JP2007214419A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数個の相変位メモリ素子が複数層に積層されて設けられることにより記憶容量の増大が図られた半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置14は、半導体基板1、基板1上に設けられたスイッチ素子2、基板1の上方に設けられた第1の配線層5、相変位メモリ素子6、第1の加熱素子7、第2の加熱素子9等を具備する。メモリ素子6は、温度変化により相変位を起こして抵抗値が変化する相変位材料を有し、配線層5と基板1との間において複数層に積層されて配線層5およびスイッチ素子2に直列接続されている。加熱素子7は、メモリ素子6に直列接続されている。加熱素子9は、配線層5とは異なる第2の配線層10に接続されているとともに、メモリ素子6に対応して設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体メモリ素子を備える半導体装置に係り、特に温度変化に伴う相変位により抵抗値が変化する物質を利用して半導体メモリ素子を構成した相変位ランダムアクセスメモリに関する。
近年、新たな動作原理により情報を記憶する半導体記憶装置が数多く提案されている。そのうちの一つとして、温度変化に伴う相状態の変化(相変位)により抵抗値が変化するGeSbTeなどのカルコゲナイド物質を利用して半導体メモリ素子(メモリセル)を構成した、いわゆる相変位ランダムアクセスメモリ(Phase-Change Random Access Memory:PRAM)が、例えば特許文献1や非特許文献1に開示されている。カルコゲナイド物質は、温度変化によりその相状態が非晶質状態(アモルファス状態)と単結晶状態との間で変化する。そして、カルコゲナイド物質は、アモルファス状態と単結晶状態との間でその抵抗値に差がある。PRAMでは、カルコゲナイド物質をジュール加熱することにより相変位を起こさせるとともに、これに伴って生じる抵抗値の差を利用して、“1”または“0”の情報を区別して記憶する。
具体的には、例えば特許文献1に開示されているPRAMでは、相変位メモリ素子としてのカルコゲナイド物質層(GeSbTe)40、加熱素子としての発熱部30、およびスイッチ素子としてのトランジスタ20が、ビット線としての金属配線50に直列接続されてメモリセルが構成されている。トランジスタ20は、ワード線としてのゲート電極に電流が流れることによりオン状態となり、またゲート電極への電流の流れが断たれることによりオフ状態となる。そして、メモリセルにおける読み出し動作は、ビット線とワード線とを選択してGeSbTe40の抵抗値を読み出すことにより行われる。また、メモリセルにおける書き込み動作は、ビット線とワード線とを選択するとともに、ビット線からトランジスタ20に流れる電流によるジュール熱を用いてGeSbTe40の相状態を変化させることにより行われる。
そして、このような構造からなるPRAMにおいてその記憶容量を増大させるために、例えばカルコゲナイド物質層40および発熱部30の数をそれぞれ複数個に増やして金属配線50に直列接続させる構成が提案されている。すなわち、複数のカルコゲナイド物質層40および発熱部30の対を複数層に積層して設けることにより、PRAMの記憶容量を増大させる技術が提案されている。
ところが、カルコゲナイド物質層40および発熱部30の対を単純に複数層に積層した構造では、メモリセルにおける読み出し動作は、複数のカルコゲナイド物質層40の直列抵抗の総和の値を読み出すこととなる。すなわち、複数のカルコゲナイド物質層40の個々の抵抗値をそれぞれ独立して読み出すことは極めて困難である。したがって、どのカルコゲナイド物質層40にどの情報が記憶されているのかを読み出すことは極めて困難である。同様に、カルコゲナイド物質層40および発熱部30の対を単純に複数層に積層した構造では、複数のカルコゲナイド物質層40を一括して加熱することとなる。すなわち、複数のカルコゲナイド物質層40のうち所望のカルコゲナイド物質層40だけを選択的に加熱してその抵抗値を変化させることは極めて困難である。したがって、各カルコゲナイド物質層40のうち所望のカルコゲナイド物質層40に所望の情報を選択的に書き込むことは極めて困難である。
このように、複数のカルコゲナイド物質層40および発熱部30の対を単純に複数層に積層して直列接続する構造では、PRAMの記憶容量を増大させることは実質的に極めて困難である。
特開2004−349709号公報 IEDM Tech. Dig. 2003, p.901 「 Novel Cell Structure of PRAM with thin metal layer inserted GeSbTe 」
本発明においては、複数個の相変位メモリ素子が複数層に積層されて設けられることにより記憶容量の増大が図られた半導体装置を提供する。
