
【0206】
以下の説明においては、初期状態においては、これらの信号が、読出電圧レベルにプリチャージされている場合について説明する。
【0207】
データ読出が始まると、図24に示す電流源135a、135cおよび135eにより、ビット線に読出電流が供給される。この場合、ビット線BLおよびDBLaは、対応の選択メモリセルを介しての放電電流量は小さいため、それぞれの電圧レベルはプリチャージレベルを維持する。一方、メモリビット線DBLbのメモリセルは抵抗値が小さく、大きな電流を放電するため、ダミービット線DBLaは、これらのビット線BLおよびDBLaよりもその電圧レベルが低下する。
【0208】
差動増幅回路140は、ビット線BLおよびダミービット線DBLaの電位差が少ないため、その出力信号が、中間電圧レベルから少し変化するだけであり、その出力信号振幅は小さい。ここで、差動増幅回路140および142は、それぞれ、両入力が同じ電圧レベルとなると、中間電圧レベルの信号を出力する構成を想定する。この場合、ビット線BLおよびダミービット線DBLaにおいて電位差が、選択メモリセルMCの実際の抵抗値Rと選択ダミーセルDMCaの可変抵抗素子(相変化素子)VRの抵抗値Rmaxの実際の値との関係に応じて、決定され、応じて、差動増幅回路140の出力信号電圧レベルが設定される。しかしながら、この差動増幅回路140の出力信号の中間電圧レベルからのずれは、小さい。
【0209】
一方、差動増幅回路142は、ビット線BLとダミービット線DBLbの電位差が大きいため、その出力信号は、中間電圧レベルから大きく変化する。図25においては、中間電圧レベルから、差動増幅回路142は、その負入力にダミービット線からの信号を受けており、その出力信号が大きく上昇する。従って、差動増幅回路140の出力信号が、差動増幅回路142の出力信号よりも低い電圧レベルとなる。
【0210】
増幅回路144は、差動増幅回路140および142の出力信号をそれぞれ正および負入力に受けて、増幅するため、Lレベルの信号TFが増幅回路144から出力される。
【0211】
図26は、選択メモリセルMCの可変抵抗素子(相変化素子)VRの抵抗値Rが、ダミーセルDMCbの可変抵抗素子(相変化素子)VRの抵抗値Rminに等しい場合の読出信号波形を示す図である。
【0212】
図26においても、ビット線BLとダミービット線DBLaおよびDBLbが読出電圧レベルにプリチャージされ、また増幅回路140、142および144の中間電圧レベルに、それぞれの出力信号がプリチャージされている場合の動作波形を示す。
【0213】
選択メモリセルMCの抵抗値Rが、ダミーセルDMCbの抵抗値Rminにほぼ等しい場合、ビット線BLおよびダミービット線DBLbの電位は、ダミービット線DBLaの電圧レベルに較べて大きく低下する。したがって、差動増幅回路140は、ビット線BLとダミービット線DBLaの電圧を差動増幅するため、その出力信号が、中間電圧レベルよりも大きく変化する。差動増幅回路140は、正入力にダミービット線DBLaからの信号を受けているため、その出力信号が大きく中間電圧レベルから上昇する。
【0214】
一方、差動増幅回路142は、ビット線BLとダミービット線DBLbの電圧差が少ないため、中間電圧レベルから小振幅の範囲で変化する信号を出力する。したがって、差動増幅回路140の出力信号は、差動増幅回路142の出力信号よりも十分高いため、差動増幅回路144は、正入力に差動増幅器140の出力信号を受けており、その出力信号(内部読出データ)QFはHレベルとなる。
【0215】
これにより、メモリセルMCが微細化され、メモリセルの抵抗値Rを流れる電流量が、抵抗値RmaxおよびRminの間で大きく変化しない場合においても、これらの増幅回路140、142および144を利用することにより、微小電流差を確実に拡大して、正確に、内部読出データQFを生成することができる。
【0216】
なお、図25および図26において、メモリセルMCの可変抵抗素子VRが高抵抗状態のときに、Lレベルの内部読出データQFを生成し、この可変抵抗素子VRが低抵抗状態のときにHレベルの内部読出データQFを生成している。しかしながら、メモリセルMCは、高抵抗状態がHレベルデータの記憶、低抵抗状態はLレベルデータの記憶状態に、それぞれ、対応づけられてもよい。
【0217】
図27は、1ビット/2セルモードのデータ読出時のデータ読出部の接続経路を概略的に示す図である。この1ビット/2セルモード時においては、図21に示す構成において、モード指示信号MODがHレベルに設定され、応じて、デコード信号S0およびS1が、Lレベルに固定される。したがって、図21に示すゲート回路GB(GB0,GB1)が、対応のデコード回路DK(DK0,DK1)の出力信号に従って対応の読出列選択ゲートに設けられた転送ゲートRSG(RSG0,RSG1)の導通/非導通を制御する。
【0218】
また、図21に示すスイッチ選択回路137aおよび137bが、このモード指示信号MODに従って、内部データ線120bおよび120aをそれぞれ内部参照データ線120daおよび120dbに代えて選択する。したがって、差動増幅回路140は、内部データ線120aおよび120bに結合され、また差動増幅回路142においても、内部データ線120aおよび120bが結合される。この差動増幅回路140および142に対する内部データ線120aおよび120bの接続は、互いに相補的である。すなわち、図27においては、内部データ線120aが差動増幅回路140の負入力に結合され、また差動増幅回路142の正入力に結合される。内部データ線120bが、差動増幅回路140の正入力に結合され、また差動増幅回路142の負入力に結合される。
【0219】
今、図27に示すように、ビット線BL0およびBL1が選択された状態を考える。この場合、読出選択ゲートRSG0およびRSG1に含まれる転送ゲートTGbがともに導通し、ビット線BL0が内部データ線120aに結合され、ビット線BL1が内部データ線120bに結合される。内部データ線120aおよび120bには電流源135aおよび135bが結合されており、それぞれ基準電流を供給する。ビット線BL0に接続されるメモリセルMCaおよびビット線BL1に接続するメモリセルMCbには、それぞれ相補データが格納される。したがって、メモリセルMCaおよびMCbにおいて一方が高抵抗状態、他方が低抵抗状態となる。
【0220】
図28は、図27に示すメモリセルMCaおよびMCbの選択時のデータ読出時の動作を示す信号波形図である。以下、この図28を参照して、メモリセルMCaおよびMCbのデータ読出動作について説明する。なお、図28においては、メモリセルMCaが低抵抗状態、メモリセルMCbが高抵抗状態の場合の信号波形を一例として示す。
【0221】
メモリセルのデータ読出動作が始まり、内部データ線120aおよび120bが電流源135aおよび135bによりプリチャージされる。この内部データ線120aおよび120bの電流源135aおよび135bの所定電圧レベルのプリチャージにより、差動増幅回路140および142の入力が、同一電圧レベルとなる。
【0222】
次いで、ビット線読出信号に従って、この転送ゲートTGbが導通し、ビット線BL0およびBL1が、それぞれ、内部データ線120aおよび120bに電気的に結合される。電流源135aおよび135bからの電流が、メモリセルMCaおよびMCbに流れる。今、メモリセルMCaが低抵抗状態、メモリセルMCbが高抵抗状態であるため、メモリセルMCaに大きな電流が流れ、ビット線BL1がプリチャージ電圧レベル、一方、ビット線BL0はプリチャージ電圧レベルからその電圧レベルが低下し、ビット線BL0およびBL1、すなわち内部データ線120aおよび120bの間に電位差が生じる。
【0223】
差動増幅回路140および142は、互いに相補的にこれらの内部データ線120aおよび120b上の電圧を差動増幅している。したがって差動増幅回路140の出力信号が、初期状態からハイレベルに立上がり、一方、差動増幅回路142の出力信号は、初期状態からローレベルに低下する。増幅回路144が、これらの差動増幅回路140および142が出力信号を増幅しており、Hレベルの内部読出データQFを生成する。
【0224】
メモリセルMCaが高抵抗状態、メモリセルMCbが低抵抗状態の場合には、ビット線BL0がプリチャージ電圧レベル、ビット線BL1がローレベルとなる。したがって差動増幅回路140の出力信号がローレベル、差動増幅回路142の出力信号がハイレベルとなり、増幅回路144からの内部読出データQFがLレベルとなる。
【0225】
メモリセルMCaおよびMCbそれぞれの駆動電流量が小さい場合においても、この1ビット/2セルモードにおいては、これらのメモリセルMCaおよびMCbに相補データが格納されているため、ビット線BL0およびBL1には十分な大きさの電位差を生じさせることができる。したがって、差動増幅回路140および142により、その出力信号を十分に変化させることができ、最終段の増幅回路144により正確に内部読出データQFを生成することができる。
