JP2001354085A - 自動車用スライドドアの給電装置 - Google Patents

自動車用スライドドアの給電装置

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JP2001354085A JP2001076512A JP2001076512A JP2001354085A JP 2001354085 A JP2001354085 A JP 2001354085A JP 2001076512 A JP2001076512 A JP 2001076512A JP 2001076512 A JP2001076512 A JP 2001076512A JP 2001354085 A JP2001354085 A JP 2001354085A
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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    • H02G11/00Arrangements of electric cables or lines between relatively-movable parts
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給電装置の組付性の向上・省スペース化・動
作のスムーズ化を図る。 【解決手段】 スライドドア1の開閉に必要なワイヤハ
ーネス3の余長分を湾曲部20として保護部材9内に収
容する。保護部材9は湾曲部28,29とガイドレール
30とスライダ31と第一及び第二ハーネス取出口3
2,33を有する。スライドドア1の開閉により、ワイ
ヤハーネス3が第二ハーネス取出口33を往復する。ガ
イドレール30やスライダ31を用いずに、保護部材内
でワイヤハーネスを湾曲させた状態で弾性部材で支持し
てスライドドア開閉時のワイヤハーネスの弛みを吸収さ
せてもよい。保護部材に、ワイヤハーネスや弾性部材に
対する屈曲規制部や、ハーネス固定部や、ワイヤハーネ
スをスムーズに摺動させる鍔部や傾斜状摺接部等を設け
てもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体側からスライ
ドドア側へ電力を供給するためのワイヤハーネスを保護
するプロテクタを備えた自動車用スライドドアの給電装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のスライドドアに対する給電装置
は、従来より各種提案されており、広く知られている。
そして、自動車のスライドドアに配索されるドア側ワイ
ヤハーネスにあっては、スライドドアの開閉の際の移動
を考慮して余長を有するように製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の給電
装置にあっては、ガイドレールとスライダと二本のリン
クアームとドア側ワイヤハーネスとで構成されているも
のがある。即ち、スライドドアのインナパネルの下部に
は、水平方向の上記ガイドレールが固定されており、ガ
イドレールに形成された長孔形状のガイド孔には、上記
スライダがスライド自在に設けられている。また、スラ
イダには、第一のリンクアームの一端が軸部を介して回
動自在に連結されている。ガイドレールの前端部には、
第二のリンクアームの一端が軸部を介して回動自在に連
結されており、第一のリンクアームの他端と第二のリン
クアームの他端とが回転軸で連結されている。第一のリ
ンクアームと第二のリンクアームは、逆V字状に上向き
に起立しており、これらに沿ってドア側ワイヤハーネス
が配策されている。ドア側ワイヤハーネスは、スライド
ドアの開閉に伴って第一のリンクアームと第二のリンク
アームの開閉動作で伸縮するようになっている。その
際、スライドドアから車体側に導出されたワイヤハーネ
スの渡りの部分は前後に揺動する。
【0004】しかしながら、上記構成の給電装置におい
ては、構造が複雑で、スライドドアへの組み付け作業に
多くの工数を要し、組み付け作業が面倒であった。ま
た、ガイドレールがインナパネルの下部において水平方
向幅一杯に設けられ、逆V字状の第一のリンクアームと
第二のリンクアームとがそのガイドレールに沿って伸縮
することから、そのための広いスペースが必要であっ
た。そして、ガイドレールの配置によっては、ドアポケ
ットやカップホルダー等の装備品を設けることができな
い恐れがあった。また、スライドドアから車体側に導出
されたワイヤハーネスの揺動部分がスライドドアのドア
トリムや他の部位等と干渉する等して傷んだり異音を生
じやすいという懸念があった。
【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされる
もので、構造が簡単で、組み付け性の向上と省スペース
化とを図ることができると共に、スライドドアの開閉時
にワイヤハーネスが他の部位と干渉して傷付いたり異音
を生じたりする心配のない自動車用スライドドアの給電
装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の自動車用スライドドアの給電装置
は、自動車の車体側からスライドドアにかけて配索され
るワイヤハーネスと、前記ワイヤハーネスを支持する第
一ハーネス取出口と、前記ワイヤハーネスを導出し、且
つ前記スライドドアの開閉に合わせてその開閉方向に往
復移動可能とする第二ハーネス取出口とを有し、前記ワ
イヤハーネスの長手方向中間の湾曲部を前記スライドド
アに対して略平行に移動可能に収容する湾曲部保護部材
と、を備えることを特徴としている。
【0007】請求項2記載の自動車用スライドドアの給
電装置は、請求項1記載の自動車用スライドドアの給電
装置において、前記湾曲部保護部材が、各一端間で前記
第一ハーネス取出口を形成するとともに各他端間で前記
第二ハーネス取出口を形成し、且つ同方向に湾曲して前
記湾曲部を間に位置させる第一湾曲壁及び第二湾曲壁
と、前記開閉方向にのびた状態で前記第二ハーネス取出
口に設けられるガイド部と、前記第二ハーネス取出口か
ら導出される前記ワイヤハーネスを直接又は間接的に固
定して前記ガイド部をスライド自在に摺動するスライダ
と、を有することを特徴としている。
【0008】請求項3記載の自動車用スライドドアの給
電装置は、請求項2記載の自動車用スライドドアの給電
装置において、前記スライダが、前記第二ハーネス取出
口から導出される前記ワイヤハーネスを前記開閉方向に
首振り可能に固定する第一アーム部材を有することを特
徴としている。
【0009】請求項4記載の自動車用スライドドアの給
電装置は、請求項2又は請求項3記載の自動車用スライ
ドドアの給電装置において、前記スライダが、前記第二
ハーネス取出口から導出される直前の前記湾曲部を前記
開閉方向に首振り可能に固定する第二アーム部材を有す
ることを特徴としている。
【0010】請求項5記載の自動車用スライドドアの給
電装置は、請求項2〜請求項4の何れか記載の自動車用
スライドドアの給電装置において、前記第二ハーネス取
出口から導出される前記ワイヤハーネスが、前記スライ
ダとの間に介在するチューブ材を有することを特徴とし
ている。
【0011】請求項6記載の自動車用スライドドアの給
電装置は、請求項1記載の自動車用スライドドアの給電
装置において、前記ワイヤハーネスが、前記第一ハーネ
ス取出口近傍の前記湾曲部に沿って配置され、且つ該湾
曲部を前記第二ハーネス取出口から離れる方向へ付勢力
する弾性部材を有し、前記湾曲部保護部材は、前記弾性
部材により付勢された前記湾曲部の位置を規制する規制
壁を有することを特徴としている。
【0012】請求項7記載の自動車用スライドドアの給
電装置は、請求項1〜請求項6の何れか記載の自動車用
スライドドアの給電装置において、前記湾曲部保護部材
が、前記第一ハーネス取出口の内外いずれかに前記ワイ
ヤハーネスに対する固定部を有することを特徴としてい
る。
【0013】請求項8記載の自動車用スライドドアの給
電装置は、請求項6記載の自動車用スライドドアの給電
装置において、前記湾曲部保護部材の内側に、前記ワイ
ヤハーネス及び/又は前記弾性部材の湾曲内側面を湾曲
状に当接させる屈曲規制部が設けられたことを特徴とし
ている。
【0014】請求項9記載の自動車用スライドドアの給
電装置は、請求項8記載の自動車用スライドドアの給電
装置において、前記屈曲規制部の上部側に、前記ワイヤ
ハーネスに対する固定部が設けられたことを特徴として
いる。
【0015】請求項10記載の自動車用スライドドアの
給電装置は、請求項7又は請求項9記載の自動車用スラ
イドドアの給電装置において、前記固定部が、前記ワイ
ヤハーネスのコルゲートチューブの凹溝に係合する突部
を有することを特徴としている。
【0016】請求項11記載の自動車用スライドドアの
給電装置は、請求項1〜請求項10の何れか記載の自動
車用スライドドアの給電装置において、前記湾曲部保護
部材には、前記第二ハーネス取出口から導出された前記
ワイヤハーネスを接触可能な曲面を有する鍔部が該第二
ハーネス取出口に沿って形成されたことを特徴としてい
る。
【0017】請求項12記載の自動車用スライドドアの
給電装置は、請求項1〜請求項11の何れか記載の自動
車用スライドドアの給電装置において、前記湾曲部保護
部材のスライドドア閉じ方向の端部の内側に、前記第二
ハーネス取出口から導出された前記ワイヤハーネスを斜
めに当接させる傾斜状当接部が形成されたことを特徴と
