JP2004315100A - 給紙用パイル台の横方向位置制御方法及び装置 - Google Patents
給紙用パイル台の横方向位置制御方法及び装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】紙山の最上部の紙葉が所定の位置に達する前に余裕をもって、ずれが矯正され、正しい位置に配置されることにより、上記のトラブルの発生を防止しうる方法を提供する。
【解決手段】パイル台に積載された紙山から、枚葉ごとに抜き出した紙を加工段階へ給紙する方法において、紙山の上部に対応する高さの位置に非接触的に左右一対の紙ガイド板を設け、最上部枚葉紙が給紙動作を行う位置まで紙山を該紙ガイド対の間を通して上昇させる際、紙山の位置ズレにより該紙ガイド板のいずれかに紙山の側面が接触したとき、それを検知して上昇を停止させ、接触が左側紙ガイド板との間で起った場合は右方向へ、また接触が右側紙ガイド板との間で起った場合は左方向へそれぞれ紙の接触が検知されなくなるまで紙山を移動させたのち、再び紙山を上昇させる一連の動作を自動的に行わせることにより、所定の位置に紙を配置する。
【選択図】 図1
【解決手段】パイル台に積載された紙山から、枚葉ごとに抜き出した紙を加工段階へ給紙する方法において、紙山の上部に対応する高さの位置に非接触的に左右一対の紙ガイド板を設け、最上部枚葉紙が給紙動作を行う位置まで紙山を該紙ガイド対の間を通して上昇させる際、紙山の位置ズレにより該紙ガイド板のいずれかに紙山の側面が接触したとき、それを検知して上昇を停止させ、接触が左側紙ガイド板との間で起った場合は右方向へ、また接触が右側紙ガイド板との間で起った場合は左方向へそれぞれ紙の接触が検知されなくなるまで紙山を移動させたのち、再び紙山を上昇させる一連の動作を自動的に行わせることにより、所定の位置に紙を配置する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、普通紙、厚紙、段ボールなどを印刷加工又は成形加工する際の給紙装置において、紙積み台上の紙山の横方向のひずみを矯正し、各紙葉が常に一定の給紙位置に維持されるようにする給紙用パイル台の横方向位置制御方法及びそのための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
給紙装置のパイル台上に手積みで紙山を構築させたり、倉庫や前処理工程などからコンベアラインで搬送されてくる紙山をパイル台に移す場合、その紙山は供給方向に中心線が一致した状態で載置されることはなく、程度に差はあるとしても、ほとんどが左右方向にずれているのが普通である。
【0003】
ところで、供給方向に対して前後方向の位置ずれは、通常、給紙装置に付設されている縦見当て手段により操作に支障のない程度に矯正されるが、横方向のずれは、そのままで後続の加工工程、例えば打抜き工程へ給紙すると見当精度の不良を起し、しばしば機械が停止し、作業効率の低下の原因となる。
【0004】
このため、打抜部へ向けて搬送中の紙の側縁を検知する複数の検出手段と、この検出結果に応じて紙重ね用パイル台を左右方向に移動調整する駆動機構を備えた給紙装置(特許文献1参照)、パレットに載置された枚葉紙パイルの左右方向に対する端面位置が予め定められた基準位置の許容範囲内に収容しうるように、前記パレットの左右方向移動により前記端面位置を調整する給紙装置(特許文献2参照)、2個のセンサを用い、その一方のセンサで紙葉の側方の位置を検出し、紙山受容面を側方に走行させるとともに、紙山の紙葉の横方向の調整機構とは逆の側に配置された別の紙ガイドを、紙山の側縁を走査する他方のセンサを介して、その横方向の位置を前記紙ガイドとは無関係に調節する方法(特許文献3参照)などが提案されている。
【0005】
しかしながら、これらの横方向位置を制御する方法や装置では、給紙開始位置に到達した紙葉のみに対して横方向位置の矯正が行われるため、連続して送られてくる後続の紙葉の横位置がずれている場合、直ちに対応することができず、未矯正のまま給紙状態に入り、前述したようなトラブルがしばしばみられていた。
【0006】
【特許文献1】
