JP2000509695A - 積み紙交換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 枚葉紙給紙機に設けられた積み紙交換装置において、工程を改善するために異なる厚みの残り積み紙バー（７Ａ，７Ｂ）が設けられる。これらの残り積み紙バーは残り積み紙（Ｈ）を枚葉紙積み紙（Ｓ）とまとめる際に紙積み台（Ｐ）に段状に設けられ、時間的にずらされて積み紙領域から引き抜かれる。

Description

【発明の詳細な説明】 積み紙交換装置 本発明は、請求項１の前提部分に記載の装置に関するものである。 枚葉紙印刷機の給紙機に積み紙を自動的に交換する装置を設けることは周知で ある。このような積み紙交換装置は、格子状の形成物、いわゆる残り積み紙搬送 装置から成り、この残り積み紙搬送装置には水平および垂直移動のためのプッシ ュプル駆動装置が設けられている。このようないわゆるノンストップ積み紙交換 装置は枚葉紙を印刷しながら、すなわち印刷機を運転しながら処理された枚葉紙 残り積み紙を、例えば溝などが設けられた紙積み台から受取り、続いて給紙機に 挿入された新たな枚葉紙積み紙上に再び降下するのに好適である。このような周 知の装置は、組立および取り付けの点で多大なコストがかかることを特徴とし、 給紙機にも特別な構造が必要となる。さらにこれらの装置では、それらに設けら れた残り積み紙搬送装置が紙積み台の溝に係合する格子を有している。この格子 は残り積み紙を新たに挿入した枚葉紙積み紙に統合する際、二つの積み紙部分の 間で全体として取り外さなければならない。これには高度な駆動力が用いられ、 接点に最も近い積み紙の枚葉紙に非常に大きな負荷がかかる。さらに、積み紙部 分の移動を防止し、またその際積み紙縁部に大きな負荷をかける保持手段を設け なければならない。さらに給紙機自体の操作も非常にしにくくなったり、操作不 能になったりする。交換の過程で枚葉紙の走行を制御するのは困難なので頻繁に 印刷損紙が発生する。 以上のような不利点を部分的に防止する装置はすでに開発されている。 例えば、独国第3931710号特許公報から枚葉紙輪転印刷機のためのノンストッ プ給紙機が周知となっている。この装置は、給紙機から枚葉紙輪転印刷機にまで 設けられたコンベヤテーブルの下方に設けられた残り積み紙搬送装置を有してい る。この残り積み紙搬送装置は閉じた枠を有し、その枠にノンストップバーが設 けられ、これらのバーは個々のシリンダーのピストン棒として圧力媒体によって 駆動され、枚葉紙積み紙を搬送する紙積み台の溝に挿入可能である。ノンストッ プバーは、挿入された状態で枠の両側に設けられ、給紙機の領域から順次取り外 さなければならない。順序についての記載はない。ノンストップバーによって限 定された主積み紙と残り積み紙との間隙の架橋が、積み紙を統合する際に申し分 なく連続的な処理を行うためには障害となっている。 独国特許第4203500号公開公報からも枚葉紙給紙機が周知となっている。この 装置は、独自の構成要素として、枚葉紙給紙機に対して平行かつその端面側に配 設された補助積み紙搬送装置を有している。この補助積み紙搬送装置には、共通 の駆動装置を介して個々に駆動可能な先鋭バーが設けられ、これらの先鋭バーは 枚葉紙積み紙を搬送する紙積み台の溝に挿入される。駆動装置は、それぞれの先 鋭バーに連結できる個々のチェーン伝動装置を有しているが、これらのチェーン 伝動装置を配設し、アクセスするには特別な設計上の措置を講じなければならな い。チェーン伝動装置は、枚葉紙給紙機の前方の空間を完全に遮断するので、給 紙機にアクセスできなくなる。積み紙交換時に主積み紙と残り積み紙をまとめる 際に先鋭バーは、まず外側、次いで中央、最後にすでに引き抜かれた先鋭バーの 間の領域の順で積み紙領域から取り外されるので、残り積み紙は枚葉紙積み紙の 上に確実に柔らかく降下される。