JPWO2006114807A1 - クロック選択回路およびシンセサイザ - Google Patents

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Abstract

複数あるクロックの中から、基準クロックの周波数に近いクロックを短時間で選択する。基準クロックカウンタ(1a)は、入力される基準クロック(REF)をカウントする。クロックカウンタ(1b)は、選択部(1e)によって選択され、分周器(2)によって分周されたクロックをカウントする。指示信号出力部(1c)は、周波数の最も近い2つのクロックをカウントしたときにカウント差が生じる時間内において複数の比較指示信号を出力する。比較部(1d)は、比較指示信号に応じて、基準クロックカウンタ(1a)とクロックカウンタ(1b)のカウント値を比較する。選択部(1e)は、比較部(1d)の比較結果に応じて、2分岐探索によりクロックを選択する。

Description

本発明はクロック選択回路およびシンセサイザに関し、特に複数の異なる周波数のクロックの中から、分周後の周波数が基準クロックREFの周波数と同じになるように選択するクロック選択回路および複数の電圧制御発振器から出力されるクロックの中から、分周後の周波数が基準クロックの周波数と同じになるように選択するシンセサイザに関する。
電子集積回路の高機能化、高集積化が進む過程で、1つのチップに求められる機能はより高いものへとシフトしている。さまざまな回路の動作に必要なクロックを、必要な周波数で提供するシンセサイザにおいても、提供周波数の広帯域化や周波数間隔の狭小化、雑音特性の改善など、多くの要求を同時に満たすことが必要になっている。
このような背景の中、シンセサイザには、回路内に複数のクロックを用意し、この中から最適なものを自動で選択して、所望の周波数、雑音特性を満たすクロックを出力するものがある(例えば、特許文献1参照)。
図13は、従来のシンセサイザのブロック構成図である。図に示すようにシンセサイザ100は、位相比較器101、LPF(Low Pass Filter)102、電圧制御発振器(以下、VCO:Voltage Controlled Oscillator)群103、分周器104、およびクロック選択回路105を有している。
位相比較器101には、例えば、水晶発振器から出力される基準クロックREFと、分周器104から出力される分周クロックとが入力される。位相比較器101は、入力される基準クロックREFと、分周クロックとの位相差を検出し、位相差信号を出力する。LPF102は、位相比較器101から出力される位相差信号の低域部分のみを通過させ、位相差に応じた電圧をVCO群103に出力する。
VCO群103は、複数のVCOを有している(図中に示すVCO1〜VCO15は、VCO群103が有するVCOに付与された名称を示している。VCOは、2N−1個存在し、ここでは、15個存在するとする。)。VCO群103のVCOは、クロック選択回路105によって選択され、選択されたVCOは、LPF102から出力される電圧に応じた周波数のクロックCLKを外部および分周器104に出力する。分周器104は、VCO群103から出力されるクロックを分周する。分周器104の分周比は、外部からの指示によって変更される。
クロック選択回路105には、基準クロックREFと分周クロックとが入力される。クロック選択回路105は、VCO群103のVCOを選択し、最も適切な周波数の分周クロックが分周器104から出力されるようにする。すなわち、クロック選択回路105は、分周器104の分周比に応じて、基準クロックREFと分周クロックとの周波数の差が最も小さくなるVCOを選択する。
次に、クロック選択回路105のVCOの選択について詳細に説明する。図14は、クロック選択回路のVCOの選択を説明する図である。図に示す斜線は、VCO群103のVCO1〜15の特性を示している。図中最も下にある斜線は、VCO1の特性、最も上にある斜線は、VCO15の特性であるとする。また、図中に示す目標は、設定された分周比に対し、選択されるべきVCOを示している。つまり、目標とするVCOが選択された場合、分周器104から出力される分周クロックは、基準クロックREFの周波数に最も近いものとなっている。なお、クロック選択回路105は、コードによって、VCO1〜VCO15を選択する。コードの値は、VCO1〜15の番号に比例している。
クロック選択回路105は、まず、VCO1〜15の中心であるVCO8をコード8で選択する(図中白丸)。そして、目標とするVCOのクロック(基準クロックREF)が、選択したVCO8のクロックの周波数(分周器104から出力される分周クロックの周波数)に対して高いか低いか判断し、判断結果に応じてコードを±4シフトさせる。以後同様に、目標とするVCOのクロックが選択したVCOに対して高いか低いか判断し、コードを±2、±1とシフトさせ、選択するVCOを変更していき、目標とするVCOに到達するようにする(2分岐探索方式)。
例えば、図14においてVCO8のクロックの周波数に対し、目標とするクロックの周波数は高い。そこで、クロック選択回路105は、コードを+4シフトする。これによって、VCO12が選択される。次いで、目標とするクロックは、VCO12のクロックの周波数より高いので、クロック選択回路105は、コードを+2シフトする。これによって、VCO14が選択される。次いで、目標とするクロックは、VCO8のクロックの周波数より低いので、クロック選択回路105は、コードを−1シフトする。これによって、VCO13が選択される。このようにして、目標とするVCOを選択することができる。
次に、クロック選択回路105の詳細について説明する。
図15は、従来のクロック選択回路の回路図である。図に示すようにクロック選択回路105は、カウンタ111,112、差分計算部113、比較部114、計数誤差マージン部115、フェーズ情報加算部116、フェーズ情報部117、タイマカウンタ118、タイミングTB(TB:テーブル)119、フェーズ変更部120、リセット信号出力部121、クロック選択信号送出部122、シフトTB123、選択終了判定部124、および最適クロック情報出力部125を有している。なお、図には、図13で示した分周器104、VCO群103、および基準クロックREFが示してある。
カウンタ111は、分周器104から出力される分周クロックをカウントする。カウンタ112は、基準クロックREFをカウントする。差分計算部113は、カウンタ111,112によってカウントされた分周クロックと基準クロックREFのカウント値の差分をとる。
比較部114は、タイマカウンタ118から比較指示信号を受けると、差分計算部113の出力する差分値に基づいて、分周クロックと基準クロックREFのカウント値(周波数)の大小比較および等しいか否かの比較を行う。比較部114は、差分値が計数誤差マージン部115で指示される値以内である場合は、カウンタ111,112のカウント値は等しいと判断する。これは、基準クロックREFと分周クロックは、非同期であるため、立上りおよび立下りタイミングが異なることがあり、カウント値に誤差が生じることがあるからである。
フェーズ情報加算部116は、比較部114から比較結果が出力された場合、フェーズ情報部117が保持するフェーズ情報を1加算する。フェーズ情報は、分周クロックと基準クロックREFの比較が、2分岐探索方式のどの階層にあるかを示し、また、VCOの切替えが何回行われたかも示している。なお、コード8のときフェーズ情報は0、コードが±4シフトされたときフェーズ情報は1、コードが±2シフトされたときフェーズ情報は2、コードが±1シフトされたときフェーズ情報は3となる。
タイマカウンタ118は、リセット信号出力部121からリセット信号が出力されると、基準クロックREFに同期して、0からカウント値をカウントアップしていく。そして、カウント値が、タイミングTB119に示す値と等しくなると、比較部114に比較指示信号を出力する。
