JP2002189508A - 制御装置、および、そのプログラムが記録された記録媒体 - Google Patents

制御装置、および、そのプログラムが記録された記録媒体

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JP2002189508A
JP2002189508A JP2000387725A JP2000387725A JP2002189508A JP 2002189508 A JP2002189508 A JP 2002189508A JP 2000387725 A JP2000387725 A JP 2000387725A JP 2000387725 A JP2000387725 A JP 2000387725A JP 2002189508 A JP2002189508 A JP 2002189508A
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control
program
ladder
control program
terminal device
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JP2000387725A
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English (en)
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稔 ▲吉▼田
Minoru Yoshida
Masayuki Sakamoto
真之 坂本
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Schneider Electric Japan Holdings Ltd
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Digital Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔地から制御プログラムを表示する場合で
あっても、インストールの手間が少ない制御システムを
実現する。 【解決手段】 PLC3の公開サーバ部45は、自らの
制御プログラムに応じたXMLファイルと、クライアン
ト装置6(6a)に当該PLC3用の形式のラダー図と
して制御プログラムを表示させるアプレットとを、クラ
イアント装置6(6a)に送信する。アプレットを実行
するクライアント装置6(6a)は、上記XMLファイ
ルを参照しながら、公開サーバ部45からラダー図に表
示されるデバイス21の状態を取得すると共に、自らの
画面上に、上記制御プログラムをラダー図として表示す
る。また、クライアント装置6(6a)上でラダー図が
編集されると、編集結果が公開サーバ部45に送信さ
れ、PLC3の更新処理部47が制御プログラムメモリ
33の制御プログラムを更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、プログラ
マブル・ロジック・コントローラ(PLC)など、予め
格納される制御プログラムに基づいてデバイスを制御す
る制御装置に関し、特に、制御プログラムを表示したり
編集する端末装置における手間を削減可能な制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図16に示すように、プログ
ラマブル・ロジック・コントローラ(以下、PLCと略
称する)503は、例えば、ベルトコンベアー式の自動
組付機など、種々のターゲットシステム502のデバイ
ス521を制御する制御装置として、広く使用されてい
る。ここで、ターゲットシステム502に含まれるデバ
イス521の種類や数、並びに、PLC503が各デバ
イス521を制御する際の制御手順は、ターゲットシス
テム502毎に異なっており、しかも、制御手順は、タ
ーゲットシステム502の製造品種を変更する場合や、
デバイス521を制御する際のパラメータを変更する場
合、あるいは、制御手順に不具合が見つかった場合など
の時点で、比較的頻繁に更新される。
【0003】したがって、PLC503では、制御部5
34が、制御プログラムメモリ533から制御プログラ
ムを読み出し、当該制御プログラムが示す手順でI/O
インターフェース532などを制御することで、デバイ
ス521を制御している。
【0004】上記制御プログラムは、コンピュータの専
門知識を持たなくても簡単にプログラム作成ができるよ
うに、例えば、ラダー図を用い、ラダー記号を組み合わ
せて制御手順を記述する方法など、図記号を組み合わせ
てプログラムする方法が広く普及している。
【0005】また、上記図記号によるプログラム開発を
補助するために、例えば、ホストコンピュータなど、制
御プログラムを開発するコンピュータ上で動作するプロ
グラムエディタも普及している。これらのプログラムエ
ディタでは、エディタ画面上にユーザから指示されたラ
ダー図を図示し、ユーザの操作に応じて、ラダー図上の
ラダー記号の配置や接続関係などを編集すると共に、作
成されたラダー図を、PLC503が理解可能な命令語
(機械語)からなる制御プログラムへ変換する。これに
より、ユーザは、エディタ画面上で対話的にラダー図を
編集するだけで、制御プログラムをプログラムできる。
【0006】また、図記号によるプログラム方法として
は、ラダー図を用いた方法だけではなく、SFC(Seque
ntial Function Chart) やFBD(Function Block Diag
ram)を用いた方法が広く普及しており、これらを編集可
能なプログラムエディタも使用されている。
【0007】ここで、PLC503は、シーケンサから
発達してきた経緯があるだけではなく、ハードウェア構
成およびソフトウェア構成が、制御対象となる個々のデ
バイス521の制御に特化されている。これらの結果、
制御プログラムに互換性のないPLC503が数多く存
在しており、これらのPLC503間では、制御プログ
ラムを示すビット列が仮に同一であっても、それぞれの
制御プログラムが示す制御手順は、互いに異なってい
る。
【0008】したがって、PLC503の全機種の制御
プログラムを作成可能なプログラムエディタは存在せ
ず、ユーザは、種々のプログラムエディタのうち、自分
のPLC503の制御プログラムを表示、編集/出力可
能なプログラムエディタを、自らが使用するコンピュー
タにインストールした後、当該プログラムエディタを用
いて、制御プログラムを作成する。さらに、作成された
制御プログラムは、コンピュータから、PLC503に
送られ、PLC503の制御プログラムメモリ533に
格納さされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、PLC503の制御プログラムを編集/
表示するユーザは、自らが使用するコンピュータへ、種
々のプログラムエディタのうち、上記PLC503の制
御プログラムを出力可能なプログラムエディタをインス
トールする必要があるので、インストールに手間がかか
るという問題を生ずる。
【0010】特に、上記コンピュータがインターネット
や公衆電話回線網などの広域通信網を介してPLC50
3にアクセスする場合、例えば、PLC503を含むロ
ーカル制御システム内など、PLC503の近傍にコン
ピュータが配されている場合とは異なり、PLC503
とコンピュータとの距離に拘らずアクセスできる。した
がって、PLC503に接続可能なコンピュータの数が
多くなると共に、コンピュータに接続可能なPLC50
3の数も増大する。
【0011】この結果、制御プログラムを編集/表示す
るPLC503用のプログラムエディタが、常時、各コ
ンピュータにインストールされていることは期待でき
ず、インストールに大きな手間がかかってしまう。
【0012】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、遠隔地から制御プログラムを
更新する場合であっても、インストールの手間が少ない
制御システムを実現することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る制
御装置は、上記課題を解決するために、制御プログラム
が格納される記憶手段と、当該記憶手段に格納された制
御プログラムが示す制御手順でデバイスを制御する制御
手段とを備えた制御装置において、以下の手段を講じた
ことを特徴としている。すなわち、端末装置と通信可能
な通信手段と、図記号自体と各図記号間の接続または位
置関係とによって制御手順を提示可能な表現形式で、上
記制御プログラムの制御手順を上記端末装置に表示させ
るための表示プログラムが含まれた端末用データを、上
記通信手段を介して、上記端末装置へ送信させる公開手
段とを備えている。
【0014】なお、上記デバイスは、制御対象自体や、
制御対象に接続された制御装置であってもよいし、例え
ば、バーコードリーダなどの入力装置から手動で入力さ
