JP2002091912A - 制御システム - Google Patents

制御システム

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JP2002091912A
JP2002091912A JP2000277251A JP2000277251A JP2002091912A JP 2002091912 A JP2002091912 A JP 2002091912A JP 2000277251 A JP2000277251 A JP 2000277251A JP 2000277251 A JP2000277251 A JP 2000277251A JP 2002091912 A JP2002091912 A JP 2002091912A
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terminal device
display
program
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JP2000277251A
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English (en)
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Masao Saito
昌夫 斉藤
Masaaki Yamada
雅昭 山田
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Schneider Electric Japan Holdings Ltd
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Digital Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たな表示画面を作画することなく、プログ
ラマブル表示器などの制御用表示装置から離れた場所に
配された端末装置によって、制御用表示装置で表示/操
作されるデバイスの状態を確認または制御可能で、しか
も、表示/操作用の画面を容易に編集可能な制御システ
ムを実現する。 【解決手段】 公開サーバ装置4は、プログラマブル表
示器14がデバイスの状態を取得して表示する際の動作
を特定する画面データに基づいて作成され、構造化され
たテキストファイルであるXMLファイルと、それを参
照して動作するアプレットとを、クライアント装置5に
送信する。当該クライアント装置5は、アプレットに基
づき、XMLファイルが示すデバイスの状態を公開サー
バ装置4に問い合わせ、画面表示する。また、テキスト
エディタ54でXMLファイルが編集されると、上記ア
プレットが表示する画面も変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新たな表示画面を
作画することなく、プログラマブル表示器などの制御用
表示装置から離れた場所に配された端末装置によって、
上記制御用表示装置で表示/操作されるデバイスの現状
または仮想的な状態を確認/制御可能で、しかも、表示
/操作用の画面を容易に編集可能な制御システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、プログラマブル・ロジック・
コントローラ(以下、PLCと略称する)は、例えば、
ベルトコンベアー式の自動組付機など、種々のターゲッ
トシステムを制御する制御装置として、広く使用されて
いる。さらに、近年では、ターゲットシステムの複雑化
に伴って、複数台のPLCを互いに連携させて使用する
ことも行われている。また、各PLCからのデータの表
示、あるいは、PLCへの制御指示は、当該PLCの近
傍などに配される表示装置で行われるだけではなく、例
えば、これらの表示装置から離れた場所に設置した制御
用ホストコンピュータでも、表示あるいは操作できるよ
うに、制御システムを構築することもある。
【0003】具体的には、例えば、図16に示すよう
に、従来の制御システム501では、PLC503が制
御の中心として位置付けられており、各PLC503に
は、ターゲットシステム502のデバイス521と、表
示および制御指示を行うプログラマブル表示器505と
が接続されている。さらに、当該PLC503には、他
のPLC503や制御用ホストコンピュータ507がシ
リアルケーブル504を介して接続されており、PLC
503と制御用ホストコンピュータ507との間や各P
LC503間における制御データの受け渡しは、PLC
503の通信機能を利用して行われている。
【0004】上記構成において、プログラマブル表示器
505は、画面データに基づいて、表示/制御してい
る。当該画面データは、画面上の領域と、当該領域への
表示や入力に対応するデバイスのアドレスとの対応関係
を示すタグを組み合わせて構成されており、制御用ホス
トコンピュータ507の作画処理部572で作成された
後、各プログラマブル表示器505に配信される。
【0005】一方、制御用ホストコンピュータ507の
表示処理部571は、PLC503と通信して、ターゲ
ットシステム502の状態を示すデータを受け取り、状
態に応じて画面表示すると共に、使用者の入力に応じ
て、PLC503へ制御データを送出し、制御データに
応じて、ターゲットシステム502を制御させる。同様
に、プログラマブル表示器505は、PLC503と通
信しながら、ターゲットシステム502の状態を表示/
制御する。
【0006】ここで、制御用ホストコンピュータ507
は、プログラマブル表示器505と用途や設置場所が異
なっているため、CPUやメモリマップなどのハードウ
ェア構成と、オペレーティングシステムなどのソフトウ
ェア構成との双方が異なっている。したがって、制御用
ホストコンピュータ507の表示処理部571は、プロ
グラマブル表示器505の画面データに基づいて表示/
制御することができず、専用の表示画面を作画してい
る。また、例えば、プログラマブル表示器505の表示
内容など、上記専用の表示画面に表示される内容以外の
ものを確認するためには、プログラマブル表示器505
の設置場所に出向いて確認している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の制御システムは、基本的に閉じたシステムであり、
例えば、遠隔地に配された汎用のコンピュータなどか
ら、制御システムの状態を監視または制御できないとい
う問題を生じる。
【0008】また、汎用のコンピュータも、多くの場
合、プログラマブル表示器505とハードウェアおよび
ソフトウェア構成が異なっているので、遠隔地から制御
システムの状態を監視制御するために、汎用のコンピュ
ータ用の監視制御プログラムを作成すると共に、遠隔地
用の監視制御画面を作画しようとすると、プログラム作
成や作画の手間が増大してしまう。また、これらの監視
制御プログラムや監視制御画面が、予めインストールさ
れていないと、監視制御できないため、特に、監視制御
するユーザが頻繁に移動する場合などには、インストー
ルの手間がかかってしまう。
【0009】加えて、上記監視制御画面をインストール
していたとしても、例えば、あるプログラマブル表示器
505のみで表示されるデバイスの状態など、上記監視
制御画面で表示可能なデバイス以外の状態の監視制御
が、急遽、必要になっても、監視制御することができな
い。したがって、ユーザが遠隔地から監視制御する場合
には、監視制御可能なデバイスが限定されてしまう。
【0010】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、新たな表示画面を作画するこ
となく、プログラマブル表示器などの制御用表示装置か
ら離れた場所に配された端末装置によって、上記制御用
表示装置で表示/操作されるデバイスの現状または仮想
的な状態を確認/制御可能で、しかも、表示/操作用の
画面を容易に編集可能な制御システムを実現することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る制
御システムは、上記課題を解決するために、表示に必要
なデバイスと当該デバイスの状態の表示位置との組み合
わせを示す画面データに基づいて、デバイスの状態を取
得し、当該デバイスの状態を表示する制御用表示装置が
設けられた制御システムにおいて、以下の手段を講じた
ことを特徴としている。すなわち、ネットワークを介し
て、端末装置と通信する通信手段と、上記画面データに
基づいて、上記組み合わせのそれぞれについて、デバイ
スおよび表示位置に応じた内容に、各内容がデバイスお
よび表示位置をそれぞれ意味することを示すマークを付
して文字列を生成し、当該各文字列の集合としてのテキ
ストファイルを生成するテキストファイル生成手段と、
上記テキストファイルを参照して、当該テキストファイ
ルの上記文字列毎に、当該文字列が示すデバイスの状態
を上記通信手段へ問い合わせる動作と、上記端末装置の
画面のうち、画面データが示す表示位置に応じた箇所
に、問い合わせ結果に基づいて当該デバイスの状態を表
示させる動作とを当該端末装置に行わせるプログラムが
格納された記憶手段とを備え、上記通信手段は、上記テ
キストファイルおよびプログラムを、端末装置に送信す
ると共に、当該プログラムを実行する端末装置からの問
い合わせに応じて、上記デバイスの状態を返答すること
を特徴としている。
【0012】なお、上記デバイスは、制御対象自体や、
制御対象に接続された制御装置であってもよいし、例え
ば、バーコードリーダなどの入力装置から手動で入力さ
れたデータが格納されたメモリなど、制御用表示装置上
のメモリであってもよい。また、上記プログラムは、上
記各動作の全手順をCPUやバーチャルマシンなどの演
算手段へ指示するコードであってもよいし、所定の手順
で呼び出すことで、上記各動作の一部または全部を実行
可能な基本プログラム(例えば、オペレーティングシス
テムやライブラリなど)が既に存在していれば、当該基
本プログラムの呼び出しを上記演算手段へ指示するコー
ドやポインタなどで、上記全手順の一部または全部を置
き換えてもよい。
【0013】上記構成において、通信手段は、画面デー
タに基づき、テキストファイル生成手段によって生成さ
れたテキストファイルと、上記各動作を端末装置に行わ
せるプログラムとを、例えば、インターネットなどのネ
ットワークを介して、端末装置に送信する。一方、端末
装置は、当該プログラムに基づいて、上記テキストファ
イルを参照しながら、通信手段へデバイスの状態を問い
合わせ、応答結果に応じてデバイスの状態を表示する。
また、通信手段は、例えば、制御システムの制御対象自
体や制御装置または制御用表示装置、あるいは、これら
との通信を中継する通信装置などと通信して、デバイス
の状態を取得し、上記端末装置からの問い合わせに応じ
て、取得したデバイスの状態を返答する。
【0014】ここで、テキストファイルには、画面デー
タに含まれたデバイスと表示位置との組み合わせに応じ
た内容がマークと共に含まれており、上記プログラムを
実行する端末装置は、当該テキストファイルを参照して
動作する。したがって、端末装置が状態を問い合わせる
デバイスは、画面データが示すデバイスであり、端末装
置の画面において、デバイスの状態を表示する箇所は、
画面データが示す表示位置に応じて決定される。
【0015】この結果、端末装置は、ハードウェアおよ
びソフトウェア構成が制御用表示装置と一致せず、例え
ば、インターネットを介して遠隔地からアクセスする場
合であっても、何ら支障なく、端末装置の画面上に、制
御用表示装置が画面データに基づいて表示する際の画面
と同一内容の画面を表示できる。したがって、特に、端
末装置用の監視制御画面や、端末装置用の監視制御プロ
グラムを作成してインストールしなくても、端末装置の
使用者へ制御システムの状態を通知できる。
【0016】また、デバイスの状態に応じて画面表示す
るプログラムが送信されるので、当該プログラムを送信
した後は、端末装置と通信手段とは、デバイスの状態を
通信すればよい。したがって、例えば、ビットマップ形
式などの画像を送信して、制御用表示装置の画面を端末
装置に伝送する場合に比べて、デバイスの状態を表示し
続ける際のデータ通信量を削減できる。この結果、端末
装置と端末側通信手段とが伝送速度の遅い通信路で接続
される場合であっても、十分な更新速度で画面表示でき
る。
【0017】さらに、上記テキストファイルは、デバイ
スおよび表示位置の組み合わせに応じた内容に、各内容
の意味を示すマークを付した文字列の集合なので、汎用
のテキストエディタなどによって、内容と意味との概略