タイミングTB119は、フェーズ情報に対応したカウント値を記憶している。例えば、フェーズ情報が0のときのカウント値はW、フェーズ情報が1のときのカウント値はW、…、フェーズ情報がnのときのカウント値はWと保持し、フェーズごとにおいて比較指示信号が等間隔の時間で出力されるようになっている。この時間間隔は、周波数が隣接するVCO間においてカウント値に差が出るように決められる。つまり、VCOが、フェーズに従って選択されていき、目標とするVCOに隣接しても、カウンタ111,112のカウント値に差が出るように時間が決められている。
フェーズ変更部120は、フェーズ情報部117のフェーズ情報が更新されると、その旨の信号をリセット信号出力部121、クロック選択信号送出部122、および選択終了判定部124に出力する。リセット信号出力部121は、フェーズ変更部120からの信号を受けて、リセット信号をカウンタ111,112およびタイマカウンタ118に出力する。これによって、カウンタ111,112およびタイマカウンタ118は、カウント値を0にリセットする。クロック選択信号送出部122は、フェーズ変更部120からの信号を受けるとシフトTB123を参照し、フェーズ情報と比較部114の比較結果とに基づいてシフトすべきコードを取得する。シフトTB123には、フェーズ情報に対応したコードのシフト量が記憶されている。例えば、フェーズ1のときは±4、フェーズ2のときは±2、フェーズ3のときは±1と記憶されている。
フェーズ情報は、初期値として0となっており、クロック選択信号送出部122は、中心のVCO8が選択されるように、コード8を出力する。よって、比較部114から比較結果が出力されると、フェーズ情報は1となり、クロック選択信号送出部122は、比較結果とフェーズ情報に基づいて、コードを+4または−4シフトさせる。以下、コードは、目標とするVCOが選択されるように、シフトされていく。
選択終了判定部124は、フェーズ情報部117のフェーズ情報が、最終のフェーズ情報の値に1加算した値となっているか判断し、VCOの選択が終了したか判定する。例えば、VCOの数が上記例より15とすると、フェーズ情報が3でVCOの選択は終了する。よって、選択終了判定部124は、フェーズ情報部117のフェーズ情報が4であれば、VCOの選択が終了したと判断する。最適クロック情報出力部125は、選択終了判定部124の判断を受けて、最適なVCOの選択が終了した旨の信号を外部に出力する。なお、図13のクロック選択回路105では、この情報の出力を省略している。
次に、図15のクロック選択回路105の動作を、フローチャートを用いて説明する。図16は、クロック選択回路の動作を示したフローチャートである。
ステップS111において、クロック選択回路105のタイマカウンタ118は、カウントを開始する。カウント値がタイミングTB119のフェーズ1に対応する値になると、比較指示信号を比較部114に出力する。なお、現在、クロック選択回路105のフェーズは0であり、VCO8を選択している。
比較部114は、タイマカウンタ118から比較指示信号を受けると、選択しているVCO8の周波数(カウント値)が目標とするクロックの周波数(カウント値)より高いか低いか判断する。フェーズ情報加算部116は、フェーズ情報部117のフェーズ情報0に1を加算する。
ステップS112において、クロック選択信号送出部122は、比較部114が、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より低いと判断した場合、ステップS113へ進む。比較部114が選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より高いと判断した場合、ステップS114へ進む。
ステップS113において、クロック選択信号送出部122は、フェーズ情報部117のフェーズ情報と比較部114の比較結果に基づいて、シフトTB123からシフト量を取得する。フェーズが1で、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より低いと判断されているので、コードを+4シフトする。
ステップS114において、クロック選択信号送出部122は、フェーズ情報部117のフェーズ情報と比較部114の比較結果に基づいて、シフトTB123からシフト量を取得する。フェーズが1で、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より高いと判断されているので、コードを−4シフトする。
ステップS115において、クロック選択回路105のタイマカウンタ118は、カウント値がタイミングTB119のフェーズ2に対応する値になると、比較指示信号を比較部114に出力する。なお、現在、クロック選択回路105のフェーズは1である。
比較部114は、タイマカウンタ118から比較指示信号を受けると、選択しているVCOの周波数が目標とするクロックの周波数より高いか低いか判断する。フェーズ情報加算部116は、フェーズ情報部117のフェーズ情報1に1を加算する。
ステップS116において、クロック選択信号送出部122は、比較部114が、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より低いと判断した場合、ステップS117へ進む。比較部114が選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より高いと判断した場合、ステップS118へ進む。
ステップS117において、クロック選択信号送出部122は、フェーズ情報部117のフェーズ情報と比較部114の比較結果に基づいて、シフトTB123からシフト量を取得する。フェーズが2で、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より低いと判断されているので、コードを+2シフトする。
ステップS118において、クロック選択信号送出部122は、フェーズ情報部117のフェーズ情報と比較部114の比較結果に基づいて、シフトTB123からシフト量を取得する。フェーズが2で、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より高いと判断されているので、コードを−2シフトする。
ステップS119において、クロック選択回路105のタイマカウンタ118は、カウント値がタイミングTB119のフェーズ3に対応する値になると、比較指示信号を比較部114に出力する。なお、現在、クロック選択回路105のフェーズは2である。
比較部114は、タイマカウンタ118から比較指示信号を受けると、選択しているVCOの周波数が目標とするクロックの周波数より高いか低いか判断する。フェーズ情報加算部116は、フェーズ情報部117のフェーズ情報2に1を加算する。
ステップS120において、クロック選択信号送出部122は、比較部114が、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より低いと判断した場合、ステップS121へ進む。比較部114が選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より高いと判断した場合、ステップS122へ進む。
ステップS121において、クロック選択信号送出部122は、フェーズ情報部117のフェーズ情報と比較部114の比較結果に基づいて、シフトTB123からシフト量を取得する。フェーズが3で、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より低いと判断されているので、コードを+1シフトする。
ステップS122において、クロック選択信号送出部122は、フェーズ情報部117のフェーズ情報と比較部114の比較結果に基づいて、シフトTB123からシフト量を取得する。フェーズが3で、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より高いと判断されているので、コードを−1シフトする。
ステップS123において、クロック選択回路105のタイマカウンタ118は、カウント値がタイミングTB119のフェーズ4に対応する値になると、比較指示信号を比較部114に出力する。なお、現在、クロック選択回路105のフェーズは3である。
