JP5052865B2 - スライド構造体用の給電装置 - Google Patents

スライド構造体用の給電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5052865B2
JP5052865B2 JP2006306641A JP2006306641A JP5052865B2 JP 5052865 B2 JP5052865 B2 JP 5052865B2 JP 2006306641 A JP2006306641 A JP 2006306641A JP 2006306641 A JP2006306641 A JP 2006306641A JP 5052865 B2 JP5052865 B2 JP 5052865B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
harness
link arm
slide structure
link
wire harness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006306641A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008125252A (ja
Inventor
青木  透
博司 山下
和弘 土田
充規 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2006306641A priority Critical patent/JP5052865B2/ja
Priority to US11/938,316 priority patent/US8215466B2/en
Publication of JP2008125252A publication Critical patent/JP2008125252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5052865B2 publication Critical patent/JP5052865B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J5/00Doors
    • B60J5/04Doors arranged at the vehicle sides
    • B60J5/06Doors arranged at the vehicle sides slidable; foldable

Description

本発明は、自動車のスライドドア等のスライド構造体に車両ボディ等の固定構造体から常時給電を行うために、回動自在なリンクアームを用いてワイヤハーネスを配索したスライド構造体用の給電装置に関するものである。
図8は、従来のスライド構造体用の給電装置の第一の形態を示すものである(特許文献1参照)。
この給電装置51は、自動車のスライドドア52に水平に設けられるガイドレール53と、ガイドレール53にスライド自在に係合したスライダ54と、スライダ54に一端を連結し、他端をガイドレール53に連結した一対の開閉自在な山型状のリンク55,56とを備えるものである。
ワイヤハーネス57はリンクアーム55からスライダ54を経て略U字状に屈曲しつつ車両ボディ58側の固定部59に配索され、ワイヤハーネス57の一端がスライドドア側のワイヤハーネス60にコネクタ接続され、他端が車両ボディ側のワイヤハーネス61にコネクタ接続されている。
スライドドア52の開閉に伴って一対のリンク55,56が開閉(伸縮)し、スライダ54がガイドレール53に沿って相対的に移動しつつ常に車両ボディ側の固定部59の近傍に位置する。
図9は、従来のスライド構造体用の給電装置の第二の形態を示すものである(特許文献2参照)。
この給電装置62は、自動車のスライドドア63と車両ボディ64との間に長短の三つのリンク65を水平方向に揺動自在に連結して構成され、各リンク65に沿ってワイヤハーネス66が車両ボディ64からスライドドア63に配索されている。
スライドドア63の開閉に伴って各リンク65が相対する方向に回動してスライドドア63の移動量を吸収する。
図10〜図12は、従来のスライド構造体用の給電装置の第三の形態を示すものである(特許文献3参照)。
この給電装置67は、自動車のスライドドア68に組み付けられた合成樹脂製のプロテクタ(ケース)32と、プロテクタ内に一端側を固定され、他端側でワイヤハーネス69を上向きに支持・付勢する金属製の板ばね70とを備えるものである。プロテクタ32はベース32aとカバー32b(図12)とで構成される。
ワイヤハーネス69はプロテクタ32の前端の開口71からスライドドア側に配索され、プロテクタ32の下端の長形の開口72から渡り空間73を経て車両ボディ74側のステップ近傍のハーネス固定具12(図12)に配索され、ハーネス固定具12から車両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)に接続される。
ワイヤハーネス69は複数本の絶縁被覆電線とそれを覆う合成樹脂製の屈曲自在なコルゲートチューブで構成されている。コルゲートチューブは断面長円形(平型)のものがプロテクタ32からハーネス固定具12の間で長径部を縦にして配索されている。
図10のスライドドア68の全閉時に、ワイヤハーネス69は板ばね70を下向きに撓ませつつハーネス固定具12を支点に後方に引っ張られ、スライドドア68の全開時に(図11は全開直前の状態を示す)、ワイヤハーネス69は板ばね70を下向きに撓ませつつハーネス固定具12を支点に前方に引っ張られ、スライドドア68の半開時にワイヤハーネス69は図12の鎖線のように垂れ下がろうとするが、板ばね70で上向きに付勢されて余長吸収され、垂れ下がりやそれに伴うドア閉時のワイヤハーネス69の挟み込みが防止される。
特開2001−122054号公報(図1) 特開2001−151042号公報 特開2002−17032号公報(図4〜5)
しかしながら、上記図8の第一の給電装置51にあっては、長いガイドレール53とリンク55,56によって部品点数及び重量が増加するという問題があった。また、上記図9の第二の給電装置62にあっては、各リンク65の回動と共にワイヤハーネス66が複雑に屈曲してワイヤハーネス66の耐久性が低下するという懸念があった。