を把握でき、表示位置などを微調整できる。また、上記
テキストファイルは、文字列の集合であり、通信手段か
ら送付されたプログラムを実行する端末装置は、各文字
列毎に、問い合わせ動作および表示動作を特定する。し
たがって、汎用のテキストエディタなどによって、1つ
のデバイスの状態表示に関する文字列を挿入したり、削
除したりすることで、端末装置の画面に表示されるデバ
イスの状態を増減できる。これらの結果、端末装置で監
視制御画面を編集するための特別なプログラムをインス
トールすることなく、端末装置にて、デバイスの状態を
表示する画面を調整できる。
【0018】なお、上記プログラムは、端末装置が実行
可能な機械語を含むプログラムであってもよいが、当該
プログラムが機種に依存しないように予め定められた手
続きからなるアプレットであり、上記端末装置には、例
えば、バーチャルマシンのように、アプレットを自機器
用の機械語に翻訳する翻訳手段が設けられている方が好
ましい。
【0019】この場合は、上記端末側通信手段が、上記
プログラムとして端末装置の機種に依存しないアプレッ
トを送信し、端末装置の翻訳手段が当該アプレットを翻
訳して実行することで、端末装置は、デバイスの状態を
通信手段へ問い合わせたり、表示したりする。この結
果、記憶手段に格納されるプログラム(アプレット)が
1種類であっても、複数種類の端末装置で、制御用表示
装置が各画面データに基づいて表示する際の画面と同一
内容の画面を表示できる。
【0020】さらに、請求項2の発明に係る制御システ
ムは、請求項1記載の制御システムにおいて、上記デバ
イスの入出力を模擬する模擬手段を備え、上記通信手段
は、上記プログラムを実行する端末装置からの問い合わ
せがあった場合、上記デバイスの状態を返答する代わり
に、上記模擬手段の出力を返答することを特徴としてい
る。
【0021】また、請求項3記載の発明に係る制御シス
テムは、請求項1記載の制御システムにおいて、上記プ
ログラムの代わりに、上記模擬手段として端末装置を動
作させる模擬用プログラムと、上記テキストファイルを
参照して、当該テキストファイルの上記文字列毎に、当
該文字列が示すデバイスの状態を上記模擬手段へ問い合
わせる動作と、上記端末装置の画面のうち、画面データ
が示す表示位置に応じた箇所に、問い合わせ結果に基づ
いて当該デバイスの状態を表示させる動作とを当該端末
装置に行わせるプログラムとを記憶手段に記憶し、通信
手段が送信することを特徴としている。なお、通信手段
に代えて模擬手段が応答するため、通信手段は、問い合
わせに応答する必要がない。
【0022】これらの構成では、請求項1の制御システ
ムと同様に、画面データに応じたテキストファイルと、
それを参照してデバイスの状態を表示するプログラムと
が、端末装置へ送信されるので、端末装置は、ハードウ
ェア構成やソフトウェア構成、あるいは、アクセスする
場所に拘らず、また、特に端末装置用の監視制御画面や
端末装置用の監視制御プログラムを作成してインストー
ルせずに、端末装置の画面上に、制御用表示装置が各画
面データに基づいて表示する際の画面と同一内容の画面
を高速に表示できる。また、画面編集用プログラムをイ
ンストールせずに、端末装置の表示画面を調整できる。
【0023】加えて、端末装置は、通信手段から返答さ
れたデバイスの状態の代わりに、制御システムの模擬手
段の出力、または、模擬用プログラムを実行する端末装
置によって実現される模擬手段の出力に基づいて画面表
示する。この結果、制御用表示装置が各画面データに基
づいて表示する際の画面と同一内容(同一構成)の画面
によって、制御システムの現状ではなく、仮想的な制御
システムの状態を表示でき、例えば、制御用表示装置の
オペレータ養成などに特に好適に使用できる。
【0024】一方、請求項4の発明に係る制御用表示装
置は、上記課題を解決するために、画面への入力操作と
当該入力操作に応じて制御されるデバイスとの組み合わ
せを示す画面データに基づき、入力操作に応じてデバイ
スに制御指示する制御用表示装置が設けられた制御シス
テムにおいて、以下の手段を講じたことを特徴としてい
る。
【0025】すなわち、ネットワークを介して、端末装
置と通信する通信手段と、上記画面データに基づいて、
上記組み合わせのそれぞれについて、入力操作およびデ
バイスに応じた内容に、各内容が入力操作およびデバイ
スをそれぞれ意味することを示すマークを付して文字列
を生成し、当該各文字列の集合としてのテキストファイ
ルを生成するテキストファイル生成手段と、上記テキス
トファイルを参照して、当該テキストファイルの上記文
字列毎に、当該文字列の示す入力操作で、しかも、上記
端末装置の画面へ入力操作を受け付けた場合、該文字列
の示すデバイスへ当該入力操作に応じた制御指示を上記
通信手段へ送信する動作を、上記端末装置に行わせるプ
ログラムが格納された記憶手段とを備え、上記通信手段
は、上記テキストファイルおよびプログラムを、上記端
末装置に送信すると共に、当該プログラムを実行する端
末装置からの制御指示に応じて、指示されたデバイスの
状態を制御することを特徴としている。なお、請求項1
と同様に、種々のデバイスや種々の形式のプログラムを
採用でき、上記プログラムはアプレットである方が望ま
しい。
【0026】上記構成において、通信手段は、画面デー
タに基づき、テキストファイル生成手段によって生成さ
れたテキストファイルと、上記各動作を端末装置に行わ
せるプログラムとをネットワークを介して、端末装置に
送信する。一方、端末装置は、当該プログラムに基づい
て、上記テキストファイルを参照しながら、通信手段へ
デバイスの制御指示を送信する。なお、上記入力操作
は、画面データが示す入力操作に対応している。
【0027】一方、通信手段は、例えば、制御システム
の制御対象自体や制御装置または制御用表示装置、ある
いは、これらとの通信を中継する通信装置などと通信し
てデバイスへの制御指示を伝え、デバイスの状態を制御
する。これにより、制御システムのデバイスは、端末装
置での入力操作に応じた制御指示に従って、動作でき
る。
【0028】この結果、端末装置は、請求項1と略同様
に、ハードウェア構成やソフトウェア構成、あるいは、
アクセスする場所に拘らず、また、特に端末装置用の監
視制御画面や端末装置用の監視制御プログラムを作成し
てインストールせずに、端末装置への入力操作によっ
て、制御用表示装置が各画面データに基づいて入力操作
を受け付ける際と同一内容の制御指示を送信でき、制御
システムのデバイスの状態を制御できる。さらに、画面
編集用プログラムをインストールせずに、端末装置の操
作画面を調整できる。
【0029】さらに、請求項5の発明に係る制御システ
ムは、請求項4記載の制御システムにおいて、上記デバ
イスの入出力を模擬する模擬手段を備え、上記通信手段
は、上記当該プログラムを実行する端末装置からの制御
指示を受けた場合、指示されたデバイスの状態を制御す
る代わりに、当該デバイスへの制御指示を上記模擬手段
へ伝えることを特徴としている。
【0030】また、請求項6の発明に係る制御システム
は、請求項4記載の制御システムにおいて、上記プログ
ラムの代わりに、上記模擬手段として端末装置を動作さ
せる模擬用プログラムと、上記テキストファイルを参照
して、当該テキストファイルの上記文字列毎に、当該文
字列の示す入力操作で、しかも、上記端末装置の画面へ
入力操作を受け付けた場合、該文字列の示すデバイスへ
当該入力操作に応じた制御指示を上記模擬手段へ伝える
動作を、上記端末装置に行わせるプログラムとを記憶手
段に記憶し、通信手段が送信することを特徴としてい
る。なお、通信手段に代えて模擬手段が応答するため、
通信手段は、問い合わせに応答する必要がない。
【0031】これらの構成によれば、端末装置は、請求
項4と同様に、ハードウェア構成やソフトウェア構成、
あるいは、アクセスする場所に拘らず、また、特に端末
装置用の監視制御画面や端末装置用の監視制御プログラ
ムを作成してインストールせずに、端末装置への入力操
作によって、制御用表示装置が各画面データに基づいて
入力操作を受け付ける際と同一内容の制御指示を送信で
き、制御システムのデバイスの状態を制御できる。さら
に、画面編集用プログラムをインストールせずに、端末
装置の操作画面を調整できる。
【0032】加えて、端末装置は、請求項2または3と
略同様に、通信手段を介してデバイスへ制御指示を伝え
る代わりに、制御システムの模擬手段、または、模擬用
プログラムを実行する端末装置によって実現される模擬
手段へ制御指示を伝える。この結果、制御用表示装置が
各画面データに基づいて表示する際の操作画面と同一内
容(同一構成)の操作画面への操作によって、制御シス
テムの現状ではなく、仮想的な制御システムの状態を制
御でき、例えば、制御用表示装置のオペレータ養成など
に、特に好適に使用できる。
【0033】さらに、請求項7の発明に係る制御システ
ムは、請求項1から6のいずれかに記載の発明の構成に
おいて、上記端末装置が、上記通信手段から受信したテ
キストファイルの少なくとも1つを編集して、上記プロ
グラムを実行する端末装置によって参照されるテキスト
ファイルを新たに作成可能なテキストエディタを備えて
いることを特徴としている。
【0034】上記構成において、テキストエディタは、
上記テキストファイルの少なくとも1つを編集する。こ
れにより、上記プログラムを実行する端末装置は、編集
後のテキストファイル(新たなテキストファイル)に基
づいて、表示したり、画面への入力操作を受け付ける。
【0035】ここで、上記テキストファイルは、文字列
の集合であり、通信手段から送付されたプログラムを実
行する端末装置は、各文字列毎に、問い合わせ動作およ
び表示動作、あるいは、制御指示動作を特定する。した
がって、上記編集手段によって、上記文字列を挿入した
り、削除したりすることで、端末装置の画面に表示され
るデバイスの状態を増減できる。また、上記端末装置
は、テキストファイルに基づいて、表示したり、画面へ
の入力操作を受け付けており、当該テキストファイルで
は、内容と意味とが対応付けられている。したがって、
表示画面または操作画面と、テキストファイルとを比較
することで、追加または削除したい文字列を容易に特定
できる。これらの結果、テキストエディタであるにも拘
らず、デバイスの状態を表示または操作する画面を調整
できる。
【0036】ところで、数多くの単位画面が画面データ
に含まれている場合、当該画面データに含まれる全ての
組み合わせに応じた文字列を含むテキストファイルを作
成し、端末装置に送信すると、テキストファイルのデー
タ量が多くなり、特に、端末装置と制御システムの通信
手段との間の通信速度が遅い場合には、端末装置が画面
表示のための処理を開始してから(より正確には、テキ
ストファイルの受信を開始してから)、実際に表示する
までの期間が長くなってしまう。
【0037】これに対して、請求項8の発明に係る制御
システムは、請求項1から7のいずれかに記載の発明の
構成において、上記画面データは、複数の単位画面に関
連する上記組み合わせを含むことができ、上記制御用表
示装置は、当該画面データのうち、現在表示中の単位画
面についての組み合わせのみに基づいて動作するもので
あって、上記テキストファイル生成手段は、画面データ
に複数の単位画面に関連する組み合わせが含まれている
場合、全単位画面を複数の単位画面群に分割し、各単位
画面群のそれぞれについて、当該単位画面群に関連する
組み合わせに応じた文字列の集合としてのテキストファ
イルを作成し、上記通信手段は、上記テキストファイル
として、上記端末装置で次に表示する単位画面に関連す
るテキストファイルを送信することを特徴としている。
【0038】当該構成において、テキストファイル生成
手段は、画面データに含まれる全単位画面を少なくとも
2つの単位画面群に分割し、各単位画面群毎にテキスト
ファイルを作成し、通信手段は、次に表示する単位画面
に関連するテキストファイルを送信する。
【0039】上記構成によれば、端末装置に送信される
テキストファイルは、画面データの一部に対応するテキ
ストファイルなので、画面データ全てに対応するテキス
トファイルよりもデータ量が少なくなる。また、送信さ
れるテキストファイルは、次に端末装置にて表示される
単位画面に関連しているので、端末装置は、残余のテキ
ストファイルを参照しなくても、何ら支障なく、単位画
面を表示したり、単位画面への入力操作を受け付けたり
できる。この結果、1つの画面データ中に、多くの単位
画面が含まれている場合であっても、テキストファイル
の送信を開始してから、端末装置が、実際に表示または
入力受け付けを開始するまでの期間を短縮できる。
