JP3727727B2 - 枚葉印刷機の給紙紙積装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は枚葉印刷機において、給紙紙積板上に積まれた紙を印刷ユニットへ供給することによって紙が減量したときに、予め積んでおいた次の紙を機械を停めずに供給するようにした給紙紙積装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置としては、本出願人が提案した特開平3−106727号公報に開示されたものがある。
ここに開示されたものは、給紙紙積板の紙を積載する積載面に紙の幅方向に並設された複数条の溝を形成し、これら溝内に進入する複数のフォークにより、減量した紙を一時的に仮受けする。
フォークで仮受けしている間に給紙紙積板を載置している昇降部材を下降させ、この昇降部材に次の紙を積載した給紙紙積板を載置し、昇降部材を上昇させて給紙紙積板上の紙とフォーク上の紙とを接触させ、フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の枚葉印刷機の給紙紙積装置においては、フォーク上の紙と給紙紙積板に積載された次の紙との間に紙の幅方向に位置ずれがあったときには、給紙紙積板を紙の幅方向に移動させて、上下の紙の位置合わせを行う。
このとき、紙積板の移動が大きく行われた場合、フォークの挿入位置と紙積板の溝の位置にずれが生じ、フォークが溝内に進入することができないため装置を止めて、フォークと溝との位置合わせ作業を行う必要があり、作業時間が余計にかかっていた。
これを解消するため溝の幅をあらかじめ大きく形成しておくと、紙のサイズによっては紙の側端が溝内に係入する、いわゆる端だれがおき、フォークの先端がこの端だれに当接して溝内に進入させることができなくなるおそれがあった。
【0004】
したがって、本発明は上記した従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、作業時間の短縮と、自動化を図った枚葉印刷機の給紙紙積装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォークの下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段と、前記給紙紙積板に設けられ前記溝の幅方向に延在する被検出部と、前記フォークを支持する部材側に間隔を隔てて設けられ前記被検出部を検出する一対の検出器と、前記フォークと前記溝との位置ずれを無くすように前記フォークを支持する部材を移動させるべく前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記一対の検出器の検出信号に基づき前記フォークの前記溝に対するずれ方向を求め、このずれ方向とは反対方向に前記フォークを支持する部材を移動させるように前記駆動手段を制御する。
したがって、フォークと溝との位置ずれは被検出部と検出器とによって検出され、駆動手段によって是正される。
また、請求項2に係る発明は、給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォークの下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、前記フォークを支持する部材側に、前記溝の幅方向に間隔を隔てて設けた一対の検出器と、前記給紙紙積板に設けられ、前記一対の検出器間の間隔よりもわずかに長く前記溝の幅方向に延在する被検出部と、前記検出器の検出信号により前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段とを備えたものである。
したがって、一対の検出器の一方のみが被検出部を検出したときは、フォークと溝との位置ずれが検出され、フォークが左右に移動し、両検出器が共に被検出部を検出したときに、フォークと溝とが対応する。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記一対の検出器が共に前記被検出部を検出しないときに前記フォークの挿入作業を中止するように制御する制御手段を備えたものである。
したがって、溝に対してフォークのずれが大きいときはフォークの挿入作業が中止される。
また、請求項4に係る発明は、給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォークの下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、前記フォークを支持する部材側に、前記溝の幅方向に間隔を隔てて設けた一対の検出器と、前記給紙紙積板に、前記一対の検出器間の間隔よりも大きい間隔で隔てるように前記溝の幅方向に設けた一対の被検出部と、前記検出器の検出信号により前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段とを備えたものである。
したがって、一対の検出器の一方のみが被検出部を検出したときは、フォークと溝との位置ずれが検出され、フォークが左右に移動し、両検出器が共に被検出部を検出しなくなったときに、フォークと溝とが対応する。
また、請求項5に係る発明は、給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォーク の下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、前記フォークを支持する部材側に、前記溝の幅方向に間隔を隔てて設けた一対の検出器と、前記給紙紙積板に設けられ、前記一対の検出器の間隔よりも短い長さで前記溝の幅方向に延在する被検出部と、前記検出器の検出信号により前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段とを備えたものである。
