JP2001505861A - パイル交換装置 - Google Patents

パイル交換装置

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Abstract

(57)【要約】 枚葉紙給紙装置におけるパイル交換に残留パイル支持装置(3)が使用されており、この残留パイル支持装置では、残留パイルロッド(7A,7B)をずらして引っ張ることができる。接近可能性を改善するためU字状のフレーム(6)が設けられていて、該フレーム内に残留パイルロッド(7)の引っ張り駆動装置(11)が移動可能に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】 パイル交換装置 本発明は請求項1の上位概念部に記載の装置に関する。 枚葉印刷機の枚葉紙給紙装置に自動的なパイル(積み紙)交換装置を設けるこ とは公知である。これらの自動的なパイル交換装置はレーキ状の構造物、いわゆ る残留パイル支持装置から成っており、該装置は水平方向及び垂直方向の運動の ための推動−及び持上駆動装置を有している。このようないわゆるノンストップ −パイル交換装置は、例えば枚葉紙の印刷中、すなわち印刷機の運転中に、給紙 された枚葉紙パイルに残された残留パイルを、例えば溝を有するパレットから受 け取り、続いて枚莱紙給紙装置にセットされた新しい枚葉紙パイル上に下ろして 再び積み重ねるものである。公知の装置は構造的及び組立技術的に経費が著しく 高く、かつまた、枚葉紙給紙装置が特別の構造を有している必要がある。さらに この場合、その残留パイル支持装置がパレットの溝内へ挿入されるレーキを備え ている装置が使用される。このレーキは、残留パイルが新たにセットされた主パ イル上に重ね合わされて一つにされると、全体として、両パイル部分間から引き 抜かれる。この引き抜きには強い力が働き、両パイルの重ね合わされた箇所に最 も近い位置にある枚葉紙に著しく強い負荷がかかる。さらに、この場合挿入され たレーキを戻すレーキ戻し装置が設けられなければならないが、該戻し装置がパ イル部分の移動を妨げかつこの際にパイルのエッジに強い力がかかる。さらに枚 葉紙給紙装置の操作自体が著しく妨害され又は全く不可能になる。交換工程中、 枚葉紙の流れをコントロールすることが難しく、頻繁に損紙を生じる。 しかし、上に述べた欠陥のうち若干のものについては部分的に避けられる装置 が既に開発されている。 独国特許公報DE 3931710 C2から、枚葉輪転機用のノン−ストップ−枚葉紙 給紙装置が公知である。該枚葉紙給紙装置は残留パイル支持装置を有し、該残留 パイル支持装置は枚葉紙給紙装置から枚葉輪転機へ延びたベルトテーブルの下側 に配置されている。この残留パイル支持装置は閉じたフレームを有し、該フレー ムにはノン−ストップ−ロッドが配置されており、これらのノン−ストップ−ロ ッドは個別のシリンダのピストンロッドとして圧力媒体によって駆動可能であり かつ枚葉紙パイルを支持するパレットの溝内へ挿入可能である。ノン−ストップ −ロッドは、挿入した状態では前記フレームの両サイド上に位置しており、かつ 枚葉紙給紙装置の範囲から順々に離されるようになっている。ノン−ストップ− ロッドが離される順序については何も述べられていない。枚葉紙給紙装置下側に 配置することは実地の使用には不適である。 独国特許公開公報DE 4203500 A1から枚葉紙給紙装置が公知である。この枚葉 紙給紙装置は、該枚葉紙給紙装置に対して平行にかつ該救葉紙給紙装置の端面側 に配属された、独立の構造ユニットとしての残留パイル支持装置を有している。 該残留パイル支持装置内には、共通の一つの駆動装置を介して個別的に駆動され るランスが設けられており、該ランスが枚葉紙パイルを支持するパレットの溝内 へ挿入可能になっている。