【0040】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕本発明の一実
施形態について図1ないし図12に基づいて説明すると
以下の通りである。すなわち、本実施形態に係る制御用
通信システム1は、制御対象近傍に配されたプログラマ
ブル表示器と同様の画面やデータを、遠隔地から参照し
制御可能で、しかも、特別な画面編集用プログラムなし
に、表示/操作用の画面を修正可能な制御システムであ
って、例えば、図1に示すように、ターゲットシステム
11のデバイス11aを制御する制御装置としてのプロ
グラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)12
や、処理指示語(タグ)を組み合わせて決定される画面
データに基づいて入力および画面表示を制御可能なプロ
グラマブル表示器(制御用表示装置)14などを含むロ
ーカル制御システム2と、詳細は後述するように、イン
ターネット(ネットワーク)3を介して、ローカル制御
システム2と接続可能で、ローカル制御システム2の状
態を示すデータを公開する公開サーバ装置4と、インタ
ーネット3を介して公開サーバ装置4と接続可能なクラ
イアント装置(端末装置)5とを備えている。
【0041】上記クライアント装置5は、例えば、汎用
のパーソナルコンピュータなどであり、Java(登録
商標)言語のプログラムを実行可能なバーチャルマシン
51と、例えば、汎用のブラウザソフトなどにより実現
されるブラウザ52と、バーチャルマシン51やブラウ
ザ52が参照するファイルを記憶する記憶部53と、記
憶部53に格納されたファイルのうち、テキストファイ
ルを表示/編集可能なテキストエディタ54とを備えて
いる。上記ブラウザ52は、インターネット3に接続さ
れた機器と通信し、受け取ったアプレットをバーチャル
マシン51に実行させることができる。また、当該ブラ
ウザ52は、例えば、HTTP(HyperText Transfer P
rotocol)などのプロトコルで任意のサーバ装置からH
TML(HyperText Markup Language)文書などの文書
を受け取り、閲覧することもできる。
【0042】一方、図2に示すように、上記ローカル制
御システム2において、各プログラマブル表示器14
は、シリアルケーブル13を介して、PLC12と接続
でき、多くの場合、ターゲットシステム11の近傍で、
ターゲットシステム11のオペレータによって操作され
る。また、各プログラマブル表示器14は、イーサネッ
ト(商標:ゼロックス社)などのローカル・エリア・ネ
ットワークからなるネットワーク15によって、互いに
接続されている。さらに、上記ネットワーク15には、
制御用ホストコンピュータ16が接続されている。
【0043】ここで、上記ローカル制御システム2で
は、ローカル制御システム2内の通信処理に各PLCが
介在する従来の制御システム501(図16参照)とは
異なって、ローカル制御システム2に必須の構成であ
り、しかも、HMI(Human Machine Interface )とし
て動作するため、演算能力に余力のあるプログラマブル
表示器14が、通信の大半を処理するように構成されて
おり、各プログラマブル表示器14は、自らに接続され
ているPLC12の機種に固有の専用プロトコルと、ネ
ットワーク15での共通プロトコルとを変換して、他の
プログラマブル表示器14や制御用ホストコンピュータ
16と、PLC12との通信を中継する。これにより、
プログラマブル表示器14および制御用ホストコンピュ
ータ16は、他のプログラマブル表示器14に接続され
ているPLC12の機種に拘らず、ネットワーク15を
介して共通のプロトコルで通信できる。この結果、上記
制御システム501に比べて、異なる機種のPLC12
をローカル制御システム2内に混在させやすくなる。
【0044】より詳細には、図2に示すように、上記プ
ログラマブル表示器14は、シリアルケーブル13やネ
ットワーク15に接続されるインターフェース部(I
F)部として、専用プロトコルIF部21・共通プロト
コルIF部22を備えており、さらに、両者の通信を中
継するプロトコル変換部23と、上記画面データを記憶
する画面データメモリ24と、タッチパネルなどの操作
入力部25aからのオペレータの操作や通信結果などと
画面データとに基づいて表示処理を行う表示処理部25
とを備えている。また、他の入力手段として、バーコー
ドリーダ25bや図示しないIDセンサーなどを備えて
いてもよい。
【0045】本実施形態では、上記表示処理部25は、
複数の単位画面を切り換え表示可能であり、各単位画面
は、例えば、図3に示すように、銘板など、表示内容を
変更しない静止図形Bや、スイッチやランプあるいはメ
ータなどのように、形状や色、点滅状態などの表示状態
が変換する部品図形J(J1)を、ベース画面上に配置
して形成される。一方、上記画面を示す画面データは、
図4に示すように、ベース画面のファイル番号Fと、ベ
ース画面上で実行すべき動作内容を特定する事象名N
と、各実行事象毎に参照される1または複数の参照情報
Rとを含むタグWを組み合わせて構成されている。タグ
Wが所定の画面領域(表示座標範囲)へ、所定のデバイ
スアドレスの内容に応じた部品図形Jを表示する表示タ
グWLの場合、図5に示すように、参照情報Rには、表
示座標範囲(X・Y)と、デバイスアドレスAと、例え
ば、部品図形Jがスイッチの場合、ONを示す図形のフ
ァイルおよびOFFを示す図形のファイルなど、表示時
に参照するファイル番号FLとが含まれる。また、タグ
が入力タグの場合、図6に示すように、参照情報Rとし
て、有効入力座標範囲(X・Y)と、入力結果が書き込
まれるデバイスアドレスAとが含まれる。
【0046】一方、プログラマブル表示器14の表示処
理部25は、所定の時間間隔で、画面データメモリ24
から、ベース画面のファイル番号Fが、現在表示中のベ
ース画面である表示タグWLを抽出し、各表示タグWL
のデバイスアドレスAの内容を、PLC12のメモリ1
2aから読み出して、内容に応じた部品図形Jを画面に
表示する。例えば、図3において、画面データメモリ2
4に格納された表示タグWL1は、スイッチの表示を示
しており、デバイスアドレスA1の機器に対応してい
る。当該表示タグWL1を実行する場合、表示処理部2
5は、デバイスアドレスA1の内容が”0”なので、ス
イッチがOFFであると判断し、表示処理部25のメモ
リ25mに格納されたファイルのうち、OFFに対応付
けられたファイルFL1の図形を、表示座標範囲(X・
Y)に表示する。これにより、当該座標範囲(X・Y)
には、OFF状態のスイッチを示す部品図形J1が表示
される。このように、表示処理部25が所定の時間間隔
で画面データ内の表示タグを実行することで、プログラ
マブル表示器14の画面には、デバイスの状態が反映さ
れる。
【0047】また、図示しないタッチパネルへの押し操
作など、オペレータの入力操作を受け取ると、表示処理
部25は、画面データメモリ24の画面データから、現
在表示中のベース画面に対応し、当該入力操作にマッチ
する入力タグWTを検索し、入力結果に応じて、入力タ
グWTが示すデバイスアドレスAの内容を変更する。例
えば、有効入力座標範囲(X・Y)が上記部品図形J1
と同じ座標範囲に設定され、同じデバイスアドレスA1
の内容を変更する入力タグWT1が画面データ中に含ま
れている場合、オペレータが図3に示す表示画面の部品
図形J1を押すと、表示処理部25による検索の結果、
当該入力タグWT1が発見される。この場合、表示処理
部25は、例えば、専用プロトコルIF部21や共通プ
ロトコルIF部22へ指示するなどして、入力タグWT
1に対応するデバイスアドレスA1の内容を書き換え
る。さらに、入力操作の後、表示処理部25が表示タグ
WL1を処理すると、デバイスアドレスA1の内容が”
1”に変更されているので、表示処理部25は、図7に
示すように、ファイルFL2に対応し、ONを示す部品
図形J2を画面上に表示する。この結果、表示処理部2
5は、入力操作に応じてデバイスアドレスの内容を書き
換えると共に、デバイスアドレスの内容に応じて、画面
表示を更新できる。
【0048】なお、デバイスアドレスAは、制御対象と
なるデバイスを特定するアドレスであって、例えば、P
LC12のメモリ12aなど、プログラマブル表示器1
4やPLC12あるいは制御用ホストコンピュータ16
などに設けられた記憶装置の一領域を示している。ま
た、上記デバイスは、操作入力部25aやバーコードリ
ーダ25bなどの入力装置から手動で入力されたデータ
が格納されたメモリであってもよい。さらに、例えば、
専用プロトコルIF部21や共通プロトコルIF部22
が、PLC12や他のプログラマブル表示器14と通信
することで、各アドレスの内容を取得したり、内容を変
更したりできる。なお、内容の取得/変更は、その都度
指示してもよいし、プログラマブル表示器14内にキャ
ッシュを用意し、内容の取得/変更時には、キャッシュ
へアクセスすると共に、所定の時間間隔毎や所定のイベ
ント毎に通信してデバイスアドレスAの実体と同期を取
ってもよい。
【0049】一方、図2に示すように、上記制御用ホス
トコンピュータ16は、ローカル制御システム2全体の
監視制御を行う表示処理部31と、ネットワーク15に
接続される共通プロトコルIF部32と、共通プロトコ
ルIF部32およびネットワーク15を介して各プログ
ラマブル表示器14と通信して、表示処理部31などの
要求に応じるサーバ部33とを備えており、多くの場
合、プログラマブル表示器14よりも離れた場所から、
ターゲットシステム11やPLC12あるいはプログラ
マブル表示器14の状態を表示したり制御できる。
【0050】また、上記制御用ホストコンピュータ16
には、プログラマブル表示器14の画面データを作成す
る作画処理部34と、作成した画面データを格納する画
面データメモリ35とが設けられており、各プログラマ
ブル表示器14の表示/制御動作を規定する画面データ
は、作画処理部34で集約して作成(修正)された後、
サーバ部33、共通プロトコルIF部32およびネット
ワーク15を介して、各プログラマブル表示器14へ配
布される。
【0051】ここで、上記画面データは、上述したよう
に、画面上の領域と、当該領域への表示や入力に対応す
るデバイスのアドレスとの対応関係を示すタグを組み合
わせて構成されており、作画処理部34は、例えば、タ
グのパレットを表示し、パレット中のタグを選択して画
面上に所望のタグを配置するように、使用者へ促す。ま
た、作画処理部34は、配置されたタグを指定された座
標に表示して、使用者のドラグ&ドロップなどの操作に
応じてタグの座標を調整する。また、作画処理部34
は、入力タグや表示タグに関連するデバイスアドレスを
入力するように使用者へ促す。これらの結果、使用者
は、作画処理部34を操作して、画面上の所望の位置に
タグを配置すると共に、各タグとデバイスのアドレスと
を対応付けるだけで、画面データを作成できる。
【0052】したがって、プログラマブル表示器14の
表示プログラムを修正する場合に比べて容易に、各プロ
グラマブル表示器14の表示や操作を決定(変更)で
き、ローカル制御システム2の使用者(制御用ホストコ
ンピュータ16の使用者)は、ターゲットシステム11
の実情や、プログラマブル表示器14のオペレータの習
熟度、あるいは、使用者の好みに合わせることができ
る。
【0053】さらに、本実施形態に係る制御用通信シス
テム1には、図1に示すように、プログラマブル表示器
14用の画面データに基づいて、以下の両動作と略同様
の動作、すなわち、プログラマブル表示器14が画面デ
ータに基づいてデバイスの状態に応じて表示する動作、
および、操作に応じたデバイスの状態変更を指示する際
の動作と略同様の動作を、クライアント装置5へ指示す
る公開サーバ装置4が設けられている。ただし、プログ
ラマブル表示器14が画面データに基づいて動作する場
合と異なり、表示先は、クライアント装置5の図示しな
い表示装置であり、操作は、クライアント装置5の図示
しない入力装置から受け取る。また、クライアント装置
5がデバイスの状態を問い合わせる相手や状態変更指示
の送信先も、公開サーバ装置4に変更されており、公開
サーバ装置4は、上記指示に従って動作するクライアン
ト装置5と通信して、デバイスの状態をクライアント装
置5へ伝えると共に、デバイスの状態変更指示をクライ
アント装置5から受け取ることができる。さらに、公開
サーバ装置4は、ローカル制御システム2と所定のタイ
ミングで通信しており、ローカル制御システム2内のデ
バイスの状態を把握すると共に、デバイスの状態変更指
示を送信できる。
【0054】これにより、クライアント装置5は、イン
