JPH10144870A - 集積回路を組立てる方法、集積回路、および集積回路のための高電圧許容インタフェース回路 - Google Patents

集積回路を組立てる方法、集積回路、および集積回路のための高電圧許容インタフェース回路

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JPH10144870A
JPH10144870A JP9138578A JP13857897A JPH10144870A JP H10144870 A JPH10144870 A JP H10144870A JP 9138578 A JP9138578 A JP 9138578A JP 13857897 A JP13857897 A JP 13857897A JP H10144870 A JPH10144870 A JP H10144870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の動作電圧環境での使用に適用できる集
積回路を製造する方法を提供する。 【解決手段】 第1の電源電圧と互換性のある集積回路
コアが与えられる(705)。第1、第2、および第3
のインタフェースが与えられ(710、715、72
0)、これらが選択的にコアに結合されて(725)集
積回路の所望の特性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】この発明は、集積回路分野に関し、より
特定的には、混合電圧環境における集積回路のインタフ
ェースの改良に関する。
【0002】集積回路ビジネスおよび半導体産業は、継
続的に、コストを削減し、パワーを減じ、そして性能を
改良するよう努力している。集積回路製品は、マイクロ
プロセッサ、メモリ、プログラマブル論理、プログラマ
ブルコントローラ、特定用途向け集積回路、および他の
多くのタイプの集積回路を含む。価格の削減は、ダイの
サイズを減じかつ歩留りを増加させるスケーリングされ
たプロセスに製品を移すことによって強力に推し進めら
れている。パワーの削減は、回路設計技術、パワー管理
図式、および寄生スケーリングなどの要因によって達成
されてきた。性能の向上は、設計技術、プロセスの向
上、および寄生スケーリングなどの要因によってもたら
されてきた。
【0003】プロセス技術は改良されてきている。継続
的なスケーリングおよび装置の幾何学的配置の縮小によ
って、装置のサイズおよび寸法に合わせて動作電圧をス
ケーリングすることが必要になってきた。動作電圧は5
ボルトから3.3ボルトまでスケーリングダウンされ
た。このために混合電圧モード装置が必要となった。す
なわち、集積回路はさまざまな動作電圧とインタフェー
スすることが必要になる。そして、さらなる縮小が将来
的には期待されている。この産業においては、3.3ボ
ルトおよび5ボルトのいずれの集積回路および装置も利
用する製品および印刷回路板(PCBs)が提供されて
いる。標準的な電源が1電圧レベルからより低い電圧レ
ベルに切換わるにはかなりの移行期間があるものと予測
される。
【0004】プロセススケーリングは、ダイコストを削
減する主要な方法である。このコストは、ダイのサイズ
をより小さくすることに関連し、より高い歩留りを得る
ことによって達成される。現在、スケーリングが発展
し、装置の寸法による電圧の差を削減することが必要に
なってくるような装置の寸法へと向かうにつれて、電源
電圧は減じられてきている。
【0005】すべての製造業者が同時により低い電源に
切換えたわけではない。したがって動作電圧のスケーリ
ングによって、多数電圧モードの産業が生まれてきた。
集積回路を扱う企業は、この産業が単一のより低い電源
電圧へと移行するまでのこの中間段階の間の必要性に応
えることができる製品を提供せねばならない。この産業
が成功裏により低い電源電圧へと移行するまでには、か
なりの時間が必要だと考えられる。
【0006】理解されるように、集積回路を組立て、か
つ動作させる改良技術はこうした要求に応える必要があ
る。これらの集積回路は、標準の電源または新しいより
低い電源のいずれにおいても動作するよう設計されてい
る装置と相互作用せねばならない。また、5ボルトでし
か使えない装置を設計し続けている顧客のために、集積
回路はコスト削減の途を提供せねばならない。製造者に
対しては、集積回路は、マーケットを選び、最低コスト
およびマーケットへの最短時間を支持するような柔軟性
を与えねばならない。
【0007】
【発明の概要】この発明は、混合電圧モード環境に適合
可能な集積回路を組立てる技術である。同一の集積回路
が、選択される特定のオプションに依存して、異なった
動作モードにおいて使用され得る。
【0008】たとえば、第1のオプションにおいては、
集積回路は単一の電源電圧と互換性があるであろう。第
2のオプションにおいては、集積回路は混合電圧環境と
互換性があるであろう。集積回路は電源電圧と接続され
るであろう。集積回路はこの電源電圧と互換可能な出力
を発生するであろう。この集積回路はこの電源電圧より
も高い電圧レベルの入力を許容しかつそれとインタフェ
ースするであろう。第3のオプションにおいては、集積
回路は外部電源電圧と互換可能であり、この外部電源電
圧における入力および出力とインタフェースするであろ
う。しかしながら、集積回路は、内部電源電圧と互換可
能な技術を使用して製造されるであろうし、この場合内
部電源電圧は外部電源電圧よりも低いであろう。他にも
多くの変形があり、これらは単にさまざまなオプション
のうちのいくつかの例にすぎない。
【0009】集積回路のさまざまなオプションは同一の
集積回路上に形成される。集積回路の組立の間、所望の
オプションが選択される。これはたとえば、適切な金属
のマスクを選択することによって達成されるであろう。
他の技術は、そのいくつかを挙げると、プログラマブル
リンクの使用、プログラマブルヒューズの使用、プログ
ラマブルセルの使用およびそれ以外の多くを含む。この
発明の技術によって集積回路のコストが減じられる。こ
れと同一の設計は、混合電圧条件の各々に対して特定の
集積回路を開発しかつ設計する必要なしに、さまざまな
目的のために、さまざまな電圧環境において使用できる
であろう。
【0010】より特定的には、集積回路を組立てるため
のこの発明の技術は、以下のステップを含む。第1の電
源電圧と互換可能である集積回路のコアが提供される。
第1の電源電圧と互換可能な外部回路からの入力信号を
扱い、第1の電源電圧と互換可能な外部回路のために出
力信号を発生するよう設計された第1のインタフェース
が、集積回路に提供される。第2の電源電圧と互換可能
