JP2508544Y2 - 板紙給紙装置 - Google Patents
板紙給紙装置Info
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- JP2508544Y2 JP2508544Y2 JP1353291U JP1353291U JP2508544Y2 JP 2508544 Y2 JP2508544 Y2 JP 2508544Y2 JP 1353291 U JP1353291 U JP 1353291U JP 1353291 U JP1353291 U JP 1353291U JP 2508544 Y2 JP2508544 Y2 JP 2508544Y2
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- Japan
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- sheet
- timing
- paperboard
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は先端給紙方式の板紙給紙
装置に関し、特に通紙速度,テーブル上に積重したシー
トの仕様(シートサイズ,フルートの種類)、サクショ
ン圧及びシート積重高さを基に給紙タイミングを自動的
にコントロールできるようにした板紙給紙装置に関する
ものである。
装置に関し、特に通紙速度,テーブル上に積重したシー
トの仕様(シートサイズ,フルートの種類)、サクショ
ン圧及びシート積重高さを基に給紙タイミングを自動的
にコントロールできるようにした板紙給紙装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】以下従来例を図面に基づいて説明する
と、図4,図5は、従来型給紙装置の構成及び機能(作
動タイミング)の説明図であり、アメリカ合衆国特許N
o.4614335,No.4681311及びNo.
4828244に記載されていたものを1例として示し
ている。
と、図4,図5は、従来型給紙装置の構成及び機能(作
動タイミング)の説明図であり、アメリカ合衆国特許N
o.4614335,No.4681311及びNo.
4828244に記載されていたものを1例として示し
ている。
【0003】以下構造について簡単に説明する。図5に
示す如く、本形式の給紙装置は、給紙テーブル2上に積
重した段ボールシート3を送り出しロール5の回転によ
ってフロントガイド4下端部に形成した間隙を通過さ
せ、最下層シート3aより1枚づつ順次下流に搬出すべ
く構成されたものである。段ボールシート3の一部下方
に位置してダクト7を介して吸引ブロア8に連接したサ
クションボックス6が設けてある。
示す如く、本形式の給紙装置は、給紙テーブル2上に積
重した段ボールシート3を送り出しロール5の回転によ
ってフロントガイド4下端部に形成した間隙を通過さ
せ、最下層シート3aより1枚づつ順次下流に搬出すべ
く構成されたものである。段ボールシート3の一部下方
に位置してダクト7を介して吸引ブロア8に連接したサ
クションボックス6が設けてある。
【0004】このサクションボックス6は上部吸着面を
前記最下層シート3aで遮閉する事によって、略密閉さ
れた状態となり、吸引ブロア8の作動によって内部に負
圧域が形成され、もって最下層シート3aと搬送手段で
ある送り出しロール5との摩擦力Foを増加すべく機能
している。
前記最下層シート3aで遮閉する事によって、略密閉さ
れた状態となり、吸引ブロア8の作動によって内部に負
圧域が形成され、もって最下層シート3aと搬送手段で
ある送り出しロール5との摩擦力Foを増加すべく機能
している。
【0005】また、送り出しロール5部には同ロール5
の配設間隙部に構成しロール5外周面との相対的高さ位
置が可変できる受板10を設けてある。この受板10は
昇降によって送り出しロール5へ係合する最下層シート
3aを接離させるもので、シート3aに対し、シートパ
スラインより下降させる事によって送り出しロール5外
周面とシート下面が接触し、回転搬送力を作用させる。
