JP3940315B2 - 給電用ハーネスプロテクタとそれを用いたハーネス配索構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワンボックスカー等の自動車のスライドドアと車両ボディとをワイヤハーネスで接続してスライドドア側に常時給電を行わせるべく、ワイヤハーネスを屈曲自在に収容した給電用ハーネスプロテクタとそれを用いたハーネス配索構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワンボックスカー等の自動車のスライドドアにおいては、車両ボディ側からスライドドア側の電装品等の補機類に電源電流や信号電流を供給するために、例えば図9に示す如く、ワイヤハーネス(複数本の電線)70を車両ボディからスライドドア71に配索し、スライドドア71内に設けた合成樹脂製のプロテクタ72の内部に湾曲した状態に収容して、スライドドア71の開閉に伴うワイヤハーネス70の伸縮に対応させている。
【0003】
ワイヤハーネス70は車両ボディ側の例えばステップ部においてハーネス固定具(図示せず)で固定されている。ワイヤハーネス70は合成樹脂製のコルゲートチューブ等の保護チューブ内に収容されていてもよい。
【0004】
プロテクタ72は矩形状に限らず、ワイヤハーネス70の湾曲部70aに沿った略半円形状のものもあり(特開2001−354085参照)、表裏の広い壁部73と上及び前後に連続した幅狭の壁部74とを有し、下部にスリット状の前後に長い開口75を有している。プロテクタ72は表面側の周囲の複数箇所を金属製のドアパネル76にボルトやクリップ(図示せず)で固定され、裏面側に合成樹脂製のドアトリム(トリムカバー)77が近接ないし接触して位置する。ドアトリム77はボルトやクリップ78でドアパネル76に固定される。
【0005】
図9で右側を車両前側とすると、スライドドア71を前方にスライドさせて全閉とした際に、ワイヤハーネス70は鎖線で示す如く後方に引っ張られて伸びた状態となり、スライドドア71を後方にスライドさせて全開とした際に、ワイヤハーネス70は実線で示す如く前方に引っ張られつつプロテクタ72内で小径に湾曲して縮められる。スライドドア71の開閉時にプロテクタ72の表裏の内面に沿ってワイヤハーネス70が摺動しつつ伸縮する。スライドドア71は全閉時に車両ボディ側に接近し、全開時に車両ボディから外側に大きく離間する如く二次元的に移動する。
【0006】
上記形態以外で、プロテクタ内へのワイヤハーネス70の収容及び弛み吸収をより確実にするために、プロテクタ内でワイヤハーネス70をばね部材で上向きに付勢する構造も提案されている。また、ばね部材を用いずに、ワイヤハーネス70をプロテクタ72の下部でスライドさせる水平なレールとスライダとを用いた構造(図示せず)も提案されている(何れも特開2001−354085参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構造においては、スライドドア内にプロテクタ以外に例えばパワーウィンドモータやウィンド開閉ユニット等の補機が配置されるために、プロテクタ72の位置がスライドドア71の下方に限定され、車種によってはスライドドア71の全閉時に車両ボディのステップ上のハーネス固定具(図示せず)がプロテクタ72の下部開口(ハーネス導出口)75よりも上方に位置し、この状態でハーネス固定具がプロテクタ72の後端部に最接近した時に、ワイヤハーネス70がプロテクタ72の下部開口75の後端側から小径に屈曲されつつ導出されるために、ワイヤハーネス70に大きな曲げ力が作用し、特に商用車のようにスライドドア71の開閉頻度高い車種においては、繰り返しの屈曲によりワイヤハーネス70が傷みやすいという懸念があった。プロテクタ72をスライドドア71の下部側に配置するのは、上記理由以外に、ワイヤハーネス70をドアトリム77の下側から車両ボディ側に導出することにも起因している。
【0008】