である外部回路からの入力信号を扱い、第1の電源電圧
と互換可能である外部回路に対しての出力信号を発生す
るよう設計された第2のインタフェースが集積回路に提
供される。第2の電源電圧と互換可能である外部回路か
らの入力信号を扱い、第2の電源電圧と互換可能である
外部回路に対しての出力信号を発生するよう設計された
第3のインタフェースが集積回路に与えられる。第1の
インタフェース、第2のインタフェース、または第3の
インタフェースは選択的にコアと結合され、集積回路の
所望の特徴を得る。
【0011】さらに、この発明は、混合電圧モード環境
において集積回路にインタフェースする技術である。特
に、この発明の入力/出力ドライバまたはバッファは、
入力/出力ドライバに対する電源電圧よりも高いパッド
における電圧と直接にインタフェースするであろう。こ
れは、「過電圧条件」と呼ばれるであろう。たとえば、
もし電源電圧が3.3ボルトであったならば、入力/出
力ドライバのパッドにおいて5ボルトの信号が与えられ
るであろう。この発明の入力/出力ドライバは、入力と
して使用されるとき、この電圧レベルを許容し、かつ漏
れ電流経路を防ぐ。この発明はまた、別個のノイズの多
い電源およびノイズの少ない電源がある場合の図式にお
いても使用されるであろう。たとえば、ノイズの多い電
源およびノイズの少ない電源があるかもしれない。I/
Oドライバはノイズの多い電源と結合され、コアはノイ
ズの少ない電源と結合されてもよい。これによって、I
/Oドライバにおいて内部回路との結合からノイズをあ
る程度切り離す。実施例においては、ウェルバイアス発
生器およびレベル補正器が出力ドライバ回路に含まれ、
漏れ電流経路を防いでいる。これによって集積回路の性
能、信頼性、および寿命が向上する。
【0012】より特定的には、この発明は、第1の電源
電圧とI/Oパッドとの間に結合される第1のプルアッ
プ装置を含む、集積回路のための高電圧許容インタフェ
ース回路である。第2のプルアップ装置は第2の電源電
圧と第1のプルアップ装置の第1の制御電極との間に結
合される。そして第3のプルアップ装置は、第2の電源
電圧と第2のプルアップ装置の第2の制御電極との間に
結合される。第3のプルアップ装置の第3の制御電極は
第1の制御電極に結合され、第2のプルアップ装置のボ
ディ電極は第3のプルアップ装置のボディ電極に結合さ
れる。
【0013】この発明は、混合電圧モード環境において
集積回路とインタフェースする技術である。特に、集積
回路は、内部電源電圧と互換可能な技術を用いて組立て
られる。外的には、集積回路は内部電源電圧よりも高い
外部電源電圧とインタフェースするであろう。集積回路
へのおよび集積回路からの入力および出力信号は外部電
源レベルと互換可能であろう。
【0014】この発明の集積回路は外部電源電圧のレベ
ルの電圧を内部電源電圧のレベルへと変換するための変
換回路を含むであろう。一実施例においては、変換回路
は負のフィードバックを使用し、自己調整する。この内
部電源電圧は、集積回路上の内部装置にパワーを与える
ため使用されるであろう。集積回路は、出力信号を外部
電源電圧と互換可能になるよう変換するための変換回路
を含むであろう。また、集積回路は、外部電源電圧と互
換可能な入力電圧を受けることができるであろう。集積
回路は、あたかもそれが外部電源電圧と互換可能な技術
を用いて製造されたかのように、ユーザおよび他の集積
回路に見えるであろう。この発明は、プロセス技術の後
方互換性を提供する有益な技術である。
【0015】この発明は、別個のノイズの多いおよびノ
イズの少ない電源を有する集積回路において使用され得
る。たとえば、I/Oドライバはノイズの多い電源に結
合され、一方変換回路はノイズの少ない電源に結合され
てもよい。これによってI/Oドライバからのノイズが
集積回路のコアへと結合することが防ぐことを助ける。
【0016】変換回路のレイアウトは密度が高く、ま
た、電流のフローおよび熱分布が集積回路のまわりに均
等に広がっている。これによって局所的な「ホットスポ
ット」区域の形成を防ぐことを助ける。
【0017】より特定的には、この発明の集積回路は、
第1の電源電圧と結合された出力ドライバと、第2の電
源電圧と結合されたレベルシフタ回路と、第2の電源電
圧と結合された電圧ダウンコンバータ回路とを含む。電
圧ダウンコンバータは第2の電源電圧よりも低い電圧レ
ベルを有する第1の電源電圧を発生する。集積回路のコ
ア内の回路は第1の電源電圧と結合される。
【0018】さらに、この発明は、混合電圧モード環境
において集積回路にインタフェースする技術である。特
に、集積回路は、内部電源電圧レベルと互換可能な技術
を用いて組立てられる。外的には、集積回路は内部電源
電圧レベルよりも高い外部電源電圧レベルとインタフェ
ースするであろう。集積回路へのおよび集積回路からの
入力および出力は内部電源レベルと互換可能であろう。
【0019】この発明の集積回路は、外部電源電圧レベ
ルの電圧を内部電源電圧レベルに変換するためのオンチ
ップ変換回路を含むかまたは、この内部電源電圧レベル
は外的に供給されるであろう。この内部電源電圧は集積
回路上の内部装置にパワーを与えるために使用されるで
あろう。また集積回路は、出力信号を外部電源電圧と互
換可能になるよう変換するための変換回路を含むであろ
う。この回路は、レベルシフタまたは電圧シフタを含ん
でもよい。また、集積回路は外部電源電圧と互換可能な
入力電圧を受けるであろう。この発明は、低電圧プロセ
ス技術の後方互換性を提供するための有益な技術であ
る。
【0020】この発明は、また、別個のノイズの多いお
よびノイズの少ない電圧図式において使用されてもよ
い。たとえば、I/Oドライバはノイズの多い電源に結
合され、一方オンチップ変換回路はノイズの少ない電源
に結合されてもよい。これによってI/Oドライバにお
けるノイズの他のオンチップ回路への結合からのいくら
かの切離しが提供されるであろう。
【0021】特に、一実施例においては、この発明の集
積回路は複数のプログラマブル素子を含む。これらのプ
ログラマブル素子は論理機能を実施するようプログラム
可能に構成可能であり、第1の電源電圧と基準電圧との
間の第1の電圧範囲と互換可能な論理信号を生成する。
集積回路は、さらに、集積回路上に形成される電圧シフ
タを含む。電圧シフタは複数のプログラマブル素子から
の論理信号を、第2の電源電圧と基準電圧との間の第2
の電圧範囲と互換可能な論理信号に変換するよう結合さ
れる。第2の電源電圧は第1の電源電圧よりも高い。
【0022】この発明の他の目的、特徴、および利点は
以下の詳細な説明および添付した図面を参照するとより
