JP2006347525A - 常時給電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両ボディ側のハーネス固定部からスライドドア側のハーネス収納用のプロテクタまでの水平距離を短く設定した場合でも、プロテクタを肥大化させずにワイヤハーネスの余長を確実に且つスムーズに吸収させる。
【解決手段】スライド構造体41に設置されるプロテクタ11と、プロテクタ内のハーネス固定部12から屈曲しつつ固定構造体47に向けて導出されるワイヤハーネス13とを備える常時給電装置10で、ハーネス固定部12がスライド構造体開き方向に位置し、ワイヤハーネス13がハーネス固定部からスライド構造体閉じ方向に配索されて、スライド構造体閉じ時に略ループ状に屈曲するようにした。固定構造体側にワイヤハーネス13を導出させるプロテクタ11’の開口部19の近傍にハーネス支持用の突部22を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のスライドドア等のスライド構造体に搭載されるプロテクタを備え、車両ボディ等の固定構造体から電源や電気信号等を受給する常時給電装置に関するものである。
図8〜図9は従来の常時給電装置の一形態を示すものである(例えば特許文献1参照)。
この給電装置50は、自動車のスライドドア41に配設され、ワイヤハーネス43を屈曲自在に収容する合成樹脂製のプロテクタ42と、プロテクタ内でワイヤハーネス43を上向きに付勢する金属製の板ばね44とを備えたものである。
プロテクタ42はプロテクタベース(符号42で代用)とプロテクタカバー(図示せず)とで構成され、プロテクタベースとプロテクタカバーはそれぞれ対向する垂直な基壁51と外周の周壁52とを有し、プロテクタカバーは係止手段でプロテクタベースに係止され、プロテクタベースがボルト56や係止クリップでスライドドア41のパネルに固定されている。
板ばね44の下端部がワイヤハーネス43と共にプロテクタ42の前端下部側のハーネス固定部55に固定され、板ばね44の先端側がワイヤハーネス43を摺接自在に支持している。板ばね44の先端には合成樹脂製のキャップ49が装着され、キャップ49でワイヤハーネス43が安定に支持される。
ワイヤハーネス43は複数本の電線43aを合成樹脂製のコルゲートチューブ43bで覆って構成され、コルゲートチューブ43bの前端下部がプロテクタ42にテープ巻き等で固定されている。コルゲートチューブ43bは凹溝と凸条とを交互に有して良好な屈曲性を発揮する。
ワイヤハーネス43の一方の電線部分43aがプロテクタ42の前部から導出されてスライドドア側の補機に接続される。ワイヤハーネス43の他方のコルゲートチューブ部分43bはプロテクタ42の長形の下部開口45から渡り空間46(図9)を経て車両ボディ47のステップ48側のハーネス固定具(回転クランプないしハーネス固定部)53にかけて揺動自在に配索され、他方の電線部分(図示せず)はハーネス固定具53を経て車両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続されている。プロテクタ42は合成樹脂製のドアトリム(図示せず)で覆われて隠され、ドアトリムの下端の開口からワイヤハーネス43が車両ボディ側に導出される。
渡り空間(渡り部)46においてワイヤハーネス43内の電線43aが比較的剛性の高く且つ防水性の高いコルゲートチューブ43bによって外部との干渉や水滴や塵等から安全に保護されている。ハーネス固定具53はスライドドア41の開閉に伴うワイヤハーネス43の揺動時の捩れを吸収する。
図8はスライドドア41の全閉状態、図9は同じく全開間近の状態をそれぞれ示している。スライドドア41の全閉状態でワイヤハーネス43は後方へ引っ張られ、スライドドア41の全開状態でワイヤハーネス43は前方へ引っ張られ、特にスライドドア41の半開状態でワイヤハーネス43は下向きに弛もうとするが、板ばね44で上向きに付勢されて弛み(余長)が吸収され、垂れ下がりによる挟み込み等が防止される。
特開2002−17032号公報(第4頁、図4〜図5)
しかしながら、上記従来の常時給電装置にあっては、図10(正面図)、図11(平面図),図12(側面図)にスライドドア41の全閉時(右側の図)と全開時(左側の図)におけるワイヤハーネス43の配索状態の説明図をそれぞれ示す如く、例えば車両ボディ47の剛性を高めるために補強メンバ(図示せず)を入れてハーネス固定具53の搭載位置が制限されることで、スライドドア41の開閉ストローク量に対して車両ボディ側のハーネス固定具53からスライドドア全閉時のプロテクタ42(正確にはプロテクタ42のハーネス屈曲角度規制用の環状壁16の中心位置)までの水平距離L’を短く設定しなければならない場合に、スライドドア全開時(左側の図)のワイヤハーネス長さを基準にスライドドア全閉時(右側の図)のワイヤハーネス長さを設定すると、スライドドア全閉時におけるワイヤハーネス43の余長(弛み)が大きくなり、余長を吸収するために板ばね44を長く且つ強くしてコストアップしたり、プロテクタ42(図8)を高さ方向に大型化せざるを得ず、場合によってはプロテクタ42の搭載可能スペース20(図9)を越えてしまい、スライドドア41へのプロテクタ42の取付ができなくなるといった問題を生じた。図10〜図12においてはプロテクタ42に代えてプロテクタの搭載可能スペース20を鎖線で示している。
