WO2005064451A1

WO2005064451A1 - 保護パネル付き電子機器、保護パネル及び保護パネルの製造方法

Info

Publication number: WO2005064451A1
Application number: PCT/JP2004/019200
Authority: WO
Inventors: Yasuji Kusuda; Takao Hashimoto; Jun Shimizu; Shinya Yamada
Original assignee: Nissha Printing Co., Ltd.
Priority date: 2003-12-26
Filing date: 2004-12-22
Publication date: 2005-07-14
Also published as: US7554624B2; TW200536346A; US20070181456A1; KR20060128888A; MY141635A; CN100405269C; KR101096394B1; CN1902571A; CA2551595A1; EP1698965A4; TWI371207B; JP2010113373A; JPWO2005064451A1; CA2551595C; EP1698965A1; JP2008102512A

Abstract

　透明樹脂からなる保護パネル本体（１）と透明窓部（８ａ）を有する加飾層（９）とを備えた電子機器表示窓の保護パネル（１００）において、上記保護パネル本体（１）が、上面に透明下部電極（２）が形成されたものからなり、空気層を介して上記透明下部電極（２）に対向して下面に透明上部電極（４）が形成された透明樹脂フィルム（３）と周縁部において接着されており、上記加飾層（９）が、透明樹脂フィルム（３）の上面に貼り合わせられている透明樹脂カバーフィルム（８）の少なくとも一方の面に形成されている。

Description

明細書

保護パネル付き電子機器、保護パネル及び保護パネルの製造方法技術分野

[0001] 本発明は、保護パネル付き電子機器、電子機器表示窓の保護パネル及び電子機器表示窓の保護パネルの製造方法に関する。

背景技術

[0002] 携帯電話機、スマートフォン等の電子機器におけるケーシングは、合成樹脂製の前面ケーシングと背面ケーシングを組み合わせて構成された扁平なものが一般的である。具体的には、前面ケーシングの表面には液晶表示窓を保護するために保護パネルが融着等により固定されている。そして、この保護パネルは、従来、無色透明な榭脂のパネルが用いられてきた力電子機器のファッションィ匕に伴い、特開 2001— 318 612号公報に開示されているように、印刷にて縁取り等の加飾が施されるようになつてきている。また、近年、携帯電話機では次なるインターフェイスとして、タツチパネルを備えたものが期待されている。タツチパネルを備えた携帯電話器の例としては、例えば、特開 2000-270063号公報などに開示されている。

特許文献 1：特開 2000-270063号

特許文献 2 :特開 2001—318612号

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] し力しながら、上記特開 2001— 318612号公報に記載の従来技術では、携帯電話機等の電子機器の液晶表示窓を前面ケーシングの一部を構成する保護パネルで保護しているため、このままケーシング内にタツチパネルを納めた場合、タツチ入力操作が保護パネルによって阻害され、タツチパネルを採用することができない。そのため、前面ケーシングの表面には、タツチパネルのタツチ入力操作面を覆ってしまう保護パネルに代えて、例えば上記の特開 2000— 270063号公報に開示されているように、タツチ入力操作面を露出する開口部が設けられた前面パネルを融着等により固定するようにせざるを得な、。 [0004] このようにタツチ入力操作面を露出する開口部が設けられた前面パネルを用いる場合、図 14、図 15に示すように、前面パネル 67が開口部 66の周縁によりタツチパネル 60の操作領域外を覆っているため、前面パネル 67の外表面の加飾部 70とタツチ入力操作面 62との間には前面パネル 67の厚み分の段差が存在する。その結果、ペンや指などが段差部分によって導かれることによりタツチ入力操作面 62のうち前面パネル 67の開口部 66の端に沿った同じ部分を摺動することが多くなり、タツチ入力機能の劣化が起こりやすいという問題があった。また、入力等によりタツチ入力操作面 62 に付着する油脂等の汚れを拭き取る場合、前面パネル 67の開口部 66の際付近は完全に拭き取ることが難 U、と、う問題があった。

[0005] また、図 15に示すように、タツチパネル 60は、ディスプレイ 65の表面に直接接着層 71を介して固定されており、外部力ゝらタツチパネル 60に加えられた応力力直接ディスプレイに加わることとなる。したがって、ディスプレイ 65が破損しやすいという問題を有していた。

[0006] そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解決し、電子機器の表示窓におけるタツチ入力が可能で、なおかつそのタツチ入力操作面が、同じ部分を摺動するようなことがなぐ油脂等の汚れを拭き取りやすぐかつ破損しにくい電子機器表示窓の保護パネル、保護パネル付き電子機器及びその保護パネルの製造方法を提供することである。

課題を解決するための手段

[0007] 本発明は、上記目的を達成するため、以下のように構成している。

[0008] 本発明の第 1態様によれば、透明窓部を有する加飾層が形成されている保護パネルと、

開口を有するパネル嵌め込み部に、外側面が同一平面を形成するように前記保護パネルが隙間なく嵌め込まれたケーシングと、

前記保護パネルの下側に位置し、前記透明窓部を通して外部から視認可能に配置されたディスプレイ装置とを備え、

前記保護パネルは、

透明下部電極と前記透明下部電極の周囲に前記加飾層により隠蔽されるように設けられた下部回路とを、上面に備えた透明の保護パネル本体と、

透明榭脂フィルムの下面に、前記保護パネル本体の透明下部電極に対向する位置に設けられた透明上部電極と前記透明上部電極の周囲に前記加飾層により隠蔽されるように設けられた上部回路とを備え、周縁部が接着されて前記保護パネル本体の上側に空気層を介するように配置された可動電極フィルムと、

