JP2003150208A - 制御用表示装置、並びに、そのプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

制御用表示装置、並びに、そのプログラムおよび記録媒体

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JP2003150208A
JP2003150208A JP2001346663A JP2001346663A JP2003150208A JP 2003150208 A JP2003150208 A JP 2003150208A JP 2001346663 A JP2001346663 A JP 2001346663A JP 2001346663 A JP2001346663 A JP 2001346663A JP 2003150208 A JP2003150208 A JP 2003150208A
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terminal device
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Hideki Kobayashi
英樹 小林
Ryuichi Ono
隆一 尾野
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Schneider Electric Japan Holdings Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない手間で、制御用表示装置の画面と同一
内容の画面を、端末装置に表示させることが可能な制御
用表示装置を実現する。 【解決手段】 グラフィック操作パネル12のHMIラ
ンタイム部26は、エディタデータメモリ25に格納さ
れたエディタデータに基づいて、プログラマブル・ロジ
ック・コントローラ11と通信して、デバイス2aの状
態を画面表示している。当該グラフィック操作パネル1
2に設けられたサーバ部31は、クライアント装置4か
らのアクセスを受けると、上記エディタデータメモリ2
5のエディタデータと、HMIランタイム部をクライア
ント装置4に形成するためのアプレットとを送信する。
クライアント装置4に形成されたHMIランタイム部
は、エディタデータに基づいて、サーバ部31と通信し
て、デバイス2aの状態を、クライアント装置4の画面
に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御システムにお
いて、制御装置からデバイスの状態を取得して表示する
制御用表示装置、並びに、そのプログラムおよび記録媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インターネットの普及をはじめとする近
年の通信環境の整備に伴なって、ターゲットシステムの
近傍に配されたローカル制御システムから離れた場所に
て、ローカル制御システムの状態を表示し、操作可能な
制御システムが提案され始めている。
【0003】例えば、図5に示すように、従来の制御シ
ステム101では、ローカル制御システム103に、制
御用ホストコンピュータ114が設けられている。当該
制御用ホストコンピュータ114のコンパイラ121
は、プログラマブル表示器112が操作用の画面を表示
する際に参照する画面データを、クライアント装置10
4のバーチャルマシン141で同等の処理を実行可能な
Java(登録商標)言語のアプレットに変換する。さ
らに、公開サーバ部122は、インターネット105を
介して、クライアント装置104へ当該アプレットを配
信すると共に、クライアント装置104で実行されるア
プレットと通信する。
【0004】ここで、上記公開サーバ部122は、上記
アプレットを実行するクライアント装置104から問い
合わせがあると、デバイス102aを制御するプログラ
マブル・ロジック・コントローラ(PLC)111に接
続されたプログラマブル表示器112と、サーバ部12
3、LANインターフェース部124、および、LAN
113を介して通信して、デバイス102aの状態を取
得する。また、公開サーバ部122は、上記アプレット
を実行するクライアント装置104からデバイス102
aの制御指示を受け取ると、デバイス102aの制御指
示をPLC111へ送信するように、上記プログラマブ
ル表示器112へ指示する。これにより、ローカル制御
システム103へインターネット105を介して接続し
ているにも拘わらず、クライアント装置104は、ロー
カル制御システム103が制御するターゲットシステム
102のデバイス102aの状態を表示し、操作でき
る。
【0005】さらに、制御用ホストコンピュータ114
のコンパイラ121が、プログラマブル表示器112の
画面データをアプレットに変換しているので、クライア
ント装置104用の画面を設計することなく、クライア
ント装置104は、プログラマブル表示器112が表示
している操作画面と同様の画面で、デバイス102aの
状態を表示し、操作できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、HMI(Human Machine Interface )と
して制御システム101に必須の構成要素であるプログ
ラマブル表示器112の他に、当該プログラマブル表示
器112の画面データをアプレットに変換して公開する
制御用ホストコンピュータ114を用意する必要があ
り、特に、小規模なローカル制御システムの場合には、
用意するための手間や費用が負担になる虞れがある。
【0007】なお、画面データの作成などのために、制
御用ホストコンピュータ114が既に設けられている場
合であっても、プログラマブル表示器用の画面データを
アプレットに変換するためのプログラムや、インターネ
ット105に公開するためのプログラムをインストール
する必要がある。
【0008】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、少ない手間で、制御用表示装