しかし、残り積み紙が必要な正確さで降下され るのは金属から成る枚葉紙など重い素材の場合だけである。枚葉紙が様々な方向 に湾曲し、先鋭バーによって形成される大きな間隙を介して下降しなければなら ないためである。 独国第19520772号特許公報には、繰り入れ繰り出し可能なフォークバーを備え た印刷機のためのノンストップ枚葉紙給紙機が記載されている。この給紙機には 積み紙領域の両側に、枚葉紙の搬送方向に対して横断的に移動可能なフォークバ ーのユニットが設けられている。これらのフォークバーは互いに結合され、枚葉 紙積み紙を搬送する紙積み台の溝に一緒に挿入される。この時点からフォークバ ーは補助積み紙を受け取ることができるので、新たな枚葉紙積み紙が供給される までの時間がつなげられる。主積み紙と残り積み紙を最終的にまとめる前に一時 的に接近させるためにフォークバーは矩形の断面を有し、長手軸を中心として回 転可能である。その際、フォークバーはできるだけ大きな重量を支持できるよう に、幅の狭い面が下に設けられるような向きで挿入される。その後接近させるた めにフォークバーは９０度回転され、主積み紙と残り積み紙は幅の狭い側の厚み 分だけ互いに近付けられる。フォークバーを回転させる際には、フォークバーの 最も近くにある枚葉紙を移動させないための手段を講じなければならないが、そ れは実際にはほとんど実行不可能であることが判明している。 さらに、文献ＤＡＳ1095297からは、複数の積み紙リフトギアを備えた枚葉紙 給紙機が知られている。この枚葉紙給紙機は、フォーク状の残り積み紙搬送装置 を有し、この残り積み紙搬送装置には、紙積み台の溝に挿入可能な残り積み紙バ ーが設けられている。この残り積み紙搬送装置は、新しい枚葉紙積み紙が給紙機 に設けられる間にも枚葉紙の供給を連続的に行うことができるように枚葉紙残り 積み紙を紙積み台から受け取る。残り積み紙装置は、給紙機内部で主積み紙リフ トギアに対して平行に別個のリフトギアと結合されているので、残り積み紙を連 続的に持ち上げることができる。このような残り積み紙搬送装置の作用領域は限 定されている。残り積み紙搬送装置によって枚葉紙給紙機へのアクセスが妨げら れる。 本発明の目的は、積み紙交換のための装置を改良し、前記のような不利点を防 止することである。 本発明の課題は、前記のような種類の装置を改良し、積み紙交換が簡単かつ連 続的な方法で行われることであり、その際、枚葉紙の搬送が妨げられてはならず 、交換工程において枚葉紙が大切に扱われ、その結果、積み紙交換による印刷損 紙が発生しないことである。 このような課題の解決法は、請求の範囲に記載されている。 有利なのは互いに独立して移動可能な搬送および離間バーが装置に設けられて いる点であり、これらのバーは枚葉紙材料の荷重を軽減するために同時ではなく 時間的にずらされて積み紙領域から引き抜かれる。その際、二種類のバーの高さ を好適に異ならせることができ、それによって残り積み紙を枚葉紙積み紙の上に なめらかに降下移動させることができる。バーの引き抜き移動は降下途中の残り 積み紙に影響を及ぼさないので、保持力がほんのわずかしか必要ないか、全く必 要ないため、直接当たる枚葉紙は大切に扱われる。 特に、残り積み紙バーを内側から外側に向かって連続的に、二段階で取り外す ことにより、残り積み紙を枚葉紙積み紙の上に静かに下ろすことが可能になる。 さらに、残り積み紙バーを好適に種類に応じて異なる長さに形成することによ り、作用工程が改善される。 本発明を以下に図面に基づいてさらに詳細に説明する。 図１は枚葉紙給紙機の側面図； 図２は枚葉紙給紙機の平面図； 図３は積み紙交換装置の平面図； 図４は残り積み紙を受け取る際の積み紙交換装置； 図５ないし図８は積み紙交換工程； 図９は積み紙交換中の積み紙交換装置である。 図１には枚葉紙給紙機２が枚葉紙を処理する機械、例えば枚葉紙印刷機１と接 続されて示されている。枚葉紙給紙機２には、処理すべき枚葉紙積み紙Ｓが設け られている。