JPH10224386A - データ通信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御機能を有する複数のプログラマブル表示
装置１における各制御用情報の監視又は編集を、１台の
プログラマブル表示装置1aにて実行する。 【解決手段】 プログラマブル表示装置１を、通信路７
を介して並列に接続して通信ネットワークを構成し、該
装置１の中の監視／編集用装置1aは、送信権を有する唯
一の装置1bのみと通信データを送受できるとし、送信権
を他の装置1bに移すには、次に送信権を有すべき装置1b
を特定した通信データを、現に送信権を有している装置
1bから監視／編集用装置1aを介して該当する装置1bに送
信されるデータ通信方法に於て、送信権を移す際に、現
に送信権を有している装置1bが監視／編集用装置1aに送
信する次に送信権を有すべき装置1bを特定した通信デー
タに、現に送信権を有している装置1bの制御用情報が追
加され、監視／編集用装置1aは、制御用情報が追加され
た通信データを受信すると、該装置1aに配備されたメモ
リに該通信データ中の制御用情報を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、外部の制御対象に
接続して、該対象を制御する機能を有する複数のプログ
ラマブル表示装置間でのデータ通信方法に関するもので
ある。具体的には、各プログラマブル表示装置における
制御用プログラム又は制御用データの監視又は編集を、
１台のプログラマブル表示装置にて実行するためのデー
タ通信方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、プログラマブル表示装置は、工
場のプラント、生産ライン等を制御対象として、制御対
象の動作状態等を表示する表示機能を有している。本発
明に用いられるプログラマブル表示装置は、前記表示機
能と共に、表示装置に入力される作業者の指示に応じて
制御対象の動作を制御する制御機能を有する。制御機能
を有するプログラマブル表示装置は、図２のように構成
されており、これの詳細は特願平８−２３２００７、特
願平８−２５９０８２、等に記載されている。前記プロ
グラマブル表示装置(１)は、装置本体(２)にＩ／Ｏユニ
ット(３)を接続してなるものであって、該Ｉ／Ｏユニッ
ト(３)を介して制御対象(９)に接続される。装置本体
(２)は、ＬＣＤ（液晶ディスプレイ）等の表示デバイス
(80)に接続される表示デバイス用コントローラ(20)と、
キーボード、タッチパネル等の入力デバイス(81)に接続
される入力デバイス用コントローラ(21)と、表示デバイ
ス用コントローラ(20)及び入力デバイス用コントローラ
(21)に接続されているマイクロコンピュータ等の制御回
路(４)と、該制御回路(４)に接続され、各種のプログラ
ム及びデータを記憶するメモリ(５)と、制御回路(４)に
接続され、別のプログラマブル表示装置、シーケンサ、
プログラムエディタ等の外部装置(82)と通信するための
シリアル通信リンク(６)を具える。制御回路(４)は、Ｉ
／Ｏユニット用コントローラ(22)を介して前記Ｉ／Ｏユ
ニット(３)に接続される。