本発明は、上記した点に鑑み、車両ボディ側のハーネス固定部がプロテクタのハーネス導出口(下部開口)よりも高く位置している場合等においても、スライドドアの開閉時にプロテクタの端部においてワイヤハーネスを大きな半径でスムーズに屈曲させて、ワイヤハーネスの傷みを防止することのできる給電用ハーネスプロテクタとそれを用いたハーネス導出構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る給電用ハーネスプロテクタは、ワイヤハーネスを屈曲させつつ収容し、スリット状の開口から導出させる給電用ハーネスプロテクタにおいて、該開口に沿って縦断面湾曲状ないし傾斜状の鍔状ガイド部が形成され、該鍔状ガイド部の端部に、漸次高さ方向に湾曲ないし傾斜したハーネス誘導部が形成され、該ハーネス誘導部に対向してプロテクタ基板部が開口長手方向に延長され、この延長部と該ハーネス誘導部との間において、該ハーネス誘導部に隣接して該開口に続くハーネス導出用の口部が形成されたことを特徴とする。
上記構成により、例えば給電用ハーネスプロテクタがスライドドアに取り付けられ、給電用ハーネスプロテクタのスリット状の開口からワイヤハーネスが車両ボディ側に配索された際に、スライドドアの開閉時にワイヤハーネスが鍔状ガイド部に沿って揺動し、スリット状の開口の端部でハーネス誘導部に沿ってスムーズに上昇する。これにより、スリット状の開口よりも車両ボディ側のハーネス固定部が高い位置にある場合に、スライドドアの例えば全閉時にハーネス誘導用の口部がハーネス固定部と同程度の高さに位置し、ワイヤハーネスが高さ方向に小さな径でUターン状に屈曲することがなくなり、ワイヤハーネスに無理な曲げ力が作用しなくなる。また、スライドドアを全閉から開く際に、ワイヤハーネスがハーネス誘導部で拾われて引っ掛かりなくスムーズに鍔状ガイド部に案内される。鍔状ガイド部はスリット状の開口から導出されるワイヤハーネスを湾曲ないし傾斜させて高さ方向にスムーズに屈曲させる。スライドドアは全開時に車両ボディから外側に大きく離間するから、鍔状ガイド部に沿うワイヤハーネスの湾曲半径は大きくなり、ワイヤハーネスに無理な曲げ力が作用しない。
【0010】
また、例えばスライドドアの全閉時にワイヤハーネスがハーネス導出用の口部においてプロテクタ基板部の延長部に接しつつ(沿いつつ)水平にハーネス誘導部側にスムーズに湾曲する。ワイヤハーネスが延長部に接することで、ワイヤハーネスの水平方向の湾曲が安定して確実に行われる。
【0011】
請求項2に係る給電用ハーネスプロテクタは、請求項1記載の給電用ハーネスプロテクタにおいて、前記延長部がハーネス導出方向の前記ハーネス誘導部側に湾曲ないし傾斜したことを特徴とする。
上記構成により、スライドドアの全閉又は全開時にプロテクタ基板部の湾曲ないし傾斜した延長部によってワイヤハーネスがハーネス誘導部側に(水平方向に)スムーズに且つ無理なく屈曲して案内される。
【0012】
請求項3に係る給電用ハーネスプロテクタは、請求項1又は2記載の給電用ハーネスプロテクタにおいて、前記プロテクタ基板部が前記スリット状の開口に沿って前記鍔状ガイド部と同方向に湾曲ないし傾斜したことを特徴とする。
上記構成により、スライドドアの開閉時にワイヤハーネスがスリット状の開口においてプロテクタ基板部の湾曲ないし傾斜した部分によって鍔状ガイド部側に案内されて、鍔状ガイド部に沿うワイヤハーネスの湾曲が安定して確実に行われる。すなわち、プロテクタ基板部の湾曲ないし傾斜した部分は鍔状ガイド部の作用を助長する。
【0013】
請求項4に係る給電用ハーネスプロテクタは、請求項1〜3の何れか1項に記載の給電用ハーネスプロテクタにおいて、プロテクタ本体とプロテクタカバーとで構成され、該プロテクタカバーに前記鍔状ガイド部とハーネス誘導部とが形成されたことを特徴とする。
上記構成により、鍔状ガイド部とハーネス誘導部とが樹脂成形でプロテクタカバーに容易且つ正確に形成される。また、プロテクタ本体にプロテクタカバーを装着することで、プロテクタ内へのワイヤハーネスの配索等が容易化される。
