JP2009194989A - スライド構造体用の給電装置、及び、その組立方法 - Google Patents

スライド構造体用の給電装置、及び、その組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組み付け性を向上させることのできる安価なスライド構造体用の給電装置、及び、その組み付けを容易にする組立方法を提供する。
【解決手段】スライド構造体用の給電装置1は、ワイヤハーネス50と、ワイヤハーネス50を収容する収容部材10と、収容部材10に取り付けられたガイドレール30と、ガイドレール30にスライド自在に取り付けられたスライダ40と、を有し、さらに、スライダ取付口31hがガイドレール30の少なくとも一方の端部に設けられ、そして、ガイドレール30を所定の取付位置14に掛止する仮留め部18A、18Bと、仮留め部18A、18Bによってガイドレール30が前記所定の取付位置14に掛止されたときにスライダ40がスライダ取付口31hを超えて外側にスライドすることを阻止するスライド阻止部15dと、がそれぞれ収容部材10に一体に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両本体側からスライドドア側に電力を供給するためのワイヤハーネスを収容して保護するための収容部材、及び、該ワイヤハーネスの移動を案内するためのガイドレール、を備えるスライド構造体用の給電装置、及び、その組立方法に関する。
自動車のスライド構造体としてのスライドドアに取り付けられた補機(例えば、パワーウィンドウモータやドアロックユニットなど)に常時給電するために、従来から種々のスライド構造体用の給電装置(以下、単に給電装置という)が用いられてきた。
例えば、特許文献1に示される給電装置110は、図11に示すように、ドア側ワイヤハーネス103と、該ドア側ワイヤハーネス103を収容するプロテクタ109と、を備えており、さらに、該プロテクタ109は、その下部にスライドドア101のスライド方向に沿って成形された収容部136と、該収容部136にはめ込まれるガイドレール130と、ドア側ワイヤハーネス103の移動を案内するとともにガイドレール130にスライド自在に係合されるスライダ131と、スライドドア101のインナパネル108に係止するための係止部材134と、を備えている。
この給電装置110は、係止部材134をインナパネル108に設けられた図示しない取付孔に嵌合させることで、プロテクタ109をスライドドア101に仮係止することができ、さらに、プロテクタ109が仮係止された後に、ガイドレール130を収容部136にはめ込んで、共通のボルト137によってプロテクタ109とガイドレール130とを一緒にスライドドア101に固定することができた。
特開2001−354085号公報
しかしながら、組み付け作業において先にスライドドア101が車両本体に取りつけられていた場合、垂直に取りつけられたスライドドア101に対して、プロテクタ109及びガイドレール130の組み付け作業を行うことになるので、プロテクタ109を係止部材134で仮係止したあとに、収容部136にガイドレール130をはめ込み、そして、ガイドレール130の落下を防ぐよう手で押さえながらボルト137で固定するという作業を行う必要があり、そのため、組み付けが容易でなく(即ち、組み付け性が悪く)、作業性が悪いという問題があった。また、ガイドレール130をプロテクタ109に仮留めする仮留め部材を用いてガイドレール130の落下を防ぐことで作業性を改善することができるが、その分部品点数が増えてしまうので、コストアップにつながるという問題があった。
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、組み付け性を向上させることのできる安価なスライド構造体用の給電装置、及び、その組み付けを容易にする組立方法を提供すること、を目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、ベース体と該ベース体にスライド自在に取り付けられたスライド構造体との間に配策されたワイヤハーネスと、前記ベース体又は前記スライド構造体のいずれか一方に取り付けられて前記ワイヤハーネスを収容する収容部材と、該収容部材に前記スライド構造体のスライド方向に沿って取り付けられたガイドレールと、前記ガイドレールにスライド自在に取り付けられ且つ前記収容部材から導出された前記ワイヤハーネスの一部分を保持してその移動を案内するスライダと、を有するスライド構造体用の給電装置において、前記スライダの取り付けがされるスライダ取付口が、前記ガイドレールの少なくとも一方の端部に設けられ、そして、前記ガイドレールを所定の取付位置に掛止する仮留め部と、前記仮留め部によって前記ガイドレールが前記所定の取付位置に掛止されたときに前記スライダが前記スライダ取付口を超えて外側にスライドすることを阻止するスライド阻止部と、がそれぞれ前記収容部材に一体に設けられていることを特徴とするスライド構造体用の給電装置である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記仮留め部によって前記ガイドレールが前記所定の取付位置に掛止されたときに、前記ガイドレールの取付孔と前記収容部材の取付孔とがそれぞれ重なるように設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記ガイドレールには、その一端部に前記スライダ取付口が設けられており、他端部に前記スライダの抜け落ちを防止するストッパ部