【０００３】上記構成を有するプログラマブル表示装置
(１)において、入力デバイス(81)が操作されると、装置
本体(２)は、入力データを作成し、該入力データをＩ／
Ｏユニット(３)に送信する。Ｉ／Ｏユニット(３)は、受
信した入力データに基づいて制御プログラムを実行し、
制御対象(９)の動作を制御する。従って、入力デバイス
(81)の操作によって、制御対象(９)の動作を変更でき
る。また、Ｉ／Ｏユニット(３)は、制御対象(９)の状態
を示す信号を制御対象(９)から受信し、状態データを作
成して装置本体(２)に送信する。装置本体(２)は、伝送
された状態データに基づいて表示デバイス(80)に表示す
る。従って、制御対象(９)の動作状態を表示デバイス(8
0)に表示できる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】工場の生産ライン等に
おいて、互いに離れて配置された複数の制御対象(９)を
制御する際には、各制御対象(９)に前記プログラマブル
表示装置(１)が配備される。このとき、各プログラマブ
ル表示装置(１)における制御用プログラムまたは制御用
データ（以下、制御用情報と呼ぶ）の監視または編集を
プログラマブル表示装置(１)毎に行なう必要があり、煩
雑である。この問題を解決するには、図１のように、プ
ログラマブル表示装置(１)の中の１台を監視／編集用プ
ログラマブル表示装置(1a)とし、この監視／編集用プロ
グラマブル表示装置(1a)と、その他のプログラマブル表
示装置(1b)を通信路(７)にて接続して通信ネットワーク
を構築し、この通信ネットワークを用いて、各プログラ
マブル表示装置(1b)における制御用情報を１台の監視／
編集用プログラマブル表示装置(1a)が受信して、監視ま
たは編集を行なえばよい。しかしながら、プログラマブ
ル表示装置(1a)(1b)の通信プロトコルは、従来装置との
互換性から２つの装置間でのデータ通信しか考慮されて
いない。従って、通信ネットワークを構築するには、プ
ログラマブル表示装置(1a)(1b)の通信プロトコルをネッ
トワーク用の通信プロトコルに調整する通信用アダプタ
を各プログラマブル表示装置(1a)(1b)に配備する必要が
あり、コストが増大する結果となる。

【０００５】本願出願人は、以前に、２装置間用の通信
プロトコルを用いて通信ネットワークを構成できるデー
タ通信方法を出願した（特開平８−６８６４０）。この
データ通信方法は、１台の主局に複数台の従局を、通信
路を介して並列に接続して通信ネットワークを構成する
ときに用いられる。主局は、送信権（トークン）を有す
る唯一の従局のみと通信データを送受する。送信権を他
の従局に移すには、次に送信権を有すべき別の従局を特
定した通信データを、送信権を現に有している従局から
主局に送信し、次に送信権を有すべき別の従局に主局か
ら送信する。これを繰り返すことによって、各従局の間
で送信権を順次持ち回ることができ、その結果、主局と
複数の従局の間でのデータ通信が、通信用の特別な装置
やプログラムを必要とすること無く実行できる。このデ
ータ通信方法を上記課題の場合に適用すると、主局は監
視／編集用プログラマブル表示装置(1a)に相当し、従局
はプログラマブル表示装置(1b)に相当することになる。
監視／編集用プログラマブル表示装置(1a)が各プログラ
マブル表示装置(1b)の制御用情報を受信するには、監視
／編集用プログラマブル表示装置(1a)は、プログラマブ
ル表示装置(1b)毎に、送信権を移す工程と、制御用情報
を受信する工程の２つの工程が必要となる。

【０００６】

【発明の目的】本発明は、前記データ通信方法を改良し
て、複数のプログラマブル表示装置(1b)における制御用
情報の監視又は編集を、１台のプログラマブル表示装置
(1a)にて実行するのに適したデータ通信方法を提供する
ことを目的とする。

【０００７】

【課題を解決する為の手段】本発明の通信方法は、他の
プログラマブル表示装置に送信権を移す際に、現に送信
権を有しているプログラマブル表示装置から監視／編集
用プログラマブル表示装置へ送信する様々な通信データ
の中で、次に送信権を有すべき別のプログラマブル表示
装置を特定した通信データに、現に送信権を有している
プログラマブル表示装置の制御用情報を追加するもので
ある。監視／編集用プログラマブル表示装置は、制御用
情報が追加された通信データを受信すると、該装置に配
備されたメモリに該通信データ内の制御用情報を保持す
る。