前記透明榭脂フィルムの上面に設けられ、少なくとも一方の面に前記加飾層が形成された透明榭脂製のカバーフィルムと、を備える、保護パネル付き電子機器を提供する。

[0009] 本発明の第 2態様によれば、前記加飾層は、前記カバーフィルムの下面に形成されて、る、第 1態様の保護パネル付き電子機器を提供する。

[0010] 本発明の第 3態様によれば、前記カバーフィルムは、前記透明榭脂フィルム及び保護パネル本体と同じ外形寸法に構成されている、第 2態様の保護パネル付き電子機器を提供する。

[0011] 本発明の第 4態様によれば、前記カバーフィルムの上面にハードコート処理、低反射処理、防汚処理、またはこれらのうちのいくつかを組み合わせた処理が施されている、第 1から第 3態様のいずれか 1つの保護パネル付き電子機器を提供する。

[0012] 本発明の第 5態様によれば、透明下部電極と前記透明下部電極の周囲に設けられた下部回路が、上面に形成された透明の保護パネル本体と、

透明窓部を有し前記下部回路を隠蔽する加飾層が少なくとも一方の面に形成された透明榭脂フィルムの下面に、前記保護パネル本体の透明下部電極に対向する位置に設けられた透明上部電極と前記透明上部電極の周囲に前記加飾層により隠蔽されるように設けられた上部回路とを備え、周縁部が接着されて前記保護パネル本体の上側に空気層を介するように配置された可動電極フィルムと、

前記透明榭脂フィルムの上面に設けられ、少なくとも一方の面に前記加飾層が形成された透明榭脂製のカバーフィルムと、を備え、

開口を有するケーシングのパネル嵌め込み部に、その外側面が同一平面を形成するように隙間なく嵌め込み保持可能に構成されると共に、前記透明窓部を通して外部から視認可能にその下側に配置されたディスプレイ装置を保護する電子機器表示窓の保護パネルを提供する。

[0013] 本発明の第 6態様によれば、前記加飾層は、前記カバーフィルムの下面に形成されている、第 5態様の保護パネルを提供する。

[0014] 本発明の第 7態様によれば、前記カバーフィルムは、前記透明榭脂フィルム及び保護パネル本体と同じ外形寸法に構成されている第 6態様の保護パネルを提供する。

[0015] 本発明の第 8態様によれば、前記カバーフィルムの上面にハードコート処理、低反射処理、防汚処理、またはこれらのうちのいくつかを組み合わせた処理が施されている、第 5から第 7態様のいずれか 1つの保護パネルを提供する。

[0016] 本発明の第 9態様によれば、透明の板状部材上面に透明下部電極と前記透明下部電極の周囲に設けられた下部回路とを、それぞれ複数形成し、

透明窓部を有し前記下部回路を隠蔽するように設けられた加飾層が少なくとも一方の面に形成された透明榭脂フィルムの下面に、前記透明下部電極に対向する位置に設けられた透明上部電極と、前記透明上部電極の周りに形成された上部回路とを

、それぞれ形成し、

前記下部回路と前記上部回路の周辺部分が互いに接着するように、前記板状部材と前記透明榭脂フィルムとを前記板状部材の上側に空気層を介して接着させ、前記透明下部電極と前記透明上部電極の外側かつ前記加飾層の周縁内側に沿つて、前記接着された板状部材と前記透明榭脂フィルムを一体的に切断して保護パネルを得る、電子機器表示窓の保護パネルの製造方法を提供する。

[0017] 本発明の第 10態様によれば、前記加飾層は、前記加飾層が形成された透明榭脂製のカバーフィルムを、前記透明榭脂フィルムの前記透明上部電極が設けられる表面と反対側の面に接触するように貼り合わせることにより前記透明榭脂フィルムに形成される第 9態様の電子機器表示窓の保護パネルの製造方法を提供する。

発明の効果

[0018] 本発明の保護パネル付き電子機器および電子機器表示窓の保護パネルは、以上のような構成力なるので、次のような効果を奏する。

[0019] すなわち、本発明の電子機器表示窓の保護パネルは、保護パネル本体が、上面に透明下部電極が形成されたものからなり、空気層を介して上記透明下部電極に対向して下面に透明上部電極が形成された透明榭脂フィルムと周縁部において接着されているので、保護パネル本体の前面にタツチ入力機能を有する。したがって、保護パネルを携帯電話機等の電子機器の前面ケーシングの表面に取付けても、電子機器表示窓におけるタツチ入力が可能である。

[0020] また、保護パネルの外表面の加飾部とタツチ入力操作面との間に段差が存在しないので、タツチ入力操作面で偏りのない摺動が行なわれ、タツチ入力機能の劣化が起こりにくい。また、上記段差が存在しないので、入力等によりタツチ入力操作面に付着する油脂等の汚れも拭き取りやすぐ機器の厚みを薄くすることもできる。

[0021] また、本発明の保護パネルの製造方法によれば、一体的に貼り合わされた部材を一度に切断することにより、それぞれの部材の外形寸法を等しくすることができ、保護パネルを容易に製造することができる。

