JP2008227009A - 磁気ランダムアクセスメモリ、その書き込み方法及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】セルの微細化を図りつつ、書き込み電流を低減する。
【解決手段】磁気ランダムアクセスメモリは、第1の方向に延在されたビット線BLと、第1の方向と異なる第2の方向に延在されたワード線WL2と、磁化方向が固定された固定層と磁化方向が反転可能な記録層と固定層及び記録層の間に設けられた非磁性層とを備え、固定層及び記録層の磁化方向は膜面に対して垂直方向である磁気抵抗効果素子MTJ1と、磁気抵抗効果素子に接するヒーター層HT1を有し、ビット線に接続され、ワード線と絶縁されてワード線の側面側に配置されたメモリ素子MC1とを具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、磁気抵抗効果素子とヒーター層とを有するメモリセルを備えた磁気ランダムアクセスメモリ、その書き込み方法及びその製造方法に関する。
近年、新たな原理により情報を記憶するメモリが数多く提案されているが、そのうちの一つに、トンネル型磁気抵抗(TMR:Tunneling Magneto Resistive)効果を利用した磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)がある。
MRAMのメモリセルは、例えば、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子とスイッチング素子とを含んで構成されている。ここで、スイッチング素子にMOSFETを用いた場合のセルサイズは、MTJ素子の短辺をF(Feature size:最小加工寸法)、長辺を2Fとすると、12Fとなり、DRAMやフラッシュメモリよりも大きい。そこで、容易軸書き込みのビット線をMTJ素子の下部に配置し、かつ下部電極とこのコンタクトのフリンジをセルファラインで形成する場合がある。この場合、セルサイズは10Fと小さくなるが、微細化には不十分であった。
256Mビットクラスの大容量のMRAMを実現するには、セル面積を1μm程度以下とし、セルの周辺回路も小さくする必要がある。セル面積を1μm程度以下にするためには、セルの設計ルールのFを0.13μm程度に微細化することが必要である。セルの周辺回路も小さくし、セルの占有率を0.6程度にするためには、セルの書き込み電流値を1mA程度以下にすることが必須である。しかし、現在報告されているMTJ素子の書き込み電流値は、セル幅Fが0.4μm程度の場合に、小さいものでも8〜10mA程度である。
尚、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のようなものがある。
Saied Tehrani, "Magneto resistive RAM", 2001 IEDM short course 池田ほか、「GdFe合金垂直磁化膜を用いたGMR膜およびTMR膜」、日本応用磁気学会誌 Vol.24, No.4-2, 2000 p.563-566 N.Nisimura,et.al., "Magnetic tunnel junction device with perpendicular magnetization films for high-density magnetic random access memory ", JOURNAL OF APPLIED PHYSICS, VOLUME 91,NUMBER 8, 15 APRIL 2002
本発明は、セルの微細化を図りつつ、書き込み電流を低減することが可能な磁気ランダムアクセスメモリ、その書き込み方法及びその製造方法を提供する。
本発明の第1の視点による磁気ランダムアクセスメモリは、第1の方向に延在されたビット線と、前記第1の方向と異なる第2の方向に延在されたワード線と、磁化方向が固定された固定層と磁化方向が反転可能な記録層と前記固定層及び前記記録層の間に設けられた非磁性層とを備え、前記固定層及び前記記録層の前記磁化方向は膜面に対して垂直方向である磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果素子に接するヒーター層とを有し、前記ビット線に接続され、前記ワード線と絶縁されて前記ワード線の側面側に配置されたメモリ素子とを具備する。
本発明の第2の視点による磁気ランダムアクセスメモリの書き込み方法は、第1の方向に延在されたビット線と、前記第1の方向と異なる第2の方向に延在されたワード線と、磁化方向が固定された固定層と磁化方向が反転可能な記録層と前記固定層及び前記記録層の間に設けられた非磁性層とを備え、前記固定層及び前記記録層の前記磁化方向は膜面に対して垂直方向である磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果素子に接するヒーター層とを有し、前記ビット線に接続され、前記ワード線と絶縁されて前記ワード線の側面側に配置されたメモリ素子とを備え、前記メモリ素子に第1の書き込み電流を流すことで前記ヒーター層を加熱し、前記ヒーター層の熱で前記磁気抵抗効果素子を加熱することで前記磁気抵抗効果素子の磁化反転閾値を下げる第1のステップと、前記ワード線に第2の書き込み電流を流し、前記第2の書き込み電流により発生した磁場で前記記録層の前記磁化方向を反転させる第2のステップとを具備する。
本発明の第3の視点による磁気ランダムアクセスメモリの製造方法は、第1の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜内にコンタクトを形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜上に第1及び第2のワード線を形成する工程と、前記第1及び第2のワード線の周囲に第2の層間絶縁膜を堆積する工程と、前記第1及び第2のワード線間の前記第2の層間絶縁膜を除去し、前記コンタクトを露出する溝を形成する工程と、前記溝内に磁気抵抗効果素子とヒーター層とを有するメモリ素子を形成する工程と、前記メモリ素子に接続するビット線を形成する工程とを具備する。
本発明によれば、セルの微細化を図りつつ、書き込み電流を低減することが可能な磁気ランダムアクセスメモリ、その書き込み方法及びその製造方法を提供できる。
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
[1]第1の実施形態
[1−1]構造
図1は、本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの平面図を示す。図2は、図1のII−II線に沿った断面図を示す。以下に、第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリについて説明する。ここでは、特に、メモリ素子MC1及びワード線WL2を例に挙げて説明する。
図1及び図2に示すように、X方向にビット線BLが延在され、Y方向(例えばX方向と交差する方向)にワード線WL1、WL2、WL3が延在されている。ワード線WL1、WL2、WL3は、互いに離間して平行に延在している。ワード線WL1、WL2、WL3には、例えばAlCu、Cuなどの低抵抗メタル材料が使われている。
ビット線BLには、複数のメモリ素子MC1、MC2が接続されている。メモリ素子MC1はワード線WL1、WL2に挟まれ、メモリ素子MC2はワード線WL2、WL3に挟まれている。