ターネット3を介して遠隔地から接続されている場合で
あっても、プログラマブル表示器14の画面と同一内容
の画面を表示すると共に、同じ操作で、デバイスの状態
を制御できる。
【0055】さらに、本実施形態に係る制御用通信シス
テム1では、ローカル制御システム2とは別に設けられ
た公開サーバ装置4から、インターネット3を介して接
続されるクライアント装置5へ、プログラマブル表示器
14の状態を示すデータを公開する。したがって、不正
アクセスが試みられたとしても、当該不正アクセスは、
ローカル制御システム2ではなく、公開サーバ装置4に
集中する。
【0056】また、デバイスの状態を送受する際、ロー
カル制御システム2の通信相手は、公開サーバ装置4に
限定されるので、多数のクライアント装置5へ直接通信
する場合に比べて、ローカル制御システム2と公開サー
バ装置4との間の通信路の機密性を向上しやすい。さら
に、デバイスデータと画面データとが分けて送信されて
いるので、仮に、デバイスの状態を示すデータや画面デ
ータの一部が傍聴されたとしても、プログラマブル表示
器14の画面を復元することが難しい。
【0057】これらの結果、インターネット3に接続さ
れたクライアント装置5で、プログラマブル表示器14
と同様に表示/操作できるにも拘らず、ローカル制御シ
ステム2への不正アクセスを防止できる。さらに、万
一、不正アクセスによって、公開サーバ装置4の運用に
支障が生じたとしても、クライアント装置5への配信に
支障が生じるだけで、ローカル制御システム2は、何ら
支障無く、制御対象を制御できる。この結果、より安全
な制御用通信システム1を実現できる。
【0058】加えて、インターネット3上にデータを公
開する場合、上記不正アクセスへの防止対策だけでな
く、インターネット3へ常時接続するための設定や、イ
ンターネット3との間の通信容量の選択など、ローカル
制御システム2の管理維持とは異なる技量が要求される
ため、各ユーザがローカル制御システム内に公開サーバ
装置を設置する場合、各ユーザは、これらの技量に習熟
した技術者を養成する必要がある。
【0059】これに対して、本実施形態では、各ローカ
ル制御システム2は、インターネット3を介して特定の
公開サーバ装置4と通信すればよいので、設定や通信容
量の選択も容易である。この結果、それぞれのユーザ
は、インターネット3に習熟した技術者を養成する必要
がなく、ローカル制御システム2の管理維持のみに注力
できるので、各ユーザの負担を軽減できる。
【0060】一方、公開サーバ装置4では、インターネ
ット3に習熟した技術者が必要になるが、各ローカル制
御システム2のユーザがそれぞれ別個に養成する場合に
比べて少ない人数でよいので、制御用通信システム1全
体における技術者数を削減できる。さらに、公開サーバ
装置4が各ユーザのデータやプログラムを公開している
ので、各ユーザが別個に公開する場合に比べて、ディス
ク容量や通信容量などを管理維持する際の手間を削減で
きる。
【0061】特に、インターネット3との間のデータ通
信量は、アクセス数に応じて変化するため、公開サーバ
装置4が不特定多数の端末装置からアクセスされる場
合、必要な通信容量を予測することが極めて難しい。と
ころが、本実施形態では、公開サーバ装置4が各ユーザ
のデータやプログラムを公開しているので、それぞれ別
個に設置する場合と同じ比率の余裕を持って通信容量を
設定したとしても、別個の場合よりも、通信容量の余裕
(データ通信量)が大きくなる。したがって、あるユー
ザのデータやプログラムへのアクセス数増加などによっ
て、当該ユーザに関連するデータ通信量が急激に増加し
たとしても、他のユーザに関連するデータ通信量が増加
しなければ、データ通信量の増加を吸収できる。この結
果、それぞれ別個に公開サーバ装置を設ける場合に比べ
て、通信容量を設定しやすくなる。
【0062】より詳細には、図2に示すように、上記制
御用ホストコンピュータ16には、インターネット3を
介して公開サーバ装置4と通信する公開サーバ側通信処
理部36が設けられている。なお、ローカル制御システ
ム2と公開サーバ装置4とが暗号通信する場合、公開サ
ーバ側通信処理部36は、予め定められた暗号鍵や復号
鍵を用いて、公開サーバ装置4と暗号通信する。
【0063】当該公開サーバ側通信処理部36には、例
えば、インターネット3との接続時に使用されるプロバ
イダの電話番号や公開サーバ装置4のアドレスなど、公
開サーバ装置4へアクセスするためのデータと、例え
ば、公開サーバ装置4におけるアカウント名およびパス
ワードなど、公開サーバ装置4で自らを認証するための
データとが記憶されており、例えば、ユーザからの指示
があった時点や画面データの変更時など、所望のタイミ
ングで、公開サーバ装置4と通信して、画面データメモ
リ35の画面データを公開サーバ装置4に送信できる。
【0064】また、上記公開サーバ側通信処理部36
は、ローカル制御システム2におけるデバイスアドレス
の内容(デバイスデータ)の変更時や所定の時間間隔な
ど、所定のタイミングで公開サーバ装置4へアクセスし
て、公開サーバ装置4でのデータ公開に必要なデバイス
アドレスの内容を公開サーバ装置4に送信できる。な
お、デバイスアドレスの内容は、表示処理部31が取得
する場合と同様に、サーバ部33を介して取得される。
さらに、公開サーバ側通信処理部36は、公開サーバ装
置4と通信した結果、クライアント装置5がデバイスア
ドレスの内容変更を指示していた場合、表示処理部31
がデバイスアドレスAの内容を変更する場合と同様に、
当該指示を中継し、プログラマブル表示器14自体やプ
ログラマブル表示器14に接続されたPLC12など、
デバイスアドレスの実体へ内容の変更指示を伝送でき
る。
【0065】一方、図1に示すように、上記公開サーバ
装置4には、インターネット3を介してローカル制御シ
ステム2と通信するローカル制御システム側通信処理部
41と、ローカル制御システム側通信処理部41がロー
カル制御システム2から受け取ったデバイスデータを格
納するデータ記憶部42と、記憶手段として、クライア
ント装置5に送信されるHTMLファイル、XML(eX
tensible Mark-up Language )ファイル、アプレット
を、それぞれ格納するHTMLファイル記憶部43・X
MLファイル記憶部44・アプレット記憶部45と、イ
ンターネット3を介するクライアント装置5からの要求
に応えて、上記各記憶部42〜45にアクセスし、HT
MLファイル、XMLファイル、アプレットをクライア
ント装置5へ送信すると共に、当該アプレットを実行す
るクライアント装置5と通信して、クライアント装置5
の画面表示に必要なデバイスデータを送信したり、クラ
イアント装置5からのデバイスデータの変更指示を受け
取ったりする公開サーバ部(通信手段)46と、プログ
ラマブル表示器14の画面データまたは同一形式の画面
データに基づいて、上記HTMLファイルおよびXML
ファイルを作成するファイル生成部(テキストファイル
生成手段)47とが設けられている。
【0066】本実施形態に係る公開サーバ装置4は、複
数のローカル制御システム2の状態を公開可能であり、
上記各記憶部42〜45には、各ローカル制御システム
2のユーザに対して、記憶領域が割り当てられており、
ローカル制御システム側通信処理部41は、例えば、ア
カウント名とパスワードとなどによって、ローカル制御
システム2のユーザを認証・識別すると共に、ローカル
制御システム2からの画面データに基づいて生成したフ
ァイル、あるいは、デバイスデータを、各記憶部42〜
45の記憶領域のうち、識別したユーザに割り当てられ
た領域へ格納する。
【0067】上記XMLファイルは、プログラマブル表
示器14用の画面データに含まれる各単位画面毎に作成
されており、各XMLファイルには、上記単位画面に関
連する各タグ(処理指示語)を示すXML要素(エレメ
ント)が含まれている。
【0068】例えば、プログラマブル表示器14用の画
面データ内に、図5に示す形式で、ベース画面(単位画
面)=1(メイン画面)の表示タグWLが含まれている
場合、当該メイン画面に対応するXMLファイルでは、
例えば、図8に示すように、当該表示タグWLに対応す
るTag要素E1が含まれている。当該Tag要素E1
には、事象名、表示座標範囲、参照ファイル番号、並び
に、デバイスアドレスなどに対応するTagName要
素E11、X要素E12およびY要素E13、Libr
aryNo要素E14、並びに、BitSymbolN
ame要素E15などが含まれており、各要素E11〜
E15の内容(コンテンツ)は、上記表示タグWLの内
容に応じて、例えば、図8の例では、”L_000
0”、−232および120、101、並びに、010
100に設定されている。
【0069】また、図6に示す入力タグWTに対応する
Tag要素E2では、事象名、デバイスアドレス、並び
に、有効入力範囲などに対応するTagName要素E
21、SymbolName要素E22、並びに、X要
素E23、Y要素E24、X2要素E25およびY2要
素E26などの内容が、入力タグWTの内容に応じて設
定される。
【0070】ここで、上記各要素E11〜E26などの
内容は、表示タグWLや入力タグWTの内容と一致する
ように設定してもよいし、例えば、プログラマブル表示
器14の解像度とクライアント装置5の解像度との相違
などに応じた比率で拡大/縮小するなど、表示タグWL
や入力タグWTの内容を所定の手順で変換して設定して
もよい。
【0071】さらに、上記各Tag要素E1・E2に
は、画面データを実行するプログラマブル表示器14を
示す局情報が、Node要素E16・E27として含ま
れている。これにより、後述するように、XMLファイ
ルがクライアント装置5で編集され、複数のプログラマ
ブル表示器14用の画面データに基づいて作成したXM
Lファイルから、所望のTag要素を抜き出して、新た
なXMLファイルが作成されたとしても、当該Node
要素によって、各Tag要素が、いずれのプログラマブ
ル表示器14用の画面データから作成されたかを判別で
きる。したがって、編集後のXMLファイルに基づい
て、クライアント装置5がデバイスの状態を表示してい
る際に何らかの異常が発生した場合など、ユーザがより
詳細な表示/操作を希望する場合、クライアント装置5
は、上記Node要素が示すプログラマブル表示器14
の画面を表示して、より詳細な状態を表示し操作でき
る。
【0072】また、BitSymbolName要素E
15やSymbolName要素E22などの内容と、
Node要素E16・E27の内容との組み合わせで、
デバイスを特定できるので、前者は、単一のXMLファ
イル内でデバイスを特定できればよい。したがって、各
XMLファイル間では、前者の内容が相違するように管
理する必要がなく、複数のXMLファイルを編集して、
新たなXMLファイルを作成できるにも拘らず、管理の
手間を削減できる。
【0073】ここで、上記ファイル生成部47は、例え
ば、プログラマブル表示器14用の画面データから、あ
る単位画面の処理指示語(タグWL・WT…)、すなわ
ち、ベース画面のファイル番号が所定の値のタグを順次
抜き出し、当該タグに応じたXML要素を生成し、当該
XML要素の内容を上記タグに応じて設定することで、
当該単位画面のXMLファイルを作成できる。
【0074】一方、上記アプレット記憶部45に格納さ
れるアプレットは、上記HTMLファイルで参照される
と共に、上記XMLファイルを参照しながら、プログラ
マブル表示器14が単位画面の表示や操作を行う際の動
作と同等の動作を、クライアント装置5に実行させるプ
ログラムであり、本実施形態では、クライアント装置5
のバーチャルマシン51が実行可能なJava言語で記
述されたバイトコードとして実現されている。
【0075】上記アプレットは、画面データ中に出現可
能なタグの種類に対応するメソッドが定義されたクラス
と、XMLファイルを参照して、タグ種に対応するメソ
ッドを呼び出すメソッドが定義されたクラスとを含んで
おり、当該アプレットを実行するバーチャルマシン51
は、XMLファイルを参照し、タグを示すXML要素に
基づいて、タグ種に応じたメソッドを呼び出すことがで
きる。
【0076】具体的には、バーチャルマシン51が実行
するメソッドのうち、タグ種に対応するメソッドは、例
えば、表示タグの場合、所定の時間間隔で呼び出され、
特定のデバイスアドレスのデータを公開サーバ部46へ
要求すると共に、応答に応じた表示を行う描画メソッド
である。また、入力タグの場合は、入力イベントが発生
したときに呼び出され、入力結果に応じたデータを、特
定のデバイスアドレスへ書き込むように、公開サーバ部
46へ要求する入力メソッドである。