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、ベース体と該ベース体にスライド自在に取り付けられたスライド構造体との間に配策されたワイヤハーネスと、前記ベース体又は前記スライド構造体のいずれか一方に取り付けられて前記ワイヤハーネスを収容する収容部材と、該収容部材に前記スライド構造体のスライド方向に沿って取り付けられたガイドレールと、前記ガイドレールにスライド自在に取り付けられ且つ前記収容部材から導出された前記ワイヤハーネスの一部分を保持してその移動を案内するスライダと、を有し、前記スライダの取り付けがされるスライダ取付口が、前記ガイドレールの少なくとも一方の端部に設けられ、そして、前記ガイドレールを所定の取付位置に掛止する仮留め部と、前記仮留め部によって前記ガイドレールが前記所定の取付位置に掛止されたときに前記スライダが前記スライダ取付口を超えて外側にスライドすることを阻止するスライド阻止部と、がそれぞれ前記収容部材に一体に設けられているスライド構造体用の給電装置において用いられる組立方法であって、前記スライダを前記スライダ取付口から前記ガイドレールに取り付ける第1工程と、前記スライダが取り付けられた前記ガイドレールを前記所定の取り付け位置に掛止する第2工程と、前記ガイドレールが前記所定の取り付け位置に掛止された前記収容部材を前記ベース体又は前記スライド構造体のいずれか一方に取り付ける第3工程と、を有していることを特徴とするスライド構造体用の給電装置の組立方法である。
請求項1に記載された発明によれば、スライダの取り付けがされるスライダ取付口が、ガイドレールの少なくとも一方の端部に設けられ、そして、ガイドレールを所定の取付位置に掛止する仮留め部と、この仮留め部によってガイドレールが所定の取付位置に掛止されたときにスライダがスライダ取付口を超えて外側にスライドすることを阻止するスライド阻止部と、がそれぞれ収容部材に一体に設けられているので、仮留め部によってガイドレールを収容部材上に仮置き(仮配置)できるとともに、スライド阻止部によってスライダがスライダ取付口を超えて外側にスライドすることを防ぐことができ、即ち、スライダがガイドレールから脱落することを防ぐことができ、そのため、ねじなどの取付部材を用いることなく、スライダとガイドレールと収容部材とを仮に組み付けて一体に構成することができる。したがって、スライド構造体用の給電装置を構成するこれら部材を容易にベース体又はスライド構造体に取り付けることができ、組み付け性を向上させて、作業性を改善することができる。
また、仮留め部が収容部材に一体に設けられているので、ガイドレールを収容部材に仮留めするための仮留め部材を別途設ける必要がなく、さらに、スライド阻止部が同じく収容部材に一体に設けられているので、スライダ取付口からスライダが脱落することを防ぐ脱落防止部材を別途設ける必要がなく、そのため、部品点数の削減が可能であり、低コスト化に寄与して、スライド構造体用の給電装置を安価に提供することができる。
請求項2に記載された発明によれば、ガイドレールの取付孔と収容部材の取付孔とが、仮留め部によってガイドレールが所定の取付位置に掛止されたときにそれぞれ重なるように設けられているので、ねじ等の取付部材を、ガイドレールの取付孔及び収容部材の取付孔に同時に挿通して、それぞれを一緒にベース体またはスライド構造体に取り付けて固定することができる。そのため、一度の取り付け作業で、ガイドレール及び収容部材をスライドドアに固定することができるので、工数の削減が可能となり、作業性を改善することができる。
請求項3に記載された発明によれば、ガイドレールには、その一端部にスライダ取付口が設けられており、他端部にスライダの抜け落ちを防止するストッパ部が設けられているので、スライダ取付口から取り付けたスライダが、他端部から脱落してしまうことがなくなり、例えば、ガイドレールの両端部いずれにもスライダの抜け落ちを防止する部材が設けられていなかった場合においては、スライダをガイドレールに取り付けるとき、及び、スライダが取り付けられたガイドレールをプロテクタ上に掛止するとき、に、ガイドレールを水平に保ちながら又はスライダを押さえながらはめ込み作業を行う必要があるが、そのような作業が不要となるため、組み付け性を向上させて、作業性を改善することができる。
請求項4に記載された発明によれば、スライダをガイドレールに取り付ける第1工程と、スライダが取り付けられたガイドレールを前記所定の取り付け位置に掛止する第2工程と、ガイドレールが所定の取り付け位置に掛止された収容部材をベース体又はスライド構造体のいずれか一方に取り付ける第3工程と、を有しているので、取付部材等を用いることなくスライダとガイドレールと収容部材とを仮に組み付けて一体に構成したあとに、この構成体をベース体又はスライド構造体に取り付けることができ、そのため、スライド構造体用の給電装置を構成するこれら部材を容易に組み付けることができる。したがって、組み付け性が向上して、作業性を改善することができる。
本発明の一実施形態を示すスライドドア用給電装置(以下、単に給電装置という)の構成を、図1〜図7を参照して説明する。
給電装置1は、特許請求の範囲に記載されたスライド構造体用の給電装置に相当し、スライドドアを備えた車両に設けられ、該スライドドアに取り付けられたパワーウィンドウモータや、ドアロックユニット、スピーカ等の補機に常時給電するための装置である。給電装置1は、図1に示すように、ワイヤハーネス50と、該ワイヤハーネス50を収容するプロテクタ10と、プロテクタ10に取り付けられるガイドレール30と、ガイドレール30にスライド自在に取り付けられるスライダ40と、を備えている。