メモリ素子MC1は、MTJ素子MTJ1とヒーター層HT1とを有する。MTJ素子MTJ1及びヒーター層HT1は、互いに直接接した積層構造となっている。メモリ素子MC1の側面側には、ワード線WL1、WL2がそれぞれ配置されている。
本例では、ヒーター層HT1上にMTJ素子MTJ1が積層されている。このため、MTJ素子MTJ1は、ビット線コンタクトBCを介してビット線BLに接続されている。一方、ヒーター層HT1はコンタクト26、22を介してトランジスタ(例えばMOSFET)Tr1に接続されている。
ヒーター層HT1は、コンタクト26上だけでなく、溝24の側面にも形成されている。従って、ヒーター層HT1の断面は、凹形状になっている。この凹形状は、例えば、底面よりも開口が広がっている。MTJ素子MTJ1は、ヒーター層HT1の凹部内を埋め込むように形成されている。MTJ素子MTJ1の断面は、例えば、底面から上面に向かって太くなる逆台形型である。尚、ヒーター層HT1とMTJ素子MTJ1の積層順は逆でもよく、この場合、MTJ素子MTJ1の断面が凹形状となり、ヒーター層HT1が逆台形型になる。MTJ素子MTJ1又はヒーター層HT1の断面は、加工の利便性からやや逆台形型になっていることが望ましいが、例えば長方形であってもよい。
コンタクト26は、ワード線WL1、WL2間の溝24の下部を埋め込むように形成されている。例えば、ワード線WL1、WL2の断面は底面から上面に向かって細くなる台形型であるのに対し、コンタクト26の断面は底面から上面に向かって太くなる逆台形型になっている。尚、コンタクト26及びワード線WL1、WL2の断面は、加工の利便性からやや台形型になっていることが望ましいが、例えば長方形であってもよい。コンタクト26は、導電材で形成してもよいし、軟磁性材で形成してもよい。後者の場合、ヨーク効果を高めることができる。
ワード線WL2の下面には下部ヨーク(Yoke)層YK−L2が形成され、ワード線WL2の上面には上部ヨーク層YK−A2が形成されている。これらヨーク層YK−L2、YK−A2は、ワード線WL2が発生する磁界を収束させるために、例えばNiFeなどの軟磁性材料で形成されている。本例において、ヨーク層は、ワード線WL2の上面及び下面のみに形成し、ワード線WL2の側面に形成していない。これは、磁場をワード線WL中に閉じ込めないためと、軟磁性体からなるコンタクト26自体がヨーク層の一部としての役割を兼ねて全体として閉磁路を形成し、MTJ素子への磁場印加効率を最大限高めるためである。
下部ヨーク層YK−L2下には下部絶縁膜LI2が形成され、上部ヨーク層YK−A2上には上部絶縁膜TI2が形成されている。下部絶縁膜LI2、下部ヨーク層YK−L2、ワード線WL2、上部ヨーク層YK−A2及び上部絶縁膜TI2からなる積層構造の側面には、側壁絶縁膜SW2a、SW2bがそれぞれ形成されている。
ワード線WL1のメモリ素子MC1と対向する側壁絶縁膜SW1bとワード線WL2のメモリ素子MC1と対向する側壁絶縁膜SW2aとは、ワード線WL1、WL2間のコンタクト26及びメモリ素子MC1(本例の場合はヒーター層HT1)と直接接している。メモリ素子MC1は、側壁絶縁膜SW1b、SW2aによって、ワード線WL1、WL2と絶縁されている。
上部絶縁膜TI2の膜厚Aは、側壁絶縁膜SW2a、SW2bの膜厚Bよりも厚いことが望ましい。これは、溝24を形成するためのエッチングによりワード線WL2及び上部ヨーク層YK−A2の上端部等が削れることを、上部絶縁膜TI2で十分に防止するためである。
上部絶縁膜TI2の膜厚Aと側壁絶縁膜SW2a、SW2bの膜厚Bとの関係は、例えば、A×1/3≦B≦A×1/2を満たすことが望ましい。ここで、下限値は、主に溝24の形成時のエッチング選択比と絶縁耐圧とに基づいて規定される。上限値は、溝24の形成時のエッチングの際、溝24の最低限の幅(特に溝24のサイドの幅)が確保できるように規定される。
側壁絶縁膜SW2a、SW2bの膜厚は、例えば10nmから50nm程度である。この側壁絶縁膜SW2a、SW2bの膜厚は、エッチング時のダメージ吸収と絶縁耐圧により調整される。
上部絶縁膜TI2と側壁絶縁膜SW2a、SW2bとは、プロセスの容易上、同じ材料が望ましい。
下部絶縁膜LI1、下部ヨーク層YK−L1、ワード線WL1、上部ヨーク層YK−A1及び上部絶縁膜TI1からなる第1の積層部、下部絶縁膜LI2、下部ヨーク層YK−L2、ワード線WL2、上部ヨーク層YK−A2及び上部絶縁膜TI2からなる第2の積層部、下部絶縁膜LI3、下部ヨーク層YK−L3、ワード線WL3、上部ヨーク層YK−A3及び上部絶縁膜TI3からなる第3の積層部は、同一の層間絶縁膜21上に配置されている。
上記第1乃至第3の積層部は、2つのメモリ素子MC1、MC2に対応して配置されている。第1の積層部のメモリ素子MC1と反対側の側面及び第3の積層部のメモリ素子MC2と反対側の側面には、メモリ素子は存在せず、層間絶縁膜23が埋め込まれている。この層間絶縁膜23の上面は、第1乃至第3の積層部の上部絶縁膜TI1、TI2、TI3、MTJ素子MTJ1、MTJ2の上面と一致している。
尚、軟磁性材料の相互拡散による悪影響を防ぐために、TaやTaNなどのバリアメタル膜をヨーク層に接して形成してもよい。具体的には、ワード線WL2と下部ヨーク層YK−L2との間にバリアメタル膜を設け、ワード線WL2と上部ヨーク層YK−A2との間にバリアメタル膜を設けてもよい。また、下部ヨーク層YK−L2と下部絶縁膜LI2との間にバリアメタル膜を設け、上部ヨーク層YK−A2と上部絶縁膜TI2との間にバリアメタル膜を設けてもよい。
[1−2]製造方法
図3A乃至図3Fは、本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程の断面図を示す。以下に、第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造方法について説明する。
まず、図3Aに示すように、通常のLSIプロセスを用いて、不純物がドープされたシリコン基板(図示せず)上にトランジスタ(図示せず)が形成される。次に、トランジスタ上に層間絶縁膜21が堆積され、平坦化される。この層間絶縁膜21としては、BPSG(Boron Phosphorous Silicate Glass)やTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)を用いたSiO膜が挙げられる。次に、通常のRIE(Reactive Ion Etching)プロセスを用いて、トランジスタのソース/ドレインを露出するコンタクトホールが層間絶縁膜21内に形成される。次に、コンタクトホール内にTiやTiNなどのバリアメタル膜(図示せず)が形成され、このバリアメタル膜上にCVD(Chemical Vapor Deposition)などでWからなる導電材料が充填される。その後、バリアメタル膜及び導電材料が平坦化され、層間絶縁膜21が露出される。これにより、トランジスタのソース/ドレインに接続するコンタクト22が形成される。
次に、図3Bに示すように、層間絶縁膜21及びコンタクト22上に下部絶縁膜LI、下部ヨーク層YK−L、ワード線材料WL、上部ヨーク層YK−A、上部絶縁膜TIが順に堆積される。下部絶縁膜LI/下部ヨーク層YK−L/ワード線材料WL/上部ヨーク層YK−A/上部絶縁膜TIの積層材料としては、例えば、SiOx/NiFe/AlCu/NiFe/SiOxなどが挙げられる。
次に、通常のリソグラフィープロセスにより、上部絶縁膜TI上にワード線パタン用のレジストが形成(図示せず)され、このレジストを用いて直接又はハードマスク転写によってRIEなどのエッチング技術を用いて積層材料が加工される。これにより、ワード線WL1、WL2、WL3の積層部が形成される。