駆動装置は個々のチェーン駆動装置を有し、該チェー ン駆動装置は個々の各ランスに連結できるようになっている。チェーン駆動装置 をガイドするため及び該チェーン駆動装置へ接近できるようにするためには、特 別の構造の手段が必要である。チェーン駆動装置は枚葉紙給紙装置の前方のスペ ースを完全に塞いでおり、従って枚葉紙給紙装置へ接近することができない。 さらに、DAS 1095297から、複数のパイル持上装置を有する枚葉紙給紙装置が 公知である。この枚葉紙給紙装置は、パレットの溝内へ挿入可能な残留パイルロ ッドを備えたホーク状の残留パイル支持装置を有している。この装置によれば、 新しい枚葉紙パイルが枚葉紙給紙装置内へセットされる間、枚葉紙を連続的に供 給するために、残留枚葉紙パイルをパレットから受け取ることができる。残留パ イル装置は枚葉紙給紙装置内の主パイル持上装置に対して平行な別個の持上装置 に結合されており、その結果、残留パイルは連続的に持上げ可能である。残留 パイル支持装置の作業範囲はレバー装置によって著しく制限されており、その結 果、パイル交換には僅かな一時的な作業スペースしか利用できない。残留パイル 支持装置は枚葉紙給紙装置への接近を妨げる。何故なら、該残留パイル支持装置 は、必要とされない限り枚葉紙給紙装置の外側に置かれていなければならないか らである。 本発明の目的は、パイル交換のための装置を上に述べた欠点が避けられるよう に改良することにある。 本発明の課題は、上記形式の装置をパイル交換が簡単な連続的な形式で可能に なるように改良し、交換時の操作性が改善されかつパイル交換過程ができるだけ 合理化されるようにすることにある。 上記課題の解決手段は請求の範囲に記載の通りである。 装置内に互いに無関係に独立に運動可能な支持−及びスペーサロッドを設けて 、これらのロッドが、枚葉紙材料に対する負荷を無くすために、同時にではなく 時間的にずらして、パイル範囲から引き出されるようにするのが有利である。上 記形式の残留パイル支持装置における残留パイルロッドの配置により、操作範囲 への接近が交換工程中にも可能になる。この場合ロッドガイドの範囲にはパイル 交換中操作用スペースが空けられ確保される。 残留パイルロッドがその種類に応じて異なった長さに作られていることにより 、改善された作業過程が生じる。交換工程においては特に残留パイルロッドの挿 入と引出しのための時間が、残留パイルロッドが既にパイル交換前に待機位置に 挿入されていて交換工程が始まる際に初めて完全に挿入されることにより、短縮 される。 本発明は以下に図面につき詳細に示される。 図1は枚葉紙給紙装置の側面図、 図2は枚葉紙給紙装置の平面図、 図3はパイル交換装置の平面図、 図4は残留パイルを受け取るときのパイル交換装置を示す図、 図5はパイル交換中における残留パイルロッドの第一の位置を示す図、 図6はパイル交換中における残留パイルロッドの第二の位置を示す図である。 図1において枚葉紙給紙装置2は、枚葉紙処理装置、例えば枚葉印刷機1に接 続された状態で図示されている。枚葉紙給紙装置2内には枚葉紙パイルSが処理 のため入れられている。枚葉紙パイルSは、詳細には図示されていない主パイル 持上装置により枚葉紙処理の作業タイミングに合わせて持ち上げられる。 枚葉紙パイルSの枚葉紙は枚葉紙パイル上側で一枚ずつ個別化されて枚葉印刷 機1へ枚葉紙の流れ(ストリーム)の形で給紙される。枚葉紙給紙装置2内には このために枚葉紙さばき装置4が設けられており、この装置は、フォーマットに 関連する調節のための、及びサクションエア又はブローエアの供給量調節のため の、多方面の全ての操作用エレメントを有している。