また、逆に上昇させる事によって送り出しロール5の搬
送機能を断絶すべく機能している。
の配設間隙部に構成しロール5外周面との相対的高さ位
置が可変できる受板10を設けてある。この受板10は
昇降によって送り出しロール5へ係合する最下層シート
3aを接離させるもので、シート3aに対し、シートパ
スラインより下降させる事によって送り出しロール5外
周面とシート下面が接触し、回転搬送力を作用させる。
また、逆に上昇させる事によって送り出しロール5の搬
送機能を断絶すべく機能している。
【0006】前記構造のもと、段ボールシート3は最下
層シート3aと送り出しロール5の摩擦力Fo、最下層
シート3aと2段目シート3bの摩擦力Fにおいて、シ
ートへ発生する搬送力f=Fo−Fの作用をもって下流
フィードロール9a,9b間に搬送され、更に同フィー
ドロール9a,9bの挟持回転によって下流印刷工程へ
送り出される。
層シート3aと送り出しロール5の摩擦力Fo、最下層
シート3aと2段目シート3bの摩擦力Fにおいて、シ
ートへ発生する搬送力f=Fo−Fの作用をもって下流
フィードロール9a,9b間に搬送され、更に同フィー
ドロール9a,9bの挟持回転によって下流印刷工程へ
送り出される。
【0007】次に前記した従来型給紙装置の作動(機
能)について説明する。図6は機械給紙周期(横軸)に
対して送り出しロール5と受板10の挙動を縦軸に示し
たものである。図に示す如く、段ボールシート3aは受
板10の下降によって送り出しロール5と接触し、同送
り出しロール5の加速された回転(周速度)によって移
送され、下流フィードロール9a,9bの周速度と合致
した点O1 に於いて段ボールシート3aの移送を引継が
せると、ほぼ同一タイミングで受板10の上昇によって
移送機能が解除される。なお、送り出しロール5は引続
き回転し、1回転した後、点O2 にて停止する。
能)について説明する。図6は機械給紙周期(横軸)に
対して送り出しロール5と受板10の挙動を縦軸に示し
たものである。図に示す如く、段ボールシート3aは受
板10の下降によって送り出しロール5と接触し、同送
り出しロール5の加速された回転(周速度)によって移
送され、下流フィードロール9a,9bの周速度と合致
した点O1 に於いて段ボールシート3aの移送を引継が
せると、ほぼ同一タイミングで受板10の上昇によって
移送機能が解除される。なお、送り出しロール5は引続
き回転し、1回転した後、点O2 にて停止する。
【0008】1サイクル終了後次シート3bの搬送に当
たっては受板10を下降させた後、再度前記送り出しロ
ール5を回転させ、前記した如く下流へ搬出する。以下
同挙動を順次繰り返す事によって積重した段ボールシー
ト3を最下層シートより順次搬出する設定となってい
る。
たっては受板10を下降させた後、再度前記送り出しロ
ール5を回転させ、前記した如く下流へ搬出する。以下
同挙動を順次繰り返す事によって積重した段ボールシー
ト3を最下層シートより順次搬出する設定となってい
る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし例示した従来型
給紙装置は以上の如く構成,機能するものであるが、次
のような不具合があった。つまり、シート搬出に供する
送り出しロール5との係合を離脱する受板10の上昇タ
イミングが、下降タイミングに対して常に一定(補正機
能がない)となる構造上、段ボールシート3の寸法が長
くなれば、最下層シート3aと2段目シート3bの増大
した摩擦力(摺動抵抗)Fを、全て下流フィードロール
9a,9bの挟持回転にて負担する事になり、給紙タイ
ミングが遅れる大きな要因となっていた。また、送り出
しロール5の始動タイミング(回転開始タイミング)が
変更できず、機械速度,積重するシート重量(フルー
ト,シートサイズ,積重枚数)、シート材質(摩擦係
数)等々負荷条件が変わる毎に給紙ズレ量が変動し、印
刷ほか後工程に支障が生ずる事が多かった。従って下流
工程において、給紙タイミングのズレを補正すべく各ユ
ニットに見当合せ手段(装置)を具備させる必要があっ
た。前記不具合は、不良紙発生量を増加させるばかりで
なく頻繁なオーダーチェンジと相俟って生産性を著しく
