JP2013178643A - 可視情報付き表示装置用前面保護板、及び表示装置 - Google Patents

可視情報付き表示装置用前面保護板、及び表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013178643A
JP2013178643A JP2012041737A JP2012041737A JP2013178643A JP 2013178643 A JP2013178643 A JP 2013178643A JP 2012041737 A JP2012041737 A JP 2012041737A JP 2012041737 A JP2012041737 A JP 2012041737A JP 2013178643 A JP2013178643 A JP 2013178643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
visible information
shielding layer
display device
light shielding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012041737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6019613B2 (ja
Inventor
Ayumu Matsubara
歩 松原
Shinsuke Nakazawa
伸介 中澤
Takeshi Nakamura
中村  剛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2012041737A priority Critical patent/JP6019613B2/ja
Publication of JP2013178643A publication Critical patent/JP2013178643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6019613B2 publication Critical patent/JP6019613B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】タッチパネル等の外周部の配線等を隠す為に設けた遮光層の部分に立体感を有する可視情報を設けた、可視情報付き表示装置用前面保護板とこれを備えた表示装置とする。
【解決手段】可視情報付き表示装置用前面保護板10は、透光性基板1の不透明領域A2の面に、可視情報4の部分は非形成部とした遮光層2が形成され、この非形成部を含む部分に透明層3を形成した上で、この透明層の面上に、透光性基板側から目視可能な可視情報形成層4Lを形成する。さらに、遮光層形成側に、タッチパネルの位置検知用の透明電極と、これが遮光層の部分に延びた部分に電気的に接続された不透明な配線が遮光層で隠れる様に形成された構成としてタッチパネルと一体化しても良い。これを、タッチパネルも組み込むなどして、液晶表示パネル、ELパネル等の表示パネルと組み合わせて表示装置とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、可視情報付き表示装置用前面保護板と、これを備えた表示装置に関する。特に、可視情報に立体感を付与することが可能な、可視情報付き表示装置用前面保護板と、これを備えた表示装置に関する。
近年、スマートフォン、タブレットPC(パーソナルコンピュータ)など各種表示装置において、表示パネルと組み合わせて使用される位置入力装置として、タッチパネルが急速に普及してきている。タッチパネルは、以前から、電磁誘導方式、抵抗膜方式など各種方式のものが知られ、各種用途で使用されてきたが、最近その中でも特に注目されてきているのは、マルチタッチ(多点同時入力)が可能な静電容量方式のタッチパネルである。
図12は、タッチパネル20を備えた表示装置200の一例を模式的に示す図である。図12(a)は分解平面図であり、図12(b)の断面図は図12(a)の分解平面図中で、C−C線で表示装置用前面保護板40を切断したときの表示装置用前面保護板40のみの断面図である。タッチパネル20は、表示パネル30に対して、表示パネル30からの表示光の出光側である表側(紙面で手前側)に配置される。さらに、タッチパネル20の保護の為に、前記表示パネル30からの表示光がタッチパネル20を通過して出光する側であるタッチパネル20の表側に、表示装置用前面保護板40が配置される(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
表示装置用前面保護板40は、通常、図12で例示する様に、その表示用領域A1の外周部が不透明領域A2となっており、不透明領域A2には遮光層2が形成されている。不透明領域A2中には、製品ロゴなどの可視情報4が通常設けられ、不透明領域A2は、この可視情報4と遮光層2とによって表現される意匠によって、表示装置用前面保護板40の加飾部にもなっている。不透明領域A2によって、表示装置用前面保護板40の裏側に配置されるタッチパネル20が、その外周部に有する配線7やコネクタ等が見えて外観を損ねないようにしている。
同図では、遮光層2が不透明領域A2内において非形成部を有し、この非形成部が可視情報4のパターンと同じパターンとなっている。そして、この遮光層2の非形成部を含めた部分に且つ少し大きめに、可視情報形成層4Nが形成されている。この結果、遮光層2の非形成部を通して可視情報形成層4Nが所定パターンの可視情報4として見える構成となっている。
不透明領域A2に設けられる遮光層2及び可視情報形成層4Nは、スクリーン印刷法によって形成されるのが普通である。
表示装置用前面保護板40、タッチパネル20及び表示パネル30の各部材の間は、界面反射による表示光の損失や外光反射を減らして表示を見易くする等のために、空間を設けずに樹脂層で埋めて密着積層とすることもある。
また、薄型化、軽量化、部品点数削減などに対する要求に応えるべく、表示装置用前面保護板40とタッチパネル20との一体化、或いはタッチパネル20と表示パネル30との一体化などの各種一体化の形態が、提案され実用化も始まっている(特許文献1、特許文献2)。
特開2009−193587号公報 実用新案登録第3153971号公報 特開2008−266473号公報(〔0009〕、〔0030〕、図2)
ところで、前記可視情報形成層4Nの形成方法は、先ず、可視情報4とする部分を非形成部とする遮光層2をスクリーン印刷で形成し、この次に、前記非形成部の部分に、可視情報4の色を表現する可視情報形成層4Nを形成する手法が一般的である。そして、可視情報形成層4Nは、表示装置用前面保護板40の表側の透光性基板1を透して、遮光層2に周囲を囲われた可視情報4として見えることになる。しかし、こうした可視情報4は、その外観が平坦に見える。
一方、このような可視情報4に対して、より意匠性を向上させることができれば、商品価値を高めることができる。
そこで、本発明の課題は、製品ロゴマークなどの可視情報を有する、可視情報付き表示装置用前面保護板において、可視情報の外観が平面的ではなく、立体感を持って見えるようにした、可視情報付き表示装置用前面保護板と、この保護板を備えた表示装置を提供することである。
本発明では、次の様な構成の表示装置用前面保護板と表示装置とした。
(1)中央の表示用領域と、この表示用領域の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域とを有し、この不透明領域に可視情報を有する、可視情報付き表示装置用前面保護板であって、
透光性基板と、この透光性基板の一方の面上の前記不透明領域に設けられた遮光層であって、前記可視情報のパターン形状とした非形成部を有する遮光層と、
前記一方の面上であって、前記遮光層の非形成部およびこの非形成部の周囲のうち、少なくとも前記非形成部の部分で且つ前記非形成部の周囲においては前記遮光層の面上となる位置に、設けられた透明層と、
前記一方の面上の前記不透明領域内であって、前記遮光層の非形成部を少なくとも含む部分の前記透明層の面上に、前記透光性基板側から目視可能な可視情報を呈するように、設けられた可視情報形成層と、を有する、
可視情報付き表示装置用前面保護板。
(2)前記透光性基板の前記遮光層が形成された後の一方の面上に、さらに、タッチパネルの位置検知用の透明電極が形成されていると共に、前記表示用領域から前記遮光層を有する前記不透明領域の部分に延びた前記透明電極に対して、前記遮光層の部分で電気的に接続された不透明な配線が、前記遮光層の部分に形成されている、前記(1)の可視情報付き表示装置用前面保護板。
(3)前記(1)の可視情報付き表示装置用前面保護板と、タッチパネルと、表示パネルとを備え、前記タッチパネルは位置検知用の透明電極の周囲に有する不透明な配線が前記可視情報付き表示装置用前面保護板の遮光層に重なり前記可視情報付き表示装置用前面保護板側から目視不能となるように配置された構成であるか、
または、前記(2)のタッチパネル用の透明電極を有する可視情報付き表示装置用前面保護板と、表示パネルとを備えた構成である、
表示装置。
(4)前記表示パネルが、液晶パネルまたは電界発光パネルである、前記(3)の表示装置。
本発明の可視情報付き表示装置用前面保護板によれば、可視情報が立体感を持って視認される。
本発明の表示装置によれば、それが備える表示装置用前面保護板が、前記効果を有する。