比較部114は、タイマカウンタ118から比較指示信号を受けると、選択しているVCOの周波数が目標とするクロックの周波数より高いか低いか判断する。フェーズ情報加算部116は、フェーズ情報部117のフェーズ情報3に1を加算する。
選択終了判定部124は、フェーズ情報が4になったので、VCOの選択が終了したと判断する。フェーズ変更部120は、フェーズ情報が4になった場合、クロック選択信号送出部122に対し、新たなVCOを選択しないように制御する。
このようにして、クロック選択回路105は、最適のVCOを選択するようにする。
次に、図13のVCO群103の特性について説明する。VCO群103は、雑音特性の優位性から、LC共振器型のVCOを用いている。VCO群103は、複数のコンデンサをコードで切替えられることにより、複数のVCO(複数のクロック源)を実現している。しかし、周波数と容量との間の関係が非線形であるために、VCOの間隔は、図14に示したように等間隔にはなっていない。
図17は、VCO群のVCOの特性を説明する図である。図に示す斜線は、VCO群103の周波数特性が示してある。図に示すように周波数が低いクロックほど、クロックの間隔が狭くなっている。なお、最も狭い周波数間隔(これをfg_minとする)により、選択されたVCOと目標とするVCOを比較する比較時間が決まる(1/fg_min)。2N−1個のVCOから目標とするVCOを選択するには、N回の判定が必要となるため、VCOの選択までの時間は、N/fg_minとなる。
特開2001−339301号公報
しかし従来では、上述したように選択しているVCOの周波数と、目標とするクロック(VCO)の周波数との比較は、一定時間ごとに行うようにしていた。そして、周波数が隣接するVCO間においてカウント値に差が出る時間経過後に、選択したVCOと目標とするVCOを比較していた。そのため、選択しているVCOと目標とするVCOとが大きく離れており、直ちにカウント値に差が生じたとしても、比較が行われず、最適なVCOを選択する時間を無駄に要しているという問題点があった。
また、図17で説明したように、VCOの特性が等間隔になっていない場合は、周波数間隔の最も狭いVCO間での比較時間を設定しなければならない。そのため、選択しているVCOと、目標とするVCOとが大きく離れており、直ちにカウント値に差が生じたとしても、比較が行われず、最適なVCOを選択する時間を無駄に要しているという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、複数の中から最適なクロックを短時間で選択することができるクロック選択回路およびシンセサイザを提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、図1に示すような複数の異なる周波数のクロックの中から、分周後の周波数が基準クロックREFの周波数と同じになるように選択するクロック選択回路1において、基準クロックREFをカウントする基準クロックカウンタ1aと、選択され分周されたクロックをカウントするクロックカウンタ1bと、周波数の最も近い2つのクロックをカウントした場合にカウント差が生じる時間内において複数の比較指示信号を出力する指示信号出力部1cと、比較指示信号に応じて、基準クロックカウンタ1aとクロックカウンタ1bのカウント値を比較する比較部1dと、比較部1dの比較結果に応じて、2分岐探索によりクロックを選択する選択部1eと、を有することを特徴とするクロック選択回路1が提供される。
このようなクロック選択回路1によれば、周波数の最も近い2つのクロックをカウントした場合にカウント差が生じる時間内において複数の比較指示信号を出力し、クロックと基準クロックREFのカウント値を比較する。これにより、周波数の最も近い2つのクロックのカウント差が生じる時間内に、基準クロックとクロックのカウント値に差が生じていれば、直ちに、次のクロックを選択する。
本発明のクロック選択回路では、周波数の最も近い2つのクロックをカウントした場合にカウント差が生じる時間内において複数の比較指示信号を出力し、クロックと基準クロックREFのカウント値を比較するようにした。これにより、周波数の最も近い2つのクロックのカウント差が生じる時間内に、基準クロックとクロックのカウント値に差が生じていれば、直ちに、次のクロックを選択するので、複数のクロックの中から最適なクロックを短時間で選択することができる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
クロック選択回路の概要を示した図である。 クロック選択回路を適用したシンセサイザのブロック構成図である。 クロック選択回路の回路図である。 タイミングTBのデータ構成例を示した図である。 シフトTBのデータ構成例を示した図である。 比較部の比較タイミングを説明する図である。 クロック情報記憶部およびクロック情報比較部について説明する図である。 カウント値が減少する例について説明する図である。 カウント値の決め方を説明する表を示した図である。 カウント値の決め方を説明する図である。 判定方式を説明する図である。 クロック選択回路の動作を示したフローチャートである。 従来のシンセサイザのブロック構成図である。 クロック選択回路のVCOの選択を説明する図である。 従来のクロック選択回路の回路図である。 クロック選択回路の動作を示したフローチャートである。 VCO群のVCOの特性を説明する図である。
以下、本発明の原理を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、クロック選択回路の概要を示した図である。クロック選択回路1は、基準クロックカウンタ1a、クロックカウンタ1b、指示信号出力部1c、比較部1d、および選択部1eを有している。クロック選択回路1は、複数の異なる周波数のクロックの中から、分周後の周波数が基準クロックREFの周波数と同じになるように選択する。
基準クロックカウンタ1aは、入力される基準クロックREFをカウントする。クロックカウンタ1bは、選択部1eによって選択され、分周器2によって分周されたクロックをカウントする。指示信号出力部1cは、周波数の最も近い2つのクロックをカウントした場合にカウント差が生じる時間内において、複数の比較指示信号を出力する。比較部1dは、比較指示信号に応じて、基準クロックカウンタ1aとクロックカウンタ1bのカウント値を比較する。選択部1eは、比較部1dの比較結果に応じて、2分岐探索によりクロックを選択する。
このように、周波数の最も近い2つのクロックをカウントした場合にカウント差が生じる時間内において複数の比較指示信号を出力し、クロックと基準クロックREFのカウント値を比較するようにした。これにより、周波数の最も近い2つのクロックのカウント差が生じる時間内に、基準クロックとクロックのカウント値に差が生じていれば、直ちに、次のクロックを選択するので、複数のクロックの中から最適なクロックを短時間で選択することができる。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図2は、クロック選択回路を適用したシンセサイザのブロック構成図である。図に示すようにシンセサイザ10は、位相比較器11、LPF12、VCO群13、分周器14、およびクロック選択回路15を有している。
位相比較器11には、例えば、水晶発振器から出力される基準クロックREFと、分周器14から出力される分周クロックとが入力される。位相比較器11は、入力される基準クロックREFと、分周クロックとの位相差を検出し、位相差信号を出力する。LPF12は、位相比較器11から出力される位相差信号の低域部分のみを通過させ、位相差に応じた電圧をVCO群13に出力する。
VCO群13は、複数のVCOを有している(図中に示すVCO1〜VCO15は、VCO群13が有するVCOに付与された名称を示している。VCOは、2N−1個存在し、ここでは、15個存在するとする。)。VCO群13のVCOは、クロック選択回路15によって選択され、選択されたVCOは、LPF12から出力される電圧に応じた周波数のクロックCLKを外部および分周器14に出力する。分周器14は、VCO群13から出力されるクロックを分周する。分周器14の分周比は、外部からの指示によって変更される。なお、分周器14は、目的に応じて基準クロックREF側に配置されたり、VCO群13の直後に配置されたりもする。