また、上記図10の第三の給電装置67にあっては、ワイヤハーネス69の余長をプロテクタ32内に吸収(収容)させるために、プロテクタ32が大型化し、スライドドア68の内側で大きな面積を占め、他の補機等の配置の自由度が制限されるという問題があった。また、プロテクタ内にワイヤハーネス69を屈曲させて収容するために、長いワイヤハーネス69が必要となり(コルゲートチューブや電線部分が長くなり)、コスト高や重量増になるという問題があった。
また、上記各給電装置51,62,67にあっては、車種によってスライドドアのスライド量が増減するために、車種毎にリンク55,56,65の長さやプロテクタ32の大きさやワイヤハーネス57,66,69の長さを変更しなければならず、設計変更に要する工数や、品番(部品の番号すなわち種類)の増加によるコストや管理費の増加をきたすという問題があった。
これらの懸念は、例えば自動車のスライドドアに限らず電車等のスライドドアや製造装置や検知装置等のスライドドア等といったスライド構造体に各給電装置を適用した場合にも同様に生じ得るものである。この場合、車両ボディや装置本体等は固定構造体と総称される。
本発明は、上記した点に鑑み、少ない部品点数で簡素に構成し、プロテクタ(ケース)の大型化やワイヤハーネスの長大化・重量化を解消して省スペース・低コストで配置でき、しかも、車種毎に品番を極力増やすことなく低コスト化を促進することのできるスライド構造体用の給電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るスライド構造体用の給電装置は、スライド構造体リンクアームがハーネス余長吸収方向に回動自在に設けられ、該リンクアームが長手方向に伸縮自在に形成され、該リンクアームの先端側にハーネス保持部が設けられ、ワイヤハーネスが該ハーネス保持部か固定構造体ハーネス固定部まで配索され、前記リンクアームは、その基端部が前記スライド構造体軸支されるとともに、前記ハーネス保持部が設けられる先端側が自由端部とされた片持ち状態で設けられ、該リンクアームに沿って前記ワイヤハーネスが配索され、前記スライド構造体の全閉時及び全開時においては、前記リンクアームが余長吸収方向とは反対側に回動し、かつ、該リンクアームの長手方向に伸長することで、前記ハーネス保持部を前記ハーネス固定部に近づけるように動作し、前記スライド構造体の半開時においては、前記リンクアームが余長吸収方向に回動し、かつ、該リンクアームの長手方向に圧縮することで、前記ハーネス保持部を前記ハーネス固定部から遠ざけるように動作することを特徴とする。
上記構成により、例えばスライド構造体にリンクアームが配置された場合、固定構造体に対してスライド構造体が開閉方向に移動した際に、全開時と全閉時とでワイヤハーネスがハーネス固定部を支点に引っ張られてリンクアームが余長吸収とは反対方向に回動しつつ伸長し、スライド構造体の半開時にワイヤハーネスが自重で垂れ下がろうとするが、ワイヤハーネスの剛性等によってリンクアームが余長吸収方向に回動しつつ圧縮(短縮)し、ワイヤハーネスの垂れ下がりが防止される。特にスライド構造体の全開時と全閉時にリンクアームが伸長することで、リンクアームのハーネス保持部と固定構造体側のハーネス固定部との間のワイヤハーネスが最短距離で配索され、ワイヤハーネスの短縮化が図られる。また、リンクアームの伸縮ストロークの範囲で車種毎等のスライド構造体のストローク差が吸収され、車種毎等にリンクアームとワイヤハーネスとの共用化が可能となる。
請求項2に係るスライド構造体用の給電装置は、請求項1記載のスライド構造体用の給電装置において、前記リンクアームが弾性体で圧縮方向に付勢されたことを特徴とする。
上記構成により、スライド構造体の半開時にリンクアームが弾性体の付勢力で圧縮(短縮)される。スライド構造体の全閉時や全開時には弾性体の付勢力に抗してリンクアームが伸長する。リンクアームは一方のリンク部材が他方のリンク部材にスライド自在に係合し、両リンク部材がばね部材等の弾性体で圧縮方向に付勢される。
請求項3に係るスライド構造体用の給電装置は、請求項1記載のスライド構造体用の給電装置において、前記リンクアームが所要長さでロックされることを特徴とする。
上記構成により、例えば車種毎にスライド構造体のストローク量が異なっても、車種毎にリンクアームの長さを調整(増減)することで、ワイヤハーネスの長さを変えることなく、スライドストローク違いに対応することができる。リンクアームをロックする手段としては、リンクアームを構成する一方のリンク部材と他方のリンク部材とをねじ締め等で相互に固定することが好ましい。リンクアームをロックすることで、請求項1のリンクアームの自動的な伸縮動作は行われなくなる。
請求項4に係るスライド構造体用の給電装置は、請求項1〜3の何れか記載のスライド構造体用の給電装置において、前記リンクアームが弾性部材でハーネス余長吸収方向に回動付勢されたことを特徴とする。
上記構成により、リンクアームが弾性部材で余長吸収方向に付勢されてワイヤハーネスと共に余長吸収方向に回動することで、ハーネス余長が確実に吸収される。弾性部材としては捩り巻きばねが省スペース化の上で好適である。
請求項5に係るスライド構造体用の給電装置は、請求項1〜4の何れかに記載のスライド構造体用の給電装置において、前記リンクアームに沿ってハーネスガイドが設けられ、前記ワイヤハーネスの電線部分が該ハーネスガイドに沿って余長をもって配索されたことを特徴とする。
上記構成により、リンクアームの回動に伴ってワイヤハーネスの電線部分が引っ張られた場合に、電線部分が余長をもって配索されているから、余長部が伸縮して引張力を吸収する。ハーネスガイドは筒状のもので電線部分が収容されて外部から保護されることが好ましい。ハーネスガイドはリンクアームと共に伸縮自在に形成されることが好ましい。