している。
【0018】請求項13記載の自動車用スライドドアの
給電装置は、請求項1〜請求項12の何れか記載の自動
車用スライドドアの給電装置において、前記湾曲部保護
部材のスライドドア開閉方向の両端部に、前記第二ハー
ネス取出口から導出された前記ワイヤハーネスを引っ掛
かりなく案内させる傾斜状摺接部が形成されたことを特
徴としている。
【0019】請求項14記載の自動車用スライドドアの
給電装置は、請求項1〜請求項13の何れか記載の自動
車用スライドドアの給電装置において、前記湾曲部保護
部材が、前記スライドドアに固定される保護部材本体
と、前記ワイヤハーネスの前記湾曲部が収容された状態
で前記保護部材本体に係合するカバーとで構成されるこ
とを特徴としている。
【0020】請求項15記載の自動車用スライドドアの
給電装置は、請求項14記載の自動車用スライドドアの
給電装置において、前記保護部材本体が、弾性変形によ
って前記スライドドア又は前記車体に嵌合する係止部材
を少なくとも一つ有することを特徴としている。
【0021】請求項1記載の発明によれば、自動車用ス
ライドドアの給電装置が、例えばドア側ワイヤハーネス
と湾曲部保護部材とを備える。スライドドアに配策され
たドア側ワイヤハーネスには、その中間に湾曲部が形成
される。また、湾曲部保護部材は、湾曲部を収容するよ
うに配置される。湾曲部保護部材の第一ハーネス取出口
では、ドア側ワイヤハーネスが略移動不能の状態にあ
り、第二ハーネス取出口では、ドア側ワイヤハーネスが
車体側に向いて導出され、且つスライドドアの開閉方向
に往復移動可能であることから、スライドドアの開閉に
合わせてドア側ワイヤハーネスが移動すると、湾曲部が
湾曲部保護部材において湾曲の大きさを変えながらイン
ナパネルに対して略平行に移動する。上述を言い換えれ
ば、上記給電装置は、スライドドアの開閉に必要となる
余長分を湾曲部にして、これを湾曲部保護部材に収容さ
せた構成になる。湾曲部保護部材がスライドドアに対し
て占有するスペースは、湾曲部のインナパネルに対して
の移動範囲を少なくとも考慮すればよい。従来よりも省
スペース化される。また、給電装置の構成が従来よりも
簡素化される。これにより組み付け性の向上が図られ
る。尚、略移動不能の状態とは、第一ハーネス取出口の
部分で、完全にドア側ワイヤハーネスの移動がない状態
と、固定はされているものの若干の動きが生じてしまう
状態のそれぞれを指すものとする。また、略平行とは、
平行及びほぼ平行のいずれをも指すものとする。
【0022】請求項2記載の発明によれば、湾曲部保護
部材が第一湾曲壁と第二湾曲壁とガイド部とスライダと
を有する。第一湾曲壁及び第二湾曲壁は、第一ハーネス
取出口及び第二ハーネス取出口を形成し、その間には例
えばドア側ワイヤハーネスの湾曲部が位置する。スライ
ドドアの開閉により、車体側に向いて導出されるドア側
ワイヤハーネスは、ガイド部をスライドするスライダに
よって案内され第二ハーネス取出口を往復する。ドア側
ワイヤハーネスはスムーズに移動することができるよう
になる。第二ハーネス取出口においては、ドア側ワイヤ
ハーネスがスライダに直接又は間接的に固定される。湾
曲部は、スライドドアの開閉に伴って第一湾曲壁及び第
二湾曲壁間を移動してもその長さに変動はない。第一ハ
ーネス取出口及び第二ハーネス取出口間の湾曲部の長さ
は不変になる。一方、第一湾曲壁及び第二湾曲壁を有す
ることで、スライドドアの開又は閉の状態の際に湾曲部
を第一湾曲壁又は第二湾曲壁に押し付けることが可能に
なる。以上のような湾曲部保護部材の構成により、例え
ば予め別工程でドア側ワイヤハーネスと湾曲部保護部材
とを組み付けておけば、スライドドアの組み付け作業が
容易になるのは間違いない。組み付け性の向上が図られ
る。
【0023】請求項3記載の発明によれば、第二ハーネ
ス取出口から導出される例えばドア側ワイヤハーネス
が、スライダの第一アーム部材によりスライドドアの開
閉方向に首振り可能に固定される。第二ハーネス取出口
から導出されたドア側ワイヤハーネスは、車体側に向い
て導出されるもののスライドドアの開閉に伴いその開閉
方向に振れることから、スライダが第一アーム部材を有
することで上記導出されたドア側ワイヤハーネスの動き
がスムーズになる。
【0024】請求項4記載の発明によれば、第二ハーネ
ス取出口から導出される直前の例えばドア側ワイヤハー
ネスの湾曲部が、スライダの第二アーム部材によりスラ
イドドアの開閉方向に首振り可能に固定される。これに
より、湾曲部の動きがスムーズになる。
【0025】請求項5記載の発明によれば、第二ハーネ
ス取出口から導出される例えばドア側ワイヤハーネス
が、チューブ材を介してスライダに直接又は間接的に固
定される。上記導出されるドア側ワイヤハーネスは、チ
ューブ材により保護される。
【0026】請求項6記載の発明によれば、例えばドア
側ワイヤハーネスが弾性部材を有し、湾曲部保護部材が
位置を規制する規制壁を有する。弾性部材は、第一ハー
ネス取出口近傍の湾曲部に沿って配置され且つ湾曲部を
第二ハーネス取出口から離れる方向へ付勢力する。規制
壁は、弾性部材により付勢された湾曲部の位置を規制す
る。以上のような構成により、給電装置の構成は従来よ
りも簡素化される。組み付け性の向上も図られる。
【0027】請求項7記載の発明によれば、例えばドア
側ワイヤハーネスが、湾曲部保護部材の第一ハーネス取
出口の内外いずれかに設けられる固定部によって略移動
不能の状態になる。
【0028】請求項8記載の発明によれば、スライドド
アの開閉時にワイヤハーネス及び/又は弾性部材が内側
の屈曲規制部に沿って湾曲し、それ以下の曲率半径での
ワイヤハーネス及び/又は弾性部材の屈曲が阻止され
る。
【0029】請求項9記載の発明によれば、固定部が上
部側に位置することで、前記屈曲規制部に沿って湾曲す
るワイヤハーネスの曲率半径が大きく保たれる。また、
スライドドアの開閉時にワイヤハーネスに強い引張力が
作用した場合でも、ワイヤハーネスが固定されているか
ら、第一ハーネス取出口からプロテクタ内へのワイヤハ
ーネスの引き込みが防止される。
【0030】請求項10記載の発明によれば、コルゲー
トチューブの凹溝に固定部の突部が係合することで、ワ
イヤハーネスが長手方向に不動に固定される。
【0031】請求項11記載の発明によれば、湾曲部保
護部材より導出される例えばドア側ワイヤハーネスが、
湾曲部保護部材に設けられる鍔部の曲面に接触する。導
出されたドア側ワイヤハーネスの動きがスムーズになる
とともに、ドア側ワイヤハーネスの耐久性の向上が図ら
れる。
【0032】請求項12記載の発明によれば、スライド
ドアの全開時に湾曲部保護部材のスライドドア開き方向
の端部にワイヤハーネスが強く当接するが、その際にワ
イヤハーネスが長手方向に対して直角にではなく傾斜し
て傾斜状当接部に当接することで、衝撃が緩和され、異
音の発生が防止される。
【0033】請求項13記載の発明によれば、例えばス
ライドドアの全開時に湾曲部保護部材の一端部側からワ
イヤハーネスが外側に導出され、スライドドアを閉じる
際にワイヤハーネスが傾斜状摺接部に沿って引っ掛かり
なくスムーズに内側に案内されるから、大きな擦過音や
ワイヤハーネスの傷みが防止されると共に、スライドド
アの閉じ操作力の増加が防止されて閉じ時の操作性が向
上する。スライドドアの全閉時には、湾曲部保護部材の
他端部側からワイヤハーネスが外側に導出され、スライ
ドドアを開く際にワイヤハーネスが傾斜状摺接部に沿っ
て引っ掛かりなくスムーズに内側に案内されるから、同
様に大きな擦過音やワイヤハーネスの傷みが防止される
と共に、スライドドアの閉じ操作力の増加が防止されて
開き時の操作性が向上する。
【0034】請求項14記載の発明によれば、保護部材
本体とカバーとで湾曲部保護部材が構成される。保護部
材本体に湾曲部を収容してカバーを係合させることで組
み付けられる。簡素な構成である。組み付け性の向上が
図られる。
【0035】請求項15記載の発明によれば、係止部材
を例えばスライドドアに嵌合させれば、保護部材本体が
スライドドアに仮係止される。以後の作業がスムーズに
なり組み付け性の向上が図られる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明の自動車用スライ
ドドアの給電装置の一実施形態を示す分解斜視図であ
る。また、図2は湾曲部保護部材としての図1のプロテ
クタの正面図(カバーを除く)、図3はスライダの拡大
斜視図である。
【0037】図1において、例えばワンボックスカーや
一部の乗用車等の自動車のスライドドア1には、そのス
ライドドア1の内部に設けられるパワーウインドモータ
やドアロックユニットやスピーカーと言った各種補機に
車体2側からの給電をなし得るドア側ワイヤハーネス3
が配索されている。そのドア側ワイヤハーネス3は、ス
ライドドア1及び車体2に跨って配索されており、一端
側がコネクタ4(一つのみ図示、この数に限られない)
を介して上記各種補機に接続されている。また、ドア側
ワイヤハーネス3の他端側は、コネクタ5を介して車体
側ワイヤハーネス6のコネクタ7にコネクタ接続されて
いる。ドア側ワイヤハーネス3は、スライドドア1のイ
ンナパネル8に設けられるプロテクタ9(特許請求の範
囲に記載した湾曲部保護部材に相当)と共にスライドド
ア1に配索されている。プロテクタ9は、本形態におけ
る給電装置10を構成する。尚、ドア側ワイヤハーネス
3及びプロテクタ9を用いることで給電装置10の構成
が簡素化される。また、省スペース化と組み付け性の向