クロック選択回路15には、基準クロックREFと分周クロックとが入力される。クロック選択回路15は、VCO群13のVCOを選択し、最も適切な周波数の分周クロックが分周器14から出力されるようにする。すなわち、クロック選択回路15は、分周器14の分周比に応じて、基準クロックREFと分周クロックとの周波数の差が最も小さくなるVCOを選択する。なお、分周器14が基準クロックREF側に配置される場合、クロック選択回路15は、分周された基準クロックとクロックCLKとの周波数の差が最も小さくなるVCOを選択する。
シンセサイザ10は、例えば、テレビの選局に適用される。チャンネルの束に応じて、VCOのどれかが選択され、さらに、VCOの電圧制御によって、チャンネルの束から目標とするチャンネルに対応したクロックCLKが出力される。すなわち、チャンネルが選択されると、それに対応した分周比が分周器14にセットされ、クロック選択回路15によって適切なVCOが選択される。そして、さらに、選択されたVCOの電圧が制御され、目的とするクロックCLKが出力される。なお、VCOの選択は、図14で説明したように、2分岐探索方式によって、目標とするVCOを選択する。
次に、クロック選択回路15の詳細について説明する。
図3は、クロック選択回路の回路図である。図に示すようにクロック選択回路15は、カウンタ21,22、差分計算部23、比較部24、計数誤差マージン部25、カウント終了判定部26、終了状態判定部27、フェーズ情報加算部28、最終フェーズ書き込み部29、フェーズ情報部30、タイマカウンタ31、タイミングTB32、フェーズ変更部33、リセット信号出力部34、クロック選択信号送出部35、シフトTB36、選択終了判定部37、クロック情報記憶部38、クロック情報比較部39、および最適クロック情報出力部40を有している。なお、図には、図2で示した分周器14、VCO群13、および基準クロックREFが示してある。
カウンタ21は、分周器14から出力される分周クロックをカウントする。カウンタ22は、基準クロックREFをカウントする。差分計算部23は、カウンタ21,22によってカウントされた分周クロックと基準クロックREFのカウント値の差分をとる。
比較部24は、タイマカウンタ31から比較指示信号を受けると、差分計算部23の出力する差分値に基づいて、分周クロックの周波数と基準クロックREFの周波数の大小比較および等しいかの比較を行う。比較部24は、差分値が計数誤差マージン部25で指示される値以内である場合は、カウンタ21,22のカウント値は等しいと判断する。これは、基準クロックREFと分周クロックは、非同期であるため、立上りおよび立下りタイミングが異なることがあり、カウント値に誤差が生じることがあるからである。
カウント終了判定部26は、比較部24により分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたという判断がされた場合、または、カウント値に差が生じずタイミングTB32で示される最終のカウント値までカウントを行った場合、その旨の信号を終了状態判定部27およびクロック情報記憶部38に出力し、タイマカウンタ31のカウントを終了させる。
終了状態判定部27は、カウント終了判定部26によるカウント値の更新の終了が、分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたために終了したのか、カウントを最終のカウント値まで行ったのか判断する。分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたために終了したと判断した場合は、フェーズ情報加算部28にその旨を通知する。フェーズ情報加算部28は、フェーズ情報部30のフェーズ情報に1を加算する。一方、カウントを最終のカウント値まで行ったために終了した場合は、最終フェーズ書き込み部29にその旨を通知する。最終フェーズ書き込み部29は、最終フェーズに1を加算した値をフェーズ情報部30に書き込む。例えば、フェーズが0から3まで存在するとする。フェーズ1において、タイマカウンタ31がカウント値を最終のカウント値まで行ったために終了した場合は、最終フェーズ書き込み部29は、最終フェーズ3に1を加算した4をフェーズ情報部30に書き込む。
すなわち、現在選択しているVCOが適正なVCOでないために、分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じた場合、フェーズが1加算され、より適正なVCOを選択するために次のフェーズに移る。一方、所定時間カウントを繰り返しても、分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じない場合は、適正なVCOが選択されたと判断し、最終フェーズに1を加算した値をフェーズ情報部30に書き込む。
タイマカウンタ31は、リセット信号出力部34からリセット信号が出力されると、0からカウント値をカウントアップしていく。そして、カウント値が、タイミングTB32に示す値と等しくなると、比較部24に比較指示信号を出力する。
タイミングTB32について詳細に説明する。図4は、タイミングTBのデータ構成例を示した図である。図に示すようにタイミングTB32には、タイマカウンタ31に参照されるカウント値C1〜Cnが記憶されている。
タイマカウンタ31は、カウント値がC1,C2,…,Cnとなると、比較指示信号を出力する。カウント値C1〜Cnには、C1<C2<…Cn−1<Cnの関係がある。このカウント値は、周波数の最も近い2つのVCOのクロックをカウントした場合、カウント値に差が出る時間内に複数の比較指示信号が出力されるように決められている。よって、例えば、目標とするVCOに隣接するVCOが選択され、カウンタ21,22によってカウントされた場合、カウント値に差が出る間に、複数の比較指示信号が出力される。また、比較指示信号を出力するタイミングは、分周クロックと基準クロックREFとが非同期であって、カウンタ21,22によるカウント値に誤差が生じても、比較部24が、分周クロックと基準クロックREFの周波数の高低を誤らないように比較できるよう決められている。
図3の説明に戻る。フェーズ変更部33は、フェーズ情報部30のフェーズ情報が更新されると、その旨の信号をリセット信号出力部34、クロック選択信号送出部35、および選択終了判定部37に出力する。リセット信号出力部34は、フェーズ変更部33からの信号を受けて、リセット信号をカウンタ21,22およびタイマカウンタ31に出力する。これによって、カウンタ21,22およびタイマカウンタ31は、カウント値を0にリセットする。クロック選択信号送出部35は、フェーズ変更部33からの信号を受けるとシフトTB36を参照し、フェーズ情報と比較部24の比較結果とに基づいてコードをシフトすべきシフト量を取得する。
シフトTB36について詳細に説明する。図5は、シフトTBのデータ構成例を示した図である。図に示すようにシフトTB36には、フェーズに対応するシフト量が記憶されている。図の例では、フェーズ1のときのシフト量は±S1、フェーズ2のときのシフト量は±S2、フェーズpのときのシフト量は±Spと記憶されている。Sp/Sp−1=Sp−1/Sp−2=…=S2/S1=1/2の関係がある。なお、以下では、フェーズ1〜フェーズ3までのシフト量±4、±2、±1がシフトTB36に記憶されているとする。複数の選択肢の中から上述のようにSp/Sp−1=1/2ずつシフトする形で選択肢を狭めていく方法は、2分岐探索法としてよく知られている。例えば、VCO群が2N−1個でなければ、シフトする値を調整する。
フェーズ情報は、初期値として0となっており、クロック選択信号送出部35は、中心のVCO8が選択されるように、コード8を出力する。よって、比較部24から比較結果が出力されると、フェーズ情報は1となり、クロック選択信号送出部35は、比較結果とフェーズ情報1に基づいて、コードを+4または−4シフトさせる。以下、コードは、VCOが目標となる周波数に適合するように、シフトされていく。