請求項1記載の発明によれば、従来のようにプロテクタ内にワイヤハーネスを屈曲させて収容する必要がなく、リンクアームの先端側のハーネス保持部から相手側のハーネス固定部までの間でワイヤハーネスが最短距離で配索されるから、ワイヤハーネスが短縮化され、ハーネス余長が短くなってワイヤハーネスの垂れ下がりが抑止され、コスト低減や軽量化やワイヤハーネスの保護チューブ内への電線の挿通作業の容易化や、垂れ下がりに伴うハーネス挟み込み等の解消が図られる。また、プロテクタを用いずに給電装置が小型化・軽量化されるから、スライド構造体内の他の部品の配置の自由度が増すと共に、スライド構造体等への組付作業が容易化する。また、スライド構造体の全閉時や全開時にリンクアームが伸長するから、ワイヤハーネスの長さを短く設定することができ、ワイヤハーネスの低コスト化・軽量化が可能となる。また、車種毎等にスライド構造体のスライド量が異なっても、リンクアームが伸縮してスライド構造体のスライド量差を吸収するから、リンクアームやワイヤハーネスの共用化が可能となり、低コスト化が促進される。
請求項2記載の発明によれば、リンクアームに圧縮動作が弾性付勢で確実に行われるから、必要な時(スライド構造体の全開や全閉時)にリンクアームが確実に伸長して請求項1記載のワイヤハーネスの短縮化を一層確実なものとする。
請求項3記載の発明によれば、例えば車種毎にスライド構造体のストローク量が異なっても、車種毎にリンクアームの長さを調整(増減)することで、ワイヤハーネスの長さを変えることなく対応できるから、リンクアームとワイヤハーネスとの共用化により、低コスト化が可能となる。なお、請求項1のリンクアームの自動的な伸縮動作は行われなくなるので、その効果は消滅する。
請求項4記載の発明によれば、リンクアームのハーネス余長吸収方向の回動が弾性部材の付勢力で確実に行われ、ハーネス余長吸収が確実に行われて、ワイヤハーネスの挟み込みの心配が確実に解消され、常時給電の信頼性が高まる。
請求項5記載の発明によれば、リンクアームの回動に伴ってリンクアームに沿う電線部分の引張力が吸収されるから、電線部分に負荷がかからず、常時給電の信頼性が高まる。
図1(a)(b)は、本発明に係るスライド構造体用の給電装置の一実施形態、図2(a)(b)は、同じく給電装置を自動車のスライドドアに搭載した状態をそれぞれ示すものである。図1(a)は、スライドドアの全閉時と半開時の状態を便宜上それぞれ実線で示し、図1(b)は同じくスライドドアの全閉時の状態を示している。
図1の如く、この給電装置1は、スライドドア2(図2)に搭載され、合成樹脂製の細幅長形のガイドケース3と、ガイドケース3の前端側から立設された支柱4と、支柱4に軸部5を介して回動自在に且つ長手方向伸縮自在に設けられた一本のリンクアーム6と、リンクアーム6を上向きに付勢する捩り巻きばね(弾性部材)7と、リンクアーム6に沿って固定されたハーネスガイド8とを備えたものである。
リンクアーム6の先端部にワイヤハーネス9の合成樹脂製のコルゲートチューブ10の一端部が固定され、コルゲートチューブ部分10は細長枠状のガイドケース3を通って車両ボディ(固定構造体)11(図2)側のハーネス固定具12まで配索されている。
ハーネス固定具12にコルゲートチューブ10の他端部が保持され、コルゲートチューブ10の他端部から導出された電線部分(図示せず)が車両ボディ側に配索されて車両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続される。コルゲートチューブ10は周方向の凹溝と凸条(図示せず)とをチューブ長手方向に交互に配置して屈曲自在とした既存の保護チューブ(外装材)である。
本例のコルゲートチューブ10は従来例の図10のコルゲートチューブと同様に断面長円形のものを長径側を縦にして配置している。断面円形のコルゲートチューブを使用することも無論可能である。
コルゲートチューブ10の一端部から導出された電線部分13はハーネスガイド8に沿って余長をもって配索されつつ支柱4側のハーネス固定部14で固定されて、スライドドア内に配索され、スライドドア側の補機やワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続される。
ガイドケース3は、リンクアーム6から導出されたワイヤハーネス9のコルゲートチューブ部分10を上下方向に挿通させて車両長手方向にスライド案内させるためのものであり、手前側のカバー15と奥側のベース16(図2)とで車両長手方向に長い矩形枠状に形成されている。ガイドケース3の後端下部17はワイヤハーネスをスムーズに摺動させるべく湾曲状に形成されている。
ガイドケース3の例えばベース16の前端部に垂直な板状の支柱4が一体に樹脂成形されている。ベース16とカバー15は係止手段(図示せず)で相互に固定させ、分解した状態でワイヤハーネス9をハーネス固定具12ごとガイドケース3に容易に挿通可能である。なお、明細書中で「前後」の方向性は車両の方向と同じである。
支柱4は、上部後端から後方に突出した軸受壁18を有し、軸受壁18に軸部5でリンクアーム6が回動自在に支持されている。支柱4の上部前端にハーネス固定部14が設けられている。ハーネス固定部14は例えばバンドやテープ巻きで電線を固定する固定板等である。
リンクアーム6の先端部(自由端部)にハーネス保持部19が設けられ、基端部に軸部5が設けられている。ハーネス保持部19は、例えば分割式のブロック部の内側にコルゲートチューブ10を挿通する孔部を有し、孔部の内周面にコルゲートチューブ10の周方向の凹溝に係合するリブ(図示せず)を有したものである。
軸部5はリンクアーム6の孔部を貫通して支柱4の軸受壁18に固定されたものでもよく、あるいはリンクアーム6に一体に突設されて軸受壁18の孔部に回動自在に係合したものであってもよい。
軸部5に捩り巻きばね7の環状のコイル部7aが外挿され、コイル部7aに続く捩り巻きばね7の一方の真直部7bが軸受壁18側の止めピン20に当接し、他方の真直部7cがリンクアーム6側の止めピン21に当接して、捩り巻きばね7の力でリンクアーム6が上向きに付勢され、リンクアーム6は自由状態(引張力の作用しない状態)で水平に位置している。
軸受壁18側の止めピン20は下側の延長壁部18aに突設され、延長壁部18aは下向きに扇状に形成されて、リンクアーム6の裏面をスムーズに摺接案内させる。リンクアーム6は例えば基端面が支柱4のストッパ突部(図示せず)に当接することで、水平位置から上向きの回動が阻止されている。
