JP2002141477A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
って、転送トランジスタ間の距離を無駄に広げる必要が
なくなり、ロウデコーダのパターン占有面積を小さくで
きる半導体記憶装置を提供することを目的としている。 【解決手段】ロウデコーダ中に設けられた上下左右の転
送トランジスタ3のワード線のアドレスを連続しない割
付にすることによって、隣接する2本のワード線WLに
対応する2つの転送トランジスタ3を、縦方向及び横方
向に隣接して配置しないこと特徴としている。隣接する
転送トランジスタ間に印加される電位差を小さくできる
ので、素子分離領域を小さくできる。よって、転送トラ
ンジスタ間の距離を無駄に広げる必要がなくなり、ロウ
デコーダのパターン占有面積を小さくできる。
Description
に関し、特にロウデコーダ内の転送トランジスタの配置
に係り、NAND型フラッシュメモリ等の不揮発性メモ
リに使用されるものである。
説明するためのもので、NAND型フラッシュメモリに
おけるロウデコーダとメモリセルアレイの一部を抽出し
て示している。ロウアドレス、あるいはロウアドレスの
プリデコード信号A0,A1,…,Amは、デコード部
1に供給されてデコードされ、このデコード部1により
メモリセルアレイ中の1つのNANDセルブロック4が
選択される。上記デコード部1から出力されるデコード
信号は、ブースター部2に供給される。このブースター
部2は、選択されたブロック4内にのみ、ワード線のア
ドレスに対応したワード線駆動信号CG0〜CGi及び
選択ゲート駆動信号SG1,SG2を供給するために、
転送トランジスタ3のゲート5を制御している。ブロッ
ク4が選択状態の時、ブースター部2はデコード部1か
ら出力されるデコード信号により、転送トランジスタ3
のゲート5に所定の電圧を印加してオン状態にし、ブロ
ック4が非選択状態の時は、転送トランジスタ3のゲー
ト5を接地レベルとしてオフ状態にする。
セル4aは、ゲートが選択ゲート線SGS,SGDに接
続された2つの選択トランジスタS1,S2と、これら
選択トランジスタS1,S2間に電流通路が直列接続さ
れ、ゲートがそれぞれワード線WL0〜WLiに接続さ
れたメモリセルMC0〜MCiとから構成されている。
上記選択トランジスタS1の電流通路の一端は、ソース
線CELSRCに接続され、上記選択トランジスタS2
の電流通路の一端は、ビット線BL0〜BLjに接続さ
れる。
レスのプリデコード信号A0,A1,…,AmによりN
ANDセルブロック4が選択され、更にNANDセル4
a内のワード線のアドレスが選択されると、個々のメモ
リセルMC0〜MCiにアクセスすることができる。
の書き込み時における各信号の波形図を示している。ま
た、図9(a),(b)はそれぞれ、上記NANDセル
4aの断面構成と、書き込み時のNANDセル4a内の
バイアス条件を示しており、(a)図は“0”の書き込
み(Program)時、(b)図は“1”の書き込み時であ
る。図9(a),(b)では、メモリセル12が選択セ
ルとなっており、ワード線WL2が選択ワード線(W
L)となる。その他のメモリセルは全て非選択セルとな
るが、図8におけるワード線WL1とWL3は隣接非選
択ワード線(WL)、その他が非選択ワード線(WL)
となる。また、この図8に示す書き込み方式において
は、書き込みを行う前は、NAND内セル4aは消去状
態(メモリセルのしきい値電圧が負)となっている。
ず、ビット線BLに書き込みデータを転送する。NAN
D型フラッシュメモリでは、1本のワード線で選択され
るメモリセルに対し、一括に書き込み動作を行うことに
より、書き込み速度を高速化しており、同時に書き込む
単位、例えば512バイト分のデータラッチを有してい
る。これらのデータラッチから、“1”書き込みセルに
は、ビット線にVddが転送され、“0”書き込みのセ
ルにはビット線に0Vが転送される。また、書き込みを
行うワード線を有する選択ブロックにおいては、ロウデ
コーダ用駆動電圧VRDECが印加されると、転送トラ
ンジスタ3のゲート5にもこのロウデコーダ用駆動電圧
VRDEC以上の電圧、例えば22Vが印加される。
は、選択トランジスタ15のゲートにVddが印加さ
れ、NANDセル4a内のチャネルがビット線BLから
プリチャージされる。
ASS電位を印加する。
では、選択メモリセル12から選択トランジスタ15ま
でのメモリセル13,14,…は、しきい値電圧が負で
あるため導通しており、チャネル電位は0Vに保持され
る。一方、図9(b)に示すように、“1”書き込みで
は、選択トランジスタ15は、ビット線BLがVdd、
ゲートがVdd、NANDセル側のソースが「Vdd−