次に、上部絶縁膜TI1、TI2、TI3、層間絶縁膜21及びコンタクト22上に例えばSiOxやSiNなどの側壁絶縁膜SWが堆積される。その後、ワード線WL1、WL2、WL3の積層部の側面のみに側壁絶縁膜SW1a、SW1b、SW2a、SW2b、SW3a、SW3bが残るように除去される。
尚、ワード線WLの材料としてSiOxの変わりにSiNやSiOx/SiNなどの積層膜でもよい。NiFeとSiOx、AlCuの間にTaやTaNなどのバリアメタルを挿入してもよい。AlCuの替わりにCuやDoped−poly−Si、WSiなどの合金材料を用いてもよい。
次に、図3Cに示すように、プラズマCVD法やHDP法により、上部絶縁膜TI1、TI2、TI3、層間絶縁膜21及びコンタクト22上にSiOx膜等からなる層間絶縁膜23が堆積される。その後、CMP(Chemical Mechanical Polish)やエッチバック法により層間絶縁膜23を平坦化し、上部絶縁膜TI1、TI2、TI3を露出させる。
次に、図3Dに示すように、フォトリソグラフィによってセル形成部のみを露出させたフォトレジストマスク(図示せず)が形成され、このマスクを用いて層間絶縁膜23がRIEなどの異方性エッチングで除去される。これにより、コンタクト22を露出する溝24が形成される。
次に、図3Eに示すように、全面にコンタクト材25が堆積され、このコンタクト材25で溝24内が埋め込まれる。このコンタクト材25としては、Doped−Poly−Siの導電材料、Ta、TiNなどの金属材料、NiFeなどの導電性軟磁性材料が挙げられる。
次に、図3Fに示すように、CMPとRIEなどの異方性エッチング技術によりコンタクト材25をエッチバックし、ワード線WL1、WL2、WL3の所望の高さに加工されたコンタクト26が形成される。続いて、コンタクト26、上部絶縁膜TI1、TI2、TI3及び層間絶縁膜23上にMTJ材料MTJ及びヒーター材料HTが堆積される。
ここで、MTJ材料MTJとしては、記録層は例えばNiFeなどの軟磁性材料を用い、トンネルバリア層は例えばAlOxなどの絶縁材料を用い、固定層は例えばPtMnなどの反強磁性層上にCoFe等の軟磁性材料やCoFe/Ru/CoFeなどの軟磁性/非磁性/軟磁性の積層フェリ構造を用いて形成される。
次に、図2に示すように、CMP法を用いて、上部絶縁膜TI1、TI2、TI3及び層間絶縁膜23上のMTJ材料MTJ、ヒーター材料HTが除去される。これにより、溝24内のみにメモリ素子MC1、MC2が形成される。
次に、メモリ素子MC1、MC2、上部絶縁膜TI1、TI2、TI3及び層間絶縁膜23上に層間絶縁膜27が堆積され、平坦化される。次に、通常のリソグラフィー法とRIE技術を用いて層間絶縁膜27内にコンタクトホールが形成される。次に、コンタクトホール内及び層間絶縁膜27上にバリアメタル膜(図示せず)及びメタル材料が堆積され、平坦化される。これにより、ビット線コンタクトBCが形成される。次に、ビット線コンタクトBC及び層間絶縁膜27上にメタル材料が堆積され、このメタル材料が通常のリソグラフィー法とRIE技術を用いて加工される。これにより、ビット線BLが形成される。ビット線BLのメタル材料としては、例えば、AlCuやTi/AlCu/Tiなどが挙げられる。
[1−3]メモリ素子
図4は、本発明の第1の実施形態に係るメモリ素子の模式的な断面図を示す。図5(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る“0”、“1”状態のMTJ素子の模式的な断面図を示す。以下に、第1の実施形態に係るメモリ素子について説明する。
図4に示すように、メモリ素子MCは、MTJ素子MTJとヒーター層HTとを有している。MTJ素子MTJとヒーター層HTは直接接していることが望ましい。さらに、熱効率を高めるために、ヒーター層THは記録層13と直接接していることが望ましい。
MTJ素子MTJは、磁化方向が固定された固定層(ピン層)11と、磁化方向が反転可能な記録層(フリー層)13と、固定層11及び記録層13間に配置された非磁性層(トンネルバリア層)12とを有する。固定層11及び記録層13の磁化方向は、膜面に対して垂直方向を向いている、いわゆる垂直磁化型のMTJ素子である。
図5(a)に示すように、MTJ素子MTJの固定層11及び記録層13の磁化方向が平行(同じ向き)となった場合、非磁性層12のトンネル抵抗は最も低くなる。この状態を、例えば“0”状態とする。一方、図5(b)に示すように、MTJ素子MTJの固定層11及び記録層13の磁化方向が反平行(逆向き)となった場合、非磁性層12のトンネル抵抗は最も高くなる。この状態を、例えば“1”状態とする。
[1−4]書き込み動作
図6及び図7は、本発明の第1の実施形態に係る書き込み動作の原理を説明するための図を示す。以下に、メモリ素子MC1を選択した場合を例に挙げ、熱アシスト書き込み動作について説明する。
まず、選択されたメモリ素子MC1に対応する一対のビット線BLと書き込みワード線WL2がデコーダなどを介して選択される。一方、図示はされていないが、この選択されたビット線BLに対応した読み出しワード線が例えばセル選択用のトランジスタTr1のゲート電極につながっており、書き込みワード線WL2に対応して読み出しワード線もデコーダなどを介して選択される。そして、次の第1及び第2のステップが行われる。尚、第1及び第2のステップの順序は、第1のステップを先に始めた後に第2のステップを行ってもよいし、第2のステップを先に始めた後に第1のステップを行ってもよいし、第1及び第2のステップを同時に始めてもよい。
第1のステップとして、選択されたメモリ素子MC1に対応するワード線WL2に書き込み電流I1を流す。ここで、ワード線WL2にはヨーク層YK−A2、YK−L2が設けられているため、このワード線WL2を取り囲む磁気的な閉ループが形成される。このため、収束された電流磁場Hがメモリ素子MC1に印加される。
第2のステップとして、選択されたビット線BLから選択されたトランジスタTr1のチャネルを介してシンク側(図示せず)にビット線電流I2を流す。このビット線電流I2がヒーター層HT1を加熱し、このヒーター層HT1の熱により近接するMTJ素子MTJ1の記録層が加熱される。その結果、MTJ素子MTJ1の保持力が低下する。
上記第1及び第2のステップの書き込み動作において、第1のステップにおける電流磁場Hは、書き込みワード線WL2の右側の非選択のメモリ素子MC2などにも印加される。しかし、選択されたメモリ素子MC1はビット線電流I2によって保持力が低下しているのに対して、非選択のメモリ素子MC2や、異なるビット線に接続されたその他のメモリ素子にはビット線電流I2が流れていないため保持力は低下していない。このため、保持力が低下した記録層の磁化のみが反転するような値を書き込み電流I1に予め設定しておくことで、選択セルのみに磁化反転を起こすことができるようになる。
以上のように、選択されたメモリ素子MC1にビット線電流I2を流し、ヒーター層HT1の熱により磁化反転閾値を下げることで、所定値の書き込み電流I1による磁場Hで選択セルのみにデータを書き込むことが可能となる。
但し、固定層及び記録層の磁化方向は、膜面に対して垂直方向を向くことが望ましい。つまり、書き込み電流I1による磁場Hが磁化方向に対して平行又は反平行に印加されるようにする。
