JP2003045432A - 非水系二次電池用正極およびその製造方法 - Google Patents

非水系二次電池用正極およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高容量で、ガス発生が抑制された非水系二次
電池を提供する。 【解決手段】 活物質と、結着剤とを混練して、ペース
トAを得、導電剤と、増粘剤とを混練して、導電剤のメ
ジアン径が0.2〜1μmであるペーストBを得、前記
ペーストAと前記ペーストBとを混合して、ペーストC
を得、前記ペーストCを集電体に塗着し、乾燥し、プレ
スすることにより正極を製造する。増粘剤には、アクリ
ロニトリル単位および−(CH2n−構造(ただし、6
≦n)を含む重合体を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水系二次電池用
正極およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、本
発明は、高容量で、ガス発生が抑制された非水系二次電
池を与える正極に関する。
【0002】
【従来の技術】非水系二次電池は、正極、負極および非
水電解質を具備する。正極は、正極活物質、導電剤、結
着剤および増粘剤からなる正極合剤層ならびに前記正極
合剤層を支持する集電体から構成される。負極は、負極
活物質、結着剤および増粘剤からなる負極合剤層ならび
に前記負極合剤層を支持する集電体から構成される。正
極合剤層および負極合剤層は、原料混合物および極性分
散媒からなるペーストを、集電体に塗着することにより
形成される。極性分散媒には、水系分散媒または極性有
機溶剤が用いられる。ただし、水系分散媒を用いると、
極板に水分が残り、電池内で水素ガスが発生しやすいた
め、N−メチル−2−ピロリドン(以下NMPという)
などの極性有機溶剤が用いられることが多い。
【0003】従来から、正極合剤層の結着剤には、ポリ
フッ化ビニリデン(以下PVDFという)や、ポリテト
ラフルオロエチレン(以下PTFEという)が用いられ
ている。PVDFやPTFEは、充分な結着性を得る観
点から、正極合剤に多量に添加される。しかし、このよ
うに正極が多量の結着剤を含むと、正極内に充分な導電
ネットワークが形成されない。そのため、カーボンブラ
ックに代表される導電剤も、多量に用いる必要がある。
従って、正極合剤層の活物質密度を高めることにより、
電池の高容量化を図るには、自ずと限界がある。
【0004】本発明者らは、ペーストの分散媒に溶解せ
ず、分散する粒子状結着剤を用いることが、活物質密度
を高めるのに有効なことを見出している。前記結着剤に
は、例えば2―エチルヘキシルアクリレートと、アクリ
ル酸と、アクリロニトリルとの共重合体からなるゴム粒
子を用いることができる。この場合、結着剤の量を大幅
に低減できるため、正極の活物質密度を高めることが可
能となる。ただし、粒子状結着剤は分散媒に溶解しない
ため、ペーストの粘度を制御する機能を有さない。そこ
で、少量の増粘剤をペーストに添加する必要がある。前
記増粘剤は、ペーストの分散媒に溶解し得るように、一
定の極性を有することが必要である。このような増粘剤
には、例えば、水酸基を有するアクリル樹脂など、極性
を有する樹脂が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】極性を有する樹脂は、
NMPなどの極性分散媒との親和性が高いため、少量で
ペーストの性状を制御することが可能である。その反
面、極性を有する樹脂は、親水性が高いため、水分を保
持しやすい。水分は、極板の製造工程で乾燥により取り
除くことが困難であり、電池構成後も正極内に残存す
る。この残存水分に起因して、電池の充電時に負極側で
水素ガスが発生し、電池が膨れたりするという問題があ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決し、高容量で、ガス発生が抑制された非水系二次電池
を提供することを目的とする。ガス発生が抑制された非
水系二次電池は、容量維持率にも優れている。
【0007】本発明は、正極活物質と、導電剤と、結着
剤と、増粘剤とを含む合剤層および前記合剤層を支持す
る集電体からなる非水系二次電池用正極であって、前記
増粘剤が、アクリロニトリル単位と、−(CH2n−構
造(ただし、6≦n)とを含む重合体からなる非水系二
次電池用正極に関する。
【0008】前記合剤層における前記増粘剤の量は、前
記正極活物質100重量部あたり、0.1〜1重量部で
あることが好ましい。前記結着剤は、極性有機溶媒に溶
解しない粒子からなることが好ましい。前記合剤層にお
ける前記結着剤の量と増粘剤の量との合計は、前記正極
活物質100重量部あたり、0.4〜1.4重量部であ
ることが好ましい。前記増粘剤のモル蒸発熱をΔH、モ
ル体積をVとするとき、δ=(ΔH/V) 1/2により定
義される25℃での溶解度パラメータδは、8.3〜1
3.5であることが好ましい。前記合剤層における前記
導電剤の量は、前記正極活物質100重量部あたり、1
〜3重量部であることが好ましい。前記合剤層中の活物
質密度は、3.55〜3.85g/mlであることが好
ましい。
【0009】本発明は、また、(1)活物質と、結着剤
とを混練して、ペーストAを得る工程、(2)導電剤
と、増粘剤とを混練して、導電剤のメジアン径が0.2
〜1μmであるペーストBを得る工程、(3)前記ペー
ストAと前記ペーストBとを混合して、ペーストCを得
る工程、(4)前記ペーストCを集電体に塗着して極板
を形成する工程、を有する非水系二次電池用正極の製造
方法に関する。
【0010】前記結着剤には、極性有機溶媒に溶解しな
い粒子を用いることが好ましい。前記増粘剤には、アク
リロニトリル単位と、−(CH2n−構造(ただし、6
≦n)とを含む重合体を用いることが好ましい。前記ペ
ーストCに含まれる前記導電剤の量は、前記活物質10
0重量部あたり、1〜3重量部に制御することが好まし
い。前記ペーストCに含まれる前記増粘剤の量は、前記
活物質100重量部あたり、0.1〜1重量部に制御す
ることが好ましい。前記増粘剤の25℃での溶解度パラ
メータδは、8.3〜13.5であることが好ましい。
