JPH11266287A - 分散制御システム - Google Patents

分散制御システム

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JPH11266287A
JPH11266287A JP10300579A JP30057998A JPH11266287A JP H11266287 A JPH11266287 A JP H11266287A JP 10300579 A JP10300579 A JP 10300579A JP 30057998 A JP30057998 A JP 30057998A JP H11266287 A JPH11266287 A JP H11266287A
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JP
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communication
control device
input
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JP10300579A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Sasaki
佐々木  邦彦
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホスト制御装置と複数種の機能モジュールと
の徹底した省配線化を比較的簡単な機構で実現する。 【解決手段】 システム全体の制御を司るホスト制御装
置1と、このホスト制御装置1からの指令に基づいて所
定の動作を行う複数種の機能モジュール2、3、4は、
シリアル通信により直接又は間接に接続されている。上
記ホスト制御装置1には、第1種の機能モジュール2と
機能モジュール4が直接に接続され、第1の通信形態A
で通信がなされている。第2種の機能モジュール3は、
上記機能モジュール4を介して間接的にホスト制御装置
1と接続され、機能モジュール4と上記第1の通信形態
Aとは異なる形態である第2の通信形態Bで通信がなさ
れている。機能モジュール4は通信形態Aと通信形態B
の変換を行う通信形態変換装置の機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システム全体を制
御するためのホスト制御装置と、システムの各部に設け
られた複数種の機能モジュールがシリアル通信により接
続された分散制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7には、特開昭63−68905号公
報に記載された従来の分散制御システムを示す。これに
よれば、ホスト制御装置に相当するプログラマブルコン
トローラ(以下、PCという)に対して、モータ等の制
御対象を制御する複数の位置決め制御装置(PM1、P
M2、・・・、PMn)100がシリアル通信バス(以
下、SCBという)を介して結合されている。
【0003】上記PCは、演算制御部101と、この演
算制御部101からのデータをシリアルデータに変換し
てSCBへ送信するとともに、SCBからの受信データ
を再生して演算制御部101へ送信する通信コントロー
ラ102と、スイッチ、ランプ、リレー、ソレノイドバ
ルブ等のI/O機器103を制御する複数のI/Oモジ
ュール104と、プログラムメモリ105とを備えてい
る。
【0004】一方、位置決め制御装置100は、SCB
との間でデータ交換を行う通信コントローラ106と、
制御対象であるサーボモータ107の駆動を制御するサ
ーボモータコントローラ108とを備えている。上記位
置決め制御装置100やI/Oモジュール104が機能
モジュールに相当する。
【0005】上記演算制御部101は、プログラムメモ
リ105に記憶されたプログラムの手順に従って、サー
ボモータ107やI/O機器103を制御する。このよ
うな従来の分散制御システムでは、PCと各位置決め制
御装置100との情報交換がSCBを介してシリアル通
信にて行われるので、PCと各位置決め制御装置100
とを接続する入出力線の省配線化を実現できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の分散制御システムでは、PC内にI/Oモジュール
104を設けているので、I/O機器103とPCとを
接続する入出力線の本数が増加し、省配線化が不十分で
ある。
【0007】そこで、単一のSCBを介して全ての機能
モジュールをPCに接続する方法が考えられる。しか
し、位置決め制御装置等の高精度の制御が要求される機
能モジュールと、比較的低精度の制御で十分な機能モジ
ュールとを単一のSCBを介してPCに接続する場合に
は、機能モジュールとPCとの情報交換における通信タ
イムラグの発生を防ぐために、全ての機能モジュール内
に高価な通信コントローラを設けなければならない。従
って、比較的低精度の制御で十分な機能モジュールが複
雑で高価なものとなる。
【0008】一方、分散制御システムに組み込まれる機
能モジュールとしては、上記位置決め制御装置やI/O
モジュール(入出力制御装置)の他にも、各種の計測機
器を接続し制御する計測モジュール(計測制御装置)
や、パーソナルコンピュータ等の汎用機器もあるが、こ
れらの機能モジュール全てに高価な通信コントローラを
設けることとすると、上記計測機器や汎用機器の汎用性
が低下する。また、システムに接続する機器や機能モジ
ュールを専用機で構成することとなりシステム全体が複
雑で、一度設計したシステムに新たに機能モジュールを
追加するなどの変更が困難となる。
【0009】そこで、本発明の第1の目的は、ホスト制
御装置と複数種の機能モジュールとの徹底した省配線化
を比較的簡単な機構で実現した分散制御システムを提供
することにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、上記第1の
目的に加えて、機能モジュールの構成を必要最小限に抑
えて簡素化するとともに、システムの設計変更が容易な