枚葉紙積み紙Ｓは、本図に詳しく示していない主積み紙リフトギア によって枚葉紙を処理する位相（タイミング）で持ち上げられる。枚葉紙積み紙 Ｓの枚葉紙は、表側を捌いて枚葉紙印刷機１に枚葉紙ストリームとして供給され る。枚葉紙給紙機２にはさらに枚葉紙捌き装置４が設けられ、この捌き装置には 、紙の大きさによる調整および吸引空気または排出空気の供給調整のための相当 数 の多様な操作部材が設けられている。これらの操作部材は、枚葉紙を枚葉紙給紙 機２から枚葉紙印刷機１まで必要に応じて搬送する際に、枚葉紙捌き装置４によ って行われるさまざまな機能を調整するために用いられる。枚葉紙給紙機２には 、さらに残り積み紙搬送装置３が設けられ、この残り積み紙搬送装置は、枚葉紙 給紙機２の枚葉紙印刷機１から離れた端面側に配設されている。残り積み紙搬送 装置３には架台６が設けられ、この架台に残り積み紙バー７が長手方向に移動可 能に設けられている。架台６によって残り積み紙搬送装置３はリフトギア５に懸 架されている。リフトギア５は本図ではその位置のみを示し、詳細に表していな い。リフトギア５は、さらに枚葉紙給紙機２に設けられた残り積み紙Ｈを保持し 、枚葉紙を処理する位相で持ち上げるためにも用いられる。従って、残り積み紙 リフトギア５は、主積み紙リフトギアと同期させて制御することもできる。残り 積み紙リフトギア５は、枚葉紙給紙機２と接続された垂直なガイドレール８から 成り、これらのガイドレールに架台６が設けられ、残り積み紙リフトギアはまた 例えばリフトチェーンなどを有し、それらによって残り積み紙搬送装置３を上昇 あるいは下降させることができる。 図２は枚葉紙給紙機２を上から見たところを示している。枚葉紙給紙機２には 矢印で示された枚葉紙の走行方向にいわゆるコンベヤテーブル２０が接続され、 このコンベヤテーブルを介して紙捌きによって作られた枚葉紙ストリームが枚葉 紙を処理する機械、例えば印刷機１に搬送される。さらに、枚葉紙捌き装置４の 位置が、枚葉紙積み紙Ｓの後縁部に配設されていることがわかる。残り積み紙バ ー７の向きは、枚葉紙給紙機２に対して配置された状態で示され、外側の二つの 残り積み紙バーのみが図示され、その他は作用線で表わされている。図に示され た位置は、例えば交換工程開始前の準備完了位置あるいは枚葉紙給紙機２の操作 領域の外側での待機位置である。残り積み紙バー７は、この際残り積み紙搬送装 置３内部に設けられるので、図に示された位置では枚葉紙給紙機２の領域の外側 で水平位置を取る。架台６を備えた残り積み紙搬送装置３は、枚葉紙給紙機２に 設けられたガイドレール８によって搬送され、垂直に移動可能である。残り積み 紙リフトギア５は、ここでも位置のみが示され、ガイドレール８の上側、例えば 枚葉紙給紙機２の枠などに設けられ、そこから残り積み紙搬送装置３の架台６に 係合し、ガイドレール８に沿って残り積み紙搬送装置を上下に移動させる。 図１には、残り積み紙搬送装置３がガイドレール８によって枚葉紙給紙機２に 直接組み込まれている点が示されている。残り積み紙リフトギア５が、印刷機に 枚葉紙を供給しながら上昇および下降される一方、残り積み紙搬送装置３は、処 理領域の外部で本来の積み紙交換のために移動される。枚葉紙供給機２における このような配置によって端面側の操作側から枚葉紙供給機へのアクセスが非常に しやすい。 図３には、残り積み紙搬送装置３全体が示されている。架台６は、ガイドレー ル８に垂直に設けられている。架台６には、前方搬送レール９に残り積み紙バー ７が搬送バー７Ａと離間バー７Ｂとして設けられている。後方搬送レール１０に は、搬送バー７Ａと離間バー７Ｂを個別に引くために引張り駆動装置１１が設け られている。図に示された位置は待機位置である。さらに、両側に後方搬送レー ル１０を架台６に設けられたガイドレール１３上で長手方向に移動させるために 駆動装置１２が設けられている。駆動装置１２は、後方搬送レール１０の位置を 架台６の後縁部または内部に決定する。