プロテクタ10は、特許請求の範囲に記載された収容部材に相当し、その内部にワイヤハーネス50の湾曲部50aを収容して保護するとともに、スライドドアのスライドに応じて該湾曲部50aの径を変化させて余長を吸収するための部材である。プロテクタ10は、ベース11と、カバー21と、を備えている。
ベース11は、合成樹脂を材料として成形されており、基板部12と、側壁部13と、ガイドレール取付部14と、ねじ留め部15、16、17と、仮留め爪18A、18Bと、を備えている。
基板部12は、略長方形状の平板部であり、図7に示すスライドドア61のインナパネル61aの取付面に沿って成形されている。基板部12は、ワイヤハーネス50の外径とほぼ同一となる間隔をあけてカバー21と相対して配置されることにより、カバー21とともにワイヤハーネス50の湾曲部50aを収容する空間を形成して、該空間に収容した湾曲部50aにおける基板部12と直交する方向への移動を規制する。また、基板部12の上辺12a(図1上方)における一方の側辺12b(図1左側)寄りの角には、基板部12と平行且つ内面12e側に向けて突出した矩形状の平面部からなる導出部12gが設けられており、該導出部12gの平面部上にワイヤハーネス50の一部が図示しない帯状の固定部材によって固定される。また、基板部12には、導出部12gの下辺に連接して、基板部12と同一平面となる矩形状のねじ留め面17aと、ねじ留め面17aの中央部分を貫通した円形のねじ孔17bと、からなるねじ留め部17が設けられている。
側壁部13は、基板部12における上辺12a、側辺12b、12c、及び、ねじ留め部17における基板部12内側寄りの辺、をそれぞれ連ねるように連続して各辺から内面12e側に向かって垂直に立設した壁部であり、すなわち、側壁部13は、その外側にねじ留め部17を位置づけ、その内側に導出部12g及び基板部12の平面部分を位置づけてそれぞれを取り囲むように成形されている。側壁部13の高さは、導出部12gの高さと同一にされている。また、側壁部13は、側辺12b、12cそれぞれの下端近傍と、上辺12aにおける一方の側辺12b寄りの角近傍と、の3カ所それぞれに、ベース11にカバー21を掛止するための固定スリット13aが設けられている。
ガイドレール取付部14は、特許請求の範囲に記載された所定の取付位置に相当し、その長手方向が基板部12の下辺12dに沿って延在するように、基板部12の下部に設けられている。ガイドレール取付部14には、後述するガイドレール30のレール部31と嵌合して取り付け時のがたつきを防止するための、レール部31の形状に沿った長方形状の枠形突部14aが、基板部12の下辺12dに沿って設けられている。
ねじ留め部15は、ガイドレール取付部14の一方の端部側(図1左側)にベース11に一体に設けられており、図2、図3に示すように、基板部12の一方の側辺12bから平面方向に平行に突出して設けられた半円状のねじ留め面15aと、ねじ留め面15aの円弧の中心を貫通して設けられた円形のねじ孔15b(特許請求の範囲に記載された収容部材の取付孔に相当)と、ねじ留め面15aの円弧に沿って立設された周壁15cと、周壁15cの両端部それぞれに連接された一対のストッパ突起15d、15dを備えている。
ストッパ突起15dは、特許請求の範囲に記載されたスライド阻止部に相当し、周壁15cの両端部それぞれに連接して配設されており、周壁15cに連接された一方の端部から他方の端部に向けて壁厚が徐々に厚くなるとともに、その他方の端部がガイドレール取付部14の短手方向と平行に成形されている。そして、一対のストッパ突起15d、15dは、ガイドレール30がガイドレール取付部14に取り付けられたときに、ガイドレール30に取り付けられたスライダ40(後述)が、このストッパ突起15dに当たってガイドレール30外側への移動を規制され、スライダ40がガイドレール30の一方の端部31eから抜け落ちることを防止する。
ねじ留め部16は、ガイドレール取付部14の他方の端部側(図1右側)にベース11に一体に設けられており、基板部12の他方の側辺12cから平面方向に平行に突出して設けられた半円状のねじ留め面16aと、ねじ留め面16aの円弧の中心を貫通して設けられ且つ長径がガイドレール取付部14の長手方向に沿う長円形のねじ孔16b(特許請求の範囲に記載された収容部材の取付孔に相当)と、ねじ留め面15aの円弧に沿って立設された周壁15cと、を備えている。ねじ孔16bは、組み付け誤差を吸収するために長円形状にされている。
仮留め爪18A、18Bは、特許請求の範囲に記載された仮留め部に相当し、ベース11に一体に設けられ、ストッパ突起15d、15d及び周壁16cの両端部それぞれに隣接して合計4カ所に配置されている。仮留め爪18A、18Bは、図4に示すように、ガイドレール取付部14の端部から垂直に立設された基部18aと、基部18aの先端に連接されたくさび部18bと、で構成されている。仮留め爪18A、18Aは、それぞれガイドレール取付部14の短手方向に相対して一対となり、仮留め爪18B、18Bも同様に一対となって、それぞれのくさび部18bの返し部分18cが、対となる他方の仮留め爪に向けて突出するように成形されている。基部18aの長さ(即ち、基板部12から返し部分18cまでの長さ)は、後述するガイドレール30のブラケット32、33の厚みと同一にされている。つまり、一対の仮留め爪18A、18Aと一対の仮留め爪18B、18Bは、それら間にガイドレール30が押し込まれることにより弾性変形して、それら間にガイドレール30を位置づけ、そして、返し部分18cによって、ガイドレール30をガイドレール取付部14に掛止する。