【０００８】

【作用及び効果】上記の通信方法を用いて、送信権を移
す工程のみを順次繰り返すことにより、監視／編集用プ
ログラマブル表示装置(1a)は、各プログラマブル表示装
置(1b)からの制御用情報を順次受け取ってメモリに記憶
させることができ、記憶された制御用情報を表示デバイ
ス(80)に表示させることができる。その結果、複数台の
プログラマブル表示装置における制御用情報の監視又は
編集を、１台のプログラマブル表示装置において効率よ
く実行できる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に沿って詳述する。図１は、本実施形態におけ
る通信ネットワークを示しており、ｎ個の制御対象(９)
（ｎは２以上の整数）にそれぞれ接続したｎ個のプログ
ラマブル表示装置(1b)と、各プログラマブル表示装置(1
b)に通信路(７)を介して接続した監視／編集用プログラ
マブル表示装置(1a)とによって構成される。本実施形態
では、前記プログラマブル表示装置(1a)(1b)は同一のプ
ログラマブル表示装置(１)である。図２にて示されるよ
うに、プログラマブル表示装置(１)は、装置本体(２)に
Ｉ／Ｏユニット(３)を接続してなるものであって、該Ｉ
／Ｏユニット(３)を介して制御対象(９)に接続される。

【００１０】装置本体(２)は、表示デバイス(80)に接続
される表示デバイス用コントローラ(20)と、入力デバイ
ス(81)に接続される入力デバイス用コントローラ(21)を
具える。表示デバイス(80)としては、ＬＣＤが適してお
り、入力デバイス(81)としては、該表示デバイス(80)の
画面に貼り付けた透明のタッチパネルや、図１に示され
るようなキーボードが適している。また、装置本体(２)
は、前記表示デバイス用コントローラ(20)及び入力デバ
イス用コントローラ(21)と繋がっているマイクロコンピ
ュータからなる制御回路(４)と、該制御回路(４)に接続
したメモリ(５)と、制御回路(４)に接続され、他のプロ
グラマブル表示装置、シーケンサ、プログラムエディタ
等の外部装置(82)と通信路(７)を介して通信するための
シリアル通信リンク(６)とを具える。制御回路(４)は、
Ｉ／Ｏユニット用コントローラ(22)を介して前記Ｉ／Ｏ
ユニット(３)に接続される。

【００１１】前記構成を有するプログラマブル表示装置
(１)において、入力デバイス(81)が操作されると、装置
本体(２)は、入力データを作成し、該入力データをＩ／
Ｏユニット(３)に送信する。Ｉ／Ｏユニット(３)は、受
信した入力データに基づいて制御プログラムを実行し、
制御対象(９)の動作を制御する。従って、入力デバイス
(81)の操作によって、制御対象(９)の動作が変更される
ことになる。また、Ｉ／Ｏユニット(３)は、制御対象
(９)の状態を示す信号を制御対象(９)から受信し、状態
データを作成して装置本体(２)に送信する。装置本体
(２)は、伝送された状態データに基づいて表示デバイス
(80)に表示する。従って、制御対象(９)の動作状態が表
示デバイス(80)に表示されることになる。

【００１２】前記入力データまたは状態データは、所定
の通信プロトコルに基づき、シリアル通信リンク(６)及
び通信路(７)を介して、他のプログラマブル表示装置
(１)等の外部装置(82)と１対１の関係で高速通信される
ことができる。このとき、通信データは、図３（ａ）に
示されるように、コマンドデータＤ２と、該コマンドデ
ータＤ２のコマンドに対応する指示データＤ３とによっ
て構成されるフレームＤ１単位で通信される。該フレー
ムＤ１のデータ長は可変であり、プログラマブル表示装
置(１)が１回に伝送できる最大のデータ長によって制限
されるのみである。

【００１３】上述のように、２装置間でのデータ通信用
プロトコルを具えるプログラマブル表示装置(１)を用い
て、通信ネットワークを構築するためのデータ通信方法
として、本願出願人が以前に出願したデータ通信方法が
ある。このデータ通信方法は、シーケンサに制御機能の
ない複数のプログラマブル表示装置を通信路を介して並
列接続しており、複数箇所のプログラマブル表示装置に
おいてシーケンサの制御状態を観察することを主な目的
としている。従って、シーケンサに対して実行するコマ
ンドが各プログラマブル表示装置において異なる可能性
があり、そこで、前記データ通信方法では、送信権を移
す工程と、送信権を有するプログラマブル表示装置がシ
ーケンサにコマンドを送信する工程とが分離している。
しかしながら、本発明のデータ通信方法は、図１のよう
に、複数の制御対象(９)にそれぞれ接続された制御機能
を有するプログラマブル表示装置(1b)における制御用情
報を、１台の監視／編集用プログラマブル表示装置(1a)
にて監視または編集することを目的としている。従っ
て、１台の監視／編集用プログラマブル表示装置(1a)が
各プログラマブル表示装置(1b)の制御用情報を取得して
いることが必要である。そこで、本発明のデータ通信方
法では、前記従来のデータ通信方法を改良して、送信権
を移す工程において、通信データに制御用情報が追加配
備される。

