JP2003005657A - ディスプレイ部分のカバー部品 - Google Patents

ディスプレイ部分のカバー部品

Info

Publication number
JP2003005657A
JP2003005657A JP2001188033A JP2001188033A JP2003005657A JP 2003005657 A JP2003005657 A JP 2003005657A JP 2001188033 A JP2001188033 A JP 2001188033A JP 2001188033 A JP2001188033 A JP 2001188033A JP 2003005657 A JP2003005657 A JP 2003005657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
resin
display
transparent
transparent substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001188033A
Other languages
English (en)
Inventor
Norimichi Isoda
典理 礒田
Ryomei Men
了明 面
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissha Printing Co Ltd filed Critical Nissha Printing Co Ltd
Priority to JP2001188033A priority Critical patent/JP2003005657A/ja
Publication of JP2003005657A publication Critical patent/JP2003005657A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバー部品の透明窓部を透して高精細な表示
画像を見ても画像に歪み、色ムラ、ちらつき現象が生じ
にくいディスプレイ部分のカバー部品を提供する。 【解決手段】 画素密度100ppi以上の表示デバイ
スを覆う少なくとも透明基板より構成されるカバー部品
であって、透明窓部となる部分の最外面における算術表
面粗さ(Ra)が0.1μm未満であるように構成し、
上記最外面における微細凹凸の凸部や凹部の大きさが表
示デバイスの画素及び赤、緑、青色の各発光部に比べて
十分に小さくなり、複数の凸部及び凹部が一つの画素及
び各発光部に対応するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、ビデ
オカメラ、デジタルカメラ、携帯情報端末、自動車用機
器などのディスプレイ部分のカバー部品に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機、ビデオカメラ、デジタルカ
メラ、携帯情報端末、自動車用機器などにおいて、ディ
スプレイ部分は、液晶パネルや有機ELパネル等の表示
デバイスとこれを覆うカバー部品との組み合わせなどに
より構成されている。カバー部品は、表示デバイスの破
損を防止したり、表示デバイス近辺を装飾したりするこ
とを目的として、成形した透明基板や縁取りなどの図柄
が形成された透明基板により構成される(図2参照)。
【0003】ところで、上記機器のディスプレイ部分の
表示は、白黒表示からカラー表示に移行し、且つ高精細
化が進んできている。例えば、携帯電話に使用される表
示デバイスは、1999年まではモノクロ液晶がほとんどで
あった。しかし、2000年に入ると、カラー化が急増し、
256色カラーSTN-LCDが使われてきている。また、カ
ラー表示が一般的であるノート型パソコンの表示デバイ
スでは、最近、一般のCRTディスプレイを上回る100
ppi(Pixel Per inch)以上の画素密度を持ち、HDTV
や雑誌、グラビア印刷物にも匹敵するほどに質感をより
忠実に表現する事が可能な高精細TFT液晶パネルが採用
されてきており、このようなパネルは携帯端末向けにも
現在開発が進められている。
【0004】なお、画素とは、画像を構成する最小単位
であり、ピクセルとも呼ばれる。画像は、画面上におい
て画素の密度が高いほど高精細なものとして形成され、
この画素の密度は横1線の1インチあたりの画素の数
(ppi)として表される。また、カラー表示の場合、
一つの画素は規則正しく並べられた光の三原色(赤、
緑、青)の小さな点の集まりで色を表示しており、表現
しようとする画素の色に応じた比率で赤、青、緑の光を
混じり合わせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、表示デバイス
の高精細化が進んでくると、カバー部品の透明窓部1a
を透して表示画像を見たときに、次のような問題が生じ
た。まず、画素の大きさが不均一に見える部分が生じ、
画像に歪みが起こるようになった。さらに、カラー表示
の場合、隣り合う画素どうしの色が大きく異なって見え
る部分が生じ、画像に色ムラも起こった。しかも、表示
画像が動画の場合、画像中の物体の移動につれて該物体
の上記歪みや色ムラが変化するためにちらついて見え
た。今後、表示品質の向上を目指して高精細の表示デバ
イスが一般化すると、画像の歪み、色ムラ、ちらつきの
発生はカバー部品にとって大きな問題となり得る。
【0006】したがって、本発明は、上記のような欠点
を解消し、カバー部品の透明窓部を透して高精細な表示
画像を見ても画像に歪み、色ムラ、ちらつき現象(以
下、歪み等現象という)が生じにくいディスプレイ部分
のカバー部品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のディスプレイ部分のカバー部品は、画素
密度100ppi以上の(カラー)表示デバイスを覆う
少なくとも透明基板より構成されるカバー部品であっ
て、透明窓部となる部分の最外面における算術表面粗さ
(Ra)が0.1μm未満であるように構成した。
【0008】また、上記構成において、透明基板の少な
くとも透明窓部となる部分の上に、透明被覆層が形成さ
れたものであるように構成した。
【0009】また、上記構成において、透明基板の透明
窓部となる部分以外に図柄層が形成されたものであるよ
うに構成した。
【0010】また、上記構成において、透明窓部の最外
面における算術表面粗さ(Ra)が0.05μm未満で
あるように構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照しながら本発明の実施
の形態について詳しく説明する。
【0012】図1は本発明において画像の歪み等現象が
防止される原理を説明する模式図、図2はディスプレイ
部分のカバー部品の一実施例を示す平面図、図3は透明
基板上に接着した転写材の基体を剥離する状態を示す要
部拡大断面図、図4は従来技術において画像の歪み等現
象が発生する原理を説明する模式図、図5および図8、
図9はディスプレイ部分のカバー部品の一実施例を示す
要部拡大断面図、図6はディスプレイ部分のカバー部品
を得る方法の一工程を示す断面図、図7はディスプレイ
部分のカバー部品を得るために用いる加飾シートの一実
施例を示す断面図である。図中、1はカバー部品、1a
は透明窓部、2は透明基板、3は光、4は接着層、5は
図柄層、6は微細凹凸、7は液晶パネル、7aは赤色発
光部、7bは緑色発光部、7cは青色発光部、8は透明
被覆層、9はインサート材、10は加飾シート、11は
基体シート、12は転写層、13は金型、14は画素を
それぞれ示す。
【0013】本発明のディスプレイ部分のカバー部品1
は、画素密度100ppi以上のディスプレイ部分を覆
う少なくとも透明基板より構成されるカバー部品であっ
て、透明窓部となる部分の最外面における算術表面粗さ
Raが特有の値を示すものである(図1、図5、図6参
照)。
【0014】以下に、画像に歪み、色ムラ、ちらつきの
発生する原理について考察した結果を述べる。
【0015】ディスプレイ部分のカバー部品1は、表示
デバイスによって形成された画像の光が人の目に入る直
前に通過する透明フィルターであり、画像の品位にも影
響を大きく与える。このカバー部品は、透明基板2の透
明窓部1aとなる部分の上には、通常、表面に傷がつか
ないようにするためのハードコート層や、外光の反射に
より画面が見にくくなることを防ぐための反射防止層等
の透明被覆層8が設けられているが、その表面には形成
手段等により様々な程度の微細凹凸6が形成されるおそ
れがあった。例えば、基体シート11上に透明被覆層8
などからなる転写層12を形成した転写材を金型内に挟
み込み、金型内に溶融樹脂を射出し、冷却して透明基板
2を得るのと同時に透明基板2表面に転写材を接着した
後、基体シート11を剥離することにより、透明基板2
表面に転写層12を転移させて透明被覆層8を設けるこ
とができるが、その基体シート11に使用される樹脂フ
ィルムは、通常、フィルムとして成形しロールへ巻き取
るときにフィルムどうしがくっつき合わないようにフィ
ルム表面に微細凹凸6が設けられているため、基体シー
ト11を剥離したときに基体シート11表面の微細凹凸
6が転写層表面に写しとられる(図3参照)。
【0016】表示デバイスの高精細化に伴って画像に歪
みが起こるようになったのは、この画素14と微細凹凸
6との関係に原因があると考えられる(図4参照)。つ
まり、表示デバイスからの光3はカバー部品1を透過す
る際に微細凹凸6の凸部では屈折により集まり、凹部で
は屈折により拡がるために、画素の大きさが微細凹凸6
の凸部や凹部の大きさに近いかそれ以下となった場合に
は、画素14間でカバー部品1を透して視認される大き
さが不均一に見えると推測されるのである。
【0017】また、カラー表示の場合に表示デバイスの
高精細化に伴って画像に色ムラが起こるのも、この画素
14と微細凹凸6との関係に原因があると考えられる
(図4参照)。つまり、表示デバイスにおける隣り合う
画素どうしの色が赤色発光部7a、緑色発光部7b、青
色発光部7cからの光3を同じ比率又は近い比率で混じ
り合わせて形成されたもの、すなわち同色か近い色であ
っても、カバー部品1を透して見ると上記微細凹凸6に
おける屈折によって隣り合う画素14どうしの色が全く
異なった比率で混じり合わせたもの、すなわち大きく異
なった色に見えると推測されるのである。
【0018】そこで、本発明者は、画素密度100pp
i以上の表示デバイスを覆うディスプレイ部分のカバー
部品1について、透明窓部となる部分の最外面における
算術表面粗さ(Ra)が0.1μm未満であるように構
成することにより、歪み、色ムラ、ちらつきが生じにく
くした。カバー部品1の透明窓部となる部分の最外面に