本発明による可視情報付き表示装置用前面保護板の一実施形態を説明する平面図(a)と、平面図中C−C線での部分拡大断面図(b)。 本発明による可視情報付き表示装置用前面保護板の別の実施形態(非形成部よりも大きめの透明層及び可視情報形成層)を説明する部分拡大断面図。 図2の実施形態における平面図であり、表側から見た正面図(a)と、裏側から見た背面図(b)。 本発明による可視情報付き表示装置用前面保護板の別の実施形態として、多層の遮光層の非形成部を説明する部分拡大断面図。 本発明による可視情報付き表示装置用前面保護板の別の実施形態(オーバーコート層と兼用する透明層)を説明する部分拡大断面図。 本発明による可視情報付き表示装置用前面保護板の別の実施形態(透明層と可視情報形成層の界面が非平面)を説明する部分拡大断面図。 本発明による可視情報付き表示装置用前面保護板の別の実施形態(透明層と可視情報形成層の界面が非平面)を説明する部分拡大断面図。 本発明による可視情報付き表示装置用前面保護板の別の実施形態(タッチパネル用の配線と透明電極付き)を説明する部分拡大断面図。 可視情報形成層と配線とが、同一材料で同時形成可能な構成と、そうでない構成との相違を説明する断面図。 本発明による表示装置の一実施形態を模式的に説明する断面図。 本発明による表示装置の別の実施形態を模式的に説明する断面図。 従来の表示装置用前面保護板と表示装置の一例を示す分解平面図(a)と、分解平面図中C−C線での表示装置用前面保護板の断面図(b)。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面は概念図であり、説明上の都合に応じて適宜、構成要素の縮尺関係、縦横比等は誇張されていることがある。
〔A〕用語の定義:
以下に、本発明において用いる主要な用語について、その定義をここで説明しておく。
「表側」とは、可視情報付き表示装置用前面保護板10或いはその他の構成要素において、可視情報付き表示装置用前面保護板10を表示パネル30と組み合わせて使用したときに、表示パネル30から表示光が出光する側であり、表示パネル30の表示を観察する側を意味する。
「裏側」とは、前記「表側」とは反対側を意味し、可視情報付き表示装置用前面保護板10或いはその他の構成要素において、表示パネル30の表示光が入光する側を意味する。
「一方の面」と、その反対側の面である「他方の面」とは、何れかが前記「表側」となり、何れの面が前記「表側」となるかは本来は任意である。ただし、本明細書においては、遮光層2を必ず有する側の面を「一方の面」と呼ぶことにしており、この一方の面が裏側として使用される面となる。そこで、表側として使用される他方の面に符号S1を付けて「他方の面S1」と呼び、裏側となる一方の面に符号S2を付けて「一方の面S2」とも呼ぶ。
〔B〕可視情報付き表示装置用前面保護板:
本発明による可視情報付き表示装置用前面保護板を、図1に示す一実施形態例を参照して説明する。図1(a)は平面図、図1(b)は部分拡大断面図である。
図1に示す実施形態の可視情報付き表示装置用前面保護板10は、図1(a)の平面図で示すように、中央の表示用領域A1と、この表示用領域A1の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域A2とを有する。図1(b)の断面図は、図1(a)の平面図にて、C−C線で切断したときの部分拡大断面図である。図1(b)の断面図で示すように、本実施形態における可視情報付き表示装置用前面保護板10は、透光性基板1と、この透光性基板1の他方の面S1とこの他方の面S1とは反対側の一方の面S2との2面のうちの、一方の面S2において、前記不透明領域A2に設けられた遮光層2とを有する。この遮光層2は、着色顔料を感光性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含む層となっている。
本実施形態においては、遮光層2は透光性基板1の一方の面S2上に設けられ、この一方の面S2を裏側にして、言い換えると、一方の面S2はタッチパネル20や表示パネル30側に向けて、他方の面S1は表示パネル30の表示の観察者V側に向けて、用いられることを想定した形態である。
前記遮光層2は、着色顔料と感光性樹脂の未硬化物とを含む着色感光性樹脂組成物を透光性基板1上に塗布し、フォトリソグラフィ法によってパターン形成することで、膜厚6μm以下で形成されている。
可視情報形成層4Lは、不透明領域A2内であって、可視情報4の平面視形状のパターンとして形成された遮光層2の非形成部の全域において、同じく非形成部の全域に形成された透明層3を介して、この透明層3の面に接して形成されている。この結果、可視情報形成層4Lは透光性基板1側から所定パターンの可視情報4として認識される。
可視情報形成層4Lは、銀、パラジウム及び銅からなる銀合金(APCとも言う)によって、金属薄膜として形成されている。
この結果、不透明領域A2の遮光層2の領域内に設けられた可視情報4に立体感が感じられる。
その理由は、次のようなことからと推測される。すなわち、可視情報形成層4Lは、表側から透光性基板1を透して可視情報4として視認されるとき、透明層3と可視情報形成層4Lとの界面に存在する可視情報4として認識される。一方、遮光層2は表側から透光性基板1を透して視認されるとき、透光性基板1と遮光層2との界面に存在するものとして認識される。このため、存在が認識される面の位置が可視情報4の方が、透明層3の膜厚の分だけ遠くなることが、見たときに立体感として感じられるのではないかと思われる。
以上のような構成とすることで、本実施形態における可視情報付き表示装置用前面保護板10では、可視情報が立体感を持って視認される効果が得られる。
以下、構成要素毎にさらに詳述する。
〔表示用領域A1と不透明領域A2〕
可視情報付き表示装置用前面保護板10は、図1(a)の平面図で例示したように、中央に表示用領域A1を有し、表示用領域A1の外周部に、可視光を遮蔽する不透明領域A2を有する。表示用領域A1は、図1(b)の断面図において、二点鎖線の想像線で示す表示パネル30に適用したときに、可視情報付き表示装置用前面保護板10を透して、表示パネル30が表示する内容を表示できる領域である。不透明領域A2は、表示パネル30が外周部に有する配線、コネクタなどを隠したり、或いは、図1(b)の断面図において、二点鎖線の想像線で示すタッチパネル20に適用したときに、タッチパネル20がその外周部に有する不透明な配線、コネクタなどを隠したりする為の領域である。また、不透明領域A2は、遮光層2及びそれが表現する色、並びに、ロゴやマークなどの可視情報4によって加飾部にもなる領域である。
〔透光性基板1〕
透光性基板1は、少なくとも可視光線に対して透明で、可視情報付き表示装置用前面保護板10を適用するタッチパネル20や表示パネル30に対して、これらの表面を保護し得る機械強度を有するものであれば、特に制限はなく、代表的にはガラス板を用いることができる。とくに、前記ガラス板として、化学強化ガラスはフロートガラスに比べて機械的強度に優れ、その分薄くできる点で好ましい。化学強化ガラスは、典型的には、ガラスの表面近傍について、ナトリウムをカリウムに代えるなどイオン種を一部交換することで、化学的な方法によって機械的物性を強化したガラスである。
透光性基板1には、樹脂を用いることも可能である。例えば、前記樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂などを用いることができる。透光性基板1に樹脂を用いることで、軽量にできる上、可撓性を持たせることも可能となる。
〔遮光層2〕
図1に例示する実施形態における遮光層2は、透光性基板1のタッチパネル20及び表示パネル30側となる裏側の一方の面S2の不透明領域A2の部分に形成されている。遮光層2は、不透明領域A2中の全領域に設けられている。逆に言えば、この遮光層2によって、不透明領域A2が不透明な領域として形成される。
本実施形態においては、遮光層2は、透光性基板1の他方の面S1と一方の面S2のうちの一方の面S2の、不透明領域A2に形成される。
遮光層2は、タッチパネル20がその中央の位置検知領域に対して、その外周部に有する配線や制御回路、或いは表示パネル30がその中央の表示領域に対して、その外周部に有する配線や制御回路などを隠し、目視不能にして、タッチパネル20や表示パネル30を用いた表示装置において、外観を損なわないようにする機能を有する。
遮光層2の遮光性は、要求仕様、表現色にもよるが、透過率で言えば大きくても3%以下(光学濃度ODにて1.5以上)、より好ましくは透過率で1%以下(光学濃度OD2.0以上)、さらに好ましくは透過率で0.01%以下(光学濃度OD4.0以上)が望ましい。
遮光層2は、不要な部品を隠すための遮光性と共に、外観意匠を向上させる機能も有する。つまり、遮光層2は、任意の意匠を表現する加飾層としての機能も有する。
遮光層2は、着色顔料を硬化性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含む層から形成されている。本実施形態においては、硬化性樹脂として感光性樹脂を用いてある。このため、遮光層2は、着色顔料を感光性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含む層からなる。
遮光層2の形成法は基本的には特に限定されないが、例えば、着色顔料と感光性樹脂の未硬化物とを含む着色感光性樹脂組成物を、透光性基板1の面上に塗布した後、所定のパターンで露光し、現像するという、いわゆるフォトリソグラフィ法により形成することができる。本実施形態においては、前記遮光層2はフォトリソグラフィ法によって形成したものである。
このように感光性樹脂組成物を用いてフォトリソグラフィ法で形成した遮光層2は、スクリーン印刷法に比べて、膜厚を薄く、例えば6μm以下に容易にでき、遮光層2の形成部と非形成部との境界に生じる遮光層2の段差を小さくできる点で好ましい。
段差に関する説明においては、「非形成部」とは、不透明領域A2内での部分以外に、
不透明領域A2と表示用領域A1との境界部分での段差の元になる表示用領域A1での遮光層2の非形成部も含む意味である。
感光性樹脂組成物を用いてフォトリソグラフィ法で形成した遮光層2の膜厚は、具体的には、0.5〜6μmとすることができる。
本発明においては、遮光層2は、不透明領域A2にパターン状に形成されるが、パターン形成する方法は、フォトリソグラフィ法に限定されものではなく、例えば、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法などの印刷法であっても良い。但し、前記した様に、スクリーン印刷法に比べて、段差の問題を効果的に改善できる程度に薄くでき、且つ高精度で容易に形成できる等の点で、フォトリソグラフィ法は好ましい形成法の一種である。