置の画面と同一内容の画面を、端末装置に表示させるこ
とが可能な制御用表示装置を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る制
御用表示装置は、上記課題を解決するために、エディタ
データを記憶する記憶手段と、当該エディタデータを参
照して、制御装置からデバイスの状態を取得し、当該デ
バイスの状態を画面表示するユーザインターフェース手
段とを有する制御用表示装置において、以下の手段を講
じたことを特徴としている。
【0010】すなわち、上記記憶手段に格納されたエデ
ィタデータと、当該エディタデータを参照する動作を端
末装置に指示する端末装置用プログラムとを、ネットワ
ークを介して上記端末装置に送信する通信手段を備え、
上記端末装置用プログラムは、上記エディタデータが示
すデバイスの状態を上記通信手段から取得し、当該デバ
イスの状態を画面表示する動作を上記端末装置に指示す
ると共に、上記通信手段は、上記制御装置から取得した
デバイスの状態を、上記端末装置へ送信する。
【0011】なお、当該端末装置用プログラムは、端末
装置に実施させる動作の全手順をCPU(Central Proc
essing Unit )やバーチャルマシンなどの演算手段へ指
示するコードであってもよい。また、所定の手順で呼び
出すことで、上記各動作の一部または全部を実行可能な
基本プログラム(例えば、オペレーティングシステムや
ライブラリなど)が既に存在していれば、当該基本プロ
グラムの呼び出しを上記演算手段へ指示するコードやポ
インタなどで、上記全手順の一部または全部を置き換え
てもよい。
【0012】上記構成において、制御用表示装置の通信
手段は、ネットワークを介して、エディタデータと端末
装置用プログラムとを端末装置に送信する。当該端末装
置用プログラムが示す動作を実行する端末装置は、上記
通信手段からのエディタデータを参照して、上記エディ
タデータが示すデバイスの状態を上記通信手段から取得
すると共に、取得結果に応じて、エディタデータが示す
デバイスの状態を画面表示する。
【0013】ここで、上記端末装置および制御用表示装
置は、デバイスの状態の参照先が互いに異なっているも
のの、両者は、同じ内容のエディタデータが示すデバイ
スの状態を取得し、デバイスの状態を画面表示してい
る。また、端末装置での表示に先立って、端末装置用プ
ログラムおよびエディタデータが、制御用表示装置から
端末装置に送信される。これらの結果、端末装置用に新
たなエディタデータを作成したり、端末装置でデバイス
の状態を表示するためのプログラムを予め端末装置にイ
ンストールしたりすることなく、制御用表示装置の画面
と同一内容の画面を、端末装置に表示させることができ
る。
【0014】また、エディタデータ自体を制御用表示装
置が送信するので、従来技術と異なり、プログラマブル
表示器用の画面データをアプレットに変換して公開する
制御用ホストコンピュータを用意する必要がない。
【0015】これらの結果、制御用表示装置の画面と同
一内容の画面を端末装置で表示可能な制御システムを、
少ない手間で実現できる。
【0016】さらに、請求項2の発明に係る制御用表示
装置は、請求項1記載の発明の構成において、上記ユー
ザインターフェース手段は、上記エディタデータを参照
して、画面への操作に応じた制御指示を、デバイスを制
御する制御装置に送信すると共に、上記端末装置用プロ
グラムは、上記エディタデータを参照して、画面への操
作に応じた制御指示を、上記通信手段へ送信し、上記通
信手段は、上記端末装置からの制御指示に応じて、上記
制御装置へ、デバイスの制御指示を送信することを特徴
としている。
【0017】上記構成において、制御用表示装置のユー
ザインターフェース手段は、画面への操作に応じた制御
指示を送信する際も、記憶手段のエディタデータを参照
している。一方、端末装置用プログラムを実行する端末
装置は、当該エディタデータを参照して、画面への操作
に応じた制御指示を、通信手段へ送信する。さらに、制
御用表示装置の通信手段は、デバイスを制御する制御装
置へ、端末装置からの制御指示に応じた制御指示を送信
する。
【0018】この結果、端末装置用に新たなエディタデ
ータを作成したり、端末装置でデバイスの状態を操作す
るためのプログラムを予め端末装置にインストールした
りすることなく、制御用表示装置の画面と同一内容の画
面で、端末装置からデバイスの状態を操作可能な制御シ
ステムを、少ない手間で実現できる。
【0019】また、請求項3の発明に係る制御用表示装
置は、請求項1または2記載の発明の構成において、上
記エディタデータは、デバイスに対応する変数のリスト
と、画面に表示可能な図形要素に対応し、デバイスの状
態を示すメッセージに応じて図形要素の表示を変更する
オブジェクトを示すデータとを含み、上記端末装置用プ
ログラムは、上記リストに含まれる各変数に対応するデ
バイスの状態を、上記通信手段に問い合わせて取得する
と共に、当該デバイスの状態を示すメッセージを、当該
デバイスに関連する上記オブジェクトにメッセージする
ことを特徴としている。
【0020】なお、デバイスの状態を取得できれば、端
末装置用プログラムは、デバイスアドレスなど、デバイ
スに関連するデータで、状態を問い合わせるデバイスを
特定してもよいし、変数名など、デバイスに対応する変
数を特定するデータで、状態を問い合わせるデバイスを
特定してもよい。
【0021】上記構成によれば、端末装置用プログラム
を実行する端末装置は、エディタデータに含まれる変数
のリストに基づいて、リストに含まれる各変数に対応す
るデバイスの状態を通信手段に問い合わせる。制御用表
示装置の通信手段がデバイスの状態を応答すると、端末
装置は、応答により取得されたデバイスの状態を示すメ
ッセージを、当該デバイスに関連するオブジェクトにメ
ッセージする。一方、端末装置用プログラムを実行する
端末装置が、エディタデータを参照することで、端末装
置に形成されるオブジェクトは、デバイスの状態に応じ
て、例えば、図形要素の形状、色、動きを変更するなど
して、画面に表示する図形要素の表示を変更する。これ