【００１４】次に、本実施形態において、コマンドデー
タＤ２（図３（ａ））に送信権に関するコマンドが格納
されたときの指示データＤ３の構成を説明する。以後、
送信権に関する前記コマンドをトークンコマンドと呼
ぶ。図３（ｂ）にて示されるように、このときの指示デ
ータＤ３を「トークンフレーム」Ｄ４と呼ぶ。トークン
フレームＤ４は、図３（ｃ）にて示されるように、ヘッ
ダ部Ｄ５、通信監理情報Ｄ６及び制御用情報Ｄ７によっ
て構成される。ヘッダ部Ｄ５には、トークンフレームＤ
４の実際の受渡し状態に関する情報が格納され、通信監
理情報Ｄ６には、通信ネットワークの管理状態に関する
情報が格納され、制御用情報Ｄ７には、このトークンフ
レームＤ４を送信する、即ち現に送信権を有するプログ
ラマブル表示装置(1b)における制御用プログラム、制御
用データ等の情報が格納される。ヘッダ部Ｄ５は、フレ
ーム識別子Ｄ50、送信先局番号Ｄ51及び発信元局番号Ｄ
52によって構成される。フレーム識別子Ｄ50には、トー
クンフレームＤ４の種類を特定する情報が格納される。
プログラマブル表示装置(1b)は、各装置毎に局番号が割
り当てられており、従って、送信先局番号Ｄ51には、送
信権を次に有する予定であるプログラマブル表示装置(1
b)を示す局番号が格納され、発信元局番号Ｄ52には、送
信権を現に有するプログラマブル表示装置(1b)を示す局
番号が格納される。なお、データはデジタル形式で通信
されるため、各種情報は、デジタルデータ（通常はバイ
ナリデータ）に変換されて、通信データ内に格納され
る。

【００１５】次に、監視／編集用プログラマブル表示装
置(1a)が、制御対象(９)に接続したプログラマブル表示
装置(1b)における制御用プログラム及び制御用データを
監視または編集するときの動作について、図４に沿って
説明する。本実施形態のプログラマブル表示装置(１)
は、制御対象(９)の制御、制御状態の表示等、プログラ
マブル表示装置(１)の実行に関係する実行モードと、各
種プログラム及びデータの送受信、装置のメインテナン
ス等、プログラマブル表示装置(１)の設定に関係する設
定モードの２つのモードを有している。前記監視または
編集の動作は、設定モードで行なわれる。監視／編集用
プログラマブル表示装置(1a)にて設定モードが選択され
ると、まず、設定モードにおける各種の処理モードを表
示デバイス(80)に表示して、処理モードの何れかを選択
させる（Ｓ10）。監視／編集モード以外の処理モードが
選択されると、該当する処理が実行されて（Ｓ11）、後
記するステップＳ21に進む。監視／編集モードが選択さ
れると、各プログラマブル表示装置(1b)における制御用
プログラムを読み出してメモリ(５)に記憶すると共に、
表示デバイス(80)に表示する（Ｓ12）。それから、監視
モードまたは編集モードの何れかを選択させる（Ｓ1
3）。