これらの操作用エレメント は、枚葉紙さばき装置4の種々異なる機能を、枚葉紙が枚葉紙給紙装置2から枚 葉印刷機1へ要求通りに正しく搬送されるように調整するために役立つ。この場 合、特にさばき工程自体も制御され、また同様に、枚葉紙給紙装置2から後続の 枚葉紙搬送装置への枚葉紙の引き渡しも制御される。 枚葉紙給紙装置2内にはさらに残留パイル支持装置3が配置されている。この 装置は、枚葉紙給紙装置2の、枚葉印刷機1側とは反対側の端面側に配属されて いる。残留パイル支持装置3はフレーム6を有し、該フレーム6内には残留パイ ルロッド7が縦方向に移動可能に支承されている。このフレーム6により残留パ イル支持装置3は残留パイル持上装置5に懸架されている。残留パイル持上装置 5はここでは単にその位置だけで示されており、詳細には示されていない。この 残留パイル持上装置は通常の形式で二対の持上チェーンを含んでおり、これらの チェーンは枚葉紙給紙装置2側から駆動可能である。残留パイル持上装置5は、 枚葉紙給紙装置2内において残留パイルHを保持しかつこれを枚葉紙処理の作業 タイミングに合わせて持ち上げるために役立つ。従って、残留パイル持上装置5 はまた主パイル持上装置と同期制御可能である。さらに、残留パイル持上装置5 は枚葉紙給紙装置2に結合された垂直のガイドレール8から成っており、該ガイ ドレール8に沿ってフレーム6がガイドされていて持上チエーンにより昇降可能 である。 図2は、枚葉紙給紙装置2を上から見たものである。枚葉紙給紙装置2には、 矢印で示されている枚葉紙走行方向にいわゆるベルトテーブル20が接続されて おり、このベルトテーブルを介して、一枚ずつ個別化された枚葉紙の流れが枚葉 紙処置装置、例えば印刷機1へ搬送される。さらに枚莱紙パイルSの後縁に配属 されている枚葉紙さばき装置4の位置が認められる。残留パイルロッド7の方位 は枚葉紙給紙装置2に対して配置されている状態で示されており、この場合、図 面には両外側の残留パイルロッド7だけが図示されており、他の残留パイルロッ ドは作用線だけで示されている。図示の位置は例えば交換工程開始前の準備位置 、若しくは枚葉紙給紐装置2の操作範囲外における待機位置である。残留パイル ロッド7はこの場合残留パイル支持装置3内で案内されており、従って残留パイ ルロッドは図示位置では枚葉紙給紙装置2の範囲外の水平位置をとっている。残 留パイル支持装置3は、そのフレーム6が枚葉紙給紙装置2のガイドレール8に よりガイドされていて、垂直方向に運動可能である。残留パイル持上装置5は、 やはり残留パイル支持装置3に対する位置だけで示されており、枚葉紙給紙装置 2内及びガイドレール8の上側(例えば枚葉紙給紙装置2のフレーム)に位置し 、ここから残留パイル支持装置3のフレーム6に連結し、この残留パイル支持装 置をガイドレール8に沿って昇降させる。 図3には残留パイル支持装置3が完全に示されている。フレーム6はU字状に 構成されかつガイドレール8に沿って垂直にガイドされている。フレーム6内に は前側支持レール9に残留パイルロッド7が支持ロッド7A及びスペーサロッド 7Bとしてガイドされている。後側支持レール10上には支持ロッド7A及びス ペーサロッド7Bを個別的に引っ張り又は挿入するための駆動装置11が配置さ れている。図示されている位置は待機位置である。さらに両サイドには、後側支 持レール10をフレーム6の側方部分にあるガイドレール13上で縦方向に移動 させるための駆動装置12が設けられている。該駆動装置12は、フレーム6内 における後側支持レール10の位置を規定する。前側支持レール9はフレーム6 に不動に結合されている。 支持ロッド7A若しくはスペーサロッド7Bはそれぞれ異なる高さを有してい る。