【0226】
モード指示信号MODを、外部からのコマンドなどで設定することにより、メモリセルアレイの特定の領域を1ビット/2セルモードでデータを記憶し、残りの領域を1ビット/1セルモードでデータを記憶するように、アドレス領域を分けることができる。したがって、1つの不揮発性半導体記憶装置において、、信頼性を要求されるデータを1ビット/2セルモードで格納するとともに、大量に処理されるデータを1ビット/1セルモードで記憶することにより、汎用性の高い大記憶容量のメモリを実現することができる。
【0227】
また、このモード指示信号MODを、特定のアドレス信号ビットを用いて生成することにより、特定のアドレス領域を1ビット/1セルモードのデータを記憶し、また別のアドレス領域を、1ビット/2セルモードでデータを記憶することができる。単にアドレス信号を与えるだけで、データの記憶モードを設定することができ、モード設定の制御が容易となる。
【0228】
[書込部の構成]
図29は、図19に示す書込回路114とこの書込に関連する列選択回路112およびビット線デコーダ110の部分の構成を示す図である。メモリセルアレイ100においては、メモリセルMCおよびダミーセルDMCa,DMCbが行列状に配列される。図29においては、1列に配列されるメモリセルMCおよびダミーセルDMCa,DMCbを代表的に示す。
【0229】
メモリセルMCおよびダミーセルDMCaおよびDMCbに対しては、ワード線WLおよびコレクタ線CKが設けられる。メモリセル列に対応してビット線BLが配設される。図29において、2つのビット線BL0およびBL1を代表的に示し、またダミーセルDMCaおよびDMCbそれぞれに対して、ダミービット線DBLaおよびDBLbが設けられる。
【0230】
ビット線デコーダ110においては、各ビット線に対応して、プリデコード信号PDYを受けるデコード回路DWK0およびDWK1が設けられる。これらの2つのビット線BL0およびBL1に対してそれぞれ設けられるデコード回路DWK0およびDWK1は、同時に選択状態となる。これはデータ読出部のビット線デコード回路の構成と同じである。1ビット/2セルモード時において2つのビット線を同時に選択して、相補データを書き込む。
【0231】
デコード回路DWK(DWK0,DWK1)に対応して、セル動作モードに応じて同時に選択されるビット線の数を変更するため、ゲート回路GCおよびGDが設けられる。デコード回路DWK0に対しては、デコード回路DWK0の出力信号とデコード信号S0を受けるゲート回路GC0と、モード指示信号MODとデコード回路DWK0の出力信号を受けるゲート回路GD0が設けられる。デコード回路DWK1に対しては、デコード回路DWK1の出力信号とデコード信号S1を受けるゲート回路GC1と、モード指示信号MODとデコード回路DWK1の出力信号を受けるゲート回路GD1が設けられる。
【0232】
モード指示信号MODは、図21に示す構成と同様、1ビット/1セルモードおよび1ビット/2セルモードを指定する。デコード信号S0およびS1は、図21に示すデコーダ130から生成され、またプリデコード信号PDYは、図21に示すプリデコーダ132から生成される。
【0233】
ビット線BL(BL0,BL1)それぞれに対応して書込列選択ゲートWSG(WSG0,WSG1)が設けられる。これらの書込列選択ゲートWSGについては、偶数ビット線および奇数ビット線に対して設けられた書込列選択ゲートWSGにおいては、1ビット/2セルモード時において接続経路が異なる。すなわち、偶数ビット線BL0に対して設けられる書込列選択ゲートWSG0は、ゲート回路GC0の出力信号に従って導通して、内部データ線120cをラッチ回路LT0に結合する転送ゲートTGcと、ゲート回路GD0の出力信号に従って内部データ線120cをラッチ回路LT0に接続する転送ゲートTGdとを含む。奇数ビット線BL1に対して配置される書込列選択ゲートWSG1は、ゲート回路GC1の出力信号に従って内部データ線120cをラッチ回路LT1に結合する転送ゲートTGcと、ゲート回路GD1の出力信号に従って、ラッチ回路LT1をインバータIVを介してメモリデータ線120cに接続する転送ゲートTGaとを含む。
【0234】
ラッチ回路LT0およびLT1は、ビット線BL0およびBL1それぞれに対応して設けられ、データ書込動作モード時、対応の書込列選択ゲートを介して与えられるデータをラッチする。したがって、偶数番号のラッチLT0に対しては、内部データ線120cのデータが格納され、奇数番号のラッチLT1に対しては、インバータIVを介して内部データ線120c上のデータの反転データが格納される。したがって1ビット/2セルモード時においては、これらのラッチ回路LT0およびLT1においては、互いに相補なデータが格納される。
【0235】
ダミービット線DBLaおよびDBLbに対しては、それぞれダミーデータDaxおよびDmiを格納するラッチ回路DLTbおよびDLTaが設けられる。ダミーデータDaxおよびDniは互いに相補なデータであり、たとえばデータDaxは高抵抗状態に対応するデータであり、データDniは低抵抗状態に対応するデータである。
【0236】
ラッチ回路LT(LT0,LT1)それぞれに対してはトライステート制御回路TCK(TCK0,TCK1)が設けられ、またラッチ回路DLTaおよびDLTbそれぞれに対応してトライステート制御回路DTCKaおよびDTCKbが設けられる。
【0237】
これらのトライステート制御回路TCK(TCK0,TCK1を総称的に示す)およびDTCKa,DTCKbは、それぞれ対応のラッチ回路のラッチデータに従って、ライトドライバデコーダ106のビット線ドライバ制御動作を設定する。すなわち、トライステート制御回路TCK(TCK0,TCK1を総称的に示す)は、対応のラッチ回路のラッチデータに応じて書込制御信号UP(UP0,UP1を総称的に示す)およびDWN(DWN0,DWN1を総称的に示す)を生成してライトドライバデコーダ106へ与える。
【0238】
トライステート制御回路DTCKaが、ラッチ回路DLTaに格納されるデータDaxに従ってダミーデータ書込制御信号DUPaおよびDDWNaを生成してライトドライバデコーダへ与える。トライステート制御回路DTCKaは、ラッチ回路DLTbに格納されるデータDniに従って書込制御信号DUTbおよびDDWNbを生成してライトドライバデコーダ106へ与える。
【0239】
ライトドライバデコーダ106は、図示しないアドレス信号に従って選択ビット線に対応して設けられるビット線ドライバをイネーブルし、そのイネーブルされたビット線ドライバに対し、書込制御信号UP,DWNまたはDUP,DDWNに従って動作制御信号を生成して、対応のビット線に書込み電流パルスを供給する。
【0240】
ここで、ビット線BL(BL0,BL1)に対しては、ビット線ドライバBV(BV0,BV1)が設けられ、ダミービット線DBLaおよびDBLbに対しては、ダミービット線ドライバDBVaおよびDBVbが設けられる。ビット線ドライバBV(BV0,BV1)は、対応のビット線をプルアップするためのプルアップトランジスタUNTと、対応のビット線をプルダウンするためのプルダウントランジスタDNTを含む。ビット線ドライバDBVaおよびDBVbも同様、プルアップトランジスタUNTおよびプルダウントランジスタDNTを含む。
【0241】
ライトドライバデコーダ106は、ビット線アドレス信号に従って、選択されたビット線に対応するビット線ドライバBVを選択し、対応のトライステート制御回路からの制御信号に従って、選択ビット線ドライバのプルアップトランジスタUNTおよびプルダウントランジスタDNTのオン/オフの制御を行なう。
【0242】
トライステート制御回路TCK(TCK0,TCK1……を総称的に示す)およびDTCKa,DTCKbは、対応のラッチ回路LT(LT10,LT1を総称的に示す)およびDLTa,DLTbのラッチデータに従って、対応の制御信号UTおよびDWL,DUT,DWNを生成する。
【0243】
このトライステート制御回路TCKの動作について簡単に説明する。まず、図30に示すように、ラッチ回路LTに高抵抗状態に対応するデータが格納されている場合、トライステート制御回路TCKは、制御信号UPをHレベルに設定し、制御信号DWNをLレベルに設定する。ライトドライバデコーダ106においては、このHレベルの制御信号UPとLレベルの制御信号DWNとに従って、まず対応のビット線ドライバBVのプルアップトランジスタUNTを所定時間オン状態に設定する。次いで、このプルアップトランジスタUNTをOFF状態に設定するとともに、プルダウントランジスタDNTをオン状態に設定する。これにより、選択ビット線に対しては急激に電流が流れ、選択メモリセルにおいて相変化素子が急速に加熱および冷却され、非晶質状態となる。