カバー21は、ベース11と同様に合成樹脂を材料として成形されており、図1に示すように、基板部22と、側壁部23と、ねじ留め部27と、第1開口28と、第2開口29と、を備えている。
基板部22は、ベース11の基板部12において側壁部13に囲まれた部分と略同形の長方形状に成形された平板部である。基板部22は、ワイヤハーネス50の外径とほぼ同一となる間隔をあけてベース11の基板部12と相対して配置されることにより、ベース11とともにワイヤハーネス50の湾曲部50aを収容する空間を形成して、該空間に収容した湾曲部50aにおける基板部22と直交する方向への移動を規制する。また、基板部22は、外面22f側に反り返って突出した鍔部22gが下辺22dに沿って設けられている。
ねじ留め部27は、基板部22の上辺22a(図1上方)における一方の側辺22b(図1左側)寄りの角の下方に、基板部22と平行且つ内面22e側に向けて突出して成形された矩形状の平板部である。ねじ留め部27は、ベース11とカバー21とを重ね合わせたときに、ねじ留め部27とベース11のねじ留め部17とが重なるように設けられており、また、このとき、その中央に貫通して設けられたねじ孔27aと、ねじ留め部17のねじ孔17bとが、同軸に重なるように設けられている。そして、ねじ孔27aとねじ孔17bとを挿通するねじ65によって、ベース11とカバー21とが共にスライドドア61に固定される。
側壁部23は、基板部22における上辺22a、側辺22b、22c、及び、ねじ留め部27における基板部22内側寄りの辺、をそれぞれ連ねるように連続して各辺から内面22e側に向かって垂直に立設した壁部であり、すなわち、側壁部23は、その外側にねじ留め部27を位置づけ、その内側に基板部22の平面部分を位置づけて取り囲むように成形されている。側壁部23の高さは、ベース11の側壁部13と合わせてワイヤハーネス50の外径とほぼ同一となるようにされている。すなわち、ベース11とカバー21とを重ね合わせたときに、その内部にワイヤハーネス50の外径と同一の高さの空間を形成する。また、側壁部23は、側辺22b、22cそれぞれの下端近傍と、上辺22aにおける一方の側辺22b寄りの角近傍と、の3カ所それぞれに、ベース11に設けられた固定スリット13aと嵌合して、ベース11にカバー21を掛止するための固定片23aが設けられている(側辺22c下端近傍の固定片23aは不図示)。
第1開口28は、基板部22における一方の側辺22bに立設した側壁部23の上端部分に設けられた、ワイヤハーネス50の外径よりやや大きい矩形状の開口部である。第1開口28は、ベース11とカバー21とを重ね合わせたときに、導出部12gと重なるように配置されている。第1開口28は、スライドドア61側に接続されるワイヤハーネス50の一方の端部を導出している。
第2開口29は、基板部22の下辺22dに沿って延在するように設けられた、スリット状の開口部である。第2開口29は、ベース11とカバー21とを重ね合わせたときに、ベース11のガイドレール取付部14に向けて開口するように配置されている。第2開口29は、車両ボディ60側に接続されるワイヤハーネス50の他方の端部を導出している。第2開口29はスリット状に設けられているので、第2開口29から導出されたワイヤハーネス50を、ガイドレール取付部14の長手方向に沿って移動させることができる。また、第2開口29に沿って鍔部22gが配置されているので、導出されるワイヤハーネス50がこの鍔部22gに沿って湾曲されることにより、ワイヤハーネス50がスムースに移動できるとともに、基板部22における下辺22dのエッジによって損傷することを防止することができる。
ガイドレール30は、所定の形状に打ち抜いた板金を曲げ加工して略長方形状に成形された、プロテクタ10から導出されたワイヤハーネス50の移動を案内するための部材である。ガイドレール30は、ベース11が備えるガイドレール取付部14に取り付けられる。ガイドレール30は、図2、図3に示すように、レール部31と、ブラケット32、33と、を備えている。
レール部31は、スライダ40をスライド自在に支持するための部位であり、長方形状の底壁31aと、底壁31aの短手方向に相対する両長辺から垂直に立設された一対の両側壁31bと、一対の両側壁31bの先端から互いに相対するように内向きに突出した鍔壁31cと、これら各壁に囲われたガイド溝31dと、を備えている。一対の両側壁31bと鍔壁31cとは、底壁31aの長手方向に亘って配設されている。底壁31aにおけるガイドレール取付部14と相対する側の面には、枠形突部14aと嵌合する凸部が設けられている。また、レール部31における一方の端部31eには、ガイド溝31dの横断面と同形に開口されたスライダ取付口31hが設けられており、そこから、後述するスライダ40の脚部43が、ガイド溝31dに挿入されて取り付けられる。また、レール部31における他方の端部31fには、図6に示すように、鍔壁31cの短辺から底壁31aに向かって突出したストッパ部31gが設けられており、このストッパ部31gにスライダ40の脚部43が当てられるによってスライダ40の移動を規制し、他方の端部31fからスライダ40が抜け落ちることを防止している。底壁31aの短辺の長さは、一対のストッパ突起15d、15dの互いの間隔より大きくされている。
ブラケット32は、ガイドレール30をプロテクタ10(つまり、スライドドア61)に固定するための部位であり、取付部32dと、ねじ孔32aと、一対の掛止片32b、32bと、連接部32cと、を備えている。