(着色顔料)
遮光層2に用いる着色顔料としては、遮光層2で表現する色に応じたものを用いれば良く、特に制限はない。例えば、着色顔料としては、黒色顔料、白色顔料、赤色顔料、黄色顔料、青色顔料、緑色顔料、紫色顔料などを用いることができる。着色顔料は、1種単独で用いても良いし、同種類の色、或いは異なる色の着色顔料を複数種類用いても良い。
前記黒色顔料には、例えば、チタンブラック(低次酸化チタン、酸窒化チタンなど)、カーボンブラックなどを用いることができる。
前記白色顔料には、酸化チタン、シリカ、タルク、カオリン、クレイ、硫酸バリウム、水酸化カルシウム、などを用いることができる。
前記赤色顔料には、例えば、ジケトピロロピロール系、アントラキノン系、ペリレン系などの赤色顔料を用いることができ、前記黄色顔料には、例えば、イソインドリン系、アントラキノン系などの黄色顔料を用いることができ、前記青色顔料には、例えば、銅フタロシアニン系、アントラキノン系などの青色顔料を用いることができ、前記緑色顔料には、例えば、フタロシアニン系、イソインドリン系などの緑色顔料を用いることができ、前記紫色顔料には、キナクリドン系の紫色顔料を用いることができる。
着色顔料の粒子の大きさは、通常、平均粒径で1μm以下であり、好ましくは大よそ0.03〜0.3μmである。
着色顔料の含有量は、遮光層2で表現する色にもよるが、着色顔料及び樹脂バインダを含む遮光層2の全固形分量に対する着色顔料の量の百分率で表した、顔料濃度で、例えば、通常10〜60%程度である。言い換えると、遮光層2の全固形分100質量部に対して、着色顔料は、通常、10〜60質量部の範囲である。
(硬化性樹脂)
着色顔料を分散保持する樹脂バインダの樹脂成分となる前記硬化性樹脂としては、感光性樹脂、及び、熱硬化性樹脂から選ばれる樹脂を1種以上用いることができる。
前記感光性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリ桂皮酸ビニル系樹脂、環化ゴム、等の反応性ビニル基などの光反応性基を有する感光性樹脂を1種以上を用いることができる。前記アクリル系樹脂では、例えば、アルカリ可溶性樹脂、多官能アクリレート系モノマー、光重合開始剤、その他添加剤などからなる感光性樹脂を樹脂バインダの樹脂成分として用いることができる。
前記アルカリ可溶性樹脂には、ベンジルメタクリレート−メタクリル酸共重合体などのメタクリル酸エステル共重合体、ビスフェノールフルオレン構造を有するエポキシアクリレートなどのカルド樹脂、などを1種以上用いることができる。
前記多官能アクリレート系モノマーには、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、などを1種以上用いることができる。
なお、本発明において、(メタ)アクリレートとは、メタクリレート、又は、アクリレートのいずれかであることを意味する。
前記光重合開始剤には、アルキルフェノン系、オキシムエステル系、トリアジン系、チタネート系などを1種以上用いることができる。例えば、アルキルフェノン系では、(2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1−オン(イルガキュア(登録商標)907、BASFジャパン株式会社製))、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モノフォリオフェニル)ブタノン−1(イルガキュア(登録商標)369、BASFジャパン株式会社製))、オキシムエステル系では、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)フェニル]−,2−(O−ベンゾイルオキシム)(イルガキュア(登録商標)OXE01、BASFジャパン株式会社製))などを用いることができる。
前記熱硬化性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂等を、1種以上用いることができる。
遮光層2の樹脂バインダとしては、この他、光増感剤、分散剤、界面活性剤、安定剤、レベリング剤などの、公知の各種添加剤を含むことができる。
(遮光層2の形成)
遮光層2の形成法は、本発明においては、特に限定されないことは既に述べたが、遮光層2は、前記硬化性樹脂の未硬化物を含む樹脂バインダ中に着色顔料を含有する、着色硬化性樹脂組成物によって、形成することができる。
前記着色硬化性樹脂組成物には、さらに、この樹脂組成物を透光性基板1の面上に塗布する際の塗布適性、或いは印刷する際の印刷適性の調整などの為に、溶剤を含むことができる。
前記溶剤としては、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチルセロソルブ、3−メトキシブチルアセテート、等を1種以上用いることができる。
硬化性樹脂として感光性樹脂を用いる場合、以上の様な、着色顔料と硬化性樹脂の未硬化物を含む着色硬化性樹脂組成物、或いは、前記着色顔料、前記感光性樹脂の未硬化物としては、従来、カラーフィルタ用途として調整された着色レジスト用の材料を用いても良い。
硬化性樹脂として感光性樹脂を用いる場合、着色硬化性樹脂組成物を、透光性基板1の面上に塗布する方法は、例えば、スピンコート法、ロールコート法、ダイコート法、スプレーコート法、ビードコート法などの公知の塗工法によることができる。
着色硬化性樹脂組成物を塗布した後は、フォトリソグラフィー技術を用いて露光、現像、ベークなどの所定の工程を経て、パターニングすることにより、透光性基板1の面上の一部に、所定パターンの遮光層2を形成することができる。
硬化性樹脂として熱硬化性樹脂を用いる場合は、着色硬化性樹脂組成物からなるインクを用いて、印刷法によってパターン状に形成する。印刷法としては、段差の点では、膜厚を6μm以下で形成できる方法が好ましく、例えば、オフセット印刷法、フレキソ印刷法、インクジェット印刷法等を適宜採用する。
(多層の遮光層2)
遮光層2は、単層であってもよいが、本発明においては、遮光層2は、2層以上の多層構成としても良い。例えば、互いに異なる色の層を3層重ねて、都合3色でフルカラー意匠を表現しても良い。或いは、金属薄膜層などとして不透明な金属層を構成層として含めてもよい。金属層によって、他の構成層の遮光性が低くても、遮光性を確保し易くなる。
〔透明層3〕
透明層3は、この透明層3を透して可視情報形成層4Lを透視可能な透明な層である。図1に例示する実施形態における透明層3は、遮光層2の非形成部の全域に樹脂層として形成されている。
透明層3を構成する樹脂には、透明な樹脂、それも耐熱性の点で硬化性樹脂が好ましく、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂などを用いることができ、具体例を挙げれば、熱硬化性のエポキシ樹脂などを用いることができる。
前記硬化性樹脂としては、前記遮光層2で述べた感光性樹脂などを用いることもできる。感光性樹脂の場合は、部分形成するときにフォトリソグラフィ法を利用することができる。
透明層3は、前記遮光層2と同様の塗工法で形成することができる。また、透明層3は、スクリーン印刷法などの印刷法によって形成することもできる。
(透明層3の形成領域)
透明層3を形成する部分は、模式図でもある図1(b)の断面図のように、本実施形態においては、平面視形状において、遮光層2の非形成部の全域であった。より具体的には、遮光層2の非形成部の全域のみであった。しかし、遮光層2が遮光性であることから、図2及び図3などの様に、遮光層2の非形成部の全域を含む部分に、この非形成部よりも大きめに透明層3を形成しても良い。図3は、図2の断面図の様に、遮光層2の非形成部の全域とその周囲を被覆するように遮光層2の面上に、透明層3を形成した構成において、図3(a)が表示装置用前面保護板10を表側から見た正面図であり、図3(b)が表示装置用前面保護板10を裏側から見た背面図である。
また、同図では、透明層3の面上に、可視情報形成層4Lを、透明層3の面上にのみ、透明層3よりも小さめに形成してある。
むしろ、透明層3を、遮光層2の非形成部のみに正確に位置決めして形成するよりは、前記非形成部よりも大きめに形成する方が形成が容易である。
(多層の遮光層2の一部層での非形成部への適用)
透明層3の形成領域は、図1では、遮光層2の非形成部の全域であり、この全域のみであった。しかし、透明層3の形成領域は、少なくとも遮光層2の非形成部を含む部分でよい。
透明層3は、図4の断面図で例示する様に、遮光層2が多層である場合は、多層の遮光層2のうちの少なくも1層の非形成部の平面視位置に重なる部分に設けることもできる。つまり、本発明において、透明層3が、遮光層2の非形成部に設けられるという表現において、前記「非形成部」とは、遮光層2が多層の場合に、その一部の層の非形成部も意味する。もちろん、これらの「非形成部」とは、表示用領域A1において遮光層2が形成されない部分のことではなく、あくまでも不透明領域A2の領域内でのことである。
図4では、遮光層2が、透光性基板1側から順に遮光層2aと遮光層2bとから構成される例である。透光性基板1側の遮光層2aは、不透明領域A2内において非形成部を持たない。一方、遮光層2bは、不透明領域A2内において非形成部を有する。可視情報4は、この遮光層2bの非形成部の部分に設けられる。この場合、可視情報形成層4Lは、透光性基板1側から遮光層2aおよび透明層3を透して見える必要があり、このため、遮光層2aについては積極的な遮光性は持たせずに、透明である。ただ、透明とは言っても白色も着色の一種であると含めて無着色透明では遮光層2としての意味がないので、白色も含めて着色透明な層となっている。例えば、遮光層2aが青色であれば、この遮光層2aと透明層3とを透して透明層3を見ると、透明層3が無着色であった場合には、可視情報4としては、青みが加わった色とすることができる。ここでの透明とは、透明層3が見える程度以上の透明性を意味する。