前記課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられたスイッチ素子と、前記半導体基板の上方に設けられた第1の配線層と、温度変化により相変位を起こして抵抗値が変化する相変位材料を有し、複数個積層され、前記第1の配線層および前記スイッチ素子に直列接続された相変位メモリ素子と、前記相変位メモリ素子に直列接続された第1の加熱素子と、前記第1の配線層とは異なる第2の配線層に接続されているとともに、前記相変位メモリ素子に対応して設けられた第2の加熱素子と、を具備することを特徴とするものである。
本発明の半導体装置においては、複数個の相変位メモリ素子が複数層に積層されて設けられることにより記憶容量の増大が図られている。
以下、本発明に係る各実施形態を図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
先ず、本発明に係る第1実施形態を図1および図2を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。図2は、図1に示す半導体装置が備えるメモリ素子の動作原理を示す図である。
本実施形態においては、複数個の相変位メモリ素子を複数個の加熱素子とともに1対1で対をなして複数層に積層させるとともに、スイッチ素子としての選択トランジスタに直列接続する。また、複数本の書き込みワード線を積層された各相変位メモリ素子とは絶縁させつつ各相変位メモリ素子の近傍に隣接させるとともに、各相変位メモリ素子の近傍に配置した他の加熱素子に接続させる。これにより、積層型相変位メモリセルを構成して、大容量の相変位ランダムアクセスメモリ(Phase-Change Random Access Memory:PRAM)を提供する。以下、詳しく説明する。
図1に示すように、半導体基板1の表層部にスイッチ素子としてのトランジスタ(選択トランジスタ)2が設けられている。本実施形態においては、半導体基板1としてp型のシリコン基板を用いる。トランジスタ2は、そのソース領域2sおよびドレイン領域2dがともにN+ 型の不純物により形成されたNチャンネル型のMOSFETである。MOSFET2のソース領域2sは、後述する第1の配線層5、相変位メモリ素子6、および第1の加熱素子7等に直列接続されている。また、MOSFET2のドレイン領域2dは、接地用配線(GND線)3を介して接地されている。さらに、MOSFET2のゲート電極2gは、読み出しワード線(Read Word Line:RWL)となる。
MOSFET2は、読み出しワード線2gに電流が流れることによりその動作状態がオン(ON)状態となる。また、MOSFET2は、読み出しワード線2gへの電流の流れが断たれることによりその動作状態がオフ(OFF)状態となる。これにより、MOSFET2は、相変位メモリ素子6や第1の加熱素子7等に電流を流したり、あるいは相変位メモリ素子6や第1の加熱素子7等に流す電流を断ったりするスイッチ素子として機能する。MOSFET2は、シャロートレンチ(Shallow Trench Isolation:STI)構造からなる素子分離領域(埋め込み酸化膜)4により、p型シリコン基板1の表層部に設けられている図示しない他の半導体素子などから絶縁されている。
また、p型シリコン基板1の上方には、第1の配線層5としてのビット線(Bit Line:BL)が設けられている。そして、ビット線5とp型シリコン基板1との間において、2個の相変位メモリ素子6と2個の第1の加熱素子7とがそれぞれ2層に積層されて設けられている。
各相変位メモリ素子6は、温度変化により相変位を起こして抵抗値が変化する相変位材料により形成されている。本実施形態においては、そのような相変位材料として、IV−B族の元素、V−B族の元素、およびVI−B族の元素をそれぞれ少なくとも1つずつ含む三相系複合物質からなるカルコゲナイド系の材料を用いる。具体的には、本実施形態の各相変位メモリ素子6は、IV−B族の元素であるゲルマニウム(Ge)、V−B族の元素であるアンチモン(Sb)、およびVI−B族の元素であるテルル(Te)からなるカルコゲナイド系の材料(GeSbTe:GST)により形成されている。また、本実施形態においては、各相変位メモリ素子6は、それらの厚さや面積など、大きさおよび形状が互いに略同じに形成されている。
各第1の加熱素子7は、それぞれ各相変位メモリ素子6と1対1で対をなして設けられている。より具体的には、各第1の加熱素子7は、それぞれ各相変位メモリ素子6の下面に直接接触されて直列接続されている。各第1の加熱素子7は、これらに電流が流れることによりジュール熱を発生させて、隣接する各相変位メモリ素子6を加熱する。これにより、各相変位メモリ素子6の温度を変化させて相変位を起こさせ、各相変位メモリ素子6の抵抗値を個別に変化させる。各第1の加熱素子(第1のヒーター)7は、例えばタングステン(W)などにより形成されている。