【0014】
請求項6に係る給電用ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造は、請求項1〜4の何れか1項に記載の給電用ハーネスプロテクタをスライドドアと車両ボディとの何れか一方に配置し、何れか他方にハーネス固定部を配置し、該ハーネス固定部と同じ高さに前記ハーネス導出用の口部を位置させ、該スライドドアの全閉ないし全開位置で該口部から該ハーネス固定部に前記ワイヤハーネスを水平に導出させたことを特徴とする。
上記構成により、例えば給電用ハーネスプロテクタがスライドドアに取り付けられ、給電用ハーネスプロテクタのスリット状の開口からワイヤハーネスが車両ボディ側に配索された際に、スライドドアの開閉時にワイヤハーネスが鍔状ガイド部に沿って揺動し、スリット状の開口の端部でハーネス誘導部に沿ってスムーズに上昇する。これにより、スリット状の開口よりも車両ボディ側のハーネス固定部が高い位置にある場合に、スライドドアの例えば全閉時にハーネス誘導用の口部がハーネス固定部と同程度の高さに位置し、ワイヤハーネスが高さ方向に小さな径でUターン状に屈曲することがなくなり、ワイヤハーネスに無理な曲げ力が作用しなくなる。
【0015】
請求項6に係る給電用ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造は、請求項5記載の給電用ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造において、前記スリット状の開口が前記ハーネス固定部よりも低く位置し、前記スライドドアが前記車両ボディから離間した全開時に前記ワイヤハーネスが高さ方向に湾曲しつつ該開口から導出され、該スライドドアが該車両ボディに接近する全閉時に前記ハーネス導出用の口部から該ハーネス固定部に該ワイヤハーネスが水平に導出されることを特徴とする。
上記構成により、スライドドアを全閉から開く際に、ワイヤハーネスがハーネス誘導部で拾われて引っ掛かりなくスムーズに鍔状ガイド部に案内される。鍔状ガイド部はスリット状の開口から導出されるワイヤハーネスを湾曲ないし傾斜させて高さ方向にスムーズに屈曲させる。スライドドアは全開時に車両ボディから外側に大きく離間するから、鍔状ガイド部に沿うワイヤハーネスの湾曲半径は大きくなり、ワイヤハーネスに無理な曲げ力が作用しない。
【0016】
請求項7に係る給電用ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造は、請求項5又は6記載の給電用ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造において、前記スライドドアの全閉時に前記ハーネス導出用の口部と前記ハーネス固定部とが接近して対向し、前記ワイヤハーネスが該口部から直線状に導出されることを特徴とする。
上記構成により、プロテクタのハーネス導出用の口部からハーネス固定部までのワイヤハーネスの長さ(露出長さ)が最短の長さに規定されるから、ワイヤハーネスの弛みを生じることがなく、スライドドアと車両ボディとの間へのワイヤハーネスの挟み込みや外部とのワイヤハーネスの干渉等が確実に防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜図2は、本発明に係る給電用ハーネスプロテクタとそれを用いたハーネス配索構造(給電構造)の一実施形態、図3は図1のA−A相当断面、図4は図2のB−B相当断面をそれぞれ示すものである。図1はスライドドアの全閉状態、図2はスライドドアの全開ないしその直前の状態をそれぞれ示している。
【0018】
給電用ハーネスプロテクタ(以下単にプロテクタと言う)1は、合成樹脂製のプロテクタ本体2とプロテクタカバー3とで構成され、本体2はドアパネル4にクリップやボルト5で垂直に固定され、カバー3は本体2に係止手段で係止されて垂直に位置している。プロテクタ1の横長スリット状の下部開口(ハーネス導出口)6において、カバー3の全長に渡って縦断面湾曲形状のハーネス案内用の鍔状ガイド部7が突出形成され、鍔状ガイド部7の後端部に漸次湾曲状に切れ上がったハーネス誘導部8が形成されている。
