JP2002091557A - 制御用通信システム、および制御用通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

制御用通信システム、および制御用通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2002091557A
JP2002091557A JP2000277256A JP2000277256A JP2002091557A JP 2002091557 A JP2002091557 A JP 2002091557A JP 2000277256 A JP2000277256 A JP 2000277256A JP 2000277256 A JP2000277256 A JP 2000277256A JP 2002091557 A JP2002091557 A JP 2002091557A
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JP2000277256A
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Masao Saito
昌夫 斉藤
Masaaki Yamada
雅昭 山田
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Schneider Electric Japan Holdings Ltd
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Digital Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラマブル表示器に蓄積されたデータを
端末装置で表示する。 【解決手段】 ローカル制御システム2は、プログラマ
ブル表示器14がデバイスの内容を取得して表示する際
の動作を特定する画面データを公開サーバ装置4へ送信
する。公開サーバ装置4の表示ファイル生成部42は、
この画面データをクライアント装置5で表示可能なHT
ML/XMLファイルに変換する。一方、プログラマブ
ル表示器14のデータ(蓄積データ)はデータ蓄積部2
6に蓄積され、蓄積データ記憶部62へ送信される。そ
して、ブラウザ52が表示している上記HTML/XM
Lファイルに基づく画面を介して、クライアント装置5
のオペレータが上記蓄積データの表示を要求すると、蓄
積データ表示ファイル生成部63が蓄積データ記憶部6
2中の上記蓄積データをHTMLファイルに変換してブ
ラウザ52へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローカル制御シス
テムのデータを、インターネット等のネットワークを介
して接続された端末装置に対して公開することができる
制御用通信システム、および制御用通信プログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、プログラマブル・ロジック・
コントローラ(以下、PLCと略称する)は、例えば、
ベルトコンベアー式の自動組付機など、種々のターゲッ
トシステムを制御する制御装置として、広く使用されて
いる。さらに、近年では、ターゲットシステムの複雑化
にともなって、複数台のPLCを互いに連携させて使用
することも行われている。また、各PLCからのデータ
の表示、あるいは、PLCへの制御指示は、当該PLC
の近傍などに配される表示装置で行われるだけではな
く、例えば、これらの表示装置から離れた場所に設置し
た制御用ホストコンピュータでも、表示あるいは操作で
きるように、制御システムを構築することもある。
【0003】具体的には、例えば、図17に示すよう
に、従来の制御システム501では、PLC503が制
御の中心として位置付けられており、各PLC503に
は、ターゲットシステム502のデバイス521と、表
示および制御指示を行うプログラマブル表示器505と
が接続されている。さらに、当該PLC503には、他
のPLC503や制御用ホストコンピュータ507がシ
リアルケーブル504を介して接続されており、PLC
503と制御用ホストコンピュータ507との間や各P
LC503間における制御データの受け渡しは、PLC
503の通信機能を利用して行われている。
【0004】この構成では、制御用ホストコンピュータ
507の表示処理部571は、PLC503と通信し
て、ターゲットシステム502の状態を示すデータを受
け取り、状態に応じて画面表示するとともに、使用者の
入力に応じて、PLC503へ制御データを送出し、制
御データに応じて、ターゲットシステム502を制御さ
せる。同様に、プログラマブル表示器505は、PLC
503と通信しながら、ターゲットシステム502の状
態を表示および制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記制
御システム501は、基本的に閉じたシステムであり、
遠隔地から、プログラマブル表示器の画面など、制御シ
ステムの状態を見ることができない。
【0006】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、プログラマブル表示器の
画面を示すデータを、インターネット等のネットワーク
に接続された端末装置で表示可能な形式に変換して、イ
ンターネット等のネットワークを介して端末装置に配信
可能であり、かつ、プログラマブル表示器に蓄積された
データを端末装置で表示可能である制御用通信システ
ム、および制御用通信プログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の制御用通信シス
テムは、上記の課題を解決するために、プログラマブル
表示器にネットワークを介して端末装置が接続されてい
る制御用通信システムにおいて、上記プログラマブル表
示器は、データを蓄積するデータ蓄積手段を具備し、上
記端末装置は、上記プログラマブル表示器で表示されて
いる画面と同一の画面を表示するとともに、上記データ
蓄積手段に蓄積されたデータを表示する表示手段を具備
することを特徴としている。
【0008】上記の構成により、上記制御用通信システ
ムでは、端末装置が、プログラマブル表示器で表示され
ている画面と同一の画面と、プログラマブル表示器に蓄
積されたデータを表示する画面とを表示する。
【0009】よって、プログラマブル表示器に蓄積され
たデータを、プログラマブル表示器にネットワークを介
して接続された端末装置において、プログラマブル表示
器で表示されている画面と同一の画面を表示しながら、
あるいは切り換えて表示することができる。
【0010】したがって、端末装置に、プログラマブル
表示器で表示されている画面と同一の画面からは確認で
きなかったデータを表示できる。また、端末装置が、プ
ログラマブル表示器よりも大きな表示面積を有する場合
には、プログラマブル表示器での表示より多くのデータ
を表示できる。ゆえに、端末装置によるネットワークを
介してのプログラマブル表示器の監視および制御が容易
となる。
【0011】本発明の制御用通信システムは、上記の課
題を解決するために、さらに、上記プログラマブル表示
器のデータ蓄積手段に蓄積されているデータに基づき、
該データを上記端末装置の表示手段で表示する蓄積デー
タ表示ファイルを生成する蓄積データ表示ファイル生成
手段を具備することを特徴としている。
【0012】上記の構成により、さらに、蓄積データ表
示ファイル生成手段が、プログラマブル表示器に蓄積さ
れているデータに基づき、該データを端末装置で表示す
る蓄積データ表示ファイルを生成する。
【0013】よって、プログラマブル表示器ごとに蓄積
されるデータを、端末装置での表示に適した形式に変換
することができる。したがって、プログラマブル表示器
ごとに蓄積されているデータを、端末装置に応じた最適
な表示形態で表示できるため、端末装置によるネットワ
ークを介してのプログラマブル表示器の監視および制御
が容易となる。
【0014】本発明の制御用通信システムは、上記の課
題を解決するために、さらに、上記蓄積データ表示ファ
イル生成手段を具備するとともに、上記端末装置からの
要求に従って、上記蓄積データ表示ファイルを当該端末
装置へ送信する画面データ送信手段を具備するサーバ装
置が、上記のプログラマブル表示器および端末装置とネ
ットワークを介して接続されていることを特徴としてい
る。
【0015】上記の構成により、さらに、プログラマブ
ル表示器および端末装置とネットワークを介して接続さ
れているサーバ装置が、プログラマブル表示器に蓄積さ
れているデータに基づき、該データを端末装置で表示す
る蓄積データ表示ファイルを生成する。加えて、当該サ
ーバ装置が、生成した蓄積データ表示ファイルを、端末
装置からの要求に応じて送信する。
【0016】よって、端末装置が、自装置からの要求の
タイミングで、プログラマブル表示器に蓄積されている
データを取得して表示できる。したがって、蓄積データ
の表示画面を、端末装置からの制御、例えば、端末装置
のオペレータの操作に基づいて、必要最小量の通信で表
示することができる。
【0017】また、端末装置は、蓄積データをサーバ装
置から取得することが可能となる。すなわち、端末装置
は、蓄積データをプログラマブル表示器から直接取得す
るのではなく、サーバ装置を介して間接的に取得でき
る。したがって、端末装置でプログラマブル表示器の蓄
積データを表示するたびに、プログラマブル表示器にア
クセスする必要がない。ゆえに、プログラマブル表示器
は、端末装置の表示とは独立して運用できるため、ネッ
トワークのセキュリティ上安全である。
【0018】本発明の制御用通信システムは、上記の課
題を解決するために、さらに、上記サーバ装置は、上記
プログラマブル表示器の画面を描画する第1画面データ
を、上記端末装置の表示手段が表示可能な形式の第2画
面データに変換する画面データ変換手段を具備し、か
つ、上記画面データ変換手段が、上記端末装置のオペレ
ータが上記蓄積データ表示ファイルの表示を指示入力す
る蓄積データ表示指示部を上記第2画面データに設定す
るものであることを特徴としている。
【0019】上記の構成により、さらに、サーバ装置
は、プログラマブル表示器の画面を描画する第1画面デ
ータを、端末装置が表示可能な形式の第2画面データに
変換する。加えて、サーバ装置は、端末装置においてオ
ペレータが蓄積データ表示ファイルの表示を指示入力す
る蓄積データ表示指示部(例えば、アイコン)を第2画
面データに設定する。なお、端末装置のオペレータによ
る入力指示は、アイコンへのクリックや、キーによるコ
マンド入力等であってもよい。
【0020】よって、サーバ装置は、端末装置の画面を
描画する第2画面データを生成する際に、表示されてい
る画面に関連する蓄積データを表示するための蓄積デー
タ表示指示部を、第2画面データに設定することができ
る。それゆえ、端末装置は、プログラマブル表示器用の
第1画面データに基づいて作成された第2画面データに
従って画面を表示するとともに、必要に応じて、当該画
面の内容に関連する蓄積データを、蓄積データ表示指示
部を介して表示できる。
【0021】したがって、端末装置のオペレータが、プ
ログラマブル表示器を監視・制御する際、プログラマブ
ル表示器の画面と同時にあるいは切り換えながら、当該
画面の内容に関連する蓄積データを容易に参照すること
が可能となる。
【0022】ここで、上記第1画面データは、制御用通