【0077】ここで、本実施形態に係る画面データで
は、各単位画面の切り換え動作も、入力タグとして実現
されており、当該入力タグには、デバイスアドレスとし
て、プログラマブル表示器14内の記憶領域のうち、現
在表示中の単位画面を示すデータが格納されるシステム
領域が関連付けられている。したがって、上記各入力メ
ソッドのうち、上記特定のシステム領域への変更指示を
要求する入力メソッドは、通常の入力メソッドと同様
に、公開サーバ部46へ単位画面の変更指示を送信す
る。また、アプレットを実行するクライアント装置5
は、画面を更新する前に、当該システム領域をデバイス
アドレスの内容を公開サーバ装置4へ問い合わせ、現在
表示中の単位画面を決定すると共に、単位画面に対応す
るXMLファイルがクライアント装置5の記憶部53に
格納されていなければ、当該XMLファイルを読み込
む。これにより、クライアント装置5およびプログラマ
ブル表示器14は、常時同じ単位画面を表示できる。
【0078】また、上記入力メソッドは、上記特定のシ
ステム領域への変更指示を送信する代わりに、クライア
ント装置5内に設けられた代替の記憶領域の内容を変更
してもよい。この場合、他のメソッドなどにて、当該シ
ステム領域を参照する際は、公開サーバ部46へ問い合
わせる代わりに上記代替の記憶領域が参照される。この
場合は、クライアント装置5は、プログラマブル表示器
14用の単位画面であっても、当該プログラマブル表示
器14で現在表示している単位画面とは異なる単位画面
を表示できる。
【0079】さらに、例えば、後述するアプレット実行
時のパラメータ設定によって指定したり、あるいは、単
位画面の選択操作と連動してメニューを表示して選択さ
せるなどして、プログラマブル表示器14と同じ単位画
面を表示するか、異なる単位画面を表示するかを選択で
きるように、上記各メソッドを作成してもよい。この場
合、同じアプレットやXMLファイルを使用しているに
も拘らず、例えば、プログラマブル表示器14のオペレ
ータの操作を監視したい場合などには、前者を選択し、
オペレータの操作とは別にローカル制御システム2を監
視したい場合などには、後者を選択することができる。
【0080】また、XMLファイルを参照するメソッド
は、例えば、当該XMLファイルから、タグを示すXM
L要素を抽出し、当該タグの種類(例えば、当該XML
要素中のTagName要素の内容)に対応するクラス
のインスタンスを生成し、当該インスタンスのフィール
ドへ、上記タグのパラメータ(例えば、上記XML要素
中の各要素の内容)を設定するなどして、XMLファイ
ルに応じたメソッドをバーチャルマシン51に実行させ
ることができる。
【0081】一方、HTMLファイルには、図9に示す
ように、上記アプレットをクライアント装置5のバーチ
ャルマシン51へ実行させるための文字列P11と、例
えば、"<HTML>"や"<TITLE>" など、HTML文書として
必要な文字列P1とが含まれている。また、HTMLフ
ァイルには、例えば、アプレットが表示するプログラマ
ブル表示器14を説明する文字や画像を表示するための
文字列、あるいは、ローカル制御システム2を説明する
ハイパーテキスト文書へのリンクを示す文字列など、H
TMLの書式に沿った文字列P2が含まれていてもよ
い。さらに、HTMLファイルには、単位画面切り換え
用のアプレットを実行させるための文字列P12が含ま
れていてもよい。
【0082】本実施形態に係るHTMLファイルは、フ
ァイル生成部47によって、プログラマブル表示器14
毎に作成されており、XMLファイルは、単位画面毎に
作成される。また、例えば、クライアント装置5のブラ
ウザ52が上記HTMLファイルを表示する際に最初に
表示する単位画面の指定やプログラマブル表示器14の
指定など、画面データ(プログラマブル表示器14)全
体に関連する情報は、上記文字列P11中に含まれてい
る。本実施形態の場合、当該情報は、アプレットを実行
する際のパラメータとして指定されており、例えば、最
初の単位画面は、PARAM要素の属性名"BASESCR" の
属性値(この例では、"1" )として指定される。
【0083】また、公開サーバ部46は、クライアント
装置5から要求があると、例えば、URI(Universal R
esource Identifier) などに基づいて、クライアント装
置5が要求しているHTMLファイルやXMLファイル
あるいはアプレットを判別し、これらをクライアント装
置5へ配布できる。
【0084】さらに、公開サーバ部46は、配布したア
プレットを実行するクライアント装置5から、デバイス
アドレスAの内容の問い合わせを受け取ると、データ記
憶部42の記憶領域のうち、アプレットに対応するユー
ザ用の領域で、しかも、デバイスアドレスAに対応する
領域の内容を読み出し、上記クライアント装置5に返答
する。また、上記クライアント装置5からデバイスアド
レスAの内容変更指示を受け取ると、デバイスアドレス
Aに対応する上記領域の内容を、指示に応じた値に書き
換える。ここで、ローカル制御システム2と公開サーバ
装置4とは、上述したように、所定のタイミングで通信
しており、データ記憶部42の内容は、ローカル制御シ
ステム2の指示に応じて更新されると共に、データ記憶
部42の変更がローカル制御システム2に通知される。
したがって、クライアント装置5は、ローカル制御シス
テム2の現況を表示し、制御できる。
【0085】なお、図1および図2に示す各部材21〜
25、31〜36、41〜47および51〜54は、C
PUなどの演算手段が、ROMやRAMなどの記憶手段
に格納されたプログラムを実行し、タッチパネルや液晶
表示装置などの入出力手段、あるいは、インターフェー
ス回路などの通信回路を制御することによって実現され
る機能ブロックである。したがって、これらの手段を有
するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒
体(例えば、CD−ROMなど)を読み取り、当該プロ
グラムを実行するだけで、本実施形態に係るプログラマ
ブル表示器14、制御用ホストコンピュータ16、公開
サーバ装置4およびクライアント装置5を実現できる。
特に、通常のコンピュータは、システムファイルや作業
用のファイルなどを記憶するために記憶部53を備えて
おり、殆どの場合、テキストファイルを編集するために
汎用のテキストエディタ54が予めインストールされて
いる。さらに、クライアント装置5のバーチャルマシン
51およびブラウザ52は、多くのコンピュータに予め
インストールされている汎用のブラウザソフトで実現で
きる。したがって、これらのコンピュータは、特別なプ
ログラムをインストールすることなく、クライアント装
置5として動作できる。なお、例えば、シリアルケーブ
ル13やネットワーク15、インターネット3、あるい
は、他の通信路を介してプログラムをダウンロードする
ためのプログラムが、上記コンピュータに予めインスト
ールされていれば、これらの通信路を介して、上記コン
ピュータへ上記プログラムを配付することもできる。
【0086】上記構成では、図10に示すステップ1
(以下では、S1のように略称する)において、ローカ
ル制御システム2のユーザは、制御用ホストコンピュー
タ16の作画処理部34を操作し、ターゲットシステム
11の実情やプログラマブル表示器14のオペレータの
習熟度、あるいは、使用者の好みに合わせて、画面デー
タを作成/修正する。さらに、作成された画面データ
は、例えば、シミュレーションや接続試験などによっ
て、正常に動くことが確認された後、プログラマブル表
示器14に配信され、S2において、プログラマブル表
示器14が画面データに応じた表示や操作受け付けを開
始する。
【0087】ここで、最適な画面は、好みや習熟度など
にも左右されるため、一意に決めることができず、比較
的頻繁に変更されることが多い。ところが、上述したよ
うに、本実施形態では、ローカル制御システム2(制御
用ホストコンピュータ16)のユーザが、画面データを
タグの組み合わせで生成できるので、これらの要求に柔
軟に対応でき、最適な状態を保ち続けることができる。
また、制御用ホストコンピュータ16で一括して管理で
きるため、多くの場所で並行して管理する場合に比べ
て、画面データを容易に管理できる。
【0088】また、画面データが更新されると、制御用
ホストコンピュータ16(公開サーバ側通信処理部3
6)は、S11において、公開サーバ装置4にアクセス
し、公開サーバ装置4(ローカル制御システム側通信処
理部41)は、S12において、例えば、予め格納され
たアカウントおよびパスワードの組み合わせと、受け取
った組み合わせとを比較するなどして、ローカル制御シ
ステム2、または、そのユーザを認証する。認証に成功
すると、S13において、ローカル制御システム2から
公開サーバ装置4へ画面データが送信される。一方、公
開サーバ装置4が画面データを受け取ると、S14にお
いて、ファイル生成部47は、当該画面データからHT
MLファイルおよびXMLファイルなどの公開用ファイ
ルを生成して、HTMLファイル記憶部43およびXM
Lファイル記憶部44のうち、上記ユーザ用の領域に格
納する。
【0089】一方、S21において、インターネット3
を介して、クライアント装置5が公開サーバ装置4(公
開サーバ部46)にアクセスして、あるローカル制御シ
ステム2のプログラマブル表示器14の画面を表示する
ように指示すると、公開サーバ部46は、例えば、クラ
イアント装置5から受け取った識別番号およびパスワー
ドが予め定められた組み合わせであるか否かを確認する
などして、上記画面による表示/制御が上記クライアン
ト装置5、または、そのユーザに許可されているか否か
を認証し、許可されていないクライアント装置5からの
アクセスを拒否する。
【0090】許可された正規なクライアント装置5であ
ることを確認すると、公開サーバ部46は、S22にお
いて、上記S14にて生成された公開用ファイルのう
ち、クライアント装置5が要求した画面を表示するため
のHTMLファイルをHTMLファイル記憶部43から
読み出し、インターネット3を介してクライアント装置
5へ当該ファイルを送信する。さらに、クライアント装
置5のブラウザ52は、HTMLファイル中の各APPLET
要素("<APPLET>"から"</APPLET>" の部分)で指定され
たアプレットを公開サーバ装置4から取得し、バーチャ
ルマシン51へ実行させる。また、上記アプレットを実
行するバーチャルマシン51は、画面表示に必要なXM
Lファイルを公開サーバ装置4から取得する。なお、こ
れらのHTMLファイルやXMLファイルやアプレット
は、クライアント装置5の記憶部53に格納される。
【0091】さらに、S23において、クライアント装
置5のバーチャルマシン51は、XMLファイルを参照
しながら、公開サーバ部46と通信して、図3や図7に
示す画面のように、上記HTMLファイルで指定された
プログラマブル表示器14の画面と同一内容の画面を表
示して、当該画面への操作に応じた制御を指示する。
【0092】具体的には、アプレットを実行するバーチ
ャルマシン51は、XMLファイルを参照し、各タグ
(処理指示語)に応じたインスタンスを生成する。これ
らのインスタンスのうち、表示タグに応じたインスタン
スの描画メソッドは、所定の時間間隔で実行される。こ
の結果、バーチャルマシン51は、デバイスアドレスA
の内容を公開サーバ装置4へ問い合わせる。
【0093】一方、公開サーバ装置4の公開サーバ部4
6は、問い合わせを受けると、データ記憶部42におい
て、当該アプレットに対応するユーザの記憶領域のう
ち、デバイスアドレスAに対応する領域から、データを
読み出して、クライアント装置5に送信する。当該デー
タがインターネット3を介してクライアント装置5に伝
えられると、上記描画メソッドは、当該データ(デバイ
スアドレスAの内容)に応じて、クライアント装置5の
表示画面のうち、予め定められた表示領域(X・Y)の
表示を更新する。
【0094】ここで、上記XMLファイル、および、ア
プレットを呼び出すHTMLファイルは、画面データに
基づいて生成されており、上記各インスタンスは、画面
データ中の対応するタグと、同じデバイスアドレスを参
照するように設定されている。また、各インスタンスの
描画メソッドは、デバイスアドレスの内容が同じ場合、
タグと同じ画像を表示するように作成されている。した
がって、アプレットが実行されると、クライアント装置
5の表示画面には、図3や図7と同様、デバイスの状態
を示す部品図形J1(J2)が表示される。
【0095】一方、バーチャルマシン51は、アプレッ
トの実行中、例えば、マウス操作などの入力操作が行わ