選択終了判定部37は、フェーズ情報部30のフェーズ情報が、最終のフェーズの値に1加算した値となっているか判断し、最適なVCOの選択が終了したか判定する。例えば、VCOの数が上記例より15とすると、フェーズ情報が3でVCOの選択は終了する。よって、選択終了判定部37は、フェーズ情報部30のフェーズ情報が選択の最終段階を示す3に1を加算した4であれば、VCOの選択が終了したと判断する。
クロック情報記憶部38は、現在選択されているVCOの1つ前のVCOの番号と、そのVCOの比較タイミングに用いられたカウント値とを記憶している。
クロック情報比較部39は、選択終了判定部37により、VCOの選択が終了したと判断されると、最終的に最適なVCOとして選択されたVCOの判定時間に用いられたカウント値C1〜Cnと、クロック情報記憶部38に記憶されている1つ前に選択されていたVCOの判定時間に用いられたカウント値C1〜Cnとを比較する。そして、カウント値C1〜Cnの大きい方のVCOを選択すべきVCOとして判断する。なお、クロック情報比較部39は、1つ前に選択されていたVCOが最適と判断した場合、そのVCOを選択するようにクロック選択信号送出部35に通知する。
最適クロック情報出力部40は、クロック情報比較部39の判断を受けて、最適なVCOの選択が終了した旨の信号を外部に出力する。なお、図2のクロック選択回路15では、この情報の出力を省略している。
次に、比較部24の比較タイミングについて説明する。図6は、比較部の比較タイミングを説明する図である。図の(A)には、図3の比較部24の比較タイミングが示してあり、図の(B)には、図15の比較部114の比較タイミングが示してある。図の(A)、(B)に示す黒丸および白丸は、比較部24,114の比較タイミングを示し、黒丸は、VCOが選択されたときのタイミング、白丸はVCOの選択はされていないが比較だけを行っているタイミングを示している。
図の(A)に示すように、比較部24は、タイマカウンタ31から比較指示信号を受けて、図に示すようなタイミングで、分周クロックと基準クロックREFのカウント値の大小比較および等しいかの比較を行う。比較タイミングは、タイミングTB32のカウント値C1,C2〜Cnに基づいて決まる。従って、図の(A)に示す最も右側の黒丸から、3回目の比較タイミングで分周クロックと基準クロックREFのカウント値が等しいと判断されれば、その時点で新たなVCOが選択され、次のフェーズに移り、再びカウント値C1,C2〜Cnのタイミングで比較が行われる。
一方、図の(B)に示す従来の比較部114では、分周クロックと基準クロックREFのカウント値の差が必ず生じるとして設定された一定の比較タイミングで比較を行い、新たなVCOを選択していく。従って、比較タイミング前に、実際は、分周クロックと基準クロックREFのカウント値に差が生じていても、新たなVCOが選択されることがない。そのため、最適なVCOを選択するのに時間を要してしまう。これに対し、比較部24は、図の(B)の比較タイミングの間にも複数比較を行い、分周クロックと基準クロックREFのカウント値の差が生じた時点で、新たなVCOを選択し、次のフェーズに移るようにしている。これによって、短時間で最適なVCOを選択することができる。
次に、クロック情報記憶部38およびクロック情報比較部39について説明する。図7は、クロック情報記憶部およびクロック情報比較部について説明する図である。図に示す(C1),(C3),(C5),(C4)は、タイミングTB32のカウント値であり、分周クロックと基準クロックREFのカウント値の差が生じたときのタイマカウンタ31のカウント値を示している。図に示す8,12,14,13は、VCOを選択するコード番号を示している。初期値は8であり、その後、フェーズが移行するたびにコードは、+4,+2,−1にシフトされ、目標とするVCO13が選択されたとする。
一般に、選択したVCOが目標とするVCOに近づくにつれ、カウント値C1,C2、…Cnの値が大きくなる。これは、選択したVCOが目標とするVCOの周波数に近づいていくため、カウント値の差が生じるのに時間を要するためである。しかし、図7に示すように、カウント値がC1,C3,C5と増えたにも拘らず、カウント値がC4と減少する場合もある。ここで、カウント値が減少する場合について説明する。
図8は、カウント値が減少する例について説明する図である。図の上側の斜線は、図7のVCO14の特性を示し、下側の斜線は、VCO13の特性を示している。図の黒丸は、目標とするVCOを示している。
斜線は、タイマカウンタ31のカウント値がC6のときに分周クロックと基準クロックREFのカウント値の差が生じなかった場合、目標とするVCOが入っている範囲を示している。つまり、目標とするVCOが斜線の中に入っていれば、カウント値C6においては、分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じない範囲を示している。
図7において、フェーズ2のとき(VCO14のとき)、カウント値C5で分周クロックと基準クロックREFのカウント値に差が生じていたにも拘らず、フェーズ3のとき、カウント値C6ではなく、カウント値C4で分周クロックと基準クロックREFのカウント値に差が生じている。つまり、フェーズが移行したにも拘らず、選択したVCOと目標とするVCOの周波数の差が開いたことを示す。これは、図8に示すように、目標とするVCOがカウント値C6に入っていない場合に生じる。なお、カウント値が逆転するのは、上記例だけではなく、2分岐探索のシフトの各フェーズで起こりえる。例えば、VCO8からスタートしてVCO9が目標とするVCOの場合、シフト量+4にしてVCO12に移ると、シフト前(VCO8からVCO9)よりも周波数が離れてしまう場合もある(VCO12からVCO9)。
この場合、図8に示すようにVCO14の方が、VCO13より目標とするVCOに近いにも拘らず、最終フェーズ3でVCO13が選択されてしまう。そこで、クロック情報記憶部38によって、現在選択されているVCOの1つ前のVCOと、そのときのカウント値とを記憶するようにし、クロック情報比較部39によって、最終的に最適なVCOとして選択されたVCOの判定時間に用いられたカウント値と、クロック情報記憶部38に記憶されている1つ前に選択されていたVCOの判定時間に用いられたカウント値とを比較する。そして、カウント値の大きい方のVCOを選択すべきVCOとして判断する。図7の例では、VCO13が最終フェーズ3で選択されたVCOであるが、前フェーズのVCO14の方がVCO13よりカウント値が大きいので、目標とするVCOの周波数に近く、VCO14を選択すべきVCOとして判断する。
次に、タイミングTB32のカウント値の決め方について説明する。図9は、カウント値の決め方を説明する表を示した図である。
図9に示す表51は、選択されたVCOと目標とするVCOの周波数の差と、カウント値の例を示している。なお、表51中のM=2は、計数誤差マージン部25の値が2であることを示し、選択されたVCOと目標とするVCOのカウント値の差が2以内であれば、選択されたVCOと目標とするVCOの周波数は、同じであると判断される(以下、同じであると判断するカウント値の差をマージンと呼ぶ)。また、選択されたVCOと目標とするVCOは非同期であるので、クロックの立上り、立下りによって、選択されたVCOと目標とするVCOのカウント値は、マージン2に対し±1ずれる場合がある。表51中のM=1、M=2は、カウント値がマージン2に対し±1ずれたときの選択されたVCOと目標とするVCOの周波数の差を示している。
表51より、例えば、タイマカウンタ31のカウント値が1(C1)で、選択されたVCOと目標とするVCOのカウント値が3以上異なれば、2つのVCOの周波数の差は、±100.0KHz以上離れていることが分かる。タイマカウンタ31のカウント値が4(C2)で、選択されたVCOと目標とするVCOのカウント値が3以上異なれば、2つのVCOの周波数の差は、±29.4KHz以上離れていることが分かる。
