JP2001260770A - 自動車用スライドドアのワイヤハーネス配策構造 - Google Patents

自動車用スライドドアのワイヤハーネス配策構造

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JP2001260770A
JP2001260770A JP2000080737A JP2000080737A JP2001260770A JP 2001260770 A JP2001260770 A JP 2001260770A JP 2000080737 A JP2000080737 A JP 2000080737A JP 2000080737 A JP2000080737 A JP 2000080737A JP 2001260770 A JP2001260770 A JP 2001260770A
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Yoshihiro Maeda
義博 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体とスライドドアとの間に配策されるワイ
ヤハーネスを一体化し、構成部品を削減する。 【解決手段】 車体11からスライドドア12へ突出す
る第一リンク片16−1及び第二リンク片16−2より
なるリンク部材15を設け、第一リンク片16−1の一
端側16−1aは車体11に揺動自在に取り付け、他端
側16−1bは第二リンク片16−2の一端側16−2
aと揺動自在に連結し、第二リンク片の他端側16−2
bは、スライドドア12の凹部12bに自由端として位
置させる。ワイヤハーネスW/H−3は、車体11側よ
り連続してリンク部材15の上面を通ってスライドドア
12へ配策し、テープTで第一および第二リンク片16
−1、2に結束している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用スライドド
アのワイヤハーネス配策構造に関し、詳しくは、車体と
スライドドア間に配策されるワイヤハーネスのコネクタ
接合箇所を不要にして配策に係る構成の簡易化を図るも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアにスライド開閉するスライ
ドドアを採用する車両が存在している。上記スライドド
アには、パワーウインドウ、オートロック等に対応する
各種電装品が装着されており、これら電装品への電源供
給するために、ワイヤハーネスが車体とスライドドア間
に配策されている。
【0003】図5(A)は、従来のスライドドアにおけ
るワイヤハーネス配策構造である。スライドドア2を採
用している車両1には、車体側に配策されたワイヤハー
ネスW/H−1とスライドドア2の内部に配策されたワ
イヤハーネスW/H−2をコネクタ結合で接続してい
る。
【0004】図5(B)は、上記コネクタ結合で使用さ
れるオスメスコネクタ3−1、3−2であり、ジャンク
ションコネクタ3と称されるものである。オスコネクタ
3−1は、車体のBピラー1aの後側面1bに取り付け
られており、一方、メスコネクタ3−2は、スライドド
ア2の前側面2aに取り付けられ、スライドドア2を閉
じると、Bピラー1の後側面1bとスライドドア2の前
側面2aが対向位置関係になり、オスコネクタ3−1と
メスコネクタ3−2が嵌合結合するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、コネク
タ結合で車体側のワイヤハーネスW/H−1とスライド
ドア2のワイヤハーネスW/H−2の導通を図る場合、
スライドドア2を開放するとコネクタ結合が図れないた
め、ドアを開けた状態では、ドアに装着された電装品を
作動できない問題がある。また、上記コネクタ結合に
は、ジャンクションコネクタといった特殊なコネクタを
使用する必要がある上に、ワイヤハーネスも車体側とス
ライドドア側で分断されているため、構成点数が増加し
てコストの上昇を招いている。
【0006】さらに、車両によっては、図6に示すよう
に、ジャンクションコネクタ3(3−1、3−2)をウ
ェザーストリップ4より車外側へ設置しなければならな
い問題がある。即ち、車両1のドア開口部1cの周囲に