ビット線5と上層側の相変位メモリ素子6aとの間、上層側の第1のヒーター7aと下層側の相変位メモリ素子6bとの間、および下層側の第1のヒーター7bとMOSFET2のソース領域2sとの間には、それぞれコンタクトプラグ(ヴィアプラグ)8が設けられている。すなわち、ビット線5、上層側の相変位メモリ素子6aおよび第1のヒーター7a、下層側の相変位メモリ素子6bおよび下層側の第1のヒーター7b、ならびにMOSFET2は、すべてコンタクトプラグ8を介して直列接続されている。各コンタクトプラグ8は、例えばタングステン(W)などにより形成されている。
また、ビット線5とp型シリコン基板1との間において、上下各相変位メモリ素子6a,6bの側方には、第2の加熱素子9がそれぞれ1個ずつ1対1で近接して設けられている。これら上下各第2の加熱素子(第2のヒーター)9a,9bは、前述した上下各第1のヒーター7a,7bと同様に、例えばタングステン(W)などにより形成されている。ただし、上下各第2のヒーター9a,9bは、ともに上下各相変位メモリ素子6a,6bおよび上下各第1のヒーター7a,7bとは絶縁されている。それとともに、上下各第2のヒーター9a,9bは、ともにビット線5、上下各相変位メモリ素子6a,6b、およびMOSFET2などと電気的に絶縁された第2の配線層10に接続されている。
より具体的には、上層側の第2のヒーター9aは、上層側の第2の配線層10aにより上下から挟まれて上層側の相変位メモリ素子6aと対向して設けられている。同様に、下層側の第2のヒーター9bは、下層側の第2の配線層10bにより上下から挟まれて下層側の相変位メモリ素子6bと対向して設けられている。これら上下各第2の配線層10a,10bは、ともに書き込みワード線(Write Word Line:WWL)として機能する。また、上下各書き込みワード線10a,10bは、互いに絶縁されているのはもちろんである。上下各第2のヒーター9a,9bは、前述した上下各第1のヒーター7a,7bと同様に、上下各第2の配線層10a,10bに電流が流れることによりジュール熱を発生させて、近接する上下各相変位メモリ素子6a,6bを加熱する。
なお、図示は省略するが、上下各書き込みワード線10a,10bのうち上下各第2のヒーター9a,9bの上面に直接接触して設けられている各書き込みワード線10a,10bは、図1において紙面の奥側から手前側に向かって延ばされて形成されている。また、上下各書き込みワード線10a,10bのうち上下各第2のヒーター9a,9bの下面に直接接触して設けられている各書き込みワード線10a,10bは、図1において紙面の手前側から奥側に向かって延ばされて形成されている。すなわち、上下各第2のヒーター9a,9bの上面に直接接触して設けられている各書き込みワード線10a,10bと、上下各第2のヒーター9a,9bの下面に直接接触して設けられている各書き込みワード線10a,10bとは、上下各第2のヒーター9a,9bを間に挟んで互いに反対方向に延ばされて形成されている。そして、これら上下各書き込みワード線10a,10bが延ばされている方向は、上下各第2のヒーター9a,9bから上下各相変位メモリ素子6a,6bに向かう方向に直交している。このような構成によれば、上下各書き込みワード線10a,10bが上下各相変位メモリ素子6a,6bや上下各第1のヒーター7a,7bと接触してショート不良などを起こすおそれはない。
図1に示すように、MOSFET2、ビット線5、上下各相変位メモリ素子6a,6b、上下各第1のヒーター7a,7b、上下各第2のヒーター9a,9b、および上下各書き込みワード線10a,10bなどにより、本実施形態に係る2層構造の積層型相変位メモリセル11が構成される。また、ビット線5には、上下各相変位メモリ素子6a,6bが記憶している情報を読み出して記憶する読み出し回路12が接続されている。
なお、上下各相変位メモリ素子6a,6b、上下各第1のヒーター7a,7b、上下各第2のヒーター9a,9b、および上下各書き込みワード線10a,10bなどは、実際にはシリコン基板1上に複数層に積層されて設けられる複数の層間絶縁膜のいずれかに設けられる。ただし、本実施形態においては、図面を見易くするために、シリコン基板1上に複数層に積層されて設けられる複数の層間絶縁膜をまとめて1層の層間絶縁膜13として示す。
以上説明した構造により、本実施形態に係る所望の半導体装置14の主要部が構成される。すなわち、図1に示すように、2個の相変位メモリ素子6a,6bが2層に積層されて直列接続された積層型相変位メモリセル11を備える、相変位ランダムアクセスメモリ(Phase-Change Random Access Memory:PRAM)の主要部が構成される。
次に、上下各相変位メモリ素子6a,6bの動作原理について説明する。GeSbTeをはじめとするカルコゲナイド系の物質は、温度変化により相変位を起こして抵抗値が変化する相変位材料として知られている。すなわち、カルコゲナイド系物質は、結晶質(単結晶)の状態においては抵抗が低い導電体として機能するが、非晶質(アモルファス)の状態においては抵抗が高い抵抗体として機能する。また、カルコゲナイド系物質は、これを加熱あるいは冷却する際の温度や、加熱あるいは冷却に掛ける時間などに応じて異なる履歴を辿るように相変位することが知られている。