明らかになるであろう。図面および説明においては、同
様の参照番号は全図表を通じて類似の特徴を示す。
【0023】
【好ましい実施例の説明】図1は、この発明を具現化す
るディジタルシステムのブロック図を示す。このシステ
ムは、単一の基板上、多数の基板上、または多数の筺体
内に備えられ得る。図1はシステム101を示すが、こ
こでプログラマブルロジックデバイス121が利用され
得る。(時にPAL、PLA、FPLA、PLD、EP
LD、EEPLD、LCA、またはFPGAと称され
る)プログラマブルロジックデバイスは、カスタム集積
回路の柔軟性を有しながら固定集積回路の利点を提供す
る、周知の集積回路である。このようなデバイスは、ユ
ーザが、標準の在庫の論理素子を、ユーザの特定の必要
を満たすよう電気的にプログラムすることを可能にす
る。たとえば、米国特許番号第4,617,479号を
参照されたい。これはすべての目的のためにここに引用
により援用される。このようなデバイスは現在、アルテ
ラ(Altera)のMAXシリーズのPLDおよびFLEX
シリーズのPLDに代表される。前者は、たとえば、米
国特許番号第5,241,224号および第4,87
1,930号、ならびにアルテラデータブック(Altera
Data Book)の1996年6月号に記載されており、こ
れらはすべてここに引用により援用される。後者は、た
とえば、米国特許番号第5,258,668号、第5,
260,610号、第5,260,611号、および第
5,436,575号、ならびにアルテラデータブック
の1996年6月号に記載されており、これらすべてが
すべての目的のためにここに引用により援用される。ロ
ジックデバイスおよびその動作は、当業者には周知であ
る。
【0024】図1の特定の実施例において、処理装置1
01はメモリ105およびI/O111に結合され、プ
ログラマブルロジックデバイス(PLD)121を組込
む。PLD121は特に、接続131を介してメモリ1
05に、および接続135を介してI/O111に結合
され得る。システムは、プログラムされたディジタルコ
ンピュータシステム、ディジタル信号処理システム、専
用ディジタルスイッチングネットワーク、または他の処
理システムであり得る。さらに、このようなシステム
は、単に例として挙げれば、遠隔通信システム、自動車
用システム、制御システム、消費者向け電子機器、パー
ソナルコンピュータ、その他等の多岐にわたるアプリケ
ーションのために設計され得る。
【0025】処理装置101は、データを処理または記
憶のための適切なシステムコンポーネントに送り、メモ
リ105内に記憶されたプログラムを実行するかもしく
はI/O111を使用して入力を実行するか、または他
の同様の機能を行なう。処理装置101は、中央処理装
置(CPU)、マイクロプロセッサ、浮遊点コプロセッ
サ、グラフィックスコプロセッサ、ハードウェアコント
ローラ、マイクロコントローラ、コントローラとして使
用するようプログラムされたプログラマブルロジックデ
バイス、または他の処理装置であり得る。さらに、多く
の実施例においては、CPUはしばしば必要がない。た
とえば、CPUの代わりに1または複数のPLD121
がシステムの論理動作を制御することが可能である。い
くつかの実施例においては、処理装置101はコンピュ
ータシステムでもあり得る。メモリ105は、ランダム
アクセスメモリ(RAM)、読出専用メモリ(RO
M)、固定ディスク媒体もしくはフレキシブルディスク
媒体、PCカードフラッシュディスクメモリ、テープ、
または他のいずれの記憶検索手段でもよく、それらの記
憶検索手段を何らかの形で組合せたものであってもよ
い。PLD121は図1のシステム内で多くの異なる役
割を果たし得る。PLD121は処理装置101の論理
的ビルディングブロックとしてその内部動作および外部
動作を支持し得る。PLD121は、システム動作内で
その特定の役割を続行するのに必要な論理機能を実現す
るようプログラムされる。
【0026】図2は、図1のPLD121の全体的な内
部アーキテクチャおよび構造を示した、簡略化されたブ
ロック図である。PLDのアーキテクチャ、構造、およ
び回路設計の多くの詳細はこの発明の理解には不要であ
り、そのような詳細は図2には示されていない。
【0027】図2は、36個の論理アレイブロック(L
AB)200の6×6の2次元アレイを示す。LAB2
00は論理機能を実行するよう構成またはプログラムさ
れた、物理的にグループ分けされた論理的資源の組であ
る。LABの内部アーキテクチャは、図3に関連して以
下により詳細に記載される。PLDは任意の数のLAB
を含み得る。その数は図2のPLD121に示される数
より多くても少なくてもよい。通常、将来、技術が進歩
し改良されれば、より多数の論理アレイブロックを有す
るプログラマブルロジックデバイスが間違いなく作られ
るであろう。さらに、LAB200は正方形のマトリッ
クスで構成される必要はない。たとえば、アレイはLA
Bの5×7または20×70のマトリックスとして構成
されてもよい。
【0028】LAB200は入力および出力(図示せ
ず)を有し、これらは、大域的水平相互接続(GH)2
10および大域的垂直相互接続(GV)220のアレイ
を含む大域的相互接続構造にプログラム可能に接続され
得るかまたはされないかのどちらかである。GH210
およびGV220の各ラインは、図2では単一のライン
として示されているが、複数の信号導体を表わし得る。
LAB200の入力および出力は、隣接するGH210
および隣接するGV220にプログラム可能に接続が可
能である。GH210およびGV220の相互接続を利
用して、多数のLAB200が接続されかつ結合される
ことが可能であり、単一のLAB200を使用して実現
され得るよりもより大きくかつより複雑な論理機能を実
現することが可能となる。
【0029】一実施例において、GH210導体とGV
220導体は、これらの導体の交点225で、プログラ
ム可能に接続され得るかまたは接続され得ない。さら
に、GH210導体およびGV220導体は、他のGH
210導体およびGV220導体と多数の接続を設ける
ことが可能である。種々のGH210導体およびGV2
20導体が互いにプログラム可能に接続されて、PLD
121上のある位置におけるLAB200からPLD1
21上の別の位置における別のLAB200への信号経
路が作られ得る。信号は複数の交点225を通過し得
る。さらに、1つのLAB200からの出力信号が1ま
たは複数のLAB200の入力に向かうことが可能であ
る。また、大域的相互接続を使用して、LAB200か
らの信号は同じLAB200へとフィードバックされ得