図面の簡単な説明

[0022] [図 1]図 1は、本発明に係る電子機器表示窓の保護パネルの一実施例を示す分解図である。

[図 2]図 2は、図 1の電子機器表示窓の保護パネルを線 Π-Πで切断した場合の断面図である。

[図 3]図 3は、電子機器表示窓の保護パネルを用いた前面ケーシングにおける実装構造の一例を示す分解図である。

[図 4]図 4は、図 3の前面ケーシングにおける実装構造の一実施例を線 IV-IVで切断した場合の断面図である。

[図 5]図 5は、本発明に係る電子機器表示窓の保護パネルの他の実施例を示す分解図である。

[図 6]図 6は、図 1の電子機器表示窓の保護パネルに用いられる透明電極フィルムの組み立て分解斜視図である。

[図 7]図 7は、図 1の電子機器表示窓の保護パネルに用いられる両面接着テープの斜視図である。

[図 8]図 8は、図 1の電子機器表示窓の保護パネルに用いられる固定電極基板の組立て分解斜視図である。 [図 9]図 9は、図 1の電子機器表示窓の保護パネルの透明電極フィルム、両面接着テープ、固定電極基板の貼り合わせ位置を説明するための部分拡大組み立て分解斜視図である。

[図 10]図 10は、図 9に示した貼り合わされた各部材を切断する位置の説明図である。

[図 11A]図 11 Aは、図 1又は図 5の電子機器表示窓の保護パネルが用いられる携帯電話機の正面側外観構成を示す図である。

[図 11B]図 11Bは、図 11 Aの携帯電話機の背面側外観構成を示す図である。

[図 12]図 12は、電子機器表示窓の保護パネルを用いた前面ケーシングにおける実装構造の他の例を示す分解図である。

[図 13]図 13は、図 12の前面ケーシングにおける実装構造の他の実施例を示す線 ΧΠΙ-ΧΠΙでの断面図である。

[図 14]図 14は、従来技術に係る開口部を有する前面パネルおよびタツチパネルを用いた前面ケーシングにおける実装構造の一例を示す分解図である。

[図 15]図 15は、従来技術に係る開口部を有する前面パネルおよびタツチパネルを用いた前面ケーシングにおける実装構造の一例を示す線 XV-XVでの断面図である。発明を実施するための最良の形態

[0023] 本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。

[0024] 以下、図面を参照して本発明における第 1実施形態を詳細に説明する。図 1は本発明に係る電子機器表示窓の保護パネルの一実施例を示す分解図、図 2は図 1の線 Π-Π断面図である。

[0025] 図 1の電子機器表示窓の保護パネル 100は、図 11A,図 11Bに示す携帯電話器 4 0のケーシングである前面ケーシング 13及び背面ケーシング 13bにそれぞれ設けられる表示部 41, 42の保護パネルとして用いられるものである。表示部 41, 42は、その内部に液晶や有機 ELなどのディスプレイ装置が設けられており、その表面を保護するために本実施形態に力かる保護パネルを配置する。もちろん、本実施形態にか力る保護パネルは前面ケーシング 13及び背面ケーシング 13bの双方の表示部 41 , 42に設けられる必要はなぐ適宜必要な方に設ければよい。 [0026] この電子機器表示窓の保護パネル 100は、上面に透明下部電極 2及び回路 5bが形成された保護パネル本体 1と、下面に透明上部電極 4及び回路 5aが形成された透明榭脂フィルム 3と、透明窓部 8aを有する加飾層 9が少なくとも一方の面に形成された透明榭脂カバーフィルム 8とを備えて、る。透明榭脂フィルム 3とカバーフィルム 8とは、後述するように、互いに貼り合わされてタツチパネルの可動電極フィルム 16を構成する。

[0027] 保護パネル本体 1と透明榭脂フィルム 3とは、電極間に空気層を介してその周縁部において両面接着テープ 7により接着され、透明榭脂カバーフィルム 8が透明榭脂フイルム 3の上面に透明粘着剤 19にて貼り合わせられて！/、る。

[0028] また、保護パネル本体 1および透明榭脂フィルム 3のそれぞれには、透明下部電極 2や透明上部電極 4と同一面にバスバーや引き回し線等の所定のパターンの回路 5a が形成され、フィルムコネクタ 18によって外部に出力される。保護パネル本体 1と透明榭脂フィルム 3との間にスぺーサー 10が設けられており、それぞれの対向面に設けられて、る両電極 2, 4が誤接触しな、ように構成されて！、る。

[0029] スぺーサー 10としては、透明な光硬化型榭脂をフォトプロセスで微細なドット状に形成して得ることができる。また、印刷法により微細なドットを多数形成してスぺーサ一 10とすることちできる。

[0030] 保護パネル本体 1の材質としては、透視性に優れ、液晶パネルや有機 ELパネルなどのディスプレイ 15を破損カゝら保護できる材料を用いる。例えば、ポリスチレン系榭脂、ポリオレフイン系榭脂、 ABS榭脂、 AS榭脂、アクリル系榭脂、 AN榭脂などの汎用榭脂を挙げることができる。また、ポリフエ-レンォキシド 'ポリスチレン系榭脂、ポリカーボネート系榭脂、ポリアセタール系榭脂、ポリカーボネート変性ポリフエ-レンェ一テル榭脂、ポリブチレンテレフタレート榭脂、超高分子量ポリエチレン榭脂などの汎用エンジニアリング榭脂や、ポリスルホン樹脂、ポリフエ二レンサルファイド系榭脂、ポリフエ二レンォキシド系榭脂、ポリアリレート榭脂、ポリエーテルイミド榭脂、ポリイミド榭脂、液晶ポリエステル榭脂、ポリアリル系耐熱榭脂などのスーパーエンジニアリング榭脂を用いることができる。