支持ロッド7Aは例えばスペーサロッド7Bの高さの略2倍の高さを有して いる。ここで高さとは、支持ロッド7A若しくはスペーサロッド7B自体の、残 留パイル支持装置3が延びている平面に対して垂直方向の寸法である。 支持ロッド7A及びスペーサロッド7Bの長さは同じであってもよい。しかし 有利な実施形態では、支持ロッド7Aはスペーサロッド7Bよりも長くなってい る。支持ロッド7Aは残留パイルHを受け取る際に最初にその荷重を支持するた めに役立つもので、適宜の寸法に設計すべきであり、この場合上記荷重はさらに 別の支持手段へ伝達して逃がすことができる(図4)。 図4には残留パイル支持装置3の機能が示されている。支持ロッド7A及びス ペーサロッド7Bはそれらの個別の駆動装置によって、又は駆動装置12によっ て、後側支持レール10と一緒に、前側支持レール9に向かって前進せしめられ 、枚葉紙パイルSを支持するパレットPの溝内へ導入されている。前側支持レー ル9及び、引っ張り駆動装置11を備えた後側支持レール10は、残留パイルH (この場合、枚葉紙パイルSに残されている枚葉紙パイルである)を支持してい るパレットPの前に平行に位置している。パレットPと残留パイルHとはこの場 合前側支持レール9によって接触していない。長くかつ高い方の支持ロッド7A は、枚葉紙給紙装置2内における枚葉紙走行方向で見て前方の端部にある残留パ イル持上レール14上に位置している。この残留パイル持上レール14は残留パ イル持上装置に連結していて生産過程中における支持ロッド7Aの持上運動中支 持ロッド7Aを支持するために設けられている。このため、残留パイル持上レー ル14及び残留パイル持上装置5は、双方とも枚葉紙給紙装置2の主パイル持上 装置に接続されており、又は少なくとも、双方がパイルの処理の際(特に残留パ イルHを新しい枚葉紙パイルSと一緒にガイドする際)に、同期的に持上げられ るように、機械的に又は制御技術的に互いに連結されている。 図4には、本発明の最初の極めて重要な局面が明らかにされている。残留パイ ル支持装置3の、支持ロッド7A及びスペーサロッド7BがパレットP内へ挿入 されている図示位置では、フレーム6内のスペースが完全に空けられている。こ のことは、残留パイル支持装置3のフレーム6がU字状に形成されていることに よって得られる。さらに、残留パイルロッド7のためのガイドエレメントがフレ ーム6内において移動可能である。支持レール10は残留パイルロッド7と一緒 に移動可能である。一つのバリエーションでは、支持レール10がフレーム6内 の前方へ移動した位置に配置されている。残留パイルロッド7はこの場合、支持 レール10上において個別の駆動装置によって前進せしめられる。いずれの場合 にも、図4に斜線で示された範囲が開放された状態に保たれ、従って接近可能で ある。この範囲はまた保護されてもいる。何故ならば、ここでは詳細には説明さ れない安全手段が設けられており、該手段が、操作員が例えば給紙装置2の調節 のために上記の範囲に入っているときに、残留パイル支持装置3若しくはフレー ム6内の後側支持レール10の運動を防止するからである。ただし、このような 手段は本発明の対象ではない。 この場合手操作にとっては、支持ロッド7A及びスペーサロッド7Bを既に早 期に、すなわちパイル交換が実際に必要になるときよりずっと前に、パレットP の溝内へ挿入することができることが重要である。生産のこの時間にはパイル交 換装置の上記範囲のスペースは常に開放されている。 支持ロッド7A及びスペーサロッド7Bが既に早期に、すなわち、交換工程が 実際に必要になるよりもずっと前に、パレットの溝内へ挿入可能であるようにす るために、パイル交換装置にはそのための措置が予め講じられている。