例えば、カルコゲナイド系物質は、所定の量の電流が流されている状態では、加えられた熱量に応じて結晶状態から非晶質状態に変化する。そして、非晶質状態のカルコゲナイド系物質は、その冷却過程に応じてさらに相変位を起こして抵抗値が変化する。具体的には、カルコゲナイド系物質は、非晶質状態において徐々に緩やかに冷却されると結晶状態に相変位して導電体となり、抵抗値が低くなる。ところが、カルコゲナイド系物質は、非晶質状態において急激に冷却されると相変位を起こさずに抵抗体としての非晶質状態を維持して、高い抵抗値を示す。このような相変位に伴う抵抗値の変化は、バイナリー・コード(Binary Code)の“1”または“0”を表現するのに相応しい。このため、カルコゲナイド系物質はメモリ素子としての利用が期待されている。
ここで、図2を参照しつつ、上下各相変位メモリ素子6a,6bを形成しているGeSbTe層の相変位のメカニズム、ならびに上下各相変位メモリ素子6a,6bの書き込み動作および読み出し動作について具体的に説明する。図2には、GeSbTe層に電圧を印加した場合の電流−電圧特性曲線を示す。
図2に示すように、GeSbTe層は、これに印可される電圧が低い場合には結晶状態となっており、低抵抗である。この状態をデータ“0”とする。これに対して、GeSbTe層は、これに印可される電圧が高い場合にはアモルファス状態となっており、高抵抗である。この状態をデータ“1”とする。このような特性を有するGeSbTe層にデータ“1”を書き込むためには、次に述べる操作を行う。なお、ここでは、GeSbTe層はその初期状態において結晶状態であるとする。先ず、結晶状態(データ“0”)から Write 1と記されている領域に達するまで、GeSbTe層に印加する電圧の値を0から上げていく。すると、GeSbTe層は結晶状態からアモルファス状態に相変位する。すなわち、図2中 Write 1と記されている領域における相変位が起こる。その後、GeSbTe層に印加する電圧の値を急激に下げる。すると、GeSbTe層は相変位を起こさずにアモルファス状態を維持する。すなわち、GeSbTe層は抵抗体として機能する非晶質状態を維持して高い抵抗値を示す。これにより、GeSbTe層からなる上下各相変位メモリ素子6a,6bにデータ“1”が書き込まれる。
このような相変位は、図2に示すヒステリシス曲線において、次に述べる履歴を辿っていることを意味する。先ず、図2に示すヒステリシス曲線のうち、Aで示す曲線に沿ってGeSbTe層に印可する電圧の値を0から上げる。続けて、Bで示す曲線に沿ってGeSbTe層に印可する電圧の値を上げる。GeSbTe層に印可する電圧の値が図2中 Write 1と記されている領域に達した後、Bで示す曲線に沿ってGeSbTe層に印可する電圧の値を下げる。そして、GeSbTe層に印可する電圧の値が分岐点Dに達した後、Cで示す曲線に沿ってGeSbTe層に印可する電圧の値を下げる。このような履歴を辿ることにより、上下各相変位メモリ素子(GeSbTe層)6a,6bにデータ“1”が書き込まれる。
また、GeSbTe層にデータ“0”を書き込むためには、次に述べる操作を行う。なお、ここでは、GeSbTe層はその初期状態においてアモルファス状態であるとする。すなわち、GeSbTe層には、予め前述したデータ“1”の書き込み操作が行われている設定とする。したがって、ここで述べる書き込み操作は、具体的にはGeSbTe層に記録されているデータを“1”から“0”に書き換える操作となる。先ず、アモルファス状態(データ“1”)から Write 0と記されている領域に達するまで、GeSbTe層に印加する電圧の値を上げる。すると、GeSbTe層はアモルファス状態から結晶状態に相変位する。すなわち、図2中 Write 0と記されている領域における相変位が起こる。その後、GeSbTe層に印加する電圧の値を徐々に緩やかに下げる。すると、GeSbTe層は相変位を起こさずに結晶状態を維持する。すなわち、GeSbTe層は導電体として機能する結晶状態を維持して低い抵抗値を示す。これにより、GeSbTe層からなる上下各相変位メモリ素子6a,6bにデータ“0”が書き込まれる。
このような相変位は、図2に示すヒステリシス曲線において、次に述べる履歴を辿っていることを意味する。先ず、図2に示すヒステリシス曲線のうち、Cで示す曲線に沿ってGeSbTe層に印可する電圧の値を上げる。続けて、Bで示す曲線に沿ってGeSbTe層に印可する電圧の値を上げる。GeSbTe層に印可する電圧の値が図2中 Write 0と記されている領域に達した後、Bで示す曲線に沿ってGeSbTe層に印可する電圧の値を下げる。そして、GeSbTe層に印可する電圧の値が分岐点Dに達した後、Aで示す曲線に沿ってGeSbTe層に印可する電圧の値を下げる。このような履歴を辿ることにより、上下各相変位メモリ素子(GeSbTe層)6a,6bのデータが“1”から“0”に書き換えられる。