つまり、透明層3は、遮光層2が多層構成である場合は、この多層の遮光層2を構成する全層のうち、少なくとも1層を除く、残りの1層以上の非形成部に設けることもできる。透明層3が設けられる非形成部を持たない前記少なくとも1層(図4では遮光層2a)は、透明層3をとおして可視情報形成層4Lが見える程度以上の透明性を有する着色透明層である。この着色透明層を透して、透明層3が視認できることになる。
図4の構成において、遮光層2bの非形成部の全域で存在する遮光層2aが、着色透明層であると、遮光層2aは透明である点で透明層3と同じである。また、透明層3は着色した層でもよい。この点では、遮光層2aと透明層3とは区別できない。しかし、この遮光層2aは透明層3には該当しない。なぜならば、透明層3は、「透光性基板1の一方の面S2上であって、遮光層2の非形成部およびこの非形成部の周囲のうち、少なくとも前記非形成部の部分で且つ前記非形成部の周囲においては遮光層2の面上となる位置に、設けられた層」である。つまり、「非形成部の周囲においては遮光層2の面上となる位置に、設けられた」点において、遮光層2aは遮光層2bと透光性基板1との間であって、いわば遮光層2bの面下となる位置に設けられた層であり、遮光層2aと透明層3とは異なるからである。
なお、遮光層2の非形成部に設けられた透明層3の部分と、この非形成部の周囲において遮光層2の面上に設けられた透明層3の部分とは、互いに接続している連続層である。また、遮光層2の「面上」とは、遮光層2の面で透光性基板1の一方の面S2から遠い方の面に対して、この面の位置及びこの面よりも遠い位置の事を意味する。
(着色している透明層3)
透明層3は、着色されていてもよい。透明層3を着色し、着色透明層として形成する場合は、着色透明層としては、前記遮光層2で述べた着色樹脂組成物を用いて形成することができる。
透明層3を着色している層とするこで、透明層3を透して見える可視情報形成層4Lの色は、透明層3の色によって着色したものとすることができる。例えば、可視情報形成層4Lが銀色の金属光沢を有する層である場合、透明層3を青色とすれば、可視情報4として、青色の色味を帯びた銀色を表現できる。
(オーバーコート層5との兼用)
図5で示す可視情報付き表示装置用前面保護板10のように、透明層3は、オーバーコート層5であっても良い。つまり、透明層3はオーバーコート層5を兼用してもよい。同図の実施形態でのオーバーコート層5は、透光性基板1の遮光層2が形成された側の一方の面S2上に、遮光層2の全部を被覆するように、かつ表示用領域A1も含めて、形成された例である。このため、オーバーコート層5は、表示に支障を来たさないように、透明な層として形成される。
オーバーコート層5は、特に透光性基板1がガラス製である場合に、配線7同士間の絶縁性が経時的に低下するのを抑える等の為に設ける層である。
このように、オーバーコート層5を設ける構成においては、このオーバーコート層5を透明層3と兼用させることもできる。こうした構成では、オーバーコート層5の形成工程とは別に、透明層3の形成工程を設ける必要がない為に、工程数を増やすことなく、透明層3を設けることができる。このため、製造コストを上昇させることなく、可視情報4に立体感を付与することができる。
(可視情報形成層4Lとの界面での非平面部3P)
可視情報形成層4Lが、遮光層2の非形成部の部分で表側の透光性基板1側から目視できる位置の、透明層3と可視情報形成層4Lとの界面の領域において、透明層3の界面には、平面ではない非平面部3Pが存在してもよい。この非平面部3Pによる凹凸によって、可視情報4に、よりいっそう立体感を付与することができる。
図6に例示する実施形態例は、この非平面部3Pとして傾斜面部を有する例である。傾斜面部としての非平面部3Pは、遮光層2の非形成部の輪郭全周の内側に沿って存在する。
図6は、透明層3が遮光層2の非形成部の全域と非形成部の周囲部分のみ設けられ、かつ、可視情報形成層4Lも遮光層2の非形成部の全域と非形成部の周囲部分のみに、かつ透明層3よりも小さめに設けられた例である。
透明層3が非平面部3Pを有する場合、図7に示すように、透明層3は遮光層2の非形成部の全域のみに設けられていてもよい。
透明層3の非平面部3Pの凹凸形状は、特に制限はないが、図6及び図7で例示したように、界面が透光性基板1の一方の面S2に立てた法線方向から傾斜している傾斜面部とし、なおかつ、傾斜面部が、遮光層2の非形成部の輪郭に沿って存在する形状は、好ましい形状の一種である。こうした傾斜面部となる非平面部3Pが存在することによって、可視情報4の輪郭が強調されるような立体感を付与することができる。
非平面部3Pとしての傾斜面部が、遮光層2の非形成部の輪郭の全周に沿って存在する形状は、非形成部を含む遮光層2の面上に、透明層3を形成するための樹脂組成物を、塗工法或いは印刷法によって施すことで、形成することができる。通常の場合、塗布法或いは印刷法は、概ね膜厚一定に形成できる。このため、遮光層2の面上に施され未だ流動性を持っている間の樹脂組成物が、遮光層2の非形成部の凹部に流れ込んで、凹部を埋め尽くさない限り、非形成部に存在する透明層3の面に、何らかの窪みを生じさせることができる。また、樹脂組成物の流動性を調整することで、非形成部の凹部に流れ込む量を調整して、非平面部3Pとしての傾斜面部の傾斜具合を調整できる。
もちろん、非形成部の深さ、つまり、非形成部を生成する元になる遮光層2部分の膜厚を厚くする程、傾斜面部の高低差を大きくする様に調整することもできる。
むしろ、透明層3を遮光層2の膜厚に対して、遮光層2の非形成部を完全に埋められる程度に厚く形成しないかぎり、非平面部3Pとしての傾斜面部は、容易に形成できるともいえる。
ところで、透明層3の非平面部3Pを説明する図6及び図7以外においては、全て、透明層3は非平面部3Pが存在しないように図示してあるが、これらの図面において、非平面部3Pが明示的に図示されていないからといって、これらの図面で説明した形態において、透明層3に非平面部3Pが存在する形態を否定するものではない。これらの図面は、非平面部3P以外について説明するものだからである。言い換えると、図6及び図7以外の図面の形態は、透明層3が非平面部3Pを有する形態も有さない形態も含む図面とする。
以上のような透明層3の膜厚は、特に制限はないが、膜厚が厚いほど、立体感を強くし易くなる。とりわけ非平面部3Pとして傾斜面部を設ける場合は、傾斜面部の高低差は遮光層2の膜厚に密接に関係するので、遮光層2の方の膜厚を、1μm以上、好ましくは2μm以上、より好ましくは3μm以上とするのがよい。上限は、10μm以下、大きくても20μm以下とするのが好ましい。遮光層2の形成部と非形成部との境界に生じる段差によって、段差を跨いで配線や透明電極を設ける場合の断線、或いは、可視情報付き表示装置用前面保護板10を、表示パネル或いはタッチパネルに粘着シートで密着積層する際の気泡混入、の問題を生じにくく出来るからである。
一方、非平面部3Pを設けず、もっぱら透明層3と可視情報形成層4Lとの間の界面と、遮光層2と透光性基板1との間の界面との、両方の界面同士の水準差、つまり表側から見たときの奥行き差によって立体感を表現する場合は、透明層3の膜厚、とりわけ遮光層2の非形成部での膜厚は、1μm以上、好ましくは2μm以上、より好ましくは3μm以上とするのがよい。上限は、10μm以下、大きくても20μm以下とするのが好ましい。透明層3の形成部と非形成部との境界に生じる段差によって、段差を跨いで配線や透明電極を設ける場合の断線、或いは、可視情報付き表示装置用前面保護板10を、表示パネル或いはタッチパネルに粘着シートで密着積層する際の気泡混入、の問題を生じにくく出来るからである。
上記説明では、非平面部3Pの一例として、傾斜面部を説明したが、非平面部3Pは、これ以外の凹凸面であっても良い。凹凸面の凹凸形状に対応した、立体感を可視情報4に付与することができる。
〔可視情報4〕
図1に例示する本実施形態における可視情報付き表示装置用前面保護板10では、遮光層2が形成される不透明領域A2には可視情報4として製品のロゴマークが形成されている。
本発明においては、可視情報4としては、不透明領域A2の領域内において、製品ロゴマーク以外に、操作説明用の文字や記号、模様などの任意の目視可能な情報を設けることができる。
可視情報4は、表側から見える様に、不透明領域A2内において遮光層2の非形成部に設けられる。可視情報4は、遮光層2の前記非形成部の部分に設けられた可視情報形成層4Lを、表側から見たときの色及び形状によって表現される目視可能な情報である。
[可視情報形成層4L]
可視情報形成層4Lを、透光性基板1の側の表側から見たときの可視情報4は、この可視情報形成層4Lと透明層3と遮光層2との関係によって、その色及びパターンが決まる。このため、可視情報4には透明層3および遮光層2が関係する要素もあることから、本明細書においては、可視情報4と可視情報形成層4Lとを区別して呼ぶことにする。
図1に示す本実施形態においては、可視情報形成層4Lは、金属層として形成されている。
金属層としての可視情報形成層4Lの形成には、例えば、銀、金、銅、クロム、プラチナ、アルミニウム、パラジウム、モリブデンなどの金属(含むその合金)などを用いることができる。例えば、銀、パラジウム及び銅からなる合金(APCとも言う)の金属層としてスパッタ法により製膜後、フォトリソグラフィ法によりパターン形成したものを用いることができる。
前記金属層は、公知の薄膜形成法によって金属薄膜層として形成することができる。例えば、前記したスパッタ法、蒸着法、イオンプレーティング法等の物理的気相成長法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などの化学的気相成長法、等の気相成長法、或いは塗工法などである。
可視情報形成層4Lの膜厚は、金属薄膜層の場合、例えば0.3〜2μm程度とすることができる。
本発明においては、可視情報形成層4Lとしては、着色樹脂層、金属層、或いはこれらの組合せを用いることができる。
可視情報形成層4Lを着色樹脂層として形成する場合、前記遮光層2を着色樹脂層として形成する場合と、同様の材料および方法によって形成することができる。