おける算術表面粗さ(Ra)が0.1μm未満であれ
ば、上記最外面における微細凹凸6の凸部や凹部の大き
さが画素14及び赤色発光部7a、緑色発光部7b、青
色発光部7cに比べて十分に小さくなり、複数の凸部及
び凹部が一つの画素14及び赤色発光部7a、緑色発光
部7b、青色発光部7cに対応する(図1参照)。した
がって、凸部及び凹部における屈折の影響は画素14全
体では相殺され、カバー部品1を透して視認される画素
14の大きさは画素14間でほとんど差がない。また、
凸部及び凹部における屈折の影響は各色について発光部
全体では相殺され、表示デバイスにおける隣り合う画素
どうしの色が同色か近い色の場合には、カバー部品1を
透して視認される隣り合う画素14どうしの色も同じ色
か近い色となり色ムラが生じにくい。また、本発明で
は、上記のように歪みと色ムラが生じにくいのであるか
ら、当然、表示画像が動画の場合でも画像中の物体の移
動につれて該物体の歪みや色ムラが変化することがな
く、ちらつきも発生しない。
【0019】なお、表示デバイスの画素密度が100p
pi未満の場合、表示デバイスの表示画像自体の画質が
もともと低いために、従来構成のカバー部品を前面に配
置することにより歪み等現象が発生しても問題とはなら
ない。
【0020】透明基板に用いることができる樹脂として
は、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、AB
S樹脂、AS樹脂、AN樹脂などの汎用樹脂を挙げるこ
とができる。また、ポリフェニレンオキシド・ポリスチ
レン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール
系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート変性ポリフ
ェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、超高分子量ポリエチレン樹脂などの汎用エンジニア
リング樹脂や、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンサル
ファイド系樹脂、ポリフェニレンオキシド系樹脂、ポリ
アリレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミド
樹脂、液晶ポリエステル樹脂、ポリアリル系耐熱樹脂な
どのスーパーエンジニアリング樹脂を使用することもで
きる。
【0021】透明基板2の形状は、平板状のものであっ
ても、二次元あるいは三次元の曲面を有するものであっ
てもよい。
【0022】本発明で、算術平均粗さ(Ra)とは、JI
S B0601-1994に定義される、粗さ曲線からその中心線の
方向に測定長さlの部分を抜き取り、抜き取り部分の中
心線をx軸、縦倍率の方向をy軸とし、粗さ曲線をy=
f(x)で表したときの次式によって与えられる値をい
う。
【0023】
【数1】
【0024】算術平均粗さ(Ra)は、本発明のディス
プレイ部分のカバー部品において、歪み等現象を生じに
くい良好な最外面の状態を示す指標として重要であり、
算術平均粗さ(Ra)が0.1μm未満の範囲にある
と、ディスプレイ部分のカバー部品は歪み等現象を生じ
にくい。また、算術平均粗さ(Ra)が、0.05μm
未満の範囲にあると、最外面における微細凹凸6の凸部
や凹部の大きさが画素14及び赤色発光部7a、緑色発
光部7b、青色発光部7cに比べてさらに小さくなるた
め、歪み等現象がより生じにくい。
【0025】透明基板2の表面を最外面とし、その算術
平均粗さ(Ra)を前記数値範囲とするには、透明基板
2の射出成形に用いられる成形用金型の透明窓部に相当
する箇所のキャビティ面を、目的の前記算術表面粗さ
(Ra)にしておく。
【0026】また、本発明のディスプレイ部分のカバー
部品1は、予め成形された透明基板2の少なくとも透明
窓部となる部分の上に、必要に応じて透明被覆層8を単
層形成(図5参照)又は異種の透明被覆層を積層形成
(図示せず)してもよい。この場合、最外面の透明被覆
層の算術平均粗さ(Ra)が前記数値範囲となる。
【0027】透明被覆層としては、たとえば、ハードコ
ート層を形成してもよい。ハードコート層は、熱硬化型
樹脂や紫外線・電子線などの電離放射線硬化型樹脂など
を用いることができる。多用されているのはアクリルウ
レタン系などの紫外線硬化型樹脂である。
【0028】紫外線硬化型樹脂としては、紫外線硬化型
アクリルウレタン系樹脂、紫外線硬化型ポリエステルア
クリレート系樹脂、紫外線硬化型エポキシアクリレート
系樹脂などがあり、光重合開始剤と共に使用される。た
とえば、紫外線硬化型アクリルウレタン系樹脂は、ポリ
エステルポリオールにイソシアネートモノマーあるいは
プレポリマーを反応させ、得られた生成物に、水酸基を
有するアクリレート又はメタクリレート系のモノマーを
反応させることによって得られる。光重合開始剤として
は、ベンゾフェノン誘導体、アセトフェノン誘導体、ア
ントラキノン誘導体などを単独で、あるいは併用して用
いることができる。紫外線硬化型樹脂には、さらに皮膜
形成をよりよくさせるために熱可塑アクリル系樹脂など
を適宜選択配合してもよい。
【0029】ハードコート層の形成方法としては、グラ
ビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などの
コート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印
刷法がある。
【0030】また、必要に応じて透明被覆層として反射
防止層を設けてもよい。反射防止層の材質としては、A
、ZnO、MgFなどの金属化合物の蒸着
層や、SiO、MgFなどの低屈折率の金属化合物
とZnO、TiOなどの高屈折率の金属化合物とを
積層した蒸着層や、フッ素系ポリマーや酸化ケイ素ゲル
などからなる樹脂コーティング層などを用いることがで
きる。また、これらを組み合わせたものであってもよ
い。
【0031】反射防止層の製造方法としては、真空蒸着
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などが
ある。あるいは金属アルコラート、金属キレートなどの
有機金属化合物を浸積法あるいは印刷法、コーティング
法などにより透明基板上に塗布し、その後、光照射ある
いは乾燥により金属酸化物皮膜を形成して反射防止層を
得る方法もある。
【0032】反射防止層は、低屈折率層一層だけでもよ
いし、低屈折率と高屈折率層の複合層であってもよい。
複合層にすると反射防止性をより向上できる。複合層に
すると工数が増えるのを解消するため、ロールツーロー
ルによる連続コート方式で反射防止層を形成すれば、非
常に効率的である。
【0033】反射防止層の膜厚は、一般式n×d=λ/
4または一般式n×d=3λ/4(ただし、nは低屈折
率物質の屈折率、dは低屈折率物質の膜厚、λは低反射
中心波長をそれぞれ示す)を満たすように適宜選択する
とよい。通常、反射防止層の厚さは、0.01〜2μm
の範囲となる。
【0034】また、必要に応じて透明被覆層として防汚
層を設けてもよい。防汚層は、ディスプレイ部分のカバ
ー部品1の汚染を防ぐために最上層として設ける層であ
って、撥水性および撥油性を有する素材からなる層であ
る。防汚層としては、末端基にフッ素を有する界面活性
剤などを用いるとよい。防汚層を設けるには、コーティ
ング法、浸漬法、真空蒸着法などによるとよい。防汚層
の膜厚は、できる限り薄い方が好ましい。防汚層の厚さ
が大きいとディスプレイ部分のカバー部品の光透過率が
低くなるからである。
【0035】以上のように、予め成形された透明基板2
の少なくとも透明窓部となる部分の上に、透明被覆層を
単層形成又は異種の透明被覆層を積層形成する場合、各
層の形成は、最終的に最外面の透明被覆層の算術表面粗
さ(Ra)が0.1μm未満、より好ましくは0.05
μm未満となるように、上記した各種の形成手段におい
て形成条件を適宜設定して行なう。
【0036】また、本発明のディスプレイ部分のカバー
部品は、必要に応じて図5に示したように図柄層5を透
明基板の透明窓部となる部分以外に形成してもよい。図
柄層5は、ディスプレイ部分のカバー部品1を装飾する
ための層である。図柄層5と前記透明被覆層8とは、両
方とも設けてもよいし、いずれか一方のみを設けてもよ
い。
【0037】図柄層5は、通常は印刷層として形成す
る。印刷層の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリ
エステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、
アルキド樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な色の
顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを用
いるとよい。印刷層の形成方法としては、オフセット印
刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通常の
印刷法などを用いるとよい。印刷層は、通常は、透明窓
となる箇所を除くパターンに部分的に設ける。
【0038】また、図柄層5は、金属薄膜層からなるも
の、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせからな
るものでもよい。金属薄膜層は、図柄層5として金属光
沢を表現するためのものであり、真空蒸着法、スパッタ
リング法、イオンプレーティング法、鍍金法などで形成
する。表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、
ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウ
ム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合
金または化合物を使用する。金属薄膜層は、通常は、部
分的に形成する。また、金属薄膜層を設ける際に、他の
層との密着性を向上させるために、前アンカー層や後ア
ンカー層を設けてもよい。
【0039】図柄層5や透明被覆層を透明基板2の上に
設けるには、前記したように予め成形された透明基板1
に対して前記した各法にて形成する以外に、加飾シート
10を利用した成形同時加飾法を利用することもでき
る。成形同時加飾法には、加飾シート10として転写材
を用いた成形同時転写法や、加飾シート10としてイン
サート材を用いたインサート法がある。
【0040】成形同時転写法とは、基体シート11上
に、剥離層、図柄層5、接着層4などからなる転写層1