分散制御システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の分散制御システムは、ホスト制御装置と、
このホスト制御装置からの指令に基づいて所定の動作を
行う複数種の機能モジュールがシリアル通信により接続
された分散制御システムにおいて、上記ホスト制御装置
に、シリアル通信の通信形態を変換する通信形態変換装
置を接続し、この通信形態変換装置を介して上記機能モ
ジュールを接続したことを特徴とする。
【0012】また、本発明の分散制御システムは、ホス
ト制御装置と、このホスト制御装置からの指令に基づい
て所定の動作を行う複数種の機能モジュールがシリアル
通信により接続された分散制御システムにおいて、上記
ホスト制御装置には第1種の機能モジュールと、シリア
ル通信の通信形態を変換する通信形態変換装置とが接続
され、上記ホスト制御装置、第1種の機能モジュール、
および通信形態変換装置の間では第1の通信形態で通信
すると共に、上記通信形態変換装置には第2種の機能モ
ジュールが接続され、上記通信形態変換装置と第2種の
機能モジュールの間では第2の通信形態で通信すること
を特徴とする。
【0013】さらにまた、本発明の分散制御システム
は、ホスト制御装置と、このホスト制御装置からの指令
に基づいて所定の動作を行う複数種の機能モジュールが
シリアル通信により接続された分散制御システムにおい
て、上記ホスト制御装置に、シリアル通信の通信形態を
変換する通信形態変換装置を接続し、この通信形態変換
装置を介して一または二以上の汎用通信機能内蔵機器を
接続したことを特徴とする。
【0014】ここでの通信形態とは、情報交換のネット
ワークを有効に機能させるためのデータの様式や通信制
御の手続である。また通信形態を変換するとは、具体的
には、通信プロトコルを変換したり、通信速度を変換し
たり、通信インターフェイスを変換することが例示され
る。この場合、上記通信プロトコル、通信速度又は通信
インターフェイスのうちの少なくとも1つを変換するも
のであればよく、また、それらの一つを変換したことに
より結果的に他の形態が変わる場合も含まれる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の実施の形態を説明する。図1には、本発明の実施の形
態に係る分散制御システムの概略図を示す。図1におい
て、システム全体の制御を司るホスト制御装置1と、こ
のホスト制御装置1からの指令に基づいて所定の動作を
行う複数種の機能モジュール2、3、4は、シリアル通
信により直接又は間接に接続されている。上記ホスト制
御装置1には、第1種の機能モジュール2と機能モジュ
ール4が直接に接続され、第1の通信形態Aで通信がな
されている。第2種の機能モジュール3は、上記機能モ
ジュール4を介して間接的にホスト制御装置1と接続さ
れ、機能モジュール4と上記第1の通信形態Aとは異な
る形態である第2の通信形態Bで通信がなされている。
機能モジュール4は通信形態Aと通信形態Bの変換を行
う通信形態変換装置の機能を有する。
【0016】上記第1種の機能モジュール2は、例えば
比較的高精度の制御が要求される機能モジュールであ
り、位置決め制御装置等がこれに該当する。一方、上記
第2種の機能モジュール3は、例えば上記第1種の機能
モジュール2よりも比較的低精度の制御で十分な機能モ
ジュールである。
【0017】第2の通信形態Bの通信プロトコルは、第
1の通信形態Aよりもシンプルなものとすることによ
り、第2種の機能モジュール3内に設ける通信コントロ
ーラを簡素化できる。また、第2の通信形態BをRS−
232C等の汎用規格のものとすることにより、第2種
の機能モジュールの汎用性を維持できる。
【0018】さらに、通信形態Bを、通信プロトコルは
通信形態Aと同一とし、通信速度は通信形態Aよりも遅
いものとしたり、通信プロトコルもシンプルで、かつ通
信速度も遅いものとしたような変形実施も可能であり、
このような場合にも汎用ICを用いることで第2種の機
能モジュール3内に設ける通信コントローラを簡素化で
きる。例えば通信形態Aの通信速度は2.5Mbps、
通信形態Bの通信速度は312.5kbpsとする。
【0019】さらにまた、通信形態Bを、通信プロトコ
ルと通信速度は通信形態Aと同一とし、通信インターフ
ェイス例えば電流値を通信形態Aよりも低いものとした
り、通信速度が遅くかつ電流値も小さいものとするな
ど、種々の変形実施が可能であり、このような場合にも
上述した効果が得られる。
【0020】次に、情報の流れについて説明すると、第
1種の機能モジュール2および機能モジュール4は、ホ
スト制御装置1との間で頻繁に情報交換を行うことによ
り高精度の制御を実現している。第2種の機能モジュー
ル3に対しては、機能モジュール4がホスト制御装置的
な機能を果たす。つまり、ホスト制御装置1から発せら
れた第2種の機能モジュール3の動作に関する包括的な
情報を受け取った機能モジュール4は、この情報を変換
し、第2種の機能モジュール3との間で頻繁に情報交換
を行うとともに、この情報を所定のタイミングにおいて
ホスト制御装置1との間で通信される。
【0021】このようにすると、ホスト制御装置1と第
1種の機能モジュール2とを接続しているシリアル通信
バス内のトラフィックの輻輳によるシステムの動作速度
の低下を防止する効果がある。 (第1の実施の形態)次に、図2および図3に基づい
て、第1の実施の形態に係る分散制御システムについて
具体的に説明する。図2には、上記分散制御システムの
機能ブロック図を示し、図3には、より詳細に示す機能
ブロック図を示す。なお以下の説明では同等の機能を有
する構成には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
また通信形態変換装置も機能モジュールの一種として説
明する。
【0022】図2において、ホスト制御装置1は、シリ
アル通信バスSCB21によって接続される複数種の機
能モジュールを動作させてシステム全体を制御する機能
を有し、通信コントローラ2a、演算制御部3及びプロ
グラムメモリ4を備えている。演算制御部3はシステム
全体を制御するための指令を発する。プログラムメモリ
4は制御のためのプログラムを格納している。通信コン