また、図10の左側の図のようにスライドドア全開時にワイヤハーネス43がプロテクタ42の環状壁16の周囲に巻き付くように位置するので、ワイヤハーネス43の全長が長くなりやすく、また、ワイヤハーネス43や板ばね44が小径に屈曲することで、ワイヤハーネス43や板ばね44の屈曲耐久性が低下し兼ねないという懸念もあった。
また、車両ボディ側のハーネス固定具53がステップ(スカッフプレート)48の奥側(車両ボディ47の内側深く)に配置された場合や、スライドドア41の全閉時にプロテクタ42がハーネス固定具53に接近して低く配置された場合等においては、スライドドア41の全閉時(車両走行時)にワイヤハーネス43がスカッフプレート48に干渉して異音や摩耗等を生じ兼ねないという懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、車両ボディ側のハーネス固定具からスライドドア全閉時のプロテクタまでの水平距離を短く設定した場合でも、プロテクタの高さ方向の肥大化を防ぐことができ、しかも、板ばねの長さや強さをアップさせずに低コスト化を図ることができ、さらに、スライドドア全開時のワイヤハーネスや板ばねの屈曲耐久性を向上させることができ、加えて、ハーネス固定具やプロテクタのレイアウトの変更によってもワイヤハーネスが車両ボディ側に干渉することのない常時給電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る常時給電装置は、スライド構造体に設置されるプロテクタと、該プロテクタ内のハーネス固定部から屈曲しつつ固定構造体に向けて導出されるワイヤハーネスとを備える常時給電装置において、前記ハーネス固定部がスライド構造体開き方向に位置し、前記ワイヤハーネスが該ハーネス固定部からスライド構造体閉じ方向に配索されて、スライド構造体閉じ時に前記プロテクタ内で略ループ状に屈曲することを特徴とする。
上記構成により、スライド構造体の全閉時にワイヤハーネスがプロテクタ内で略ループ状(完全な環状ではなく周上の一部が開いた形状)に屈曲しつつ固定構造体にかけてスライド構造体開き方向に引っ張られる。ワイヤハーネスが略ループ状に屈曲することで、プロテクタ内にワイヤハーネスが省スペースで収容され、スライド構造体全閉時におけるプロテクタ搭載可能スペースが縮小される。ワイヤハーネスのループ状部分が拡径することで、ワイヤハーネスの余長(弛み)が吸収される。固定構造体のハーネス支持部からプロテクタまでのスライド構造体開閉方向の距離が短く設定された場合でも、ワイヤハーネスの余長が確実に吸収される。余長吸収はばね部材に限らず、ワイヤハーネス自体の剛性(ばね性)によっても行わせることができる。また、スライド構造体の全開時にワイヤハーネスがプロテクタ内で従来のように折り返し方向に小さな屈曲半径で配索されることなく、従来よりも大きな半径で屈曲しつつスライド構造体閉じ方向に素直に配索されるから、ワイヤハーネスに無理な曲げ応力がかからないと共に、ワイヤハーネスの短縮化が可能となる。スライド構造体の開閉に伴ってワイヤハーネスはプロテクタと固定構造体側のハーネス固定部(固定具)との間で揺動する。
請求項2に係る常時給電装置は、請求項1記載の常時給電装置において、前記ハーネス固定部からばね部材がスライド構造体閉じ方向に延設されたことを特徴とする。
上記構成により、プロテクタ内でばね部材がワイヤハーネスに沿って配置され、スライド構造体全閉時にワイヤハーネスのループ状部がばね部材で拡径方向に付勢されて確実に余長吸収される。ばね部材はワイヤハーネスをハーネス固定部を支点としてスライド構造体開き方向に付勢する。スライド構造体全閉時にワイヤハーネスが従来よりも略ループ状に小径に屈曲することで、ばね部材は従来よりも短縮化される。スライド構造体全開時には、ばね部材が同様にハーネス固定部を支点としてワイヤハーネスを大きな屈曲半径で拡径方向(正確にはスライド構造体開き方向)に付勢して余長を確実に吸収する。ワイヤハーネスはばね部材で付勢されつつ大きな半径で滑らかに湾曲して固定構造体側のハーネス支持部に向けて引っ張られる。ばね部材としてはワイヤハーネスの屈曲内側面に接する板ばねやハーネスに外挿されるコイルばね等が好ましい。