前方搬送レール９は架台６に固定されて いる。 搬送バー７Ａまたは離間バー７Ｂは異なる高さを有している。搬送バー７Ａは 、例えば離間バー７Ｂのほぼ二倍の高さである。ここで高さとは搬送バー７Ａま たは離間バー７Ｂの、残り積み紙搬送装置３が延在する面に対して垂直な大きさ を意味する。この手段の効果については以下の図においてさらに詳しく示す。 搬送バー７Ａと離間バー７Ｂは同じ長さにすることもできるが、好適な実施の 形態では搬送バー７Ａは離間バー７Ｂよりも長い。搬送バー７Ａは残り積み紙Ｈ を受け取る際にまず荷重を受けるために使用されるので相応の大きさに形成しな ければならず、荷重はさらなる搬送手段に導かなければならない。（図４参照） 。 図４では残り積み紙搬送装置３の機能が示されている。搬送バー７Ａおよび離 間バー７Ｂは、駆動装置１２によって後方搬送レール１０と共に前方搬送レール ９に向かって押し出され、枚葉紙積み紙Ｓを搬送する紙積み台Ｐの溝に挿入され ている。前方搬送レール９と引張り駆動装置１１を備えた後方搬送レール１０は 、この時点で平行に枚葉紙積み紙Ｓの残り、いわゆる残り積み紙Ｈを搬送する紙 積み台Ｐの前方に設けられている。その際、紙積み台Ｐおよび積み紙Ｈは、前方 搬送レール９に接触されない。より長くより高さのある搬送バー７Ａは、枚葉紙 給紙機２において枚葉紙走行方向から見て前端部に設けられた残り積み紙リフト レール１４に設けられている。この残り積み紙リフトレール１４は、リフト駆動 装置と連結され搬送バー７Ａを支持し、生産中にそれらを引き上げ移動させるた めに設けられている。そのために残り積み紙リフトレール１４と残り積み紙リフ トギア５は、共に枚葉紙給紙機２の主積み紙リフトギアと結合されているか、少 なくとも機械的または制御技術的に、積み紙を処理する際、特に残り積み紙Ｈを 新しい枚葉紙積み紙Ｓとまとめる際に同期的に持ち上げられるように互いに連結 されている。 図４では、さらに残り積み紙搬送装置３が図に示された位置にあり、搬送バー ７Ａおよび離間バー７Ｂが紙積み台Ｐに挿入されている場合、架台６の内部の空 間が開放されており、架台６が後方に向かって開放されている点が示されている 。搬送バー７Ａおよび離間バー７Ｂが早い段階、すなわち、実際に交換工程が必 要となるよりはるか以前から紙積み台Ｐの溝に挿入可能であることは、操作上有 意義である。そうなると積み紙の交換が実際に必要となるまで残り積み紙搬送装 置３を枚葉紙積み紙Ｓと共に上昇させることができる。その後、残り積み紙Ｈを 紙積み台Ｐから降下させるだけでよい。残り積み紙バー７が再び引き抜かれた場 合、すなわち、積み紙がまとめられた場合、残り積み紙バー７は即座に再び新た な紙積み台Ｐに挿入される。 積み紙交換の本来の工程は、以下に図５から図８において工程を追って説明す る。 前提として、枚葉紙給紙機２において枚葉紙積み紙Ｓが主積み紙リフトギアに よって処理を行いながら、すなわち、枚葉紙積み紙Ｓの表側で枚葉紙を捌き、枚 葉紙のストリームとして印刷機１に搬送しながら連続的に上昇される。その際、 枚葉紙積み紙Ｓのあらかじめ定められた高さを有する残り積み紙Ｈのみがあるよ うな点に到達する。その後、残り積み紙Ｈが同様に使い切られるまでは処理速度 によって一定の時間しか残されていない。このような一定時間内に枚葉紙給紙機 ２に新たな枚葉紙積み紙Ｓを設けなければならない。そうしなければ処理工程が 中断されてしまう。このような理由であらかじめ定められた時点において枚葉紙 積み紙Ｓの残り積み紙Ｈの高さに応じて枚葉紙交換の工程が開始されるのである 。 図５では、残り積み紙Ｈまたは枚葉紙積み紙Ｓの残りが紙積み台Ｐから持ち上 げられる様子が示されている。これは残り積み紙バー７が紙積み台Ｐの溝に挿入 され、紙積み台Ｐが主積み紙リフトギアによって下降されることによって行われ る。