例えば、可視情報形成層4Lの形成法としては、特に制限はなく、フォトリソグラフィ法以外に、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法などの印刷法によって形成しても良い。
ただ、フォトリソグラフィ法で金属薄膜層として形成することは、例えば1μm以下と薄くできる点、及び同時形成する配線7を高精細に形成できる点で、好ましい。
金属層として形成する場合の可視情報形成層4Lは、銀色、金色、銅色などと用いる材料特有の金属色を呈することができる。このため、可視情報形成層4Lは、光反射性の層とすることができる。例えば、可視情報形成層4Lは、反射率70%以上の層とすることができる。
光反射は、可視情報形成層4Lの透光性基板1側の界面の状態によって、鏡面反射、拡散反射などとなる。
(可視情報形成層4Lの形成領域)
可視情報形成層4Lを形成する部分は、模式図でもある図1(b)の断面図のように、本実施形態においては、平面視形状において、遮光層2の非形成部の全域であった。より正確には、遮光層2の非形成部の全域のみに形成した透明層3の全域のみであった。しかし、遮光層2が遮光性であることから、図2及び図3などの様に、遮光層2の非形成部の全域を含む部分に、この非形成部よりも大きめに可視情報形成層4Lを形成しても良い。図3は、図2の断面図の様に、遮光層2の非形成部の全域とその周囲を被覆するように形成された透明層3の内側の領域に、可視情報形成層4Lを形成した構成において、図3(a)が表示装置用前面保護板10を表側から見た正面図であり、図3(b)が表示装置用前面保護板10を裏側から見た背面図である。
むしろ、可視情報形成層4Lを、遮光層2の非形成部のみに正確に位置決めして形成するよりは、前記非形成部よりも大きめに形成する方が形成が容易である。
可視情報形成層4Lは、不透明領域A2の領域内であるからといって、必ずしも遮光層2と同程度に不透明である必要はない。例えば、暗所でも判るように裏側から照明される操作説明用の文字や記号などの可視情報形成層4Lである。
また、本発明においては、不透明領域A2中に、タッチパネル20や表示パネル30の外周部の配線などの隠蔽に支障を来たさなければ、例えば、遮光層2の非形成部に形成した着色樹脂層からなる可視情報形成層4Lのように、透明であるなど、遮光性が遮光層2よりも小さい領域が一部に存在しても良い。
〔変形形態〕
本発明の可視情報付き表示装置用前面保護板10は、上記した形態以外のその他の形態をとり得る。以下、その一部を説明する。
図1で示した実施形態では、可視情報付き表示装置用前面保護板10は、透光性基板1と、遮光層2と、透明層3と、可視情報形成層4Lとを有し、遮光層2の非形成部と透明層3と可視情報形成層4Lとによって、可視情報4を表現した形態例であった。
しかし、本発明においては、更にその他の構成要素を設けても良い。
[可視情報形成層4Lに該当しない可視情報形成層4N]
本発明においては、可視情報4を表示する為の必須の層として、透明層3の面上に形成された可視情報形成層4Lを、有する。しかし、可視情報4を表示するために、透明層3の面上に形成されていない、他の可視情報形成層4Nを、前記可視情報形成層4Lと共に有していても良い。
可視情報形成層4Nは、後述図9(b)のように、透光性基板1と遮光層2との間に形成することもできる。
[オーバーコート層5]
図5で示した可視情報付き表示装置用前面保護板10のように、透明層3が、オーバーコート層5であっても良い。同図の実施形態でのオーバーコート層5は、透光性基板1の遮光層2が形成された側の一方の面S2上に、遮光層2の全部を被覆するように、かつ表示用領域A1も含めて、形成された例である。このため、オーバーコート層5は、表示に支障を来たさないように、透明な層として形成される。
オーバーコート層5は、特に透光性基板1がガラス製である場合に、配線7同士間の絶縁性が経時的に低下するのを抑える等の為に設ける層である。
このように、オーバーコート層5を設ける構成においては、このオーバーコート層5を透明層3と兼用させることもできる。こうした構成では、オーバーコート層5の形成工程とは別に、透明層3の形成工程を設ける必要がない為に、工程数を増やすことなく、透明層3を設けることができる。このため、可視情報4に立体感を付与する為に製造コストが上昇することを、抑えることができる。
前記オーバーコート層5には、前述透明層3と同様の材料を用いることができる。ただし、透明層3とオーバーコート層5とを兼用させない場合は、別の材料で形成してもよい。
前記オーバーコート層5には、透明な樹脂、それも耐熱性の点で硬化性樹脂が好ましく、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂などを用いることができ、具体例を挙げれば、熱硬化性のエポキシ樹脂などを用いることができる。オーバーコート層5は、前記遮光層2と同様の塗工法で形成することができる。
また、前記硬化性樹脂としては、前記遮光層2で述べた感光性樹脂などを用いることもできる。感光性樹脂の場合は、部分形成するときにフォトリソグラフィ法を利用することができる。
[タッチパネル機能との一体化]
タッチパネル用の透明電極を設けて、透光性基板1をタッチパネル用基板と兼用しても良い。タッチパネル機能との一体化は、タッチパネルとして必要な機能の一部を一体化する形態でも、その分に応じた部品点数の低減、薄型化の効果は得られるが、タッチパネルとしての必要な機能の全部を一体化するのが、より好ましい。
タッチパネルとして必要な機能の全部を一体化した可視情報付き表示装置用前面保護板10は、タッチパネルと言うこともできる。タッチパネルとして必要な機能の一部を一体化した可視情報付き表示装置用前面保護板10は、タッチパネル用部材と言うこともできる。
タッチパネル機能の一部を一体化する場合、例えば、そのタッチパネル機能として位置検知用の透明電極が必要な方式では、この透明電極を一体化することができる。タッチパネルの位置検知方式は従来から各種知られており、透明電極が2層になる位置検知方式では、このうちの少なくとも1層を、より好ましくは2層を一体化するのが望ましい。
以下、図8の実施形態を参照して、タッチパネル機能の一体化の一例を説明する。
遮光層2の非形成部に於ける透明層3と可視情報形成層4Lとの界面は、非平面部3Pとしての傾斜面部が、遮光層2の非形成部の輪郭の全周に沿って存在する。ただし、前述したように、図7中では明示的には示していない。
図8断面図で示す可視情報付き表示装置用前面保護板10の実施形態では、遮光層2、透明層3、及び可視情報形成層4Lを形成した側の一方の面S2の面上に、さらに、タッチパネル用の配線7及び透明電極8を形成した構成例である。ここでのタッチパネル用の透明電極8は、投影型静電容量方式の電極である。
より具体的には、本実施形態は、透光性基板1の遮光層2が形成された後の一方の面S2上に、先ずは、透明層3を兼用するオーバーコート層5を介して、配線7と、タッチパネルの位置検知用の透明電極8のうちの第1の透明電極8aと、が形成されている。配線7は、表示用領域A1から遮光層2がある不透明領域A2の部分に延びた前記透明電極8aに対して前記遮光層2の部分で電気的に接続されるように、前記遮光層2の部分に形成されている。
位置検知用の透明電極8として、第1の透明電極8aと、第2の透明電極8bとは、本実施形態では、透光性基板1の同一の面である一方の面S2の面上に形成されるために、絶縁層6を介して互いに絶縁されて形成されている。第1の透明電極8a、及び第2の透明電極8bのパターンは、投影型静電容量方式では各種パターンが知られており、特に限定はない。典型的には、複数の第1の透明電極8aが、第1の方向に延びて、この第1の方向に交差する方向、通常は直交する方向を第2の方向として、第2の透明電極8bが第2の方向に延びたパターンとなっている。
第1の透明電極8aと第2の透明電極8bとの交差部分は、絶縁層6によって絶縁されている。絶縁層6は、少なくとも前記第1の透明電極8aと第2の透明電極8bとの交差部分に必要となる。前記第1の透明電極8aと第2の透明電極8bとのうち一方の電極のみ、他方の電極との交差部分が欠損したパターンで同一の面に同時に形成した後、交差部分のみ前記絶縁層6を形成し、この後、欠損部分を電気的に接続する接続部とする透明電極が形成されている。
図8の断面図で言えば、前記交差部分は、透光性基板1に近い側の透明電極8が、第1の透明電極8aであるので、第1の透明電極8aが形成された後の交差部分に対して絶縁層6が形成され、交差部分を跨いで接続用の透明電極が形成されて第2の透明電極8bが完成する。
前記透明電極8には、ITO(Indium Tin Oxide;インジウム錫酸化物)、IZO(Indium Zinc Oxide;インジウム亜鉛化物)、AZO(Aluminum Zinc Oxide;アルミニウム亜鉛酸化物)等の透明導電体薄膜をパターン形成したものを用いることができる。
前記絶縁層6は、前述したオーバーコート層5と同様の材料、方法で形成することができる。よって、さらなる説明は省略する。
そして、第1の透明電極8a及び第2の透明電極8bが、中央の表示用領域A1内の位置検知領域から前記遮光層2に重なる部分まで延びた部分の下の透光性基板1側に、それ自体が不透明で目視できる、配線7が形成されている。配線7は、図面では、第1の透明電極8aに対してのみ模式的に描いてある。
本実施形態においては、この配線7と同時に、同一材料で可視情報形成層4Lも形成されている。
さらに、透明電極8bを形成後の、透光性基板1の配線7が形成された側の一方の面S2のほぼ全面に、オーバーコート層5aが形成され、第1の透明電極8a及び第2の透明電極8bの表面を含む、可視情報付き表示装置用前面保護板10としての裏側の表面を、傷付きなどから保護している。ただし、図示は省略するが、このオーバーコート層5aは、配線7がフレキシブルプリント配線基板(FPC)を介して制御回路に接続する部分は形成せず、配線7を露出してある。
前記オーバーコート層5aには、前記オーバーコート層5と同様の材料、及び形成法を用いることができる。