請求項3に係る常時給電装置は、請求項1又は2記載の常時給電装置において、前記ハーネス固定部のスライド構造体閉じ方向に隣接して前記プロテクタ内に屈曲角規制用の環状壁が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスがプロテクタ内でスライド構造体全閉時に環状壁の外側に沿って略ループ状に位置し、スライド構造体全閉時にハーネス固定部で環状壁に接し、環状壁から拡径方向に離間しつつプロテクタから固定構造体側に導出される。スライド構造体の急激な開閉時にワイヤハーネスやばね部材が環状壁に接してそれ以上の小径な屈曲が阻止される。
請求項4に係る常時給電装置は、請求項1〜3の何れかに記載の常時給電装置において、前記固定構造体側にワイヤハーネスを導出させる前記プロテクタの開口部の近傍にハーネス支持用の突部が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、スライド構造体の全閉間近から全閉にかけて、プロテクタの開口部から固定構造体側のハーネス固定部(固定具)に導出されたワイヤハーネスがドア閉じ方向に引っ張られつつ突部に沿って上向きに摺接して乗り上がり、一段高い位置に支持される。スライド構造体の半開時にプロテクタは例えばハーネス固定部(固定具)に対向し、ワイヤハーネスは突部よりもドア閉じ方向に位置しており、スライド構造体の全閉間近においてワイヤハーネスが突部に高さ方向に摺接し、全閉時に突部に乗り上げて支持される。例えばスライド構造体側のプロテクタと固定構造体側のハーネス固定部(固定具)とが高さ方向に近接して配置されたり、ハーネス固定部(固定具)が固定構造体の奥側に配置された場合でも、上記作用によってワイヤハーネスと固定構造体側との干渉が防止される。
請求項5に係る常時給電装置は、請求項4記載の常時給電装置において、前記突部が、ハーネス案内用の傾斜面と、該傾斜面に続くハーネス支持用の傾斜面とを有することを特徴とする。
上記構成により、スライド構造体の全閉間近において先ずワイヤハーネスがハーネス案内用の傾斜面に沿って上向きに摺接し、次いでハーネス案内用の傾斜面からハーネス支持用の傾斜面にスムーズに乗り上がって支持される。この際、ワイヤハーネスはプロテクタから固定構造体側のハーネス固定部にかけて引っ張られているから、傾斜面であってもワイヤハーネスが突部から脱落することはない。スライド構造体を全閉から開く際に、ワイヤハーネスはハーネス支持用の傾斜面に沿ってスムーズに下降し、突部に対してスライド構造体の閉じ方向にワイヤハーネスが位置する。案内用の傾斜面や支持用の傾斜面はテーパ状(平面状)であっても湾曲状であってもよい。案内用の傾斜面はテーパ状(平面状)で、支持用の傾斜面は湾曲状であることが好ましい。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、固定構造体のハーネス支持部からプロテクタまでのスライド構造体開閉方向の距離が短く設定された場合でも、スライド構造体の全閉時にワイヤハーネスの余長が小さなスペースで確実に吸収されるから、プロテクタの小型化が達成され、従来、スペース上の問題で搭載が困難であった車両等にも常時給電装置を搭載できるようになり、車両等の商品価値が向上する。また、スライド構造体の全開時にワイヤハーネスが従来のようにプロテクタ内で小径に巻き付くように屈曲することなく、大きな半径で素直に配索されるから、ワイヤハーネスの屈曲耐久性が向上すると共に、ワイヤハーネスの全長の短縮化が可能となり、ワイヤハーネスのコスト低減が図られる。
請求項2記載の発明によれば、スライド構造体の全閉時から全開時にかけてばね部材でワイヤハーネスの余長を確実に吸収することができるのは勿論のこと、スライド構造体の全閉時に短いばね部材でばね力の余裕を持ってワイヤハーネスを支持することができるから、ばね部材のコスト低減が図られると共に、ばね荷重の設定作業が容易化され、さらにスライド構造体の全開時にばね部材が大きな半径で屈曲することで、ばね部材の屈曲耐久性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、プロテクタの環状壁に沿ってワイヤハーネスやばね部材の過大な屈曲が阻止されることで、ワイヤハーネスやばね部材の屈曲耐久性が向上する。
請求項4記載の発明によれば、スライド構造体側のプロテクタと固定構造体側のハーネス固定部とが高さ方向に近接して配置されたり、ハーネス固定部が固定構造体の奥側に配置された場合でも、スライド構造体の全閉時にワイヤハーネスが突部で持ち上げられて垂れ下がりが防止されるから、ワイヤハーネスと固定構造体(車両ボディ)側との干渉が防止され、例えば車両走行中の異音やワイヤハーネスの摩耗等が防止され、車両の品質と常時給電の信頼性が向上する。
