WO2001069334A1

WO2001069334A1 - Serveur de commande, terminal de commande, systeme de commande et support d'enregistrement contenant un programme de communication de commande

Info

Publication number: WO2001069334A1
Application number: PCT/JP2001/002079
Authority: WO
Inventors: Kentaro Kegoya; Minoru Yoshida; Shunu Tanigawa; Satoshi Kato; Nobuhiro Yagi; Masao Saito; Masaaki Yamada
Original assignee: Digital Electronics Corporation
Priority date: 2000-03-17
Filing date: 2001-03-15
Publication date: 2001-09-20
Also published as: DE60139431D1; CN1607481A; CN1206578C; KR20020086926A; AU2001241163A1; EP1752843A2; US20060179120A1; EP1280027A4; KR100625604B1; KR100706650B1; TW539990B; CN1307495C; EP1758002A1; KR20060096124A; DE60137921D1; CN1418332A; EP1280027A1; WO2001069334A8; US7970941B2; CN1306351C

Description

明細書制御用サーバ装置、制御用端末装置、制御システムおよび制御用通信プ口グラムが記録された記録媒体技術分野

本発明は、プログラマプル表示器を有する制御システムで使用され、新たな表示画面を作画することなく、遠隔地でプログラマブル表示器の表示内容を確認/制御するための制御用サーバ装置および制御用端末装置これらを備えた制御システムならびにこの制御システムで用いられる制御用通信プログラムに関するものである。背景技術

従来、プログラマブルロジックコントローラ（以下、 P L C 略称する）等と呼ばれる産業用制御装置は、シーケンス制御をはじめとする各種制御を実現するために、ベルトコンベア一式の自動組付機等、種々の夕一ゲットシステムを制御する制御装置として、広く使用されている。さらに、近年では、ターゲットシステムの複雑化に伴って、複数台の P L Cを互いに連携させて使用することも行われている。

また、各 P L Cからのデータの表示、あるいは P L Cへの制御指示は P L Cの近傍等に配される表示装置で行われる _& 表示装置としては、 P' L Cへの制御指示を行うための制御盤、 P L Cの稼働状況を示す表示灯等に代わって、近年では、 H M I (Human Machi ne I nterface) 機器としてのプログラマブル表示器が普及している。その他、例えば、これらの表示装置から離れた場所に設置した制御用ホストコンピュータでも、表示または操作できるように制御システムを構築することもある。

具体的には、例えば、図 4 4 に示すように、従来の制御システム 5 0 1では、 P L C 5 0 3が制御の中心として位置付けられている。各 P L C 5 0 3には、ターゲットシステム 5 0 2の制御対象機器 5 2 1 aゃセンサ 5 2 1 b と、表示および制御指示を行うプログラマブル表示器 5 0 5 とが接続されている。さらに、当該 F L C 5 0 3 には、他の P L C 5 0 3や制御用ホストコンピュータ 5 0 7がシリァルケ一プル 5 0 4 を介して接続されている。 P L C 5 0 3 と制御用ホス卜コンピュータ 5 0 7 との間や各 P L C 5 0 3間における制御デ一夕の受け渡しは、 P L C 5 0 3の通信機能を利用して行われている。 .

この構成では、制御用ホストコピュ一タ 5 0 7の表示処理部 5 7 1 は、 P L C 5 0 3 と通信して、夕一ゲットシステム 5 0 2の状態を示すデータを受け取り、状態に応じて画面表示すると共に、使用者の入力に応じて、 P L C 5 0 3へ制御データを送出する。タ一ゲットシステム 5 0 2は、この制御データに基づいて制御される。同様に、プログラマブル表示器 5 0 5は、 P L C 5 0 3 と通信しながら、ターゲットシステム 5 0 2の状態を表示/制御する。

しかしながら、上記の構成では、プログラマブル表示器 5 0 5用の画面とは別に、制御用ホストコンピュータ 5 0 7の表示処理部 5 7 1用の画面を作成する必要がある。このため、作画の手間がかかるだけではなく、プログラマブル表示器 5 0 5に表示されている画面を制御用ホストコンビュ一夕 5 0 7で確認できないという問題を生じる。

具体的には、プログラマブル表示器 5 0 5は、画面データに基づいて表示/制御を行う。画面データは、ベース画面上の領域を特定する位置情報と、その領域への表示や入力に対応するデバイスのァドレスとの対応関係を示す情報を単位として、それらの情報の組み合わせによって構成されている。この画面データは、制御用ホストコンピュ一夕 5 0 7の作画処理部 5 7 2で作成された後、各プログラマブル表示器 5 0 5に配信される。

また、上記の制御システム 5 0 1 は、基本的に閉じたシステムであり、遠隔地からプログラマブル表示器の画面等の制御システムの状態を見ることができない。遠隔地からィンタ一ネットを介して制御装置等の状態を閲覧する技術は、例えば、米国特許番号 5 ， 8 0 5 , 4 4 2号（特許付与日 1 9 9 8年 9月 8 日）、国際特許公開公報 W O 9 9 / 1 3 3 8 8 号（ 1 9 9 9年 3月 1 8 日公開）および国際特許公開公報 W O 9 9 / 1 3 4 1 8号 ·（ 1 9 9 9年 3月 1 8日公開）に開示されている。しかし、この特許の技術でも、上記の問題を解決することはできない。

—方、制御用ホストコンピュ一夕 5 0 7は、プログラマブル表示器 5

0 5 と用途や設置場所が異なつているため、 C P Uやメモリマップ等のハ一ドウヱァ構成と、ォペレ一ティングシステム等のソフトゥヱァ構成との双方が互いに異なっている。従って、表示処理部 5 7 1 は、プログラマブル表示器 5 0 5の画面デ一夕に基づいて表示/制御することができず、専用の表示画面を作成している。また、プログラマブル表示器 5 0 5の表示内容を確認するためには、プログラマブル表示器 5 0 5の設置場所に出向く必要がある。

P L C 5 0 3の前記の動作は、制御プログラムで規定されている。このため、例えば、 P L C 5 0 3の動作開始前や、不具合を修正する際には、制御用ホストコンピュータ 5 0 7にインストールされた制御プログラム作成ソフト等によって、新たな制御プログラムが作成（修正）される。その制御プログラムは、シリァルケ一ブル 5 0 4 を介して F L C 5 0 3 に伝送される。

上記の制御システム 5 0 1 では、制御プログラムの作成者は、制御プ口グラムの更新時に、 F L C 5 0 3に接続された制御用ホストコンピュ —タ 5 0 7 を操作するため、制御用ホストコンビュ一ダ 5 0 7や P L C 5 0 3の近傍に赴く必要がある。このため、プログラム更新作業に手間がかかるという問題を生じる。

また、 P L C 5 0 3は、シーケンサから発達してきた経緯から、多くの場合、製造会社每、あるいは同一製造会社であっても機種毎に、デー夕通信に使用する通信プロトコルが異なっている。さらに、これらの P ' L C 5 0 3では、多くの場合、機種每に、 C F Uゃァドレスマツプ等も異なっているため、制御プログラムを機種每に作成する必要がある。従つて、制御プログラムを作成（修正）するために、それぞれの機種毎に対応した制御プログラム作成ソフトが必要となる。

—方、各制御プログラム作成ソフトは、図 4 4 に示すように、シリアルケーブル 5 0 4 を介して、直接 P L C 5 0 3 に制御プログラムを出力するため、違隔地から P L C 5 0 3の制御プログラムを更新できないものが多い。ところが、遠隔地から制御プログラムを更新可能な制御プ口グラム作成ソフトを新たに作成しようとすると非常に手間がかかる。具体的には、制御プ口'グラム作成ソフトは、個別のアプリケ一ションパッケージとして販売されていることが多いことから、制御プログラム作成ソフトは、通常、アプリケーションパッケージの販売元に依頼される。また、制御プログラム作成ソフトでは、例えば、ラダ一図等から制御プログラムを作成するため、比較的複雑な処理が行われている。この結果、アプリケーションパッケージとは別に、新たに作成することは多くの手間がかかる。加えて、制御プログラムは、 P L Cの機種毎に異なつているので、各機種每に制御プログラム作成ソフトを修正/新規作成する必要がある。従って、制御プログラム作成ソフトの修正/新規作成は- いずれも現実的ではない。発明の開示

本発明の目的は、新たな表示画面を作画することなく、プログラマブル表示器から離れた場所より、プログラマブル表示器の表示内容を確認可能な制御システムを実現することにある。また、本発明の他の目的は- 従来の制御プログラム作成手段を流用して、遠隔地から制御ュニッ卜の制御プログラムを更新可能な制御用端末装置を実現することにある。

( 1 ) 本発明の制御用サーバ装置は、上記の目的を達成するために、プログラマブル表示器に接続され、このプログラマブル表示器の画面を示すデータを受け取る表示器側通信手段と、受け取ったデータを、端末装置が表示可能な形式に変換する変換手段と、ネットワークを介して上記端末装置と通信して、上記変換手段によつて形式変換されたデータを送信する端末側通信手段とを含んでいる。 ·

上記の構成において、表示器側通信手段がプログラマブル表示器からデ一タを受け取ると、変換手段は端末装置が表示可能な形式に変換し、端末側通信手段は形式変換したデータをィンタ一ネット等のネットヮ一クを介して端末装置に送信する。ここで、制御用サーバ装置の表示器側通信手段は、デバイスを制御する制御装置を介さず、プログラマブル表示器に直接接続されている。従って、プログラマブル表示器と制御用サーバ装置とが制御装置を介して接続されている場合とは異なり、プログラマブル表示器の画面を示すデータが送信されているにも拘らず、制御装置の通信量が増加することがなく、制御装置に負担をかけない。

上記の制御用サーバ装置は、画面上の領域への表示に対応するデバイスのァドレスど画面上の領域との対応関係を示す処理指示語を組み合わせて構成される画面データに基づいて、各アドレスの内容を取得し、その内容に応じて、画面上の領域にデバイスの状態を表示するプログラマブル表示器を有する制御システムで使用され、さらに、端末装置と通信可能な端末側通信手段と、上記端末側通信手段へアドレスの内容を問い合わせる動作、および応答に基づいてデバイスの状態を上記端末装置の画面領域のうち画面デ一タが示す画面領域に対応する領域へ表示する動作とを行うプログラムを生成するように上記画面デ一タを変換する変換手段とを含み、上記端末側通信手段が、上記変換手段が生成したプログラムを上記端末装置へ送信すると共に、上記プログラムが問い合わせるァドレスの内容を取得し、上記端末装置へ送信することが好ましい。上記の構成において、制御用サーバ装置の端末側通信手段は、変換手段が画面データから生成したプログラムを端末装置へ送信する。一方、端末装置の翻訳手段は、当該プログラムに基づいて、上記端末側通信手段へアドレスの内容を問い合わせ、端末側通信手段が当該ァドレスの内容を取得して、上記端末装置へ送信すると、応答に基づいてデバイスの状態を上記端末装置の画面領域のうち、画面データが示す画面領域に対応する領域へ表示する。この結果、端末装置は、端末側通信手段と通信可能であれば、例えば、インターネットを介して遠隔地からァクセスする場合であつても、何ら支障なく、プログラマブル表示器の表示画面と同一内容の画面を表示できる。また、上記動作を行うプログラムが制御用サーバ装置から配信されるので、端末装置に、予め表示用プログラムをィンストールしておく必要がなく、インストールの手間や費用を削減できる。

加えて、変換手段が画面データからプログラムを作成するので、端末装置用の画面を作画する必要がなく、画面作成の手間を大幅に削減できる。また、特別に遠隔地用の画面データを作成しなければ、遠隔地用の画面とプログラマブル表示器の画面とが常時同一に保たれるので、双方用の画面デ一タを別々に作成し、常時同一になるように管理する場合に比べて、管理の手間を大幅に削減できる。

この制御用サーバ装置は、上記プログラマブル表示器が、デバイスを制御する制御装置に固有の専用プロトコルで制御装置と通信する専用プロトコル通信手段、上記制御装置に拘らず予め定められた共通のプロトコルで通信する共通プロトコル通信手段、および上記雨プロコルを相互変'換して、専用プロトコルによる通信と共通プロトコルによる通信とを中継する中継手段を有し、上記端末側通信手段が、上記デバイスのァドレスが制御装置の制御するデバイスを示している場合、当該制御装置が接続されているプログラマブル表示器へ上記共通プロトコルで上記ァドレス内容の問い合わせを送信すると共に、上記共通プロトコルによる、当該プログラマブル表示器からの応答に基づいて、上記アドレスの内容を取得する。

上記の構成では、プログラマブル表示器が、専用プロトコルでの通信と共通プロトコルでの通信とを中継する。この結果、端末装置が採用する専用プロトコルに拘らず、端末側通信手段は、共通プロトコルで制御装置が接続されているプログラマブル表示器と通信するだけで、デバィスのアドレス内容を取得できる。従って、各制御装置に固有の専用プロトコルで通信する場合に比べて、端末側通信手段を作成する際の手間を削減できる。

本発明の他の制御用サーバ装置は、画面上の領域への表示に対応するデバイスのアドレス、画面上の領域への入力に対応するデバイスのアドレス、および画面上の領域の対応関係を示す処理指示語を組み合わせて構成される画面データに基づいて、画面上の領域への入力に応じ、当該領域に対応するァドレスの内容を変更するプログラマブル表示器を有する制御システムで使用され、さらに、端末装置と通信可能な端末側通信手段と、上記端末装置の画面領域のうち画面データが示す画面領域に対応する領域への入力に応じて上記端末側通信手段ヘアドレスの内容変更を指示する動作を行うプログラムを、上記画面データを変換して生成する変換手段とを含み、上記端末側通信手段が、上記変換手段が生成したプログラムを上記端末装置へ送信すると共に、上記プログラムの内容変更指示に基づいて指示されたァドレスの内容を変更することが好ましい < 上記構成でも、前述の制御用サーバ装置と同様に、制御用サーバ装置の端末側通信手段は、変換手段が画面データから生成したプログラムを端末装置へ送信する。一方、端末装置の翻訳手段は、当該プログラムに基づいて、上記端末側通信手段へアドレス内容の変更指示を送出し、端末側通信手段が当該ァドレスの内容を変更する。

この結果、端末装置は、端末側通信手段と通信可能であれば、例えば. インターネットを介して遠隔地からァクセスする場合であつても、何ら支障なく、プログラマブル表示器の表示画面と同一内容の画面でデバイスを制御できる。加えて、変換手段が画面デ一夕からプログラムを作成し、端末装置に実行させるので、前述のように、画面作成の手間と管理の手間を削減できると共に、インストールの手間や費用を削減できる。

また、上記の制御用サーバ.装置は、上記制御システムで使用される制御用サーバ装置と、上記端末側通信手段が、上記デバィスのァドレスが制御装置の制御するデバイスを示している場合、上記'共通プロトコルで. 当該制御装置が接続されているプログラマブル表示器へ、上記ァドレス内容の変更指示を送信することが異なっている。

それゆえ、端末装置が採用する専用プロトコルに拘らず、端末側通信手段は、共通プロトコルで、制御装置が接続されているプログラマブル表示器と通信するだけで、デバイスのアドレス内容を変更できる。この結果、各制御装置に固有の専用プロトコルで通信する場合に比べて、端末側通信手段を作成する際の手間を削減できる。

また、上記の各制御用サーバ装置において、上記端末側通信手段は、インターネットを介して上記端末装置と通信することが好ましい。これにより、回線交換方式の公衆電話回線で通信する場合のように、端末装置との距離に応じた通信費用を必要としない。また、制御システムのサポート要員は、インターネットに接続可能な場所から端末装置を操作することで、プログラマブル表示器と同様に表示/制御できる。この結果. 制御システムのサボ一ト要員を制御用サーバ装置近傍に配することなく . 制御システムをメンテナンスできる。

本発明の制御システムは、上記専用プロトコル通信手段、上記共通プ口トコル通信手段、および上記中継手段を有する上記プログラマブル表示器と、このプログラマブル表示器に接続され、当該プログラマブル表示器の画面を示すデ一タを受け取る表示器側通信手段、受け取ったデータを端末装置が表示可能な形式に変換する変換手段、およびネットヮークを介して上記端末装置と通信して上記変換手段が形式変換したデー夕を送信する端末側通信手段を有する制御用サーバ装置とを含んでいる。上記の構成では、前述の制御用サーバ装置と同様に、プログラマブル表示器が専用プロ卜コルと共通プロトコルとを変換しているので、制御用サーバ装置は、端末装置が採用する専用プロトコルに拘らず、共通プロトコルで通信すればよい。この結果、新たな制御装置を制御システムに加入さぜる際の手間を削減できる。また、制御用サーバ装置がプログラマブル表示器の画面を示すデータを受け取り、形式変換して端末装置に送信するので、制御装置に負担をかけることなく、遠隔地の端末装置で、プログラマブル表示器の表示画面と同一内容の画面を表示できる。

( 2 ) 本発明の制御用端末装置は、上記の目的を達成するために、制御プログラムに従って制御対象を制御する制御ュニッ卜と、上記制御ュニットとシリアルインタ一フヱ一スを介して通信して、当該制御ュニットの制御状態を表示または制御する制御用表示装置とを有するローカル制御システムに広域ネットヮ一クを介して接続可能な広域ネットワーク通信手段、ならびに制御プログラムの転送先となる制御ユニットが設けられた口一カル制御システムを予め設定すると共に、制御プログラム作成手段がシリアルポートへ出力する制御プログラムをシリアルポートの代わりに受け取り、制御プログラムと転送先の制御ュニットとを示す指示データを当該ローカル制御システムへ送信して、制御プログラムの更新を指示するように、上記広域ネットワーク通信手段へ指示するシリアルポ一ト模擬手段とを含んでいる。

上記の構成において、制御プログラム作成手段がシリァルポ一トへ制御プログラムを出力しょうとすると、シリアルポート模擬手段がシリァルポ一トの代わりに制御プログラムを受け取り、予め設定されたロー力ル制御システムへ、転送先の制御ュニットと制御プログラムとを示す指示データを送出するように、上記広域通信手段へ指示する。一方、ロー力ル制御システムは、例えば、インターネット等の広域ネットワークを介して指示データを受け取ると、当該指示デ一夕で特定される制御ュニットの制御プログラムを、指示データが示す制御データで更新する。

本発明の制御システムは、上記制御用端末装置と、制御用ユニットおよび制御用表示装置を含むロー力ル制御システムとを含む制御システムであり、上記制御用表示装置が、上記シリアルインタ一フヱースを介して上記制御ュニットの機種に専用のプロトコルで通信して当該制御ュニットの制御状態を表示または制御する専用プロトコル通信手段、上記機種に独立して予め定められた共通のプロトコルにて、上記シリアルイン夕一フヱースとは別のネットワークと通信する共通プロトコル通信手段. および上記共通および専用プロトコル通信手段の通信を中継する中継手段を有し、上記ローカル制御システムが、上記広域ネットワークを介して、上記広域ネットワーク通信手段から受け取った指示データに基づいて、送信先の制御ュニットが接続された制御用表示装置を特定すると共に、当該制御用表示装置へ上記共通プロトコルで上記ネットワークを介して制御プログラムの更新を指示する表示装置特定手段を有している。上記の構成において、制御用端末装置が指示データを送信すると、口 —カル制御システムの表示装置特定手段が、指示データに基づいて、送信先の制御ュニッ卜が接続された制御用表示装置を特定し、共通プロトコルにて、当該制御用表示装置に制御プログラ Λの更新を指示する。一方、制御用表示装置において、共通プロトコル通信手段が受け取った制御プログラムの更新指示は、中継手段で中継され、専用プロトコル通信手段、およびシリアルイン夕一フヱースを介して制御ュニットに伝えられる。これにより、制御ュニットの制御プログラムが更新される。

上記構成では、ローカル制御システムに必須であり、しかも、表示/ 制御時に使用者とやり取りするため、制御ュニットに比べて演算能力や通信能力に余裕のある制御用表示装置が、制御ュニッ卜に固有の専用プ口トコルでの通信と、共通プロトコルでの通信とを中継する。これにより、互いに異なる機種の制御ュニットを、ローカル制御システムに混在する場合や、新たな機種の制御ュニットがローカル制御システムに追加される場合であっても、表示装置特定手段は、送信先の制御ュニットの機種に拘らず、常に共通プロトコルで制御プログラムの更新を指示すればよい。従って、表示装置特定手段を製造する際の手間を削減できる。

( 3 ) 本発明の制御システムは、上記の目的を達成するために、デバィスの状態を予め作成された表示用画面に表示すると共に、該デバイスへの制御指示を上記表示用画面を介して与える制御用表示装置から上記表示用画面のデ一夕である画面デ一夕および上記デバィスの状態を示すデ一夕であるデバイスデータを取得する取得手段と、取得された上記画面データおよび上記デバィスデ一タに基づいて、端末装置の表示面上に上記表示用画面を表示させるための端末用データを生成する生成手段と上記端末用デ一夕を上記端末装置に送信するようにネットワークを介して上記端末装置と通信する通信手段とを含んでいる。

上記の構成では、取得手段によって画面データおょぴデバイスデータが取得されると、これらのデータに基づいて、生成手段によって端末用データが生成される。この端末データは、通信手段によってネットヮ一クを通じて端末装置に送信される。これにより、端末装置では、画面デ一夕おょぴデバイスデ一夕による表示用画面が表示される。'

' · 本発明の他の制御システムは、上記の目的を達成するために、上記制御用表示装置が、上記表示用画面のデータである画面データを記憶する記憶手段、および端末装置からの要求に応じて上記記憶手段に記憶された上記画面データを送信する送信手段を有しており、この制御システムは、さらに、上記デバイスの状態を示すデータであるデバイスデ一夕を上記制御用表示装置から取得すると共に、ネットワークを介して上記端末装置と通信可能である通信手段と、送信された上記画面データに対応する上記デバィスデータを上記通信手段に問い合わせる動作と、問い合わせへの応答に応じて上記端末装置で上記表示用画面を表示する動作とを上記端末装置に実行させる実行プログラムを記憶する実行プログラム記憶手段と、取得された上記画面データおよび上記デバイスデータに基づいて、端末装置の表示面上に上記表.示用画面を表示させるための端末用データを生成する生成手段とを含み _s 上記通信手段が、上記端末装置に上記各動作を行わせるように上記実行プログラムおよび上記端末用デ —夕を上記端末装置へ送信すると共に、該端末装置が問い合わせるデバイスデータを取得して該端末装置に送信する。

上記の構成では、端末装置から画面データの送信の要求があると、送信手段によって、記憶手段に記憶された画面データが送信される。すると、生成手段によって、その画面データに基づいて、上記の各動作を実行させるプログラムを含む端末用デ一夕を生成する。この端末用デー夕およ'び実行プログラム記憶手段に記憶された実行プログラム（アブレット等）は、通信手段によって、ネットワークを通じて端末装置に送信される。また、通信手段は、実行プログラムによる端末装置からのデバイスデー夕の問い合わせがあると、制御用表示装置から取得したデバイスデータを端末装置に送信する。これを受けた端末装置は、端末用デ一夕を用いて実行プログラムを実行することによって、表示用画面をデバイスデータによるデバイスの状態を反映させて表示する。

( 4 ) 本発明の制御システムは、上記の目的を達成するために、デバィスの状態を予め作成された表示用画面に表示すると共に、該デバイスへの制御指示を上記表示用画面を介して与える制御用表示装置と、上記制御用表示装置から上記デバイスの状態を示すデータであるデバイスデ —タを取得する一方、該デバイスデータを送信するサーバ側通信手段を有するサーバ装置と、上記表示用画面のデータである画面データを表示処理に適した形態で格納する端末側格納手段、該端末側格納手段に格納された上記画面データに対応する上記デバィスデー夕の取得を上記サー 'バ側通信手段に問い合わせると共に、上記サーバ側通信手段から送信された上記デバィスデータに応じて上記表示用画面を表示する表示処理手段、ならびに該表示処理手段による問い合わせおよびその応答である上記デバイスデータを受けるための通信を上記サーバ側通信手段との間でローカルネットワークを介して行う端末側通信手段を有する複数の端末装置とを含んでいる。

上記の構成では、端末装置において、表示処理手段が、サーバ側通信手段に問い合わせることによって、端末側格納手段に格納された画面デ ―夕に対応するデバイスデータを取得すると、そのデバィスデータに応じて上記表示用画面を表示する。

上記の.制御システムにおいては、上記サーバ装置が、上記画面データを表示処理に適した形態で格納するサーバ側格納手段、および上記サーバ側通信手段と公開ネットワークとの間の通信を中継する通信中継手段を有し、上記サーバ側通信手段が、上記サーバ側格納手段に格納された上記画面デ一タを取得する一方、該画面デー夕を上記通信中継手段に与え、上記表示処理手段が、上記サーバ側格納手段に格納された上記画面データおよびそれに対応する上記デバィスデ一タの取得を上記公開ネットワークによる上記中継手段を介した中継通信で上記サーバ側通信手段に問い合わせると共に、上記サーバ側通信手段から上記中継通信で送信された上記画面データおよびそれに対応する上記デバィスデ一タに応じて上記表示用画面を表示し、さらに上記端末側格納手段に格納された画面データを取得するときに上記サーバ側通信手段に上記口一カルネットワークを介した通信を行わせる一方、上記サーバ側格納手段に格納された画面データを取得するときに上記サーバ側通信手段に上記公開ネットワークを介した通信を行わせることが好ましい。

このように構成することによって、端末装置において、表示処理手段が、公開ネットワークによる上記中継手段を介した中継通信でサーバ側通信手段に問い合わせることによって、サーバ側格納手段に格納された画面データおよびそれに対応するデバイスデータを取得すると、その画面データとそれに対応するデバイスデータに応じて上記表示用画面を表示する。また、ユーザの指示によって表示処理手段がいずれかの画面デ —夕を取得するので、自動的に口一カルネットワークまたは公開ネットワークを介した通信が選択される。従って、ユーザが意識することなしに画面デ一夕の取得先に適合した通信を行うことができる。

( 5 ) 本発明の制御システムは、上記の目的を達成するために、入力機器および出力機器が接続された制御装置と、該制御装置による該入出力機器の制御状態を表示し、かつ上記制御装置に制御指示を与える表示型制御装置との間で専用ネットワークを介して制御装置に固有の通信プロトコルを用いて通信を行い、上記表示型制御装置の上位に設けられるホストコンピュータと少なくとも 1 つの上記表示型制御装置との間で共通ネットワークを介して共通の通信プロトコルを用いて通信を行うことによつて上記制御装置に関するデ一タを集積する制御システムであって. 上記表示型制御装置が、上記両ネットワークで用いられる通信プロトコルを上記両ネットワークで用いられる通信プ口トコルに互いに変換するプロトコル変換手段と、予め設定されている配信条件が満たされたときに上記制御装置の制御状態を表し実行されたユーザプログラム、該ユーザプログラムにおいて、上記入出力機器のァドレスに対応付けられ、上記制御指示のデータおよび該制御指示デー夕の結果として得られる上記出力データによつて変化する各変化要素、ならびに該変化要素に対応する上記制御指示データおよび上記出力データを上記ホストコンピュ一夕に配信する配信手段とを有し、上記ホストコンピュータが、配信された上記ユーザプログラム、上記変化要素および上記両データを上記表示型制御装置単位で時系列に順次蓄積する蓄積手段と、該蓄積手段に蓄積された上記ユーザプログラム、上記変化要素および上記両データを連続して検索し、かつ表示する検索手段と、端末装置からの要求に応じて上記検索手段によつて検索された上記ユーザプログラムを上記端末装置が実行可能な実行プログラムに変換する変換手段と、該実行プログラム、上記変化要素および上記両デ一タを、上記ユーザプログラム'において上記変化要素を上記両デ一タに基づいて変化させるように上記実行プログラムを実行する上記端末装置へ送信する通信手段とを有している。