れたデータが格納されたメモリなど、制御装置を含む制
御システム内のメモリであってもよい。また、上記端末
用データの形式として、上記表示プログラムや後述の編
集プログラムなどのプログラムは、端末装置に実施させ
る動作の全手順をCPUやバーチャルマシンなどの演算
手段へ指示するコードであってもよいし、所定の手順で
呼び出すことで、上記各動作の一部または全部を実行可
能な基本プログラム(例えば、オペレーティングシステ
ムやライブラリなど)が既に存在していれば、当該基本
プログラムの呼び出しを上記演算手段へ指示するコード
やポインタなどで、上記全手順の一部または全部を置き
換えてもよい。さらに、上記プログラムのうち、制御プ
ログラムに応じて変化する部分をXMLファイルなどの
データとして分離し、上記プログラムが当該データを参
照することで、上記動作を端末装置に行わせてもよい。
この場合、当該データとプログラムとを含む端末用デー
タが端末装置に送信される。
【0015】上記構成において、制御装置に設けられた
通信手段は、公開手段の指示に応じて、端末装置へ端末
用データを送信する。一方、端末装置にて、当該端末用
データに含まれた表示プログラムが実行されると、当該
端末装置は、上記制御装置の制御プログラムを、例え
ば、ラダー図など、上記端末用データで決定される表現
形式で表示する。これにより、上記制御プログラムが示
す制御手順は、図記号自体の形状や色や点滅の有無など
と、各図記号間の接続または位置関係とによって、端末
装置の使用者に提示される。
【0016】ここで、制御装置は、HMIとして使用さ
れる端末装置に比べて記憶容量や演算能力が低く、演算
能力の余裕も少ないことが多い。さらに、シーケンサか
ら発達してきた経緯があるだけではなく、ハードウェア
構成およびソフトウェア構成が、制御対象となる個々の
デバイスの制御に特化されている。これらの結果、制御
プログラムに互換性のない制御装置が数多く存在してお
り、これらの制御装置間では、制御プログラムを示すビ
ット列が仮に同一であっても、それぞれの制御プログラ
ムが示す制御手順は、互いに異なっている。また、これ
らの制御装置間では、制御プログラムを作成する際、制
御プログラムを表現する形式も異なっていることが多
く、例えば、ある制御装置では、ラダー図で制御プログ
ラムを表現していたとしても、他の制御装置では、SF
C(Sequential Function Chart) で表現することもあ
る。また、ラダー図であったとしても、表現形式の細部
が異なっていることも多い。
【0017】一方、端末装置は、HMIとして使用され
るため、制御装置に比べると、一般に、演算能力や記憶
容量が大きく設定されており、十分な応答速度を確保す
るために演算能力に余裕を持って設計されている。ま
た、多くの場合、演算能力に余裕があるだけではなく、
種々の用途に使用されることを想定しているため、例え
ば、装置間やプログラム間の通信プロトコルの共通化
や、例えば、Java(登録商標)などのバーチャルマ
シンの搭載、あるいは、データ形式自体の共通化など、
互換性を向上させるための工夫が随所になされている。
この結果、互換性がない装置同士を異機種とすると、端
末装置の機種数に比べて、制御装置の機種数の方が、圧
倒的に多くなっている。
【0018】したがって、従来のように、端末装置に制
御プログラムの表示プログラムを予めインストールして
おく場合、制御装置の機種毎に異なる表示プログラムを
インストールする必要があり、端末装置によって制御プ
ログラムが表示される可能性のある制御装置の機種数が
増えるに従って、インストールの手間が増大してしま
う。特に、通信手段が広域通信網を介して通信できる場
合など、制御装置の位置に関係なく、端末装置を任意の
位置に配置できる場合には、端末装置に接続される可能
性がある制御装置の機種数は、膨大な数になり、端末装
置として使用可能な装置の数も増加する。したがって、
これら全ての端末装置へ、制御装置の各機種用の表示プ
ログラムを全てインストールしておくことは事実上不可
能である。この結果、端末装置として利用可能な装置
と、端末装置で制御プログラムを表示可能な制御装置の
機種とが制限されてしまう。
【0019】これに対して、請求項1記載の発明の構成
では、制御装置自体が自らの制御プログラムを端末装置
で表示するための表示プログラムを含む端末用データを
端末装置に送信して、端末装置に、当該端末用データが
示す表現形式で制御プログラムを表示させる。したがっ
て、端末装置によって制御プログラムが表示される可能
性のある制御装置用の表示プログラム全てを予めインス
トールすることなく、端末装置の画面上に、制御装置の
制御プログラムを表示して、端末装置の使用者に、当該
制御装置がデバイスを制御する際の制御手順を図示でき
る。この結果、より多くの端末装置で、より多機種の制
御装置の制御プログラムを表示できるにも拘らず、イン
ストールの手間を大幅に削減できる。
【0020】なお、同じ制御結果(入力に対する出力の
関係)を得る制御プログラムは、命令語の順番のレベル
で見ると複数あることが多く、命令語の順番は、例え
ば、図記号の選択操作、配置操作や接続操作など、制御
プログラム作成時の使用者の指示、あるいは、図記号で
表現された制御プログラムを命令語に翻訳する際の手順
などによって決定される。したがって、ある表現形式で
作成(プログラミング)された制御プログラムを他の表
現形式で表示すると見にくくなる虞れがある。ところ
が、上記構成では、端末用データで端末装置での表現形
式を指定できるので、制御装置は、自らの制御プログラ
ムを作成する際の表現形式で表示するように、端末装置
へ指示でき、端末装置は、制御プログラムの作成時と同
程度の可読性で、制御プログラムを図示できる。
【0021】ここで、上記制御装置が端末用データを送
信できれば、上記端末用データは、制御装置で作成して
もよいし、例えば、制御プログラムを作成するホストコ
ンピュータなど、他の装置で作成された端末用データを
制御装置に格納しておいてもよい。ただし、他の装置で
作成した場合、例えば、当該装置で作成された制御プロ
グラムおよび端末用データが制御装置に格納された後、
他の制御プログラム編集装置などによって、制御装置の
記憶手段中の制御プログラムが書き換えられると、制御
プログラムの示す制御手順と端末用データの示す制御手
順とが一致しなくなる虞れがある。
【0022】これに対して、請求項2の発明に係る制御
装置は、請求項1記載の発明の構成において、上記記憶
手段に格納された制御プログラムに基づいて、上記端末
用データを生成する生成手段を備えていることを特徴と
している。
【0023】当該構成では、制御装置の生成手段が、現
在、記憶手段に格納されている制御プログラムに基づい
て端末用データを生成する。したがって、他の装置で端
末用データが作成される場合とは異なり、制御プログラ
ムが書き換えられても、端末用データが示す制御手順
を、制御装置の制御手段がデバイスを制御する際の手順
と一致させることができる。
【0024】さらに、請求項3の発明に係る制御装置
は、請求項1または2記載の発明の構成において、上記
公開手段は、提示された上記制御手順を上記端末装置へ
の操作に応じて編集する動作と、編集結果を上記表現形
式で提示する動作と、編集結果を制御装置に送信する動
作とを上記端末装置に行わせる編集プログラムを、上記
通信手段を介して、上記端末装置へ送信させると共に、
上記端末装置から編集結果が送信された場合、編集結果
に合わせて、上記記憶手段の制御プログラムを更新する
更新手段を備えていることを特徴としている。
【0025】当該構成において、制御装置の公開手段
は、端末装置に編集プログラムも送信しており、端末装
置が編集プログラムを実行すると、端末装置は、上記表
示プログラムによって提示されている制御手順を、使用
者からの操作に応じて編集すると共に、提示中の制御手
順を、編集結果に合わせて変更する。これにより、制御
装置の使用者は、制御装置から指示された表現形式で、
制御装置の制御プログラムを対話的に編集できる。
【0026】さらに、例えば、使用者から編集終了が指
示された時点などのタイミングで、端末装置は、制御装
置へ編集結果を伝える。なお、通知方法は、更新部分の
みを通知してもよいし、制御手順全体を通知してもよ
い。また、編集操作自体を通知してもよい。いずれの方
法であっても、編集結果が制御装置に通知されると、制
御装置の更新手段は、編集結果に応じて、記憶手段の制
御プログラムを更新する。これにより、端末装置が制御
プログラムを編集する可能性のある制御装置用の編集プ
ログラム全てを、当該端末装置に予めインストールする
ことなく、端末装置において、制御装置の制御プログラ
ムを編集できる。
【0027】また、請求項4の発明に係る制御装置は、
請求項1、2または3記載の発明の構成において、上記
表現形式は、例えば、ラダー図やSFCなどのように、
制御手順に加えて、図記号と各図記号の接続または位置
関係とによって、現在の制御状態も提示可能な形式であ
り、上記表示プログラムは、上記端末装置が上記通信手
