JP5996186B2 - 表示装置用前面保護板、及び表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置用前面保護板と、これを備えた表示装置に関する。特に、遮光層の高温高湿下での密着性が改善された表示装置用前面保護板と、これを備えた表示装置に関する。
近年、スマートフォン、タブレットPC(パーソナルコンピュータ)など各種表示装置において、表示パネルと組み合わせて使用される位置入力装置として、タッチパネルが急速に普及してきている。タッチパネルは、以前から、電磁誘導方式、抵抗膜方式など各種方式のものが知られ、各種用途で使用されてきたが、最近その中でも特に注目されて来ているのは、マルチタッチ(多点同時入力)が可能な静電容量方式のタッチパネルである。
図5は、タッチパネル20を備えた表示装置200の一例を模式的に示す図である。図5(a)は分解平面図であり、図5(b)の断面図は図5(a)の分解平面図中で、C−C線で表示装置用前面保護板40を切断したときの表示装置用前面保護板40のみの断面図である。タッチパネル20は、表示パネル30に対して、表示パネル30からの表示光の出光側である表側(紙面で手前側)に配置される。さらに、タッチパネル20の保護の為に、前記表示パネル30からの表示光がタッチパネル20を通過して出光する側であるタッチパネル20の表側に、表示装置用前面保護板40が配置される(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
表示装置用前面保護板40は、通常、図5で例示する様に、その表示用領域A1の外周部が不透明領域A2となっており、不透明領域A2には遮光層5が形成されている。この不透明領域A2によって、表示装置用前面保護板40の裏側に配置されるタッチパネル20が、その外周部に有する配線9やコネクタ等が見えて外観を損ねないようにしている。また、不透明領域A2中には、製品ロゴなどの可視情報6なども適宜設けられ、不透明領域A2は表示装置用前面保護板40の加飾部にもなっている。
表示装置用前面保護板40、タッチパネル20及び表示パネル30の各部材の間は、界面反射による表示光の損失や外光反射を減らして表示を見易くする等のために、空間を設けずに樹脂層で埋めて密着積層することもある。
また、薄型化、軽量化、部品点数削減などに対する要求に応えるべく、表示装置用前面保護板40とタッチパネル20との一体化、或いはタッチパネル20と表示パネル30との一体化などの各種形態が、提案されている(特許文献1、特許文献2)。
特開2009−193587号公報 実用新案登録第3153971号公報 特開2008−266473号公報(〔0009〕、〔0030〕、図2)
しかしながら、図5で例示した様に表示装置用前面保護板40が遮光層5を有する構造であると、表示装置用前面保護板40とタッチパネル20との間を樹脂層で埋めるときに、遮光層5は通常、スクリーン印刷で形成され膜厚が例えば6〜10μmと厚いために、遮光層5の外輪郭部に生じる表面の段差の部分に、空気が残留気泡として残り易いという問題がある。また、段差が大きい遮光層5があると、表示装置用前面保護板40とタッチパネル20とを一体化した部材とする場合、タッチパネル20の位置検知用の導電体薄膜からなる透明電極がスパッタ法などで形成される時に段差部分で断線し易いという問題もある。
こうした遮光層5の段差の問題は、遮光層5を5μm以下に薄く形成すれば改善する。例えば、遮光層5をスクリーン印刷法によって形成するのではなく、感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィー法によって形成することで、気泡や断線の問題を改善することができる。
ただ、フォトリソグラフィー法で感光性樹脂を用いて遮光層5を形成してみたところ、今度は、新たな別の問題が存在することが判明した。それは、スクリーン印刷で形成した膜厚の厚い場合では生じなかった高温高湿下での密着性が低下するという問題であった。
すなわち、本発明の課題は、表示装置用前面保護板において、遮光層の高温高湿下での密着性低下を改善することである。また、こうした密着性低下の問題が改善された表示装置用前面保護板を備えた表示装置を提供することである。
そこで、本発明では、次の様な構成の表示装置用前面保護板と表示装置とした。
(1)中央の表示用領域と、この表示用領域の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域とを有する表示装置用前面保護板であって、
透光性基板と、この透光性基板の第1面とこの第1面とは反対側の第2面との少なくとも一方の面において前記不透明領域に設けられた遮光層とを有し、
前記遮光層は、着色顔料を感光性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含み、
前記着色顔料は、互いに異なる色であって黒色以外の着色顔料を少なくとも3種類以上含む、表示装置用前面保護板。
(2)前記透光性基板の前記遮光層が形成された後の一方の面上に、さらに、タッチパネルの位置検知用の透明電極が形成されていると共に、前記表示用領域から前記遮光層の部分に延びた前記透明電極に対して前記遮光層の部分で電気的に接続された不透明な配線が、前記遮光層の部分に形成されている、前記(1)の表示装置用前面保護板。
(3)前記(1)の表示装置用前面保護板と、タッチパネルと、表示パネルとを備え、前記タッチパネルは位置検知用の透明電極の周囲に有する不透明な配線が前記表示装置用前面保護板の遮光層に重なり前記表示装置用前面保護板側から目視不能となるように配置された構成であるか、
または、前記(2)タッチパネル用の透明電極を有する表示装置用前面保護板と、表示パネルとを備えた構成である、
表示装置。
(4)前記表示パネルが、液晶パネルまたは電界発光パネルである、前記(3)の表示装置。
本発明の表示装置用前面保護板によれば、遮光層の高温高湿下での密着性の低下が改善される。
本発明の表示装置によれば、それが備える表示装置用前面保護板が、前記効果を有する。