前記ペーストCに含まれる水分量は、10000ppm
以下に制御することが好ましい。
【0011】本発明は、さらに、上記の正極と、負極
と、前記正極と負極との間に介在するセパレータと、非
水電解質とを含む非水系二次電池に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の正極は、正極活物質と、
導電剤と、結着剤と、増粘剤とを含む合剤層および前記
合剤層を支持する集電体からなる。前記正極活物質は、
特に限定されないが、例えばリチウムと遷移金属との複
合酸化物を用いることができる。前記複合酸化物には、
例えばコバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マン
ガン酸リチウムなどを用いることができる。これらは単
独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0013】前記導電剤は、特に限定されないが、例え
ばカーボンブラック、黒鉛などを用いることができる。
これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて
用いてもよい。カーボンブラックには、例えばアセチレ
ンブラックを用いることができる。
【0014】前記結着剤には、極性分散媒に溶解しない
粒子を用いることが好ましい。極性分散媒に溶解しない
粒子は、合剤層中でも粒子状を維持できるため、少量で
も充分な結着力を発揮できる。合剤に含まれる結着剤量
が少量になれば、合剤層における活物質密度が高くな
る。
【0015】前記粒子としては、フッ素原子を含まない
ゴム粒子を用いることが好ましい。前記ゴム粒子として
は、特に限定されないが、例えば2―エチルヘキシルア
クリレート、アクリル酸およびアクリロニトリルの共重
合体からなるゴム粒子を用いることができる。
【0016】前記増粘剤には、アクリロニトリル単位
と、−(CH2n−構造(ただし、6≦n)とを含む重
合体を用いることが好ましい。前記重合体は、極性有機
溶媒に溶解させるのに好適な極性を有する。また、前記
重合体は、適度に極性が抑えられており、水分との親和
性が比較的低く、水分を保持しにくいため、高温下等で
も電池内部における正極からのガス発生が抑制される。
【0017】前記アクリロニトリル単位は、主として増
粘剤の適度な極性の発現に寄与する。また、メチレン基
が直鎖状に6つ以上連なる−(CH2n−構造は、主と
して増粘剤の増粘作用の発現に寄与する。
【0018】増粘剤の構造は、赤外スペクトルにより同
定することができる。図1に、増粘剤の赤外スペクトル
の一例を示す。図1において、2235.66cm-1
近の吸収ピークがアクリロニトリル単位に帰属される。
723.64cm-1付近の吸収ピークは、メチレン基が
直鎖状に6つ以上連なる構造に帰属される。この吸収ピ
ークは、前記構造の横揺れ運動に基づく。
【0019】前記増粘剤のモル蒸発熱をΔH、モル体積
をVとするとき、δ=(ΔH/V) 1/2により定義され
る25℃での溶解度パラメータδは、8.3〜13.5
であることが好ましい。ここで、溶解度パラメータδ
は、有機材料の極性を表す。溶解度パラメータδは、分
子の各構成単位に与えられている数値から容易に計算で
きる。一方、有機材料の極性は、種々の有機溶剤に対す
る溶解度などから経験的に評価することもできる。計算
で得られる溶解度パラメータδは、経験的に得られる評
価とよい相関を示す。
【0020】アクリロニトリル単位と、−(CH2n
構造(ただし、6≦n)とを含む重合体において、δ値
は、アクリロニトリル単位の含有率により、制御するこ
とができる。
【0021】水酸基、カルボキシル基等の極性基を含む
分子のδ値は大きくなる。逆に、エチル基、メチル基等
の極性の低い基のみから構成される分子のδ値は低くな
る。δ値が8.3未満の重合体は、NMPなどの極性有
機溶媒に対して濡れにくいため、ペーストの調製が困難
である。一方、δ値が13.5を超える重合体は、親水
性が高すぎて、水分子を保持しやすい。そのため、電池
内で充電時に水素ガスが発生する。
【0022】前記合剤層における前記増粘剤の量は、前
記正極活物質100重量部あたり、0.1〜1重量部で
あることが好ましい。増粘剤量が0.1重量部未満にな
ると、合剤層の原料と分散媒からなるペーストの調製が
困難になる。一方、増粘剤量が1.0重量部を超える
と、増粘剤は電池反応に寄与しないので、電池容量が低
下してしまう。
【0023】前記合剤層における前記結着剤の量と増粘
剤の量との合計は、前記正極活物質100重量部あた
り、0.4〜1.4重量部であることが好ましい。結着
剤量と増粘剤量との合計が0.4重量部未満になると、
極板から合剤層が剥がれやすくなる。一方、結着剤量と
増粘剤量との合計が1.4重量部を超えると、電池の充
放電反応が阻害される。
【0024】前記合剤層における結着剤量と増粘剤量と
の比は、使用する活物質、導電剤などの形状、比表面
積、量などに依存する。結着剤量と増粘剤量との比は、
ペーストの安定性と合剤層の結着性の観点から、任意に
決定される。
【0025】前記合剤層における前記導電剤の量は、前
記正極活物質100重量部あたり、1〜3重量部である
ことが好ましい。導電剤量が1重量部未満になると、合
剤層中の導電性が低下し、容量維持率が低下する。一
方、導電剤量が3重量部を超えると、導電剤は電池反応
に寄与しないため、電池容量が低下してしまう。
【0026】本発明によれば、前記合剤層の活物質密度
を、3.55〜3.85g/mlにすることができる。
活物質密度が3.55g/ml未満では、合剤層中の導
電ネットワークを長期間維持することが困難であり、電
池の寿命が短くなったり、容量が不足したりする。一
方、活物質密度が3.85g/mlを超えると、合剤層
による電解液の保持が困難になる。優れた高率放電特性
を得るには、合剤層の活物質密度が3.55〜3.8g
/mlであることがより好ましい。
【0027】次に、以下の工程(1)〜(4)からなる
正極の好ましい製造法について説明する。工程(1)で
は、活物質と、結着剤とを混練して、ペーストAを調製
する。工程(2)では、導電剤と、増粘剤とを混練し