る。この発明の特定の実施例においては、選択されたG
H210導体のみが、選択されたGV220導体へとプ
ログラム可能に接続が可能である。さらに、またさらな
る実施例においては、GH210導体およびGV220
導体は、信号を特定の方向に、すなわち入力または出力
に通過させるのに特定的に使用され得るが、両方向では
使用されない。
【0030】図2内のPLDアーキテクチャは、チップ
の周辺に、入出力ドライバ230をさらに示す。入出力
ドライバ230はPLDを、外部のオフチップ回路にイ
ンタフェースするためのものである。図2は32個の入
出力ドライバ230を示すが、PLDは、示された数よ
りも多いまたは少ない、いかなる数の入出力ドライバを
も含み得る。各入出力ドライバ230は、入力ドライ
バ、出力ドライバ、または両方向ドライバとして使用す
るために構成が可能である。
【0031】図3は、図2のLAB200の簡略化され
たブロック図を示す。LAB200は、時に「論理セ
ル」と称されるさまざまな数の論理素子(LE)300
および、局所(または内部)相互接続構造310からな
る。図のLAB200は8個のLE300を有するが、
LAB200は8よりも多いか少ないかのどのような数
のLEを含んでもよい。この発明のさらなる実施例にお
いては、LAB200は8個のLEの「バンク」を2つ
有し、合計で16個のLEを有する。ここで各バンク
は、別個の入力、出力、制御信号およびキャリーチェー
ンを有する。
【0032】ここにLE300の大まかな概観が示され
るが、これはこの発明の基本的な理解を提供するのに十
分である。LE300はPLDの最小の論理的ビルディ
ングブロックである。たとえばGH210およびGV2
20からの、LABの外部への信号は、局所相互接続構
造310を介してLE300にプログラム可能に接続さ
れるが、LE300は図1から図3で示されたものとは
異なる、多くのアーキテクチャで実現され得る。一実施
例において、この発明のLE300は、関数発生器を組
込むが、この関数発生器は、4変数ブール演算等の、多
くの変数を含む論理関数を提供するよう構成が可能であ
る。LE300はまた、組合せ関数に加えて、たとえば
Dフリップフロップを使用して、シーケンシャルな登録
された関数のための支持を提供する。
【0033】LE300は、組合せ出力および登録され
た出力を提供するが、これらはLAB200の外部の、
GH210およびGV220に接続が可能である。さら
に、LE300からの出力は、局所相互接続構造310
内に、内部にフィードバックされ得る。すなわち、大域
的相互接続構造のGH210およびGV220を使用す
ることなく、局所相互接続構造310を介して、1つの
LE300からの出力が他のLE300の入力へとプロ
グラム可能に接続され得るのである。局所相互接続構造
310は、LEの短距離の相互接続を可能にし、限られ
た大域的資源であるGH210およびGV220を利用
することはない。局所相互接続構造310および局所フ
ィードバックを通じて、LE300はプログラム可能に
接続が可能であり、したがって、単一のLE300を使
用して実現が可能であったよりも、より大きくより複雑
な論理機能を形成する。さらに、局所相互接続構造31
0はサイズが減じられかつ長さも短いので、大域的相互
接続構造に比較して寄生も少ない。したがって、局所相
互接続構造310は通常、大域的相互接続構造を介して
よりも信号がより速く伝搬することを可能にする。
【0034】図4から図6は、プログラマブルロジック
デバイスおよびフィールドプログラマブルゲートアレイ
を含む集積回路を、他の集積回路にインタフェースする
技術を図示する。プロセス技術が改善されたために、集
積回路は3.3ボルトもしくは2.5ボルト、またはそ
れよりも低い、低電圧電源を使用する。しかしながら、
そのようなプロセスで作製された集積回路は、それ以前
の世代の集積回路と互換可能でなくてはならない。たと
えば、3.3ボルトの集積回路は、5ボルトの集積回路
とともに1つのプリント回路基板上で使用される必要が
あり得る。3.3ボルトの集積回路は、動作のために適
正な電源電圧および入力電圧を有する必要がある。ま
た、3.3ボルトの集積回路は他の集積回路とインタフ
ェースするために適正な出力電圧を供給または発生しな
くてはならない。集積回路の適正なインタフェースは、
適正な機能動作のために必須である。さらに、適正なイ
ンタフェースは、装置へのストレスのかけ過ぎ等の望ま
しくない状態を防ぎ、起こり得る高電流状態またはラッ
チアップ状態、および他の同様の状態を回避する。これ
は、装置の寿命を延ばす。
【0035】この発明の技術を使用して、プログラマブ
ルロジックデバイスおよびフィールドプログラマブルゲ
ートアレイ等の集積回路は、混合モード能力を有するよ
う製造され得る。このような集積回路は、同様の電圧レ
ベルおよび異なる電圧レベルで動作する種々の集積回路
とインタフェースするよう構成されることが可能であ
る。適切なプログラム可能なオプションを選択しかつプ
ログラムすることにより、集積回路は、同じ電源電圧、
より低い電源電圧、およびより高い電源電圧を使用する
集積回路とインタフェースすることが可能となる。
【0036】好ましい実施例においては、プログラム可
能なオプションは、適切なマスクを選択しかつ使用する
ことにより処理中に選択された、金属のオプションによ
って実現される。たとえば、3.3ボルトテクノロジを
使用して製造された混合モードの集積回路は、3つのオ
プションを有し得る。
【0037】(図4によって示される)第1のオプショ
ンにおいて、集積回路は3.3ボルトテクノロジと互換
が可能である。具体的には、他の集積回路からの入力信
号は3.3ボルトと互換できなくてはならない。電源は
3.3ボルトであり、出力信号は3.3ボルトの駆動能
力を提供する。
【0038】より特定的には、図4に示されるように、
この集積回路のコア405およびインタフェース411
は3.3ボルト電源で動作する。さらに、インタフェー
ス411は、3.3ボルトの回路からの入力信号と互換
可能であり、3.3ボルトの回路とインタフェースする
ための出力信号を生成する。PLDまたはFPGA等の
プログラム可能な集積回路では、コア405は、LA
B、LE、GVとGHとを含むプログラム可能な相互接
続、および局所相互接続を含み得る。これに対し、イン
タフェース411は、専用入力バッファ、専用出力バッ
ファ、出力ドライバ、入出力バッファ、および関連する
回路を含む。
【0039】(図5に示される)第2のオプションで
は、集積回路は5ボルトの入力信号を許容することが可
能である。電源は3.3ボルトであり、出力信号は3.