により、端末装置は、デバイスの状態を、端末装置のユ
ーザに報知できる。
【0022】ここで、端末装置は、変数のリストに含ま
れる変数に対応するデバイスの状態を問い合わせると共
に、端末装置にて、デバイスの状態が、当該デバイスに
関連する各オブジェクトにメッセージされる。したがっ
て、各オブジェクトが、自らに対応するデバイスの状態
をネットワーク経由で通信手段に手段に問い合わせる場
合に比べて、デバイスの状態を問い合わせる際にネット
ワークを伝送されるデータ量を削減できる。
【0023】ところで、上記制御用表示装置は、ハード
ウェアのみで実現してもよいが、コンピュータがプログ
ラムを実行することで実現してもよい。具体的には、請
求項4の発明に係るプログラムは、制御装置と通信する
ポートと、ネットワークを介して端末装置と通信可能な
ポートとを有するコンピュータを、制御用表示装置とし
て動作させるプログラムであって、上記課題を解決する
ために、エディタデータを記憶する記憶手段、当該エデ
ィタデータを参照して、制御装置からデバイスの状態を
取得し、当該デバイスの状態を画面表示するユーザイン
ターフェース手段、並びに、上記記憶手段に格納された
エディタデータ、および、当該エディタデータを参照す
る動作を端末装置に指示する端末装置用プログラムを、
上記ネットワークを介して上記端末装置に送信する通信
手段として、上記コンピュータを動作させる。また、上
記通信手段が送信する上記端末装置用プログラムは、上
記エディタデータが示すデバイスの状態を上記通信手段
から取得して、当該デバイスの状態を画面表示する動作
を上記端末装置に指示する。さらに、上記コンピュータ
が上記プログラムを実行することで実現される上記通信
手段は、上記端末装置からの制御指示に応じて、上記制
御装置へ、デバイスの制御指示を送信する。また、請求
項5記載の記録媒体には、請求項4記載のプログラムが
記録されている。
【0024】なお、上記プログラムは、上記端末装置用
プログラムと同様に、上記コンピュータが実行すべき動
作の全手順を演算手段へ指示するコードであってもよ
い。また、所定の手順で呼び出すことで、上記各動作の
一部または全部を実行可能な基本プログラムが既に存在
していれば、当該基本プログラムの呼び出しを上記演算
手段へ指示するコードやポインタなどで、上記全手順の
一部または全部を置き換えてもよい。
【0025】上記プログラムが上記コンピュータで実行
されると、当該コンピュータは、請求項1記載の制御用
表示装置として動作する。したがって、請求項1と同様
に、端末装置用に新たなエディタデータを作成したり、
端末装置でデバイスの状態を表示するためのプログラム
を予め端末装置にインストールしたりすることなく、制
御用表示装置の画面と同一内容の画面を、端末装置に表
示させることが可能な制御システムを、少ない手間で実
現できる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図4に基づいて説明すると、以下の通りである。
すなわち、本実施形態に係る制御システム1は、図1に
示すように、ローカル制御システム3から離れた場所の
クライアント装置(端末装置)4でも、インターネット
(ネットワーク)5を介して、上記ターゲットシステム
2のデバイス2aの状態を表示し制御可能なシステムで
ある。なお、以下の説明におけるJavaは、登録商標
である。
【0027】上記ローカル制御システム3は、上記ター
ゲットシステム2のデバイス2aを制御する制御装置と
してのPLC11と、多くの場合、制御対象近傍に配さ
れると共に、ローカル制御システム3のHMIとして、
デバイス2aの状態を表示し、オペレータによるデバイ
ス2aへの操作を受け付けるグラフィック操作パネル
(制御用表示装置)12とを備えている。また、本実施
形態に係るローカル制御システム3では、各グラフィッ
ク操作パネル12は、イーサネット(登録商標)などの
ローカルエリアネットワーク(LAN)13によって互
いに接続されている。
【0028】なお、上記各グラフィック操作パネル12
は、シリアルケーブルなどを介して、それぞれに対応す
るPLC11と接続されている。また、図1では、説明
の便宜上、LAN13にグラフィック操作パネル12が
2台接続され、各グラフィック操作パネル12には、P
LC11がそれぞれ1台ずつ接続されると共に、各PL
C11にデバイス2aが2台または1台接続されている
場合を例示しているが、当然ながら、それぞれの接続台
数は任意に設定できる。
【0029】また、デバイスは、デバイスアドレスや後
述するシンボル名により特定可能で、しかも、状態を取
得したり、制御(変更)できるものであれば、例えば、
デバイス2a自体であってもよいし、例えば、PLC1
1やグラフィック操作パネル12の記憶装置など、ロー
カル制御システム3に設けられた記憶装置の一領域を示
していてもよい。
【0030】ここで、上記ローカル制御システム3で
は、ローカル制御システム3に必須の構成であり、しか
も、HMIとして動作するため、演算能力に余力のある
グラフィック操作パネル12が通信の大半を処理するよ
うに構成されている。さらに、各グラフィック操作パネ
ル12は、自らに接続されているPLC11の機種に固
有の専用プロトコルと、LAN13での共通プロトコル
とを変換して、他のグラフィック操作パネル12など、
LAN13内の機器と、PLC11との通信を中継す
る。なお、共通プロトコルと専用プロトコルとの間のプ
ロトコル変換には、同じ指示に同じコードが割り当てら
れるように予め定められた共通のコマンドと上記共通の
コマンドに対応するPLC11固有のコマンドとの間の
変換や、データやアドレスの表現方法の変換、シンボル
名とデバイスアドレスとの間の変換なども含まれる。
【0031】これにより、グラフィック操作パネル12
など、LAN13内の機器は、他のグラフィック操作パ
ネル12に接続されているPLC11の機種に拘らず、
LAN13を介して共通のプロトコルで通信できる。こ
の結果、互いに異なる機種のPLC11の混在するロー
カル制御システム3が比較的容易に実現されている。
【0032】より詳細に説明すると、上記グラフィック