また、前述したように、選択されたVCOと目標とするVCOのカウント値は、マージン2に対し、±1ずれる場合がある。よって、タイマカウンタ31のカウント値が1(C1)において、選択されたVCOと目標とするVCOのカウント値が3以上異なっていても、実際、選択されたVCOと目標とするVCOのカウント値が−1ずれている場合が生じ、この場合、2つのVCOの周波数の差は、±55.6KHz以上離れていることが分かる。同様に、タイマカウンタ31のカウント値が1(C1)で、選択されたVCOと目標とするVCOのカウント値が3以上異なっていても、実際、選択されたVCOと目標とするVCOのカウント値が+1ずれている場合が生じ、この場合、2つのVCOの周波数の差は、±300.0KHz以上離れていることが分かる。
図9に示す表51のカウント値C1〜C5は、M=1の周波数とM=3の矢印で示す周波数が重ならないように決める必要がある。図10は、カウント値の決め方を説明する図である。選択されたVCOと目標とするVCOのカウント値が1(C1)で異なれば、選択されたVCOと目標とするVCOの周波数の差は、マージン2に対し、カウント値が−1ずれていれば±55.6KHz以上である。マージン2に対し、カウント値がずれていなければ±100.0KHz以上である。マージン2に対し、カウント値が+1ずれていれば、±300.0KHz以上である。
選択されたVCOと目標とするVCOのカウント値が4(C2)で異なれば、選択されたVCOと目標とするVCOの周波数の差は、マージン2に対し、カウント値が−1ずれていれば±15.2KHz以上である。マージン2に対し、カウント値がずれていなければ±29.4KHz以上である。マージン2に対し、カウント値が+1ずれていれば、±51.7KHz以上である。
ここで、図10に示すカウント値C2の51.7KHzとカウント値C1の55.6KHzとがオーバーラップするようにカウント値C2の値が決められていたとすると、そのオーバーラップする領域にあるVCOは、例えば、カウント値C2の領域に近い周波数であるにも拘らず、±1のカウント値のずれによって、カウント値C1で目標となるVCOとカウント値の差が2以上となる場合もある。従って、カウント値Cnでのマージンに対する誤差が−1のときの周波数>カウント値Cn+1でのマージンに対する誤差が+1のときの周波数となるようにカウント値Cnを決め、非同期に起因する選択誤りがないように決める。
次に、判定方式について説明する。図11は、判定方式を説明する図である。表52の判定後シフト量は、フェーズ1〜3でのコードのシフト量を示している。判定時間は、VCOの選択にかかる時間を示しており、この欄の「動的」は、VCOの選択のための比較タイミングが動的であることを示している。なお、tfの時間は、複数のVCOの中で、一番周波数差が小さいVCO間でのカウント値に差が生じる時間である。例えば、図17に示す一番下のVCOと2番目のVCOとのカウント値に差が生じる時間である。
図3のクロック選択回路15では、選択したVCOと目標とするVCOの比較タイミングをタイミングTB32に示すカウント値に基づいて、動的に行う。従って、少なくとも、時間tf/nから時間tfの範囲内に、そのフェーズにおける選択すべきVCOが決まる。
途中判定の欄の「実施」は、選択したVCOと目標とするVCOの比較を動的に行うことを示している。なお、図15に示したクロック選択回路105では、固定である。選択終了判定の欄の「可能」は、フェーズ1,2において、最終ラウンドまでいくと、最終フェーズ3まで飛び越えて処理を終了するということを示している。また、「実施」は、最終フェーズのカウント値Cxと、その前のフェーズのカウント値Cyを比較して、大きい方のフェーズのVCOを選択するということを示している。
次に、図3のクロック選択回路15の動作を、フローチャートを用いて説明する。図12は、クロック選択回路の動作を示したフローチャートである。
ステップS1において、クロック選択回路15のタイマカウンタ31は、カウントを開始する。カウント値がタイミングTB32に示すカウント値C1〜Cnになると、比較指示信号を比較部24に出力する。なお、現在、クロック選択回路15のフェーズは0であり、VCO8を選択している。
比較部24は、タイマカウンタ31から比較指示信号を受けるたびに、選択しているVCO8の周波数が目標とするクロックの周波数より高いか低いか判断する。また、選択しているVCO8の周波数が目標とするクロックの周波数と同じであるか判断する。
カウント終了判定部26は、比較部24により分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたという判断がされた場合、または、カウント値に差が生じずタイミングTB32の最終のカウント値までカウントを行った場合、その旨の信号を終了状態判定部27およびクロック情報記憶部38に出力し、タイマカウンタ31のカウントを終了させる。
終了状態判定部27は、カウント終了判定部26によるカウント値の更新の終了が、分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたために終了したのか、タイミングTB32のカウントを最終のカウント値まで行ったのか判断する。分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたために終了したと判断した場合は、フェーズ情報加算部28にその旨を通知する。フェーズ情報加算部28は、フェーズ情報部30のフェーズ情報に1を加算する。一方、タイミングTB32の最終のカウント値までカウントを行ったために終了した場合は、最終フェーズ書き込み部29にその旨を通知する。最終フェーズ書き込み部29は、最終フェーズ3に1を加算した4をフェーズ情報部30に書き込む。
ステップS2において、選択終了判定部37は、フェーズ情報部30のフェーズ情報が、1であるか判断する。つまり、フェーズ0からフェーズ1に移行したか、フェーズ情報部30に4が書き込まれたか判断する。フェーズが1に移行していれば、ステップS3へ進む。フェーズが4であれば、ステップS17へ進む。なお、フェーズが4の場合、クロック選択信号送出部35は、VCO8を選択したままである。
ステップS3において、クロック選択信号送出部35は、比較部24が、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より低いと判断した場合、ステップS4へ進む。比較部24が選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より高いと判断した場合、ステップS5へ進む。
ステップS4において、クロック選択信号送出部35は、フェーズ情報部30のフェーズ情報と比較部24の比較結果に基づいて、シフトTB36からシフト量を取得する。フェーズが1で、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より低いと判断されているので、コードを+4シフトする。
ステップS5において、クロック選択信号送出部35は、フェーズ情報部30のフェーズ情報と比較部24の比較結果に基づいて、シフトTB36からシフト量を取得する。フェーズが1で、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より高いと判断されているので、コードを−4シフトする。
ステップS6において、クロック選択回路15のタイマカウンタ31は、0からカウントを始め、カウント値がタイミングTB32に示すカウント値C1〜Cnになると、比較指示信号を比較部24に出力する。なお、現在、クロック選択回路15のフェーズは1であり、VCO12またはVCO4のいずれかを選択している。
比較部24は、タイマカウンタ31から比較指示信号を受けるたびに、選択しているVCOの周波数が目標とするクロックの周波数より高いか低いか判断する。また、選択しているVCOの周波数が目標とするクロックの周波数と同じであるか判断する。
カウント終了判定部26は、比較部24により分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたという判断がされた場合、または、カウント値に差が生じずタイミングTB32の最終のカウント値までカウントがされた場合、その旨の信号を終了状態判定部27およびクロック情報記憶部38に出力し、タイマカウンタ31のカウントを終了させる。