したがって、一対の検出器の一方のみが被検出部を検出したときは、フォークと溝との位置ずれが検出され、フォークが左右に移動し、両検出器が共に被検出部を検出しなくなったときに、フォークと溝とが対応する。
また、請求項6に係る発明は、給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォークの下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、前記フォークを支持する部材側に、前記溝の幅方向に間隔を隔てて設けた一対の検出器と、前記給紙紙積板に、前記一対の検出器間の間隔よりも狭い間隔で隔てるように前記溝の幅方向に設けた一対の被検出部と、前記検出器の検出信号により前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段とを備えたものである。
したがって、一対の検出器の一方のみが被検出部を検出したときは、フォークと溝との位置ずれが検出され、フォークが左右に移動し、両検出器が共に被検出部を検出したときに、フォークと溝とが対応する。
また、請求項7に係る発明は、給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォークの下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、前記給紙紙積板に、前記溝の幅方向の互いの位相が一部重複するようにずらして上下に設けた一対の被検出部と、前記フォークを支持する部材に、前記溝の幅方向の互いの位相が同一でかつ前記各被検出部の上下方向の位置に対応するように設けた一対の検出器と、前記検出器の検出信号により前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段とを備えたものである。
したがって、一対の検出器の一方のみが被検出部を検出したときは、フォークと溝との位置ずれが検出され、フォークが左右に移動し、両検出器が共に被検出部を検出したときに、フォークと溝とが対応する。
また、請求項8に係る発明は、給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォークの下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段と、前記給紙紙積板に設けた被検出部と、前記フォークを支持する部材側に設けられ前記被検出部を検出する検出器と、前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向の一方の端限に移動させ、前記検出器が前記被検出部を検出したときに前記フォークを支持する部材の移動を停止させるように前記駆動手段を制御する制御手段とを備えたものである。
したがって、検出器が被検出部を検出したときに、フォークと溝とが対応する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置の全体の概要を示す側面図、図2は同じくフォークユニットの平面図、図3(a)は同じく紙押え部材の移動構造の一部を示す平面図、図3(b)はフォークの先端側から視た正面図、図4(a)は図3(a)におけるIVa-IVa 線断面図、図4(b)は図4(a)におけるIVb-IVb 線断面図、図5は紙積台に載置された紙積板の正面図、図6はマーカと光電センサとの関係を説明する要部の斜視図、図7(a)は紙押え部材の要部を示す平断面図、図7(b)は図7(a)におけるVIIb矢視図、図8は給紙動作を説明するためのブロック図、図9〜図12は同じく動作図である。
【0007】
図1において、床面基礎上には逆L字状に形成された左右一対のフレーム1が、印刷ユニット81の後方(図中右方)に位置して立設されており、その水平部材の後端部は支柱2によって床面に支持されている。
3は平面視コ字状の形成された紙積台であって、この紙積台3上には紙積板4が搭載されており、紙積台3は図示を省略した昇降チェーンによって実線位置と二点鎖線位置との間を昇降自在に吊り下げられている。
【0008】
紙積板4は方形状に形成されており、その上面には図5および図6に示すように前後方向、すなわち図中矢印A−B方向に延設された複数条の溝4Aが左右方向、すなわち図中矢印C−D方向に並設され、紙積板4上には紙5が積載されている。
また、図5、図6に示すように紙積板4の後端の略中央部には、センサ光を反射する部材で形成され、後述する光電センサ64A,64Bにより検出される幅Lに形成されたマーカ4Bが取付けられている。
【0009】
紙5は図示しないサッカ装置により上層のものから1枚づつ吸引されて印刷ユニットへ供給されるとともに、給紙により紙5が減量すると最上紙の紙面を検出するセンサの作用で紙積台3が自動上昇するように構成されている。
6は補助パイル用の昇降チェーンであって、後述するように紙積板4の溝4Aに挿入されたフォーク38を載置して支持する補助パイル7が昇降自在に吊り下げられている。
【0010】
紙積台3の下方から、コロコンベア8が前後方向(図中左右方向)に向かって床面上に敷設されており、このコロコンベア8の後端部上方には、全体を符号10で示す予備紙積装置が設けられている。
この予備紙積装置10は、前記紙積板4と同一でコロコンベア8上を走行駆動される紙積板11を備えており、この紙積板11上には印刷作業中に次の紙5Aが積載される。
【0011】
この予備紙積装置10と前記紙積台3との間には、給紙によって少量になった積載紙を一時受けするフォーク38とその昇降装置、前後移動装置および左右移動装置が設けられている。