上が図られる。
【0038】先ず上記各構成を詳細に説明し、次いでス
ライドドアの開閉時の作用を説明する。スライドドア1
は、車体2に対してスライド自在に取り付けられてい
る。そのスライド方向は、車体2の前後方向に沿ってス
ライドするようになっている(但し、スライドドア1を
開く際に一旦、車体2の側方へ引き出される。閉じる場
合はこの逆)。スライドドア1には、車体2側にインナ
パネル8が設けられている。また、スライドドア1の下
端には、車体2の下部に設けられるレール(不図示)に
対してスライド自在に係合するヒンジローラ15が設け
られている。
【0039】車体2には、スライドドア1の閉じた際の
位置にステップ16が設けられている。そのステップ1
6の垂壁17の内側には、車体側ワイヤハーネス6のコ
ネクタ7が配置されている。即ち、ドア側ワイヤハーネ
ス3のコネクタ5と車体側ワイヤハーネス6のコネクタ
7は、垂壁17の内側においてコネクタ接続されるよう
になる。尚、車体側ワイヤハーネス6は、直接又は間接
的に図示しないバッテリに接続されているものとする。
【0040】ドア側ワイヤハーネス3は、複数の電線1
8を束ねて構成されており、その一端にコネクタ4が、
他端にはコネクタ5が設けられている。また、コネクタ
5側には、例えばコルゲートチューブ19(特許請求の
範囲に記載したチューブ材に相当。屈曲可能なチューブ
であれば他のものでも可)が装着されている。コルゲー
トチューブ19は、プロテクタ9から車体2側に導出さ
れるドア側ワイヤハーネス3を保護するようになってい
る。尚、コルゲートチューブ19は任意に設けられるも
のとする。また、上記複数の電線18はテープ捲きされ
る場合もある。
【0041】ドア側ワイヤハーネス3は、その中間を湾
曲させて湾曲部20が形成されている。湾曲部20は、
プロテクタ9に収容されるようになっている。また、湾
曲部20は、インナパネル8に対して略平行に移動可能
に配置されている。
【0042】プロテクタ9は、例えばインナパネル8に
取り付け固定されるプロテクタ本体25(特許請求の範
囲に記載した保護部材本体に相当)と、プロテクタ本体
25に係合するカバー26とで構成されている。また、
プロテクタ9は、湾曲部20の移動範囲を考慮してその
大きさが極力小さくなるように形成されている。プロテ
クタ本体25及びカバー26は、合成樹脂により形成さ
れている(金属薄板をプレス加工して形成することも可
能)。
【0043】プロテクタ本体25は、図1又は図2に示
される如く、基板部27の縁部に立設する第一湾曲壁2
8及び第二湾曲壁29と、ガイドレール30(特許請求
の範囲に記載したガイド部に相当)と、ガイドレール3
0に対してスライド自在に係合するスライダ31とを備
えている。また、第一湾曲壁28及び第二湾曲壁29の
各一端(上方側の端部)には第一ハーネス取出口32
が、各他端(下方側の端部)には第二ハーネス取出口3
3が形成されている。
【0044】基板部27は、インナパネル8の取り付け
面に沿うように形成されている。基板部27のインナパ
ネル8に対して対向する面には、係止部材34が突出形
成されている。係止部材34には、例えばスリットを挟
んで一対の爪部材が形成されている。係止部材34はい
わゆるクリップである。プロテクタ本体25をインナパ
ネル8に取り付けようとすると、上記一対の爪部材は近
接方向に弾性変形してインナパネル8の孔(不図示)に
嵌合する。プロテクタ本体25は係止部材34によりイ
ンナパネル8に仮係止され、その後の作業がスムーズに
行われる。
【0045】第一湾曲壁28は、基板部27に対して直
交するように立設されている。また、正面視略C字状に
湾曲形成されている。湾曲方向は、各端部が車体2の前
方側になるように形成されている。第一湾曲壁28は、
第一ハーネス取出口32よりも外方へ突出する舌片部
(固定部)35を有している。尚、舌片部35を用い
て、取り出された(導出された)ドア側ワイヤハーネス
3をテープ捲きするようにしてもよい(コネクタ4が上
記各種補機に接続され、第一ハーネス取出口32におけ
るドア側ワイヤハーネス3の車体2後方側への移動が不
能になる場合にはこの限りでない。後述する給電装置5
1の場合も同じ。舌片部35を特許請求の範囲に記載し
た固定部に相当させてもよい)。
【0046】第二湾曲壁29は、基板部27に対して直
交するように立設されている。また、第一湾曲壁28よ
りも曲率半径が大きくなるように湾曲形成されている。
湾曲方向は、第一湾曲壁28と同じになるように形成さ
れている。
【0047】第一ハーネス取出口32は、ドア側ワイヤ
ハーネス3を取り出すのに十分な大きさに形成されてい
る。第二ハーネス取出口33は、第一ハーネス取出口3
2よりも幅広く開口してスライダ31の移動に伴うドア
側ワイヤハーネス3の往復移動を許容するようになって
いる。また、第二ハーネス取出口33は、スライドドア
1の下方を向いて開口形成されている。
【0048】ガイドレール30は、第二ハーネス取出口
33に連続して形成された枠状の収容部36にはめ込ま
れるようになっている。ガイドレール30は、断面視コ
字状に形成されており、両端においてボルト37、37
によりスライドドア1に固定されるようになっている
(例えばプロテクタ本体25が仮係止された後に収容部
36と一緒に固定される)。ガイドレール30は、スラ
イドドア1の開閉方向(又は上記前後方向)に延在する
ように配設されている。
【0049】スライダ31は、図3に示される如く、ガ
イドレール30をスライド自在に摺動する矩形状のブロ
ック本体38と、そのブロック本体38に一体となりガ
イドレール30をスライドするとともにガイドレール3
0の開口部分から突出するアーム支持基部39とを備え
ている。ブロック本体38は矩形状に形成されており、
アーム支持基部39の中央の突出した部分は、スライド
ドア1の下方へ延びた垂直部分と、垂直部分の下端から
水平に屈曲した略舌片状のアーム支持用の突出部40と
を一体に有している。ブロック本体38は滑りを良くす
るために合成樹脂で形成されている。尚、ガイドレール
30内に入り込む部分の支持基部39において、インサ
ート成形等によりブロック本体38と同じ材質のもので
サンドイッチ構造にすることが好ましい。
【0050】アーム支持用の突出部40には、第一アー
ム部材41の一端がリベット等の軸部21で回動自在に
取り付けられている。第一アーム部材41の他端は、コ
ルゲートチューブ19を固定する一対の固定片42、4
2が連成されている。固定片42、42には、コルゲー
トチューブ19の周溝に嵌入する突起(不図示)が形成
されている。突起(不図示)に沿ってコルゲートチュー
ブ19を周方向に回動自在に支持させて、アーム41の
回動に伴ってワイヤハーネス3をスムーズに揺動させる
ことも可能である。第二ハーネス取出口33から導出さ
れるドア側ワイヤハーネス3は、コルゲートチューブ1
9及び第一アーム部材41を介してスライダ31に固定
されている。これにより、湾曲部20の長さはプロテク
タ9内において不変となる。第一アーム部材41によ
り、プロテクタ9の第二ハーネス取出口33から導出さ
れるドア側ワイヤハーネス3は、スライドドア1の開閉
方向(又は上記前後方向)に首振り自在(矢線Pの方向
を参照)となる。
【0051】一方、支持基部39は、プロテクタ9内に
のび基板部27に沿って導出直前のドア側ワイヤハーネ
ス3をスライドドア1の開閉方向(又は上記前後方向)
に首振り自在(矢線Qの方向を参照)に固定する第二ア
ーム部材43を有している。第二アーム部材43の一端
は支持基部39にリベット等の軸部22で回動自在に固
定されており、他端には上記固定片42と同様の一対の
固定片44、44が連成されている。固定片44、44
には、コルゲートチューブ19の溝に嵌入する突起(不
図示)が形成されている。突起(不図示)に沿ってコル
ゲートチューブ19を周方向に回動自在に支持させて、
アーム43の回動に伴ってワイヤハーネス3をスムーズ
に揺動させることも可能である。
【0052】図1に戻り、カバー26は、基板部27に
対面するカバー側基板部45と、第一湾曲壁28及び収
容部36の一部に沿う第一側壁46と、第二湾曲壁29
及び収容部36の一部に沿う第二側壁47とを備えてい
る。第一側壁46及び第二側壁47の一端側は、第一ハ
ーネス取出口32(図2参照)の形成に寄与し、他端側
は第二ハーネス取出口33(図2参照)の形成に寄与し
ている。その他端側の縁部には、外方に向けて突出する
鍔部48が形成されている。鍔部48は、第二ハーネス
取出口33から導出されたドア側ワイヤハーネス3がコ
ルゲートチューブ19を介して接触する曲面(不図示)
を有している。湾曲状の鍔部48はエッジでドア側ワイ
ヤハーネス3に接触しないから、導出されたドア側ワイ
ヤハーネス3(コルゲートチューブ19を含む)の動き
をスムーズにし、また、ドア側ワイヤハーネス3(コル
ゲートチューブ19を含む)の耐久性を向上させる。
【0053】尚、カバー26は、車体2側から適宜手段
を用いてプロテクタ本体25に係合するものとする。例
えばカバー26に可撓性の係止爪(不図示)を垂設し、
プロテクタ本体25に係止爪に対する係合孔(不図示)
を設ける。
【0054】次に、スライドドア1の開閉時の作用を説
明する。図1及び図2は、スライドドア1を閉じ状態か
ら後方にスライドさせて開く時の状態を示している。ス
ライドドア1を閉から開の状態に移行させた際に、スラ
イダ31は、ガイドレール30の後方(車体2に対し