上記の構成において、制御装置からの出力デ一夕は、専用ネットヮークを介して表示型制御装置に送出される。表示型制御装置においては、専用ネットヮ一クの通信プロトコルが、プロトコル変換手段によって共通ネットワークの通信プロトコルに変換される。その後、出力データは. 表示型制御装置から共通ネットワークを介して接続されたホストコンピュ一夕へ転送される。

また、予め設定されている配信条件（指定時刻、指定周期等）が満たされたときに、実行されたユーザプログラム (例えば、プログラマブル表示器で表示される画面や F L Cのラダープログラム）、ユーザプログラムにおける各変化要素（例えば、画面におけるシンボルやラダ一プログラムにおけるラダ一記号）、ならびに変化要素に対応する上記制御指示データおよび上記出力データがホストコンピュータに配信されると、ホストコンピュータにおける蓄積手段によって、それらが表示型制御装置単位で時系列に順次蓄積される。

また、検索されたユーザプログラムが連続的に表示されるので、制御装置が動作していたときのュ一ザプログラムの状況を再現することができる。さらに、ホストコンピュータで検索されたユーザプログラムが変換手段によつて実行プログラムに変換されると、変化要素および両デー夕と共に通信手段によつて端末装置に送信される。端末装置では、実行プログラムが実行されることによって、ユーザプログラムにおいて変化要素が両データに基づいて変化する。この結果、例えば、画面上で変化要素が変化する状態が表示される。

( 6 ) 本発明の記録媒体は、また、上記制御用サーバ装置、上記制御用端末装置および制御システムをソフトゥヱァで実現するために、 'それぞれの各手段をコンピュータに実行させる制御用通信プログラムが記録されている。この記録媒体から読み出されたプログラムがコンピュータで実行されると、そのコンピュー夕は、上記制御用サーバ装置、上記制御用端末装置および制御システムとして動作する。

本発明のさらに他の目的、特徴、および優れた点は、以下に示す記載によって十分わかるであろう。また、本発明の利益は、添付図面を参照した次の説明で明白になるであろう。図面の簡単な説明

図 1 は、本発明の実施の形態 1 に係る制御システムの構成を示すプロック図である。

図 2は、上記制御システムのプログラマブル表示器におけるスィツチが〇 F F状態の場合の画面データと表示される画面との関係を示す説明図である。

図 3は、上記画面データに含まれる処理指示語のデータ構造を示す説明図である。

図 4 は、上記処理指示語のうち、表示用の処理指示語のデータ構造例を示す説明図である。

図 5は、上記処理指示語のうち、入力用の処理指示語のデータ構造例を示す説明図である。

図 6は、上記制御システムのプログラマブル表示器におけるスィツチが〇 N状態の場合の画面デ一タと表示される画面との関係を示す説明図である。

図 7は、上記制御システムにおいて、コンパイラが生成したァプレツ

+ トの要部を示す説明図である。

図 8は、上記制御システムの動作を示すフローチヤ一トである。

図 9は、上記制御システムにおいて、専用プロトコルで使用するデータ転送フォーマツトの一例を示す説明図である。

図 1 0は、上記制御システムにおいて、共通プロトコルで使用するデ

—夕転送フォーマツトの一例を示す説明図である。

. 図 1 1 は、プログラマブル表示器が専用プロトコルと共通プロトコルとを相互変換する際に参照するコマンド変換テーブルの一例を示す説明図である。 ·

図 1 2は、他の制御システムの構成を示すブロック図である。

図 1 3は、図 1 2の制御システムにおいて、ネットワーク設定時の表示画面を例示する説明図である。

図 1 4は、図 1 2の制御システムにおいて、通常の表示/制御時の動作を示すフローチャートである。

図 1 5は、図 1 2の制御システムにおいて、制御プログラムの更新時の動作を示すフローチャートである。

図 1 6は、さらに他の制御システムの構成を示すブロック図である。図 1 7は、図 1 6の制御システムにおいて、公開サーバ装置からクライアント装置へ配信される X M Lフアイルの例を示す説明図である。図 1 8は、図 1 6の制御システムにおいて、公開サーバ装置からクライアント装置へ配信される H T M Lフアイルの例を示す説明図である。図 1 9は、図 1 6の制御システムの変形例の構成を示すブロック図である。

図 2 0は、図 1 9の制御システムにおいて、公開サーバ装置からクライアント装置へ配信される H T M Lフアイルの例を示す説明図である。図 2 1 は、図 1 6および図 1 9 に示した通信の動作を示すフロ一チヤートである。

図 2 2は、図 1 6およぴ図 1 9の制御システムのクライアント装置の動作を示すフローチャートである。，

図 2 3は、図 1 6および図 1 9の制御システムのクライアント装置の動作を示すフ口一チャートである。

図 2 4は、異なる形態の制御システムの構成を示すブロック図である, 図 2 5は、図 2 4の制御システムの動作を示すフロ一チャートである < 図 2 6は、図 2 4の制御システムにおいて、プログラマブル表示器またはクライアント装置で表示される他の表示画面を示す説明図である。図 2 7は、上記各表示画面を示す X M L ファイルを編集して作成した新たな X M Lフアイルに基づいた表示画面を示す説明図である。

図 2 8は、図 2 4の制御システムの変形例の制御システムの構成を示すブロック図である。

図 2 9は、図 2 4の制御システムの他の変形例の制御システムの構成を示すブロック図である。

図 3 0は、図 2 4、図 2 8および図 2 9の制御システムの変形例の制御システムの構成を示すブロック図である。図 3 1 は、本発明の実施の形態 2に係る制御システムの構成を示すブロック図である。

図 3 2は、図 3 1 の制御システムにおけるプログラマブル表示器から画面データを.ァップロードして公開する処理手順を示すフローチヤ一トである。

図 3 3は、本発明の実施の形態 2に係る制御システムの他の構成を示すブロック図である。

図 3 4は、図 3 3の制御システムにおけるクライアント装置にプログラマブル表示器で表示される画面を表示させる処理手順を示すフローチヤー卜である。

図 3 5は.、図 3 3 の制御システムの変形例の構成を示すブロック図でめる ο

図 3 6は、図 3 5の制御システムにおけるクライアント装置にプログラマブル表示器で表示される画面を表示させる処理手順を示すフローチャ一トである。

図 3 7は、図 3 3の制御システムの他の変形例の構成を示すプロック図である。

図 3 8は、本発明の実施の形態 3に係る制御システムの構成を示すブロック図である。

図 3 9は、共通ネットワークの通信プロトコルを示す説明図である。図 4 0は、上記制御システムにおけるパーソナルコンピュータに含まれるデ一タベースで検索するための操作画面および検索によつて再生された画面（再生画面）を示す説明図である。

図 4 1 ( a ) は、上記データベースに格納される画面に関するレコードの保存形式を示す説明図である。

図 4 1 ( b ) は、上記デ一タベースに格納されるラダープログラムに関するレコ一ドの保存形式を示す説明図である。

図 4 2は、上記データベースに,格納される画面およびラダープログラムに関するレコードの保存形式を示す説明図である。

図 4 3 ' ( a ) は、上記パ一ソナルコンピュータにおける配信設定部にて設定される配信条件設定画面を示す説明図である。

図 4 3 ( b ) は、上記パーソナルコンピュータにおける配信設定部にて,設定される配信局 · 受信局設定画面を示す説明図である。

図 4 4は、従来の制御システムの構成を示すプロック図である。発明を実施するための最良の形態

以下、実施の形態により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。

〔実施の形態 1 〕

本発明の一実施の形態について図 1 ないし図 3 0に基づいて説明すると以下の通りである。

図 1 に示す本実施の形態に係る制御システムは、例えば、タ一ゲットシステムがベルトコンベア一式の自動組付機の場合等、複数の F L C 3 が互いに連携して制御するようなターゲットシステムを制御する場合に、特に好適に使用されるシステムである。

本制御システムは、プログラマブルロジックコントローラ（ P L C ) 3 と、プログラマブル表示器 5 (以降、単に表示器と称する）と、ネットワーク 6 と、制御用ホス卜コンピュータ（以降、単に制御コンピュー夕と称する） 7 と、クライアント装置（端末装置） 9 とを備えている。 P L C 3 は、予め格納される制御プログラムに従ってターゲットシステムを構成する.各デバイス 1 0 を制御する制御装置であり、シリァルケ - —ブル 4 を介して表示器 5に接続される。 F L C 3は、 C P U /電源モジュールと、入力ュニットと、出力ユニットとを備えている。 C P U / 電源モジュ一ルは、 C P Uやメモリを含む C P U部と、 F L C 3 の各部に電力を供給する電源部とからなつている。 C P U部は、制御プログラムに従って、制御対象機器であるデバイス 1 0…を制御する。具体的には、 C P U部は、入力ュニットを介してデバイス 1 0 としての入力機器から入力される信号に基づいて同じくデバイス 1 0 としての出力機器に与える制御データの演算処理を行う。入力ュニットおよび出力ュニットは、それぞれ入出力機器に接続されるインターフェース機能を有する部分であって、これらの機器との間で入出力されるデジタル信号またはァナ口グ信号を上記の C P U部とやり取りするようになっている。

入力機器としては、センサ（温度センサ、光センサ等）、スィッチ（押ボタンスィッチ、リミットスィッチ、圧力スィツチ等）のような機器が用いられる。出力機器としては、ァクチユエ一夕、リレー、電磁弁、表示器等が用いられる。これらの入出力機器は、製造ライン等の各種の夕一ゲットシステムの所要各部に配置される。

表示器 5 は、多くの場合、ターゲットシステムの近傍でオペレータにより操作される。各表示器 5間は、ネットワーク 6により'接続されている。また、このネットワーク 6には、制御コンピュータ 7が接続されている。一方、クライアント装置 9は、インタ一ネット 3 2を介して、制御コンピュータ 7に接続可能である。制御コンピュータ 7は、多くの場合、表示器 5 よりも離れた場所から、制御システム全体の監視制御、設定等を行う。また、夕一ゲットシステム、表示器 5および制御コンビュ一夕 7 によってローカル制御システム 3 1 が構成されている。

表示器 5は、 R A M、 R O M . フラッシュ R O M、 V R A M等のメモリや、 . C F U等の演算処理部を有しており、これらによって表示器 5の各部の動作を制御している。この表示器 5は、処理指示語（タグ）を組み合わせて決定される画面データに基づいて、入力および画面表示を制御可能な表示装置である。この表示器 5は、 P L C側通信処理部 5 1 ( 専用プロトコル通信手段）と、ネットワーク側通信処理部 5 2 (共通プロトコル通信手段）と、プロトコル変換部 5 3 (中継手段）と、画面デ —夕メモリ 5 4 と、表示処理部 5 5 とを備えている。

P L C側通信処理部 5 1 はシリアルケーブル 4に接続され、ネットヮーク側通信処理部 5 2 はネットワーク 6 に接続される。プロトコル変換部 5 3は両通信処理部 5 1 · 5 2の通信.を中継し、'画面デ一タメモリ 5 4は上記画面データを記憶する。表示処理部 5 5は、画面データと、タッチパネル等の操作入力部 5 5 aからのオペレータの操作や通信結果等とに基づいて表示処理を行う。また、他の入力手段としては、バーコ一ドリ一ダ 5 5 bや図示しない I Dセンサ等であってもよい。

本実施の形態では、上記表示処理部 5 5は、複数の単位画面を切り換えることができる。各単位画面は、例えば、図 2に示すように、銘板等、表示内容を変更しない静止図形 Bや、スィツチやランプあるいはメ一夕等のように、形状や色、点滅状態等の表示状態が変換する部品図形 J ( J 1 ) を、ベース画面上に配置して形成される。

—方、上記画面を表示する画面データは、図 3に示すように、ベース画面のフアイル番号 F と、ベース画面上で実行すべき動作内容を特定する事象名 Nと、各実行事象毎に参照される 1 または複数の参照情報 Rとを含む処理指示語（タグ） Wを組み合わせて構成されている。

図 4に示す処理指示語 W Lは、表示要素を特定するための特定情報であり、例えば、所定の画面領域（表示座標範囲）へ、所定のデバイスァドレスの内容に応じた部品図形 Jを表示する場合に用いられる。この処理指示語 W Lの参照情報 Rには、表示座標範囲（X · Y ) と、デバイスアドレス Aと、例えば、部品図形 Jがスィッチの場合、 ◦ Nを示す図形のフアイルぉよび 0 F Fを示す図形のファィル等、表示時に参照するフアイル番号 F Lとが含まれる。

図 5 に示す処理指示語 W Tは、入力操作部 5 5 bを介して入力操作を規定する特定情報である。この処理指示語 W Tの参照情報 Rには、入力部 2 4 におけるタッチパネル上の有効入力座標範囲 X · Yと、その入力座標範囲の指定に連動してオンされるデバイスァドレス Aとが含まれる < 一方、表示器 5の表示処理部 5 5は、所定の時間間隔で、ベース画面のフアイル番号 Fが、画面デー夕メモリ 5 4 から、現在表示中のベース画面である処理指示語 W L (表示タグ）を抽出し、各表示タグ W Lのデバイスアドレス Aの内容を、 F L C 3のメモリ 3 aから読み出すことにより、内容に応じた部品図形 Jを画面に表示する。例えば.、図 2 において、画面デ一タメモリ 5 4 に格納された表示タグ W L 1 は、スィッチの表示を示しており、デバイスアドレス A 1 の機器に対応している。

この表示タグ W L 1 を実行する場合、表示処理部 5 5は、デバイスァドレス A 1 の内容が " 0 " なので、スィッチが 0 F Fであると判断し、表示処理部 5 5のメモリ 5 5 aに格納されたファイルのうち、 O F Fに対応付けられたファイル F L 1 の図形を、表示座標範囲（X '· Y ) に表示する。これにより、当該座標範囲（X · Y ) には、 0 F F状態のスィッチを示す部品図形 J 1 が表示される。このように、表示処理部 5 5が所定の時間間隔で画面データ内の表示タグ W L 1 を実行することで、表示器 5 の画面には、デバイスの状態が反映される。

また、図示しないタツチパネルへの押し操作等、オペレータの入力操作を受け取ると、表示処理部 5 5は、その入力操作を画面に反映させる。このため、表示処理部 5 5 は、画面デー夕メモリ 5 4 の画面デ一夕から、現在表示中のベース画面に対応し、その入力操作にマッチする処理指示語 W T (入力タグ）検索し、入力結果に応じて、入力タグ W Tが示すデバイスアドレス Aの内容を変更する。

例えば、有効入力座標範囲（X · Y ) が上記部品図形 J 1 と同じ座標範囲に設定され、同じデバイスアドレス A 1 の内容を変更する入力夕グ W T 1 が画面データ中に含まれている場合、オペレータが図 2に示す表示画面の部品図形 J 1 を押すと、表示処理部 5 5による検索の結果、その入力タグ W T 1 が発見される。この場合、表示処理部 5 5は、 P L C 側通信処理部 5 1 ゃネットワーク側通信処理部 5 2へ指示するなどして. 入力タグ W T 1 に対応するデバイスァドレス A 1 の内容を書き換える。

さらに、入力操作の後、表示処理部 5 5が表示タグ W L 1 を処理すると、デバイスアドレス A 1 の内容が " 1 " に変更される。これにより、表示処理部 5 5 は.、図 6 に示すように、ファイル F L 2 に対応し、〇 N を示す部品図形 J 2 を画面上に表示する。この結果、表示処理部 5 5は入力操作に応じてデバイスアドレスの内容を書き換えると共に、デバイスァドレスの内容に応じて、画面表示を更新できる。なお、デバイスアドレス Aは、制御対象となるデバイスを特定するァドレスであって、 P L C 3のメモリ 3 a等、表示器 5や P L C. 3あるいは制御コンピュ一タ 7等に設けられた記憶装置の一領域を示している。また、上記デバィスは、操作入力部 5 5 aやバーコ一ドリ一ダ 5 5 b等の入力装置から手動で入力されたデータが格納されたメモリであってもよい。さらに、後に詳述するように、例えば、 P L C側通信処理部 5 1 やネットワーク側通信処理部 5 2が、 P L C 3や他の表示器 5 と通信することで、各アドレスの内容を取得したり、内容を変更したりできる。内容の取得/変更は、その都度指示してもよいし、表示器 5内にキヤッシュを用意し、内容の取得/変更時には、キャッシュへアクセスすると共に、所定の時間間隔每ゃ所定のィベント每に通信してデバイスァドレス Aの実体と同期を取ってもよい。

制御コンピュータ 7 (制御用サーバ装置）は、表示処理部 7 1 と、共通プロトコル（インターフェース） I F部 7 2 (表示器側通信手段）と - サーバ部 7 3 とを備えている。制御コンピュータ 7は、多くの場合、表示器 5 よりも離れた場所から、ターゲットシステム、 F L C 3、表示器 5等の状態を表示したり制御したりできる。表示処理部 7 1 は制御システム全体の監視制御を行い、共通プロトコル I F部 7 2はネットヮ一ク 6に接続される。サーバ部 7 3は、共通プロトコル I F部 7 2およびネットワーク 6 を介して各表示器 5 と通信して、表示処理部 7 1等の要求に 0しる。

また、制御コンピュ一タ 7 には、表示器 5 の画面データを作成する作画処理部 7 4 と、作成された画面デ一タを格納する画面デ一タメモリ 7 5 とが設けられている。各表示器 5 の表示/制御動作を規定ずる画面データは、作画処理部 7 4で集約して作成（修正）された後、サーバ部 7 3、共通プロトコル I F部 7 2およびネットワーク 6を介して、各表示器 5へ配信される。

ここで、上記画面データは、前述のように、画面上の領域と、当該領域への表示や入力に対応するデバイスのアドレスとの対応関係を示す夕グ（処理指示語）を組み合わせて構成されている。作画処理部 7 4は、例えば、タグのパレットを表示し、ノ、。レット中のタグを選択して、画面上に所望のタグを配置するように、使用者へ促す。また、作画処理部 7 4は、配置されたタグを指定された座標に表示して、使用者のドラッグ & ドロップ等の操作に応じてタグの座標を調整する。また、作画処理部 7 4 は、入カタグゃ表示タグに関連するデバイスァドレスを入力するように使用者へ促す。

使用者は、これに応じて作画処理部 7 4 を操作して、画面上の所望の位置にタグを配置すると共に、各タグとデバイスのアドレスとを対応付けるだけで、画面データを作成できる。これにより、表示器 5の表示プ口グラムを修正する場合に比べて容易に、各表示器 5の表示や操作を決定（変更）できる。従って、制御システムの使用者' （制御コンピュータ 7の使用者）は、ターゲットシステムの実情や、表示器 5のォペレ一夕の習熟度、あるいは、使用者の好みに合わせることができる。

制御コンピュ一夕 7は、さらに、コンパイラ 7 6 (変換手段）と、公開サーバ部 7 7 (端末側通信手段）とを備えている。コンパイラ 7 6は表示器 5が表示に使用している画面データ自体、あるいは、同一構造の画面デ一夕を、クライアント装置 9のバーチヤルマシン 9 1 で同等の処理を実行可能な Java (登録商標）言語のアブレットへ変換する。.公開サーバ部 7 7は、インターネット 3 2 を介して、クライアント装置 9ヘアプレットを配信すると共に、クライアント装置 9で実行されるアブレツトと通信する。

上記のコンパイラ 7 6は、予めタグの種類毎に、上記パーチャルマシン 9 1 が実行するメソッドを含むクラスを図示しない記憶装置に格納している。また、コンパイラ 7 6 は、画面データの各タグ每にタグ種に対応するメソッドを呼び出すコードを生成し、ァプレットを出力できる。具体的には、上記のメソッドは、例えば、表示タグの場合、所定の時間間隔で呼び出され、特定のデバイスアドレスのデータを公開サーバ部 7 7へ要求すると共に、応答に応じた表示を行う描画メソッドである。また、上記のメソッドは、入力タグの場合、入カイベントが発生したときに呼び出され、入力結果に応じたデータを、特定のデバイスアドレスへ書き込むように、公開サーバ部 7 7へ要求する入カメソッドである。一方、コンパイラ 7 6 は、ァプレツトの生成指示を受け取ると、生成すべきァプレツトに対応する画面データを画面データメモリ 7 5から読み出し、その画面デ一夕から夕グを抽出する。また、コンパイラ 7 6は、抽出されたタグのタグ種に基づいて変換対象とするタグのタグ種に対応するクラスのィンスタンスを生成し、当該ィンスタンスのフィールドへ、タグのパラメータを設定するための文字列（コード）を出力する。本実施の形態では、図 7 に示すように、く param> 要素の変数として、タグ種とパラメータとを指定し、 "Gpj . c l as s" が、変数に基づいてインスタンスを生成し、パラメ一タを設定している。さらに、画面データ中の全てのタグについて、文字列の出力が終了すると、コンパイラ 7 6 は

、 H T M L (HyperText Markup Language) 文書として必要な文字列（ "く HTML 、 "<TITLE>" 等の文字列）や.、生成されたコードをァプレツ卜として動作させるための文字列（く APPLET>等）を、各タグに基づいて生成されたコードの前後に付して、コンパイルを終了する。

これにより、コンパイラ 7 6は、表示器 5が画面デ一夕を表示する場合と同一の画面をクライアント装置 9 に表示させるためのアブレットを

' 生成できる。また、画面データを変更しない限り、生成されるァプレツトが同一内容なので、本実施の形態に係るコンパイラ 7 6は、生成したアブレット（HT ML文書）を、画面データと関連付けて記憶装置（図示せず）へ格納している。公開サーバ部 7 7は、同一の画面データが要求されたとき、それを当該記憶装置から読み出す。これにより、要求毎にコンパイルする場合に比べて、生成速度を向上できる。

また、公開サーバ部 7 7は、例えば、 U R I (Universal Resource Id entif ier) 等に基づいて、クライアント装置 9が要求している画面デ一タを判別し、 C G I (Common Gateway Interface) や B G I (Binary G ateway Interface) 等によってクライアント装置 9ヘアプレツトを送出する。加えて、公開サーバ部 7 7は、アブレツトから、デバイスァドレス Aの内容の取得/変更指示を受け取ると、表示器 5が他の表示器 5や ■ P L C 3 と通信してデバイスァドレス Aの内容を取得/変更する場合と同様に当該指示を中継し、表示器 5 自体や表示器 5 に接続された F L C 3等、デバイスアドレスの実体へ内容の取得/変更指示を伝送する。なお、公開サーバ部 7 7 も表示処理部 5 5 と同-様にデバイスアドレスの内容をキヤッシュすることで、ァプレツトに対する応答時間を短縮できる。

クライアント装置 9は、バ一チャルマシン 9 1 に加えて、汎用のブラゥザソフト等により実現されるブラウザ 9 2 を備えている。ブラウザ 9 2は、インターネッ十 3 2に接続された機器と通信し、受け取ったアブレツトをバ一チャルマシン 9 1 に実行させる。また、ブラウザ 9 2は、例えば、 H T T P (Hype r Text Trans f e r Pro to co l )プロトコルでサーバ装置から H T M L文書等の文書を受け取り、閲覧するこ.ともできる。

上記の制御システムは、図 8に示すフローチヤ一トの手順で動作する。まず、制御システムの.使用者は.、前述の作画処理部 7 4 を操作し、ターゲットシステムの実情や表示器 5 のォペレ一タの習熟度、あるいは、使用者の好みに合わせて、画面データを作成/修正する（ S 1 ) 。さらに、作成された画面データは、例えば、シミュレーションや接続試験等によつて、正常に動くことが確認された後、表示器 5に配信され（ S 2 ) 、表示器 5が画面データに応じた表示を開始する（ S 3 ) 。

ここで、最適な画面は、好みや習熟度等にも左右されるため、一意に決めることができず、比較的頻繁に変更されることが多い。ところが、前述のように、本実施の形態では、制御システム（制御コンピュータ 7

) の使用者が画面デ一夕をタグの組み合わせで生成できるので、これらの要求に柔軟に対応でき、最適な状態を保ち続けることができる。また- 制御コンピュータ 7による一括管理のため、多くの場所で並行して管理する場合に比べて、画面データを容易に管理できる。

コンパイラ 7 6 は、 S 1 で作成した画面データをコンパイルしてァプレツ卜を生成し、図示しない記憶装置に格納する（ S 4 ) 。

制御システムの稼動中に、ブラウザ 9 · 2が、インタ一ネット 3 2 を介して公開サーバ部 7 7へアクセスして、ある表示器 5 の画面を表示するように指示する（ S 5 ) 。これに対し、公開サーバ部 7 7は、画像による表示/制御がクライアント装置 9に許可されているか否かを認証し、許可されていないクライアント装置 9からのァクセスを拒否する（ S 6 ) 。このとき、例えば、クライアント装置 9から受け取った識別番号およびパスヮ一ドが予め定められた組み合わせであるか否かを確認する。許可された正規なクライアント装置 9であることが確認されると、公開サーバ部 7 7は、 S 4 にてコンパイルされたアブレットのうち、クライアント装置 9が要求したアブレツトを含む H T M L文書を、上記の記憶装置から取り出し、インターネット 3 2 を介してクライアント装置 9 へ送信する（ S 7 ) 。

一方、 S 8 において、ブラウザ 9. 2は、受け取った H T M L文書から

、 APPLET要素（"く APPLET> "から "く/ APPLET>" の部分）を抽出し、バ一チャルマシン 9 1 に実行させる。これにより、バ一チャルマシン 9 1 は、公開サーバ部 7 7 と通信して、表示器 5 と同様の表示/制御を行う。具体的には、バーチャルマシン 9 1 では、ァプレツト中の各表示タグに応じたィンスタンスの描画メソッドが所定の時間間隔で実行される。この結果、バーチャルマシン 9 1 は、デバイスアドレス Aの内容を公開サーバ部 7 7へ問い合わせる。一方、公開サーバ部 7 7は、デバイスァドレス Aの内容を読み出すようにサーバ部 7 3へ指示する。サーバ部 7 3は、後に詳述するように、表示処理部 7 1 が各デバイスアドレスの内容を読み出す場合と同様に、デバイスアドレス Aの内容を取得し、公開サーバ部 7 7へ伝える。 .さらに、デバイスァドレス Aの内容が、公開サーバ部 7 7からインタ一ネット 3 2 を介してバーチャルマシン 9 1 へ伝えられると、上記描画メソッドは、デバイスアドレス Aの内容に応じて、表示領域（X · Y ) の表示を更新する。ここで、上記のァプレツトは、画面データがコンパイルされた結果である。このようなァプレツトにおける各インスタンスは、画面データ中の対応するタグと、同じデバイスアドレスを参照するように設定されている。また、各インスタンスは、デバイスアドレスの内容が同じ場合、タグと同じ画像を表示するように作成されている。従って、アブレツトが実行されると、クライアント装置 9の表示画面には、図 2や図 6 と同様、デバイスの状態を示す部品図形 J 1 ( J 2 ) が表示される。

なお、本実施の形態に係る画面データでは、各単位画面の切り換え動作も、入力タグとして実現されている。この入力夕グには、デバイスァドレスとして、表示器 5内の記憶領域のうち、現在表示中の単位画面を示すデータが格納される領域が関連付けられている。従って、ある表示器 5の画面データがコンパイル'されたァプレットが、クライアント装置 9 で実行されている場合、クライアント装置 9 と表示器 5 とでは、常時同じ単位画面が表示される。