2を形成した転写材を金型13内に挟み込み、金型13
内に溶融樹脂を射出し、冷却して樹脂成形品を得るのと
同時に成形品表面に転写材を接着した後、基体シート1
1を剥離して、樹脂成形品表面に転写層12を転移して
装飾を行う方法である。
【0041】インサート法とは、基体シート11上に図
柄層5などが形成されたインサート材を金型13内に挟
み込み、金型13内に溶融樹脂を射出し、冷却して樹脂
成形品を得るのと同時に成形品表面にインサート材を接
着して装飾を行う方法である。
【0042】まず、転写材を利用する成形同時転写法に
ついて説明する。
【0043】転写材は、基体シート11上に、透明基板
の少なくとも透明窓部となる部分に形成された透明被覆
層8、または/および透明基板の透明窓部となる部分以
外に形成された図柄層5などからなる転写層12を設け
たものである。
【0044】基体シート11の材質としては、ポリプロ
ピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂などの樹脂シートなど、通常の転写材の基体
シートとして用いるものを使用することができる。
【0045】基体シート11からの転写層の剥離性がよ
い場合には、基体シート上に転写層を直接設ければよ
い。基体シートからの転写層の剥離性を改善するために
は、基体シート上に転写層を設ける前に、離型層を全面
的に形成してもよい。離型層は、転写後又は成形同時転
写後に基体シートを剥離した際に、基体シートとともに
転写層から剥離除去される。離型層の材質としては、メ
ラミン樹脂系離型剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素
樹脂系離型剤、セルロース誘導体系離型剤、尿素樹脂系
離型剤、ポリオレフィン樹脂系離型剤、パラフィン系離
型剤およびこれらの複合型離型剤などを用いることがで
きる。離型層の形成方法としては、ロールコート法、ス
プレーコート法などのコート法、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法などの印刷法がある。
【0046】上記基体シート表面、あるいは離型層を設
ける場合には離型処理面の表面を0.1μm未満、より
好ましくは0.05μm未満の算術表面粗さ(Ra)と
しておくことにより、成形同時転写後に基体シートを剥
離した際に、ディスプレイ部分のカバー部品1の最外面
を目的の前記算術表面粗さ(Ra)にすることができ
る。
【0047】上記転写材に使用される透明被覆層8およ
び図柄層5の材料および形成方法は、前記の予め成形さ
れた透明基板2上にこれらの層を形成する場合と同様で
ある。ただし、真空蒸着法、スパッタリング法、イオン
プレーティング法、鍍金法などによって形成される層を
剥離面に直接形成すると基体シート11を剥離できなく
なるので、これらの層は剥離面に直接形成しない。
【0048】また、転写層12の基体シート11との剥
離面に、剥離層を形成することもできる。剥離層は、基
体シート11から転写層12を容易に剥離させるための
層である。剥離層の材質としては、アクリル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース
系樹脂、ゴム系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル系樹脂などのほか、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂などの
コポリマーを用いるとよい。剥離層の形成方法として
は、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート
法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法
などの印刷法がある。
【0049】また、透明基板2の上に上記の各層を接着
するために接着層4を形成するとよい。接着層4として
は、透明基板2の素材に適した感熱性あるいは感圧性の
樹脂を適宜使用する。
【0050】たとえば、透明基板2の材質がアクリル系
樹脂の場合はアクリル系樹脂を用いるとよい。また、透
明基板2の材質がポリフェニレンオキシド・ポリスチレ
ン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系ブ
レンド樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるアク
リル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂な
どを使用すればよい。さらに、透明基板2の材質がポリ
プロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、
塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、
クマロンインデン樹脂が使用可能である。接着層4の形
成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、
コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法などの印刷法がある。また上記材質よりな
る接着性を持つシートをラミネート法などにより貼り合
せて接着層4とすることも可能である。転写層の構成
は、上記した態様に限定されるものではなく、たとえ
ば、図柄層の材質として透明基板との接着性に優れたも
のを使用する場合には、接着層を省略することができ
る。
【0051】次に、前記した転写材を用い、射出成形に
よる成形同時転写法を利用してディスプレイ部分のカバ
ー部品を得る方法について説明する(図6参照)。
【0052】成形用金型13としては、射出成形に用い
られるものを利用する。
【0053】まず、成形用金型13内に加飾シート10
である転写材を送り込む。その際、枚葉の転写材を1枚
づつ送り込んでもよいし、長尺の転写材必要部分を間欠
的に送り込んでもよい。長尺の転写材を使用する場合、
位置決め機構を有する送り装置を使用して、転写材の図
柄層と成形用金型との見当が一致するようにするとよ
い。また、転写材を間欠的に送り込む際に、転写材の位
置をセンサーで検出した後に転写材を可動型と固定型と
で固定するようにすれば、常に同じ位置で転写材を固定
することができ、図柄層の位置ずれが生じないので便利
である。
【0054】成形用金型13を閉じた後、ゲートから溶
融樹脂を金型内に射出充満させ、被転写物を形成するの
と同時にその面に転写材を接着させる。
【0055】被転写物である樹脂成形品を冷却した後、
成形用金型13を開いて樹脂成形品を取り出す。最後
に、転写材の基体シート11を剥離する。このようにし
て、転写層12のみを成形品に転移することができる
(図8参照)。
【0056】なお、上記構成の転写材を用い、予め成形
された透明基板に対して転写法を利用してディスプレイ
部分のカバー部品を容易に得ることもできる。
【0057】まず、透明基板表面に、転写材の接着層側
を密着させる。次に、シリコンラバーなどの耐熱ゴム状
弾性体を備えたロール転写機、アップダウン転写機など
の転写機を用い、温度80〜260℃程度、圧力490
〜1960Pa程度の条件に設定した耐熱ゴム状弾性体
を介して転写材の基体シート側から熱と圧力とを加え
る。こうすることにより、接着層が透明基板表面に接着
する。
【0058】最後に、冷却後に基体シートを剥がすと、
基体シートと転写層との境界面で剥離が起こり、転写が
完了する。また、基体シート上に離型層を設けた場合
は、基体シートを剥がすと、離型層と転写層との境界面
で剥離が起こり、転写が完了する。このようにしてディ
スプレイ部分のカバー部品を得ることができる。
【0059】次に、インサート材を利用したインサート
法について説明する。
【0060】インサート材は、基体シート11上に図柄
層5、透明被覆層8、接着層4などを設けたものであ
る。基体シート11としては、転写材の場合と同様のも
のを用いるとよい。また、図柄層5、透明被覆層8、接
着層4は、転写材の場合と同様にして形成するとよい。
なお、インサート法の場合は基体シート11を剥離除去
しないので、基体シート11の一方の面に図柄層5、透
明被覆層8を形成し、他方の面に接着層4を形成した
り、基体シート11の一方の面に透明被覆層8を形成
し、他方の面に図柄層5、接着層4を形成したりするこ
とができる。
【0061】次に、インサート材の使用方法について説
明する。
【0062】成形用金型としては、射出成形に用いられ
るものを利用するが、インサート法の場合は基体シート
11を剥離除去しないので、射出成形時に基体シート1
1が軟化して基体シート11にキャビティ面の表面粗さ
が写しとられる場合には、金型の透明窓部に相当する箇
所のキャビティ面の算術表面粗さ(Ra)を0.1μm
未満、より好ましくは0.05μm未満にしておくこと
で、目的の算術表面粗さ(Ra)の最外面を有するカバ
ー部品1を得ることができる。この場合、上記粗さに設
定したキャビティ面の表面が射出成形時に基体シート1
1に写しとられるので、使用されるインサート材として
は算術表面粗さ(Ra)が0.1μm以上であっても構
わない。
【0063】また、射出成形時に基体シート11が軟化
せず、基体シート11にキャビティ面の表面粗さが写し
とられない場合には、インサート材として、カバー部品
1の最外面となる面の算術表面粗さ(Ra)が0.1μ
m未満、より好ましくは0.05μm未満となるものを
用いる必要がある。
【0064】なお、加飾シート10であるインサート材
を、金型13間に配置し、クランプなどの手段で固定す
る。成形形状が深絞りである場合、熱源によりインサー
ト材を加熱軟化させるとともにキャビティ型側から真空
吸引してキャビティ型の表面に密着させてもよい。金型
13を型締めし、溶融樹脂を射出する。型開きすれば、
インサート材と成形樹脂とが一体化した成形品を得るこ
とができる(図6参照)。
【0065】また、次のようにしてインサート成形をす
ることができる。まず、インサート材を、深絞りのため
の凹部を有する予備成形型にクランプなどの手段で固定
し、次に、熱源によりインサート材を加熱軟化させると
ともに真空吸引して予備成形型の表面に密着させる。次
いで真空吸引を解除し、予備成形型からインサート材を
取り出す。このようにして、深絞り加工したインサート
材を得ることができる。次いで、予備成形したインサー
ト材を、金型13間に配置し、クランプなどの手段で固
定する。次に、金型13を型締めし、溶融樹脂を射出
し、型開きすれば、インサート材と成形樹脂とを一体化
することができる。
【0066】
【実施例】(実施例1) 算術表面粗さ(Ra)が0.