て、導電剤のメジアン径が0.2〜1μmであるペース
トBを調製する。工程(3)では、前記ペーストAと前
記ペーストBとを混合して、ペーストCを調製する。工
程(4)では、前記ペーストCを集電体に塗着し、乾燥
し、プレスして、極板を形成する。
【0028】工程(1)で用いる結着剤としては、活物
質層の高密度化の観点から、少量で良好な結着性を得る
ことのできる、極性有機溶媒に溶解しないゴム粒子を用
いることが好ましい。前記ゴム粒子には、2―エチルヘ
キシルアクリレート、アクリル酸およびアクリロニトリ
ルの共重合体を用いることが好ましい。
【0029】カーボンブラック等の導電剤は、通常、凝
集しているため、数μmのメジアン径を有する。しか
し、導電剤のメジアン径が1μmより大きいと、後工程
で導電剤が水分と会合し、再凝集する。そのため、正極
に水分が含まれやすく、また、導電剤の凝集により均一
な重量分布を有する正極板の作製が困難になる。一方、
導電剤のメジアン径が0.2μm未満になると、過分散
状態であるため、正極の導電性が低下し、寿命特性が低
下する。
【0030】従って、優れた特性の正極を得るには、導
電剤のメジアン径を0.2〜1μmに制御することが有
効である。導電剤のメジアン径を0.2〜1μmにまで
小さくすると、その後の水分被曝によっても、導電剤が
水分と会合することは困難となる。従って、均一な重量
分布を有する正極板の作製が可能になるとともに、水分
の電池内への持ち込みを最小限に抑えることができる。
均一な重量分布を有する正極板を用いれば、負極でのリ
チウム析出による不具合も回避できる。
【0031】導電剤のメジアン径を0.2〜1μmにす
る場合、活物質の存在下で導電剤に剪断力を付与するこ
とは、できるだけ避ける必要がある。活物質と導電剤と
を混合してから導電剤のメジアン径が0.2〜1μmに
なるまで混合物を混練すると、活物質粒子が導電剤との
衝突で粉砕されてしまい、諸特性のバランスのよい電池
を得ることができない。
【0032】そこで、工程(2)において、予め導電剤
と増粘剤とを含む高分散なペーストBを調製する。そし
て、ペーストBをペーストAと混合することにより、活
物質粒子の破壊を抑制する。なお、導電剤とともに混練
する成分として増粘剤を選択する理由は、増粘効果によ
り、ペーストにより強い剪断力がかかり、導電剤の分散
を効率よく行えるからである。
【0033】ペーストBの調製に、増粘剤として、アク
リロニトリル単位と、−(CH2n−構造とを含む重合
体を用いると、正極に持込まれる水分量は、さらに低減
される。従って、充放電に伴う電池の膨れも一層起こり
にくくなる。
【0034】ペーストBの調製においては、NMPなど
の極性有機溶媒を分散媒として用いることが好ましい。
ペーストBの調製には、特に限定されないが、例えばビ
ーズミル、ペイントシェーカー、ニーダー、三本ロー
ル、二本ロールなどを用いることができる。
【0035】ペーストCに含まれる導電剤の量は、活物
質100重量部あたり、1〜3重量部であることが好ま
しい。導電剤量が1重量部未満になると、合剤層中の導
電性が低下し、電池の容量維持率が低下する。一方、導
電剤量が3重量部を超えると、合剤層の活物質密度が低
下し、電池容量が低下する。
【0036】ペーストCに含まれる増粘剤の量は、活物
質100重量部あたり、0.1〜1重量部であることが
好ましい。増粘剤量が0.1重量部未満では、ペースト
Cの調製が困難である。一方、増粘剤量が1.0重量部
を超えると、合剤層の活物質密度が低下し、電池容量が
低下する。
【0037】ペーストCに含まれる水分量は、1000
0ppm以下、さらには5000ppm以下に制御する
ことが好ましい。水分量が10000ppmを超える
と、ペーストC中での導電剤の分散性が急激に低下し、
導電剤が再凝集しやすくなる。その結果、ペーストCの
粘度が上昇し、ペーストCを集電体に均一に塗工するこ
とが困難になる。
【0038】ペーストCの集電体への塗工には、例えば
ダイコーター、コンマコーター、リバースロールコータ
ーなどを用いることができる。
【0039】本発明で用いる負極は、負極活物質と、結
着剤等とを含む合剤層および前記合剤層を支持する集電
体からなる。負極活物質には、特に限定されないが、例
えば有機高分子化合物、コークス、ピッチ等を焼成する
ことにより得られる炭素材料、人造黒鉛、天然黒鉛等を
用いることができる。前記有機高分子化合物には、フェ
ノール樹脂、ポリアクリロニトリル、セルロース等を用
いることができる。結着剤等には、従来から用いられて
いるものを、特に限定なく用いることができる。負極板
の製造工程も従来通りでよい。
【0040】本発明で用いる非水電解質は、非水溶媒に
溶質を溶解することにより調製できる。前記非水溶媒と
しては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカ
ーボネート、ブチレンカーボネート、エチルメチルカー
ボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネー
ト、γ―ブチルラクトン、1、2―ジメトキシエタン、
1、2―ジクロロエタン、1、3―ジメトキシエタン、
4−メチル―2−ペンタノン、1、4―ジオキサン、ア
セトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、バ
レロニトリル、ベンゾニトリル、スルホラン、3―メチ
ル−スルホラン、テトラヒドロフラン、2−メチルテト
ラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ジメチルホルムアミド、リン酸トリメチル、
リン酸トリエチル等を用いることができる。これらは単
独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0041】前記溶質としては、例えば、過塩素酸リチ
ウム、LiPF6、LiBF4、トリフルオロメタルスル
ホン酸リチウム、ビストリフルオロメチルスルホニルイ
ミドリチウム等のリチウム塩を用いることができる。こ
れらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用