ノ一チャルマシン 9 1 では、ァプレットの実行中、マウス等による入力操作が行われると、アブレツト中の入カタグに対応するィンスタンスのうち、入力操作に応じたインスタンスの入力メソッドが実行される。これにより、バーチヤルマシン 9 1 は、入力結果に応じたデー夕を特定のデバイスァドレスへ書き込むように公開サーバ部 7 7へ要求す.る。一方、公開サーバ部 7 7は、バーチャルマシン 9 1 から書き込み要求を受けると、サーバ部 7 3へその要求を転送する。さらに、サーバ部 7 3は、表示処理部 7 1 がデバイスを制御する場合と同様に、デバイスァドレス Aの内容を書き換える。この結果、クライアント装置 9の表示画面には、書き込み後、上記描画メソッドが実行された時点で、表示器 5 と同様に、操作結果が反映される。

なお、囪 8 に示すフローチャートでは、 S 1 にて作成された画面デー夕を、予め、コンパイラ 7 6がコンパイルして蓄積しておく場合を例にして説明したが、これに限定されない。例えば、クライアント装置 9から要求された画面データが、コンパイルされていない場合にコンパイルしてもよい。この場合は、初回のコンパイル時に、クライアント装置 9 に対する応答速度が遅くなる。しかしながら、コンパィ.ル後に画面デ一タが更新されて再コンパイルする可能性を低くすることができるので、コンパイル回数を削減できる。

以上のように、本実施の形態に係る制御システムでは、コンパイラ 7

6が画面データをコンパイルして、クライアント装置 9 のバーチャルマ. シン 9 1 で実行可能なアブレツトを生成し、公開サーバ部 7 7がィン夕 —ネット 3 2 を介してァプレットを配信する。これにより、クライアント装置 9 に監視制御用のプログラムが予めィンストールされていない場合や、遠隔地に配されている場合であつでも、クライアント装置 9は、表示器 5 に表示される画面と同様の画面を表示でき、表示器 5 と同様の操作で P L C 3や表示器 5を制御できる。

また、制御コンピュータ 7が画面データをアブレツトに変換して公開するので、制御システムの使用者は、遠隔地用の画面データを新たに作成する必要がなく、画面作成の手間を大幅に削減でき.る。さらに、特別に遠隔地用の画面データを作成しなければ、遠隔地用の画面と表示器 5 の画面とが常時同一に保たれるので、双方用の画面データを別々に作成して常時同一になるように管理する場合に比べて管理の手間を大幅に削減できる。なお、本実施の形態では、表示器 5 と同様の問い合わせ . 変更指示を制御コンピュータ 7へ送信する動作と、応答に応じて表示させる動作とをクライアント装置 9 に行わせるアブレットを生成し、制御コンピュー夕 7が、デバイスアドレスの内容伝送を中継する場合を例にして説明したが、これに限定されない。

例えば、制御コンピュ一タ 7が、表示器 5 と通信して、表示器 5 の画面表示と同一内容のビットマップ形式や J P E G形式のフ了ィルを生成し、クライアント装置 9へそのファイルを送信してもよい。制御コンビユー夕 7が、表示器 5 の画面を示すデータを受け取り、クライアント装置 9が表示可能な形式にそのデータを形式変更した後、クライアント装置 9 'へ送信する。このようにすれば、各表示器 5 の表示 . 制御用のプログラムを、クライアント装置 9へ予めィンストールしておく必要がなぐなるので、インストールの手間、時間および費用を削減できる。

ただし、制御コンピュータ 7 とクライアント装置 9 とがインタ一ネット 3 2 を介して通信している場合等、両者間の通信速度が遅い場合、画面を.示すデータを送信すると、クライアント装置 9における画面の更新速度が低下してしまう。

これに対して、本実施の形態では、制御コンピュータ 7が、上記の問い合わせ、変更指示および表示動作をクライアント装置 9に行わせるァプレットを配布すると共に、デバイスアドレスの内容伝送を中継している。これにより、デ一タ伝送量を大幅に削減でき、クライアント装置 9 における応答速度を大幅に向上できる。また、例えば、カーソル移動等のユーザ—ィンターフェースをクライアント装置 9側で処理できるので

、さらに応答速度を向上できる。なお、上記のように、ァプレツトを伝送する代わりに、例えば、ベーシック等のプログラム言語をコンパイルするなどして作成され、アブレットと同様の動作をクライアント装置 9 に実行させる実行プログラムを配信しても、ほぼ同様の効果が得られる。

ただし、本実施の形態のように、制御コンピュータ 7がァプレツトを送信し、バ一チャルマシン 9 1 がそのアブレツトを解釈して表示 · 制御する場合、クライアント装置 9 がバーチャルマシン 9 Lを備えていれば. クライアント装置 9のオペレーティングシステム（〇 S ) や C P Uが実行可能な機械語が異なっていても、ァプレツトを実行できる。従って、制御コンピュータ 7が生成するアブレツトの種類を増加させることなく . より多くのクライアント装置 9で表示器 5 と同様に表示/制御できる。

また、本実施の形態では、制御コンピュータ 7 とクライアント装置 9 とがィンターネット 3 2.を介して通信するので、両者が離れて設置されている場合であっても、それぞれに最寄のインターネットサービスプロバイダ（ I S P ) まで公衆回線で接続すれば、相互通信可能になる。従つて、回線交換型の公衆電話回線を介して相互に接続する場合よりも、通信料金を大幅に削減できる。

加えて、インターネット 3 2 を介して通信するので、クライアント装置 9 と、制御コンピュータ 7、表示器 5および F L C 3からなるシステムとが、それぞれ別の国に設置されている場合であっても、クライアント装置 9 の使用者は、何ら支障なく、表示器 5 を使う場合と同様に監視制御できる。この結果、クライアント装置 9の使用者は、上記システムと別の国にいる場合であっても、システムの状態を的確に把握でき、上記システムの運用者へ適切な助言を与えて、運用者をサポートできる。従って、システムの近くに、多くのサポート要員を配する必要がなくなり、サポート時の手間を大幅に削減できる。

ところで、 .本実施の形態では、制御コンピュ一タ 7が表示器 5 と通信することで、制御コンピュータ 7の公開サーバ部 7 7がデバイスのアドレス内容を取得/変更しているが、これに限定されない。図 4 4 に示す従来の制御システムと同様に、制御コンピュー夕 7が P L C 3 と直接通信して、デバイスのアドレス内容を取得/変更してもよい。

ただし、この場合には、制御コンピュータ 7は、 P L C 3 と通信するために、 F L C 3の機種に固有の専用プロトコルで通信する必要があるので、制御コンピュ一夕 7の通信プログラムを作成する手間がかかる。

これに対して、本実施の形態では、制御システムに必須で、 P L C 3 に比べて演算能力や記憶容量に余裕のある表示器 5がプロトコル変換しているので、制御コンピュータ 7は、 P L C 3 の機種に拘らず、共通プ口トコルで通信できる。それゆえ、上記の通信プログラムを作成する手間を大幅に削減できる。なお、表示器 5は、図 4 4 のように接続されていても、 P L C 3 と通信するために、専用プロトコルで通信する必要がある。従って、表示器 5 を制御コンピュータ 7 と P L C 3 との間に配しても、表示器 5の通信プロトコル作成時の手間は増加しない。 '

具体的には、本実施の形態に係る制御システムでは、表示内容ま.たは制御内容が同一の場合、 F L C 3の機種に拘らず、表示/制御の際にネットワーク 6 を伝送されるデータ列 6 1 (図 1 0参照）が互いに同一になるように、ネットワーク 6での伝送用のプロトコル（共通プロトコル ) が規定されている。また、通信の中心に配された表示器 5が、 P L C 3の機種毎に規定された専用プロトコルと上記共通プロトコルとを相互変換して、自らに接続された P L C 3 と、制御コンピュータ 7あるいは他の表示器 5 との通信を中継する。これにより、各表示器 5に接続された F L C 3が互いに異なる専用プロトコルを採用している場合であっても、各表示器 5および制御コンピュータ 7間は、共通プ口トコルで通信できる。

上記のタ一ゲットシステムは、バルブやモータ等、指示に応じた動作を行う制御対象機器、あるいは、流量センサや温度センサ等、ターゲットシステムの各部の状態を検出するセンサ等のデバィス 1 0 を備えている。一方、 P L C 3は、各デバイス 1 0 と通信しながら、予め格納された制御プログラムに従って、各デバイス 1 0 を制御している。その制御プログラムは、制御コンピュータ 7から表示器 5 を介して配信するなどして各 P L C 3 に伝送される。

ここで、 P L C 3は、リレ一を使用したシーケンサから発達してきた経緯もあって、製造会社每ゃ製品の種別每等、 P L C 3の機種毎に制御プログラムが異なるだけではなく、 P L C 3の機種每に独自の専用プロトコルを備えているものが多い。従って、 P L C 3は、シリアルケ一ブル 4 を介して、表示器 5 と接続されており、当該 P L C 3が通信可能な通信プロトコルで表示器 5 と通信する。

上記の専用プロトコルでは、データの読み出しを指示する場合、概ね、図 9 に示すように、次に伝送されるコードが命令であることを示す制御コード（ E S C ) と、 P L C 3へデ一夕の読み出しを指示するコマンドコード（ R D ) と、読み出し開始アドレス（X 0 0 0 1 ) と、読み出しサイズ（ 5 ) と、伝送の終了を示す制御コ一ド（R E T ) とを含むデタ列 4 1 が伝送される。ただし、各 F L C 3間では、コマンドコードを含むコマンド体系は、もちろん、アドレスやサイズ等の並び順や、制御コード自体、あるいは.、ァドレスやサイズを表現する際の表現形式（数値を示す際のビット幅ゃ文字を示す際のコ一ド種別等）も互いに異なつていることが多い。

—方、本実施の形態に係るネットワーク 6 は、例えば、イーサネット

(商標：ゼロックス社）等の L A N (口一カルエリアネットワーク）であり、各表示器 5や制御コンピュータ 7は、 T C F / I Fプロトコルで相互に通信している。これにより、例えば、制御システムの開発者が使用する制御用ホストコンピュ一タ（図示せず）等が、制御システムの運用会社とは異なる場所から電話回線を介して接続する場合であつても、 T C P / I Pで通信可能な通信機器であれば、他の通信機器間のデ一夕伝送を阻害することなくネットワーク 6に自由に参加できる。

なお、 T C P / I Pプロトコルでは、データ列 6 1 を伝送する際、 T C Pモジュールや I Pモジュール等の各モジュールが伝送用のへッダを付加しているが、本明細書においては、「ネットワーク 6で伝送されるデータ列 6 1 」を、上述のサーバ部 7 3等、「より上層が T C Pモジュールへ伝送を依頼し、受信側の T C Pモジュールが、より上層へ受け渡すデータ列」の意味で使用する。

ここで、本実施の形態にて、ネットワーク 6 での伝送用に規定されている共通プロトコルにおいて、データ列 6 1 は、図 1 0 に示すように、例えば、表示/制御用のデータか制御プログラムか等を識別するための識別デ一夕 6 2 と、データ本体 6 3 とを含んでいる。さらに、表示/制御用のデ一夕として、例えば、データ読み出しを指示する命令を P L C 3へ伝える際のデータ本体 6 3 rには、命令の内容を示す共通コード 6 4 と、この共通コード 6 4.に付随する関連情報 6 5 としての読み出し開始アドレス 6 5 aおよび読み出しサイズ 6 5 b とが含まれている。また、データ書き込みを指示する際のデータ本体 6 3 wには、関連情報 6 5 として、書き込み開始アドレス 6 5 cおよび書き込みデータ 6 5 dが含まれる。

共通コ一ド 6 4は、各 F L C 3が理解可能な命令のうち、互いに同一内容の命令間では、各 F L C 3のコマンドコードに拘わらず、コードが統一されている。また、読み出し開始アドレス 6 5 aおよび読み出しサィズ 6 5 b等、関連情報 6 5内のデータを伝送する順番および伝送時の表現形式も P L C 3の機種に拘わらず統一されている。これにより、共通プロトコルでは、表示器 5に接続されている P L C 3 に拘わらず実行させるべき命令を一意的に特定でき、表示/制御の際にネットワーク 6 を伝送されるデータ列 6 1 は、表示内容または制御内容が同一の場合、 P L C 3の機種に拘わらず、同一のデータ列になる。

ここで、上記表示器 5は、前述のように、図 1 に示す P L C側通信処理部 5 1 、ネットワーク側通信処理部 5 2およびプロトコル変換部 5 3 を備えており、プロトコル変換部 5 3は、上記の専用プロトコルと共通プロトコルとが互いに異なる場合、両プロトコルを相互に変換する。これにより、表示器 5は、専用プロトコルによる通信と共通プロトコルによる通信とを必要に応じて中継しながら、自らや他の表示器 5に接続された P L C 3の状況を画面上に表示すると共に、オペレータの操作に応じ、各 F L C 3への指示を出力できる。

なお、プロトコル変換は、例えば、国際特許公開公報 W O 9 9 / 5 6 1 8 6号（ 1 9 9 9年 1 1月 4 日公開）に開示された方法で行われる。プロトコル変換部 5 3は、プロトコルを相互変換するためのプロトコル情報として、専用プロトコルで伝送されるデータ列 4 1 のフォーマツトを示すデ一夕転送フォーマツト F M Tと、専用プロトコルでのコマンドコードと、上述の共通コ一ドとの対応関係を示すコマンド変換テープル T ]B L とを記憶している。

具体的には.、図 9 に示すように、上記データ転送フォーマツト F M T は、上記データ列 4 1 のうち、例えば、読み書きするデータ内容自体や、データのサイズ、あるいは読み書きするァドレス等、実際に伝送するデータ内容によって変化する部分を未定義としたスゲルトン状のデータ - 列であって、未定義の部分は用途のみが定義されている。なお、コマンドコードの領域を未定義とすれば、実際の伝送されるデータ列から抽出されたデータ転送フォ一マツト F M Tが、複数のコマンド間で共通になる場合、コマンドコードの領域をも未定義として、これらの命令間でデ —夕転送フォーマツトを共用してもよい。

また、コマンド変換テーブル T B Lには、図 1 1 に示すように、共通コード 6 4 と、シリアルケ一ブル 4 に接続ざれている P L C 3のコマンドコードとの対応が格納されている。プロトコル変換部 5 3は、一方のコードを他方のコ一ドに変換できる。

データ転送フォーマツト F M Tおよびコマンド変換テーブル T B Lの組み合わせは、表示器 5および P L C 3が表示/制御に関するデ一夕を通信する前に、 p L C 3の通信プロトコルに合わせて設定され、異なる通信プロトコルを採用した F L C 3が接続されると、当該プロトコル情報は切り換えられる。例えば、機種 Aの F L C 3から機種 Bに変更する場合、図 1 1 に示すコマンド変換テーブル T B L aからコマンド変換テ一ブル T B L bに切り換えられる。

なお、通信プロトコルの選択は、例えば、使用者が制御コンピュータ 7や表示器 5 を操作することによって行われてもよい。さらに、表示器 5が自らが送出可能な通信プロトコルを順次選択しながら、 P L C 3の通信プロトコルを特定可能な命令を、 F L C 3へ送出し、 P L C 3からの応答コードによって、通信プロトコルを自動的に判別してもよい。また、表示器 5は、自らに接続可能な P L C 3が採用している通信プロトコル全てに関して、上記のプロトコル情報を格納しておいてもよいし、現在、接続されている P L C 3の通信プロトコルのみを格納しておき、必要に応じて、制御コンピュ一夕 7から、あるいは記録媒体を介して等、種々の方法でダウン口一ドして.もよい。

このように、プロトコル変換部 5 3は、 P L C 3 との間で受け渡すデ一夕列 4 1 を、制御システムの動作中にリアルタイムに生成する。これにより、表示器 5は、入力されたデータがどこから来たかを問うことなく、 P L C 3へデータを受け渡しできると共に、 P L C 3が変更された場合にあっても、制御システムを停止することなく即応できる。

ここで、表示器 5は、制御システムに必須の構成であるが、近年では、高解像度の画像を表示するために、例えば、数 Mバイト程度の記憶容量（一般に P L Cは数十 kバイト程度）を持ち、表示に十分な演算速度を有している。従って、表示器 5は、 I /◦制御に適した P L C 3 と比較して、十分余力を持って、上記のプロトコル変換を実行できる。

また、表示器 5 と制御コンピュータ 7 との間に P L C 3が介在していないため、 P . L C 3は、ターゲットシステムの制御に専念できる。従つて、図 4 4 に示す従来の構成、すなわち、各 P L C 5 0 3 を互いに接続し、各 P L C 5 0 3 に表示器 5 0 5 を接続することで、制御システム 5 0 1 内の通信の大半を各 P L C 5 0 3が処理する構成に比べて、 F L C の記憶容量や処理能力を削減できる。 .

なお、通信量の大きな処理の例として、タ一ゲットシステムが製造する製品を変換する際等、制御コンピュータ 7から表示器 5へ画面データをダウンロードする処理等が挙げられる。ところが.、本実施の形態に係る口一力ル制御システム 3 1 では、画面デ一夕は、 P L C 3 を通過しないので、 P L C 3は、画面データをダウン口一ドする場合であっても、 '負担が少なく、正常に動作し続けることができる。

また、 P L C 3 の機種に拘らず、各表示器 5および制御コンピュータ

7の間は、共通のプ口トコルで通信される。従って、同じ口一力ル制御システム 3 1 内に、 ·複数機種の P L C 3を混在させることができ、機種選択の幅が広くなる。さらに、ローカル制御システム 3 1 のネットヮーク 6では、通信プロトコルが共通である。従って、例えば、ハブゃブリッジ、ルータ等、ネットワーク 6 に接続される機器を自由に転用でき、これらの機器や F L C 3の配置に関する自由度も向上できる。加えて、従来の制御システムにおける変換器 5 1 0 (図 4 4参照）が不要なので口一カル制御システム 3 1全体の製造費を低減できる。

加えて、本実施の形態では、表示器 5がプロトコル変換することで、ネットワーク 6に接続されている表示器 5や制御コンピュ一夕 7等の機器は P L C 3 の機種に拘らず共通プロトコルで相互通信できる。従って制御コンピュータ 7の共通プロトコル I F部 7 2およびサーバ部 7 3は共通プロトコルで通信するだけで、各表示器 5 との通信や表示器 5を介した P L C 3 の通信が可能になる。より詳細には、サーバ部 7 3は、デバイスアドレスに基づいて、書き込み要求や読み出し要求等データの送信先（ I Fアドレス）を識別し、送信先が表示器 5の場合、上記のデータを共通プロトコルで上記 ί Pァドレスへ送信する。一方、デバイスアドレスが P L C 3 と判定すると、サ一バ部 7 3は、当該 P L C 3の接続されている表示器 5の I Ρァドレスへ、上記データを送信する。

なお、各表示器 5 と I Ρアドレスとの対応は、.各表示器 5がネットヮ一ク 6 に接続されるときに、例えば、制御コンピュ一タ. 7の使用者が指定したり、制御コンピュータ 7が空いている I Ρアドレスを割り当てたりして決定し、サーバ部 7 3 の図示しない記憶領域に格納されている。また、各表示器 5のデバイスァドレス、および表示器 5 に接続される Ρ L C 3のデバイスァドレスは、例えば、表示器 5每に決.められている場合、制御コンピュ一タ 7が、表示器 5に格納された対応表を読み出し、制御コンピュータ 7から設定可能であれば、対応表を表示器 5 に配信したりして決定される。従って、サ一バ部 7 3は、デバイスアドレスの対応表と、 I Fァドレスの対応表とを参照することで、読み出し要求や書き込み要求の送信先となる I Ρァドレスを決定できる。

ここで、表示器 5、制御コンピュータ 7およびクライアント装置 9のそれぞれにおける各部は、 C P U等の演算手段が、 R O Mや R A M等の記憶手段に格納されたプログラムを実行し、タッチパネルや液晶表示装置等の入出力手段、またはィンタ一フース回路等の通信回路を制御することによって実現される機能ブロックである。従って、これらの手段を有するコンピュータが、上記のプログラムを記録した記録媒体（例えば、 C D— R O M等）を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、表示器 5、制御コンピュータ 7およびクライアント装置 9 を実現できる特に、クライアント装置 9のバーチャルマシン 9 1 およびブラウザ 9 2 • は、多くのコンピュータに予めインストールされている汎用のブラウザソフトで実現できるので、これらのコンピュータは、特別なプログラムをインスト一ルすることなく、クライアント装置 9 として動作できる。なお、シリアルケ一ブル 4、ネットワーク 6 、インタ一ネット 3 2、他の通信路等を介してプログラムをダウンロ一ドするためのプログラムが、上記コンピュ一夕に予めインストールされていれば、当該通信路を介して、上記コンピュータへ上記プログラムを配付することもできる。続いて、制御システムの他の形態について説明する。

図 1 2 に示す本制御システムのローカル制御システム 3 1 において、表示器 5 は、図 1 に示す制御シ.ステムの表示器 5 と、ほぼ同様に構成されている。本制御システムの表示器 5は、シリアルケ一ブル 4 と F L C 側通信処理部 5 1 '(専用プロトコル通信手段）との間に設けられるシリアルインタ一フェース 5 6、およびネットワーク 6 とネットワーク側通信処理部 5 2 (共通プロトコル通信手段および中継手段）との間に設けられるネットワークインタ一フヱース 5 7 を備えている。両インタ一フエース 5 6 · 5 7 については、図 1 の制御システムの説明で言及していないが、その制御システムにおける表示器 5 も同様に両ィンターフェ一ス 5 6 · 5 7 を備えている。

また、表示器 5 における表示処理部 5 5 は、他の表示器 5 に接続されたデバイス 1 0 の状態を表示/制御する場合、ネットワーク側通信処理部 5 2 に指示して、当該デバィス 1 0へのデータ読み書き命令を、他の表示器 5 に出力する。このデータ読み書き命令は、共通プロトコルで指定される。従って、表示処理部 · 5 5は、他の表示器 5に接続された F L C 3 の機種を把握することなく、その P L C 3 と通信できる。

一方、 P L C側通信処理部 5 1 は、 F L C 3 に固有の専用プロトコルで P L C 3 と通信しており、プロトコル変換部 5 3や表示処理部 5 5からの要求に基づいて、 P L C 3へデータ読み書き命令を出力したり、 F

L C側通信処理部 5 1 が出力した制御プログラムを P L C 3に出力する _c 各部 5 1 · 5 3 · 5 5からほぼ同時に P L C 3 との通信指示を受け取つた場合、 P L C側通信処理部 5 1 は、それらを一時記憶し、順次処理するなどして、各通信指示に応じた命令や制御プログラムを出力する。ネットワーク側通信処理部 5 2は、 T C P / I Pプロトコルで、他の表示器 5や制御コンピュータ 7 とデータ列 6 1 を送受すると共に、受信したデーダ列 6 1 の識別データ 6 2に基づいて、データ本体 6 3 の用途を識別し、表示/制御用のデータの場合、プロトコル変換部 5 3へデータ本体 6 3 を受け渡す。また、制御プログラムの場合は、データ本体 6 3 を P L C側通信処理部 5 1 へ渡して、 P L C 3へ送出させる。さらに. 表示器 5の背景画像や、.デバイス 1 0に応じた図形要素の配置等を示す画面データの場合、ネットワーク側通信処理部 5 2は、データ本体 6 3 を表示処理部 5 5へ渡して画面データを更新できる。これとは逆に、プ口トコル変換部 5 3、 F L C側通信処理部' 5 1 あるいは表示処理部 5 5 からデータ本体 6 3 を受け取った場合、ネットワーク側通信処理部 5 2 は、そのデータ本体 6 3に識別データ 6 2 を付加し、他の表示器 5や制御コンピュータ 7へ送出する。

プロトコル変換部 5 3は、 F L C 3 との間で受け渡す前述のデータ列 4 1 (図 9参照）を、口一カル制御システム 3 1 の動作中にリアルタイムに生成する。

制御コンピュータ 7は、ユーザ処理部 7 8 と、設定部 7 9 とをさらに備えている。ユーザ処理部 7 8は、サーバ部 7 2へ指示して、例えば、各デバイス 1 0の状態の表示/制御や集計等の処理を行う。

設定部 7 9は、例えば、各表示器 5 の局名や I Pアドレス等、ロー力ル制御システム 3 1全体の設定を行う。具体的に'は、設定部 7 9は、ネットワーク 6 に接続されている表示器 5 について、例えば、図 1 3 に示すように、各表示器 5 の局名と I Pアドレスと、接続されている P L C 3のメーカや形式およびバ一ジョンと、各 P L C 3に接続されているデバイス 1 0等を管理している。

これらのネットワーク参加局リストは、ローカル制御システム 3 1 の管理者が制御コンピュータ 7の入力手段（キ一ボード等）を用いて設定されてもよい。また、例えば、設定部 7 9がサーバ部 7 2へ指示してネットワーク 6へ配信したノード探索信号に応じて、各表示器 5が、自機器の I Pアドレスや、接続されている P L C 3等を示すステータス情報を送出すると共に、設定部 7 9が各ステータス情報に基づいて、ネットワーク参加局リストを自動作成してもよい。

ここで、上述のように、本ローカル制御システム 3 1 では、プロトコル変換部 5 3 を備えた表示器 5 において、ネットワーク 6を伝送されるデータ列 6 1 は、同じ表示内容 Z制御内容を示していれば、 P L C 3 の機種に拘らず同一である。これにより、制御コンピュータ 7のュ一ザ処理部 7 8は、 P L C 3の機種が異なつていても、同一の手順でサーバ部 7 2へ指示することで、 P L C 3へ制御を指示し、 P L C 3からのデ一夕を受け取ることができる。従って、 P L C 3 との通信が必須の表示器 5のみに専用プロ'トコルで通信するプログラムを用意すればよい。また、新たな通信プロトコルで通信する P L C 3が開発されても、表示器 5 のみが対応すればよい。この結果、図 4 4の制御システムに比べて、口一カル制御システム 3 1 の製造および維持管理の手間を削減できる。

クライアント装置 9 (制御用端末装置）は、インタ一ネット通信処理部 9 3 (広域ネットワーク通信手段）と、制御プログラム作成部 9 4 ( 制御プロトコル作成手段）と、シリアルポートエミュレータ（以降、 S

P E と称する） 9 5 (シリアルポート模擬手段）とを備えている。インタ一ネット通信処理部 9 3は、インターネット 3 2 を介して制御コンビュ一タ 7に接続可能であり、図 1 のクライアント装置 9 も備えている。制御プログラム作成部 9 4は、 P L C 3 の制御プログラムを作成あるいは修正すると共に、シリアルポートで出力可能な形式で当該制御プログラムを出力する。 S P E 9 5は、シリアルポートの代わりに制御プログラムを受け取り、 F L C 3 を有する口一力ル制御システム 3 1 の制御コンピュータ了へ、制御プログラム自体と転送先の P L C 3 とを示す指示データを送信するように、インタ一ネット通信処理部 9 3へ指示する。一方、制御コンピュータ 7には、インターネット 3 2 (広域ネットヮーク）を介してクライアント装置 9のインタ一ネット通信処理部 9 3 と接続可能なィンタ一ネット通信処理部 8 0が設けられている。このインターネット通信処理部 8 0は、受け取った指示データに基づいて、転送先の F L C 3 を特定すると共に、当該 P L C 3に接続された表示器 5へ共通プロトコルで制御プログラムを送信するように上記サーバ部 7 2へ指示する。これにより、 'クライアント装置 9 は、イン夕一ネット 3 2 に接続可能な任意の場所から、 P L C 3の制御プログラムを更新できる。ここで、本制御システムでは、 S F E 9 5が設けられているので、制御プログラム作成部 9 4 を実現する際、例えば、図 4 4 'に示す制御用ホストコンピュータ 5 0 7等、シリアルポートを介して P L C 3 に直接接続される装置で使用されていた制御プログラム作成ソフトを流用できるこれにより、 P L C 3の機種毎の制御プログラム作成ソフトを新たに開発することなく、例えば、二一モニック、ラダー回路図、フローチヤ一トあるいはシーケンシャルファンクションチャート（ S F C ) 等を用いて、制御プログラムを記述できる。また、制御プログラム作成部 9 4 は、 P L C 3 と直接.接続することを前提にしており、シリアルポートに出力するデータ列として、制御プログラムを出力するように形成されている _c 一方、 S P E 9 5は、転送先の？ L C 3 を特定するために、 P L C 3 を有するローカル制御システム 3 1 の制御コンピュータ 7 と、 P L C 3 が接続された表示器 5 とを予め設定できる。なお、表示器 5に複数の F L C 3が接続されている場合は、転送先の P L C 3 自体も設定される。具体的には、 S F E 9 5は、例えば、予め P L C 3の制御プログラム更新が許可されている口一カル制御システム 3 1 のリストを提示し、使用者に選択'を促すなどして、インターネット通信処理部 9 3が接続する制御コンピュータ 7を設定できる。なお、インタ一ネット 3 2上におけるアドレスやドメイン名等、制御コンピュータ 7を特定するデ一夕は、予め格納されている。