取付部32dは、矩形状の平板部であり、その幅(ガイドレール30における短手方向の長さ)が一対のストッパ突起15d、15dの互いの間隔と同一に成形されて、ねじ留め部15の周壁15c内側でねじ留め面15aに接して固定される。
ねじ孔32aは、特許請求の範囲に記載されたガイドレールの取付孔に相当し、取付部32dの中央を貫通して設けられた円形の孔である。ねじ孔32aは、ガイドレール30が、ガイドレール取付部14に掛止されたときに、ベース11におけるねじ留め部15のねじ孔15bと同軸に重なるように配設されている。ねじ孔32aは、ねじ孔15bと同径であることが好ましい。
連接部32cは、レール部31の底壁31aと取付部32dとが互いに平行且つ枠形突部14aの高さと同一の段差となるように、取付部32dをレール部31の一方の端部31eに連接している。
一対の掛止片32b、32bは、取付部32dにおける連接部32c側の位置に幅方向に互いに離れるように突出して設けられた矩形状の突部である。一対の掛止片32b、32bは、それぞれの先端間の長さが、ベース11に設けられた一対の仮留め爪18A、18Aそれぞれの基部18aの間隔と同一にされており、ガイドレール30をガイドレール取付部14に配置したときに、一対の掛止片32b、32bと一対の仮留め爪18A、18Aとがそれぞれ互いに引っ掛かりあってガイドレール30をベース11に掛止する。
ブラケット33は、ガイドレール30をプロテクタ10(つまり、スライドドア61)に固定するための部位であり、取付部33dと、ねじ孔33aと、一対の掛止片33bと、連接部33cと、を備えている。
取付部33dは、矩形状の平板部であり、ねじ留め部16の周壁15c内側でねじ留め面15aに接して固定される。
ねじ孔33aは、特許請求の範囲に記載されたガイドレールの取付孔に相当し、互いに平行する一対の辺と該一対の辺を連接する1つの半円状円弧からなる孔(切り込み)であり、取付部33dの先端側に位置する辺から切り込まれ、半円状円弧が取付部33dの中央に位置して設けられている。ねじ孔33aは、ガイドレール30が、ガイドレール取付部14に配置されたときに、ベース11におけるねじ留め部16のねじ孔16bと同軸になる(つまり、互いに重なって共通のねじで固定される)ように配設されている。ねじ孔33aの半円状円弧は、ねじ孔16bと同径であることが好ましい。
連接部33cは、レール部31の底壁31aと取付部33dとが互いに平行且つ枠形突部14aの高さと同一の段差となるように、取付部33dをレール部31の他方の端部31fに連接している。
一対の掛止片33b、33bは、取付部33dにおける連接部32c側の位置に幅方向(ガイドレール30における短手方向)に互いに離れるように突出して設けられた矩形状の突部である。一対の掛止片33b、33bは、それぞれの先端間の長さが、ベース11に設けられた一対の仮留め爪18B、18Bそれぞれの基部18aの間隔と同一にされており、ガイドレール30をガイドレール取付部14に配置したときに、一対の掛止片33b、33bと一対の仮留め爪18B、18Bとがそれぞれ互いに引っ掛かりあってガイドレール30をベース11に掛止する。
ガイドレール30は、ガイドレール取付部14に掛止されたとき、そのスライダ取付口31hが一対のストッパ突起15d、15dそれぞれの他端と相対して位置付くように成形されている。また、スライダ取付口31hと一対のストッパ突起15d、15dにおけるそれぞれの他端との間隔は、スライダ40がガイドレール30から抜け落ちない程度に近接されている。
スライダ40は、ガイドレール30とともに第2開口29から導出されたワイヤハーネス50の移動を案内する部材であり、ワイヤハーネス50の一部分を保持するとともに、ガイドレール30にスライド自在に取り付けられている。スライダ40は、図5に示すように、スライダ本体41と、首振り部材46と、を備えている。
スライダ本体41は、合成樹脂を材料として成形され、首振り部材46を首振り自在に軸支するとともにガイドレール30上に取り付けられてスライドされる部材である。スライダ本体41は、支持部42と、支持部42に連接された脚部43と、を備えている。
支持部42は、長方形状の壁面を備えた底壁42aと、底壁42aの内壁面において相対する一対の短辺から互いに対向して垂直に立設された一対の側壁42b、42cと、を備えている。側壁42bには、ワイヤハーネス50を首振り部材46に挿通するための貫通孔45が設けられている。また、側壁42bには、その内面に貫通孔45の周囲に沿って環状に設けられ且つ首振り部材46を首振り自在に軸支する軸部(不図示)が設けられている。側壁42cの内面には、側壁42bに設けられた前記軸部とともに首振り部材46を首振り自在に軸支する軸部44が設けられている。
脚部43は、底壁42aの外壁面に垂直に立設された角柱状の基部43aと、基部43aの側面先端部に前記一対の側壁42bが対向する方向に互いに離れるように突出した一対の突出部43bと、を備えている。基部43aは、その長さ(底壁42aにおける短辺方向の長さ)が底壁42aの短辺と同一で、その幅(底壁42aにおける長辺方向の長さ)がガイドレール30における互いに相対する鍔壁31cの間隔より小さく、その高さが鍔壁31cと底壁31aとの間隔より大きく成形されている。一対の突出部43b、43bは、それぞれの先端間の長さ(即ち、脚部43の幅)がガイド溝31dの幅と同一で、それぞれの厚みがガイドレール30の底壁31aと鍔壁31cとの間隔よりわずかに小さく、基部43aの全長に亘って成形されている。つまり、脚部43は、ガイドレール30のガイド溝31dにスライド自在に嵌合するように成形されている。また、脚部43の幅は、一対のストッパ突起15d、15dの互いの間隔よりも大きくされている。