本発明による表示装置用前面保護板の一実施形態を説明する平面図(a)と、平面図中C−C線での断面図(b)。 本発明による表示装置用前面保護板の別の実施形態(タッチパネル用の透明電極と配線付)を説明する断面図。 図2の実施形態に対応した平面図であり、(a)全体図と(b)透明電極の部分図。 本発明による表示装置の一実施形態を模式的に説明する断面図。 従来の表示装置用前面保護板と表示装置の一例を示す分解平面図(a)と、分解平面図中C−C線での表示装置用前面保護板の断面図(b)。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面は概念図であり、説明上の都合に応じて適宜、構成要素の縮尺関係、縦横比等は誇張されていることがある。
〔A〕用語の定義:
以下に、本発明において用いる主要な用語について、その定義をここで説明しておく。
「表側」とは、表示装置用前面保護板10或いはその他の構成要素において、表示装置用前面保護板10を表示パネル30と組み合わせて使用したときに、表示パネル30から表示光が出光する側であり、表示パネル30の表示を観察する側を意味する。
「裏側」とは、前記「表側」とは反対側を意味し、表示装置用前面保護板10或いはその他の構成要素において、表示パネル30の表示光が入光する側を意味する。
「第1面」と「第2面」とは、何れかが前記「表側」となり、何れの面が前記「表側」となるかは任意である。本発明においては、遮光層2を必ず有する側の面を「第2面」と呼ぶことにしている。通常、第2面が裏側の面となる。
〔B〕表示装置用前面保護板:
本発明による表示装置用前面保護板を、図1に示す一実施形態例を参照して説明する。図1(a)は平面図、図1(b)は断面図である。
図1に示す実施形態の表示装置用前面保護板10は、図1(a)の平面図で示すように、中央の表示用領域A1と、この表示用領域A1の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域A2とを有する。図1(b)の断面図は、図1(a)の平面図にて、C−C線で切断したときの断面図である。図1(b)の断面図で示すように、本実施形態における表示装置用前面保護板10は、透光性基板1と、この透光性基板1の第1面S1とこの第1面S1とは反対側の第2面S2との2面のうちの、第2面S2において、前記不透明領域A2に設けられた遮光層2とを有する。この遮光層2は、着色顔料を感光性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含む層であり、しかも、前記着色顔料は互いに異なる色であって黒色以外の着色顔料を3種類、具体的には、赤色、黄色、青色の3種類を含むことで、黒色を表現した層となっている。
本実施形態においては、遮光層2は透光性基板1の第2面S2上に設けられ、この第2面S2を裏側にして、言い換えると、第2面S2はタッチパネル20や表示パネル30側に向けて、第1面S1は表示パネル30の表示の観察者V側に向けて、用いられることを想定した形態である。
前記遮光層2は、前記3種類の着色顔料と感光性樹脂の未硬化物とを含む着色感光性樹脂組成物を透光性基板1上に塗布し、フォトリソグラフィ法によってパターン形成することで、膜厚5μm以下で形成されている。
以上のような構成とすることで、本実施形態における表示装置用前面保護板10では、その遮光層2の高温高湿下での密着性を改善することができる。
また、使用する3種類以上の着色顔料同士の割合を調整することで、表現色が黒色の場合であっても、その反射色の色味を調整できる。
以下、構成要素毎にさらに詳述する。
〔表示用領域A1と不透明領域A2〕
表示装置用前面保護板10は、図1(a)の平面図で例示したように、中央に表示用領域A1を有し、表示用領域A1の外周部に、可視光を遮蔽する不透明領域A2を有する。表示用領域A1は、図1(b)の断面図において、二点鎖線の想像線で示す表示パネル30に適用したときに、表示装置用前面保護板10を透して、表示パネル30が表示する内容を表示できる領域である。不透明領域A2は、表示パネル30が外周部に有する配線、コネクタなどを隠したり、或いは、図1(b)の断面図において、二点鎖線の想像線で示すタッチパネル20に適用したときに、タッチパネル20がその外周部に有する不透明な配線、コネクタなどを隠したりする為の領域である。また、不透明領域A2は、それが表現する色、適宜設けるロゴやマークなどの可視情報6によって加飾部にもなる領域である。
〔透光性基板1〕
透光性基板1は、少なくとも可視光線に対して透明で、表示装置用前面保護板10を適用するタッチパネル20や表示パネル30に対して、これらの表面を保護し得る機械強度を有するものであれば、特に制限はなく、代表的にはガラス板を用いることができる。とくに、前記ガラス板として、化学強化ガラスはフロートガラスに比べて機械的強度に優れ、その分薄くできる点で好ましい。化学強化ガラスは、典型的には、ガラスの表面近傍について、ナトリウムをカリウムに代えるなどイオン種を一部交換することで、化学的な方法によって機械的物性を強化したガラスである。特に本発明では、透光性基板1が化学強化ガラスであっても、感光性樹脂の硬化物として形成した遮光層2の高温高湿下の密着性低下を改善できる。この点で、透光性基板1として化学強化ガラスは好ましい基板の一種である。
透光性基板1には、樹脂を用いることも可能である。例えば、前記樹脂としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シクロオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂などを用いることができる。透光性基板1に樹脂を用いることで、軽量にできる上、可撓性を持たせることも可能となる。
〔遮光層2〕
図1に例示する実施形態における遮光層2は、透光性基板1のタッチパネル20及び表示パネル30側となる裏側の第2面S2の不透明領域A2の部分に形成されている。遮光層2は、不透明領域A2中の全領域に設けられている。逆に言えば、この遮光層2によって、不透明領域A2が不透明な領域として形成される。
本発明においては、遮光層2は、透光性基板1の第1面S1と第2面S2のうちの少なくとも一方の面の、不透明領域A2に形成される。