操作パネル12には、例えば、液晶表示パネルなどから
なり、デバイス2aの状態を表示する表示部21と、例
えば、上記パネル上に配されたタッチパネルなどからな
り、オペレータからの操作を受け付ける入力部22と、
上記PLC11およびLAN13に、それぞれ接続され
るPLCおよびLANインターフェース部(ポート)2
3・24と、後述するエディタデータが予め格納される
エディタデータメモリ(記憶手段)25と、当該エディ
タデータに基づいて、上記部材21〜24を制御するH
MIランタイム部(ユーザインターフェース手段)26
と、デバイス2aの状態などが記憶される記憶部27と
を備えている。
【0033】なお、上記各部材21〜27および後述の
部材31、並びに、後述の部材41〜42は、CPUな
どの演算手段が、ROMやRAMなどの記憶手段に格納
されたプログラムを実行し、タッチパネルや液晶表示装
置などの入出力手段、あるいは、インターフェース回路
などの通信回路を制御することによって実現される機能
ブロックである。したがって、これらの手段を有するコ
ンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体(例
えば、CD−ROMなど)を読み取り、当該プログラム
を実行するだけで、本実施形態に係るグラフィック操作
パネル12並びにクライアント装置4を実現できる。特
に、クライアント装置4のバーチャルマシン41および
ブラウザ42は、多くのコンピュータに予めインストー
ルされている汎用のブラウザソフトで実現できるので、
これらのコンピュータは、特別なプログラムをインスト
ールすることなく、クライアント装置4として動作でき
る。なお、例えば、LAN13やインターネット5、あ
るいは、他の通信路を介してプログラムをダウンロード
するためのプログラムが、上記コンピュータに予めイン
ストールされていれば、これらの通信路を介して、上記
コンピュータへ上記プログラムを配付することもでき
る。
【0034】本実施形態に係るエディタデータは、画面
を表示し、操作を受け付ける際の動作を特定するデータ
であって、例えば、解像度などの点で互いに異なる表示
部21を有するグラフィック操作パネル12間、あるい
は、後述するクライアント装置4であっても共用できる
ように、抽象化されたオブジェクトデータ(手続きおよ
びデータ)として表現されている。一方、HMIランタ
イム部26は、当該エディタデータを、自機器に応じた
機械語に翻訳して実行することで画面表示や操作受付な
どの動作を実行する。なお、オブジェクトの内部変数や
デバイス2aの状態を記憶する領域、あるいは、作業領
域など、HMIランタイム部26がエディタデータを実
行する際に必要な記憶領域は、上記記憶部27に確保さ
れる。
【0035】より詳細には、本実施形態に係るエディタ
データは、表示部21の画面に表示可能な部品(図形要
素)に対応するオブジェクトの集合としてのパネルオブ
ジェクトを含んでいる。また、パネルオブジェクトに
は、デバイスに対応付け可能な変数のうち、上記各オブ
ジェクトのいずれかから参照されている変数のリストが
含まれている。さらに、デバイスに対応付けられた変数
には、属性として、デバイスの状態を示す内容と、デバ
イスアドレスなど、デバイスを特定するための情報とが
設けられている。
【0036】また、上記各オブジェクトは、上記変数の
いずれかに対応付け可能であり、表示に関連するオブジ
ェクトは、変数の内容に応じて、上記図形要素の表示を
変更できる。また、各オブジェクトは、各種のメッセー
ジを受け取り、当該メッセージに応じて動作できる。例
えば、デバイスの状態を表示するオブジェクトは、デバ
イスの状態を示すメッセージを受け取ると、当該メッセ
ージの内容、すなわち、デバイスの状態に応じて図形表
示を変更できる。
【0037】一方、上記HMIランタイム部26は、予
め定められた周期で、上記リストに含まれた各変数の内
容を取得する。具体的には、HMIランタイム部26
は、変数の属性のうち、デバイスを特定するための情報
から、デバイスへの通信路を特定する。通信路が特定さ
れると、必要に応じて、両インターフェース部23・2
4へ指示して、自機器に接続されているPLC11や、
他のグラフィック操作パネル12と通信し、デバイス2
aの状態を取得する。また、HMIランタイム部26
は、取得したデバイス2aの状態を、変数の内容とし
て、記憶部27に格納する。
【0038】さらに、HMIランタイム部26は、各変
数を参照するオブジェクトへ、変数の内容をメッセージ
し、各オブジェクトは、メッセージに応じて画面表示を
変更できる。例えば、あるオブジェクトが、線や円など
の線画を示す基本図形を組み合わせて、部品を表示して
いる場合、当該オブジェクトは、デバイスの状態に応じ
て、基本図形の色や大きさ、組み合わせられる各基本図
形の相対位置などを変更して、部品の表示を変更でき
る。また、オブジェクトが、部品として、画像ファイル
を表示している場合、当該オブジェクトは、デバイスの
状態に応じて、参照する画像ファイルを変更して、部品
の表示を変更できる。なお、画像ファイルを表示する際
の色や大きさを変更し、表示を変更してもよい。
【0039】一方、オペレータが入力部22によって画
面上の部品を操作した場合、HMIランタイム部26
は、エディタデータに基づいて、操作対象となるデバイ
ス2a、および、当該デバイス2aへ送信すべき制御指
示を特定する。さらに、HMIランタイム部26は、必
要に応じて、各インターフェース部23・24を介し、
PLC11や他のグラフィック操作パネル12と通信
し、デバイス2aの状態制御指示を送信できる。
【0040】なお、デバイスがグラフィック操作パネル
12内の記憶領域に対応している場合など、状態取得に
通信が不要な場合、HMIランタイム部26は、通信不
要と判断する。この場合、HMIランタイム部26は、
通信せずにデバイスの状態を取得したり、デバイスの状
態を制御する。
【0041】本実施形態では、上記エディタデータが、
例えば、Javaのソースコードをコンパイルして生成
したバイトコードとして実現されている。また、上記H
MIランタイム部26は、図2に示すように、当該バイ
トコードを逐次翻訳・実行するJava仮想マシン(V
M)層61と、グラフィック操作パネル12のオペレー
ティングシステム(OS)層60および上記JavaV
M層61間に介在し、OS層60間の相違を吸収する中
間層62とを備えており、上記バイトコードを実行する
ことで、デバイス2aの状態に応じたマーク(部品)を
表示部21の画面上に表示できる。
【0042】上記中間層62は、例えば、JavaVM
層61から呼び出し(使用)可能な関数、コマンドある
いはユーティリティ群として実現されており、グラフィ
ック操作パネル12の機種に拘わらず、JavaVM層
61からの呼び出し(使用)方法(API:Applicatio
n Programming Interface )が統一されている。上記関
数、コマンドあるいはユーティリティとしては、上記J
avaVM層61がバイトコードを実行してデバイス2
aの状態を表示する際に必要な処理、具体的には、Ja
vaVM層61が表示部21への画面表示を指示した
り、PLC11との通信、あるいは、PLC11の状態
に連動するように制御されるグラフィック操作パネル1
2上のメモリへのアクセスしたりする際に必要な処理を
行うものが用意されている。したがって、JavaVM
層61から見て、OS層60の相違を隠蔽できる。
【0043】ここで、HMIランタイム部26は、エデ
ィタデータ(バイトコード)に基づいて画面表示するの
で、エディタデータを変更すれば、異なる画面を表示で
きる。したがって、用途が異なるグラフィック操作パネ
ル12であっても、機種が同一であれば共用できる。ま
た、図2では、HMIランタイム部26の一例として、
例えば、OS層60が、WindowsNT(登録商
標)、WindowsCE(登録商標)、あるいは、p
SOS(登録商標)を採用する機種用のHMIランタイ
ム部26a〜26dを、それぞれ図示している。なお、
同図において、HMIランタイム部26bおよび26c
は、WindowsCE(登録商標)を採用している
が、CPUが互いに異なっている。
【0044】さらに、図1に示すように、本実施形態に
係るローカル制御システム3には、LAN13内の機器
とインターネット5とを接続するゲートウェイ14が設
けられている。また、本実施形態に係るグラフィック操
作パネル12は、通信手段としてのサーバ部31を備え
ており、上記LAN13、ゲートウェイ14およびイン
ターネット5を介して、クライアント装置4と通信でき
る。さらに、上記記憶部27には、クライアント装置4
で実行可能なアプレットが格納されている。
【0045】具体的には、本実施形態に係るクライアン
ト装置4は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータな
どであり、Java言語のプログラムを実行可能なバー
チャルマシン41と、例えば、汎用のブラウザソフトな
どにより実現されるブラウザ42とを備えている。上記
ブラウザ42は、インターネット5に接続された機器と
通信し、受け取ったアプレットをバーチャルマシン41
に実行させることができる。また、当該ブラウザ42
は、例えば、HTTP( HyperText Transfer Protoco
l)などのプロトコルで任意のサーバ装置からHTML
( HyperText Markup Language)文書などの文書を受け
取り、閲覧することもできる。
【0046】一方、本実施形態に係るサーバ部31は、
HTTPサーバとしての機能を有しており、クライアン
ト装置4からのアクセスに応じて、HTML文書をクラ
イアント装置4に送信できる。当該HTML文書には、
エディタデータおよびアプレットの参照を指示するデー
タが含まれており、HTML文書を読み取った当該クラ
イアント装置4は、上記エディタデータメモリ25およ
び記憶部27に格納されたエディタデータおよびアプレ
ットの送信を、グラフィック操作パネル12のサーバ部
31へ要求できる。
【0047】また、上記サーバ部31は、上記アプレッ
トを実行するクライアント装置4からの問い合わせに応
えて、デバイス2aの状態をクライアント装置4に送信
できる。さらに、上記クライアント装置4がデバイス2
aの状態変更を指示した場合、サーバ部31は、当該指
示に基づいて、デバイス2aの状態変更指示をPLC1
1に送信できる。
【0048】一方、上記アプレットは、クライアント装
置4のバーチャルマシン41に実行させることで、図3
に示すように、上記エディタデータを実行可能なHMI
ランタイム部51を、クライアント装置4に形成させる
ためのプログラムである。また、エディタデータは、ク
ライアント装置4の記憶装置として実現されるエディタ
データメモリ52に格納される。
【0049】当該HMIランタイム部51は、グラフィ
ック操作パネル12のHMIランタイム部26と同様
に、予め定められた周期で、エディタデータ内のリスト
に含まれた変数の内容を取得できる。
【0050】具体的には、HMIランタイム部51は、
変数の属性のうち、デバイスを特定するための情報か
ら、デバイスへの通信路を特定する。ただし、クライア
ント装置4のHMIランタイム部51の場合は、HMI
ランタイム部26の場合と異なり、デバイスがクライア
ント装置4内に設けられている場合を除いて、通信路
は、インターネット5、ゲートウェイ14を介して、グ
ラフィック操作パネル12への通信路になる。したがっ
て、HMIランタイム部51は、当該通信路を介して、
グラフィック操作パネル12のサーバ部31へ問い合わ
せて、デバイスの状態を取得し、変数の内容として格納
する。なお、当該変数の内容など、HMIランタイム部
51がエディタデータを実行する際に必要な領域は、上
記記憶装置として実現される記憶部53に確保される。
【0051】さらに、HMIランタイム部51は、各変
数を参照するオブジェクトへ、変数の内容をメッセージ
し、各オブジェクトは、メッセージに応じて画面表示を
変更できる。例えば、あるオブジェクトが、線や円など
の線画を示す基本図形を組み合わせて、部品を表示して
いる場合、当該オブジェクトは、デバイスの状態に応じ
