JP2021145075A - 磁気記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高密度に配置されたメモリセルを有する磁気記憶装置を提供する。【解決手段】 一実施形態による磁気記憶装置は、第1導電体、積層体と、絶縁体と、第2導電体と、第3導電体と、第4導電体と、を備える。積層体は、第1強磁性層、第2強磁性層、及び第1強磁性層と第2強磁性層との間の絶縁層を含み、第1導電体と接する第1面を有する。絶縁体は、積層体の側面上に位置する。第2導電体は、積層体の第1面と対向する第2面上に位置する。第3導電体は、第2導電体上の部分と絶縁体の側面上の部分とを有する。第4導電体は、第3導電体上に位置する。【選択図】 図4

Description

実施形態は、概して磁気記憶装置に関する。
磁気抵抗効果素子を用いた記憶装置が知られている。
特開2013−143548号公報
高密度に配置されたメモリセルを有する磁気記憶装置を提供しようとするものである。
一実施形態による磁気記憶装置は、第1導電体、積層体と、絶縁体と、第2導電体と、第3導電体と、第4導電体と、を備える。上記積層体は、第1強磁性層、第2強磁性層、及び上記第1強磁性層と上記第2強磁性層との間の絶縁層を含み、上記第1導電体と接する第1面を有する。上記絶縁体は、上記積層体の側面上に位置する。上記第2導電体は、上記積層体の上記第1面と対向する第2面上に位置する。上記第3導電体は、上記第2導電体上の部分と上記絶縁体の側面上の部分とを有する。上記第4導電体は、上記第3導電体上に位置する。
図1は、第1実施形態の磁気記憶装置の機能ブロックを示す。 図2は、第1実施形態のメモリセルアレイの回路図である。 図3は、第1実施形態のメモリセルアレイの一部の断面の構造を示す。 図4は、第1実施形態のメモリセルの構造の例の断面を示す。 図5は、第1実施形態の磁気記憶装置の一部の製造工程の間の或る時点での構造を示す。 図6は、図5続く時点の構造を示す。 図7は、図6に続く時点の構造を示す。 図8は、図7に続く時点の構造を示す。 図9は、図8に続く時点の構造を示す。 図10は、図9に続く時点の構造を示す。 図11は、図10に続く時点の構造を示す。 図12は、図11に続く時点の構造を示す。 図13は、図12に続く時点の構造を示す。 図14は、参考用の磁気記憶装置の製造工程の間の或る時点での構造を示す。 図15は、図14に続く時点の構造を示す。 図16は、第2実施形態のメモリセルの構造の例の断面を示す。 図17は、図16に続く時点の構造を示す。 図18は、図17に続く時点の構造を示す。 図19は、図18に続く時点の構造を示す。 図20は、図19に続く時点の構造を示す。 図21は、図20に続く時点の構造を示す。 図22は、参考用の磁気記憶装置の構造を示す。 図23は、第2実施形態の磁気記憶装置の別の構造を示す。
以下に実施形態が図面を参照して記述される。以下の記述において、略同一の機能及び構成を有する構成要素は同一の参照符号を付され、繰り返しの説明は省略される場合がある。略一の機能及び構成を有する複数の構成要素が相互に区別されるために、参照符号の末尾にさらなる数字又は文字が付される場合がある。
図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なり得る。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。或る実施形態についての記述は全て、明示的に又は自明的に排除されない限り、別の実施形態の記述としても当てはまる。各実施形態は、この実施形態の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、実施形態の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定しない。
本明細書及び特許請求の範囲において、或る第1要素が別の第2要素に「接続されている」とは、第1要素が直接的又は常時或いは選択的に導電性となる要素を介して第2要素に接続されていることを含む。
以下、xyz直行座標系が用いられて、実施形態が記述される。以下の記述において、「下」との記述及びその派生語並びに関連語は、z軸上のより小さい座標の位置を指し、「上」との記述及びその派生語並びに関連語は、z軸上のより大きい座標の位置を指す。
1.第1実施形態
1.1.構造(構成)
1.1.1.全体の構造
図1は、第1実施形態の磁気記憶装置1の機能ブロックを示す。図1に示されるように、磁気記憶装置1は、メモリセルアレイ11、入出力回路12、制御回路13、ロウ選択回路14、カラム選択回路15、書込み回路16、及び読出し回路17を含む。
メモリセルアレイ11は、複数のメモリセルMC、複数のワード線WL、及び複数のビット線BLを含む。メモリセルMCは、データを不揮発に記憶することができる。各メモリセルMCは、1つのワード線WL及び1つのビット線BLと接続されている。ワード線WLは行(ロウ)と関連付けられている。ビット線BLは列(カラム)と関連付けられている。1つの行の選択及び1つ又は複数の列の選択により、1つ又は複数のメモリセルMCが特定される。
入出力回路12は、例えばメモリコントローラ2から、種々の制御信号CNT、種々のコマンドCMD、アドレス信号ADD、データ(書込みデータ)DATを受け取り、例えばメモリコントローラにデータ(読出しデータ)DATを送信する。