[0031] 保護パネル本体 1は、後述するように、透明なフィルムを介して透明下部電極 2を形成するようにしてもよい。この透明榭脂フィルムとしては、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリエーテルケトン系等のエンジニアリングプラスチック、アクリル系、ポリエチレンテレフタレート系、ポリブチレンテレフタレート系などの榭脂フィルムなどを用いることがでさる。

[0032] 透明榭脂フィルム 3の材質としては、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリエーテルケトン系等のエンジニアリングプラスチック、アクリル系、ポリエチレンテレフタレート系

、ポリブチレンテレフタレート系などの榭脂フィルムなどを用いることができる。

[0033] 透明下部電極 2および透明上部電極 4は透明導電膜より構成される。透明導電膜の材料としては、酸化錫、酸化インジウム、酸ィ匕アンチモン、酸化亜鈴、酸化力ドミゥム、若しくは ITO等の金属酸化物や、金、銀、銅、錫、ニッケル、アルミニウム、若しくはパラジウム等の金属や導電性ポリマーの薄膜がある。透明下部電極 2および透明上部電極 4の形成方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング、イオンプレーティング、 CVD法、ロールコーター法などを用いて保護パネル本体 1や透明榭脂フィルム 3の全面に導電性被膜を形成した後、不要な部分をエッチング除去する。エッチングは、電極として残したい部分にフォトリソ法やスクリーン法などによりレジストを形成した後、塩酸などのエッチング液に浸漬するかあるいはエッチング液を噴射してレジストが形成されて、な、部分の導電性被膜を除去し、次、で溶剤に浸漬することによりレジストを膨潤または溶解させて除去する。また、レーザーによるエッチングも可能である。

[0034] また、回路 5a, 5bの材料としては、金、銀、銅、若しくはニッケルなどの金属、あるいはカーボンなどの導電性を有するペーストが用いられる。これらの形成方法としては、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、若しくはフレキソ印刷などの印刷法、フォトレジスト法、又は、刷毛塗法などがある。なお、上記回路 5a, 5bの形成に関しては、タツチパネルのように狭額縁ィ匕について心配する必要はない。なぜなら、本実施形態の保護パネルは、携帯電話機等の電子機器の液晶表示窓を有する前面ケーシング 13に一体的に配置され、ディスプレイ 15の寸法による制限を受けな、からである。

[0035] また、フィルムコネクタ 18の端部は、保護パネル本体 1と透明榭脂フィルム 3との間に挿入され、熱圧着により回路 5a, 5bの出力端と接続される。なお、図 2に示すように保護パネル本体 1に切り欠き部分 laを設けてやると、フィルムコネクタ 18を背面に回し込みやすい。

[0036] 透明榭脂カバーフィルム 8の材質としては、透明榭脂フィルム 3と同様に、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリエーテルケトン系等のエンジニアリングプラスチック、ァクリル系、ポリエチレンテレフタレート系、ポリブチレンテレフタレート系などの榭脂フィルムなどを用いることができる。

[0037] 透明榭脂カバーフィルム 8の少なくとも一方の面には透明窓部 8aを有する加飾層 9 が形成され、透明上部電極 4の形成された透明榭脂フィルム 3の上面側に位置させる。従来の保護パネルでは、透明窓部 8aを有する加飾層 9は保護パネル本体 1の下面に設けられるが、本発明の保護パネルにおいては、前記したように保護パネル本体 1の上面および透明榭脂フィルム 3の下面に不透明な配線 5が設けられるため、これを被覆して隠蔽するためである。加飾層 9で被覆される部分が加飾部 11となり、加飾層 9で被覆されない部分が透明窓部 8aとなる。

[0038] 加飾層 9は、通常、保護パネルにおいては印刷層として形成する。印刷層の材質としては、ポリ塩ィ匕ビ二ル系榭脂、ポリアミド系榭脂、ポリエステル系榭脂、ポリアクリル系榭脂、ポリウレタン系榭脂、ポリビュルァセタール系榭脂、ポリエステルウレタン系榭脂、セルロースエステル系榭脂、アルキド榭脂などの榭脂をバインダーとし、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを用いるとよ、。印刷層の形成方法としては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通常の印刷法などを用いるとよい。特に、多色刷りや階調表現を行うには、オフセット印刷法やグラビア印刷法が適している。また、単色の場合には、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法を採用することもできる。印刷層は、表現したい加飾に応じて、全面的に設けてもよいし、部分的に設けてもよい。

[0039] また、加飾層 9は、金属薄膜層力もなるもの、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせ力なるものでもよい。金属薄膜層は、加飾層 9として金属光沢を表現するためのものであり、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、鍍金法などで形成することができる。この場合、表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合金又は化合物を使用することができる。金属薄膜層は、通常は、部分的に形成する。また、金属薄膜層を設ける際に、他の層との密着性を向上させるために、前アンカー層や後アンカー層を設けてもよい。

[0040] また、加飾層 9は、透明榭脂カバーフィルム 8のいずれの面にも形成できる力後述するように、下面に形成し、透明榭脂フィルム 3の上面に接するように貼り合わせると指やペンなどが、直接加飾層に接触することがないため、摩耗から保護される。

[0041] 以上のように構成することにより、この保護パネルは、保護パネル本体 1の前面にタツチ入力機能を有するものとなる。つまり、従来のようにケーシング内にタツチパネルを必要としない。そして、このような特徴を有することにより、図 3に示すように保護パネル 100を携帯電話機等の電子機器の前面ケーシング 13の表面に取付けても、電子機器表示窓におけるタツチ入力が可能となる。