れると、入力タグに対応するインスタンスのうち、入力
操作に応じたインスタンスの入力メソッドを実行する。
これにより、バーチャルマシン51は、入力結果に応じ
たデータを、特定のデバイスアドレスへ書き込むよう
に、公開サーバ部46へ要求する。さらに、書き込み要
求を受けると、公開サーバ部46は、データ記憶部42
の記憶領域のうち、要求されたデバイスアドレスAの領
域の内容を書き換える。この結果、クライアント装置5
の表示画面には、書き込み後、上記描画メソッドが実行
された時点で、プログラマブル表示器14と同様に、操
作結果が反映される。
【0096】なお、本実施形態では、上述したように、
問い合わせ、変更指示および表示動作をクライアント装
置に行わせるアプレットを配信しているので、例えば、
プログラマブル表示器14の画面を示すビットマップ画
像を配信する場合に比べて、データ伝送量を大幅に削減
でき、クライアント装置5における応答速度を大幅に向
上できる。さらに、例えば、カーソル移動などのユーザ
ーインターフェースをクライアント装置5で処理できる
ので、さらに、応答速度を向上できる。
【0097】ここで、ローカル制御システム2は、公開
サーバ装置4へアクセスして、公開サーバ装置4のデー
タ記憶部42の内容と、ローカル制御システム2のデバ
イスアドレスの実体とを同期させている。なお、データ
記憶部42の内容とデバイスアドレスの実体を同期させ
る際、いずれの方向に伝送するかは、例えば、変更時刻
や、操作の優先順位などに応じて決定される。
【0098】例えば、ローカル制御システム2のデバイ
スアドレスの内容に合わせて、公開サーバ装置4のデー
タ記憶部42を更新する場合、公開サーバ側通信処理部
36が、表示処理部31と同様に、デバイスアドレスの
内容を取得し、デバイスデータとして送信する。これと
は逆に、データ記憶部42の変更をデバイスアドレスの
実体に伝える場合、ローカル制御システム2がアクセス
してきた時点で、公開サーバ装置4のローカル制御シス
テム側通信処理部41は、データ記憶部42からデバイ
スデータを読み出し、ローカル制御システム2へ送信す
る。さらに、上記公開サーバ側通信処理部36がデバイ
スデータを受け取ると、表示処理部31が内容変更する
場合と同様に、サーバ部33を介して内容変更指示を伝
える。これにより、クライアント装置5の操作がデバイ
スの制御に反映される。
【0099】さらに、S24において、クライアント装
置5のユーザが画面の切り換えを指示すると、上述した
ように、クライアント装置5のバーチャルマシン51
は、新たなXMLファイルを公開サーバ装置4から読み
込んで記憶部53に格納し、例えば、図11に示すよう
に、当該XMLファイルに対応する単位画面を表示す
る。一方、新たなプログラマブル表示器14の画面を指
示すると、公開サーバ装置4からクライアント装置5
へ、HTMLファイルやXMLファイルが送信され、ク
ライアント装置5の記憶部53に格納される。
【0100】また、クライアント装置5のユーザが、図
3に示す単位画面に表示されているデバイスの状態と、
図11に示す単位画面に表示されているデバイスの状態
とを同時に表示または操作したいと考えた場合、S31
において、ユーザによって、テキストエディタ54が操
作され、上記両単位画面に対応するXMLファイルを編
集して、新たなXMLファイルが作成される。
【0101】ここで、上記XMLファイルは、図8に示
すように、テキストファイルであり、テキストエディタ
54などの汎用プログラムで編集できる。また、XML
ファイルでは、各要素を階層化でき、各処理指示語(タ
グ)に対応するTag要素(E1・E2)の階層下に、
処理指示語の内容に関連した要素(E11〜E15・E
21〜E26)が含まれている。したがって、テキスト
エディタ54を操作するなどして、Tag要素単位で編
集(挿入/削除)することで、処理指示語(タグ)が示
す表示動作や入力動作などの動作を、XMLファイルに
挿入したり、削除したりできる。なお、テキストエディ
タ54では、各Tag要素は、一連のテキスト(<Tag>
〜</Tag>までテキスト)として表現される。
【0102】また、処理指示語の内容に関連した要素
は、X要素E12の場合を例にすると、内容(-232)
を、要素の意味を示す文字列(マーク"<X>" 、"</X>")
で囲んで表現されている。したがって、ユーザは、テキ
ストエディタ54でXMLファイルを表示した場合、各
要素の意味と内容との対応を概ね把握できる。これによ
り、XMLファイルを参照して表示されるブラウザ52
の画面と、当該XMLファイルとを比較し、画面中の部
品図形や操作領域と、部品図形を表示したり、操作領域
を操作するためのTag要素とを対応付けることができ
る。
【0103】対応付ける方法は、種々の方法が考えられ
るが、画面中の部品図形J1の表示位置や操作領域の位
置を類推し、XMLファイルのTag要素のうち、位置
を示すX要素やY要素などの内容が、類推した表示位置
と略一致するTag要素を検索してもよい。
【0104】また、Tag要素内には、BitSymb
olName要素E15やSymbolName要素E
22の内容として、表示時に参照したり、操作の対象と
なるデバイスが指定されている。したがって、ある状態
表示や入力操作に対応するデバイスに関連したTag要
素も容易に見つけ出すことができる。
【0105】したがって、XMLファイルから、これら
のTag要素を削除したり、XMLファイルへ、他のX
MLファイルから抜き出したTag要素を挿入すること
で、クライアント装置5は、画面編集用の特別なプログ
ラムがインストールされていないにも拘らず、クライア
ント装置5の表示/操作画面を変更できる。
【0106】なお、Tag要素には、デバイスの状態表
示や入力操作に関する情報が含まれており、バーチャル
マシン51は、他のTag要素の内容や他のTag要素
の有無に拘らず、状態表示のための動作や入力操作に応
じた動作を特定できる。したがって、複数のXMLファ
イルから抜き出したTag要素を混ぜても、何ら支障な
く、デバイスの状態を表示し、入力操作を受け付けるこ
とができる。
【0107】ただし、複数のXMLファイルからのTa
g要素が混在する場合、各Tag要素に関係する表示領
域や入力領域が重なる場合がある。ところが、これらの
領域の位置は、X要素やY要素などで決められ、これら
の要素は、座標に関連することが判るように予め定めら
れたマークによって囲まれている。したがって、これら
の要素の内容を調整することで、表示領域や入力領域を
移動させることができ、例えば、図12に示すように新
たな画面を容易に作成できる。なお、図12の画面を表
示させるXMLファイルは、図11に示す画面のXML
ファイルから、ON/OFFスイッチに関連するTag
要素を削除し、図3に示す画面のXMLファイルから、
スイッチに関連するTag要素を抜き出して挿入すると
共に、スイッチに関連するTag要素中の表示/入力領
域を示す要素の内容を変更することで作成される。これ
らの編集操作は、いずれも、テキストに対する編集操作
なので、汎用のテキストエディタ54で何ら支障なく操
作できる。
【0108】なお、本実施形態では、ローカル制御シス
テム2が公開サーバ装置にアクセスして、画面データや
デバイスデータを同期させる場合について説明したが、
これに限るものではなく、公開サーバ装置4からローカ
ル制御システム2にアクセスして、画面データやデバイ
スデータを同期させてもよい。ただし、この場合、ロー
カル制御システム2は、公開サーバ装置4からのアクセ
スに応答する必要があるため、インターネット3に常時
接続する必要がある。この場合であっても、アクセス元
が限定されるため、クライアント装置5からのアクセス
を許可する場合に比べて機密性を向上できるが、インタ
ーネット3に接続する際の設定に手間がかかる。したが
って、ローカル制御システム2と公開サーバ装置4とを
インターネット3で接続する場合は、本実施形態のよう
にローカル制御システム2からアクセスする方が好まし
い。
【0109】また、上記本実施形態に係るHTMLファ
イル記憶部43およびXMLファイル記憶部44には、
画面データに基づいて生成したHTMLファイルおよび
XMLファイルが格納されているが、これに限るもので
はない。例えば、デバイスデータを統計処理したデータ
を表示するHTMLファイルなど、デバイスデータに基
づいて表示するためのファイルを公開してもよい。な
お、当該ファイルは、ローカル制御システム2のユーザ
が作成してもよいし、公開サーバ装置4の運用者が作成
してもよい。
【0110】この場合であっても、ローカル制御システ
ム2と公開サーバ装置4とでデバイスデータの同期が取
られているので、クライアント装置5は、ローカル制御
システム2と直接通信せずにローカル制御システム2の
状態を表示できる。また、デバイスデータを送信すれば
よいので、ローカル制御システム2側の設定を簡略化で
きる。したがって、ローカル制御システム2のユーザに
負担をかけることなく、遠隔地のクライアント装置5に
て、ローカル制御システム2の状態を安全に表示でき
る。
【0111】〔第2の実施形態〕上記第1の実施形態で
は、公開サーバ装置4がローカル制御システム2のデバ
イスの状態をクライアント装置5へ伝え、クライアント
装置5からの制御指示をローカル制御システム2へ伝え
ることで、各クライアント装置5がローカル制御システ
ム2を遠隔地から監視制御する場合について説明した。
【0112】これに対して、本実施形態では、例えば、
図13に示すように、図1に示す公開サーバ装置4のデ
ータ記憶部42に代えて、ローカル制御システム2のデ
バイスの入出力を模擬するシミュレータ(模擬手段)4
8を設けることで、実際のローカル制御システム2では
なく、仮想のローカル制御システムを監視制御する構成
について説明する。
【0113】すなわち、本実施形態に係る公開サーバ装
置4aにおいて、公開サーバ部46は、クライアント装
置5からの問い合わせと内容変更指示をシミュレータ4
8へ転送する。上記シミュレータ48は、例えば、デバ
イス自体の特性に応じた演算で、デバイスの入出力を模
擬してもよいし、前回の出力や今回の入力、あるいは、
時間や参照回数などと、デバイスの出力とを対応付けた
テーブルを予め格納しておき、当該テーブルを参照し
て、デバイスの入出力を模擬してもよい。なお、当該シ
ミュレータ48も、他の部材と同様、演算手段が記憶手
段に格納されたプログラムを実行することで実現される
機能ブロックである。
【0114】また、上記構成の変形例として、プログラ
マブル表示器14と同様の動作をクライアント装置5に
実行させるアプレットと共に、シミュレータ48と同様
の動作をクライアント装置5に実行させるアプレットを
送付してもよい。
【0115】すなわち、図14に示すように、本変形例
に係る公開サーバ装置4bでは、図13のシミュレータ
48に代えて、ローカル制御システム2のデバイスの入
出力をクライアント装置5に模擬させるアプレットが格
納されたシミュレータ用アプレット記憶部(記憶手段)
49が設けられており、公開サーバ部46は、アプレッ
ト記憶部45のアプレットと共に、シミュレータ用アプ
レット記憶部49のアプレット(シミュレータ用アプレ
ット)を、クライアント装置5に送信する。
【0116】一方、クライアント装置5のバーチャルマ
シン51が上記シミュレータ用アプレットを実行する
と、クライアント装置5内にシミュレータ48と同様の
シミュレータが形成される。また、アプレット記憶部4
5に格納されたアプレットがクライアント装置5で実行
されると、当該クライアント装置5は、公開サーバ部4
6に問い合わせる代わりに、クライアント装置5内の上
記シミュレータに問い合わせた結果に基づいて画面表示
する。
【0117】いずれの構成であっても、図1と同様に、
ファイル生成部47によって、ローカル制御システム2
からの画面データに基づいた公開用ファイルが生成され
る。したがって、設置場所に拘らず、クライアント装置
5には、デバイスの状態を除いて、ローカル制御システ
ム2のプログラマブル表示器14と同様の画面が表示さ
れる。また、当該制御用通信システム1a(1b)で
も、クライアント装置5は、ローカル制御システム2で
はなく、公開サーバ装置4a(4b)と通信する。
【0118】これらの結果、ローカル制御システム2へ
の不正アクセスを防止しながら、遠隔地に配されたクラ
イアント装置5にて、シミュレータ48(またはクライ
アント装置5に形成されるシミュレータ)で実現される
仮想のローカル制御システム2を監視制御できる。した
がって、クライアント装置5で、実際のプログラマブル
表示器14の操作/操作結果を擬似体験でき、例えば、
ローカル制御システム2のプログラマブル表示器14の