Vt」に充電されてカットオフしているため、NAND
セル内のチャネル電位は、非選択ワード線の電位の上昇
に伴い、容量カップリングにより昇圧される。従って、
チャネル電位Vch1及びVch3は、非選択ワード線
の電位VPASSに応じた電位に持ち上げられる。この
際、チャネル電位Vch2は、ワード線WL1,WL
2,WL3が0Vであるため、それらによる電位の変化
はないが、チャネル電位Vch1とVch3の上昇に伴
い、メモリセル11と13のしきい値落ち電圧程度に充
電されている。
の書き込み電圧VPGMを印加する。
は、メモリセル12のチャネルとビット線BLが0Vで
導通した状態を保持するため、ワード線WL2とチャネ
ル間に20Vの電位差がつき、浮遊ゲートにチャネルか
ら電子が注入されて、しきい値電圧が高くなり書き込み
が行われる。図9(b)の“1”書き込みセルにおいて
は、メモリセル12のチャネル電位がメモリセル11と
13の負のしきい値落ちの電位に充電されたフローティ
ングの状態から、ワード線WL2の昇圧により、より高
い電位のフローティング状態に変化する。ワード線WL
2の電位変化に伴って、メモリセル12のチャネル電位
も高くなるため、チャネルから浮遊ゲートへの電子の注
入はほとんど行われず、書き込み前の状態を保持する。
書き込み(非書き込み)が行われる。よって、ロウデコ
ーダは、これらのワード線電圧を選択的に転送する必要
がある。
トランジスタ3部のレイアウトイメージを図10に示
す。図面及び説明を簡略化するため、ここでは、転送ト
ランジスタ3が8個の場合について示している。
のサイズによって決まるサイズであり、図10では転送
トランジスタ3を2段積みにして配置している。各転送
トランジスタ3は、p型基板上に形成されたNMOSト
ランジスタとなっており、ソース・ドレイン領域は書き
込み電圧及び消去電圧の印加に対して充分な耐圧を持つ
構造になっている。
タ3の配置において、前述の書き込み方式でのバイアス
状態を図11に示す。図11においては、ワード線WL
3が選択ワード線となっている。隣接非選択ワード線
は、ワード線WL2とWL4である。
が供給される転送トランジスタ間との距離X1は、ソー
ス・ドレイン領域間に20V、ゲートに20V以上の電
圧が印加されたフィールドトランジスタにおいて、所定
のリーク電流以下の条件を満たす大きさとしなければな
らない。また、ワード線駆動信号CG3とCG4が供給
される転送トランジスタ間の距離Y1は、p型基板上の
素子分離領域を挟んだ、n型拡散層領域間に20Vが印
加されたときに、所定のリーク電流以下の条件を満たす
大きさとしなければならない。上記距離X1について
は、転送トランジスタ3のゲート5がp型素子分離領域
上でフィールドトランジスタのゲートとなっているが、
ゲート5を各転送トランジスタ3間で分離して描いても
良く、その場合は、Y1の条件に近づく。
充分離した上で図11のような配置ができる場合は良い
が、距離X1が大きい場合には、ロウデコーダの横幅が
大きくなる。また、メモリセルの微細化により、距離Y
Bが著しく小さくなると、図11のような2段積では描
けなくなり、転送トランジスタ3を横並びにする数が増
えて、ロウデコーダの横幅が顕著に大きくなる可能性が
ある。
導体記憶装置では、メモリセルの制御ゲートに書き込み
電圧や消去電圧を印加するロウデコーダ内の転送トラン
ジスタには、書き込み、消去電圧に対して充分な耐圧を
有するサイズの大きなものが必要となる。また、大きな
素子分離領域も必要になり、この結果ロウデコーダのパ
ターン占有面積が大きくなるという問題があった。
れたもので、その目的とするところは、転送トランジス
タを適切な配置にすることによって、転送トランジスタ
間の距離を無駄に広げる必要がなくなり、ロウデコーダ
のパターン占有面積を小さくできる半導体記憶装置を提
供することにある。
導体記憶装置は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモ
リセルが配列されたメモリセルアレイと、前記メモリセ
ルアレイにおける複数のワード線を有するブロックを選
択する選択手段と、前記ブロック内の複数のワード線へ
の印加電圧が入力される複数のワード線駆動信号線と、
前記ワード線駆動信号線とメモリセル内ワード線との間
に接続され、前記ブロック選択手段の出力により制御さ
れる複数の転送トランジスタとを具備し、隣接する2本
のワード線に対応する2つの転送トランジスタを、縦方
向及び横方向にそれぞれ離隔して配置し、これら転送ト
ランジスタ間に別のワード線に対応する転送トランジス
タを配置したことを特徴としている。
導体記憶装置において、隣接して配置される転送トラン
ジスタに接続されるワード線のアドレスが2以上離れて