【0019】
鍔状ガイド部7はスライドドア9の開閉時にワイヤハーネス10を車両ボディ11に向けて湾曲状に屈曲させつつ案内し、誘導部8は図1のスライドドア9の全閉時にワイヤハーネス10を鍔状ガイド部7から上方にスムーズに誘導して、図3の如く車両ボディ側のハーネス固定具(ハーネス固定部)12と同じ高さに位置させ、且つスライドドア9の開き操作時にワイヤハーネス10を拾って下向きに鍔状ガイド部7にスムーズに誘導する。
【0020】
図3のスライドドア9の全閉時にスライドドア9は車両ボディ11に接近するが、プロテクタ1の後端部からハーネス固定具12に向けて水平に且つ直線的にワイヤハーネス10が導出されるから、ワイヤハーネス10の高さ方向の屈曲が起こらず(従来は小さな半径で高さ方向に屈曲していた)、それによりワイヤハーネス10に大きな曲げ力が作用せず、スライドドア9の繰り返し開閉によってもワイヤハーネス10の傷みや永久変形が起こらない。
【0021】
図2,図4のスライドドア9の全開時にはプロテクタ1の下部開口6がハーネス固定具12よりも下側に位置するが、スライドドア9が車両ボディ11から外側に大きく離間するから、ワイヤハーネス10は下部開口6から湾曲状の鍔状ガイド部7に沿って符号10bの如く高さ方向に大きな半径(少なくともドア閉時に誘導部8がない場合のワイヤハーネス10の屈曲半径よりも大きな半径)で屈曲する。これにより、スライドドア9の開時にワイヤハーネス10に大きな曲げ力が作用せず、スライドドア9の繰り返し開閉によってもワイヤハーネス10の傷みや永久変形が起こらない。
【0022】
図1において、プロテクタ2はスライドドア9の下部側に配置され、ワイヤハーネス10は一方がプロテクタ1の前側の口部13からスライドドア側に配索され、他方がプロテクタ1の下部開口6に続く(下部開口6の一部である)後端側の口部14から水平に最短距離で車両ボディ側のステップ部15上のハーネス固定具12に向けて配索され、ハーネス固定具12で周方向回動自在に支持されつつ、車両ボディ側に配索され、車両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続されている。スライドドア9の全閉時にプロテクタ1の後端部はステップ側のハーネス固定具12に対向し且つ最短距離で接近している。
【0023】
プロテクタ1の後端側の開口14から導出されたワイヤハーネス部分(導出部)10aは高さ方向には湾曲していないが、前後方向に湾曲しつつハーネス固定具12に向けて配索されている。ハーネス固定具12はスライドドア開閉時におけるワイヤハーネス10の捩りを吸収するべく、ワイヤハーネス10を回動自在に支持している。ワイヤハーネス10は円形又は楕円形のコルゲートチューブ内に収容されていることが屈曲性を高める上で好ましい。ハーネス固定具12はブラケット16の固定軸17を支点に前後方向に揺動自在であってもよい。明細書中で「前後」とは車両の前後と一致した方向を示す。
【0024】
ワイヤハーネス10はプロテクタ1内で弾性部材(板ばね)17で上向きに付勢されている。これらの構成は特開2001−354085号で提案済みである。弾性部材は板ばね17に限るものではない。弾性部材を用いずにワイヤハーネス自体に弾性を付与させてもよい。
【0025】
図1で符号18はスライダであり、車両ボディ側のガイドレール(図示せず)に沿ってスライドドア9を開閉方向に案内させる。また、図3で符号19は車両ボディ側に固定されたウェザストリップである。図3で符号20はドアトリムを示す。ドアトリム20はプロテクタ1を完全に隠すようにプロテクタ1の下端側まで延長されていることが好ましく、その場合、プロテクタ1の後端側の開口14においてドアトリム20は一部切欠されて、ワイヤハーネス10を車両ボディ側に導出可能とする。