3ボルトの駆動能力を提供する。この場合、図5に示さ
れるように、コア405およびインタフェース411の
ための電源電圧は3.3ボルトである。インタフェース
411は5ボルトの集積回路からの電圧を許容する。イ
ンタフェース411は3.3ボルトの互換可能な出力を
生成する。
【0040】(図6に示される)第3のオプションで
は、集積回路は5ボルトの入力信号を許容する。電源は
5ボルトであり、出力信号は5ボルトの互換可能な駆動
能力を提供する。例として、出力における論理ハイのた
めの電圧レベルはおよそ5ボルト−VTNまたはそれ以
上である。この場合においても、集積回路は3.3ボル
トテクノロジを使用して製造されることを理解された
い。図6に示されるように、電源は5ボルトである。こ
の電圧はオンチップ回路を使用して、3.3ボルトの低
電圧に変換される。この変換は、電圧ダウンコンバータ
(VDC)610を使用して行なわれ得る。この低電圧
は、コア405およびインタフェース411内の回路に
与えられる。インタフェース411は5ボルトの入力信
号を許容することが可能である。さらに、インタフェー
ス411では、コアの3.3ボルトの信号が、レベルシ
フトプレドライバ等の回路によって、5ボルトの出力信
号に変換され得る。インタフェース内の変換を行なうた
めに使用される回路は、5ボルトの電源電圧に接続され
る。
【0041】この発明の技術を使用する場合には、3つ
より多いかまたは少ないオプションがあり得る。集積回
路はたとえば、上述のモードのうちのいずれか2つを有
し得るが、さらに、上に記載したもの以外の付加的なオ
プションをも有し得る。例として、チップには低電力型
および高電力型があり得るが、これはプログラム可能な
オプションを通じて選択可能である。以上のオプション
のいくつかの特定の実現例が、以下にさらに詳細に記載
される。
【0042】この発明において、これら3つのオプショ
ンを実現するための回路は集積回路上に配される。特定
的には、上述の3つのオプションの場合には、第1のオ
プション、第2のオプション、および第3のオプション
のために必要な回路はオンチップのものである。ここ
で、(プログラム可能なリンク、プログラム可能なセ
ル、金属マスクオプション等の)プログラム可能なオプ
ションによって適切な回路を適切に接続することによっ
て、あるモードまたは設計がその集積回路チップのため
に選択される。さらに、この技術を使用して、集積回路
上の回路は多数のオプション間で共有され、それにより
シリコン領域が節約される。たとえば、プログラマブル
ロジックデバイスにおいて、5ボルト許容のまたは3.
3ボルト専用の入出力(I/O)インタフェースは、プ
ログラマブルロジックコアに接続されるようプログラム
可能に選択され得る。このプログラマブルロジックコア
は、LABおよびLEならびにプログラム可能な相互接
続を含む。
【0043】マスクのプログラム可能なオプションに加
えて、この発明のプログラム可能なオプションの特徴を
実現するための多くの技術がある。これらは、レーザの
プログラム可能なオプション、ヒューズ、アンチヒュー
ズ、システム内プログラム可能(ISP)オプション、
EEPROM、フラッシュ、EPROM、およびSRA
M等の再プログラム可能なセル、ならびに他の多くを含
むが、これらに限定されるものではない。
【0044】上に記載した電圧レベルは単に例示のため
のものである。この発明は、少なくとも2つの異なる電
圧レベルを含むいかなる混合の電圧レベル条件にも、容
易に適合され得る。たとえば、電圧レベルのうち1つが
3.3ボルトであり、別の電圧レベルが2.5ボルトで
あってもよい。
【0045】さらに、(コア405等の)集積回路はV
CCint電圧と互換可能である。集積回路には、別々
の外部供給ピンが存在し得る。たとえば、雑音が多い電
源VCCNおよび雑音が少ない電源VCCQがあり得
る。これらを以下にさらに説明する。
【0046】たとえば、2.5ボルトテクノロジのコア
では、VCCQが2.5ボルトでありVCCNが2.5
ボルトである場合には、集積回路のために第1のオプシ
ョンが選択されて、2.5ボルトの外部信号を許容す
る。VCCQが2.5ボルトでありVCCNが2.5ボ
ルトである場合には、集積回路のために第2のオプショ
ンが選択されて、3.3ボルトの外部信号、または3.