いることを特徴とする。
は2に記載の半導体記憶装置において、前記ブロック内
の複数の転送トランジスタにおける、転送トランジスタ
のワード線側端子が向き合って配置される側の第1の素
子分離領域幅は、転送トランジスタのワード線側端子と
ワード線駆動信号線側端子が向き合って配置される側の
第2の素子分離領域幅よりも小さいことを特徴とする。
置は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリセルが配
列されたメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイに
おける複数のワード線を有するブロックを選択する選択
手段と、前記ブロック内の複数のワード線への印加電圧
が入力される複数のワード線駆動信号線と、ワード線駆
動信号線とメモリセル内ワード線との間に接続され、前
記ブロック選択手段の出力により制御される複数の転送
トランジスタとを具備し、前記ブロック内の複数の転送
トランジスタにおける、転送トランジスタのワード線側
端子が向き合って配置される側の第1の素子分離領域幅
は、転送トランジスタのワード線側端子とワード線駆動
信号線側端子が向き合って配置される側の第2の素子分
離領域幅より小さいことを特徴としている。
4いずれか1つの項に記載の半導体記憶装置において、
前記ブロック内の複数の転送トランジスタのワード線側
端子からそれぞれのワード線への引き出し配線は、メモ
リセルアレイ中のワード線と同じ並びとなるように引き
出されることを特徴とする。
5いずれか1つの項に記載の半導体記憶装置において、
前記ブロック内の複数の転送トランジスタのワード線側
端子からそれぞれのワード線への引き出し配線は、ワー
ド線を形成する配線より1つ上層の金属配線であること
を特徴とする。
置は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリセルが配
列されたメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイの
ロウアドレス、あるいはロウアドレスのプリデコード信
号をデコードするデコード部と、上記デコード部から出
力されるデコード信号が供給されるブースター部と、上
記ブースター部の出力信号でオン/オフ制御され、メモ
リセルアレイ中の選択されたブロックに選択信号を供給
する転送トランジスタとを具備し、上記ブロック内の複
数の転送トランジスタのワード線側端子からそれぞれの
ワード線への配線を、ワード線を形成する配線より1つ
上層の金属配線のみで引き出すことを特徴としている。
導体記憶装置において、前記メモリセルアレイは、複数
のブロックに分割され、前記ブロックの各々は、各々の
ゲートが前記転送トランジスタの電流通路の一端に接続
された第1,第2の選択トランジスタと、前記第1,第
2の選択トランジスタ間に電流通路が直列接続され、ゲ
ートが前記転送トランジスタの電流通路の一端にそれぞ
れ接続されたメモリセルとを備えることを特徴とする。
デコーダの同一ブロック内の転送トランジスタ間に印加
される電位差を小さくすることができ、素子分離領域を
小さくすることができる。この結果、ロウデコーダのパ
ターン占有面積を小さくできる。
転送トランジスタ間に印加される電位差を小さくするに
は、隣接して配置される2つの転送トランジスタのワー
ド線のアドレスが2個以上離れていれば良い。
間に印加される電位差が小さいところは素子分離領域を
小さくし、電位差が大きいところは素子分離領域を大き
くすることにより、無駄に素子分離領域を大きくするこ
となく、最適なロウデコーダのサイズにすることができ
る。
ウデコーダの同一ブロック内の転送トランジスタが3段
積み以上の配置となった場合に、転送トランジスタ間に
印加される電位差が小さいところは素子分離領域を小さ
くし、電位差が大きいところは素子分離領域を大きくす
ることにより、無駄に素子分離領域を大きくすることな
く、最適なロウデコーダのサイズにすることができる。
しかも、転送トランジスタのワード線側端子とワード線
駆動信号端子が向き合う素子分離領域において大きな電
位差が生ずる場合があり、この素子分離領域を大きくす
ることは避けられないが、それ以外の部分においては、
転送トランジスタの素子分離領域に印加される電位差を
小さくするようにアドレスを割り付けることによって、
最適なロウデコーダのサイズにできる。
びと、メモリセルアレイ中のワード線の並びを同じにす
ることにより、ルールが最も厳しいワード線と引き出し
配線の接続を容易にすることができる。
ワード線を形成する配線より1つ上層の金属配線のみで
レイアウトすることにより、金属配線のつなぎ替えをな
くし、ワード線への不要なプロセスダメージを軽減する