【0026】
図5〜図6はプロテクタの一実施形態を示し、図5は組立前の状態、図6は組立後の状態を示すものである。
プロテクタ1は合成樹脂製のプロテクタ本体2とプロテクタカバー3とで構成され、本体2とカバー3とは湾曲状の上側の周壁21,22と、周壁21,22に交差して続く基板部23,24とを備え、周壁21,22に固定用のブラケット25と係止手段26とが設けられ、基板部23,24の下端は水平方向に真直に形成され、下端の間にスリット状の下部開口6が構成され、カバー3の下端に前記鍔状ガイド部7と鍔状ガイド部7の一端側(後端側)の誘導部8とが形成されている。
【0027】
本体2の下端部には鍔状ガイド部7と同方向に湾曲した湾曲状ガイド部27が形成され、車両ボディ側へのワイヤハーネス10の湾曲がスムーズ且つ確実に行われるようになっている。本体2の後端部はカバー3の後端部である誘導部8よりも後方にやや長く延長され、その延長部28は誘導部8側にテーパ状に傾斜し、プロテクタ1の後端側の口部14においてワイヤハーネス10を車両ボディ側にスムーズ且つ確実に湾曲可能となっている。
【0028】
鍔状ガイド部7は全長に渡って縦断面湾曲形状に形成され、誘導部8は鍔状ガイド部7の一端部(後端部)を上向きに湾曲させて構成されている。図5,図6ではカバー3の補強用のリブ29を格子状の線で示すことで、鍔状ガイド部7の湾曲形状を分かりやすくしている。
【0029】
カバー3の周壁22は本体2の周壁21の上に重なって位置し、カバー3の後端部において周壁22の後端から鍔状ガイド部7の後端7aがプロテクタ厚さ方向に突出され、鍔状ガイド部7の後端7aは湾曲状の誘導部8を経て鍔状ガイド部7の下端部分7bに続いている。
【0030】
図6でワイヤハーネス10は下部開口6と前部開口13とから外部に導出されているが、前部開口13に続く上向きのハーネス挿通路(図示せず)を周壁22に沿って設けてもよい。プロテクタ1の前寄りの孔部30はワイヤハーネス10の最小屈曲径を規定するループ状の壁部31を構成している。本形態で誘導部8はカバー3の後端部に形成されているが、カバー3の前端部に誘導部8を形成するように設定することも可能である。
【0031】
図7は誘導部8を示す図6の矢視C正面図、図8(a)〜(d)は図7のa−a断面〜d−d断面をそれぞれ示すものである。
プロテクタ本体2の後端側の基板延長部28と周壁21とはカバー3の後端部よりも少し後方に突出し、カバー3の誘導部8と本体2の後端との間にハーネス導出用の後端側の口部14が構成されている。この口部14から図1の如くスライドドア9の全閉時にワイヤハーネス10が車両ボディ側に導出される。誘導部8の後端8aはカバー3の周壁22の後端と同じ高さに位置し、誘導部8の後端8aを起点として縦断面湾曲形状の鍔状ガイド部7が開始されている。
【0032】
図8(a)(図7のa−a断面図)の如く、本体2の後端側の周壁21と基板部23とは直交し、周壁21の先端に少し前方位置でカバー3の基板部24が接している。符号8は誘導部を後方から見たものであり、符号7は鍔状ガイド部、符号28はテーパ状に傾斜した後方延長部である。
【0033】
図8(b)(図7のb−b断面図)の如く、誘導部8の始端側の部分8bは鍔状ガイド部7の一部として縦断面湾曲形状を呈し、図8(c)の如く誘導部8の長さ方向中間部8cにおいても縦断面湾曲形状の鍔状を呈して、基端8aから誘導部8の高さが漸次二次曲線的に低くなり、図8(d)の如く鍔状ガイド部7の水平方向の真直な下端に連続している。
【0034】
鍔状ガイド部7の下端は本体2の基板部23の下端よりも少し上方に位置し、ワイヤハーネス10は常に本体2の基板部23に接しつつ基板部23から鍔状ガイド部7の湾曲状の下面(ガイド面)に沿って湾曲形状に車両ボディ側に導出されている。
【0035】