段に問い合わせて上記制御手段によるデバイスの制御状
態を取得する動作と、取得した制御状態の変化に応じ
て、当該端末装置が提示している図記号と各図記号の接
続または位置関係とのうち、少なくとも1つを変化させ
る動作とを、上記端末装置に行わせるプログラムを含ん
でいることを特徴としている。
【0028】当該構成では、端末装置が表示プログラム
を実行して制御プログラムを図示する際、端末装置は、
デバイスの制御状態を制御装置に問い合わせ、取得した
制御状態の変化に応じて、例えば、図記号の形状や色や
点滅の有無など、図記号を変化させたり、各図記号の接
続や位置関係を変化させる。これにより、端末装置の使
用者は、端末装置の提示によって、デバイスの現在の制
御状態も把握でき、制御プログラムの動作を検証でき
る。
【0029】ところで、上記制御装置は、ハードウェア
で実現してもよいし、記録媒体に記録されたプログラム
をコンピュータに実行させて実現してもよい。具体的に
は、請求項5の発明に係る記録媒体は、端末装置に通信
可能な通信手段を有するコンピュータを制御装置として
動作させるプログラムが記録された記録媒体であって、
上記課題を解決するために、制御プログラムが格納され
る記憶手段、当該記憶手段に格納された制御プログラム
が示す制御手順でデバイスを制御する制御手段、並び
に、図記号自体と各図記号間の接続または位置関係とに
よって制御手順を提示可能な表現形式で、上記制御プロ
グラムの制御手順を上記端末装置に表示させるための表
示プログラムが含まれた端末用データを、上記通信手段
を介して、上記端末装置へ送信させる公開手段として、
上記コンピュータを動作させるプログラムが記録されて
いることを特徴としている。
【0030】当該構成の記録媒体からプログラムが読み
取られ、上記コンピュータで実行されると、当該コンピ
ュータは、請求項1記載の制御装置として動作する。し
たがって、請求項1と同様に、端末装置によって制御プ
ログラムが表示される可能性のある制御装置用の表示プ
ログラム全てを予めインストールすることなく、端末装
置の画面上に、制御装置の制御プログラムを表示して、
端末装置の使用者に、当該制御装置がデバイスを制御す
る際の制御手順を図示できる。この結果、より多くの端
末装置で、より多機種の制御装置の制御プログラムを表
示できるにも拘らず、インストールの手間を大幅に削減
できる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図15に基づいて説明すると以下の通りである。
すなわち、本実施形態に係る制御システム1は、図1に
示すように、例えば、ベルトコンベアー式の自動組付機
などのデバイス(制御対象)21…を有するターゲット
システム2を制御するシステムであって、上記各デバイ
ス21を制御するPLC(制御装置)3と、例えば、イ
ーサネット(登録商標)などからなるローカルエリアネ
ットワーク(LAN)4を介して、当該PLC3に接続
されると共に、制御システム1のHMIとして、多くの
場合、ターゲットシステム2の近傍にて、ターゲットシ
ステム2のオペレータにより操作されるプログラマブル
表示器5と、上記LAN4を介してPLC3に接続さ
れ、PLC3の制御プログラムの更新など、制御システ
ム1を管理するクライアント装置6とを備えている。さ
らに、本実施形態では、LAN4にゲートウェイ7が接
続されており、LAN4外のクライアント装置6aは、
PLC3ないしゲートウェイ7の各部材を含むローカル
制御システム11へ、インターネットや公衆電話回線網
などの広域通信網12を介してアクセスできる。
【0032】端末装置としての上記クライアント装置6
(6a)は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータな
どであり、Java(登録商標)言語のプログラムを実
行可能なバーチャルマシン61と、例えば、汎用のブラ
ウザソフトなどにより実現されるブラウザ62とを備え
ている。上記ブラウザ62は、広域通信網12に接続さ
れた機器と通信し、受け取ったアプレットをバーチャル
マシン61に実行させることができる。また、当該ブラ
ウザ62は、例えば、HTTP(Hyper Text Transfer
Protocol)などのプロトコルで任意のサーバ装置からH
TML( HyperText Markup Language)文書などの文書
を受け取り、閲覧することもできる。
【0033】一方、上記PLC3は、例えば、ラダー図
などを用いて作成された制御プログラムが示す制御手順
で、デバイス21やプログラマブル表示器5からの入力
を判断し、デバイス21を制御する装置であって、LA
N4およびデバイス21と接続するためのLANインタ
ーフェース(通信手段)31およびI/Oインターフェ
ース32と、制御プログラムを格納する制御プログラム
メモリ(記憶手段)33と、当該制御プログラムメモリ
33を参照しながら、上記両インターフェース31・3
2を制御する制御部(制御手段)34とを備えている。
これにより、プログラマブル表示器5へのオペレータの
指示やデバイス21からの入力に基づき、しかも、上記
制御手順に従って、デバイス21を制御できる。
【0034】なお、PLC3は、デバイス21をアドレ
スで識別しており、制御対象となるデバイスは、状態を
取得したり、制御(変更)できるものであれば、例え
ば、デバイス21自体であってもよいし、例えば、PL
C3やプログラマブル表示器5の記憶装置など、制御シ
ステム1に設けられた記憶装置の一領域を示していても
よい。さらに、上記デバイスは、プログラマブル表示器
5のタッチパネルやバーコードリーダ(いずれも図示せ
ず)などの入力装置から手動で入力されたデータが格納
されたメモリであってもよい。
【0035】ここで、ターゲットシステム2に含まれる
デバイス21の種類や数、並びに、PLC3が各デバイ
ス21を制御する際の制御手順は、ターゲットシステム
2毎に異なっており、しかも、制御プログラムは、ター
ゲットシステム2の製造品種を変更する場合や、制御プ
ログラムのパラメータを変更する場合、あるいは、制御
プログラムに不具合が見つかった場合などの時点で、比
較的頻繁に更新される。したがって、上記制御プログラ
ムメモリ33は、例えば、FEPROM(Flash Erasab
le and Programmable ROM )など、書き換え可能な記録
媒体で構成されており、制御プログラムは、例えば、L
AN4内のクライアント装置6などにおいて、ラダー図
などを用いて作成された後、制御プログラムメモリ33
内に格納される。
【0036】上記ラダー図は、例えば、図2に示すよう
に、接点、コイル、図形で表された機能その他の形式で
表された機能、機能ブロックとしてのラダー記号(Iα
…)と、これらに関連するラベルとからなる1または複
数のネットワーク(L1…)を、左右の母線(La・L
b)内に記述した図であって、配置されているラダー記
号の種類と、各ラダー記号の接続関係とによって、制御
手順を図示できると共に、例えば、形状や色あるいは点
滅の有無など、ラダー記号の表示形式で、デバイス21
の現在の制御状態も表示できる。
【0037】例えば、図2および図3のラダー図は、図
4にてニモニックとして記載された制御プログラムを図
示したものであって、ロードを示すラダー記号Iαが、
アンドを示すラダー記号Iβ、および、インクリメント
を示すラダー記号Iγを介して、母線Lbに接続されて
いる。また、各ラダー記号I…には、デバイスのアドレ
スまたはアドレスを示す変数(後述)が併記されてい
る。したがって、これらのラダー記号Iα〜Iγと、各
ラダー記号Iα〜Iγの接続関係とによって、命令語C
α〜Cγに対応する制御手順、すなわち、アドレスM0
000のデバイスがオン状態で、しかも、アドレスX0
000のデバイスがオン状態の場合、アドレスD000
0のデバイス(カウンタ1)をインクリメントするとい
う手順を記述できる。
【0038】また、図2のラダー図では、ロードを示す
ラダー記号IαおよびIδがオフ状態を示す形状で記述
されているのに対して、図3のラダー図では、両ラダー
記号Iα、Iδがオン状態を示す形状で記述されてい
る。したがって、図2および図3に示すラダー図から
は、制御手順だけではなく、デバイスの制御状態、すな
わち、図2の場合は、デバイスM0000がオフ状態で
あり、図3の場合は、デバイスM0000がオン状態で
あることも読み取れる。なお、図2および以下の各図で
は、例えば、命令語Cαとラダー記号Iαとのように、
互いに対応するもの同士に、互いに同じギリシャ文字を
付している。
【0039】ここで、図1に示すように、本実施形態に
係るPLC3は、PLC3と通信可能な任意のクライア
ント装置6(6a)にて、PLC3の制御プログラムを
ラダー図として表示し、編集するために、実際のデバイ
スのアドレスとアドレスを示す変数との対応関係が格納
された変数メモリ41と、クライアント装置6(6a)
に送信されるHTMLファイル、XML(eXtensible M