ロウ選択回路14は、入出力回路12からアドレス信号ADDを受け取り、受け取られたアドレス信号ADDにより特定される行と関連付けられた1つのワード線WLを選択された状態にする。
カラム選択回路15は、入出力回路12からアドレス信号ADDを受け取り、受け取られたアドレス信号ADDにより特定される列と関連付けられた複数のビット線BLを選択された状態にする。
制御回路13は、入出力回路12から制御信号CNT及びコマンドCMDを受け取る。制御回路13は、制御信号CNTによって指示される制御及びコマンドCMDに基づいて、書込み回路16及び読出し回路17を制御する。具体的には、制御回路13は、メモリセルアレイ11へのデータの書込みの間に、データ書込みに使用される電圧を書込み回路16に供給する。また、制御回路13は、メモリセルアレイ11からのデータの読出しの間に、データ読出しに使用される電圧を読出し回路17に供給する。
書込み回路16は、入出力回路12から書込みデータDATを受け取り、制御回路13の制御及び書込みデータDATに基づいて、データ書込みに使用される電圧をカラム選択回路15に供給する。
読出し回路17は、センスアンプを含み、制御回路13の制御に基づいて、データ読出しに使用される電圧を使用して、メモリセルMCに保持されているデータを割り出す。割り出されたデータは、読出しデータDATとして、入出力回路12に供給される。
1.1.2.メモリセルアレイの回路構成
図2は、第1実施形態のメモリセルアレイ11の回路図である。図2に示されるように、メモリセルアレイ11は、M+1(Mは自然数)本のワード線WLa(WLa<0>、WLa<1>、…、WLa<M>)及びM+1本のワード線WLb(WLb<0>、WLb<1>、…、WLb<M>)を含む。メモリセルアレイ11はまた、N+1(Nは自然数)本のビット線BL(BL<0>、BL<1>、…、BL<N>)を含む。
各メモリセルMC(MCa及びMCb)は、2つのノードを有し、第1ノードにおいて1本のワード線WLと接続され、第2ノードにおいて1本のビット線BLと接続されている。より具体的には、メモリセルMCaは、αが0以上M以下の整数の全てのケース及びβが0以上N以下の整数の全てのケースの全ての組合せについて、メモリセルMCa<α、β>を含み、メモリセルMCa<α、β>は、ワード線WLa<α>とビット線BL<β>との間に接続される。同様に、メモリセルMCbは、αが0以上M以下の整数の全てのケース及びβが0以上N以下の整数の全てのケースの全ての組合せについて、メモリセルMCb<α、β>を含み、メモリセルMCb<α、β>は、ワード線WLb<α>とビット線BL<β>との間に接続される。
各メモリセルMCは、1つの磁気抵抗効果素子VR(VRa又はVRb)及び1つのスイッチング素子SE(SEa又はSEb)を含む。より具体的には、αが0以上M以下の整数の全てのケース及びβが0以上N以下の整数の全てのケースの全ての組合せについて、メモリセルMCa<α、β>は、磁気抵抗効果素子VRa<α、β>及びスイッチング素子SEa<α、β>を含む。さらに、αが0以上M以下の全てのケース及びβが0以上N以下の整数の全てのケースの全ての組合せについて、メモリセルMCb<α、β>は、磁気抵抗効果素子VRb<α、β>及びスイッチング素子SEb<α、β>を含む。
各メモリセルMCにおいて、磁気抵抗効果素子VRとスイッチング素子SEは直列に接続されている。磁気抵抗効果素子VRは1本のワード線WLと接続されており、スイッチング素子SEは1本のビット線BLと接続されている。
磁気抵抗効果素子VRは、低抵抗の状態と高抵抗の状態との間を切り替わることができる。磁気抵抗効果素子VRは、この2つの抵抗状態の違いを利用して、1ビットのデータを保持することができる。
スイッチング素子SEは、例えばスイッチング素子であってもよい。スイッチング素子は、2つの端子を有し、2端子間に第1閾値未満の電圧が第1方向に印加されている場合、そのスイッチング素子は高抵抗状態、例えば電気的に非導通状態である(オフ状態である)。一方、2端子間に第1閾値以上の電圧が第1方向に印加されている場合、そのスイッチング素子は低抵抗状態、例えば電気的に導通状態である(オン状態である)。スイッチング素子は、さらに、このような第1方向に印加される電圧の大きさに基づく高抵抗状態及び低抵抗状態の間の切り替わりの機能と同じ機能を、第1方向と反対の第2方向についても有する。スイッチング素子のオン又はオフにより、当該スイッチング素子と接続された磁気抵抗効果素子VRへの電流の供給の有無、すなわち当該磁気抵抗効果素子VRの選択又は非選択が制御されることが可能である。
1.1.3.メモリセルアレイの構造
図3は、第1実施形態のメモリセルアレイ11の一部の断面の構造を示す。
図3に示されるように、半導体基板(図示せず)の上方に複数の導電体21が設けられている。導電体21は、y軸に沿って延び、x軸に沿って並ぶ。各導電体21は、1つのワード線WLとして機能する。
各導電体21は、上面において、複数のメモリセルMCbのそれぞれの底面と接続されている。メモリセルMCbは、xy面において、例えば円の形状を有する。メモリセルMCbは各導電体21上でy軸に沿って並んでおり、このような配置によってメモリセルMCbは行列状に配置されている。各メモリセルMCは、スイッチング素子SEとして機能する構造と、磁気抵抗効果素子VRとして機能する構造を含む。スイッチング素子SEとして機能する構造及び磁気抵抗効果素子VRとして機能する構造は、各々、後述のように1又は複数の層を含む。