図8(a)でワイヤハーネス10はプロテクタ1の後端側の口部14からカバー3側に湾曲して図3の如く車両ボディ側に水平に導出され、ステップ上のハーネス固定具12にほぼ真直に続いている。後端側の開口14はハーネス固定具12にほぼ対向し且つ接近して位置している。ワイヤハーネス10の導出部分10aはプロテクタ1と直交する方向に延びている。このようにワイヤハーネス10の導出部分10aが高さ方向に小さな半径で屈曲することがないから、ワイヤハーネスの導出部分10aに無理な曲げ力が作用せず、ワイヤハーネス10の寿命が向上する。本体2側のテーパ状の湾曲ガイド部27(図5参照)はワイヤハーネスの導出部分10aを水平方向にスムーズに湾曲させる。
【0036】
図8(a)の状態からスライドドア9を開くことで、ワイヤハーネスの導出部分10aが図8(b),図8(c),図8(d)の順で誘導部8に沿ってスムーズに下降しつつ鍔状ガイド部7にスムーズ且つ確実に導かれる。スライドドア9の閉じ操作時においては図8(d),図8(c),図8(b)の順でワイヤハーネス10が鍔状ガイド部7から誘導部8にスムーズ且つ確実に案内される。これらにより、ワイヤハーネス10の前後方向の揺動が引っ掛かりなくスムーズに行われる。
【0037】
なお、ハーネス固定具12はステップ上に限らず、車両ボディ11の種々の場所に配置可能であり、何れの場所でもハーネス固定具12がプロテクタ1の後端側のハーネス導出用の口部14と対向する場合に、上記プロテクタ1の誘導部8が有効に作用する。ハーネス固定具12よりもプロテクタ1の下部開口6が上方に位置する場合は誘導部8を設ける必要はない。
【0038】
ハーネス固定具12はワイヤハーネス10を周方向回動自在に支持するものに限らず、ワイヤハーネス10を不動に固定するものであってもよく、軸部17を支点に回動しないものであってもよい。ワイヤハーネス10の周方向の回動機構としては、例えば円形のコルゲートチューブの周溝内に固定具の円弧状の突条を摺動自在に係合させたものや、長円形のコルゲートチューブを固定した回動部材を固定具内で周方向回動自在に支持したもの等が使用される。
【0039】
また、誘導部8の形状は湾曲形状に限らず、テーパ状(直線的な傾斜)とすることも可能である。その場合、テーパ状の誘導部と鍔状ガイド部7の下端との交差部は滑らかに湾曲させてワイヤハーネス10の引っ掛かりを防止する必要がある。誘導部8は二次曲線的な湾曲形状とすることが、ワイヤハーネス10をスムーズに摺接させつつ後端側の口部14に案内したり、後端側の口部14から鍔状ガイド部7にスムーズに案内させる上で好ましい。
【0040】
また、鍔状ガイド部7は縦断面湾曲状ではなくテーパ状(直線的な傾斜)とすることも可能である。また、本体側の湾曲ガイド部27は湾曲形状に限らずテーパ状としたり、湾曲ガイド部27を形成せず、本体2の基板部23をストレートに下端まで延長させることも可能である。湾曲ガイド部27の後端側の延長部28をテーパ状ではなく湾曲状とすることも可能である。湾曲ガイド部27を廃止してテーパ状ないし湾曲状の基板延長部28を形成したり、基板延長部28をテーパや湾曲状でなくストレートとして湾曲ガイド部27を形成したりすることも可能である。
【0041】
また、誘導部8をカバー3ではなく本体2に形成することも可能である。この場合、ワイヤハーネス10はカバー側ではなく本体側に湾曲することとなる。また、形状の簡単なものであれば、本体2とカバー3とを一体に樹脂成形してプロテクタとすることも可能である。また、誘導部8をプロテクタ1の後端部ではなく前端部に設けることも可能である。また、プロテクタ1をスライドドア9ではなく車両ボディ側に垂直に配置することも可能である。この場合、誘導部8から導出されたワイヤハーネス10はスライドドア側に配索される。また、プロテクタ1は垂直ではなく厚さ方向にやや傾斜して配置することも可能である。また、プロテクタ1の下部開口6は水平ではなく、上下方向にやや傾斜して位置させることも可能である。