ark-up Language )ファイル、アプレットを、それぞれ
格納するHTMLファイル記憶部42・XMLファイル
記憶部43・アプレット記憶部44と、例えば、WWW
サーバとしての機能を持ち、クライアント装置6(6
a)からの要求に応えて、上記各記憶部42〜44にア
クセスし、HTMLファイル、XMLファイル、アプレ
ットをクライアント装置6(6a)へ送信する公開サー
バ部(公開手段)45と、制御プログラムメモリ33お
よび変数メモリ41を参照して、上記HTMLファイル
およびXMLファイルを作成するファイル生成部(生成
手段)46と、上記公開サーバ部45がクライアント装
置6(6a)から編集結果を受け取ると、当該編集結果
に応じて、制御プログラムメモリ33の制御プログラム
および変数メモリ41の対応関係を更新する更新処理部
(更新手段)47とが設けられている。
【0040】上記XMLファイル記憶部43に格納され
るXMLファイルのうち、ラダー図ファイルは、PLC
3の制御プログラムに応じて作成されるファイルであっ
て、図5に示すように、XML要素(エレメント)とし
て、クライアント装置6(6a)が描画するラダー図に
含まれる各ラダー記号に対応するラダー要素E…を含ん
でいる。各ラダー要素E…は、予め定められた順番、本
実施形態では、各ラダー記号に対応する命令語が、制御
プログラムで出現する順番で格納されており、ラダー要
素E…の要素として、ラダー記号に対応する命令語を特
定するための要素と、例えば、描画時に使用するライブ
ラリを示すLibraryNo要素など、ラダー記号と
して描画される図形を特定するための要素とを含んでい
る。
【0041】例えば、図5に示すラダー図ファイルは、
図4に示す制御プログラムに基づいて作成され、図2や
図3に示すラダー図を描画するために、クライアント装
置6(6a)に送信されるファイルであって、各ラダー
記号Iα〜Iεのそれぞれに対応するラダー要素Eα〜
Eεが、命令語Cα〜Cεの出現順に含まれている。
【0042】各ラダー要素Eには、ラダー記号に対応す
る命令語Cを特定するための要素として、オペコードを
示すOpCode要素および演算対象を示すOpera
nd要素とが含まれており、OpCode要素の内容と
して、オペコードを示すニモニックが記述されている。
また、Operand要素は、演算対象のアドレス自体
が内容となるAdress要素、または、アドレスを示
す変数が内容となるVariable要素を含むことが
できる。例えば、ラダー記号Iαは、アドレス”M00
00”で直接指定されるデバイスを演算対象としている
ので、ラダー要素EαのOperand要素は、Adr
ess要素を含み、ラダー記号Iγは、”カウンタ1”
という値を持った変数で、演算対象となるデバイスを指
定しているので、ラダー要素EαのOperand要素
は、Variable要素を含んでいる。
【0043】上記変数(例えば、カウンタ1)と、実際
のアドレス(例えば、D0000)との対応は、XML
ファイル記憶部43に格納され、クライアント装置6
(6a)に送信される変数ファイルに記述されている。
当該変数ファイルには、図6に示すように、変数に対応
するVariableName要素が含まれており、各
VariableName要素は、変数の値を内容とし
て持つと共に、VariableAddress要素の
内容として、当該変数に対応する実際のアドレスを含ん
でいる。また、VariableName要素は、id
属性を持っており、ラダー図ファイルの各Variab
le要素と、変数ファイルの各VariableNam
e要素とのうち、対応する要素は、当該id属性の属性
値が一致するように設定されている。
【0044】一方、アプレット記憶部44に格納される
アプレットは、クライアント装置6(6a)のバーチャ
ルマシン61で実行可能なプログラムであって、上記ラ
ダー図ファイルおよび変数ファイルを参照して、クライ
アント装置6(6a)の表示画面(図示せず)に、両フ
ァイルが示すラダー図を表示する動作と、クライアント
装置6(6a)での操作に応じて、両ファイルが示すラ
ダー図を編集し、編集結果をPLC3に送信する動作と
をバーチャルマシン61に行わせるためのクラスやメソ
ッドなどのプログラムが含まれている。本実施形態に係
るアプレットは、制御プログラムで使用可能な命令語の
オペコード毎に設けられたクラスと、上記変数ファイル
を参照して、各変数に対応する変数オブジェクトを生成
する変数生成メソッドと、上記ラダー図ファイルを参照
して、それぞれのOpCode要素が示すクラスのイン
スタンスとして、各ラダー要素Eに対応するラダーオブ
ジェクトを生成するラダー生成メソッドと、生成された
各ラダーオブジェクトを画面に配置する配置メソッド
と、所定の周期で、各ラダーオブジェクトへ表示更新を
指示する更新指示メソッドと、入力操作に応じて、ラダ
ーオブジェクトを編集する編集メソッドと、クライアン
ト装置6(6a)のユーザから、編集終了が指示された
場合、編集結果に基づいて、ラダー図ファイルと変数フ
ァイルを作成し、編集結果として、PLC3に送信する
送信メソッドとを含んでいる。なお、各メソッドや、各
オブジェクトのフィールドやメソッドの詳細について
は、後で動作を説明する際に併せて記載する。
【0045】一方、HTMLファイル記憶部42に格納
されたHTMLファイルは、図1に示すクライアント装
置6(6a)のブラウザ62に対して、バーチャルマシ
ン61へ実行させるアプレットと、当該アプレットが参
照するラダー図ファイルおよび変数ファイルとを指示す
るものであって、図7に示すように、上記アプレットを
クライアント装置6(6a)のバーチャルマシン61へ
実行させるための文字列P11と、例えば、"<HTML>"
や"<TITLE>" など、HTML文書として必要な文字列P
1とが含まれている。また、HTMLファイルには、例
えば、アプレットが表示するPLC3やローカル制御シ
ステム11を説明する文字や画像を表示するための文字
列、あるいは、PLC3やローカル制御システム11を
説明するハイパーテキスト文書へのリンクを示す文字列
(図示せず)など、HTMLの書式に沿った文字列P2
が含まれていてもよい。
【0046】本実施形態では、制御プログラムが複数の
部分プログラムから構成される場合、各部分プログラム
毎にラダー図ファイルを生成でき、変数ファイルやラダ
ー図ファイルを特定する情報や、PLC3全体に関連す
る情報は、上記文字列P11において、アプレットを実
行する際のパラメータとして指定される。例えば、図7
の例では、ラダー図ファイルは、PARAM要素の属性
名"SEQUENCE"の属性値(この例では、"1" )として指定
されている。
【0047】上記構成では、図8に示すステップ1(以
下では、S1のように略称する)において、制御プログ
ラムメモリ33の制御プログラムが作成(更新)される
と、S2において、ファイル生成部46は、制御プログ
ラムメモリ33の制御プログラムおよび変数メモリ41
の対応関係に基づいて、公開用のファイルとして、ラダ
ー図ファイルおよび変数ファイルを作成し、XMLファ
イル記憶部43に格納すると共に、これらのファイルを
参照するHTMLファイルを作成し、HTMLファイル
記憶部42に格納する。なお、これらの処理について
は、クライアント装置6(6a)での表示/編集動作を
説明した後で詳述する。
【0048】また、PLC3の制御部34は、S3にお
いて、制御プログラムメモリ33に格納された制御プロ
グラムに基づいて、デバイス21の制御を開始する。一
方、PLC3の公開サーバ部45は、S4において、例
えば、WEBサーバとして動作するなどして、クライア
ント装置6(6a)からのアクセスを待ち受ける。
【0049】この状態で、クライアント装置6(6a)
が公開サーバ部45にアクセスして、PLC3の制御プ
ログラムをラダー図として表示し、編集することを希望
すると(S11)、公開サーバ部45は、例えば、クラ
イアント装置6(6a)から受け取った識別番号および
パスワードが予め定められた組み合わせであるか否かを
確認するなどして、上記ラダー図の表示および編集が上
記クライアント装置6(6a)、または、そのユーザに
許可されているか否かを認証し、許可されていないクラ
イアント装置6(6a)からのアクセスを拒否する(S
12)。
【0050】許可された正規なクライアント装置6(6
a)であることを確認すると、公開サーバ部45は、S
13において、上記S2にて生成されたファイルのう
ち、クライアント装置6(6a)が要求したラダー図を
表示するためのHTMLファイルを、HTMLファイル
記憶部42から読み出し、クライアント装置6(6a)
へ送信する。さらに、クライアント装置6(6a)のブ
ラウザ62は、HTMLファイル中の各APPLET要素("<
APPLET>"から"</APPLET>" の部分)で指定されたアプレ
ットを公開サーバ部45へ要求する。公開サーバ部45
がアプレット記憶部44から当該アプレットを読み出し
て送信すると、ブラウザ62は、当該アプレットをバー