低下させる要因となっていた。
給紙装置は以上の如く構成,機能するものであるが、次
のような不具合があった。つまり、シート搬出に供する
送り出しロール5との係合を離脱する受板10の上昇タ
イミングが、下降タイミングに対して常に一定(補正機
能がない)となる構造上、段ボールシート3の寸法が長
くなれば、最下層シート3aと2段目シート3bの増大
した摩擦力(摺動抵抗)Fを、全て下流フィードロール
9a,9bの挟持回転にて負担する事になり、給紙タイ
ミングが遅れる大きな要因となっていた。また、送り出
しロール5の始動タイミング(回転開始タイミング)が
変更できず、機械速度,積重するシート重量(フルー
ト,シートサイズ,積重枚数)、シート材質(摩擦係
数)等々負荷条件が変わる毎に給紙ズレ量が変動し、印
刷ほか後工程に支障が生ずる事が多かった。従って下流
工程において、給紙タイミングのズレを補正すべく各ユ
ニットに見当合せ手段(装置)を具備させる必要があっ
た。前記不具合は、不良紙発生量を増加させるばかりで
なく頻繁なオーダーチェンジと相俟って生産性を著しく
低下させる要因となっていた。
【0010】本考案は前記従来の課題を解決するため
に、送り出しロールの始動タイミングを、機械速度,板
紙重量,サクション負荷条件等によって自動的に制御で
きるようにし、オーダーチェンジに伴う給紙タイミング
の補正を自動的に行ないながら、生産性,品質の向上を
図ろうとするものである。
に、送り出しロールの始動タイミングを、機械速度,板
紙重量,サクション負荷条件等によって自動的に制御で
きるようにし、オーダーチェンジに伴う給紙タイミング
の補正を自動的に行ないながら、生産性,品質の向上を
図ろうとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、フロ
ントガイドとバックストップとの間の給紙テーブル部に
積重した最下層板紙を下方に吸引するサクション装置,
摩擦力により最下層より順次搬出する送り出しロール及
び昇降する事によって該最下層シートと送り出しロール
外周面との係合を接離させる受板,給紙の始動タイミン
グを自由に選択設定できる割出装置とを有する板紙給紙
装置において、前記割出装置が、給紙テーブル部に積重
した板紙高さ及び集中管理装置から送信されるデータに
基づいて、最適の給紙タイミングを設定する制御装置に
よって作動されるようにしたもので、これを課題解決の
ための手段とするものである。
ントガイドとバックストップとの間の給紙テーブル部に
積重した最下層板紙を下方に吸引するサクション装置,
摩擦力により最下層より順次搬出する送り出しロール及
び昇降する事によって該最下層シートと送り出しロール
外周面との係合を接離させる受板,給紙の始動タイミン
グを自由に選択設定できる割出装置とを有する板紙給紙
装置において、前記割出装置が、給紙テーブル部に積重
した板紙高さ及び集中管理装置から送信されるデータに
基づいて、最適の給紙タイミングを設定する制御装置に
よって作動されるようにしたもので、これを課題解決の
ための手段とするものである。
【0012】
【作用】本考案の板紙給紙装置は、前記各種装置を具備
する事によって機械速度,シート仕様(サイズ,フルー
トの種類),シート積上げ高さ及びサクション圧等給紙
条件の変動に対し最も理想的な給紙タイミング、つまり
送り出しロールの始動タイミングを自動的に設定する事
ができる。これによって下流工程に於ける印刷等加工位
置に対する給紙状態が安定し、精度の向上が図れると同
時に加工(印刷タイミング等)不良によるロスシートの
減少、また調整(印刷タイミング等)不要化による操作
性及び効率向上等で生産性向上を図ることができる。
する事によって機械速度,シート仕様(サイズ,フルー
トの種類),シート積上げ高さ及びサクション圧等給紙
条件の変動に対し最も理想的な給紙タイミング、つまり
送り出しロールの始動タイミングを自動的に設定する事
ができる。これによって下流工程に於ける印刷等加工位
置に対する給紙状態が安定し、精度の向上が図れると同
時に加工(印刷タイミング等)不良によるロスシートの
減少、また調整(印刷タイミング等)不要化による操作