メモリセルMCbの上方に、複数の導電体22が設けられている。導電体22は、x軸に沿って延び、y軸に沿って並ぶ。各導電体22は、底面において、x軸に沿って並ぶ複数のメモリセルMCbのそれぞれの上面と接している。各導電体22は、1つのビット線BLとして機能する。
各導電体22は、上面において、複数のメモリセルMCaのそれぞれの底面と接続されている。メモリセルMCaは、xy面において、例えば円の形状を有する。メモリセルMCaは各導電体22上でx軸に沿って並んでおり、このような配置によってメモリセルMCaは行列状に配置されている。y軸に沿って並ぶ複数のメモリセルMCaのそれぞれの上面上に、さらなる導電体21が設けられている。図2に示される最下の導電体21の層からメモリセルMCaの層までの構造がz軸に沿って繰り返し設けられることによって、図2に示されるようなメモリセルアレイ11が実現されることが可能である。
メモリセルアレイ11は、さらに、導電体21及び導電体22、並びにメモリセルMCを設けられていない領域において層間絶縁体を含む。
1.1.4.メモリセルの構造
図4は、第1実施形態のメモリセルMCの構造の例の断面を示す。図4に示されるように、層間絶縁体23中に導電体21(ワード線WL)が設けられている。導電体21の上面上に、メモリセルMCが設けられている。メモリセルMCは、スイッチング素子SE、スイッチング素子SE上の磁気抵抗効果素子VR、第1ハードマスク35、及び第2ハードマスク41を含む。
スイッチング素子SEは、可変抵抗材料25を含む。スイッチング素子SEは、さらに、下部電極24及び上部電極26を含み得る。以下の記述は、この例に基づく。
可変抵抗材料25は、例えば2端子間スイッチング素子であり、2端子のうちの第1端子は可変抵抗材料25の上面及び底面の一方に相当し、2端子のうちの第2端子は可変抵抗材料25の上面及び底面の他方である。2端子間に印加する電圧が閾値以下の場合、そのスイッチング素子は”高抵抗”状態、例えば電気的に非導通状態である。2端子間に印加する電圧が閾値以上の場合、スイッチング素子は”低抵抗”状態、例えば電気的に導通状態に変わる。可変抵抗材料25は、テルル(Te)、セレン(Se)、及び硫黄(S)からなる群より選択された少なくとも1種以上のカルコゲン元素を含む。又は、可変抵抗材料25は、上記カルコゲン元素を含む化合物であるカルコゲナイドを含んでいてもよい。
磁気抵抗効果素子VRは、トンネル磁気抵抗効果を示し、MTJ(magnetic tunnel junction)を含む。具体的には、磁気抵抗効果素子VRは、強磁性層31、絶縁層32、及び強磁性層33を含む。例として、図4に示されるように、絶縁層32は強磁性層31の上面上に位置し、強磁性層33は絶縁層32の上面上に位置する。
強磁性層31は、強磁性層31、絶縁層32、及び強磁性層33の界面を貫く方向に沿った磁化容易軸を有し、例えば界面に対して45°以上90°以下の角度の磁化容易軸を有し、例えば界面と直交する方向に沿った磁化容易軸を有する。強磁性層31の磁化の向きは磁気記憶装置1でのデータの読出し及び書込みによっても不変であることを意図されている。強磁性層31は、いわゆる参照層として機能することができる。強磁性層31は、複数の層を含んでいてもよい。
絶縁層32は、例えば、酸化マグネシウム(MgO)を含むか、MgOからなり、いわゆるトンネルバリアとして機能する。
強磁性層33は、例えば、コバルト鉄ボロン(CoFeB)又はホウ化鉄(FeB)を含むか、或いはCoFeB又はFeBからなる。強磁性層33は、強磁性層31、絶縁層32、及び強磁性層33の界面を貫く方向に沿った磁化容易軸を有し、例えば界面に対して45°以上90°以下の角度の磁化容易軸を有し、例えば界面と直交する方向に沿った磁化容易軸を有する。強磁性層33の磁化の向きはデータ書込みによって可変であり、強磁性層33は、いわゆる記憶層として機能することができる。
強磁性層33の磁化の向きが強磁性層31の磁化の向きと平行であると、磁気抵抗効果素子VRは、より低い抵抗を有する状態にある。強磁性層33の磁化の向きが強磁性層31の磁化の向きと反平行であると、磁気抵抗効果素子VRは、より高い抵抗を有する状態にある。
強磁性層33から強磁性層31に向かって或る大きさの書込み電流が流れると、強磁性層33の磁化の向きは強磁性層31の磁化の向きと平行になる。一方、強磁性層31から強磁性層33に向かって別の大きさの書込み電流が流れると、強磁性層33の磁化の向きは強磁性層31の磁化の向きと反平行になる。
第1ハードマスク35は、磁気抵抗効果素子VRの上面上、例えば、強磁性層33の上面上に位置する。第1ハードマスク35は、導電体からなる。
絶縁層32の側面は側壁絶縁体36により覆われている。加えて、磁気抵抗効果素子VRのうちの絶縁層32以外の層の側面が側壁絶縁体36により覆われていてもよい。例として、磁気抵抗効果素子VRの側面及び第1ハードマスク35の側面は、側壁絶縁体36により覆われている。側壁絶縁体36の側面は、テーパーになっており、上端でのxy面に沿う径は、下端でのxy面に沿う径より小さい。側壁絶縁体36の側面の下端は、スイッチング素子SEの側面の上端、例えば上部電極26の側面の上端と、ほぼ並ぶか、スイッチング素子SEの側面の上端、例えば上部電極26の側面の上端よりも外側に位置する。側壁絶縁体36は、例えばシリコン窒化物を含むか、シリコン窒化物からなる。