信システムに設けられたプログラマブル表示器が表示に
必要なデバイスの状態(データ)を取得する動作と、取
得した状態に基づいて画面表示する動作とを示すデータ
であってもよい。さらに、上記第1画面データは、プロ
グラマブル表示器の画面上の領域への表示に対応するデ
バイスを特定する情報(デバイスのアドレス)と画面上
の領域との対応関係を示すタグを組み合わせて構成され
ていてもよい。
【0023】また、上記第2画面データは、端末装置か
らネットワークを介して、上記プログラマブル表示器の
デバイスの状態を問い合わせる動作と、応答に基づいて
そのデバイスの状態を端末装置の画面領域のうち画面デ
ータが示す画面領域に対応する領域へ表示する動作とを
示すデータであってもよい。さらに、上記第2画面デー
タは、端末装置の画面上の領域への表示に対応するデバ
イスを特定する情報(デバイスのアドレス)と画面上の
領域との対応関係を示すタグを組み合わせて構成されて
いてもよい。すなわち、第2画面データは、これに基づ
いて描画された端末装置の画面を介して、変換元の第1
画面データに対応するプログラマブル表示器をネットワ
ークを介して操作可能な形式であってもよい。
【0024】また、本発明の制御用通信プログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記の
課題を解決するために、上記の各手段をコンピュータに
実現させて、上記制御用通信システムを動作させる制御
用通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体である。
【0025】上記の構成により、上記記録媒体から読み
出された制御用通信プログラムによって、上記制御用通
信システムをコンピュータネットワーク上に実現するこ
とができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
から図16に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0027】本実施の形態に係る制御用通信システム
は、ローカル制御システムの安全性を損なうことなく、
制御対象近傍に配されたプログラマブル表示器と同様の
画面やデータを、遠隔地から参照し制御可能なシステム
である。
【0028】例えば、図1に示すように、制御用通信シ
ステム1は、ターゲットシステム11のデバイス11a
を制御する制御装置としてのプログラマブル・ロジック
・コントローラ(PLC)12や、処理指示語(タグ)
を組み合わせて決定される画面データに基づいて入力お
よび画面表示を制御可能なプログラマブル表示器14な
どを含むローカル制御システム2と、インターネット
(ネットワーク)3を介して、ローカル制御システム2
と接続可能で、ローカル制御システム2の状態を示すデ
ータを公開する公開サーバ装置(サーバ装置)4と、イ
ンターネット3を介して公開サーバ装置4と接続可能な
クライアント装置(端末装置)5とを備えている。
【0029】図2に示すように、上記ローカル制御シス
テム2において、各プログラマブル表示器14は、シリ
アルケーブル13を介して、PLC12と接続でき、多
くの場合、ターゲットシステム11の近傍で、ターゲッ
トシステム11のオペレータによって操作される。ま
た、各プログラマブル表示器14は、イーサネット(商
標:ゼロックス社)などのローカル・エリア・ネットワ
ークからなるネットワーク15によって、互いに接続さ
れている。さらに、上記ネットワーク15には、制御用
ホストコンピュータ16が接続されている。
【0030】ここで、上記ローカル制御システム2で
は、ローカル制御システム2内の通信処理に各PLC5
04が介在する従来の制御システム501(図17)と
は異なって、ローカル制御システム2に必須の構成であ
るプログラマブル表示器14が、通信の大半を処理する
ように構成されている。そして、各プログラマブル表示
器14は、自らに接続されているPLC12の機種に固
有の専用プロトコルと、ネットワーク15での共通プロ
トコルとを変換して、他のプログラマブル表示器14や
制御用ホストコンピュータ16と、PLC12との通信
を中継する。
【0031】これにより、プログラマブル表示器14お
よび制御用ホストコンピュータ16は、他のプログラマ
ブル表示器14に接続されているPLC12の機種にか
かわらず、ネットワーク15を介して共通のプロトコル
で通信できる。この結果、上記制御システム501に比
べて、異なる機種のPLC12をローカル制御システム
2内に混在させやすくなる。
【0032】より詳細には、図2に示すように、上記プ
ログラマブル表示器14は、シリアルケーブル13やネ
ットワーク15に接続されるインタフェース(IF)部
として、専用プロトコルIF部21および共通プロトコ
ルIF部22を備えており、さらに、両者の通信を中継
するプロトコル変換部23と、上記画面データを記憶す
る画面データメモリ24と、タッチパネルなどの操作入
力部25aからのオペレータの操作や通信結果などと画
面データとに基づいて表示処理を行う表示処理部25と
を備えている。また、他の入力手段として、バーコード
リーダ25bやIDセンサ(図示しない)などを備えて
いてもよい。
【0033】さらに、プログラマブル表示器14は、P
LC12を介して取得したデバイス11aのデータ(ロ
グデータ、ヒストリデータ)や、デバイス11aの制御
手順を記述したレシピデータ等を蓄積データとして蓄積
するデータ蓄積部(データ蓄積手段)26を備えてい
る。また、データ蓄積部26には、PLC12によるデ
バイス11aへの制御手順を示すレシピデータも蓄積さ
れている。
【0034】ここで、上記制御用通信システム1では、
上記表示処理部25は複数の単位画面を切り換えて表示
することができる。
【0035】そして、図3に示すように、上記の単位画
面は、銘板等のように表示内容を変更しない静止図形B
や、スイッチやランプあるいはメータ等のように、形状
や色、点滅状態などの表示状態が変換する部品図形J
(J1)を、ベース画面上に配置して形成される。
【0036】さらに、図4に示すように、上記の単位画
面を表示する画面データ(第1画面データ)は、ベース
画面のファイル番号Fと、ベース画面上で実行すべき動
作内容を特定する事象名Nと、各実行事象ごとに参照さ
れる1または複数の参照情報Rとを含むタグWを組み合
わせて構成されている。より詳細には、上記タグは、そ
の機能に応じて、以下のようなデータ構造を備えてい
る。
【0037】図5に示すように、上記タグが表示タグで
ある場合、すなわち、タグWが所定の画面領域(表示座
標範囲)に所定のデバイスアドレスAの内容に応じた部
品図形Jを表示する表示タグWLである場合、参照情報
Rには、表示座標範囲(X・Y)およびデバイスアドレ
スAが含まれる。加えて、部品図形Jが例えばスイッチ
の場合、参照情報Rには、ONを示す図形のファイルお
よびOFFを示す図形のファイルなど、表示時に参照す
るファイル番号FLがさらに含まれる。
【0038】また、図6に示すように、上記タグが入力
タグである場合、参照情報Rには、有効入力座標範囲
(X・Y)と、入力結果が書き込まれるデバイスアドレ
スAとが含まれる。
【0039】一方、上記表示処理部25は、所定の時間
間隔で、画面データメモリ24から、ベース画面のファ
イル番号Fが現在表示中のベース画面である表示タグW
Lを抽出し、各表示タグWLのデバイスアドレスAの内
容を、PLC12のメモリ12aから読み出して、内容
に応じた部品図形Jを画面に表示する。
【0040】例えば、図3において、画面データメモリ
24に格納された表示タグWL1は、スイッチの表示を
示しており、デバイスアドレスA1の機器に対応してい
る。この表示タグWL1を実行する場合、表示処理部2
5は、デバイスアドレスA1の内容が“0”なので、ス
イッチがOFFであると判断し、表示処理部25のメモ
リ25mに格納されたファイルのうち、OFFに対応付
けられたファイルFL1の図形を、表示座標範囲(X・
Y)に表示する。これにより、当該座標範囲(X・Y)
には、OFF状態のスイッチを示す部品図形J1が表示
される。このように、表示処理部25が所定の時間間隔
で画面データ内の表示タグを実行することで、プログラ
マブル表示器14の画面には、デバイス11aの状態が
反映される。
【0041】また、タッチパネル(図示しない)への押
し操作など、操作入力部25aがオペレータの入力操作
を受け取ると、表示処理部25は、画面データメモリ2
4の画面データから、現在表示中のベース画面に対応
し、当該入力操作にマッチする入力タグWTを検索し、
入力結果に応じて、入力タグWTが示すデバイスアドレ
スAの内容を変更する。
【0042】例えば、有効入力座標範囲(X・Y)が上
記部品図形J1と同じ座標範囲に設定され、同じデバイ
スアドレスA1の内容を変更する入力タグWT1が画面
データ中に含まれている場合、オペレータが表示画面の
部品図形J1(図3)を押すと、表示処理部25による
検索の結果、入力タグWT1が発見される。この場合、
表示処理部25は、例えば、専用プロトコルIF部21
や共通プロトコルIF部22へ指示するなどして、入力
タグWT1に対応するデバイスアドレスA1の内容を書
き換える。さらに、入力操作の後、表示処理部25が表
示タグWL1を処理すると、デバイスアドレスA1の内
容が“1”に変更されているので、表示処理部25は、
図7に示すように、ファイルFL2に対応し、ONを示
す部品図形J2を画面上に表示する。この結果、表示処
理部25は、入力操作に応じてデバイスアドレスAの内
容を書き換えるとともに、デバイスアドレスAの内容に
応じて、画面表示を更新できる。
【0043】なお、デバイスアドレスAは、制御対象と
なるデバイス11aを特定するアドレスであって、例え
ば、PLC12のメモリ12aなど、プログラマブル表
示器14やPLC12あるいは制御用ホストコンピュー
タ16などに設けられた記憶装置の一領域を示してい
る。ここで、デバイス11aが操作入力部25aやバー
コードリーダ25bなどの入力装置である場合には、こ
れら入力装置から手動で入力されたデータを格納してい
るメモリに対して、上記デバイスアドレスAが設定され
てもよい。そして、後に詳述するように、例えば、専用
プロトコルIF部21や共通プロトコルIF部22が、
PLC12や他のプログラマブル表示器14と通信する
ことで、各デバイス11aのデバイスアドレスAの内容
を取得したり、内容を変更したりできる。なお、デバイ
スアドレスAの内容の取得および変更は、その都度指示
してもよいし、プログラマブル表示器14内にキャッシ
ュを用意し、内容の取得および変更時には、キャッシュ
へアクセスするとともに、所定の時間間隔ごとや所定の
イベントごとに通信してデバイスアドレスAの実体と同
期を取ってもよい。
【0044】一方、図2に示すように、上記制御用ホス
トコンピュータ16は、ローカル制御システム2全体の
監視制御を行う表示処理部31と、ネットワーク15に
接続される共通プロトコルIF部32と、共通プロトコ
ルIF部32およびネットワーク15を介して各プログ
ラマブル表示器14と通信して、表示処理部31などの
要求に応じるサーバ部33とを備えている。これによ
り、制御用ホストコンピュータ16は、多くの場合、プ
ログラマブル表示器14よりも離れた場所から、ターゲ
ットシステム11やPLC12あるいはプログラマブル
表示器14の状態を表示したり制御できる。
【0045】また、上記制御用ホストコンピュータ16