残留パイ ル支持装置3が残留パイル持上装置5により枚葉紙給紙装置2の全高にわたって 昇降可能になっている。従って、残留パイル支持装置3は、パイル交換がまだ行 われるべきでないときにも、枚葉紙パイルSと一緒に持上げ可能である。しかし 、残留パイル持上レール14は従来の形式でパイル交換開始前の残留パイルHの 許容最小高さに相応する位置にあり、この位置から持上げ可能である。残留パイ ル持上レールは例えば垂直(上下)方向のガイド内でストッパーに当たっており 、ここから残留パイル持上装置5によって持ち上げられるようになっている。従 って残留パイルロッド7は、これらが予め既に残留パイル持上レール14の高さ 位置より低い高さ位置で挿入せしめられるときには、初めは単に待機位置まで挿 入されるにすぎない。このために、各残留パイルロッド7に個別に作用する駆動 手段が設けられている。図5から解るように、後側支持レール10は前側支持レ ール9に対して或る距離をおいて止められている。この場合、残留パイルロッド 7、少なくとも支持ロッド7Aは、それらの前端部が残留パイル持上レール14 に対して衝突しない位置に位置している。この位置は例えば、該ロッド前端部に 対して所属するパレットPの前縁と合致する位置とすることができる。この位置 は、パイル交換が実際に行われなければならなくなるまで、維持される。次いで 、図6に示されているように、少なくとも支持ロッド7Aが、残されている前記 の距離を越えて残留パイル持上レール14上に重なる位置まで挿入される。この ために第二の駆動手段が設けられており、これは全ての残留パイルロッド7に対 して一緒に共通に作用する。例えば後側支持レール10は残留パイルロッド7と 一緒に、残されている前記の距離を前進せしめられ、残留パイルロッド7の挿入 最終位置に達する。次いで残留パイルHが、最終的に、パレットPの下降により 残留パイルロッド7上に載せられる。残留パイルロッド7が再び引き出されたと きには、換言すれば両パイルの合体が行われたときには、残留パイルロッド7は 有利には迅速に再び、新しい枚葉紙パイルSを有するパレットPの溝内の前記待 機位置へ挿入せしめられる。 上記の過程を実現するためには基本的に二つの駆動装置が必要である。 第一の駆動装置は、共通の駆動装置として又は各残留パイルロッド7に対する 個別の駆動装置として構成することができ、この第一の駆動装置は待機位置に達 するまで作用する。第二の駆動装置は全ての残留パイルロッド7に対して共通に 作用し、全ての残留パイルロッドを待機位置から挿入終端位置へ移動させる。 第一の実施形態では、残留パイルロッド7は後側支持レール10上に個別に駆 動可能にガイドされていることができ、この場合後側支持レール10は前側支持 レール9に近い位置に常に配置されている。第二の実施形態では、残留パイルロ ッド7はフレーム6の全長を越えて後側支持レール10により全部一緒に待機位 置へ前進せしめられる。ただしこの場合、残留パイルロッドは後側支持レール1 0から分離可能である。 挿入終端位置へ達するために後側支持レール10は上記双方の何れの場合にも 付加的に移動可能である。後側支持レールは、例えば駆動装置11により、待機 位置と挿入終端位置との間の残されている距離を前進可能である。 さらに、残留パイルロッド7を、新しい枚葉紙パイルSの高さ位置とは無関係 に、パレットPの溝内へ導入するための位置へ位置決めするるセンサを設けるこ とができる。このためには例えば、パレットPの溝中を照射するライトバリア装 置が適している。この装置は残留パイル支持装置3に設けられたフィーラを有し ていることができ、かつ残留パイル持上装置5の制御装置に接続可能であり、そ の結果残留パイル支持装置3は自動的にこのようにして検出された正しい高さ位 置に調整可能である。