首振り部材46は、合成樹脂を材料として、上片46a及び下片46bに分割可能な直方体形状に成形されており、支持部42の各軸部によって首振り自在に軸支されている。首振り部材46は、その一側面の中央に開口されたチューブ取付穴46cと、支持部42の貫通孔45と同心となるようにその上面に設けられ且つチューブ取付穴46cと連通された貫通孔(不図示)を備えている。上片46a及び下片46bは係止部材によって互いに固定されている。
首振り部材46には、上記貫通孔からチューブ取付穴46cにかけて、第2開口29から導出されるとともに支持部42の貫通孔45に挿入されたワイヤハーネス50が挿通されている。チューブ取付穴46cには、後述するワイヤハーネス50における外装部材であるコルゲートチューブ52の一端部が保持される。より詳細には、チューブ取付穴46cの内周面に周方向に沿って複数のリブ46dが突設され、これら複数のリブ46dとコルゲートチューブ52の外周に設けられた不図示の凸条と凹溝とが係止して固定されている。
ワイヤハーネス50は、図7に示すように、車両ボディ60とスライドドア61との間に亘って配策され、スライドドア61に搭載された補機等に給電するための部材であり、複数の電線が束ねられたハーネス部51と、ハーネス部51におけるスライドドア61側に接続される一端部に設けられたコネクタ53と、ハーネス部51における車両ボディ60側に接続される他端部に設けられたコネクタ54と、外装部材であるコルゲートチューブ52と、を備えている。
ハーネス部51は、湾曲されてプロテクタ10内に収容された湾曲部50aと、コルゲートチューブ52によって保護され且つスライドドア61から車両ボディ60にわたされた渡り部50bと、を有している。
コルゲートチューブ52は、柔軟性を有する合成樹脂を材料として断面円形又は長円形に成形され、ハーネス部51をその内部に位置づけて保護するための外装部材であり、その一方の端部が、スライダ40の首振り部材46にスライド方向に首振り自在に支持されており、他方の端部が、車両ボディ60のステップ60aに設けられた固定部62に車両前方(図7右側)に向けて固定されている。
スライドドア61は、図示しないスライド支持部材によって車両ボディ60に前後方向(図7左右方向)にスライド自在に取り付けられている。プロテクタ10はスライドドア61の内面に配設されたインナパネル61aに取り付けられている。プロテクタ10の第1開口28から導出されたワイヤハーネス50は、その先端に設けられたコネクタ53を図示しないスライドドア61側の補機に接続されている。また、プロテクタ10の第2開口29から導出されたワイヤハーネス50は、スライダ40と車両ボディ60のステップ60a上に配設された上面視L字形状の固定部62との間に亘って配策されており、その先端に設けられたコネクタ54を図示しない車両本体側の給電部に接続されている。なお、スライドドア61は、特許請求の範囲に記載したスライド構造体に相当し、車両ボディ60は、同じくベース体に相当する。
次に、給電装置1におけるスライドドア全開及び全閉に伴う動作について、図8を参照して説明する。図8は、給電装置1において、スライドドア全開状態及び全閉状態を示す図であり、ワイヤハーネス50における第1開口28およびスライダ40それぞれより導出された先の部分は図示を省略している。
給電装置1において、スライドドア全閉状態(図8全閉状態)のとき、スライダ40はガイドレール30上の車両後方側(図8左側)端部に位置づけられており、スライダ40の首振り部材46がワイヤハーネス50の導出方向を車両後方に向けられている。このとき、プロテクタ10内に収容されたワイヤハーネス50の湾曲部50aはU字状に湾曲して位置づけられている。そして、この状態から開方向(図8左方向)に向けてスライドドア61をスライド動作させると、スライダ40がガイドレール30上をスライド方向Sに沿って車両前方(図8右側)に向けて徐々にスライド移動されるとともに、首振り部材46がそのワイヤハーネス50の導出方向を徐々に車両前方に向けられていく。そして、スライドドア全開状態(図8全開状態)になると、スライダ40がガイドレール30上の車両前方側端部に位置づけられ、首振り部材46のワイヤハーネスの導出方向が車両前方に向けられる。このとき、プロテクタ10内に収容されたワイヤハーネス50はその湾曲部50aが拡径されて略L字状に位置づけられている。
給電装置1によれば、スライドドア61の開閉に必要となるワイヤハーネス50の余長分を湾曲部50aにして、これをプロテクタ10に収容しているので、給電装置1の構成を従来よりも簡素化することができ、そのため、組み付け性の向上を図ることができる。
次に、給電装置1の組立方法について、図9、図10を参照して説明する。
(1)最初に、ガイドレール30におけるレール部31のスライダ取付口31hから、スライダ40の脚部43をガイド溝31dに挿入して、スライダ40をガイドレール30にスライド自在に取り付ける(特許請求の範囲に記載した第1工程に相当)。このとき、スライダ40には事前にワイヤハーネス50が取り付けられている(図示省略)。