て、基本図形の色や大きさ、組み合わせられる各基本図
形の相対位置などを変更して、部品の表示を変更でき
る。また、オブジェクトが、部品として、画像ファイル
を表示している場合、当該オブジェクトは、デバイスの
状態に応じて、参照する画像ファイルを変更して、部品
の表示を変更できる。なお、画像ファイルを表示する際
の色や大きさを変更し、表示を変更してもよい。なお、
当該画像ファイルなど、オブジェクトが参照するデータ
は、グラフィック操作パネル12のサーバ部31からク
ライアント装置4に送信されている。
【0052】一方、クライアント装置4のユーザが、図
示しないクライアント装置4の入力装置によって画面上
の部品を操作した場合、HMIランタイム部51は、エ
ディタデータに基づいて、操作対象となるデバイス2
a、および、当該デバイス2aへ送信すべき制御指示を
特定する。さらに、HMIランタイム部51は、必要に
応じて、グラフィック操作パネル12のサーバ部31と
通信し、デバイス2aの状態制御指示を送信できる。
【0053】上記構成では、図4に示すステップ1(以
下では、S1のように略称する)において、例えば、図
示しない制御用ホストコンピュータなどの画面設計装置
は、ユーザの指示に応じて、グラフィック操作パネル1
2のエディタデータを作成する。ここで、エディタデー
タでは、各オブジェクトが変数を介してデバイスと対応
付けられているので、デバイスのアドレスなど、デバイ
スを特定する情報は、エディタデータの作成までに決定
していればよく、画面にオブジェクトを配置した時点に
決定しておく必要がない。また、変更があった場合で
も、デバイスのアドレスとオブジェクトとを直接関連付
ける場合とは異なり、変数の属性のうち、デバイスを特
定する情報のみを変更すればよく、オブジェクト全てを
変更する必要がない。したがって、エディタデータ設計
時または変更時の手間を削減できる。
【0054】また、クライアント装置4による画面参照
を有効にする場合、上記画面設計装置において、サーバ
部31の機能を有効にするよう、エディタデータが設定
される。なお、当該設定を無効にすることで、クライア
ント装置4による画面参照は禁止される。
【0055】上記S1にて、画面設計が終了し、設計し
た画面に対応するJavaのソースコードを、上記画面
設計装置がコンパイルしてエディタデータを作成する
と、S2において、当該エディタデータは、各グラフィ
ック操作パネル12のエディタデータメモリ25に格納
される。また、上記画面設計装置は、エディタデータを
実行するHMIランタイム部26が参照する画像データ
のうち、クライアント装置4に形成されるHMIランタ
イム部51が対応していない形式の画像データがあれ
ば、例えば、PNG(Portable Network Graphics )形
式など、HMIランタイム部51が処理可能な形式に、
上記画像データを変換した後、HMIランタイム部26
の参照用の画像データとは別に、グラフィック操作パネ
ル12の記憶部27に格納する。また、上記画面設計装
置は、グラフィック操作パネル12の記憶部27に、エ
ディタデータおよびクライアント装置用のアプレットを
参照するHTML文書を格納する。
【0056】これにより、グラフィック操作パネル12
は、エディタデータに基づいて、デバイス2aの状態を
PLC11から取得して表示部21に表示すると共に、
入力部22への操作に応じて、デバイスの状態変更指示
を、PLC11に送信できるようになる。
【0057】一方、上記エディタデータにて、サーバ部
31を有効にするように設定されている場合、グラフィ
ック操作パネル12のサーバ部31は、クライアント装
置4からのアクセスを待ち受けている(S11)。
【0058】アクセスがあると(S11にて、アクセス
ありの場合)、サーバ部31は、例えば、クライアント
装置4から送信されたアカウント名とパスワードとの組
み合わせなどに基づいて、クライアント装置4を認証
し、認証に成功したクライアント装置4へ、HTML文
書を送信する(S12)。
【0059】HTML文書を受け取ると、クライアント
装置4のブラウザ42は、S13において、エディタデ
ータやクライアント装置用のアプレットなど、当該HT
ML文書が参照するデータをグラフィック操作パネル1
2のサーバ部31へ要求し、サーバ部31は、これらの
データをクライアント装置4に送信する。
【0060】上記エディタデータおよびクライアント装
置用のアプレットを受け取ると、S14において、クラ
イアント装置4のブラウザ42は、エディタデータを図
示しない記憶装置に格納すると共に、上記アプレットを
バーチャルマシン41に実行させる。これにより、クラ
イアント装置4には、図3に示すように、HMIランタ
イム部51、エディタデータメモリ52および記憶部5
3が形成される。また、上記HMIランタイム部51
は、エディタデータメモリ52からエディタデータを読
み出して実行する。これにより、表示用および操作受け
付け用のオブジェクトが形成される。
【0061】さらに、S15において、上記HMIラン
タイム部51は、エディタデータに従って、グラフィッ
ク操作パネル12のサーバ部31とインターネット5を
介して通信して、エディタデータが示すデバイスの状態
を取得し、デバイスの状態を表示する。また、クライア
ント装置4での操作に応じたデバイスの制御指示を、上
記サーバ部31へ送信する。これにより、クライアント
装置4は、インターネット5を介して、ローカル制御シ
ステム3と通信しているにも拘わらず、ローカル制御シ
ステム3内のデバイス2aの状態を表示し、操作でき
る。なお、インターネット5の通信速度が比較的遅いの
で、上記HMIランタイム部51がバーチャルマシン4
1の実行により実現されているにも拘わらず、実行速度
の低下に起因する応答速度の低下は、遅い通信速度に起
因する応答速度の低下によって隠蔽されている。
【0062】以上のように、本実施形態に係るグラフィ
ック操作パネル12は、自らのHMIランタイム部26
が操作画面を表示する際に参照するエディタデータと、
当該エディタデータを参照してクライアント装置4に画