以上が、GeSbTe層の相変位による抵抗値の差を利用した上下各相変位メモリ素子6a,6bの書き込み動作の原理である。また、上下各相変位メモリ素子6a,6bに書き込まれた“0”または“1”のデータを読み出すには、上下各相変位メモリ素子6a,6bの抵抗値を読み取ればよい。これが上下各相変位メモリ素子6a,6bの読み出し動作の原理である。
次に、本実施形態のPRAM14が備える積層型相変位メモリセル11の動作原理について説明する。先ず、積層型相変位メモリセル11が備える上下各相変位メモリ素子(メモリセル)6a,6bへのデータの書き込み動作について説明する。
先ず、MOSFET2のゲート電極(読み出しワード線)2gに所定の値の電圧を印可してMOSFET2のスイッチ機能をONの状態にする。すると、MOSFET2のソース領域2sとドレイン領域2dとの間に電流が流れて、上下各相変位メモリ素子6a,6bおよび上下各第1のヒーター7a,7bにも電流が流れる。これにより、上下各第1のヒーター7a,7bは、それぞれ上下各相変位メモリ素子6a,6bを加熱する。上下各相変位メモリ素子6a,6bは、それら自体の発熱量や上下各第1のヒーター7a,7bから伝達される熱量に応じて前述した相変位を起こす。
この後、MOSFET2の読み出しワード線2gへの電圧の印加を停止してMOSFET2のスイッチ機能をOFFの状態にする。すると、MOSFET2のソース領域2sとドレイン領域2dとの間に電流が流れなくなり、上下各相変位メモリ素子6a,6bおよび上下各第1のヒーター7a,7bにも電流が流れなくなる。これにより、上下各第1のヒーター7a,7bは、それぞれ上下各相変位メモリ素子6a,6bの加熱を停止し、上下各相変位メモリ素子6a,6bを冷却する。この結果、上下各相変位メモリ素子6a,6bは、前述したように単結晶状態またはアモルファス状態になる。すなわち、上下各相変位メモリ素子6a,6bに“0”または“1”のバイナリー・データが書き込まれる。
そして、本実施形態においては、このような上下各相変位メモリ素子6a,6bへのデータの書き込み動作を行う際に、読み出しワード線(RWL)2gおよびビット線(BL)5を選択するとともに、2本の書き込みワード線(WWL)10a,10bうちいずれか一方を選択する。すなわち、上下各相変位メモリ素子6a,6b自体の発熱作用や上下各第1のヒーター7a,7bによる加熱作用のみならず、上下各相変位メモリ素子6a,6bに1対1で近接して配置されている上下各第2のヒーター9a,9bによる加熱作用も利用して、上下各相変位メモリ素子6a,6bに相変位を起こさせる。より具体的には、読み出しワード線(RWL)2gとビット線(BL)5との間に流れる書き込み電流により上下各相変位メモリ素子6a,6bおよび上下各第1のヒーター7a,7bが発生させるジュール熱と、各書き込みワード線(WWL)10a,10bのいずれか一方に流れる電流により上下各第2のヒーター9a,9bのいずれか一方が発生させるジュール熱との総和で、上下各相変位メモリ素子6a,6bのいずれか一方に相変位を起こさせる。
これにより、上下各相変位メモリ素子6a,6bのうちいずれか一方のみを選択的に相変位させて、上下各相変位メモリ素子6a,6bのうちいずれか一方にのみ“0”または“1”のバイナリー・データを書き込むことができる。すなわち、本実施形態の積層型相変位メモリセル11においては、積層されて直列接続された上下各相変位メモリ素子6a,6bへのデータの書き込み動作に選択性を持たせることにより、上下各相変位メモリ素子6a,6bにそれぞれ独立にデータを書き込むことができる。
次に、上下各相変位メモリ素子6a,6bからのデータの読み出し動作について説明する。本実施形態の積層型相変位メモリセル11においては、積層されて直列接続された上下各相変位メモリ素子6a,6bの合成抵抗値(直列抵抗値)を読むことにより、上下各相変位メモリ素子6a,6bに書き込まれているデータを読み出すこととなる。このため、次に述べるシーケンスを要する。
先ず、上下各相変位メモリ素子6a,6bのうちいずれか一方を選択し、これに流れる電流値情報を読み出す。そして、ビット線(BL)5に接続されている読み出し回路12に、その電流値情報をデータAとして記憶させる。次に、期待値として電流値情報(データ)Bを読み出す。そして、その読み出した電流値情報Bと、予め記憶していた電流値情報Aとを比較する。A=Bならば、選択した相変位メモリ素子6a,6bに記録されているデータを“1”とみなす。また、A≠Bならば、選択した相変位メモリ素子6a,6bに記録されているデータを“0”とみなす。これにより、上下各相変位メモリ素子6a,6bに書き込まれているデータを、上下各相変位メモリ素子6a,6bからそれぞれ独立かつ選択的に読み出すことができる。