その後、まずより大きな高さを有し、長く形成された搬送バー７Ａが図４に 示されるように残り積み紙リフトレール１４に設けられながら残り積み紙Ｈを支 持する。高さのより小さな離間バー７Ｂは荷重を負わないが、搬送レール９，１ ０に案内されている。搬送レール９および１０は、この時点でコンパクトな位置 を取り、互いに平行に残り積み紙Ｈの後縁部に対してわずかな距離を有して設け られている。積み紙の中央に対して内側に設けられた厚みのより小さな離間バー ７Ｂを制御機能のために長く設け、同様に残り積み紙リフトレール１４に設ける こともできる。全ての離間バー７Ｂが、残り積み紙リフトレール１４に設けられ るように形成することも可能である。 図６では、新たな枚葉紙積み紙Ｓが下方から残り積み紙搬送装置３に向かって 上昇される様子が示されている。この際、搬送バー７Ａは上方からは残り積み紙 Ｈと接触し、下方からは枚葉紙積み紙Ｓと接触している。従って、搬送バー７Ａ はこのような状態で固定されている。この時制御技術上考慮すべき点は、残り積 み紙Ｈと枚葉紙積み紙Ｓの上昇移動がすでに述べたように同期的に行われなけれ ばならないことである。枚葉紙積み紙Ｓが搬送バー７Ａに向かって移動を開始す る際に、例えば、残り積み紙リフトレール１４に設けられたセンサーなどにより 、残り積み紙Ｈと枚葉紙積み紙Ｓの上昇移動の同期およびそれから開始されるべ き引き抜き移動を導入することができる。 別の実施の形態では、内側の離間バー７Ｂをすでに両方の積み紙面と接触させ ることもできる。この場合、中央部にだけは搬送バー７Ａが設けられず、残り積 み紙Ｈは、中央部において搬送バー７Ａと離間バー７Ｂの高さの差分だけすでに 下降されていることになる。 図７では、厚みのより大きな搬送バー７Ａがすでに取り外されているところが 示される。この工程は単独駆動装置などによって行われるが、引張り手段などの 駆動連結装置を、後方搬送レール１０に設けられた引張り駆動装置１１と搬送バ ー７Ａまたは離間バー７Ｂとの間に設けることもできる。その後、搬送バー７Ａ は引き抜くために個々に引張り駆動装置１１と連結され、搬送バー７Ａは例えば そのまま二つずつ開放され、従って、同様に二つずつ駆動装置１１によって残り 積み紙Ｈと枚葉紙積み紙Ｓとの間の空間から再び後方搬送レール１０に設けられ るまで引き抜かれる。引き抜き工程は、搬送バー７Ａが工程において積み紙中央 部から外側に向かって引き抜かれるように好適に制御される。従って、この場合 残り積み紙Ｈは積み紙中央部から外側の積み紙縁部に向かって、離間バー７Ｂに よって表される第二の平面にゆっくりと降下する。このような位置が図７に示さ れている。最も簡単な場合、離間バー７Ｂは搬送バー７Ａよりも短く、図に示さ れた位置においては残り積み紙リフトレール１４に設けられておらず、従って、 荷重を伝えられないため、ほとんど積み紙の統合を連続的に行うための制御機能 のみを果たしているようなものである。しかしながら、離間バー７Ｂを搬送バー ７Ａと同じ長さにした上で残り積み紙リフトレール１４に設けることもできる。 こうすることによって、例えば触知レールとして形成された残り積み紙リフトレ ール１４における引き抜き移動の終わりを感知するのに役立ち、積み紙をまとめ るための制御機能が阻害されない。引き抜くための時間のみが幾分長くなる。 最後に図８では、引き抜き移動の終結が開始される様子が示されている。同じ リズムで、すなわち好適に二つずつ、残り積み紙Ｈを枚葉紙積み紙Ｓから分離す るのみでもはや上昇または搬送機能を果たさない厚みのより小さな離間バー７Ｂ が、例えば、同様に積み紙中央部から二つずつ外側の積み紙縁部に向かって引き 抜かれる。その際、補助積み紙Ｈはここでも連続的に移動しながら枚葉紙積み紙 Ｓ上に下降されるが、その際、補助積み紙Ｈが枚葉紙積み紙Ｓに対して移動する ことがなく、従って強制手段によって固定されたり、枚葉紙積み紙Ｓに対して固 定されたりする必要がない。