面表示するためのアプレットとを、インターネット5な
どのネットワークを介して、クライアント装置4に送信
する。
【0063】したがって、図5にしめす従来技術とは異
なり、プログラマブル表示器112用の画面データをア
プレットに変換してインターネット105に公開する制
御用ホストコンピュータ114を用意する必要がない。
なお、ゲートウェイ14は、単に、LAN13とインタ
ーネット5とを接続するだけである。したがって、上記
制御用ホストコンピュータと異なり、汎用のハードウェ
アおよびソフトウェアを流用できる。
【0064】また、グラフィック操作パネル12のエデ
ィタデータとクライアント装置用のアプレットとを送信
するので、クライアント装置用に新たなエディタデータ
を作成したり、クライアント装置4でデバイスの状態を
表示するためのプログラムを予めインストールする必要
もない。
【0065】これらの結果、インターネット5を介し
て、グラフィック操作パネル12と同一内容の画面をク
ライアント装置4に表示させることが可能な制御システ
ム1を、少ない手間で実現できる。
【0066】また、本実施形態に係るグラフィック操作
パネル12は、エディタデータを参照して、サーバ部3
1を動作させるか否かを決定している。したがって、制
御システム1のユーザは、グラフィック操作パネル12
用の画面を設計する際、エディタデータ作成用の画面設
計装置にてサーバ部31の有効/無効を設定することに
よって、有効/無効を示すデータが含まれたエディタデ
ータを当該画面設計装置に作成させるだけで、サーバ部
31を動作させるか否かを指定できる。この結果、画面
設計装置と一体化した操作によって、グラフィック操作
パネル12のサーバ機能を使用できる。
【0067】なお、上記実施形態では、サーバ部31が
アプレットを送信する場合を例にして説明したが、アプ
レットの代わりに、例えば、べーシックなどのプログラ
ム言語をコンパイルするなどして作成され、アプレット
と同様の動作をクライアント装置4に実行させる実行プ
ログラムを配信しても、略同様の効果が得られる。
【0068】ただし、本実施形態のように、クライアン
ト装置4のバーチャルマシン41が、当該アプレットを
クライアント装置4が実行可能な機械語に翻訳して実行
する場合、クライアント装置4がバーチャルマシンを備
えていれば、クライアント装置のオペレーティングシス
テム(OS)やCPUが実行可能な機械語が異なってい
ても、アプレットを実行できる。したがって、サーバ部
31が配布するアプレットの種類を増加させることな
く、より多くのクライアント装置4でデバイスの状態を
表示し、制御できる。なお、上述したように、インター
ネット5における通信速度の制限により、翻訳に起因す
る速度低下は余り目立たない。
【0069】なお、上記実施形態では、ローカル制御シ
ステム3とクライアント装置4との間をインターネット
5で接続する場合について説明したが、これに限るもの
ではなく、公衆電話回線網などの広域通信網を介して接
続してもよい。ただし、公衆電話回線網とは異なり、イ
ンターネット5は、送信側と受信側との間の回線を確保
しないので、通信費用が安く設定されていることが多
い。したがって、例えば、ローカル制御システム3とク
ライアント装置4との距離が離れている場合には、本実
施形態のように、インターネット5で接続する方が好ま
しい。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明に係る制御用表示装置
は、以上のように、制御用表示装置のユーザインターフ
ェース手段が画面表示する際に参照するエディタデータ
と、当該エディタデータを参照する動作を端末装置に指
示する端末装置用プログラムとを、ネットワークを介し
て上記端末装置に送信する通信手段を備え、上記端末装
置用プログラムは、上記エディタデータが示すデバイス
の状態を上記通信手段から取得し、当該デバイスの状態
を画面表示する動作を上記端末装置に指示すると共に、
上記通信手段は、制御装置から取得したデバイスの状態
を、上記端末装置へ送信する構成である。また、請求項
4の発明に係るプログラムは、請求項1記載の各手段と
して、コンピュータを動作させるプログラムであり、請
求項5の発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記
録されている。そして、これらのプログラムを実行する
ことで、当該コンピュータは、請求項1記載の制御用表
示装置として動作する。
【0071】これらの構成によれば、上記端末装置およ
び制御用表示装置は、デバイスの状態の参照先が互いに
異なっているものの、両者は、同じ内容のエディタデー
タが示すデバイスの状態を取得し、デバイスの状態を画
面表示している。また、端末装置での表示に先立って、
端末装置用プログラムおよびエディタデータが、制御用
表示装置から端末装置に送信される。また、エディタデ
ータ自体を制御用表示装置が送信するので、従来技術と
異なり、プログラマブル表示器用の画面データをアプレ
ットに変換して公開する制御用ホストコンピュータを用
意する必要がない。これらの結果、制御用表示装置の画
面と同一内容の画面を端末装置で表示可能な制御システ
ムを、少ない手間で実現できるという効果を奏する。
【0072】請求項2の発明に係る制御用表示装置は、
以上のように、請求項1記載の発明の構成において、上
記ユーザインターフェース手段は、上記エディタデータ
を参照して、画面への操作に応じた制御指示を、デバイ
スを制御する制御装置に送信すると共に、上記端末装置
用プログラムは、上記エディタデータを参照して、画面
への操作に応じた制御指示を、上記通信手段へ送信し、
上記通信手段は、上記端末装置からの制御指示に応じ
て、上記制御装置へ、デバイスの制御指示を送信する構
成である。
【0073】それゆえ、端末装置用に新たなエディタデ
ータを作成したり、端末装置でデバイスの状態を操作す
るためのプログラムを予め端末装置にインストールした
りすることなく、制御用表示装置の画面と同一内容の画
面で、端末装置からデバイスの状態を操作可能な制御シ
ステムを、少ない手間で実現できるという効果を奏す