て)の端部近傍に位置し、湾曲部20は第二湾曲壁29
側に引き寄せられた状態で位置する(第二湾曲壁29に
接触していてもよい)。そして、第一アーム部材41の
他端はガイドレール30の前方側に振れる。
【0055】スライドドア1を後方にスライド操作して
開けると、スライダ31がガイドレール30を移動して
ガイドレール30の前方(車体2に対して)の端部近傍
に位置する。湾曲部20は、インナパネル8に対して略
平行に移動し、第一湾曲壁28に押し付けられる(図2
の仮想線参照)。第一アーム部材41の他端は、スライ
ドドア1を閉じる際に首を振り、ガイドレール30の後
方側に振れる。スライドドア1が開の状態(開いた状
態)では、湾曲部20が第一湾曲壁28側に位置し、ス
ライドドア1が閉の状態では、湾曲部20が第二湾曲壁
29側に押し付けられるようになることから、走行中に
湾曲部20がばたついて音、振動を生じることはない。
【0056】続いて、他の実施形態を説明する。図4は
自動車用スライドドアの給電装置の他の実施形態を示す
分解斜視図(スライドドアが閉じた状態)である。ま
た、図5は図4のプロテクタの正面図(カバーを除
く)、図6は弾性部材の平面図、図7はスライドドアが
開いた状態の給電装置の分解斜視図を示している。尚、
上述と基本的に同じ構成の部材については同一符号を付
してその詳細な説明を省略する。
【0057】図4において、上述と同様にスライドドア
1のインナパネル8には、ドア側ワイヤハーネス3が配
索されている。ドア側ワイヤハーネス3は、スライドド
ア1及び車体2に跨って配索されており、一端側がコネ
クタ4(一つのみ図示、この数に限られない)を介して
上記各種補機に接続されている。また、ドア側ワイヤハ
ーネス3の他端側は、コネクタ5を介して車体側ワイヤ
ハーネス6のコネクタ7にコネクタ接続されている。ド
ア側ワイヤハーネス3は、スライドドア1のインナパネ
ル8に設けられるプロテクタ50(特許請求の範囲に記
載した湾曲部保護部材に相当)と共にスライドドア1に
配索されている。プロテクタ50は、本形態における給
電装置51を構成する。尚、ドア側ワイヤハーネス3及
びプロテクタ50を用いることで給電装置51の構成が
簡素化される。また、省スペース化と組み付け性の向上
が図られる。
【0058】先ず上記各構成を詳細に説明し、次いでス
ライドドアの開閉時の作用を説明する。スライドドア1
は、車体2側にインナパネル8を有しており、下端には
ヒンジローラ15を備えている。また、車体2には、ス
テップ16が設けられており、そのステップ16の垂壁
17の内側には、車体側ワイヤハーネス6のコネクタ7
が配置されている。
【0059】ドア側ワイヤハーネス3は、複数の電線1
8を束ねて構成されており、コルゲートチューブ19が
装着されている。コルゲートチューブ19には、弾性部
材52が設けられている(環状の固定部材やテープ等で
固定されている)。弾性部材52は、バネ性を有する短
冊状の薄型平板(図6参照、金属又は合成樹脂で形成さ
れている)であって、後述する湾曲部53を上方へ跳ね
上げ付勢するようになっている。弾性部材52は、後述
する第一ハーネス取出口60近傍の湾曲部53に沿わせ
られるように配設されている。尚、弾性部材52の一方
の端部は湾曲部53の中間までのびている。
【0060】ドア側ワイヤハーネス3は、コルゲートチ
ューブ19を装着した状態でその中間に湾曲部53を有
している。湾曲部53は、プロテクタ50に収容される
ようになっている。湾曲部53は、インナパネル8に対
して略平行に移動可能な状態に配置されている。湾曲部
53を形成することで、弾性部材52に付勢力が生じる
ようになる。弾性部材52により付勢される湾曲部53
は、後述する規制壁57によってその位置を規制される
ようになる。
【0061】プロテクタ50は、例えばインナパネル8
に取り付け固定されるプロテクタ本体54(特許請求の
範囲に記載した保護部材本体に相当)と、プロテクタ本
体54に係合するカバー55とで構成されている。ま
た、プロテクタ50は、湾曲部53の移動範囲を考慮し
てその大きさが極力小さくなるように形成されている。
プロテクタ本体54及びカバー55は、合成樹脂により
形成されている(金属薄板をプレス加工して形成するこ
とも可能)。
【0062】プロテクタ本体54は、図4又は図5に示
される如く、インナパネルに接する略半円状の基板部5
6と、基板部56の周縁部に立設された湾曲状の規制壁
57と、規制壁57の一端に対向して配置される略コの
字状の基壁58と、規制壁57に沿って対向するハーネ
ス固定用の固定壁(固定部)59とを備えている。基壁
58は水平な上壁部58a(図5)と垂直な側壁部58
bと水平な下壁部58cとで構成されている。少なくと
も規制壁57の一端(前端)と基壁58の上壁部58a
とで第一ハーネス取出口60が形成されている。規制壁
57の他端(後端)と基壁58の側壁部58bないし下
壁部58cとの間に横長な第二ハーネス取出口61が形
成されている。
【0063】規制壁57は、弾性部材52により付勢さ
れたワイヤハーネス3の湾曲部53の位置を規制するよ
うに形成されている。本形態においては上方に向く円弧
状に形成されている。規制壁57の第二ハーネス取出口
61側には、スライドドア1の後方に真っ直ぐにのびる
延長部62が連成されている。規制壁57の外縁及び延
長部62の外縁には、インナパネル8に対する取り付け
フランジ63、64が形成されている。プロテクタ本体
54は、取り付けフランジ63、64を介してボルト6
5、65により締め付け固定されるようになっている。
尚、取り付けフランジ64に上記係止部材34(図2参
照)を設けてもよいものとする。
【0064】基壁58は、第一ハーネス取出口60と第
二ハーネス取出口61を形成しており、基壁58に設け
られた取り付けフランジ66には、取り付けフランジ6
3、64と同様、ボルト65が締め付けられるようにな
っている。
【0065】固定壁59は、第一ハーネス取出口60近
傍の規制壁57に対して平行に配設されており、コルゲ
ートチューブ19を差し込み固定することができるよう
に形成されている。即ち、固定壁59には、例えばコル
ゲートチューブ19の溝に嵌入する二つの係止突起6
7、67(特許請求の範囲に記載した固定部に相当)が
形成されている。係止突起67、67は、対向する規制
壁57にも二つ形成されている(係止突起67の数は一
例である)。
【0066】カバー55は、図4に示される如く、基板
部56に対面するカバー側基板部68と、規制壁57に
沿う湾曲状の周壁69と、前記基壁58に沿う短い側壁
70とを備えている。周壁69及び側壁70の一端側
は、第一ハーネス取出口60(図5参照)の形成に寄与
し、他端側は第二ハーネス取出口61(図5参照)の形
成に寄与している。その他端側の縁部には、外方に向け
て突出する鍔部71が形成されている。鍔部71は、第
二ハーネス取出口61から導出されたドア側ワイヤハー
ネス3がコルゲートチューブ19を介して接触する曲面
(不図示)を有している。湾曲状の鍔部71は、スライ
ドドア1の開閉時にドア側ワイヤハーネス3とエッジ部
で摺接することがないから、導出されたドア側ワイヤハ
ーネス3(コルゲートチューブ19を含む)の動きをス
ムーズにし、また、ドア側ワイヤハーネス3(コルゲー
トチューブ19を含む)の傷付き等を防止して耐久性を
向上させる。また、湾曲状の鍔部71に沿ってドア側ワ
イヤハーネス3を下向きに湾曲させてスライドドア1の
ドアトリム(図示せず)の下端に干渉しないようにして
車体2側に導出させることで、ドアトリムの下端との擦
れが防止される。
【0067】カバー55は、車体2側から適宜手段を用
いてプロテクタ本体54に係合するものとする。例え
ば、プロテクタ本体の規制壁57の外周面に係止部(図
示せず)を設け、カバー55の周壁69に、係止部に対
する係合部(図示せず)を設ける。
【0068】次に、スライドドア1の開閉時の作用を説
明する。図4及び図5において、スライドドア1が閉の
状態(閉じた状態)にあると、湾曲部53が弾性部材5
2に付勢されて規制壁57に沿うように配置される(走
行中に湾曲部53がばたついて音、振動を生じることは
ない)。ドア側ワイヤハーネス3(コルゲートチューブ
19を含む)は、延長部61の部分の第二ハーネス取出
口61から導出される。
【0069】この状態からスライドドア1が操作され、
そのスライドドア1が開の状態(開いた状態)になる
と、第二ハーネス取出口61を介して車体2の前方へ移
動したドア側ワイヤハーネス3(コルゲートチューブ1
9を含む)は、図7に示される如く、湾曲部53が移動
の途中より弾性部材52の付勢力に抗して縮み(図5の
仮想線参照)、基壁58側において第二ハーネス取出口
61から導出される。尚、弾性部材52の付勢力が生じ
ていることから、ドア側ワイヤハーネス3(コルゲート
チューブ19を含む)が車体2の下方に垂れ下がること
はない。
【0070】以上、図1ないし図7までを参照しながら
説明してきたように、ドア側ワイヤハーネス3とプロテ
クタ9(50)とを備え、スライドドア1の開閉に必要
となるドア側ワイヤハーネス3の余長分を湾曲部20
(53)にして、これをプロテクタ9(50)に収容さ
せた自動車用スライドドアの給電装置10(51)によ
って、構成が簡素化され組み付け性の向上が図られる。
また、湾曲部20(53)のインナパネル8に対しての
移動範囲を考慮して給電装置10(51)の占有スペー
スが決められることから、省スペース化が図られる。
【0071】その他、本発明は本発明の主旨を変えない