には、プログラマブル表示器14の画面データを作成す
る作画処理部34と、作成した画面データを格納する画
面データメモリ35とが設けられている。そして、各プ
ログラマブル表示器14の表示および制御の動作を規定
する画面データは、作画処理部34で集約して作成(修
正)された後、サーバ部33、共通プロトコルIF部3
2およびネットワーク15を介して、各プログラマブル
表示器14へ配布される。
【0046】さらに、制御用ホストコンピュータ16
は、プログラマブル表示器14のデータ蓄積部26に蓄
積されているデバイス11aのログデータ、ヒストリデ
ータおよびレシピデータ等の蓄積データを取得して、例
えばCSV(comma separatedvalue )形式に変換し、
公開サーバ側通信処理部36を介して、公開サーバ装置
4へ送信する蓄積データ送信部37を備えている。蓄積
データ送信部37は、上記蓄積データを定期的および公
開サーバ装置4から指示を受けた時に取得し、形式変換
して、送信する。
【0047】ここで、上記画面データは、上述したよう
に、画面上の領域と、当該領域への表示や入力に対応す
るデバイス11aのデバイスアドレスAとの対応関係を
示すタグを組み合わせて構成されている。そして、使用
者は、上記作画処理部34を操作することによって、画
面上の所望の位置にタグを配置するとともに、各タグと
デバイスのアドレスとを対応付けるだけで、画面データ
を作成できる。そのために、作画処理部34は、例え
ば、タグのパレットを表示し、パレット中のタグを選択
して画面上に所望のタグを配置するように、使用者へ促
す。また、作画処理部34は、配置されたタグを指定さ
れた座標に表示して、使用者のドラグ・アンド・ドロッ
プなどの操作に応じてタグの座標を調整する。また、作
画処理部34は、入力タグや表示タグに関連するデバイ
スアドレスAを入力するように使用者へ促す。
【0048】よって、プログラマブル表示器14の表示
プログラムを修正する場合に比べて容易に、各プログラ
マブル表示器14の表示や操作を決定(変更)できる。
したがって、ローカル制御システム2の使用者(制御用
ホストコンピュータ16の使用者)は、ターゲットシス
テム11の実情や、プログラマブル表示器14のオペレ
ータの習熟度、あるいは、使用者の好みに合わせて、ユ
ーザインタフェースすなわち画面の表示や操作の方法を
最適化することができる。
【0049】さらに、図1に示すように、上記制御用通
信システム1では、ローカル制御システム2に代わっ
て、プログラマブル表示器14の画面と同一の画面をク
ライアント装置5に表示させる表示ファイルを公開する
公開サーバ装置4が設けられている。そのために、上記
制御用ホストコンピュータ16には、インターネット3
を介して公開サーバ装置4と通信する公開サーバ側通信
処理部36が設けられている。なお、ローカル制御シス
テム2と公開サーバ装置4とが暗号通信する場合、公開
サーバ側通信処理部36は、あらかじめ定められた暗号
鍵や復号鍵を用いて、公開サーバ装置4と暗号通信す
る。
【0050】上記公開サーバ側通信処理部36には、イ
ンターネット3との接続時に使用されるプロバイダの電
話番号や公開サーバ装置4のアドレス等のデータ、公開
サーバ装置4へアクセスするためのデータ、公開サーバ
装置4におけるアカウント名およびパスワード、公開サ
ーバ装置4で自らを認証するためのデータなどが記憶さ
れている。
【0051】そして、上記公開サーバ側通信処理部36
は、ユーザからの指示があった時点や画面データが変更
された時点などの所望のタイミングで、公開サーバ装置
4と通信して、画面データメモリ35の画面データを公
開サーバ装置4に送信する。また、公開サーバ側通信処
理部36は、ローカル制御システム2に配備されている
デバイス11aが変更された時点や所定の時間間隔など
の所定のタイミングで公開サーバ装置4にアクセスし
て、公開サーバ装置4でのデータ公開に必要なデバイス
アドレスAの内容(デバイスデータ)を公開サーバ装置
4に送信する。さらに、公開サーバ側通信処理部36
は、定期的に、あるいはクライアント装置5からの指示
を受けた時に、プログラマブル表示器14のデータ蓄積
部26に蓄積されていたデバイス11aのログデータ等
の蓄積データを取得して、CSV形式に変換して、公開
サーバ装置4に送信する。
【0052】なお、デバイスアドレスAの内容は、表示
処理部31が取得する場合と同様に、サーバ部33を介
して取得される。さらに、公開サーバ側通信処理部36
は、公開サーバ装置4と通信した結果、クライアント装
置5がデバイスデータの変更を指示していた場合、表示
処理部31がデバイスアドレスAの内容を変更する場合
と同様に、当該指示を中継し、プログラマブル表示器1
4自体やプログラマブル表示器14に接続されたPLC
12など、デバイスアドレスAの実体へ内容の変更指示
を伝送できる。
【0053】一方、図1に示すように、上記公開サーバ
装置4は、ローカル制御システム側通信処理部41、表
示ファイル生成部(画面データ変換手段)42、表示フ
ァイル記憶部(画面データ記憶手段)43、データメモ
リ44、公開サーバ部(画面データ送信手段)45、ス
クリプトファイル指定部61、蓄積データ記憶部62、
スクリプトファイル記憶部64を備えて構成されてい
る。
【0054】上記ローカル制御システム側通信処理部4
1は、インターネット3を介してローカル制御システム
2と通信する。
【0055】上記表示ファイル生成部42は、プログラ
マブル表示器14用の画面データ(第1画面データ)に
基づいて、クライアント装置5で表示を行うための表示
ファイル(第2画面データ)としてHTMLファイルお
よびXML(extensible mark-up language )ファイル
を作成する。
【0056】上記表示ファイル記憶部43は、クライア
ント装置5からの要求に応じて送信される上記のHTM
LファイルおよびXMLファイル、ならびにアプレット
を、それぞれ格納するHTMLファイル記憶部46,X
MLファイル記憶部47,アプレット記憶部48を備え
ている。
【0057】上記データメモリ44は、ローカル制御シ
ステム側通信処理部41がローカル制御システム2から
受け取ったデバイスアドレスAの内容(デバイスデー
タ)を格納する。特に、上記データメモリ44は、プロ
グラマブル表示器14に現在表示中の単位画面を示すデ
ータ(表示ページ情報)を格納する領域(表示ページ情
報記憶部)を含んでいる。
【0058】上記公開サーバ部45は、インターネット
3を介するクライアント装置5からの要求に応えて、上
記の各記憶部46〜48にアクセスし、HTMLファイ
ル、XMLファイル、アプレットをクライアント装置5
へ送信する。また、公開サーバ部45は、当該アプレッ
トを実行するクライアント装置5と通信して、クライア
ント装置5の画面表示に必要なデバイスデータを送信し
たり、クライアント装置5からのデバイスデータの変更
指示を受け取ったりする。
【0059】さらに、上記制御用通信システム1は、公
開サーバ部45が、ローカル制御システム2からプログ
ラマブル表示器14のデータ蓄積部26に蓄積されてい
るデバイス11aのログデータやレシピデータ等の蓄積
データを取得して、上記蓄積データ記憶部62に格納す
る。そして、公開サーバ部45の蓄積データ表示ファイ
ル生成部(蓄積データ表示ファイル生成手段)63が、
クライアント装置5からの要求に応じて、蓄積データ記
憶部62に格納している蓄積データ(例えばCSV形式
のファイル)に基づいて、クライアント装置5で表示可
能な形式(HTML形式)の表示ファイル(蓄積データ
表示ファイル)を生成する。
【0060】上記蓄積データ表示ファイル生成部63
は、蓄積データ表示ファイルを生成する際、スクリプト
ファイル記憶部64に格納されているスクリプトファイ
ルに定義された処理手順に従って、蓄積データのファイ
ルからその表示ファイルを生成する。ここで、どの蓄積
データをどのスクリプトファイルに従って蓄積データ表
示ファイルに変換するかは、クライアント装置5からの
リクエストに記述されている。そして、クライアント装
置5が送信する蓄積データ表示ファイルの送信リクエス
トの内容は、表示ファイル生成部42がプログラマブル
表示器14用の画面データからクライアント装置5用の
表示ファイルを生成する際、スクリプトファイル指定部
61での指定に従って、当該表示ファイルに設定され
る。
【0061】上記公開サーバ装置4は、複数のローカル
制御システム2の状態を公開可能である。そのため、上
記の各記憶部46〜48には、各ローカル制御システム
2のユーザに対して、記憶領域が割り当てられている。
そして、ローカル制御システム側通信処理部41は、例
えば、アカウント名およびパスワードによって、ローカ
ル制御システム2のユーザを認証・識別して、ローカル
制御システム2からの画面データに基づいて生成した表
示ファイル(上記のHTMLファイル、XMLファイ
ル)、あるいは、デバイスデータを、各記憶部46,4
7,44の記憶領域のうち、識別したユーザに割り当て
られた領域へ格納する。なお、アプレットは、クライア
ント装置5の仕様ごとにあらかじめ作成されて、アプレ
ット記憶部48に格納されている。
【0062】ここで、上記のHTMLファイル、XML
ファイル、ならびにアプレットについて説明する。
【0063】まず、上記XMLファイル記憶部47に格
納されるXMLファイルは、プログラマブル表示器14
用の画面データに含まれる各単位画面ごとに作成されて
いる。そして、各XMLファイルには、上記単位画面に
関連する各タグ(処理指示語)を示すXML要素(エレ
メント)が含まれている。
【0064】ここで、図8に、上記XMLファイルの概
略を示す。例えば、図5に示した形式で、プログラマブ
ル表示器14用の画面データ内に、ベース画面(単位画
面)=1(メイン画面)の表示タグWLが含まれている
場合、メイン画面に対応するXMLファイルでは、表示
タグWLに対応するTag要素E1が含まれている(図
8)。さらに、このTag要素E1には、事象名、表示
座標範囲、参照ファイル番号、ならびにデバイスアドレ
スなどに対応する、TagName要素E11、X要素
E12およびY要素E13、LibraryNo要素E
14、ならびにBitSymbolName要素E15
などが含まれている。そして、図8の例では、各要素E
11〜E15の内容(コンテンツ)は、表示タグWLの
内容に応じて、“L_0000”,“−232”,“1
20”,“101”,“010100”に設定されてい
る。
【0065】また、例えば、図6に示した形式で、プロ
グラマブル表示器14用の画面データ内に、入力タグW
Tが含まれている場合、メイン画面に対応するXMLフ
ァイルでは、入力タグWTに対応するTag要素E2が
含まれている(図8)。さらに、このTag要素E2に
は、事象名、デバイスアドレス、ならびに有効入力範囲
などに対応する、TagName要素E21、Symb
olName要素E22、ならびにX要素E23、Y要
素E24、X2要素E25、Y2要素E26などが、入
力タグWTの内容に応じた内容にそれぞれ設定されてい
る。
【0066】このように、上記表示ファイル生成部42
は、例えば、プログラマブル表示器14用の画面データ
から、ある単位画面の処理指示語(タグWL・WT
…)、すなわち、ベース画面のファイル番号が所定の値
のタグを順次抜き出し、当該タグに応じたXML要素を
生成し、当該XML要素の内容を上記タグに応じて設定