側壁絶縁体36の側面、及び第1ハードマスク35の上面は、第2ハードマスク41により覆われている。第2ハードマスク41は、上部電極26、可変抵抗材料25、及び下部電極24と接していない必要がある。接していない限り、第2ハードマスク41の側面の下端は、側壁絶縁体36の側面のいずれの部分に位置していてもよい。ただし、第2ハードマスク41のxy面に沿った幅又は径が側壁絶縁体36の側面の下端(上部電極26Aと接する部分)よりも内側に位置していると、メモリセルMCの間隔はより狭くされることが可能である。図4は、第2ハードマスク41の側面の下端は、側壁絶縁体36の側面の下端の位置とほぼ一致する例を示す。
第2ハードマスク41は、導電性を有する。第2ハードマスク41は、スカンジウム(Sc)、チタン(Ti)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、及びタングステン(W)の1つ以上を含むか、これらの材料からなる。具体的には、第2ハードマスク41は、Sc、Ti、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Hf、Ta、及びWを含む合金であることが可能である。又は、第2ハードマスク41は、Sc、Ti、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Hf、Ta、及びWのそれぞれの窒化物の1つ以上からなる。又は、第2ハードマスク41は、Sc、Ti、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Hf、Ta、及びWのそれぞれのホウ化物の1つ以上からなる。
導電体22(ビット線BL)は、第2ハードマスク41の上面上に位置する。
スイッチング素子SEの側面、第2ハードマスク41の側面及び上面、並びに導電体22の側面は、絶縁体44により覆われている。絶縁体44は、例えば、シリコン窒化物を含むか、シリコン窒化物からなる。または、絶縁体44は、シリコン酸化物を含むか、シリコン酸化物からなっていてもよい。
1.2.製造方法
図5〜図13は、第1実施形態の磁気記憶装置1の一部の製造工程の間の状態の構造を順に示す。
図5に示されるように、層間絶縁体23中に複数の導電体21(ワード線WL)が形成される。次いで、層間絶縁体23の上面及び導電体21の上面上に、下部電極24A、可変抵抗材料25A、上部電極26A、強磁性層31A、絶縁層32A、及び強磁性層33Aが、この順に堆積される。下部電極24A、可変抵抗材料25A、上部電極26A、強磁性層31A、絶縁層32A、及び強磁性層33Aは、それぞれ、後の工程によって、下部電極24、可変抵抗材料25、上部電極26、強磁性層31、絶縁層32、及び強磁性層33へと成形される要素である。
図6に示されるように、強磁性層33Aの上面上に、第1ハードマスク35Aが形成される。第1ハードマスク35Aは、後の工程によって、第1ハードマスク35になる要素である。第1ハードマスク35Aは、メモリセルMCが形成される予定の領域の上方で残存し、その他の領域において、第1ハードマスク35Aを上面から底面に貫く開口35Hを有する。
図7に示されるように、ここまでの工程によって得られる構造が、イオンビームエッチング(IBE)によりエッチングされる。イオンビームは、z軸に対して角度を有する。このようなイオンビームは、第1ハードマスク35Aの開口35Hの中へと侵入し、開口35H内で露出している要素を部分的に除去する。一部のイオンビームは、第1ハードマスク35Aにより阻まれて、開口35H内の深い領域に到達しない。しかし、第1ハードマスク35AもIBEによって部分的に除去され、IBEの進行に伴って第1ハードマスク35Aの上面は低下する。この結果、IBEの進行とともに、イオンビームは、開口35H内のより深い領域に到達するようになる。このため、IBEの進行により、強磁性層31A、絶縁層32A、及び強磁性層33Aは、開口35H中の部分をエッチングされる。
図8に示されるように、図7のIBEが継続されることにより、強磁性層31A、絶縁層32A、及び強磁性層33Aは、それぞれ、強磁性層31、絶縁層32、及び強磁性層33へと成形される。第1ハードマスク35Aの開口35H中で、上部電極26Aが部分的に露出する。第1ハードマスク35Aは、その上面の低下により、第1ハードマスク35になる。
図9に示されるように、ここまでの工程によって得られる構造の上面の全面に、側壁絶縁体36Aが堆積される。側壁絶縁体36Aは、後の工程によって、側壁絶縁体36へと成形される要素である。側壁絶縁体36Aは、上部電極26Aの上面のうちの露出している部分、強磁性層31、絶縁層32、強磁性層33、及び第1ハードマスク35のそれぞれの側面、並びに第1ハードマスク35の上面を覆う。
図10に示されるように、側壁絶縁体36Aが、エッチバックされることにより、側壁絶縁体36へと成形される。すなわち、エッチバックにより、側壁絶縁体36Aのうちの第1ハードマスク35の上面上の部分は除去される。また、エッチバックにより、側壁絶縁体36Aのうちの強磁性層31、絶縁層32、強磁性層33、及び第1ハードマスク35のそれぞれの側面上の部分が薄くなる。さらに、側壁絶縁体36Aのうちの上部電極26Aの上面上の部分が部分的に除去される。この結果、上部電極26Aの上面が部分的に露出する。