まず、昇降装置について説明すると、前記フレーム1の水平部材の後端には、上端を左右の水平ステー13および前後の水平ステー(図示を省略)で連結された4本の支柱12が固定されており、これら支柱12には、上下方向に延設されたガイド溝12Aが形成されている。
【0012】
図2に示すように、15は前後方向に延びる断面が長方形の長尺の板状に形成された左右一対の支持バーであって、これら支持バー15は前後を角ステー14,14で連結されている。
これら支持バー15は、前後端部を支柱12のガイド溝12Aに摺動自在に嵌合させることにより、支柱12に沿って昇降自在に支持されている。
16は一方の支柱12の上端部にブラケットを介して固定されたフォーク昇降モータ、17,18は、モータ軸に軸着されたスプロケット19およびチェーン20等を介してモータ16の回転が伝達されるスプロケットである。
【0013】
これらスプロケット17,18には、一端にウェートが吊り下げられたチェーン21,22が張架されている。
これらチェーン21,22の下端は、前記支持バー15の両端部に取付けた支持部材23に固定されており、モータ16を正方向と逆方向に回転させることにより、支柱12のガイド溝12Aに沿って支持バー15が昇降するように構成されている。
【0014】
次に、少量になった積載紙を一時受けするフォーク38とその前後移動装置について説明する。
図2に示すように、全体を符号24で示すものはフォークユニットであって、前後方向に延びる長尺の断面長方形状に形成された左右一対のガイドバー25,25を備えており、これらガイドバー25,25の内側面には、下面にラックが形成されたガイドレール26がボルトによって一体的に固定されている。
これら左右一対のガイドバー25の前後端側は、断面長方形状のステー27,28によって連結され、図3に示すように前端側のステー27の下端には、後述するフォーク38を挟持するようにしてフォーク38を前後の方向に移動自在に案内する複数の円板29が回転自在に支持されているとともに、後述する押圧バー51および支承バー58を挿通する孔が穿設されている。
【0015】
これら左右のガイドバー25,25間には、図2に示すように、両側の側板31と、この間を連結して左右方向に延びる断面長方形状のステー32およびステー33とで一体的に形成されたフォーク支持台30が設けられている。
このフォーク支持台30は、両側板31に枢着されたコロ34をガイドレール26上に支承させており、ガイドレール26およびこれと一体の支承バー25に沿ってコロ34を転動させながら前後方向(A−B方向)へ移動できるように構成されている。
【0016】
35はフォーク支持台30上に搭載されたフォークを前後方向へ移動させるフォーク駆動用モータであって、このフォーク駆動用モータ35の回転は、図示を省略したスプロケットおよびチェーンを介してピニオン軸36に伝達される。
ピニオン軸36の両端には、前記ガイドレール26のラックに噛合する図示を省略したピニオンが固着されており、フォーク駆動用モータ35の正方向または逆方向の回転によってピニオンがラックを転動し、フォーク支持台30が前後方向へ移動するように構成されている。
このようなフォーク支持台30の角ステー32には、断面が偏平状の長方形に形成されて前後方向へ水平に延びる複数本のフォーク38が、前記紙積板4の溝4Aと同ピッチとなるように取付けられており、フォーク支持台30と一体的に前後方向に移動する。
【0017】
次に、フォークユニット24、すなわちフォーク38を左右方向に調節するために移動させるフォーク位置調節用駆動装置を説明する。
図2〜図4に示すように、左右のガイドバー25,25の前後端部の外側面には、側方に延び下面に段部40Aが形成された側面視逆L字状のガイド板40がボルトで固定されている。
一方、このガイド板40に対応した支持バー15および角ステー14には、ガイド板40の厚みよりやや大きい間隔に隔てて対向する一対の支持板41,41がボルトで固定されている。
【0018】
これら支持板41,41は側面視L字状に形成され、これら支持板41,41間に横架された軸43にはガイドコロ42が回転自在に支持されている。
このような構造において、ガイド板40をガイドコロ42上に支承することにより、ガイドバー25が支持バー15に対して、段部40Aとガイドコロ42との間隔Xの範囲で左右方向(C−D方向:紙の幅方向)に移動自在に支持される。
支持されたガイド板40は、前後方向については一対の支持板41,41によって移動が規制され、かつ上下方向については支持板41の上端に固定された蓋44によって規制されている。
【0019】
このように支持されたガイドバー25は、ブラケット46を介して支持バー15に固定されたフォーク位置調節用駆動モータ45によって左右方向すなわち紙の幅方向に移動可能となるように構成されている。
すなわち、フォーク位置調節用駆動モータ45の出力軸45aの一端がガイドバー25に固定されており、フォーク位置調節用駆動モータ45の正方向または逆方向への回転によって出力軸45aが左右方向に進退し、これにともないガイドバー25が左右に移動し、フォーク38も一体的に左右に移動する。
【0020】
次に、フォーク38を積載紙間から抜く際の紙のずれを規制する紙押え装置について説明する。
図3に示すように、50は板材を側面視コ字状に折り曲げ形成した紙押え部材であって、前記左右のガイドバー25間の間隔と略同じ長さに形成されている。
51は前端が紙押え部材50の前部の裏面に固着され前後方向に延びる左右一対の押圧バー(図2中の押圧バーは図示を省略)であって、上面にラックが形成され、後端部に前進限ストッパ51aが設けられている。