セルに書き込むデータの“0”、“1”の選択は、書き込みワード線WL2に流す電流I1の向きを変え、垂直な磁化方向を有する記録層に印加される磁場Hの方向を反転させることによって選択することが可能となる。つまり、“0”、“1”の一方のデータを書き込む場合は、図6に示すように、ワード線WL2に紙面奥方向に電流I1を流すことで、時計回りの磁場Hを発生させ、メモリ素子MC1の記録層に上向きの磁場を印加する。一方、“0”、“1”の他方のデータを書き込む場合は、図7に示すように、ワード線WL2に紙面手前方向に電流I1を流すことで、反時計回りの磁場Hを発生させ、メモリ素子MC1の記録層に下向きの磁場を印加する。
尚、ビット線電流I2の流す方向は、ビット線BLからトランジスタTr1へ向かう方向に限定されず、トランジスタTr1からビット線BLへ向かう方向に流してもよい。
[1−5]読み出し動作
本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの読み出し動作では、磁気抵抗(Magneto Resistive)効果を利用する。
選択セルに対応したビット線BLと、読み出しワード線を選択し、読み出し用の選択トランジスタTrをオン状態にする。そして、ビット線BLとソース線に電圧を印加することによってMTJ素子MTJに読み出し電流を流す。この読み出し電流に基づいてMTJ素子MTJの抵抗値を読み出し、センスアンプを介した増幅動作によって、“0”、“1”の記録状態を判別する。
尚、読み出し動作時は、定電圧を印加して電流値を読み出してもよいし、定電流を印加して電圧値を読み出してもよい。
[1−6]MTJ素子
本実施形態の熱アシスト書き込み方式を採用する場合には、MTJ素子に関して、第1に、熱アシストを加えた場合の保磁力とそれを加えない場合の保磁力との比ができるだけ大きく、第2に、特定温度を境にして急激に保磁力が変化する、というような特性を持たせることが望ましい。これは、熱アシストされた隣接ビット線からの熱伝導による温度上昇と、熱アシスト書き込みを行ったビット線の冷却過程における熱擾乱耐性を確保するためである。
以下では、そのような特性を実現するための技術について説明する。
MTJ素子の基本構造は、固定層11及び記録層13によりトンネルバリア層(絶縁層)12を挟み込んだ構造である。
ここで、まず、高保磁力を有する磁性材料を用いて固定層11を構成し、かつ、書き込み時の保磁力が固定層11の保持力よりも小さくなるような磁性材料を用いて記録層13を構成する。
尚、記録層13に関しては、熱アシストを加えた場合の保磁力とそれを加えない場合の保磁力との比を大きくするために、複数の磁性材料から構成するようにしてもよい。
次に、特定温度を境にして保磁力が急激に変化する特性を実現するために、記録層13に隣接して機能層50なるものを新たに設けてもよい。
図8(a)に示すように、機能層50は、トンネルバリア層12と記録層13との間に配置してもよい。図8(b)に示すように、機能層50は、記録層13のトンネルバリア層12側ではない側の面上に配置した方がより好ましい。機能層50は、記録層13とヒーター層HTとの間に配置することが望ましい。
機能層50としては、例えば、特定温度Tfを境にして、常磁性から強磁性、又は、反強磁性から強磁性へと、その性質が変化する材料を用いる。
ここで、特定温度Tfは、常温Tnよりも高く、かつ、常温Tnに対して十分なマージンを確保できている必要がある。また、特定温度Tfは、書き込み時におけるMTJ素子の温度、即ち、記録温度Twよりも低く、かつ、記録温度Twに対して十分なマージンを確保できている必要がある。
例えば、反強磁性−強磁性転移を示す材料としては、Fe−Rh、Fe−RhにCo、Ni、Pd、Pt、Irなどの添加物を添加した合金、Mn−Rh、Mn−Cr−Sb、Mn−V−Sb、Mn−Co−Sb、Mn−Cu−Sb、Mn−Zn−Sb、Mn−Ge−Sb、Mn−As−Sbなどがある。これらの材料のうちから、記録温度Twとの相性がよい最適な材料を選択する。
また、機能層50として、常温付近に補償温度(補償点)Tcompを有するフェリ磁性体を用いてもよい。フェリ磁性を示す材料として、フェリ磁性体を薄膜化したものを用いてもよい。このような材料としては、例えば、Tb−Fe、Tb−Fe−Co、Tb−Co、Gd−Tb−Fe−Co、Gd−Dy−Fe−Co、Nd−Fe−Co、Nd−Tb−Fe−Coなどのアモルファス希土類−遷移金属合金薄膜や、CrPtのような規則合金などがある。
また、MFe(Mは、Mn、Fe、Co、Ni、Co、Mg、Zn、Cdのうちの1つ)、LiFeなどのフェライトや、多元系フェライトなどもフェリ磁性体となることが知られている。これらのうちから、常温付近に補償点を有するものを、本発明の例に用いられる機能層50(フェリ磁性体)として適用する。
機能層50は、記録層13に接触して形成される。そこで、機能層50と記録層13との強磁性交換結合は、例えば、真空中において、スパッタ法により両者を連続して形成することにより実現できる。
本発明の例によれば、書き込み時に、選択されたMTJ素子の記録層13の温度を熱アシストにより記録温度Twまで上昇させ、一時的に記録層13の保磁力(磁気異方性エネルギー)を減少させる。非選択のMTJ素子については、誤書き込みを防止するために、常温Tnを維持し、記録層13の保磁力を高い値のままにする。
書き込み時以外においては、熱揺らぎによるMTJ素子の劣化を防ぐために、MTJ素子を常温Tnに維持し、高い保磁力を確保する。
[A]高い保磁力を持つ磁性材料は、1×10erg/cc以上の高い磁気異方性エネルギー密度を持つ材料により構成される。
以下、その材料例について説明する。
(1)例1
「Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)のうちの少なくとも1つと、Cr(クロム)、Pt(白金)、Pd(パラジウム)のうちの少なくとも1つとを含む合金からなるもの」
規則合金としては、Fe(50)Pt(50)、Fe(50)Pd(50)、Co(50)Pt(50)などがある。不規則合金としては、CoCr合金、CoPt合金、CoCrPt合金、CoCrPtTa合金、CoCrNb合金などがある。
(2)例2
「Fe、Co、Niのうちの少なくとも1つ又はこれらのうちの1つを含む合金と、Pd、Ptのうちの1つ又はこれらのうちの1つを含む合金とが、交互に積層された構造を持つもの」
例えば、Co/Pt人工格子、Co/Pd人工格子、CoCr/Pt人工格子などがある。Co/Pt人工格子を使用した場合及びCo/Pd人工格子を使用した場合においては、抵抗変化率(MR比)は、約40%、という大きな値を実現できる。
(3)例3
「希土類金属のうちの少なくとも1つ、例えば、Tb(テルビウム)、Dy(ジスプロシウム)、又は、Gd(ガドリニウム)と、遷移金属のうちの少なくとも1つとからなるアモルファス合金」
例えば、TbFe、TbCo、TbFeCo、DyTbFeCo、GdTbCoなどがある。
[B]記録層13は、上述のような高い保磁力を持つ磁性材料から構成することもできるし、組成比の調整、不純物の添加、厚さの調整などを行って、上述のような高い保磁力を持つ磁性材料よりも磁気異方性エネルギー密度が小さい磁性材料から構成してもよい。
以下、その材料例について説明する。
(1)例1
「Fe、Co、Niのうちの少なくとも1つと、Cr、Pt、Pdのうちの少なくとも1つとを含む合金に、不純物を添加したもの」
規則合金としては、Fe(50)Pt(50)、Fe(50)Pd(50)、又は、Co(50)Pt(50)に、Cu、Cr、Agなどの不純物を加えて磁気異方性エネルギー密度を低下させたものなどがある。不規則合金としては、CoCr合金、CoPt合金、CoCrPt合金、CoCrPtTa合金、又は、CoCrNb合金について、非磁性元素の割合を増加させて磁気異方性エネルギー密度を低下させたものなどがある。