図8の断面図で例示した実施形態の可視情報付き表示装置用前面保護板10を構成する各層は、例えば、次の様にして形成される。先ず、透光性基板1の一方の面S2の不透明領域A2の部分に、非形成部を可視情報4のパターンとした所定パターンの遮光層2を形成する。
次に、遮光層2が形成された側の面全面に、透明層3を兼用するオーバーコート層5を形成する。この後、遮光層2の非形成部の部分の透明層3の面に接して可視情報形成層4Lを形成すると同時に、遮光層2の部分のオーバーコート層5の面に接して配線7を、可視情報形成層4Lと同じ材料で形成する。次に、透明電極8として、第1の透明電極8aの全部と、交差部分が分断し欠損した第2の透明電極8bとを、同じ面に同時にパターン形成する。
次に、前記交差部分に絶縁層6をパターン形成し、この絶縁層6を跨いで、前記第2の透明電極8bの残りの欠損部分をパターン形成して第2の透明電極8bの全体を完成させる。最後に、オーバーコート層5aを、配線7の一部を残して全面に形成することで、タッチパネル機能を一体化した可視情報付き表示装置用前面保護板10が作成される。
上記した本実施形態では、タッチパネルとしての中央の位置検知領域の周辺に設けられる、それ自体が不透明で目視され得る配線7は、遮光層2と平面視において重なる領域内に設けることで、表示装置に適用したときに外観を損なうことがない。
しかも、可視情報形成層4Lを透明層3を透して見ることになる可視情報4は、立体感を有し、意匠性の高い製品が可能となる。さらに、この立体感は、遮光層2の非形成部に於ける透明層3と可視情報形成層4Lとの界面は、非平面部3Pとしての傾斜面部が、遮光層2の非形成部の輪郭の全周に沿って存在しているので、可視情報4の文字や記号などの輪郭形状が強調された立体感となっている。
しかも、この可視情報形成層4Lは、配線7と同一材料で同時形成可能な面に接して同時に形成されている。このため、可視情報4に立体感を付与しても、工程数を増やさずに製造できるものとすることができ、低コスト化も可能となる。
さらに、タッチパネル機能も備えており、部品点数の削減、軽量化にも効果的である。
(同時形成可能な面とは)
上記実施形態では、可視情報形成層4Lは、配線7と同一材料で同時形成可能な面に接して同時形成されていた。ここで、可視情報形成層4Lと配線7とが、形成後の状態において、それが同時形成されたものであるか否かを判断する要件としての、「同時形成可能な面」の意味について、さらに説明しておく。
ここでは、「同時形成可能な面」について、この条件に該当しない「同時形成不可能な面」と対比させつつ、説明する。
ただ、同時形成可能な面に接して、可視情報形成層4Lと配線7とが形成されていたからと言って、これらは別々に形成された物とすることもできる。しかし、同時形成可能な面に接して形成された構成においては、わざわざ、工程数を増やしてコスト高となるのを容認してまで、両層を同時に形成せずに、分けて形成する必要もないし、その必然性もない。両層を同時に形成することで、工程数を増やさずに形成できる物とすることができ、その分、低コストな物にできるからである。
「同時形成可能な面」の説明において、「面」とは、可視情報形成層4L或いは配線7が接する相手側の層において、「表面」と「界面」とを含み、また「側面」も含む。ただし、可視情報形成層4L或いは配線7を形成する面は、可視情報形成層4L或いは配線7に対して透光性基板1側となる層の面であるので、可視情報形成層4L或いは配線7に対して透光性基板1側とは反対側の層の面は除く。前記透光性基板1側とは反対側の面とは、例えば、以下の説明で参照する図9(d)のオーバーコート層5の透光性基板1側の面である。
側面は、形成面乃至は透光性基板1の一方の面S2に、垂直であると見做す。これは、後述する「折り返すことなく」の定義において、斜めの側面に沿って「折り返し」が生じたとしても、これは無視してよいからである。
先ず、図9(a)は、同時形成可能な面の例であり、可視情報形成層4Lは透明層3及び遮光層2の面に接して形成され、配線7は遮光層2の面に接して形成されている。このため、可視情報形成層4L及び配線7は共に、遮光層2の面に接した部分を有する。つまり、同時形成可能な面に接して形成されている。
同図に描かれた太い矢印の意味は、これから詳述するので、ここでは簡単に説明しておく。同図で配線7が遮光層2に接する面の部分から、可視情報形成層4Lが遮光層2の面に接する部分まで、左向きの矢印は、逆向きになることなく一直線に延びており、両層がそれぞれ接して形成された面は、折り返すことなく接続されていることを示す。
図9(b)は、同時形成不可能な面の例である。このため、可視情報形成層の添え字は、「4L」ではなく「4N」として、同図では可視情報形成層4Nが形成されている。
この可視情報形成層4Nは透明層3の面に接して形成され、可視情報形成層4Nは遮光層2で覆われ、配線7は可視情報形成層4Nを覆っている遮光層2の面に、接して形成されている。したがって、明らかに、可視情報形成層4Nおよび配線7について、両層は互いに同時形成不可能な面に接して形成されている。
同図で配線7が遮光層2に接する面の部分から、可視情報形成層4Nが透明層3の面に接する部分まで、左向きでスタートした矢印は、左端の側面に沿って折り返すことで、可視情報形成層4Nが透明層3の面に接する部分まで延びており、両層がそれぞれ接して形成された面は、折り返すことなく接続されているとは、いえない。
図9(c)は、同時形成可能な面の例である。可視情報形成層4Lは透明層3及び遮光層2の面に接して形成され、配線7は透明電極8の面に接して形成されており、両層は互いに異なる層の面に接して形成されている。両層は共通する層の面に接して形成されている部分を持たない。しかし、透明電極8の面と、遮光層2の面とは、接続した面となっている。
接続した面とは、同図で折れ線の矢印で示すとおり、配線7が接して形成されている透明電極8の面から、可視情報形成層4Lが接して形成されている遮光層2の面にまで、層の側面を通じて、(折り返すことなく)たどることができることを意味する。このように、両層の形成されている面が、互いに折り返すことなく接続した面であるときは、同時形成可能な面となる。
図9(d)は、同時形成不可能な面の例である。可視情報形成層4Nは透明層3及び遮光層2の面に接して形成され、配線7はオーバーコート層5の面に接して形成されている。このオーバーコート層5は、遮光層2及び可視情報形成層4Nの面、ならびに表示用領域A1において透光性基板1の面、に接して形成されている。可視情報形成層4Nが接して形成されている面と、配線7が接して形成されている面とは、互いに接続した面ではない。これをより厳密に表現すると、両層がそれぞれ接して形成されている面同士は、互いに折り返すことなく接続した面ではない。言い換えると、折り返して接続した面に接して形成されている。
「折り返す」とは、同図で折れ線の矢印で示す様に、矢印の折れ線が延びる方向が、断面図において、元の方向に戻ることを意味する。
前記矢印が、折り返すか否かを判断する断面図は、平面視において、可視情報形成層4Nと配線7とを最短距離で結ぶことができる直線を含む断面における断面図とすることができる。つまり、「折り返す」を判断するための矢印としては、可視情報形成層4Nと配線7とを最短距離で結ぶことができる直線を含む断面に於ける矢印を採用できる。
以上説明したように、同時形成可能な面とは、図9(c)で例示した場合のように、可視情報形成層4Lが接して形成される面と、配線7が接して形成される面が、異なる層の面であっても良い。ただ、両層がそれぞれ形成される面が異なる層の面であっても、図9(d)のように、同時形成不可能な面のこともある。この違いは、両層の形成される面が異なる層の面であるときは、折り返すことなく接続した面であるか否かによって、同時形成可能な面であるか否かを判別できる。
以上のように、「同時形成可能な面」とは、可視情報形成層4Lが接して形成される面と、配線7が接して形成される面とが、「互いに折り返すことなく接続された面」である、と言うこともできる。
〔C〕表示装置:
本発明による表示装置は、上記した可視情報付き表示装置用前面保護板10と、表示パネルとを備え、タッチパネルは備えないか備えた、表示装置である。
すなわち、本発明による表示装置は、上記した可視情報付き表示装置用前面保護板10と、タッチパネルと、表示パネルとを備え、前記タッチパネルは位置検知用の透明電極8の周囲に有する不透明な配線7が前記可視情報付き表示装置用前面保護板10の遮光層2に重なり前記可視情報付き表示装置用前面保護板10側から目視不能となるように配置される構成であるか、
または、タッチパネル用の透明電極8及び不透明な配線7も有する可視情報付き表示装置用前面保護板10と、表示パネルとを備えた構成である。
図10は、本発明による表示装置の実施形態例であり、同図に示す表示装置100は、図面上方の観察者V側の表側から順に、可視情報付き表示装置用前面保護板10、タッチパネル20、表示パネル30を備えている。
本実施形態においては、可視情報付き表示装置用前面保護板10は、前述した本発明による可視情報付き表示装置用前面保護板10である。より具体的に、この可視情報付き表示装置用前面保護板10はタッチパネル機能を一体化していない形態のものである。遮光層2の非形成部に於ける透明層3と可視情報形成層4Lとの界面は、非平面部3Pとしての傾斜面部が、遮光層2の非形成部の輪郭の全周に沿って存在する。ただし、前述したように、図10中では明示的には示していない。
タッチパネル20には、模式的に、配線7と透明電極8とを図示してある。
前記タッチパネル20は、典型的には、マルチタッチ(多点同時入力)が可能な投影型静電容量方式のタッチパネルであるが、この他、表面型静電容量方式、抵抗膜方式、電磁誘導方式、光学方式、など、透明電極を必要としない位置検知方式も含めた公知の各種位置検知方式のタッチパネルのいずれでも良い。
タッチパネル20は、中央の位置検知領域の外周部に、配線7、制御回路、これらを電気的に接続するコネクタなどの何らかの不透明な構成要素を有する。これらの不透明な構成要素は、可視情報付き表示装置用前面保護板10の不透明領域A2の遮光層2に平面視において重なり、隠れる位置となるような、タッチパネル20と可視情報付き表示装置用前面保護板10との位置関係となっている。このため、これら配線7などの不透明な構成要素が、表示装置100の外観を損なわない様にすることができる。