(2)次に、ガイドレール30に設けられた一対の掛止片32b、32bを、ベース11の基板部12上に設けられた一対の仮留め爪18A、18Aの間にそれぞれ位置づけ、また、同様に一対の掛止片33b、33bを一対の仮留め爪18B、18Bの間にそれぞれ位置づけて、そして、ガイドレール30を、各仮留め爪18A、18Bを弾性変形させるように押し込んでそのレール部31が枠形突部14aに嵌合するように、ガイドレール取付部14に配置する(特許請求の範囲に記載した第2工程に相当)。すると、一対の掛止片32b、32b及び33b、33bと、これらに対応する一対の仮留め爪18A、18A及び18B、18Bと、が互いに嵌合してガイドレール30がガイドレール取付部14に掛止される。同時に、スライダ取付口31hが、一対のストッパ突起15dに近接して位置づけられて、一対のストッパ突起15dによって、スライダ40がスライダ取付口31hを超えたガイドレール30の外側へのスライド移動を阻止される。即ち、スライダ40がガイドレール30から脱落しないように、ガイドレール30上に位置づけられる。
(3)次に、ガイドレール30が掛止されたベース11を、ねじ65によってスライドドア61のインナパネル61aに取り付ける(特許請求の範囲に記載した第3工程に相当)。このとき、ベース11に設けられたねじ孔15bと、ガイドレール30に設けられたねじ孔32aと、が重なるとともに、ベース11に設けられたねじ孔16bと、ガイドレール30に設けられたねじ孔33aと、が重なっているので、重なった各ねじ孔それぞれにねじ65を挿通して、図10に示すように、ガイドレール30とベース11とを同時にインナパネル61aに固定(共締め)する。
以上より、本発明によれば、スライダ取付口31hがガイドレール30の一方の端部に設けられ、そして、ガイドレール30をガイドレール取付部14に掛止する仮留め爪18A、18Bと、この仮留め爪18A、18Bによってガイドレール30がガイドレール取付部14に掛止されたときにスライダ40がスライダ取付口31hを超えて外側にスライドすることを阻止するストッパ突起15dと、がそれぞれプロテクタ10に一体に設けられているので、仮留め爪18A、18Bによってガイドレール30をプロテクタ10のベース11上に仮置き(仮配置)できるとともに、ストッパ突起15dによってスライダ40がガイドレール30から脱落することを防ぐことができ、そのため、ねじなどの取付部材を用いることなく、スライダ40とガイドレール30とプロテクタ10とを仮に組み付けて一体に構成することができる。したがって、これら部材を容易にスライドドア61に取り付けることができ、組み付け性が向上して、作業性を改善することができる。
また、仮留め爪18A、18Bがベース11に一体に設けられているので、ガイドレール30をプロテクタ10に仮留めするための仮留め部材を別途設ける必要がなく、さらに、ストッパ突起15dが同じくベース11に一体に設けられているので、レール部31のスライダ取付口31hからスライダ40が脱落することを防ぐ脱落防止部材を別途設ける必要がなく、そのため、部品点数の削減が可能であり、低コスト化に寄与して、給電装置1を安価に提供することができる。
また、ガイドレール30のねじ孔32a、33aとプロテクタ10のねじ孔15b、16bとが、仮留め爪18A、18Bによってガイドレール30がガイドレール取付部14に掛止されたときにそれぞれ重なるように設けられているので、ねじ等の取付部材を、ガイドレール30のねじ孔32a、33a及びプロテクタ10のねじ孔15b、16bに同時に挿通して、それぞれを一緒にスライドドア61に取り付けて固定することができる。そのため、一度の取り付け作業で、ガイドレール30及びプロテクタ10をスライドドア61に固定することができるので、工数の削減が可能となり、作業性を改善することができる。
また、ガイドレール30には、その一方の端部31eにスライダ取付口31hが設けられ、他方の端部31fにスライダの抜け落ちを防止するストッパ部31gが設けられているので、スライダ取付口31hから挿入されたスライダ40が、他方の端部31fから脱落してしまうことがなくなり、例えば、ガイドレール30の両端部いずれにもスライダの抜け落ちを防止する部材が設けられていなかった場合においては、スライダ40をガイドレール30に取り付けるときに、及び、スライダ40が取り付けられたガイドレール30をプロテクタ10上に掛止するときに、ガイドレール30を水平に保ちながら又はスライダ40を押さえながらはめ込み作業を行う必要があるが、そのような作業が不要となるため、組み付け性が向上して、作業性を改善することができる。
また、(1)スライダ40をガイドレール30に取り付け、(2)そして、スライダ40が取り付けられたガイドレール30をガイドレール取付部14に掛止し、(3)そして、ガイドレール30がガイドレール取付部14に掛止されたベース11をスライドドア61に取り付けるので、取付部材等を用いることなくスライダ40とガイドレール30とプロテクタ10とを仮に組み付けて一体に構成したあとに、この構成体をスライドドア61に取り付けることができ、そのため、これら部材を容易に組み付けることができる。したがって、組み付け性が向上して、作業性を改善することができる。
なお、本実施形態においては、スライドドア用給電装置1のプロテクタ10をスライドドア61側に取り付ける構成であったが、これに限らず、車両ボディ60側に取り付ける構成としても良い。
また、本実施形態においては、プロテクタ10のスライドドア61への取り付けにねじ65を用いているが、これに限らず、例えば、ねじ65の代わりに係止クリップを各ねじ孔(スライドドア61に設けられた図示しないねじ孔を含む)に差し込んで、それぞれを固定しても良い。係止クリップは、例えば、合成樹脂を材料として成形され、各ねじ孔に挿入されたのち該ねじ孔に係止するように弾性変形する、周知の係止部材である。また、他の構成として、ねじ孔15b(32a)、及び、ねじ孔16b(33a)に上述の係止クリップを差し込んでそれぞれを固定し、そして、カバー21のねじ留め部27においてねじ孔27aの代わりに一体成形された係止クリップ部をねじ孔17bに差し込むことで、カバー21をベース11にワンタッチで取り付け可能にしてもよい。