範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。尚、本発
明に派生し、プロテクタ本体(保護部材本体)の構成を
インナパネルに一体形成することも考えられる。
【0072】図8〜図12は、上記図4〜図5の実施形
態に改良を施して、スライドドア1の開閉に伴うワイヤ
ハーネス3の揺動を一層スムーズに且つ異音等の発生な
く行えるようにした自動車用スライドドアの給電装置5
1′を示すものである。図4〜図5と同一の構成部分に
は同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0073】本形態の給電装置51′は、合成樹脂製の
プロテクタ(湾曲部保護部材)50の前後両端側に、ド
ア側ワイヤハーネス3をスムーズに接触ないし摺接させ
る傾斜状当接部72や傾斜状摺接部73〜75を形成し
たことを特徴とするものである。
【0074】すなわち、図8〜図10の如く、インナパ
ネル8に固定されたプロテクタ本体54′の前端側の第
一ハーネス取出口60の下側の略逆コの字状の基壁5
8′の垂直な側壁部58b′(図10)から略ブロック
状の下壁部58c′にかけて傾斜状当接部72が形成さ
れている。
【0075】傾斜状当接部72は例えば上側のチューブ
固定壁59の下端部と同じ向きのテーパ状の傾斜面(傾
斜状当接面)となっており、この傾斜状当接面72はプ
ロテクタ本体54′の内側に位置している。基壁58′
の下壁部58c′は略ブロック状にボリュームを増して
形成されている。基壁58′の側壁部58b′は図4の
実施形態の側壁部58bよりも短く形成されている。略
ブロック状の下壁部58c′を中実でなく中空に形成す
ることも可能である。その場合も傾斜状当接面72と後
述の傾斜状摺接面73を有することは勿論である。
【0076】図9の如くスライドドア1の全開時にワイ
ヤハーネス3が鎖線31 の如く前方に引っ張られて小さ
く湾曲しつつ傾斜した際に、傾斜状当接面72に沿って
斜めに当接することで、衝撃力が緩和され、異音の発生
等が防止される。例えばワイヤハーネス3が鎖線31
状態で傾斜状当接面72のない基壁58(図5参照)の
側壁部58bに当接した場合には、ワイヤハーネス31
が長手方向に対して直角に側壁部58bに当たることに
なり、衝撃音を発生する懸念がある。上記傾斜状当接面
72によってこの心配が解消されている。ワイヤハーネ
ス3が鎖線31の如く傾斜状当接面72に傾斜状に面接
触することによって、ワイヤハーネス3 1 に作用する衝
撃力が小さくなり、異音の他にワイヤハーネス31 の変
形や傷みが防止される。ワイヤハーネス31 は下側の第
二ハーネス取出口61から車体側に導出されている。
【0077】上記略逆コの字状の基壁58′の長めの上
壁部58aとその上側の規制壁57の湾曲状の突出部と
で前側の第一ハーネス取出口60が形成されている。図
9の鎖線33 の如く、スライドドア1の全閉時にワイヤ
ハーネス3は後方に引っ張られてプロテクタ本体54′
の後方延長部62に沿って位置し、下側の第二ハーネス
取出口61から車体側に導出される。ワイヤハーネス3
は車体側の定位置すなわち本形態ではステップ16(図
8)の後端側の垂壁17に固定されている。
【0078】図9,図10の如く、プロテクタ本体5
4′の前記基壁58′の下壁部58c′の下端側には、
車体側に対面した傾斜状摺接部(傾斜状摺接面)73が
形成されている。この傾斜状摺接面73は前記傾斜状当
接面72と交差して続いており、且つ下壁部58c′の
水平な下端面58d(図10)と車体寄りの垂直な側面
58eとにかけてテーパ状に形成されている。
【0079】この傾斜状摺接面73は、図9の鎖線32
の如くスライドドア1の全開時に例えばワイヤハーネス
3が前方に強く引っ張られてプロテクタ本体54′より
も前方に突出した際に、ワイヤハーネス32 を引っ掛か
りなくスムーズに前方に導出させると共に、スライドド
ア1の閉じ操作時にワイヤハーネス3が鎖線32 の状態
から鎖線31 の状態に戻る際に、ワイヤハーネス32
引っ掛かりなくスムーズに後方に移動させる役目をする
ものである。ワイヤハーネス32 が引っ掛かりなく移動
(揺動)することで、異音やワイヤハーネス32 の磨耗
や傷付き等が防止される。ワイヤハーネス3はコルゲー
トチューブ19あるいはその他の保護チューブを含んで
いる。保護チューブ19を用いない場合でも上記効果は
同様に奏される。
【0080】図8の如くプロテクタ本体54′は略半円
状の垂直な基板部56と、基板部56の周囲の規制壁5
7と、前記基壁58′と、後方延長部62とを備え、前
側に前記第一ハーネス取出口60、下側に幅広な第二ハ
ーネス取出口61を有している。プロテクタ本体54′
はボルト65あるいは他の係止手段でインナパネル8に
固定されている。第一ハーネス取出口60からワイヤハ
ーネス3の前側の部分が導出され、この前側部分の電線
18はコネクタ4でスライドドア1内の電装品等(図示
せず)に接続される。また、下側の第二ハーネス取出口
61からワイヤハーネス3の後側の部分が導出され、コ
ネクタ5,7で車体側ワイヤハーネス6に接続されてい
る。図8で符号64は取付フランジ、15はヒンジロー
ラである。
【0081】図8でプロテクタ本体54′にはカバー5
5′が被着され、係止手段等(図示せず)でプロテクタ
本体54′にワンタッチで固定される。カバー55′
は、垂直な基板部68と周壁69と前側下部の側壁70
と後方延長部76と、周壁69と側壁70との間で前記
第一ハーネス取出口60を形成する縦断面逆コの字状の
前方に突出した部分77と、基板部68の下端側の湾曲
状の鍔部71とを備えており、前端下部と後端下部とに
それぞれワイヤハーネス案内用の傾斜状摺接部74,7
5を形成したことを特徴としている。
【0082】前側の傾斜状摺接部74は、側壁70の下
端側から後方に向けて斜め下向きに基板部68と鍔部7
1とをテーパ状に切欠して成るものである。傾斜状摺接
部74は基板部68と鍔部71とに直線的にないし湾曲
形状に連続して形成されることが好ましい。鍔部71が
大きく湾曲して基板部68の一部を兼ねている場合は鍔
部71のみに傾斜状摺接部74を設けてもよい。
【0083】図9の鎖線32 の如くカバー55′(図
8)の側壁70の内側から前方に突出したワイヤハーネ
ス32 を傾斜状摺接部74に沿って引っ掛かりなくスム
ーズに後方に移動させることができる。これにより、ス
ライドドア1の閉じ時の操作力の増大を防いで、操作性
を向上させることができると共に、擦過音を防止するこ
とができる。ワイヤハーネス32 の引っ掛かりにより、
操作力の増大や擦過音を生じる懸念があるからである。
【0084】前側の傾斜状摺接部74は前記プロテクタ
本体54′側の前側の傾斜状摺接部72とほぼ対向して
位置し、両傾斜状摺接部72,74の相乗効果でワイヤ
ハーネス3の傷付きやスライドドア1の操作性の悪化が
確実に防止される。カバー55′の前側の側壁70の内
面はプロテクタ本体54′の基壁58′の前側に沿って
位置し、少なくとも基壁58′の側壁部58b′や傾斜
状当接部72ないし傾斜状当接部72の上半側は側壁7
0の内側に収容される。
【0085】図8の如くカバー55′の後方延長部76
の後端部に前記後側の傾斜状摺接部75が形成されてい
る。図11にその要部拡大図を示す如く、後側の傾斜状
摺接部75は、後方延長部76の上壁78から前方に向
けて斜め下向きに、垂直な基板部79と湾曲状の鍔部7
1とを湾曲状ないしテーパ状に切欠して成るものであ
る。このように鍔部71も一体に切欠することが好まし
い。後側の傾斜状摺接部75が湾曲形状である場合、湾
曲中心は後方延長部76の前方上部に位置し、上壁78
の後端78aから外向きに湾曲した形状となる。傾斜状
摺接部75は湾曲状の鍔部71に続き、鍔部71の内側
に第二ハーネス取出口61(図8)が位置する。
【0086】後方延長部76の後端側は開口しており、
図9の鎖線33 の如くワイヤハーネス3が延長部76か
ら後方に導出される。延長部76の上壁78の後端部が
上向きに湾曲しているのは、延長部76からこの湾曲部
78bに沿ってワイヤハーネス33 を上向きにもスムー
ズに屈曲可能としたものである。
【0087】図9の鎖線33 の如くスライドドア1の全
閉時に後方延長部62から後方に導出されたワイヤハー
ネス33 は、スライドドア1の開き操作時に図8のカバ
ー55′の後側の傾斜状摺接部75に沿って上から斜め
下向きに引っ掛かりなくスムーズに案内されて、湾曲状
の鍔部71に沿って前方に摺接しつつ移動する。ワイヤ
ハーネス33 が引っ掛かりなく前方に移動することがで
きるから、スライドドア1の開き操作力の増大が防止さ
れ、スムーズな開き操作が行われると共に、ワイヤハー
ネス33 の引っ掛かりによる傷付きや変形や異音の発生
等が防止される。
【0088】図11の鎖線及び図12に示す如く後側の
傾斜状摺接部75′をカバー55′の後方延長部76の
上壁78の後端の内側寄りの部分から上壁78と基板部
79とを湾曲形状に切欠することで形成することも可能
である。これによれば、上壁18の後端外側の角部78
c(図11)へのワイヤハーネス33 (図9)の引っ掛
かりが防止され、一層スムーズなワイヤハーネス33
移動が可能となる。
【0089】なお、上記カバー55′とプロテクタ本体
54′とを合成樹脂材で一体に形成することも可能であ
る。その場合、カバー55′の周壁69とプロテクタ本
体54′の周壁である規制壁57とは一体化し、カバー
55′の後方延長部76の上壁78とプロテクタ本体5