遮光層2は、タッチパネル20がその中央の位置検知領域に対して、その外周部に有する配線や制御回路、或いは表示パネル30がその中央の表示領域に対して、その外周部に有する配線や制御回路などを隠し、目視不能にして、タッチパネル20や表示パネル30を用いた表示装置において、外観を損なわないようにする機能を有する。
遮光層2の遮光性は、要求仕様、表現色にもよるが、透過率で言えば大きくても3%以下(光学濃度ODにて1.5以上)、より好ましくは透過率で1%以下(光学濃度OD2.0以上)、さらに好ましくは透過率で0.01%以下(光学濃度OD4.0以上)が望ましい。
遮光層2は、着色顔料を感光性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含む層からなる。遮光層2の形成法は基本的には特に限定されないが、例えば、着色顔料と感光性樹脂の未硬化物とを含む着色感光性樹脂組成物を、透光性基板1の面上に塗布した後、所定のパターンで露光し、現像するという、いわゆるフォトリソグラフィ法により形成することができる。本実施形態においては、前記遮光層2はフォトリソグラフィ法によって形成したものである。
このように感光性樹脂組成物を用いてフォトリソグラフィ法で形成した遮光層2は、スクリーン印刷法に比べて、膜厚を薄く、例えば5μm以下に容易にでき、遮光層2の形成部と非形成部との境界に生じる遮光層2の段差を小さくできる点で好ましい。感光性樹脂組成物を用いてフォトリソグラフィ法で形成した遮光層2の膜厚は、具体的には、0.5〜5μmとすることができる。ただし、遮光層2を黒色とする場合は、黒色の遮光性を考慮すると、2μm以上が好ましい。
本発明においては、遮光層2は、不透明領域A2にパターン状に形成されるが、パターン形成する方法は、フォトリソグラフィ法に限定されものではなく、遮光層2の段差による問題を解決できるならば、この他のパターン形成法、例えば、前記したスクリーン印刷法、或いはインクジェット印刷法などであっても良い。但し、前記した様に、スクリーン印刷法に比べて、段差の問題を効果的に解決できる程度に薄くでき、且つ高精度で容易に形成できる等の点で、フォトリソグラフィ法は好ましい形成法の一種である。
[着色顔料]
本発明にて遮光層2に用いる着色顔料とは、黒色を呈する黒色顔料以外の着色顔料、言い換えると黒色以外の着色顔料を意味する。前記黒色を呈する黒色顔料は、例えば、チタンブラック(低次酸化チタン、酸窒化チタンなど)、カーボンブラックなどである。したがって、本発明では、遮光層2によって黒色を表現する場合でも、黒色以外の着色顔料を用いて表現する。黒色以外の着色顔料は、例えば、赤色顔料、黄色顔料、青色顔料、緑色顔料、紫色顔料などを用いることができる。
前記赤色顔料は、例えば、ジケトピロロピロール系、アントラキノン系、ペリレン系などの赤色顔料であり、前記黄色顔料は、例えば、イソインドリン系、アントラキノン系などの黄色顔料であり、前記青色顔料は、例えば、銅フタロシアニン系、アントラキノン系などの青色顔料であり、前記緑色顔料は、例えば、フタロシアニン系、イソインドリン系などの緑色顔料、などである。
さらに具体例を示せば、ピグメントレッド254(PR254)などのジケトピロロピロール系の赤色顔料、ピグメントレッド177(PR177)などのアントラキノン系の赤色顔料、ピグメントイエロー139(PY139)などのイソインドリン系の黄色顔料、ビグメントブルーPB15:6(PB15:6)などの銅フタロシアニン系の青色顔料、などを用いることができる。
また、前記紫色顔料では、ビグメントバイオレット23(PV23)などのキナクリドン系の紫色顔料を用いることができる。また、これら以外の色、つまり色相を呈する、着色顔料を用いることもできる。
着色顔料の粒子の大きさは、平均粒径で1μm以下であり、好ましくは大よそ0.03〜0.3μmである。
本発明においては、遮光層2に含有させる着色顔料として、互いに異なる色であって黒色以外の着色顔料を少なくとも3種類以上含む。
前記互いに異なる色の着色顔料の組み合わせは、例えば、赤色着色顔料と黄色着色顔料と青色着色顔料との3種類の組み合わせを挙げることができる。この赤色と黄色と青色の
3色の組み合わせは、各色の着色顔料の含有量を調整することで、黒色顔料を含ませないで黒色を表現できる上、任意の幅広い有彩色も表現できる点で好ましい組み合わせの一つである。
前記3色からなる3種類の着色顔料の組み合わせは、互いに異なる色であって黒色以外の着色顔料として2種類を用いた組み合わせでは表現できない色でも幅広く多様に表現できる点で好ましい。また、前記紫色顔料のように、例えば前記3色の組み合わせに対して、3色以外の色の着色顔料をさらに含有させると、より幅広い色を表現できる。例えば、紫色顔料をさらに含有させて4種類4色の組み合わせとする。
前記赤色着色顔料と黄色着色顔料と青色着色顔料との組み合わせにおいて、各着色顔料の好ましい具体例を示せば、赤色着色顔料としてアントラキノン系の赤色顔料或いはジケトピロロピロール系の赤色顔料、黄色着色顔料としてイソインドリン系の黄色顔料、青色着色顔料として銅フタロシアニン系の青色顔料が挙げられる。
より具体的に示せば、例えば、アントラキノン系の赤色顔料として、ピグメントレッド177(PR177)、より好ましくは、ジケトピロロピロール系の赤色顔料として、ピグメントレッド254(PR254)を用い、イソインドリン系の黄色顔料としてピグメントイエロー139(PY139)を用い、銅フタロシアニン系の青色顔料としてビグメントブルーPB15:6(PB15:6)を用いる3色組み合わせである。
この3色組み合わせによって、カーボンブラックによる黒色に比べて、遜色のない黒色を表現することができる。
本実施形態においては、着色顔料として、互いに異なる色であって黒色以外の着色顔料を3種類含むことで、黒色を表現したが、本発明においては、このように、含有させる3種類以上の黒色以外の着色顔料の混合割合を調整することで、黒色顔料によって黒色を表現する場合と比べて、同じ黒色であっても、その反射色の色味を調整できる効果も得られる。これは、同じ黒色でも、例えば、青みを帯びた黒とか、赤みを帯びた黒などがあるからである。例えば、表示装置用前面保護板10を適用する表示パネル30が液晶表示パネルである場合、バックライト消灯時となる非表示状態での黒色の色味と、黒色とした遮光層2の色味を近づけて、表示パネル30の非表示状態の色が反映される表示用領域A1と、遮光層2の色が反映される不透明領域A2とのそれぞれの色味が、全体として調和した外観とすることが可能となる。