実用新案登録第2534426号公報(実用新案登録請求の範囲その他)
【特許文献2】
実公平7−18662号公報(実用新案登録請求の範囲その他)
【特許文献3】
特開2002−226087号公報(特許請求の範囲その他)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情のもとで、紙山の最上部の紙葉が所定の位置に達する前に余裕をもって、ずれが矯正され、正しい位置に配置されることにより、上記のトラブルの発生を防止しうる方法及び装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、給紙の際の紙山の横方向のずれを事前に矯正して、所定の給紙位置に常に紙葉を配置する方法を開発するために鋭意研究を重ねた結果、パイル台上の紙山の左右に一定の間隙を設けて配設された一対の紙ガイド板をその間隙を狭めながら、その間に紙山を通過させ、その間にずれにより紙山の一部がいずれかの紙ガイド板に接触した場合、ただちにパイル台が取り付けられているパレットの昇降を停止させ、接触がなくなるようにパイル台を左右に移動させて接触が解放した後で昇降を再開させるという動作を繰り返すことにより、最上部の紙葉のみでなく、上部にある紙山全体の位置を矯正しながら給紙位置まで上昇させうることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、パイル台に積載された紙山から、枚葉ごとに抜き出した紙を加工段階へ給紙する方法において、紙山の上部に対応する高さの位置に非接触的に左右一対の紙ガイド板を設け、最上部枚葉紙が給紙動作を行う位置まで紙山を該紙ガイド対の間を通して上昇させる際、紙山の位置ズレにより該紙ガイド板のいずれかに紙山の側面が接触したとき、それを検知して上昇を停止させ、接触が左側紙ガイド板との間で起った場合は右方向へ、また接触が右側紙ガイド板との間で起った場合は左方向へそれぞれ紙の接触が検知されなくなるまで紙山を移動させたのち、再び紙山を上昇させる一連の動作を自動的に行わせることにより、所定の位置に紙を配置することを特徴とする給紙用パイル台の横方向位置制御方法、及び昇降用パレット、その上に左右に移動可能に取り付けられたパイル台、このパイル台の上方左右両側に配置された一対の紙ガイド板、上記パレットを上下に昇降させる駆動機構、パイル台を左右に移動させる駆動機構、紙ガイド板両内側面に付設された紙山側面接触検知手段及びこの検知手段からの情報を入力し、それに基づいてパレットを上下に昇降させる駆動機構に昇降停止及び昇降再開の指令を出力するとともに、それに同期させてパイル台の駆動機構に対し、接触が左側紙ガイド板で生じた場合は右側へ、接触が右側紙ガイド板で生じた場合は左側へそれぞれ移動するように指令を出力する制御機構から構成された給紙用パイル台の横方向位置制御装置を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を添付図面に従って詳細に説明する。
図1は、本発明装置の1例を示す正面図であって、左右の枠体1,1´の内側に、左右1対のパレット駆動機構2,2´により上下に昇降するパレット3が収納され、そのパレット3上には、パイル台駆動機構4により横方向移動可能なパイル台5が取り付けられている。このパイル台5上には、紙山6が載置され、その上部付近左右には紙山側面から、例えば最大間隔で50〜100mm、最小間隔で5〜15mmの間隙をあけて紙ガイド板7,7´が非接触的に配置され、それぞれ枠体1,1´に固定されている。8は最上部の紙葉を紙山6から分離して紙流れを行わせるためのセパレータである。
【0011】
図2は、紙ガイド部分の正面図であり、右側紙ガイド板7は取付金具9により、右側枠体1に固定されたねじ棒10に支持され、紙ガイド板駆動用モータ11により左右に移動可能に取り付けられている。また、この紙ガイド板7の内側には、紙山側面接触検出器12が付設されている。13は紙ガイド板7の位置を検出するための紙ガイド位置検出器である。このような装置を用い、以下の手順(1)〜(5)に従って本発明方法を好適に実施することができる。
【0012】