いてもよい。
【0042】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳し
く説明する。 《実施例1》以下の実験では、ペーストC1の調製の可
否および極板からの合剤層の剥がれを調べた。続いて、
得られた電池の初期容量、高率放電特性、容量維持率お
よびガス発生量について評価した。
【0043】電池1 (i)ペーストAの調製 活物質には、コバルト酸リチウムを用いた。結着剤に
は、2―エチルヘキシルアクリレート、アクリル酸およ
びアクリロニトリルの共重合体からなるゴム粒子(以下
結着剤Aという)を用いた。分散媒には、NMPを用い
た。コバルト酸リチウムを100g、結着剤Aを0.4
gおよび適量のNMPを混合し、固形分濃度84重量%
のペーストA1を得た。
【0044】(ii)ペーストB1の調製 増粘剤には、アクリロニトリル単位と、−(CH2n
構造(6≦n)とを含む共重合体(増粘剤A1)を用い
た。−(CH2n−部分とアクリロニトリル単位との比
率は、溶解度パラメータδが9.5になるように調整し
た。導電剤には、アセチレンブラックを用いた。増粘剤
A1を0.4g、アセチレンブラックを2gおよび適量
のNMPを混合し、固形分濃度20重量%で、導電剤の
メジアン径が0.5μmのペーストB1を得た。
【0045】(iii)ペーストC1の調製 ペーストA1をペーストB1とともに混練し、ペースト
C1を得た。ペーストA1〜C1の調製は乾燥空気中で
行い、ペーストC1中の水分量を3000ppmに制御
した。
【0046】(iv)ペーストC1の塗工 ペーストC1を、アルミニウム箔からなる集電体の両面
に塗布し、乾燥した後、所定厚さにプレスし、所定寸法
に切断することで、正極板を完成した。正極板の合剤層
における活物質密度は、3.65g/mlであった。な
お、ペーストC1の塗布は乾燥空気中で行った。
【0047】(v)負極板の調製 負極活物質には、人造塊状黒鉛を用いた。結着剤には、
スチレン−ブタジエン−メタアクリル酸エステル共重合
体を用いた。増粘剤には、カルボキシメチルセルロース
を用いた。分散媒には水を用いた。人造塊状黒鉛100
g、スチレン−ブタジエンゴム−メタアクリル酸エステ
ル共重合体を1g、カルボキシメチルセルロースを1g
および適量の水を混合して、負極合剤ペーストを得た。
この負極合剤ペーストを、銅箔からなる集電体の両面に
塗工し、乾燥した後、所定厚さにプレスし、所定寸法に
切断することで、負極板を完成した。
【0048】(vi)二次電池の製造 得られた正極板と負極板との間に厚さ20μmのポリエ
チレン製セパレータを配置し、捲回することにより、ス
パイラル断面が長楕円である電極群を構成した。前記電
極群は、厚さ5mm、幅30mm、高さ48mmのアル
ミニウム製の角型電池缶に充填した。次いで、電池缶に
電解液を注液することで、約750mAhの容量を有す
る非水系二次電池を得た。前記電解液は、エチレンカー
ボネート、エチルメチルカーボネートおよびジエチレン
カーボネートを体積比1:1:1で含む混合溶媒に、L
iPF6を0.95モル/リットルの濃度で溶解して調
製した。前記電極群の厚さは、角型電池缶の内寸の95
%になるように調整した。また、正極板の空隙率は、2
0%に調整した。したがって、以下の実施例では、各電
池毎に理論容量が少しずつ異なる。
【0049】電池2 −(CH2n−部分とアクリロニトリル単位との比率
を、溶解度パラメータδが8.3になるように調整した
共重合体(増粘剤A2)を用いたこと以外、材料および
作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電池を作製
した。
【0050】電池3 −(CH2n−部分とアクリロニトリル単位との比率
を、溶解度パラメータδが11.3となるように調整し
た共重合体(増粘剤A3)を用いたこと以外、材料およ
び作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電池を作
製した。
【0051】電池4 −(CH2n−部分とアクリロニトリル単位との比率
を、溶解度パラメータδが13.5となるように調整し
た共重合体(増粘剤A4)を用いたこと以外、材料およ
び作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電池を作
製した。
【0052】電池5 増粘剤A1の量を0.1gとしたこと以外、材料および
作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電池を作製
した。
【0053】電池6 増粘剤A1の量を0.7gとしたこと以外、材料および
作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電池を作製
した。
【0054】電池7 増粘剤A1の量を1gとしたこと以外、材料および作製
手順は電池1と同様の条件で非水系二次電池を作製し
た。
【0055】電池8 結着剤Aの量を0.2g、増粘剤A1の量を0.2gと
したこと以外、材料および作製手順は電池1と同様の条
件で非水系二次電池を作製した。
【0056】電池9 0.4gの結着剤Aの代わりに1gのPVDFを用いた
こと以外、材料および作製手順は電池1と同様の条件で
非水系二次電池を作製した。正極板の合剤層における活
物質密度は、3.57g/mlであった。
【0057】電池10 アセチレンブラックの量を1gとしたこと以外、材料お
よび作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電池を
作製した。
【0058】電池11 アセチレンブラックの量を3gとしたこと以外、材料お
よび作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電池を
作製した。
【0059】電池12 正極板の合剤層における活物質密度を3.85g/ml
としたこと以外、材料および作製手順は電池1と同様の
条件で非水系二次電池を作製した。
【0060】電池13 正極板の合剤層における活物質密度を3.80g/ml
としたこと以外、材料および作製手順は電池1と同様の
条件で非水系二次電池を作製した。