3ボルトよりも高い信号を許容する。3.3ボルトまた
はそれ以上の外部信号への許容の程度は、使用されるプ
ロセス技術、デバイスおよびトランジスタのための酸化
物の厚さ、および他の多くの考慮事項を含む、数多くの
要因に依存し得る。VCCQが3.3ボルトでありVC
CNが3.3ボルトまたはそれ以下である場合には、第
3のオプションが選択されて、その集積回路はVCCN
までの外部信号を許容する。VCCQが2.5ボルトで
ありVCCNが2.5ボルトよりも低い場合には、第1
または第2のオプションが選択され得る。第1のオプシ
ョンの集積回路はVCCNまでの外部信号を許容する。
第2のオプションの集積回路は、3.3ボルトまたはそ
れ以上の外部信号を、酸化物の厚さおよびその他等のプ
ロセス技術の考慮事項に依存して、許容する。
【0047】同様に、3.3ボルトテクノロジのコアで
は、VCCQが3.3ボルトでありVCCNが3.3ボ
ルトである場合には、第3のオプションが集積回路のた
めに選択されて、これが3.3ボルトの外部信号を許容
する。VCCQが3.3ボルトでありVCCNが3.3
ボルトである場合には、第2のオプションが集積回路の
ため選択されて、これは5ボルトの外部信号を許容す
る。VCCQが5ボルトでありVCCNが5ボルトまた
はそれ以下である場合には、第3のオプションが選択さ
れて、その集積回路はVCCNまでの外部信号を許容す
る。VCCQが3.3ボルトでありVCCNが3.3ボ
ルトよりも低い場合には、第1または第2のオプション
が選択され得る。第1のオプションの集積回路は、VC
CNまでの外部信号を許容する。第2のオプションの集
積回路は、3.3ボルトまたはそれ以上の外部信号を、
酸化物の厚さおよびその他等のプロセス技術の考慮事項
に依存して、許容する。
【0048】5ボルトテクノロジのコアについては、V
CCQが5ボルトでありVCCNが5ボルトである場合
には、集積回路のために第1のオプションが選択されて
5ボルトの外部信号を許容する。VCCQが5ボルトで
ありVCCNが5ボルトよりも低い場合には、第1のオ
プションまたは第2のオプションが選択され得る。第1
のオプションの集積回路は、VCCNまでの外部信号を
許容する。第2のオプションの集積回路は、5ボルトま
での外部信号を許容する。
【0049】集積回路は、図7に示される技術に従って
製造され得る。ステップ705は、内部電源電圧と互換
可能な集積回路のコアを提供する。たとえば、この内部
電源電圧は3.3ボルトであり得る。集積回路のコアは
PLDまたはFPGA内に(LAB、LE、ルックアッ
プテーブル、マクロセル、プロダクトターム等の)プロ
グラマブルロジックを含み得る。
【0050】ステップ710は第1のインタフェースオ
プション(図4等参照)を提供するが、これは、(5ボ
ルト等の)内部電圧電源レベルと互換可能な外部回路か
らの入力信号を処理して、内部電源電圧レベルと互換可
能な外部回路への出力信号を生成するよう設計された、
集積回路のためのインタフェースを提供し得る。たとえ
ば、この第1のインタフェースオプションを使用して、
3.3ボルト専用の集積回路が製造され得る。これは、
図4に示された集積回路に対応する。
【0051】ステップ715は第2のインタフェース
(図5等参照)を提供するが、これは、(5ボルト等
の)別の外部電源電圧レベルと互換可能な外部回路から
の入力信号を処理して、(3.3ボルト等の)内部電源
電圧レベルと互換可能な外部回路のための出力信号を生
成するように設計された、集積回路のためのインタフェ
ースを提供し得る。たとえば、この第2のインタフェー
スオプションを使用して、5ボルトの入力信号を許容す
る3.3ボルトの集積回路が製造され得る。これは、図
5に示される集積回路に対応する。
【0052】ステップ720は第3のインタフェース
(図6等参照)を提供するが、これは、(5ボルト等
の)外部電源電圧レベルと互換可能な外部回路からの入
力信号を処理して、(5ボルト等の)外部電源電圧レベ
ルと互換可能な外部回路のための出力信号を生成するよ
う設計された、集積回路のためのインタフェースを提供
し得る。たとえば、この第3のインタフェースオプショ
ンを使用して、5ボルトの外部集積回路が、3.3ボル
トのプロセスおよび装置の技術を使用して製造され得
る。この内部回路は3.3ボルトで動作する。これは、
図6に示される集積回路に対応する。第2の電源電圧は
オンチップで発生され得る。
【0053】好ましい実施例においては、これら3つの
インタフェースオプションを実現するための回路は、コ
アとして、同じ集積回路または半導体ボディ上に形成さ
れる。
【0054】ステップ725は、第1のインタフェー
ス、第2のインタフェース、または第3のインタフェー
スを、コアに選択的に結合するステップを含む。ステッ
プ725は、金属のマスキング、eビームリソグラフ
ィ、プログラミングレーザヒューズ、プログラマブルヒ
ューズ、アンチヒューズ、電気的に消去可能なプログラ
ム可能セル、およびその他多くによって、集積回路を選
択的にプログラムすることによって行なわれ得る。選択
されたインタフェースオプションは、コアにプログラム
可能に相互接続される。オプションを実現するための回
路は集積回路上に位置し得るが、ある特定のインタフェ
ースオプションを実行するのに不要な回路はディスエー
ブルされる。さらに、同じ回路が複数のインタフェース
オプションで「再使用」され得る。これは、さらにコン
パクトなレイアウトの提供を促す。
【0055】この発明の技術を使用すれば、集積回路
は、個別の集積回路を各特定の場合に対して特定的に設
計することなく、さまざまな動作環境で互換可能なよう
に、容易に製造され得る。このことは、研究開発コスト
および製造コストの減少につながる。これはまた、不要
な集積回路の種類の過剰な在庫を保有するリスクもまた
減じる。特に、インタフェースオプションがまだ選択さ
れていない集積回路は、必要な際に適切なインタフェー
スオプションで選択的に製造またはプログラムされ得
る。これにより、迅速に変化する市場の条件を満たす所
望の集積回路を製造するための応答速度が、大いに高め
られる。図8は、集積回路のインタフェース411内で
使用され得る出力ドライバを示す。このような出力ドラ
イバは、集積回路のインタフェースオプションのうちの
1つ内で使用され得る。具体的には、この回路は図4に
示される第1のオプションの実現例内で使用が可能であ
る。出力ドライバはプルアップドライバ810およびプ
ルダウンドライバ815を含む。この実施例において、
プルアップドライバ810はPMOSトランジスタであ
り、プルダウンドライバ815はNMOSトランジスタ
である。プルアップドライバ810は電源817とピン