図11に示されるように、側壁絶縁体36の側面上及び第1ハードマスク35の上面上に、第2ハードマスク41Aが形成される。第2ハードマスク41Aは、後の工程によって、第2ハードマスク41になる要素である。第2ハードマスク41Aは、第1ハードマスク35の上面の部分41A1において、側壁絶縁体36の側面上の部分41A2よりも厚い。特に、第2ハードマスク41Aのxy面に沿った幅又は径はより小さい方が好ましく、少なくとも、側壁絶縁体36の側面の下端(上部電極26Aと接する部分)と同じか、それよりも内側に位置していることが好ましい。第2ハードマスク41Aのxy面に沿った幅又は径が小さい理由は、第2ハードマスク41Aは、下部電極24A、可変抵抗材料25A、上部電極26Aの成形に使用され、下部電極24、可変抵抗材料25、及び部分41A2のxy面に沿った幅又は径は、メモリセルMCの高密度の配置のために、より小さいことが望まれるからである。一方、部分41A1が厚い理由は、後の工程での下部電極24A、可変抵抗材料25A、及び上部電極26Aのエッチングにより部分41A1の上面が低下しても、部分41A1が残存することが望まれるからである。
このような第2ハードマスク41Aは、例えば、対象の層をコンフォーマルに形成しない方法により形成される。このような非コンフォーマルに層を形成する方法は、例えば、スパッタを含む。非コンフォーマルに形成する方法の使用によって、第2ハードマスク41Aは、第1ハードマスク35の上面の部分において、側壁絶縁体36の側面上の部分よりも厚い。
図12に示されるように、ここまでの工程によって得られる構造が、第2ハードマスク41Aをマスクとして用いて、エッチングされる。第2ハードマスク41Aのxy面に沿った幅又は径が側壁絶縁体36の側面の下端よりも内側に位置している場合は、側壁絶縁体36もマスクとして機能することが可能である。エッチングは、例えば、RIE(reactive ion etching)等の異方性エッチングにより行われることが可能である。エッチングにより、下部電極24A、可変抵抗材料25A、及び上部電極26Aが、部分的に除去されて、それぞれ、下部電極24、可変抵抗材料25、及び上部電極26へと成形される。また、エッチングにより、第2ハードマスク41Aは、上面をエッチバックされ、第2ハードマスク41になる。
図13に示されるように、ここまでの工程によって得られる構造の上面の全面に、絶縁体44が形成される。絶縁体44は、下部電極24、可変抵抗材料25、上部電極26、第2ハードマスク41のそれぞれの側面、及び第2ハードマスク41の上面を覆う。
図4に示されるように、絶縁体44のうちの導電体22が形成される予定の領域が部分的に除去され、除去された領域に導電体22が形成される。
1.3.利点(効果)
第1実施形態によれば、以下に記述されるように、高密度に配置されることが可能なメモリセルMCを有する磁気記憶装置1が提供されることが可能である。
図14及び図15は、参考用の磁気記憶装置の製造工程の間の状態の構造を順に示す。図14は、第1実施形態の図7の工程に相当する。ハードマスク135Aは、第1実施形態の第1ハードマスク35Aと同じく、メモリセルMCが形成される予定の領域において残存する。一方、ハードマスク135Aは、第1ハードマスク35Aのアスペクト比よりも高いアスペクト比を有する。理由は、ハードマスク135Aが、第1実施形態と異なり、下部電極24A、可変抵抗材料25A、及び上部電極26Aの成形にも使用され、ハードマスク135Aが成形の完了前にIBEによって削られ切るのを避けるためである。高アスペクト比のハードマスク135Aの形成の目的でハードマスク135Aが厚いと、開口135Hのアスペクト比も高い。開口135Hのアスペクト比が高いと、第1実施形態の図7及び図8の工程と異なり、イオンビームが強磁性層33A、絶縁層32A、強磁性層31A、上部電極26A、可変抵抗材料25A、及び下部電極24Aに到達し辛い。
イオンビームが強磁性層33A、絶縁層32A、強磁性層31A、上部電極26A、可変抵抗材料25A、及び下部電極24Aに到達し辛いため、図15に示される構造が形成され得る。図15は、図14に続く時点の構造を示し、第1実施形態の図4の工程に相当する。ただし、図15は、図4の側壁絶縁体36及び絶縁体44に相当する要素を示すことを省略している。強磁性層33R、絶縁層32R、強磁性層31R、上部電極26R、及び可変抵抗材料25Rは、それぞれ、強磁性層33A、絶縁層32A、強磁性層31A、上部電極26A、及び可変抵抗材料25Aが成形された要素である。
イオンビームがよりハードマスク135Aの開口135Hの深い位置に到達し辛いため、強磁性層33A、絶縁層32A、強磁性層31A、上部電極26A、及び可変抵抗材料25Aが、適切にエッチングされない。例えば、より下に位置する要素のエッチングに時間を要し、このエッチングにより、より上に位置する成形済みの要素が過剰にエッチングされる。このため、強磁性層33R、絶縁層32R、及び強磁性層31Rなどは、xy面に沿う面積(xy面面積)が意図される大きさよりも小さい。このため、メモリセルMCR1のように、強磁性層33と導電体22が接する領域の面積が小さく、この接する領域での抵抗値が高い。また、絶縁体44に相当する絶縁体に、導電体22のための穴を形成する際に、いくつかの要素が意図せずに削られ得る。例えば、穴を形成する工程は、意図せずに、メモリセルMCR2の強磁性層33R及び絶縁層32Rを除去する。このようなメモリセルMCR2は、メモリセルとして機能できない。