【0061】電池14 正極板の合剤層における活物質密度を3.55g/ml
としたこと以外、材料および作製手順は電池1と同様の
条件で非水系二次電池を作製した。
【0062】電池15 −(CH2n−部分とアクリロニトリル単位との比率
を、溶解度パラメータδが7.9となるように調整した
共重合体(増粘剤A5)を用いたこと以外、材料および
作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電池の作製
を試みた。しかし、ペーストC1が不均一で流動性のな
い状態であったため、正極板および非水系二次電池は作
製できなかった。
【0063】電池16 −(CH2n−部分とアクリロニトリル単位との比率
を、溶解度パラメータδが14.2となるように調整し
た共重合体(増粘剤A6)を用いたこと以外、材料およ
び作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電池を作
製した。
【0064】電池17 増粘剤A1の量を0.05gとしたこと以外、材料およ
び作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電池の作
製を試みた。しかし、ペーストC1が不均一で流動性の
ない状態であったため、正極板および非水系二次電池は
作製できなかった。
【0065】電池18 結着剤Aの量を1g、増粘剤A1の量を1gとしたこと
以外、材料および作製手順は電池1と同様の条件で非水
系二次電池を作製した。
【0066】電池19 増粘剤A1の量を1.2gとしたこと以外、材料および
作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電池を作製
した。
【0067】電池20 アセチレンブラックの量を0.5gとしたこと以外、材
料および作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電
池を作製した。
【0068】電池21 アセチレンブラックの量を4gとしたこと以外、材料お
よび作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電池を
作製した。
【0069】電池22 正極板の合剤層における活物質密度を3.90g/ml
としたこと以外、材料および作製手順は電池1と同様の
条件で非水系二次電池を作製した。
【0070】電池23 正極板の合剤層における活物質密度を3.50g/ml
としたこと以外、材料および作製手順は電池1と同様の
条件で非水系二次電池を作製した。
【0071】電池24 0.4gの結着剤Aの代わりに3gのPVDFを用い、
増粘剤は何も用いなかったこと以外、材料および作製手
順は電池1と同様の条件で非水系二次電池を作製した。
正極板の合剤層における活物質密度は、3.4g/ml
であった。
【0072】電池25 結着剤Aの量を0.1g、増粘剤A1の量を0.2gと
したこと以外、材料および作製手順は電池1と同様の条
件で非水系二次電池を作製した。
【0073】電池26 0.4gの増粘剤A1の代わりに0.4gの水酸基を側
鎖として有するポリアクリル樹脂(増粘剤B)を用いた
こと以外、材料および作製手順は電池1と同様の条件で
非水系二次電池を作製した。正極板の合剤層における活
物質密度は、3.65g/mlであった。なお、増粘剤
Bの溶解度パラメータδは、14であった。
【0074】電池27 0.4gの結着剤Aの代わりに1gのPVDFを用い、
0.4gの増粘剤A1の代わりに0.4gの増粘剤Bを
用いたこと以外、材料および作製手順は電池1と同様の
条件で非水系二次電池を作製した。正極板の合剤層にお
ける活物質密度は、3.57g/mlであった。電池1
〜27の詳細を表1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】上記電池および電池の作製に用いたペース
トC1について以下の評価を行った。 (1)ペーストC1の塗工 ペーストA1とペーストB1とを混練して得られたペー
ストC1の状態を観察し、ペーストC1が集電体に塗工
可能か否かを調べた。ペーストC1が集電体に塗工可能
な場合には正極板を作製し、合剤層の活物質密度を求め
た。結果を表2に示す。ただし、正極板を作製できなか
った場合には表2の活物質密度の欄に”−”を表示し
た。
【0077】(2)合剤層の剥離 ペーストC1を集電体に塗工した直後、プレスする前の
極板を観察し、合剤層の剥離の有無を調べた。結果を表
2に示す。
【0078】(3)電池の初期容量 電池を380mAの定電流で電池電圧が4.2Vになる
まで充電した後、380mAの定電流で3.0Vになる
まで放電する充放電サイクルを10回繰り返した。充放
電は20℃の恒温槽の中で行った。そして、10回目の
サイクルで得られた放電容量を初期容量とした。結果を
表2に示す。なお、全ての電池の初期容量が設計容量で
ある750mAに近い容量を有していた。
【0079】(4)高率放電特性 電池を750mAの定電流で電池電圧が4.2Vになる
まで充電した後、150mAの定電流で3.0Vになる
まで放電した時の容量に対する、電池を750mAの定
電流で4.2Vになるまで充電した後、1500mAの
定電流で3.0Vになるまで放電した時の容量の比を1
00分率で求めた。充放電は20℃の恒温槽の中で行っ
た。結果を表2に示す。
【0080】(5)容量維持率 電池を750mAの定電流で電池電圧が4.2Vになる
まで充電した後、750mAの定電流で3.0Vになる
まで放電する充放電サイクルを400回繰り返した。そ
して、1回目のサイクルで得られた放電容量に対する、
400回目のサイクルで得られた放電容量の比を100
分率で求めた。充放電は20℃の恒温槽の中で行った。
結果を表2に示す。
【0081】(6)ガス発生量 電池を85℃の恒温槽内に3日間保存した後、電池内部
で発生したガスをラミネートチューブ内に誘導して、そ
の組成と量をガスクロマトグラフィーで測定した。発生
したガス量を表2に示す。
【0082】
【表2】
【0083】表2において、電池1、9、24、26お
よび27の比較から、次のことがわかる。電池24のよ