トローラ2aはシリアル通信バスSCB21を介して各
機能モジュールとの通信を行う。
【0023】機能モジュールとしては、アクチュエータ
制御装置5、入出力制御装置11、計測制御装置15及
び通信形態変換装置18が設けられている。アクチュエ
ータ制御装置5はモータ等の駆動機器を制御するモジュ
ールであり、通信コントローラ2b、モータコントロー
ラ6、アドレス設定スイッチ7を備えている。このアク
チュエータ制御装置5には、モータドライバ8、モータ
9、このモータ9の変位を検出する検出器10が接続さ
れている。
【0024】入出力制御装置11は、入出力機器とのイ
ンターフェース制御を行うモジュールであり、通信コン
トローラ2b、I/O12、アドレス設定スイッチ7を
備えている。上記I/O12には、入出力機器として、
センサやスイッチ等の入力機器13と、ランプ、LE
D、リレー、ソレノイドバルブ等の出力機器14が接続
されている。
【0025】計測制御装置15は、計測を行う装置また
は計測機器とのインターフェース制御を行うモジュール
であり、通信コントローラ2b、データ変換部16、ア
ドレス設定スイッチ7を備えている。上記データ変換部
16には、様々な計測結果を電圧値等で計測制御装置1
5へ出力する計測器17が接続されている。
【0026】通信形態変換装置18は、入出力制御装置
や計測制御装置の通信形態、例えばプロトコル、通信速
度等の違いを制御するモジュールであり、通信コントロ
ーラ2b、通信変換部19、アドレス設定スイッチ7を
備えている。上記通信変換部19には、上記ホスト制御
装置1と各機能モジュール(5,11,15,18)で
の通信形態とは異なる通信形態により通信される機器で
ある通信機能内蔵機器20が、シリアル通信で接続され
ている。
【0027】上記ホスト制御装置1と各機能モジュール
(5,11,15,18)とはSCB21によって結合
されている。このSCB21は分散制御システム全体の
動作を保証する為に、シリアル通信信号用バスと同期信
号用バスで構成されている。従って、各装置はシリアル
通信で結合すると共に同期信号で結合している。
【0028】図1との関係で言えば、上記アクチュエー
タ制御装置5、入出力制御装置11及び計測制御装置1
5がそれぞれ第1種の機能モジュール2に相当し、上記
通信形態変換装置18が機能モジュール4に相当し、上
記通信機能内蔵機器20が第2種の機能モジュール3に
相当する。また、ホスト制御装置1と各機能モジュール
(5,11,15,18)での通信形態が第1の通信形
態Aに相当し、通信形態変換装置18と通信機能内蔵機
器20での通信形態が第2の通信形態Bに相当する。
【0029】なお、本図ではアクチュエータ制御装置
5、入出力制御装置11、計測制御装置15及び通信形
態変換装置18を、ホスト制御装置1に対して1個ずつ
結合した例を示しているが、結合する機能モジュール数
はシステムの仕様に応じて適宜増減すればよい。
【0030】シリアル通信の主従関係は、ホスト制御装
置1側の通信コントローラ2aが主局になり、各機能モ
ジュール(5,11,15,18)側の通信コントロー
ラ2bが従局となる。結合は、主局が1個で従局が4個
の1:4の結合である。
【0031】ホスト制御装置1と各機能モジュール
(5,11,15,18)との間のデータ交換という観
点に立てば、通信コントローラ2aは単にホスト制御装
置1側の演算制御部3とアクチュエータ制御装置5側で
あればモータコントローラ6、入出力制御装置11側で
あればI/O12、計測制御装置15側であればデータ
変換部16、通信形態変換装置18側であれば通信変換
部19との仲介をしているにすぎず、演算制御部3とモ
ータコントローラ6、I/O12、データ変換部16及
び通信変換部19とは直接に結合されているかの如くふ
るまう。
【0032】従って、ホスト制御装置1の演算制御部
3、アクチュエータ制御装置5のモータコントローラ
6、入出力制御装置11のI/O12、計測制御装置1
5のデータ変換部16及び通信形態変換装置18の通信
変換部19は、繁雑な通信制御に直接かかわることな
く、本来のプログラム実行あるいはモータ制御、入出力
制御、データ変換、通信形態変換に専念できる。
【0033】ホスト制御装置1は、各機能モジュール
(5,11,15,18)内のアドレス設定スイッチ7
によって設定されたアドレスによって機能モジュールを
分別し、このアドレスとともに指令を送出する。各機能
モジュールは、自装置に関するアドレスが付された指令
に応じた処理を実行し、他装置に関するアドレスが付さ
れた指令に応じた処理は実行しない。
【0034】アクチュエータ制御の順序を以下に述べ
る。まず、ホスト制御装置1は指定されたアクチュエー
タ制御装置5に運転モードを指令する。アクチュエータ
制御装置5はこれに対して準備を整え、モード指令の応
答をホスト制御装置1へ返す。
【0035】ホスト制御装置1はモード指令の正常な応
答を認識したら位置指令値とともに運転起動信号をアク
ティブにする。アクチュエータ制御装置5内のモータコ
ントローラ6は上記位置指令値や運転起動信号に基づき
位置決め制御、つまりモータ9の駆動制御を実行し、検
出器10からのフィードバック信号により動作が終了し
たと判断したならば分配完了信号をアクティブにしてホ
スト制御装置1へ返す。ホスト制御装置1は完了を認識し
て運転起動信号をノンアクティブにする。その後、アク
チュエータ制御装置5は分配完了信号をノンアクティブ
にする。運転モードを変更するときは、同様な手順で行
う。
【0036】入出力制御の順序は、アクチュエータ制御
の順序と同様である。まず、ホスト制御装置1は入出力
制御装置11に対し処理完了信号を送信し、入出力制御
装置11はこれに対して前回指令の実行が完了していれ
ば処理完了信号をアクティブにし、前回指令の実行が完
了していなければ処理完了信号をノンアクティブにし
て、ホスト制御装置1へ返す。
【0037】ホスト制御装置1は処理完了信号の返答に
より処理完了しているかどうかを認識し、処理完了して
いなければ処理完了するまで待つか他の指令へ移行す
る。処理完了していれば、指定した入出力制御装置11
に入出力動作を指令する。入出力制御装置11内のI/