は、室内の防水及び防塵性等を確保するために、ゴム等
で形成されたウェザーストリップ4が周囲に取り付けら
れているが、スライドドアが適用される車両が小型であ
る場合等には、車体の構成上、ウェザーストリップ4よ
り室内側にジャンクションコネクタ3を位置させること
ができない。よって、車外側に位置したジャンクション
コネクタ3には、雨水、洗車時の水、走行時に跳ね上げ
た水等による浸水、あるいは、砂や埃等による影響を受
けて、断線等の各種不具合が生じるおそれがある。
【0007】上述した問題に対して、スライドドアにボ
ックス状のレールを設けると共に該レールに配策するハ
ーネスにフラットケーブルを用いて、車体側のワイヤハ
ーネスとコネクタ結合しスライドドアの開閉に関わらず
常時導通を図っている車両も存在する。しかしこれらの
車両はフラットハーネスといった特殊なハーネスを使用
する必要がある上に、フラットハーネスの配策形態に応
じたレールやコネクタも必要になり、スライドドアの構
造が複雑になり、構成部品点数も増加し、コストが上昇
する問題がある。
【0008】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、車体とスライドドア間のワイヤハーネスにフラッ
トハーネスではなく、通常のワイヤハーネスを用いると
共に車体側とスライドドア側で分割することなく一体化
してコネクタ結合を不要にしてワイヤハーネスにかかる
部品点数を削減し、コストを低減することを課題として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、自動車の車体とスライドドア間でのワイ
ヤハーネスを配策する構造であって、車体からスライド
ドアへ突出する第一リンク片及び第二リンク片よりなる
リンク部材を設け、上記第一リンク片の一端側は車体に
揺動自在に取り付けられると共に他端側は上記第二リン
ク片の一端側と揺動自在に連結される一方、上記第二リ
ンク片の他端側は、スライドドアの室内面に設けられた
リンク部材収容用の凹部に自由端として位置させて、ワ
イヤハーネスは上記リンク部材に結束して配策すると共
に該ワイヤハーネスのスライドドアへの端部側はスライ
ドドアの凹部内に位置決め固定し、スライドドアの開閉
に伴い上記リンク部材が揺動屈伸姿勢となり、ワイヤハ
ーネスを案内していることを特徴とする自動車用スライ
ドドアのワイヤハーネス配策構造を提供している。
【0010】このように、ワイヤハーネス配策案内用と
なるリンク部材を車体側より突出させて、ワイヤハーネ
スを上記リンク部材と結束すると、スライドドアの開閉
に追従してリンク部材が回転しながら屈曲あるいは伸長
するので、ワイヤハーネスはドアに挟まれる等の不具合
が生じることなく案内されて配策できる。よって、スラ
イドドア部におけるワイヤハーネスにフラットハーネス
を用いる必要もなくなり、多数の電線を束ねて形成した
通常のワイヤハーネスを適用できる。
【0011】また、ドアの開閉箇所で分断することな
く、車体とスライドドア間を一体に連続して配策できる
ので、ジャンクションコネクタといった特殊コネクタも
不要にでき、ワイヤハーネスにかかる構成部品を低減し
てコストの低減を図れる。なお、配策されるワイヤハー
ネスは車体側のワイヤハーネスを一体化してスライドド
アへ連続して配策するようにしてもよく、あるいは、ス
ライドドアに配策されるワイヤハーネスを一体化して車
体側へと配策するようにしてもよい。さらに、リンク部
材をウェザーストリップの周囲内、例えば、車体のシー
ト取付部の下端付近等より突出させれば、配策されるワ
イヤハーネスはスライドドア閉時にはウェザーストリッ
プで囲まれた中に位置することとなり、防水及び防塵性
を確保でき、断線等の不具合が生じるおそれもない。
【0012】なお、スライドドアの室内側には、車体よ
り突出するリンク部材との干渉を避けるため、凹部を設
けているので、スライドドアを開閉しても、リンク部材
が開閉を妨げるようなことにはならない。上記凹部は、
スライドドアの閉時に車体より突出するリンク部材を収
容すると共に、スライドドアが開放されるに伴い、上記
リンク部材の第二リンク片の先端が位置する軌跡を確保
するように前後方向に沿って溝状に形成される。
【0013】また、上記ワイヤハーネスはスライドドア