チャルマシン61へ実行させる。
【0051】ここで、上記HTMLファイルには、上述
したように、ラダー図の表示に必要なラダー図ファイル
および変数ファイルを示す情報が記述されており、上記
アプレットを実行するバーチャルマシン61は、当該情
報に基づいたラダー図ファイルおよび変数ファイルを公
開サーバ部45に要求する。一方、公開サーバ部45
は、両ファイルをXMLファイル記憶部43から読み出
して送信する。
【0052】さらに、S14において、クライアント装
置6(6a)のバーチャルマシン61は、両ファイルを
参照しながら、公開サーバ部45と通信して、図2また
は図3に示すように、クライアント装置6(6a)の画
面上に、制御プログラムが示す制御手順と現在のデバイ
スの状態とを、ラダー図として表示すると共に、当該画
面への操作に応じた制御を、操作されたデバイスへ指示
する。
【0053】具体的には、上記アプレットを実行するバ
ーチャルマシン61は、初期化工程として、変数生成メ
ソッドを実行する。これにより、上記変数ファイルに記
述された各VariableName要素に応じた変数
オブジェクトが生成され、各変数オブジェクトのフィー
ルドのうち、変数id、変数の値およびアドレスを示す
フィールドに、id属性の属性値、VariableN
ame要素の内容およびVariableAddres
s要素の内容が設定される。
【0054】また、上記初期化工程では、ラダー生成メ
ソッドも実行される。これにより、ラダー図ファイルの
各ラダー要素について、それぞれのOpCode要素が
示すクラスのインスタンスとして、各ラダー要素Eに対
応するラダーオブジェクトが、ラダー図ファイルにおけ
るラダー要素Eの出現順に生成される。また、ラダー要
素EのOperand要素がVariable要素を含
んでおり、オペコードの制御対象となるアドレスが変数
を介して指定されている場合、上記ラダー生成メソッド
は、ラダーオブジェクトのフィールドのうち、制御対象
の変数idを示すフィールドへ、Variable要素
のid属性の属性値を設定する。また、変数の値および
アドレスを示すフィールドには、上記変数オブジェクト
のうち、変数idが同じ変数オブジェクトを参照して、
変数の値およびアドレスが設定される。例えば、図5に
示すラダー図ファイルでは、ラダー要素Eγの制御対象
が変数で指定されているので、ラダーオブジェクトOγ
の変数およびアドレスを示すフィールドには、図6に示
す変数ファイルにて、同じ変数id(0001)を有する変
数の値(カウンタ1)およびアドレス(D0000)が
設定される。一方、制御対象となるアドレスが直接指定
されている場合は、上記ラダー生成メソッドは、ラダー
オブジェクト(例えば、Oα)のアドレスを示すフィー
ルドに、Address要素の値(例えば、M0000 )を
設定する。なお、各ラダーオブジェクトのライブラリを
示すフィールドには、LibraryNo要素の値が格
納される。
【0055】さらに、上記初期化工程では、ラダー図フ
ァイルの全ラダー要素がラダーオブジェクトとして登録
された後、配置メソッドも呼び出される。これにより、
ラダー記号の配置が決定され、各ラダーオブジェクトの
うち、表示位置を示すフィールドには、決定された表示
位置が格納される。
【0056】一方、初期化工程が終了すると、所定の周
期毎に表示更新メソッドが呼び出される。当該表示更新
メソッドは、各ラダーオブジェクトのアドレスのフィー
ルドを参照するなどして、ラダー図の描画に必要なデバ
イス全てについて、公開サーバ部45へ状態を問い合わ
せる。また、公開サーバ部45は、クライアント装置6
(6a)から、デバイスの状態の問い合わせを受け取る
と、例えば、制御部34へ問い合わせるなどして、各デ
バイスの状態を取得し、クライアント装置6(6a)に
応答する。一方、表示更新メソッドは、応答に基づい
て、各ラダーオブジェクトのフィールドのうち、デバイ
スの状態を示すフィールドを更新する。さらに、各表示
更新メソッドは、各ラダーオブジェクトへ表示を指示す
る。これにより、各ラダーオブジェクトは、ラダー記号
として、ライブラリのフィールドが示すライブラリで表
示可能な図形のうち、デバイスの状態を示すフィールド
に応じた図形を、クライアント装置6(6a)の画面の
うち、表示位置のフィールドが示す位置へ描画する。ま
た、ラダー記号に併せて、変数の値を示すフィールドの
値とアドレスを示すフィールドの値とを表示する。
【0057】この結果、図2または図3に示すように、
PLC3の制御プログラムを示すラダー図がクライアン
ト装置6(6a)の表示画面に表示され、クライアント
装置6(6a)のユーザへ、配置されたラダー記号の種
類と接続関係とによって、制御プログラムの制御手順が
提示される。また、アドレスM0000のデバイスがオ
フ状態の場合は、図2に示すラダー図が表示され、オン
状態の場合は、図3に示すラダー図が表示される。これ
により、クライアント装置6(6a)は、ラダー記号の
表示状態(形状や色あるいは点滅の有無など)によっ
て、ラダー記号が制御対象とするデバイスの現状を提示
できる。さらに、アドレスに対応する変数の値として、
デバイスの名称など、デバイスを特定しやすい文字列を
設定することで、クライアント装置6(6a)は、当該
文字列と共にラダー記号を表示できる。したがって、ク
ライアント装置6(6a)のユーザは、アドレスのみを
併記する場合よりも、制御対象となるデバイスを識別し
やすくなる。
【0058】なお、上記では、アプレットを実行するク
ライアント装置6(6a)が、デバイスの状態を取得す
る際、アドレスでデバイスを指定しているが、これに限
るものではなく、変数の値で指定してもよい。この場合
は、公開サーバ部45が変数メモリ41を参照して、変
数に対応するアドレスを特定し、当該アドレスの状態を
返答する。
【0059】また、本実施形態に係るアプレットには、
オペコードに対応するクラスのメソッドとして、入力メ
ソッドも用意されている。当該入力メソッドは、クライ
アント装置6(6a)の表示画面のうち、ラダー記号が
表示されている領域に対して、例えば、ダブルクリック
操作など、予め定められた操作が入力された場合に呼び
出され、当該ラダー記号に対応するラダーオブジェクト
のうち、アドレスのフィールドが示すデバイスへの制御
指示を、公開サーバ部45に送信する。例えば、図3の
状態で、ラダー記号Iβが操作された場合、クライアン
ト装置6(6a)は、アドレスX0000のデバイスの
オンを指示するデータ列を、公開サーバ部45へ送信す
る。さらに、公開サーバ部45は、制御部34へ指示す
るなどして、当該アドレスのデバイスをオンさせる。こ
れにより、クライアント装置6(6a)は、デバイス2
1の状態を制御できる。なお、クライアント装置6(6
a)には、次の表示更新処理が行われると、図9に示す
ラダー図が表示される。
【0060】ここで、上記S14にてラダー図を表示し
ている状態から、例えば、クライアント装置6(6a)
のユーザからの指示などに応じて、編集モードへ移行す
ると、S15において、アプレットを実行するバーチャ
ルマシン61は、ラダー図への操作に応じて、制御プロ
グラムや、変数とアドレスとの対応関係を変更する。
【0061】具体的には、アプレットの編集メソッドの
1つとして設けられた追加メソッドは、ラダー図に配置
可能なラダー記号をパレット状に表示するなどして、制
御プログラムに挿入可能なオペコードを選択するよう、
ユーザに促す。さらに、例えば、ユーザがパレットから
ラダー記号を選択し、ラダー図上にドラグ&ドロップす
るなどして、挿入されるオペコードが選択されると、追
加メソッドは、オペコードに対応するクラスのインスタ
ンスとして、ラダーオブジェクトを生成し、全ラダーオ
ブジェクトのうち、挿入が指示された位置に応じた順番
に、追加されたラダーオブジェクトを配置する。さら
に、上述の配置メソッドが再度呼び出され、追加したラ
ダーオブジェクトも含めて、各ラダーオブジェクトの表
示位置を決定する。例えば、図9に示すラダー図が表示
されている状態で、ANDを示すラダー記号を選択し、
ラダー記号Iδ・Iε間に挿入するように指示すると、
挿入位置に基づいて、図10に示すように、AND命令
の挿入指示は、ロード命令Cδと移動命令Cεとの間へ
の挿入指示であると判断され、図11に示すように、ラ
ダー図上に、ANDを示すラダー記号Iζが追加され
る。
【0062】また、表示されたラダー記号の削除が指示
されると、編集メソッドのうちの削除メソッドは、指示
されたラダー記号に応じたラダーオブジェクトを削除
し、表示更新メソッドに表示を更新させる。これによ
り、例えば、図11に示すラダー記号Iβの削除が指示
されると、ラダーオブジェクトOβが削除され、図12
に示すように、ラダー図からラダー記号Iβが削除され
る。
【0063】さらに、例えば、ラダー記号に付記された
変数をダブルクリックするなどして、変数の値変更が指
示されると、編集メソッドのうちの変数編集メソッド
は、例えば、選択されたラダーオブジェクトと同じ変数