[0042] 図 4は、図 1の電子機器表示窓の保護パネルを用いた前面ケーシングにおける実装構造の一実施例を示す断面図である。図 4に示すように、前面ケーシング 13には、当該保護パネル 100を嵌め込むための凹部 22が設けられている。凹部 22は、その深さ力ほぼ保護パネル 100の厚み寸法に等しくなるように構成されることが好ましい。また、凹部 22の底面には開口 17が形成されており、当該底面の周縁において、当該保護パネル 100の加飾層が設けられた周縁部分 12aが支持されている。

[0043] 当該開口 17の内側には、ディスプレイ装置 15が配置される。図 4に示すように、保護パネル 100は、周縁部分のみによりケーシング 13に支持されているので、保護パネル 100のタツチ入力操作面 12は、開口 17と略同じ寸法に構成することが可能であり、ケーシング 13の外側カも視認可能なディスプレイの視認領域のほとんどの部分をタツチ入力操作面 12とすることができる。また、図 4からも明らかなようにケーシングの表面 21とタツチ入力操作面 12との間に段差が存在しないので、タツチ入力操作面 1 2で偏りのない摺動が行なわれ、タツチ入力機能の劣化が起こりにくい。また、上記段差が存在しないので、入力等によりタツチ入力操作面 12に付着する油脂等の汚れも拭き取りやすぐ機器の厚みを薄くすることもできる。

[0044] さら〖こ、図 4に示すように、保護パネル 100を前面ケーシングの外側方向力も嵌め込み、凹部 22により、保護パネルを保持するように構成すると、保護パネル 100はデイスプレイ 15に直接接触せず、前面ケーシング 13の凹部 22の底壁の肉厚分だけ、ディスプレイとの間に隙間が形成される。したがって、保護パネル 100の外側力も外力が加わっても、直接ディスプレイ 15の表面にその外力が及ぶことはなぐディスプレイの破損を防止することができる。

[0045] なお、本発明の電子機器表示窓の保護パネルは、上記した構成に限定されるものではない。例えば、電子機器表示窓の保護パネル 101は、加飾部 11はキー入力柄 11aを含んでいてもよい（図 5参照)。この場合、透明下部電極 2, 2aおよび透明上部電極 4, 4aは、透明窓部 8aの下部領域のみならずキー入力柄 11aの下部領域にも形成する。

[0046] 次に、図 1に示す保護パネルの製造方法の一例について説明する。

[0047] 図 1の保護パネルは、加飾層 9及び上部透明電極 4などが複数形成された可動電極フィルム 16と、保護パネル本体 1が複数形成された 1枚の固定電極基板 27とを所定の位置において貼り合わせ、これらを一体的に切り出すことにより製造することができる。

[0048] 図 6は、図 1の保護パネルに用いられる可動電極フィルムの組み立て構成を示す分解斜視図である。可動電極フィルム 16は、透明榭脂フィルム 3s及び透明榭脂カバーフィルム 8sを透明接着剤 25で貼り合わせることにより構成される。

[0049] 透明榭脂カバーフィルム 8sは、その表面に加飾層 9が複数形成された透明なシートである。図 6の例では、 1枚との透明榭脂カバーフィルム 8sに 4つの加飾層 9が形成されている。加飾層 9は少なくとも一方の面に設けられていればよぐ好ましくは、後述するように透明榭脂フィルム 3sと貼り合わされる側の面に設けられる。

[0050] 透明榭脂フィルム 3sは、その下面に上部透明電極 4及び回路 5aが形成されている。上部透明電極 4及び回路 5aは、透明榭脂カバーフィルム 8sに形成されている加飾部 11の外形寸法よりも小さくなるように形成されており、透明榭脂カバーフィルム 8s に形成された加飾層 9に対応する位置に設けられる。ただし、上部透明電極は加飾層 9の透明窓部 8aと略同一又はわずかに大きく構成されており、透明窓部 8aを通して、回路 5aが加飾部 11により隠蔽されるような寸法に構成されて、ることが望まヽ [0051] 透明榭脂カバーフィルム 8sの加飾層が形成されている側の面と、透明榭脂フィルム 3sの上部透明電極 4及び回路 5aが設けられていない側の面は、透明接着剤 25により透明榭脂フィルム 3sと接着され、可動電極フィルム 16となる。このとき、回路 5aは、透明榭脂カバーフィルム 8sに形成されて、る各加飾層 9の加飾部 11により隠蔽されるような位置に貼り合わせる。

[0052] 図 7は、図 1の電子機器表示窓の保護パネルに用いられる両面接着テープの斜視図である。両面接着テープ 7は、可動電極フィルム 16と略同寸法で構成されており、可動電極フィルムの加飾層 9が設けられている位置と対応する位置に、くりぬき部分 26が設けられている。くりぬき部分 26は、上部透明電極 4よりも大きぐかつ加飾層 9 よりも小さくなるように構成されている。両面接着テープ 7により、上述のように保護パネル本体 1を構成する固定電極基板 27と透明榭脂フィルム 3とは、電極間に空気層を介して接着する。

[0053] 図 8は、図 1の電子機器表示窓の保護パネルに用いられる固定電極基板の組立て分解斜視図である。固定電極基板 27は、透明の板状部材 29の上面に固定電極フィルム 28を貼り合わせることにより構成される。