することで、当該単位画面のXMLファイルを作成でき
る。すなわち、表示ファイル生成部42は、上記の各要
素E11〜E26などの内容を、表示タグWLや入力タ
グWTの内容と一致するように設定できる。なお、表示
ファイル生成部42は、例えば、プログラマブル表示器
14の解像度とクライアント装置5の解像度との相違な
どに応じた比率で拡大/縮小するなど、表示タグWLや
入力タグWTの内容を所定の手順で変換して設定するこ
ともできる。
【0067】つぎに、上記アプレット記憶部48に格納
されるアプレットは、上記XMLファイルを参照しなが
ら、プログラマブル表示器14が単位画面の表示や操作
を行う際の動作と同等の動作を、クライアント装置5に
実行させるプログラムである。
【0068】具体的には、上記アプレットは、クライア
ント装置5のバーチャルマシン51が実行可能なJav
a言語で記述されたバイトコードとして実現されてい
る。すなわち、上記アプレットは、画面データ中に出現
可能なタグの種類に対応するメソッドが定義されたクラ
スと、上記XMLファイルを参照して、タグ種に対応す
るメソッドを呼び出すメソッドが定義されたクラスとを
含んでいる。そして、アプレットを実行するバーチャル
マシン51は、XMLファイルを参照し、タグを示すX
ML要素に基づいて、タグ種に応じたメソッドを呼び出
し実行する。
【0069】例えば、バーチャルマシン51が実行する
メソッドのうち、対応するタグ種が表示タグであるメソ
ッドは、所定の時間間隔で呼び出され、特定のデバイス
アドレスのデータを公開サーバ部45へ要求するととも
に、応答に応じた表示を行う描画メソッドである。ま
た、入力タグに対応するメソッドは、入力イベントが発
生したときに呼び出され、入力結果に応じたデータを、
特定のデバイスアドレスへ書き込むように、公開サーバ
部45へ要求する入力メソッドである。
【0070】ここで、プログラマブル表示器14の画面
の描画を行う画面データでは、各単位画面の切り換え動
作も、入力タグとして実現されている。すなわち、画面
切り換えの入力タグには、デバイスアドレスAとして、
プログラマブル表示器14内の記憶領域のうち、現在表
示中の単位画面を示すデータ(表示ページ情報)が格納
されるシステム領域が関連付けられている。
【0071】したがって、上記の各入力メソッドのう
ち、上記特定のシステム領域への変更指示を要求する入
力メソッドは、通常の入力メソッドと同様に、公開サー
バ部45へ単位画面の変更指示を送信するとともに、変
更後の単位画面に応じたXMLファイルを読み込む。こ
れにより、プログラマブル表示器14の画面データから
生成されたHTML/XMLファイルが、クライアント
装置5で実行されている場合、クライアント装置5とプ
ログラマブル表示器14とで、常時同じ単位画面を表示
することが可能となる。
【0072】また、上記入力メソッドは、上記特定のシ
ステム領域への変更指示を送信する代わりに、クライア
ント装置5内に設けられた代替の記憶領域の内容を変更
してもよい。この場合は、クライアント装置5は、プロ
グラマブル表示器14が表示可能な単位画面であって
も、当該プログラマブル表示器14で現在表示している
単位画面(表示ページ)とは異なる単位画面(リモート
表示ページ)を表示できる。なお、この場合、他のメソ
ッドにて、当該システム領域を参照する際は、公開サー
バ部45へ問い合わせる代わりに上記代替の記憶領域が
参照される。
【0073】さらに、例えば、アプレット実行時のパラ
メータ設定によって指定したり、あるいは、単位画面の
選択操作と連動してメニューを表示して選択させるなど
して、プログラマブル表示器14と同じ単位画面を表示
するか、異なる単位画面を表示するかを選択できるよう
に、上記各メソッドを作成することができる。この場
合、同じアプレットやXMLファイルを使用しているに
もかかわらず、例えば、プログラマブル表示器14のオ
ペレータの操作を監視したい場合などには、前者を選択
し、プログラマブル表示器14のオペレータの操作とは
別にローカル制御システム2を監視したい場合などに
は、後者を選択することができる。
【0074】また、XMLファイルを参照するメソッド
は、例えば、XMLファイルから、タグを示すXML要
素を抽出し、当該タグの種類(例えば、当該XML要素
中のTagName要素の内容)に対応するクラスのイ
ンスタンスを生成し、当該インスタンスのフィールド
へ、上記タグのパラメータ(例えば、上記XML要素中
の各要素の内容)を設定するなどして、XMLファイル
に応じたメソッドをバーチャルマシン51に実行させる
ことができる。
【0075】つぎに、上記HTMLファイル記憶部46
に格納されるHTMLファイルは、プログラマブル表示
器14ごとに作成されている。
【0076】ここで、図9に、上記HTMLファイルの
概略を示す。図9の例では、上記HTMLファイルに
は、“<HTML>”や“<TITLE> ”などのHTML文書とし
て必要な文字列P1が含まれている。また、上記HTM
Lファイルには、上記アプレットをクライアント装置5
のバーチャルマシン51に実行させるための文字列P1
1が含まれている。この文字列P11には、例えば、ク
ライアント装置5のブラウザ52が当該HTMLファイ
ルを表示する際に最初に表示する単位画面の指定やプロ
グラマブル表示器14の指定など、表示するプログラマ
ブル表示器14の画面データ全体に関連する情報が含ま
れている。なお、この例では、アプレットを実行する際
のパラメータとして指定されており、例えば、最初の単
位画面がPARAM要素の属性名“BASESCR ”の属性値
(この例では“1" )として指定されている。
【0077】また、上記HTMLファイルには、アプレ
ットが表示するプログラマブル表示器14を説明する文
字や画像を表示するための文字列、あるいは、ローカル
制御システム2を説明するハイパーテキスト文書へのリ
ンクを示す文字列など、HTMLの書式に沿った文字列
P2が含まれていてもよい。さらに、上記HTMLファ
イルには、単位画面切り換え用のアプレットを実行させ
るための文字列P12が含まれていてもよい。
【0078】つづいて、上記公開サーバ部45は、クラ
イアント装置5から要求があると、例えば、URI(un
iversal resource identifier )などに基づいて、クラ
イアント装置5が要求しているHTMLファイルやXM
Lファイルあるいはアプレットを判別し、これらをクラ
イアント装置5へ送信する。
【0079】さらに、公開サーバ部45は、表示ファイ
ルとして配布したHTML/XMLファイルおよびアプ
レットに基づいて描画するクライアント装置5から、デ
バイスアドレスAの内容の問い合わせを受け取ると、デ
ータメモリ44の記憶領域のうち、表示ファイルに対応
するユーザ用の領域で、しかも、デバイスアドレスAに
対応する領域の内容を読み出し、上記クライアント装置
5に返答する。また、上記クライアント装置5からデバ
イスアドレスAの内容変更指示を受け取ると、デバイス
アドレスAに対応する上記領域の内容を、指示に応じた
値に書き換える。
【0080】ここで、ローカル制御システム2と公開サ
ーバ装置4とは、所定のタイミングで通信しており、デ
ータメモリ44の内容は、ローカル制御システム2の指
示に応じて更新されるとともに、クライアント装置5に
よるデータメモリ44の変更がローカル制御システム2
に通知される。したがって、クライアント装置5は、デ
ータメモリ44を参照し、変更することにより、ローカ
ル制御システム2の現況を表示し、制御できる。
【0081】一方、クライアント装置5は、上記バーチ
ャルマシン(表示手段)51に加えて、例えば、汎用の
ブラウザソフトなどにより実現されるブラウザ(表示手
段)52を備えており、ブラウザ52は、インターネッ
ト3に接続された機器と通信し、受け取ったHTMLフ
ァイルで指定されているアプレットをアプレット記憶部
48から取得してバーチャルマシン51に実行させるこ
とができる。また、ブラウザ52は、例えば、HTTP
(hyper text transfer protocol)プロトコルで任意の
サーバ装置からHTML文書などの文書を受け取り、閲
覧することもできる。
【0082】ここで、クライアント装置5は、オペレー
タによるタッチパネルなどの操作入力部(図示しない)
を介した操作や、インターネット3を介した通信の結果
などと、公開サーバ装置4から取得して格納した表示フ
ァイルとに基づいて表示処理を行う。具体的には、プロ
グラマブル表示器14の画面データに基づいて生成され
た、複数の単位画面に対応する表示ファイルであるHT
ML/XMLファイルを公開サーバ装置4から取得し
て、これに基づき、プログラマブル表示器14で表示さ
れている画面、あるいはプログラマブル表示器14に蓄
積されているデータを表示する。
【0083】そのため、クライアント装置5のブラウザ
52およびバーチャルマシン51は、クライアント装置
5に表示する画面のHTML/XMLファイルの送信を
公開サーバ装置4の公開サーバ部45に要求する。ま
た、ブラウザ52およびバーチャルマシン51は、プロ
グラマブル表示器14のデバイスデータの参照および変
更(制御入力)、すなわちデータメモリ44の参照およ
び変更を公開サーバ装置4の公開サーバ部45に要求す
る。
【0084】つづいて、図10から図13を参照しなが
ら、プログラマブル表示器14に蓄積されている蓄積デ
ータ(ログデータ、ヒストリデータ、レシピデータ等)
をクライアント装置5に表示する機能について説明す
る。なお、以下では、ログデータを表示する場合を例と
して説明する。
【0085】まず、上記制御用通信システム1は、上記
プログラマブル表示器14にデータ蓄積部26として、
SRAM(static random access momory )およびメモ
リカード(例えば、コンパクトフラッシュ(登録商
標))が設けられている。そして上記ローカル制御シス
テム2では、制御用ホストコンピュータ16の蓄積デー
タ送信部37が所定のタイミングで、プログラマブル表
示器14のデータ蓄積部26に保存されているログデー
タをCSVファイルに変換して、公開サーバ装置4へ送
信する。つづいて、上記公開サーバ装置4では、プログ
ラマブル表示器14の画面データが保存されているフォ
ルダの下にサブフォルダを作成し、各CSVファイルを
格納する(図10)。さらに、蓄積データ表示ファイル
生成部63が、ブラウザ52からの要求に応じてデータ
蓄積部26に保存されているログデータをHTML形式
に変換して送信し、これをブラウザ52が表示する。
【0086】図10は、公開サーバ装置4においてログ
データおよびスクリプトファイルを格納する蓄積データ
記憶部62およびスクリプトファイル記憶部64のフォ
ルダ構成の例を示す説明図である。
【0087】図10では、フォルダ“¥CF−CAR
D”,“¥SRAM”がログデータを格納したフォルダ
である。これらのフォルダには、データ蓄積部26であ
るメモリカードおよびSRAMの内容がそれぞれ格納さ
れる。
【0088】ここで、上記プログラマブル表示器14で
は、ログデータをそれぞれ3つの形式を含む3つのモー
ドで蓄積する。具体的には、ロギング,トレンド,サン
プリングを含む第1のモード、アラームアクティブ,ア
ラームヒストリ,アラームログを含む第2のモード、ブ
ロック1,ブロック2,ブロック3を含む第3のモード
である。例えば、第1のモードのサンプリングでは、
「発報日付」,「発報時刻」,「メッセージ」,「確認
時刻」,「復旧時刻」の各データが、1つのログデータ