【0244】
対応のラッチ回路LTに、低抵抗状態に対応するデータが格納されている場合には、図31で示すように、トライステート制御回路TCKは、制御信号UPをLレベルに、制御信号DWNをHレベルに設定する。ライトドライバデコーダ106においては、制御信号UPおよびDWNのLレベルおよびHレベルに応答して、まず、対応のビット線ドライバBVのプルアップトランジスタUNTをオン状態へ駆動する。選択メモリセルにおいて相変化素子を溶融状態に設定する。この状態で、続いて、ライトドライバデコーダ106は、プルダウントランジスタDNTをオン状態に設定する。したがって、選択ビット線ドライバBVにおいては、プルアップトランジスタUNTおよびプルダウントランジスタDNTがともにオン状態となるため、選択ビット線へ供給される電流が低減される。これにより、選択メモリセルにおいて相変化素子が、徐々に冷却され、多結晶状態となる。
【0245】
この選択メモリセルが多結晶状態となると、プルアップトランジスタUNTがオフ状態に設定され、この状態において、プルダウントランジスタDNTをオン状態に維持する。これにより、選択ビット線に対する電流供給を停止し、選択メモリセルの相変化素子を高速で冷却状態へ駆動する。所定時間が経過すると、このプルダウントランジスタDNTをオフ状態に設定する。
【0246】
すなわち、書込データが低抵抗状態に対応するデータの場合には、選択メモリセルの相変化素子へ電流を供給して、溶融状態に駆動し、続いて徐々に電流を低減して、その相変化素子を徐々に冷却し、溶融状態(非晶質状態)から多結晶状態へ駆動する。
【0247】
書込動作以外では、書込活性化信号WEがLレベルであり、図32に示すように、トライステート制御回路TCKの出力する制御信号UPおよびDWNがともにLレベルに設定される。この状態においては、ライトドライバデコーダ106は、対応のビット線ドライバBVのプルアップトランジスタUNTおよびプルダウントランジスタDNT両者をオフ状態に設定し、ビット線をフローティング状態に維持する。
【0248】
データの書込時においては、ワード線を選択状態に駆動してから、ビット線に電流を供給する。ビット線に電流が供給されるときに、メモリセルにおいては、このワード線の信号に従って選択トランジスタがオン状態である。したがって、ビット線電流が供給されたときには、選択メモリセルにおいてメモリセルの選択トランジスタを介して電流がコレクタ線に流れる。ビット線においてオーバーシュートが生じるのを防止し、応じて必要以上に高い電圧がビット線に印加されるのを防止する。これにより、メモリセルに対し、高電圧または高電流が印加されるのを防止し、メモリセルが破壊されるのを防止する。したがって、このビット線への電流供給時においても、急激に電流を供給するのではなく、ビット線電流の立上がりは比較的緩やかにされる。このビット線電流の緩やかな立上りは、ライトドライバデコーダ106からプルアップトランジスタUNTのゲートへ与えられる制御信号の立上がり特性を緩やかにすることにより容易に実現される。
【0249】
図33は、図29に示すラッチ回路および対応のトライステート制御回路の構成の一例を示す図である。図33においてラッチ回路LTは、書込列選択ゲートWSGから与えられたデータを反転するインバータ160と、インバータ160の出力信号を反転してインバータ160の入力へ転送するインバータ161と、補の書込モード指示信号/WRの非活性化時導通し、インバータ160の入力ノードを接地電圧レベルに設定するリセットトランジスタ162を含む。このリセットトランジスタ162は、NチャネルMOSトランジスタで構成される。
【0250】
ラッチ回路LTは、実質的にインバータラッチで構成され、書込列選択ゲートWSGを介して与えられた信号を反転してラッチする。このラッチ回路LTが非選択状態のときには、そのラッチデータは、リセットトランジスタ162により設定されたデータとなる。
【0251】
トライステート制御回路TCKは、ラッチ回路LTのラッチデータを反転するインバータ163と、インバータ163の出力信号と書込活性化信号WEとを受けて制御信号UPを生成するANDゲート164と、ラッチ回路LTの出力信号と書込活性化信号WEとを受けて制御信号DWNを生成するANDゲート165とを含む。
【0252】
書込活性化信号WEがLレベルのときには、制御信号UPおよびDWNはともにLレベルである。データの書込時、書込活性化信号WEの活性化時において、制御信号UPおよびDWNが、ラッチ回路LTのラッチデータに応じて、それぞれの電圧レベルが設定される。ラッチ回路LTのインバータ160の出力信号がLレベルのときには、制御信号UPがHレベル、制御信号DWNがLレベルとなり、高抵抗状態が指定される。一方、ラッチ回路LTのインバータ160の出力信号がHレベルのときには、制御信号UPがLレベル、制御信号DWNがHレベルとなり、低抵抗状態が指定される。
【0253】
書込活性化信号WEが、図21に示すように、各ビット線BLおよびダミービット線DBLaおよびDBLbに対して設けられるトライステート制御回路へ共通に与えられる。したがって、これらの回路から並行して、制御信号UPおよびDWNが出力される。ライトドライバデコーダ106において、ビット線アドレス信号と制御信号UPおよびDWNに基いて、選択ビット線に対応するビット線ドライバが駆動される。
【0254】
図34は、図21に示すラッチ回路DLTaおよびDLTbとトライステート制御回路DTCKaおよびDTCKbの構成を示す図である。ダミービット線DBLaおよびDBLbに対して設けられるラッチ回路およびトライステート制御回路は同一構成を有するため、図34においてはラッチ回路DLTおよびトライステート制御回路DTCKを代表的に示す。ラッチ回路DLTおよびトライステート制御回路DTCKは、その構成は、正規のビット線BLに対して設けられるラッチ回路LTおよびトライステート制御回路TCKと同じである。したがって、これらのラッチ回路DLTおよびトライステート制御回路DTCKにおいては、ラッチ回路LTおよびTCKの対応する部分と同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0255】
図34に示すラッチ回路DLTにおいては、ダミーデータDaxおよびDmiに応じて、インバータ160の入力が、電源電圧を供給するノードおよび接地電圧を供給するノードの一方に選択的にかつ固定的に接続される。また、リセット用のMOSトランジスタ162のゲートは、接地電圧レベルに固定され、常時非導通状態を維持する。したがって、このラッチ回路DLTにおいては、常にダミーデータDaxまたはDmiが維持される。
【0256】
ダミーデータDaxおよびDmiは、マスク配線でその接続経路が設定される。これは、製造工程完了後、ダミーセルDMCaおよびDMCbをそれぞれ高抵抗状態、低抵抗状態にプログラムする必要があるためである。これらのダミーセルDMCaおよびDMCbを、それぞれ高抵抗状態および低抵抗状態にプログラムした後に、各種テストが実行される。ダミーセルDMCaおよびDMCbに対するデータの書込は、以下に示す正規メモリセルMCに対するデータ書込と同様にして行われる。
【0257】
図35は、ラッチ回路LTおよびトライステート制御回路TCKの変更例を示す図である。この図35に示す構成においては、内部書込データ線が、相補データ線120caおよび120cbで構成され、それぞれ相補書込データDiおよびZDiを転送する。したがって、書込列選択ゲートWSGもこれらの相補書込データ線120caおよび120cbそれぞれに対応して配置される転送ゲートを含む。
【0258】
ラッチ回路LTは、これらの相補データ線120caおよび120cbそれぞれに対して設けられるラッチLTaおよびLTbを含む。これらのラッチLTaおよびLTbは、図33に示すラッチ回路LTと同様の構成を有する。書込モード指示信号WRの反転信号/WRの非活性化時のデータ書込以外のときには、これらのラッチLTaおよびLTbは、そのラッチデータがLレベルに固定される。
【0259】
トライステート制御回路TCKは、ラッチLTaのラッチデータを反転するインバータ170と、インバータ170の出力データと書込活性化信号WEとを受けて制御信号UPを生成するANDゲート171と、ラッチLTbのラッチデータと書込活性化信号WEとを受けて制御信号DWNを生成するANDゲート172を含む。
【0260】
この図35に示す構成において、データ書込時、非選択状態のラッチLTaおよびLTbは、データの書込が行なわれないと、初期状態を維持する。従って、非選択ビット線に対するラッチLTaおよびLTbの出力データは、Hレベルとなる(ラッチLTa、LTbは、それぞれ図33に示すラッチ回路LTと同一回路構成である)。