4′の後方延長部62の上壁とは一体化して、上記傾斜
状当接部72や傾斜状摺接部73〜75はプロテクタ5
0′の基壁58′や後方延長部76に形成されることに
なる。また、上記傾斜状当接部72や傾斜状摺接部73
〜75を図1の実施形態のプロテクタ9に適用すること
も可能である。また、前記各実施形態においてプロテク
タ9,50,50′を車体側に配置することも可能であ
る。
【0090】図13は、プロテクタ(湾曲部保護部材)
の他の実施形態を示すものである。このプロテクタ81
は合成樹脂製のプロテクタ本体(保護部材本体)82と
図示しないカバーとで構成され、プロテクタ本体82の
前端上部に第一ハーネス取出口83を有し、且つ、プロ
テクタ本体82の前部側において湾曲状の規制壁84の
内側に、弾性部材85とワイヤハーネス86(コルゲー
トチューブ87を含む)とに対する略ループ形状の屈曲
規制壁(屈曲規制部)88が設けられ、且つ、第一ハー
ネス取出口83に、ワイヤハーネス外周のコルゲートチ
ューブ87を固定するためのハーネス固定部(固定部)
89が設けられたことを特徴とするものである。
【0091】規制壁84は基板部90の外周に直交した
外周壁であり、第一ハーネス取出口83に続く短い傾斜
状の直線部84aと、直線部84aに続く略円弧状の湾
曲部84bと、後部側の裾部84cとで構成されてい
る。直線部84aに前記ハーネス固定部89が一体に形
成されている。
【0092】また、前記屈曲規制壁88はハーネス固定
部89の後方に隣接して位置しており、略半円状の上半
部88aと、上半部88aの後端側から前方に向かう略
弓型に湾曲した下半部88bとで構成されている。「前
後」とは車両の「前後」の意味である。下半部88bの
前端側は斜め下向きにほぼ直線的に傾斜してプロテクタ
本体82の垂直方向の前端壁91に交差している。屈曲
規制壁88は基板部90から外周壁84や前端壁91と
同じ高さで立設されている。
【0093】ハーネス固定部89に隣接する上半部88
aの前端側の部分は垂直な短い直線部88cを有し、直
線部88cの下側において弾性部材85である金属製の
板ばねの基端部がブラケット状の金属製の固定具92で
基板部90に固定されている。弾性部材85の基端部に
は切欠部(図示せず)が設けられ、切欠部内に固定具9
2の中央の固定部93が係合し、固定具92の孔部94
がボルト(図示せず)や基板部90の樹脂突起(図示せ
ず)の熱溶着等で固定されている。
【0094】固定具92はプロテクタ本体82の前端部
の高さ方向のほぼ中央に位置しており、屈曲規制壁88
の上半部88aはプロテクタ本体82の全高のほぼ半分
程度の高さに位置している。また、ハーネス固定部89
は固定具92の上側にほぼ対向して位置し、ハーネス固
定部89よりも屈曲規制壁88の上端部が高く位置して
いる。
【0095】弾性部材85は屈曲規制壁88の垂直な直
線部88cに沿って立ち上げられ、ワイヤハーネス86
の下側面に接して後方に弓形に湾曲している。ワイヤハ
ーネス86は第一ハーネス取出口83からプロテクタ本
体82内に導入され、弾性部材85の外側面に沿って湾
曲状に配索され、プロテクタ本体82の裾部84cに沿
って後端側において下側の第二ハーネス取出口94から
車体側(図示せず)に導出されている。この状態でスラ
イドドア(図示せず)はほぼ全閉となっている。スライ
ドドアの開閉途中でワイヤハーネス86は外周の規制壁
84の内面に沿って湾曲自在である。
【0096】略ループ状の屈曲規制壁88で囲まれた内
部空間95には例えば他の機能部品等(図示せず)を配
置可能である。内部空間95に連通して基板部90に窓
部96が設けられ、例えば窓部96を利用してプロテク
タ本体82をスライドドアに仮組付(仮固定)可能であ
る。屈曲規制壁88の外周面は出っ張りのないスムーズ
な面で構成され、屈曲規制壁88の内周面側には数カ所
に係止用の枠状部97が形成され、枠状部97内のスリ
ット状の孔にカバー(図示せず)の係止爪が係合する。
枠状部97によって屈曲規制壁88が内側から支えら
れ、屈曲規制壁88の曲げ剛性が高められている。
【0097】枠状部97は外周壁84や前端壁91の外
側にも数カ所設けられている。スライドドアへのプロテ
クタ本体82の本固定は、屈曲規制壁88の内側の孔部
98や、外周壁84から突出したブラケット99の孔部
にボルト(図示せず)を通してスライドドアのパネルに
締め付けることで行われる。前記ハーネス固定部89は
図14(図13のC−C断面図)にも示す如く、ワイヤ
ハーネス86の外周のコルゲートチューブ87の凹溝に
係合するリブ形状の突条(突部)100を有して、コル
ゲートチューブ87を長手方向に不動に固定させるもの
である。
【0098】図14の実施形態では断面長円形のコルゲ
ートチューブ87を用いている。コルゲートチューブ8
7は全周方向の凹溝と凸条とを長手方向に交互に有して
おり、凹溝に係合する突条100は、外周壁84の内面
と、外周壁84に対向する立上げ壁101の内面と、外
周壁84と立上げ壁101とを滑らかに連結する底壁1
02との三方に略コの字状に二つないし三つ並列に設け
られている。突条100は図9の固定壁59に設けられ
たコルゲートチューブ固定用の二つの突部と同様の作用
でワイヤハーネス82を第一ハーネス取出口83の近傍
に固定させる。
【0099】立上げ壁101は基板部90から直角に設
けられ、底壁102は基板部90よりもカバー側に一段
高く位置して、コルゲートチューブ87の外周形状に沿
って立上げ壁101と外周壁84とに湾曲状に続いてい
る。突条100もコルゲートチューブ87の外周形状に
沿って湾曲形成されている。立上げ壁101の外面と外
周壁84の外面とには、カバーに対する係止用の枠状部
97が設けられている。
【0100】突条100に対向してカバー(図示せず)
の内面に突条を設けることも可能である。また、断面円
形のコルゲートチューブ(図示せず)を用いる場合に
は、底壁102と底壁上の突条100とが半円形に形成
される。突条100の数は任意であるが、突条100へ
のコルゲートチューブ87の凹溝の係合作業を容易化す
る観点から二つ〜三つが好適である。断面円形のコルゲ
ートチューブ(図示せず)を突条100に沿って周方向
回動自在に支持させて、コルゲートチューブの捩れを防
止することも可能である。
【0101】前記屈曲規制壁88を設けた構成により、
スライドドアの開き操作時等にワイヤハーネス86が弾
性部材85と共に下向きに大きく湾曲しつつ前方に引っ
張られた際に、ワイヤハーネス86と弾性部材85とが
屈曲規制壁88に沿って湾曲し、それ以上の角度でのワ
イヤハーネス86と弾性部材85との湾曲が防止される
から、ワイヤハーネス86及び弾性部材85の折れ曲が
りや塑性変形や破損や傷み等が防止される。
【0102】屈曲規制壁88の外径や形状は、弾性部材
85を弾性許容限度内に支持し、且つワイヤハーネス8
6を鋭角的に折り曲げない範囲のものであり、ワイヤハ
ーネス86や弾性部材85は屈曲規制壁88の曲げアー
ルよりも小さなアールで屈曲することはあり得ない。弾
性部材85の破損が防止されることで、スライドドアの
開閉時にプロテクタ81内でワイヤハーネス86の弛み
が常に確実に吸収され(ワイヤハーネス86が常に上方
に弾性付勢され)、車体とスライドドアとの間へのワイ
ヤハーネス86の挟み込み等が確実に防止される。
【0103】万一、疲労等で弾性部材85が破損した場
合でも、ワイヤハーネス86が屈曲規制壁88に沿って
湾曲した形状に支持されて、常に一定以上の高さまで持
ち上げられるから、ワイヤハーネス86がプロテクタ8
1の下側の第二ハーネス取出口94から必要以上に引き
出されることがなく、車体とスライドドアとの間へのワ
イヤハーネス86の挟み込み等が防止(低減)される。
【0104】第一ハーネス取出口83が図1の実施形態
とほぼ同様にプロテクタ81の上部側ないし上部寄りに
配置されているから、第一ハーネス取出口83からプロ
テクタ内に導入されたワイヤハーネス86が直ぐに屈曲
規制壁88で支持され、それによってもワイヤハーネス
86や弾性部材85の無理な屈曲が防止される。第一ハ
ーネス取出口83がプロテクタ81の前端下部側にある
場合は、ワイヤハーネス86が大きく(きつい湾曲角度
で)屈曲されるのに対し、本実施形態ではそれが防止さ
れ、ワイヤハーネス86に無理な曲げ応力が作用するこ
とがない。
【0105】また、ハーネス固定部89によってワイヤ
ハーネス86を容易に固定することができるから、プロ
テクタ82へのワイヤハーネス86の配索固定作業性が
向上すると共に、ハーネス固定部89にワイヤハーネス
86がしっかりと固定されるから、スライドドアの急激
な開閉等によってワイヤハーネス86が強く引っ張られ
た場合等でも、第一ハーネス取出口83からワイヤハー
ネス86がプロテクタ81内に引き入れられることがな
く、ワイヤハーネス86の弛みの増大が防止され、常に
弾性部材85でワイヤハーネス86の弛みが確実に吸収
されて、車体とスライドドアとの間へのワイヤハーネス
86の挟み込み等が確実に防止される。
【0106】なお、屈曲規制壁88に代えて基板部90
に複数のピン状ないし板状の突起(図示せず)を屈曲規
制壁88の形状に並べることで屈曲規制部を構成するこ
とも可能である。また、屈曲規制壁88は必ずしも連続
している必要はなく、複数の湾曲状の短い屈曲規制壁
(図示せず)を並べて屈曲規制部とすることも可能であ
る。また、コルゲートチューブ87に代えて凹溝のない
保護チューブ(図示せず)を用いる場合には、ハーネス