(1) パイル台5上に紙山6を載置し、最適の紙流れが形成される紙山の高さの位置に左右の枠体1,1´から、紙葉の左右ズレをある程度限定する位置に紙ガイド板7,7´を設定する。この紙ガイド板7,7´は、それぞれ独立に設けられた紙ガイド板駆動用モータ11,11´により左右に移動することができ、この際の紙ガイド板7,7´の位置は、紙ガイド位置検出器13,13´、例えばロータリーエンコーダにより検出される。この際の紙ガイド板駆動用モータ11,11´は所望に応じ遠隔操作することもできる。
【0013】
(2) 次に、パイル台5を最低位置に下げ、左右の紙ガイド板7,7´の間隔が最大になるように制御機構Cを設定したのち、パイル台5上の紙山6の最上面が紙ガイド部分に付設された紙山上面検出器(図示せず)に感応するまで上昇させる。
この際、両紙ガイド板は、それぞれ内側すなわち紙山6の方向に同じスピードで移動する。
【0014】
(3) そして、紙山6が左右いずれかにズレている場合、そのいずれか一方の側面が紙ガイド板7又は7´に接触することになるが、このように紙山側面と紙ガイド板7,7´とが接触すると、紙ガイド部分に付設されている紙山側面接触検知手段12によりそれが検知され、その情報が制御手段Cに入力され、かつ出力された信号に基づき、操作(2)の両紙ガイド板7,7´の移動及びパレット3の上昇運動が瞬時に停止する。この紙山側面接触検知手段12としては、例えば紙山側面の突出部の突き上げにより感応する紙ガイド突上げ検出器を用いるのが便利である。
【0015】
(4) このようにして、例えば右側の紙ガイド板7が紙山6の右側側面に接触すると、左右の紙ガイド板の運動が瞬時に停止し、その情報が制御機構Cに送られ、それに基づいて出力された指令によって駆動機構4、例えば駆動モータが作動してパイル台5は左側へ移動する。そして、この移動により紙ガイド板7と紙山側面との接触が解放すると、紙ガイド板7,7´の左右方向の移動及びパレット3の上昇運動が再開される。
【0016】
(5) 以上の動作が繰り返されることにより、パイル台5上の紙山6は、次第に中心部に移動し、所定の供給開始位置に矯正されるようになる。
ところで、ユーザーの使用条件によっては、供給開始位置を中心ではなく、例えば中心より左側へ10mmずらした位置に設定する必要がある場合がある。この場合には、紙ガイド部分の駆動部に付設されたエンコーダによってあらかじめ紙ガイド板7,7´の位置が検知されているので、特に改めて計測することなく左側へ10mm移動させた条件下での操作を行うことができる。
【0017】
すなわち、例えば制御機構Cの操作パネルで、紙山6を左側に10mm移すという指令をあらかじめ設定しておけば、左側の紙ガイド板7´が左側に10mm移動し、そこで停止しているので、前述した動作の繰り返しにより、中心から左側10mmの位置に矯正された紙山6の供給を行うことができる。
【0018】
本発明方法において行う、パレット3の上昇、紙ガイド部分の左右への移動、パイル台5の左右への移動などの制御は、情報入力及び指令出力を利用して通常行われている動作の制御の場合と同様にして、例えば公知の電子回路システムを用いて行うことができる。
【0019】
【実施例】
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
【0020】
実施例
図1に示す構造の給紙装置を用いて自動平板打抜機に厚紙を1枚ずつ搬送した。先ず、打抜きのための用紙が全くない状態で、パイル台5を最下位置まで下降させ、新らしい打抜き用の紙山をその上に載置するが、この場合、パイル台に前工程で使用した位置と全く同様の位置に紙山を配置しようとすれば、試行錯誤を繰り返して、人手や時間を消費するため作業効率が著しく低下することになる。そこで、制御機構Cにあらかじめ前工程と同じ厚紙を使用することを入力し、パイル台の適当な位置に紙山を載置する。
この際、紙ガイド板は、左右方向に対して移動範囲の最大間隔の位置まで移動させることなく、左側の紙ガイド板は、中間の位置で停止させ、右側の紙ガイド板のみを移動範囲の最大位置まで移動させる。
【0021】