この点は残り積み紙バー７を積み紙の後方縁部に向 かって引き抜き移動する方向においても、それに対して積み紙の側方縁部に向か う横断方向においても当てはまる。積み紙交換はこうして残り積み紙Ｈと枚葉紙 積み紙Ｓがまとめられると終結し、残り積み紙搬送装置３は新たに位置決めされ る。 図９では、装置と引き抜き移動の関連が枚葉紙給紙機２内部においてあらため て表わされている。搬送バー７Ａおよび離間バー７Ｂは、交互に紙積み台Ｐの溝 に（通常紙積み台Ｐの溝の間のブリッジに枚葉紙積み紙Ｓを載せることを想定し なければならない）設けられる。搬送バー７Ａはその際、残り積み紙リフトレー ル１４に設けられる。図に示した例では搬送バー７Ａの半分の高さしか有さない 、内側に設けられた離間バー７Ｂにも同じことが該当する。搬送バー７Ａの引き 抜き工程は積み紙の中心の最も近くに設けられたより大きな厚みを有する搬送バ ー７Ａから開始され、これらの搬送バー７Ａは図に示すように対をなして引き抜 かれる。その際、補助積み紙Ｈはこの領域においてゆっくりと厚みの小さい離間 バー７Ｂ上に載せられる。厚みの大きな搬送バー７Ａの引き抜き、およびその結 果として厚みの小さな離間バー７Ｂの引き抜きは滑らかに行われるが、わずかな 時間をおいて互いに別個に行われる。そのために引き抜き移動を制御するための 装置が設けられている。このような制御装置は、搬送バー７Ａあるいは離間バー ７Ｂのための引張り駆動装置１１に直接組み込むか、さらなる制御手段を介して 個々の搬送バー７Ａあるいは離間バー７Ｂの引張り駆動装置に作用することがで きる。 従って、積み紙の交換は以下のように行われる。 I．枚葉紙積み紙Ｓが最小の高さに到達すると、積み紙の交換工程が開始され る。 11．搬送バー７Ａおよび離間バー７Ｂは共に架台６から枚葉紙積み紙Ｓの下方 に設けられた紙積み台Ｐの溝に挿入され、枚葉紙積み紙Ｓの背面は残り積み紙搬 送装置３に向かって開放されている。 III．搬送バー７Ａはその下方を残り積み紙リフトレールが通り、残り積み紙 Ｈが搬送バー７Ａによって支持されるまで持ち上げられる。 IV．紙積み台Ｐが下降され、枚葉紙給紙機２から取り外される。 V．残り積み紙Ｈは残り積み紙リフトギア５によって枚葉紙を捌くためにさら に連続的に持ち上げられる。 VI．新たな枚葉紙積み紙Ｓが枚葉紙給紙機２に挿入され、主積み紙リフトギア によって上昇される。 VII．枚葉紙積み紙Ｓの表面が搬送バー７Ａの下側に接触すると搬送バー７Ａ の引き抜き工程が開始される。 VIII．搬送バー７Ａは個々にあるいは二つずつ内側から外側に向かって残り積 み紙Ｈと枚葉紙積み紙Ｓの間で引き抜かれる。 IX．残り積み紙Ｈは内側から外側に向かって連続的に離間バー７Ｂ上に降下さ れる。 X．残り積み紙リフトレールは開放され、残り積み紙搬送装置３は荷重を受け ず、残された離間バー７Ｂは積み紙をまとめるための制御機能のみを有する。 XI．離間バー７Ｂは連続的に内側から外側に向かって残り積み紙Ｈと枚葉紙積 み紙Ｓの間で引き抜かれる。 XII．残り積み紙Ｈは内側から外側に向かって連続的に枚葉紙積み紙Ｓの表面 に降下される。 工程の異なる実施の形態では、以下のように行われる。 I．残り積み紙搬送装置３は搬送バー７Ａおよび離間バー７Ｂを引き抜いた後 すぐに新たな枚葉紙積み紙Ｓの積み紙下縁部まで下降される。 II．搬送バー７Ａおよび離間バー７Ｂは紙積み台Ｐの溝に挿入され、その際の 挿入移動は全体の挿入移動よりも小さい。 III．残り積み紙搬送装置３は荷重を受けずに枚葉紙積み紙Ｓと同期して上昇 される。 IV．枚葉紙積み紙Ｓが限界の高さに到達すると、搬送バー７Ａおよび離間バー ７Ｂは挿入の全長に至るまでに残された経路の範囲内で（その際枚葉紙積み紙Ｓ の後ろ側は残り積み紙搬送装置３に向かって開放されたままである）挿入される 。 V．残り積み紙リフトレールは搬送バー７Ａを受け取る。 VI．工程は上述のように継続される。 