る。
【0074】請求項3の発明に係る制御用表示装置は、
以上のように、請求項1または2記載の発明の構成にお
いて、上記エディタデータは、デバイスに対応する変数
のリストと、画面に表示可能な図形要素に対応し、デバ
イスの状態を示すメッセージに応じて図形要素の表示を
変更するオブジェクトを示すデータとを含み、上記端末
装置用プログラムは、上記リストに含まれる各変数に対
応するデバイスの状態を、上記通信手段に問い合わせて
取得すると共に、当該デバイスの状態を示すメッセージ
を、当該デバイスに関連する上記オブジェクトにメッセ
ージする構成である。
【0075】上記構成によれば、端末装置は、変数のリ
ストに含まれる変数に対応するデバイスの状態を問い合
わせると共に、端末装置にて、デバイスの状態が、当該
デバイスに関連する各オブジェクトにメッセージされ
る。したがって、各オブジェクトが、自らに対応するデ
バイスの状態をネットワーク経由で通信手段に手段に問
い合わせる場合に比べて、デバイスの状態を問い合わせ
る際にネットワークを伝送されるデータ量を削減できる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すものであり、制御シス
テムの要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記制御システムにおいて、グラフィック操作
パネルのHMIランタイム部の構成例を示すブロック図
である。
【図3】上記制御システムにおいて、クライアント装置
に形成される機能ブロックを示すブロック図である。
【図4】上記制御システムの動作を示すフローチャート
である。
【図5】従来例を示すものであり、制御システムの要部
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2a デバイス 4 クライアント装置(端末装置) 5 インターネット(ネットワーク) 11 プログラマブル・ロジック・コントローラ(制
御装置) 12 グラフィック操作パネル(制御用表示装置) 23 LANインターフェース部(ポート) 24 PLCインターフェース部(ポート) 25 エディタデータメモリ(記憶手段) 26 HMIランタイム部(ユーザインターフェース
手段) 31 サーバ部(通信手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H220 BB10 CC09 CX06 CX08 CX09 JJ12 JJ15 JJ27 5H223 CC03 CC08 DD03 DD07 EE30 FF03 FF05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エディタデータを記憶する記憶手段と、当
    該エディタデータを参照して、制御装置からデバイスの
    状態を取得し、当該デバイスの状態を画面表示するユー
    ザインターフェース手段とを有する制御用表示装置にお
    いて、 上記記憶手段に格納されたエディタデータと、当該エデ
    ィタデータを参照する動作を端末装置に指示する端末装
    置用プログラムとを、ネットワークを介して上記端末装
    置に送信する通信手段を備え、 上記端末装置用プログラムは、上記エディタデータが示
    すデバイスの状態を上記通信手段から取得し、当該デバ
    イスの状態を画面表示する動作を上記端末装置に指示す
    ると共に、 上記通信手段は、上記制御装置から取得したデバイスの
    状態を、上記端末装置へ送信することを特徴とする制御
    用表示装置。
  2. 【請求項2】上記ユーザインターフェース手段は、上記
    エディタデータを参照して、画面への操作に応じた制御
    指示を、デバイスを制御する制御装置に送信すると共
    に、 上記端末装置用プログラムは、上記エディタデータを参
    照して、画面への操作に応じた制御指示を、上記通信手
    段へ送信し、 上記通信手段は、上記端末装置からの制御指示に応じ
    て、上記制御装置へ、デバイスの制御指示を送信するこ
    とを特徴とする請求項1記載の制御用表示装置。
  3. 【請求項3】上記エディタデータは、デバイスに対応す
    る変数のリストと、画面に表示可能な図形要素に対応
    し、デバイスの状態を示すメッセージに応じて図形要素
    の表示を変更するオブジェクトを示すデータとを含み、 上記端末装置用プログラムは、上記リストに含まれる各
    変数に対応するデバイスの状態を、上記通信手段に問い
    合わせて取得すると共に、当該デバイスの状態を示すメ
    ッセージを、当該デバイスに関連する上記オブジェクト
    にメッセージすることを特徴とする請求項1または2記
    載の制御用表示装置。
  4. 【請求項4】制御装置と通信するポートと、ネットワー
    クを介して端末装置と通信可能なポートとを有するコン
    ピュータを、制御用表示装置として動作させるプログラ
    ムであって、 エディタデータを記憶する記憶手段、 当該エディタデータを参照して、制御装置からデバイス
    の状態を取得し、当該デバイスの状態を画面表示するユ
    ーザインターフェース手段、並びに、 上記記憶手段に格納されたエディタデータ、および、当
    該エディタデータを参照する動作を端末装置に指示する
    端末装置用プログラムを、上記ネットワークを介して上
    記端末装置に送信する通信手段として、上記コンピュー
    タを動作させると共に、 上記端末装置用プログラムは、上記エディタデータが示
    すデバイスの状態を上記通信手段から取得して、当該デ
    バイスの状態を画面表示する動作を上記端末装置に指示
    し、 上記通信手段は、上記端末装置からの制御指示に応じ
    て、上記制御装置へ、デバイスの制御指示を送信するこ
    とを特徴とするプログラム。
  5. 【請求項5】請求項4記載のプログラムが記録された記
    録媒体。
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