例えば、積層型相変位メモリセル11が備える上下各相変位メモリ素子6a,6bは、前述したように互いに略同じ大きさおよび形状に形成されている。このため、上下各相変位メモリ素子6a,6bの結晶状態およびアモルファス状態における抵抗値は、互いに略同じ値を示す。ここで、上下各相変位メモリ素子6a,6bの結晶状態における抵抗値を100Ωとする。また、上下各相変位メモリ素子6a,6bのアモルファス状態における抵抗値を1000Ωとする。この場合、上下各相変位メモリ素子6a,6bの合成抵抗値(直列抵抗値)は、200Ω、1100Ω、および2000Ωのいずれかとなる。ところが、上下各相変位メモリ素子6a,6bの合成抵抗が1100Ωとなる場合は、より詳しくは上側の相変位メモリ素子6aの抵抗値が100Ωで下側の相変位メモリ素子6bの抵抗値が1000Ωである場合と、上側の相変位メモリ素子6aの抵抗値が1000Ωで下側の相変位メモリ素子6bの抵抗値が100Ωである場合と、の2通りの場合が考えられる。
かかる場合、背景技術において説明したように、例えば特開2004−349709号公報に開示されている半導体メモリ素子において複数のカルコゲナイド物質層40および発熱部30の対を単純に複数層に積層して直列接続する構造では、それら2通りの場合を区別することは殆ど不可能である。すなわち、PRAMの記憶容量を増大させることは実質的に極めて困難である。
これに対して、本実施形態に係るPRAM14が備える積層型相変位メモリセル11においては、前述したように、積層されて直列接続された上下各相変位メモリ素子6a,6bへのデータの書き込み動作、および上下各相変位メモリ素子6a,6bからのデータの読み出し動作のいずれにおいても、上下各相変位メモリ素子6a,6bごとに独立かつ選択的に行うことができる。すなわち、前述した2通りの場合を区別することが可能である。したがって、本実施形態に係るPRAM14においては、相変位メモリ素子6a,6bを積層させて直列接続させることにより、その記憶容量を増大させることができる。
以上説明したように、この第1実施形態によれば、複数個の相変位メモリ素子6が複数層に積層されて設けられることにより記憶容量の増大が図られた積層型相変位ランダムアクセスメモリ14を提供することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明に係る第2実施形態を図3を参照しつつ説明する。図3は、本実施形態に係る半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。なお、前述した第1実施形態と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
本実施形態においては、第1実施形態と異なり、互いに抵抗値が異なる2個の相変位メモリ素子(メモリセル)を積層して直列接続する。以下、具体的に説明する。
図3に示すように、本実施形態に係るPRAM21が備える積層型相変位メモリセル22においては、大きさおよび面積が互いに異なっている相変位メモリ素子6aと相変位メモリ素子23が上下2層に積層されて直列接続されている。具体的には、下層側の相変位メモリ素子23は、上層側の相変位メモリ素子6aよりも大きく、かつ、上下両主面の面積が広く形成されている。これにより、下層側の相変位メモリ素子23は、結晶状態およびアモルファス状態のいずれの状態においても、その抵抗値が上層側の相変位メモリ素子6aよりも小さくなっている。
以上説明したように、この第2実施形態によれば、前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上下各相変位メモリ素子6a,23の抵抗値が互いに異なっているので、第1実施形態において説明したような上下各相変位メモリ素子6a,23の合成抵抗値が重複する場合が発生するおそれもない。例えば、上層側の相変位メモリ素子6aの結晶状態における抵抗値を100Ωとする。また、上層側の相変位メモリ素子6aのアモルファス状態における抵抗値を1000Ωとする。これに対して、下層側の相変位メモリ素子23の結晶状態における抵抗値を50Ωとする。また、下層側の相変位メモリ素子23のアモルファス状態における抵抗値を500Ωとする。この場合、上下各相変位メモリ素子6a,23の合成抵抗値(直列抵抗値)は、150Ω、600Ω、1050Ω、および1500Ωのいずれかとなる。
したがって、本実施形態のPRAM21においては、第1実施形態のPRAM14と異なり、上下各相変位メモリ素子6a,23からのデータの読み出し動作は1回で済む。この結果、本実施形態によれば、読み出し動作の速度が向上された積層型相変位ランダムアクセスメモリ21を提供することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明に係る第3実施形態を図4を参照しつつ説明する。図4は、本実施形態に係る半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。なお、前述した第1および第2の各実施形態と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