リンクアーム6の上面に沿ってハーネスガイド8が配置固定されている。本例のハーネスガイド8はリンクアーム6と一体的に伸縮自在に形成されている。ハーネスガイド8はリンクアーム6とほぼ同じ長さで、好ましくは合成樹脂材で矩形筒状に形成され、内側空間にワイヤハーネス9の電線部分13を余長をもって波状に屈曲させて収容する。ハーネスガイド8として比較的剛性の高いハーネス保護チューブ等を用いることも可能である。図1ではハーネスガイド8内に収容された電線13を実線で示している。
ハーネスガイド8はリンクアーム6の回動に伴う電線部分13の余長を吸収させるためのものであり、電線部分13をリンクアーム6の中心軸線に沿って配索した場合は不要である。その場合、リンクアーム先端のハーネス保持部19の中央から電線部分13がリンクアーム6に沿って導出され、軸部5の中心ないしその近傍を通過して支柱4側のハーネス固定部14に至る。
また、ハーネスガイド8を伸縮不能に形成し(リンクアーム6の圧縮時の長さと同程度の長さに形成し)、リンクアーム6の伸長時にハーネスガイド8の先端の開口8bからワイヤハーネス9の電線部分13をリンクアーム先端のハーネス保持部19まで導出させるようにすることも可能である。
車両ボディ側のハーネス固定具(ハーネス固定部)12は既存のものであり、例えばコルゲートチューブ10の周方向の凹溝に係合するリブ(図示せず)を内周面に有して分割式に形成されたインナ部材(図示せず)と、インナ部材を周方向回動自在に保持するアウタ部材(符号12で代用)でと構成されている。
図3(a)〜(c)は、リンクアームの伸縮機構の一形態を示すものである。
このリンクアーム6は、合成樹脂又は金属を材料として、幅狭なインナリンク(一方のリンク部材)33と、インナリンク33の先端側にスライド自在に係合した幅広なアウタリンク(他方のリンク部材)34と、インナリンク33とアウタリンク34とを圧縮(短縮)方向に付勢する引張コイルばね(弾性体)35とで構成されている。アウタリンク34の先端にハーネス保持部19が設けられている。
インナリンク33は平板状に形成され、アウタリンク34は板幅方向両側に略コの字状のスライド係合部36を有し、スライド係合部36がインナリンク33の板幅方向両側部33aにスライド自在に係合している。両スライド係合部36の間の開口37に引張コイルばね35が配置され、引張コイルばね35の一端のフック35aがインナリンク33の引っ掛け部(図示せず)に固定され、引張コイルばね35の他端のフック35bがアウタリンク34の引っ掛け部38に固定されている。
図3(a)の如く、自由状態(リンクアーム6に引張力が作用しない状態)でアウタリンク34は引張コイルばね35の引張力でインナリンク33に沿って弾性的に圧縮方向(軸部5の方向)に移動し、図3(b)の如く、リンクアーム6に引張力が作用した際に、アウタリンク34が引張コイルばね35の付勢力に抗してインナリンク33に沿って弾性的に伸長方向(インナリンク33の先端方向)に移動する。図3(a)と図3(b)のリンクアーム6の長さの差が伸縮量Lである。
リンクアーム6の伸縮機構は図3の例に限るものではなく、例えばアウタリンク34を矩形筒状としたり、インナリンク33とアウタリンク34の配置を図3とは前後逆にして、インナリンク33の先端にハーネス保持部19を設け、アウタリンク34の基端に軸部5(図1)を設けることも可能である。また、引張コイルばね35に代えて他の形態の弾性体を用いることも可能である。
図1の実施形態で、ハーネスガイド8はリンクアーム6と同様にインナガイド39とアウタガイド40とで伸縮自在に構成され、インナガイド39はインナリンク33に固定され、アウタガイド40はアウタリンク34に固定されていることが好ましい。アウタガイドをインナガイドにスライド自在に係合させることにより、ワイヤハーネス9の電線部分13が外部に露出することなく、常にハーネスガイド8内で保護され、且つスムーズに案内されて余長吸収される。
図1(a)の右側の図の如く、スライドドア2の全閉時に(スライドドア2は車両前方にスライドして全閉される)、ワイヤハーネス9は車両ボディ11側のハーネス固定具12を支点に後方へ引っ張られ、それに伴ってリンクアーム6が捩り巻きばね7の付勢に抗して下向きに回動して水平よりも下向きに傾斜しつつ、アウタリンク34がインナリンク33に沿って伸長方向に移動する。ハーネスガイド8はリンクアーム6と一体的に伸長する。
リンクアーム6が伸長することで、伸長しない構造とした場合(鎖線で示す)よりも、ワイヤハーネス9の長さが短縮される。すなわち、短いワイヤハーネス9とそのコルゲートチューブ10を用いて常時給電を行うことができる。
また、リンクアーム6が下向きに回動することで、リンクアーム先端のハーネス保持部19と車両ボディ側のハーネス固定具12との間の水平距離が最短で結ばれるから、ワイヤハーネス9のコルゲートチューブ部分10の設定長さが最短の長さで済む。
図1の左側の図の如く、スライドドア2の半開時に、ワイヤハーネス9はスライドドア2と車両ボディ11(図2)との間で垂れ下がろうとするが、リンクアーム6が捩り巻きばね7の付勢力で上向きに押し上げられ、リンクアーム6の先端側のハーネス保持部19が上昇することで、ワイヤハーネス9のコルゲートチューブ部分10が引き上げられて、垂れ下がりが防止される(例えば図12の実線で示す状態となる)。
リンクアーム6はワイヤハーネス9の引張から解除されて引張コイルばね35(図3)の力で圧縮(短縮)される。それと同時にハーネスガイド8も圧縮され、ハーネスガイド内の電線部分13が余長(ゆとり)をもって波状に屈曲する。
電線部分13の余長は、リンクアーム6が水平に位置(復帰)することで、ハーネスガイド8の前端8aと支柱4側のハーネス固定部14との間の水平距離が短くなることによっても発生する。電線部分13の余長はハーネスガイド8内で収容吸収される。
図1(b)の如く、スライドドア2の全開時に、ワイヤハーネス9は車両ボディ側のハーネス固定具12を支点に前方へ引っ張られ、それに伴ってリンクアーム6が捩り巻きばね7の付勢に抗して大きく下向きに回動して垂直に近く傾斜しつつ、アウタリンク34がワイヤハーネス9で下向きに引っ張られてインナリンク33から突出して伸長する。ハーネスガイド8はリンクアーム6と一体に伸長し、ハーネスガイド8内の電線部分13はリンクアーム6の回動に伴って支柱4側のハーネス固定部14を支点に真直に近い状態に伸ばされる。