(2)例2
「Fe、Co、Niのうちの少なくとも1つ又はこれらのうちの1つを含む合金と、Pd、Ptのうちの1つ又はこれらのうちの1つを含む合金とが、交互に積層された構造を持つものであって、前者の元素若しくは合金からなる層の厚さ、又は、後者の元素若しくは合金からなる層の厚さを調整したもの」
Fe、Co、Niのうちの少なくとも1つ又はこれらのうちの1つを含む合金についての厚さの最適値と、Pd、Ptのうちの1つ又はこれらのうちの1つを含む合金についての厚さの最適値とが存在し、厚さがこれら最適値から離れるに従い、磁気異方性エネルギー密度は、次第に低下する。
(3)例3
「希土類金属のうちの少なくとも1つ、例えば、Tb(テルビウム)、Dy(ジスプロシウム)、又は、Gd(ガドリニウム)と、遷移金属のうちの少なくとも1つとからなるアモルファス合金の組成比を調整したもの」
例えば、TbFe、TbCo、TbFeCo、DyTbFeCo、GdTbCoなどのアモルファス合金の組成比を調整し、磁気異方性エネルギー密度を小さくしたものがある。
[C]ヨーク材(軟磁性材料)上にMTJ素子を形成する場合、ヨーク材とMTJ素子との間には、原子の拡散防止機能及び両者を交換結合させない機能を持つバッファ層、例えば、Ta、TiN、TaNなどからなる導電層が形成される。
記録層13として、例えば、Co/Pt人工格子を用いる場合、CoとPtの厚さを調節することにより、MTJ素子の保磁力を調節できる。
機能層50としては、結晶構造に左右されないRE−TMアモルファス合金を用いることができる。ここで、温度の上昇に伴い、保磁力が小さくなるように、RE−TEアモルファス合金の組成を調整すれば、RE−TEアモルファス合金に記録層13としての機能を持たせることもできる。この場合、MR比を大きくするために、トンネルバリア層12と強磁性層(記録層13及び固定層11)との界面に、Co、Fe、Ni、又は、これらの合金を配置する。
固定層11として、例えば、FePt、CoPtなどの規則合金を用いる場合、垂直磁気異方性を発生させるためには、fct(001)面を配向させる必要がある。このため、結晶配向制御層として、数nm程度のMgOからなる極薄下地層を用いることが好ましい。MgOの他にも、格子定数が0.28nm、0.40nm、0.56nm程度のfcc構造、bcc構造をもつ元素、化合物、例えば、Pt、Pd、Ag、Au、Al、Cu、Cr、Fe等、あるいはそれらの合金等を用いることができる。ボトムピン構造の場合には、ヨーク材と固定層11との間に結晶配向制御層を配置すればよい。結晶配向制御層とヨーク材との間には、例えば、Ta、TiN、TaNなどからなるバッファ層が配置されていてもよい。トップピン構造の場合には、バリア層にfcc(100)面が配向したMgOを用いることが好ましい。この場合、MRが劣化しない程度に上述した結晶配向制御層をさらに積層してもよい。
記録層13として、FePt、CoPtなどの規則合金を用いる場合にも同様にfct(001)面を配向させる必要がある。トップピン(ボトムフリー)構造の場合には、ヨーク材と固定層11との間に結晶配向制御層を配置すればよい。結晶配向制御層とヨーク材との間には、例えば、Ta、TiN、TaNなどからなるバッファ層が配置されていてもよい。ボトムピン(トップフリー)構造の場合には、バリア層にfcc(100)面が配向したMgOを用いることが好ましい。この場合、MRが劣化しない程度に上述した結晶配向制御層をさらに積層してもよい。
記録層13として、例えば、FePt、CoPtなどの規則合金を用いる場合、記録層13に付加する機能層50には、(001)面の格子定数が記録層13のそれに近いFeRhを用いる。
記録層13として、例えば、Co/Pt人工格子又はCo/Pd人工格子を用いる場合においても、FeRhを機能層50として用いることができる。
次に、本実施形態に係るMTJ素子の構造例について説明する。
図9(a)は、本発明の第1の実施形態に係るMTJ素子の第1の例を示す断面図である。第1の例に係るMTJ素子は、シングルジャンクション型と呼ばれているMTJ素子である。以下に、MTJ素子の第1の例について説明する。
図9(a)に示すように、下地層150上には、反強磁性層151、強磁性層152、トンネル障壁層153、強磁性層154及び保護層155が順次形成されている。
本例では、強磁性層152が磁化の向きが固定される固定層(ピン層、固着層)として機能し、強磁性層154が磁化の向きが反転する記録層(フリー層)として機能する。反強磁性層151は、強磁性層152の磁化の向きを固定する層である。固定層として機能する強磁性層152の磁化の向きは、例えば反強磁性層151を用いて固定してもよい。
尚、下地層150は、例えば強磁性層や反強磁性層を形成し易くしたり、保護したりするための層であり、必要に応じて設けられる。保護層155は、例えば強磁性層や反強磁性層を保護するための層であり、下地層150と同様、必要に応じて設けられる。保護層155は、例えばハードマスク層を利用して形成されてもよい。これら下地層150及び保護層155に関する事項は、以下に説明する第2〜第4の例においても同様である。
図9(b)は、本発明の第1の実施形態に係るMTJ素子の第2の例を示す断面図である。第2の例に係るMTJ素子は、ダブルジャンクション型と呼ばれているMTJ素子である。以下に、MTJ素子の第2の例について説明する。
図9(b)に示すように、下地層150上には、反強磁性層151−1、強磁性層152−1、トンネル障壁層153−1、強磁性層154、トンネル障壁層153−2、強磁性層152−2、反強磁性層151−2、及び保護層155が順次形成されている。
本例では、強磁性層152−1、152−2が固定層として機能し、強磁性層154が記録層として機能する。反強磁性層151−1は、強磁性層152−1の磁化の向きを固定する層であり、反強磁性層151−2は、強磁性層152−2の磁化の向きを固定する層である。
本例のようなダブルジャンクション型のMTJ素子は、例えば図9(a)に示すシングルジャンクション型のMTJ素子と比較して、低抵抗時における抵抗値と高抵抗時における抵抗値との比、いわゆるMR比(magneto-resistance ratio)をさらに大きくできる、という利点がある。
尚、固定層及び記録層は、それぞれ、強磁性層/非磁性層/強磁性層のように非磁性層を挟んで強磁性層を2層含む構造や、強磁性層/非磁性層/強磁性層/非磁性層/強磁性層のように強磁性層を3層含む構造、さらには、これを拡張して更に多くの強磁性層を含む構造も含まれる。但し、スピン注入型のダブルジャンクション構造においては、強磁性層152−1、152−2のうち一方は奇数、他方は偶数の強磁性層を含む多層構造であることが望ましい。例えば、強磁性層152−1は2層の強磁性層を含み、強磁性層152−2は3層の強磁性層を含む構造となる。
図9(c)は、本発明の第1の実施形態に係るMTJ素子の第3の例を示す断面図である。第3の例に係るMTJ素子は、第1の例に係るMTJ素子の強磁性層152、154を、強磁性層と非磁性層とのスタック構造としたものである。以下に、MTJ素子の第3の例について説明する。
図9(c)に示すように、第3の例に係るMTJ素子のスタック構造としては、強磁性層/非磁性層/強磁性層の三層膜を挙げることができる。本例では、強磁性層152が強磁性層161/非磁性層162/強磁性層163の三層膜とされ、強磁性層154が強磁性層164/非磁性層165/強磁性層166の三層膜とされている。