性及び効率向上等で生産性向上を図ることができる。
【0013】
【実施例】以下本考案の実施例を図面について説明する
と、図1〜図4は、段ボールシート用製凾機に設備した
本考案に係る板紙給紙装置の概略構成及び機能の説明図
である。図1において1は給紙バックストップであり、
給紙部バックストップ1は図に示す如く給紙テーブル2
上を前後に移動し、投入する段ボールシート3の給紙方
向長さに対応して任意の位置に固定できるよう構成され
ている。このため、図示省略の前工程(装置)より投入
される段ボールシート3はフロントガイド4に当接して
落下し、前記バックストップ1との間に順次積重され
る。積重した最下層シート3aの下方部には給紙テーブ
ル2よりやや上部に突出した状態で複数個の送り出しロ
ール5が設けられている。送り出しロール5の下方に
は、サクションボックス6が配置されており、このサク
ションボックスの内部はダクト7を介して吸引ブロア8
に連接されている。サクションボックス6の上部吸引孔
は、最下層シート3a下面によって遮閉され略密閉され
る構成となっており、吸引ブロア8の作動によって最下
層シート3aを下方へ引き寄せ、接触する送り出しロー
ル5との摩擦力Foを増加すべく機能している。
と、図1〜図4は、段ボールシート用製凾機に設備した
本考案に係る板紙給紙装置の概略構成及び機能の説明図
である。図1において1は給紙バックストップであり、
給紙部バックストップ1は図に示す如く給紙テーブル2
上を前後に移動し、投入する段ボールシート3の給紙方
向長さに対応して任意の位置に固定できるよう構成され
ている。このため、図示省略の前工程(装置)より投入
される段ボールシート3はフロントガイド4に当接して
落下し、前記バックストップ1との間に順次積重され
る。積重した最下層シート3aの下方部には給紙テーブ
ル2よりやや上部に突出した状態で複数個の送り出しロ
ール5が設けられている。送り出しロール5の下方に
は、サクションボックス6が配置されており、このサク
ションボックスの内部はダクト7を介して吸引ブロア8
に連接されている。サクションボックス6の上部吸引孔
は、最下層シート3a下面によって遮閉され略密閉され
る構成となっており、吸引ブロア8の作動によって最下
層シート3aを下方へ引き寄せ、接触する送り出しロー
ル5との摩擦力Foを増加すべく機能している。
【0014】一方最下層シート3aの上面には、2段目
シート3bより上方に積重するシートの重量(直圧力)
に起因した摩擦力Fが発生し、最下層シート3aはその
シート上面と下面に発生する摩擦力Foの差(シートに
発生する搬送力f=Fo−F)によってフロントガイド
4の下端に形成した隙間から送り出され、更に下流に設
けたフィードロール9a,9bの挟持回転によって次工
程の印刷部Pへ搬送されるようになっている。
シート3bより上方に積重するシートの重量(直圧力)
に起因した摩擦力Fが発生し、最下層シート3aはその
シート上面と下面に発生する摩擦力Foの差(シートに
発生する搬送力f=Fo−F)によってフロントガイド
4の下端に形成した隙間から送り出され、更に下流に設
けたフィードロール9a,9bの挟持回転によって次工
程の印刷部Pへ搬送されるようになっている。
【0015】また10は受板で、同受板10は送り出し
ロール5群と対応する部位に形成され図3に示す如く平
面上で千鳥状に配設した複数個の孔を有しており、この
孔を介して前記ロール5群の上部周面との相対的高さ位
置が可変できるよう昇降装置Rによって支承されてい
る。前記昇降装置Rは順次繰り返される給紙作動1サイ
クルについて1回転するカム駆動軸11上において、割
出装置12を介し任意の角度に設定できる上昇用カム1
3及びカム駆動軸に固着し同一タイミングで回転する下
降用カム14を有しており、送り出しロール5に対する
最下層シート3aの離脱タイミング(給紙停止作動タイ
ミング)を自由に設定できる構成となっている。また図
中15は送り出しロール5の回転始動タイミングを調整
する割出装置であり、公知変速装置16を介して給紙初
期タイミングを前後に修正設定することができる機能を
有している。
ロール5群と対応する部位に形成され図3に示す如く平