次に、紙積み状態の悪いまま、パレットを上昇させると、紙山の側面は左側の紙ガイド板を突き上げる状態になる。この場合、紙ガイド部分に付設された突き上げ検出センサがこの接触を検知し、制御機構を介してパイルの上昇を停止させ、突き上げ回避する方向、すなわち右側にパイル台が移動する。そして、突き上げた紙ガイド板が右側に移動して接触が解除されると、再びパイル台は紙流れに最適な位置まで上昇を開始する。
【0022】
次に、最上面を検知するセンサーによってパイルが上限に達したとき、パイル台は、積載されたパイルが左側の紙ガイド板に備え付けられている用紙検出器によって検出されるまで、左側へ移動する。
このようにして、パイル台が移動し、用紙検出器により用紙が検出されると、パイル台の左側移動は停止し、次いで、右側の紙ガイド板が、パイルを挟む状態で左側へ移動を行い、紙ガイド部分に付設されている用紙検出器によって検出されるまで移動が継続する。
【0023】
そして、紙ガイド部分に付設された用紙検出器がパイルの接触を検出すると、右側の紙ガイドの左移動は停止する。
このようにして、前回打ち抜いたパレットの位置へ正確にパイルを位置決めできるので、パレット替えの度に行っていた見当出しの作業を短縮することができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によると、パイル台上にずれた状態で載置された紙上を、自動的に矯正しながら、所望の流れ位置まで誘導することができ、後続工程に何のトラブルなしに給紙することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の1例の正面図。
【図2】紙ガイド部分の正面図。
【符号の説明】
1,1´ 枠体
2,2´ パレット駆動機構
3 パレット
4 パイル台駆動機構
5 パイル台
6 紙山
7,7´ 紙ガイド板
8 セパレータ
9 取付金具
10 ねじ棒
11 紙ガイド板駆動用モータ
12 紙山側面接触検出器
13 紙ガイド位置検出器
【発明の属する技術分野】
本発明は、普通紙、厚紙、段ボールなどを印刷加工又は成形加工する際の給紙装置において、紙積み台上の紙山の横方向のひずみを矯正し、各紙葉が常に一定の給紙位置に維持されるようにする給紙用パイル台の横方向位置制御方法及びそのための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
給紙装置のパイル台上に手積みで紙山を構築させたり、倉庫や前処理工程などからコンベアラインで搬送されてくる紙山をパイル台に移す場合、その紙山は供給方向に中心線が一致した状態で載置されることはなく、程度に差はあるとしても、ほとんどが左右方向にずれているのが普通である。
【0003】
ところで、供給方向に対して前後方向の位置ずれは、通常、給紙装置に付設されている縦見当て手段により操作に支障のない程度に矯正されるが、横方向のずれは、そのままで後続の加工工程、例えば打抜き工程へ給紙すると見当精度の不良を起し、しばしば機械が停止し、作業効率の低下の原因となる。
【0004】
このため、打抜部へ向けて搬送中の紙の側縁を検知する複数の検出手段と、この検出結果に応じて紙重ね用パイル台を左右方向に移動調整する駆動機構を備えた給紙装置(特許文献1参照)、パレットに載置された枚葉紙パイルの左右方向に対する端面位置が予め定められた基準位置の許容範囲内に収容しうるように、前記パレットの左右方向移動により前記端面位置を調整する給紙装置(特許文献2参照)、2個のセンサを用い、その一方のセンサで紙葉の側方の位置を検出し、紙山受容面を側方に走行させるとともに、紙山の紙葉の横方向の調整機構とは逆の側に配置された別の紙ガイドを、紙山の側縁を走査する他方のセンサを介して、その横方向の位置を前記紙ガイドとは無関係に調節する方法(特許文献3参照)などが提案されている。
【0005】
しかしながら、これらの横方向位置を制御する方法や装置では、給紙開始位置に到達した紙葉のみに対して横方向位置の矯正が行われるため、連続して送られてくる後続の紙葉の横位置がずれている場合、直ちに対応することができず、未矯正のまま給紙状態に入り、前述したようなトラブルがしばしばみられていた。
【0006】
【特許文献1】