ことができる。
トランジスタのワード線側端子から、ワード線に至るま
での引き出し配線を、ワード線を形成する配線より1つ
上層の金属配線のみでレイアウトするので、金属配線の
つなぎ替えをなくすことができ、ワード線、すなわち不
揮発性メモリの制御ゲートへの不要なプロセスダメージ
を軽減することができる。
としては、第1,第2の選択トランジスタと、前記第
1,第2の選択トランジスタ間に電流通路が直列接続さ
れ、ゲートが前記転送トランジスタの電流通路の一端に
それぞれ接続されたメモリセルとを備える構造が適用で
きる。
いて図面を参照して説明する。 [第1の実施の形態]図1は、この発明の第1の実施の
形態に係る半導体記憶装置について説明するためのもの
で、本実施の形態における転送トランジスタの配置を示
すパターン平面図である。図1では、図10に示した従
来の配置例に対して、転送トランジスタ3のワード線の
アドレスに対する割付を変更しており、上下左右の転送
トランジスタ3におけるワード線のアドレスを連続しな
い割付にすることによって、図2に示すように20Vの
大きな電位差がかかる場所をなくしている。
の並びを、CG1(WL1),CG3(WL3),CG
0(WL0),CG2(WL2)とすることで、X方向
の転送トランジスタ間で、どのワード線が選択された場
合にも、10Vの電位差で済むようにしている。また、
上段の並びをCG5(WL5),CG7(WL7),C
G4(WL4),CG6(WL6)とすることにより、
同様にそれらのX方向の転送トランジスタ間の電位差が
10Vに抑えられるとともに、Y方向のトランジスタ間
においても、Y2,Y3部位に示すように10Vの電位
差で抑えるようにしている。
したような書き込み方式を行う場合において、ロウデコ
ーダにおける転送トランジスタ周りのサイズ、例えば素
子分離領域の幅を10V以上の耐圧を持つように設計す
れば良く、従来に比して狭くすることができる。
ドレスの割付は、図1及び図2は一例であり、上下、左
右の転送トランジスタ3のアドレスが連続しなければ、
異なる割り付け方でも構わない。
送トランジスタ3のワード線側端子からワード線に引き
出す配線のルールにより、図1のような割り付けができ
ない場合があるので、配線の通し方を考えてアドレス割
り付けを適宜最適化することになる。
側端子から、タングステン配線により、メモリセル側へ
配線が引き出されるパターンをイメージしたものであ
る。図1に示すように、ワード線のアドレスと同一の並
びになるようにタングステン配線で引き出された先でメ
モリセルアレイ中のワード線を形成するポリシリコン配
線あるいはポリサイド配線に接続される。メモリセルア
レイ中のワード線ピッチは、最もルールが微細化されて
いるため、転送ゲートからの引き出し配線とワード線の
配線との接続を容易にするためには、並びを一致させる
必要がある。また、この引き出し配線は、メモリセルの
制御ゲートであるワード線配線層(この場合、ポリシリ
コン配線あるいはポリサイド配線)にできるだけ近い金
属配線層のみでワード線に引き出すことが望ましい。な
ぜなら、他の金属配線へのつなぎ替えが増えると、不揮
発性メモリの制御ゲートであるワード線がフローティン
グのまま、ヴィアコンタクトプロセスを経過することに
なり、メモリセルへ不要なプロセスダメージを与える可
能性があるからである。よって、複数の転送トランジス
タからワード線への引き出し配線が交差することなく、
例えば図1に示すような引き出し方法で、前述のアドレ
ス割り付けを実現するのが望ましい。
な配置にすることによって、転送トランジスタ間の距離
を無駄に広げる必要がなくなり、ロウデコーダのパター
ン占有面積を小さくできる。
第2の実施の形態に係る半導体記憶装置について説明す
るためのもので、16個のメモリセルが直列接続された
NANDセルに対する転送トランジスタの配置例を示し
ている。図3の配置から明らかなように、図1及び図2
と同様にアドレスの割り付けが上下左右で連続していな
い。しかも、この第2の実施の形態では、上下、左右だ
けでなく、上下の斜め方向も含めてワード線のアドレス
が連続しないアドレスの割り付けとなっている。
6個のメモリセルが直列接続されたNANDセルであっ
ても転送トランジスタを適切な配置にでき、転送トラン
ジスタ間の距離を無駄に広げる必要がなくなり、ロウデ
コーダのパターン占有面積を小さくできる。
第3の実施の形態に係る半導体記憶装置について説明す
るためのもので、1つのNANDセルに対応する転送ト
ランジスタが3段に積まれる場合の配置例を示してい
る。NAND型メモリセルは、前述のように直列に接続
されるメモリセルと2つの選択トランジスタにより構成
されており、2つの選択トランジスタが1つのメモリセ