また、 S P E 9 5は、使用者に表示器 5 を特定させる際、上記図 5 に示すネットワーク参加局リストに表示されている情報のうちで表示器 5 を特定可能な情報、すなわち、 I Pアドレスまたは局名を入力または選択するボックスを表示するなどして、表示器 5 を特定させる。特に、 S F E 9 5は、制御コンピュ一タ 7 と予め通信して、設定部 7 9の記憶内容を参照すれば、自動的に選択肢を表示できる。これにより、 S P E 9 5 の使用者は、制御コンピュ一タ 7の設定部 7 9で表示器 5 を特定する際と同じ方法で、送信先を指定できる。

さらに、 S P E 9 5は、制御プログラム作成部 9 4から上記 P L C 3 用の制御プログラムを示すデータ列を受け取ると、表示器 5および P L C 3 を示す識別子と、制御プログラム自体を示すデータ列とを含む指示データを、インターネット 3 2 を介して、予め設定された制御コンビュ一夕 7へ送信するように、インターネット通信処理部 9 3へ指示する。

ここで、 P L C 3の機種が異なり、記憶領域の大きさや配置等のアドレスマップ、あるいは、 C F U等の演算部が理解可能な機械語等が異なつていると、各 P L C 3用の制御プログラムを作成する必要がある。一方、制プログラム作成ソフトは、前述のように、ラダー図等から制御プログラムを作成するため、比較的複雑な処理が行われている。従って- インタ一ネット 3 2 を介して制御コンピュータ 7に制御プログラムを出力可能な制御プログラム作成ソフトを、各 P L C 3の機種毎に新規作成すると、当該ソフトの作成に手間がかかる。

これに対して、本実施の形態では、 S Ρ Ε 9 5 を設けることで、従来の制御プログラム作成ソフトを流用できる。従って、クライアント装置 9 の各部（ 9 1 〜 9 5 ) を実現するためのプログラムを作成する手間を大幅に削減できる。

ここで、上記の各部 7 8〜 8 0 · 9 3〜 9 5 も、前述の各部 7 1 〜 7 7 · 9 1 · 9 2 と同様、プログラムで実現される機能ブロックである。上記の構成によれば、表示/制御を行う通常処理に先立って、設定部 7 9 は、 S 1 1 (図 1 4 ) にて、ネットワークに加入する各表示器 5 について、 I Fアドレスや局名、および各々に接続されている F L C 3 を設定し、ネットワーク設定する。ここで、表示器 5のプロトコル変換部 5 3が、現在接続されている F丄 C 3のプロトコル情報を持っていない場合、設定部 7 9からプロトコル変換部 5 3へそのプロトコル情報をダゥンロードすることもできる。この場合、図 9 に示すデータ列 6 1 として、プログラム情報の内容を示すデータ本体 6 3 と、プロトコル情報であることを示す識別デー夕 6 2 とが伝送され、ネットワーク側通信処理部 5 2 によって、データ本体 6 3がプロトコル変換部 5 3へ渡される。通常処理の一例として、制御コンピュータ 7が P L C 3へ制御を指示する場合、ユーザ処理部 7 8は、図 9 に示す共通プロトコルで P L C 3 へデータ書込命令を送出するようにサーバ部 7 3へ指示する（ S 1 2 ) , サーバ部 7 3は、 S 1 1 でのネットワーク設定を参照して、当該 P L C 3が接続されている表示器 5 の I Pァドレスを取得し、その I Pァドレスへデ一タ書込命令を示すデータ列 6 1 を送出する（ S 1 3 ) 。

一方、表示器 5では、ネットワーク側通信処理部 5 2が当該データ列 6 1 の識別データ 6 2に基づいて、表示/制御用のデータと判断して、データ本体 6 3 をプロトコル変換のためにプロトコル変換部 5 3へ渡す ( S 1 4 ) 。プロトコル変換部 5 3は、共通プロトコルのデータ本体 6 3から、共通コード 6 4 と関連情報 6 5 とを抽出し、図 1 1 に示すコマンド変換テーブル T B Lを参照して、 F L C 3が認識可能で、共通コード 6 4 に対応するコマンドコードを選択する。また、必要に応じて、関連情報 6 5 の表現形式は、 P L C 3が認識可能な表現形式に変換されるこれらの結果、 P L C 3へ伝送すベきコマンドコ一ド、データ内容自体、デ一タのサイズぉよびァドレス等が決定される。すると、プロトコル変換部 5 3は、上記データ転送フォーマツト F M Tを参照して F L C 3へ送出するデータ列 4 1 を作成し、 P L C側通信処理部 5 1 へデ一夕列 4 1 の送出を指示する。 - さらに、 P L C側通信処理部 5 1 は、表示処理部 5 5からのデータ列

4 1 の送出要求や、ネットワーク側通信処理部 5 2からの制御プログラムの転送要求等、他の部分からの送出要求と、プロトコル変換部 5 3からの送出要求とに基づいて、それぞれで指示されたデータ列 4 1 を順次 ' シリアルケーブル 4 に送出する（ S 1 5 ) 。一方、 P L C 3は、自らの専用プロトコルでのデータ書込命令を受け取ると、その命令に応じて、デバイス 1 0 の状態を制御する（ S 1 6 ) 。

なお、上記の手順では、データ書込命令の場合を例にして説明したが. データ読み出し命令の場合も同様に、プロトコル変換部 5 3がプロトコル変換する。また、 P L C 3から制御コンピュータ 7へのデータ転送は ' 上記の手順と逆の手順で行われる。このとき、プロトコル変換部 5 3は.

F L C 3からデータ列 4 1 を受け取ると、上記データ転送フォーマツト F M Tに当てはめて、そのデータ列 4 1 の示すコマンド、データ内容自体、データのサイズおよびァドレス等を抽出し、共通プロトコルのデー夕本体 6 3 を作成し、ネットワーク側通信処理部 5 に出力する。これにより、ユーザ処理部 7 8は、 P L C 3 の機種に拘らず、共通プロトコルにて F L C 3からのデータ列を受け取ることができる。

一方、制御プログラムの更新時には、図 1 5に示す処理が行われる。すなわち、制御プログラムの更新に先立って、クライアント装置 9の S P E 9 5 において、制御プログラムの送信先を設定する（ S 2 1 ) 。この送信先は、前述のように、制御コンピュータ 7 と表示器 5の局名や I Fアドレス自体と、 P L C 3 との組み合わせ等であり、制御コンピュー夕 7を除いて、 S 1 1 でのネットワーク設定と同じ情報で特定される。ここで、サーバ部 7 3は、 S I 1 での設定を参照すれば、 P L C 3が接続された表示器 5 の I Pアドレスを取得できる。従って、 S P E 9 5が- イン夕一ネット通信処 ®部 9 3、インタ一ネット 3 2およびインターネット通信処理部 8 0 を介してサーバ部 7 3に問い合わせることで、 S F E 9 5 の使用者は、新たな特定方法を学習することなく、ネットワーク設定と同じ方法で表示器 5 を特定できる。

なお、 S 2 1 や後述の S 2 4等、インタ一ネット 3 2 を介して通信する際、インタ一ネット通信処理部 8 0は、インタ一ネット通信処理部 9 3から受け取った識別番号およびパスヮードが、予め定められた組み合わせであるか否かを確認するなどして、制御デ一夕の更新が、クライアント装置 9 またはその使用者に許可されているか否かを認証し、許可されていないクライアント装置 9からのアクセスを拒否する。認証に失敗したクライアント装置 9は、制御コンピュ一タ 7でァクセスを拒否されるため、クライアント装置 9からのデータはネットワーク 6 を流れない, 従って、口一カル制御システム 3 1 の安全性を向上できる。

また、制御プログラム作成部 9 4は、制御プログラムを作成あるいは修正したり、予め作成された制御プログラムを選択するなどして、 F L C 3へ送出する制御プログラムを決定する（ S 2 2 ) 。

さらに、制御プログラム作成部 9 4は、例えば、ォペレ一ティングシステム（ O S ) 等に対して、その制御プログラムをシリアルポートへ送出するように指示する（ S 2 3 ) 。すると、 S P E 9 5 は、送出指示を横取りするなどしてシリアルポートの代わりに制御プログラムを受け取り、 S 2 1 で設定した表示器 5および P L C 3 を示す識別子と、受け取つた制御プログラムとを示す指示データを作成し、 S 2 1 で設定した制御コンピュータ 7へ送出するように、インタ一ネット通信処理部 9 3へ指示する（ S 2 4 ) 。これに応じて、ィンタ一ネット通信処理部 9 3は、インターネット 3 2 を介して、制御コンピュータ 7のインターネット通信処理部 8 0へ指示データを送出する。

一方、制御コンピュ -―タ 7 において、ィンタ一ネット通信処理部 δ 0 は、指示データを受け取ると、指示データに基づいて特定した表示器 5 へ制御プログラムを送信するようにサーバ部 7 3へ指示する（ S 2 5 ) _c さらに、サーバ部 7 3は、制御プログラム自体としてのデータ本体 6 3 に、制御プログラムであることを示す識別データ 6 2 pを付加して、データ列 6 1 p (図 1 0参照）を作成し、特定された表示器 5の I Pァドレスへ送出する（ S 2 6 ) 。

なお、送信先が I Pアドレス以外で指定された場合、図 1 4 の S 1 1 でのネットワーク設定を参照して、送信先の I Fアドレスを特定する。表示器 5 のネットワーク側通信処理部 5 は、データ列 6 1 pの識別データ 6 2 pに基づいて、デ一タ本体 6 3 pが制御プログラムであると判定して、データ本体 6 3 pをそのまま送出するように、 P L C側通信処理部 5 1 .へ指示する。また、 P L C側通信処理部 5 1 は、これに応じて、データ本体 6 3 p を P L C 3へ送出する（ S 2 7 ) 。

ここで、データ本体 6 3 pは、制御プログラム作成部 9 4が出力したデータ列、すなわちシリアルポートへ出力する際のデータ列と同一のデ一夕列である。従って、 P L C側通信処理部 5 1.がデータ本体 6 3 pを出力することで、制御プログラムの伝送路中にインタ一ネット 3 2およびネットワーク 6が存在しているにも拘らず、 P L C 3 は、何ら支障なく制御プログラムを受け取ることができ、制御プログラムを更新できる ( S 2 8 ) 。

なお、本制御システムでは、クライアント装置. の S P E 9 5が'、表示器 5 を指定して P L C 3 を特定する場合を例にして説明したが、これに限定されない。例えば、指示データ中に、制御システム全体で P L C 3 ¾特定可能な識別子を付加し、制御コンピュータ 7のィンターネット通信処理部 8 0が、識別子に基づいて表示器 5 を特定しても、同様の効果が得られる。

ただし、前述のように S P E 9 5が設定部 7 9 と同様の指定方法で P L C 3 を特定した場合、 S P E 9 5の使用者が設定部 7 9 と別の指定方法を覚える必要がないので、より使いやすい制御システムを実現できる, また、本制御システムでは、表示または制御する側からの要求に応じて、 P L C 3が応答する場合を例示したが、 P L C 3 または表示器 5が所定の周期毎または所定のイベント毎に、データを配信してもよい。この場合は、当該データがネットワーク 6 を伝送される際の表現形式を、 P L C 3の機種に拘らず規定すればよい。いずれの場合であっても、 P L C 3の機種に拘らず、同じ制御指示または同じ状態を示すデータがネットヮ'一ク 6の伝送時に互いに同一になるように、ネットワーク 6の表示 Z制御デ一夕の転送プロトコル（共通プロトコル）が規定されており表示器 5が共通プロトコルと機種每に専用のプロトコルとを相互変換していれば、同様の効果が得られる。

引き続いて、制御システムのさらに他の形態について説明する。図 1 6に示す制御システムは、口一カル制御システム 3 1 の状態を示すデータを公開する公開サーバ装置 8 をさらに備えている。制御コンピュ一タ 7は、図 1 2 に示すィン夕ーネット通信処理部 8 0が、イン夕一ネット 3 2 を介して公開サーバ装置 4 との通信処理を行う。口一カル制御システム 3 1 と公開サーバ装置 8 とが暗号通信する場合、インターネット通信処理部 8 0は、予め定められた暗号鍵や復号鍵を用いて、公開サーバ装置 8 と暗号通信する。インタ一ネット通信処理部 8 0 は、イン夕一ネット 3 2 との接続時に使用される各種のデータが記憶して.いる。上記のィン夕一ネッ卜通信処理部 8 0は、ユーザから指示を受けた時点や画面データが変更された時点等の所望のタイミングで公開サーバ装置 8 と通信して、前述の画面デ一タメモリ 7 5 (図 1参照）の画面デ一 '夕を公開サーバ装置 8に送信する。また、インタ一ネット通信処理部 8 0は、デバイス 1 0が変更された時点や所定の時間間隔等の所定のタイミングで公開サーバ装置 8にアクセスして、公開サーバ装置 8 でのデ一タ公開に必要なデバイスアドレス Aの内容（デバイスデータ）を公開サーバ装置 8 に送信する。デバイスアドレス Aの内容は、表示処理部 7 1 が取得する場合と同様に、サーバ部 7 3 を介して取得される。さらに、インターネット通信処理部 8 0は、公開サーバ装置 8 と通信した結果、クライアント装置 9がデバイスデ一夕の変更を指示していた場合、表示処理部 7 1 がデバイスアドレス Aの内容を変更する場合と同様に、当該指示を中継し、表示器 5 自体や表示器 5に接続された P L C 3等、デバイスアドレス Aの実体へ内容の変更指示を伝送できる。

公開サーバ装置 8は、口一カル制御システム側通信処理部（以降、口一カル通信処理部と称する） 8 1 、フアイル生成部 8 2、表示フアイル記憶部 8 3、デ一タメ.モリ 8 4および公開サーバ部 8 5 を備えている。ここで、上記の各部 8' 1 · 8 2 · 8 4 · δ 5 も、前述の各部 7 1 ~ 7 7 · 9 1 · 9 2 と同様、プログラムで実現される機能プロックである。また、表示ファィル記憶部 8 3 に対する表示ファィルの格納処理も、プログラムで実現される。

X M Lフアイル記憶部 8 3 bに格納される X M L (extensible mark - u p language) ファイルは、表示器 5の画面データに含まれる各単位画面每に作成されている。そして、各 XMLファイルには、上記単位画面に関連する各タグ（処理指示語）を示す XM L要素（エレメント）が含まれている。

上記 XM Lフアイルの概略を示す。例えば、図 4 に示した形式で、表示器 5の画面デ一夕内に、ベース画面（単位画面） - 1 (メイン画面）の表示タグ WLが含まれている場合、図 1 7に示すように、メイン画面に対応する X M Lファイルでは、表示タグ WLに対応する Tag 要素 E 1 が含まれている。この Tag 要素 E 1 には、事象名、表示座標範囲、参照フアイル番号ならびにデバィスアドレス等に対応する TagName 要素 E 1 1 、 X要素 E 1 2および Y要素 E 1 3、 LibraryN.o 要素 E 1 4、 BitSym bo 1 Name 要素 E 1 5等が含まれている。 LibraryNo 要素 E 1 4 は、ュ一ザがライブラリに登録した図形を利用するためのライブラリ夕グにおいて登録番号を表す。また、各要素 E 1 1 〜 E 1 5の内容（コンテンツ）は、表示タグ W Lの内容に応じて、 " L— 0 0 0 0 " ， "- 2 3 2 " , " 1 2 0 " ， " 1 0 1 " ， " 0 1 0 1 0 0 " に設定されている。

また、例えば、図 5に示した形式で、表示器 5の画面データ内に、入力夕グ WTが含まれている場合、メィン画面に対応する XM Lファイルでは、入力夕グ WTに対応する Tag 要素 E 2が含まれている。さらに、この Tag 要素 E 2 には.、事象名、デバイスァドレス、有効入力範囲等に対応する、 TagName 要素 E 2.1 、 Symbo IName要素 E 2 2、 X要素 E 2 3 Y要素 E 2 4、 X 2要素 E 2 5、 Y 2要素 E 2 6等が、入力タグ WTの内容に応じた内容にそれぞれ設定されている。 - このように、フアイル生成部 8 2は、例えば、表示器 5の画面デ一夕から、ある単位画面の処理指示語（タグ WL · WT〜）、すなわち、ベース画面のフアイル番号が所定の値のタグを順次抜き出し、そのタグに応じた XM L要素を生成し、当該 XM L要素の内容を上記タグに応じて設定することで、当該単位画面の XM Lファイルを作成できる。

. ァプレツト記憶部 8 3 cに格納されるァプレットは、図 1 の制御システムで用いられるアブレツ卜と同様、バーチャルマシン 9 1 が実行可能な Java言語で記述されたバイトコ一ドとして実現されている。また、ァプレツトは、画面データ中に出現可能なタグの種類に対応するメソッドが定義されたクラスと、 XM Lファイルを参照して、タグ種に対応するメソッドを呼び出すメソッドが定義されたクラスとを含んでいる。これに対し、ノ一チャルマシン 9 1 は、 XM Lフアイルを参照し、夕グを示す XM L要素に基づいてタグ種に応じたメソッドを呼び出し実行する。

H T M Lフアイル記憶部 4 6 に格納される HTM Lフアイルは、表示器 5毎に作成されている。

H T M Lファイルには、図 1 8に示すように、上記のァプレツトをバ —チャルマシン 9 1 へ実行させるための文字列 P 1 1 と、 " く HTML> " や " く TITLE>" 等の HTML文書として必要な文字列 F 1 とが含まれている。また、 HTMLファイルには、例えば、ァプレツトが表示する表示器 5 を説明する文字や画像を表示するための文字列等、 H T M Lの書式に沿った文字列 F 2が含まれていてもよい。さらに、 H T M Lフアイルには、単位画面切り換え用のアブレツトを実行させるための文字列 P 1 2 が含まれていてもよい。

本制御システムでは、 X M Lファイルが単位画面每に設けられており、例えば、クライアン .ト装置 9のブラウザ 9 が上記の H T M Lファイルを表示する際に最初に表示する単位画面の指定や表示器 5の指定等、画面データ（表示器 5 ) 全体に関連する情報（グローバル情報）は、上記の文字列 F 1 1 中に含まれている。本制御システムの場合、その情報は- アブレットを実行する際の'パラメ一タとして指定されており、例えば、最初の単位画面は、 F A R A M要素の属性名 " BASESCR " の属性値（この例では、 " 1 " ) として指定される。

バ一チャルマシン 9 1 は、表示ページ情報取得部 9 3、表示処理部 9 4、通信処理部 9 6、画面データメモリ 9 7 を備えている。

表示ページ情報取得部 9 3は、公開サーバ装置 8の表示ページ情報記憶部 8 4 aに記憶されている、表示器 5において画面データに基づいて現在表示されている単位画面を示す表示ページ情報を、通信処理部 9 6 . インターネッ. ト 3 2、公開サーバ部 8 5 を介して取得する。

. さらに、表示処理部 9 4は、表示モ一ド切換部 9 4 aおよびリモート表示ページ情報記憶部 9 4 bを備えている。

表示モード切換部 9 4 aは、クライアント装置 9 に表示器 5 において現在表示されている単位画面と同じ単位画面を表示する一致表示モードと、別の単位画面を表示可能な不一致表示モードと、クライアント装置 9のオペレー夕の指示に基づいて切り換える。リモート表示ページ情報記憶部 9 4 bは、クライアント装置 9に次に表示すべき単位画面を示すリモート表示ページ情報を格納する。

ここで、本制御システムでは、フアイル生成部 8 2は、表示器 5 の画面デ一夕に基づいて、ァクセスが予想されるクライアント装置 9のハ一ドウヱァおよびソフトゥヱァの仕様に対応した専用の表示フアイルを生成する図示しないジヱネレータを、クライアント装置 9 の仕様每（例えば、ブラウザの種別ごと）に備えていてもよい。また、ファイル生成部 8 2 にジェネレータを 1 つ設け、スィッチ等により切り替えて、クライアント装置 9 の各仕様に対応した表示ファィルを生成してもよい。

各ジェネレータは、ローカル通信処理部 8 1 が口一カル制御システム

3 1 から画面データを受け取ると、自動的に H T M L / X M Lファイルを生成し、表示ファィル記憶部 8 3 (両ファィル記憶部 8 3 a · 8 3 b ) に設定されている所定のフォルダにそれぞれ格納してもよい。. あるいは、公開サーバ装置 8のユーザが、フアイル生成部 8 2 にて、表示するクライアント装置 9 の仕様（例えば、ブラゥザソフトの種別）を選択することにより、そのクライアント装置 9用の H T M L / X M Lファイルを生成し、指定したフォルダに格納してもよい。

続いて、図 2 1 に示すフローチャートを参照しながら、本制御システムの動作を説明する。

まず、ローカル制御システム 2のユーザが、制御コンピュータ 7の作画処理部 7 4 (図 1参照）を操作し、ターゲットシステムの実情や表示器 5のオペレータの習熟度、あるいは、使用者の好みに合わせて、画面データを作成あるいは修正する（ S 3 1 ) 。作成された画面データは、例えば、シミュレーションゃ接続試験等によって、正常に動くことが確認された後、表示器 5 に配信され（ S 3 2 ) 、表示器 5が画面デ一夕に応じた表示を開始する（ S 3 3 ) 。

次に、画面データが更新されると、制御コンピュータ 7 (インタ一ネット通信処理部 8 0 ) は、公開ザ-一バ装置 8にアクセスする（ S 3 4 ) < 公開サーバ装置 8 (口一カル通信処理部 8 1 ) は、例えば、予め格納されたァカウントおよびパスワードの組み合わせと、受け取った組み合わせとを比較するなどして、 ·口一カル制御システム 3 1 またはそのユーザを認証する（ S 3 5 ) 。この認証に成功すると、ローカル制御システム 3 1 から公開サーバ装置 8へ画面データが送信される（.S 3 6 ) 。

続いて、公開サーバ装置 8がロー力ル制御システム 3 1 から画面デ一夕を受け取ると、フアイル生成部 8 2は、画面データに基づいて表示フアイル（HTM Lファイルあるいは H TM Lファイルおよび XM Lファィル）を生成する（ S 3 7 ) 。また、フアイル生成部 8 2は、生成した表示ファィル記憶部 8 3 の H TM Lフアイル記憶部 8 3 aおよび X M L ファイル記憶部 8 3 b に格納する。

さらに、前述の S 5 (図 8参照）と同様に、あるローカル制御システム 3 1 の表示器 5 の画面を表示するように指示する（ S 3 8 ) 。 S 6 と同様に、上記画面による表示および制御が、当該ユーザあるいはクライアント装置 9 に許可されているか否かを認証し（ S 3 9 ) 、許可されていないユーザあるいはクライアント装置 9からのァクセスを拒否する。許可された正規なユーザあるいはクライアント装置 9からのアクセスであることが確認されると、ブラウザ判定部 8 5 aがリクエストを発信したクライアント装置 9のブラウザを判別する（ S 4 0 ) 。このとき、プ'ラゥザ判定部 8 5 aは、例えば、クライアント装置 9からのリクエストのへッダ部に記載されているブラウザ名を検出する。公開サーバ部 8

5 は、 S 3 7 にて生成され、表示ファィル記憶部 8 3 に格納されている表示フアイルのうち、クライアント装置 9が要求した H T M Lファイル、 X M Lフアイルぉよぴァプレツトを、ブラウザ判定部 8 5 aが判別したブラウザに対応したフォルダから適宜読み出し、インターネット 3 2 を介してクライアント装置 9へ送信する（ S 4 1 ) 。

そして、クライアント装置 9では、ブラウザ 9 2 が、受け取った H T M Lファイルから、 APPLET要素（ "く APPLET>" から " く/ APPLET>" の部分）を抽出し、バーチャルマシン 9 1 に実行させる（ S 4 2 ) 。これにより、バーチャルマシン 9 1 は、ァプレツトに H T M Lファイル中で直接与えられたパラメータ、または X M Lファイルによって与えられたパラメ一夕に基づき、公開サーバ部 8 5 と通信して、表示器 5 と同様の表示および制御を行う。

公開サーバ部 8 5 は、ブラウザ 9 2から、あるローカル制御システム 3 1 の表示器 5 の画面表示の要求を受けると、データメモリ 8 4 の記憶領域のうち、要求されたロー力ル制御システム 3 1 に対応する記憶領域 (表示ファィルに対応するユーザ用の領域かつデバィスアドレス Aに対応する領域）から、デバイスアドレス Aに基づいて、デバイスデータ（デバイスアドレス Aの内容）を読み出して、クライアント装置 9 に送信する。描画メソッドは、要求したデバイスデータがインターネット 3 を介してクライアント装置 9 に伝えられると、当該デバイスデータに応じて、クライアント装置 9 の表示画面のうち、パラメ一タで設定された表示領域（X · Y ) の表示を更新する。

また、バーチャルマシン 9 1 は、表示フアイルの実行中、例えば、マウス操作等の入力操作が行われると、 H T M L / X M L ファイル中の入. 力タグに対応するィンスタンスのうち、入力操作に応じたィンスタンスの入力メソッドを実行する。これにより、バーチヤルマシン 9 1 は、入力結果に応じたデータを、特定のデバイスァドレス Aへ書き込むように、公開サーバ部 8 5へ要求する。そして、公開サーバ部 8 5は、クライアント装置 9から書き込み要求を受けると、データメモリ 8 4の記憶領域のうち、要求されたデバイスアドレス Aの領域の内容を書き換える。この結果、クライアント装置 9 の表示画面には、書き込み後、上記描画メソッドが実行された時点で表示器 5 と同様に操作結果が反映される。

ここで、図 2 2および図 2 3に示すフローチヤ一トを参照しながら、本制御システムの動作を説明する。

まず、クライアント装置 9 にオペレータによる'入力操作があった場合. 図 2 2 に示すように、表示処理部 9 4は、オペレータによる入力操作を待ち（ S 5 1 ) 、オペレータによる入力操作が検出されると、その内容を判定する（ S 5 2 ) 。次に、表示処理部 9 4は、入力操作の判定の結果、ォペレ一夕によってページ切り換えが入力されると（ S 5 2で "ぺ —ジ切換入力" ) 、表示モード切換部 9 4 aの設定に基づき、表示モードが一致表示モードと不一致表示モードとの何れに設定されているかを判定する（ S 5 3 ) 。

この判定の結果、表示モードが "一致表示モード" であれば、表示処理部 9 4は、指定された新しいページを表示ページ情報として、表示べージ情報記憶部 8 4 aへの書き込みを通信処理部 9 6 を介して公開サ一バ部 8 5に要求する（ S 5 4 ) 。表示処理部 9 4 は、その後、表示べ一ジ情報に対応する X M Lファイル（現在表示中の画面のデータ）を通信処理部 9 6 を介して公開サーバ部 8 5 に送信を要求して取得し、画面デ —夕メモリ 9 7 に格納する（ S 5 5 ) 。