請求項5記載の発明によれば、スライド構造体の全閉時にワイヤハーネスが突部の案内用の傾斜面に沿ってスムーズにハーネス支持用の傾斜面に乗り上がることで、ワイヤハーネスの持ち上げ支持がスムーズ且つ確実に行われ、しかもスライド構造体の開き時にワイヤハーネスが引っ掛かりなくハーネス支持用の傾斜面からスムーズに離脱することで、ワイヤハーネスの振れ等が防止され、スライド構造体の開き操作とワイヤハーネスの揺動がスムーズに行われる。
図1〜図2は、本発明に係る常時給電装置の一実施形態を示すものである。図1はスライドドアの全閉時、図2はスライドドアの全開間近の状態をそれぞれ示している。従来と同じ構成部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この常時給電装置10は、ワイヤハーネス13を収容する合成樹脂製のプロテクタ11と、プロテクタ後半のハーネス固定部12からプロテクタ11の前半部に向けて屈曲して配索されたワイヤハーネス13と、ハーネス固定部12から前向きに延設されてワイヤハーネス13を上向きに付勢する金属製の板ばね(ばね部材)14とを備え、図1のスライドドア(スライド構造体)41の全閉時にプロテクタ内でワイヤハーネス13を下向きに略ループ状に屈曲させ、図2のスライドドア41の全開時にプロテクタ内でワイヤハーネス13を略山型に湾曲させるようにしたものである。
図1の如く、プロテクタ11はプロテクタベース(符号11で代用)と図示しないプロテクタカバーとで構成され、プロテクタ11の後半部ないし中央寄りにおいて垂直な基壁15に環状壁16が設けられ、環状壁16の後端側に板ばね14の基端部(付け根部)がねじ締めや圧入等の固定手段で固定され、板ばね14は環状壁16の上方を斜めに前方に向けて延び、板ばね14の先端に装着した合成樹脂製のキャップ49がプロテクタ11の前半部に達している。プロテクタ11の後半の下部開口19は斜め上向きに切欠してスライドドア全閉時にワイヤハーネス13を車両ボディ側にスムーズに導出させるようにすることが好ましい。板ばね14はワイヤハーネス13を上向きに付勢しつつ少し下向き(水平より上向き)に撓んでいる。板ばね14は自由状態で(ワイヤハーネス13の負荷を解除すれば)真直に立ち上がる。
板ばね14の基端部の外側にハーネス固定部12が位置し、板ばね14はワイヤハーネス13と環状壁16との間に位置している。ハーネス固定部12は例えばワイヤハーネス外周の合成樹脂製のコルゲートチューブ13bを保持固定する矩形筒状の部材でもよく、あるいは従来例で示した板状の部材(図5の符号55)にワイヤハーネス13をテープ巻き等で固定するものであってもよい。ハーネス固定部12に前記ばね固定手段を一体的に設けてもよい。
なお、明細書で「前後」とはスライドドア41の前後すなわち車両の前後を意味している。図1のスライドドア41は車両の左側のドアであり、前方にスライド式に閉じ、後方にスライド式に開く。スライドドア41の開き開始直後にスライドドア41は車両ボディ側のガイドレール(図示せず)に沿ってドア開口部から外側に離間して車両ボディ(固定構造体)47の外壁面に平行に位置する。これらスライドドア41の構造は従来と同様である。
図1のスライドドア41の全閉状態で、ワイヤハーネス13の外周のコルゲートチューブ13bがプロテクタ11の環状壁16の外側に固定され、ワイヤハーネス13の内側(前側)に板ばね14が位置し、板ばね14の内側(前側)に環状壁16が位置している。ハーネス固定部12からワイヤハーネス13の電線部分13aがプロテクタ11の後端側の狭い開口17から外部に導出されてスライドドア内の補機等にコネクタ接続されている。
電線導出用の開口17はプロテクタ11の後端側に限らず、プロテクタ11の基壁15に貫通して設けたり、あるいは電線部分13aをコルゲートチューブ13bに沿って折り返して上部の周壁18の開口(図示せず)から導出させることも可能である。コルゲートチューブ13bと複数本の電線13aでワイヤハーネス13が構成されている。
ワイヤハーネス13は板ばね14で支持されつつプロテクタ11の前半で下向きに湾曲してプロテクタ11の下端の長形の開口19から導出され、合成樹脂製のドアトリム(図示せず)の下部開口を経て後方に引っ張り気味に延長されて車両ボディ47のステップ4
8側のハーネス固定具(回転クランプないしハーネス固定部)53に達している。ハーネス固定具53は必ずしもステップ48に配置されるとは限らない。ハーネス固定具53は合成樹脂で形成され、アウタ部材(符号53で代用)の内側にインナ部材(図示せず)を回動自在に保持し、インナ部材にワイヤハーネス13のコルゲートチューブ13bを固定したものである。