本実施形態においても、第2実施形態と同様に、互いに抵抗値が異なる2個の相変位メモリ素子(メモリセル)を積層して直列接続する。以下、具体的に説明する。
図4に示すように、本実施形態に係るPRAM31が備える積層型相変位メモリセル32においては、厚さが互いに異なっている相変位メモリ素子6aと相変位メモリ素子33が上下2層に積層されて直列接続されている。具体的には、下層側の相変位メモリ素子33は、その膜厚を上層側の相変位メモリ素子6aの膜厚よりも厚く形成されている。これにより、下層側の相変位メモリ素子33は、結晶状態およびアモルファス状態のいずれの状態においても、その抵抗値が上層側の相変位メモリ素子6aよりも大きくなっている。
以上説明したように、この第3実施形態によれば、前述した第1および第2の各実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2実施形態と同様に、上下各相変位メモリ素子6a,33の合成抵抗値が重複する場合が発生するおそれもない。例えば、上層側の相変位メモリ素子6aの結晶状態における抵抗値を100Ωとする。また、上層側の相変位メモリ素子6aのアモルファス状態における抵抗値を1000Ωとする。これに対して、下層側の相変位メモリ素子33の結晶状態における抵抗値を200Ωとする。また、下層側の相変位メモリ素子33のアモルファス状態における抵抗値を2000Ωとする。この場合、上下各相変位メモリ素子6a,23の合成抵抗値(直列抵抗値)は、300Ω、1200Ω、2100Ω、および3000Ωのいずれかとなる。
したがって、本実施形態のPRAM31においては、第1実施形態のPRAM14と異なり、上下各相変位メモリ素子6a,33からのデータの読み出し動作は1回で済む。この結果、本実施形態によれば、第2実施形態のPRAM21と同様に、読み出し動作の速度が向上された積層型相変位ランダムアクセスメモリ31を提供することができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明に係る第4実施形態を図5を参照しつつ説明する。図5は、本実施形態に係る半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。なお、前述した第1〜第3の各実施形態と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
本実施形態においては、上下各相変位メモリ素子6a,6bと上下各第2のヒーター9a,9bとが、互いに自己整合的に離間されて形成されている。以下、具体的に説明する。
図5に示すように、本実施形態に係るPRAM41が備える積層型相変位メモリセル42においては、上下各相変位メモリ素子6a,6bの側方両側に絶縁体からなる側壁膜43が形成されている。これら各側壁膜43は、例えばSiN膜により形成されている。したがって、上下各相変位メモリ素子6a,6bと上下各第2のヒーター9a,9bおよび上下各書き込みワード線10a,10bとは、それらの間に側壁膜43を挟んで形成されている。
以上説明したように、この第4実施形態によれば、前述した第1〜第3の各実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態においては、上下各相変位メモリ素子6a,6bと上下各第2のヒーター9a,9bおよび上下各書き込みワード線10a,10bとを、それらの間に側壁膜43を挟んで形成する。これにより、上下各相変位メモリ素子6a,6bと上下各第2のヒーター9a,9bおよび上下各書き込みワード線10a,10bとは、互いに自己整合的に離間される。このような形成方法によれば、上下各相変位メモリ素子6a,6bと上下各第2のヒーター9a,9bおよび上下各書き込みワード線10a,10bとを互いに絶縁させつつ、それらの間隔を狭めることができる。すなわち、上下各相変位メモリ素子6a,6bと上下各第2のヒーター9a,9bおよび上下各書き込みワード線10a,10bとが互いに接触してショート不良等を起こすおそれを排除しつつ、積層型相変位メモリセル42のセル面積を縮小することが可能となる。この結果、本実施形態によれば、サイズが小型化されたコンパクトな積層型相変位ランダムアクセスメモリ41を提供することができる。
なお、本発明に係る半導体装置は、前述した第1〜第4の各実施形態には制約されない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、それらの構成、あるいは製造工程などの一部を種々様々な設定に変更したり、あるいは各種設定を適宜、適当に組み合わせて用いたりして実施することができる。
例えば、相変位メモリ素子6a,6b,23,33に用いられる材料は、必ずしも前述したGeSbTeをはじめとするカルコゲナイド系の物質には限られない。相変位メモリ素子6a,6b,23,33に用いられる材料は、温度変化により相変位を起こして抵抗値が変化する相変位材料であればよい。