これにより残留パイルロッド7もパレットPの溝内へ挿入 可能である。さらに、残留パイル持上レール14の高さ位置を基準にして、残留 パイル持上レール14の上縁が残留パイルロッド7によって越えられたことを報 告するセンサを設けることができる。これらのセンサにより、制御手段を残留パ イルロッド7の駆動手段に接続し、該駆動手段がセンサの信号により、残されて いる距離を越えて残留パイル持上レール14の上側の挿入終端位置まで挿入され るようにすることができる。このことは、有利には、全ての残留パイルロッド7 が後側支持レール10と一緒に待機位置から最終位置へ移動可能であるようにす ることによって得られる。上述した装置においては、残留パイル持上レール14 は、残留パイル持上装置5によって、下側の待機位置の支台から簡単に残留パイ ル支持装置3により連行される。従って残留パイルロッド7は残留パイル持上レ ール14の残留パイル支持装置3への連結が確認されたときに既に挿入終端位置 へ前進することができる。 パイル交換の概要は以下の如きである: I.残留パイル支持装置3を、主パイル持上装置による持上げ中、枚葉紙パ イルSの下縁の高さまで下降させる。 II.パレットPの溝の位置を検出し、残留パイルロッド7を挿入させるため に残留パイル支持装置3を位置決めする。 III.支持ロッド7A及びスペーサロッド7Bを一緒に、枚葉紙パイルSの 下側のパレットPの溝内の待機位置まで挿入する。 IV.残留パイル支持装置3及び枚葉紙パイルSを、残留パイルロッド7が衝 突することなく残留パイル持上レール14を通過するまで、同期的に持上げる。 V.残留パイルロッド7に対する残留パイル持上レール14の位置を検出す る。 VI.残留パイルロッド7を残留パイル持上レール14上の挿入終端位置へ最 終的に挿入させる。 VII.支持ロッド7Aの下に残留パイル持上レール14を挿入させて支持ロ ッド7Aを、残留パイルHが支持ロッド7Aによって支えられる高さまで、持ち 上げる。 VIII.パレットPを下降させかつ枚葉紙給紙装置2から離す。 IX.残留パイルHを、枚葉紙を一枚ずつさばくために、残留パイル装置5に より持上げる。 X.新しい枚葉紙パイルSを枚葉紙給紙装置2内へ入れかつ持上げる。 XI.枚葉紙パイルSが支持ロッド7Aの下面に接触したときに、全ての残留 パイルロッド7を内側から外側へかけて順々に、残留パイルHが新しい枚葉紙パ イルS上に載るまで、引き出す。 XII.残留パイル支持装置3を、枚葉紙パイルSの下縁の高さまで、主パイル 持上装置での枚葉紙パイルSの持上運動中、下降させる。 この過程によれば、不必要な持上げ距離による、パイル交換に利用されない如 何なる時間も生じない。このことは特に、枚葉紙素材が厚く、高い機械速度にお いて枚葉紙パイルSが枚葉紙素材の厚さに相応して直ぐになくなるような場合に 大きな意義を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 枚葉紙を処理する装置の枚葉紙給紙装置において枚葉紙パイルを自動的 に連続的に交換するための方法であって、 前記枚葉紙を処理する機械が残留パイル支持装置を有し、該残留パイル支持装 置が残留パイルロッドを含んでおり、該残留パイルロッドが、残留パイルをパレ ットから一時的に受け取りかつ該残留パイルをその間連続的に持上げ、続いて該 残留パイルを、主パイル持上装置により下から該残留パイルに近づけられる新た に供給された枚葉紙パイルの上へ下ろし、かつ該残留パイルロッドが、少なくと も、最小残留パイル高さに達する時点に、パイル範囲内へ、特に枚葉紙パイルを 支持するパレットの溝内へ挿入可能であり、かつ該残留パイルロッドが、残留パ イルと枚葉紙パイルとを一つにするために、少なくとも互いにずらして、再びパ イル範囲外へ離されるものにおいて、 残留パイルロッド(7A,7B)が、最小残留パイル高さに達する前に、完全 に挿入されたときの終端位置から離れた待機位置まで、枚葉紙パイル(S)の下 側のパイル範囲内へ、しかもパレット(P)の溝内へ、挿入可能であり、 負荷がかけられていない残留パイルロッド(7A,7B)を有する残留パイル 支持装置(3)が主パイル持上装置と同期的に持上げ可能であり、前記残留パイ ルロッド(7A,7B)は、衝突することなく残留パイル持上レール(14)の 近傍を、残留パイルロッドの下縁が残留パイル持上レール(14)の少なくとも 上縁の高さに来るまで、ガイドされ、 その後、残留パイルロッド(7A,7B)が、該残留パイルロッド(7A,7 B)の少なくとも一部が残留パイル持上レール(14)上に重なるように、挿入 終端位置へ移動可能であり、 残留パイル(H)が、残留パイルロッド(7A,7B)の少なくとも一部が残 留パイル持上レール(14)及び残留パイル持上装置により一緒に持ち上げられ ることによって受け取られ、この場合パレット(P)が主パイル持上装置によっ て下降せしめられ、 残留パイル(H)が、残留パイルロッド(7A,7B)がパイル範囲から引き 出し可能であることによって、枚葉紙パイル(S)上へ載せられ、 残留パイルロッド(7A,7B)が、枚葉紙パイル(S)の持上げ運動中、最 小残留パイル高さに達する前に、再び、完全に挿入されたときの終端位置から離 れた待機位置まで、枚葉紙パイル(S)の下側のパイル範囲内へ、しかもパレッ ト(P)の溝内へ挿入可能である、 ことを特徴とする、枚葉紙を処理する機械の枚葉紙給紙装置において枚葉紙パ イルを自動的に連続的に交換するための方法。 2. 第一の厚い方の及び第二の薄い方の残留パイルロッド(7A,7B)が 、互いに平行に待機位置へ前進可能であり、 これら第一の厚い方の及び第二の薄い方の残留パイルロッド(7A,7B)が 一緒に、待機位置から挿入終端位置へ前進可能であり、この場合少なくとも第一 の厚い方の残留パイルロッド(7A,7B)が残留パイル持上レール(14)上 に重なることを特徴とする請求項1記載の方法。 3. 第一の厚い方の残留パイルロッド(7A,7B)が、別々に、互いにず らされて、中心から外側へ、パイル範囲から引き出し可能であり、かつその後に 、第二の薄い方の残留パイルロッド(7A,7B)が、別々に、互いにずらされ て、中心から外側へ、パイル範囲から引き出し可能であることを特徴とする、請 求項1又は2記載の方法。 4. 枚葉紙を処理する機械の枚葉紙給紙装置における枚葉紙パイルを交換す るための装置であって、 該装置は、溝を有するパレット上の枚葉紙パイルを昇降させるための主パイル 持上装置と、残留パイル支持装置と、残留パイル支持装置を持上げるための残留 パイル持上装置とを有し、前記残留パイル支持装置が、残留パイルを一時的に受 け取りこれを新たに供給された枚葉紙パイル上へ移すための残留パイルロッドを 含んでおり、残留パイルロッドは、互いにずらされた縦方向運動を生じさせるた めの駆動手段を有しており、パイル範囲内へ、しかもパレットの溝内へ挿入可能 であると共に、そこから、少なくとも互いにずらして、分離可能である形式のも のにおいて、 残留パイル支持装置(3)は、端面側で枚葉紙給紙装置(2)に一体に組み込 まれかつ少なくとも一つのU字状のフレーム(6)を有しており、該フレーム( 6)が枚葉紙給紙装置(2)側とは反対の側で開かれており、 かっ、残留パイルロッド(7A,7B)をパレット(P)の溝内の挿入終端位 置へ達する前の待機位置へ移動させるための及び/又は残留パイルロッド(7A ,7B)を一緒に待機位置から挿入終端位置へ移動させるための、残留ハイルロ ッド(7A,7B)の駆動手段が設けられており、 さらに、前記駆動手段が、残留パイルロッド(7)の前進後にフレーム(6) 内のスペースを開放しかつ出入り可能にするように配置されている、 ことを特徴とする、枚葉紙を処理する機械の枚葉紙給紙装置における枚葉紙パイ ルを交換するための装置。 