idを有する変数オブジェクトのフィールドを変更し
て、変数の値を指示に合わせて変更する。また、ラダー
記号に対応するアドレスの変更が指示されると、アドレ
ス変数メソッドは、ラダーオブジェクトのフィールド
を、指示に合わせて変更して、制御対象のアドレスを変
更する。なお、当該ラダーオブジェクトが変数に対応付
けられていれば、対応する変数オブジェクトのアドレス
のフィールドも変更する。さらに、変数が対応付けられ
ていない場合に、ラダー記号に付記された変数をダブル
クリックするなどして、変数の対応付けが指示される
と、対応付けメソッドは、例えば、変数オブジェクトの
一覧を表示したり、新規に変数を作成するかを問い合わ
せるなどして、対応付けの指示を促す。例えば、一覧中
の変数オブジェクトが選択されると、対応付けメソッド
は、当該ラダーオブジェクトの変数id、アドレス、変
数の内容のフィールドを、選択された変数オブジェクト
に応じて設定して、変数オブジェクトとラダーオブジェ
クトとを対応付ける。また、新規作成が指示されると、
変数の値やアドレスの入力を促すと共に、新たに作成し
た変数idと、入力された変数の値およびアドレスとを
有する変数オブジェクトを作成して、ラダーオブジェク
トと対応付ける。例えば、図12に示す状態において、
ラダー記号Iζに新たな変数を対応付けるように指示さ
れると、ユニークな変数id(0002)を持った変数オブジ
ェクトが作成され、当該変数オブジェクトの内容および
アドレスとして、入力された値(例えば、スイッチ1お
よびX0001)が設定される。この結果、図13に示
すように、クライアント装置6(6a)は、ラダー記号
Iζへ、当該変数の内容およびアドレスを併記できる。
【0064】図8に示すS15において、上述したよう
にラダー図が編集された後、ユーザから編集終了が指示
されると、クライアント装置6(6a)は、S16にお
いて、編集結果に基づいたラダー図ファイルおよび変数
ファイルを作成し、PLC3の公開サーバ部45へ送信
する。
【0065】具体的には、アプレットを実行するバーチ
ャルマシン61は、送信メソッドを実行する。当該送信
メソッドは、編集終了時点で生成されている各変数オブ
ジェクトへコード生成を指示して、各変数オブジェクト
に応じたVariableName要素を示す文字列、
すなわち、属性値が変数idで、内容が変数に対応する
アドレスとなるVariableAddress要素を
含み、しかも、内容が変数の値であるVariable
Name要素を生成させる。さらに、送信メソッドは、
各変数オブジェクトが生成した文字列(群)の前後に、
XMLファイルとして必要な文字列などを含む所定の文
字列を付加して、変数ファイルを生成する。これによ
り、図14に示すように、編集結果に応じた変数ファイ
ルが生成される。
【0066】また、上記送信メソッドは、編集終了時点
で生成されている各ラダーオブジェクトへコード生成を
指示して、各ラダーオブジェクトに応じたラダー要素E
を示す文字列を生成させる。さらに、送信メソッドは、
ラダー要素Eを示す各文字列を、ラダーオブジェクトの
順番で連結し、前後に、XMLファイルとして必要な文
字列などを含む所定の文字列を付加して、ラダー図ファ
イルを生成する。具体的には、上記ラダー要素Eを示す
文字列は、ラダーオブジェクトのクラスに対応する内容
のOpCode要素を含んでいる。また、ラダー要素E
が変数に対応付けられている場合は、Operand要
素において、Variable要素のid属性の属性値
が変数idとなる文字列が生成される。また、変数に対
応付けられていない場合は、Operand要素のAd
dress要素の内容がアドレスを示すように、文字列
が生成される。これにより、図15に示すように、編集
結果に応じたラダー図ファイルが生成される。
【0067】さらに、上記送信メソッドは、変数ファイ
ルおよびラダー図ファイルをPLC3の公開サーバ部4
5に送信する。一方、公開サーバ部45が両ファイルを
受け取ると、PLC3の更新処理部47は、図8に示す
S17において、変数ファイルに基づいて、変数メモリ
41の対応表を更新すると共に、ラダー図ファイルに基
づいて、制御プログラムメモリ33の制御プログラムを
更新する。
【0068】具体的には、上記S14にてクライアント
装置6(6a)が変数ファイルを受け取り、変数オブジ
ェクトを作成した場合と同様に、更新処理部47は、変
数ファイルから、変数idと変数の値とアドレスとの組
み合わせを抽出し、例えば、表形式のように、それぞれ
を対応付けて、変数メモリ41に格納する。
【0069】また、上記S14にて、クライアント装置
6(6a)がラダー図ファイルを受け取ってラダーオブ
ジェクトを生成した場合と同様に、制御対象となるアド
レスを決定すると共に、ラダー要素EのOpCode要
素の内容から、オペコードを示すニモニックを抽出す
る。さらに、更新処理部47は、ニモニックに対応する
オペコード(ビット列表現)と、制御対象となるアドレ
ス(ビット列表現)との組み合わせからなる命令語を生
成し、ラダー要素Eが出現した順番で組み合わせ、制御
プログラムメモリ33に格納する。これにより、ラダー
図ファイルが示す制御プログラム(ビット列表現)が生
成され、制御プログラムメモリ33に格納される。な
お、上記更新処理部47が制御プログラムを更新するタ
イミングは、例えば、一度、PLC3の制御部34によ
る制御動作を停止させた後、変更してもよい。また、P
LC3の制御部34は、所定の時間間隔(スキャンタイ
ム)毎に制御プログラムの実行を繰り返しているので、
制御プログラムの終了後、再び制御プログラムの実行が
開始されるまでに更新してもよい。この場合は、制御シ
ステム1を停止させることなく、制御プログラムを更新
できる。
【0070】また、更新処理部47は、上記S16の
後、再び実行されるS2において、ファイル生成部46
へ指示するなどして、上記S17にて公開サーバ部45
が受信した変数ファイルおよびラダー図ファイルをXM
Lファイル記憶部43に格納すると共に、必要に応じ
て、HTMLファイル記憶部42のHTMLファイルを
変更する。
【0071】なお、最初に制御プログラムが格納された
場合のように、変数ファイルやラダー図ファイルが存在
しない場合、ファイル生成部46は、変数メモリ41に
変数の値とアドレスとの対応関係が格納されていれば、
当該対応関係に応じた変数ファイルを作成すると共に、
制御プログラムメモリ33の制御プログラムに基づい
て、ラダー図ファイルを作成する。
【0072】具体的には、ファイル生成部46は、制御
プログラムの各命令語をオペコード(ビット列表現)お
よびアドレス(ビット列表現)に分割し、それぞれを文
字列表記のニモニックおよびアドレスに変換する。さら
に、各ニモニックに応じた個数のOperand要素
と、当該ニモニックを内容とするOpCode要素と、
予め定められた内容(例えば、101 )のLibrary
No要素とを含むラダー要素を作成する。また、ファイ
ル生成部46は、変数メモリ41に、アドレスに対応す
る変数(内容およびid)が格納されている場合、当該
変数に応じたid属性と内容とを持ったVariabl
e要素をOperand要素が含むように、これとは逆
に、変数が対応していない場合は、アドレスを内容とす
るAddress要素を含むように、ラダー要素を調整
する。さらに、各ラダー要素を示す文字列を命令語が出
現する順番で連結すると共に、これらの文字列群の前後
に、例えば、XMLファイルとして必要な文字列などを
含む所定の文字列を付加して、ラダー図ファイルを生成
する。なお、変数メモリ41がidを記憶していなくて
も、変数ファイルのVariableName要素と、
ラダー図ファイルのうち、当該要素に対応するVari
able要素とのみが、同じid属性の値を持つよう
に、ファイル生成部46が、各id属性の値を自動生成
してもよい。なお、ファイル生成部46は、例えば、予
め用意されたテンプレートのうち、変数ファイルやラダ
ー図ファイルの参照を示す箇所を変更するなどして、こ
れらのファイルを参照するためのHTMLファイルを作
成し、HTMLファイル記憶部42に格納する。
【0073】上記構成によれば、PLC3は、クライア
ント装置6(6a)へアプレットおよびXMLファイル
を送信して、PLC3の制御プログラムを示すラダー図
を、クライアント装置6(6a)に表示させることがで
きる。この結果、制御プログラムを表示したり編集する
ために、PLC3にアクセス可能なクライアント装置6
(6a)であれば、LAN4に接続されているクライア
ント装置6であるか、インターネットなどの広域通信網
12を介して接続されるクライアント装置6aであるか
に拘らず、当該制御プログラムを示すラダー図を表示で
きる。
【0074】ここで、PLC3は、クライアント装置6
(6a)に比べて演算能力や適用範囲が制限されている
ため互換性が要求されない点や、シーケンサから発達し
てきた経緯もあって、クライアント装置6(6a)に比
べて、機種が多く、しかも、制御プログラムの命令語
(ビット列表現)や通信プロトコル、制御プログラムを