05μmであるポリエステル樹脂フィルムを基体シート
として成形し、その片面にPMMA樹脂からなる剥離層
をグラビアコート法により形成し、その上に接着性イン
キを用いて図柄層をグラビア印刷法により形成して転写
材を得、加飾シートとした。なお、実施例において、算
術平均粗さ(Ra)は、株式会社東京精密製サーフコム
570Aにて測定した。
【0067】加飾シートの基体シート側がキャビティ面
に接するように加飾シートを携帯電話のディスプレイ部
分のカバー部品を成形する成形用金型内に載置し、その
後溶融したアクリル樹脂を金型内に射出し、透明基板の
成形と同時に透明基板と加飾シートを一体化し、次いで
金型内から成形品を取り出して基体シートを剥離し、透
明基板の透明窓部となる部分の周囲に文字や絵柄からな
る図柄層を有した携帯電話のディスプレイ部分のカバー
部品を得た。
【0068】このようにして得た携帯電話のディスプレ
イ部分のカバー部品は、透明窓部となる部分の最外面に
基体シートの表面状態が写しとられるため、最外面の算
術表面粗さ(Ra)が0.05μmであった。このカバ
ー部品を画素密度が117ppiの高精細TFT液晶パネ
ルを搭載したノートパソコン(シャープ株式会社製「PC
-RJ950R」)のディスプレイ表面に重ねて表示画像を見
たところ、歪み等現象が生じにくいものであった。
【0069】(実施例2) 算術表面粗さ(Ra)が
0.02μmであるポリエステル樹脂フィルムを基体シ
ートととして成形し、その一方の面にポリエステル樹脂
系の着色インキを用いてグラビア印刷法により図柄層を
形成し、その上に接着性インキを用いてグラビアコート
法により接着層を形成してインサート材を得、加飾シー
トとした。
【0070】実施例1と同様の金型内に、上記の加飾シ
ートを基体シートと金型のキャビティ形成面とが接する
ように配置した後、加飾シートの接着層側よりアクリル
樹脂を射出して、加飾シートと透明基板とが成形と同時
に一体となったディスプレイ部分のカバー部品を得た。
【0071】このようにして得た携帯電話のディスプレ
イ部分のカバー部品は、加飾シートの基体シートの表面
状態が維持されており、透明窓部となる部分の最外面に
おける算術表面粗さ(Ra)が0.02μmであった。
これを実施例1と同様に前記ノートパソコンのディスプ
レイ表面に重ねて表示画像を見たところ、実施例1より
もさらに歪み等現象が生じにくいものであった。
【0072】(比較例1) 基体シートとして算術表面
粗さ(Ra)が0.2μmであるものを用いたほかは実
施例1と同様にしてディスプレイ部分のカバー部品を得
た。
【0073】このようにして得た携帯電話のディスプレ
イ部分のカバー部品は、透明窓部となる部分の最外面に
おける算術表面粗さ(Ra)が0.2μmであり、これ
を実施例1と同様に前記ノートパソコンのディスプレイ
表面に重ねて表示画像を見たところ、歪み等現象が生じ
た。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成を採るの
で、以下のような効果を奏する。
【0075】本発明のディスプレイ部分のカバー部品
は、画素密度100ppi以上の表示デバイスを覆う少
なくとも透明基板より構成されるカバー部品であって、
透明窓部となる部分の最外面における算術表面粗さ(R
a)が0.1μm未満であるように構成したので、上記
最外面における微細凹凸の凸部や凹部の大きさが表示デ
バイスの画素及び赤、緑、青色の各発光部に比べて十分
に小さくなり、複数の凸部及び凹部が一つの画素及び各
発光部に対応する。したがって、凸部及び凹部における
屈折の影響は画素全体および発光部全体では相殺される
ため、歪みや色ムラ、ちらつきが発生しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において画像の歪み等の現象が防止され
る原理を説明する模式図である。
【図2】ディスプレイ部分のカバー部品の一実施例を示
す平面図である。
【図3】透明基板上に接着した転写材の基体を剥離する
状態を示す要部拡大断面図である。
【図4】従来技術において画像の歪み等現象が発生する
原理を説明する模式図である。
【図5】ディスプレイ部分のカバー部品の一実施例を示
す要部拡大断面図である。
【図6】ディスプレイ部分のカバー部品を得る方法の一
工程を示す断面図である。
【図7】ディスプレイ部分のカバー部品を得るために用
いる加飾シートの一実施例を示す断面図である。
【図8】ディスプレイ部分のカバー部品の一実施例を示
す要部拡大断面図である。
【図9】ディスプレイ部分のカバー部品の一実施例を示
す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 カバー部品 1a 透明窓部 2 透明基板 3 光 4 接着層 5 図柄層 6 微細凹凸 7 液晶パネル 7a 赤色発光部 7b 緑色発光部 7c 青色発光部 8 透明被覆層 9 インサート材 10 加飾シート 11 基体シート 12 転写層 13 金型 14 画素
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月29日(2002.1.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ディスプレイ部分のカバー部品
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、ビデ
オカメラ、デジタルカメラ、携帯情報端末、自動車用機
器などのディスプレイ部分のカバー部品に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機、ビデオカメラ、デジタルカ
メラ、携帯情報端末、自動車用機器などにおいて、ディ
スプレイ部分は、液晶パネルや有機ELパネル等の表示
デバイスとこれを覆うカバー部品との組み合わせなどに
より構成されている。カバー部品は、表示デバイスの破
損を防止したり、表示デバイス近辺を装飾したりするこ
とを目的として、成形した透明基板や縁取りなどの図柄
が形成された透明基板により構成される(図2参照)。
【0003】ところで、上記機器のディスプレイ部分の
表示は、白黒表示からカラー表示に移行し、且つ高精細
化が進んできている。例えば、携帯電話に使用される表
示デバイスは、1999年まではモノクロ液晶がほとんどで
あった。しかし、2000年に入ると、カラー化が急増し、
256色カラーSTN-LCDが使われてきている。また、カ
ラー表示が一般的であるノート型パソコンの表示デバイ
スでは、最近、一般のCRTディスプレイを上回る100
ppi(Pixel Per inch)以上の画素密度を持ち、HDTV
や雑誌、グラビア印刷物にも匹敵するほどに質感をより
忠実に表現する事が可能な高精細TFT液晶パネルが採用
されてきており、このようなパネルは携帯端末向けにも
現在開発が進められている。
【0004】なお、画素とは、画像を構成する最小単位
であり、ピクセルとも呼ばれる。画像は、画面上におい
て画素の密度が高いほど高精細なものとして形成され、
この画素の密度は横1線の1インチあたりの画素の数
(ppi)として表される。また、カラー表示の場合、
一つの画素は規則正しく並べられた光の三原色(赤、
緑、青)の小さな点の集まりで色を表示しており、表現
しようとする画素の色に応じた比率で赤、青、緑の光を
混じり合わせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、表示デバイス
の高精細化が進んでくると、カバー部品の透明窓部1a
を透して表示画像を見たときに、次のような問題が生じ
た。まず、画素の大きさが不均一に見える部分が生じ、
画像に歪みが起こるようになった。さらに、カラー表示
の場合、隣り合う画素どうしの色が大きく異なって見え
る部分が生じ、画像に色ムラも起こった。しかも、表示
画像が動画の場合、画像中の物体の移動につれて該物体
の上記歪みや色ムラが変化するためにちらついて見え
た。今後、表示品質の向上を目指して高精細の表示デバ
イスが一般化すると、画像の歪み、色ムラ、ちらつきの
発生はカバー部品にとって大きな問題となり得る。
【0006】したがって、本発明は、上記のような欠点
を解消し、カバー部品の透明窓部を透して高精細な表示
画像を見ても画像に歪み、色ムラ、ちらつき現象(以
下、歪み等現象という)が生じにくいディスプレイ部分
のカバー部品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のディスプレイ部分のカバー部品は、画素
密度100ppi以上の(カラー)表示デバイスを覆う
少なくとも透明基板より構成されるカバー部品であっ
て、透明窓部となる部分の最外面における算術平均粗さ