実用新案登録第2534426号公報(実用新案登録請求の範囲その他)
【特許文献2】
実公平7−18662号公報(実用新案登録請求の範囲その他)
【特許文献3】
特開2002−226087号公報(特許請求の範囲その他)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情のもとで、紙山の最上部の紙葉が所定の位置に達する前に余裕をもって、ずれが矯正され、正しい位置に配置されることにより、上記のトラブルの発生を防止しうる方法及び装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、給紙の際の紙山の横方向のずれを事前に矯正して、所定の給紙位置に常に紙葉を配置する方法を開発するために鋭意研究を重ねた結果、パイル台上の紙山の左右に一定の間隙を設けて配設された一対の紙ガイド板をその間隙を狭めながら、その間に紙山を通過させ、その間にずれにより紙山の一部がいずれかの紙ガイド板に接触した場合、ただちにパイル台が取り付けられているパレットの昇降を停止させ、接触がなくなるようにパイル台を左右に移動させて接触が解放した後で昇降を再開させるという動作を繰り返すことにより、最上部の紙葉のみでなく、上部にある紙山全体の位置を矯正しながら給紙位置まで上昇させうることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、パイル台に積載された紙山から、枚葉ごとに抜き出した紙を加工段階へ給紙する方法において、紙山の上部に対応する高さの位置に非接触的に左右一対の紙ガイド板を設け、最上部枚葉紙が給紙動作を行う位置まで紙山を該紙ガイド対の間を通して上昇させる際、紙山の位置ズレにより該紙ガイド板のいずれかに紙山の側面が接触したとき、それを検知して上昇を停止させ、接触が左側紙ガイド板との間で起った場合は右方向へ、また接触が右側紙ガイド板との間で起った場合は左方向へそれぞれ紙の接触が検知されなくなるまで紙山を移動させたのち、再び紙山を上昇させる一連の動作を自動的に行わせることにより、所定の位置に紙を配置することを特徴とする給紙用パイル台の横方向位置制御方法、及び昇降用パレット、その上に左右に移動可能に取り付けられたパイル台、このパイル台の上方左右両側に配置された一対の紙ガイド板、上記パレットを上下に昇降させる駆動機構、パイル台を左右に移動させる駆動機構、紙ガイド板両内側面に付設された紙山側面接触検知手段及びこの検知手段からの情報を入力し、それに基づいてパレットを上下に昇降させる駆動機構に昇降停止及び昇降再開の指令を出力するとともに、それに同期させてパイル台の駆動機構に対し、接触が左側紙ガイド板で生じた場合は右側へ、接触が右側紙ガイド板で生じた場合は左側へそれぞれ移動するように指令を出力する制御機構から構成された給紙用パイル台の横方向位置制御装置を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を添付図面に従って詳細に説明する。
図1は、本発明装置の1例を示す正面図であって、左右の枠体1,1´の内側に、左右1対のパレット駆動機構2,2´により上下に昇降するパレット3が収納され、そのパレット3上には、パイル台駆動機構4により横方向移動可能なパイル台5が取り付けられている。このパイル台5上には、紙山6が載置され、その上部付近左右には紙山側面から、例えば最大間隔で50〜100mm、最小間隔で5〜15mmの間隙をあけて紙ガイド板7,7´が非接触的に配置され、それぞれ枠体1,1´に固定されている。8は最上部の紙葉を紙山6から分離して紙流れを行わせるためのセパレータである。
【0011】
図2は、紙ガイド部分の正面図であり、右側紙ガイド板7は取付金具9により、右側枠体1に固定されたねじ棒10に支持され、紙ガイド板駆動用モータ11により左右に移動可能に取り付けられている。また、この紙ガイド板7の内側には、紙山側面接触検出器12が付設されている。13は紙ガイド板7の位置を検出するための紙ガイド位置検出器である。このような装置を用い、以下の手順(1)〜(5)に従って本発明方法を好適に実施することができる。
【0012】