【0261】
非選択ビット線に対するトライステート制御回路TCKにおいては、インバータ170および172により、ラッチLTaおよびLTbのラッチデータが反転される。したがって、書込活性化信号WEがHレベルとなっても、ANDゲート171および173の出力する制御信号UPおよびDWNはLレベルを維持する。書込活性化信号WEの非活性化時においては、この制御信号UPおよびDWNはLレベルである。
【0262】
したがって、この図35に示すように、相補書込データ線を利用する場合、選択ビット線に対してのみ制御信号UPおよびDWNの充放電を行なうだけでよく、データ書込時の消費電流を低減することができる。
【0263】
なお、ラッチLTaおよびLTbが、その初期化時、出力データがLレベルとなるように構成される場合には、トライステート制御回路TCKにおいてインバータ170および172は不要である。この構成のラッチLTaおよびLTbにおいては、単に、図33に示すリセットトランジスタ162が、ラッチLTaおよびLTbの入力部に代えて出力部に配置されればよい。
【0264】
[ライトドライバデコーダの構成]
図36は、図20に示すライトドライバデコーダ106の構成の一例を示す図である。図36においては、1つのビット線BLに関連する部分の構成を代表的に示す。
【0265】
図36において、ライトドライバデコーダ106は、書込活性化信号WEの活性化に従って、メモリセルを高抵抗状態に設定するための高抵抗パルスを発生する高抵抗パルス発生回路177と、書込活性化信号WEの活性化に応答して、メモリセルを低抵抗状態に置く低抵抗パルスを発生する低抵抗パルス発生回路179を含む。これらの高抵抗パルス発生回路177および低抵抗パルス発生回路179は、対応のメモリアレイのビット線ドライバに対して共通に設けられる。しかしながら、このメモリアレイを複数のブロックに分割し、各ブロック単位でこれらの高抵抗パルス発生回路177および低抵抗パルス発生回路179が設けられてもよい。ブロック単位で書込パルスの発生を制御することにより、信号線の充放電電流を低減でき、応じて消費電流を低減でき、また高速で書込パルスを変化させることができる。しかしながら、書込パルスは、その立上がり特性に対して、急峻さが要求されないため(選択ビット線BLが急速に充放電されオーバーシュート/アンダーシュートが生じるのを防止するため)、特に、これらの高抵抗パルス発生回路177および低抵抗パルス発生回路179を対応のメモリアレイのビット線に共通に設けても特に問題は生じない。
【0266】
高抵抗パルス発生回路177は、プルアップトランジスタを制御するためのパルス信号PHUと、プルダウントランジスタを制御するためのパルス信号PHDを所定のシーケンスで発生する。低抵抗パルス発生回路179は、プルアップトランジスタを制御するためのパルス信号PLUと、プルダウントランジスタDNTを制御するためのパルス信号PLDを生成する。
【0267】
ライトドライバデコーダ106は、さらに、対応のトライステート制御回路からの制御信号UPに従って高抵抗パルス発生回路177の出力するパルス信号PHUおよびPHDを選択するトランスファゲート180aおよび180bと、対応のトライステート制御回路からの制御信号DWNに従って低抵抗パルス発生回路179の発生するパルス信号PLUおよびPLDを選択するトランスファゲート182aおよび182bを含む。これらのトランスファゲート180aおよび180bは、指示信号UPをゲートに受けるNチャネルMOSトランジスタで構成されるように示す。しかしながら、これらのトランスファゲート180aおよび180bは、制御信号UPをゲートに受けるNチャネルMOSトランジスタと制御信号DWNをゲートに受けるPチャネルMOSトランジスタでそれぞれ構成してもよい。すなわち、これらの転送ゲート180aおよび180bは、CMOSトランスミッションゲートで構成されてもよい。
【0268】
トランスファゲート182aおよび182bについても同様、これらの転送ゲート182aおよび182bはそれぞれ、制御信号DWNをゲートに受けるNチャネルMOSトランジスタと、制御信号UPをゲートに受けるPチャネルMOSトランジスタで構成されてもよい。すなわち、これらの転送ゲート182aおよび182bも、CMOSトランスミッションゲートで構成されてもよい。
【0269】
ライトドライバデコーダ106はさらに、図示しないデコーダからの選択信号SELと転送ゲート180aおよび182aにより選択された信号とを受けるANDゲート184aと、選択信号SELと転送ゲート180bおよび182bにより選択さた信号とを受けるANDゲート184bを含む。ANDゲート184aの出力信号が、ビット線ドライバBVのプルアップトランジスタUNTのゲートに与えられ、ANDゲート184bの出力信号が、ビット線ドライバBVのプルダウントランジスタDNTのゲートへ与えられる。
【0270】
この転送ゲート180aおよび182aの転送するパルス信号を受けるノードには、プルダウン抵抗186aが設けられ、また転送ゲート180bおよび182bの転送するパルス信号を受けるノードにはプルダウン抵抗186bが設けられる。制御信号UPおよびDWNがともにLレベルのときに、このANDゲート184aおよび184bのそれぞれのノードがフローティング状態になるのを防止する。
【0271】
この転送ゲート180a、180b、182a、182bと、ANDゲート184aおよび184bの組は、ビット線ドライバBVそれぞれに対応して設けられる。
【0272】
選択信号SELは、ビット線アドレス信号をデコードして生成される。
この図36に示すライトドライバデコーダ106の構成においては、選択信号SELにより指定されたビット線ドライバBVに対し、制御信号UPおよびDWNにより決定されるパルスが与えられる。制御信号UPがHレベルのときには、高抵抗パルス発生回路177からのパルスPHUおよびPHDに従って、ビット線ドライバBVのプルアップトランジスタUNTおよびプルダウントランジスタDNTの導通の制御が行なわれる。一方、制御信号DWNがHレベルのときには、低抵抗パルス発生回路179からのパルスPLUおよびPLDに従って、ビット線ドライバBVのプルアップトランジスタUNTおよびプルダウントランジスタDNTの導通の制御が行なわれる。
【0273】
非選択ビット線ドライバBVに対しては、選択信号SELがLレベルである。したがって、ANDゲート184aおよび184bの出力信号がLレベルであり、非選択ビット線ドライバBVは、出力ハイインピーダンス状態となる。非書込時においては、制御信号UPおよびDWNがともにLレベルであるため、プルダウン抵抗186aおよび186bにより、ANDゲート184aおよび184bの出力信号はLレベルに維持され、同様、ビット線ドライバBVは出力ハイインピーダンス状態に維持される。
【0274】
図37は、図36に示す高抵抗パルス発生回路177の構成の一例を概略的に示す図である。図37において、高抵抗パルス発生回路177は、書込活性化信号WEの立上がりに応答して所定の時間幅を有するワンショットのパルス信号を発生するワンショットパルス発生回路177aと、このワンショットパルス発生回路177aの出力パルスの立下がりに応答して所定の時間幅を有するワンショットのパルス信号を生成するワンショットパルス発生回路177bを含む。ワンショットパルス発生回路177aおよび177bから、それぞれ、パルスPHUおよびPHDが出力される。
【0275】
図38は、図37に示す高抵抗パルス発生回路177の動作を示す信号波形図である。以下、図38を参照して、図37に示す高抵抗パルス発生回路177の動作について説明する。
【0276】
書込活性化信号WEがHレベルに立上がると、ワンショットパルス発生回路177aがワンショットのパルス信号をパルスPHUとして生成する。このパルスPHUが所定時間経過後にLレベルに立下がると、ワンショットパルス発生回路177bからのパルスPHDが所定時間Hレベルとなる。
【0277】
したがって、図37に示すようなワンショットパルス発生回路177aおよび177bを用いることにより、ビット線ドライバBVにおいて、プルアップトランジスタUNTを、そのゲート電圧を所定時間Hレベルに駆動してオン状態に維持し、このプルアップトランジスタUNTがオフ状態へ移行すると、プルダウントランジスタDNTをオン状態へ移行させることができる。これにより、選択メモリセルにおいて加熱溶融および急速冷却を行なって相変化素子を非晶質状態に設定することができる。
【0278】