図1のスライドドア41の全閉状態でワイヤハーネス13をプロテクタ内で略ループ状(完全なループにはなっていない状態)に屈曲させたことで、ワイヤハーネス13が長くともプロテクタ内に省スペースで収容することができると共に、ワイヤハーネス13を従来の図7におけるよりも短い板ばね14で上向きに確実に付勢して余長(弛み)を吸収することができる。図1でワイヤハーネス13のループ状部を符号13cで示す。
図3(正面図),図4(平面図)にスライドドア41の全閉時と全開時における常時給電装置10のワイヤハーネス13の配索状態の説明図をそれぞれ示す如く(側面図は従来の図9と同じであるので図示を省略する)、スライドドア全閉時における車両ボディ側のハーネス固定具53からプロテクタ11(図3)の中心までの水平距離Lは従来の図7の距離L’よりも短く設定されており、その状態において図3の右側の図の如くスライドドア全閉時にワイヤハーネス13のループ状部13cはスライドドア内の従来(図7)と同形状のプロテクタ搭載スペース20に余裕を持って収まっている。
従来の図7の形態に較べて図3の右側のスライドドア全閉時にワイヤハーネス13が環状壁16の下側を通って車両ボディ側に導出されるから、プロテクタ搭載スペース20が上方のみならず上部後方(図で左側)においても省スペース化され、プロテクタ11(図3)の小型化が可能となっている。一例として図3におけるハーネス固定具53から環状壁16の中心までの水平距離Lは、従来の図7における水平距離L’の0.8倍程度である。
図1のスライドドア全閉状態からスライドドア41を後方にスライドさせて開くことで、図2及び図3の左側の図の如く、プロテクタ11内でワイヤハーネス13が板ばね14で上向きに付勢された状態で、図1の略ループ状から略山型状に変化しつつ、車両ボディ側のハーネス固定具53を支点に後方に揺動して前向きに引っ張られる。図2,図3でワイヤハーネスの山型状部を符号13dで示す。
図3の左側の図の如くスライドドア全開時のワイヤハーネス13の頂部13eの位置(高さ)はスライドドア全閉時(右側の図)のワイヤハーネス13の頂部13eの位置(高さ)よりも少し低く、板ばね14はスライドドア全閉時よりも少し大きく下向きに撓む。スライドドア半開時(図示せず)におけるワイヤハーネス13の頂部13eの位置はスライドドア全閉時(右側の図)と同程度である。スライドドア全閉時と半開時においてワイヤハーネス13の頂部13eをプロテクタ11の外周壁18(図1)の内面に当接させてもよい。
図3のスライドドア全開時(左側の図)においては、ワイヤハーネス13が環状壁16の後端側から上向きに前方に大きな半径で湾曲してプロテクタ外に導出されるから、従来の図7の左側の図のようにワイヤハーネス13が環状壁16の周囲に巻き付くように小さな半径で屈曲することがなく、ワイヤハーネス13及び板ばね14の曲げ応力が小さくて済み、ワイヤハーネス13及び板ばね14の屈曲耐久性が向上し、且つ板ばね14のヘタリが防止される。また、ワイヤハーネス13が環状壁16に巻き付かない分、ワイヤハーネス13の全長を短く設定することができるから、ワイヤハーネス13のコスト低減が図られる。
また、図3の如くスライドドア全閉時と全開時とで板ばね14の変位量が従来の図7に
おける板ばねの変位量に較べて変動が少なく、且つ変位量が小さいから、従来に較べて板ばね14のセット荷重の設定が容易で、スライドドア半開(図示せず)での板ばね14のセット荷重及びスライドドア全閉・全開での板ばね14のセット荷重を任意の値に設定することができ、板ばね14の低コスト化とハーネス余長吸収の信頼性の向上と板ばね14の荷重設定作業の簡単化が図られる。
なお、上記実施形態においては、ワイヤハーネス13の付勢に板ばね14を用いたが、板ばね14に代えてコイル状のばね(図示せず)をワイヤハーネス13の外周に装着することも可能である。この場合、コルゲートチューブ13bに代えてウレタンチューブやビニルチューブ等といった他の保護チューブを用いたり、保護チューブを用いずに複数本の電線をテープ巻き等で結束させて使用することも可能である。あるいは何らばね部材を用いずに、ワイヤハーネス13のコルゲートチューブ13b等の保護チューブ等の剛性を利用した復元性で自ら上向きに余長吸収するように略ループ状や略山型状に拡径させることも可能である。
また、上記実施形態においては、車両の左側のスライドドア41に常時給電装置10を配置したが、車両の右側のスライドドアに左右勝手違い(対称)の常時給電装置を配置することも可能である。また、上記実施形態においては、スライドドア41を前方にスライドさせて閉め、後方にスライドさせて開けたが、スライドドアを後方にスライドさせて閉め、前方にスライドさせて開ける形態の場合は、図1〜図2の常時給電装置10を前後反転させてスライドドアに取り付けることで(図3を表裏反転させて見た状態となる)、上記同様の作用効果を得ることができる。