うに従来のPVDFを結着剤として用い、増粘剤を用い
ないと、電池の高容量化が困難である上、諸特性が劣化
しやすい。これは正極活物質の表面をPVDFが被覆し
ているためと考えられる。また、増粘剤Bを用いた電池
26および27は、電池の膨れが大きい。これは、増粘
剤Bの親水性が高すぎるため、水分が電池内に持ち込ま
れたことによる。この水分は塗工やその後の乾燥工程で
取り除くことは困難であり、電池構成後も正極板内に引
き続き残存する。その結果、充電時に負極側から水素ガ
スが発生し、電池が膨れると考えられる。これに対し、
増粘剤A1を用いた電池1および9のガス発生量は少な
くなっている。また、電池1の容量および容量維持率の
方が、電池9よりも優れているのは、電池1の結着剤A
がNMPに溶解しない粒子からなるためである。
【0084】電池1、5〜7、17および19の比較か
らは、次のことがわかる。電池17のように増粘剤量が
少ないと、充分な増粘効果が得られないため、ペースト
C1が分離してしまい、集電体への塗工ができなくな
る。一方、電池19のように増粘剤量が多いと、増粘剤
で正極活物質が被覆されすぎるため、電池特性が全般的
に低下する。したがって、増粘剤量は、活物質100重
量部あたり、0.1〜1重量部が好ましい。
【0085】電池1、7、8、18および25の比較か
らは、次のことがわかる。電池25のように結着剤と増
粘剤との合計量が少ないと、結着力が不充分になり、合
剤層の剥離が起こりやすい。一方、電池18のように結
着剤と増粘剤との合計量が多いと、これらで正極活物質
が被覆されすぎるため、電池特性が全般的に低下する。
したがって、結着剤と増粘剤との合計量は、活物質10
0重量部あたり、0.4〜1.4重量部が好ましい。
【0086】電池1〜4、15および16の比較から
は、次のことがわかる。電池15のように増粘剤の溶解
度パラメータδが小さすぎると、増粘効果が小さいため
ペーストC1が分離してしまい、ペーストC1の集電体
への塗工ができなくなる。一方、電池16のように増粘
剤の溶解度パラメータδが大きすぎると、増粘剤が水を
保持しやすいため、高温保存時のガス発生量が多くな
る。したがって、増粘剤の溶解度パラメータδは、8.
3〜13.5が好ましい。
【0087】電池1、10、11、20および21の比
較からは、次のことがわかる。電池20のように導電剤
量が少なすぎると、容量維持率が低下する。一方、電池
21のように導電剤量が多すぎると、電池容量が小さく
なる。したがって、導電剤量は、活物質100重量部あ
たり、1〜3重量部が好ましい。
【0088】電池1、12〜14、22および23の比
較からは、次のことがわかる。電池22のように活物質
密度が大きすぎると、合剤層に電解液が浸透しにくいた
め、高率放電特性が低下する。一方、電池23のように
活物質密度が小さすぎると、合剤層内の導電ネットワー
クが不充分になり、容量維持率が低下し、電池容量も小
さくなる。したがって、正極板の合剤層の活物質密度
は、3.55〜3.85g/mlが好ましい。
【0089】《実施例2》以下の実験では、ペーストC
1の調製の可否および正極板の厚さのバラツキについて
調べた。続いて、得られた電池の初期容量、容量維持
率、保存時のガス発生量および安全性について評価し
た。
【0090】電池28 実施例1の電池1と全く同じ構成の非水系二次電池を作
製した。
【0091】電池29 ペーストB1の調製において、導電剤のメジアン径が
0.2μmになるまで増粘剤A1とアセチレンブラック
とを混練したこと以外、材料および作製手順は電池1と
同様の条件で非水系二次電池を作製した。
【0092】電池30 ペーストB1の調製において、導電剤のメジアン径が1
μmになるまで増粘剤A1とアセチレンブラックとを混
練したこと以外、材料および作製手順は電池1と同様の
条件で非水系二次電池を作製した。
【0093】電池31 実施例1の電池10と全く同じ構成の非水系二次電池を
作製した。
【0094】電池32 実施例1の電池11と全く同じ構成の非水系二次電池を
作製した。
【0095】電池33 実施例1の電池5と全く同じ構成の非水系二次電池を作
製した。
【0096】電池34 実施例1の電池7と全く同じ構成の非水系二次電池を作
製した。
【0097】電池35 実施例1の電池2と全く同じ構成の非水系二次電池を作
製した。
【0098】電池36 実施例1の電池4と全く同じ構成の非水系二次電池を作
製した。
【0099】電池37 ペーストC1に含まれる水分量を500ppmに調整し
たこと以外、材料および作製手順は電池1と同様の条件
で非水系二次電池を作製した。
【00100】電池38 ペーストC1に含まれる水分量を5000ppmに調整
したこと以外、材料および作製手順は電池1と同様の条
件で非水系二次電池を作製した。
【00101】電池39 ペーストC1に含まれる水分量を10000ppmに調
整したこと以外、材料および作製手順は電池1と同様の
条件で非水系二次電池を作製した。
【00102】電池40 ペーストB1の調製において、導電剤のメジアン径が
0.1μmになるまで増粘剤A1とアセチレンブラック
とを混練したこと以外、材料および作製手順は電池1と
同様の条件で非水系二次電池を作製した。
【00103】電池41 ペーストB1の調製において、導電剤のメジアン径が
1.5μmになるまで増粘剤A1とアセチレンブラック
とを混練したこと以外、材料および作製手順は電池1と
同様の条件で非水系二次電池を作製した。
【00104】電池42 実施例1の電池20と全く同じ構成の非水系二次電池を
作製した。
【00105】電池43 実施例1の電池21と全く同じ構成の非水系二次電池を
作製した。
【00106】電池44 実施例1の電池17と全く同じ構成の非水系二次電池を
作製した。
【00107】電池45 実施例1の電池19と全く同じ構成の非水系二次電池を
作製した。
【00108】電池46 0.4gの増粘剤A1の代わりに0.4gの溶解度パラ
メータδが7.9のポリエチレンを用いたこと以外、材
料および作製手順は電池1と同様の条件で非水系二次電
池を作製した。
【00109】電池47 0.4gの増粘剤A1の代わりに0.4gの溶解度パラ
メータδが14のポリアクリロニトリルを用いたこと以