5. 残留パイル支持装置(3)が後側支持レール(10)を有し、該後側支 持レールが残留パイルロッド(7)のための引っ張り駆動装置を支持しており、 かつ該後側支持レールが残留パイルロッド(7)と一緒にフレーム(6)内で、 該フレーム(6)内のスペースが自由に接近可能になるように、前進可能である ことを特徴とする、請求項4記載の装置。 6. 残留パイル支持装置(3)が後側支持レール(10)を有しており、該 後側支持レールが残留パイルロッド(7)のための引っ張り一及び推動駆動装置 を支持しており、かつ支持レール(10)がフレーム(6)内の前方の位置に配 置されており、かつ残留パイルロッド(7)が、フレーム(6)内において支持 レール(10)上で引っ張り一推動駆動装置により、フレーム(6)内のスペー スが自由に接近可能になるように移動可能であることを特徴とする、請求項4記 載の装置。 7. 後側支持レール(10)が、待機位置である第一の位置から、残留パイ ルロッド(7)と一緒に、フレーム(6)内において、フレーム(6)内のスペ ースが自由に接近可能になるように前進可能であることを特徴とする、請求項6 記載の装置。 8. 溝を有するパレット上の枚葉紙パイルを昇降させるための主パイル持上 装置と、残留パイル支持装置と、残留パイル支持装置を持上げるための残留パイ ル持上装置とを有し、前記残留パイル支持装置が、残留パイルを一時的に受け取 りこれを新たに供給された枚葉紙パイル上へ移すための残留パイルロッドを含ん でおり、該残留パイルロッドが、互いにずらされた縦方向運動を生じさせるため の駆動手段を有しており、残留パイルロッドがパイル範囲内へ、しかもパレット の溝内へ、挿入可能であると共に、そこから、少なくとも互いにずらして、分離 可能とされて成る枚葉紙を処理する機械の枚葉紙給紙装置における、請求項1か ら3までの何れか1項記載の方法により枚葉紙パイルを交換するための装置であ って、 残留パイルロッド(7A,7B)の第一の駆動手段が、残留パイルロッド(7 A,7B)を、パレット(P)の溝内の挿入終端位置に達する前の待機位置へ移 動させるために構成されており、かつ、残留パイルロッド(7A,7B)の第二 の駆動手段が、残留パイルロッド(7A,7B)を一緒に待機位置から挿入終端 位置へ移動させるために設けられていることを特徴とする、枚葉紙パイル交換装 置。 9. 残留パイル支持装置(3)のフレーム(6)内に後側支持レール(10 )がロッド運動方向に移動可能に配置されており、かつ後側支持レール上に残留 パイルロッド(7A,7B)が個別的に駆動可能にガイドされており、かつ、残 留パイルロッド(7A,7B)と一緒に後側支持レール(10)を移動させるた めの駆動装置(11)が設けられていることを特徴とする、請求項8記載の装置 。 10. 残留パイル支持装置(3)のフレーム(6)内に後側支持レール(1 0)がロッド運動方向に移動可能に配置されていて、該後側支持レール(10) によって残留パイルロッド(7A,7B)が駆動可能であり、かつ後側支持レー ル(10)を残留パィルロッド(7A,7B)と一緒に待機位置へ、かつ該待機 位置から挿入終端位置へ移動させるための駆動装置(11)が設けられているこ とを特徴とする、請求項9記載の装置。
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