【0021】
この押圧バー51はステー27に固定された軸受部材52に回転自在に支持されラックに噛合するピニオン53と、その下方で軸受部材52に回転自在に支持されたコロ(図示を省略)とによって挟持されている。
また、この押圧バー51はピニオン53の後方でステー27に固定された軸受部材54に回転自在に支持された上下一対のコロ55,55(下方のコロ55は図示を省略)によって挟持されている。
【0022】
これらピニオン53、コロ55等によって押圧バー51は前後方向に、水平に移動自在に支持されるように構成されている。
ピニオン53は、ステー27にブラケットを介して固定された紙押え部材50を前後方向へ移動させる駆動用モータ56の回転が伝達され、ピニオン53の回転はピニオン53が軸着された軸57を介して、図示を省略した他方の押圧バーのラックに噛合するピニオンに伝達される。
【0023】
図3において、58は前記押圧バー51間に2本(図中1本のみ図示)配設された支承バーであって、前端が紙押え部材50の前部の裏面に固着され、ステー27に固定された軸受部材59,60のそれぞれに回転自在に支持された上下二対のコロ61,61およびコロ62,62(いずれも下方のコロ61,62は図示を省略)によって挟持され、前後方向に、水平に移動自在に支持されている。
このように構成されていることにより、駆動用モータ56が正方向または逆方向に回転すると、ピニオン53を介して押圧バー51が前後方向に移動し、これにともない紙押え部材50が、ステー27、すなわちガイドバー25に対して前後に移動する。
【0024】
この紙押え部材50の前部の下端部中央には、小径の貫通孔50Aが2個穿設され、その左右両側には前記フォーク38間のピッチと同じピッチで穿設されてフォーク38が貫通し進退する大径の貫通孔50Bがフォーク38に対応して複数個穿設されている。
図7に示すように、小径の貫通孔50Aに対応して、紙押え部材50の底部内面には断面L字状のブラケット63がボルトで固定され、このブラケット63には貫通孔50Aに臨むように紙積板位置検出センサである一対の光電センサ64A,64Bが取付けられている。
これら光電センサ64A,64B間の間隔dは、前記マーカ4Bの幅Lよりもわずかに小さく形成されている。
【0025】
次に、図8に基づいて本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置の構成を説明する。
70は制御装置、71は紙積板4の昇降位置に近接して紙積板4の昇降位置を検出し、フォーク38を下降させる信号をフォーク昇降用モータ16に送るフォーク下降開始センサ、72はフォーク38の下降限を検出してフォーク昇降用モータ16の回転を停止させる信号を送出するフォーク下降限センサである。
【0026】
73は前記フォーク下降開始センサ71よりも上方に位置し、フォーク38および紙押え部材50を前進させる信号をフォーク駆動用モータ35および紙押え部材駆動用モータ56に送るフォーク前進開始センサである。
74は前進させたフォーク38を紙積板4の溝4aに挿入する直前の位置で一旦停止させるためのフォーク一時停止位置検出センサ、また75は前進させた紙押え部材50を紙積板4の直前の位置で一旦停止させるための紙押え一時停止位置検出センサであって、これら両センサ74,75からフォーク駆動用モータ35および紙押え部材駆動用モータ56に停止の信号が送られる。
【0027】
76は紙積板4の溝4aに挿入したフォーク38の前進限位置を検出してフォーク駆動用モータ35を停止させる信号を送るフォーク前進限位置センサである。
77は補助パイル7を昇降させる補助パイル昇降用モータ、78は上昇した補助パイル7がフォーク38に当接し支持したことを検出する補助パイル圧力センサである。
80は紙積台3上に次の紙5Aを積載した紙積板11が着座したことを検出する着座センサ、83は紙押え部材50がフォーク38上の紙5と紙積板11上の次の紙5Aの後端を押圧したことを検出する紙押え圧力センサである。
【0028】
次に、このような構成の枚葉印刷機の給紙紙積装置の給紙動作を図9〜図12に基づいて説明する。
図9(a)に示すように、予備紙積装置10の紙積板4に載置した紙5を、コロコンベア8を矢印方向に走行させることによってコロコンベア8の下方に待機させた紙積台3の上方に移動させる。
【0029】
同図(b)に示すように、紙積台3の上方に紙5が着座したことが着座センサ80によって検出されると、この検出信号によって図示を省略した紙積台昇降モータが回転を開始して紙積台3が上昇する。
同図(c)に示すように、上層の紙5が一定の高さに上昇すると、上昇が停止する。
ここで、印刷開始のスタートボタン(図示を省略)を押下すると、図示を省略したサッカ装置により紙積台3上に紙積板4を介して積載された紙5は上層のものから1枚づつ吸引されて印刷ユニット81に給紙され、印刷ユニット81において印刷が行われる。
【0030】
印刷による給紙にしたがって紙5が減量するのにともない、これを図示を省略した紙面検知センサが検知して紙5の上端面が常に一定の高さに保持されるように紙積台3は上昇する。
同図(d)に示すように、紙積台3が上昇してフォーク下降開始センサ71によってこれが検出されると、フォーク昇降モータ16が回転を開始して支持バー15の下降と一体的にフォークユニット24が下降する。
【0031】
フォーク下降限センサ72によってフォーク38の下降限が検出されると、フォーク昇降モータ16の回転が停止し、図10(a)に示すように、フォーク38が後述する動作によって紙積板4の溝4Aに挿入される高さに位置する。
紙積台3がさらに上昇してフォーク前進開始センサ73によって紙積台3が検出されると、フォーク駆動用モータ35と紙押え部材駆動用モータ56とが回転を開始してフォーク38と紙押え部材50とが紙積板4側に前進する。