一方、上記の判定の結果、表示モードが "不一致表示モード" であれば、表示処理部 9 4 は、指定された新しいページをリモート表示ページ情報として、リモート表示ページ情報記憶部 9 4 bへ書き込む（ S 5 6 ) 。表示処理部 9 4は、その後、リモート表示ページ情報に対応する X M Lフアイルを通信処理部 9 6 を介して公開サーバ部 8 5に送信を要求して取得し、画面デ一タメモリ 9 7に格納する（ S 5 7 ) 。

さらに、表示処理部 9 4は、表示ファィル記憶部 8 3から取得して画面デ一タメモリ 9 7に格納した新しい X M Lフアイルに基づき、画面表示に必要なデバイスデータを通信処理部 9 6 を介して公開サーバ部 8 5 に送信を要求して取得する（ S 5 8 ) 。

これに対して、表示処理部 9 4は、 S 5 2 での判定の結果、ォペレ一夕によって制御入力が行われると（ S 5 2 で "制御入力" ) 、指示されたデバイスデータのデータメモリ 8 4への書き込みを通信処理部 9 6 を介して公開サーバ部 8 5 に要求する（ S 5 9 ) 。その後、表示処理部 9 4は、画面データメモリ 9 7に格納されている X M Lファイル、すなわち、オペレータがデータの変更を指示した画面を描画している X M Lフアイルに基づき、画面表示に必要なデバイスデータを公開サーバ部 8 5 に送信を要求して取得する（ S 6 0 ) 。

最後に、表示処理部 9 4は、データメモリ 8 4から取得したデバイスデータと、画面データメモリ 9 7 に格納されている表示ファイル（H T M L / X M Lフアイルぉよびァプレット）とに基づいて、描画して画面を更新する（ S 6 1 ) 。図 2 3は、クライアンド装置 9の自動更新タイミングにおける画面更新の手順を示すフローチャートである。ここで、画面の自動更新タイミングとは、例えば、所定時間間隔である。

まず、表示処理部 9 4は、画面の自動更新タイミングを待ち（ S 7 1 ) 、画面の自動更新タイミングに到達すれば、表示モード切換部 9 4 a の設定に基づいて、表示モードが一致表示モ一ドと不一致表示モードとの何れに設定されているかを判定する（ S 7 2 ) 。この判定の結果、表示モ一ドが "一致表示モード" であれば、表示処理部 9 4は、表示べ一ジ情報取得部 9 3 により、表示ページ情報記憶部 8 4 aに格納されている表示ページ情報を取得する（ S 7 3 ) 。表示処理部 9 4は、取得した表示ページ情報が変更されているか否かを判定する（ S 7 4 ) 。

この判定の結果、表示ページ情報が変更されていると、表示処理部 9 4 は、表示ページ情報記憶部 8 4 aに格納されていた変更後の表示べ一ジ情報に対応する X M Lフアイルを通信処理部 9 6 を介して公開サーバ部 8 5 に送 ί貢を要求して取得し、画面データメモリ 5 6 に格納する（ S 7 5 ) 。その後、表示処理部 9 4は、表示ファィル記憶部 8 3から取得して画面データメモリ 9 7に格納した新しい X M Lフアイルに基づき、画面表示に必要なデバイスデータを通信処理部 9 6 を介して公開サーバ部 8 5 に送信を要求して取得する（ S 7 6 ) 。 '

一方、 S 7 2 での判定の結果、表示モードが "不一致表示モード" である場合、および S 7 4 での判定の結果、表示ページ情報が変更されていない場合には、表示処理部 9 4 は、画面表示に必要なデバイスデータを通信処理部 9 6 を介して公開サーバ部 8 5に送信を要求して、取得する（ S 7 8 ) 。 iのとき、表示処理部 9 4は、画面デ一タメモリ. 9 7に格納されている X M Lファイル、すなわち前回の描画を行った X M Lフアイルと同じ X M Lフアイルに基づいて上記の要求を行う。

最後に、表示処理部 9 4は、データメモリ 8 4.から取得したデバイスデ一夕と、画面デー夕メモリ 9 7に格納されている表示フアイル（ H T M L Z X M Lファイルおよびアブレット）とに基づいて、描画して画面を更新する（ S 7 7 ) 。

ここで、図 1 δの例では、最初の単位画面が PARAM 要素の属性名 " BAS ES CR" の属性値（この例では " ' ）として指定されている。この例では、一致表示モードの場合、属性" BASESCR" は無効となり、表示器 5 に設定されている初期画面番号で初期表示を行う。また、不一致表示モードの場合、表示処理部 9 4は、クライアント装置 9のリモ一ト表示べ一ジ情報記憶部 9 4 bにリモート表示ページ情報として " 1 " を格納し、対応する H T M L / X M Lフアイルを取得して、単位画面 " 1 " をクライアント装置 9 に表示する。このとき、データメモリ 8 4 の表示ページ情報記憶部 8 4 aには、表示器 5に表示されている単位画面を示す表示ページ情報がリモート表示ページ情報とは無関係に格納されている。本制御シスデムでは、ローカル制御システム 3 1 と公開サーバ装置 8 とは、表示器 5 で現在表示されている単位画面を示す表示べ一ジ情報を含めて、画面表示に必要なすべてのデバイスデータがデータメモリ 8 4 に格納され、同期が取られている。よって、クライアント装置 9は、口 ―力ル制御システム 3 1 と直接通信せずに、データメモリ 8 4 を介してローカル制御システム 3 1 の状態を取得して、画面に表示できる。すなわち、表示器 5に表示されている画面とは別の画面をクライアント装置 9 で表示することが可能となる。また、本制御システムでは、デバイスデータを送信すればよいので、口一カル制御システム 3 1側の設定を簡略化できる。従って、ローカル制御システム 3 1 のユーザに負担をかけることなく、遠隔地のクライアント装置 9にて、ローカル制御システム 3 1 の状態を表示できる。特に- クライアント装置 9 での画面表示のために、クライアント装置 9 とロー力ル制御システム 3 1 とが直接通信することがないため、クライアント装置 9 .に対するローカル制御システム 3 1 の安全性が確保できる。

また、画面デ一タメモリ 9 7に、表示器 5では表示されることのない- クライアント装置 9専用の画面の H T M L / X M Lフアイルを格納しておき、表示モ一ド切換部 9 4 aの切り換えにより、これら専用の画面と表示器 5で表示される単位画面とを切り換えて表示してもよい。これにより、現場で必要としないシステムデータの表示画面や、リモートメンテナンス用の表示画面をクライアント装置 9 に構築できる。

なお、本制御システムでは、公開サーバ部 8 5 により配布されるァプレツ卜が、各単位画面に関連するタグ（処理指示語）を示す X M Lファィルに基づいて表示/制御するが、これに限定されない。

例えば、図 2 0 に示すように、 H T M Lフアイルに記載する PARAM 要素として、画面データに含まれる全ての夕グに対応するィンスタンスを生成すると共に、当該インスタンスの各フィールドをタグの内容に合わせて設定した文字列（コード）を記述してもよい。この場合、ファイル生成部 8 2は、画面データ中の全タグについて、上記タグの内容を参照し、文字列 F 1 1 aで示すように、参照結果に基づいて画面表示用のァプレツトを呼び出す文字列を生成して、 H T M Lファイル中に記述する, この場合、表示フアイルとしては H T M Lフアイルのみが生成されるため、図 1 9 に示すように、制御システムには X M Lフアイル記憶部 8 7 (図 1 6参照）は不要である。よって、表示フアイル記憶部 8 3 ' には、 H T M Lファイルおよびァプレツトが、クライアント装置 9の各仕様に対応したフォルダにそれぞれ格納されることになる。

そして、ァプレツ卜の動作や呼び出し方法にかかわらず、公開サーバ部 8 5 によって、表示器 5が画面デー夕に基づいてデバイスの状態に応じて表示する動作、および操作に応じたデバイスの状態変更を指示する際の動作をクライアント装置 9へ同様に指示できれば、図 1 6および図 1 9 に示した制御システムはほぼ同様の効果が得られる。

さらに引き続いて、制御システムの異なる形態について説明する。図 2 4 に示す制御システムは、図 1 6の制御システムと基本的にはほぼ同様に構成されている。しかしながら、本制御システムにおいて、クライアント装置 9は、さらにテキストエディ夕 9 8を備えている。

テキストエディタ 9 8は、画面デ一タメモリ 9 7に格納されたファィルのうち、テキストファイルを表示/編集する。

図 2 5 に示すフローチャートを参照しながら、本制御システムの動作を説明する。まず、 S 3 1 ないし S 3 9および S 4 1 · S 4 2までは、図 2 1 のフローチャートの手順と同様にして処理が進められる。クライアント装置 9のユーザが画面の切り換えを指示すると、バーチヤルマシン 9 1 は、新たな X M Lファイルを公開サーバ装置 8から読み込んでデ一夕メモリ 8 4 に格納し、例えば、図 2 6 に示すように、その X M Lファィルに対応する単位画面を表示する（ S 4 3 ) 。一方、新たな表示器 5の画面を指示すると、公開サーバ装置 8からクライアント装置 9へ、 H T M Lフアイルゃ X M Lフアイルが送信され、クライアント装置 9のデータメモリ 8 4 に格納される。 . また、クライアント装置 9のユーザが、図 2 に示す単位画面に表示されているデバイスの状態と、図 2 6に示す単位画面に表示されているデノィスの状態とを同時に表示または操作したいと考えた場合、ユーザによって、テキストエディタ 9 8が操作され、両単位画面に対応する XM

Lフアイルを編集して、新たな X M Lフアイルを作成する（ S 4 4 ) 。ここで、上記 X M Lファイルは、図 1 7に示すように、テキストファィルであり、テキストエディタ 9 8等の汎用プログラムで編集できる。また、 X M Lファイルでは、各要素を階層化でき、各処理指示語（タグ ) に対応する T a g要素（ E 1 · E 2 ) の階層下に、処理指示語の内容に関連した要素（ Ε 1 1 〜Ε 1 5 · Ε 2 1 〜 Ε 2 6 ) が含まれている。従って、テキストエディタ 9 8を操作するなどして、 T a g要素単位で編集（挿入/削除）することで、処理指示語（タグ）が示す表示動作や入力動作等の動作を、 XM Lファイルに挿入したり、削除したりできる _c なお、テキストエディ夕 9 8では、各 T a g要素は、一連のテキスト（く Tag> 〜く/ Tag>までテキスト）として表現される。

ここで、複数の X M Lファイルからの Tag'要素が混在する場合、各 Ta g 要素に関係する表示領域や入力領域が重なる場合がある。ところが、これらの領域の位置は、 X要素や Y要素等で決められ、これらの要素は- 座標に関連することが判るように予め定められたマークによって囲まれている。従って、これらの要素の内容を調整することで、表示領域や入力領域を移動させることができ、例えば、図 2 7に示すように新たな画面を容易に作成できる。この画面を表示させる XM Lファイルは、図 2 6に示す画面の XM Lファイルから、 O N/O F Fスイツチに関連する Tag 要素を削除し、図 1 に示す画面の X M Lファイルから、スィッチに関連する Tag 要素を抜き出して揷入すると共に、スィツチに関連する Ta g 要素中の表示/入力領域を示す要素の内容を変更するこどで作成される。これらの編集操作は、いずれも、テキストに対する編集操作なので、汎用のテキストエディタ 9 8で何ら支障なく操作できる。

本制御システムは、例えば、図 2 8 に示すように、図 2 4 に示す公開サーバ装置 8のデ一タメモリ 8 4 に代えて、口一力ル制御システム 3 1 のデバイスの入出力を模擬するシミュレータ 8 6 を備えていてもよい。このような構成では、実際のローカル制御システム 3 1 ではなく、仮想のローカル制御システムを監視制御することができる。

具体的には、公開サーバ部 8 5 は、クライアント装置 9からの問い合わせと内容変更指示をシミュレ一夕 8 6へ転送する。シミュレータ 8 6 は、例えば、デバイス自体の特性に応じた演算で、デバイスの入出力を模擬してもよいし、前回の出力や今回の入力、あるいは、時間や参照回数等と、デバイスの出力とを対応付けたテーブルを予め格納しておき、当該テーブルを参照して、デバイスの入出力を模擬してもよい。このシミュレータ 8 6 も、他の部分と同様、演算手段が記憶手段に格納されたプログラムを実行することで実現される機能プロックである。

あるいは、本制御システムは、図 2 9 に示すように、上記のシミュレ —夕 8 6 に代えて、ァプレットメモリ 8 7 を備えていてもよい。このァプレツトメモリ 8 7は、ローカル制御システム 3 1 のデバイ.スの入出力をクライアント装置 9 に模擬させるシミュレータ用のアブレットを格納している。これにより、表示器 5 と同様の動作をクライアント装置 9 に実行させるァプレツトと共に、シミュレータ 8 6 と同様の動作をクライアント装置 9 に実行させるアブレットを送付することができる。

この構成では、公開サーバ部 8 5 は、ァプレツトメモリ 8 7のアブレットと共に、ァプレットメモリ 8 7のァプレットを、クライアント装置 9 に送信する。一方、クライアント装置 9のバーチャルマシン 9 1 が上記のァプレットを実行すると、クライアント装置 9 内にシミュレータ 8

6 と同様のシミュレ一タが形成される。また、ァプレットメモリ 8 7 に格納されたァプレツトがクライアント装置 9 で実行されると、そのクライアント装置 9 は、公開サ一バ部 8 5 に問い合わせる代わりに、クライアント装置 9 内の上記シミュレ一タに問い合わせた結果に基づいて画面表示する。

これらの制御システムでは、口一カル制御システム 3 1 への不正ァクセスを防止しながら、遠隔地に配されたクライアント装置 9 にて、シミユレータ 8 6 (またはクライアント装置 9 に形成されるシミュレ一夕）で実現される仮想の口一カル制御システム 3 1 を監視制御できる。従つて、クライアント装置 9 で、実際の表示器 5 の操作/操作結果を擬似体験でき、例えば、表示器 5 のオペレータ養成等に好適である。

. また、上記の各制御システムでは、 X M Lファイルに限らず、例えば 5 U- M L ( S tandard ene ra l i zed Markup Language ) ■ 、他のマ一クァップ言語を使用しても、ほぼ同様の効果が得られる。

その他、図 3 ◦ に示す制御システムでは、ローカル制御システム 3 1 aの制御コンピュータ 7 aは、インターネット通信処理部 8 0 (図 1 参照）に代えて、フアイル生成部 8 2、表示ファィル記憶部 8 3および公開サ一バ部 8 5 を備えている。ただし、，公開サーバ部 8 5 は、データメモリ 8 2 にアクセスする代わりにサーバ部 7 3へアクセスして、デバイスアドレスの内容を取得すると共にデバイスァドレスの内容変更を指示する。また、フアイル生成部 8 2は、画面デ一タメモリ 7 5から画面データを読み出して H T M Lファイルおよび X M Lファイルを生成する _c 〔実施の形態 2〕

.本発明の実施の他の形態について図 3 1 ないし図 3 7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において、前述の実施の形態 1 における構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。

本実施の形態に係る制御システムは、図 3 1 に示すように、制御用ホストコンピュータ（以降、制御コンピュータと称する） 1 と、複数の表示器 5…と、複数の？ L C 3…とを備えている。 - 制御コンピュー夕 1 および表示器' 5…は、共通の通信プロトコルで通信を行うことが可能なネットワーク 6 を介して互いに接続されている。 —方、表示器 5および P L C 3は、 P L C 3毎に固有の通信プロトコルで通信を行うことが可能なシリアルケーブル 4 を介して個々に接続されている。また、表示器 5は、画面（表示用画面）を作成するためのコンピュータ 3 3 に接続されている。さらに、ネットワーク 6は、図示しないルー夕を介してネヅト一ワークとしてのイン夕一ネット 3 2 に接続されている。このインターネット 3 2には、クライアント装置 9が接続されている。

本制御システムでは、実施の形態 1 の制御システムと同様、表示器 5 がネットワーク 6 を介してデータ通信する場合、シリアルケーブル 4 を伝送される通信プロトコルに拘らず、統一した通信プロトコルで通信できるように、ネットヮ一ク 6で伝送可能な通信プロトコルに共通の通信プロトコル（共通プロトコル）を規定している。

コンピュータ 3 3は、例えば、パーソナルコンビュ一夕によつて構成されており、上記の作画エディタ 3 3 aおよび画面データフアイル記憶部 3 3 bを備えている。

作画エディ夕 3 3 aは、実施の形態 1 の制御システムにおける作画処理部 7 4 (図 1参照）とほぼ同等の機能を有している。画面デ一タファィル記憶部 3 3 bは、作画エディタ 3 3 aによつて作成された 1画面分の画面データを 1 つのファイル（画面データファイル）として格納する , ここに記憶された画面データは、必要に応じて表示器 5に送信され、画面デ一夕メモリ 5 4 にダウンロードされる。

制御用表示装置としての表示器 5は、画面データメモリ 5 4、入力部 5 5 bヽシリアルインタ一フェース（図中、 I / F ) 5 6、ネットヮ一クイン夕一フヱース（図中、 I / F ) 5 7、データ処理部 5 a、表示部 5 b、変換データ記憶部 5 cおよびメンテナンスポート 5 dを備えている。この表示器 5は、基本的な機能では実施の形態 1 の制御システムにおける表示器 5 (例えば、図 1参照）と共通している。

データ処理部 5 aは、前述の P L C側通信処理部 5 1 、ネットワーク側通信処理部 5 2、プロトコル変換部 5 3および表示処理部 5 5 を含んでいる。このデータ処理部 5 ' aは、前述のプロトコル変換の.処理および画面の表示制御に加えて、表示器 5に記憶されている画面を制御コンピユー夕 1 にアップロード（送信）するための処理を行うために各種のデ —タ処理を行う。

デ一夕処理部 5 aは、シリアルケーブル 4 とネットワーク 6 との間での通信プロトコルが互いに異なる場合、変換デ一タ記憶部 5 c に記憶されたデータを参照しながら、一方の通信プロトコルから他方の通信プロトコルへ変 ¾するように上記のプロトコル変換処理を行う。また、デー夕処理部 5 aは、前述の作画エディタ. 3 3 aで作成された画面デー夕に基づいて V R A M等を用いて表示部 5 c に画面を描画させるように、上記の表示制御を行う。また、データ処理部 5 aは、複数の画面をユーザによる切り換えの指示入力に応じて切り換える。

データ処理部 5 a (送信手段）は、制御コンピュータ 1 における後述のサーバ部 1 1からの要求に応じて、指定された単位画面の画面データを画面データメモリ 5 4に格納された画面データから抽出して制御コンピュー夕 1 に送信する。また、データ処理部 5 aは、予めァクセスが許可されるパスワードを画面デ一タメモリ 5 4等に登録しておき、制御コンピュータ 1 にユーザにより入力されたパスヮードが登録されたパスヮ ―ドであると認めた場合に画面データのアップロードを許可する。このように、画面デ一夕のアップロードを制限するセキュリティチェックを行うことにより、画面デ一タが不用意に流出することを防止できる。上記のデータ処理部 5 aは、前述の制御コンピュ一夕 7 (図 1参照）等の各部と同様、記録媒体によって提供されるプログラムを実行することで実現される機能ブロックである。

表示部 5 bは、表示器 5 を制御盤等への組み込みが容易な小型に構成するために、液晶パネルや E Lパネルのような平板型表示素子によって構成されている。

変換データ記憶部 5 cは、プロトコル変換処理に必要なデ一夕.を記憶している。このデータは、シリアルケーブル 4 とネットワーク 6 との間で通信プロトコルを相互変換できればどのような形式でもよいが、本実施の形態に係る変換データ記憶部 5 cは、シリアルケーブル 4で伝送されるデータのフォーマヅトを示すデ一夕転送フォーマツ卜と、シリアルケ一ブル 4 とネットワーク 6 との間で伝送されるコマンドコ一ド間の対応関係を示すコマンド変換テーブル（図 1 1参照）とを記憶している。

ここでの画面データメモリ 5 4 (記憶手段）は、上記の作画エディ夕

3 3 aでユーザによつて作成された画面を格納するメモリであってフラ ' ッシュ R 0 M等から構成されている。

メンテナンスポート 5 dは、前述のコンピュータ 3 3 との間の通信を行うための通信ポートである。このメンテナンスポ一ト 5 dは、コンビュ一タ 3 3の作画エディタ 3 3 aで作成された画面の画面デー夕を上記の画面デ一タメモリ 5 4 にダウンロードする等のために設けられている _c 制御コンピュータ 1 は、一般の汎用パーソナルコンピュータと同様に -

C P U. メモリ（RAM、 R O M等）、外部記憶装置（ハードディスクドライブ、 M O ドライブ等）、表示装置および入力装置（キーボード、マウス等）を有している。また、制御コンピュータ 1 は、サーバ部 1 1 . 共通プロトコル I F部（図中、 . I /F ) 1 2、画面デ一タフアイル記憶部 1 3、フアイル変換部 1 4、フアイル記憶部 1 5および公開サーバ部

1 6 を備えている。

共通プロトコル I F部 1 2は、表示器 5 との間の通信を行うためにネットワーク 6 に接続されている。この共通プロトコル I F部 1 2は、実施の形態 1 の制御システムにおける共通プロ卜コル. I F部 7 2 とほぼ同等の機能を有している。

サーバ部 1 1 は、ネットワーク 6 を介した表示器 5…との間のデ一夕通信処理、 P L C 3から表示器 5を介して転送された P L C 3の出力デ —夕を収集する処理等の処理を行う。上記の出力データは、デバイスの状態（数値、 0 N · 0 F F等）を示すデータ（デバイスデータ）や P L C 3 自身の出力（アラーム出力等）である。また、サーバ部 1 1 は、このような出力データやデバイスアドレスを要求に応じて公開サーバ部 1 6 に供給する。

サーバ部 1 1 は、ユーザの入力指示に応じて、画面データのアップ口一ドを表示器 5における前述のデータ処理部 5 aに要求し、データ処理部 5 aを介してアツプロ一ドされた画面データ.を画面デ一タフアイル記憶部 1 3に格納する。また、サーバ部 1 1 は、公開サーバ部 1 6 を介してのクライアント装置 9からの要求によっても、上記のァップロ一ドのためのデータ処理部 5 a との通信処理を行う。

画面データフアイル記憶部 1 3は、表示器 5の画面デ一タメモリ 5 4 から前述のデータ処理部. 5 aおよびサ一バ部 1 1 によってアツプロ一ドされた画面データのファイル（画面デ一夕ファイル）を格納する。

ファイル変換部 1 4 (生成手段）は、画面データファイル記憶部 1 3 に記憶された画面デ一夕ファイルを、前述の H T M Lファイルおよび X M Lフアイルに変換することで端末用デ一夕を生成する。フアイル変換部 1 4は、前述のファイル生成部 8 2 (図 1 6参照）とほぼ同等の機能を有している。

前述の表示ファイル記憶部 8 3 (図 1 6参照）とほぼ同等の機能を有する表示ファィル記憶部 1 5は、 H T M Lフアイル記憶部 1 5 a、 X M Lフアイル記憶部 1 5 bおよびァプレット記憶部 1 5 c を有している。公開サーバ部 1 6 (通信手段および取得手段）は、前述の実施の形態 1 における制御システム（図 1参照）の公開サーバ部 7 7 とほぼ同等の機能を有している。制御コンピュータ 1 は、公開サーバ部 1 6 を備えることによって、インターネット 3 2上で W e bサーバ（サーバ装置）として機能する。

上記のサーバ部 1 1 、フアイル変換部 1 4、公開サーバ部 1 6 も、デ一夕処理部 5 aと同様、記録媒体によって提供されるプログラムを実行することで実現される機能ブロックである。また、表示フアイル記憶部 1 5 に対する表示ファイルの格納処理も、プログラムで実現される。上記のように構成される通信において、制御コンピュータ 1 の公開サーバ部 1 6は、表示器 5が画面データに基づいてデバイスの状態に応じて表示する動作、および操作に応じたデバイスの状態変更を指示する際の動作とほぼ同様の動作をクライアント装置 9へ指示する。ただし、表示器 5が画面データに基づいて動作する場合と異なり、表示先はクライ 7ント装置 9の図示しない表示装置の表示面で'あり、操作は、クライアント装置 9の図示しない入力装置から受け取る。

続いて、上記の通信において、表示器 5の画面データをクライアント装置 9で表示させると共に、表示された画面から操作を行う場合の処理について図 3 2のフローチャートを参照して説明する。

まず、クライアント装置 9が、インタ一ネット 3 2 を介して制御コンピュータ 1 の公開サーバ部 1 6 にアクセスして、ある表示器 5 の画面を表示するように指示する（ S 8 1 ) 。すると、公開サーバ部 1 6は、例えば、クライアント装置 9から受け取った識別番号、パスヮード等が予め登録されたものであるか否かを確認するなどして、上記の画面による表示/制御が上記クライ了ント装置 9またはそのュ一ザに許可されているか否かをチェックし（ S 8 2 ) 、許可されていないクライアント装置 9からのアクセスを拒否する。

ァクセスが許可された場合、表示器 5では、データ処理部 5 aによつて、サーバ部 1 1 を.介して公開サーバ部 1 6から問い合わされた上記の識別番号、パスワード等が表示器 5に予め登録されたものであるか否か · を確認するなどして、画面デ一夕のアップロードが上記クライアント装置 9 またはそのユーザに許可されているか否かをチヱックする（ S - 8 3 • ) 。そして、許可されていないクライアント装置 9からのアップロードを拒否する。

アップロードが許可された場合、表示器 5 の画面デ一夕（画面データファイル）を画面データファイル記憶部 1 3等にアップロードする（ S 8 4 ) 。このとき、表示器 5 のデータ処理部 5 aが、画面データメモリ 5 4から指定された画面デー夕を取り出して制御コンピュータ 1 に転送する。制御コンピュータ 1 では、サーバ部 1 1 が画面データを受け取り - 画面データフアイル記憶部 1 3やメインメモリに格納する。

それ以降の処理は、実施の形態 1 の制御システム（図.1 6参照）での手順（図 2 1参照）の S 3 7 . S 4 1 . S 4 2 と同様にして進められる ₍ ただし、 S 3 7の処理は、画面データファイル記憶部 1 3にアップ口一ドされた画面デ一タフアイルに基づいて行われる。 S 3 7の処理において、制御コンピュー夕 1 は、サーバ部 1 1 に記憶された内容と、表示器 5に記憶されたデバイスアドレスの実体とを同期させている。

なお、その同期をとる際、いずれの方向に伝送するかは、例えば、変更時刻や、操作の優先順位等に応じて決定される。

例えば、表示器 5のデバイスアドレスの内容に合わせてサーバ部 1 1 の記憶内容を更新する場合、サーバ部 1 1 が、表示器 5 と同様にデバイ ' スアドレスの内容を取得し、デバイスデータとして送信する。これとは逆に、サーバ部 1 1 の記憶内容の変更をデバイスァドレスの実体に伝える場合、表示器 5がァクセスしてきた時点で、サーバ部 1 1 は、記憶している.デバイスデータを読み出し、表示器 5へ送信する。

なお、本実施の形態でも、ファイル形式は H T M Lファイルおよび X

M Lファイルに限定されない。例えば、デバイスデータを統計処理したデ一夕を表示する H T M Lフアイル等、デバイスデータに基づいて表示するためのファイルを公開してもよい。