図3においてスライドドア41の前後の方向性に関係なく常時給電装置10の構成を表現すれば、プロテクタ11内でワイヤハーネス13が環状壁16のスライドドア開き方向の端部に固定され(ハーネス固定部12がスライドドア開き方向に位置し)、ハーネス固定部12からワイヤハーネス13がスライドドア閉じ方向に向けて配索され、プロテクタ11内で板ばね14がスライドドア閉じ方向を向いて配置され、ワイヤハーネス13が板ばね14で上向きに付勢された形態となる。
板ばね14は環状壁16のスライドドア開き方向の端部に固定されている(ばね固定部21がスライドドア開き方向に位置している)が、例えば板ばね14をばね固定部21から下向きに配置し、環状壁16に沿って図3のハーネス支持キャップ49の位置まで延長させることも可能である。但しこの場合は板ばねが長くなるので、図3の板ばね14の構成がベストと言える。
ハーネス支持キャップ49はワイヤハーネス13を安定に支持するためのものであるが、例えば板ばね14の先端部をキャップ状に加工してワイヤハーネス13との摺動を滑らかに行うようにすれば、キャップ49は不要となる。また、プロテクタ11の環状壁16はスライドドア41を急激に閉めた際に板ばね14やワイヤハーネス13の最小屈曲径を規制するが、通常の使用状態では必ずしも必須のものとは限らない。
上記常時給電装置10は車両のスライドドア41に限らず、例えば工作機械等のスライドドア等といった種々のスライド構造体に適用可能である。スライド構造体をスライド自在に配置する側の車両ボディ47や工作機械本体等は固定構造体と呼称することができる。常時給電装置10をスライド構造体に縦置きではなく横置き(水平)に配置することも可能である。
また、上記常時給電装置10をスライド構造体ではなく車両ボディ47等の固定構造体に横置き(水平)に搭載することも可能である。この場合、プロテクタ11のハーネス固定部12側の開口17から導出されたハーネス部分13aが車両ボディ47側のワイヤハ
ーネス(図示せず)に接続され、プロテクタ11の長形の開口19から導出されたハーネス部分が渡り部を経てスライドドア41側に配索されてドアハーネスや各補機等に接続される。
また、合成樹脂製のプロテクタ11を廃止して、例えばスライドドア41のドアパネルに凹部(図示せず)を設け、凹部内にワイヤハーネス13を収容すると共に板ばねを配設し、凹部をドアトリムの内壁面で覆って封止したり、ドアトリムに凹部(図示せず)を設けてドアパネルの表面で封止したりすることも可能である。ドアパネルの凹部とドアトリムの内壁面あるいはドアパネルの表面とドアトリムの凹部とでプロテクタ(図示せず)が構成される。但しこの場合は、プロテクタ11を用いたユニット構造と異なり、スライドドア41へのワイヤハーネス13や板ばね14の組付に多くの工数を必要とする。上記した各形態は常時給電装置としてのみならずワイヤハーネスの配索構造としても有効なものである。
図5は、上記実施形態の常時給電装置10をスライドドア41に配置すると共に、車両ボディ47側のハーネス固定具53をステップであるスカッフプレート48の奥側に配置して、スライドドア41を全閉にした状態を示すものである。図5の状態は、プロテクタ11とハーネス固定具53とを高さ方向に接近させて配置した状態(望むべくはもう少し高い位置にあるプロテクタ11をそれよりも低く配置した状態)にも類似する。図5で右側が車両前方、左側が車両後方である。スライドドア41は車両前方に向けて閉止される。
プロテクタ11のプロテクタカバー11bはプロテクタベース11aよりも下部開口19の後半部19aにおいて一廻り小さく形成され、プロテクタベース11の垂直な基壁15の一部がドアインナパネルとドアトリム(図示せず)との間で露出している。下部開口19の後半部19aと基壁15の露出部分とは斜め上向きに傾斜している。ドアインナパネルにプロテクタベース11a側のブラケット57が固定されている。
ワイヤハーネス13はプロテクタ11内で略ループ状(不完全ループ状)に屈曲され、ワイヤハーネス13の一方が環状壁16の後端側のハーネス固定部12で固定されつつ、プロテクタ11の上方からスライドドア41内に導出され、ワイヤハーネス13の他方が下部開口(開口部)19の後半部を経て、スカッフプレート48の奥側に位置するハーネス固定具53に配索されている。
プロテクタ11のハーネス固定部12は例えばコルゲートチューブ13bの周方向の凹溝を係合させる複数のリブ等で構成される。下部開口19はプロテクタ11の前端から後端まで長形に連続していることは言うまでもない。図5で符号14は板ばね、49は支持キャップをそれぞれ示している。本例で常時給電装置10はプロテクタ11と板ばね14とハーネス固定具53とを含むものでもある。