前記表示パネル30は、液晶表示パネル、電界発光(EL)パネルが代表的であるが、この他、電子ペーパーパネル、ブラウン管によるディスプレイ装置でもよく、公知の各種表示パネルでよい。
以上のような構成の、表示装置100とすることで、タッチパネル20の位置検知領域の外周部、或いは表示パネル30の表示用領域の外周部、において存在する、表示内容それ自体には不要な、配線、コネクタ、制御回路などの各種構成要素を隠して、これらにより外観が損なわれることを防ぐことができる。
しかも、可視情報4は輪郭が強調されるような立体感を有し、意匠性の高い製品が可能となる。
〔表示装置としての変形形態〕
本発明の表示装置100は、上記した形態以外のその他の形態をとり得る。以下、その一部を説明する。
[タッチパネル機能を一体化した可視情報付き表示装置用前面保護板10]
図10で例示した実施形態による表示装置100では、可視情報付き表示装置用前面保護板10はタッチパネル機能が何ら一体化されてない形態であった。しかし、本発明においては、表示装置100が備える可視情報付き表示装置用前面保護板10は、タッチパネル機能の一部または全部が一体化されたものとしても良い。もちろん、この場合、タッチパネルの機能の全部が一体化された可視情報付き表示装置用前面保護板10を用いる場合は、独立したタッチパネル20は備える必要はなく、前記可視情報付き表示装置用前面保護板10と、表示パネル30とを少なくとも備えた構成の表示装置となる。この形態では、表示パネル30の外周部の配線、コネクタ、制御回路などを隠せることになる。
図11は、本発明による別の表示装置の実施形態例であり、同図に示す表示装置100は、図面上方の観察者V側の表側から順に、可視情報付き表示装置用前面保護板10、表示パネル30を備えている。
本実施形態においては、可視情報付き表示装置用前面保護板10は、前述した本発明による可視情報付き表示装置用前面保護板10である。より具体的に、この可視情報付き表示装置用前面保護板10はタッチパネル機能の一部として、さらに配線7と透明電極8とを有し、この透明電極8として、図示はしないが、図8で例示した可視情報付き表示装置用前面保護板10のように第1の透明電極8aと第2の透明電極8bとを有する形態のものである。
遮光層2の非形成部に於ける透明層3と可視情報形成層4Lとの界面は、非平面部3Pとしての傾斜面部が、遮光層2の非形成部の輪郭の全周に沿って存在する。ただし、前述したように、図11中では明示的には示していない。
以上のような構成の、表示装置100とすることで、表示パネル30の表示用領域の外周部、において存在する、表示内容それ自体には不要な、配線、コネクタ、制御回路などの各種構成要素を隠して、これらにより外観が損なわれることを防ぐことができる。
さらに、タッチパネル機能が一体化しているので、部品点数が減り組み立て工数が少なくなり、低コストなものとできる。
しかも、可視情報4は輪郭が強調されるような立体感を有し、意匠性の高い製品が可能となる。
また、図示は省略するが、組み込もうとするタッチパネルが透明電極を備えた方式のものであり、しかも前記透明電極8が互いに絶縁された第1の透明電極8aと第2の透明電極8bとの2層からなり、この2層が互いに別々の基板上に形成される構造である場合は、このうちのいずれか一方の基板を可視情報付き表示装置用前面保護板10の透光性基板1と兼用することで、一方の透明電極と共に一体化し、他方の透明電極と基板とを、可視情報付き表示装置用前面保護板10、表示パネル30とは別体のタッチパネル構成部材として組み込んで、表示装置100を構成することも可能である。どのような構成で可視情報付き表示装置用前面保護板10とタッチパネル機能とを一体化するかは、使用し得る製造設備、組立工程などの諸条件に適した、構成を選べば良い。
[粘着シートなどの樹脂層の介在]
図10で例示した実施形態による表示装置100では、可視情報付き表示装置用前面保護板10とタッチパネル20との間、およびタッチパネル20と表示パネル30との間は、空隙を有し空気層が存在する構造となっているが、本発明においては、可視情報付き表示装置用前面保護板10と表示パネル30との間は、粘着剤層など樹脂層で埋め尽くしても良い。特に、可視情報付き表示装置用前面保護板10が、配線7及びこの配線7と電気的な接続をする為の他の構成要素、例えば、タッチパネル用の透明電極が、遮光層2の形成部と非形成部との境界の段差部分を乗り越えて形成されるときに断線を生じない様にすることが好ましい。この点では、遮光層2の段差を例えば6μm以下とするのが好ましい。こうした6μm以下の遮光層2は、着色顔料と、感光性樹脂のような硬化性樹脂とを含む着色硬化性樹脂組成物を用いたフォトリソグラフィ法によって形成することができる。こうすることによって、遮光層2の段差部分での残留気泡の発生を減らし改善することができる。
前記樹脂層には、粘着シートを用いることができる。前記粘着シートとしては、透明性に優れた光学グレードのものが好ましく、このような粘着シートとしては、アクリル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、エポキシ系粘着剤、シリコーン系粘着剤などからなるものを用いることができる。
〔D〕用途:
本発明による可視情報付き表示装置用前面保護板10、及び表示装置100の用途は、特に限定されない。例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレットPCなどの携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション、デジタルカメラ、電子手帳、ゲーム機器、自動券売機、ATM端末、POS端末、などである。
1 透光性基板
2 遮光層
3 透明層
3P 非平面部
4 可視情報
4L 可視情報形成層
4N (本発明とは異なる)可視情報形成層
5 オーバーコート層
5a オーバーコート層
6 絶縁層
7 配線
8 透明電極
8a 第1の透明電極
8b 第2の透明電極
10 可視情報付き表示装置用前面保護板
20 タッチパネル
30 表示パネル
40 従来の表示装置用前面保護板
100 表示装置
200 従来の表示装置
A1 表示用領域
A2 不透明領域
S1 他方の面
S2 一方の面
V 観察者

Claims (4)

  1. 中央の表示用領域と、この表示用領域の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域とを有し、この不透明領域に可視情報を有する、可視情報付き表示装置用前面保護板であって、
    透光性基板と、この透光性基板の一方の面上の前記不透明領域に設けられた遮光層であって、前記可視情報のパターン形状とした非形成部を有する遮光層と、
    前記一方の面上であって、前記遮光層の非形成部およびこの非形成部の周囲のうち、少なくとも前記非形成部の部分で且つ前記非形成部の周囲においては前記遮光層の面上となる位置に、設けられた透明層と、
    前記一方の面上の前記不透明領域内であって、前記遮光層の非形成部を少なくとも含む部分の前記透明層の面上に、前記透光性基板側から目視可能な可視情報を呈するように、設けられた可視情報形成層と、を有する、
    可視情報付き表示装置用前面保護板。
  2. 前記透光性基板の前記遮光層が形成された後の一方の面上に、さらに、タッチパネルの位置検知用の透明電極が形成されていると共に、前記表示用領域から前記遮光層を有する前記不透明領域の部分に延びた前記透明電極に対して、前記遮光層の部分で電気的に接続された不透明な配線が、前記遮光層の部分に形成されている、請求項1に記載の可視情報付き表示装置用前面保護板。
  3. 請求項1に記載の可視情報付き表示装置用前面保護板と、タッチパネルと、表示パネルとを備え、前記タッチパネルは位置検知用の透明電極の周囲に有する不透明な配線が前記可視情報付き表示装置用前面保護板の遮光層に重なり前記可視情報付き表示装置用前面保護板側から目視不能となるように配置された構成であるか、
    または、請求項2に記載のタッチパネル用の透明電極及び不透明な配線も有する可視情報付き表示装置用前面保護板と、表示パネルとを備えた構成である、
    表示装置。
  4. 前記表示パネルが、液晶パネルまたは電界発光パネルである、請求項3に記載の表示装置。
JP2012041737A 2012-02-28 2012-02-28 可視情報付き表示装置用前面保護板、及び表示装置 Active JP6019613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012041737A JP6019613B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 可視情報付き表示装置用前面保護板、及び表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012041737A JP6019613B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 可視情報付き表示装置用前面保護板、及び表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013178643A true JP2013178643A (ja) 2013-09-09
JP6019613B2 JP6019613B2 (ja) 2016-11-02

Family

ID=49270222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012041737A Active JP6019613B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 可視情報付き表示装置用前面保護板、及び表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6019613B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105940364A (zh) * 2014-02-05 2016-09-14 三元St株式会社 电子设备用透明罩