オペレータ養成などに好適に使用できる。
【0119】なお、上記各実施形態では、ファイル生成
部(47)が画面データに基づいて生成したXMLファ
イルやHTMLファイルをHTMLファイル記憶部(4
3)・XMLファイル記憶部(44)に予め格納してお
く場合を例にして説明したが、これに限るものではな
く、画面データを記憶しておき、クライアント装置5か
ら要求された時点でファイル生成部が各ファイルを作成
して上記各記憶部へ格納してもよい。さらに、上記各実
施形態では、公開サーバ装置(4・4a・4b)にファ
イル生成部を設ける場合について説明したが、これに限
るものではなく、ローカル制御システム(2)内にファ
イル生成部を設け、公開サーバ装置がファイル生成部で
生成されたHTMLファイルやXMLファイルを受け取
ってもよい。いずれの場合であっても、画面データに応
じて作成されたHTMLファイルやXMLファイルを公
開すれば、同様の効果が得られる。
【0120】また、上記各実施形態では、公開サーバ部
(46)により配布されるアプレットが、各単位画面に
関連するタグ(処理指示語)を示すXMLファイルに基
づいて、表示/制御する場合を例にして説明したが、こ
れに限るものではない。例えば、画面データ全てに含ま
れる処理指示語(タグ)についてXMLファイルを作成
してもよい。ただし、この場合は、XMLファイルの容
量が大きくなるので、XMLファイルの送信を開始して
からクライアント装置5が表示または操作受け付けを開
始するまでの時間が長くなり、画面切り換え指示に対す
る応答時間が長くなる虞れがある。したがって、例え
ば、単位画面毎など、画面データ中の全単位画面の一部
に対応したXMLファイルを作成する方が好ましい。特
に、応答期間は、画面データを単位画面毎に分割し、単
位画面毎にXMLファイルを作成した場合、最も短くな
る。
【0121】さらに、XMLファイルに限らず、例え
ば、SGML(Standard GeneralizedMarkup Languag
e)など、他のマークアップ言語を使用しても、略同様
の効果が得られる。なお、処理指示語(タグ)の参照情
報のデータ構造は、デバイスによって大きく異なるた
め、マークアップ言語の中でも、要素を新たに定義でき
るマークアップ言語が好ましい。
【0122】なお、上記各実施形態では、アプレットを
公開する場合を例にして説明したが、アプレットの代わ
りに、例えば、べーシックなどのプログラム言語をコン
パイルするなどして作成され、アプレットと同様の動作
をクライアント装置に実行させる実行プログラムを配信
しても、略同様の効果が得られる。
【0123】ただし、本実施形態のように、クライアン
ト装置のバーチャルマシン(51)が当該アプレットを
解釈して表示・制御する場合、クライアント装置がバー
チャルマシンを備えていれば、クライアント装置のオペ
レーティングシステム(OS)やCPUが実行可能な機
械語が異なっていても、アプレットを実行できる。した
がって、公開サーバ部が配布するアプレットの種類を増
加させることなく、より多くのクライアント装置でプロ
グラマブル表示器と同様に表示/制御できる。
【0124】なお、上記各実施形態では、ローカル制御
システムと公開サーバ装置との間をインターネット
(3)で接続する場合について説明したが、これに限る
ものではなく、公衆電話回線網などの広域通信網を介し
て接続してもよい。ただし、公衆電話回線網とは異な
り、インターネットは、送信側と受信側との間の回線を
確保しないので、通信費用が安く設定されていることが
多い。したがって、例えば、ローカル制御システムを設
置する国と公開サーバ装置4を設置する国とが異なって
いる場合など、両者の距離が離れている場合には、上記
各実施形態のように、インターネットで接続する方が好
ましい。
【0125】ところで、上記各実施形態では、ローカル
制御システムと別に設けられた公開サーバ装置によっ
て、ローカル制御システムの実際または仮想の状態が公
開される場合を例にして説明したが、図15に示すよう
に、ローカル制御システムに公開サーバ部などを設けて
もよい。
【0126】一例として、図1に示す制御用通信システ
ム1のローカル制御システム2に公開サーバ部などを設
けた場合について説明すると、本変形例に係る制御用通
信システム1cにおいて、ローカル制御システム2cの
制御用ホストコンピュータ16cは、図2に示す公開サ
ーバ側通信処理部36に代えて、HTMLファイル記憶
部43ないしファイル生成部47を備えている。ただ
し、公開サーバ部46は、データ記憶部42へアクセス
する代わりに、サーバ部33へアクセスして、デバイス
アドレスの内容を取得すると共にデバイスアドレスの内
容変更を指示する。また、ファイル生成部47は、画面
データメモリ35から画面データを読み出してHTML
ファイルおよびXMLファイルを生成する。
【0127】当該構成であっても、クライアント装置5
は、インターネット3を介してローカル制御システム2
のプログラマブル表示器14と同様の画面を表示すると
共に当該画面で操作できる。ただし、この場合は、ロー
カル制御システム2cは、クライアント装置5からのア
クセスに応答する必要があるため、不正なクライアント
装置からのアクセスを防止しにくい。したがって、公開
サーバ装置4の運営者にさえ、プログラマブル表示器1
4の画面データなどを見せたくない場合などを除いて、
図1に示すように、ローカル制御システム2とは別の公
開サーバ装置4を設ける方が好ましい。
【0128】
【発明の効果】請求項1の発明に係る制御システムは、
以上のように、制御用表示装置用の画面データに基づい
て、デバイスと表示位置との組み合わせのそれぞれにつ
いて、デバイスおよび表示位置に応じた内容にマークを
付して文字列を生成し、当該各文字列の集合としてのテ
キストファイルを生成するテキストファイル生成手段
と、上記テキストファイルを参照して、当該テキストフ
ァイルの上記文字列毎に、デバイスの状態の問い合わせ
動作と表示動作とを当該端末装置に行わせるプログラム
が格納された記憶手段と上記テキストファイルおよびプ
ログラムを、端末装置に送信すると共に、当該プログラ
ムを実行する端末装置からの問い合わせに応じて、上記
デバイスの状態を返答する通信手段とを備えている構成
である。
【0129】上記構成では、画面データに応じたテキス
トファイルと、それを参照してデバイスの状態を表示す
るプログラムとが、端末装置へ送信されるので、端末装
置は、ハードウェア構成やソフトウェア構成、あるい
は、アクセスする場所に拘らず、また、特に端末装置用
の監視制御画面や端末装置用の監視制御プログラムを作
成してインストールせずに、端末装置の画面上に、制御
用表示装置が各画面データに基づいて表示する際の画面
と同一内容の画面を高速に表示できるという効果を奏す
る。また、テキストファイルが上述の形式なので、画面
編集用プログラムをインストールせずに、端末装置の表
示画面を調整できるという効果を併せて奏する。
【0130】請求項2の発明に係る制御システムは、以
上のように、請求項1記載の制御システムにおいて、上
記デバイスの入出力を模擬する模擬手段を備え、上記通
信手段は、上記プログラムを実行する端末装置からの問
い合わせがあった場合、上記デバイスの状態を返答する
代わりに、上記模擬手段の出力を返答する構成である。
また、請求項3記載の発明に係る制御システムは、請求
項1記載の制御システムにおいて、上記プログラムの代
わりに、上記模擬手段として端末装置を動作させる模擬
用プログラムと、上記テキストファイルを参照して、当
該テキストファイルの上記文字列毎に、デバイスの状態
を模擬手段に問い合わせる動作と表示動作とを当該端末
装置に行わせるプログラムとを記憶手段に記憶し、通信
手段が送信する構成である。
【0131】これらの構成では、端末装置は、デバイス
の状態に代えて、模擬手段の出力に基づいて画面表示す
るので、請求項1の制御システムの効果に加えて、制御
用表示装置が各画面データに基づいて表示する際の画面
と同一内容(同一構成)の画面によって、制御システム
の現状ではなく、仮想的な制御システムの状態を表示で
き、例えば、制御用表示装置のオペレータ養成などに、
特に好適に使用できるという効果を奏する。
【0132】請求項4の発明に係る制御用表示装置は、
以上のように、制御用表示装置用の画面データに基づい
て、画面への入力操作とデバイスとの組み合わせに応じ
た内容にマークを付して文字列を生成し、各文字列の集
合としてのテキストファイルを生成するテキストファイ
ル生成手段と、上記テキストファイルを参照して、当該
テキストファイルの上記文字列毎に、当該文字列の示す
入力操作を受け付けた場合、デバイスへの制御指示を通
信手段へ送信する動作を端末装置に行わせるプログラム
が格納された記憶手段と、上記テキストファイルおよび
プログラムを、上記端末装置に送信すると共に、当該プ
ログラムを実行する端末装置からの制御指示に応じて、
指示されたデバイスの状態を制御する通信手段とを備え
ている構成である。
【0133】当該構成では、画面データに応じたテキス
トファイルと、それを参照してデバイスの状態を操作す
るプログラムとが端末装置に送信されるので、端末装置
は、請求項1と略同様に、ハードウェア構成やソフトウ
ェア構成、あるいは、アクセスする場所に拘らず、ま
た、特に端末装置用の監視制御画面や端末装置用の監視
制御プログラムを作成してインストールせずに、端末装
置への入力操作によって、制御用表示装置が各画面デー
タに基づいて入力操作を受け付ける際と同一内容の制御
指示を送信でき、制御システムのデバイスの状態を制御
できるという効果を奏する。さらに、画面編集用プログ
ラムをインストールせずに、端末装置の操作画面を調整
できるという効果を併せて奏する。
【0134】請求項5の発明に係る制御システムは、請
求項4記載の制御システムにおいて、上記デバイスの入
出力を模擬する模擬手段を備え、上記通信手段は、上記
当該プログラムを実行する端末装置からの制御指示を受
けた場合、指示されたデバイスの状態を制御する代わり
に、当該デバイスへの制御指示を上記模擬手段へ伝える
構成である。また、請求項6の発明に係る制御システム
は、請求項4記載の制御システムにおいて、上記プログ
ラムの代わりに、上記模擬手段として端末装置を動作さ
せる模擬用プログラムと、上記テキストファイルを参照
して、当該テキストファイルの上記文字列毎に、当該文
字列の示す入力操作を受け付けた場合、デバイスへの制
御指示を上記模擬手段へ伝えるプログラムとを記憶手段
に記憶し、通信手段が送信する構成である。
【0135】これらの構成によれば、通信手段を介して
デバイスへ制御指示を伝える代わりに、模擬手段制御指
示するので、請求項4の効果に加えて、制御用表示装置
が各画面データに基づいて表示する際の操作画面と同一
内容(同一構成)の操作画面への操作によって、制御シ
ステムの現状ではなく、仮想的な制御システムの状態を
制御でき、例えば、制御用表示装置のオペレータ養成な
どに、特に好適に使用できるという効果を奏する。
【0136】請求項7の発明に係る制御システムは、以
上のように、請求項1から6のいずれかに記載の発明の
構成において、上記端末装置が、上記通信手段から受信
したテキストファイルの少なくとも1つを編集して、上
記プログラムを実行する端末装置によって参照されるテ
キストファイルを新たに作成可能なテキストエディタを
備えている構成である。
【0137】上記構成において、テキストエディタは、
上記テキストファイルの少なくとも1つを編集して、上
記プログラムを実行する端末装置が参照するテキストフ
ァイルプログラムを新たに作成するので、デバイスの状
態を表示または操作画面編集用の特別なプログラムをイ
ンストールせずに、当該画面を調整できるという効果を
奏する。
【0138】請求項8の発明に係る制御システムは、以
上のように、請求項1から7のいずれかに記載の発明の
構成において、上記テキストファイル生成手段は、画面
データに複数の単位画面に関連する組み合わせが含まれ
ている場合、全単位画面を複数の単位画面群に分割し、
各単位画面群のそれぞれについて、当該単位画面群に関
連する組み合わせに応じた文字列の集合としてのテキス
トファイルを作成する構成である。
【0139】上記構成によれば、端末装置に送信される
テキストファイルは、画面データの一部に対応するテキ
ストファイルなので、画面データ全てに対応するテキス
トファイルよりもデータ量が少なくなる。この結果、1
つの画面データ中に、多くの単位画面が含まれている場
合であっても、テキストファイルの送信を開始してか
ら、端末装置が、実際に表示または入力受け付けを開始