として対応付けられて蓄積される。そして、これらのロ
グデータは、上記の各形式ごとに設けられたフォルダに
それぞれ分類されて格納される(図10のフォルダ“¥
CF−CARD”)。なお、何れの形式のログデータを
蓄積して表示するかは、オペレータにより選択できる。
また、これらのサブフォルダは、後述するように、スク
リプトファイル指定部61の“ログデータ表示の設定”
のダイアログD10(図11)で、“ログデータ表示の
有無”のチェックボックスD11にチェックを入れた場
合に作成される。
【0089】また、図10では、フォルダ“¥LogP
ageJ”,“¥LogPageE”がスクリプトファ
イルを格納したフォルダである。図10の例では、スク
リプトファイルのフォルダは、例えば日本語表示や英語
表示のような環境ごとに設けられている。また、1つの
スクリプトファイルフォルダには、上記ログデータの各
形式ごとに用意されたスクリプトファイルがそれぞれ1
つずつ格納されている。さらに、スクリプトファイルの
名称は、ログデータの形式名すなわちログデータを格納
するフォルダ名に一致している。よって、スクリプトフ
ァイルをフォルダごとにまとめて切り換えることができ
る。例えば、日本語環境用と英語環境用のスクリプトフ
ァイルをそれぞれのフォルダに格納しておけば、クライ
アント装置5の日本語/英語の環境の切り換えを、フォ
ルダを切り換えることによって行うことができる。
【0090】なお、上記制御用通信システム1では、蓄
積データ表示ファイル生成部63が、CSV形式の蓄積
データをクライアント装置5用の蓄積データ表示ファイ
ルに変換する処理内容を記述したスクリプトファイルと
してASP(Active ServerPage)ファイルを使用す
る。なお、公開サーバ装置4とクライアント装置5との
間がHTTP通信でない場合には、専用のアプリケーシ
ョンにより蓄積データを表示することができる。
【0091】図11は、スクリプトファイル指定部61
が表示する入力画面(ダイアログD10)の例を示す説
明図である。この“ログデータ表示の設定”のダイアロ
グD10を用いて、公開サーバ装置4のオペレータは、
クライアント装置5のオペレータにログデータを公開す
るために、ログデータの表示の有無、ログデータを表示
する場合に表示ファイルの生成に使用するスクリプトフ
ァイル、およびログデータ(CSV形式)をオペレータ
の指示に応じて作成する際のファイル名を設定する。
【0092】具体的には、図11に示すように、ダイア
ログD10で、“ログデータ表示の有無”のチェックボ
ックスD11にチェックを入れると、表示ファイル生成
部42が生成する表示ファイルに、ログデータ表示を起
動するための起動ボタンD22(図12)が追加され
る。また、チェックボックスD11にチェックを入れる
と、“ログデータ表示ページの情報”の入力ボックスD
12(スクリプトファイルのフォルダ名)および“新規
CSVファイル作成時のファイル名”の入力ボックスD
13(新規CSVファイル作成時のファイル名)の設定
が有効になる。
【0093】そして、入力ボックスD12では、クライ
アント装置5に表示された画面上の起動ボタンD22
(図12)が押された時に蓄積データ(ログデータ)に
基づいて蓄積データ表示ファイルに生成する手順が定義
されたスクリプトファイルを格納しているフォルダを指
定する。なお、スクリプトファイルはログデータの形式
ごとにフォルダに1つずつ用意されており、かつ、クラ
イアント装置5からの蓄積データ表示ファイルの要求が
ログデータを指定して行われるため、フォルダを指定す
ることで、スクリプトファイルを特定できる。
【0094】また、入力ボックスD13では、クライア
ント装置5でボタンD36(“新規作成”)(図13)
が押された場合に、CSVファイルを新規に作成して保
存する時に使用するCSVファイル名を設定する。よっ
て、入力ボックスD13で、固定のファイル名を設定し
た場合は、新規のCSVファイルが毎回そのファイル名
で保存される。また、この入力ボックスD13では、C
SVファイルの作成時の日付/時間等に基づいて可変の
ファイル名を設定することもできる。例えば、図11の
入力ボックスD13では、%Yを年度、%Mを月、%D
を日、%hを時間、%mを分、%sを秒として、新規作
成したCSVファイルを、公開サーバ装置4の保存時点
での日付/時間をファイル名として保存する設定を示し
ている。
【0095】ここで、上記ダイアログD10による設定
内容の処理について説明する。ダイアログD10で設定
された内容は、スクリプトファイル指定部61によって
表示ファイル生成部42に入力される。
【0096】まず、チェックボックスD11がチェック
されている場合、表示ファイル生成部42は、プログラ
マブル表示器14用の画面データに基づいてクライアン
ト装置5用の表示ファイルを生成する際に、その画面の
表示内容に関連するログデータ等を公開サーバ装置4か
ら読み出して表示するための機能を表示ファイルに追加
する。例えば、“default.htm ”(図9)に起動ボタン
D22(図12)を表示するタグ(文字列P2のINP
UTタグ)(コード)を追加する。この起動ボタンD2
2のタグには、入力ボックスD12で設定されたスクリ
プトフォルダが特定できるようにパラメータが設定され
ている。
【0097】なお、表示ファイル生成部42には、スク
リプトファイル指定部61の設定に基づいて“default.
htm ”を生成するためのテンプレートがあらかじめ格納
されている。そして、このテンプレートでは、上記起動
ボタンD22を表示する行がコメントにされており、表
示ファイル生成部42は、チェックボックスD11がチ
ェックされた場合に、この行に付されていたコメントの
指定を外すことによって、起動ボタンD22の表示を有
効にする(図9)。
【0098】図12は、表示ファイル生成部42で起動
ボタンD22を有効にして生成した表示ファイルである
“default.htm ”(図9)をブラウザ52で表示したク
ライアント装置5の表示画面D20である。
【0099】上記表示画面D20には、プログラマブル
表示器14に現在表示されている画面と同じ画面を表示
する領域D21と、上記起動ボタンD22が表示されて
いる。領域D21の画面は、上述のように、クライアン
ト装置5用に生成された表示ファイルに基づき、バーチ
ャルマシン51がJAVA(登録商標)アプレットによ
って表示する。ここで、クライアント装置5のオペレー
タが起動ボタンD22を押すと、ブラウザ52が領域D
21の画面に関連するログデータ表示を行う蓄積データ
表示ファイルを蓄積データ表示ファイル生成部63から
取得して表示する。
【0100】具体的な処理は、以下の通りである。図9
に示すように、起動ボタンD22には、ログデータ表示
の初期画面を表示するための“\LogPageJ\Alarm.html”
(図10には図示せず)が指定されている。よって、ク
ライアント装置5において起動ボタンD22が押される
と、クライアント装置5は起動ボタンD22に設定され
ている内容を公開サーバ装置4に送信する。そして、蓄
積データ表示ファイル生成部63がスクリプトファイル
記憶部64から、各スクリプトファイル(ASPファイ
ル)を呼び出すための初期画面用の上記HTMLファイ
ルを呼び出して処理し、表示ファイルをブラウザ52へ
送信して、新しいウィンドウで表示する。この例では、
フォルダ“\LogPageJ ”が指定されているため、日本語
環境のログデータ表示ページD30(図13)が表示さ
れる。
【0101】つづいて、図13に示す、上記起動ボタン
D22に設定された内容に従って表示されたログデータ
表示ページD30には、ログデータを表示する領域D3
1、ログデータを呼び出す手段である切換ボタンD33
…およびファイルリストD34が表示される。
【0102】上記ファイルリストD34には、この画面
から呼び出し可能なログデータのCSVファイルが一覧
表示されている。ここで、ファイルリストD34でCS
Vファイルを選択して、“表示”のボタンD35を押す
と、蓄積データ記憶部62に格納されているCSVファ
イルが蓄積データ表示ファイルに変換されて、領域D3
1に表示される。また、切換ボタンD33でログデータ
を切り換えて、“新規作成”のボタンD36を押すと、
現在のプログラマブル表示器14内部のデータを公開サ
ーバ装置4経由で要求し、プログラマブル表示器14で
取得されたデータを蓄積データ記憶部62にCSVファ
イルとして保存後、蓄積データ表示ファイル生成部63
で蓄積データ表示ファイルに変換して、ブラウザ52に
より領域D31に表示する。なお、上述のように、この
時の新規作成したCSVファイルは、スクリプトファイ
ル指定部61によって上記ダイアログD10の入力ボッ
クスD13で指定したファイル名となる。
【0103】また、切換ボタンD33…でログデータの
種類を指定すると、表示可能なCSVファイルがファイ
ルリストD34に一覧表示される。そして、ファイルリ
ストD34中でCSVファイルを選択して“表示”(ボ
タンD35)を押すと、領域D31に内容表示される。
また、切換ボタンD33…でログデータの種類を指定
し、“新規作成”(ボタンD36)を押すと、上述のよ
うに新規作成したCSVファイルが、領域D31に内容
表示される。なお、新規作成されたCSVファイルは、
ファイルリストD34に追加され、次回以降選択可能に
なる。
【0104】図13の例では、上記の操作の結果、領域
D31には、データ蓄積部26であるSRAMに格納さ
れているサンプリングに関するログデータが表示されて
いる。ここで、上述した起動ボタンD22におけるログ
データ表示の初期画面を表示するHTMLファイルのフ
ォルダ指定に基づいて、この初期画面から要求されるロ
グファイルは、すべて当該フォルダのスクリプトファイ
ルによって処理される。よって、日本語環境の初期画面
から呼び出された場合、領域D31も日本語表示となる
(図13)。なお、初期画面の表示時に、デフォルトの
ログデータを表示してもよい。
【0105】さらに、領域D31には、“ダウンロー
ド”のボタンD32が表示されている。このボタンD3
2を押すと、現在表示しているログデータのCSVファ
イルをクライアント装置5にダウンロードする。このよ
うに、CSVファイルをクライアント装置5にダウンロ
ードして保存することにより、ログデータを容易に編集
できる。
【0106】上述のように、上記制御用通信システム1
は、プログラマブル表示器14で取得されたログデータ
をデータ蓄積部26に蓄積し、これを蓄積データ送信部
37がCSVファイルに変換して、公開サーバ装置4の
蓄積データ記憶部62に格納し、これを蓄積データ表示
ファイル生成部63が変換したHTMLファイルを、ク
ライアント装置5に送信して表示する。
【0107】なお、ローカル制御システム2(蓄積デー
タ送信部37)から公開サーバ装置4(蓄積データ記憶
部62)への蓄積データの送信は、定期的あるいはクラ
イアント装置5からの指示により行われる。
【0108】これにより、プログラマブル表示器14の
内部、すなわちデータ蓄積部26にリアルタイムに保存
されているログ/ヒストリデータ等を、インターネット
3を介してクライアント5で表示させることができる。
【0109】また、プログラマブル表示器14の表示画
面とは異なる表示画面で表示できる。すなわち、クライ
アント装置5に独自の画面を表示する表示ファイルを生
成するため、例えば、表示可能領域が小さいプログラマ