O12はこれに対して入出力動作指令に基づき入出力制
御を実行し、入力機器13からの入力データを受信した
り出力機器14へデータを出力して、これらの入出力動
作が全て終了したなら処理完了信号をアクティブにす
る。
【0038】計測および通信形態変換の順序も入出力制
御の順序と同様であり、ホスト制御装置1は指定する計
測制御装置15や通信形態変換装置18に対して処理完
了信号を送信し、指定されたアドレスと一致する計測制
御装置15や通信形態変換装置18はこれに対して、前
回指令の実行が完了していれば処理完了信号をアクティ
ブにし、前回指令の実行が完了していなければ処理完了
信号をノンアクティブにして、ホスト制御装置1へ返
す。
【0039】ホスト制御装置1は処理完了信号の返答に
より処理完了しているかどうかを認識し、処理完了して
いなければ処理完了するまで待つか他の指令へ移行す
る。処理完了していれば、指定した計測制御装置15や
通信形態変換装置18に計測動作や通信形態変換動作を
指令する。指定されたアドレスと一致する計測制御装置
15内のデータ変換部16は、上記計測動作指令に応じ
て計測器17が計測したデータを受信してデジタルデー
タに変換する処理を実行し、この処理が全て終了したな
ら処理完了信号をアクティブにする。
【0040】同様に、指定されたアドレスと一致する通
信形態変換装置18内の通信変換部19は、上記通信形
態変換動作指令に応じてホスト制御装置1からの指令内
容が変更されることなく、その通信形態を通信機能内蔵
機器20が有する通信プロトコル等の通信形態に変換
し、通信機能内蔵機器20との間で伝達する処理を実行
し、この処理が全て終了したなら処理完了信号をアクテ
ィブにする。
【0041】次に図3に基づき、上記分散制御システム
についてより詳細に説明する。上記通信コントローラ2
aは、シリアルバスインターフェイス(図中、シリアル
バスIFと記す)22aとシリアル通信ユニット23a
で構成されている。上記シリアルバスインターフェイス
22aはSCB21との接続を行うものであり、シリア
ル通信ユニット23aは演算制御部3からの制御信号を
解析して、シリアルバスインターフェイス22aに送出
するとともに、シリアルバスインターフェイス22aか
らの信号を解析して演算制御部3に送出する。同様に、
上記通信コントローラ2bも、シリアルバスインターフ
ェイス22bとシリアル通信ユニット23bにより構成
されている。
【0042】上記アクチュエータ制御装置5のモータコ
ントローラ6は、CPU24、I/Oポート(入出力イ
ンターフェイス)25、タイマ26、RAM27、RO
M28およびパルスジェネレータ29により構成されて
いる。上記パルスジェネレータ29はモータ9の位置制
御や速度制御の指令値をパルス数やパルス周波数として
モータドライバ8に出力する。
【0043】上記入出力制御装置11のI/O12は、
CPU24、I/Oポート25、タイマ26、RAM2
7、ROM28、入力部30および出力部31により構
成されている。上記入力部30には入力機器13が接続
され、出力部31には出力機器14が接続されている。
【0044】上記計測制御装置15のデータ変換部16
は、CPU24、I/Oポート25、タイマ26、RA
M27、ROM28、4チャンネルA/D変換器32お
よびI/V変換器33により構成されている。上記4チ
ャンネルA/D変換器32は、4種類までのアナログ電
圧値をデジタル値に変換する機能を有する。また、上記
I/V変換器33は、電流値を電圧値に変換する機能を
有し、上記4チャンネルA/D変換器32に接続されて
いる。
【0045】上記計測制御装置15のタイマ26には、
周期(周波数)を検出し、その検出した周期の変化に応
じた信号を出力する周期検出器34が接続されている。
上記4チャンネルA/D変換器32には、計測した位置
結果を電圧値で出力する複数の静電容量式位置センサ3
5が接続されている。上記I/V変換器33には電流検
出器36が接続されている。上記周期検出器34、4チ
ャンネルA/D変換器32、静電容量式位置センサ35
および電流検出器36が、図2の計測器17に相当す
る。
【0046】上記通信形態変換装置18の通信変換部1
9は、CPU24、I/Oポート25、タイマ26、R
AM27、ROM28、複数のRS−232C変換部3
7により構成されている。上記RS−232C変換部3
7は、シリアル通信規格の一種であるRS−232C規
格に通信形態を変換する。このRS−232C変換部3
7にはRS−232Cポートを有するデジタルオシロス
コープ(以下、DSOという)38やパソコン39がそ
れぞれ接続されている。これらのデジタルオシロスコー
プ38やパソコン39が、図2の通信機能内蔵機器20
に相当する。
【0047】各機能モジュール(5,11,15,1
8)において、CPU24は各機能モジュール全体の駆
動を制御し、I/Oポート25はアドレス設定スイッチ
7との接続を行い、タイマ26は各機能モジュールの動
作の基準となるクロック信号を出力し、RAM27はC
PU24が演算や制御を行う際にデータを一時的に記憶
し、ROM28には各機能モジュールに固有の動作制御
プログラム等が格納されている。各機能モジュール
(5,11,15,18)内にROM28を個別に設け
たのは、CPU24が処理するプログラムが各機能モジ
ュールの動作に応じて異なるために、その動作に適した
プログラムを記憶するためである。
【0048】次に、図3に基づいて第1の実施の形態に
係る分散制御システムの動作を詳細に説明する。システ
ムに電源が投入されると、各機能モジュール(5,1
1,15,18)内のCPU24は、I/Oポート2
5、タイマ26、RAM27、シリアル通信ユニット2
3b等の設定や初期化を行う。
【0049】SCB21を介してホスト制御装置1と結
合している各機能モジュール(5,11,15,18)
の、アドレス設定スイッチ7により設定されているアド
レスは、ホスト制御装置1に認識される。その結果、各
機能モジュール(5,11,15,18)は、ホスト制
御装置1により制御可能な状態となり、以下に述べる様
に動作する。
【0050】ホスト制御装置1は、演算制御部3からの
データをシリアルデータに変換してSCB21のシリア