着色顔料の含有量は、必要とされる遮光性にもよるが、着色顔料及び樹脂バインダを含む遮光層2の全固形分量に対する着色顔料の量の百分率で表した、顔料濃度で、例えば、通常10〜60%、好ましくは20〜40%程度である。言い換えると、遮光層2の全固形分100質量部に対して、着色顔料は、通常、10〜60質量部、好ましくは20〜40質量部の範囲である。前記着色顔料の含有量とは、互いに異なる色の各着色顔料を全て合計した、着色顔料の総量である。
着色顔料の含有量がこの範囲未満であると、密着性に寄与すると考えられる樹脂バインダの遮光層2中での割合が増加することから、高温高湿下での遮光層2の密着性の改善効果の点では有利であるが、遮光性が低下して、段差改善に効果のある膜厚5μm以下にすることが難しくなり、好ましくない。また、着色顔料がこの範囲を超過すると、遮光性の点では有利であるが、高温高湿下での遮光層2の密着性の改善効果が低下し好ましくない。前記密着性の改善効果と遮光性とを両立させる為には、前記範囲とするのが好ましい。
以上の様に、遮光層2の着色顔料として、カーボンブラックやチタンブラックなどの黒色顔料を用いないことによって、その理由は定かではないが、遮光層2を膜厚が薄くできる点で有利な感光性樹脂の硬化物層として形成したときの、遮光層2の高温高湿下での密着性の低下を改善できることを、見出した。
[感光性樹脂]
着色顔料を分散保持する樹脂バインダの樹脂成分となる前記感光性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリ桂皮酸ビニル系樹脂、環化ゴム、等の反応性ビニル基などの光反応性基を有する感光性樹脂を1種以上を用いることができる。前記アクリル系樹脂では、例えば、アルカリ可溶性樹脂、多官能アクリレート系モノマー、光重合開始剤、その他添加剤などからなる感光性樹脂を樹脂バインダの樹脂成分として用いることができる。
前記アルカリ可溶性樹脂には、ベンジルメタクリレート−メタクリル酸共重合体などのメタクリル酸エステル共重合体、ビスフェノールフルオレン構造を有するエポキシアクリレートなどのカルド樹脂、などを1種以上用いることができる。
前記多官能アクリレート系モノマーには、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、などを1種以上用いることができる。
なお、本発明において、(メタ)アクリレートとは、メタクリレート、又は、アクリレートのいずれかであることを意味する。
前記光重合開始剤には、アルキルフェノン系、オキシムエステル系、トリアジン系、チタネート系などを1種以上用いることができる。例えば、アルキルフェノン系では、(2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1−オン(イルガキュア(登録商標)907、BASFジャパン株式会社製))、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モノフォリオフェニル)ブタノン−1(イルガキュア(登録商標)369、BASFジャパン株式会社製))、オキシムエステル系では、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)フェニル]−,2−(O−ベンゾイルオキシム)(イルガキュア(登録商標)OXE01、BASFジャパン株式会社製))などを用いることができる。
遮光層2の樹脂バインダとしては、この他、光増感剤、分散剤、界面活性剤、安定剤、レベリング剤などの、公知の各種添加剤を含むことができる。
[遮光層2の形成]
遮光層2の形成法は、本発明においては、特に限定されないことは既に述べたが、遮光層2は、前記感光性樹脂の未硬化物を含む樹脂バインダ中に所定の3種以上の着色顔料を含有する、着色感光性樹脂組成物によって、形成することができる。
前記着色感光性樹脂組成物には、さらに、この樹脂組成物を透光性基板1の面上に塗布する際の塗布適性調整などの為に、溶剤を含むことができる。
前記溶剤としては、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチルセロソルブ、3−メトキシブチルアセテート、等を1種以上用いることができる。
以上の様な、着色顔料と感光性樹脂の未硬化物を含む着色感光性樹脂組成物、或いは、前記着色顔料、前記感光性樹脂の未硬化物としては、従来、カラーフィルタ用途として調整された着色レジストを用いても良い。
着色感光性樹脂組成物を、透光性基板1の面上に塗布する方法は、例えば、スピンコート法、ロールコート法、ダイコート法、スプレーコート法、ビードコート法などの公知の塗工法によることができる。
着色感光性樹脂組成物を、透光性基板1の面上に塗布した後は、フォトリソグラフィー技術を用いて露光、現像、ベークなどの所定の工程を経て、パターニングすることにより、透光性基板1の面上の一部に、所定パターンの遮光層2を形成することができる。
〔可視情報6〕
図1に例示する本実施形態における表示装置用前面保護板10では、遮光層2が形成される不透明領域A2には可視情報6として製品のロゴマークが形成されている。
本発明においては、不透明領域A2に対して、製品ロゴマーク以外に、操作説明用の文字や記号、模様などの、可視情報6を設けることができる。
可視情報6は、例えば、遮光層2の非形成部のパターンとして形成するか、或いは遮光層2と透光性基板1との間に、遮光層2とは色の異なるパターンの層として形成することができる。遮光層2とは別の色の層として形成する場合は、この可視情報6の形成には、前記遮光層2と同様の材料及び方法を用いることができる。或いは、前記遮光層2の非形成部を含む部分であって前記遮光層2の裏側に、蒸着やスパッタ等の気相成長法で形成したアルミニウムなどの金属薄膜を用いることもできる。