示すラダー図の表記方法は、PLC3の機種毎に異なっ
ている場合がある。したがって、クライアント装置6
(6a)において、各機種用の表記方法で、PLC3の
制御プログラムをラダー図として表記しようとすると、
各機種用の手順でラダー図を表示する必要がある。ま
た、ラダー図は、ラダー記号の表示状態によって、デバ
イスの状態も表示できるが、上述したように、命令語が
異なっており、デバイスの状態を取得する際の通信プロ
トコルも機種毎に異なっているため、クライアント装置
6(6a)は、各機種用の手順で、デバイスの状態を取
得する必要がある。したがって、この手順をクライアン
ト装置6(6a)に指示するために、従来のように、各
クライアント装置6(6a)に、表示/編集の対象とな
るPLC3の機種に合致したプログラムをインストール
しようとすると、インストールに非常に手間がかかる。
【0075】特に、広域通信網12を介して接続する場
合のように、クライアント装置6aと接続可能なPLC
3の数が多くなり、各PLC3に接続可能なクライアン
ト装置6aの数が多くなる場合には、予めこれらのプロ
グラムをインストールすることはできず、クライアント
装置6aが表示/編集可能なPLC3、および、PLC
3の制御プログラムを表示/編集可能なクライアント装
置6aの双方が制限されてしまう。
【0076】ところが、本実施形態に係るPLC3は、
公開サーバ部45を備えており、自らの制御プログラム
をラダー図として表示させるためのアプレットおよびX
MLファイルを、クライアント装置6(6a)に送信で
きる。したがって、クライアント装置6(6a)は、P
LC3に接続するだけで、PLC3の機種に拘らず、当
該機種用の手順で当該機種用の表記方法でラダー図を表
示できる。また、PLC3の機種毎に、デバイスの状態
取得方法が異なっていても、上記アプレットを実行する
クライアント装置6(6a)は、何ら支障なく、デバイ
スの状態を取得できる。
【0077】なお、本実施形態に係るPLC3は、ファ
イル生成部46を備えているが、これに限るものではな
く、例えば、クライアント装置6(6a)やLAN4に
接続された機器などにファイル生成部46を設け、XM
Lファイル記憶部43やHTMLファイル記憶部42
は、これらの機器にて、生成されたXMLファイルやH
TMLファイルを記憶してもよい。いずれの場合であっ
ても、PLC3の公開サーバ部45が、制御プログラム
メモリ33に格納された制御プログラムを表示するため
のXMLファイルおよびHTMLファイルを送信できれ
ば、略同様の効果が得られる。
【0078】ただし、この場合には、例えば、ファイル
生成部46が制御プログラムの更新を把握できなかった
場合などには、制御プログラムメモリ33の制御プログ
ラムを更新したにも拘らず、上記各記憶部42・43の
内容が更新されない虞れがある。これに対して、本実施
形態では、ファイル生成部46がPLC3に設けられて
いるので、制御プログラムを更新した場合、上記各記憶
部42・43の内容を確実に更新できる。
【0079】また、本実施形態に係るPLC3が送信す
るアプレットには、ラダー図を表示するためのプログラ
ムだけではなく、ラダー図を編集するためのプログラム
も含まれているが、表示用のアプレットのみを送信して
もよい。ただし、ラダー図への操作に応じて制御プログ
ラムを編集すると共に、編集結果を送信するプログラム
がアプレットに含まれている場合には、PLC3の制御
プログラム作成用のプログラムがインストールされてい
ないクライアント装置6(6a)であっても、PLC3
に接続するだけで、PLC3の機種に拘らず、当該機種
用の表記方法のラダー図を操作して、当該機種用の制御
プログラムを生成できる。
【0080】なお、上記実施形態では、アプレットを実
行するクライアント装置6(6a)が編集結果を変数フ
ァイルおよびラダー図ファイルの形式でPLC3に返送
しているが、これに限らず、例えば、変更部分のみを通
知してもよい。いずれの場合であっても、編集結果がク
ライアント装置6(6a)からPLC3に送信され、編
集結果に応じて、制御プログラムが変更されれば、本実
施形態と同様の効果が得られる。
【0081】また、上記実施形態では、XMLファイル
とHTMLファイルとを分ける場合について説明した
が、例えば、HTMLファイル中に記載されたPARA
M要素によって、XMLファイルと同じ内容をアプレッ
トに指示してもよい。ただし、本実施形態のように、X
MLファイルに分け、さらに、XMLファイルをラダー
図ファイルと変数ファイルとに分割した方が、少ない演
算量で、各ファイルの内容と、変数メモリ41および制
御プログラムメモリ33の内容と各ファイルの内容とを
相互変換できる。
【0082】ところで、上記実施形態では、アプレット
を公開する場合を例にして説明したが、アプレットの代
わりに、例えば、べーシックなどのプログラム言語をコ
ンパイルするなどして作成され、アプレットと同様の動
作をクライアント装置6(6a)に実行させる実行プロ
グラムを配信しても、略同様の効果が得られる。
【0083】ただし、本実施形態のように、クライアン
ト装置6(6a)のバーチャルマシン61が、当該アプ
レットをクライアント装置6(6a)が実行可能な機械
語に翻訳して実行する場合、クライアント装置6(6
a)がバーチャルマシンを備えていれば、クライアント
装置のオペレーティングシステム(OS)やCPUが実
行可能な機械語が異なっていても、アプレットを実行で
きる。したがって、公開サーバ部45が配布するアプレ
ットの種類を増加させることなく、より多くのクライア
ント装置6(6a)で、PLC3用の表記方法でラダー
図を表示できる。
【0084】また、上記実施形態では、クライアント装
置6(6a)にラダー図を表示させる場合について説明
したが、例えば、SFCやFBD(Function Block Diag
ram)のように、他の表現形式で制御プログラムを図示さ
せてもよい。いずれの場合であっても、図記号自体と各
図記号間の接続または位置関係とによって制御手順を提
示可能な表現形式で、上記制御プログラムの制御手順を
表示すると共に、図記号と各図記号の接続または位置関
係とによって、現在の制御状態も提示可能な表現形式で
あれば、同様の効果が得られる。
【0085】なお、上記各部材31〜34、41〜47
および61〜62は、CPUなどの演算手段が、ROM
やRAMなどの記憶手段に格納されたプログラムを実行
し、タッチパネルや液晶表示装置などの入出力手段、あ
るいは、インターフェース回路などの通信回路を制御す
ることによって実現される機能ブロックである。したが
って、これらの手段を有するコンピュータが、上記プロ
グラムを記録した記録媒体(例えば、CD−ROMな
ど)を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本
実施形態に係るPLC3やクライアント装置6(6a)
を実現できる。特に、クライアント装置6(6a)のバ
ーチャルマシン61およびブラウザ62は、多くのコン
ピュータに予めインストールされている汎用のブラウザ
ソフトで実現できるので、これらのコンピュータは、特
別なプログラムをインストールすることなく、クライア
ント装置6(6a)として動作できる。なお、例えば、
通信路を介してプログラムをダウンロードするためのプ
ログラムが、上記コンピュータに予めインストールされ
ていれば、当該通信路を介して、上記コンピュータへ上
記プログラムを配付することもできる。
【0086】
【発明の効果】請求項1の発明に係る制御装置は、以上
のように、制御プログラムを格納する記憶手段と、図記
号自体と各図記号間の接続または位置関係とによって制
御手順を提示可能な表現形式で、上記制御プログラムの
制御手順を端末装置に表示させるための表示プログラム
が含まれた端末用データを、通信手段を介して、上記端
末装置へ送信させる公開手段とを備えている構成であ
る。また、請求項5の発明に係る記録媒体は、コンピュ
ータを上記各手段として動作させるプログラムが記録さ
れた記録媒体であって、当該記録媒体からプログラムが
読み取られ、上記コンピュータで実行されると、当該コ
ンピュータは、請求項1記載の制御装置として動作す
る。
【0087】これらの構成では、制御装置自体が自らの
制御プログラムを端末装置で表示するための表示プログ
ラムを含む端末用データを端末装置に送信して、端末装
置に、当該端末用データが示す表現形式で制御プログラ
ムを表示させる。したがって、端末装置によって制御プ
ログラムが表示される可能性のある制御装置用の表示プ
ログラム全てを予めインストールすることなく、端末装
置の画面上に、制御装置の制御プログラムを表示して、
端末装置の使用者に、当該制御装置がデバイスを制御す
る際の制御手順を図示できる。この結果、より多くの端
末装置で、より多機種の制御装置の制御プログラムを表
示できるにも拘らず、インストールの手間を大幅に削減
できるという効果を奏する。
【0088】請求項2の発明に係る制御装置は、以上の