また、上記実施の形態でも、アブレットの代わりに、他の実行プログラムを配信しても、ほぼ同様の効果が得られる。

以上に述べたように、本実施の形態に係る通信は、表示器 5 に格納されている画面デ一夕をアップ口一ドし、それに基づいて公開用のフアイルを作成し、クライアント装置 9 にその画面デー夕の画面を表示させ、かつその画面からの操作を行うように構成されている。これにより、制御コンピュータ 1 が、コンピュータ 3 3のように画面データを格納しておく画面データフアイル記憶部 8 bを専用に備えていなくても'、表示器 5で表示されている画面と同一の画面をクライアント装置 9に表示させることができる。それゆえ、画面デ一タフアイル記憶部 3 3 bに格納された画面デー夕と同じ画面データを制御コンピュータ 1 にも格納しておく必要がない。

続いて、本制御システムの他の形態について説明する。

図 3 3に示す制御システムは、制御コンピュータ 1 と、複数の表示器 5 と、複数のクライアント装置 9 と、複数の F L C 3 とを備えている。この制御システムでは、公開側共通ネットワーク 3 4 (ローカルネットワーク）は、 T C P / I Pに統一されたイントラネット等のローカルなネットワークである。このような公開側共通ネットワーク 3 4 を採用することによって、インタ一ネットで使用されるアプリケーションプログラムをそのまま流用することが可能である。公開側共通ネットヮ一ク 3 4 は、企業内等の閉じた範倒での情報交換を行うネッ卜ワーク形態であるので、外部に公開できない重要な情報をフアイァウォールによって防護する必要がある。

ここでのサーバ部 1 1 は、上記の出力デ一タゃデバイスァドレスを要求に応じて通信処理部 I 9に供給する。また、サーバ部 1 1 は、クライアント装置 9からデバイスアドレス Aの内容変更指示を受け取ると、デバイスァドレス Aの内容を指示に応じた値に書き換える。

作画部 1 7 は、実施の形態 1 の制御システムにおける作画処理部 7 4 (図 1参照）とほぼ同等の機能を有している。画面データファイル記憶部 1 3は、上記の作画部 1 7によって作成された画面の 1画面分の画面デ一夕を 1 つのファイル（画面データファイル）として格納する。

通信処理部 1 9 (サーバ側通信手段）は、クライアント装置 9における後述のァプレツトと、通信処理部 9 6 を介して通信を行う。また、通信処理部 1 9 は、制御コンピュータ 1 における通信処理の中心として機能し、クライアント装置 9の後述する通信処理部 9 6からのアクセス、制御コンピュータ 1 内での表示ファイル記憶部 1 5 (サーバ側格納手段 ) およびサーバ部 1 1 からのアクセス、サーバ部 1 1 および通信処理部 9 6へのアクセス等に対する通信処理を行う。この通信処理においては例えば、 H T M Lファイルおよび X M Lフアイルゃデバイスデータを、 ■ ァプレツト記憶部 1 5 cで記憶されたアブレツトの要求に応じて実行部 1 8 に送出すると共に、後述するアブレット記憶部 9 8 cで記憶されたァプレツトからの要求に応じて、サーバ部 1 1 へアクセスすることによつて通信処理部 9 6 に返送する。

また、通信処理部 1 9 は、ユーザ一ァカゥントファイルを有しており - このユーザ一アカウントファイルを用いて、クライアント装置 9からのアクセスのレベルに応じたプロテクト処理を行う。通信処理部 1 9 は、このようなプロテクト処理を行うために、例えば、ュ一ザ名、'パスヮード、アクセスレベル、アラームログ作成、コメント等がユーザ毎に設定される。アクセスレベルとしては、表示器 5 の表示内容：を読み込むだけのレベル、読み込みだけではなく書き込みも許可にするレベル、表示器

5 に対してリセットコマンドの送信を有効にするレベル、アラームログファイルの作成を許可するレベル等が挙げられる。

上記のリセットコマンドは、表示器 5 に通信エラ ·一等の異常の発生に対して復旧措置の手段として表示器 5 をリセットするためのコマンドである。このようなコマンドを制御コンピュータ 1 から送信することによつて、制御コンピュータ 1 から復旧措置をとることができる。アラームログファイルは、表示器 5 に蓄えられている P L C 3からのァラ一ム情報を制御コンピュータ 1 に表示させるためのファイルである。

実行部 I 8 は、アブレツト記憶部 1 5 c (実行プログラム記憶手段）に記憶されたァプレツトを実行するためのプログラムであり、バ一チヤルマシンと同等の機能を有している。

上記のサーバ部 1 1 、通信処理部 1 9および実行部 1 8 も、前述のデ一夕処理部 5 a (図 3 1参照）と同様、記録媒体によつて提供されるプログラムを実行することで実現される機能プロックである。ここでのクライアント装置 9は、表示ファィル記憶部 9 8 (端末側格納手段）を備えている。表示ファイル記憶部 9 8は、 H TM Lファイル記憶部 9 8 a と、 XM Lフアイル記憶部 9 8 b と、ァプレット記憶部 9 8 c とを有している。 H TM Lフアイル記憶部 9 8 aおよび XM Lファィル記憶部 9 8 bは、それぞれ前述の H T M Lフアイル記憶部 1 5 aおよび XMLファイル記憶部 1 5 bに格納された、 H TM Lファイルおよび X M Lファイルと同じファイルを格納している。ァプレット記憶部 9 8 cは、クライアント装置 9 の仕様毎に予め作成されたアブレツトを格納している。

ァプレット記憶部 9 8 cに格納されるァプレツトは、前述のァプレット記憶部 1 5 c に格納されるァプレツトとほぼ同等の機能を有'しているが、クライアント装置 9で表示器 5に表示される画面を表示させ、その画面からの操作を可能にするために、バーチャルマシン 9 1 (表示処理手段）で実行される点で前述のアブレツ卜と異なる。従って、このァプレツトを実行するバーチャルマシン 9 1 は、 X M Lファイルを参照し、タグを示す XM L要素に基づいて、タグ種に応じたメソッドを呼び出す _t 例えば、バーチャルマシン 9 1 が実行するメソッドのうぢ、表示夕グに対応するメソッドは前述の描画メソッドであり、また、入カタグに対応するメソッドは前述の入力メソッドである。 '

通信処理部 9 6 (端末側通信手段）、前記のアブレツ卜の要求に応じて、通信処理部 1 9 と公開側共通ネットワーク 3 4 を介して通信を行う , また、通信処理部 9 6は、クライアント装置 9 における通信処理の中心として機能し、表示ファィル記憶部 9 8からのアクセス、通信処理部 1 9からのアクセス、バーチャルマシン 9 1 からのアクセス等に対する通信処理を行う。この通信処理においては、例えば、ァプレツトからの要求に応じて、雨ファイル記憶部 9 8 a · 9 8 bからの H T M Lファイルおよび X M Lファイルをバーチャルマシン 9 1 にダウンロードする一方、サーバ部 1 1 から得られたデバイスデータを、通信処理部 1 9ヘアクセスすることによって取得する。

上記のように構成される制御システムでは、制御コンピュータ 1 は、表示器 5に表示される画面を制御コンピュータ 1 で表示させるように指示されると、 H T M Lフアイル記憶部 1 5 aに記憶されている H T M L ファイルが開かれる。すると、実行部 1 8は、通信処理部 1 9を介して- 受け取った H T M Lファイルにおける各 APPLET要素（"く APPLET>" から "く /APPLET>" の部分）を抽出して実行する。また、実行部 1 8は、画面の表示に必要な X M Lフアイルを通信処理部 1 9 を介して X M丄ファイル記憶部 1 5 bから取得する。さらに、実行部 1 8は、 X M Lファイルを参照しながら、上記の H T M Lフアイルで指定された表示器 5の画面を制御コンピュ一タ 1 に設けられた図示しない表示部に表示して、その画面への操作に応じた制御を、やはり制御コンピュータ 1 に設けられた図示しない操作部からの入力によつて指示する。

このように、ァプレツトを実行部 1 8 に実行させることによって、表示器 5 に表示される画面を制御コンピュータ 1 に表示すると共に、制御コンピュータ 1 にてその画面から入力操作を行うことができる。

続いて、上記の制御システムにおいて、表示器 5の画面データをクラィアント装置 9で表示させる場合の処理について図 3 4のフローチヤ一トを参照して説明する。

表示器 5に表示された画面をクライアント装置 9 に表示する処理が、クライアント装置 9側のユーザによつて指示されると、アブレツト記憶部 9 8 cに記憶されたァプレツトを、 H T M Lファイル記憶部 9 8 aにおけるデフォルトファイルである def au l t, htm に出力する（ S 9 1 ) 。この状態で、クライアント装置 9 において表示すべき所望の表示器 5の画面に対応する H T M Lファイルが、 H T M Lフアイル記憶部 9 8 aに開かれると、通信処理部 9 6が起動する（ S 9 2 ) 。

通信処理部 9 6が、公開側共通ネットワーク 3 4 を介して制御コンピユー夕 1 における通信処理部 1 9にアクセスすると、通信処理部 1 9は、前述のセキュリティの設定を用いて、クライアント装置 9から受け取つたユーザ名、パスワード等が予め登録されたものであるか否かを確認するなどして、上記の画面による表示/制御が上記クライアント装置 9 またはそのユーザに許可されているか否かをチヱックし（ S 9 3 ) 、許可されていないクライアント装置 9からのアクセスを拒否する。また、このとき、併せてアクセスレベルもチェックされる。

アクセスが許可された場合、通信処理部 9 6は、通信処理部 1 9 を介してサーバ部 1 1 にアクセスして、ある表示器.5 の画面を表示するように指示する（ S 9 4 ) 。通信処理部 I 9は、予め設定されたァクセスレベルに応じて、サーバ部 1 1 を介した表示器 5のデ一タへのアクセスを制限する。

次いで、クライアント装置 9 のブラウザ 9 2は、通信処理部 9 6 を介して H T M Lフアイル記憶部 9 8 aから H T M Lファイルを得て、その H T M Lファイル中の各 APPLET要素（ " く APPLET> " から " く/ APPLET> " の部分）で指定されたァプレットを同じく H T M Lファイル記憶部 9 8 aから取得し、パーチャルマシン 9 1 に実行させる（ S 9 5 ) 。また- バ一チャルマシン 9 1 は、画面の表示に必要な X M Lフアイルを通信処理部 9 6 を介して X M Lフアイル記憶部 9 8 bから取得して、その X M Lフアイルを参照しながら各処理指示語に応じたィンスタンスを生成する（ S 9 6 ) 。これらのインスタンスのうち、表示用の処理指示語に応じたィンスタンスの描画メソッドは、所定の時間間隔で実行される。この結果、パーチャルマシン 9 1 は、デバイスアドレス Aの内容を通信処理部 9 6 と通信処理部 1 9 との通信を介してサーバ部 1 1へ問い合わせる（ S 9 7 ) 。

一方、サーバ部 1 1 は、問い合わせを受けると、当該アブレツトに対応するユーザの記憶領域のうち、デバイスアドレス Aに対応する領域からデータを読み出して上記の通信によってクライアント装置 9 に送信する（ S 9 8 ) 。そのデ一タが公開側共通ネットワーク 3 4を介してクライアント装置 9に伝えられると、上記の描画メソ、ソドは、そのデータ（デバイスアドレス Aの内容）に応じて、クライアント装置 9 に表示された画面における予め定められた表示領域（X， Y ) の表示を更新する（ S 9 9 ) 。

上記の H T M Lファイルには、複数のアブレツトが含まれているが、各ァプレツトは、ブラウザ 9 2から、その画面頷域内の相対座標（例えば、左上隅等を基準とする相対座標）で描画する。従って、クライアント装置 9は、 H T M Lファイルに含まれているアブレットの個数や順番に拘らず、デバイスの状態を表示できる。

一方、ノ一チャルマシン 9 1 は、ァプレツトの実行中、例えば、マゥス操作等の入力操作が行われると、入力用の処理指示語に対応するィンスタンスのうち、入力操作に応じたィンスタンスの入カメソッドを実行する。これにより、バ一チャルマシン 9 1 は、入力結果に応じたデー夕を、特定のデバイスアドレスへ書き込むように、両通信処理部 9 6 - 1 9 との通信を介してサーバ部 1 1 に要求する。サーバ部 1 1 は、記憶領域のうち要求されたデバイスァドレス Aの領域の内容を書き換える。書き換えられたその内容は、ネットワーク 6 を介して表示器 5 に送信される。この結果、クライアント装置 9に表示された画面には、書き込み後- 上記の入力メソッドが実行された時点で、表示器 5 と同様に操作結果が反映される。

これにより、クライアント装置 9は、表示器 5 と離間した場所から公開側共通ネットワーク 3 4 を介して制御コンピュータ 1 と接続されている場合であっても、表示器 5の画面と同一内容の画面を表示すると共に. 同じ操作で、デバイスの状態を制御できる。 ·

以上に述べたように、本実施の形態に係る制御システムは、各クライアント装置 9 にインストールされたアブレツトが、両通信処理部 9 6 .· 1 9間の通信を介して、表示動作やデバイスアドレスの内容変更の指示をバーチャルマシン 9 1 に実行させるための問い合わせを制御コンビュ一夕 1 のサーバ部 1 1 にするように構成されている。これにより、表示器 5が設置された場所から離間した場所に設置されている複数のクライアント装置 9でも表示器 5 に表示される画面の内容を表示器 5で表示されるのと同時に閲覧することができると共に、その画面上での操作を行うこともできる。

また、制御コンピュータ 1 が通信処理部 1 9 とァクセス可能な実行部 1 8を備えることによって、制御コンピュータ 1 でァプレツト記憶部 1 5 cに記憶されたァプレツトを実行する。それゆえ、制御コンピュー夕 1 においても、表示器 5 に表示される画面の内容を表示器 5 で表示されるのと同時に閲覧することができると共に、その画面上での操作を行うこともできる。

H T T Pを用いた一般的なィンタ一ネット通信を行うサーバ装置では. クライアント装置との間の情報のやり取りのために、 W e bサ一バ用ソフトウェアと C G I とを備える必要があるが、これらを介した処理は、実行効率があまり良くない。これに対し、上記の通信では、制御コンピユータ 1 とクライアント装置 9 との間の通信が、通信処理部 1 9 と通信処理部 9 6 との間の通信を介して直接的に行われる。これによつて、通信速度が向上するので、制御コンピュータ 1 とクライアント装置 9 との間の情報のやり取りを効率的に行うことができる。

また、本制御システムでは、制御コンピュータ 1 が W e bサーバ用ソフトゥヱァを備えていないために、クライアント装置 9 からのアクセスに対して W e bサーバ用ソフトウエアのセキュリティ機能を利用することができない。しかし、通信処理部 1 9 では、ユーザ毎に予め設定されたアクセスレベルで表示器 5 のデータへのアクセスが制限されるので、保守性を高めることができる。しかも、このようなアクセス制限方法では、ィンターネット通信における一般的なァクセス制限のように、全てのレベルでアクセスの許可または拒否を一括して行うことなく、詳細なレベルでアクセスを設定することができる。それゆえ、例えば、システム管理者等の通信に深く係わる重要な立場にあるユーザに対しては、よりレベルの高いァクセスを許可するといったァクセス管理を行うことができる。 ·

本制御システムのさらに他の形態について説明する。 .図 3 5 に示す制御システムでは、クライアント装置 9 が、公開ネットワークとしてのインタ一ネット 3 2 を介して制御コンピュータ 1 とインターネット通信が可能となるように接続される。

本制御システムにおける制御コンピュータ 1'は、さらに、 C G I (Com mon gateway I nterface) 2 0 を備えてレヽる。

ブラウザ 9 2 は、制御コンピュータ 1 にアクセスして W e bページとしての画面をクライアント装置 9 に表示させるように指示された場合、それを認識して H T T Pを用いた通信が行われることを認識する。一方- クライアント装置 9 におけるブラウザ 9 2 は、画面をクライアント装置 9 に表示させるように指示された場合、 H T M Lフアイル記憶部 9 8 a に記憶された H T M Lファイルを開くと、通信処理部 9 6 を通じての通信が行われることを認識する。

C G I 2 0 (通信中継手段）は、一般的なィンタ一ネット通信におけるサ一バ装置に設けられる、プラットフオームに依存しないィンターフヱースプログラムである。この C G I 2 0 は、前記のブラウザ 9 2 が公開サーバ部 1 6 を介して通信処理部 1 9へアクセスすると共に、そのァクセスに対する通信処理部 1 9からの返答（H T M Lデータ）を公開サーバ部 1 6 に出力する。

ここでのサーバ部 1 1 は、クライアント装置 9から C G I 2 0 を経由して通信処理部 1 9 にアクセスさ.れているノード数や通信処理部 1 9 を介した他局への中継ァクセス数をカウントし、それを表示する機能を有している。これにより、ァクセス管理が容易になるので、通信処理部 1 9 の通信ァクセスの状態が把握され、不正ァクセスを検証できる。

続いて、上記の通信において、表示器 5 の画面データをクライアント装置 9で表示させる場合の処理について図 3 6のフ口一チャートを参照して説明する。

まず、インタ一ネット 3 2 を介して、クライアント装置 9が制御コン' ピュー夕 1 における公開サ一バ部 1 6 を介してアクセスして、ある表示器 5 の画面を表示するように指示する（ S 1 0 1 ) 。すると、公開サ一バ部 1 6は、例えば、クライアント装置 9から受け取った識別番号、ノヽ。スヮード等が予め登録されたものであるか否かを確認するなどして、上記の画面による表示/制御が上記クライアント装置 9またはそのユーザに許可されているか否かをチェックし（ S 1 0 2 ) 、許可されていないクライアント装置 9からのアクセスを拒否する。このとき、通信処理部 1 9が、クライアント装置 9からの通信処理部 1 9に対するアクセスの可否を前述のようにチェックする（図 3 4の S 9 3 ) 。

ァクセスが許可された場合、 C G I 2 0 を中継した通信処理部 1 9へのアクセスによって、クライアント装置 9からの公開用フアイル生成の要求を受けると、フアイル変換部 1 4 は、画面デ一タフアイル記憶部 1 3 に格納された画面デ一タフアイルに基づいて、 H T M Lフアイルぉよび X M Lファイル等の公開用フアイルを生成して、 H T M Lファイル記憶部 1 5 aおよび X M Lフアイル記憶部 1 5 bのうち、ユーザ用の領域に格納する（ S 1 0 3 ) 。公開サーバ部 1 6 は、許可された正規なクライアント装置 9 に対してのみ、クライアント装置 9が要求した画面を表示するための H T M Lファイルを H T M Lファイル記憶部 1 5 aから読み出し、そのファイルを、通信処理部 1 9から C G I 2 0 を中継し、さらに公開サーバ部 1 6からインターネット 3 2 を介してクライアント装置 9へ送信する（ S 1 0 4 ) 。さらに、そのファイルを用いて、クライアント装置 9 による画面の表示を行う（ S 1 0 5 ) 。

本制御システムでも、前述の図 3 3 の制御システムと同様、上記の問い合わせ、変更指示および表示動作をクライアント装置 9 に行わせるァプレツトを配信しているので、データ伝送量を大幅に削減でき、クライアント装置における応答速度を大幅に向上できる。また、例えば、カーソル移動等のユーザーィンタ一フヱ一スをクライアント装置側で処理できるので、さらに、応答速度を向上できる。

なお、本制御システムでも、前述の実施の形態 1 と同様、フアイル形式は H T M Lファイルおよび X M Lファイルに限定されない。

また、本制御システムは、図 3 7 に示すように構成されていてもよい _c この制御システムでは、 1 つのクライアント装置 9が、公開側共通ネットワーク 3 4 およびインターネット 3 2 を介して制御コンピュータ 1 とアクセスできるように構成されている。このため、ブラウザ 9 2 は、制御コンピュ一タ 1 のフアイルに基づいて画面をクライアント装置 9 に表示させる場合、前述のようにそれを認識し、さらに通信処理部 1 9 にインターネット 3 2 を介した通信を行わせる一方、クライアント装置 9 のフアイルを用いて画面を表示させる場合、前述のようにそれを認識し. さらに通信処理部 1 9 に公開側共通ネットワーク 3 4 を介した通信を行わせる。

従って、このような制御システムでは、ユーザがいずれかの通信を選択するだけで、選択された通信に適合した処理が行われる。それゆえ、ユーザは、通信形態の相違を意識することなく、画面の表示および表示された画面から.の操作を行うことができる。その結果、ユーザは、 C G I 2 0 を経由する一般的なィンタ一ネッ个 3 2 を介した通信と、この通信に比べてより高速な通信が可能な公開側共通ネットワーク 3 4 を介した通信とを特別の操作を行うことなく利用することができる。

〔実施の形態 3〕

本発明の実施のさらに他の形態について図 3 8ないし図 4 3 に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において、前述の実施の形態 1 および 2 における構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。

本実施の形態に係る制御システムは、図 3 8に示すように、制御用ホストコンピュータ（以降、制御コンピュータと称する） 2 と、複数の表示器 5…と、複数の P L C 3…と、クライアント装置 9 を備えている。

.制御コンピュータ 2および表示器 5…は、共通の通信プロトコルで通信を行うことが可能なネットワーク 6 (共通ネットヮ一ク）を介して互いに接続されている。一方、表示器 5および P L C 3は、 P L C 3毎に固有の通信プロトコルで通信を行うことが可能なシリアルケ一ブル 4 ( 専用ネットワーク）を介して個々に接続されている。

なお、広義の通信プロトコルには、スタートキャラクタやエンドキヤラクタを示すコード、各キャラクタの送受タイミング、送信先や送信元の特定方法等が送信元と送信先とを含むネットワーク内で統一されていないと正常にデータが伝送できない通信プロトコルと、各 P L C 3が理解可能なコマンド体系等、送信元と送信先とで統一されていないと一方が所望する動作と他方が実施する動作とがー致せずに正常に制御できない通信プロトコルとが存在する。それゆえ、以下の説明では、両者の組み合わせを通信プロトコルと称し、両者の区別が必要な場合には、前者を伝送プロトコル、後者をコマンド体系として区別する。ここで、各 F L C 3の製造者が規定する通信プロトコルでは、デ一夕の読み出しを指示する場合、概ね、図 9に示す前述のデータ列 4 1 が伝送される。

従って、本実施の形態では、表示器 5がネットワーク 6 を介してデータ通信する場合、シリアルケ一ブル 4 を伝送される通信プロ^コルに拘らず、統一した通信プロトコルで通信できるように、ネットヮ一ク 6で伝送可能な通信ブロトコルに共通の通信プロトコル（共通プロトコル）を規定している。 ·

このため、ネットワーク 6 を介して通信する際、図 3 9に示すように. T C F / I Pで規定された形式のデータ列 6 6 を受信する。このデ一夕列 6 6は、送信元および送信先の I Pァドレスを含むへッダ部 6 7 と、通信内容を示す前述のデータ本体 6 3 (図 1 0参照）とを備えている。

ここでの表示器 5は、デ一夕配信部 5 eを備えている。データ配信部 5 eは、予め設定された配信条件が満たされたときに、 P L C 3 の出力データを、指定された配信先に配信する。このため、データ配信部 5 e は、配信先のノードに関するノード情報および配信に関する設定情報が制御コンピュータ 2から予めダウンロードされて記憶されている。

制御コンピュータ 2 (ホストコンピュータ）は、サーバ部 2 1 、共通プロトコル I F部（図中、 I / F ) . 2 2、配信設定部 2 3、ネットヮ一クファイル 2 4、データ登録部 2 5、アプリケーション部 2 6、デ一夕ベース 2 7、データメモリ 2 8、コンパイラ 2 9および公開サ一バ部 3 0 を備えている。

インタ一フヱース部 2 2は、表示器 5 との間の通信を行うためにネットワーク 6 に接続されている。この共通プロトコル I F部 2 2は、実施の形態 1 の制御システムにおける共通プロトコル I F部 7 2 (図 1 参照 ) とほぼ同等の機能を有している。 '

サーバ部 1 1 は、データ通信処理部 2 1 aおよびデ一タベース管理部 1 b を有している。このサーバ部 2 1 は、前述のデータ処理部 5 a ( 図 3 1参照）と同様、記録媒体によって提供されるプログラムを実行することで実現される機能ブロックである。

データ通信処理部 2 l aは、ネットワーク 6 を介した表示器 5…との間のデータ通信処理を行うと共に、アプリケーション部 2 6 との間でデ —タのやり取りを行う部分である。このデータ通信処理部 2 1 aは、例えば、後述する作画エディ夕 1 6 aで作成された画面やラダ一エディタ 2 6 bで作成されたユーザプログラムとしてのラダ一プログラムを表示器 5 に転送したり、表示器 5から配信された画面または F L C 3から表示器 5 によつて配信されたラダ一プログラムおよび P L C 3の入力デ一夕（制御指示のデータ）や出力データを収集したりといった処理を行う ₍ この入力データは、入力機器における後述するデバイスアドレスの内容 (ビット、数値等）の変更すべき内容であり、出力データは、出力機器におけるデバイスアドレスの出力すべき内容である。

データベース管理部 2 l b (蓄積手段および検索手段）は、表示器 5 から配信されてきた画面またはラダープログラムおよび F L C 3の入出力データをデ一夕べ一ス 2 7に登録したり、データべ一ス 2 7に登録されたそれらのデータを検索したりする。

具体的には、デ一タベース管理部 1 1 bは、デ一タベース 2 7において表示器 5每に名称が付与されたフォルダを設定し、表示器 5から所定の周期毎に配信されてくる、表示器 5で表示された画面または P L C 3 で実行されたラダ一プログラムと、その画面における変化要素としてのシンボル（部品およびタグ）またはそのラダ一プログラムにおける変化要素としてのラダー記号と、デバイスアドレスと、上記の入出力データとを各々組み合わせてレコ一ドとし、上記のフォルダにそのレコードを発生順に登録する。フォルダ名としては、例えば、表示器 5の局名、例えば、図 3 8に示すような Aで表される "ノ一ド A " や、表示器 5の機種名といった適当な名称が用いられる。また、データベース管理部 2 1 bは、ユーザが指定したフォルダの指定した時刻のレコ一ドを検索して- 得られたレコードを表示させるように作画エディ夕 2 6 aまたはラダーェデイタ 2 6 b に渡す。

データベース 2 7が一般にハ—ドディスク装置に構築されることから- ハードデイスク装置からのデータの読み出しには比較的長い時間を要する。このため、データべ一ス管理部 2 1 bは、複数のレコードからなる 'プロック単位でレコードを読み出す。これにより、ハードディスク装置へのアクセスが少なくなり、検索の速度を高めることができる。また、複数のプロックをまとめて読み出すことによって、さらに高速の検索を行うことができる。

検索のために、データベース管理部 2 1 bは、例えば、図 4 0に示すような検索画面 1 0 1 をユーザに提供する。この検索画面 1 0 1 は、再生キ一 1 0 1 a、停止キー 1 0 1 b、早送りキー 1 0 1 c、早戻しキー 1 0 1 d . 一時停止キー 1 0 1 e、日時を設定する日時設定部 1 0 1 f および後述するキーを指定するキ一指定部 1 0 1 gを有している。

データベース管理部 2 1 bは、再生キ一 1 0 1 aの操作により、作画エディタ 2 6 aまたはラダーエディ夕 2 6 bが検索データを動画的に表示するように、連続的にデータの検索を行う。この検索において早送りキー 1 0 1 c または早戻しキ一 1 0 1 dが操作されると、検索速度が高くなり、検索画面が順方向または逆方向に高速で表示される一方、一時停止キ一 1 , 0 1 eの操作により検索が一時停止し、このとき、画面が静止状態で表示される。また、早送りキ一 1 0 1 c 'または早戻しキー 1 0

1 dのみの操作では、高速度で検索位置が変化するが、画面は表示（再生）されない。このとき、日時設定部 1 0 1 aには、検索位置の移動時に認識された日時が表示されていく。さらに、停止キー ' 1 0 1 cの操作により、検索が停止する。

上記の検索画面 1 0 1 は、検索されて作画エディタ 2 6 aまたはラダ

—エディタ 2 6 bによつて表示された再生画面 5 2上に表示され、マゥ. ス等のドラッグ& ド口ップにより所望の位置への移動が可能である。このような検索画面 1 0 1 により、オーディオ装置等の操作と同様な感覚で検索を行う環境がユーザに提供される。

また、データベース管理部 2 1 bは、ネットワークを介してのデ一タベース 2 7へのアクセスに対するセキュリティチェックを行う。例えば- ネットワーク 6 においては、ユーザ I Dおよびパスワードが登録されたものであると確認されると、アクセスが許可（認証）される。これにより、ネットワーク 6に接続されるィンタ一ネット 3 2からの第三者による不用意なアクセスを拒否することができる。

配信設定部 2 3は、ノード情報および配信情報を設定する。ノード情報は、ネットワーク 6 におけるノードと、そのノードに接続される表示器 5 の種類とを含んでいる。配信情報は、各 P L C 3 に接続されるデバイス 1 0 (入力機器および出力機器）の名称、各表示器 5毎のデータ配信タイミング、配信すベきデー夕のストアアドレス、受信したデ一夕のストァァドレス等を含んでいる。これらのノ一ド情報および配信情報は、ネットワークファイル 2 4 に保存され、必要に応じて各表示器 5 のデ一タ配信部 5 e にダウンロードされる。この配信設定部 2 3 も、デ一タ処理部 5 a と同様、記録媒体によって提供されるプログラムを実行することで実現される機能ブロックである。

データ登録部 2 5 は、変換データ記憶部 5 c に記憶されるべき前述のプロトコル変換データを予め登録している。この変換データは、初期設定時や、制御システムに接続される F L C 3 が変更されるとき等のメンテナンス時に、必要とする表示器 5 にデータ通信処理部 5 aを介してダゥンロードされる。

アプリケ一ション部 2 6 は、作画エディ夕 2 6 aおよびラダ一エディタ 2 6 bを含んでいる。

作画エディタ 2 6 aは、実施の形態 1 の制御システムにおける作画処理部 7 ' 4 (図 1 参照）とほぼ同等の機能を有している。この作画エディ夕 2 6 aによつて作成された画面は、必要に応じてィンタ一フヱ一ス部 1 2 を介して表示器 5 に転送され、画面データメモリ .5 4 にダウン口一ドされる。

ラダーエディタ 2 6 bは、デバイス 1 0が所望のシーケンスに従って動作するように P L C 3 の制御手順を定めるラダープログラムを作成するためのプログラミングソフトウエアであり、制御コンピュータ 2 のデイスプレイ（図示せず）上でデバィス 1 0の動作に対応するラダ一記号を配置してラダ一図を作成できるように構成されている。このラダ一ェディ夕 2 6 b においては、例えば、国際基準 I E Cに準拠した前述のプログラミング言語が用いられる。

また、ラダーエディタ 2 6 bは、 P L C 3 の入力端子および出力端子のそれぞれに付与されている入力番号および出力番号と、各入出力端子に接続される入力機器 6および出力機器 7の名称（デバイス名）との対応付けを変数を介して入出力番号の割り付け（ I / Oアサイン）として行う。この割り付けの結果は、制御コンピュータ 2内の記憶装置.（図示せず）に保存される。 .