面上で千鳥状に配設した複数個の孔を有しており、この
孔を介して前記ロール5群の上部周面との相対的高さ位
置が可変できるよう昇降装置Rによって支承されてい
る。前記昇降装置Rは順次繰り返される給紙作動1サイ
クルについて1回転するカム駆動軸11上において、割
出装置12を介し任意の角度に設定できる上昇用カム1
3及びカム駆動軸に固着し同一タイミングで回転する下
降用カム14を有しており、送り出しロール5に対する
最下層シート3aの離脱タイミング(給紙停止作動タイ
ミング)を自由に設定できる構成となっている。また図
中15は送り出しロール5の回転始動タイミングを調整
する割出装置であり、公知変速装置16を介して給紙初
期タイミングを前後に修正設定することができる機能を
有している。
【0016】更に本実施例の装置は、給紙テーブル2上
のシート積上げ高さHを検知する手段(図1は複数個の
光電管17を縦方向に並設した形式のものを例示してい
る)を有しており、この検知手段によってシート積重高
さ(図中Ha〜Hc)が制御装置Cに送信されるように
なっている。制御装置CにはCNC(集中管理装置)か
ら給紙仕様(シートサイズ,フルートの種類)が送信さ
れており、制御装置Cは両信号に基づいて積重している
シート重量(直圧力)を段階的に演算する。また、制御
装置Cには予め板紙材質,機械速度等給紙抵抗に影響す
る種々なデータ(実験に基づく実用的なデータ)が入力
されており、制御装置Cはこれらのデータと、積重した
シート重量との組合せによって最も適当な給紙タイミン
グを演算し、割出装置12,15を作動する構成となっ
ている。また前記受板10の上昇タイミングを任意に設
定する割出装置12,送り出しロール5の回転始動タイ
ミングを任意に設定する割出装置15は手動で操作する
こともできるようになっている。
のシート積上げ高さHを検知する手段(図1は複数個の
光電管17を縦方向に並設した形式のものを例示してい
る)を有しており、この検知手段によってシート積重高
さ(図中Ha〜Hc)が制御装置Cに送信されるように
なっている。制御装置CにはCNC(集中管理装置)か
ら給紙仕様(シートサイズ,フルートの種類)が送信さ
れており、制御装置Cは両信号に基づいて積重している
シート重量(直圧力)を段階的に演算する。また、制御
装置Cには予め板紙材質,機械速度等給紙抵抗に影響す
る種々なデータ(実験に基づく実用的なデータ)が入力
されており、制御装置Cはこれらのデータと、積重した
シート重量との組合せによって最も適当な給紙タイミン
グを演算し、割出装置12,15を作動する構成となっ
ている。また前記受板10の上昇タイミングを任意に設
定する割出装置12,送り出しロール5の回転始動タイ
ミングを任意に設定する割出装置15は手動で操作する
こともできるようになっている。
【0017】次に本考案の実施例に係る板紙給紙装置の
制御方法について説明する。図2は機能(作動タイミン
グ)説明図であり、給紙作動1サイクルについて1回転
するカム駆動軸11の回転角度(横軸)θに対し、図2
中上方のタイミング図は受板10の昇降タイミング、下
方のタイミング図は間欠的に回転駆動させる送り出しロ
ール5の周速度Vを示している。簡単に説明すると、受
板10を下降させ、最下層シート3aを送り出しロール
5の外周面に接触させた後、同送り出しロール5を加速
回転し、下流フィードロール9a,9bの周速度と同期
させた状態で搬出した段ボールシート3の先端を、同フ
ィードロール間に挟持させ、更に所定の時間同一速度で
送り出しロール5を回転させる事によって、フィードロ
ール9に作用するシート搬送負荷を軽減させている。次
に所定角度(長さ)搬送後、受板10を上昇させ、送り
出しロール5とシート3aとの接触を解除すると共に、
同送り出しロール5を減速停止させ、その状態で待機さ
せる。一方受板10は送り出しロール5の回転停止後下
降し、次のシート3bを送り出しロール5の外周面へ接
触させた状態で停止する。以後前記作動が順次繰り返さ
れ、積重したシートは1枚ずつ最下層シートより送り出
される事になる。
制御方法について説明する。図2は機能(作動タイミン
グ)説明図であり、給紙作動1サイクルについて1回転