また、エッチング対象の各要素のエッチングに時間を要するため、ハードマスク135Aが、形成されたときには高いアスペクト比を有していても、エッチング対象の要素のエッチングが終わる前に、ハードマスク135Aが、意図せずに削られ切る場合がある。この結果、可変抵抗材料25Rのように、メモリセルMCR1のための部分とメモリセルMCR2のための部分が分離されない場合がある。さらに下に位置する下部電極24Aは、全くエッチングされていない。このようなメモリセルMCR1及びMCR2は、メモリセルとして機能しない。
これらの現象の抑制のためには、開口135Hのアスペクト比を減じることが考えられる。しかしながら、このことは、メモリセルMCの間隔を大きくすることを意味し、ひいては、メモリセルMCが高密度で配置されることを妨げる。
第1実施形態によれば、第1ハードマスク35と導電体22の間に第2ハードマスク41が設けられる。第2ハードマスク41は、下部電極24A、可変抵抗材料25A、及び上部電極26Aの成形に使用される。このため、第1ハードマスク35Aは、高いアスペクト比を有する必要を有しない。このため、イオンビームは、第1ハードマスク35Aの開口35H中の深い領域に届くことができ、強磁性層33A、絶縁層32A、及び強磁性層31Aは、参考用の製造工程でのケースよりも短い時間でエッチングされることが可能である。よって、強磁性層33A、絶縁層32A、及び強磁性層31Aが過剰にエッチングされることが抑制され、強磁性層33のxy面面積が過剰に小さくなることが抑制されることが可能である。このことは、強磁性層33の上面で高抵抗が生じることを抑制する。また、強磁性層33のxy面面積が過剰に小さくなることの抑制は、導電体22のための絶縁体44中の穴の形成のためのエッチングが強磁性層33を除去することを抑制する。さらに、第2ハードマスク41自体が、開口135Hの形成のためのエッチングから、強磁性層33を保護する。
また、第2ハードマスク41は、磁気抵抗効果素子VR、第1ハードマスク35、及び側壁絶縁体36を覆う。このため、第2ハードマスク41は第1ハードマスク35のxy面面積より大きいxy面面積を有し、このことは、第1ハードマスク35と導電体22との間に高体積の導電体が位置することを意味する。よって、第1ハードマスク35と導電体22の間の抵抗値は、参考用の磁気記憶装置でのケースよりも小さい。
以上より、第1ハードマスク35Aの開口35Hのアスペクト比が、参考用のハードマスク135Aより低くても、強磁性層33A、絶縁層32A、強磁性層31A、上部電極26A、可変抵抗材料25A、及び下部電極24Aが成形されることが可能である。よって、第1実施形態によれば、正常に動作するメモリセルMCが高密度で配置されることが可能である。
2.第2実施形態
第2実施形態は、構造の点で第1実施形態に類似し、一方で、或る要素の材料の点で第1実施形態と異なる。第2実施形態は、その他の点については、第1実施形態と同じである。以下、第2実施形態の構成のうち、第1実施形態の構成と異なる点が主に記述される。
2.1.構造
図16は、第2実施形態のメモリセルMCの構造の例の断面を示す。第2実施形態のメモリセルMCは、第1実施形態のメモリセルMCとの区別のために、メモリセルMCと称される場合がある。
メモリセルMCBは、メモリセルMCでの第2ハードマスク41に代えて、第2ハードマスク51を含む。第2ハードマスク51は、側壁絶縁体36の側面を覆い、また、第1ハードマスク35の上面の一部、特に縁を含む部分を縁に沿って覆う。第2ハードマスク51の側面の下端は、側壁絶縁体36の側面のいずれの部分に位置していてもよい。ただし、第2ハードマスク51のxy面に沿った幅又は径は、側壁絶縁体36の側面の下端(上部電極26Aと接する部分)よりも内側に位置していると、メモリセルMCBの間隔がより狭くされることが可能である。このため、第2ハードマスク51のxy面に沿った幅又は径は、側壁絶縁体36の側面の下端よりも内側に位置することが可能である。図16は、第2ハードマスク51の側面の下端は、側壁絶縁体36の側面の下端の位置とほぼ一致する例を示す。第2ハードマスク51は、第1ハードマスク35の上面の一部、特に第1ハードマスク35上面のうちの中心を含む領域において設けられていない。この第2ハードマスク51が設けられていない領域には、導電体22の一部が設けられており、この領域内で導電体22と第1ハードマスク35は接している。
第2ハードマスク51は、絶縁性を有し、絶縁体を含むか、絶縁体からなる。また、第2ハードマスク51は、絶縁体44及び側壁絶縁体36の材料と異なる材料、特に、種々のエッチングに対して絶縁体44及び側壁絶縁体36との相違するエッチングレートで削られる材料を含むか、そのような材料からなる。具体的には、絶縁体44及び側壁絶縁体36がシリコン窒化物を含むか、シリコン窒化物からなる場合、第2ハードマスク51はシリコン酸化物を含むか、シリコン酸化物からなることが可能である。
2.2.製造方法
図17〜図21は、第2実施形態の磁気記憶装置の一部の製造工程の間の状態の構造を順に示す。