ブル表示器14では1画面に入らない件数のデータを、
クライアント装置5において1画面で表示することが可
能となる。
【0110】なお、図13では、蓄積データをHTML
のタグを用いてテーブル形式で表示した例を示したが、
蓄積データ表示ファイルの形式はHTMLおよびそのタ
グに限定されず、適宜選択可能である。例えば、蓄積デ
ータ表示ファイル生成部63において、データを折れ線
等にグラフ化してもよい。
【0111】また、ログデータ表示を呼び出すための手
段としては、起動ボタンD22に限定されず、割り当て
られたキー操作や、コマンド入力であってもよい。
【0112】また、図12に示したように、起動ボタン
D22を領域21に設けたが、領域21に表示されてい
る画面の部品図形(例えば、温度計)への操作から、そ
の部品図形に関連するログデータを表示してもよい。す
なわち、プログラマブル表示器14では、画面の部品図
形への操作から、その部品図形に関連するログデータを
表示することができる。よって、プログラマブル表示器
14用の画面データをそのまま変換した表示ファイルに
基づいてクライアント装置5で画面を表示すると、プロ
グラマブル表示器14と同様にログデータが表示でき
る。しかし、一般にプログラマブル表示器14は表示面
積が狭いため、表示できるデータ数が少ない。そこで、
表示面積が広いクライアント装置5用の表示ファイルで
は、画面の部品図形からログデータを表示する操作か
ら、プログラマブル表示器14よりもデータ数およびデ
ータの種類を増やしたログデータ画面を表示するよう
に、部品図形に対応するタグの処理を設定してもよい。
【0113】また、上記では、領域D21にプログラマ
ブル表示器14において現在表示されている画面と同じ
画面を表示する場合について説明した。しかし、これに
限定されず、領域D21には、公開サーバ装置4におい
てクライアント装置5で表示可能な形式に生成した画像
を表示できる。
【0114】ここで、表示ファイルを表示するためのク
ライアント装置5の仕様、すなわち、クライアント装置
5のハードウェアや、ブラウザ52およびバーチャルマ
シン51を実現するソフトウェアは様々である。例え
ば、クライアント装置5にもパソコンや携帯型の情報端
末(PDA(personal digital assistant)や携帯電話
等)などがあり、使用されるブラウザにもINTERNET EXP
LORER (登録商標)やNETSCAPE NAVIGATOR(登録商標)
等があり、さらに、それぞれに異なるバージョンがあ
る。ハードウェアが異なれば面積や色数等の表示性能が
異なり、ソフトウェアが異なればHTMLやXML等へ
の対応が異なる。そのため、クライアント装置5におい
て適切な表示を行うためには、表示ファイル生成部42
は、上記のようなクライアント装置5の仕様に対応した
表示ファイルを生成し、クライアント装置5に送信する
必要がある。
【0115】そこで、上記制御用通信システム1では、
上記表示ファイル生成部42は、プログラマブル表示器
14用の画面データ(第1画面データ)に基づいて、ア
クセスが予想されるクライアント装置5のハードウェア
およびソフトウェアの仕様に対応した専用の表示ファイ
ル(第2画面データ)を生成する図示しないジェネレー
タ(画面データ変換手段)を、クライアント装置5の仕
様ごと(例えば、ブラウザの種別ごと)に備えていても
よい。また、表示ファイル生成部42にジェネレータを
1つ設け、スイッチ等により切り替えて、クライアント
装置5の各仕様に対応した表示ファイルを生成してもよ
い。
【0116】上記の各ジェネレータは、ローカル制御シ
ステム側通信処理部41がローカル制御システム2から
画面データを受け取ると、自動的にHTML/XMLフ
ァイルを生成し、表示ファイル記憶部43(HTMLフ
ァイル記憶部46,XMLファイル記憶部47)に設定
されている所定のフォルダにそれぞれ格納してもよい。
あるいは、公開サーバ装置4のオペレータが、表示ファ
イル生成部42にて、表示するクライアント装置5の仕
様(例えば、ブラウザソフトの種別)を選択することに
より、そのクライアント装置5用のHTML/XMLフ
ァイルを生成し、指定したフォルダに格納してもよい。
【0117】なお、アプレットは、アクセスが予想され
るクライアント装置5の仕様ごとにあらかじめ作成さ
れ、アプレット記憶部48に設定されている上記フォル
ダにそれぞれ格納されてもよい。また、アプレットは、
表示ファイル生成部42で生成してもよいし、その他の
場所、例えばローカル制御システム2において生成して
もよい。また、HTML/XMLファイルおよびアプレ
ットの各ファイルの格納位置は適宜設定できる。
【0118】ここで、HTML/XMLファイルは、上
記のようにあらかじめ生成・格納しておいてもよいが、
クライアント装置5から要求を受けた時点で、ブラウザ
判定部49(後述)にて判別されたクライアント装置5
の仕様に応じて、生成してもよい。また、一部のHTM
L/XMLファイルをあらかじめ用意しておき、それ以
外は要求された時点で生成してもよい。
【0119】また、携帯電話等の携帯型の端末のよう
に、プログラマブル表示器14と同等な表示能力を備え
ていないクライアント装置5もある。この場合、HTM
Lファイルのみによって、テキストのみを表示したり、
その時点での静止画像を表示することができる。
【0120】そして、上記公開サーバ部45は、ブラウ
ザ判定部49を備えている。上記公開サーバ部45は、
クライアント装置5から要求があると、ブラウザ判定部
49によって、クライアント装置5の仕様を判定する。
具体的には、ブラウザ判定部49は、例えば、クライア
ント装置5からのリクエストのヘッダ部に記載されてい
るブラウザ名を検出する。そして、ブラウザごとにあら
かじめ生成されている表示ファイルを格納しているフォ
ルダから、検出されたブラウザに対応したフォルダを選
択する。
【0121】また、上記公開サーバ部45は、URI
(universal resource identifier )などに基づいて、
クライアント装置5が要求している表示ファイルを判別
する。これらの結果に基づいて、公開サーバ部45は、
要求された表示ファイル、すなわちHTMLファイル、
XMLファイル、アプレットであって、要求したクライ
アント装置5に対応して生成したファイルを表示ファイ
ル記憶部43から読み出し、CGI(common gateway i
nterface)やBGI(binary gateway interface)など
によってクライアント装置5へ該当する送出する。
【0122】つづいて、図16に示したフローチャート
を参照しながら、上記制御用通信システム1の動作を説
明する。
【0123】ステップS11では、ローカル制御システ
ム2のユーザが、制御用ホストコンピュータ16の作画
処理部34(図2)を操作し、ターゲットシステム11
の実情やプログラマブル表示器14のオペレータの習熟
度、あるいは、使用者の好みに合わせて、画面データを
作成あるいは修正する。作成された画面データは、例え
ば、シミュレーションや接続試験などによって、正常に
動くことが確認された後、ステップS12において、プ
ログラマブル表示器14に配信され、ステップS13に
おいて、プログラマブル表示器14が画面データに応じ
た表示を開始する。
【0124】つぎに、画面データが更新されると、制御
用ホストコンピュータ16(公開サーバ側通信処理部3
6)は、ステップS14において、公開サーバ装置4に
アクセスする。ステップS15において、公開サーバ装
置4(ローカル制御システム側通信処理部41)は、例
えば、あらかじめ格納されたアカウントおよびパスワー
ドの組み合わせと、受け取った組み合わせとを比較する
などして、ローカル制御システム2、または、そのユー
ザを認証する。この認証に成功すると、ステップS16
において、ローカル制御システム2から公開サーバ装置
4へ画面データが送信される。
【0125】つぎに、ステップS17において、公開サ
ーバ装置4がローカル制御システム2から画面データを
受け取ると、表示ファイル生成部42は、画面データに
基づいて表示ファイルであるHTMLファイル、あるい
はHTMLファイルおよびXMLファイルを生成し、表
示ファイル記憶部43のHTMLファイル記憶部46お
よびXMLファイル記憶部47に格納する。
【0126】つぎに、ステップS18において、インタ
ーネット3を介して、クライアント装置5のオペレータ
が、公開サーバ装置4にアクセスして、あるローカル制
御システム2のプログラマブル表示器14の画面を表示
するように指示すると、ステップS19において、公開
サーバ部45は、クライアント装置5から受け取った識
別番号およびパスワード等があらかじめ定められたもの
であるか否かを確認するなどして、上記画面による表示
および制御が、当該オペレータあるいはクライアント装
置5に許可されているか否かを認証し、許可されていな
いオペレータあるいはクライアント装置からのアクセス
を拒否する。
【0127】つぎに、許可された正規なオペレータある
いはクライアント装置5からのアクセスであることが確
認されると、ステップS20において、ブラウザ判定部
49がリクエストを発信したクライアント装置5のブラ
ウザを判別する。そして、ステップS21において、公
開サーバ部45は、上記ステップS17にて生成され、
表示ファイル記憶部43に格納されている表示ファイル
のうち、クライアント装置5が要求したHTMLファイ
ル、XMLファイル、アプレットを、ブラウザ判定部4
9が判別したブラウザに対応したフォルダから適宜読み
出し、インターネット3を介してクライアント装置5へ
送信する。
【0128】つぎに、ステップS22において、クライ
アント装置5のブラウザ52は、受け取ったHTMLフ
ァイルから、APPLET要素(“<APPLET>”から“ </APPLE
T>”の部分)を抽出し、バーチャルマシン51に実行さ
せる。これにより、バーチャルマシン51は、アプレッ
トにHTMLファイル中で直接与えられたパラメータ、
またはXMLファイルによって与えられたパラメータに
基づき、公開サーバ部45と通信して、プログラマブル
表示器14と同様の表示および制御を行う。
【0129】具体的には、バーチャルマシン51では、
アプレット中の各表示タグに応じたインスタンスの描画
メソッドが、所定の時間間隔で実行される。この結果、
バーチャルマシン51は、デバイスアドレスAの内容を
公開サーバ装置4へ問い合わせる。
【0130】これに対して、公開サーバ装置4の公開サ
ーバ部45は、ブラウザ52から、あるローカル制御シ
ステム2のプログラマブル表示器14の画面表示の要求
を受けると、データメモリ44の記憶領域のうち、要求
されたローカル制御システム2に対応する記憶領域か
ら、デバイスアドレスAに基づいて、デバイスデータ
(デバイスアドレスAの内容)を読み出して、クライア
ント装置5に送信する。上記描画メソッドは、要求した
デバイスデータがインターネット3を介してクライアン
ト装置5に伝えられると、当該デバイスデータに応じ
て、クライアント装置5の表示画面のうち、パラメータ
で設定された表示領域(X・Y)の表示を更新する。
【0131】ここで、アプレット中の各インスタンス
は、デバイスアドレスAの内容が同じ場合、画面データ
のタグと同じ描画を行うようにあらかじめ作成されてい
る。一方、HTML/XMLファイルにおいて、上記ア
プレットに与えられるパラメータは、画面データ中の対
応するタグと、同じデバイスアドレスAを参照するよう