外、材料および作製手順は電池1と同様の条件で非水系
二次電池を作製した。
【00110】電池48 ペーストC1に含まれる水分量を15000ppmに調
整したこと以外、材料および作製手順は電池1と同様の
条件で非水系二次電池を作製した。
【00111】電池49 実施例1の電池24と全く同じ構成の非水系二次電池を
作製した。電池28〜49の詳細を表3に示す。
【00112】
【表3】
【00113】上記電池および電池の作製に用いたペー
ストC1について以下の評価を行った。 (1)ペーストC1の塗工 ペーストA1とペーストB1とを混練して得られたペー
ストC1の状態を観察し、ペーストC1が集電体に塗工
可能か否かを調べた。結果を表4に示す。
【00114】(2)正極板の厚さのバラツキ 正極板を碁盤目状に33区画に区切り、その区切り線の
交点(計20点)における極板の厚さをそれぞれ測定し
た。得られた厚さのバラツキを標準偏差σ(%)で表し
た。結果を表4に示す。
【00115】(3)電池の初期容量 電池を380mAの定電流で電池電圧が4.2Vになる
まで充電した後、380mAの定電流で3.0Vになる
まで放電する充放電サイクルを10回繰り返した。充放
電は20℃の恒温槽の中で行った。そして、10回目の
サイクルで得られた放電容量を初期容量とした。結果を
表4に示す。なお、全ての電池の初期容量が設計容量で
ある750mAに近い容量を有していた。
【00116】(4)容量維持率 電池を750mAの定電流で電池電圧が4.2Vになる
まで充電した後、750mAの定電流で3.0Vになる
まで放電する充放電サイクルを400回繰り返した。そ
して、1回目のサイクルで得られた放電容量に対する、
400回目のサイクルで得られた放電容量の比を100
分率で求めた。充放電は20℃の恒温槽の中で行った。
結果を表4に示す。
【00117】(5)ガス発生量 電池を85℃の恒温槽内に3日間保存した後、電池内部
で発生したガスをラミネートチューブ内に誘導して、そ
の組成および量をガスクロマトグラフィーで測定した。
発生したガス量を表4に示す。
【00118】(6)安全性 3Cの一定電流で電池を過充電状態になるまで充電し、
電池表面温度が80℃になった時点で充電を止めた。そ
の後、表面温度が90℃未満までしか上昇しなかった電
池は安全性を可と評価した。一方、表面温度が90℃以
上に上昇した電池は安全性を不可と評価した。結果を表
4に示す。
【00119】
【表4】
【00120】表4から以下のことがわかる。電池49
のように、結着剤にPVDFを用いると、初期容量が低
くなる。これは、PVDFの場合、結着性の観点から多
量に合剤に添加する必要があるため、活物質がPVDF
で被覆されすぎ、反応性が低下することによる。一方、
ゴム粒子からなる結着剤Aを用いると、PVDFを用い
る場合に比べて容量が概ね向上する。ただし、増粘剤の
選定には留意を要する。
【00121】電池47のように、増粘剤として溶解度
パラメータδの大きなポリアクリロニトリルを用いる
と、多量のガスを発生する。これは、ポリアクリロニト
リルの親水性が高すぎるため、正極に水分が持ち込まれ
やすいためである。なお、採取されたガスをガスクロマ
トグラフィにて分析したところ、全ガスの70%に相当
する1.5mlは水素ガスであった。このことからも増
粘剤に保持された水分の分解が、ガス発生の大きな要因
であることがわかる。
【00122】逆に、電池46のように、増粘剤として
溶解度パラメータδの小さなポリエチレンを用いると、
ペーストC1の調製が困難で、ペーストC1の集電体へ
の塗工が不可能になる。これは、溶解度パラメータδの
小さなポリエチレンは、NMPへ溶解しにくいため、充
分な増粘効果が得られないからである。これらの結果か
ら、増粘剤の溶解度パラメータδは8.3〜13.5が
好ましいことがわかる。
【00123】電池44のように増粘剤の量が少ない
と、ペーストC1の調製やペーストC1の集電体への塗
工が困難になる。一方、電池45のように増粘剤量が多
いと、活物質がPVDFで被覆されすぎ、反応性が低下
し、容量維持率が低下する。このことから、増粘剤の量
は、活物質100重量部あたり、0.1〜1重量部が好
ましいことがわかる。
【00124】溶解度パラメータδが8.3〜13.5
の増粘剤は、アクリル系樹脂に比べてNMPへの分散性
が劣る。増粘剤を導電剤とあらかじめ混練する場合、増
粘剤のNMPへの分散性を向上させる効果も得られる。
具体的には、電池28〜30に示されるように、導電剤
のメジアン径が0.2〜1μmになるまで、増粘剤と導
電剤とを混練しておくことが有効である。電池41のよ
うに導電剤のメジアン径が大きい、すなわち導電剤の分
散性が不充分であると、増粘剤のNMPへの分散性が悪
くなるとともに、ペーストC1を集電体に塗工して得ら
れる正極板の厚さにバラツキが生じやすい。
【00125】正極板の厚さのバラツキが大きいと、対
向する負極に悪影響を及ぼす。正極の厚さの大きい部分
と対向する負極部分では、負極活物質である炭素材料に
吸蔵されなかったリチウムが析出しやすい。析出したリ
チウムは、容量維持率を低下させたり、電池の加熱を促
すことがある。ただし、電池40のように導電剤のメジ
アン径を小さくし過ぎると、導電剤による伝導ネットワ
ークが充分に形成されず、却って容量維持率が低下す
る。
【00126】電池42のように導電剤量が少ないと、
正極の導電性が不充分になり、容量維持率が低下する。
一方、電池43のように導電剤量が多すぎると、電池容
量が低下する。このことから、導電剤量は、活物質10
0重量部あたり、1〜3重量部が好ましいことがわか
る。
【00127】上述のように、ペースト中の導電剤の分
散状態を制御し、増粘剤の溶解度パラメータδやその量
を適性範囲に制御する他、ペースト中の水分量を管理す
ることも重要である。ペースト中の水分量が大きくなる
と、導電剤の凝集により、ペーストの粘度が急激に上昇
し、集電体への塗工時に不具合を生じる。電池48のよ
うに水分量が多いペーストを用いると、ペースト中で導
電剤が再凝集を起こし、ペーストの集電体への均一な塗
工が困難になる。そして、電池の容量維持率や安全性の
低下を招く。従って、本発明のように増粘剤の溶解度パ