固定部89をバンドやクランプ等の他の形態のものに変
えることも可能である。
【0107】また、図13のプロテクタ81に図8のプ
ロテクタ51′の傾斜状摺接部73〜75を設けること
も可能である。図8の傾斜状当接部72は図13の屈曲
規制壁88の下端側の傾斜部88dに相当している。
【0108】図15〜図16は、本発明に係る自動車用
スライドドアの給電装置の第三の実施形態を示すもので
ある。この給電装置110は、図4の第二の実施形態に
代えてスライドドア1側ではなく車体2側に合成樹脂製
のプロテクタ111を配設して、スライドドア1から車
体2に配索したワイヤハーネス112を車体2側のプロ
テクタ111内の弾性部材52で弛み吸収させることを
特徴とするものである。
【0109】本形態でプロテクタ111は車体2のステ
ップ部16の下側に水平に配置されている。プロテクタ
111は後部側113が直線的にスライドドア1側に延
び、前部側114が湾曲状に漸次縮幅されて前方に延び
た形状で、断面略横凹字状を呈しており、後部内端側に
第一ハーネス取出口115を有し、スライドドア1側に
面する側部に直線的に広く開口した第二ハーネス取出口
116を有している。プロテクタ111はブラケット1
17で車体2に固定されている。
【0110】弾性部材52はプロテクタ111の後部側
(第一ハーネス取出口115側)からプロテクタ111
の長手方向中間部にかけて延び、弾性部材52に沿って
ワイヤハーネス112が配索されている。弾性部材52
の基端部は固定具118等でプロテクタ111に固定さ
れている。弾性部材52の形状は板ばね状に限らず、種
々の形態の弾性部材(図示せず)を使用可能である。プ
ロテクタ111の材質や形状や位置も適宜変更可能であ
る。プロテクタ111はプロテクタ本体とカバーとで構
成されることが、ハーネス組付作業性の観点から好まし
い。プロテクタ111に図8と同様の傾斜状当接部72
や傾斜状摺接部73〜75を設けることも可能である。
【0111】図15のスライドドア1の全閉状態で、ワ
イヤハーネス112はプロテクタ111の湾曲部(符号
114で代用)に沿って前方に引っ張られ、弾性部材5
2は少し湾曲しつつワイヤハーネス112を車体2の車
室側に付勢している。プロテクタ111の第二ハーネス
取出口116から導出された車体2側のワイヤハーネス
52は、スライドドア1側でコネクタ5,7によりスラ
イドドア側のワイヤハーネス119に接続され、ドア側
ワイヤハーネス119はスライドドア1内の各種機能部
品(図示せず)に接続されている。
【0112】図16のスライドドア1の全開状態で、ワ
イヤハーネス112はスライドドア1と一体に後方に引
っ張られ、プロテクタ111内で大きく後方に湾曲して
弛もうとするが、ワイヤハーネス112と一体に湾曲変
形した弾性部材52の復元力で車体2の車室側に付勢さ
れ、それによりワイヤハーネス112の弛みが吸収され
て、スライドドア1と車体2との間への挟み込み等が防
止される。
【0113】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、例えばドア側ワイヤハーネスと湾曲部保護部材とを
備え、スライドドアの開閉に必要となるドア側ワイヤハ
ーネスの余長分を湾曲部にして、これを湾曲部保護部材
に収容させた自動車用スライドドアの給電装置であるこ
とから、給電装置の構成を従来よりも簡素化することが
できる。これにより、組み付け性の向上を図ることがで
きる。また、湾曲部のインナパネルに対しての移動範囲
を考慮することでスライドドアにおける給電装置の占有
するスペースが従来よりも小さくなり、省スペース化を
図ることができる。さらに、ワイヤハーネスの湾曲部が
湾曲部保護部材によって外部との干渉等から保護されて
いるから、スライドドアの開閉時にワイヤハーネスがス
ライドドアの開閉方向に揺動しつつ湾曲部が伸縮した際
におけるワイヤハーネスの傷付き等が防止される。
【0114】請求項2記載の発明によれば、請求項1に
記載された湾曲部保護部材が、第一湾曲壁と第二湾曲壁
とガイド部とスライダとを有するから、請求項1で奏す
る効果を同様に得るのは勿論のこと、ガイド部とスライ
ダとで例えばドア側ワイヤハーネスをスムーズに移動さ
せることができる。また、第一湾曲壁及び第二湾曲壁を
有することで、スライドドアの開又は閉の状態の際に湾
曲部を第一湾曲壁又は第二湾曲壁に押し付けることがで
きる。これにより、スライドドアの閉の状態では、走行
中の湾曲部分のばたつきによる音、振動を小さくするこ
とができる。尚、例えば予め別工程でドア側ワイヤハー
ネスと湾曲部保護部材とを組み付けておけば、スライド
ドアの組み付け作業を容易にすることができるのは言う
までもない。
【0115】請求項3記載の発明によれば、請求項2に
記載されたスライダが第一アーム部材を有していること
から、第二ハーネス取出口から導出される例えばドア側
ワイヤハーネスをスライドドアの開閉方向に首振り可能
に固定することができる。これにより請求項2で奏する
効果の他に、上記導出された例えばドア側ワイヤハーネ
スの動きをスムーズにすることができるという効果も奏
する。
【0116】請求項4記載の発明によれば、請求項2又
は請求項3に記載されたスライダが第二アーム部材を有
していることから、第二ハーネス取出口から導出される
直前の例えばドア側ワイヤハーネスの湾曲部をスライド
ドアの開閉方向に首振り可能に固定することができる。
これにより請求項2又は請求項3で奏する効果の他に、
湾曲部の動きをスムーズにすることができるという効果
も奏する。
【0117】請求項5記載の発明によれば、第二ハーネ
ス取出口から導出される例えばドア側ワイヤハーネス
が、チューブ材を介して請求項2〜請求項4の何れか記
載のスライダに直接又は間接的に固定されるから、これ
により請求項2〜請求項4の何れかで奏する効果の他
に、上記導出されるドア側ワイヤハーネスを保護するこ
とができるという効果も奏する。
【0118】請求項6記載の発明によれば、請求項1に
記載されたワイヤハーネスが弾性部材を有し、湾曲部を
第二ハーネス取出口から離れる方向へ付勢力することが
でき、また、湾曲部保護部材が規制壁を有し、弾性部材
によって付勢された湾曲部の位置を規制することができ
るから、給電装置の構成を従来よりも簡素化するととも
に組み付け性の向上を図り、請求項1等で奏する効果を
高めることができる。
【0119】請求項7記載の発明によれば、湾曲部保護
部材の第一ハーネス取出口の内外いずれかに設けられる
固定部によって例えばドア側ワイヤハーネスを略移動不
能の状態にすることができるから、新たに別部品を用意
する必要はなく、給電装置の構成を従来よりも簡素化す
るとともに組み付け性の向上を図り、請求項1等で奏す
る効果を高めることができる。
【0120】請求項8記載の発明によれば、例えばスラ
イドドアの全開時等にワイヤハーネスが湾曲部保護部材
内で縮径する方向に引っ張られた際に、ワイヤハーネス
や弾性部材が屈曲規制部に沿って湾曲し、それ以上の屈
曲すなわち屈曲規制部以下の曲率半径でのワイヤハーネ
スや弾性部材の屈曲が阻止されるから、ワイヤハーネス
や弾性部材の折れ曲がりや破損等が確実に防止される。
弾性部材の破損が防止されるから、ワイヤハーネスの弛
み吸収が常に確実に行われ、スライドドアと車体との間
へのワイヤハーネスの挟み込み等が起こらない。
【0121】請求項9記載の発明によれば、屈曲規制部
の上部側に位置する固定部から屈曲規制部に沿ってワイ
ヤハーネスが湾曲することで、ワイヤハーネスの屈曲部
の長さが短縮され、ワイヤハーネスにかかる負担(応
力)が低減され、ワイヤハーネスの塑性変形や傷み等が
一層確実に防止される。また、スライドドアの開閉時に
ワイヤハーネスに強い引張力が作用した場合でも、ワイ
ヤハーネスが固定部で固定されているから、プロテクタ
内へのワイヤハーネスの引き込みが防止され、ワイヤハ
ーネスの弛みの発生が防止される。
【0122】請求項10記載の発明によれば、コルゲー
トチューブの凹溝に固定部の突部が係合することで、コ
ルゲートチューブを含むワイヤハーネスが確実に長手方
向不動に固定され、且つコルゲートチューブの周方向の
回動は許容されて、コルゲートチューブが無理なく固定
される。
【0123】請求項11記載の発明によれば、湾曲部保
護部材が、例えばドア側ワイヤハーネスが接触可能とな
る曲面を形成した鍔部を有していることから、請求項1
等で奏する効果の他に、スライドドアの開閉途中におけ
るドア側ワイヤハーネスの動きをスムーズにすることが
できるという効果も奏する。また、ドア側ワイヤハーネ
スの耐久性を向上させることができるという効果も奏す
る。
【0124】請求項12記載の発明によれば、スライド
ドアの全開時に湾曲部保護部材のスライドドア開き方向
の端部にワイヤハーネスが強く当接するが、その際にワ
イヤハーネスが長手方向に対して直角にではなく傾斜し
て傾斜状当接部に当接することで、衝撃が緩和され、異
音の発生が防止される。
【0125】請求項13記載の発明によれば、例えばス
ライドドアの全開時に湾曲部保護部材の一端部側からワ
イヤハーネスが外側に導出され、スライドドアを閉じる
際にワイヤハーネスが傾斜状摺接部に沿って引っ掛かり
なくスムーズに内側に案内されるから、大きな擦過音や
ワイヤハーネスの傷みが防止されると共に、スライドド
アの閉じ操作力の増加が防止されて閉じ時の操作性が向
上する。スライドドアの全閉時には、湾曲部保護部材の
他端部側からワイヤハーネスが外側に導出され、スライ