ル通信信号用バスへ送信するとともに、通信コントロー
ラ2aがSCB21のシリアル通信信号用バスからの受
信データを再生して演算制御部3へ送る。
【0051】アクチュエータ制御装置5は、ホスト制御
装置1からのシリアルデータを受信するとこのデータを
再生してデータに応じた動作を行う。例えば、状態監視
命令であればパルスジェネレータ29にて出力したパル
ス数をホスト制御装置1へ送信し、移動命令であれば指
定されたパルス数、パルス周波数にてパルスジェネレー
タ29がパルス出力してモータドライバ8を介してモー
タ9を回転させる。
【0052】入出力制御装置11は、ホスト制御装置1
からのシリアルデータを受信するとこのデータを再生し
てデータに応じた動作を行う。例えば、入力命令であれ
ば入力機器13の状態を入力部30にて受信し、出力命
令であれば出力機器31に対して出力部31から送信す
る。
【0053】計測制御装置15は、ホスト制御装置1か
らのシリアルデータを受信するとこのデータを再生して
データに応じた動作を行う。例えば、周期検出命令であ
れば周期検出器34からの周期(周波数)の変化する信
号をタイマ26にて周期検出し、位置検出命令であれば
静電容量式位置センサ35で検出される電圧値の位置デ
ータをA/D変換器32にてA/D変換し、電流検出命
令であれば電流検出器36で検出される電流値の電流デ
ータをI/V変換器33にてI/V変換後にA/D変換
器32にてA/D変換する。
【0054】通信形態変換装置18は、ホスト制御装置
1からのシリアルデータを受信するとこのデータを再生
してデータに応じた動作を行う。例えば、DSO操作命
令であればDSO38に対してRS−232C規格によ
り操作命令を送る為にRS−232C変換部37にて通
信形態を変換し、パソコン操作命令であればパソコン3
9に対してRS−232C規格により操作命令を送る為
にRS−232C変換部37にて通信形態を変換する。
【0055】次に、各機能モジュール(5,11,1
5,18)の同期運転について説明する。ここでは、入
力機器13からの入力がアクティブになったタイミング
で、モータ9を回転させる動作について説明する。
【0056】ホスト制御装置1には、入力機器13から
の入力がアクティブになったタイミングでモータ9を回
転させる命令が予めプログラムメモリ4に記憶されてお
り、この命令を命令Aとする。アクチュエータ制御装置
5内のROM28には、上記命令Aを受信した後にSC
B21内の同期信号がアクティブになるとパルスジェネ
レータ29の出力を開始するプログラムが予め記憶され
ている。一方、入出力制御装置11内のROM28に
は、入力機器13からの入力がアクティブであると判断
した場合に、SCB21の同期信号バス内の同期信号を
アクティブにするプログラムが予め記憶されている。
【0057】この様な状態で、ホスト制御装置1からア
クチュエータ制御装置5と入出力制御装置11に対し
て、SCB21のシリアル通信データとして命令Aが送
信されると、アクチュエータ制御装置5はモータ9を回
転する為の各種設定を行って待機状態になり、入出力制
御装置11は入力機器13からの入力を待つ。その後、
あるタイミングで入力機器13からの入力がアクティブ
になったとすると、入出力制御装置11はSCB21内
の同期信号用バスに対して同期信号をアクティブにす
る。するとアクチュエータ制御装置5はパルスジェネレ
ータ29の出力を開始してモータ9が回転する。
【0058】第1の実施の形態に係る分散制御システム
によれば、アクチュエータ制御装置だけでなく、通信コ
ントローラやアドレス設定スイッチを有する入出力制御
装置、計測制御装置、通信形態変換装置を設けて、これ
らとホスト制御装置をシリアル通信で結合したので、ホ
スト制御装置と各機能モジュールとの間の配線を少なく
できるとともに、通信によるタイムラグを生じることな
く各機能モジュール間での同期運転が可能となる。
【0059】また、アクチュエータ制御装置、入出力制
御装置、計測制御装置、通信形態変換装置のそれぞれに
CPUを搭載している為、ホスト制御装置内の演算制御
部に過大な負担をかけることなく、ホスト制御装置が統
合的に一元でアクチュエータ制御、入出力制御、各種計
測、汎用機器とのデータ交換を管理し制御できる。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態に係る分
散制御システムについて、具体的に説明する。図4に
は、上記分散制御システムの機能ブロック図を示す。な
お、第1の実施の形態に係る分散制御システムと同様の
機能の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
【0060】この分散制御システムの特徴は、上記第1
の実施の形態に係る分散制御システムの入出力制御装置
11とは異なる通信形態を用いる入出力制御装置を通信
形態変換装置に対して接続した点にある。図4におい
て、SCB21aは、ホスト制御装置と2台のアクチュ
エータ制御装置5と通信形態変換装置40とを第1の通
信形態によるシリアル通信(これを通信Aという)で結
合している。SCB21bは通信形態変換装置40と2
台の入出力制御装置41を第2の通信形態によりシリア
ル通信(これを通信Bという)で結合している。
【0061】通信Aは、上記第1の実施の形態に係る分
散制御システムと同様な通信プロトコルにより高速通信
するものであり、高速高精度なアクチュエータ制御が可
能である。一方、通信Bは、上記通信Aよりも単純な通
信プロトコルで構成され、通信速度も低速である。
【0062】通信形態変換装置40の通信変換部42内
には、上記通信Aに関する通信プロトコルを通信Bに適
応したプロトコルに変換する機能を有する通信プロトコ
ル変換部43と、通信コントローラ2bと同様の機能を
有する通信コントローラ2cが設けられている。通信コ
ントローラ2c内にはシリアル通信ユニット23cとシ
リアルバスインターフェース22cが設けられている。
【0063】上記通信プロトコル変換部43は、ホスト
制御装置1と、アクチュエータ制御装置5および通信形
態変換装置40との間で通信するプロトコルを通信形態