の凹部内の前方で端部側が位置決め固定され、スライド
ドア閉時に、上記第一リンク片と第二リンク片とが略L
字形状の位置関係で第一リンク片がスライドドアに直交
する方向で突出して、第二リンク片は前方側へ位置する
と共に、上記ワイヤハーネスのスライドドアとの固定箇
所から第二リンク片の結束箇所までを規制せずに自由部
分として直線状に配策する構成としている。
【0014】このように、ワイヤハーネスのスライドド
アとの固定箇所を凹部内の前方にすると、スライドドア
の開閉に適した効率的な配策にできる。即ち、スライド
ドアは車体の後方へ車体の側面に沿って開放するため、
スライドドアが開いている状態でも、固定箇所が前方で
あれば車体のドア開口部からの距離も離れず、ワイヤハ
ーネスの配策経路が長くなることを防止できる。
【0015】さらに、固定箇所を前方にすると、スライ
ドドアの閉時が最も配策経路が長くなるが、この状態
で、上記のように、リンク部材を略L字形状にしてワイ
ヤハーネスの自由部分を直線状にしておけば、スライド
ドアが開けられても、自由部分が撓むことで、配策長の
変動を吸収できドアの開閉に対応できる。
【0016】一方、上記第一リンク片の車体との取付箇
所近傍に、第一および第二ストッパーを立設し、スライ
ドドア閉時には第一ストッパーが第一リンク片と当接す
る一方、スライドドア開時には第二ストッパーが第二リ
ンク片と当接し、第一リンク片の揺動量を規制する構成
としている。
【0017】このように第一及び第二ストッパを立設す
ると、第一リンク片の揺動量を規制でき、リンク部材の
屈曲および伸長状況を調整でき、スライドドアの開閉に
確実に対応できる。つまり、リンク部材の第二リンク片
の先端は自由端であるため、スライドドアの凹部内等
を、ある程度自由に移動でき、移動状況によっては、リ
ンク部材の位置関係がスライドドアの開閉状態に対して
適切でなくなる可能性もあるが、上記ストッパーの立設
でこのような状態を防止でき、リンク部材の適切な動き
及び姿勢を確保できる。
【0018】また、上記スライドドアの凹部内に揺動部
材をワイヤハーネスのスライドドアとの固定箇所近傍で
一端を揺動自在に取り付け、凹部内のワイヤハーネスを
上記揺動部材に結束して、凹部内でのワイヤハーネスの
垂下を抑止する構成としている。このように、凹部内に
リンク部材とは別の揺動部材を設けると、配策されるワ
イヤハーネスを一段と確実に配策できる。即ち、凹部に
おけるワイヤハーネスは、第二リンク片とスライドドア
の固定箇所との間で自由部分としているので、スライド
ドアの開閉状態によっては、屈曲して下方に垂れ下がる
こともあるが、上記自由部分を揺動部材に屈曲すること
で、垂れ下がりを防止あるい低減でき、また、揺動部材
は一端部を支点として揺動するため、スライドドアの開
閉に伴う自由部分の動きにも追従でき、より安定してワ
イヤハーネスを案内できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1(A)(B)は第一実施形態に
係る自動車用スライドドアのワイヤハーネス配策構造を
示している。車両10はスライドドア12を採用してお
り、車体とスライドドア間にはワイヤハーネスW/H−
3を配策している。このワイヤハーネスW/H−3は、
車体11より突出するリンク部材15に結束されて、リ
ンク部材15に沿って、スライドドア12へと配策され
ている。
【0020】リンク部材15は、第一リンク片16−1
と第二リンク片16−2より構成されている。第一リン
ク片16−1は一定長さを有する棒形状であり、一端側
16−1aを揺動自在に車体11に取り付けている。具
体的には、ドア開口部11aのウェザーストリップ14
の周囲内でシート13の下部付近のフロア部11bに取
り付けている。第一リンク片16−1の他端側16−1
bは、一定長さを有する棒形状の第二リンク片16−2
の一端側16−2aと揺動自在に連結されている。
【0021】第二リンク片16−2の他端側16−2b
は、どの箇所にも取り付けない自由端としている。この
ように、リンク部材15は、第一リンク片16−1の一
端側16−1aの取付点と他端側16−1bの連結点で
計2箇所の回り対偶を有しており、上記2点を中心に屈
伸して種々の形態の姿勢を採れるようにしている。な