KR20170085082A (ko) * 2014-11-13 2017-07-21 렌즈 테크놀로지 (창사) 컴퍼니 리미티드 Uv 필름 센서, 그 제조 방법 및 터치 스크린
DE102019001193A1 (de) 2018-02-19 2019-08-22 AGC Inc. Transparentes Substrat mit lichtabschirmender Schicht
KR20210004557A (ko) * 2019-07-05 2021-01-13 엘지디스플레이 주식회사 투명 표시 장치

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005064451A1 (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Nissha Printing Co., Ltd. 保護パネル付き電子機器、保護パネル及び保護パネルの製造方法
JP2007533044A (ja) * 2004-05-06 2007-11-15 アプル・コンピュータ・インコーポレーテッド マルチポイント・タッチスクリーン
JP2008197913A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Alps Electric Co Ltd 電子機器
JP2011257452A (ja) * 2010-06-04 2011-12-22 Asahi Glass Co Ltd 加飾部材及びこれを用いたディスプレイ用フィルタ、並びにそれらの製造方法
JP2012022281A (ja) * 2010-09-16 2012-02-02 Sanko Sangyo Co Ltd 画像表示パネルの製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005064451A1 (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Nissha Printing Co., Ltd. 保護パネル付き電子機器、保護パネル及び保護パネルの製造方法
JP2007533044A (ja) * 2004-05-06 2007-11-15 アプル・コンピュータ・インコーポレーテッド マルチポイント・タッチスクリーン
JP2008197913A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Alps Electric Co Ltd 電子機器
JP2011257452A (ja) * 2010-06-04 2011-12-22 Asahi Glass Co Ltd 加飾部材及びこれを用いたディスプレイ用フィルタ、並びにそれらの製造方法
JP2012022281A (ja) * 2010-09-16 2012-02-02 Sanko Sangyo Co Ltd 画像表示パネルの製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105940364A (zh) * 2014-02-05 2016-09-14 三元St株式会社 电子设备用透明罩
JP2017518545A (ja) * 2014-02-05 2017-07-06 サムウォン エスティー 電子機器用透明カバー
KR20170085082A (ko) * 2014-11-13 2017-07-21 렌즈 테크놀로지 (창사) 컴퍼니 리미티드 Uv 필름 센서, 그 제조 방법 및 터치 스크린
JP2017534126A (ja) * 2014-11-13 2017-11-16 レンズ テクノロジー(チャーンシャア)カンパニー,リミティド Uvフィルムセンサー、その製造方法及びタッチスクリーン
KR101957192B1 (ko) 2014-11-13 2019-07-04 렌즈 테크놀로지 (창사) 컴퍼니 리미티드 Uv 필름 센서, 그 제조 방법 및 터치 스크린
US10698539B2 (en) 2014-11-13 2020-06-30 Lens Technology (Changsha) Co., Ltd. UV film sensor and preparation method therefor, and touch control screen
DE102019001193A1 (de) 2018-02-19 2019-08-22 AGC Inc. Transparentes Substrat mit lichtabschirmender Schicht
US10859866B2 (en) 2018-02-19 2020-12-08 AGC Inc. Transparent substrate with light-shielding layer
KR20210004557A (ko) * 2019-07-05 2021-01-13 엘지디스플레이 주식회사 투명 표시 장치
KR102317130B1 (ko) 2019-07-05 2021-10-22 엘지디스플레이 주식회사 투명 표시 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP6019613B2 (ja) 2016-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6016051B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP5880292B2 (ja) 通知窓付き表示装置用前面保護板、および表示装置
JP5392641B1 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6415798B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6016050B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6136184B2 (ja) 配線付き表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6032532B2 (ja) タッチパネル一体型表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6136286B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6186995B2 (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP6019958B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP5996186B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6202079B2 (ja) 通知窓付き表示装置用前面保護板、および表示装置
JP5949029B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6086278B2 (ja) 配線付き表示装置用前面保護板とその製造方法、及び表示装置
JP6019613B2 (ja) 可視情報付き表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP5773275B2 (ja) 通知窓付き表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP2017126003A (ja) 加飾部材、表示装置および有機エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法
JP6108094B2 (ja) 電極付き表示装置用前面保護板及び表示装置
JP6286912B2 (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP6221427B2 (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP2015041021A (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP6108098B2 (ja) 配線付き表示装置用前面保護板とその製造方法、及び表示装置
JP6232856B2 (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP6411389B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6323594B2 (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20130823

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151117

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20151211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160527

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160812

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6019613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150