図39は、図36に示す低抵抗パルス発生回路179の構成の一例を概略的に示す図である。図39において、低抵抗パルス発生回路179は、書込活性化信号WEの活性化時に応答して、所定の時間幅を有するワンショットのパルスPLUを発生するワンショットパルス発生回路179aと、ワンショットパルス発生回路179aの出力パルスPLUを所定時間遅延する遅延回路179bと、遅延回路179bの出力信号の立上がりに応答して所定の時間幅を有するワンショットのパルスPLDを生成するワンショットパルス発生回路179cを含む。この遅延回路179bの有する遅延時間により、選択メモリセルの相変化素子が、確実に溶融状態に設定される。
【0279】
図40は、この図39に示す低抵抗パルス発生回路179の動作を示す信号波形図である。以下、簡単に図39に示す低抵抗パルス発生回路179の動作について説明する。
【0280】
書込活性化信号WEが活性状態となると、ワンショットパルス発生回路179aの出力パルスPLUが所定時間Hレベルに保持される。このパルスPLUに従って、選択ビット線ドライバにおいてプルアップトランジスタUNTが導通し、対応のビット線へ電流が供給され、選択メモリセルの相変化素子が溶融状態へ移行する。
【0281】
遅延回路179bの有する遅延時間が経過すると、ワンショットパルス発生回路179cが所定の時間幅を有するパルスPLDを発生する。これらのパルスPLUおよびPLDがともにHレベルにある期間、選択ビット線ドライバから対応のビット線への供給電流が低減され、選択メモリセルの相変化素子が徐々に冷却される。
【0282】
パルスPLUがLレベルとなり、ビット線電流への供給が停止した後、パルスPLDのHレベル期間により、選択ビット線を接地電圧レベルにまで駆動して選択メモリセルの相変化素子の冷却を行う。したがって、パルス信号PLDのみをHレベルに維持することにより、ビット線電流がビット線ドライバにより放電され、メモリセルへの電流供給が停止され、パルスPLUおよびPLDがともにHレベルにある除冷期間により多結晶状態に維持された相変化素子が、急速に冷却されて、その多結晶状態を維持する。
【0283】
この選択メモリセルが溶融状態に移行されるまでの期間、すなわち遅延回路の遅延時間179bは、レーザビームなどによりトリミング可能としておくことにより、メモリセルの相変化素子の特性に応じて、適当な時間にこの加熱時間およびを徐冷期間を設定することができる。
【0284】
[変更例]
図41は、ライトドライバデコーダ106の変更例を示す図である。この図41においては、ビット線ドライバBVそれぞれに対応して、制御パルスを発生する回路が設けられる。
【0285】
図41において、ライトドライバデコーダ106は、対応のトライステート制御回路からの制御信号UPおよびDWNを受けるOR回路200と、OR回路200の出力信号と選択信号SELを受けるAND回路201と、AND回路201の出力信号を反転しかつ所定時間遅延する反転遅延回路202と、反転遅延回路202の出力信号を所定時間遅延する遅延回路203と、対応のトライステート制御回路からの制御信号UPの活性化時に遅延回路203を短絡する転送ゲート204と、AND回路201の出力信号と遅延回路203または転送ゲート204の出力信号を受けるAND回路205を含む。このAND回路205の出力信号が、対応のビット線ドライバBVのプルアップトランジスタUNTのゲートへ与えられる。
【0286】
遅延回路202は、遅延時間T1を有し、遅延回路203は、遅延時間T3を有する。
【0287】
ライトドライバデコーダ106は、さらに、反転遅延回路202の出力信号を反転するインバータ回路206と、反転遅延回路202の出力信号を所定時間遅延する遅延回路207と、遅延回路207の出力信号をさらに遅延する遅延回路208と、対応のトライステート制御回路からの制御信号UPに従って遅延回路208を短絡する転送ゲート209と、インバータ回路206の出力信号と遅延回路208または転送ゲート209の出力信号を受けるAND回路210を含む。AND回路210の出力信号は、対応のビット線ドライバBVのプルダウントランジスタDNTのゲートへ与えられる。
【0288】
遅延回路207および208は、それぞれ、遅延時間T3およびT4を有する。
【0289】
図42は、制御信号UPがLレベルであり、制御信号DWNがHレベルのときの図41に示すライトドライバデコーダ106の動作を示す信号波形図である。以下、この図42を参照して、図41に示すライトドライバデコーダ106の動作について説明する。
【0290】
制御信号UPがLレベルのときには、転送ゲート204および209は、非導通状態である。選択信号SELがHレベルに立上がると、OR回路200の出力信号はHレベルであるため、AND回路201の出力信号が、Hレベルに立上がる。この選択信号SELの立上がりに応答して、AND回路205の出力信号がHレベルに立上がる。反転遅延回路202の有する遅延時間T1が経過すると、インバータ206の出力信号がHレベルとなり、応じてAND回路210からプルダウントランジスタDNTのゲートへ与える信号がHレベルに立上がる。
【0291】
反転遅延回路202の出力信号がLレベルに立下がってから遅延回路203の有する遅延時間T2が経過すると、AND回路205の出力信号がLレベルとなり、プルアップトランジスタUNTが非導通状態となる。一方、AND回路210は、その出力信号がHレベルに立上がってから遅延回路207および208の有する遅延時間T3およびT4が経過した後に、その出力信号をLレベルに立下げる。
【0292】
したがって、反転遅延回路202の有する遅延時間T1の期間により、選択メモリセルにおいて相変化素子が溶融状態へ駆動され、そのうち、プルアップトランジスタUNTおよびプルダウントランジスタDNTをともにオン状態に設定して選択メモリセルへの供給電流を低減して、相変化素子を除冷する。その後、プルダウントランジスタDNTをオン状態に維持して、ビット線を接地電圧レベルにまで駆動して、相変化素子を冷却する。
【0293】
この一連の処理により、選択メモリセルの相変化素子を、多結晶状態の低抵抗状態に設定することができる。
【0294】
図43は、制御信号UTがHレベルであり、制御信号DWNがLレベルのときの、図41に示すライトドライバデコーダ106の動作を示す信号波形図である。以下、図43を参照して、高抵抗状態データの書込動作について説明する。
【0295】
制御信号UPがHレベルであるため、図41に示す転送ゲート204および209が導通し、遅延回路203および208がそれぞれ短絡される。したがって、選択信号SELがHレベルとなり、応じて、AND回路205の出力信号がHレベルに立上がってから反転遅延回路202の有する遅延時間T1が経過すると、AND回路205の出力信号がLレベルに駆動される。反転遅延回路202の出力信号の立下がりに応答して、AND回路210の出力信号がHレベルとなり、プルダウントランジスタDNTが導通する。
【0296】
この状態において、遅延回路207の有する遅延時間T3が経過すると、AND回路210の出力信号がLレベルとなり、プルダウントランジスタDNTがオフ状態となる。したがって、この場合には、プルアップトランジスタUNTの電流供給により、選択メモリセルの相変化素子が溶融状態となると、電流供給を停止して、プルダウントランジスタDNTによりビット線電流を引抜く。溶融状態の相変化素子が急冷されて、選択メモリセルの相変化素子が非晶質状態となる。
【0297】
この図41に示すライトドライバデコーダ106の構成を利用する場合、ビット線ドライバBVそれぞれに対応して、ビット線ドライバ制御回路を配置することができる。また、ライトドライバデコーダ106内において制御パルスを全ビット線に共通に生成する必要がなく、消費電流を低減することができる。
【0298】
選択信号SELは、図29に示すビット線デコーダから生成される。そのため、1ビット/1セルモード時において、選択信号SELは1つのビット線を指定し、1ビット/2セルモード時においては、選択信号SELが2つのビット線を指定する。したがって、1ビット/1セルモード時において、ビット線単位でデータの書込が行なわれ、1ビット/2セルモード時においては、ビット線対単位でデータの書込が行なわれる。
【0299】
なお、この制御信号UPおよびDWNの状態を固定し、すなわち書込活性化信号WEを活性状態に維持した状態で、選択信号SELを順次更新することにより、図29に示すラッチ回路LTに書込データをラッチした状態で、順次、選択行上のメモリセルへデータを書込むことができる。
【0300】
また、消費電流および発熱の観点から余裕がある場合には、この選択信号SELは、活性化信号WEで置換することにより、1行のメモリセルに対し同時にデータを書込むことができる。
【0301】
なお、図36から図39に示すライトドライバデコーダの構成においても、書込活性化信号WEに代えて、列選択信号変化検出信号(データ書込時のアドレス変化検出信号)を利用することにより、各データ書込時において、高抵抗パルスPHUおよびPHDと低抵抗パルスPLUおよびPLDを生成して、順次選択行上のメモリセルを選択して、データを書込むことができる。