お、本実施形態では、図2(A)に示すように、スライ
ドドア12の閉時に、第一リンク片16−1がスライド
ドア12へ直交すると共に、第二リンク片16−2が前
方に位置して、リンク部材15が全体で略L字形状とな
るように、各リンク片の寸法等を設定している。
【0022】また、リンク部材15の自由度が大きすぎ
ると、スライドドア12の開閉状態に適しない姿勢と成
る場合もあるため、これを防止するため、第一リンク片
16−1の一端側16−1aの近傍に第一ストッパー1
7−1と第二ストッパー17−2をフロア部11bより
立設している。
【0023】図2(A)および図3(A)に示すよう
に、第一ストッパー17−1は、スライドドア12の閉
時に第一リンク片16−1がスライドドア12に直交す
る位置で、第一リンク片16−1と接する箇所に立設し
ている。第二ストッパー17−2は、図3(D)に示す
ように、スライドドア12の最大開時でスライドドア1
2へリンク部材15が最短距離になる位置で、第一リン
ク片16−1と接する箇所に立設している。このように
して、リンク部材の揺動量を、一定の範囲に制限してい
る。
【0024】また、スライドドア12の室内面側には、
リンク部材15と対向する箇所に凹部12bを設けてい
る。凹部12bは、図1(B)、図2(B)等に示すよ
うに、スライドドア12の下部に、スライドドア12の
ほぼ全幅にわたり溝形状で形成して、車体11より突出
するリンク部材15を収容すると共にスライドドア12
との干渉を防ぎ、リンク部材15の一連の揺動屈伸の動
き確保するようにしている。
【0025】車体11とスライドドア12間をわたるワ
イヤハーネスは、本実施形態では、図1(A)(B)に
示すように、車体11側に配策されたワイヤハーネスW
/H−3を延長してスライドドア12へと配策し、スラ
イドドア12の内部で、通常のコネクタ19(19−
1、2)を介してスライドドア12内に配策されたドア
ハーネスW/H−4と接続している。
【0026】ワイヤハーネスW/H−3は、車体11側
より配策されて、リンク部材15の第一リンク片16−
1の上面16−1cを通ると共に、テープTを巻き付け
て第一リンク片16−1に結束している。その後、ワイ
ヤハーネスW/H−3は第二リンク片16−2の上面1
6−2cを通ると共に、上記同様テープTで第二リンク
片16−2に結束され、コネクタ19−1が取り付けら
れた端末側W/H−3aをスライドドア12に固定して
いる。
【0027】上記ワイヤハーネスの端末側W/H−3a
が固定される箇所は、図3(A)に示すように、凹部1
2bの前方であり、凹部12bの側面に係止穴(図示せ
ず)を設け、クリップバンド18を挿入係止して端末側
W/H−3aを位置決め固定している。ワイヤハーネス
W/H−3は、上記クリップバンド18の固定箇所から
第二リンク片16−2のテープTによる結束箇所までの
間は、特に固定等をすることなく規制せずに自由部分J
としている。なお、ワイヤハーネスW/H−3を車体1
1から延長する寸法は、スライドドア12の閉時に、上
記自由部分Jが直線状に張り詰めた状態で配策されるよ
うに設定している。
【0028】上記ワイヤハーネス配策構造のスライドド
ア12の開閉に伴う変位状態を以下に説明する。図3
(A)は、スライドドア12の閉状態を示し、リンク部
材15の第一リンク片16−1が第一ストッパー17−
1に当接してスライドドア12に対して直交方向で突出
し、第二リンク片16−2は第一リンク片16−1と直
交位置で前方方向へ位置している。また、ワイヤハーネ
スW/H−3の自由部分Jは直線状態になっており、当
該状態がスライドドア12の開閉範囲でスライドドア1
2の凹部12bにおけるワイヤハーネスW/H−3の配
策距離が最も長くなっている。
【0029】次に、図3(B)に示すように、スライド
ドア12を開けると、スライドドア12は後方へ移動す
るために車体11より離反して一旦外方へ移動する。こ
れに伴い、リンク部材15が揺動しながら伸長してい
る。この状態では、ワイヤハーネスW/H−3の配策距
離は、上記閉状態より少し短縮されるため、ワイヤハー
ネスの自由部分Jも少し撓んだ状態になっている。
【0030】さらに、図3(C)に示すように、スライ
ドドア12を後方へ移動すると、リンク部材15は前方
へ屈曲した状態から後方へ屈曲した姿勢になると共に、