【0032】
前進したフォーク38と紙押え部材50とは、フォーク一時停止位置検出センサ74および紙押え位置停止位置センサ75によって紙積板4の直前で停止するので、図6に示すように、紙押え部材50の光電センサ64A,64Bが紙積板4のマーカ4Bに対向する。
【0033】
ここで、マーカ4Bが一方のセンサ64Bのみによって検出され、センサ64BがONとなり、他方のセンサ64Aによって検出されずに、センサ64AがOFFのときは、フォーク38が同図中矢印C方向にずれた状態、すなわちフォーク38の位置が溝4Aの位置に完全に対応していない状態が検出される。
このときには、センサ64Aによってフォーク位置調節用駆動モータ45が正方向に回転を開始してフォーク38を矢印D方向に移動するようにガイドバー25を介してフォークユニット24を移動させる。
その結果、マーカ4Bが他方のセンサ64Aによっても検出され、一方のセンサ64Bとともにマーカ4Bを検出すると、フォーク38が溝4Aに対応した位置に移動した状態、つまりセンサ64AがON状態となり、フォーク位置調節用駆動モータ45の回転が停止する。
【0034】
また、マーカ4Bが他方のセンサ64Aのみによって検出されたときは、センサ64AがON、センサ64BがOFFとなり、センサ64Bによってフォーク位置調節用駆動モータ45が逆方向に回転を開始してフォーク38を矢印C方向に移動するようにフォークユニット24を移動させる。
この結果センサ64Bがマーカ4Bを検出すると、センサ64A,64BともON状態となり、フォーク位置調節用駆動モータ45が回転を停止して、フォーク38が溝4Aに対応する。
しかるのち、図10(b)に示すように、フォーク駆動用モータ35が正方向に回転を開始してフォーク38が前進すると、フォーク38が溝4Aに挿入され、フォーク前進限センサ76によって前進限を検出されてフォーク38の先端が紙積板4の他方から突出した状態で停止する。
【0035】
このようにフォーク38を溝4Aに挿入する前に、マーカ4Bを一対のセンサ64A,64Bによって検出して、この検出情報に基づいてフォークユニット24を左右に移動させて、フォーク38と溝4Aとの位置合わせを行うようにしたので、フォーク38と溝4Aとの位置合わせが自動化され、従来のように作業者が位置合わせを確認する作業が不要となって、省力化が図れ、かつ作業時間が短縮される。
また、フォーク38を左右に移動可能としたことにより、フォーク38を挿入する前の工程である紙積板11への次の紙5Aの紙積作業において、紙5Aを紙積板11の左右方向に余裕をもたせて積載することが可能となるため、紙積作業が容易となる。
【0036】
なお、ここで、両センサ64A,64Bが共にマーク4Bを検出しないときは、センサ64A,64BともOFFとなり、制御装置70でフォーク38が溝4Aに対して極端にずれた異常状態と判断してフォーク38の挿入作業を中止する。
【0037】
フォーク38が停止すると、補助パイル昇降モータ77が回転を開始して、チェーン6を介して補助パイル7が上昇し、フォーク38の先端部の下端に当接してこれを支持すると、補助パイル圧力センサ78によって検出される。
補助パイル圧力センサ78によって検出されると、図10(c)に示すように紙積台3が下降を開始し、紙積板4も下降し、同図(d)に示すように紙積台3はコンベアコロ8の下方に位置し、紙積板4がコンベアコロ8によって矢印に示すように印刷ユニット81側に退避する。
しかるのち、図11(a)に示すように、印刷を行っている間に、予備紙積装置10の紙積板11に載置した次の紙5Aを、コロコンベア8を矢印方向に走行させることによってコロコンベア8の下方に待機させた紙積台3の上方に移動させる。
【0038】
同図(b)に示すように、紙積台3の上方に紙5Aが着座したことが着座センサ80によって検出されると、この検出信号によって図示を省略した紙積台昇降モータが回転を開始して紙積台3が上昇する。
紙積台3がコロコンベア8から上昇したことが主パイル一時上昇センサ82によって検出されると、図示を省略した左右紙位置合わせセンサが作動して紙積台3を左右に移動させて紙積台3上の次の紙5Aと、フォーク38に支承されている紙5との左右の位置合わせが行われる。
【0039】
位置合わせが完了すると、紙積台3が上昇し、同図(c)に示すように、次の紙5Aの最上端紙面がフォーク38の下面に当接すると、紙押え部材駆動用モータ56が回転を開始して、紙押え部材50が前進して、紙5と次の紙5Aとの境界部の後端面を押圧し、紙押え圧力センサ83が作動すると、紙押え部材50の前進が停止する。
この状態で、同図(d)に示すように、フォーク駆動用モータ35が逆方向に回転してフォーク38が紙5と次の紙5Aとの間から抜かれる。
しかるのち、図12(a)に示すように、紙押え部材駆動用モータ56が逆方向に回転して紙押え部材50が矢印方向に後退して、フォークユニット24内に収納される。
【0040】
そして、同図(b)に示すように、フォーク昇降モータ16が作動してフォークユニット24が上昇する。
同図(c)に示すように、紙5を印刷ユニット81に給紙するのにともなって紙積台3がコロコンベア8から上昇している間に、コロコンベア8を矢印方向に作動させて空になった紙積板4を予備紙積装置10側に移動させ、同図(d)に示すように紙積板4上に次の予備紙を載置する準備を行う。
【0041】
図13は本発明の第2の実施の形態を示す要部の構成図である。
この第2の実施の形態では、紙積板4に、センサ64Aとセンサ64B間の間隔dよりも長い間隔D1隔てた一対のマーカ4C,4Cが取付けられている。