リンクアーム6が下向きに回動し、アウタリンクがインナリンクから下向きに突出することで、アウタリンク先端のハーネス保持部19と車両ボディ側のハーネス固定具12との間の距離が実線で示す如く最短で結ばれ、ワイヤハーネス9のコルゲートチューブ部分10の設定長さが最短の長さで済む。リンクアーム6が伸縮しない場合は、図1(b)に鎖線で示す如く、伸縮する場合に較べて、ワイヤハーネス6のコルゲートチューブ部分10の長さが長く必要となる。
スライドドア2の開閉過程でリンクアーム6が伸縮するから、例えば車種毎にスライドドア2のストローク量が変わっても、リンクアーム6の伸縮エリア内であれば、ワイヤハーネス9のコルゲートチューブ部分10の長さを設計変更することなく流用して、リンクアーム6の伸縮動作でスライドドア2のストローク差を吸収可能である。これにより、リンクアーム6の品番が減少し、管理コストが低減され、ワイヤハーネス(コルゲートチューブ10や電線部分13)の共用化による低コスト化が実現される。
図1(b)の如く、リンクアーム6の先端側はハーネスガイド8と共に枠状のガイドケース3を貫通して、ガイドケース3の内面に沿ってハーネス引張方向のこじり力を受けることなくスムーズに位置決め且つ案内される。スライドドア2の開閉に伴ってワイヤハーネス9のコルゲートチューブ部分10はガイドケース3に沿って車両前後方向にスムーズに揺動する。
図2(b)の如く、スライドドア2は全閉時に車両ボディ11に密着して乗降用の開口30を塞ぎ、ドア開き直後に車両ボディ11から外側に離間しつつ、全開時に車両ボディ11の外面11aに沿って位置する。これは従来と同様である。符号31はリヤタイヤである。
図2(a)に、従来のプロテクタ(鎖線で示す)32と本発明の給電装置1の高さの違いを寸法Hで示す如く、本発明の給電装置1は従来のプロテクタ32の半分程度の高さに低背化されている。これにより、スライドドア2内で給電装置1の占めるスペースが削減され、スライドドア内の各補機(電装品や機器等)の配置の自由度が高まる。
また、プロテクタ内でワイヤハーネス9を屈曲させることなく、リンクアーム6から直接的にワイヤハーネス9を車両ボディ側に配索するから、ワイヤハーネス9の長さが短くて済み、低コスト化及び軽量化され、搬送や車両への組付作業も容易化する。また、コルゲートチューブ10が短くて済むから、コルゲートチューブ内(特に長手方向のスリットを有しないチューブ)への電線13の挿通作業も容易である。
また、プロテクタ32内にワイヤハーネス9の余長部を収容する必要がないから、図12の実線で示す如くスライドドア2と車両ボディ11との間でワイヤハーネス9の垂れ下がりが生じにくく、スライドドア閉じ時の挟み込みの心配も解消される。
図4は、リンクアーム6の回動軌跡の他の形態を示すものである。
この例では、スライドドア2の全開時にワイヤハーネス9を前方に引っ張ることで、リンクアーム6は捩り巻きばね7の付勢に抗して下向きに図4で反時計回りに実線の如く、垂直よりも前方に90゜以上の角度で回動しつつ、アウタリンク34が引張コイルばね35(図3)の付勢に抗してインナリンク33から突出伸長する。軸受壁18の止めピン20は図1の例よりも前方に配置されている。
ワイヤハーネス9(図1)の引張力を解除することで、リンクアーム6は捩り巻きばね7の力で時計回りに鎖線の如く復元しつつ、アウタリンク34が引張コイルばね35(図3)の復元力でインナリンク33に沿って圧縮される。
リンクアーム6に沿ってハーネスガイド8(図1)が一体に伸縮自在に設けられ、ハーネスガイド内でワイヤハーネス9の電線部分13(図1)の余長が吸収されることは前例同様である。捩り巻きばね7等の構成も前例同様であるので、前例と同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図5は、図4のリンクアーム6の回動に伴うワイヤハーネス9の配索軌跡を示すものである。
スライドドア2の全開時にリンクアーム6が伸長しつつ前方に大きく回動してガイドケース3を貫通してガイドケース3の前端まで達し、リンクアーム先端のハーネス保持部19から車両ボディ側のハーネス固定具12までの間のワイヤハーネス部分(コルゲートチューブ部分10)の長さは、鎖線で示す図1(b)のワイヤハーネス部分10の長さよりも短縮化される。図5の例の軸受壁18は支柱なしで設けられている。
図6(a)〜(c)は、弾性部材の各実施形態を示すものである。
図6(a)は上記捩り巻きばねと同様の巻き込みばね7、図6(b)は捩り巻きばねの他の形態の巻き戻しばね26、図6(c)は板ばね22である。各ばね7,26,22は金属材で形成される。
図6(a)の巻き込みばね7は、コイル部7aに続く両方の真直部7bの外面が止めピン20に当接し、両真直部7b,7cを開く方向の付勢力を発揮する。
図6(b)の巻き戻しばね26は図3(a)の巻き込みばね7とは上下反転して配置され、コイル部26aに続く一方の真直部26bの内面が軸受壁18の上側延長部23の止めピン20に当接し、他方の真直部26cの内面がリンクアーム6側の止めピン21に当接して、両真直部26b,26cを閉じる方向の付勢力を発揮する。
図6(c)の板ばね22は水平に配置され、板ばね22の基端部が支柱4側の上下一対の突片24の間の隙間に挿入固定され、板ばね22の基端部を除く残りの部分がリンクアーム6の下面を支持する。ワイヤハーネス9(図1)の引張でリンクアーム6が下向きに回動すると同時に板ばね22が下向きに撓み、引張が解除されると板ばね22の付勢力で水平に復元する。
図7(a)〜(c)は、上記ガイドケース3の各実施形態を示すものである。
図7(a)は、図1の例と同様にガイドケース3に、軸受壁18’を有する支柱4’を一体に設けた構造、図7(b)は、ガイドケース3とは別体に軸受壁18’をスライドドア2(図2)の例えばドアインナパネルに配設した構造、図7(c)は、ガイドケース3を一体に形成したプロテクタ25を用いた構造である。
各形態においては一例として弾性部材として図6(b)の巻き戻しばね26を用いている。リンクアーム6やその先端側のハーネス保持部19やワイヤハーネス9や車両ボディ側のハーネス固定具12はそれぞれ同じものを用いている。図1のハーネスガイド8や支柱4の下側延長壁18aは廃除されている。