(1) パイル台5上に紙山6を載置し、最適の紙流れが形成される紙山の高さの位置に左右の枠体1,1´から、紙葉の左右ズレをある程度限定する位置に紙ガイド板7,7´を設定する。この紙ガイド板7,7´は、それぞれ独立に設けられた紙ガイド板駆動用モータ11,11´により左右に移動することができ、この際の紙ガイド板7,7´の位置は、紙ガイド位置検出器13,13´、例えばロータリーエンコーダにより検出される。この際の紙ガイド板駆動用モータ11,11´は所望に応じ遠隔操作することもできる。
【0013】
(2) 次に、パイル台5を最低位置に下げ、左右の紙ガイド板7,7´の間隔が最大になるように制御機構Cを設定したのち、パイル台5上の紙山6の最上面が紙ガイド部分に付設された紙山上面検出器(図示せず)に感応するまで上昇させる。
この際、両紙ガイド板は、それぞれ内側すなわち紙山6の方向に同じスピードで移動する。
【0014】
(3) そして、紙山6が左右いずれかにズレている場合、そのいずれか一方の側面が紙ガイド板7又は7´に接触することになるが、このように紙山側面と紙ガイド板7,7´とが接触すると、紙ガイド部分に付設されている紙山側面接触検知手段12によりそれが検知され、その情報が制御手段Cに入力され、かつ出力された信号に基づき、操作(2)の両紙ガイド板7,7´の移動及びパレット3の上昇運動が瞬時に停止する。この紙山側面接触検知手段12としては、例えば紙山側面の突出部の突き上げにより感応する紙ガイド突上げ検出器を用いるのが便利である。
【0015】
(4) このようにして、例えば右側の紙ガイド板7が紙山6の右側側面に接触すると、左右の紙ガイド板の運動が瞬時に停止し、その情報が制御機構Cに送られ、それに基づいて出力された指令によって駆動機構4、例えば駆動モータが作動してパイル台5は左側へ移動する。そして、この移動により紙ガイド板7と紙山側面との接触が解放すると、紙ガイド板7,7´の左右方向の移動及びパレット3の上昇運動が再開される。
【0016】
(5) 以上の動作が繰り返されることにより、パイル台5上の紙山6は、次第に中心部に移動し、所定の供給開始位置に矯正されるようになる。
ところで、ユーザーの使用条件によっては、供給開始位置を中心ではなく、例えば中心より左側へ10mmずらした位置に設定する必要がある場合がある。この場合には、紙ガイド部分の駆動部に付設されたエンコーダによってあらかじめ紙ガイド板7,7´の位置が検知されているので、特に改めて計測することなく左側へ10mm移動させた条件下での操作を行うことができる。
【0017】
すなわち、例えば制御機構Cの操作パネルで、紙山6を左側に10mm移すという指令をあらかじめ設定しておけば、左側の紙ガイド板7´が左側に10mm移動し、そこで停止しているので、前述した動作の繰り返しにより、中心から左側10mmの位置に矯正された紙山6の供給を行うことができる。
【0018】
本発明方法において行う、パレット3の上昇、紙ガイド部分の左右への移動、パイル台5の左右への移動などの制御は、情報入力及び指令出力を利用して通常行われている動作の制御の場合と同様にして、例えば公知の電子回路システムを用いて行うことができる。
【0019】
【実施例】
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
【0020】
実施例
図1に示す構造の給紙装置を用いて自動平板打抜機に厚紙を1枚ずつ搬送した。先ず、打抜きのための用紙が全くない状態で、パイル台5を最下位置まで下降させ、新らしい打抜き用の紙山をその上に載置するが、この場合、パイル台に前工程で使用した位置と全く同様の位置に紙山を配置しようとすれば、試行錯誤を繰り返して、人手や時間を消費するため作業効率が著しく低下することになる。そこで、制御機構Cにあらかじめ前工程と同じ厚紙を使用することを入力し、パイル台の適当な位置に紙山を載置する。
この際、紙ガイド板は、左右方向に対して移動範囲の最大間隔の位置まで移動させることなく、左側の紙ガイド板は、中間の位置で停止させ、右側の紙ガイド板のみを移動範囲の最大位置まで移動させる。
【0021】