その他、種々の形態をプロテクタに適宜採用可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、例えば給電用ハーネスプロテクタがスライドドアに取り付けられ、給電用ハーネスプロテクタのスリット状の開口からワイヤハーネスが車両ボディ側に配索され、スリット状の開口よりも車両ボディ側のハーネス固定部が高い位置にある場合に、スライドドアの例えば全閉時にハーネス誘導用の口部がハーネス固定部と同程度の高さに位置し、ワイヤハーネスが高さ方向に小さな径で屈曲することがなくなり、ワイヤハーネスに無理な曲げ力が作用しなくなるから、スライドドアの繰り返し開閉によるワイヤハーネスの傷みや永久変形等が防止され、スライドドアへの給電の信頼性が向上する。。また、スライドドアを全閉から開く際に、ワイヤハーネスがハーネス誘導部で拾われて引っ掛かりなくスムーズに鍔状ガイド部に案内されるから、これによってもワイヤハーネスに無理な力が作用せず、ワイヤハーネスの寿命が高まり、スライドドアへの給電の信頼性が向上する。
【0043】
また、例えばスライドドアの全閉時にワイヤハーネスがハーネス導出用の口部においてプロテクタ基板部の延長部に接することで、ワイヤハーネスの水平方向の湾曲が安定して確実に行われるから、スライドドアの繰り返し開閉によるワイヤハーネスの傷み等が防止され、スライドドアへの給電の信頼性が向上する。
【0044】
請求項2記載の発明によれば、スライドドアの全閉又は全開時にプロテクタ基板部の湾曲ないし傾斜した延長部によってワイヤハーネスがハーネス誘導部側に(水平方向に)スムーズに且つ無理なく屈曲して案内されるから、ワイヤハーネスに無理な曲げ力が作用せず、スライドドアの繰り返し開閉によるワイヤハーネスの傷み等が防止され、スライドドアへの給電の信頼性が向上する。
【0045】
請求項3記載記載の発明によれば、スライドドアの開閉時にワイヤハーネスがスリット状の開口においてプロテクタ基板部の湾曲ないし傾斜した部分によって鍔状ガイド部側に案内されて、鍔状ガイド部に沿うワイヤハーネスの湾曲が安定して確実に行われるから、スライドドアの繰り返し開閉によるワイヤハーネスの傷み等が防止され、スライドドアへの給電の信頼性が向上する。
【0046】
請求項4記載の発明によれば、プロテクタカバーに鍔状ガイド部とハーネス誘導部とを樹脂成形で容易に且つ正確に形成することができ、鍔状ガイド部とハーネス誘導部との作用効果を確実に発揮させることができる。
【0047】
請求項5記載の発明によれば、例えば給電用ハーネスプロテクタがスライドドアに取り付けられ、給電用ハーネスプロテクタのスリット状の開口からワイヤハーネスが車両ボディ側に配索され、スリット状の開口よりも車両ボディ側のハーネス固定部が高い位置にある場合に、スライドドアの例えば全閉時にハーネス誘導用の口部がハーネス固定部と同程度の高さに位置し、ワイヤハーネスが高さ方向に小さな径で屈曲することがなくなり、ワイヤハーネスに無理な曲げ力が作用しなくなるから、スライドドアの繰り返し開閉によるワイヤハーネスの傷みや永久変形等が防止され、スライドドアへの給電の信頼性が向上する。
【0048】
また、請求項6記載の発明によれば、スライドドアを全閉から開く際に、ワイヤハーネスがハーネス誘導部で拾われて引っ掛かりなくスムーズに鍔状ガイド部に案内されるから、スライドドアの繰り返し開閉によるワイヤハーネスの傷み等が防止され、スライドドアへの給電の信頼性が向上する。
【0049】
請求項7記載の発明によれば、プロテクタのハーネス導出用の口部からハーネス固定部までのワイヤハーネスの長さ(露出長さ)が最短の長さに規定されるから、ワイヤハーネスの弛みを生じることがなく、スライドドアと車両ボディとの間へのワイヤハーネスの挟み込みや外部とのワイヤハーネスの干渉等が確実に防止され、これらによりスライドドアへの給電の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給電用ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造の一実施形態におけるスライドドア閉時の状態を示す斜視図である。