【００１６】編集モードが選択されると、編集対象とな
るプログラマブル表示装置(1b)の制御用プログラムは、
入力デバイス(81)からの入力に基づいて編集される（Ｓ
14）。編集が終了すると、編集した制御用プログラムを
該当するプログラマブル表示装置(1b)に書き込むか否か
を選択させ（Ｓ15）、書込みを選択すれば、対象となる
プログラマブル表示装置(1b)を設定モードに変更してか
ら、編集した制御用プログラムを送信して更新する（Ｓ
16）。そして、編集モードを終了して後記するステップ
Ｓ21に進む。一方、監視モードが選択されると、各プロ
グラマブル表示装置(1b)における制御用データの現在値
を読み出してメモリ(５)に記憶する（Ｓ17）と共に、表
示デバイス(80)に表示する（Ｓ18）。それから、制御用
データの現在値を変更するか否かを選択させ（Ｓ19）、
変更を選択すれば、入力デバイス(81)から変更値を入力
し、対象となるプログラマブル表示装置(1b)を設定モー
ドに変更してから、該変更値を送信して更新する（Ｓ2
0）。そして、監視モードを終了して後記するステップ
Ｓ21に進む。監視／編集モードを含む各種の設定モード
の処理が終了すると、モードを実行モードに変更するか
否かを選択させる（Ｓ21）。実行モードを選択しないな
らば、設定モードのままでステップＳ10に戻り、実行モ
ードを選択するならば、リセットコマンドを発行して実
行モードに変更して、監視／編集動作が終了する。

【００１７】前記監視／編集動作において、プログラマ
ブル表示装置(1b)から、制御用プログラムを読み出すス
テップＳ12と、制御用データを読み出すステップＳ17に
おいて、本発明のデータ通信方法が利用される。このと
きの通信方法の動作を図５に沿って説明する。本実施形
態では、監視／編集用プログラマブル表示装置(1a)を主
局とし、制御対象(９)に接続したプログラマブル表示装
置(1b)を従局とする。従って、監視／編集用プログラマ
ブル表示装置(1a)は、送信権を有する唯一のプログラマ
ブル表示装置(1b)のみと通信し、送信権を他のプログラ
マブル表示装置(1b)に移す際には、次に送信権を有すべ
きプログラマブル表示装置(1b)を特定した通信データ
を、送信権を現に有しているプログラマブル表示装置(1
b)から受信し、該当するプログラマブル表示装置(1b)に
送信する。まず、監視／編集用プログラマブル表示装置
(1a)は、図３に示すフレームＤ１内のコマンドデータＤ
２にトークンコマンドを格納し、指示データＤ３である
トークンフレームＤ４内のフレーム識別子Ｄ50に、制御
用情報の取得を意味する予め決められた値を格納した通
信データを生成し、送信権を現に有するプログラマブル
表示装置(1b)に該通信データを送信する（Ｓ30）。送信
権を現に有するプログラマブル表示装置(1b)は、監視／
編集用プログラマブル表示装置(1a)からの前記通信デー
タを受信すると、受信した通信データに対して、自身の
局番号を発信元局番号Ｄ52に格納し、次に送信権を有す
べき別のプログラマブル表示装置(1b)の局番号を送信先
局番号Ｄ51に格納し、自身の制御用情報を制御用情報Ｄ
７に格納する。そして、送信権を現に有するプログラマ
ブル表示装置(1b)は、情報等を新たに格納した前記通信
データを監視／編集用プログラマブル表示装置(1a)に送
信する。

【００１８】監視／編集用プログラマブル表示装置(1a)
は、送信権を現に有するプログラマブル表示装置(1b)か
ら前記通信データを受信し（Ｓ31）、受信した通信デー
タ内から制御用情報Ｄ７を取り出して、自身のメモリ
(５)に記憶する（Ｓ32）。このとき、動作中の全てのプ
ログラマブル表示装置(1b)から制御用情報を受信したな
らば、このサブルーチンは終了してメインルーチンに戻
る。受信していないならば、送信権を現に有するプログ
ラマブル表示装置(1b)からの前記通信データを、次に送
信権を有すべき別のプログラマブル表示装置(1b)に送信
して送信権を移し（Ｓ34）、ステップＳ31に戻って上記
動作が繰り返される。なお、次に送信権を有すべきプロ
グラマブル表示装置(1b)に監視／編集用プログラマブル
表示装置(1a)が送信する前記通信データは、制御用情報
Ｄ７を除いた通信データでもよい。