本発明においては、不透明領域A2に形成される可視情報6は、不透明領域A2の領域内であるからといって、必ずしも遮光層2と同程度に不透明である必要はない。例えば、暗所でも判るように裏面から照明される操作説明用の文字や記号などの可視情報6である。
また、本発明においては、不透明領域A2中に、タッチパネル20や表示パネル30の外周部の配線などの隠蔽に支障を来たさなければ、例えば、遮光層2の非形成部として形成した可視情報6のように、透明であるなど、遮光性が遮光層2よりも小さい領域が一部に存在しても良い。
〔変形形態〕
本発明の表示装置用前面保護板10は、上記した形態以外のその他の形態をとり得る。以下、その一部を説明する。
[タッチパネル機能との一体化]
図1で示した前記実施形態では、表示装置用前面保護板10は、透光性基板1と遮光層2とからなり、さらに可視情報6も含む形態例であった。
しかし、本発明においては、更にその他の構成要素を設けても良い。その一つが、タッチパネル機能との一体化である。例えば、タッチパネル用の透明電極を設けて、透光性基板1をタッチパネル用基板と兼用しても良い。タッチパネル機能との一体化は、タッチパネルとして必要な機能の一部を一体化する形態でも、その分での部品点数の低減、薄型化の効果は得られるが、タッチパネルとしての必要な機能の全部を一体化するのが、より好ましい。
タッチパネルとして必要な機能の全部を一体化した表示装置用前面保護板10は、タッチパネルと言うこともできる。タッチパネルとして必要な機能の一部を一体化した表示装置用前面保護板10は、タッチパネル用部材と言うこともできる。例えば、タッチパネル機能の一部を一体化する場合、そのタッチパネル機能として位置検知用の透明電極が必要な方式では、少なくとも前記透明電極を一体化する。タッチパネルの位置検知方式は従来から各種知られており、透明電極が2層になる位置検知方式では、このうちの少なくとも1層を、より好ましくは2層を一体化するのが望ましい。
以下、図2の実施形態を参照して、タッチパネル機能の一体化の一例を説明する。
図2の断面図で示す表示装置用前面保護板10の実施形態では、遮光層2を形成した側の第2面S2の面上に、さらに、タッチパネル用の透明電極8及び配線9を形成した構成例である。ここでのタッチパネル用の透明電極8は、投影型静電容量方式の電極である。
より具体的には、本実施形態は、透光性基板1の遮光層2が形成された後の一方の面である第2面S3上に、さらに、タッチパネルの位置検知用の透明電極8が形成されていると共に、表示用領域A1から遮光層2がある不透明領域A2の部分に延びた前記透明電極8に対して前記遮光層2の部分で電気的に接続された不透明な配線9が、前記遮光層2の部分に形成されている、構成である。
図3(a)及び図3(b)の平面図は、前記透明電極8のパターン形状を模式的に示す。すなわち、第1の方向(図中、上下方向)に延びる複数の第1の透明電極8aと、前記第1の方向と直角に交差する第2の方向(図中、左右方向)に延びる複数の第2の透明電極8bとが、互いに絶縁されて、透光性基板1の同一の面の第2面S2上に形成された例である。
この種の投影型静電容量方式の透明電極8のパターンは各種パターンが周知であるので、ここでは簡単に説明しておく。図3では、図3(b)の部分平面図で示すように、一つの第1の透明電極8aは、菱形形状の複数の大面積部8aLと、互いに隣接する前記大面積部8aL同士を接続する接続部8aCと、不図示の、位置検知領域の外周部まで延びて配線9に電気的に接続する為の取出し部と、から構成される。同様に、一つの第2の透明電極8bも、菱形形状の複数の大面積部と、互いに隣接する前記大面積部同士を接続する接続部と、取出し部と、から構成される。
ただし、図3(a)では、各透明電極8a,8bは、その大面積部のみを描いてあり、接続部及び取出し部の図示は省略してある。また、透明電極8aの大面積部と、透明電極8bの大面積部とは、同一平面に形成されている。それぞれの接続部は、透明電極8aでは、図3(b)のように、大面積部8aLと接続部8aCとが同一平面に連続層として形成される。一方、透明電極8bでは、その大面積部と接続部とは同一平面で連続層として形成することは、前記透明電極8aとの絶縁を確保する為に不可能であるから、前記透明電極8aと交差する部分(具体的には、透明電極8aの接続部8aCの所)は、オーバーコート層7bを絶縁層として設けて、この絶縁層を跨いで、透明電極8bの接続部が形成されることで、前記絶縁を確保している。
そして、図2に示す表示装置用前面保護板10では、遮光層2が形成された側の透光性基板1の第2面S2に、前記遮光層2の部分も含めて、表示用領域A1及び不透明領域A2に亙ってオーバーコート層7aを形成することで、5μm以下の膜厚で形成された遮光層2による表面の段差を、さらに軽減してある。
さらに、このオーバーコート層7aの面に、第1の透明電極8aの大面積部と接続部と取出し部とが形成され、第2の透明電極8bは大面積部と取出し部のみが形成されている。さらに、これら透明電極8a,8bが形成された後、透明電極8aと第2の電極8bとが交差する部分に、絶縁層としてオーバーコート層7bを部分的に形成した上で、このオーバーコート層7b及び透明電極8bの大面積部の前記オーバーコート層7c近傍の面に、第2の透明電極8bの接続部が形成されている。
そして、第2の透明電極8a及び第2の透明電極8bが、中央の位置検知領域から前記遮光層2に重なる部分まで延びた部分の上に、それ自体が不透明で目視できる、配線9が形成されている。配線9は、図面では、第1の透明電極8aに対してのみ描いてある。
さらに、配線9を形成後の、透光性基板1の配線9が形成された側の第2面S2のほぼ全面に、オーバーコート層7cが形成され、第1の透明電極8a及び第2の透明電極8bの表面を含む、表示装置用前面保護板10としての表面を、傷付きなどから保護している。ただし、このオーバーコート層7cは、配線9がフレキシブルプリント配線基板(FPC)を介して制御回路に接続する部分は形成せず、配線9を露出してある。