【図2】 同じくハーネス配索構造のスライドドア開時の状態を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A相当断面図である。
【図4】図2のB−B相当断面図である。
【図5】給電用ハーネスプロテクタの一実施形態を示す組立前の状態の分解斜視図である。
【図6】同じく給電用ハーネスプロテクタの組立状態を示す斜視図である。
【図7】図6の矢視C要部正面図である。
【図8】(a)は図7のa−a断面図、(b)は図7のb−b断面図、(c)は図7のc−c断面図、(d)は図7のd−d断面図である。
【図9】従来の給電用ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造の一形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 給電用ハーネスプロテクタ
2 プロテクタ本体
3 プロテクタカバー
6 スリット状の開口
7 鍔状ガイド部
8 ハーネス誘導部
9 スライドドア
10 ワイヤハーネス
11 車両ボディ
12 ハーネス固定部
14 ハーネス導出用の口部
23 基板部(プロテクタ基板部)
28 延長部
Claims (7)
- ワイヤハーネスを屈曲させつつ収容し、スリット状の開口から導出させる給電用ハーネスプロテクタにおいて、該開口に沿って縦断面湾曲状ないし傾斜状の鍔状ガイド部が形成され、該鍔状ガイド部の端部に、漸次高さ方向に湾曲ないし傾斜したハーネス誘導部が形成され、該ハーネス誘導部に対向してプロテクタ基板部が開口長手方向に延長され、この延長部と該ハーネス誘導部との間において、該ハーネス誘導部に隣接して該開口に続くハーネス導出用の口部が形成されたことを特徴とする給電用ハーネスプロテクタ。
- 前記延長部がハーネス導出方向の前記ハーネス誘導部側に湾曲ないし傾斜したことを特徴とする請求項1記載の給電用ハーネスプロテクタ。
- 前記プロテクタ基板部が前記スリット状の開口に沿って前記鍔状ガイド部と同方向に湾曲ないし傾斜したことを特徴とする請求項1又は2記載の給電用ハーネスプロテクタ。
- プロテクタ本体とプロテクタカバーとで構成され、該プロテクタカバーに前記鍔状ガイド部とハーネス誘導部とが形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の給電用ハーネスプロテクタ。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載の給電用ハーネスプロテクタをスライドドアと車両ボディとの何れか一方に配置し、何れか他方にハーネス固定部を配置し、該ハーネス固定部と同じ高さに前記ハーネス導出用の口部を位置させ、該スライドドアの全閉ないし全開位置で該口部から該ハーネス固定部に前記ワイヤハーネスを水平に導出させたことを特徴とする給電用ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造。
- 前記スリット状の開口が前記ハーネス固定部よりも低く位置し、前記スライドドアが前記車両ボディから離間した全開時に前記ワイヤハーネスが高さ方向に湾曲しつつ該開口から導出され、該スライドドアが該車両ボディに接近する全閉時に前記ハーネス導出用の口部から該ハーネス固定部に該ワイヤハーネスが水平に導出されることを特徴とする請求項5記載の給電用ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造。
- 前記スライドドアの全閉時に前記ハーネス導出用の口部と前記ハーネス固定部とが接近して対向し、前記ワイヤハーネスが該口部から直線状に導出されることを特徴とする請求項5又は6記載の給電用ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造。
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