上記の全工程には、残り積み紙Ｈが枚葉紙積み紙Ｓに連続的に接近するため、 残り積み紙バー７を取り外す際に不規則性が生じないという有利点がある。もし もこのような不規則性があると枚葉紙を捌くにも枚葉紙給紙機２から搬出するに も妨げとなったり、運転の工程が中断されることもありうる。このような悪影響 としてまず考えられるのは、枚葉紙捌き装置に対して積み紙の表面を常に再調整 し、距離を許容範囲内に保持しなければならないという点に関してである。さら に、捌かれた後の枚葉紙を搬出する際にもこのような影響が生じる可能性がある 。枚葉紙積み紙Ｓまたは残り積み紙Ｈの前縁部には、いわゆる枚葉紙くわえ装置 のような制御手段が設けられ、枚葉紙の経路を開放したり、遮断したりするため である。この場合も搬出される際に枚葉紙の前縁部が枚葉紙の後縁部からの押し 出し移動によって衝突し、その結果押し潰されたりしないように、設定された高 さの許容範囲を保持しなければならない。 残り積み紙バー７を同時に２本ずつしか引き抜かないことによって、積み紙を まとめる領域において枚葉紙のレベルでの紙の位置も影響を受けない。従って、 枚葉紙を破損させるおそれのある保持手段を設けないで済む。 さらなる実施の形態では、全ての残り積み紙搬送バー７を用いないこともでき る。従って、枚葉紙材料が非常に厚い場合はその安定性のために搬送バー７Ａを 引き抜く際に次第に大きくなる枚葉紙積み紙Ｓと残り積み紙Ｈの間の間隙にゆっ くりとしか沈下しないので、離間バー７Ｂを省くことができる。それによって離 間バー７Ｂを引き抜くための時間を省略できるため、交換工程が速くなる。 積み紙の中央部において搬送バー７Ａを二本ずつ取り外すこともできる。それ によって中央部の補助積み紙Ｈは、そのまま離間バー７Ｂの上に降下される。積 み紙表面を紙捌き装置に対して適合させる工程は、紙積み台Ｐをまずゆっくりと 下降させることによって支援される。 これらの措置のためには対応する残り積み紙バー７を取り外してはならない。 そのためには相応の駆動手段の連結を解除したり遮断したりすれば充分である。 その後、当然のことながらこれらの残り積み紙バー７は、積み紙交換の前に紙積 み台Ｐの溝に挿入されることはない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）残り積み紙を紙積み台から一時的に受取り、前記残り積み紙を中間時間にお いて連続的に上昇させ、その後、前記残り積み紙が新たに供給され、下方から前 記残り積み紙に接近された枚葉紙積み紙の上に降下させるための残り積み紙バー を有し、前記残り積み紙バーが積み紙領域に移動され、少なくとも互いにずらさ れながら再び前記積み紙領域から引き出される残り積み紙搬送装置を備え、枚葉 紙を処理する機械に接続された枚葉紙給紙機において枚葉紙積み紙を自動的かつ 連続的に交換する方法であって、 前記残り積み紙バー（７Ａ，７Ｂ）が、共に前記残り積み紙の下方に移動され ることによって前記残り積み紙が全面において受け取られ、 前記残り積み紙バー（７Ａ，７Ｂ）が、積み紙中央部から始まって漸進的に外 側に向かい、前記枚葉紙積み紙（Ｓ）の側縁部に至るまで二本ずつ前記積み紙領 域から引き抜かれることによって、前記残り積み紙が前記枚葉紙積み紙（Ｓ）に 連続的に接近されることを特徴とする方法。 ２）残り積み紙を紙積み台から一時的に受取り、前記残り積み紙を中間時間にお いて連続的に持ち上げ、その後、前記残り積み紙が新たに供給され、下方から前 記残り積み紙に接近された枚葉紙積み紙の上に降下させるための残り積み紙バー を有し、前記残り積み紙バーが積み紙領域に移動され、少なくとも互いにずらさ れながら再び前記積み紙領域から引き出される残り積み紙搬送装置を備え、枚葉 紙を処理する機械に接続された枚葉紙給紙機において枚葉紙積み紙を自動的かつ 連続的に交換する方法であって、 前記残り積み紙バー（７Ａ，７Ｂ）の第一の部分が共同で前記残り積み紙を第 一のレベルにおいて受取ることによって前記残り積み紙が全面において受け取ら