また、相変位メモリ素子6a,6b,23,33の形成材料の組成比も、すべて同じ値である必要はない。相変位メモリ素子6a,6b,23,33の形成材料の組成比は、組み合わされる相手のメモリ素子の組成比や、流される電流の大きさ、印可される電圧の大きさ、求められる抵抗値、積層される位置、あるいは周辺の構成部品の材料などを考慮して適宜、適正な値に設定されればよい。これに伴って、相変位メモリ素子6a,6b,23,33の結晶状態およびアモルファス状態におけるそれぞれの抵抗値も、組み合わされる相手のメモリ素子の抵抗値や、流される電流の大きさ、印可される電圧の大きさ、あるいは求められる抵抗値などを考慮して適宜、適正な値に設定されればよい。
また、相変位メモリ素子6a,6b,23,33の積層数も、必ずしも前述した2層には限られない。相変位メモリ素子6a,6b,23,33は、3層以上に積層されても構わない。相変位メモリ素子6a,6b,23,33を3層以上に積層することにより、PRAM14,21,31,41の記憶容量をさらに向上させることができる。
また、積層される相変位メモリ素子6a,6b,23,33の組み合わせも、必ずしも前述した第1〜第4の各実施形態の組み合わせには限られない。例えば、第2実施形態で用いた相変位メモリ素子23と第3実施形態で用いた相変位メモリ素子33とを組み合わせて積層しても構わないのはもちろんである。
さらに、相変位メモリ素子6a,6b,23,33に直列接続される上下各第1のヒーター7a,7bは、必ずしも相変位メモリ素子6a,6b,23,33の下面に直接接触して設けられる必要はない。上下各第1のヒーター7a,7bは、例えば相変位メモリ素子6a,6b,23,33の上面に直接接触して設けられてもよい。あるいは、上下各第1のヒーター7a,7bは、相変位メモリ素子6a,6b,23,33の上面および下面に直接接触することなく、離間されて近接して設けられても構わない。上下各第1のヒーター7a,7bは、これらが1体1で対向している相変位メモリ素子6a,6b,23,33を独立かつ選択的に加熱できる位置に配置されていればよい。
第1実施形態に係る半導体装置の構成を概略的に示す断面図。 図1に示す半導体装置が備えるメモリ素子の動作原理を示す図。 第2実施形態に係る半導体装置の構成を概略的に示す断面図。 第3実施形態に係る半導体装置の構成を概略的に示す断面図。 第4実施形態に係る半導体装置の構成を概略的に示す断面図。
符号の説明
1…p型シリコン基板(半導体基板)、2…Nチャンネル型MOSFET(選択トランジスタ、スイッチ素子)、5…ビット線(BL、第1の配線層)、6…相変位メモリ素子(カルコゲナイド層、GeSbTe層、相変位メモリセル)、6a…上層側相変位メモリ素子、6b…下層側相変位メモリ素子、7…第1のヒーター(第1の加熱素子)、7a…上層側第1のヒーター、7b…下層側第1のヒーター、9…第2のヒーター(第2の加熱素子)、9a…上層側第2のヒーター、9b…下層側第2のヒーター、10…書き込みワード線(WWL、第2の配線層)、10a…上層側書き込みワード線、10b…下層側書き込みワード線、14,21,31,41…PRAM(積層型相変位ランダムアクセスメモリ、半導体装置)

Claims (5)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に設けられたスイッチ素子と、
    前記半導体基板の上方に設けられた第1の配線層と、
    温度変化により相変位を起こして抵抗値が変化する相変位材料を有し、複数個積層され、前記第1の配線層および前記スイッチ素子に直列接続された相変位メモリ素子と、
    前記相変位メモリ素子に直列接続された第1の加熱素子と、
    前記第1の配線層とは異なる第2の配線層に接続されているとともに、前記相変位メモリ素子に対応して設けられた第2の加熱素子と、
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記相変位材料は、IV−B族の元素、V−B族の元素、およびVI−B族の元素をそれぞれ少なくとも1つずつ含む三相系複合物質からなるカルコゲナイド系の材料であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 面積が異なる前記相変位メモリ素子を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 厚さが異なる前記相変位メモリ素子を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記相変位メモリ素子と前記第2の加熱素子とが、互いに自己整合的に離間されて形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
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