[0054] 固定電極フィルム 28は、その上面に下部透明電極 2及び回路 5bが形成されている。下部透明電極 2及び回路 5bは、透明榭脂カバーフィルム 8sに形成されている加飾層 9の外形寸法よりも小さくかつ、上部透明電極 4及び回路 5aと略同寸法となるように形成されており、透明榭脂カバーフィルム 8sに形成された加飾層 9に対応する位置に設けられる。

[0055] 固定電極フィルムの上部透明電極 2及び回路 5bが設けられてヽな、側の面は、板状部材 29と透明接着剤 30により接着される。なお、スぺーサー 10は、両者を貼り合わせた後、上述した方法などにより、微細なドットを多数設けることにより形成される。

[0056] 上述のようにしてそれぞれ構成された、可動電極フィルム 16と固定電極基板 27は、両面接着テープ 7により接着される。このときのそれぞれの位置関係については、図 9に示すとおりである。すなわち、加飾層 9は、上部透明電極 2,下部透明電極 4, 回路 5a、くりぬき部分 26をいずれもはみ出さないような位置に貼り付ける。また、このとき、上部透明電極 2,下部透明電極 4は、それぞれ、両面接着テープのくりぬき部分 26に収まるようにして貼り合わされる。このような位置関係により、それぞれを貼り合わせると、上部透明電極 2,下部透明電極 4の周囲のみが両面接着テープ 7により接着され、可動電極フィルム 16と固定電極基板 27との間に空気層を介して周囲のみ接着される。

[0057] 両者が接着された後、図 10に示すように、貼り合わされた可動電極フィルム 16と固定電極基板 27とを一体的に切断する。切断箇所は、図 10に示す L1の位置であり、 L2に示す両面接着テープのくりぬき部分 26の周縁及び L3に示す上部透明電極 2, 下部透明電極 4の外周縁よりも外側部分であり、かつ、加飾層 9の周縁内側近傍である。このような位置で、貼り合わされた可動電極フィルム 16と固定電極基板 27とを一体的に切断することにより、構成された保護パネル 100は、可動電極フィルム 16が切り抜かれて形成された透明榭脂フィルムと固定電極基板 27が切り抜かれて形成された保護パネル本体 1の周縁のみが接着され、保護パネル本体の上側に空気層を介するように配置された構成となる。

[0058] 次に本発明の他の実施形態に力かる保護パネルについて説明する。この保護パネル 101は、図 12, 13に示すように、携帯電話機の前面ケーシング 43の開口 57に内側から嵌め込むものであり、ケーシング 43に軽視するための突起 51が保護パネルの周囲に部分的に設けられている。本実施形態では、図 12に示すように、 4箇所に突起 51を有する。

[0059] 保護パネル 101に設けられている突起 51は、保護パネル 101の厚みよりも薄くなるように設けられており、タツチ入力操作面 52側に段差ができるように、保護パネル 10 1の背面よりに配置される。当該突起 51は、ケーシング 43の開口の周囲に設けられている嵌め込み部 23と嵌合して、保護パネル 101をケーシング 43に固定する。段差の高さ寸法は、ケーシング 43の開口周辺の壁の肉厚と略等しく形成されているので、保護パネル 101のタツチ入力操作面 52は、ケーシングの外側面が同一平面を形成する。

[0060] この構成に力かる保護パネルは、保護パネル 101の外形よりも突出した突起 51によりケーシング 43と固定するように構成されているため、保護パネルの外形がケーシングに設けられた開口 57と略同一形状に構成され、当該開口の全面にディスプレイ装置 15を配置させることができる。したがって、加飾層が設けられた周縁部分 52aの幅を小さくして透明窓部の面積を大きくすることができるので、携帯電話機等の電子機器の表示窓をより大きく構成することができる。

[0061] この保護パネル 101は、上述のようにして可動電極フィルムと固定電極基板とを両面接着テープなどを用いて接着することによって製造することができるが、保護パネルの厚みよりも薄い寸法を有する突起 51を設ける必要があるため、以下のようにして製造する。

[0062] 保護パネル 101の製造においては、上述のように可動電極フィルムと固定電極基板と両面接着テープを用いる。可動電極フィルム及び両面接着テープは、図 6及び図 7に示すものとほぼ同じ構成である力それぞれ突起 51に対応する部分にスリット状の貫通穴が設けられて、る。

[0063] また、固定電極基板は、形成される突起 51に対応する部分に、上記動電極フィルム及び両面接着テープに設けられているスリット状の貫通穴と同形状の溝が設けられている。なお、突起 51の厚み寸法を調整する場合は、溝の深さを調整すれば良ぐ突起 51の厚みを固定電極基板の厚みとする場合には、溝を設ける必要はない。

[0064] これらの、可動電極フィルム、固定電極基板はそれぞれ、上述の図 9に示すように各電極が対応するような位置に、両面接着テープを用いて接着させる。このとき、可動電極フィルム及び両面接着テープのそれぞれに設けられているスリット状の貫通穴と固定電極基板に設けられている溝とがそれぞれ対応し、一体化されたシートの上面力連続する非貫通穴が形成される。

[0065] その後、貼り合わされた可動電極フィルム、固定電極基板、両面接着テープを、突起 51に対応する貫通穴及び溝の部分の外側縁に沿って一体的に切り出す。このようにして切り出された保護パネル 101は、貫通穴及び溝の部分が薄く構成されているので、当該部分が突起 51として形成される。