図7(a)においては、支柱4’として図1の台形状のものではなく真直なものを用いている。ワイヤハーネス9の電線部分13はリンクアーム6の先端のハーネス保持部19からリンクアーム6に沿って屈曲状に配索されて支柱側のハーネス固定部14で固定されている。
図7(b)においては、支柱4’がなく、リンクアーム6のハーネス保持部19から軸受壁(軸受板)18’の前端のハーネス固定部14にかけてワイヤハーネス9の電線部分13が屈曲配索されている。軸受壁18’はボルト締め等で金属製のドアインナパネルに固定される。
図7(c)においては、奥側のプロテクタベース27と手前側のプロテクタカバー(図示せず)とで成るプロテクタ25の内側空間にリンクアーム6が捩り巻きばね26の付勢のもとで回動自在に配置されている。軸受壁18’はプロテクタ25のベース27とカバーとの垂直な各基板部が兼ねている。捩り巻きばね用の止めピン20はベース27に突設されている。ハーネス固定部14はベース27の前端の開口に設けられている。
プロテクタ25は従来(図10)のプロテクタよりも半分程度の高さで低背に形成されている。プロテクタ25の下端には従来同様の長形な開口28が設けられている。長形な開口28は図7(a),図7(b)のガイドケースの開口と同様である。プロテクタ25は上と前後の三方向が周壁29で閉塞されている。図7(c)のみスライドドア2の全閉時の状態(他は半開時の状態)で、リンクアーム6が伸長した状態すなわちアウタリンク34がインナリンク33から突出した状態を示している。
なお、上記各実施形態においては、リンクアーム6を弾性体35(図3)の付勢力で伸長させたが、弾性体を廃除して、リンクアーム6を所要長さに伸長させた状態でねじ締め等のロック手段でロック(固定)させて使用することも可能である。
すなわち、車種等に応じてリンクアーム6の長さを適宜長さに調整して共通使用することで、一種類のリンクアーム6で各車種のリンクアーム6の長さ違いに対応でき、しかも、ストローク変更により例えばワイヤハーネス長をXmm(Xは任意の長さ)延長しなければならない場合に、リンクアーム6をXmm延長(長さ調整)することによって、ワイヤハーネス長の増加を防止することができる。
ロック手段としては、例えばアウタリンク34とインナリンク33とに長手方向の長孔(図示せず)を設け、両長孔にボルトを挿通してナットで締結したり、アウタリンク34とインナリンク33とに複数の小孔(インナリンク33の小孔を雌ねじ孔としてもよい)を並列に設け、任意の孔を選択してボルトを挿通してナットや雌ねじで締結する等が挙げられる。
車種毎にリンクアーム6を共通使用することで、リンクアーム6の設計工数や管理コストが削減され、ワイヤハーネス(コルゲートチューブ10や電線部分13)の共用化による低コスト化が実現される。
また、上記実施形態においては、アウタリンク34をインナリンク側に弾性体(引張コイルばね)35で付勢して短縮させたが、弾性体35を廃除し、スライドドア2の半開時にアウタリンク34がワイヤハーネス9で押されてインナリンク側に移動して短縮するようにしたり、ドア半開時にリンクアーム6を水平よりも上向きに傾斜させて、アウタリンク34の自重でインナリンク33に沿ってスライド落下して短縮するようにすることも可能である。ドア全閉時や全開時はアウタリンク34がワイヤハーネス9で引っ張られて伸びるから弾性体35は不要である。リンクアーム6の先端側にインナリンク33を配し、基端側にアウタリンク34を配することも前述の如く可能である。
また、上記実施形態においては、ハーネス保護チューブとしてコルゲートチューブ10を用いたが、コルゲートチューブ以外に凹凸(蛇腹)のない樹脂チューブや柔軟な網状チューブ等(図示せず)を用いたり、保護チューブを用いずに複数本の電線13をテープ巻き等で結束して用いることも可能である。これらの場合、リンクアーム先端側のハーネス保持部19はバンド等でこれらワイヤハーネスをリンクアーム先端部に保持固定させる。
また、上記実施形態においては、ワイヤハーネス9を車両ボディ側へ低い位置で案内するガイドケース3を用いたが、例えばガイドケース3を廃除し、ワイヤハーネス9をリンクアーム先端のハーネス保持部19から直接車両ボディ側に配索することも可能である。
また、上記実施形態においては、リンクアーム6の回動範囲を水平から90゜以内に設定したが、リンクアーム6の回動位置や回動角度はスライドドア2のストローク量やワイヤハーネス9の長さに応じて適宜設定可能である。例えば図1(a)のスライドドア2の半開時にリンクアーム6を水平よりも上向きに付勢して回動させれば、ハーネス余長吸収量の増加に対処できる。
また、上記実施形態においては、リンクアーム6をハーネス余長吸収方向(上方向)に付勢する弾性部材7,24,26を設けたが、弾性部材7,24,26を廃除して、スライドドアの半開時に例えばワイヤハーネス9をコルゲートチューブ10の剛性を利用して上向き(余長吸収方向)に復元させることも可能である。
また、上記実施形態においては、スライドドア(スライド構造体)2に給電装置1を縦置き(垂直)に配置したが、例えば図1〜図2を平面図として見たように、スライドドア2の厚みに余裕がある場合はスライドドア2に給電装置1を横置き(水平)に配置することも可能である。これは特に自動車以外のスライドドアに適用可能である。
また、スライドドア2ではなく、車両ボディ(固定構造体)11に給電装置1を横置き(水平)に配置し、ハーネス固定具12を車両ボディ11ではなくスライドドア2に配置することも可能である。
また、上記実施形態においては、自動車のスライドドア2に適用した例を説明したが、自動車のスライドドア2に限らず電車等のスライドドアや製造装置や検知装置等のスライドドア等といったスライド構造体に上記給電装置を適用することも可能である。車両ボディ11等は固定構造体と総称される。
また、上記したスライド構造体用の給電装置は、スライド構造体用の給電構造や、スライド構造体用のハーネス配索構造や、スライド構造体への給電方法等としても有効なものである。