また、本実施形態においては、スライダ取付口31hを、ガイドレール30(レール部31)の一方の端部に設けるものであったが、これに限らず、ガイドレール30の両方の端部に設けても良い。その場合、両方の端部に設けられた各スライダ取付口からスライダ40の脱落を防止するストッパ突起を、各スライダ取付口それぞれに対応して設ける必要がある。
また、本実施形態は、車両ボディに取り付けられたスライド構造体としてのスライドドアに関するものであったが、これに限らず、給電が必要なスライド構造体であれば本発明を適用することができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態を示すスライドドア用給電装置の分解立体図である。 プロテクタが備えるベースの正面図である。 図2のベース下部の拡大図である。 図3のA−A線(B−B線)に沿う断面図である。 スライダとストッパ突起とが当接した状態を示す斜視図である。 スライダとストッパ部とが当接した状態を示す斜視図である。 図1のスライドドア用給電装置において、スライドドア全閉状態を示す図である。 図1のスライドドア用給電装置において、スライドドア全開状態及び全閉状態の動作を示す図である。 図1のスライドドア用給電装置の組立順序を示す図である。 図9のC−C線に沿う断面図である。 従来のスライドドア用給電装置を示す図である。
符号の説明
1 スライドドア用給電装置(スライド構造体用の給電装置)
10 プロテクタ(収容部材)
11 ベース
21 カバー
14 ガイドレール取付部(所定の取付位置)
15d ストッパ突起(スライド阻止部)
15b、16b ねじ孔(収容部材の取付穴)
18A、18B 仮留め爪(仮留め部)
30 ガイドレール
31g ストッパ部
31h スライダ取付口
32a、33a ねじ孔(ガイドレールの取付穴)
40 スライダ
50 ワイヤハーネス
60 車両ボディ(ベース体)
61 スライドドア(スライド構造体)

Claims (4)

  1. ベース体と該ベース体にスライド自在に取り付けられたスライド構造体との間に配策されたワイヤハーネスと、前記ベース体又は前記スライド構造体のいずれか一方に取り付けられて前記ワイヤハーネスを収容する収容部材と、該収容部材に前記スライド構造体のスライド方向に沿って取り付けられたガイドレールと、前記ガイドレールにスライド自在に取り付けられ且つ前記収容部材から導出された前記ワイヤハーネスの一部分を保持してその移動を案内するスライダと、を有するスライド構造体用の給電装置において、
    前記スライダの取り付けがされるスライダ取付口が、前記ガイドレールの少なくとも一方の端部に設けられ、そして、
    前記ガイドレールを所定の取付位置に掛止する仮留め部と、前記仮留め部によって前記ガイドレールが前記所定の取付位置に掛止されたときに前記スライダが前記スライダ取付口を超えて外側にスライドすることを阻止するスライド阻止部と、がそれぞれ前記収容部材に一体に設けられている
    ことを特徴とするスライド構造体用の給電装置。
  2. 前記仮留め部によって前記ガイドレールが前記所定の取付位置に掛止されたときに、前記ガイドレールの取付孔と前記収容部材の取付孔とがそれぞれ重なるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスライド構造体用の給電装置。
  3. 前記ガイドレールには、その一端部に前記スライダ取付口が設けられており、他端部に前記スライダの抜け落ちを防止するストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド構造体用の給電装置。
  4. ベース体と該ベース体にスライド自在に取り付けられたスライド構造体との間に配策されたワイヤハーネスと、前記ベース体又は前記スライド構造体のいずれか一方に取り付けられて前記ワイヤハーネスを収容する収容部材と、該収容部材に前記スライド構造体のスライド方向に沿って取り付けられたガイドレールと、前記ガイドレールにスライド自在に取り付けられ且つ前記収容部材から導出された前記ワイヤハーネスの一部分を保持してその移動を案内するスライダと、を有し、前記スライダの取り付けがされるスライダ取付口が、前記ガイドレールの少なくとも一方の端部に設けられ、そして、前記ガイドレールを所定の取付位置に掛止する仮留め部と、前記仮留め部によって前記ガイドレールが前記所定の取付位置に掛止されたときに前記スライダが前記スライダ取付口を超えて外側にスライドすることを阻止するスライド阻止部と、がそれぞれ前記収容部材に一体に設けられているスライド構造体用の給電装置において用いられる組立方法であって、
    前記スライダを前記スライダ取付口から前記ガイドレールに取り付ける第1工程と、
    前記スライダが取り付けられた前記ガイドレールを前記所定の取り付け位置に掛止する第2工程と、
    前記ガイドレールが前記所定の取り付け位置に掛止された前記収容部材を前記ベース体又は前記スライド構造体のいずれか一方に取り付ける第3工程と、を有している
    ことを特徴とするスライド構造体用の給電装置の組立方法。
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