【0302】
なお、ダミーセルDMCaおよびDMCbにおいても、この図41に示す構成と同様の構成が設けられる。選択信号SELとして、ダミービット線DBLaおよびDBLbを選択するように、ダミーセルDMCaおよびDMCbのプログラム時に設定する。通常動作モード時においては、既に、これらのダミーセルDMCaおよびDMCbは、データを不揮発的に記憶しているため、これらのダミービット線DBLaおよびDBLbに対し、選択信号SELが非選択状態に維持されていても特に問題は生じない。
【0303】
なお、図29に示す構成においては、内部データ線120cは、データ読出を行なうデータ線と別に設けられている。しかしながら、データ読出のために内部データ線120aおよび120bが設けられている。従って、データ書込時に、これらの内部データ線120aおよび120bに相補データを転送する構成が用いられれば、データ書込とデータ読出のための列選択回路およびビット線デコーダを共有化することができる。ただし、データ書込時においては、内部データ線に設けられる電流源35a−35bはすべて非活性状態に維持することが要求される。
【0304】
なお、ビット線ドライバBVにおいて、プルアップトランジスタUNTおよびプルダウントランジスタDNTが、それぞれ複数の並列に設けられた単位トランジスタで構成されてもよい。これらの複数の単位トランジスタを、順次オン状態へ駆動する。オフ状態へ移行する場合には、同時または異なるタイミングでオフ状態へ駆動されてもよい。各単位トランジスタのゲートへ、遅延回路を通してゲート制御信号を与える。これにより、ビット線電流を徐々に増加させ、また徐々に低減することができる。
【0305】
以上のように、この発明の実施の形態3に従えば、データの記憶を1ビット/1セルモードおよび1ビット/2セルモードいずれでも行なえるように構成しており、メモリセルサイズが微細化される場合においても、正確にデータを記憶することができる。特に、信頼性の要求される構造データなどについては、1ビット/2セルモードで記憶し、大量のデータを記憶し、信頼性がそれほど要求されないデータは、1ビット/1セルモードで記憶することにより、小占有面積で汎用性の高いメモリを実現することができる。
【0306】
なお、実施の形態1から3は、個々に用いられてもよく、また、組合せて用いられてもよい。
【0307】
【発明の効果】
以上のように、この発明に従えば、微細化されたメモリセルを用いて安定にデータを記憶し、かつ高速でデータアクセスを行なうことができる。
【0308】
本発明に従う不揮発性半導体記憶装置の構成の代表的な技術的効果を列挙すれば、以下のとおりとなる。
【0309】
すなわち、メモリセルアレイ内において、メモリセルの行および列の少なくとも一方においてこのメモリセルと整列して同一レイアウトを有するダミーセルを配置することにより、メモリセルのレイアウトパターンを境界領域および周辺部において正確にパターニングすることができ、メモリセルサイズが微細化される場合においても、所望のパターンに、メモリセルをパターニングすることができ、メモリセルの動作特性およびデータ記憶特性を安定化させることができる。
【0310】
また、メモリセルが、可変抵抗素子とメモリセルを選択するトランジスタスイッチとで構成される場合、行方向に整列して形状ダミーセルを配置し、この形状ダミーセル行に沿って選択トランジスタスイッチのコレクタ領域となる基板領域を所定間隔で基板杭打ち線に接続することにより、基板領域の抵抗を低減することができ、選択トランジスタの動作特性を安定化させることができる。また、この基板杭打ち配線に対応してダミーセルを配置することにより、基板杭打ち配線をダミーセルを介して基板領域に電気的に接続することができる。これにより、メモリセルの動作特性に悪影響を及ぼすことなく、基板杭打ち配線を形成することができる。
【0311】
また、基板杭打ち配線を列方向に沿って延在して形成することにより、基板抵抗を低減することができる。この基板杭打ち配線に対応してダミーセルを配置することにより、基板杭打ち配線により特性が異なるメモリセルを、ダミーセルとして利用することができ、メモリセル特性にバラツキが生じるのを防止することができる。また、メモリセルがダミーセルとして利用されるため、メモリセルのレイアウトパターンの規則性は維持することができる。
【0312】
また、形状ダミーセルを行および列方向にそって配置し、これらの形状ダミーセルに対応して基板杭打ち配線を形成することにより、基板抵抗をさらに低減することができる。
【0313】
また、これらの行方向および列方向の基板杭打ち配線を、交差部において電気的に接続することにより、メッシュ状に基板杭打ち配線を配置することができ、基板抵抗をより低減することができる。
【0314】
この可変抵抗素子として、結晶状態により、その抵抗値が変化する相変化素子を利用することにより、相変化メモリセルのサイズを低減しても、安定かつ正確にデータの書込/読出および記憶を行なうことができる。
【0315】
また、行方向に沿って形状ダミーセルをメモリアレイ内に配置することにより、メモリアレイ内において他の杭打ち配線などが用いられる場合においても、メモリセルのレイアウトパターンの規則性を維持することができ、微細メモリセルサイズにおいても、正確にメモリセル特性を維持することができる。
【0316】
また、メモリセルの選択トランジスタを選択状態へ駆動するワード線を杭打ち構造とすることにより、ワード線の電圧分布を防止することができ、安定に選択トランジスタを動作させることができ、また高速で、選択トランジスタを選択状態へ駆動することができる。また、ワード線杭打ち配線と基板杭打ち配線を同じレイアウトで形成することにより、このワード線杭打ち配線のパターンの規則性が中断されるのを防止することができ、ワード線の信号伝搬特性を、確実にすべてのワード線について同一とすることができる。
【0317】
また、メモリセルがその結晶状態に従ってデータを記憶する相変化メモリセルで構成される場合、このメモリセルから加熱素子による熱が伝搬するのを抑制する熱阻止層を設けることにより、データ書込時の発熱が、他のメモリセルへ悪影響を及ぼすのを防止することができる。また、熱阻止層により、加熱素子から発生された熱を、相変化素子へ効率的に供給することができ、相変化素子全体を相変化させることができ、メモリセル微細化時においても正確にデータを記憶することができ、また正確にデータの書込/読出を行なうことができる。また、この熱阻止層を不要な材料の拡散を防止する膜または格子不整合を抑制する緩衝膜として利用することができ、メモリセルの動作特性を安定化することができる。
【0318】
また、相変化メモリにおいて、メモリセルそれぞれにおいて加熱阻止膜と選択トランジスタとの間または相変化素子とビット線との間に熱の伝播を阻止する膜を配置することにより、効率的に相変化素子において熱を利用することができ、相変化素子全体において相変化を生じさせることができ、微細サイズのメモリセルを用いても正確にデータの書込/読出を行うことができる不揮発性メモリを実現することができる。
【0319】
また、相変化素子は、ビット線に対して自己整合的に形成することにより、ビット線と垂直な方向の相変化素子のマージンを不要とでき、メモリセルサイズを低減することができる。
【0320】
また、この相変化メモリ素子の相変化素子層をビット線の行方向の幅と実質的に同じ幅に形成することにより、メモリセルの相変化素子のマージンを最小に設定することができ、メモリセルサイズを低減することができる。
【0321】
また、ビット線配線をマスクとして相変化層をエッチングして相変化素子を形成することにより、この相変化素子とビット線との重なりのマージンを考慮して相変化素子を個々に形成する必要がなく、最小寸法で相変化素子を形成することができ、応じてメモリサイズを低減することができる。
【0322】
また、メモリセルを選択する選択トランジスタの一方導通ノードとなる不純物領域を杭打ち構造とすることにより、この不純物領域の等価抵抗を低減でき、電圧分布をなくして高速で信号を伝達することができ、また、メモリセルのトランジスタ特性のバラツキを抑制することができる。
【0323】
この選択トランジスタがバイポーラトランジスタであり、ベース領域を杭打ち構造とすることにより、ワード線杭打ち構造が実現され、ワード線の抵抗を低減でき、高速でワード線を選択状態へ駆動することができる。また、ワード線の電圧分布が抑制され、メモリセルトランジスタの動作特性がアレイ内においてばらつくのを防止することができる。
【0324】