本例のハーネス固定具53は、分割可能な合成樹脂製のアウタクランプ(アウタ部材)53aと、アウタクランプ内に回動自在に保持された略球状の分割可能なインナクランプ(インナ部材)53bとで構成され、インナクランプ53bはワイヤハーネス13のコルゲートチューブ13bの周方向の凹溝に係合するリブを有している。ワイヤハーネス13はインナクランプ53bから複数本の電線13fとして車両ボディ側に導出される。アウタクランプ53aは車両ボディ側に垂直なピンを支点に水平方向揺動自在に支持されることが好ましい。
図5の配置例ように、車両ボディ側のハーネス固定具53をスカッフプレート48の奥側に配置したり、あるいは、プロテクタ11とハーネス固定具53とを高さ方向に接近させて配置した場合には、ワイヤハーネス13がプロテクタ11の前方から後方にかけて下向きに屈曲配索されている関係で、スカッフプレート48とワイヤハーネス13とが干渉しやすくなるという懸念がある。両者13,48が干渉した場合には、車両走行中の異音や振動による摩耗といった問題を生じ兼ねない。
そこで、図6の実施形態の常時給電装置10’に示すように、プロテクタ11’の下部開口19の後半部19aにおいて、下部開口19の高さ方向近傍で、プロテクタベース11aの基壁15にハーネス支持用の突部22を設け、スライドドア41の全閉時に突部22でワイヤハーネス13を持ち上げて支持するようにする。突部22は基壁15の露出部分において上向きの傾斜辺15aの下端(傾斜辺15aと水平辺15bとの交差部)から傾斜辺15aに沿ってほぼ平行に配置されている。突部22はプロテクタベース11aに一体に樹脂成形される。スライドドア41の全閉時に突部22のやや車両後方において車両ボディ47内にハーネス固定具53が位置している。
突部22は、図7(a)〜(c)にも示す如く、前側の傾斜面(第一の傾斜面)23と、前側の傾斜面23に続く上側の傾斜面(第二の傾斜面)24とを有している。前側の傾斜面23はほぼ垂直な面であり、プロテクタベース11aの基壁15の内面から後方且つ斜め上向きにテーパ状に立ち上げられて上側の傾斜面24に交差して続いている。図7(a)は正面図、図7(b)は平面図(上面図)、図7(c)は左側面図である。
上側の傾斜面24は断面湾曲(円弧)形状に形成され、突部22の高さ方向ほぼ中央位置を始点として突部22の頂部25まで湾曲状に続いている。図7(c)の如く頂部25は突部22の幅方向中央に位置し、頂部25から基壁15(図6)の内面にかけて裏側の傾斜面26と垂直面27で続いている。図7(b)の如く頂部25は尾根(稜線)状に突部22の長手方向に続いている。上側の傾斜面24の下側には垂直面28が続き、突部22の下端部には全長に渡って(前側の傾斜面23においても)小径な断面円弧状の湾曲面29が形成されている。湾曲面29は前側の傾斜面23と中間の垂直面28と平坦な下面(底面)30とにそれぞれ接線方向に続いている。
図6のスライドドア41の全閉時に(スライドドア41が全閉直前から図6で右側に移動して全閉になる間において)、ワイヤハーネス13は突部22の前側の傾斜面23に沿って上向きに摺動案内されて、上側の傾斜面24で、突部22のない場合よりも一段高い位置に支持される。これにより、ワイヤハーネス13とスカッフプレート48との干渉が防止され、且つドア閉じ時にワイヤハーネス13がスカッフプレート48とスライドドア41との間に挟み込まれる心配もなくなる。
ワイヤハーネス13と突部22との摺接動作を図7において説明すると、先ずワイヤハーネス13の上側面が突部22の下端の小径な湾曲面29に摺接しつつ、ワイヤハーネス13の一側面が突部22の前側の傾斜面23に沿って摺接し、次いでワイヤハーネス13の下側面が突部22の上側の傾斜面24に接しつつ支持される。ワイヤハーネス13の下側面は突部22の頂部25よりも下側で湾曲状の上側の傾斜面24に載る形態となる。下側の湾曲面29はワイヤハーネス13を前側の傾斜面23にスムーズに案内させ、前側の傾斜面23はワイヤハーネス13を上側の傾斜面24にスムーズに案内させる。
スライドドア41を図6の全閉状態から図で左側(車両後方)にスライドさせて開けるに伴って、前例の図2の如くワイヤハーネス13はプロテクタ11’の下部開口19を前方に揺動するが、この際に突部22の上側の傾斜面24に沿ってワイヤハーネス13がスムーズに下降して突部22を乗り越える。
スライドドア41を図2の開き状態から図6のように閉じるに伴って、ワイヤハーネス13は突部22の下端側から前側の傾斜面23に沿ってスムーズに上昇して上側の傾斜面24で支持される。上側の傾斜面24は前側の傾斜面23にようなテーパ状ではなく湾曲状に形成されているから、ワイヤハーネス13をずり落ちなく安定に支持する。
なお、突部22のハーネス支持面である上側の傾斜面24を湾曲状ではなくテーパ状(平面状)に形成したり、あるいはハーネス案内面(誘導面)である前側の傾斜面23をテーパ状(平面状)ではなく湾曲状に形成したりすることも可能である。これらの場合においても上記実施形態ほどではないにせよ、ワイヤハーネス13の持ち上げ効果が発揮される。