まず、第1実施形態の図5〜図10の工程が行われる。次に、図17に示されるように、側壁絶縁体36の側面上及び第1ハードマスク35の上面上に、第2ハードマスク51Aが形成される。第2ハードマスク51Aは、後の工程によって、第2ハードマスク51になる要素である。第2ハードマスク51Aは、第1実施形態の第2ハードマスク41と異なり、第1ハードマスク35の上面の部分において、側壁絶縁体36の側面上の部分よりも厚くてもよいし、薄くてもよい。
第2ハードマスク51Aは、任意の方法で形成されることが可能である。例えば、図17において破線で示されるような上部電極26Aの上面上の部分51A1を含む第2ハードマスク51Aが形成された後で、エッチバックにより部分51A1が除去されることが可能である。または、最初から部分51A1が形成されない方法及び(又は)条件が使用されることによって、第2ハードマスク51Aが形成されてもよい。
特に、第2ハードマスク51Aのxy面に沿った幅又は径が側壁絶縁体36の側面の下端よりも内側に位置していると、メモリセルMCBの間隔はより狭くされることが可能である。
図18に示されるように、ここまでの工程によって得られる構造が、第1実施形態の図12と同様に、第2ハードマスク51Aをマスクとして用いて、エッチングされる。第2ハードマスク51Aのxy面に沿った幅又は径が側壁絶縁体36の側面の下端よりも内側に位置している場合は、側壁絶縁体36もマスクとして機能し得る。エッチングは、例えば、RIE等の異方性エッチングにより行われることが可能である。エッチングにより、下部電極24、可変抵抗材料25、及び上部電極26が形成される。また、エッチングにより、第2ハードマスク51Aは、上面をエッチバックされ、第2ハードマスク51Bになる。
図19に示されるように、ここまでの工程によって得られる構造の上面の全面に、絶縁体44が形成される。絶縁体44は、下部電極24、可変抵抗材料25、上部電極26、第2ハードマスク51のそれぞれの側面、及び第2ハードマスク51Bの上面を覆う。
図20に示されるように、絶縁体44の上面上に、導電体22が形成される予定の領域の上方において開口を有するマスク(図示せず)が形成される。このマスクを用いたRIE等の異方性エッチングにより、絶縁体44中の、導電体22が形成される予定の領域に、開口44Hが形成される。絶縁体44と第2ハードマスク51は、図20でのエッチングに対して相違するエッチングレートを有する。このため、開口44Hの形成は、第2ハードマスク51Bに達したところで停止する。
図21に示されるように、図20でのエッチングとは別の条件のエッチングにより、第2ハードマスク51Bのうちの開口44Hの下方の領域が除去される。第2ハードマスク51Bは、図16でのエッチングに対して、絶縁体44及び側壁絶縁体36と異なるエッチングレートを有する。このため、エッチングによって、第2ハードマスク51Bのうちの第2ハードマスク51Bの上方の部分が除去されて、第2ハードマスク51Bは第2ハードマスク51になるとともに、開口44Hの底は第1ハードマスク35の上面に達する。第2ハードマスク51Bのエッチングにおいて、絶縁体44は、マスクとして機能し得る。次いで、図14に示されるように、開口44Hが導電体22により埋め込まれる。
2.3.利点
第2実施形態によれば、以下に記述されるように、高密度に配置されることが可能なメモリセルMCを有する磁気記憶装置1が提供されることが可能である。
図22は、参考用の磁気記憶装置の構造を示し、図16に相当する断面を示す。図22中の絶縁体144、導電体122、及び側壁絶縁体136は、第2実施形態の図16の絶縁体44、導電体22、及び側壁絶縁体36にそれぞれ相当する要素である。
高密度にメモリセルを設けるために、メモリセルの各要素の寸法及び(又は)メモリセス相互の間隔はできるだけ小さいことが望まれる。このような要素及び(又は)間隔が小さいことにより、メモリセルの製造の過程で使用されるリソグラフィ工程及びエッチングにおいて、マスクの合わせずれが起きやすい。図16のように、絶縁体44のxy面での中心と、導電体22のxy面の中心は、できるだけ一致していることが望ましい。しかしながら、絶縁体144に導電体122のための開口(図21の開口44Hに相当)を形成するためのマスクが意図されている位置より大きくずれ得る。この結果、図22に示されるように、導電体122と第1ハードマスク35の上面との接触面積が意図されている大きさよりも小さい。このため、第1実施形態の図15を参照して記述されるのと同じく、導電体122と第1ハードマスク35の上面との間の抵抗値が高い。
また、絶縁体144に導電体22のための開口の形成のための工程によって側壁絶縁体136が削られ、強磁性層33、絶縁層32、及び(又は)強磁性層31の側面がダメージを受け得る。このことは、強磁性層33、絶縁層32、及び(又は)強磁性層31の、ひいては、これらを含んだメモリセルMCBRの磁気特性を劣化させ得る。
さらに、絶縁体144中の導電体22のための開口が、強磁性層31の側壁に達すると、開口中に埋め込まれた導電体22が、図22の右側に示されるように、強磁性層33と31とをショートさせ得る。ショートした強磁性層33と31を含んだメモリセルMCBRは、もはやメモリセルとして機能できない。さらに、図22の右側に示されるように、絶縁体144中の導電体22のための開口が、導電体1に達することすらある。この場合も、メモリセルMCBRは、メモリセルとして機能できない。