また、データ読出時、1ビット/1セルモード時においては、ダミーセルと選択メモリセルのデータの比較に基づいてデータを読出し、1ビット/2セルモード時においては、同時に選択された2ビットのメモリセルのデータを比較して、データを読出すことにより、メモリセルサイズ微細時においても、正確にデータの読出を行なうことができる。また、1ビット/1セルモードおよび1ビット/2セルモードのモード指示信号に設定することにより、信頼性が要求されるデータおよび大量に処理するデータをともに処理することができ、汎用性の高いメモリを実現することができる。また、1ビット/2セルモードを利用することにより、メモリセルサイズが微細化された場合においても、確実に、データの読出を行なうことができる。
【0325】
また、データ書込時において、モード指示信号に従って、1ビット/2セルモード指定時においては、2つのビット線に相補データを書込むことにより、容易に、データの種類に応じて1ビット/1セルモードおよび1ビット/2セルモードでデータを格納することができる。
【0326】
また、ビット線それぞれに対応して書込みデータをラッチする回路と、この書込データとアドレス信号とにしたがって対応のビット線に電流を供給する回路を配置することにより、容易に選択ビット線に書込パルスを供給することができる。また、セル動作モードが1ビット/2セルモードおよび1ビット/1セルモードにおいて、同様の書込みシーケンスで選択メモリセルに対してデータを書き込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に従う半導体記憶装置のメモリアレイのレイアウトを概略的に示す図である。
【図2】図1に示す線L2−L2に沿った断面構造を概略的に示す図である。
【図3】図1に示す線L3−L3に沿った断面構造を概略的に示す図である。
【図4】図1に示すワード線杭打ち配線の電気的等価回路を示す図である。
【図5】図2および図3に示す構造のトランジスタの電気的等価回路を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態1に従う不揮発性半導体記憶装置のメモリアレイ部のレイアウトをより具体的に示す図である。
【図7】図6に示すレイアウトの基板杭打ち配線の配置を概略的に示す図である。
【図8】この発明の実施の形態2に従うメモリセルアレイのレイアウトを概略的に示す図である。
【図9】図8に示す線L9−L9に沿った断面構造を概略的に示す図である。
【図10】(A)は、この発明の実施の形態2における不揮発性半導体記憶装置の製造工程の平面レイアウトを示す図であり、(B)は、図10(A)の線L10−L10に沿った断面構造を概略的に示す図である。
【図11】(A)は、この発明の実施の形態2に従う不揮発性半導体記憶装置の製造工程の平面レイアウトを示し、(B)は、図11(A)に示す線L11−L11に沿った断面構造を概略的に示す図である。
【図12】(A)は、この発明の実施の形態2に従う不揮発性半導体記憶装置の製造工程の平面レイアウトを示し、(B)は、図12(A)の線L12−L12に沿った断面構造を概略的に示す図である。
【図13】(A)は、この発明の実施の形態2における不揮発性半導体記憶装置の製造工程の平面レイアウトを示し、(B)は、図13(A)の線L13−L13に沿った断面構造を概略的に示す図である。
【図14】(A)は、この発明の実施の形態2に従う不揮発性半導体記憶装置の製造工程の平面レイアウトを示し、(B)は、図14(A)の線L14−L14に沿った断面構造を概略的に示す図である。
【図15】(A)は、この発明の実施の形態2に従う不揮発性半導体記憶装置の製造工程の平面レイアウトを示し、(B)は、図15(A)に示す線L15−L15に沿った断面構造を概略的に示す図である。
【図16】(A)は、この発明の実施の形態2に従う不揮発性半導体記憶装置の製造工程の平面レイアウトを示し、(B)は、図16(A)に示す線L16B−L16Bに沿った断面構造を示し、(C)は、図16(A)に示す線L16C−L16Cに沿った断面構造を概略的に示す図である。
【図17】(A)は、この発明の実施の形態2に従う不揮発性半導体記憶装置の製造工程の平面レイアウトを示し、(B)は、図17(A)に示す線L17B−L17Bに沿った断面構造を概略的に示し、(C)は、図17(A)の線L17C−L17Cに沿った断面構造を概略的に示す図である。
【図18】(A)は、この発明の実施の形態2に従う不揮発性半導体記憶装置の製造工程の平面レイアウトを示し、(B)は、図18(A)に示す線L18B−L18Bに沿った断面構造を示し、(C)は、図18(A)に示す線L18C−L18Cに沿った断面構造を概略的に示す図である。
【図19】この発明の実施の形態3に従う不揮発性半導体記憶装置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図20】図19に示すメモリセルアレイ部の構成を具体的に示す図である。
【図21】図19に示す列選択回路およびビット線デコーダおよび読出回路の構成を具体的に示す図である。
【図22】図21に示すデコーダの構成の一例を示す図である。
【図23】図21に示すダミービット線選択信号を発生する部分の構成の一例を示す図である。
【図24】1ビット/1セルモード時のデータ読出部の接続を概略的に示す図である。
【図25】高抵抗状態のメモリセルデータ読出時の動作を示す信号波形図である。
【図26】低抵抗状態のメモリセルデータの読出時の動作を示す信号波形図である。
【図27】1ビット/2セルモード時のデータ読出部の接続を概略的に示す図である。
【図28】図27に示す構成のデータ読出動作を示す信号波形図である。
【図29】図19に示す書込回路および書込列選択回路の構成を概略的に示す図である。
【図30】図29に示す構成の高抵抗状態データ書込時の動作を示す信号波形図である。
【図31】図29に示す構成の低抵抗状態データを格納するときの動作を示す信号波形図である。
【図32】図29に示す構成の書込モード時の状態を示す信号波形図である。
【図33】図29に示すトライステート制御回路およびラッチ回路の構成の一例を示す図である。
【図34】図29に示すダミービット線に対するラッチ回路およびトライステート制御回路の構成の一例を示す図である。
【図35】ラッチ回路およびトライステート制御回路の変更例を示す図である。
【図36】図29に示すライトドライバデコーダの構成の一例を示す図である。
【図37】図36に示す高抵抗パルス発生回路の構成の一例を示す図である。
【図38】図37に示す高抵抗パルス発生回路の動作を示す信号波形図である。
【図39】図36に示す低抵抗パルス発生回路の構成の一例を示す図である。
【図40】図39に示す低抵抗パルス発生回路の動作を示す信号波形図である。
【図41】図29に示すライトドライバデコーダの変更例を示す図である。
【図42】図41に示すライトドライバデコーダの動作を示す信号波形図である。
【図43】図41に示すライトドライバデコーダの動作を示す信号波形図である。
【図44】従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリアレイのレイアウトを概略的に示す図である。
【図45】図44に示す線L45−L45に沿った断面構造を概略的に示す図である。
【図46】図44に示すメモリセルの電気的等価回路を示す図である。
【図47】図46に示すメモリセルアレイの寄生抵抗を示す図である。
【符号の説明】
IW0−IWL2 不純物層、1a,1b ワード線杭打ち線、MC メモリセル、BL0−BL2,BL ビット線、CG カルコゲナイド膜、HT ヒータ、IMP 不純物領域、IMN0−IMN2 不純物層、2 半導体基板領域、3 高濃度半導体層、4 基板領域、11a−11e ワード線杭打ち線、12 基板杭打ち線、14a−14f ビット線、15a,15b ダミービット線、20 上層配線、21a,21b,23 コンタクト、19a−19e 不純物層、12a−12j,13,13a−13k 基板杭打ち線、MNB メモリセルブロック、30a−30c 不純物層、33 相変化素子部、34 加熱素子部、35 熱伝播ブロック膜、36 カルコゲナイド膜、37 ヒータ、38 熱伝播ブロック膜、44 不純物領域、42 不純物層、60a−60c カルコゲナイド/熱伝播ブロック層、67 熱伝播ブロック層、68 カルコゲナイド層、70 絶縁膜、72a−72c ビット線導電層、100 メモリセルアレイ、102 ワード線デコーダ、104 ワード線ドライブ回路、106ライトドライバデコーダ、108 ビット線ドライブ回路、110 ビット線デコーダ、112 列選択回路、114 書込回路、116 読出回路、120内部データ線、DBLa,DBLb ダミービット線、BV0,BV1 ビット線ドライバ、DBVa,DBVb ダミービット線ドライバ、TR 選択トランジスタ、VR 可変抵抗素子(相変化素子)、WV0−WV3 ワード線ドライバ、UNT プルアップトランジスタ、DNT プルダウントランジスタ、DMCa,DMCb ダミーセル、RSG0,RSG1 読出列選択ゲート、DRGa,DRGb ダミービット線読出ゲート、130 デコーダ、132 プリデコーダ、135a−135d 電流源トランジスタ、137a,137b 選択回路、140,142,144 差動増幅回路、LT0,LT1,DLTa,DLTb ラッチ回路、TCK0,TCK1,DTCKa,DTCKb トライステート制御回路、LT,DLT ラッチ回路、TCK,DTCK トライステート制御回路、177 高抵抗パルス発生回路、179 低抵抗パルス発生回路、180a,180b,182a,182b 転送ゲート、184a,184bANDゲート、200 OR回路、201 AND回路、202 反転遅延回路、203,207,208 遅延回路、204,209 転送ゲート、205,210 AND回路。