(Ra)が0.1μm未満であるように構成した。
【0008】また、上記構成において、透明基板の少な
くとも透明窓部となる部分の上に、透明被覆層が形成さ
れたものであるように構成した。
【0009】また、上記構成において、透明基板の透明
窓部となる部分以外に図柄層が形成されたものであるよ
うに構成した。
【0010】また、上記構成において、透明窓部の最外
面における算術平均粗さ(Ra)が0.05μm未満で
あるように構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照しながら本発明の実施
の形態について詳しく説明する。
【0012】図1は本発明において画像の歪み等現象が
防止される原理を説明する模式図、図2はディスプレイ
部分のカバー部品の一実施例を示す平面図、図3は透明
基板上に接着した転写材の基体を剥離する状態を示す要
部拡大断面図、図4は従来技術において画像の歪み等現
象が発生する原理を説明する模式図、図5および図8、
図9はディスプレイ部分のカバー部品の一実施例を示す
要部拡大断面図、図6はディスプレイ部分のカバー部品
を得る方法の一工程を示す断面図、図7はディスプレイ
部分のカバー部品を得るために用いる加飾シートの一実
施例を示す断面図である。図中、1はカバー部品、1a
は透明窓部、2は透明基板、3は光、4は接着層、5は
図柄層、6は微細凹凸、7は液晶パネル、7aは赤色発
光部、7bは緑色発光部、7cは青色発光部、8は透明
被覆層、9はインサート材、10は加飾シート、11は
基体シート、12は転写層、13は金型、14は画素を
それぞれ示す。
【0013】本発明のディスプレイ部分のカバー部品1
は、画素密度100ppi以上のディスプレイ部分を覆
う少なくとも透明基板より構成されるカバー部品であっ
て、透明窓部となる部分の最外面における算術表面粗さ
Raが特有の値を示すものである(図1、図5、図6参
照)。
【0014】以下に、画像に歪み、色ムラ、ちらつきの
発生する原理について考察した結果を述べる。
【0015】ディスプレイ部分のカバー部品1は、表示
デバイスによって形成された画像の光が人の目に入る直
前に通過する透明フィルターであり、画像の品位にも影
響を大きく与える。このカバー部品は、透明基板2の透
明窓部1aとなる部分の上には、通常、表面に傷がつか
ないようにするためのハードコート層や、外光の反射に
より画面が見にくくなることを防ぐための反射防止層等
の透明被覆層8が設けられているが、その表面には形成
手段等により様々な程度の微細凹凸6が形成されるおそ
れがあった。例えば、基体シート11上に透明被覆層8
などからなる転写層12を形成した転写材を金型内に挟
み込み、金型内に溶融樹脂を射出し、冷却して透明基板
2を得るのと同時に透明基板2表面に転写材を接着した
後、基体シート11を剥離することにより、透明基板2
表面に転写層12を転移させて透明被覆層8を設けるこ
とができるが、その基体シート11に使用される樹脂フ
ィルムは、通常、フィルムとして成形しロールへ巻き取
るときにフィルムどうしがくっつき合わないようにフィ
ルム表面に微細凹凸6が設けられているため、基体シー
ト11を剥離したときに基体シート11表面の微細凹凸
6が転写層表面に写しとられる(図3参照)。
【0016】表示デバイスの高精細化に伴って画像に歪
みが起こるようになったのは、この画素14と微細凹凸
6との関係に原因があると考えられる(図4参照)。つ
まり、表示デバイスからの光3はカバー部品1を透過す
る際に微細凹凸6の凸部では屈折により集まり、凹部で
は屈折により拡がるために、画素の大きさが微細凹凸6
の凸部や凹部の大きさに近いかそれ以下となった場合に
は、画素14間でカバー部品1を透して視認される大き
さが不均一に見えると推測されるのである。
【0017】また、カラー表示の場合に表示デバイスの
高精細化に伴って画像に色ムラが起こるのも、この画素
14と微細凹凸6との関係に原因があると考えられる
(図4参照)。つまり、表示デバイスにおける隣り合う
画素どうしの色が赤色発光部7a、緑色発光部7b、青
色発光部7cからの光3を同じ比率又は近い比率で混じ
り合わせて形成されたもの、すなわち同色か近い色であ
っても、カバー部品1を透して見ると上記微細凹凸6に
おける屈折によって隣り合う画素14どうしの色が全く
異なった比率で混じり合わせたもの、すなわち大きく異
なった色に見えると推測されるのである。
【0018】そこで、本発明者は、画素密度100pp
i以上の表示デバイスを覆うディスプレイ部分のカバー
部品1について、透明窓部となる部分の最外面における
算術平均粗さ(Ra)が0.1μm未満であるように構
成することにより、歪み、色ムラ、ちらつきが生じにく
くした。カバー部品1の透明窓部となる部分の最外面に
おける算術平均粗さ(Ra)が0.1μm未満であれ
ば、上記最外面における微細凹凸6の凸部や凹部の大き
さが画素14及び赤色発光部7a、緑色発光部7b、青
色発光部7cに比べて十分に小さくなり、複数の凸部及
び凹部が一つの画素14及び赤色発光部7a、緑色発光
部7b、青色発光部7cに対応する(図1参照)。した
がって、凸部及び凹部における屈折の影響は画素14全
体では相殺され、カバー部品1を透して視認される画素
14の大きさは画素14間でほとんど差がない。また、
凸部及び凹部における屈折の影響は各色について発光部
全体では相殺され、表示デバイスにおける隣り合う画素
どうしの色が同色か近い色の場合には、カバー部品1を
透して視認される隣り合う画素14どうしの色も同じ色
か近い色となり色ムラが生じにくい。また、本発明で
は、上記のように歪みと色ムラが生じにくいのであるか
ら、当然、表示画像が動画の場合でも画像中の物体の移
動につれて該物体の歪みや色ムラが変化することがな
く、ちらつきも発生しない。
【0019】なお、表示デバイスの画素密度が100p
pi未満の場合、表示デバイスの表示画像自体の画質が
もともと低いために、従来構成のカバー部品を前面に配
置することにより歪み等現象が発生しても問題とはなら
ない。
【0020】透明基板に用いることができる樹脂として
は、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、AB
S樹脂、AS樹脂、AN樹脂などの汎用樹脂を挙げるこ
とができる。また、ポリフェニレンオキシド・ポリスチ
レン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール
系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート変性ポリフ
ェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、超高分子量ポリエチレン樹脂などの汎用エンジニア
リング樹脂や、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンサル
ファイド系樹脂、ポリフェニレンオキシド系樹脂、ポリ
アリレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミド
樹脂、液晶ポリエステル樹脂、ポリアリル系耐熱樹脂な
どのスーパーエンジニアリング樹脂を使用することもで
きる。
【0021】透明基板2の形状は、平板状のものであっ
ても、二次元あるいは三次元の曲面を有するものであっ
てもよい。
【0022】本発明で、算術平均粗さ(Ra)とは、JI
S B0601-1994に定義される、粗さ曲線からその中心線の
方向に測定長さlの部分を抜き取り、抜き取り部分の中
心線をx軸、縦倍率の方向をy軸とし、粗さ曲線をy=
f(x)で表したときの次式によって与えられる値をい
う。
【0023】
【数1】
【0024】算術平均粗さ(Ra)は、本発明のディス
プレイ部分のカバー部品において、歪み等現象を生じに
くい良好な最外面の状態を示す指標として重要であり、
算術平均粗さ(Ra)が0.1μm未満の範囲にある
と、ディスプレイ部分のカバー部品は歪み等現象を生じ
にくい。また、算術平均粗さ(Ra)が、0.05μm
未満の範囲にあると、最外面における微細凹凸6の凸部
や凹部の大きさが画素14及び赤色発光部7a、緑色発
光部7b、青色発光部7cに比べてさらに小さくなるた
め、歪み等現象がより生じにくい。
【0025】透明基板2の表面を最外面とし、その算術
平均粗さ(Ra)を前記数値範囲とするには、透明基板
2の射出成形に用いられる成形用金型の透明窓部に相当
する箇所のキャビティ面を、目的の前記算術平均粗さ
(Ra)にしておく。
【0026】また、本発明のディスプレイ部分のカバー
部品1は、予め成形された透明基板2の少なくとも透明
窓部となる部分の上に、必要に応じて透明被覆層8を単
層形成(図5参照)又は異種の透明被覆層を積層形成