ように、請求項1記載の発明の構成において、上記記憶
手段に格納された制御プログラムに基づいて、上記端末
用データを生成する生成手段を備えている構成である。
【0089】当該構成では、制御装置の生成手段が、現
在、記憶手段に格納されている制御プログラムに基づい
て端末用データを生成する。したがって、他の装置で端
末用データが作成される場合とは異なり、制御プログラ
ムが書き換えられても、端末用データが示す制御手順
を、制御装置の制御手段がデバイスを制御する際の手順
と一致させることができるという効果を奏する。
【0090】請求項3の発明に係る制御装置は、以上の
ように、請求項1または2記載の発明の構成において、
上記公開手段は、提示された上記制御手順を上記端末装
置への操作に応じて編集する動作と、編集結果を上記表
現形式で提示する動作と、編集結果を制御装置に送信す
る動作とを上記端末装置に行わせる編集プログラムを、
上記通信手段を介して、上記端末装置へ送信させると共
に、上記端末装置から編集結果が送信された場合、編集
結果に合わせて、上記記憶手段の制御プログラムを更新
する更新手段を備えている構成である。
【0091】当該構成では、制御装置は、端末装置に編
集プログラムも送信し、端末装置での編集結果に合わせ
て、自らの制御プログラムを変更する。これにより、端
末装置が制御プログラムを編集する可能性のある制御装
置用の編集プログラム全てを端末装置に予めインストー
ルすることなく、端末装置において、制御装置から指示
された表現形式で、制御装置の制御プログラムを対話的
に編集できるという効果を奏する。
【0092】請求項4の発明に係る制御装置は、以上の
ように、請求項1、2または3記載の発明の構成におい
て、上記表示プログラムは、上記端末装置が上記通信手
段に問い合わせて上記制御手段によるデバイスの制御状
態を取得する動作と、取得した制御状態の変化に応じ
て、当該端末装置が提示している図記号と各図記号の接
続または位置関係とのうち、少なくとも1つを変化させ
る動作とを、上記端末装置に行わせるプログラムを含ん
でいる構成である。
【0093】当該構成では、端末装置が表示プログラム
を実行して制御プログラムを図示する際、端末装置は、
デバイスの制御状態を制御装置に問い合わせ、取得した
制御状態の変化に応じて、各図記号や各図記号の接続あ
るいは位置関係を変化させる。これにより、端末装置の
使用者は、端末装置からの提示によって、デバイスの現
在の制御状態も把握でき、制御プログラムの動作を検証
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、制御シ
ステムの要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記制御システムにおいて、クライアント装置
の画面例を示すものであり、PLCの制御プログラムを
当該PLC用のラダー図として表示した状態を示す説明
図である。
【図3】上記クライアント装置の他の画面例を示すもの
であり、デバイスの状態がオン状態に変化した場合の上
記ラダー図を示す説明図である。
【図4】上記制御プログラムを示すものであり、当該制
御プログラムをニモニックで表記した説明図である。
【図5】上記PLCからクライアント装置に送信される
ラダー図ファイルを示す説明図である。
【図6】上記PLCからクライアント装置に送信される
変数ファイルを示す説明図である。
【図7】上記PLCからクライアント装置に送信される
HTMLファイルを示す説明図である。
【図8】上記制御システムの動作を示すフローチャート
である。
【図9】上記クライアント装置のさらに他の画面例を示
すものであり、他のデバイスの状態がオン状態に変化し
た場合の上記ラダー図を示す説明図である。
【図10】上記ラダー図へラダー記号を追加する編集操
作により変更された制御プログラムを示すものであり、
当該制御プログラムをニモニック表記した説明図であ
る。
【図11】上記クライアント装置のまた別の画面例を示
すものであり、上記ラダー図にラダー記号を追加した状
態を示す説明図である。
【図12】上記クライアント装置の他の画面例を示すも
のであり、上記ラダー図からラダー記号を削除した状態
を示す説明図である。
【図13】上記クライアント装置のさらに他の画面例を
示すものであり、上記ラダー図において、ラダー記号に
変数を関連付けた状態を示す説明図である。
【図14】上記クライアント装置からPLCへ送信され
るファイルを示すものであり、編集の結果更新された変
数ファイルを示す説明図である。
【図15】上記クライアント装置からPLCへ送信され
るファイルを示すものであり、編集の結果更新されたラ
ダー図ファイルを示す説明図である。
【図16】従来技術を示すものであり、制御システムの
要部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 プログラマブル・ロジック・コントローラ
(制御装置) 6・6a クライアント装置(端末装置) 21 デバイス 33 制御プログラムメモリ(記憶手段) 34 制御部(制御手段) 31 LANインターフェース(通信手段) 45 公開サーバ部(公開手段) 46 ファイル生成部(生成手段) 47 更新処理部(公開手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 5B069 AA01 BA03 BB16 DD10 DD17 LA03 5B089 GA21 GA23 GB03 HA06 JA35 JB07 LB14 5E501 AA02 AC02 AC34 AC37 BA05 CC16 FA14 5H220 BB12 CC09 CX09 DD04 EE10 EE12 HH01 JJ12 JJ24 JJ53 JJ57

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御プログラムが格納される記憶手段と、
    当該記憶手段に格納された制御プログラムが示す制御手
    順でデバイスを制御する制御手段とを備えた制御装置に
    おいて、 端末装置と通信可能な通信手段と、 図記号自体と各図記号間の接続または位置関係とによっ
    て制御手順を提示可能な表現形式で、上記制御プログラ
    ムの制御手順を上記端末装置に表示させるための表示プ
    ログラムが含まれた端末用データを、上記通信手段を介
    して、上記端末装置へ送信させる公開手段とを備えてい
    ることを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】上記記憶手段に格納された制御プログラム
    に基づいて、上記端末用データを生成する生成手段を備
    えていることを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  3. 【請求項3】上記公開手段は、提示された上記制御手順
    を上記端末装置への操作に応じて編集する動作と、編集
    結果を上記表現形式で提示する動作と、編集結果を制御
    装置に送信する動作とを上記端末装置に行わせる編集プ
    ログラムを、上記通信手段を介して、上記端末装置へ送
    信させると共に、 上記端末装置から編集結果が送信された場合、編集結果
    に合わせて、上記記憶手段の制御プログラムを更新する
    更新手段を備えていることを特徴とする請求項1または
    2記載の制御装置。
  4. 【請求項4】上記表現形式は、制御手順に加えて、図記
    号と各図記号の接続または位置関係とによって、現在の
    制御状態も提示可能な形式であり、 上記表示プログラムは、上記端末装置が上記通信手段に
    問い合わせて上記制御手段によるデバイスの制御状態を
    取得する動作と、取得した制御状態の変化に応じて、当
    該端末装置が提示している図記号と各図記号の接続また
    は位置関係とのうち、少なくとも1つを変化させる動作
    とを、上記端末装置に行わせるプログラムを含んでいる
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の制御装
    置。
  5. 【請求項5】端末装置に通信可能な通信手段を有するコ
    ンピュータを制御装置として動作させるプログラムが記
    録された記録媒体であって、 制御プログラムが格納される記憶手段、 当該記憶手段に格納された制御プログラムが示す制御手
    順でデバイスを制御する制御手段、並びに、 図記号自体と各図記号間の接続または位置関係とによっ
    て制御手順を提示可能な表現形式で、上記制御プログラ
    ムの制御手順を上記端末装置に表示させるための表示プ
    ログラムが含まれた端末用データを、上記通信手段を介
    して、上記端末装置へ送信させる公開手段として、上記
    コンピュータを動作させるプログラムが記録されている
    記録媒体。
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