ラメータを制御する場合には、水分の管理も重要であ
る。電池38および電池39からわかるように、ペース
トの水分量を10000ppm以下、さらには5000
ppm以下に制御することにより、高い容量維持率を有
する電池を得ることが可能になる。
【00128】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、高容量
で、ガス発生が抑制された非水系二次電池を得ることが
できる。すなわち、所定の増粘剤を用いれば、高容量の
電池を得ることができ、所定のゴム粒子からなる結着剤
を用いれば、さらに高容量の電池を得ることができる。
また、正極の製造の際に、導電剤と増粘剤とを予め導電
剤のメジアン径が0.2〜1μmになるまで混練すれ
ば、水分の含有量が少なく、均一な重量分布を有する正
極板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アクリロニトリル単位と、−(CH2n−構造
とを含む重合体からなる増粘剤の一例の赤外スペクトル
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 和典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 鈴木 剛平 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大畠 積 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H029 AJ03 AJ05 AK03 AK18 AL06 AL07 AM03 AM04 AM05 AM07 CJ08 CJ22 DJ08 DJ16 EJ04 EJ12 HJ00 HJ01 HJ05 HJ08 5H050 AA07 AA08 BA15 CA08 CA09 CA29 CB07 CB08 DA10 DA11 DA14 EA08 EA23 FA17 GA10 GA22 HA00 HA01 HA05 HA08

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極活物質と、導電剤と、結着剤と、増
    粘剤とを含む合剤層および前記合剤層を支持する集電体
    からなる非水系二次電池用正極であって、 前記増粘剤が、アクリロニトリル単位と、−(CH2n
    −構造(ただし、6≦n)とを含む重合体からなる非水
    系二次電池用正極。
  2. 【請求項2】 前記合剤層における前記増粘剤の量が、
    前記正極活物質100重量部あたり、0.1〜1重量部
    である請求項1記載の非水系二次電池用正極。
  3. 【請求項3】 前記結着剤が、極性有機溶媒に溶解しな
    い粒子からなる請求項1記載の非水系二次電池用正極。
  4. 【請求項4】 前記合剤層における前記結着剤の量と増
    粘剤の量との合計が、前記正極活物質100重量部あた
    り、0.4〜1.4重量部である請求項1記載の非水系
    二次電池用正極。
  5. 【請求項5】 前記増粘剤のモル蒸発熱をΔH、モル体
    積をVとするとき、δ=(ΔH/V)1/2により定義さ
    れる25℃での溶解度パラメータδが8.3〜13.5
    である請求項1記載の非水系二次電池用正極。
  6. 【請求項6】 前記合剤層における前記導電剤の量は、
    前記正極活物質100重量部あたり、1〜3重量部であ
    る請求項1記載の非水系二次電池用正極。
  7. 【請求項7】 前記合剤層中の活物質密度は、3.55
    〜3.85g/mlである請求項1記載の非水系二次電
    池用正極。
  8. 【請求項8】 (1)活物質と、結着剤とを混練して、
    ペーストAを得る工程、(2)導電剤と、増粘剤とを混
    練して、導電剤のメジアン径が0.2〜1μmであるペ
    ーストBを得る工程、(3)前記ペーストAと前記ペー
    ストBとを混合して、ペーストCを得る工程、(4)前
    記ペーストCを集電体に塗着して極板を形成する工程、
    を有する非水系二次電池用正極の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記結着剤が、極性有機溶媒に溶解しな
    い粒子からなる請求項8記載の非水系二次電池用正極の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記増粘剤が、アクリロニトリル単位
    と、−(CH2n−構造(ただし、6≦n)とを含む重
    合体からなる請求項8記載の非水系二次電池用正極の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記ペーストCに含まれる前記導電剤
    の量を、前記活物質100重量部あたり、1〜3重量部
    に制御する請求項8記載の非水系二次電池用正極の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記ペーストCに含まれる前記増粘剤
    の量を、前記活物質100重量部あたり、0.1〜1重
    量部に制御する請求項8記載の非水系二次電池用正極の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記増粘剤のモル蒸発熱をΔH、モル
    体積をVとするとき、δ=(ΔH/V)1/2により定義
    される25℃での溶解度パラメータδが8.3〜13.
    5である請求項8記載の非水系二次電池用正極の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記ペーストCに含まれる水分量を、
    10000ppm以下に制御する請求項8記載の非水系
    二次電池用正極の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の正極と、負極と、前記
    正極と負極との間に介在するセパレータと、非水電解質
    とを含む非水系二次電池。
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