リンク部材15の長さ寸法より、第二リンク片16−2
の自由端である他端側16−2bが、凹部12の前方方
向に位置するようになる。また、ワイヤハーネスW/H
−3の自由部分Jは大きく屈曲してU字形状になってい
る。
【0031】最後に、図3(D)に示すように、スライ
ドドア12を全開状態にすると、第一リンク片16−1
が第二ストッパー17−2に当接して、リンク部材15
が、ほぼ直線状態になっている。ワイヤハーネスW/H
−3は自由部分JでU字形状の屈曲を維持している。な
お、スライドドア12を閉じる場合は、上記と逆の方向
でリンク部材15およびワイヤハーネスW/H−3が移
動する。
【0032】このように、リンク部材15は、第一及び
第二ストッパー17−1、2により適正な揺動範囲に規
制されて、スムーズな動きを確保している。また、ワイ
ヤハーネスW/H−3も自由部分Jにより、スライドド
ア12の開閉に対応している。よって、本発明のスライ
ドドアにおけるワイヤハーネス配策構造は、ワイヤハー
ネス自体の構成は簡易化されると共に、スライドドアが
開いても導通が確保されるので、スライドドアに装着さ
れた各電装品を常時作動できる。また、リンク部材15
およびワイヤハーネスW/H−3自体はウェザーストリ
ップ14の周囲内に位置するため、スライドドア12が
閉じた状態では、防水性および防塵性を確保しているの
で、断線等の不具合発生も防止している。
【0033】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、車体から配策されるワイヤハーネスW/H−
3をドアハーネスW/H−4と一体化して、コネクタ1
9も不要にして更に、部品点数の削減を図るようにして
もよい。また、上記形態とは逆に、ドアハーネスW/H
−4を車体側に延長して車体側で、車体に配策されたワ
イヤハーネスと結合するようにしてもよい。
【0034】図4は、本発明の第二実施形態の自動車用
スライドドアのワイヤハーネス配策構造であり、第一実
施形態におけるワイヤハーネスW/H−3の自由部分J
の固定側の一部と揺動部材20をテープTで結束してい
る。揺動部材20は、上記リンク部材15の第一及び第
二リンク片16−1、2と同様に一定長さを有する棒形
状で、一端20aをワイヤハーネスW/H−3のバンド
クリップ18による固定箇所近傍で揺動自在に凹部12
b内に取り付けている。その他の部分等は第一実施形態
と同様である。
【0035】スライドドア12の開閉に伴うリンク部材
15の動きは、第一実施形態とほぼ同様であるが、ワイ
ヤハーネスW/H−3の動きは第一実施形態と異なる。
即ち、ワイヤハーネスW/H−3の自由部分Jは、図3
(A)の直線状態から、図3(B)から(D)へと移る
につれて、屈曲するが、この屈曲によりワイヤハーネス
自体の自重により、自由部分Jが下方に垂れ下がり、図
2(B)に示す凹部12bの底面12cと接触する場合
がある。しかし、揺動部材20と結束することにより、
自由部分Jの両端が、揺動部材20および第二リンク片
16−2で支持され、垂れ下がりが抑止され、凹部12
bの底面12cとの接触を防止している。また、揺動部
材20は、一端20a側で揺動可能なので、自由部分J
の屈曲を妨げることもなく、スライドドアの開閉に追従
可能としている。
【0036】
【発明の効果】上記した説明より明らかなように、本発
明の配策構造を用いると、車体とスライドドア間でワイ
ヤハーネスを一体に連続して配策できるので、ジャンク
ションコネクタといった特殊コネクタを不要にできると
共に、構成部品も削減でき、ワイヤハーネスにかかる費
用を低減できる。また、配策されるワイヤハーネスは常
時接続されるので、スライドドアの開時においても、ド
アに装着された各種電装品も作動できる。さらに、配策
されるワイヤハーネスは、車体側のワイヤハーネスを延
長しても、スライドドアのワイヤハーネスを延長しても
構成できるため、ハーネスの構成の自由度を向上でき
る。
【0037】その上、リンク部材をドア開口部のウェザ
ーストリップ内に設ければ、配策されるワイヤハーネス
もウェザーストリップ内に位置して、防水性および防塵
性も確保されるため、浸水等の影響による断線等の不具
合発生も確実に防止できる。なお、リンク部材は、第二