(図示せず)してもよい。この場合、最外面の透明被覆
層の算術平均粗さ(Ra)が前記数値範囲となる。
【0027】透明被覆層としては、たとえば、ハードコ
ート層を形成してもよい。ハードコート層は、熱硬化型
樹脂や紫外線・電子線などの電離放射線硬化型樹脂など
を用いることができる。多用されているのはアクリルウ
レタン系などの紫外線硬化型樹脂である。
【0028】紫外線硬化型樹脂としては、紫外線硬化型
アクリルウレタン系樹脂、紫外線硬化型ポリエステルア
クリレート系樹脂、紫外線硬化型エポキシアクリレート
系樹脂などがあり、光重合開始剤と共に使用される。た
とえば、紫外線硬化型アクリルウレタン系樹脂は、ポリ
エステルポリオールにイソシアネートモノマーあるいは
プレポリマーを反応させ、得られた生成物に、水酸基を
有するアクリレート又はメタクリレート系のモノマーを
反応させることによって得られる。光重合開始剤として
は、ベンゾフェノン誘導体、アセトフェノン誘導体、ア
ントラキノン誘導体などを単独で、あるいは併用して用
いることができる。紫外線硬化型樹脂には、さらに皮膜
形成をよりよくさせるために熱可塑アクリル系樹脂など
を適宜選択配合してもよい。
【0029】ハードコート層の形成方法としては、グラ
ビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などの
コート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印
刷法がある。
【0030】また、必要に応じて透明被覆層として反射
防止層を設けてもよい。反射防止層の材質としては、A
、ZnO、MgFなどの金属化合物の蒸着
層や、SiO、MgFなどの低屈折率の金属化合物
とZnO、TiOなどの高屈折率の金属化合物とを
積層した蒸着層や、フッ素系ポリマーや酸化ケイ素ゲル
などからなる樹脂コーティング層などを用いることがで
きる。また、これらを組み合わせたものであってもよ
い。
【0031】反射防止層の製造方法としては、真空蒸着
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などが
ある。あるいは金属アルコラート、金属キレートなどの
有機金属化合物を浸積法あるいは印刷法、コーティング
法などにより透明基板上に塗布し、その後、光照射ある
いは乾燥により金属酸化物皮膜を形成して反射防止層を
得る方法もある。
【0032】反射防止層は、低屈折率層一層だけでもよ
いし、低屈折率と高屈折率層の複合層であってもよい。
複合層にすると反射防止性をより向上できる。複合層に
すると工数が増えるのを解消するため、ロールツーロー
ルによる連続コート方式で反射防止層を形成すれば、非
常に効率的である。
【0033】反射防止層の膜厚は、一般式n×d=λ/
4または一般式n×d=3λ/4(ただし、nは低屈折
率物質の屈折率、dは低屈折率物質の膜厚、λは低反射
中心波長をそれぞれ示す)を満たすように適宜選択する
とよい。通常、反射防止層の厚さは、0.01〜2μm
の範囲となる。
【0034】また、必要に応じて透明被覆層として防汚
層を設けてもよい。防汚層は、ディスプレイ部分のカバ
ー部品1の汚染を防ぐために最上層として設ける層であ
って、撥水性および撥油性を有する素材からなる層であ
る。防汚層としては、末端基にフッ素を有する界面活性
剤などを用いるとよい。防汚層を設けるには、コーティ
ング法、浸漬法、真空蒸着法などによるとよい。防汚層
の膜厚は、できる限り薄い方が好ましい。防汚層の厚さ
が大きいとディスプレイ部分のカバー部品の光透過率が
低くなるからである。
【0035】以上のように、予め成形された透明基板2
の少なくとも透明窓部となる部分の上に、透明被覆層を
単層形成又は異種の透明被覆層を積層形成する場合、各
層の形成は、最終的に最外面の透明被覆層の算術平均
さ(Ra)が0.1μm未満、より好ましくは0.05
μm未満となるように、上記した各種の形成手段におい
て形成条件を適宜設定して行なう。
【0036】また、本発明のディスプレイ部分のカバー
部品は、必要に応じて図5に示したように図柄層5を透
明基板の透明窓部となる部分以外に形成してもよい。図
柄層5は、ディスプレイ部分のカバー部品1を装飾する
ための層である。図柄層5と前記透明被覆層8とは、両
方とも設けてもよいし、いずれか一方のみを設けてもよ
い。
【0037】図柄層5は、通常は印刷層として形成す
る。印刷層の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリ
エステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、
アルキド樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な色の
顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを用
いるとよい。印刷層の形成方法としては、オフセット印
刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通常の
印刷法などを用いるとよい。印刷層は、通常は、透明窓
となる箇所を除くパターンに部分的に設ける。
【0038】また、図柄層5は、金属薄膜層からなるも
の、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせからな
るものでもよい。金属薄膜層は、図柄層5として金属光
沢を表現するためのものであり、真空蒸着法、スパッタ
リング法、イオンプレーティング法、鍍金法などで形成
する。表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、
ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウ
ム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合
金または化合物を使用する。金属薄膜層は、通常は、部
分的に形成する。また、金属薄膜層を設ける際に、他の
層との密着性を向上させるために、前アンカー層や後ア
ンカー層を設けてもよい。
【0039】図柄層5や透明被覆層を透明基板2の上に
設けるには、前記したように予め成形された透明基板1
に対して前記した各法にて形成する以外に、加飾シート
10を利用した成形同時加飾法を利用することもでき
る。成形同時加飾法には、加飾シート10として転写材
を用いた成形同時転写法や、加飾シート10としてイン
サート材を用いたインサート法がある。
【0040】成形同時転写法とは、基体シート11上
に、剥離層、図柄層5、接着層4などからなる転写層1
2を形成した転写材を金型13内に挟み込み、金型13
内に溶融樹脂を射出し、冷却して樹脂成形品を得るのと
同時に成形品表面に転写材を接着した後、基体シート1
1を剥離して、樹脂成形品表面に転写層12を転移して
装飾を行う方法である。
【0041】インサート法とは、基体シート11上に図
柄層5などが形成されたインサート材を金型13内に挟
み込み、金型13内に溶融樹脂を射出し、冷却して樹脂
成形品を得るのと同時に成形品表面にインサート材を接
着して装飾を行う方法である。
【0042】まず、転写材を利用する成形同時転写法に
ついて説明する。
【0043】転写材は、基体シート11上に、透明基板
の少なくとも透明窓部となる部分に形成された透明被覆
層8、または/および透明基板の透明窓部となる部分以
外に形成された図柄層5などからなる転写層12を設け
たものである。
【0044】基体シート11の材質としては、ポリプロ
ピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂などの樹脂シートなど、通常の転写材の基体
シートとして用いるものを使用することができる。
【0045】基体シート11からの転写層の剥離性がよ
い場合には、基体シート上に転写層を直接設ければよ
い。基体シートからの転写層の剥離性を改善するために
は、基体シート上に転写層を設ける前に、離型層を全面
的に形成してもよい。離型層は、転写後又は成形同時転
写後に基体シートを剥離した際に、基体シートとともに
転写層から剥離除去される。離型層の材質としては、メ
ラミン樹脂系離型剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素
樹脂系離型剤、セルロース誘導体系離型剤、尿素樹脂系
離型剤、ポリオレフィン樹脂系離型剤、パラフィン系離
型剤およびこれらの複合型離型剤などを用いることがで
きる。離型層の形成方法としては、ロールコート法、ス