【００１９】上記動作により、監視／編集用プログラマ
ブル表示装置(1a)は、図６のように、各プログラマブル
表示装置(1b)からの制御用情報すなわち制御用プログラ
ム及び制御用データを順次受け取ってメモリ(５)に記憶
させることができ、記憶された情報を表示デバイス(80)
に表示させることができる。従って、複数台のプログラ
マブル表示装置(1b)における制御用情報の監視又は編集
を、１台のプログラマブル表示装置(1a)において実行で
きる。その結果、複数台のプログラマブル表示装置のメ
ンテナンス、制御プログラムの作成が容易となる。な
お、監視／編集用プログラマブル表示装置(1a)は、他の
プログラマブル表示装置(1b)同様に制御機能を有するか
ら、監視／編集用プログラマブル表示装置(1a)に制御対
象(９)を接続して、その制御情報を監視／編集用プログ
ラマブル表示装置(1a)にて監視または編集できることは
言うまでもない。

【００２０】なお、プログラマブル表示装置(１)には、
受信したデータをそのまま通信路(７)に向けて送信する
エコーバック機能を有するものもある。この場合、制御
用情報の読出しルーチン（図５）において、送信権を現
に有するプログラマブル表示装置(1b)からの通信データ
を、次に送信権を有すべきプログラマブル表示装置(1b)
に送信して送信権を移すステップ（Ｓ34）が不要とな
る。また、前記エコーバック機能を有するならば、監視
／編集用プログラマブル表示装置(1a)を従局とし、その
他のプログラマブル表示装置(1b)の中の１つを主局とす
ることもできる。この場合、監視／編集用プログラマブ
ル表示装置(1a)における制御用情報の読出しルーチンを
図７に沿って説明する。

【００２１】まず、監視／編集用プログラマブル表示装
置(1a)は、送信権を有するまで待機し（Ｓ40）、送信権
を有すると、主局となるプログラマブル表示装置(1b)と
通信して、主局から制御用情報を取得しメモリ(５)に記
憶する（Ｓ41）。次に、監視／編集用プログラマブル表
示装置(1a)は、トークンフレームＤ４内のフレーム識別
子Ｄ50に制御用情報の取得を意味する値を格納し、且
つ、次に送信権を有すべきプログラマブル表示装置(1b)
の局番号を送信先局番号Ｄ51に格納した通信データを、
主局に送信する（Ｓ42）。送信権を次に有すべきプログ
ラマブル表示装置(1b)は、主局からエコーバックされる
該通信データを受信して送信権が移されると、自身の局
番号を発信元局番号Ｄ52に格納し、その次に送信権を有
すべきプログラマブル表示装置(1b)の局番号を送信先局
番号Ｄ51に格納し、自身の制御用情報Ｄ７を追加した通
信データを主局に送信する。監視／編集用プログラマブ
ル表示装置(1a)は、主局からエコーバックされる該通信
データを受信すると（Ｓ43）、通信データから制御用情
報Ｄ７を取り出して、自身のメモリ(５)に記憶する（Ｓ
44）。そして、監視／編集用プログラマブル表示装置(1
a)は、動作中の全てのプログラマブル表示装置(1b)から
制御用情報を受信して、再び送信権が移されるならば、
このサブルーチンは終了してメインルーチンに戻り、送
信権が未だ移されていないならば、ステップＳ43に戻っ
て（Ｓ45）上記動作が繰り返される。