[0066] なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなぐその他種々の態様で実施できる。例えば、透明下部電極 2および透明上部電極 4の両方あるいはいずれか一方の形成について、全面的に導電性被膜を形成した後に不要な部分をエツチング除去するのではなぐエッチングをする代わりに不要な部分を絶縁層で覆ってもよい。絶縁層としては、アクリルアタリレート榭脂などを用いることができる。絶縁層の形成方法としては、スクリーン印刷、フォトプロセスなどがある。また、レーザーによるパタ一ユングも可能である。また、絶縁層が、貼り合わせのための接着剤を兼ねてもよい

[0067] また、フィルムコネクタ 18を用いずに、保護パネル本体 1の周縁部分に貫通穴を開けて全ての回路 5a, 5bの端子を保護パネル本体 1の背面に引き出してもよい。この場合、保護パネル本体の下面に回路 5a, 5bの端子が配置されることとなるので、例えば、当該保護パネル側の端子と接触する端子を、ケーシングの凹部 22の保護パネルを支持する底面に設けることが好まし、。

[0068] また、両面接着テープ 7の代わりに、アクリル榭脂、エポキシ榭脂、フエノール榭脂、ビュル榭脂など力もなる接着剤を用いてもょ、。

[0069] また、保護パネル 100の表面にはハードコート処理を施してもよい。ハードコート処理を施した場合、加飾層 9を透明榭脂カバーフィルム 8の上面に形成してもハードコート処理層によって加飾層 9が指やペンなどによる押圧による摩耗力十分に保護される。ハードコート処理方法としては、アクリル榭脂、シリコン榭脂、 UV硬化榭脂などのハードコート材料を塗布したり、ハードコートフィルムを貼り付けたりする等がある。

[0070] また、保護パネル 100の表面には低反射処理を施してもょヽ。低反射処理方法としては、フッ素榭脂ゃシリコン榭脂などの低屈折率榭脂を用いた低反射材料を塗布したり、金属の多層膜を蒸着等により形成したり、低反射フィルムを貼り付けたり、サンドブラスト力卩ェゃエンボス力卩ェ、マットコーティング力卩ェ、又は、エッチングカ卩ェ等により表面を梨地状に処理したりする等がある。また、これらの低反射処理方法を組み合わせて行なってもよい。

[0071] また、保護パネル 100の表面には防汚処理を施してもよい。

[0072] また、上記のハードコート処理、低反射処理、防汚処理は、これらのうちいくつかを組み合わせて形成してもよ!/ヽ。

実施例 1

[0073] 厚み 0. 1mmの PETフィルムの一面に厚み 20nmの ITO膜をスパッタリングにて全面形成し、 ITO膜の周縁部分を除去して幅広の四角形状をした透明電極とした。また、透明電極の横方向に対向する二辺に配置されるバスバーと該バスバー力各々外部に出力するための回路を、銀ペーストをスクリーン印刷して形成した。また、縦横が上記 PETフィルムと同寸法で厚み 0. 7mmのアクリル板を、上記 PETフィルムの透明電極を形成した面とは反対面に厚み 0. 025mmの基材レス透明粘着剤で貼り合わせ、透明電極を形成された固定電極基板 27を得た。

[0074] また、縦横が保護パネル本体と同寸法で厚み 125 μ mの PETフィルムを用い、その一面に厚み 20nmの ITO膜をスパッタリングにて全面形成し、 ITO膜の周縁部分を除去して幅広の四角形状をした透明電極とした。また、透明電極の縦方向に対向する二辺に配置されるバスバーと該バスバー力各々外部に出力するための回路を、銀ペーストをスクリーン印刷して形成した。

[0075] さらに、固定電極基板 27と同寸法で厚み 0. 075mmの PET基材ハードコートフィルムを用い、ハードコート面とは反対面に透明窓部を有する加飾層をグラビア印刷法にて形成した。

[0076] 次に、上記 PET基材ハードコートフィルムの加飾層が形成された面を、上記厚み 1 25 μ mの PETフィルムの透明電極を形成した面とは反対面に厚み 0. 025mmの基材レス透明粘着剤で貼り合わせて可動電極フィルムを得た。その後、前記固定電極基板と可動電極フィルムとを、それぞれに形成された電極間を隔てるように対向配置させ、フィルムコネクタの挿入部分を除く周縁で両面接着テープにより貼り合わせ、加飾層の内側周縁に沿って切断した。

[0077] 最後に、切断された固定電極基板と可動電極フィルムについて、フィルムコネクタの端部を熱圧着し、電子機器表示窓の保護パネルを得、これを保護パネル付き電子機器のケーシングの表示窓に嵌め込んだ。

[0078] この保護パネルは、携帯電話機等の電子機器の表示窓におけるタツチ入力が可能で、なおかつそのタツチ入力操作面が、同じ部分を摺動するようなことがなぐ油脂等の汚れを拭き取りやす!、ものであった。

実施例 2

[0079] 上記 PET基材ハードコートフィルムの寸法を保護パネル本体の周囲よりそれぞれ 5 mmづっ大きくし、厚み 125 μ mの PETフィルムと貼り合わせる前に、その周囲にインサート成形によりアクリル榭脂からなる厚み 0. 7mm,幅 5mmの枠体を一体化させたこと以外、実施例 1と同様とした。

[0080] 得られた保護パネルは、携帯電話機等の電子機器の表示窓におけるタツチ入力が可能で、なおかつそのタツチ入力操作面が、同じ部分を摺動するようなことがなぐ油脂等の汚れを拭き取りやすいものであった。

[0081] なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより

、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。

[0082] 本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとつては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。