プレーコート法などのコート法、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法などの印刷法がある。
【0046】上記基体シート表面、あるいは離型層を設
ける場合には離型処理面の表面を0.1μm未満、より
好ましくは0.05μm未満の算術平均粗さ(Ra)と
しておくことにより、成形同時転写後に基体シートを剥
離した際に、ディスプレイ部分のカバー部品1の最外面
を目的の前記算術平均粗さ(Ra)にすることができ
る。
【0047】上記転写材に使用される透明被覆層8およ
び図柄層5の材料および形成方法は、前記の予め成形さ
れた透明基板2上にこれらの層を形成する場合と同様で
ある。ただし、真空蒸着法、スパッタリング法、イオン
プレーティング法、鍍金法などによって形成される層を
剥離面に直接形成すると基体シート11を剥離できなく
なるので、これらの層は剥離面に直接形成しない。
【0048】また、転写層12の基体シート11との剥
離面に、剥離層を形成することもできる。剥離層は、基
体シート11から転写層12を容易に剥離させるための
層である。剥離層の材質としては、アクリル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース
系樹脂、ゴム系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル系樹脂などのほか、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂などの
コポリマーを用いるとよい。剥離層の形成方法として
は、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート
法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法
などの印刷法がある。
【0049】また、透明基板2の上に上記の各層を接着
するために接着層4を形成するとよい。接着層4として
は、透明基板2の素材に適した感熱性あるいは感圧性の
樹脂を適宜使用する。
【0050】たとえば、透明基板2の材質がアクリル系
樹脂の場合はアクリル系樹脂を用いるとよい。また、透
明基板2の材質がポリフェニレンオキシド・ポリスチレ
ン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系ブ
レンド樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるアク
リル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂な
どを使用すればよい。さらに、透明基板2の材質がポリ
プロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、
塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、
クマロンインデン樹脂が使用可能である。接着層4の形
成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、
コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法などの印刷法がある。また上記材質よりな
る接着性を持つシートをラミネート法などにより貼り合
せて接着層4とすることも可能である。転写層の構成
は、上記した態様に限定されるものではなく、たとえ
ば、図柄層の材質として透明基板との接着性に優れたも
のを使用する場合には、接着層を省略することができ
る。
【0051】次に、前記した転写材を用い、射出成形に
よる成形同時転写法を利用してディスプレイ部分のカバ
ー部品を得る方法について説明する(図6参照)。
【0052】成形用金型13としては、射出成形に用い
られるものを利用する。
【0053】まず、成形用金型13内に加飾シート10
である転写材を送り込む。その際、枚葉の転写材を1枚
づつ送り込んでもよいし、長尺の転写材必要部分を間欠
的に送り込んでもよい。長尺の転写材を使用する場合、
位置決め機構を有する送り装置を使用して、転写材の図
柄層と成形用金型との見当が一致するようにするとよ
い。また、転写材を間欠的に送り込む際に、転写材の位
置をセンサーで検出した後に転写材を可動型と固定型と
で固定するようにすれば、常に同じ位置で転写材を固定
することができ、図柄層の位置ずれが生じないので便利
である。
【0054】成形用金型13を閉じた後、ゲートから溶
融樹脂を金型内に射出充満させ、被転写物を形成するの
と同時にその面に転写材を接着させる。
【0055】被転写物である樹脂成形品を冷却した後、
成形用金型13を開いて樹脂成形品を取り出す。最後
に、転写材の基体シート11を剥離する。このようにし
て、転写層12のみを成形品に転移することができる
(図8参照)。
【0056】なお、上記構成の転写材を用い、予め成形
された透明基板に対して転写法を利用してディスプレイ
部分のカバー部品を容易に得ることもできる。
【0057】まず、透明基板表面に、転写材の接着層側
を密着させる。次に、シリコンラバーなどの耐熱ゴム状
弾性体を備えたロール転写機、アップダウン転写機など
の転写機を用い、温度80〜260℃程度、圧力490
〜1960Pa程度の条件に設定した耐熱ゴム状弾性体
を介して転写材の基体シート側から熱と圧力とを加え
る。こうすることにより、接着層が透明基板表面に接着
する。
【0058】最後に、冷却後に基体シートを剥がすと、
基体シートと転写層との境界面で剥離が起こり、転写が
完了する。また、基体シート上に離型層を設けた場合
は、基体シートを剥がすと、離型層と転写層との境界面
で剥離が起こり、転写が完了する。このようにしてディ
スプレイ部分のカバー部品を得ることができる。
【0059】次に、インサート材を利用したインサート
法について説明する。
【0060】インサート材は、基体シート11上に図柄
層5、透明被覆層8、接着層4などを設けたものであ
る。基体シート11としては、転写材の場合と同様のも
のを用いるとよい。また、図柄層5、透明被覆層8、接
着層4は、転写材の場合と同様にして形成するとよい。
なお、インサート法の場合は基体シート11を剥離除去
しないので、基体シート11の一方の面に図柄層5、透
明被覆層8を形成し、他方の面に接着層4を形成した
り、基体シート11の一方の面に透明被覆層8を形成
し、他方の面に図柄層5、接着層4を形成したりするこ
とができる。
【0061】次に、インサート材の使用方法について説
明する。
【0062】成形用金型としては、射出成形に用いられ
るものを利用するが、インサート法の場合は基体シート
11を剥離除去しないので、射出成形時に基体シート1
1が軟化して基体シート11にキャビティ面の表面粗さ
が写しとられる場合には、金型の透明窓部に相当する箇
所のキャビティ面の算術平均粗さ(Ra)を0.1μm
未満、より好ましくは0.05μm未満にしておくこと
で、目的の算術平均粗さ(Ra)の最外面を有するカバ
ー部品1を得ることができる。この場合、上記粗さに設
定したキャビティ面の表面が射出成形時に基体シート1
1に写しとられるので、使用されるインサート材として
は算術平均粗さ(Ra)が0.1μm以上であっても構
わない。
【0063】また、射出成形時に基体シート11が軟化
せず、基体シート11にキャビティ面の表面粗さが写し
とられない場合には、インサート材として、カバー部品
1の最外面となる面の算術平均粗さ(Ra)が0.1μ
m未満、より好ましくは0.05μm未満となるものを
用いる必要がある。
【0064】なお、加飾シート10であるインサート材
を、金型13間に配置し、クランプなどの手段で固定す
る。成形形状が深絞りである場合、熱源によりインサー
ト材を加熱軟化させるとともにキャビティ型側から真空
吸引してキャビティ型の表面に密着させてもよい。金型
13を型締めし、溶融樹脂を射出する。型開きすれば、
インサート材と成形樹脂とが一体化した成形品を得るこ
とができる(図6参照)。
【0065】また、次のようにしてインサート成形をす
ることができる。まず、インサート材を、深絞りのため
の凹部を有する予備成形型にクランプなどの手段で固定
し、次に、熱源によりインサート材を加熱軟化させると
ともに真空吸引して予備成形型の表面に密着させる。次
いで真空吸引を解除し、予備成形型からインサート材を
取り出す。このようにして、深絞り加工したインサート
材を得ることができる。次いで、予備成形したインサー
ト材を、金型13間に配置し、クランプなどの手段で固
定する。次に、金型13を型締めし、溶融樹脂を射出
し、型開きすれば、インサート材と成形樹脂とを一体化
することができる。
【0066】
【実施例】(実施例1) 算術平均粗さ(Ra)が0.