固定層として機能する強磁性層152をスタック構造とした場合、例えば強磁性層161/非磁性層162/強磁性層163の三層膜とした場合、強磁性層161と強磁性層163との間に、非磁性層162を介して反強磁性結合を生じさせるのがよい。さらに上記三層膜に接して反強磁性層151を設ける。このような構造とすることで、固定層として機能する強磁性層152、特に強磁性層163の磁化の向きをより固く固定できる、という利点を得ることができる。この利点により、強磁性層152、特に強磁性層163は、電流磁界の影響を受け難くなり、固定層として機能する強磁性層152の磁化の向きが、不慮に反転することを抑制することができる。
また、記録層として機能する強磁性層154をスタック構造とした場合、例えば強磁性層164/非磁性層165/強磁性層166の三層膜とした場合にも、強磁性層164と強磁性層166との間に、非磁性層165を介して反強磁性結合を生じさせておくのがよい。この場合、磁束が上記三層膜内で閉じるので、例えば磁極に起因したスイッチング磁界の増大を抑制することができる。この結果、例えばメモリセルの大きさ、あるいはMTJ素子の大きさがサブミクロン以下になっても、例えば反磁界による電流磁界に起因した消費電力の増大を抑えることができる、という利点を得ることができる。
また、記録層として機能する強磁性層154は、ソフト強磁性層と強磁性層とのスタック構造とすることも可能である。ここで述べるソフト強磁性層とは、例えば強磁性層に比較して、磁化の向きがより反転し易い層のことである。
強磁性層154を、ソフト強磁性層と強磁性層とのスタック構造とした場合、電流磁場配線、例えばビット線に近い方に、ソフト強磁性層が配置される。
このスタック構造には、非磁性層をさらに含ませることも可能である。例えば本例のように、強磁性層164/非磁性層165/強磁性層166の三層膜である場合、例えば強磁性層166を、ソフト強磁性層とすることもできる。
本例では、強磁性層152、154それぞれをスタック構造としているが、強磁性層152のみ、あるいは強磁性層154のみをスタック構造としてもよい。
図9(d)及び(e)は、本発明の第1の実施形態に係るMTJ素子の第4の例を示す断面図である。第4の例に係るMTJ素子は、第1及び第2の例に係るMTJ素子の反強磁性層151を省略し、保持力差型構造の例である。以下に、MTJ素子の第4の例について説明する。
図9(d)及び(e)に示すように、固定層として機能する強磁性層152に隣接して反強磁性層151を設けていない。この場合、固定層として機能する強磁性層152の保持力を、記録層として機能する強磁性層154の保持力よりも十分大きくしている。
尚、図9(a)乃至(e)において図示する“MAGNET”は、“FERROMAGNET(フェロマグネット)”と“FERRIMAGNET(フェリマグネット)”の両方を含むものとする。
尚、図8(a)及び(b)の説明では、シングルジャンクション構造に機能層50を適用した例を説明したが、ダブルジャンクション構造の場合にも機能層50を設けてもよい。この場合、トンネルバリア層が2層存在するので、一方のトンネルバリア層側、又は両方のトンネルバリア層に、図8(a)及び(b)のように機能層を挿入することも可能である。
[1−7]ヒーター層
ヒーター層HTは、メモリ素子MCを介してビット線BLとトランジスタTr間に電流I2を流すことで加熱される。このようなヒーター層HTの材料としては、次のようなものが挙げられる。これらの材料の中から必要加熱温度やプロセスインテグレーションによって最適な選択を行う。
(a)Ni−Cr、Ni−Cr−Fe系の合金、又はこれらに少量のSiを添加した合金
(b)Cu−Ni、Cu−Ni−Zn−W系の合金
(c)W、W−Th酸化物、W−Mo系、W−Re等のW系合金
(d)Ta、Ta−W−Hf等のTa系合金
(e)Ti−Al−酸化物合金
[1−8]効果
上記第1の実施形態における第1の効果として、書き込み効率を向上し、書き込み電流の低減を図ることができる。
通常のMRAMセルでは、MTJ素子の上方又は下方に書き込みワード線が配置され、記録層である軟磁性材料部は薄膜で形成され、磁性層の磁化は膜面に対して水平方向を向いている。従って、書き込み用の電流磁場がこの薄膜に対して水平方向からの入射になり、書き込み効率が悪い。
これに対し、本実施形態では、MTJ素子MTJの側面側に書き込みワード線WLを形成することで、記録層13の膜面に対して垂直方向に書き込み用の電流磁場を印加できる。このため、MTJ素子MTJに対する磁界の発生効率は、従来の100倍以上になる。しかし、薄膜磁性層の磁化を膜面に対して垂直方向に向けるには、通常、その静磁エネルギー(2πMs)より大きな垂直磁気異方性エネルギーKuを持たせなくてはならないので、反転磁界Hswが数千Oeと大きくなる。そのため、本実施形態では、MTJ素子MTJの上下を軟磁性体によるヨーク層で挟み込むことによって静磁エネルギーを低減し、垂直磁気異方性エネルギーKuを低減し、反転磁界Hswを100Oe程度にしても磁性層の磁化を垂直方向に保つことができる。
また、本実施形態では、書き込みワード線WLの発生する磁束を収束させるために、書き込みワード線WLの上下に軟磁性材料からなるヨーク層YK−A、YK−Lを設け、磁気的な閉ループを形成することによって、書き込みに必要な電流を大幅に低減することができる。
さらに、本実施形態では、MTJ素子MTJと積層してヒーター層HTを設けている。このため、書き込み動作時、このヒーター層HTが書き込み電流によって熱を発生し、MTJ素子MTJの保持力を弱めることで磁化反転閾値を下げることが可能である。これにより、低電流による書き込み動作でも磁化反転が可能となる。
実際の計算の一例として、従来の水平磁化型の記録層のMRAMのセルでは、反転磁界Hswを30Oeで、電流磁場発生効率を5[Oe/mA]とすると、書き込み電流は30/5=6mA程度となる。これに対し、本実施形態では、100Oeの反転磁界Hswを持つ記録層を100倍の発生効率の磁界で書き込める。このため、従来型の1/30、すなわち0.5mA程度の書き込み電流で動作可能なことになり、書き込み電流を大幅に低減することが可能である。
上記第1の実施形態における第2の効果として、セルの微細化を図ることができる。
結晶磁気異方性によって磁性膜の磁化を膜面に対して垂直方向に向ける場合、反転磁界Hswは磁性体の形状には左右されないので、セルを構成する磁性体のパタンサイズが小さくなっても反転磁界Hswが変わらないことになる。このため、従来型のMRAMと比較して、微細化に非常に有利なセルを構成することが可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、垂直磁化型の記録層13とヒーター層HTとを積層してメモリ素子MCを形成し、このセルに書き込むためのワード線WLの上下にヨーク層YK−A、YK−Lを設けたヨーク構造を形成している。そして、メモリ素子MCとヨーク構造とを自己整合的に一体形成することにより、高密度化かつ低電流化が可能な磁気ランダムアクセスメモリを提供できる。
[2]第2の実施形態
第2の実施形態は、ヨーク効果を高めるために、メモリ素子上に軟磁性層を設けた例である。
[2−1]構造
図10は、本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの平面図を示す。図11は、図10のXI−XI線に沿った断面図を示す。以下に、第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリについて説明する。