するカム駆動軸11の回転角度(横軸)θに対し、図2
中上方のタイミング図は受板10の昇降タイミング、下
方のタイミング図は間欠的に回転駆動させる送り出しロ
ール5の周速度Vを示している。簡単に説明すると、受
板10を下降させ、最下層シート3aを送り出しロール
5の外周面に接触させた後、同送り出しロール5を加速
回転し、下流フィードロール9a,9bの周速度と同期
させた状態で搬出した段ボールシート3の先端を、同フ
ィードロール間に挟持させ、更に所定の時間同一速度で
送り出しロール5を回転させる事によって、フィードロ
ール9に作用するシート搬送負荷を軽減させている。次
に所定角度(長さ)搬送後、受板10を上昇させ、送り
出しロール5とシート3aとの接触を解除すると共に、
同送り出しロール5を減速停止させ、その状態で待機さ
せる。一方受板10は送り出しロール5の回転停止後下
降し、次のシート3bを送り出しロール5の外周面へ接
触させた状態で停止する。以後前記作動が順次繰り返さ
れ、積重したシートは1枚ずつ最下層シートより送り出
される事になる。
【0018】前記作動中本装置では、給紙テーブル2上
のシート積上げ高さHを検知する手段によって検知され
たシート積重高さ{図中(Ha〜Hc)}が制御装置C
に送信されている。また前記制御装置CにはCNC(集
中管理装置)から板紙仕様(シートサイズ,フルートの
種類)が送信されており、その他、同制御装置Cには板
紙材質,機械速度等給紙抵抗に影響する種々データ(実
験に基づく実用的なデータ)が入力されている。このた
め制御装置Cは前記データ(積重したシート重量,シー
トサイズ,紙材質等)との組合せによって最も適当な給
紙タイミングとなるよう割出装置12,15を作動させ
る事となる。これにより割出装置15によって給紙の始
動タイミングが図2中下方のタイミング図の1点鎖線の
如く前後自由に選択設定でき、頻繁なオーダーチェンジ
にも自動的に、かつ迅速に対処する事ができるようにな
った。
のシート積上げ高さHを検知する手段によって検知され
たシート積重高さ{図中(Ha〜Hc)}が制御装置C
に送信されている。また前記制御装置CにはCNC(集
中管理装置)から板紙仕様(シートサイズ,フルートの
種類)が送信されており、その他、同制御装置Cには板
紙材質,機械速度等給紙抵抗に影響する種々データ(実
験に基づく実用的なデータ)が入力されている。このた
め制御装置Cは前記データ(積重したシート重量,シー
トサイズ,紙材質等)との組合せによって最も適当な給
紙タイミングとなるよう割出装置12,15を作動させ
る事となる。これにより割出装置15によって給紙の始
動タイミングが図2中下方のタイミング図の1点鎖線の
如く前後自由に選択設定でき、頻繁なオーダーチェンジ
にも自動的に、かつ迅速に対処する事ができるようにな
った。
【0019】なお、シート積上げ高さ検知手段として
は、例示した以外に公知例としてイメージセンサーによ
る検知等種々の方法がある。またこれら本考案は前記実
施例にのみ限定されるものではなく、本考案の要旨を逸
脱しない範囲内に於いて種々変更を加え得るものであ
る。
は、例示した以外に公知例としてイメージセンサーによ
る検知等種々の方法がある。またこれら本考案は前記実
施例にのみ限定されるものではなく、本考案の要旨を逸
脱しない範囲内に於いて種々変更を加え得るものであ
る。
【0020】
【考案の効果】以上詳細に説明した如く本考案は、板紙
の搬送手段である送り出しロールの始動(初期回転)タ
イミングを任意に設定する事ができる見当合せ機構を設
けたため、機械速度,板紙重量(材質,サイズ,フルー
ト種類,積重高さ)及びサクション圧等負荷条件を入力
することにより制御装置を介して給紙タイミングを自動
的に制御することができ、またオーダーチェンジに伴う
給紙タイミングの補正(諸設定)を簡単に、しかも正確
に行なうことができるため生産性,品質の向上を図るこ
とができる等の優れた効果を奏するものである。
の搬送手段である送り出しロールの始動(初期回転)タ
イミングを任意に設定する事ができる見当合せ機構を設
けたため、機械速度,板紙重量(材質,サイズ,フルー