【００２２】この場合においても、上記動作により、監
視／編集用プログラマブル表示装置(1a)は、各プログラ
マブル表示装置(1b)からの制御用情報を順次受け取って
メモリ(５)に記憶させることができ、記憶された情報を
表示デバイス(80)に表示させることができる。従って、
複数台のプログラマブル表示装置(1b)における制御用情
報の監視又は編集を、１台のプログラマブル表示装置(1
a)において実行できる。また、この場合における監視／
編集用プログラマブル表示装置(1a)は、主局ではなく従
局であるから、複数台のプログラマブル表示装置(１)に
よって構成される通信ネットワーク上に監視／編集用プ
ログラマブル表示装置(1a)を複数台配備できる。

【００２３】上記実施形態の説明は、本発明を説明する
ためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限
定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、
本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の
範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であるこ
とは勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態を示す概要図である。

【図２】本実施形態にて使用されるプログラマブル表示
装置の構成を示すブロック図である。

【図３】通信データの構造を示すブロック図である。

【図４】本実施形態において、主局となるプログラマブ
ル表示装置における動作を示すフローチャートである。

【図５】図４において、制御用プログラム及び制御用デ
ータのような制御用情報を他の表示装置から読み出す際
に実行されるサブルーチンを示すフローチャートであ
る。

【図６】本実施形態において、メモリに格納される情報
を示すブロック図である。

【図７】監視／編集用プログラマブル表示装置を従局と
したときに、制御用情報を他の表示装置から読み出す際
に実行されるサブルーチンを示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

(１)、(1a)、(1b) プログラマブル表示装置 (５) メモリ (７) 通信路 (９) 制御対象

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １台の主局に複数台の従局を、通信路を
   介して並列に接続して通信ネットワークを構成し、主局
   は、送信権を有する唯一の従局のみと通信データを送受
   し、送信権を他の従局に移すには、送信権を有すべき次
   の従局を特定した通信データを、現に送信権を有してい
   る従局から主局を介して該当する従局に送信するデータ
   通信方法に於て、 送信権を他の従局に移す際に、送信権を有すべき次の従
   局を特定した前記通信データに、現に送信権を有してい
   る従局の制御用情報が追加され、 主局は、制御用情報が追加された通信データを受信する
   と、主局に配備されたメモリに該通信データ中の制御用
   情報を保持することを特徴とするデータ通信方法。
2. 【請求項２】 主局及び従局は、制御対象(９)の状態を
   表示し、且つ制御対象(９)の動作を制御するプログラマ
   ブル表示装置(1a)(1b)であり、他のプログラマブル表示
   装置(1b)の制御用情報を監視または編集する監視／編集
   用プログラマブル表示装置(1a)が主局であり、他のプロ
   グラマブル表示装置(1b)が従局である、請求項１に記載
   のデータ通信方法。
3. 【請求項３】 １台の主局に複数台の従局を、通信路を
   介して並列に接続して通信ネットワークを構成し、主局
   は、送信権を有する唯一の従局のみと通信データを送受
   し、送信権を他の従局に移すには、送信権を有すべき次
   の従局を特定した通信データを、現に送信権を有してい
   る従局から主局を介して該当する従局に送信するデータ
   通信方法であって、主局は、受信したデータをそのまま
   通信路に向けて送信するエコーバック機能を有するデー
   タ通信方法に於て、 送信権を他の従局に移す際に、送信権を有すべき次の従
   局を特定した前記通信データに、現に送信権を有してい
   る従局の制御用情報が追加され、 所定の従局は、制御用情報が追加された通信データを前
   記エコーバック機能により受信すると、該従局に配備さ
   れたメモリに該通信データ中の制御用情報を保持するこ
   とを特徴とするデータ通信方法。
4. 【請求項４】 主局及び従局は、制御対象(９)の状態を
   表示し、且つ制御対象(９)の動作を制御するプログラマ
   ブル表示装置(1a)(1b)であり、他のプログラマブル表示
   装置(1b)の制御用情報を監視または編集する監視／編集
   用プログラマブル表示装置(1a)は、所定の従局であり、
   他のプログラマブル表示装置(1b)のうち、１台が主局で
   あり、その他が従局である、請求項３に記載のデータ通
   信方法。