図10及び図11に示すように、第2の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、書き込みワード線WL間の溝24内のメモリ素子MC上に、軟磁性層30を設けている点である。
軟磁性層30は、図3Fの工程においてメモリ素子MC上に積層した後、CMPで平坦化することで、ワード線WL間に埋め込まれる。軟磁性層30は、ヨーク層YK−A、YK−Lとして用いられる材料で形成されている。
[2−2]効果
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第2の実施形態では、メモリ素子MC上に軟磁性層30を設けている。これにより、書き込み動作時、ワード線WLに流す書き込み電流I1により発生した磁場Hの閉ループがより完全となり、書き込み電流をさらに低減することが可能となる。
[3]第3の実施形態
第3の実施形態は、2ビット分のメモリ素子の端にダミー素子を設けた例である。
[3−1]構造
図12は、本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの平面図を示す。図13は、図12のXIII−XIII線に沿った断面図を示す。以下に、第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリについて説明する。
図12及び図13に示すように、第3の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、2ビットのメモリ素子MC1、MC2を挟むワード線WL1、WL3の外側にダミー素子60を設けた点である。
つまり、第1の実施形態では、ワード線WL1の左側及びワード線WL3の右側は層間絶縁膜23で埋め込まれていた。これに対し、第3の実施形態では、ワード線WL1の左側及びワード線WL3の右側の溝24内には、コンタクト26、ヒーター層HT、MTJ素子MTJ、軟磁性層30が埋め込まれている。但し、この部分におけるヒーター層HT及びMTJ素子MTJはダミー素子60となるため、ビット線BLには接続されていない。
[3−2]製造方法
第3の実施形態における構造の製造方法は、図3Dの工程において、層間絶縁膜23をエッチング除去する際のマスクの形状が第1の実施形態と異なる。
第1の実施形態では、2ビット分のセル領域のみを含むマスクであった。これに対し、本実施形態では、3ビット以上のセルにまたがるマスクとなる。これにより、マスクから露出された層間絶縁膜23が除去され、ワード線WL1の左側及びワード線WL3の右側にも溝24が形成される。このため、その後のプロセスにおいて、セル部と同様に、ワード線WL1の左側及びワード線WL3の右側の溝24内にコンタクト26、ヒーター層HT、MTJ素子MTJ、軟磁性層30が埋め込まれることになる。
[3−3]効果
上記第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第3の実施形態では、ワード線WL1の両側にメモリ素子MC1とダミー素子60が存在し、ワード線WL3の両側にメモリ素子MC2とダミー素子60が存在する。このため、ダミー素子60が存在しない場合と比べて、ワード線WL1、WL3に電流I1を流して発生させた磁場がより完全な閉ループに近づくため、セル動作の安定性を向上できる。
[4]第4の実施形態
第4の実施形態は、メモリ素子MCをワード線WL間に自己整合的に形成しない例である。
[4−1]構造
図14は、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの平面図を示す。図15は、図14のXV−XV線に沿った断面図を示す。以下に、第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリについて説明する。
図14及び図15に示すように、第4の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、ワード線WL間の層間絶縁膜23内に溝40を形成し、この溝40内にメモリ素子MCを形成している点である。
従って、第1の実施形態では、メモリ素子MC及びコンタクト26のビット線方向の幅は、ワード線WLの側壁絶縁膜SW間の距離に等しかった。これに対し、第4の実施形態では、メモリ素子MC及びコンタクト26のビット線方向の幅は、ワード線WLの側壁絶縁膜SW間の距離より狭い。換言すると、メモリ素子MC及びコンタクト26は、ワード線WLの側壁絶縁膜SW間の距離より狭い開口幅を有する溝40内に形成されている。
[4−2]製造方法
第4の実施形態における構造の製造方法は、図3Cの工程後、メモリ素子毎に例えば円形に開口したマスクを形成する。そして、このマスクを用いて、ワード線WL1、WL2間の層間絶縁膜23とワード線WL2、WL3間の層間絶縁膜内に溝40を形成する。その後は、図3Eと同様の工程が行われる。
[4−3]効果
上記第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第4の実施形態では、メモリ素子MCをワード線WL間に自己整合的に形成しない。つまり、ワード線間WLの層間絶縁膜23内に溝40を形成し、この溝40内にメモリ素子MCを形成している。このため、コンタクト形成用の加工時において、このエッチングによるダメージが書き込みワード線WLに入り難くなるため、加工が容易になる。
[5]第5の実施形態
第5の実施形態は、書き込み動作時にメモリ素子MCの両側のワード線に書き込み電流を流す例である。
[5−1]書き込み動作
図16及び図17は、本発明の第5の実施形態に係る書き込み動作を説明するための図を示す。以下に、メモリ素子MC1を選択した場合を例に挙げ、熱アシスト書き込み動作について説明する。
図16及び図17に示すように、第5の実施形態では、メモリ素子MC1にデータを書き込む場合、このメモリ素子MC1の両側のワード線WL1、WL2のそれぞれに書き込み電流I3、I1を流す。これにより、メモリ素子MC1には、書き込み電流I1、I3による合成磁場が印加される。
尚、書き込み電流I1、I3の流す方向は、互いに逆方向になるようにする。これは、MTJ素子に同一方向に磁場が印加されるようにするためである。
[5−2]効果
上記第5の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第5の実施形態では、書き込み動作時にメモリ素子MCの両側の書き込みワード線WLに電流I1、I3を流すことで、書き込み電流I1、I3のそれぞれの電流値を低減することができる。
[6]第6の実施形態
第6の実施形態は、熱アシスト用のビット線電流をスピン注入書き込み用の電流として機能させる例である。
[6−1]書き込み動作
第1の実施形態では、熱アシスト用としてビット線BLからトランジスタTrへ電流I2を流し、電流I2の流す方向に規定はなかった。これに対し、第6の実施形態では、電流I2の流す方向を書き込みデータに応じて規定することで、電流I2によるスピン偏極電子を記録層13に作用させることでスピン注入磁化反転の原理を用いる。従って、第6の実施形態における書き込み動作では、電流I1による電流磁場Hと電流I2によるスピン偏極電子が記録層13の磁化に作用する。
ここで、スピン注入磁化反転を用いたデータ書き込みでは、固定層11及び記録層13の間に流す電流I2の向きに応じて、固定層11及び記録層13の磁化方向が平行状態又は反平行状態となる。このため、電流I2の流す方向を以下のように規定する。