05μmであるポリエステル樹脂フィルムを基体シート
として成形し、その片面にPMMA樹脂からなる剥離層
をグラビアコート法により形成し、その上に接着性イン
キを用いて図柄層をグラビア印刷法により形成して転写
材を得、加飾シートとした。なお、実施例において、算
術平均粗さ(Ra)は、株式会社東京精密製サーフコム
570Aにて測定した。
【0067】加飾シートの基体シート側がキャビティ面
に接するように加飾シートを携帯電話のディスプレイ部
分のカバー部品を成形する成形用金型内に載置し、その
後溶融したアクリル樹脂を金型内に射出し、透明基板の
成形と同時に透明基板と加飾シートを一体化し、次いで
金型内から成形品を取り出して基体シートを剥離し、透
明基板の透明窓部となる部分の周囲に文字や絵柄からな
る図柄層を有した携帯電話のディスプレイ部分のカバー
部品を得た。
【0068】このようにして得た携帯電話のディスプレ
イ部分のカバー部品は、透明窓部となる部分の最外面に
基体シートの表面状態が写しとられるため、最外面の算
平均粗さ(Ra)が0.05μmであった。このカバ
ー部品を画素密度が117ppiの高精細TFT液晶パネ
ルを搭載したノートパソコン(シャープ株式会社製「PC
-RJ950R」)のディスプレイ表面に重ねて表示画像を見
たところ、歪み等現象が生じにくいものであった。
【0069】(実施例2) 算術平均粗さ(Ra)が
0.02μmであるポリエステル樹脂フィルムを基体シ
ートととして成形し、その一方の面にポリエステル樹脂
系の着色インキを用いてグラビア印刷法により図柄層を
形成し、その上に接着性インキを用いてグラビアコート
法により接着層を形成してインサート材を得、加飾シー
トとした。
【0070】実施例1と同様の金型内に、上記の加飾シ
ートを基体シートと金型のキャビティ形成面とが接する
ように配置した後、加飾シートの接着層側よりアクリル
樹脂を射出して、加飾シートと透明基板とが成形と同時
に一体となったディスプレイ部分のカバー部品を得た。
【0071】このようにして得た携帯電話のディスプレ
イ部分のカバー部品は、加飾シートの基体シートの表面
状態が維持されており、透明窓部となる部分の最外面に
おける算術平均粗さ(Ra)が0.02μmであった。
これを実施例1と同様に前記ノートパソコンのディスプ
レイ表面に重ねて表示画像を見たところ、実施例1より
もさらに歪み等現象が生じにくいものであった。
【0072】(比較例1) 基体シートとして算術平均
粗さ(Ra)が0.2μmであるものを用いたほかは実
施例1と同様にしてディスプレイ部分のカバー部品を得
た。
【0073】このようにして得た携帯電話のディスプレ
イ部分のカバー部品は、透明窓部となる部分の最外面に
おける算術平均粗さ(Ra)が0.2μmであり、これ
を実施例1と同様に前記ノートパソコンのディスプレイ
表面に重ねて表示画像を見たところ、歪み等現象が生じ
た。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成を採るの
で、以下のような効果を奏する。
【0075】本発明のディスプレイ部分のカバー部品
は、画素密度100ppi以上の表示デバイスを覆う少
なくとも透明基板より構成されるカバー部品であって、
透明窓部となる部分の最外面における算術平均粗さ(R
a)が0.1μm未満であるように構成したので、上記
最外面における微細凹凸の凸部や凹部の大きさが表示デ
バイスの画素及び赤、緑、青色の各発光部に比べて十分
に小さくなり、複数の凸部及び凹部が一つの画素及び各
発光部に対応する。したがって、凸部及び凹部における
屈折の影響は画素全体および発光部全体では相殺される
ため、歪みや色ムラ、ちらつきが発生しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において画像の歪み等の現象が防止され
る原理を説明する模式図である。
【図2】ディスプレイ部分のカバー部品の一実施例を示
す平面図である。
【図3】透明基板上に接着した転写材の基体を剥離する
状態を示す要部拡大断面図である。
【図4】従来技術において画像の歪み等現象が発生する
原理を説明する模式図である。
【図5】ディスプレイ部分のカバー部品の一実施例を示
す要部拡大断面図である。
【図6】ディスプレイ部分のカバー部品を得る方法の一
工程を示す断面図である。
【図7】ディスプレイ部分のカバー部品を得るために用
いる加飾シートの一実施例を示す断面図である。
【図8】ディスプレイ部分のカバー部品の一実施例を示
す要部拡大断面図である。
【図9】ディスプレイ部分のカバー部品の一実施例を示
す要部拡大断面図である。
【符号の説明】 1 カバー部品 1a 透明窓部 2 透明基板 3 光 4 接着層 5 図柄層 6 微細凹凸 7 液晶パネル 7a 赤色発光部 7b 緑色発光部 7c 青色発光部 8 透明被覆層 9 インサート材 10 加飾シート 11 基体シート 12 転写層 13 金型 14 画素

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素密度100ppi以上の表示デバイ
    スを覆う少なくとも透明基板より構成されるカバー部品
    であって、透明窓部となる部分の最外面における算術表
    面粗さ(Ra)が0.1μm未満であることを特徴とす
    るディスプレイ部分のカバー部品。
  2. 【請求項2】 透明基板の少なくとも透明窓部となる部
    分の上に、透明被覆層が形成されたものである請求項1
    記載のディスプレイ部分のカバー部品。
  3. 【請求項3】 透明基板の透明窓部となる部分以外に図
    柄層が形成されたものである請求項1又は請求項2のい
    ずれかに記載のディスプレイ部分のカバー部品。
  4. 【請求項4】 透明窓部となる部分の最外面における算
    術表面粗さ(Ra)が0.05μm未満である請求項1
    〜3のいずかに記載のディスプレイ部分のカバー部品。
JP2001188033A 2001-06-21 2001-06-21 ディスプレイ部分のカバー部品 Pending JP2003005657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001188033A JP2003005657A (ja) 2001-06-21 2001-06-21 ディスプレイ部分のカバー部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001188033A JP2003005657A (ja) 2001-06-21 2001-06-21 ディスプレイ部分のカバー部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003005657A true JP2003005657A (ja) 2003-01-08

Family

ID=19027222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001188033A Pending JP2003005657A (ja) 2001-06-21 2001-06-21 ディスプレイ部分のカバー部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003005657A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1698965A1 (en) * 2003-12-26 2006-09-06 Nissha Printing Co., Ltd. Electronic apparatus with protection panel, protection panel, and method of producing protection panel
JP4968755B1 (ja) * 2012-01-17 2012-07-04 サン工業株式会社 ディスプレイ保護板製造方法
JP2018197183A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 Agc株式会社 ガラス物品、および表示装置
JP2020003821A (ja) * 2019-09-26 2020-01-09 Agc株式会社 印刷層付き板およびこれを用いた表示装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08187997A (ja) * 1995-01-12 1996-07-23 Dainippon Printing Co Ltd 転写シート及びこれを使用して形成した防眩性ディスプレイケース
JPH11287902A (ja) * 1998-03-31 1999-10-19 Tomoegawa Paper Co Ltd 反射防止材料及びそれを用いた偏光フィルム
JP2000193804A (ja) * 1998-12-25 2000-07-14 Tomoegawa Paper Co Ltd 防眩材料及びそれを用いた偏光フィルム
JP2000314875A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Sumitomo Chem Co Ltd 液晶表示装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08187997A (ja) * 1995-01-12 1996-07-23 Dainippon Printing Co Ltd 転写シート及びこれを使用して形成した防眩性ディスプレイケース
JPH11287902A (ja) * 1998-03-31 1999-10-19 Tomoegawa Paper Co Ltd 反射防止材料及びそれを用いた偏光フィルム
JP2000193804A (ja) * 1998-12-25 2000-07-14 Tomoegawa Paper Co Ltd 防眩材料及びそれを用いた偏光フィルム
JP2000314875A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Sumitomo Chem Co Ltd 液晶表示装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1698965A1 (en) * 2003-12-26 2006-09-06 Nissha Printing Co., Ltd. Electronic apparatus with protection panel, protection panel, and method of producing protection panel
EP1698965A4 (en) * 2003-12-26 2010-06-09 Nissha Printing ELECTRONIC DEVICE WITH PROTECTION PANEL, PROTECTION PANEL AND MANUFACTURING PROCESS FOR A PROTECTION PANEL
JP4968755B1 (ja) * 2012-01-17 2012-07-04 サン工業株式会社 ディスプレイ保護板製造方法
KR101184295B1 (ko) 2012-01-17 2012-09-21 산 고교 가부시키가이샤 디스플레이 보호판 제조 방법
JP2018197183A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 Agc株式会社 ガラス物品、および表示装置
JP2020003821A (ja) * 2019-09-26 2020-01-09 Agc株式会社 印刷層付き板およびこれを用いた表示装置
JP7003980B2 (ja) 2019-09-26 2022-01-21 Agc株式会社 印刷層付き板およびこれを用いた表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100846269B1 (ko) 반사방지성형품과 그 제조방법, 반사방지성형품용 금형 및전사재
JP4021925B2 (ja) 電子機器表示窓の保護パネル及び保護パネルの製造方法
JP4768436B2 (ja) 加飾成形体、押釦スイッチ用キートップ及び押釦スイッチ用キーシート
WO2021136273A1 (zh) 壳体组件、壳体组件的制备方法及电子设备
CN101137486A (zh) 电子设备用壳体的制造方法
JP2002189107A (ja) 反射防止部材
JP2003255847A (ja) 両面粘着シート及びカバーウインドウ
JP2016508084A (ja) 立体効果を持つ印刷加飾フィルム及びその加飾製品
JP3571021B2 (ja) 反射防止成形品とその製造方法、反射防止成形品用金型
JP2006255894A (ja) ヘアライン調加飾シート
JP2002040208A (ja) 反射防止カバー部品とその製造方法
JP2003005657A (ja) ディスプレイ部分のカバー部品
JP3736840B2 (ja) 反射防止転写材
JP4683392B2 (ja) 透明カバー部品用転写シート及び透明カバー部品
JP3457620B2 (ja) 反射防止部材とその製造方法
JP2002207104A (ja) 反射防止部材とその製造方法、反射防止転写材
JP4279890B2 (ja) 電子機器表示窓の保護パネル及び保護パネルの製造方法
KR102102751B1 (ko) 장식필름
JP4801507B2 (ja) カバーパーツの成形同時絵付け金型
JP2002307639A (ja) 成形用印刷シート及び押釦スイッチ用キートップ部材
JP4611489B2 (ja) 反射防止成形品の製造方法
JP3637298B2 (ja) 加飾シート、加飾成形品とその製造方法
JP2001330704A (ja) 反射防止成形品とその製造方法
JP4246309B2 (ja) 照光性絵付シートと照光性絵付成形品の製造方法
JP4964276B2 (ja) 装飾体、装飾体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040622

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041019