に、画面データに基づいて生成される。これにより、バ
ーチャルマシン51において、HTML/XMLファイ
ルが指定するパラメータに従って、アプレットが実行さ
れると、クライアント装置5の表示画面には、プログラ
マブル表示器14と同様、デバイスの状態を示す部品図
形J1(J2)が表示される(図3,図7)。
【0132】また、バーチャルマシン51は、表示ファ
イルの実行中、例えば、マウス操作などの入力操作が行
われると、HTML/XMLファイル中の入力タグに対
応するインスタンスのうち、入力操作に応じたインスタ
ンスの入力メソッドを実行する。これにより、バーチャ
ルマシン51は、入力結果に応じたデータを、特定のデ
バイスアドレスAへ書き込むように、公開サーバ部45
へ要求する。そして、公開サーバ部45は、クライアン
ト装置5から書き込み要求を受けると、データメモリ4
4の記憶領域のうち、要求されたデバイスアドレスAの
領域の内容を書き換える。この結果、クライアント装置
5の表示画面には、書き込み後、上記描画メソッドが実
行された時点で、プログラマブル表示器14と同様に、
操作結果が反映される。
【0133】以上のように、上記制御用通信システム1
では、ローカル制御システム2は、プログラマブル表示
器14がデバイスの内容を取得して表示する際の動作を
特定する画面データ(第1画面データ)を公開サーバ装
置4へ送信する。そして、公開サーバ装置4の表示ファ
イル生成部42は、この画面データをクライアント装置
5で表示可能なHTMLファイルおよびXMLファイル
(第2画面データ)に変換した後、HTMLファイル記
憶部46,XMLファイル記憶部47にそれぞれ格納す
る。クライアント装置5(ブラウザ52および/あるい
はバーチャルマシン51)は、公開サーバ装置4から取
得したHTML/XMLファイルに従って表示を行う。
また、プログラマブル表示器14のデータ(蓄積デー
タ)はデータ蓄積部26に蓄積され、所定のタイミング
で蓄積データ記憶部62へ送信される。そして、クライ
アント装置5が表示している上記HTML/XMLファ
イルに基づく画面を介して、クライアント装置5のオペ
レータが上記蓄積データの表示を要求すると、蓄積デー
タ表示ファイル生成部63が蓄積データ記憶部62中の
上記蓄積データをHTMLファイルに変換してブラウザ
52へ送信する。
【0134】上記制御用通信システム1によれば、プロ
グラマブル表示器14の画面を示す画面データ(第1画
面データ)を、表示ファイル(第2画面データ)に形式
を変換してインターネット3に接続されたクライアント
装置5に配信することができる。さらに、プログラマブ
ル表示器14に蓄積されたデータを、蓄積データ表示フ
ァイルに形式を変換してインターネット3に接続された
クライアント装置5に配信することができる。
【0135】また、上記制御用通信システム1によれ
ば、蓄積データの表示画面を読み出すための蓄積データ
表示指示部(例えば、アイコンやコマンド入力部)を、
プログラマブル表示器14と同じ画面を表示するための
表示ファイルに設定する。これにより、蓄積データであ
るログデータ等を、関連する画面から呼び出して容易に
参照できる。
【0136】また、ローカル制御システム2と公開サー
バ装置4とは、プログラマブル表示器14で現在表示さ
れている単位画面を示す表示ページ情報を含めて、画面
表示に必要なすべてのデバイスデータがデータメモリ4
4に格納され、同期が取られている。よって、クライア
ント装置5は、ローカル制御システム2と直接通信せず
に、データメモリ44を介してローカル制御システム2
の状態を取得して、画面に表示できる。すなわち、プロ
グラマブル表示器14に表示されている画面とは別の画
面をクライアント装置5で表示することが可能となる。
例えば、PLC12のデータをモニタしているプログラ
マブル表示器14の画面とは別に、PLC12のデータ
の履歴やデバイス間の比較・確認するための、現場とは
異なる監視用の画面をクライアント装置5に構築するこ
とができる。
【0137】また、上記制御用通信システム1によれ
ば、デバイスデータを送信すればよいので、ローカル制
御システム2側の設定を簡略化できる。したがって、ロ
ーカル制御システム2のユーザに負担をかけることな
く、遠隔地のクライアント装置5にて、ローカル制御シ
ステム2の状態を表示できる。特に、クライアント装置
5での画面表示のために、クライアント装置5とローカ
ル制御システム2とが直接通信することがないため、ク
ライアント装置5に対して、ローカル制御システム2の
安全性が確保できる。
【0138】なお、上記では、制御用通信システム1
(図1)を示して、公開サーバ部45により配布される
アプレットが、各単位画面に関連するタグ(処理指示
語)を示すXMLファイルに基づいて、表示/制御する
場合について説明したが、これに限るものではない。
【0139】例えば、図15に示すように、HTMLフ
ァイルに記載するPARAM要素として、画面データに
含まれる全てのタグに対応するインスタンスを生成する
とともに、当該インスタンスの各フィールドをタグの内
容に合わせて設定した文字列(コード)を記述してもよ
い。この場合、表示ファイル生成部42は、画面データ
中の全タグについて、上記タグの内容を参照し、文字列
P11aで示すように、参照結果に基づいて画面表示用
のアプレットを呼び出す文字列を生成して、HTMLフ
ァイル中に記述する。
【0140】なお、この場合、表示ファイルとしてはH
TMLファイルのみが生成されるため、図14に示すよ
うに、制御用通信システム1にはXMLファイル記憶部
47(図1)は不要である。よって、表示ファイル記憶
部43′には、HTMLファイルおよびアプレットが、
クライアント装置5の各仕様に対応したフォルダにそれ
ぞれ格納されることになる。
【0141】そして、アプレットの動作や呼び出し方法
にかかわらず、公開サーバ部45によって、プログラマ
ブル表示器14が画面データに基づいてデバイスの状態
に応じて表示する動作、および、操作に応じたデバイス
の状態変更を指示する際の動作をクライアント装置5へ
同様に指示できれば、図1および図14に示した制御用
通信システム1はほぼ同様の効果が得られる。
【0142】ただし、画面データ中の全タグに対応する
アプレットやHTMLファイルを一括して送信すると、
クライアント装置5が公開サーバ部45にアクセスして
から、クライアント装置5が表示/操作を開始するまで
の時間が長くなってしまう。したがって、各単位画面に
関する動作を指示するデータを分割して送信する方が好
ましい。
【0143】また、プログラマブル表示器14と同様の
問い合わせ・変更指示を公開サーバ部45に送信する動
作と、応答に応じて表示させる動作とをクライアント装
置5に行わせる表示ファイル(HTML/XMLファイ
ルおよびアプレット)を配信する場合を例にして説明し
たが、これに限るものではない。
【0144】例えば、公開サーバ装置4またはローカル
制御システム2が、画面データおよびデバイスデータに
基づいて、プログラマブル表示器14の画面表示と同一
内容で、クライアント装置5が表示可能な形式(ビット
マップ形式やJPEG形式など)の画像ファイルを生成
し、クライアント装置5へ送信してもよい。この場合、
クライアント装置5からデバイスの状態を制御できない
ものの、プログラマブル表示器14と同等の表示機能を
備えないクライアント装置5でもプログラマブル表示器
14の画面を表示できる。
【0145】また、上記制御用通信システム1では、表
示ファイル生成部42が公開サーバ装置4に設けられ、
画面データから表示ファイルを生成して配信する。した
がって、特に、クライアント装置5用の画面を設計しな
い限り、プログラマブル表示器14の画面とクライアン
ト装置5の画面とを共通に保つことが可能となり、それ
ぞれを別個に作成する場合に比べて、維持管理の手間を
削減できる。
【0146】しかし、これに限定されず、表示ファイル
の生成機能(表示ファイル生成部42)は、ローカル制
御システム2の制御用ホストコンピュータ16に設けて
もよいし、クライアント装置5に設けてもよい。同様
に、蓄積データの表示ファイルの生成機能(蓄積データ
表示ファイル生成部63)は、ローカル制御システム2
の制御用ホストコンピュータ16に設けてもよいし、ク
ライアント装置5に設けてもよい。
【0147】また、プログラマブル表示器14で表示す
る画面(単位画面)が複数ある場合、クライアント装置
5では、画面データに基づいてプログラマブル表示器1
4に現在表示されている単位画面と同じ単位画面を、表
示ファイル記憶部43から取得したHTML/XMLフ
ァイルに基づいて表示してもよいし(一致表示モー
ド)、クライアント装置5でのオペレータによる選択に
より、プログラマブル表示器14の画面データに含まれ
る単位画面の何れかに対応する単位画面を、表示ファイ
ル記憶部43から取得したHTML/XMLファイルに
基づいて、プログラマブル表示器14に現在表示されて
いる単位画面とは無関係に、表示してもよい(不一致表
示モード)。そして、クライアント装置5にプログラマ
ブル表示器14において現在表示されている単位画面と
同じ単位画面を表示する一致表示モードと、別の単位画
面を表示可能な不一致表示モードと、クライアント装置
5のオペレータの指示に基づいて切り換え可能であって
もよい。
【0148】また、プログラマブル表示器14の画面
は、好みや習熟度などにも左右されるため、最適な画面
を1つに決めることができず、比較的頻繁に変更される
ことが多い。この点、上述したように、上記制御用通信
システム1では、ローカル制御システム2(制御用ホス
トコンピュータ16)のユーザが、画面データをタグの
組み合わせで生成できるので、これらの要求に柔軟に対
応でき、最適な状態を保ち続けることができる。また、
制御用ホストコンピュータ16で一括して管理できるた
め、多くの場所で並行して管理する場合に比べて、画面
データを容易に管理できる。
【0149】最後に、上記の各部材21〜26、31〜
37、41〜49、51〜55、および61〜64は、
CPUなどの演算手段が、ROMやRAMなどの記憶手
段に格納されたプログラムを実行し、タッチパネルや液
晶表示装置などの入出力手段、あるいは、インタフェー
ス回路などの通信回路を制御することによって実現され
る機能ブロックである。
【0150】したがって、これらの手段を有するコンピ
ュータが、上記プログラムを記録した記録媒体(例え
ば、CD−ROMなど)を読み取り、当該プログラムを
実行するだけで、上記制御用通信システム1のプログラ
マブル表示器14、制御用ホストコンピュータ16、公
開サーバ装置4およびクライアント装置5を実現でき
る。特に、クライアント装置5のバーチャルマシン51
およびブラウザ52は、多くのコンピュータにあらかじ
めインストールされている汎用のブラウザソフトで実現
できるため、これらのコンピュータは、特別なプログラ
ムをインストールすることなく、クライアント装置5と
して動作できる。なお、例えば、シリアルケーブル13
やネットワーク15、インターネット3、あるいは、他
の通信路を介してプログラムをダウンロードするための
プログラムが、上記コンピュータにあらかじめインスト
ールされていれば、これらの通信路を介して、上記コン
ピュータへ上記プログラムを配付することもできる。
【0151】
【発明の効果】本発明の制御用通信システムは、以上の
ように、プログラマブル表示器にネットワークを介して
端末装置が接続されている制御用通信システムにおい