このような構成において、フォーク38が溝4Aに対して図中左方にずれた状態になると、マーカ4Cにセンサ64Aが対向しセンサ64AがONとなり、センサ64Bはマーカ4Cに対向しないで、センサ64BがOFFとなる。
この状態となったときは制御装置70からの制御信号によってフォーク位置調節用駆動モータ45が作動し、センサ64Aとセンサ64B、すなわちフォーク38が図中右方に移動し、センサ64Aとセンサ64Bとが共にOFFとなるとフォーク位置調節用駆動モータ45の作動が停止して、フォーク38が溝4Aの開口に完全に対向する。
【0042】
一方、フォーク38が溝4Aに対して図中右方にずれた状態となると、マーカ4Cにセンサ64Aが対向せずにセンサ64AがOFFとなり、マーカ4Cにセンサ64Bが対向し、センサ64BがONとなる。
この状態となったときは制御装置70からの制御信号によってフォーク位置調節用駆動モータ45が作動し、センサ64Aとセンサ64B、すなわちフォーク38が図中左方に移動し、センサ64Aとセンサ64Bとが共にOFFとなるとフォーク位置調節用駆動モータ45の作動が停止して、フォーク38が溝4Aに完全に対向する。
センサ64Aとセンサ64Bが共にマーカ4Cに対向して、両センサ64A,64Bが共にONとなったときは、溝4Aに対してフォーク38が大きくずれて制御部70でエラーと判断して非常停止する。
【0043】
図14は本発明の第3の実施の形態を示す要部の構成図である。
この第3の実施の形態では、両センサ64A,64B間の間隔dよりも短い長さL1のマーカ4Dが紙積板4に取付けられている。
このような構成において、マーカ4Dに両センサ64A,64Bが共に対向しないとき、すなわち、両センサ64A,64Bが共にOFFとなったときに、フォーク38が溝4Aに対向している。
【0044】
したがって、センサ64AのみがONとなったときには、フォーク38が溝4Aに対して図中右方にずれた状態となっており、制御装置70の制御信号によってフォーク位置調節用駆動モータ45が作動して、フォーク38が溝4Aに完全に対向するまでフォーク38が図中左方に移動する。
一方、センサ64BのみがONとなったときには、フォーク38が溝4Aに対して図中左方にずれた状態となっており、制御装置70の制御信号によってフォーク位置調節用駆動モータ45が作動して、フォーク38が溝4Aに完全に対向するまでフォーク38が図中右方に移動する。
【0045】
図15は本発明の第4の実施の形態を示す要部の構成図である。
この第4の実施の形態では、両センサ64A,64Bの間隔dよりも狭い間隔D2隔てた一対のマーカ4E,4Eが紙積板4に取付けられている。
このような構成において、両マーカ4E,4Eに両センサ64A,64Bが共に対向したとき、すなわち、両センサ64A,64Bが共にONとなったときに、フォーク38が溝4Aに完全に対向する。
【0046】
したがって、センサ64AのみがONとなったときには、フォーク38が溝4Aに対して図中左方にずれた状態となっており、制御装置70の制御信号によってフォーク位置調節用駆動モータ45が作動して、フォーク38が溝4Aに完全に対向するまでフォーク38が図中右方に移動する。
一方、センサ64BのみがONとなったときには、フォーク38が溝4Aに対して図中右方にずれた状態となっており、制御装置70の制御信号によってフォーク位置調節用駆動モータ45が作動して、フォーク38が溝4Aに対向するまでフォーク38が図中左方に移動する。
両センサ64A,64Bが共にOFFとなったときは、溝4Aに対してフォーク38が大きくずれて制御部70でエラーと判断して非常停止する。
【0047】
図16は本発明の第5の実施の形態を示す要部の構成図である。
この第5の実施の形態では、紙積板4に取付られた一対のマーカ4F,4Fが互いに左右方向の位相が異なり中央部で一部が重複するようにして上下に設けられている。
紙押え部材50に取付られた一対のセンサ64C,64Dは、上下方向にこれらマーカ4F,4Fに対応して位置し、かつ左右方向の位相が同一となるよう設けられている。
【0048】
このような構成において、両マーカ4F,4Fに両センサ64C,64Dが共に対向したとき、すなわち、両センサ64C,64Dが共にONとなったときに、フォーク38が溝4Aに対向する。
したがって、センサ64CのみがONとなったときには、フォーク38が溝4Aに対して図中左方にずれた状態となっており、制御装置70の制御信号によってフォーク位置調節用駆動モータ45が作動して、フォーク38が溝4Aに完全に対向するまでフォーク38が図中右方に移動する。
【0049】
一方、センサ64DのみがONとなったときには、フォーク38が溝4Aに対して図中右方にずれた状態となっており、制御装置70の制御信号によってフォーク位置調節用駆動モータ45が作動して、フォーク38が溝4Aに完全に対向するまでフォーク38が図中左方に移動する。
また、両センサ64C,64Dが共にOFFとなったときには、フォーク38が紙積板4に対して左右方向のずれが大きいと制御装置70で判断して非常停止する。
【0050】
図17は本発明の第6の実施の形態を示す要部の構成図である。
この第6の実施の形態においては、マーカ4Gを紙積板4の中央に1個取付け、光電センサ64Eを紙押え部材50の中央に1個取付けたものである。
このような構成において、まずフォーク位置調節用駆動モータ45を作動させて紙押え部材50を二点鎖線で示すように図中左端の検出開始位置に移動させる。
次に、紙押え部材50を図中右方に移動させ、光電センサ64Eがマーカ4Gを検出してONとなると、フォーク38が溝4Aに対向するので、紙押え部材50の移動を停止させる。
この第5の実施の形態では、マーカ4Gと光電センサ64Eとが、共に1個で済むためコストの低減が図られる。