変換装置40と入出力制御装置41の間で通信するプロ
トコルに、もしくは通信形態変換装置40と入出力制御
装置41との間で通信するプロトコルをホスト制御装置
1と、アクチュエータ制御装置5および通信形態変換装
置40との間で通信するプロトコルに変換する。
【0064】2つの入出力制御装置41は、通信コント
ローラ2d、サブアドレス設定スイッチ44およびI/
O12から構成される。サブアドレス設定スイッチ44
は通信形態変換装置40と入出力制御装置41の間で通
信する為の各入出力制御装置41に固有のアドレスを設
定するためのスイッチである。I/O12内には入出力
機器45を接続するための入出力部46が設けられてい
る。
【0065】図1との関係で言えば、上記2つのアクチ
ュエータ制御装置5がそれぞれ第1種の機能モジュール
2に相当し、上記通信形態変換装置40が機能モジュー
ル4に相当し、上記2つの入出力制御装置41が第2種
の機能モジュール3に相当する。
【0066】次に、図4に基づいて第2の実施の形態に
係る分散制御システムの動作を詳細に説明する。システ
ムに電源が投入されると、各機能モジュール(5,4
0,41)内のCPU24は、I/Oポート25、タイ
マ26、RAM27、シリアル通信ユニット23等の設
定や初期化を行う。SCB21bを介して通信形態変換
装置40と結合している入出力制御装置41のサブアド
レス設定スイッチ44に設定されているアドレスは通信
形態変換装置40に認識され、更にSCB21aを介し
てホスト制御機器1と結合しているアクチュエータ制御
装置5及び通信形態変換装置40のアドレス設定スイッ
チ7に設定されているアドレスは、入出力制御装置41
も含めてホスト制御装置1に認識される。
【0067】この状態で2つのアクチュエータ制御装置
5、通信形態変換装置40及び2つの入出力制御装置4
1は、ホスト制御装置1によって制御可能な状態とな
り、以下に述べる様に動作する。
【0068】ホスト制御装置1の通信コントローラ2a
は、演算制御部3からのデータをシリアルデータに変換
してSCB21aへ送信するとともに、SCB21aの
シリアル通信信号用バスからの受信データを再生して演
算制御部3へ送る。
【0069】2つのアクチュエータ制御装置5は、ホス
ト制御装置1からのシリアルデータを受信するとアドレ
ス設定スイッチ7により設定された自装置のアドレスに
関するデータを再生してデータに応じた動作を行う。例
えば、状態監視命令であればパルスジェネレータ29に
て出力したパルス数をホスト制御装置1へ送信し、移動
命令であれば指定されたパルス数、パルス周波数にてパ
ルスジェレータ29がパルス出力してモータドライバ8
を介してモータ9を回転させる。
【0070】通信形態変換装置40は、ホスト制御装置
1からのシリアルデータを受信するとこのデータを再生
してデータに応じた動作を行う。例えば、入力制御命令
であれば通信プロトコル変換部43にて通信Aのプロト
コルを通信Bのプロトコルに変換し入出力制御装置41
に対してSCB21bを経由して入力制御命令をシリア
ルデータとして送信し、出力制御命令であれば通信プロ
トコル変換部43にて通信Aのプロトコルを通信Bのプ
ロトコルに変換し入出力制御装置41に対してSCB2
1bを経由して出力制御命令をシリアルデータとして送
信する、等の動作を行う。
【0071】2つの入出力制御装置41は、通信形態変
換装置40からのシリアルデータを受信すると、サブア
ドレス設定スイッチ44により設定された自装置のアド
レスに関するデータを再生してデータに応じた動作を行
う。例えば、入力命令であれば入出力機器45の状態を
入出力部46にて入力し、出力命令であれば入出力機器
45へ入出力部46から出力する、等の動作を行う。
【0072】第2の実施の形態に係る分散制御システム
によれば、ホスト制御装置とアクチュエータ制御装置と
通信形態変換装置は高速通信用のシリアル通信(通信
A)で結合し、通信形態変換装置と入出力制御装置は低
速通信用のシリアル通信(通信B)で結合しているの
で、入出力制御装置の通信コントローラを簡単な構成と
することが可能となる。また、機能モジュール数の増加
やSCB21aの擬似的な長配線化が容易になる他、通
信A、通信Bがそれぞれに最適なプロトコルで通信でき
る。
【0073】また、入出力制御装置にも通信コントロー
ラやサブアドレス設定スイッチを設けることにより、ア
クチュエータ制御とは通信形態の異なる入出力制御装置
とホスト制御装置とのデータ交換がシリアル通信による
分散配置にて実現でき、ホスト制御装置との配線を省配
線化ができる。
【0074】また、通信形態変換装置を介して入出力制
御装置を接続しているため、SCB21a内のトラフィ
ックの輻輳によるシステムの動作速度の低下を防止でき
るし、更なるシリアル通信バスの長配線や機能モジュー
ルの増加も可能となる。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態に係る分
散制御システムについて、具体的に説明する。図5およ
び図6には、上記分散制御システムの機能ブロック図を
示す。なお、第1の実施の形態に係る分散制御システム
と同様の機能の構成には同一符号を付し、説明を省略す
る。
【0075】この分散制御システムの特徴は、上記第1
の実施の形態に係る分散制御システムの通信形態変換装
置18が複数種の汎用的な通信形態に変換する機能を有
する通信形態変換装置18aに置き換えることにより、
後述するような複数の汎用通信機能内蔵機器20aと接
続可能に構成した点である。
【0076】図5および図6において、ホスト制御装置
1は、シリアル通信バスSCB21cによって1台の入
出力制御装置11および2台の通信形態変換装置18a
と接続されている。
【0077】上記通信形態変換装置18aの通信変換部
19aは、CPU24、I/O25、タイマ26、RA
M27、ROM28の他に、RS−232C変換部37
a、RS−422変換部47、イーサネット変換部4
8、およびGP−IB変換部49により構成される。
【0078】上記RS−232C変換部37は、CPU
24で扱っているデータをRS−232C規格の通信形
態へ変換したり、RS−232C規格のデータをCPU