れ、 前記第一の残り積み紙バー（７Ａ，７Ｂ）が、互いに別個に中央部から外側に 向かって前記積み紙領域から引き抜かれることによって、前記残り積み紙が連続 的に前記枚葉紙積み紙（Ｓ）に接近され、 前記残り積み紙が、その際、前記残り積み紙バー（７Ａ，７Ｂ）のさらなる部 分の上に降下され、その結果、前記残り積み紙は前記枚葉紙積み紙（Ｓ）とまと められる前に第二の、前記枚葉紙積み紙（Ｓ）の表面により近いレベルに設けら れ、 前記第二の残り積み紙バー（７Ａ，７Ｂ）が互いに別個に中央部から外側に向か って前記積み紙領域から引き抜かれることによって前記残り積み紙が前記枚葉紙 積み紙（Ｓ）の上に降下されることを特徴とする方法。 ３）枚葉紙積み紙を上昇および下降させるための主積み紙リフトギアと、 残り積み紙を一時的に受取り、新たに供給された枚葉紙積み紙の上に引き渡す ための残り積み紙バーを有し、前記残り積み紙バーには、前記残り積み紙バーが 前記積み紙領域に移動され、少なくとも互いにずらされて前記積み紙領域から引 き出されるように互いにずらされた長手方向の移動を作りだすための駆動手段が 設けられた残り積み紙搬送装置と、 前記残り積み紙搬送装置を上昇させるための残り積み紙リフトギアと、を有し てなる、枚葉紙を処理する機械に接続された枚葉紙給紙機に設けられた、請求項 １に記載の方法によって枚葉紙積み紙を交換するための装置であって、 残り積み紙バーが、搬送バー（７Ａ）および前記搬送バー（７Ａ）に対してよ り小さな厚みを有する離間バー（７Ｂ）として形成され、 前記搬送バー（７Ａ）と前記離間バー（７Ｂ）とが交互に設けられ、 前記離間バー（７Ｂ）の駆動手段が停止しているか、連結を解除されているこ とを特徴とする装置。 ４）枚葉紙積み紙を上昇および下降させるための主積み紙リフトギアと、 残り積み紙を一時的に受取り、新たに供給された枚葉紙積み紙の上に引き渡す ための残り積み紙バーを有し、前記残り積み紙バーには前記残り積み紙バーが前 記積み紙領域に移動され、少なくとも互いにずらされて前記積み紙領域から引き 出されるように互いにずらされた長手方向の移動を作りだすための駆動手段が設 けられた残り積み紙搬送装置と、 前記残り積み紙搬送装置を持ち上げるための残り積み紙リフトギアと、を有し てなる、枚葉紙を処理する機械に接続された枚葉紙給紙機に設けられた、請求項 ２に記載の方法によって枚葉紙積み紙を交換するための装置であって、 異なる厚みを有する残り積み紙バー（７Ａ，７Ｂ）が設けられていることを特 徴とする装置。 ５）異なる厚みと長さを有する残り積み紙バー（７Ａ，７Ｂ）が設けられている ことを特徴とする請求項３に記載の装置。 ６）異なる厚みを有する残り積み紙バー（７Ａ，７Ｂ）が、左右対象の配置で交 互に前記残り積み紙搬送装置（３）の幅にわたって設けられていることを特徴と する請求項３に記載の装置。 ７）異なる長さと厚みを有する残り積み紙バー（７Ａ，７Ｂ）が、左右対象の配 置で交互に前記残り積み紙搬送装置（３）の幅にわたって設けられていることを 特徴とする請求項３に記載の装置。 ８）前記残り積み紙バーが搬送バー（７Ａ）および離間バー（７Ｂ）として形成 され、前記搬送バー（７Ａ）が前記離間バー（７Ｂ）よりも厚みが大きく、好適 におよそ二倍の厚みを有することを特徴とする請求項３から７のいずれかに記載 の装置。 ９）前記残り積み紙バーが搬送バー（７Ａ）および離間バー（７Ｂ）として形成 され、前記搬送バー（７Ａ）が前記離間バー（７Ｂ）よりも長く、好適に少なく とも枚葉紙給紙機（２）の残り積み紙リフトレール（１４）の幅の大きさ分長い ことを特徴とする請求項５，７または８のいずれかに記載の装置。 １０）特定の搬送バー（７Ａ）および離間バー（７Ｂ）または全ての離間バー（ ７Ｂ）の駆動手段が連結を解除されるか、停止されるように有効な残り積み紙 バーの側方向の距離を変えられることを特徴とする請求項３から９のいずれかに 記載の装置。