前記オーバーコート層7a、オーバーコート層7b、及び、オーバーコート層7cには、透明な樹脂、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂などを用いることができ、具体例を挙げれば、熱硬化性のエポキシ樹脂などを用いることができる。また、前記遮光層2で述べた感光性樹脂などを用いることもできる。感光性樹脂の場合は、部分形成するときにフォトリソグラフィ法を利用することができる。各オーバーコート層7のうち、少なくとも、第1の透明電極8aと第2の透明電極8bとの交差部分にて絶縁層の役割を担うオーバーコート層7bについては、透明で且つ電気絶縁性でもある。これらのオーバーコート層は、前記遮光層2と同様の塗工法で形成することができる。
前記第1の透明電極8a及び第2の透明電極8bには、ITO(Indium Tin Oxide;インジウム錫酸化物)、IZO(Indium Zinc Oxide;インジウム亜鉛化物)、AZO(Aluminum Zinc Oxide;アルミニウム亜鉛酸化物)等の透明導電体薄膜をパターン形成したものを用いることができる。
前記配線9には、例えば、銀、金、銅、クロム、プラチナ、アルミニウム、パラジウム、モリブデンなどの金属(含むその合金)などを用いることができる。例えば、銀、パラジウム及び銅からなる合金(APCとも言う)の金属層としてスパッタ法により製膜後、フォトリソグラフィ法によりパターン形成したものを用いることができる。
このように、本実施形態では、タッチパネルとしての中央の位置検知領域の周辺に設けられる、それ自体が不透明で目視され得る配線9は、遮光層2と平面視において重なる領域内に設けることで、表示装置に適用したときに外観を損なうことがない。しかも、この遮光層2は、高温高湿下で密着性が低下することが改善されており、透光性基板1との密着性も良好である。さらに、遮光層2の段差の問題も改善されており、遮光層2の部分まで透明電極を延ばして形成しても、断線の問題を軽減できる。さらに、タッチパネル機能も備えており、部品点数の削減、軽量化にも効果的である。
〔C〕表示装置:
本発明による表示装置は、上記した表示装置用前面保護板10と、表示パネルとを備え、さらに、前記表示装置用前面保護板10がタッチパネル機能を備えていない場合は、タッチパネルも備えた、表示装置である。
すなわち、本発明による表示装置は、上記した表示装置用前面保護板10と、タッチパネルと、表示パネルとを備え、前記タッチパネルは位置検知用の透明電極の周囲に有する不透明な配線が前記表示装置用前面保護板10の遮光層2に重なり前記表示装置用前面保護板10側から目視不能となるように配置される構成であるか、
または、タッチパネル用の透明電極及び不透明な配線も有する表示装置用前面保護板10と、表示パネルとを備えた構成である。
図4は、本発明による表示装置の実施形態例であり、同図に示す表示装置100は、図面上方の観察者V側の表側から順に、表示装置用前面保護板10、タッチパネル20、表示パネル30を備えている。
本実施形態においては、表示装置用前面保護板10は、前述した本発明による表示装置用前面保護板10である。より具体的に、この表示装置用前面保護板10はタッチパネル機能を一体化していない形態のものである。また、タッチパネル20には、模式的に、配線9と透明電極8とを図示してある。
前記タッチパネル20は、典型的には、マルチタッチ(多点同時入力)が可能な投影型静電容量方式のタッチパネルであるが、この他、表面型静電容量方式、抵抗膜方式、電磁誘導方式、光学方式、など、透明電極を必要としない位置検知方式も含めた公知の各種位置検知方式のタッチパネルのいずれでも良い。
タッチパネル20は、中央の位置検知領域の外周部に、配線9、制御回路、これらを電気的に接続するコネクタなどの何らかの不透明な構成要素を有する。これらの不透明な構成要素は、表示装置用前面保護板10の不透明領域A2の遮光層2に平面視において重なり、隠れる位置となるように、タッチパネル20と表示装置用前面保護板10との位置関係となっている。このため、これら配線9などの不透明な構成要素が、表示装置100の外観を損なわない様にすることができる。
前記表示パネル30は、液晶表示パネル、電界発光(EL)パネルが代表的であるが、この他、電子ペーパーパネル、ブラウン管によるディスプレイ装置でもよく、公知の各種表示パネルでよい。
以上のような構成の、表示装置100とすることで、タッチパネル20の位置検知領域の外周部、或いは表示パネル30の表示用領域の外周部、において存在する、表示内容それ自体には不要な、配線、コネクタ、制御回路などの各種構成要素を隠して、これらにより外観を損なわれることを防ぐことができる。
[表示装置としての変形形態]
本実施形態による表示装置100では、表示装置用前面保護板10はタッチパネル機能が何ら一体化されてない形態であった。しかし、本発明においては、表示装置100が備える表示装置用前面保護板10は、タッチパネル機能の一部または全部が一体化されたものとしても良い。もちろん、この場合、タッチパネルの機能の全部が一体化された表示装置用前面保護板10を用いる場合は、独立したタッチパネル20は備える必要はなく、前記表示装置用前面保護板10と、表示パネル30とを少なくとも備えた構成の表示装置となる。この形態では、表示パネル30の外周部の配線、コネクタ、制御回路などを隠せることになる。
また、組み込もうとするタッチパネルが透明電極を備えた方式のものであり、しかも前記透明電極が互いに絶縁された第1の透明電極8aと第2の透明電極8bとの2層からなり、この2層が互いに別々の基板上に形成される構造である場合は、このうちのいずれか一方の基板を表示装置用前面保護板10の透光性基板1と兼用することで、一方の透明電極と共に一体化し、他方の透明電極と基板とを、表示装置用前面保護板10、表示パネル30とは別体のタッチパネル構成部材として組み込んで、表示装置100を構成することも可能である。どのような構成で表示装置用前面保護板10とタッチパネル機能とを一体化するかは、使用し得る製造設備、組立工程などの諸条件に適した、構成を選べば良い。
〔D〕用途:
本発明による表示装置用前面保護板10、及び表示装置100の用途は、特に限定されない。例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレットPCなどの携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション、デジタルカメラ、電子手帳、ゲーム機器、自動券売機、ATM端末、POS端末、などである。
以下、本発明を実施例及び比較例により更に詳述する。
〔実施例1〕
透光性基板1として、厚み0.5mmの化学強化ガラスの裏側として使用する片面の外周部に、カラーフィルタ着色層用レジストにて、着色顔料としてチタンブラックやカーボンブラックなどの黒色顔料は含有せず、以下に示す、それぞれが赤色、黄色、青色を呈する有機系の着色顔料を3種類、つまり3色を混合して(表1中で調合Aに該当)黒色を呈する様にし、樹脂バインダに紫外線照射で硬化する感光性樹脂としてアクリル系樹脂を用いた着色レジストを用いて、フォトリソグラフィ法でパターンニングして、膜厚4.5μmの遮光層2を形成した。これらの着色顔料の合計の、遮光層2の着色顔料を含む全固形分に対する質量分率である顔料濃度は40%である。
・赤色顔料:アントラキノン系のピグメントレッド177(PR177)
・黄色顔料:イソインドリン系のピグメントイエロー139(PY139)
・青色顔料:銅フタロシアニン系のビグメントブルーPB15:6(PB15:6)
但し、赤色顔料:黄色顔料:青色顔料=35:35:30(質量比)
〔実施例2〕
実施例1では表1に示すように表現した黒が若干青みを帯びていることから、実施例2では、青みが望まれない用途に適用できる態様として青みを抑える為に、実施例1の調合Aを赤色顔料の種類を変更した以下の調合Bとした上で、全着色顔料の合計の顔料濃度を35%に下げて、且つ膜厚4.6μmとした以外は、実施例1と同様にして、着色レジストをフォトリソグラフィ法でパターンニングして遮光層2を形成した。
・赤色顔料:ジケトピロロピロール系のピグメントレッド254(PR254)
・黄色顔料:イソインドリン系のピグメントイエロー139(PY139)
・青色顔料:銅フタロシアニン系のビグメントブルーPB15:6(PB15:6)
調合Bでは赤色顔料:黄色顔料:青色顔料=35:35:30(質量比)である。
〔実施例3〕
実施例2において、各色の着色顔料の割合は調合Bのままとして、顔料濃度43%、膜厚3.8μmとした他は、実施例2と同様にして遮光層2を形成した。
〔実施例4〕
実施例2において、各色の着色顔料の割合は調合Bのままとして、顔料濃度50%、膜厚3.2μmとした他は、実施例2と同様にして遮光層2を形成した。
〔実施例5〕
実施例2において、各色の着色顔料の割合は調合Bのままとして、顔料濃度55%、膜厚2.9μmとした他は、実施例2と同様にして遮光層2を形成した。
〔比較例1〕
実施例1において、遮光層2の形成用材料を、黒色顔料としてカーボンブラックを顔料濃度で48%含有し、紫外線照射で硬化する感光性樹脂としてアクリル系樹脂を含むカラーフィルタのブラックマトリクス用レジストに変更して、これをフォトリソグラフィ法でパターンニングして、膜厚1.5μmの遮光層2を形成した。
〔比較例2〕
実施例1において、遮光層2の形成用材料を、黒色顔料としてカーボンブラックを含有するスクリーン印刷用黒色インキに変更し、これをスクリーン印刷して、膜厚6.0μmの遮光層2を形成した。
〔性能評価方法〕
以下の光学特性と、高温高湿下での密着性を評価した。
[光学特性]
光学特性は、以下の項目を顕微分光測色機を用いて測定した。
1)光学濃度(OD;Optical Density):
遮光層の透過光に対する遮光性として、光学濃度で評価した。この光学濃度は、遮光層2に垂直入射した入射光の強度Iinと、垂直に透過した透過光の強度Ioutとの比率、log(Iin/Iout)である。OD値が4.0のとき、可視光線透過率は1/10000となる。OD値が4.0以上であれば、黒色の遮光層として充分満足できる。
2)反射色度:
裏側に形成した遮光層に透光性基板1側から入射した光(使用時において太陽光、室内照明などの環境光などの外光が相当する)が、遮光層2と透光性基板1との界面で反射して、透光性基板1側に戻る反射光の色度を、xy座標空間で表現したxy色度図上での座標数値で評価する。顕微分光測色機による測定であるため、前記界面に焦点を合わせることで、透光性基板1と空気との界面で生じる反射光の影響は無視できる。入射光が白色でも、反射光が無彩色とはならずに、色味が付くことがある。
3)反射率:
裏側に形成した遮光層に透光性基板1側から入射した入射光が、遮光層と透光性基板1との界面で反射して、透光性基板1側に戻る反射光の前記入射光に対する強度の割合で、反射光の強度Irefと入射光の強度Iinとの比率、(Iref/Iin)×100で算出した百分率で評価する。前記2)反射色度と同様に、透光性基板1と空気との界面で生じる反射光の影響は無視できる。
[高温高湿下の密着性]
遮光層の高温高湿下の密着性は、試験片を、温度60℃、相対湿度95%RHの環境下に最大400hr放置し、試験開始時の初期と、20hr、100hr、400hr毎の、遮光層2の密着性を以下により測定して評価した。
前記密着性は、具体的には、JIS K5400(1990年)の碁盤目テープ法に準拠して評価した。すなわち、試験片の遮光層の上から、カッターナイフで1mm幅の切り傷を付けて、1mmの大きさの正方形からなる碁盤目を100個作り、この碁盤目の上から、セロハン粘着テープ(ニチバン株式会社製)を貼り付けてから1〜2分後に、セロハン粘着テープの一端を持って、試験片の面に直角に保ち瞬間的に引き剥がしたときの、碁盤目の面の状態から密着性を評価点数で評価する。
評価点数は最も良いのを10点、最も悪いのを0点とし、以下の基準により判定する。
10点:切り傷1本毎が細く両端が滑らかで、碁盤目の剥がれが1個もない状態。
8点:切り傷の交点にわずかに剥がれがあるが、碁盤目の剥がれは1個もなく、欠損部の面積が碁盤目全体の5%以内の状態。
6点:切り傷の両側と交点とに剥がれがあり欠損部の面積が碁盤目全体の5〜15%の状態。
4点:切り傷による剥がれの幅が広く、欠損部の面積が碁盤目全体の15〜35%の状態。
2点:切り傷による剥がれの幅が4点よりも広く、欠損部の面積が碁盤目全体の35〜65%の状態。