24で処理可能なデータへ変換する。上記RS−422
変換部47は、CPU24で扱っているデータをRS−
422規格の通信形態へ変換したり、RS−422規格
のデータをCPU24で処理可能なデータへ変換する。
上記イーサネット変換部48は、CPU24で扱ってい
るデータをイーサネット規格の通信形態へ変換したり、
イーサネット規格のデータをCPU24で処理可能なデ
ータへ変換する。上記GP−IB変換部49は、CPU
24で扱っているデータをGP−IB規格の通信形態へ
変換したり、GP−IB規格のデータをCPU24で処
理可能なデータへ変換する。
【0079】RS−232C変換部37aにはRS−2
32C通信ポートを有するバーコードリーダ50が接続
されている。このバーコードリーダ50は読み込んだバ
ーコードデータを、上記RS−232C通信ポートを介
してRS−232C変換部37aに出力する。
【0080】RS−422変換部47にはRS−422
通信ポートを有する制御機器51が接続されている。こ
の制御機器51は、RS−422通信ポートを介して入
力されたデータに応じてシーケンシャルな動作を実行し
たり、収集したデータを、RS−422通信ポートを介
してRS−422変換部47に出力する。
【0081】イーサネット変換部48にはイーサネット
通信ポートを有するパソコン52が接続されている。G
P−IB変換部49にはGP−IB通信ポートを有する
測定機器53が接続されている。
【0082】上記バーコードリーダ50、制御機器5
1、パソコン52、および測定機器53が上記汎用通信
機能内蔵機器20aに相当する。なお、本実施の形態の
説明では、SCB21cを介してホスト制御装置1と結
合している入出力制御装置11は1台、通信形態変換装
置18aは2台として説明するが、この台数・組み合わ
せに限定されるものではないことは言うまでもない。
【0083】次に、図5および図6に基づいて第3の実
施形態に係る分散制御システムの動作を詳細に説明す
る。ホスト制御装置1、入出力制御装置11、通信形態
変換装置18a、入力機器13、出力機器14、通信機
能内蔵機器20等に電源が投入されると、入出力制御装
置11や通信形態変換装置18aのCPU24は、I/
O25、タイマ26、RAM27、シリアル通信ユニッ
ト23b等の設定や初期化を行う。
【0084】SCB21cを介してホスト制御装置1と
結合している入出力制御装置11および通信形態変換装
置18aの、アドレス設定スイッチ7に設定されている
アドレスは、ホスト制御装置1に認識される。その結
果、入出力制御装置11および通信形態変換装置18a
は、ホスト制御装置1にとって制御可能な状態となり、
以下に述べる様に動作する。
【0085】ホスト制御装置1は、演算制御部3からの
データをシリアルデータに変換してSCB21cのシリ
アル通信信号用バスへ送信するとともに、通信コントロ
ーラ2aがSCB21cのシリアル通信信号用バスから
の受信データを再生して演算制御部3へ送る。
【0086】入出力制御装置11は、ホスト制御装置1
からのシリアルデータを受信するとこのデータを再生し
てデータに応じた動作を行う。例えば、入力命令であれ
ば入力機器13の状態を入力部30にて受信し、出力命
令であれば出力機器31に対して出力部31から送信す
る。
【0087】複数の通信形態変換装置18aは、ホスト
制御装置1からのシリアルデータを受信するとこのデー
タを再生してデータに応じた動作を行う。例えばパソコ
ン操作命令Aであれば、パソコン52に対してイーサネ
ットを経由して操作命令を送る為に、イーサネット変換
部48にてイーサネット形式の信号へ変換する。バーコ
ードリーダ操作命令であれば、バーコードリーダ50に
対してRS−232Cを経由して操作命令を送る為に、
RS−232C変換部37aにてRS−232C形式の
信号へ変換する。制御機器操作命令であれば、制御機器
51に対してRS−422を経由して操作命令を送る為
に、RS−422変換部47にてRS−422形式の信
号へ変換する。測定機器操作命令であれば、測定機器5
3に対してGP−IBを経由して操作命令を送る為に、
GP−IB変換部49にてGP−IB形式の信号へ変換
する。他にも、上記第1の実施の形態出述べた1種類の
通信機能内蔵機器20に対して複数の操作命令が存在す
る場合もあるが、ここではその操作命令の内容は問わな
い。
【0088】第3の実施の形態に係る分散制御システム
によれば、通信コントローラやアドレス設定スイッチを
有する入出力制御装置や通信形態変換装置とホスト制御
装置とをシリアル通信で結合したので、入出力制御機器
や汎用通信機能内蔵機器とのデータ交換がシリアル通信
による分散配置にて実現でき、ホスト制御装置との配線
が省配線化できる。
【0089】また、入出力制御装置、通信形態変換装置
のそれぞれにCPUを搭載している為、ホスト制御装置
内の演算制御部に過大な負担をかけることなく、ホスト
制御装置が統合的に一元で入出力制御、汎用機器とのデ
ータ交換を管理・制御できる。
【0090】更に、通信形態変換装置には複数種類の汎
用的な通信形態との変換部を有しているので、制御シス
テムに要求される様々な機器との接続が容易に行えると
共に、ホスト制御装置とシリアル通信で結合する通信形
態変換装置が複数であるので、多数の様々な機器との接
続が容易となる。
【0091】さらに、以上のような形態により実施され
る本発明は、その他にも本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施が可能である。例えば、上述した説明
では2つの通信形態を用いたが、一つの分散制御システ
ム中で3つ以上の通信形態を用いてもよい。この場合、
通信形態変換装置に対して更に別の通信形態変換装置を
接続すればよい。
【0092】以上、本発明の実施形態に基づいて説明し
たが本明細書中には以下の発明が含まれる。すなわち、 (1) ホスト制御装置と複数のアクチュエータ制御装置
とからなり、ホスト制御装置と各アクチュエータ制御装
置との間をシリアル通信にて結合した分散制御システム
において、シリアル通信にて結合する装置には、入出力
制御装置、計測装置、及び通信形態変換装置のうち少な
くとも1個の装置を含むことを特徴とする分散制御シス