割り付けを行う際、制御コンピュータ ' 2内の所定のメモリには、入力番号および出力番号をそれぞれァドレスとして、各アドレスに対応するデバイス名が格納される。従来、このような割り付けは、 P L Cのメ一力によって異なっており、絶対アドレスで設定ざれるので、メーカに応じたメモリテーブルを用意する必要がある。ただし、 I E Cに準拠した本ラダーエディタ 2 6 bは、上記の変数（自由変数）によってユーザが入出力を決定できるので、上記のようなメモリテーブルは不要である。また、一度決定した割り付けも、後に変更することができる。

ラダーエディタ 2 6 bで作成されたラダープログラムは、プログラマブル表示器 5 を介して（または直接） P L C 3 に転送され、 P L C 3内のメモリにダウンロードされる。

データべ—ス ₂ 7は、データべ一ス管理部 2 1 bによって順次書き込まれるデータをフォルダ每に管理している。例えば、ノード Aの表示器 5 に表示される画面については、図 4 1 ( a ) に示すように、 "日時" "画面" 、 "設定温度" 、 "レベル" 、 "設定圧力" 、 "レベル" 、 " アラーム" 等の各項目がフィールドとして設けられている。 "日時" は同図において分の単位まで記載されているが、必要に応じて秒ゃミリ秒の単位まで保存できるようにしてもよい。 "画面" は、画面のファイル名を表している。 "設定温度" および "設定圧力" は、作業指示として設定された温度および圧力を表し、 "レベル" は、設定された温度や圧力に対する実際の温度や圧力を表している。アラームは、設定された温度や圧力が規定範囲内にあるときは正常であるとして " 0 " の値をとり、規定範囲外にあるときは異常であるとして " 1 " の値をとる。

また、図示はしないが、 "画面" を除いた各フィ一ルドのデ一タは、デバイスアドレスおよび画面上のシンボルのデ一タが対になるように併せて書き込まれる。例えば、 "温度設定" の場合は、温調器のデバイスアドレスおよび数値入力タグであったり、 "アラーム" の場合は、ランプのデバイスァドレスおよびシンボルであったりする。それらのフィールドによって 1 つのレコードが形成され、各レコードが日時順に書き込まれる。画面が切り替わる場合は、その画面に応じたファイル名が書き込まれるようになつている。

ラダープログラムについても、画面と同様に図 4 1 ( b ) に示すように、図 4 1 ( a ) と同様な形式でレコードが書き込まれる。この場合、 "日時" 、 "ラダ一" 、 "O N" 、 "生産数" 、 "O N/〇 F F " 、 " カウント値" 、 "点灯/消灯" 等の各項目がフィールドとして設けられている。 "ラダ一" は、ラダ一プログラムのファイル名を表している。 "O N" は、生産ラインのスタートボタンが 0 Nされたことを表している（ O N時に " 1 " となる）。 "生産数" は、ラインにおける所定位置を通過する製品の数の設定値を表している。 "O N/O F F " は、上記の所定位置で製品の通過を検出する光センサの出力を表しており、検出すなわち〇 Nが " 1 " であり、非検出すなわち〇 F Fが " 0 " である。 "カウント値" は、光センサの〇 N出力のカウンタによるカウント値を表している。 "点灯/消灯" は、設定された数の製品がラインにより搬送されているか否かをランプの点灯または消灯で表しており、搬送時すなわち点灯が " 1 " であり、非搬送時すなわち消灯が " 0 " である。

また、図 4 2に示すように、画面およぴラダ一プログラムのレコードを一括して管理するようにしてもよい。図 4 2 において "プログラム" は、図 4 1 ( a ) における "画面" および図 4 1 ( b ) の "ラダ一" に相当し、画面のファイル名およびラダ一プログラムのファイル名が格納されるようになつている。

さらに、他のアプリケーションプログラムによって作成されたユーザプログラムについても、同様に図 4 1 ( a ) と同様な形式でレコードを保存するようにしてもよいし、図 4 2 に示すような形式で画面およびラダ一プログラムと併せてレコードを保存するようにしてもよい。このようなュ一ザプログラムとしては、例えば、ターゲットシステムにおけるデバイスの電気的配線を設計する C A D図面が挙げられる。

データベース 2 7 においては、レコードが入力順に保存される順編成のファイル構造が形成される。これにより、時刻順にレコードを検索する順アクセスを可能にしている。また、データベ一ス 2 7においては、指定された検索項目に基づいてレコードを直接アクセスすること可能にするために、所望のレコードがデ一夕ベース管理部 2 1 bによってキ一を付与された状態で保存される。このキーの設定は、図示しないが、データベース管理部 2 1 bが提供するキー設定用の画面で予めユーザによって亍われる。

キ一は、例えば、時刻、アラーム等のデ一夕（検索項目）に付与される。最終的なレコ一ドへのァクセスは、物理ァドレスに基づいて行われるので、物理アドレスとキーとの対応付けが必要となる。この対応付けとしては、例えば、キーと物理ァドレスとを対照、表で 1 対 1 で対応付けたり、キー値を基に所定の関数を用いて得られた値を物理ァドレスとしてレコードを書き込んだりすることが挙げられる。また、キーと物理ァドレスとの対応付けの代わりに、キ一からレコード番号を算出し、このレコ一ド番号に基づいてレコードの書き込みを行い、 0 Sのファイルシステムにレコ一ド番号から物理ァドレスを算出させるようにしてもよい ₍ このように、キーをレコードに付与することによって、キーにより所望のレコードを一意的に特定することができる。

デ一タメモリ 2 8は、デ一タベース管理部 2 1 bによつて検索された画面およびそのシンボル（テキストも含む）またはラダ一プログラムおよびそのラダー記号と、 P L C 3 の入出力デ一夕（デバイスアドレスのデ一夕）とをコンパイラ 2 9 の処理に供するために一時的に格納しておくメモリである。

コンパイラ 2 9 (変換手段）は、上記の画面またはラダープログラムを、クライアント装置 9のブラウザ 9 1 に含まれるバーチャルマシンで実行できるような Java言語のァプレツトに変換する。このァプレツトは Java言語からなっているので、クライアント装置 9のプラットフオームに依存しない。ァプレツトにおける各インスタンスは、画面において対応するシンボルまたはラダープログラムにおいて対応するラダー記号と同じデバイスアドレスを参照するように設定されている。また、各ィンスタンスは、デバイスアドレスの入出力データをシンポルまたはラダ一記号に反映させるように作成されている。制御コンピュータ 2 には、予め作画ェデイタ 2 6 aで用いられるシンボルの種類またはラダーエディタ 2 6 bで用いられるラダ一記号の種類每にバ一チャルマシンが実行するメソッドを含むクラスが格納されており、コンパイラ 2 9が画面における各シンポルまたはラダ一プログラム：における各ラダ一記号に対応するメソッドを呼び出すコードを生成する, また、コンパイラ 2 9は、図 4 0に示す検索画面 ί 0 1 も画面またはラダープログラムと同様にアブレットに変換する。この検索画面 1 0 1 による前述の各検索操作についても、バ一チャルマシンが実行するメソッドを含むクラスが用意されている。

上記のコンパイラ 2 9および公開サーバ部 3 0 も、前述のサ一バ部 1

1 (図 3 1参照）と同様、記録媒体によって提供されるプログラムを実行することで実現される機能プロッグである。

ここで、前述の配信設定部 1 3で設定される配信情報について説明する。配信情報は、図 4 3 ( a ) および図 4 3 ( b ) に示すような設定画面上で設定され、設定画面には "配信条件" と "配信局 ' 受信局" とが設け,られている。

図 4 3 ( a ) に示す "配信条件" には、配信のタイミングを決定する条件として、電源投入、時刻指定、周期指定、書き換えトリガ、 0 N期間、〇 F F期間、立ち上がりトリガおよび立ち下がりトリガが設けられている。

"電源投入" は、表示器 5 の電源投入時に配信を行う条件であり、 " 時刻指定" は、指定された時刻に配信を行う条件である。 "周期指定" は、所望の周期每に配信を行う条件であり、 "書き換えトリガ" は、出力データが書き換えられたとき、すなわち出力デ一夕が変化したときに配信を行う条件である。 " O N期間" と " O F F期間" とは、デバイスの 0 N期間と 0 F F期間とのそれぞれにおいて配信を続けて行うための条件であり、 "立ち上がりトリガ" と "立ち下がりトリガ" とは、出力データ（指定デバイス出力）の立ち上がりと立ち下がりとのそれぞれの検出時に配信を行うための条件である。

また、配信条件の設定画面における下側の領域には、上記の各条件のうちデバイスの出力に基づく条件に関して指定すべきデバイスの名称を入力する欄が設けられている。さらに、その下には、配信条件をチヱックする周期（m s単位）と、配信を行う期間の設定欄と、配信後にデバイス出力を O F Fまたは O Nに戻す処理のための設定欄とが設けられている。ただし、チヱック周期は、 "電源投入" 、 "時刻設定" および " 周期指定" の配信条件にのみ有効であり、期間限定は、 "周期指定" の配信条件にのみ有効である。また、配信後にデバィス出力を 0 F Fに戻す設定については、 "立ち上がりトリガ" の配信条件にのみ有効であり .- この欄をチエツクしない場合、デバイス出力は配信後も 0 Nしたままになる。一方、配信後にデバイス出力を O Nに戻す設定については、 "立ち下がりトリガ" の配信条件にのみ有効であり、この欄をチヱックしない場合、デバイス出力は配信後も 0 F F したままになる。

一方、図 4 3 ( b ) に示す "配信局 · 受信局" には、配信局および受信局についての情報記入部が設けられている。配信局の情報は、表示器 5から配信される出力データの出力元となるデバイス名と、指定された期間に配信するデータの個数とを含んでいる。また、受信局の情報は、受信局となる表示器 5に対応する F L C 3に接続されたデバイスの名称を含んでいる。ただし、制御コンピュータ 2が受信局となる場合、デ一夕ベース 2 7で管理されるフォルダ名をデバイス名とする。

上記のように構成される制御システムにおいては、ネットワーク 6 を介して、共通プロトコルのデータ列 6 6 を受け取った場合、データ処理部 5 aは、データ本体 6 3から、 P L C 3へ伝送すべきコマンドを示す共通コ一ド 6 4 と関連情報 6 5 とを抽出する。さらに、データ処理部 5 aは、コマンド変換テ一ブル T Bしを参照して、シリアルケーブル 4 において伝送可能で、その共通コード 6 4 に対応するコマンドコ一ドを選択する。また、必要に応じて、関連情報 6 5 の表現方法が、シリアルケ —ブル 4で伝送される表現方法に変換される。これらの結果、 P L C 3 へ伝送すべきコマンド、データ内容自体、データ.のサイズおよび T ドレス等が決まると、データ処理部 5 aは、デ一タ転送フォーマツト F M T を参照して F L C 3へ送出するデータ列を生成できる。

一方、 P L C 3からデータ列 4 1 を受け取つだ場合、データ処理部 5 aは、上記のデータ転送フォ一マツト F M Tに当てはめて、そのデータ列の示すコマンド、データ内容自体、データのサイズ、アドレス等を抽出し、上述とは逆の手順で共通プロトコルのデータ列 6 6に変換する。前記のデ一夕転送フォーマツト F M Tおよびコマンド変換テ一ブル T B Lの組み合わせ（プロトコル情報）は、表示器 5および P L C 3が制御に関するデ一タを通信する前に、 P L C 3 の通信プロトコルに合わせて設定され、異なる通信プロトコルを採用した P L C 3が接続されると . そのプロトコル情報は切り換えられる。例えば、図 1 1 では、機種 Aの P L C 3から機種 Bの P L C 3 に変更する場合、コマンド変換テーブル T B L aからコマンド変換テ一プル T B L bに切り換えられる。

なお、通信プロトコルの選択方法は、実施の形態 1 の制御システム（図 1参照）で行われる前述の方法ど同様にして行われる。

このように,、本制御システムでは、従来の制御システムとは異なり、通信の中心に表示器 5…が配されており、この表示器 5…が、ネットヮ —ク 6 とシリアルケーブル 4 との双方に接続されている。さらに、表示器 5は、シリアルケーブル 4お.よびネットワーク 6 での通信プロトコルが異なる場合、それぞれの通信プロトコルを相互変換して、自らに接続された P L C 3 と、制御コンピュータ 2あるいは他の表示器 5 との間の通信を中継する。これにより、表示器 5…のそれぞれに接続された P L C 3…が採用する通信プロトコルが互いに異なっていても、各表示器 5 と制御コンピュータ 2 との間は、共通の通信プロトコルにて通信できる, より詳しくは、ターゲットシステムは、流量センサゃ温度センサまたはターゲットシステムの各部の状態を検出するセンサのような入力機器と、指示に応じた動作を行うバルブゃモ一夕のような出力機器とを備えており、デバイス 1 0は P L C 3にて制御されている。また、 P L C 3 は、シーケンサから発達してきた経緯もあって、例えば、製造者每ゃ製品の種別毎等、 F L C 3の機種毎に、独自の通信プロトコルを備えているものが多い。従って、 F L C 3は、シリアルケーブル 4 を介して表示器 5 と接続されており、その P L C 3が通信可能な通信プロトコルで表示器 5 と通信する。

これにより、 P L C 3は、表示器 5へ、または表示器 5 を介して他の表示器 5あるいは制御コンピュータ 2へ、入力機器が取得したデー夕を P L C 3の出力デ一夕として送信する一方、表示器 5から、または他局より表示器 5 を介して伝えられた制御指示を受信して出力機器を制御することができる。上記のようにネットワーク 6で通信プロトコルの共通化がなされた制御システムにおいては、各表示器 5および制御コンピュータ 2の間で画面およびデバイスァドレスのデータの配信を容易に行うことができる。次に、その配信について詳細に説明する。

ここで、ネットワーク 6 の各ノード A〜Cに各表示器 5が接続されており、表示器 5に個々に接続される P L C 3はそれぞれ 1 0 0個の入出力端子を有する構成について説明する。このような構成においては、'各 P L C 3の出力端子に対しては、 P L C 3 におけるメモリの対応するストァ領域へ表示器 5でオペレータによつて入力された制御デー夕が格納され、そのストァ内容に応答して出力機器 7が制御される。また、各 P L C 3の入力端子に対しては、上記のメモリの対応するストァ領域に入力機器 6からの入力データが書き込まれる。

例えば、ノード A〜Cに対応する各 P L C 3の 1 0 0個の各入出力端子に対応したストア領域には、それぞれ 1 0 0〜 1 9 9、 2 0 0〜 2 9 9、 3 0 0〜 3 9 9 のストアアドレスが割り当てられている。ノード A の表示器 5 におけるデータ配信部 5 eは、前述の配信設定部 1 3で予め設定された周期（例えば 1 0秒）每に 1 0 0〜 1 9 9のストァ領域のデ一夕、すなわちすべての入出力データを配信し、そのデータは制御コンピュータ 2 にストアされる。

また、 "立ち上がりトリガ" の配信条件を設定しておき、かつ P L C

3のメモリにおける各デバイスに対応するストァ領域に、デバイスのェラー（アラーム）情報、デバイス出力に対応した作業指示の情報等の各種の情報を表すビットを設けておけば、このビットが立ち上がつたときに、配信条件と共に、そのデバィスが接続される F L C 3のノ一ド情報 (局名）がそのノードの表示器 5から送信される。

さらに、制御コンピュータ 2は、各表示器 5から配信されるすべてのデータをストアしている。各表示器 5には、データ配信部 5 e内に配信データの格納に必要なストァ領域が形成されている。

制御コンピュータ 2 でのデータの取り込みは、配信元からの配信データの、例えば I Pアドレスに受信先のアドレスを格納しておくことによつて行われてもよい。また、受信先が制御コンピユ一タ 2だけでなく表示器 5等多く存在する場合には、上記のデータ取り込みが、上記の I P ァドレスを一斉同報として、受信側で、配信データの配信元の I Pアドレスに応答してデータを取り込むか否かを決定するようにして行われてもよい。しかも、すべての表示器 5が制御コンピュータ 2 と同様に、すベての配信データに対応したストァ領域を有し、すべての配信デー夕を保有していてもよいことは勿論である。

上記のように、配信条件が成立すると、各表示器 5および制御コンピュ一タ 2 との間でデータの配信が行えるだけでなく、配信条件の成立をトリガとして、制御コンピュータ 2のデ一タベース 2 7に配信デー夕を順次格納し、そのデ一夕べ一ス 2 7から所望のレコードを検索することができる。続いて、その動作について詳細に説明する。

例えば、 'ノード Aの表示器 5で集められた P L C 3の入力データ（入力機器 6 のデバイスアドレスの内容）および出力データ（出力機器 7のデバイスアドレスの内容）は、デバイスアドレスと共にネットワーク 6 を介して制御コンピュータ 2に配信され、共通プロトコノレ I F部 2 2からサーバ部 2 1 に取り込まれ、デ一夕ベース管理部 1 1 bに渡される。デ—タベース管理部 2. 1 bは、ノード Aのフォルダに同時刻に入力されたデ一タを 1件のレコードとして、次々と入力されてくるレコードを順次データべ一ス 2 7に書き込んでいく。このような書き込みは、自動的に行われるので、ユーザがデ一タベース 2 7 を意識することなくデータを蓄積することができる。

データベース 2 7において検索を行う場合、まず、サーバ部 2 I の動作モ一ドを検索モードに切り替えて、図 4 0 に示すような検索画面 1 0 1 を起動する。ここで、レコードを格納された日時順に検索していく場合は、再生キ一 1 0 1 bを操作することによつて指定されたフォルダにおいて検索が開始する。検索が行われているときは、レコードが、データベース管理部 2 1 bによってデータベース 2 7から順次読み出され、作画エディタ 2 6 aに出力される。作画エディタ 2 6 aは、受け取ったレコードにおける画面と、デバイスアドレスおよびシンボルのデ一夕とに基づいて画面を再現し、図 4 0の再生画面 1 0 2のように、制御コンピュ一夕 2のディスプレイに表示する。このような一連の動作が連続的に行われるので、ディスプレイには、 P , L C 3が実際に稼働していたときに表示器 5 に表示された画面とほぼ同様に、画面の変化を動的に再現することができる。 ' ■

また、予め設定されたキーに基づいて、指定されたキーに対応するレコ一ドのみを読み出す場合、例えば、アラームをキーとして指定して、再生キー 1 0 1 bを操作すれば、アラーム発生時のレコ一ドが順次読み出され、作画エディタ 2 6 aによつて再生される。このようにアラームをキ一として指定することによって、アラームの発生時の画面を表示させるだけでなく、さらにそのアラーム発生時の前後の画面を再生することによって、表示器 5において、アラーム発生前にどのような操作がな l" 0 8 されていたか、またはアラーム発生後に回復処置のためにどのような操作がなされていたかを確認することができる。

さらに、データベース 2 7 には、図 4 1 ( a ) および図 4 1 ( b ) ならびに図 4 2 に示すように表形式でレコードが保存されている。これによって、デ一夕ベース 2 7に蓄えられたレコードが、そのまま日報や月報として利用できる。

上記のような検索および再生操作は、画面だけでなく、ラダープログラムやその他のユーザプログラム（例えば、前述の C A D図面）でも同様にして行うことができる。

ラダープログラムの場合、 P L C 3 で実行されたラダ一プログラムが表示器 5 を介して制御コンピュー夕 2 に配信され、デ一タベース管理部 2 l b によってデータベース 2 7 に書き込まれていく。検索するときは- 図示はしないが、図 4 0 に示す再生画面 1 0 2の代わりに、検索されたラダ一プログラムが再生される。ラダ一プログラムモニタを再生する場合、ラダープログラムが選択されたラダープログラムモニタのエリア範囲内で再生される。そして、ラダ一プログラ'ムにおいて検索された接点やコイルの動作等は、例えば、それらの部分の色が変わることによって表現される。 '

上記のような検索および再生の操作は、インタ一ネット 3 2 を介してクライアント装置 9からでも行うことができる。続いて、この場合の動作について説明する。

まず、公開サーバ部 3 0 は、クライアント装置 9から検索の要求を受けると、 C G I を起動してサ一バ部 2 1 のデータベース管理部 2 1 bに検索を指示する。データべ一ス管理部 2 l b は、この指示を受けて前述のようにしてデータべ一ス 2 7に対して検索を行う。データベース管理部 2 1 bから送出されるレコ一ドは、一旦デ一タメモリ 2 8に蓄えられた後、コンパイラ 2 9に出力される。

また、公開サーバ部 3 0は、 C G I や B G I等によって、コンパイラ 2 9 にァプレットの生成を指示する。コンパイラ 2 9は、公開サーバ部

3 0からァプレツトの生成指示を受けると、データメモリ 2 8から読み出された、生成すベきァプレツトに対応するレコードから、画面またはラダ一プログラムのそれぞれにおけるシンボルまたはラダ一記号を抽出し、そのシンボルまたはラダ一記号の種類に対応するクラスのインスタンスを生成するための文字列（コード）と、そのインスタンスのフィールドにシンボルまたはラダ一記号のパラメータを設定するための文字列 (コード）とを出力する。また、インスタンス生成時の初期値として両文字列を指定してまとめて出力してもよい。

さらに、コンパイラ 2 9は、画面またはラダ一プログラムのそれぞれにおける全てのシンボルまたはラダ一記号について文字列の出力が終了したときには、 H T M L ドキュメントとして必要な文字列（ "く HTML>" . "く T I TLE> " 等）も、生成されたコ一ドをアブレツトとして動作させるための文字列（ "く APPLET>等）を各シンボルまたは各ラダー記号に基づいて生成されたコードの前後に付す。

このように、デ一夕ベース 2 7に格納されていた、実際に表示器 5に表示された画面または実際に F L C 3で実行されたラダープログラムはァプレツトとして公開サーバ 3 0 に出力される。公開サーバ部 3 0 は、インターフェース部 1 2からネットワーク 6およびインタ一ネット 3 2 を介してクライアント装置 9に上記のアブレツトを送出する。クライアント装置 9 では、ブラウザ 9 1 がバーチャルマシンを起動し、制御コンピュータ 2から提供されるデバイスァドレスおよび入出力デ一夕を用いて描画メソッドを実行することによって、表示器 5での表示状態と同様に画面が表示され、またはラダ一プログラムが P L C 3の動作状態を反映させた状態で表示される。このようにして、制御コンビユー夕 2から離れた位置にあるクライアント装置 9 でも、制御コンピュータ 2 と同様に検索を行うことができる。

以上のように、本実施の形態の制御システムでは、表示器 5 が P L C 3の機種每の通信プロトコルの相違を吸収して、各表示器 5および制御コンピュータ 2 の間のデータ通信を容易にしている。それゆえ、制御コンピュー夕 2 にお.いて異機種の P L C 3.からの出力データを容易に収集することができる。また、データ配信部 5 e によるデータ配信機能を用いることによって、設定された配信条件を満たす毎に表示器 5からデー夕が制御コンピュータ 2 に配信され、そのデータがデータベース管理部 2 l bによってデ一夕べ一ス 2 7 に順次蓄えられていくので、従来のデ一夕収集用ソフトのように P L C と通信しながら、パーソナルコンピュータ側からデータの送信要求を発することなく、効率的にデータを収集して蓄積することができる。それゆえ、ユーザが意識することなくデ一タベース 2 7 を構築することができる。

また、データが収集された順に時系列でデータベース 2 7 に蓄積されていくので、データベース 2 7 におけるデータ構造が単純化されて、データの詳細や所在が分かりやすい。これにより、データベース管理が容 (しな ) o

さらに、検索によつて得られた入出力デー夕を画面やラダープログラムに反映させることによって、表示器 5での操作が再現される。それゆえ、動画を記録する V T Rのように膨大なデ一タを蓄える必要がないばかりか、検索によつて操作ミスが生じた際の画面やラダ一プログラムを確認することができる。特に、アラームをキーとして検索することによつて、操作ミスが生じた時点を容易に特定することができる。しかも、図 4 0 に示すような検索画面 1 0 1 を用いることによつて連続的な検索を行えば、画面のシンボルゃラダ一プログラムのラダ一記号の入出力デ一夕による変化が動的に表示されるので、 V T R等の映像再生機器での再生操作と同様な感覚で画面もラダープログラムを再生することができる。