(a)は本発明に係るスライド構造体用の給電装置の一実施形態を示す、スライド構造体の全閉時と半開時の状態の正面図、(b)は同じくスライド構造体の全開時の状態の正面図である。 (a)はスライド構造体の全閉時と全開時の給電装置を示す正面図、(b)は同じく平面図である。 給電装置のリンクアームの一形態を示す、(a)は圧縮時の正面図、(b)は伸長時の正面図、(c)は(b)のA−A断面図である。 リンクアームの回動軌跡の一形態を示す正面図である。 リンクアームの回動時のワイヤハーネスの配索状態を示す正面図である。 (a)〜(c)はリンクアームを付勢する弾性部材の各形態を示す正面図である。 (a)〜(c)は給電装置のガイドケースの各形態を示す正面図である。 従来のスライド構造体用の給電装置の第一の形態を示す斜視図である。 従来のスライド構造体用の給電装置の第二の形態を示す斜視図である。 従来のスライド構造体用の給電装置の第三の形態を示すスライド構造体全閉時の斜視図である。 同じく第三の形態を示すスライド構造体全開直前の斜視図である。 ワイヤハーネスの垂れ下がり状態を示す側面図である。
符号の説明
1 給電装置
2 スライドドア(スライド構造体)
6 リンクアーム
7,22,26 弾性部材
8 ハーネスガイド
9 ワイヤハーネス
11 車両ボディ(固定構造体)
12 ハーネス固定部
13 電線部分
19 ハーネス保持部
35 引張コイルばね(弾性体)

Claims (5)

  1. スライド構造体リンクアームがハーネス余長吸収方向に回動自在に設けられ、該リンクアームが長手方向に伸縮自在に形成され、該リンクアームの先端側にハーネス保持部が設けられ、ワイヤハーネスが該ハーネス保持部か固定構造体ハーネス固定部まで配索され、
    前記リンクアームは、その基端部が前記スライド構造体軸支されるとともに、前記ハーネス保持部が設けられる先端側が自由端部とされた片持ち状態で設けられ、該リンクアームに沿って前記ワイヤハーネスが配索され、
    前記スライド構造体の全閉時及び全開時においては、前記リンクアームが余長吸収方向とは反対側に回動し、かつ、該リンクアームの長手方向に伸長することで、前記ハーネス保持部を前記ハーネス固定部に近づけるように動作し、前記スライド構造体の半開時においては、前記リンクアームが余長吸収方向に回動し、かつ、該リンクアームの長手方向に圧縮することで、前記ハーネス保持部を前記ハーネス固定部から遠ざけるように動作することを特徴とするスライド構造体用の給電装置。
  2. 前記リンクアームが弾性体で圧縮方向に付勢されたことを特徴とする請求項1記載のスライド構造体用の給電装置。
  3. 前記リンクアームが所要長さでロックされることを特徴とする請求項1記載のスライド構造体用の給電装置。
  4. 前記リンクアームが弾性部材でハーネス余長吸収方向に回動付勢されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のスライド構造体用の給電装置。
  5. 前記リンクアームに沿ってハーネスガイドが設けられ、前記ワイヤハーネスの電線部分が該ハーネスガイドに沿って余長をもって配索されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のスライド構造体用の給電装置。
JP2006306641A 2006-11-13 2006-11-13 スライド構造体用の給電装置 Active JP5052865B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006306641A JP5052865B2 (ja) 2006-11-13 2006-11-13 スライド構造体用の給電装置
US11/938,316 US8215466B2 (en) 2006-11-13 2007-11-12 Power feeding apparatus for slidable structural body

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006306641A JP5052865B2 (ja) 2006-11-13 2006-11-13 スライド構造体用の給電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008125252A JP2008125252A (ja) 2008-05-29
JP5052865B2 true JP5052865B2 (ja) 2012-10-17

Family

ID=39474432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006306641A Active JP5052865B2 (ja) 2006-11-13 2006-11-13 スライド構造体用の給電装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8215466B2 (ja)
JP (1) JP5052865B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010233426A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Yazaki Corp スライド構造体用の給電装置
JP5204708B2 (ja) * 2009-03-30 2013-06-05 矢崎総業株式会社 スライド構造体用の給電装置
JP5308889B2 (ja) * 2009-03-30 2013-10-09 矢崎総業株式会社 スライド構造体用の給電装置
JP2011193687A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Sumitomo Wiring Syst Ltd 給電用配索構造
JP2011200086A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Sumitomo Wiring Syst Ltd 給電用配索構造
CN103909882A (zh) * 2013-01-09 2014-07-09 中国重汽集团济南动力有限公司 一种弹性线束固定支架总成