テム。 (2) ホスト制御装置と、このホスト制御装置とシリア
ル通信にて結合した入出力制御装置、計測装置、及び通
信形態変換装置のうち少なくとも1個の装置とを含むこ
とを特徴とする分散制御システム。 (3) ホスト制御装置と、機能の異なる複数種の機能モ
ジュールとをシリアル通信により接続したことを特徴と
する分散制御システム。 (4) 上記機能モジュールの一つとして上記シリアル通
信の通信形態を変換する通信形態変換装置を有すること
を特徴とする上記(1)〜(3)の分散制御システム。 (5) 上記通信形態変換装置により変換する通信形態
は、通信プロトコルである上記(4)の分散制御システ
ム。 (6) 上記通信形態変換装置により変換する通信形態
は、通信速度である上記(4)の分散制御システム。 (7) ホスト制御装置と、このホスト制御装置からの指
令に基づいて所定の動作を行う複数種の機能モジュール
がシリアル通信により接続された分散制御システムにお
いて、上記ホスト制御装置に、計測機器の出力したデー
タをデジタルデータに変換する計測制御装置を接続し、
この計測制御装置を介して計測器を接続したことを特徴
とする分散制御システム。 (8) ホスト制御装置と、このホスト制御装置からの指
令に基づいて所定の動作を行う複数種の機能モジュール
がシリアル通信により接続された分散制御システムにお
いて、上記ホスト制御装置には第1種の機能モジュール
とシリアル通信の通信形態を変換する通信形態変換装置
とが接続され、上記ホスト制御装置、第1種の機能モジ
ュールおよび通信形態変換装置の間では第1の通信形態
で通信すると共に、上記通信形態変換装置には第2種の
機能モジュールが接続され、上記通信形態変換装置と第
2種の機能モジュールの間では第2の通信形態で通信す
ることを特徴とする分散制御システム。 (9) 上記第1の通信形態の通信速度は、上記第2の通
信形態の通信速度よりも速い上記(8)の分散制御システ
ム。 (10) 上記第2種の機能モジュールには、上記通信形態
変換装置が各機能モジュールを識別するためのアドレス
を設定するアドレス設定手段を有する上記(8)の分散制
御システム。 (11) 上記通信形態変換装置は、上記第1の通信形態と
第2の通信形態とで通信プロトコルを変換する通信プロ
トコル変換手段を有する上記(8)の分散制御システム。 (12) 上記機能モジュールは、CPUを有する上記(1)
〜(3)、(7)〜(8)の分散制御システム。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、ホスト制御装置と複数
種の機能モジュールとの徹底した省配線化を比較的簡単
な機構で実現できる。
【0094】また、機能モジュールの構成を必要最小限
に抑えて簡素化するとともに、システムの設計変更が容
易な分散制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る分散制御システム
の概念図である。
【図2】 第1の実施の形態に係る分散制御システムの
機能ブロック図である。
【図3】 第1の実施の形態に係る分散制御システムを
詳細に示す機能ブロック図である。
【図4】 第2の実施の形態に係る分散制御システムを
詳細に示す機能ブロック図である。
【図5】 第3の実施の形態に係る分散制御システムを
詳細に示す機能ブロック図の一部である。
【図6】 第3の実施の形態に係る分散制御システムを
詳細に示す機能ブロック図の一部である。
【図7】 従来の分散制御システムを示す図である。
【符号の説明】
1 ホスト制御装置 2a、2b、2c、2d 通信コントローラ 5 アクチュエータ制御装置 11、41 入出力制御装置 15 計測制御装置 18、18a、40 通信形態変換装置 21、21a、21b、21c シリアル通信バス(S
CB)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト制御装置と、このホスト制御装置
    からの指令に基づいて所定の動作を行う複数種の機能モ
    ジュールがシリアル通信により接続された分散制御シス
    テムにおいて、 上記ホスト制御装置に、シリアル通信の通信形態を変換
    する通信形態変換装置を接続し、この通信形態変換装置
    を介して機能モジュールを接続したことを特徴とする分
    散制御システム。
  2. 【請求項2】 ホスト制御装置と、このホスト制御装置
    からの指令に基づいて所定の動作を行う複数種の機能モ
    ジュールがシリアル通信により接続された分散制御シス
    テムにおいて、 上記ホスト制御装置には第1種の機能モジュールと、シ
    リアル通信の通信形態を変換する通信形態変換装置とが
    接続され、上記ホスト制御装置、第1種の機能モジュー
    ルおよび通信形態変換装置の間では第1の通信形態で通
    信すると共に、上記通信形態変換装置には第2種の機能
    モジュールが接続され、上記通信形態変換装置と第2種
    の機能モジュールの間では第2の通信形態で通信するこ
    とを特徴とする分散制御システム。
  3. 【請求項3】 上記通信形態変換装置は、通信プロトコ
    ル、通信速度又は通信インターフェイスのうちの少なく
    とも一つを変換することを特徴とする請求項1又は2に
    記載の分散制御システム。
  4. 【請求項4】 ホスト制御装置と、このホスト制御装置
    からの指令に基づいて所定の動作を行う複数種の機能モ
    ジュールがシリアル通信により接続された分散制御シス
    テムにおいて、 上記ホスト制御装置に、シリアル通信の通信形態を変換
    する通信形態変換装置を接続し、この通信形態変換装置
    を介して一または二以上の汎用通信機能内蔵機器を接続
    したことを特徴とする分散制御システム。
  5. 【請求項5】 上記通信形態変換装置は、通信プロトコ
    ル、通信速度又は通信インターフェイスのうちの少なく
    とも一つを変換することを特徴とする請求項4に記載の
    分散制御システム。
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