また、前側の傾斜面23と、上側の湾曲面24ではなく平坦面(ハーネス支持面)とを有する突部や、下半側の傾斜面(下端側の湾曲面29を拡大させたハーネス案内面)とハーネス支持面としての上側の湾曲面24ないし平坦面を有する突部といったように、突部22の形状も適宜設定可能である。
また、上記実施形態においては、プロテクタ11’のプロテクタベース11aに突部22を設けたが、プロテクタベース11aではなくプロテクタカバー11bの垂直な内側面に突部22を設けることも可能である。この場合、プロテクタカバー11bの後半下部はプロテクタベース11aの後半下部と同程度に延長形成されていることが好ましい。
また、突部22で持ち上げ支持するワイヤハーネス13は、コルゲートチューブ13bに限らず他の網状チューブやビニルチューブ等の保護チューブを用いたものや、保護チューブを用いずに複数本の電線13fをテープ巻きしたもの等であってもよい。
また、板ばね14等のばね部材の形態や配置や、屈曲規制用の環状壁16の有無や、プロテクタ11’の形状等についても、必要に応じて適宜設定可能である。また、ハーネス固定具53として、ワイヤハーネス13を周方向回動自在に支持するものではなく、前後方向揺動自在に支持するのみのものを用いたり、ワイヤハーネス13を回動及び揺動不能に固定してしまうものを用いることも可能ではある。断面長円形ないし平型のコルゲートチューブを用いる場合はインナクランプ53bで保持し、断面円形のコルゲートチューブを用いる場合はインナクランプ53bを廃除してアウタクランプ53aのみで保持することが可能である。
また、プロテクタ11’を配置したスライドドアを車両前方ではなく後方に閉じ、前方に開くようにすることも可能であり、この場合、プロテクタ11’やワイヤハーネス13やハーネス固定具53の配置は図6とは前後対称の形態となる。
本発明に係る常時給電装置の一実施形態を示すスライドドア閉じ状態の斜視図である。 同じく常時給電装置を示すスライドドア開き状態の斜視図である。 常時給電装置の作用を示す正面視説明図である。 常時給電装置の作用を示す平面視説明図である。 常時給電装置のプロテクタやハーネス固定具の配置を変更した形態を示すスライドドア閉じ状態の斜視図である。 配置変更に対応した常時給電装置の他の実施形態を示すスライドドア閉じ状態の斜視図である。 他の実施形態におけるハーネス支持用の突部を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 従来の常時給電装置を示すスライドドア閉じ状態の斜視図である。 同じく従来の常時給電装置を示すスライドドア開き状態の斜視図である。 従来の常時給電装置の作用を示す正面視説明図である。 従来の常時給電装置の作用を示す平面視説明図である。 従来の常時給電装置の作用を示す側面視説明図である。
符号の説明
10,10’ 常時給電装置
11,11’ プロテクタ
12 ハーネス固定部
13 ワイヤハーネス
13c ループ状部
14 板ばね(ばね部材)
16 環状壁
19 下部開口(開口部)
22 突部
23 前側の傾斜面(ハーネス案内用の傾斜面)
24 上側の傾斜面(ハーネス支持用の傾斜面)
41 スライドドア(スライド構造体)
47 車両ボディ(固定構造体)

Claims (5)

  1. スライド構造体に設置されるプロテクタと、該プロテクタ内のハーネス固定部から屈曲しつつ固定構造体に向けて導出されるワイヤハーネスとを備える常時給電装置において、前記ハーネス固定部がスライド構造体開き方向に位置し、前記ワイヤハーネスが該ハーネス固定部からスライド構造体閉じ方向に配索されて、スライド構造体閉じ時に前記プロテクタ内で略ループ状に屈曲することを特徴とする常時給電装置。
  2. 前記ハーネス固定部からばね部材がスライド構造体閉じ方向に延設されたことを特徴とする請求項1記載の常時給電装置。
  3. 前記ハーネス固定部のスライド構造体閉じ方向に隣接して前記プロテクタ内に屈曲角規制用の環状壁が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の常時給電装置。
  4. 前記固定構造体側にワイヤハーネスを導出させる前記プロテクタの開口部の近傍にハーネス支持用の突部が設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の常時給電装置。
  5. 前記突部が、ハーネス案内用の傾斜面と、該傾斜面に続くハーネス支持用の傾斜面とを有することを特徴とする請求項4記載の常時給電装置。
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