(またはパッド)820との間に結合される。ピン82
0は、それが入力もしくは出力のために、または両方の
ために使用され得るために、時としてI/Oパッドと称
される。プルダウンドライバ815はピン820と電源
822との間に結合される。電源817は典型的にVD
DまたはVCCであり、電源822は典型的にVSSで
ある。
【0056】動作において、出力ドライバは論理ハイ、
論理ローを生成するか、または、PUおよびPDにおけ
る論理信号に依存して3状態(すなわち高インピーダン
ス状態)である。PUはプルアップドライバ810のゲ
ートに結合され、PDはプルダウンドライバ815のゲ
ートに結合される。PUがローでありPDがローである
場合には、ピンはハイに(VCCのレベルに)駆動され
る。PUがハイでありPDがハイである場合には、ピン
はローに(VSSのレベルに)駆動される。PUがハイ
でありPDがローである場合には、ピンは3状態にな
る。ピン820は典型的に、論理信号を集積回路および
コアに入力するための入力バッファ(図示せず)に結合
される。ピン820は、出力バッファが3状態にある場
合には入力として使用が可能であり、または、出力バッ
ファから集積回路への信号のフィードバックにも使用さ
れ得る。
【0057】しかしながら、図8に示される出力ドライ
バ回路は高電圧を許容しないので、入力電圧が第1の電
源817のレベルを上回る電源電圧を有する集積回路か
らのものである場合には、使用できない。たとえば、出
力バッファが3状態の場合には、信号はピン820を介
して入力バッファ(図示せず)に入力される。もし第1
の電源817が3.3ボルトであれば、5ボルトの集積
回路とインタフェースする場合にはピン820の電位は
5ボルトまたはそれ以上になり得る。5ボルトの入力は
論理ハイの入力を表わす。この電圧は、グリッチおよび
スイッチングノイズによる遷移中には5ボルトを上回る
ことさえある。これは、電位の問題を提起する。
【0058】VPIN(ピンにおける電圧レベル)が
3.3ボルト+|VTP|を上回るように移行する場合
に、I1の電流スニーク経路(または漏れ経路)が生じ
る。VTPは、プルアップドライバ810のしきい値電
圧である。さらに、一実施例においては、プルアップド
ライバ810はPMOSトランジスタであり、p型基板
上のnウェル内に形成される。その場合には、ピン81
0と第1の電源817との間に寄生ダイオード830が
存在する。寄生ダイオード830は、ドレインとnウェ
ル領域とを形成するのに使用される、p拡散間のダイオ
ードであり、これは第1の電源817に接続される。し
たがって、VPINが3.3ボルト+Vdiodeを上
回るよう移行する場合には、I2の電流スニーク経路が
やはり生ずる。Vdiodeとは、ダイオードのターン
オン電圧または順電圧(VF)である。
【0059】スニーク電流経路I1およびI2は、第1
の電源(VCC)が上昇することを可能にする。もしV
CCが許容可能な絶対最大レベルを超えて上昇しかつ許
容可能な時間よりも長い間そのレベルに留まれば、その
デバイスには酸化物の信頼性の問題が生じる。したがっ
て、図8に示される出力バッファが第1の電源817を
上回る電圧レベルとインタフェースすることは望ましく
ない。
【0060】図9は、ピン820での高電圧入力を許容
する出力ドライバ回路を示す。この回路は、上述されか
つ図5に示された第2のインタフェースオプションのた
めに用いられ得る。図9では、出力ドライバは別個の5
ボルト供給ピン910と3.3ボルト供給ピン817と
を有する。別個の供給ピンが利用可能または所望でない
とき、この5ボルト電源電圧が電圧ポンプまたは他の同
様の手段によって内部的に発生され得る。たとえば、5
ボルトの内部電圧が3.3ボルト電源から発生できる。
プルアップドライバ810(PMOSトランジスタ)の
ためのnウェルはノード910に接続される。(5ボル
トである)nウェルは上述されたI2電流経路を防ぐ。
【0061】さらに、I1電流経路を防ぐために回路が
PUに結合される。ノードPUをバイアスするために用
いられる回路はPMOSトランジスタMP1およびMP
2ならびにNMOSトランジスタMN1を含む。MP1
は電源910とPUとの間に結合され、MN1はPUと
VSSとの間に結合される。PU2は電源910とMP
1のゲート(ノード915)との間にある。MP1およ
びMP2のためのボディ接続は電源910に結合され
る。インバータX00,X01,およびX02のチェー
ンはNMOSパスゲートトランジスタ920を介してM
P1のゲートに与えられる。MN1のゲートはインバー
タX00の出力に結合される。入力ノードInはインバ
ータX00に入力する。
【0062】入力ノードINがローであれば、MN1が
オンであり、かつMP1がオフであるため、PUはロー
である。この場合、プルアップドライバ810がオンで
あるのでスニーク電流経路は問題ではない。INがハイ
である場合、PUは電源910のレベル(たとえば5ボ
ルト)である。PUが5ボルトのとき、I1はVPIN
が5ボルト+|VTP|でなければ導通しない。したが
って、ピン820が5ボルトであるときにI1経路はな
い。ノード915がローであり、電源910(5ボル
ト)がMP1を介してPUに渡されるため、PUは5ボ
ルトである。MP1のnウェルとMP2のnウェルと
が、ラッチアップのような問題を防ぎ、かつボディ効果
を最小にするために、電源910が接続される。MP3
のnウェルもまたこの目的のため電源910に結合され
得る。
【0063】パストランジスタ920はまたインバータ
X02をノード915から分離するのに役立つ。ノード
915が電源817の電圧(たとえば3.3ボルト)よ
りも上であるときでさえ、パストランジスタ920(M
N2)はインバータX02の出力における電圧を、VT
N(すなわちパストランジスタ920のしきい値電圧)
未満である、電源電圧817の電圧レベルに制限する。
このため、インバータX02を形成するために用いられ
る装置に過度にストレスが与えられないようにされる。
【0064】好ましい実施例では、プルアップドライバ
810、MN3、MN1、MP1、MP2、およびMP
3は厚酸化物装置である。MN2もまた厚酸化物装置で
あり、これは電源817がオフであり、かつノード91
0および915が5ボルトである条件下での信頼性を確
実にするであろう。厚酸化物装置は、他のトランジスタ
に用いられる薄いゲート酸化物よりも厚いゲート酸化物
を有するトランジスタである。たとえば、薄酸化物装置
は約70Åの厚さの酸化物を有し得る。厚酸化物装置は
典型的に薄酸化物装置よりも大きい電圧ストレスを許容
できる。たとえば、厚酸化物装置は5ボルト以上の電圧
ストレスを扱うことができる。典型的な厚酸化物厚さは