JP6430990B2 (ja) * 2016-04-15 2018-11-28 矢崎総業株式会社 給電装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3710199A (en) * 1971-09-09 1973-01-09 Raytheon Co Interchassis cable carrier
JPH1141777A (ja) * 1997-07-15 1999-02-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ケーブル保護装置
JP3591349B2 (ja) * 1998-12-22 2004-11-17 アイシン精機株式会社 車両用スライドドア装置
JP2001122054A (ja) 1999-10-27 2001-05-08 Yazaki Corp スライドドア用インナパネル
JP2001151042A (ja) 1999-11-25 2001-06-05 Sumitomo Wiring Syst Ltd 自動車用スライドドアへのワイヤハーネス配索構造
JP3301021B2 (ja) 2000-01-14 2002-07-15 矢崎総業株式会社 自動車用スライドドアの給電構造
JP2001260770A (ja) 2000-03-22 2001-09-26 Sumitomo Wiring Syst Ltd 自動車用スライドドアのワイヤハーネス配策構造
JP3954802B2 (ja) * 2000-04-11 2007-08-08 矢崎総業株式会社 自動車用スライドドアの給電装置
JP3895908B2 (ja) 2000-06-30 2007-03-22 矢崎総業株式会社 スライドドア用ハーネスの配索構造
JP2002144981A (ja) * 2000-11-15 2002-05-22 Piolax Inc ハーネスリトラクタ装置
JP2003032869A (ja) 2001-07-09 2003-01-31 Yazaki Corp ワイヤハーネス余長吸収装置
JP2003032868A (ja) 2001-07-12 2003-01-31 Yazaki Corp ワイヤハーネス余長吸収装置
JP3990932B2 (ja) * 2002-04-26 2007-10-17 矢崎総業株式会社 スライドドア用給電構造
US6945504B2 (en) * 2002-08-20 2005-09-20 King Slide Works Co., Ltd. Adjustable cable management arm for furniture
JP2006027372A (ja) * 2004-07-14 2006-02-02 Mitsuba Corp 給電装置
US7009112B1 (en) * 2004-09-28 2006-03-07 Lockheed Martin Corporation Cable organization apparatuses and systems
JP2006240604A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Fujikura Ltd 車両用スライドドアの給電装置
CA2540456C (en) * 2005-03-29 2009-07-21 Fujikura Ltd. Power supply apparatus for sliding door
JP2007160953A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤハーネスの支持装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20080128232A1 (en) 2008-06-05
US8215466B2 (en) 2012-07-10
JP2008125252A (ja) 2008-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5101861B2 (ja) スライド構造体用の給電装置
JP4783307B2 (ja) スライド構造体用の給電装置
JP5052865B2 (ja) スライド構造体用の給電装置
JP5844651B2 (ja) スライド構造体への給電用装置
JP4149245B2 (ja) 給電装置とそれを用いたハーネス配索構造
JP4674175B2 (ja) スライド構造体用の給電装置
JP2008220013A (ja) 給電装置
JP5090831B2 (ja) スライド構造体用の給電装置
US20060090920A1 (en) Wire harness construction
JP2010233426A (ja) スライド構造体用の給電装置
JP4681988B2 (ja) 常時給電装置
JP5053005B2 (ja) 給電用のプロテクタベース構造
US8237053B2 (en) Power supply apparatus for slidable structure
JP5185536B2 (ja) 給電装置
JP2000264136A (ja) 自動車用スライドドアの給電構造
JP3908992B2 (ja) 給電装置とそれを用いたハーネス配索構造
JP5027678B2 (ja) スライド構造体用の給電装置
KR101988647B1 (ko) 정션박스의 내부회로 배선용 지그장치
JP2003312385A (ja) 電線余長吸収装置とそれを用いたスライドドア用給電装置
JP2007151316A (ja) ハーネス配索構造とそれを備えた給電装置
JP5426793B2 (ja) ハーネス余長吸収構造
JP3785314B2 (ja) スライドドア用給電装置
JP5204709B2 (ja) スライド構造体用の給電装置
JP2008174035A (ja) 給電装置
JP2009213315A (ja) ワイヤハーネスの余長吸収構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5052865

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250