【0051】
図18は本発明の第7の実施の形態を示す要部の構成図である。
同図において、85は紙積板4の位置を検出する紙積板位置検出器、86は紙押え部材50の位置を検出してフォーク38の位置を検出するフォーク位置検出器で、共に制御装置70に接続されている。
このような構成において、紙積板位置検出器85によって検出した紙積板4の位置と、フォーク位置検出器86によって検出したフォーク38の位置とから制御装置70においてフォーク38と溝4Aとの位置ずれを算出し、位置ずれに相当する量だけフォーク位置調節用駆動モータ45を作動させて、フォーク38と溝4Aとを対応させる。
【0052】
なお、本実施の形態では、紙積板の位置を検出する検出手段としての光電センサ64A,64Bを紙押え部材50に設けたが、これに限定されず、フォーク38の先端部に検出手段を設けてもよいことは勿論である。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、給紙紙積板の溝に対してフォークがずれていたときに、給紙紙積装置を停止させることなく、自動的にこれを検出してフォークを溝に対して対向するようにしたので、従来のように作業者が位置合わせを確認する作業が不要となって自動化されるため、省力化が図れ、かつ作業時間が短縮される。
また、フォークを左右に移動可能としたことにより、フォークを挿入する前の工程である紙積板への次の紙の紙積作業において、積載紙を紙積板の左右方向に余裕をもたせて載置することが可能となるため、紙積作業が容易となる。
【0054】
また、請求項8に係る発明によれば、検出器と被検出部とが1個で済むためコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置の全体の概要を示す側面図である。
【図2】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置のフォークユニットの平面図である。
【図3】 (a)は本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置の紙押え部材の移動構造の一部を示す平面図、(b)はフォークの先端側から視た正面図である。
【図4】 (a)は図3におけるIVa-IVa 線断面図、(b)は図4(a)におけるIVb-IVb 線断面図である。
【図5】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置における紙積板の正面図である。
【図6】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置におけるマーカと光電センサとの関係を説明する要部の斜視図である。
【図7】 (a)は本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置における紙押え部材の要部を示す平断面図、(b)は(a)におけるVII 矢視図である。
【図8】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置における給紙動作を説明するためのブロック図である。
【図9】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置における給紙動作を説明する図である。
【図10】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置における給紙動作を説明する図である。
【図11】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置における給紙動作を説明する図である。
【図12】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置における給紙動作を説明する図である。
【図13】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置の第2の実施の形態を示す要部の構成図である。
【図14】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置の第3の実施の形態を示す要部の構成図である。
【図15】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置の第4の実施の形態を示す要部の構成図である。
【図16】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置の第5の実施の形態を示す要部の構成図である。
【図17】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置の第6の実施の形態を示す要部の構成図である。
【図18】 本発明に係る枚葉印刷機の給紙紙積装置の第7の実施の形態を示す要部の構成図である。
【符号の説明】
3…紙積台、4…紙積板、4A…溝、4B…マーカ、5…紙、8…コロコンベア、10…予備紙積載装置、15…支持バー、16…フォーク昇降モータ、24…フォークユニット、25…ガイドバー、30…フォーク支持台、35…フォーク駆動用モータ、38…フォーク、45…フォーク位置調節用駆動モータ、50…紙押え部材、51…押圧バー、56…紙押え部材駆動用モータ、64A,64B…センサ、70…制御装置、85…紙積板位置検出器、86…フォーク位置検出器。
Claims (8)
- 給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォークの下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、