第2実施形態によれば、第1ハードマスク35と導電体22の間に第2ハードマスク51が設けられる。第2ハードマスク51は、種々のエッチングに対して絶縁体44及び側壁絶縁体36とは異なるエッチングレートで削られる材料を含むか、そのような材料からなる。このため、図20に示されるように、絶縁体44に対するエッチングは、第2ハードマスク51Bを全く、あるいはほとんど削らない。よって、たとえ開口44Hを形成するためのマスクの開口が、第1ハードマスク35の上方の領域から大きくずれても、側壁絶縁体36は、開口44Hを形成するためのエッチングから保護される。一方、側壁絶縁体36は、図21に示される第2ハードマスク51Bへのエッチングから保護される。たとえ開口44Hを形成するためのマスクの開口が、第1ハードマスク35の上方の領域から大きくずれても、側壁絶縁体36の介在によって、図23に示されるように、開口44Hに埋め込まれた導電体22が、メモリセルMCの側壁、スイッチング素子SEの側壁、及び(又は)導電体22に接することは抑制又は回避される。よって、メモリセルの要素の寸法及び(又は)メモリセルMC相互の間隔が小さくても動作するメモリセルMCが形成されることが可能であり、このことは、正常に動作するメモリセルMCが高密度に配置されることを可能にする。
2.4.変形例
絶縁体44及び側壁絶縁体36がシリコン酸化物を含むか、シリコン酸化物からなるとともに、第2ハードマスク51がシリコン窒化物を含むか、シリコン窒化物を含んでいてもよい。この場合、絶縁体44は、省略されることが可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…磁気記憶装置、11…メモリセルアレイ、12…入出力回路、13…制御回路、14…ロウ選択回路、15…カラム選択回路、16…書込み回路、17…読出し回路、MC…メモリセル、WL…ワード線、BL…ビット線、VR…磁気抵抗効果素子、SE…スイッチング素子、21…導電体、22…導電体、23…層間絶縁体、24…下部電極、25…可変抵抗材料、26…上部電極、31…強磁性層、32…絶縁層、33…強磁性層、35…第1ハードマスク、36…側壁絶縁体、41…第2ハードマスク、44…絶縁体。

Claims (10)

  1. 第1導電体と、
    第1強磁性層、第2強磁性層、及び前記第1強磁性層と前記第2強磁性層との間の絶縁層を含み、前記第1導電体と接する第1面を有する積層体と、
    前記積層体の側面上の絶縁体と、
    前記積層体の前記第1面と対向する第2面上の第2導電体と、
    前記第2導電体上の部分と前記絶縁体の側面上の部分とを有する第3導電体と、
    前記第3導電体上の第4導電体と、
    を備える磁気記憶装置。
  2. 前記第3導電体は、前記第2導電体の上面を覆う、
    請求項1に記載の磁気記憶装置。
  3. 前記第1導電体の側面は、前記絶縁体又は前記第3導電体の前記側面よりも内側に位置する、
    請求項1に記載の磁気記憶装置。
  4. 前記第3導電体は、スカンジウム(Sc)、チタン(Ti)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、及びタングステン(W)、Sc、Ti、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Hf、Ta、及びWの窒化物、並びにSc、Ti、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Hf、Ta、及びWのホウ化物の1つ以上を含む、
    請求項1に記載の磁気記憶装置。
  5. 第5導電体と、前記第5導電体上の可変抵抗材料とをさらに備え、
    前記第1導電体は前記可変抵抗材料上に位置する、
    請求項1に記載の磁気記憶装置。
  6. 第1導電体と、
    第1強磁性層、第2強磁性層、及び前記第1強磁性層と前記第2強磁性層との間の絶縁層を含み、前記第1導電体と接する第1面を有する積層体と、
    前記積層体の側面上の第1絶縁体と、
    前記積層体の前記第1面と対向する第2面上の第2導電体と、
    前記第1絶縁体の側面上の部分を有し、前記第2導電体の上方において前記第2導電体に達する第1開口を有し、前記第1絶縁体と異なる材料からなる第2絶縁体と、
    前記第2絶縁体の上方の部分を有し、前記第1開口と接続された第2開口を有する第3絶縁体と、
    前記第1開口及び前記第2開口中に設けられ、前記第2導電体と接する第3導電体と、
    を備える磁気記憶装置。
  7. 前記第2絶縁体は、第1エッチングに対して前記第1絶縁体のエッチングレート及び前記第3絶縁体のエッチングレートと異なるエッチングレートで削られる材料からなる、
    請求項6に記載の磁気記憶装置。
  8. 前記第1絶縁体及び前記第3絶縁体は、シリコン窒化物及びシリコン酸化物の一方を備え、
    前記第2絶縁体は、シリコン窒化物及びシリコン酸化物の他方を備える、
    請求項6に記載の磁気記憶装置。
  9. 前記第1導電体の側面は、前記第1絶縁体又は前記第2絶縁体の側面よりも内側に位置する、
    請求項6に記載の磁気記憶装置。
  10. 第4導電体と、前記第4導電体上の可変抵抗材料とをさらに備え、
    前記第1導電体は前記可変抵抗材料上に位置する、
    請求項6に記載の磁気記憶装置。
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