このように、実行された画面ゃラダ一プログラムを再生することは、操作ミス等の検証に利用されるだけでなく、オペレータの教育にも利用できる。例えば、表示器 5 の操作内容が、ターゲットシステムを動作させることなく繰り返して再現できることから、熟練のオペレータによる操作内容は教材として十分利用できる。

また、昨日の作業と同じ作業を行う場合、デ一夕ベース 2 7 に格納された昨日のデーダを利用しても不都合がないかを画面の再生で確認できるので、データの再利用を有効に行うことができる。

なお、本実施の形態では、ネットワーク 6 として、イーサネット上の T C P / I Pを採用しているが、これに限るものではない。例えば、 I

E E E 1 3 9 4等、他のネットワークであってもよい。制御コンビュ一夕 2 が表示器 5 を介して各 P L C 3 と通信するために十分な通信容量を持ったネットワークであれば、同様の効果が得られる。

また、本実施の形態では、ラダ一プログラムを用いた例を示したが、本発明の制御手順プログラムとしては、ラダ一プログラムだけではなく、

：前述の I E C 6 1 13卜 3 で規定された 5言語を含む他の言語による制御手順プログラムにおいても適用されるのは勿論である。一方、ユーザプログラムとしては、表示内容プログラム（画面）'および制御手順プログラム以外にも、 P L C 3による制御状態を表すプログラムであれば前述の C A D図面等であってもよい。

また、本実施の形態では、制御コンピュータ 2でユーザプログラムとしての画面ゃラダ一プログラムをアブレットに変換する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。

さらに、本実施の形態でも、ァプレツトの代わりに、他のプログラム言語をコンパイルするなどで、ァプレツトと同様の動作をクライアント装置 9 に実行させるプログラムを配信してもほぼ同様の効果が得られる _t なお、発明を実施するための最良の形態の項においてなした具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と次に記載する特許請求の範囲内で、いろいろと変更して実施することができるものである。産業上の利用の可能性

( 1 ) 本発明の制御用サーバ装置およびこれを含む制御システムは、プログラマブル表示器の画面を示すデータを、制御用サーバ装置が端末装置で表示可能な形式に変換した後に送信される。この結果、制御装置に負担をかけることなく、遠隔地の端末装置で、インターネット等を介してプログラマブル表示器の表示画面と同一内容の画面を表示できる。 ( 2 ) 本発明の制御用端末装置は、シリ.アルポートのみに制御プログラムを出力可能な、従来の制御プログラム作成手段を流用する場合であつても、制御用端末装置は、制御プログラムの更新指示を、転送先の制御ュニットが含まれるローカル制御システムへ伝えることができる。この結果、広域ネットワークを介して制御プログラムを出力可能な制御プログラム作成手段を、制御ュニッ卜の機種毎に新規作成せず、従来の制御プログラム作成手段を流用して、遠隔地から制御ュニットの制御プログラムを更新できる。また、ローカル制御システムの近傍に制御プログラムの作成要員を配置しなくても、短時間で制御プログラムを更新できるので、メンテナンス時の手間を削減できる。

( 3 ) 本発明の制御システムは、制御用表示装置と離間した場所にある端末装置においても、制御用表示装置で表示される表示用画面を表示するこ.とができる。また、画面データが制御用表示装置から取得されるので、生成手段および通信手段を有するサーバ装置に画面データを記憶させる必要がなくなる。制御用表示装置で表示される表示用画面をより簡易に公開することができる。

( 4 ) 本発明の制御システムは、制御用表示装置と離間した場所にある端末装置においても、制御用表示装置で表示される表示用画面と同じ表示用画面を表示させることができる。また、サーバ装置と端末装置との間の通信が、サーバ側通信手段と端末側通信手段とがローカルネットワークを介して行われるので、一般的なインタ一ネット通信のように W e bサーバ用のソフトウェアを介した実行効率のあまり良くない通信形態を利用することなく、比較的通信速度の高い効率的な通信を行うことができる。 ¹ I 1 4

( 5 ) 本発明の制御システムは、表示型制御装置が、制御装置の通信プロトコルに拘らず、常に同一の通信プロトコルで、共通ネットワークを介してホストコンピュータと通信することができる。この結果、ホス卜コンピュータは、通信プロトコルの異なる制御装置からの出力デ一タを容易に集積することができる。

. また、予め設定されている配信条件が満たされたときに、ユーザが意識することなくデータベースが自動的に構築される。しかも、 .蓄積されたデータ構造が単純化され、かつユーザプログラム、変化要素および雨データが関連付けられて蓄積されるので、ユーザプログラムにおける変化要素の両データによる変化状態を再現することができる。従って、データベース管理を容易にすると共に、制御装置の過去の制御状況を容易に確認することができる。

さらに、検索されたユーザプログラムが連続的に表示されるので、制御装置が動作していたときのユーザプログラムの状況を再現することができる。さらに、端末装置で実行プログラムが実行されることによって. ュ一ザプログ.ラムにおいて変化要素が両デ一タに基づいて変化する。この結果、例えば、画面上でシンボルが変化する状態が表示される。従つて、ュ一ザプログラムを実行プログラムの形態で送信することによつて、インタ一ネット等のネットワーク上の端末装置でもホストコンビュ一夕に蓄積されたデータを、ホストコンピュータと同様に検索して確認することができる。

Claims

請求の範囲

1 . プログラマブル表示器に接続され、当該プログラマブル表示器の画面を示すデータを受け取る表示器側通信手段と、 .

受け取ったデータを端末装置が表示可能な形式に変換する変換手段と. ネットワークを介して上記端末装置と通信して、上記変換手段によつて形式変換されたデータを送信する端末側通信手段とを含んでいることを特徴とする制御用サーバ装置。 -

2 . 上記端末側通信手段が、インターネットを介して上記端末装置と通信することを特徴とする請求項 1 に記載の制御用サーバ装置。

3 . 画面上の領域への表示に対応するデバイスのァドレスと画面上の ' 領域との対応関係を示す処理指示語を組み合わせて構成される画面デー夕に基づいて、各アドレスの内容を取得し、その内容に応じて、画面上の領域にデバイスの状態を表示するプログラマブル表示器を有する制御システムで使用され、さらに、

端末装置と通信可能な端末側通信手段と、

• 上記端末側通信手段へアドレスの内容を問い合わせる動作、およぴ応答に基づいてデバイスの状態を上記端末装置の画面領域のうち画面デー夕が示す画面領域に対応する領域へ表示する動作を行うプログラムを生成するように上記画面デ一ダを変換する変換手段とを含み、 '

上記端末側通信手段が、上記変換手段によつて生成されたプログラムを上記端末装置へ送信すると共に、上記プログラムが問い合わせるァドレスの内容を取得し、上記端末装置へ送信することを特徴とする制御用 ' サーバ装置。

4 . 上記端末側通信手段が、インターネットを介して上記端末装置と ' 通信することを特徴とする請求項 3·に記載の制御用サーバ装置。

5 . 上記プログラマブル表示器が、デバイスを制御する制御装置に固有の専用プロトコルで制御装置と通信する専用プロトコル通信手段、上

5 記制御装置に拘らず予め定められた共通のプロトコルで通信する共通プ口トコル通信手段、および上記両プロトコルを相互変換して、専用プロトコルによる通信と共通プロトコルによる通信とを中継する中継手段を有し、

上記端末側通信手段が、上記デバイスのァドレスが制御装置の制御す 10 るデバイスを示している場合、当該制御装置が接続されているプログラマブル表示器へ上記共通プロトコルで上記ァドレス内容の問い合わせ'を送信すると共に、上記共通プロトコルによる当該プログラマブル表示器からの応答に基づいて上記ァドレスの内容を取得することを特徴とする請求項 3 に記載の制御用サーバ装置。

15 .6 . 上記端末側通信手段が、インターネットを介して上記端末装置と通信することを特徴とする請求項 5に記載の制御用サーバ装置。

7 . 画面上の領域への表示に対応するデバイスのァドレス、画面上の領域への入力に対応するデバイスのァドレス、および画面上の領域の対応関係を示す処理指示語を組み合わせて構成される画面データに基づい 20 て、画面上の領域への入力に応じて、当該領域に対応するアドレスの内容を変更するプログラマブル表示器を有する制御システムで使用され、さらに、

端末装置と通信可能な端末側通信手段と、

上記端末装置の画面領域のうち画面データが示す画面領域に対応する ' 領域への入力に応じて上記端末側通信手段ヘアドレスの内容変更を指示する動作を行うプログラムを、上記画面データを変換して生成する変換手段とを含み、

上記端末側通信手段が、 .上記変換手段が生成したプログラムを上記端末装置へ送信すると共に、上記プログラムの内容変更指示に基づいて指示されたァドレスの内容を変更することを特徴とする制御用サーバ装置

8 . 上記端末側通信手段が、インタ一ネットを介して上記端末装置と通信することを特徴とする請求項 7に記載の制御用サーバ装置。

9 . 上記プログラマブル表示器が、デバイスを制御する制御装置に固有の専用プロトコルで制御装置と通信する専用プロトコル通信手段、上記制御装置に拘らず予め定められた共通のプロトコルで通信する共通プ口トコル通信手段、および上記両プロトコルを相互変換して、専用プロトコルによる通信と共通プロトコルによる通信とを中継する中継手段を有し、 - 上記端末側通信手段が、上記デバイスのァドレスが制御装置の制御するデバイスを示している場合、当該制御装置が接続されているプログラマブル表示器へ上記共通プロトコルで上記ァドレス内容の変更指示を送信することを特徴とする請求項 7に記載の制御用サーバ装置。

1 0 . 上記端末側通信手段が、インターネットを介して上記端末装置と通信することを特徴とする請求項 9に記載の制御用サーバ装置。

• 1 1 . デバイスを制御する制御装置に固有の専用プロトコルで制御装置と通信する専用プロトコル通信手段、上記制御装置に拘らず予め定められた共通のプロトコルで通信する共通プロトコル通信手段、および上記両プロトコルを相互変換して、専用プロトコルによる通信と共通プロトコルによる通信とを中継する中継手段を有するプログラマブル表示器と、

■ 上記プログラマブル表示器に接続され、当該プログラマブル表示器の画面を示すデータを受け取る表示器側通信手段、受け取ったデ一タを端末装置が表示可能な形式に変換する変換手段、およびネットワークを介して上記端末装.置と通信して、上記変換手段が形式変換したデータを送信する端末側通信手段とを有する制御用サーバ装置とを含んでいることを特徴とする制御システム。

1 2 . 制御用サーバ装置がプログラマブル表示器の画面を示すデータを受け取る受信工程と、

上記受信工程で受け取ったデータを、端末装置が表示可能な形式に変換する変換工程と、

ネットワークを介して上記端末装置と通信して、変換したデー夕を送信する送信工程とを含んでいることを特徴とする通信方法。

1 3 . プログラマブル表示器に接続され、当該プログラマブル表示器の画面を示すデータを受け取る表示器側通信手段と、ネットワークを介して端末装置と通信する端末側通信手段とを備えたコンピュー夕を制御用サーバ装置として動作させる通信制御プログラムであって、 ' 上記表示側通信手段が受け取ったデータを、上記端末装置が表示可能に変換する変換手段として上記コンピュータを動作させると共に、上記端末側通信手段を制御して、上記変換手段が形式変換したデータを上記端末装置に送信させる通信制御プログラムが記録された記録媒体。

1 4 . 制御プログラムに従って制御対象を制御する制御ュニット、および上記制御ュニットとシリアルインタ一フヱ一スを介して通信して、当該制御ュニットの制御状態を表示または制御する制御用表示装置を有する口一カル制御システムに広域ネツトヮ一クを介して接続可能な広域ネットワーク通信手段と、

制御プログラムの転送先となる制御ュニットが設けられた口一力ル制御システムを予め設定すると共に、制御プログラム作成手段がシリアルポ一トへ出力する制御プログラムをシリアルポートの代わりに受け取り - 制御プログラムと転送先の制御ュニットとを示す指示データを当該ロー力ル制御システムへ送信して、制御プ口グラムの更新を指示するように上記広域ネットワーク通信手段へ指示するシリアルポート模擬手段とを含んでいることを特徴とする制御用端末装置。

1 5 . 制御プログラムに従って制御対象を制御する制御ュニット、ならびに当該制御ュニットの制御状態を表示または制御する制御用表示装置であって、上記シリアルインターフヱ一スを介し、上記制御ユニットの機種に専用のプロトコルで通信して、当該制御ュニットの制御状態を表示または制御する専用プロトコル通信手段と、上記機種に独立して予め定められた共通のプロトコルにて、上記シリアルインタ一フェースとは別のネットワークと通信する共'通プロトコル通信手段と、上記共通および専用プロトコル通信手段の通信を中継する中継手段とを有する制御用表示装置を含むローカル制御システムと、

' 上記ローカル制御システムに広域ネットワークを介して接続可能な広域ネットワーク通信手段、および制御プログラムの転送先となる制御ュニットが設けられた口一カル制御システムを予め設定すると共に、制御プ口グラム作成手段がシリアルポートへ出力する制御プログラムをシリアルポートの代わりに受け取り、制御プログラムと転送先の制御ュニットとを示す指示データを当該ローカル制御システムへ送信して、制御プ口グラムの更新を指示するように上記広域ネットワーク通信手段へ指示するシリアルポ一ト模擬手段を有する制御用端末装置とを含み、

上記ローカル制御システムが、上記広域ネットワークを介して、上記広域ネットワーク通信手段から受け取った指示データに基づいて、送信先の制御ュニットが接続された制御用表示装置を特定すると共に、当該制御用表示装置へ、上記共通プロトコルで上記ネットワークを介して制御プログラムの更新を指示する表示装置特定手段を有していることを特徴とする制御システム。

1 6 . 制御プログラムに従って制御対象を制御する制御ュニットと、上記制御ュニッ卜とシリアルインタ一フヱ一スを介して通信して、当該制御ュニットの制御状態を表示または制御する制御用表示装置とが設けられたローカル制御システムに広域ネットワークを介して接続可能な広域ネットワーク通信手段が設けられたコンピュータを制御用端末装置として動作させるプログラムが記録された記録媒体であって、

制御プログラムの転送先となる制御ュニットが設けられたローカル制御システムを予め設定すると共に、制御プログラム作成手段がシリアルポートへ出力する制御プログラムをシリアルポートの代わりに受け取り · 制御プログラムと転送先の制御ュニットとを示す指示データを当該ロー力ル制御システムへ送信して、制御プ口グラムの更新を指示するように上記広域ネットワーク通信手段へ指示するシリアルポート模擬手段として、上記コンピュータを動作させるプログラムが記録された記録媒体。

1 7 . デバイスの状態を予め作成された表示用画面に表示すると共に該デバイスへの制御指示を上記表示用画面を介して与える制御用表示装置から上記表示用画面のデ一タである画面データおよび上記デバィスの状態を示すデータであるデバイスデータを取得する取得手段と、

取得された上記画面デ一タおよび上記デバィスデータに基づいて、端末装置の表示面上に上記表示用画面を表示させるための端末用データを生成する生成手段と、

上記端末用データを上記端末装置に送信するようにネットワークを介して上記端末装置と通信する通信手段とを備えていることを特徴とする制御システム。

1 8 . デバイスの状態を予め作成された表示用画面に表示すると共に該デバイスへの制御指示を上記表示用画面を介して与える制御用表示装置であって、上記表示用画面のデ一タである画面データを記憶する記憶手段と、端末装置からの要求に応じて上記記憶手段に記憶された上記画面データを送信する送信手段とを有する制御用表示装置と、

上記デバィスの状態を示すデー夕であるデバイスデータを上記制御用表示—装置から取得すると共に、ネットワークを介して上記端末装置と通信可能である通信手段と、

送信された上記画面デー夕に対応する上記デバィスデータを上記通信手段に問い合わせる動作と、問い合わせへの応答に応じて上記端末装置で上記表示用画面を表示する動作とを上記端末装置に実行させる実行プログラムを記憶する実行プログラム記憶手段と、

取得された上記画面デ一夕および上記デバィスデータに基づいて、端末装置の表示面上に上記表示用画面を表示させるための端末用デー夕を生成する生成手段とを含み、

上記通信手段が、上記端末装置に上記各動作を行わせるように上記実 ' 行プログラムおよび上記端末用デ一タを上記端末装置へ送信すると共に、該端末装置が問い合わせるデバイスデータを取得して該端末装置に送信することを特徴とする制御システム。

1 9 . デバイスの状態を予め作成された表示用画面に表示すると共に、該デバイスへの制御指示を上記表示用画面を介して与える制御用表示装置から上記表示用画面のデ一タである画面データおよび上記デバィスの状態を示すデータであるデバィスデータを取得する取得処理と、

取得された上記画面デ一タおよび上記デバィスデータに基づいて、端末装置の表示面上に上記表示用画面を表示させるための端末用デ一タを生成する'生成処理と、

上記端末用デ一タを上記端末装置に送信するようにネットワークを介して上記端末装置と通信する通信処理とを実行する制御用通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

2 0 . デバイスの状態を予め作成された表示用画面に表示すると共に- 該デバイスへの制御指示を上記表示用画面を介して与える制御用表示装置であって、上記表示用画面のデ一タである画面データを記憶する記憶手段と、端末装置からの要求に応じて上記記憶手段に記憶された上記画面データを送信する送信手段とを有する制御用表示装置が設けられた制御システムにて使用されるコンピュータで読み取り可能な記録媒体であつて、

上記デバィスの状態を示すデ,一タであるデバイスデータを上記制御用表示装置から取得すると共に、ネットワークを介して上記端末装置と通信可能である通信処理と、

送信された上記画面データに対応する上記デバィスデータを上記通信処理に問い合わせる動作と、問い合わせへの応答に応じて上記端末装置で上記表示用画面を表示する動作とを上記端末装置に実行させる実行プログラムを記憶する実行プログラム記憶処理と、

取得された上記画面デー夕および上記デバィスデ一夕に基づいて、端末装置の表示面上に上記表示用画面を表示させるための端末用デ一タを生成する生成処理とを実行する制御用通信プログラムを記録し、

上記通信処理が、上記端末装置に上記各動作を行わせるように上記実行プログラムおよび上記端末用データを上記端末装置へ送信すると共に，該端末装置が問い合わせるデバイスデータを取得して該端末装置に送信することを特徴とする記録媒体。

1 . デバイスの状態を予め作成された表示用画面に表示すると共に- 該デバイスへの制御指示を上記表示用画面を介して与える制御用表示装置と、

上記制御用表示装置から上記デバィスの状態を示すデータであるデバイスデータを取得する一方、該デバイスデータを送信するサーバ側通信手段を有するサーバ装置と、

上記表示用画面のデ一タである画面データを表示処理に適した形態で格納する端末側格納手段、該端末側格納手段に格納された上記画面デー夕に対応する上記デバィスデータの取得を上記サーバ側通信手段に問い合わせると共に、上記サーバ側通信手段から送信された上記デバィスデ一夕に応じて上記表示用画面を表示する表示処理手段、ならびに該表示処理手段による問い合わせおよびその応答である上記デバィスデ一タを受けるための通信を上記サーバ側通信手段との間でローカルネットヮ一クを介して行う端末側通信手段を有する複数の端末装置とを備えていることを特徴とする制御システム。

2 2 . 上記サーバ装置が、上記画面データを表示処理に適した形態で格納するサーバ側格納手段、および上記サーバ側通信手段と公開ネットワークとの間の通信を中継する通信中継手段を有し、上記サーバ側通信手段が、上記サーバ側格納手段に格納された上記画面データを取得する一方、該画面データを上記通信中継手段に与え、

上記表示処理手段が、上記サーバ側格納手段に格納された上記画面デ一夕およびそれに対応する上記デバィスデ一夕の取得を上記公開ネットワークによる上記中継手段を介した中継通信で上記サーバ側通信手段に問い合わせると共に、上記サーバ側通信手段から上記中継通信で送信された上記画面データおよびそれに対応する上記デバィスデータに応じて上記表示用画面を表示し、さらに上記端末側格納手段に格納された画面データを取得するときに上記サーバ側通信手段に上記ローカルネットヮークを介した通信を行わせる一方、上記サーバ側格納手段に格納された画面データを取得するときに上記サーバ側通信手段に上記公開ネットヮ一クを介した通信を行わせることを特徴とする請求項 2 1 に記載の制御システム。

2 3 . デバイスの状態を予め作成された表示用画面に表示すると共に. 該デバイスへの制御指示を上記表示用画面を介して与える制御用表示装置と、上記制御用表示装置から上記デバィスの状態を示すデータであるデバイスデータを取得する一方、該デバイスデータを送信するサーバ側通信手段を有するサーバ装置と、該サーバ装置と通信する複数の端末装置とを備えた制御システムにおいて、

上記端末装置が有する上記表示用画面のデータである画面データを表示処理に適した形態で格納する端末側格納手段に対する上記画面データの格納処理と、

上記端末装置が有する、該端末側格納手段に格納された上記画面データに対応する上記デバィスデータの取得を上記サーバ側通信手段に問い合わせると共に、上記サーバ側通信手段から送信された上記デバイスデ ―タに応じて上記表示用画面を表示する表示処理手段と、

該表示処理手段による問い合わせおよびその応答である上記デバィスデ一夕を受けるための通信を上記サーバ側通信手段との間で口一カルネットワークを介して行う端末側通信手段とをコンピュータに実行させる通信制御プログラムが記録された記録媒体。

2 4 . 上記画面データを表示処理に適した形態で格納するサーバ側格納手段、および上記サーバ側通信手段と公開ネットワークとの間の通信を中継する通信中継手段をさらに有し、上記サーバ側通信手段が、上記サーバ側格納手段に格納された上記画面デ一タを取得する一方、該画面デ一タを上記通信中継手段に与える上記サーバ装置における上記サーバ側格納手段および上記サーバ側格納手段に対する上記画面データの格納処理を上記通信制御プログラムがコンピュー夕に実行させ、

上記表示処理手段が、上記サーバ側格納手段に格納された上記画面デ一夕およびそれに対応する上記デバィスデータの取得を上記公開ネットワークによる上記中継手段を介した中継通信で上記サーバ側通信手段に問い合わせると共に、上記サーバ側通信手段から上記中継通信で送信された上記画面デ一夕およびそれに対応する上記デバイ-スデータに応じて上記表示用画面を表示し、さらに上記端末側格納手段に格納された画面データを取得するときに上記サーバ側通信手段に上記口一カルネットヮ一クを介した通信を行わせる一方、上記サーバ側格納手段に格納された画面データを取得するときに上記サーバ側通信手段に上記公開ネットヮ

―クを介した通信を行わせることを特徴.とする請求項 1 3 に記載の記録媒体。

2 5 . 入力.機器および出力機器が接続された制御装置と、該制御装置による該入出力機器の制御状態を表示し、かつ上記制御装置に制御指示を与える表示型制御装置との間で専用ネットワークを介して制御装置に固有の通信プロトコルを用いて通信を行い、上記表示型制御装置の上位に設けられるホストコンピュータと少なくとも 1 つの上記表示型制御装置との間で共通ネットワークを介して共通の通信プロトコルを用いて通信を行うことによつて上記制御装置に関するデータを集積する制御システムであって、

上記表示型制御装置が、上記両ネットワークで用いられる通信プロトコルを上記両ネットワークで用いられる通信プロトコルに互いに変換するプロトコル変換手段と、予め設定されている配信条件が満たされたときに上記制御装置の制御状態を表し実行されたユーザプログラム、該ュ一ザプログラムにおいて、上記入出力機器のァドレスに対応付けられ、 ' 上記制御指示のデータおょぴ該制御指示データの結果として得られる上記出力デ一タによって変化する各変化要素、ならぴに該変化要素に対応する上記制御指示デー夕および上記出力デ一タを上記ホストコンピュ一夕に配信する配信手段とを有し、

上記ホストコンピュータが、配信された上記ユーザプログラム、上記 - 変化要素および上記雨デー夕を上記表示型制御装置単位で時系列に順次 ' 蓄積する蓄積手段と、該蓄積手段に蓄積された上記ユーザプログラム、上記変化要素および上記両データを連続して検索し、かつ表示する検索手段と、端末装置からの要求に応じて上記検索手段によって検索された上記ユーザプログラムを上記端末装置が実行可能な実行プログラムに変換する変換手段と、該実行プログラム、上記変化要素および上記雨データを、上記ユーザプログラムにおいて上記変化要素を上記両データに基づいて変化させるように上記実行プログラムを実行する上記端末装置へ送信する通信手段-とを有していることを特徴とする制御システム。

2 6 . 入力機器および出力機器が接続された制御装置と、該制御装置による該入出力機器の制御状態を表示し、かつ上記制御装置に制御指示を与える表示型制御装置との間で専用ネットワークを介して制御装置に固有の通信プロトコルを用いて通信を行い、上記表示型制御装置の上位に設けられるホストコンピュ一タと少なくとも 1 つの上記表示型制御装置との間で共通ネットワークを介して共通の通信プロトコルを用いて通信を行うことによつて上記制御装置に関するデ一タを集積するデータ集積方法であって、

上記表示型制御装置において、上記両ネットワークで用いられる通信プロトコルを相互に変^すると共に、予め設定されている配信条件が満たされたときに上記制御装置の制御状態を表し実行されたユーザプログラム、該ユーザプログラムにおいて、上記入出力機器のァドレスに対応付けられ、上記制御指示のデー夕およぴ該制御指示データの結果として得られる上記出力デ一タによつて変化する各変化要素、ならびに該変化要素に対応する上記制御指示データおよび上記出力データを上記ホストコンピュータに配信し、

上記ホストコンピュータに配信された上記ユーザプログラム、上記変化要素および上記両データを上記表示型制御装置単位で時系列に順次蓄積し、蓄積された上記ユーザプログラム、 '上記変化要素および上記両デ一夕を連続して検索し、かつ表示し、端末装置からの要求に応じて検索 • された上記ユーザプログラムを上記端末装置が実行可能な実行プログラムに変換し、該実行プログラム、上記変化要素および上記両データを、上記ユーザプログラムにおいて上記変化要素を上記両デ一タに基づいて変化させるように上記実行プログラムを実行する上記端末装置へ送信することを特徴とするデータ集積方法。

2 7 . 入力機器および出力機器が接続された制御装置と、該制御装置による該入出力機器の制御状態を表示し、かつ上記制御装.置に制御指示を与える表示型制御装置との間で専用ネットワークを介して制御装置に固有の通信プロトコルを用いて通信を行わせ、上記表示型制御装置の上位に設けられるホストコンピュータと少なくとも 1 つの上記表示型制御装置との間で共通ネットワークを介して共通の通信プロトコルを用いて通信を行わせることによって上記制御装置に関するデータを集積するためのプログラムを記録したコンピュー夕読み取り可能な記録媒体であつて、

上記表示型制御装置において、上記両ネットワークで用いられる通信 • プロトコルを相互に変換すると共に、予め設定されている配信条件が満たされたときに上記制御装置の制御状態を表し実行されたユーザプログラム、該ユーザプログラムにおいて、上記入出力機器のァドレスに対応付けられ、上記制御指示のデータおよび該制御指示デー夕の結果として得られる上記出力データによつて変化する各変化要素、ならびに該変化要素に対応する上記制御指示データおよび上記出力データを上記ホストコンピュータに配信する処理と.、

上記ホストコンピュータに配信された上記ユーザプログラム、上記変化要素および上記両データを上記表示型制御装置単位で時系列に順次蓄積する処理と、蓄積された上記ユーザプログラム、上記変化要素および上記両データを連続して検索し、かつ表示する処理と、検索された上記ユーザプログラムを上記端末装置が実行可能な実行プログラムに変換し. 該実行プログラム、上記変化要素および上記両データを、上記ユーザプ口グラムにおいて上記変化要素を上記両データに基づいて変化させるように上記実行プログラムを実行する上記端末装置へ送信する処理とを実行するためのプログラムを記録した記録媒体。