ルに対するオーバーヘッドとなっている。よって、セル
アレイを小さくするには、選択トランジスタが含まれる
割合をメモリセル8個に1個、メモリセル16個に1個
と減らすことが1つの有効な手段となる。
場合には、距離YBも大きくなるので、Y方向に積む転
送トランジスタの数を増やして、ロウデコーダのX方向
の幅を小さくすることが必要となる。この場合、図1乃
至図3と異なり、転送トランジスタのCG0,CG1,
CGi端子と、他の転送トランジスタのワード線側端子
が向き合う部位ができる。
ンジスタのワード線側端子が向き合い、YtとYdでは
折り返しパターンとなっていた。
去状態において、中段のCG0,CG1〜CGi端子は
0V、上段のワード線側端子は20Vというバイアス状
態が存在する。
ード線を0Vにするため、CG0,CG1〜CGiに
は、全て0Vが印加される。非選択ブロックにおいて
は、転送トランジスタ3のゲート5が接地されているた
め、ワード線側ノードはフローティングになる。消去時
のバイアス状態は、セルpウェルに20Vが印加され、
選択ブロックにおいては、全ワード線が0Vになり、メ
モリセルの制御ゲートとセルpウェル間に20Vが印加
されることにより、浮遊ゲートから電子が放出される
(図6(a)参照)。
書き込み時の動作を模式的に示す断面図であり、510
は制御ゲート(ワード線)、511は浮遊ゲート、51
2はソース・ドレイン領域、513はセルpウェルであ
る。また、図6(c)は書き込み前と書き込み後のメモ
リセルのしきい値分布を示している。
線がフローティングになるため、セルpウェルに20V
が印加されると、容量カップリングによりフローティン
グのワード線電位が同時に持ち上がるため、メモリセル
の制御ゲートとセルpウェル間に消去に充分な電位差が
つかず、消去されない。
は、中段と上段との間で、転送トランジスタ間に20V
近い電位差が生ずる。このような場合には、この距離Y
4は大きくする必要があるので、下段と中段の間の素子
分離領域の距離Y2またはY3よりY4を大きくする。
逆に距離Y4とY2またはY3の素子分離領域を個別に
最適化したサイズにすることによって、転送トランジス
タ領域のサイズを小さくすることができる。
の発明の説明を行ったが、この発明は上記各実施の形態
に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸
脱しない範囲で種々に変形することが可能である。ま
た、上記各実施の形態には種々の段階の発明が含まれて
おり、開示される複数の構成要件の適宜な組み合わせに
より種々の発明が抽出され得る。例えば各実施の形態に
示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除され
ても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の
少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられ
ている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この
構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
ば、転送トランジスタを適切な配置にすることによっ
て、転送トランジスタ間の距離を無駄に広げる必要がな
くなり、ロウデコーダのパターン占有面積を小さくでき
る半導体記憶装置が得られる。
装置について説明するためのもので、本実施の形態にお
ける転送トランジスタの配置を示すパターン平面図。
転送トランジスタ間の電位差について説明するためのパ
ターン平面図。
装置について説明するためのもので、16個のメモリセ
ルが直列接続されたNANDセルに対する転送トランジ
スタの配置例を示すパターン平面図。
装置について説明するためのもので、1つのNANDセ
ルに対応する転送トランジスタが3段に積まれる場合の
例を示すパターン平面図。
非選択ブロックの消去動作時の状態において、転送トラ
ンジスタ間の電位差について説明するためのパターン平
面図。
の図。
もので、NAND型フラッシュメモリにおけるロウデコ
ーダとメモリセルアレイの一部を抽出して示す回路図。
ける各信号の波形図。
NDセル内のバイアス条件を示す図。
場合のパターン平面図。
態を示すパターン平面図。
ドレスのプリデコード信号、 S1,S2,16,15…選択トランジスタ、 SGS,SGD…選択ゲート線、 SG1,SG2…選択ゲート駆動信号、 CG0〜CGi…ワード線駆動信号、 WL0〜WLi…ワード線、 BL0〜BLj…ビット線、 CELSRC…ソース線、 MC0〜MCi,10〜15…メモリセル、 VRDEC…ロウデコーダ用駆動電圧。