するまでの期間を短縮できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、制御用
通信システムの要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記制御用通信システムにおいて、ローカル制
御システムの要部構成を示すブロック図である。
【図3】上記制御用通信システムにおいて、画面データ
と表示画面との関係を示すものであり、スイッチがOF
F状態のときを示す説明図である。
【図4】上記画面データに含まれるタグのデータ構造を
示す説明図である。
【図5】上記タグのうち、表示タグのデータ構造例を示
す説明図である。
【図6】上記タグのうち、入力タグのデータ構造例を示
す説明図である。
【図7】上記制御用通信システムにおいて、画面データ
と表示画面との関係を示すものであり、スイッチをON
にした場合を示す説明図である。
【図8】上記制御用通信システムにおいて、公開サーバ
装置からクライアント装置へ配信されるXMLファイル
の例を示す説明図である。
【図9】上記制御用通信システムにおいて、公開サーバ
装置からクライアント装置へ配信されるHTMLファイ
ルの例を示す説明図である。
【図10】上記制御用通信システムの動作を示すフロー
チャートである。
【図11】上記制御用通信システムにおいて、プログラ
マブル表示器またはクライアント装置で表示される他の
表示画面を示す説明図である。
【図12】上記各表示画面を示すXMLファイルを編集
して作成した新たなXMLファイルに基づいた表示画面
を示す説明図である。
【図13】本発明の他の実施形態を示すものであり、制
御用通信システム全体の要部構成を示すブロック図であ
る。
【図14】上記実施形態に係る制御用通信システムの変
形例を示すものであり、制御用通信システム全体の要部
構成を示すブロック図である。
【図15】上記各実施形態に係る制御用通信システムの
変形例を示すものであり、ローカル制御システムの制御
用ホストコンピュータの要部構成を示すブロック図であ
る。
【図16】従来技術を示すものであり、制御システムの
要部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・1a・1b・1c 制御用通信システム(制御シス
テム) 11a デバイス 3 インターネット(ネットワー
ク) 5 クライアント装置(端末装置) 45 アプレット記憶部(記憶手
段) 46 公開サーバ部(通信手段) 47 ファイル生成部(テキストフ
ァイル生成手段) 48 シミュレータ(模擬手段) 49 シミュレータ用アプレット記
憶部(記憶手段) 54 テキストエディタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 11/22 360 G06F 11/30 D 5H215 11/30 11/32 A 5H220 11/32 13/00 351N // G06F 13/00 351 G05B 19/05 S Fターム(参考) 5B042 GA09 JJ02 MC19 NN04 5B048 DD09 DD17 5B069 AA18 CA13 DB00 DD00 5B085 AC13 BE07 BG07 CA02 CA04 CA07 CE02 CE10 5B089 GA11 GB02 HA10 JA35 JB07 KA04 LB14 MC13 5H215 AA06 BB12 BB16 CC09 CX08 DD04 EE04 GG03 GG05 JJ23 KK04 KK06 5H220 AA06 BB10 BB17 CC09 CX08 CX10 EE01 EE10 GG22 GG23 HH01 JJ12 JJ15 JJ29 JJ59

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示に必要なデバイスと当該デバイスの状
    態の表示位置との組み合わせを示す画面データに基づい
    て、デバイスの状態を取得し、当該デバイスの状態を表
    示する制御用表示装置が設けられた制御システムにおい
    て、 ネットワークを介して、端末装置と通信する通信手段
    と、 上記画面データに基づいて、上記組み合わせのそれぞれ
    について、デバイスおよび表示位置に応じた内容に、各
    内容がデバイスおよび表示位置をそれぞれ意味すること
    を示すマークを付して文字列を生成し、当該各文字列の
    集合としてのテキストファイルを生成するテキストファ
    イル生成手段と、 上記テキストファイルを参照して、当該テキストファイ
    ルの上記文字列毎に、当該文字列が示すデバイスの状態
    を上記通信手段へ問い合わせる動作と、上記端末装置の
    画面のうち、画面データが示す表示位置に応じた箇所
    に、問い合わせ結果に基づいて当該デバイスの状態を表
    示させる動作とを当該端末装置に行わせるプログラムが
    格納された記憶手段とを備え、 上記通信手段は、上記テキストファイルおよびプログラ
    ムを、端末装置に送信すると共に、当該プログラムを実
    行する端末装置からの問い合わせに応じて、上記デバイ
    スの状態を返答することを特徴とする制御システム。
  2. 【請求項2】上記デバイスの入出力を模擬する模擬手段
    を備え、 上記通信手段は、上記プログラムを実行する端末装置か
    らの問い合わせがあった場合、上記デバイスの状態を返
    答する代わりに、上記模擬手段の出力を返答することを
    特徴とする請求項1記載の制御システム。
  3. 【請求項3】表示に必要なデバイスと当該デバイスの状
    態の表示位置との組み合わせを示す画面データに基づい
    て、デバイスの状態を取得し、当該デバイスの状態を表
    示する制御用表示装置が設けられた制御システムにおい
    て、 ネットワークを介して、端末装置と通信する通信手段
    と、 上記画面データに基づいて、上記組み合わせのそれぞれ
    について、デバイスおよび表示位置に応じた内容に、各
    内容がデバイスおよび表示位置をそれぞれ意味すること
    を示すマークを付して文字列を生成し、当該各文字列の
    集合としてのテキストファイルを生成するテキストファ
    イル生成手段と、 上記デバイスの入出力を模擬する模擬手段として上記端
    末装置を動作させる模擬用プログラムと、上記テキスト
    ファイルを参照して、当該テキストファイルの上記文字
    列毎に、当該文字列が示すデバイスの状態を上記模擬手
    段へ問い合わせる動作と、上記端末装置の画面のうち、
    画面データが示す表示位置に応じた箇所に、問い合わせ
    結果に基づいて当該デバイスの状態を表示させる動作と
    を当該端末装置に行わせるプログラムとが格納された記
    憶手段とを備え、 上記通信手段は、上記テキストファイル、模擬用プログ
    ラムおよびプログラムを、端末装置に送信することを特
    徴とする制御システム。
  4. 【請求項4】画面への入力操作と当該入力操作に応じて
    制御されるデバイスとの組み合わせを示す画面データに
    基づき、入力操作に応じてデバイスに制御指示する制御
    用表示装置が設けられた制御システムにおいて、 ネットワークを介して、端末装置と通信する通信手段
    と、 上記画面データに基づいて、上記組み合わせのそれぞれ
    について、入力操作およびデバイスに応じた内容に、各
    内容が入力操作およびデバイスをそれぞれ意味すること
    を示すマークを付して文字列を生成し、当該各文字列の
    集合としてのテキストファイルを生成するテキストファ
    イル生成手段と、 上記テキストファイルを参照して、当該テキストファイ
    ルの上記文字列毎に、当該文字列の示す入力操作で、し
    かも、上記端末装置の画面へ入力操作を受け付けた場
    合、該文字列の示すデバイスへ当該入力操作に応じた制
    御指示を上記通信手段へ送信する動作を、上記端末装置
    に行わせるプログラムが格納された記憶手段とを備え、 上記通信手段は、上記テキストファイルおよびプログラ
    ムを、上記端末装置に送信すると共に、当該プログラム
    を実行する端末装置からの制御指示に応じて、指示され
    たデバイスの状態を制御することを特徴とする制御シス
    テム。
  5. 【請求項5】上記デバイスの入出力を模擬する模擬手段
    を備え、 上記通信手段は、上記当該プログラムを実行する端末装
    置からの制御指示を受けた場合、指示されたデバイスの
    状態を制御する代わりに、当該デバイスへの制御指示を
    上記模擬手段へ伝えることを特徴とする請求項4記載の
    制御システム。
  6. 【請求項6】画面への入力操作と当該入力操作に応じて
    制御されるデバイスとの組み合わせを示す画面データに
    基づき、入力操作に応じてデバイスに制御指示する制御
    用表示装置が設けられた制御システムにおいて、 ネットワークを介して、端末装置と通信する通信手段
    と、 上記画面データに基づいて、上記組み合わせのそれぞれ
    について、入力操作およびデバイスに応じた内容に、各
    内容が入力操作およびデバイスをそれぞれ意味すること
    を示すマークを付して文字列を生成し、当該各文字列の
    集合としてのテキストファイルを生成するテキストファ
    イル生成手段と、 上記デバイスの入出力を模擬する模擬手段として上記端
    末装置を動作させる模擬用プログラムと、上記テキスト
    ファイルを参照して、当該テキストファイルの上記文字
    列毎に、当該文字列の示す入力操作で、しかも、上記端
    末装置の画面へ入力操作を受け付けた場合、該文字列の
    示すデバイスへ当該入力操作に応じた制御指示を上記模
    擬手段へ伝える動作を、上記端末装置に行わせるプログ
    ラムとが格納された記憶手段とを備え、 上記通信手段は、上記テキストファイル、模擬用プログ
    ラムおよびプログラムを、上記端末装置に送信すると共
    に、当該プログラムを実行する端末装置からの制御指示
    に応じて、指示されたデバイスの状態を制御することを
    特徴とする制御システム。
  7. 【請求項7】上記端末装置は、上記通信手段から受信し
    たテキストファイルの少なくとも1つを編集して、上記
    プログラムを実行する端末装置によって参照されるテキ
    ストファイルを新たに作成可能なテキストエディタを備
    えていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5ま
    たは6記載の制御システム。
  8. 【請求項8】上記画面データは、複数の単位画面に関連
    する上記組み合わせを含むことができ、上記制御用表示
    装置は、当該画面データのうち、現在表示中の単位画面
    についての組み合わせのみに基づいて動作するものであ
    って、 上記テキストファイル生成手段は、画面データに複数の
    単位画面に関連する組み合わせが含まれている場合、全
    単位画面を複数の単位画面群に分割し、各単位画面群の
    それぞれについて、当該単位画面群に関連する組み合わ
    せに応じた文字列の集合としてのテキストファイルを作
    成し、 上記通信手段は、上記テキストファイルとして、上記端
    末装置で次に表示する単位画面に関連するテキストファ
    イルを送信することを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6または7記載の制御システム。
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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005174001A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Asa Inc 業務用インターネット端末システム及びそれに用いる端末装置
JP2014072645A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Daiwa House Industry Co Ltd エネルギー監視システム、エネルギー監視方法及び端末
JP6125118B1 (ja) * 2016-04-20 2017-05-10 三菱電機株式会社 プログラマブル表示器、端末装置、及び制御システム

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