ドドアを開く際にワイヤハーネスが傾斜状摺接部に沿っ
て引っ掛かりなくスムーズに内側に案内されるから、同
様に大きな擦過音やワイヤハーネスの傷みが防止される
と共に、スライドドアの閉じ操作力の増加が防止されて
開き時の操作性が向上する。
【0126】請求項14記載の発明によれば、保護部材
本体とカバーとで湾曲部保護部材が構成されていること
から、組み付け性の向上を図り請求項1等で奏する効果
を高めることができる。
【0127】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4に記載された保護部材本体が、弾性変形によって例え
ばスライドドアに嵌合する係止部材を少なくとも一つ有
していることから、係止部材をスライドドアに嵌合させ
ることで、保護部材本体をスライドドアに仮係止するこ
とができる。これにより、以後の作業をスムーズにする
ことができる。組み付け性の向上を図り、請求項14で
奏する効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用スライドドアの給電装置
の第一の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1の湾曲部保護部材であるプロテクタ(カバ
ーを除く)を示す正面図である。
【図3】図1のスライダを示す拡大斜視図である。
【図4】本発明に係る自動車用スライドドアの給電装置
の第二の実施形態(スライドドアの閉じ状態)を示す分
解斜視図である。
【図5】図4の湾曲部保護部材であるプロテクタ(カバ
ーを除く)を示す正面図である。
【図6】図4の弾性部材を示す平面図である。
【図7】図4のスライドドアの開き時の給電装置を示す
分解斜視図である。
【図8】自動車用スライドドアの給電装置の第二の実施
形態の一改良例(スライドドアの閉じ状態)を示す分解
斜視図である。
【図9】図8の湾曲部保護部材であるプロテクタ(カバ
ーを除く)を示す正面図である。
【図10】図8のA部拡大図である。
【図11】図8のB部拡大図である。
【図12】図11のカバーの後方延長部の他の形態を示
す平面図である。
【図13】プロテクタ(カバーを除く)の他の実施形態
を示す正面図である。
【図14】図13のC−C断面図である。
【図15】本発明に係る自動車用スライドドアの給電装
置の第三の実施形態(スライドドアの閉じ状態)を示す
斜視図である。
【図16】同じくスライドドアの開き時の給電装置を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 スライドドア 2 車体 3,86,119 ドア側ワイヤハーネ
ス 8 インナパネル 9,50,50′,81,111 プロテクタ(湾曲部
保護部材) 10,51,51′,110 給電装置 19,87 コルゲートチューブ
(チューブ材) 20,53 湾曲部 25,54,54′,82 プロテクタ本体(保
護部材本体) 26 55,55′ カバー 28 第一湾曲壁 29 第二湾曲壁 30 ガイドレール(ガイ
ド部) 31 スライダ 32,60,83,115 第一ハーネス取出口 33,61,94,116 第二ハーネス取出口 34 係止部材 35 舌片部(固定部) 41 第一アーム部材 43 第二アーム部材 48,71 鍔部 52,85 弾性部材 57,84 規制壁(外周壁) 58,58′ 基壁 59 固定壁(固定部) 67 係止突起(固定部) 72 傾斜状当接部 73〜75 傾斜状摺接部 88 屈曲規制部(屈曲規
制壁) 89 ハーネス固定部(固
定部) 100 突条(突部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 透 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 (72)発明者 渡部 弘志 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 (72)発明者 福元 良一 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車体側からスライドドアにかけ
    て配索されるワイヤハーネスと、 前記ワイヤハーネスを支持する第一ハーネス取出口と、
    前記ワイヤハーネスを導出し、且つ前記スライドドアの
    開閉に合わせてその開閉方向に往復移動可能とする第二
    ハーネス取出口とを有し、前記ワイヤハーネスの長手方
    向中間の湾曲部を前記スライドドアに対して略平行に移
    動可能に収容する湾曲部保護部材と、 を備えることを特徴とする自動車用スライドドアの給電
    装置。
  2. 【請求項2】 前記湾曲部保護部材が、各一端間で前記
    第一ハーネス取出口を形成するとともに各他端間で前記
    第二ハーネス取出口を形成し、且つ同方向に湾曲して前
    記湾曲部を間に位置させる第一湾曲壁及び第二湾曲壁
    と、前記開閉方向にのびた状態で前記第二ハーネス取出
    口に設けられるガイド部と、前記第二ハーネス取出口か
    ら導出される前記ワイヤハーネスを直接又は間接的に固
    定して前記ガイド部をスライド自在に摺動するスライダ
    と、 を有することを特徴とする請求項1記載の自動車用スラ
    イドドアの給電装置。
  3. 【請求項3】 前記スライダが、前記第二ハーネス取出
    口から導出される前記ワイヤハーネスを前記開閉方向に
    首振り可能に固定する第一アーム部材を有することを特
    徴とする請求項2記載の自動車用スライドドアの給電装
    置。
  4. 【請求項4】 前記スライダが、前記第二ハーネス取出
    口から導出される直前の前記湾曲部を前記開閉方向に首
    振り可能に固定する第二アーム部材を有することを特徴
    とする請求項2又は請求項3記載の自動車用スライドド
    アの給電装置。
  5. 【請求項5】 前記第二ハーネス取出口から導出される
    前記ワイヤハーネスが、前記スライダとの間に介在する
    チューブ材を有することを特徴とする請求項2〜請求項
    4の何れか記載の自動車用スライドドアの給電装置。
  6. 【請求項6】 前記ワイヤハーネスが、前記第一ハーネ
    ス取出口近傍の前記湾曲部に沿って配置され、且つ該湾
    曲部を前記第二ハーネス取出口から離れる方向へ付勢力
    する弾性部材を有し、 前記湾曲部保護部材が、前記弾性部材により付勢された
    前記湾曲部の位置を規制する規制壁を有することを特徴
    とする請求項1記載の自動車用スライドドアの給電装
    置。
  7. 【請求項7】 前記湾曲部保護部材が、前記第一ハーネ
    ス取出口の内外いずれかに前記ワイヤハーネスに対する
    固定部を有することを特徴とする請求項1〜請求項6の
    何れか記載の自動車用スライドドアの給電装置。
  8. 【請求項8】 前記湾曲部保護部材の内側に、前記ワイ
    ヤハーネス及び/又は前記弾性部材の湾曲内側面を湾曲
    状に当接させる屈曲規制部が設けられたことを特徴とす
    る請求項6記載の自動車用スライドドアの給電装置。
  9. 【請求項9】 前記屈曲規制部の上部側に、前記ワイヤ
    ハーネスに対する固定部が設けられたことを特徴とする
    請求項8記載の自動車用スライドドアの給電装置。
  10. 【請求項10】 前記固定部が、前記ワイヤハーネスの
    コルゲートチューブの凹溝に係合する突部を有すること
    を特徴とする請求項7又は9記載の自動車用スライドド
    アの給電装置。
  11. 【請求項11】 前記湾曲部保護部材には、前記第二ハ
    ーネス取出口から導出された前記ワイヤハーネスを接触
    可能な曲面を有する鍔部が該第二ハーネス取出口に沿っ
    て形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項10の
    何れか記載の自動車用スライドドアの給電装置。
  12. 【請求項12】 前記湾曲部保護部材のスライドドア閉
    じ方向の端部の内側に、前記第二ハーネス取出口から導
    出された前記ワイヤハーネスを斜めに当接させる傾斜状
    当接部が形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項
    11の何れか記載の自動車用スライドドアの給電装置。
  13. 【請求項13】 前記湾曲部保護部材のスライドドア開
    閉方向の両端部に、前記第二ハーネス取出口から導出さ
    れた前記ワイヤハーネスを引っ掛かりなく案内させる傾
    斜状摺接部が形成されたことを特徴とする請求項1〜請
    求項12の何れか記載の自動車用スライドドアの給電装
    置。
  14. 【請求項14】 前記湾曲部保護部材が、前記スライド
    ドアに固定される保護部材本体と、前記ワイヤハーネス
    の前記湾曲部が収容された状態で前記保護部材本体に係
    合するカバーとで構成されることを特徴とする請求項1
    〜請求項13の何れか記載の自動車用スライドドアの給
    電装置。
  15. 【請求項15】 前記保護部材本体が、弾性変形によっ
    て前記スライドドア又は前記車体に嵌合する係止部材を
    少なくとも一つ有することを特徴とする請求項14記載
    の自動車用スライドドアの給電装置。
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