Claims (8)
- 【請求項1】 電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ
セルが配列されたメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイにおける複数のワード線を有する
ブロックを選択する選択手段と、 前記ブロック内の複数のワード線への印加電圧が入力さ
れる複数のワード線駆動信号線と、 前記ワード線駆動信号線とメモリセル内ワード線との間
に接続され、前記ブロック選択手段の出力により制御さ
れる複数の転送トランジスタとを具備し、 隣接する2本のワード線に対応する2つの転送トランジ
スタを、縦方向及び横方向にそれぞれ離隔して配置し、
これら転送トランジスタ間に別のワード線に対応する転
送トランジスタを配置したことを特徴とする半導体記憶
装置。 - 【請求項2】 隣接して配置される転送トランジスタに
接続されるワード線のアドレスが2以上離れていること
を特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 【請求項3】 前記ブロック内の複数の転送トランジス
タにおける、転送トランジスタのワード線側端子が向き
合って配置される側の第1の素子分離領域幅は、転送ト
ランジスタのワード線側端子とワード線駆動信号線側端
子が向き合って配置される側の第2の素子分離領域幅よ
りも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の
半導体記憶装置。 - 【請求項4】 電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ
セルが配列されたメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイにおける複数のワード線を有する
ブロックを選択する選択手段と、 前記ブロック内の複数のワード線への印加電圧が入力さ
れる複数のワード線駆動信号線と、 ワード線駆動信号線とメモリセル内ワード線との間に接
続され、前記ブロック選択手段の出力により制御される
複数の転送トランジスタとを具備し、 前記ブロック内の複数の転送トランジスタにおける、転
送トランジスタのワード線側端子が向き合って配置され
る側の第1の素子分離領域幅は、転送トランジスタのワ
ード線側端子とワード線駆動信号線側端子が向き合って
配置される側の第2の素子分離領域幅より小さいことを
特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項5】 前記ブロック内の複数の転送トランジス
タのワード線側端子からそれぞれのワード線への引き出
し配線は、メモリセルアレイ中のワード線と同じ並びと
なるように引き出されることを特徴とする請求項1乃至
4いずれか1つの項に記載の半導体記憶装置。 - 【請求項6】 前記ブロック内の複数の転送トランジス
タのワード線側端子からそれぞれのワード線への引き出
し配線は、ワード線を形成する配線より1つ上層の金属
配線であることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1
つの項に記載の半導体記憶装置。 - 【請求項7】 電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ
セルが配列されたメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイのロウアドレス、あるいはロウア
ドレスのプリデコード信号をデコードするデコード部
と、 上記デコード部から出力されるデコード信号が供給され
るブースター部と、 上記ブースター部の出力信号でオン/オフ制御され、メ
モリセルアレイ中の選択されたブロックに選択信号を供
給する転送トランジスタとを具備し、 上記ブロック内の複数の転送トランジスタのワード線側
端子からそれぞれのワード線への配線を、ワード線を形
成する配線より1つ上層の金属配線のみで引き出すこと
を特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項8】 前記メモリセルアレイは、複数のブロッ
クに分割され、前記ブロックの各々は、各々のゲートが
前記転送トランジスタの電流通路の一端に接続された第
1,第2の選択トランジスタと、前記第1,第2の選択
トランジスタ間に電流通路が直列接続され、ゲートが前
記転送トランジスタの電流通路の一端にそれぞれ接続さ
れたメモリセルとを備えることを特徴とする請求項7に
記載の半導体記憶装置。
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