0点:欠損部の面積が碁盤目全体の65%以上の状態。
表1中に於いて、密着性の評価欄は、400hr経過後でも、密着性に比べて密着性(評価点数)の低下が認められないものは「◎」で表記し、400hr経過後に始めて密着性(評価点数)の低下が認められたものは「○」で表記し、100hr経過後に始めて密着性(評価点数)の低下が認められたものは「△」で表記し、20hr経過後でも既に密着性(評価点数)の低下が認められたものは「×」で表記した。
〔性能評価結果〕
実施例及び比較例の遮光層2の主要な内容と、性能評価結果は表1のとおりである。
Figure 0005996186
実施例1は、基本性能として、遮光層2の膜厚を段差の問題を改善でき得る5μm以下の4.5μmにしても、遮光性は光学濃度ODで4.0を確保できた。着色顔料としてカーボンブラックやチタンブラックなどの黒色顔料を使用せず、赤、黄、青の着色顔料の3種類の組み合わせで表現した黒色は、若干青みを帯びた黒となったが使用可能な黒色であった。遮光層2の黒の反射率も、従来のスクリーン印刷で形成した遮光層(比較例2)と遜色のない、反射率3.0%以下を実現できた。以上、基本性能としての遮光層2の光学性能は満足できるものが得られた。
この遮光層2の高温高湿下での密着性は、試験時間400hr後でも評価点数は10点で、初期状態に対して低下は認められず充分な性能(表1中評価「◎」)が得られた。
実施例2〜実施例5は、前記実施例1に対して、青みの黒を改善したものであり、これら各実施例では青みは改善し、黒色顔料として、カーボンブラック(比較例1)、チタンブラック(比較例2)を用いた黒色と同様の色味の黒が表現できた。遮光層2の遮光性として光学濃度ODが4.0となる様に、これらの実施例の顔料濃度に応じて膜厚は調整した。膜厚はいずれの実施例も5μm以下で前記光学濃度OD4.0を実現できた。また、これら各実施例ともに、反射率3.0%以下を実現できた。
遮光層2の膜厚は、顔料濃度を大きくする程、同じ光学濃度の場合は薄くできる。具体的には、実施例2の4.6μmに対して、顔料濃度が大きい実施例5では2.9μmで良い。
ただし、遮光層2の高温高湿下での密着性の点では、顔料濃度が大きくなると、その分、透光性基板1との密着性に寄与すると考えられる樹脂バインダの遮光層2中での割合が減少するために、密着性の低下が生じる。ただ、顔料濃度が43%の実施例3は、試験時間400hrでも何ら密着性の低下は認められなかった。次に、顔料濃度が大きく50%の実施例4では、試験時間100hr後までは、密着性の評価点数は初期状態と同じ10点で何ら密着性の低下は認められず、この密着性で許容できる用途であれば、適用可能なものであった(表1中、評価「○」)。
さらに、顔料濃度が大きく55%の実施例5では、試験時間20hr後までならば、密着性の評価点数は初期状態と同じ10点で何ら密着性の低下は認められなかった。しかも、これでも、カラーフィルタのブラックマトリクス用の黒色顔料を用いた比較例1が試験時間20hrで密着性が低下しているのに比べれば、実施例5は密着性が改善していることが認められた。実施例5は、この密着性で許容できる用途であれば、適用可能なものであった(表1中、評価「△」)。
既に一部説明したが、比較例1は黒色顔料で黒を表現したカラーフィルタのブラックマトリクス用のレジストによるものだが、膜厚が1.5μmと薄くても光学濃度OD値5.0と高い遮光性が得られる反面、反射率が4.78と大きく外観を損ねる可能性がある上、密着性が試験時間20hrで既に低下が始まっており、密着性も満足できる性能ではない(表1中、評価「×」)。
比較例2は、従来の黒色顔料で黒を表現したスクリーン印刷用インキによるものだが、光学性能及び密着性は問題がないが、そのための膜厚が6.0μmと厚く、これによって発生する表面の段差の問題がある。
1 透光性基板
2 遮光層
5 (従来の)遮光層
6 可視情報
7,7a,7b,7c オーバーコート層
8 透明電極
8a 第1の透明電極
8aC 第1の透明電極の接続部
8aL 第1の透明電極の大面積部
8b 第2の透明電極
9 配線
10 表示装置用前面保護板
20 タッチパネル
30 表示パネル
40 従来の表示装置用前面保護板
100 表示装置
200 従来の表示装置
A1 表示用領域
A2 不透明領域
S1 第1面
S2 第2面

Claims (5)

  1. 中央の表示用領域と、この表示用領域の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域とを有する表示装置用前面保護板であって、
    透光性基板と、この透光性基板の第1面とこの第1面とは反対側の第2面との少なくとも一方の面において前記不透明領域に設けられた遮光層とを有し、
    前記遮光層は、着色顔料を感光性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含み、
    前記着色顔料は、互いに異なる色であって黒色以外の着色顔料を少なくとも3種類以上含み、
    前記遮光層の全固形分100質量部に対して、前記着色顔料は、20〜40質量部の範囲で含まれている、表示装置用前面保護板。
  2. 前記透光性基板の前記遮光層が形成された後の一方の面上に、さらに、タッチパネルの位置検知用の透明電極が形成されていると共に、前記表示用領域から前記遮光層の部分に延びた前記透明電極に対して前記遮光層の部分で電気的に接続された不透明な配線が、前記遮光層の部分に形成されている、請求項1に記載の表示装置用前面保護板。
  3. 請求項1に記載の表示装置用前面保護板と、タッチパネルと、表示パネルとを備え、前記タッチパネルは位置検知用の透明電極の周囲に有する不透明な配線が前記表示装置用前面保護板の遮光層に重なり前記表示装置用前面保護板側から目視不能となるように配置された構成である、表示装置
  4. 請求項2に記載の表示装置用前面保護板と、表示パネルとを備えた構成である、表示装置。
  5. 前記表示パネルが、液晶パネルまたは電界発光パネルである、請求項3または4に記載の表示装置。
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