前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段と、
前記給紙紙積板に設けられ前記溝の幅方向に延在する被検出部と、
前記フォークを支持する部材側に間隔を隔てて設けられ前記被検出部を検出する一対の検出器と、
前記フォークと前記溝との位置ずれを無くすように前記フォークを支持する部材を移動させるべく前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記一対の検出器の検出信号に基づき前記フォークの前記溝に対するずれ方向を求め、このずれ方向とは反対方向に前記フォークを支持する部材を移動させるように前記駆動手段を制御することを特徴とする枚葉印刷機の給紙紙積装置。 - 給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォークの下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、
前記フォークを支持する部材側に、前記溝の幅方向に間隔を隔てて設けた一対の検出器と、
前記給紙紙積板に設けられ、前記一対の検出器間の間隔よりもわずかに長く前記溝の幅方向に延在する被検出部と、
前記検出器の検出信号により前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする枚葉印刷機の給紙紙積装置。 - 請求項2記載の枚葉印刷機の給紙紙積装置において、
前記一対の検出器が共に前記被検出部を検出しないときに前記フォークの挿入作業を中止するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする枚葉印刷機の給紙紙積装置。 - 給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォークの下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、
前記フォークを支持する部材側に、前記溝の幅方向に間隔を隔てて設けた一対の検出器と、
前記給紙紙積板に、前記一対の検出器間の間隔よりも大きい間隔で隔てるように前記溝の幅方向に設けた一対の被検出部と、
前記検出器の検出信号により前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする枚葉印刷機の給紙紙積装置。 - 給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォークの下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、
前記フォークを支持する部材側に、前記溝の幅方向に間隔を隔てて設けた一対の検出器 と、
前記給紙紙積板に設けられ、前記一対の検出器の間隔よりも短い長さで前記溝の幅方向に延在する被検出部と、
前記検出器の検出信号により前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする枚葉印刷機の給紙紙積装置。 - 給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォークの下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、
前記フォークを支持する部材側に、前記溝の幅方向に間隔を隔てて設けた一対の検出器と、
前記給紙紙積板に、前記一対の検出器間の間隔よりも狭い間隔で隔てるように前記溝の幅方向に設けた一対の被検出部と、
前記検出器の検出信号により前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする枚葉印刷機の給紙紙積装置。 - 給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォークの下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、
前記給紙紙積板に、前記溝の幅方向の互いの位相が一部重複するようにずらして上下に設けた一対の被検出部と、
前記フォークを支持する部材に、前記溝の幅方向の互いの位相が同一でかつ前記各被検出部の上下方向の位置に対応するように設けた一対の検出器と、
前記検出器の検出信号により前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする枚葉印刷機の給紙紙積装置。 - 給紙とともに自動上昇する昇降部材上の給紙紙積板に積載された紙が給紙によって減量したときに、前記給紙紙積板の紙積載面上に形成された溝へフォークを挿入し、前記給紙紙積板を取り除いたのち、次の紙を積載して前記フォークの下方へ進入させた給紙紙積板を上昇させてこの給紙紙積板上の紙と前記フォーク上の紙とを接触させ、前記フォークを抜いて正規の給紙に移行させるように構成した枚葉印刷機の給紙紙積装置において、
前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向へ移動させる駆動手段と、
前記給紙紙積板に設けた被検出部と、
前記フォークを支持する部材側に設けられ前記被検出部を検出する検出器と、
前記フォークを支持する部材を前記溝の幅方向の一方の端限に移動させ、前記検出器が前記被検出部を検出したときに前記フォークを支持する部材の移動を停止させるように前記駆動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする枚葉印刷機の給紙紙積装置。
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