Claims

請求の範囲

[1] 透明窓部（8a)を有する加飾層 (9)が形成されて！ヽる保護パネル（100)と、

開口（17)を有するパネル嵌め込み部（22)に、外側面が同一平面を形成するように前記保護パネルが隙間なく嵌め込まれたケーシング（13)と、

前記保護パネル（100)の下側に位置し、前記透明窓部を通して外部から視認可能に配置されたディスプレイ装置（15)とを備え、

前記保護パネル（100)は、

透明下部電極 (2)と前記透明下部電極の周囲に前記加飾層 (9)により隠蔽されるように設けられた下部回路（5b)とを、上面に備えた透明の保護パネル本体（1)と、透明榭脂フィルム (3)の下面に、前記保護パネル本体（1)の透明下部電極 (2)に対向する位置に設けられた透明上部電極 (4)と前記透明上部電極の周囲に前記カロ飾層により隠蔽されるように設けられた上部回路（5a)とを備え、周縁部が接着されて前記保護パネル本体の上側に空気層を介するように配置された可動電極フィルム（1 6)と、

前記透明榭脂フィルム（3)の上面に設けられ、少なくとも一方の面に前記加飾層 (9 )が形成された透明榭脂製のカバーフィルム (8)と、を備える、保護パネル付き電子機器。

[2] 前記加飾層 (9)は、前記カバーフィルム（8)の下面に形成されている、請求項 1に記載の保護パネル付き電子機器。

[3] 前記カバーフィルム (8)は、前記透明榭脂フィルム (3)及び保護パネル本体（1)と同じ外形寸法に構成されてヽる、請求項 2に記載の保護パネル付き電子機器。

[4] 前記カバーフィルム（8)の上面にハードコート処理、低反射処理、防汚処理、またはこれらのうちの、くつかを組み合わせた処理が施されて、る、請求項 1から 3の!、ずれカ 1つに記載の保護パネル付き電子機器。

[5] 透明下部電極 (2)と前記透明下部電極の周囲に設けられた下部回路（5b)が、上面に形成された透明の保護パネル本体（1)と、

透明窓部 (8a)を有し前記下部回路 (5b)を隠蔽する加飾層 (9)が少なくとも一方の面に形成された透明榭脂フィルム (3)の下面に、前記保護パネル本体（1)の透明下部電極 (2)に対向する位置に設けられた透明上部電極 (4)と前記透明上部電極 (4) の周囲に前記加飾層（9)により隠蔽されるように設けられた上部回路（5a)とを備え、周縁部が接着されて前記保護パネル本体 (1)の上側に空気層を介するように配置された可動電極フィルム（16)と、

前記透明榭脂フィルム（3)の上面に設けられ、少なくとも一方の面に前記加飾層 (9 )が形成された透明榭脂製のカバーフィルム (8)と、を備え、

開口（17)を有するケーシング（13)のパネル嵌め込み部（22)に、その外側面が同一平面を形成するように隙間なく嵌め込み保持可能に構成されると共に、前記透明窓部（8a)を通して外部力視認可能にその下側に配置されたディスプレイ装置（15 )を保護する電子機器表示窓の保護パネル。

[6] 前記加飾層 (9)は、前記カバーフィルム（8)の下面に形成されている、請求項 5に記載の保護パネル。

[7] 前記カバーフィルム (8)は、前記透明榭脂フィルム (3)及び保護パネル本体（1)と同じ外形寸法に構成されてヽる、請求項 6に記載の保護パネル。

[8] 前記カバーフィルム（8)の上面にハードコート処理、低反射処理、防汚処理、またはこれらのうちの、くつかを組み合わせた処理が施されて、る、請求項 5から 7の!、ずれか 1つに記載の保護パネル。

[9] 透明の板状部材 (27)上面に透明下部電極 (2)と前記透明下部電極の周囲に設けられた下部回路（5b)とを、それぞれ複数形成し、

透明窓部（8b)を有し前記下部回路を隠蔽するように設けられた加飾層 (9)が少なくとも一方の面に形成された透明榭脂フィルム（3)の下面に、前記透明下部電極（2) に対向する位置に設けられた透明上部電極 (4)と、前記透明上部電極 (4)の周りに形成された上部回路（5a)とを、それぞれ形成し、

前記透明下部電極 (2)と前記透明上部電極 (4)との周辺部分が互いに接着するように、前記板状部材 (27)と前記透明榭脂フィルム (3)とを前記板状部材 (27)の上側に空気層を介して接着させ、また、透明窓部 (8a)を有し前記上部回路 (5a)及び前記下部回路 (5b)を隠蔽する加飾層 (9)が少なくとも一方の面に形成された透明榭脂製のカバーフィルム (8)を、前記透明榭脂フィルム（3)の上面に設けられ前記透明榭脂フィルム（3)の前記透明上部電極が設けられる表面と反対側の面に接触させるように貼り合わせ、

前記透明下部電極 (2)と前記透明上部電極 (4)の外側かつ前記加飾層の周縁内側に沿って、前記接着された板状部材 (27)と前記透明榭脂フィルム (3)を一体的に切断して保護パネルを得る、電子機器表示窓の保護パネルの製造方法。

前記加飾層 (9)は、前記加飾層 (9)が形成された透明榭脂製のカバーフィルム (8) を、前記透明榭脂フィルム (3)の前記透明上部電極が設けられる表面と反対側の面に接触するように貼り合わせることにより前記透明榭脂フィルム（3)に形成される、請求項 9に記載の電子機器表示窓の保護パネルの製造方法。