終了状態判定部27は、カウント終了判定部26によるカウント値の更新の終了が、分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたために終了したのか、カウントを最終のカウント値まで行ったのか判断する。分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたために終了したと判断した場合は、フェーズ情報加算部28にその旨を通知する。フェーズ情報加算部28は、フェーズ情報部30のフェーズ情報に1を加算する。一方、カウントを最終のカウント値まで行ったために終了した場合は、最終フェーズ書き込み部29にその旨を通知する。最終フェーズ書き込み部29は、フェーズ情報部30に4を書き込む。
ステップS7において、選択終了判定部37は、フェーズ情報部30のフェーズ情報が、2であるか判断する。つまり、フェーズ1からフェーズ2に移行したか、フェーズ情報部30に4が書き込まれたか判断する。フェーズが2に移行していれば、ステップS8へ進む。フェーズが4であれば、ステップS17へ進む。なお、フェーズが4の場合、クロック選択信号送出部35は、VCO4またはVCO12を選択したままである。
ステップS8において、クロック選択信号送出部35は、比較部24が、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より低いと判断した場合、ステップS9へ進む。比較部24が選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より高いと判断した場合、ステップS10へ進む。
ステップS9において、クロック選択信号送出部35は、フェーズ情報部30のフェーズ情報と比較部24の比較結果に基づいて、シフトTB36からシフト量を取得する。フェーズが2で、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より低いと判断されているので、コードを+2シフトする。
ステップS10において、クロック選択信号送出部35は、フェーズ情報部30のフェーズ情報と比較部24の比較結果に基づいて、シフトTB36からシフト量を取得する。フェーズが2で、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より高いと判断されているので、コードを−2シフトする。
ステップS11において、クロック選択回路15のタイマカウンタ31は、0からカウントを始め、カウント値がタイミングTB32に示すカウント値C1〜Cnになると、比較指示信号を比較部24に出力する。なお、現在、クロック選択回路15のフェーズは2であり、VCO10、VCO14、VCO2、またはVCO6のいずれかを選択している。
比較部24は、タイマカウンタ31から比較指示信号を受けるたびに、選択しているVCOの周波数が目標とするクロックの周波数より高いか低いか判断する。また、選択しているVCOの周波数が目標とするクロックの周波数と同じであるか判断する。
カウント終了判定部26は、比較部24により分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたという判断がされた場合、または、カウント値に差が生じずタイミングTB32の最終のカウント値までカウントが行われた場合、その旨の信号を終了状態判定部27およびクロック情報記憶部38に出力し、タイマカウンタ31のカウントを終了させる。
終了状態判定部27は、カウント終了判定部26によるカウント値の更新の終了が、分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたために終了したのか、カウントを最終のカウント値まで行ったのか判断する。分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたために終了したと判断した場合は、フェーズ情報加算部28にその旨を通知する。フェーズ情報加算部28は、フェーズ情報部30のフェーズ情報に1を加算する。一方、カウントを最終のカウント値まで行ったために終了した場合は、最終フェーズ書き込み部29にその旨を通知する。最終フェーズ書き込み部29は、フェーズ情報部30に4を書き込む。
ステップS12において、選択終了判定部37は、フェーズ情報部30のフェーズ情報が、3であるか判断する。つまり、フェーズ2からフェーズ3に移行したか、フェーズ4がフェーズ情報部30に書き込まれたか判断する。フェーズが3に移行していれば、ステップS13へ進む。フェーズが2であれば、ステップS17へ進む。なお、フェーズが4の場合、クロック選択信号送出部35は、選択していたVCOをそのまま選択している。
ステップS13において、クロック選択信号送出部35は、比較部24が、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より低いと判断した場合、ステップS14へ進む。比較部24が選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より高いと判断した場合、ステップS15へ進む。
ステップS14において、クロック選択信号送出部35は、フェーズ情報部30のフェーズ情報と比較部24の比較結果に基づいて、シフトTB36からシフト量を取得する。フェーズが3で、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より低いと判断されているので、コードを+1シフトする。
ステップS15において、クロック選択信号送出部35は、フェーズ情報部30のフェーズ情報と比較部24の比較結果に基づいて、シフトTB36からシフト量を取得する。フェーズが3で、選択しているVCOの周波数が目標としているVCOの周波数より高いと判断されているので、コードを−1シフトする。
ステップS16において、クロック選択回路15のタイマカウンタ31は、0からカウントを始め、カウント値がタイミングTB32に示すカウント値C1〜Cnになると、比較指示信号を比較部24に出力する。なお、現在、クロック選択回路15のフェーズは3である。
比較部24は、タイマカウンタ31から比較指示信号を受けるたびに、選択しているVCOの周波数が目標とするクロックの周波数より高いか低いか判断する。また、選択しているVCOの周波数が目標とするクロックの周波数と同じであるか判断する。
カウント終了判定部26は、比較部24により分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたという判断がされた場合、または、カウント値に差が生じずタイミングTB32で示される最終のカウント値までカウントを行った場合、その旨の信号を終了状態判定部27およびクロック情報記憶部38に出力し、タイマカウンタ31のカウントを終了させる。
終了状態判定部27は、カウント終了判定部26によるカウント値の更新の終了が、分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたために終了したのか、カウントを最終のカウント値まで行ったのか判断する。分周クロックと基準クロックREFとのカウント値に差が生じたために終了したと判断した場合は、フェーズ情報加算部28にその旨を通知する。フェーズ情報加算部28は、フェーズ情報部30のフェーズ情報に1を加算する。フェーズ情報は4となる。一方、カウントを最終のカウント値まで行ったために終了した場合は、最終フェーズ書き込み部29にその旨を通知する。最終フェーズ書き込み部29は、フェーズ情報部30に4を書き込む。
ステップS17において、フェーズ情報部30のフェーズ情報は、4となっているので、選択終了判定部37は、VCOの選択が終了したと判断できる。クロック情報比較部39は、選択終了判定部37により、VCOの選択が終了したと判断されると、最終的に最適なVCOとして選択されたVCOの判定時間に用いられたカウント値C1〜Cnと、クロック情報記憶部38に記憶されている1つ前に選択されていたVCOの判定時間に用いられたカウント値C1〜Cnとを比較する。そして、カウント値C1〜Cnの大きい方のVCOを最終的に選択すべきVCOとして判断する。なお、クロック情報比較部39は、1つ前に選択されていたVCOが最適と判断した場合、そのVCOを選択するようにクロック選択信号送出部35に通知する。