次に、紙積み状態の悪いまま、パレットを上昇させると、紙山の側面は左側の紙ガイド板を突き上げる状態になる。この場合、紙ガイド部分に付設された突き上げ検出センサがこの接触を検知し、制御機構を介してパイルの上昇を停止させ、突き上げ回避する方向、すなわち右側にパイル台が移動する。そして、突き上げた紙ガイド板が右側に移動して接触が解除されると、再びパイル台は紙流れに最適な位置まで上昇を開始する。
【0022】
次に、最上面を検知するセンサーによってパイルが上限に達したとき、パイル台は、積載されたパイルが左側の紙ガイド板に備え付けられている用紙検出器によって検出されるまで、左側へ移動する。
このようにして、パイル台が移動し、用紙検出器により用紙が検出されると、パイル台の左側移動は停止し、次いで、右側の紙ガイド板が、パイルを挟む状態で左側へ移動を行い、紙ガイド部分に付設されている用紙検出器によって検出されるまで移動が継続する。
【0023】
そして、紙ガイド部分に付設された用紙検出器がパイルの接触を検出すると、右側の紙ガイドの左移動は停止する。
このようにして、前回打ち抜いたパレットの位置へ正確にパイルを位置決めできるので、パレット替えの度に行っていた見当出しの作業を短縮することができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によると、パイル台上にずれた状態で載置された紙上を、自動的に矯正しながら、所望の流れ位置まで誘導することができ、後続工程に何のトラブルなしに給紙することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の1例の正面図。
【図2】紙ガイド部分の正面図。
【符号の説明】
1,1´ 枠体
2,2´ パレット駆動機構
3 パレット
4 パイル台駆動機構
5 パイル台
6 紙山
7,7´ 紙ガイド板
8 セパレータ
9 取付金具
10 ねじ棒
11 紙ガイド板駆動用モータ
12 紙山側面接触検出器
13 紙ガイド位置検出器
Claims (2)
- パイル台に積載された紙山から、枚葉ごとに抜き出した紙を加工段階へ給紙する方法において、紙山の上部に対応する高さの位置に非接触的に左右一対の紙ガイド板を設け、最上部枚葉紙が給紙動作を行う位置まで紙山を該紙ガイド対の間を通して上昇させる際、紙山の位置ズレにより該紙ガイド板のいずれかに紙山の側面が接触したとき、それを検知して上昇を停止させ、接触が左側紙ガイド板との間で起った場合は右方向へ、また接触が右側紙ガイド板との間で起った場合は左方向へそれぞれ紙の接触が検知されなくなるまで紙山を移動させたのち、再び紙山を上昇させる一連の動作を自動的に行わせることにより、所定の位置に紙を配置することを特徴とする給紙用パイル台の横方向位置制御方法。
- 昇降用パレット、その上に左右に移動可能に取り付けられたパイル台、このパイル台の上方左右両側に配置された一対の紙ガイド板、上記パレットを上下に昇降させる駆動機構、パイル台を左右に移動させる駆動機構、紙ガイド板両内側面に付設された紙山側面接触検知手段及びこの検知手段からの情報を入力し、それに基づいてパレットを上下に昇降させる駆動機構に昇降停止及び昇降再開の指令を出力するとともに、それに同期させてパイル台の駆動機構に対し、接触が左側紙ガイド板で生じた場合は右側へ、接触が右側紙ガイド板で生じた場合は左側へそれぞれ移動するように指令を出力する制御機構から構成された給紙用パイル台の横方向位置制御装置。
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JP2003107155A JP2004315100A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | 給紙用パイル台の横方向位置制御方法及び装置 |
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2003
- 2003-04-10 JP JP2003107155A patent/JP2004315100A/ja active Pending
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