て、上記プログラマブル表示器は、データを蓄積するデ
ータ蓄積手段を具備し、上記端末装置は、上記プログラ
マブル表示器で表示されている画面と同一の画面を表示
するとともに、上記データ蓄積手段に蓄積されたデータ
を表示する表示手段を具備する構成である。
【0152】それゆえ、プログラマブル表示器に蓄積さ
れたデータを、プログラマブル表示器にネットワークを
介して接続された端末装置において、プログラマブル表
示器で表示されている画面と同一の画面を表示しなが
ら、あるいは切り換えて表示することができる。
【0153】したがって、端末装置に、プログラマブル
表示器で表示されている画面と同一の画面からは確認で
きなかったデータを表示できるという効果を奏する。ま
た、端末装置が、プログラマブル表示器よりも大きな表
示面積を有する場合には、プログラマブル表示器での表
示より多くのデータを表示できるという効果を奏する。
ゆえに、端末装置によるネットワークを介してのプログ
ラマブル表示器の監視および制御が容易となるという効
果を奏する。
【0154】本発明の制御用通信システムは、以上のよ
うに、さらに、上記プログラマブル表示器のデータ蓄積
手段に蓄積されているデータに基づき、該データを上記
端末装置の表示手段で表示する蓄積データ表示ファイル
を生成する蓄積データ表示ファイル生成手段を具備する
構成である。
【0155】それゆえ、さらに、プログラマブル表示器
ごとに蓄積されるデータを、端末装置での表示に適した
形式に変換することができる。したがって、プログラマ
ブル表示器ごとに蓄積されているデータを、端末装置に
応じた最適な表示形態で表示できるため、端末装置によ
るネットワークを介してのプログラマブル表示器の監視
および制御が容易となるという効果を奏する。
【0156】本発明の制御用通信システムは、以上のよ
うに、さらに、上記蓄積データ表示ファイル生成手段を
具備するとともに、上記端末装置からの要求に従って、
上記蓄積データ表示ファイルを当該端末装置へ送信する
画面データ送信手段を具備するサーバ装置が、上記のプ
ログラマブル表示器および端末装置とネットワークを介
して接続されている構成である。
【0157】それゆえ、さらに、端末装置が、自装置か
らの要求のタイミングで、プログラマブル表示器に蓄積
されているデータを取得して表示できる。したがって、
蓄積データの表示画面を、端末装置からの制御、例え
ば、端末装置のオペレータの操作に基づいて、必要最小
量の通信で表示できるという効果を奏する。
【0158】また、端末装置は、蓄積データをサーバ装
置から取得することが可能となる。すなわち、端末装置
は、蓄積データをプログラマブル表示器から直接取得す
るのではなく、サーバ装置を介して間接的に取得でき
る。したがって、端末装置でプログラマブル表示器の蓄
積データを表示するたびに、プログラマブル表示器にア
クセスする必要がないという効果を奏する。ゆえに、プ
ログラマブル表示器は、端末装置の表示とは独立して運
用できるため、ネットワークのセキュリティ上安全であ
るという効果を奏する。
【0159】本発明の制御用通信システムは、以上のよ
うに、さらに、上記サーバ装置は、上記プログラマブル
表示器の画面を描画する第1画面データを、上記端末装
置の表示手段が表示可能な形式の第2画面データに変換
する画面データ変換手段を具備し、かつ、上記画面デー
タ変換手段が、上記端末装置のオペレータが上記蓄積デ
ータ表示ファイルの表示を指示入力する蓄積データ表示
指示部を上記第2画面データに設定する構成である。
【0160】それゆえ、さらに、サーバ装置は、端末装
置の画面を描画する第2画面データを生成する際に、表
示されている画面に関連する蓄積データを表示するため
の蓄積データ表示指示部を、第2画面データに設定する
ことができる。よって、端末装置は、プログラマブル表
示器用の第1画面データに基づいて作成された第2画面
データに従って画面を表示するとともに、必要に応じ
て、当該画面の内容に関連する蓄積データを、蓄積デー
タ表示指示部を介して表示できる。
【0161】したがって、端末装置のオペレータが、プ
ログラマブル表示器を監視・制御する際、プログラマブ
ル表示器の画面と同時にあるいは切り換えながら、当該
画面の内容に関連する蓄積データを容易に参照すること
が可能となるという効果を奏する。
【0162】また、本発明の制御用通信プログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、以上の
ように、上記の各手段をコンピュータに実現させて、上
記制御用通信システムを動作させる制御用通信プログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
る。
【0163】それゆえ、上記記録媒体から読み出された
制御用通信プログラムによって、上記制御用通信システ
ムをコンピュータネットワーク上に実現することができ
る。したがって、上記した制御用通信システムの効果を
奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る制御用通信システ
ムの構成の概略を示すブロック図である。
【図2】図1に示した制御用通信システムにおいて、ロ
ーカル制御システムの要部構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図1に示した制御用通信システムにおけるプロ
グラマブル表示装置の画面データと表示画面との関係を
示すものであり、スイッチがOFF状態のときを示す説
明図である。
【図4】図3に示した画面データに含まれるタグのデー
タ構造を示す説明図である。
【図5】図3に示した画面データに含まれるタグのう
ち、表示タグのデータ構造を示す説明図である。
【図6】図3に示した画面データに含まれるタグのう
ち、入力タグのデータ構造を示す説明図である。
【図7】図1に示した制御用通信システムにおけるプロ
グラマブル表示装置の画面データと表示画面との関係を
示すものであり、スイッチがON状態のときを示す説明
図である。
【図8】図1に示した制御用通信システムにおいて、公
開サーバ装置からクライアント装置へ配信されるXML
ファイルの例を示す説明図である。
【図9】図1に示した制御用通信システムにおいて、公
開サーバ装置からクライアント装置へ配信されるHTM
Lファイルの例を示す説明図である。
【図10】図1に示した制御用通信システムの公開サー
バ装置において、ログデータおよびスクリプトを格納し
たフォルダの例を示す説明図である。
【図11】図1に示した制御用通信システムの公開サー
バ装置において、“default.html”を生成する際に「ロ
グデータ表示の設定」を行うダイアログを示す説明図で
ある。
【図12】図1に示した制御用通信システムのクライア
ント装置において、“default.html”を表示した画面例
を示す説明図である。
【図13】図1に示した制御用通信システムのクライア
ント装置において、ログデータを表示した画面例を示す
説明図である。
【図14】図1に示した制御用通信システムの変形例を
示すものであり、構成の概略を示すブロック図である。
【図15】図10に示した制御用通信システムにおい
て、公開サーバ装置からクライアント装置へ配信される
HTMLファイルの例を示す説明図である。
【図16】図1および図14に示した制御用通信システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図17】従来技術を示すものであり、制御システムの
要部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 制御用通信システム 3 インターネット(ネットワーク) 4 公開サーバ装置(サーバ装置) 5 クライアント装置(端末装置) 14 プログラマブル表示器 15 ネットワーク 26 データ蓄積部(データ蓄積手段) 42 表示ファイル生成部(画面データ変換手段) 45 公開サーバ部(画面データ送信手段) 51 バーチャルマシン(表示手段) 52 ブラウザ(表示手段) 63 蓄積データ表示ファイル生成部(蓄積データ表
示ファイル生成手段) D22 ボタン(蓄積データ表示指示部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B089 GA12 GA21 GB02 GB04 HA06 JA35 KA09 LB14 5H223 CC03 CC08 DD03 DD05 DD07 EE06 EE30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プログラマブル表示器にネットワークを介
    して端末装置が接続されている制御用通信システムにお
    いて、 上記プログラマブル表示器は、データを蓄積するデータ
    蓄積手段を具備し、 上記端末装置は、上記プログラマブル表示器で表示され
    ている画面と同一の画面を表示するとともに、上記デー
    タ蓄積手段に蓄積されたデータを表示する表示手段を具
    備することを特徴とする制御用通信システム。
  2. 【請求項2】上記プログラマブル表示器のデータ蓄積手
    段に蓄積されているデータに基づき、該データを上記端
    末装置の表示手段で表示する蓄積データ表示ファイルを
    生成する蓄積データ表示ファイル生成手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の制御用通信システム。
  3. 【請求項3】上記蓄積データ表示ファイル生成手段を具
    備するとともに、上記端末装置からの要求に従って、上
    記蓄積データ表示ファイルを当該端末装置へ送信する画
    面データ送信手段を具備するサーバ装置が、上記のプロ
    グラマブル表示器および端末装置とネットワークを介し
    て接続されていることを特徴とする請求項2に記載の制
    御用通信システム。
  4. 【請求項4】上記サーバ装置は、上記プログラマブル表
    示器の画面を描画する第1画面データを、上記端末装置
    の表示手段が表示可能な形式の第2画面データに変換す
    る画面データ変換手段を具備し、 かつ、上記画面データ変換手段が、上記端末装置のオペ
    レータが上記蓄積データ表示ファイルの表示を指示入力
    する蓄積データ表示指示部を上記第2画面データに設定
    するものであることを特徴とする請求項3に記載の制御
    用通信システム。
  5. 【請求項5】請求項1から4の何れか1項に記載の制御
    用通信システムを動作させる制御用通信プログラムを記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    上記の各手段をコンピュータに実現させるための制御用
    通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004171282A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Digital Electronics Corp クライアント装置、それを備える制御システム、および、そのプログラム
KR101823406B1 (ko) * 2016-04-19 2018-01-30 (주)데바 설비의 제어이력과 수명조회가 가능한 plc시스템

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