“1”データを書き込む場合、MTJ素子MTJの固定層11から記録層13の方向に電流Iを流す。すなわち、電子eを記録層13側から固定層11側へ注入する。これにより、固定層11及び記録層13の磁化は、逆方向に向き、反平行状態となる。この高抵抗状態Rapを“1”データと規定する。
一方、“0”データを書き込む場合、MTJ素子MTJの記録層13から固定層11の方向に電流Iを流す。すなわち、電子eを固定層11側から記録層13側へ注入する。これにより、固定層11及び記録層13の磁化は、同じ方向に向き、平行状態となる。この低抵抗状態Rpを“0”データと規定する。
尚、本実施形態では、ワード線WLに書き込み電流I1を流し始めた後、メモリ素子MCに書き込み電流I2を流し始めることが望ましい。
[6−2]効果
上記第6の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第6の実施形態では、書き込み動作時に、電流I1による電流磁場Hと電流I2によるスピン偏極電子を記録層13の磁化に作用させることができるため、書き込み電流をさらに低減することができる。また、外部磁場のアシストによって、スピン注入に必要な電流の閾値を下げることができ、トンネルバリアの耐圧に対してマージンのある動作範囲を使用することができ、セルの長期信頼性確保につながる。
その他、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの平面図。 図1のII−II線に沿った断面図。 本発明の第1の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 図3Aに続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 図3Bに続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 図3Cに続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 図3Dに続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 図3Eに続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 本発明の第1の実施形態に係るメモリ素子の模式的な断面図。 本発明の第1の実施形態に係る“0”、“1”状態のMTJ素子の模式的な断面図。 本発明の第1の実施形態に係る書き込み動作の原理を説明するための図。 本発明の第1の実施形態に係る書き込み動作の原理を説明するための図。 本発明の第1の実施形態に係る機能層を備えたメモリ素子の模式的な断面図。 本発明の第1の実施形態に係るMTJ素子の例を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの平面図。 図10のXI−XI線に沿った断面図。 本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの平面図。 図12のXIII−XIII線に沿った断面図。 本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの平面図。 図14のXV−XV線に沿った断面図。 本発明の第5の実施形態に係る書き込み動作を説明するための図。 本発明の第5の実施形態に係る書き込み動作を説明するための図。
符号の説明
11…固定層、12…非磁性層、13…記録層、21、23、27…層間絶縁膜、22、25…コンタクト材、26…コンタクト、24、40…溝、30…軟磁性層、50…機能層、60…ダミー素子、MC…メモリ素子、MTJ…MTJ素子、HT…ヒーター層、Tr…トランジスタ、BL…ビット線、WL…ワード線、BC…ビット線コンタクト、YK−A…上部ヨーク層、YK−L…下部ヨーク層、上部絶縁膜…TI、下部絶縁膜…LI、側壁絶縁膜…SW。

Claims (5)

  1. 第1の方向に延在されたビット線と、
    前記第1の方向と異なる第2の方向に延在されたワード線と、
    磁化方向が固定された固定層と磁化方向が反転可能な記録層と前記固定層及び前記記録層の間に設けられた非磁性層とを備え、前記固定層及び前記記録層の前記磁化方向は膜面に対して垂直方向である磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果素子に接するヒーター層とを有し、前記ビット線に接続され、前記ワード線と絶縁されて前記ワード線の側面側に配置されたメモリ素子と
    を具備することを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリ。
  2. 前記ワード線の下面及び上面上に設けられ、軟磁性材で形成されたヨーク層と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  3. 第1の方向に延在されたビット線と、
    前記第1の方向と異なる第2の方向に延在されたワード線と、
    磁化方向が固定された固定層と磁化方向が反転可能な記録層と前記固定層及び前記記録層の間に設けられた非磁性層とを備え、前記固定層及び前記記録層の前記磁化方向は膜面に対して垂直方向である磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果素子に接するヒーター層とを有し、前記ビット線に接続され、前記第ワード線と絶縁されて前記第ワード線の側面側に配置されたメモリ素子と
    を備え、
    前記メモリ素子に第1の書き込み電流を流すことで前記ヒーター層を加熱し、前記ヒーター層の熱で前記磁気抵抗効果素子を加熱することで前記磁気抵抗効果素子の磁化反転閾値を下げる第1のステップと、
    前記ワード線に第2の書き込み電流を流し、前記第2の書き込み電流により発生した磁場で前記記録層の前記磁化方向を反転させる第2のステップと
    を具備することを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリの書き込み方法。
  4. 前記第2の書き込み電流によって前記記録層の前記磁化方向を反転させるための前記磁場を印加しつつ、前記第1の書き込み電流を前記メモリ素子に流すことでスピン注入磁化反転によって前記記録層の前記磁化方向を反転させることを特徴とする請求項3に記載の磁気ランダムアクセスメモリの書き込み方法。
  5. 第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜内にコンタクトを形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上に第1及び第2のワード線を形成する工程と、
    前記第1及び第2のワード線の周囲に第2の層間絶縁膜を堆積する工程と、
    前記第1及び第2のワード線間の前記第2の層間絶縁膜を除去し、前記コンタクトを露出する溝を形成する工程と、
    前記溝内に磁気抵抗効果素子とヒーター層とを有するメモリ素子を形成する工程と、
    前記メモリ素子に接続するビット線を形成する工程と
    を具備することを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリの製造方法。
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