Claims (12)

  1. 行列状に配列され、各々がその記憶データに応じて物理的状態が設定されてデータを不揮発的に記憶する複数のメモリセル、および
    前記複数のメモリセルと行および列の少なくとも一方において前記メモリセルと整列して配置され、各々が前記メモリセルと同じレイアウトを有する複数のダミーセルを備える、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 各前記メモリセルは、可変抵抗素子と、前記可変抵抗素子と半導体基板領域との間に接続されるトランジスタスイッチとを備え、
    前記複数のダミーセルは、行方向に沿って整列して1列に配列される形状ダミーセルを備え、
    前記不揮発性半導体記憶装置は、さらに、前記形状ダミーセルの行に沿って配置され、前記基板領域と所定の間隔で電気的に接続される基板杭打ち配線を備える、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記可変抵抗素子は、結晶状態によりその抵抗値が変化する相変化素子である、請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記複数のダミーセルは、行方向に沿って整列して1列に配列される形状ダミーセルと、列方向に沿って整列して1行に配置される形状ダミーセルとを備え、
    前記形状ダミーセルと整列して前記メモリセルが配置され、かつ前記形状ダミーセルは、前記メモリセルに挟まれるようにアレイ内に配置される、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記トランジスタスイッチは、前記基板領域表面に前記行に対応して配置される第1の不純物領域と、前記第1の不純物領域表面に形成されて前記可変表示抵抗素子に電気的に接続される第2の不純物領域とを備え、
    前記不揮発性半導体記憶装置は、さらに、
    各前記メモリセル行に対応して前記行方向に延在して配置され、各々が対応の行の第1の不純物領域に所定間隔で電気的に接続されるワード杭打ち配線を有し、
    前記ワード杭打ち配線と前記基板杭打ち配線とは同じレイアウトを有する、請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 記憶データに従って結晶状態が変化する相変化素子と、
    前記相変化素子に結合されて、前記相変化素子を加熱す加熱素子と、
    前記加熱素子と半導体基板領域との間および前記相変化素子とデータ転送配線との間の少なくとも一方の領域に形成され、前記加熱素子からの熱が伝搬するのを抑制する熱阻止層を備える、不揮発性メモリセル。
  7. 各々が列方向に延在して配置される複数のビット線、および行列状に配列され、かつ前記複数のビット線が各列に対応して配置されるように配置され、各々が対応の列のビット線に接続する複数のメモリセルを備え、各前記メモリセルは、対応の列のビット線の行方向の幅と実質的に同じ幅を有しかつ記憶データに応じて結晶状態が変化する相変化素子を備える、不揮発性半導体記憶装置。
  8. 各前記メモリセルの相変化素子は、対応の列のビット線に対して自己整合的に形成される、請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 行列状に配列され、各々が、記憶データに従って物理的状態が変化する可変素子と、前記可変素子を選択する選択トランジスタを含む複数のメモリセルを備え、前記選択トランジスタは、第1導電型の半導体基板領域に形成される第2導電型の第1の不純物領域と、前記第1の不純物領域表面に形成される第1導電型の第2の不純物領域とを含み、
    前記第1の不純物領域は行方向に沿って延在して形成されて行方向に整列して配置されるメモリセルにより共有され、
    前記行に対応して行方向に延在して配置され、各々が、対応の行の第1の不純物領域に所定間隔で電気的に接続される複数の杭打ち配線を備える、不揮発性半導体記憶装置。
  10. 前記選択トランジスタは、前記第1の不純物領域をベースとし、前記第2の不純物領域をエミッタとし、かつ前記半導体基板領域をコレクタとするバイポーラトランジスタである、請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 行列状に配列される複数の不揮発性メモリセル、
    各前記列に対応して配置され、各々に対応の列の不揮発性メモリセルが接続する複数のビット線、
    前記不揮発性メモリセルの行に対応して少なくとも2列に整列して配置され、各々が予め定められた固定データを格納する複数のダミーセル、
    各ダミーセル列に対応して配置され、各々に対応の列のダミーセルが接続する第1および第2のダミービット線、
    選択されるビット線の数を異ならせる動作モード指示信号が第1の動作モードを指示するとき、与えられたアドレス信号に従ってアドレス指定された第1の列に対応するビット線を選択して第1の内部データ線に結合し、かつ前記動作モード指示信号が第2の動作モードを指示するときアドレス指定された列に対応する第1および第2のビット線を選択して前記第1の内部データ線と第2の内部データ線とにそれぞれ接続する列選択回路、
    前記動作モード指示信号が前記第1の動作モードを指示するとき、前記第1および第2のダミービット線を第1および第2のダミーデータ線にそれぞれ接続するダミーセル選択回路、
    データ読出時、前記動作モード指示信号が前記第1の動作モードを指示するとき、前記第1の内部データ線のデータと前記第1のダミーデータ線のデータとを差動増幅し、前記動作モード指示信号が前記第2の動作モードを指示するとき、前記第1および第2の内部データ線のデータを差動増幅する第1の増幅回路、
    データ読出時、前記動作モード指示信号が前記第1の動作モードを指示するとき、前記第1の内部データ線のデータと前記第2のダミーデータ線のデータとを差動増幅し、かつ前記動作モード指示信号が前記第2の動作モードを指示するとき、前記第1および第2の内部データ線のデータを前記第1の増幅回路と相補的に差動増幅する第2の増幅回路、および
    前記第1および第2の増幅回路の出力信号に従って内部読出データを生成する第3の増幅回路を備える、不揮発性半導体記憶装置。
  12. 行列状に配列される複数の不揮発性メモリセル、
    前記不揮発性メモリセルの各列に対応して配置され、各々に対応の列の不揮発性メモリセルが接続する複数のビット線、
    前記不揮発性メモリセル行に対応して少なくとも2列に配置され、各々が固定データを格納する複数のダミーセル、
    前記ダミーセル列に対応してそれぞれ配置され、各々に対応の列のダミーセルが接続する第1および第2のダミービット線
    選択されるビット線の数を異ならせる動作モード指示信号が第1の動作モードを指示するとき、与えられたアドレス信号に従ってアドレス指定された第1の列に対応するビット線を選択して第1の内部データ線に結合し、かつ前記動作モード指示信号が第2の動作モードを指示するときアドレス指定された第1および第2のビット線を選択して前記第1の内部データ線に接続する列選択回路を備え、前記列選択回路は、前記第2のビット線に対して前記第1の内部データ線のデータを反転して伝達する回路を含み、
    前記動作モード指示信号が前記第1の動作モードを指示するとき、前記第1および第2のダミービット線へ、データ書込時、予め定められたデータを伝達するダミーセル書込選択回路、および
    データ書込時、前記動作モード指示信号が前記第1の動作モードを指示するとき、前記列選択回路により転送されたデータを対応の列の選択メモリセルに書込み、かつ前記動作モード指示信号が前記第2の動作モードを指示するとき、前記列選択回路により転送された相補データをそれぞれ前記第1および第2のビット線の選択メモリセルに書込む選択制御回路を備える、不揮発性半導体記憶装置。
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