このように、周波数の最も近い2つのVCOのクロックをカウントした場合にカウント差が生じる時間内において複数の比較指示信号を出力し、選択されているVCOと目標とするVCOのカウント値を比較するようにした。これにより、周波数の最も近い2つのVCOのカウント差が生じる時間内に、選択されているVCOと目標とするVCOのカウント値に差が生じていれば、直ちに、次のVCOを選択するので、複数のVCOの中から最適なVCOを効率的かつ短時間で選択することができる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
符号の説明
1 クロック選択回路
1a 基準クロックカウンタ
1b クロックカウンタ
1c 指示信号出力部
1d 比較部
1e 選択部
2 分周器
REF 基準クロック
フェーズ変更部120は、フェーズ情報部117のフェーズ情報が更新されると、その旨の信号をリセット信号出力部121、クロック選択信号送出部122、および選択終了判定部124に出力する。リセット信号出力部121は、フェーズ変更部120からの信号を受けて、リセット信号をカウンタ111,112およびタイマカウンタ118に出力する。これによって、カウンタ111,112およびタイマカウンタ118は、カウント値を0にリセットする。クロック選択信号送出部122は、フェーズ変更部120からの信号を受けるとシフトTB123を参照し、フェーズ情報と比較部114の比較結果とに基づいてコードのシフトすべき量を取得する。シフトTB123には、フェーズ情報に対応したコードのシフト量が記憶されている。例えば、フェーズ1のときは±4、フェーズ2のときは±2、フェーズ3のときは±1と記憶されている。
図の(A)に示すように、比較部24は、タイマカウンタ31から比較指示信号を受けて、図に示すようなタイミングで、分周クロックと基準クロックREFのカウント値の大小比較および等しいかの比較を行う。比較タイミングは、タイミングTB32のカウント値C1,C2〜Cnに基づいて決まる。従って、図の(A)に示す最も側の黒丸から、回目の比較タイミングで分周クロックと基準クロックREFのカウント値が等しいと判断されれば、その時点で新たなVCOが選択され、次のフェーズに移り、再びカウント値C1,C2〜Cnのタイミングで比較が行われる。
次に、タイミングTB32のカウント値の決め方について説明する。図9は、カウント値の決め方を説明する表を示した図である。
図9に示す表51は、選択されたVCOと目標とするVCOの周波数の差と、カウント値の例を示している。なお、表51中のM=2は、計数誤差マージン部25の値が2であることを示し、選択されたVCOと目標とするVCOのカウント値の差が2以内であれば、選択されたVCOと目標とするVCOの周波数は、同じであると判断される(以下、同じであると判断するカウント値の差をマージンと呼ぶ)。また、選択されたVCOと目標とするVCOは非同期であるので、クロックの立上り、立下りによって、選択されたVCOと目標とするVCOのカウント値は、マージン2に対し±1ずれる場合がある。表51中のM=1、M=は、カウント値がマージン2に対し±1ずれたときの選択されたVCOと目標とするVCOの周波数の差を示している。
ステップS12において、選択終了判定部37は、フェーズ情報部30のフェーズ情報が、3であるか判断する。つまり、フェーズ2からフェーズ3に移行したか、フェーズ4がフェーズ情報部30に書き込まれたか判断する。フェーズが3に移行していれば、ステップS13へ進む。フェーズがであれば、ステップS17へ進む。なお、フェーズが4の場合、クロック選択信号送出部35は、選択していたVCOをそのまま選択している。

Claims (10)

  1. 複数の異なる周波数のクロックの中から、分周後の周波数が基準クロックの周波数と同じになるように選択するクロック選択回路において、
    前記基準クロックをカウントする基準クロックカウンタと、
    選択され分周された前記クロックをカウントするクロックカウンタと、
    周波数の最も近い2つの前記クロックをカウントした場合にカウント差が生じる時間内において複数の比較指示信号を出力する指示信号出力部と、
    前記比較指示信号に応じて、前記基準クロックカウンタと前記クロックカウンタのカウント値を比較する比較部と、
    前記比較部の比較結果に応じて、2分岐探索により前記クロックを選択する選択部と、
    を有することを特徴とするクロック選択回路。
  2. 前記選択部は、前記カウント値が異なる場合、前記2分岐探索により前記クロックを選択することを特徴とする請求の範囲第1項記載のクロック選択回路。
  3. 前記選択部は、前記カウント値が同じである場合、前記2分岐探索による前記クロックの選択を終了することを特徴とする請求の範囲第1項記載のクロック選択回路。
  4. 1つ前に選択されていた前記クロックの前記カウント値が前記基準クロックカウンタの前記カウント値との間で予め定義された値以上の差が生じるまでの一致時間を記憶するクロック情報記憶部と、
    前記一致時間と、現在選択されている前記クロックの前記カウント値が前記基準クロックカウンタの前記カウント値との間で予め定義された値以上の差が生じるまでの現一致時間とを比較する一致時間比較部と、
    をさらに有し、
    前記選択部は、前記一致時間比較部の比較結果に応じて、1つ前に選択されていた前記クロックおよび現在選択されている前記クロックの一方を選択することを特徴とする請求の範囲第1項記載のクロック選択回路。
  5. 前記選択部は、前記一致時間および前記現一致時間の長い方の前記クロックを選択することを特徴とする請求の範囲第4項記載のクロック選択回路。
  6. 前記比較指示信号を出力するタイミングは、前記クロックと前記基準クロックとが非同期であるために前記カウント値に誤差が生じても、前記比較部により適正に判断されるよう決められていることを特徴とする請求の範囲第1項記載のクロック選択回路。
  7. 前記比較部は、前記カウント値の差が所定範囲内である場合、前記カウント値が同じであると判断することを特徴とする請求の範囲第1項記載のクロック選択回路。
  8. 前記分周の分周比は、外部から指示によって変更されることを特徴とする請求の範囲第1項記載のクロック選択回路。
  9. 複数の異なる周波数のクロックの中から、分周された基準クロックの周波数と同じになるように選択するクロック選択回路において、
    分周された前記基準クロックをカウントする基準クロックカウンタと、
    前記クロックをカウントするクロックカウンタと、
    周波数の最も近い2つの前記クロックをカウントした場合にカウント差が生じる時間内において複数の比較指示信号を出力する指示信号出力部と、
    前記比較指示信号に応じて、前記基準クロックカウンタと前記クロックカウンタのカウント値を比較する比較部と、
    前記比較部の比較結果に応じて、2分岐探索により前記クロックを選択する選択部と、
    を有することを特徴とするクロック選択回路。
  10. 複数の電圧制御発振器から出力されるクロックの中から、分周後の周波数が基準クロックの周波数と同じになるように選択するシンセサイザにおいて、
    前記基準クロックをカウントする基準クロックカウンタと、
    選択され分周された前記クロックをカウントするクロックカウンタと、
    周波数の最も近い2つの前記クロックをカウントした場合にカウント差が生じる時間内において複数の比較指示信号を出力する指示信号出力部と、
    前記比較指示信号に応じて、前記基準クロックカウンタと前記クロックカウンタのカウント値を比較する比較部と、
    前記比較部の比較結果に応じて、2分岐探索により前記クロックを選択する選択部と、
    分周された前記クロックと前記基準クロックの位相差に応じて、選択された前記クロックを出力する前記電圧制御発振器の電圧を制御する電圧制御部と、
    を有することを特徴とするシンセサイザ。
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