リンク片の先端を自由端とすると共に、第一及び第二ス
トッパで揺動量を規制して、スライドドアに開閉に適切
に追従するようにしているので、スライドドアの作動が
妨げられるようなことも発生せず開閉動作を保証でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態にかかるワイヤハーネ
ス配策構造であり、(A)はスライドドアにおける斜視
図、(B)は要部拡大図である。
【図2】 リンク部材であり、(A)は平面図、(B)
は(A)におけるA−A断面図である。
【図3】 (A)〜(D)は、スライドドアの開閉に伴
うリンク部材およびワイヤハーネスの変位状況を示す概
略図である。
【図4】 第二実施形態にかかるワイヤハーネス配策構
造である。
【図5】 (A)は従来のワイヤハーネス配策構造、
(B)は従来の配策構造に使用されるコネクタの概略図
である。
【図6】 ドア開口部におけるコネクタの設置位置を示
す斜視図である。
【符号の説明】 10 車両 11b フロア部 12 スライドドア 12a 凹部 14 ウェザーストリップ 15 リンク部材 16−1 第一リンク片 16−2 第二リンク片 17−1 第一ストッパー 17−2 第二ストッパー 18 バンドクリップ W/H−1〜4 ワイヤハーネス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車体とスライドドア間でのワイ
    ヤハーネスを配策する構造であって、 車体からスライドドアへ突出する第一リンク片及び第二
    リンク片よりなるリンク部材を設け、 上記第一リンク片の一端側は車体に揺動自在に取り付け
    られると共に他端側は上記第二リンク片の一端側と揺動
    自在に連結される一方、 上記第二リンク片の他端側は、スライドドアの室内面に
    設けられたリンク部材収容用の凹部に自由端として位置
    させて、 ワイヤハーネスは上記リンク部材に結束して配策すると
    共に該ワイヤハーネスのスライドドアへの端部側はスラ
    イドドアの凹部内に位置決め固定し、 スライドドアの開閉に伴い上記リンク部材が揺動屈伸姿
    勢となり、ワイヤハーネスを案内していることを特徴と
    する自動車用スライドドアのワイヤハーネス配策構造。
  2. 【請求項2】 上記ワイヤハーネスはスライドドアの凹
    部内の前方で端部側が位置決め固定され、 スライドドア閉時に、上記第一リンク片と第二リンク片
    とが略L字形状の位置関係で第一リンク片がスライドド
    アに直交する方向で突出して、第二リンク片は前方側へ
    位置すると共に、上記ワイヤハーネスのスライドドアと
    の固定箇所から第二リンク片の結束箇所までを規制せず
    に自由部分として直線状に配策する構成としていること
    を特徴とする請求項1に記載の自動車用スライドドアの
    ワイヤハーネス配策構造。
  3. 【請求項3】 上記第一リンク片の車体との取付箇所近
    傍に、第一および第二ストッパーを立設し、 スライドドア閉時には第一ストッパーが第一リンク片と
    当接する一方、スライドドア開時には第二ストッパーが
    第二リンク片と当接し、第一リンク片の揺動量を規制す
    る構成としていることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の自動車用スライドドアのワイヤハーネス配
    策構造。
  4. 【請求項4】 上記スライドドアの凹部内に揺動部材を
    ワイヤハーネスのスライドドアとの固定箇所近傍で一端
    を揺動自在に取り付け、凹部内のワイヤハーネスを上記
    揺動部材に結束して、凹部内でのワイヤハーネスの垂下
    を抑止する構成としていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれか1項に記載の自動車用スライドド
    アのワイヤハーネス配策構造。
JP2000080737A 2000-03-22 2000-03-22 自動車用スライドドアのワイヤハーネス配策構造 Withdrawn JP2001260770A (ja)

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