ト種類,積重高さ)及びサクション圧等負荷条件を入力
することにより制御装置を介して給紙タイミングを自動
的に制御することができ、またオーダーチェンジに伴う
給紙タイミングの補正(諸設定)を簡単に、しかも正確
に行なうことができるため生産性,品質の向上を図るこ
とができる等の優れた効果を奏するものである。
【図1】本考案の実施例に係る給紙ズレ補正手段を具備
した先端給紙方式の板紙給紙装置説明図である。
した先端給紙方式の板紙給紙装置説明図である。
【図2】図1における先端給紙装置の機能(作動タイミ
ング)説明図である。
ング)説明図である。
【図3】本考案の実施例の給紙装置の概略構成を示す平
面図である。
面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】従来型先端給紙方式の板紙給紙装置説明図であ
る。
る。
【図6】図5における従来型先端給紙装置の作動タイミ
ング説明図である。
ング説明図である。
1 バックストップ 2 給紙テーブル 3 段ボールシート(板紙) 4 フロントガイド 5 送り出しロール 6 サクションボックス 7 ダクト 8 吸引ブロア 9 フィードロール 10 受板 11 カム駆動軸 12 割出装置 13 上昇用カム 14 下降用カム 15 割出装置 16 変速装置 17 光電管 P 印刷部 R 昇降装置 C 制御装置
Claims (1)
- 【請求項1】 フロントガイドとバックストップとの間
の給紙テーブル部に積重した最下層板紙を下方に吸引す
るサクション装置,摩擦力により最下層より順次搬出す
る送り出しロール及び昇降する事によって同最下層シー
トと送り出しロール外周面との係合を接離させる受板,
給紙の始動タイミングを自由に選択設定できる割出装置
とを有する板紙給紙装置において、前記割出装置が、給
紙テーブル部に積重した板紙高さ及び集中管理装置から
送信されるデータに基づいて、最適の給紙タイミングを
設定する制御装置によって作動されるようにしたことを
特徴とする板紙給紙装置。
Priority Applications (1)
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JP1353291U JP2508544Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 板紙給紙装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1353291U JP2508544Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 板紙給紙装置 |
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JP1353291U Expired - Fee Related JP2508544Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 板紙給紙装置 |
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JP (1) | JP2508544Y2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1991
- 1991-02-19 JP JP1353291U patent/JP2508544Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2016080072A1 (ja) * | 2014-11-18 | 2016-05-26 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | シート供給装置 |
JP2016098050A (ja) * | 2014-11-18 | 2016-05-30 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | シート供給装置 |
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