約140Åであり得る。厚酸化物装置を用いることによ
って、これは、ピン820での電源817よりも上の電
圧とインタフェースする際にこれらの装置に対する酸化
物ストレスを低減する。また、これらの厚酸化物装置は
ピン820での高電圧による破壊を受けにくい。したが
って、集積回路の全体の寿命および動作が向上される。
【0065】図10は、図9に示されるような出力バッ
ファのための代替的なプルダウン回路を示す。トランジ
スタ942および944がMN3の代わりに用いられる
であろう。トランジスタ942のゲートは第1の電源8
17に結合される。トランジスタ944のゲートはPD
に結合される。トランジスタ942および944はNM
OS装置であり、薄酸化物装置である。
【0066】このプルダウン回路が薄酸化物装置を用い
て形成されるが、これはピン820での高電圧を許容す
る。具体的には、高電圧は2つのトランジスタの間で分
割され、したがって装置を損傷するであろうあまりにも
高い電圧をどちらの装置も受けない。トランジスタ94
2はノード946の電圧をVDD−VTNに制限する。
図10の回路は、厚酸化物装置を用いることが望ましく
ない場合かまたは厚酸化物装置が利用可能でないときを
除いて、高電圧に対する許容性をもたらす場合に有益で
あり得る。
【0067】しかしながら、1つの厚酸化物装置を用い
るのに比較して、2つの薄酸化物装置を用いるのにはい
くらかの欠点があり得る。たとえば、1つではなく2つ
の装置を有することによってシリコン面積がより多く必
要とされ得る。また、2つの装置を用いる際の性能は高
まった寄生および他の同様の問題のために僅かに劣るで
あろう。
【0068】上の説明では、電源電圧910が5ボルト
として示され、電源電圧817が3.3ボルトとして示
された。これらの値は例示の目的のためにのみ与えられ
た。当業者には自明であるように、電源電圧910が電
源電圧817よりも上である場合、回路は異なった具体
的な電圧に対して類似して動作かつ機能するであろう。
たとえば、電源電圧910が3.3ボルトであってもよ
く、電源電圧817が2.5ボルトであってもよい。
【0069】図11は、ピン820での高電圧とのイン
タフェースをもたらす別の出力ドライバ(または出力バ
ッファ)を示す。この実施例では、ウェルバイアス発生
器1002がプルアップドライバ810のnウェルおよ
びゲートをバイアスするために用いられる。図11の出
力ドライバ回路は図8、図9および図10に示されたも
のと同様である。図11はまた、信号を集積回路のコア
に結合するためにピン820に結合された入力バッファ
XINV3を示す。入力バッファのさらなる説明は図1
2、図13、図14に関連して以下に与えられる。
【0070】図11の実施例は電源817を有する。集
積回路は「雑音が多い」電源(すなわちVCCN)と
「雑音が少ない」電源(すなわちVCCQ)とを有し得
る。雑音が多い電源と雑音が少ない電源との両方は同じ
電圧レベルに接続され得る。しかしながら、雑音が多い
電源は雑音が少ない電源とは別個のピンに接続されるで
あろう。集積回路上で、雑音が多い電源は雑音を発生す
るかまたはそれを受ける回路に接続され、雑音が少ない
電源は比較的雑音が少ない回路に接続されるであろう。
この態様で電源を分離することによって、雑音が少ない
電源に接続された回路はスイッチングと雑音が多い電源
上に存在する他の型の雑音とから幾分分離される。
【0071】雑音が多い電源は出力ドライバのような比
較的雑音が多い回路に接続される(たとえば、電源81
7は雑音が多い電源であり得る)。たとえば、出力ドラ
イバは接地バウンスから雑音を発生する。さらに、図5
に示されるような集積回路において、インタフェース4
11における回路は一般に雑音が多い電源に接続され、
これはこれらの回路が典型的に「雑音が多い」とみなさ
れるためである。コア405における回路は雑音が少な
い電源に接続され、これはこれらの回路が典型的に「雑
音が少ない」とみなされるためである。これは雑音が集
積回路のコアへと結合することを防ぐのに役立つ。
【0072】以下に説明されるようなある実施例では、
ある装置(たとえばトランジスタ920など)を雑音が
少ない電源であろう第2の電源に結合することが望まし
いかもしれない。ここで、電源817は雑音が多い電源
であろう。この実施例では、装置は雑音が多いかまたは
少ない電源であり得る同じ電源817に結合される。具
体的な実施例では、電源817は雑音が多い電源であ
り、集積回路のコアは雑音が少ない電源に結合される。
【0073】ウェルバイアス発生器1002は、電源8
17とバイアス出力ノード1010との間に結合される
トランジスタM7およびM8を含む。トランジスタM7
のゲートはノード1015に結合される。トランジスタ
M8のゲートはバイアス出力ノード1010に結合され
る。
【0074】トランジスタM9およびM10はノード1
015とバイアス出力ノード1010との間に結合され
る。トランジスタM9のゲートは電源817に結合され
る。トランジスタM10のゲートはバイアス出力ノード
1010に結合される。
【0075】ノード1015は抵抗器R3を介してピン
820に接続される。抵抗器R3はピン820からの静
電放電(ESD)保護を装置M9およびM10に与える
ために用いられ得る。しかしながら、抵抗器R3は特定
の実施例に依存して任意に省略できる。ESD保護のた
めの他の技術が用いられてもよい。
【0076】さらに、トランジスタM11がバイアス出
力ノード1010とPUとの間に結合される。インバー
タXINV1およびXINV2を含んだインバータチェ
ーンがパストランジスタ920を介してPUに駆動す
る。パストランジスタ920は他のパスゲート構造に代
用されてもよい。パストランジスタ920は、伝送ゲー
トと、CMOS伝送ゲートと、直列のより多くのトラン
ジスタのうちの2つと、他の具体的な回路実施例の多く
とで代用されてもよい。XINV1の出力1020はト
ランジスタM11のゲートを駆動する。
【0077】好ましい実施例では、トランジスタM7、
M8、M9、M10、およびM11はPMOSトランジ
スタである。トランジスタM7、M8、M9、M10、
およびM11のためのnウェル接続はバイアス出力ノー
ド1010に結合される。
【0078】動作において、ウェルバイアス発生器10
02は図8に示される電流I1およびI2を防ぐために
用いられるバイアス出力電圧1010を発生する。図1
1に示されるように、バイアス出力ノード1010はプ
ルアップドライバ810のnウェルに結合される。さら
に、バイアス出力ノード1010は条件に依存してプル
アップドライバ810のゲートに対して結合または分離
できる。
【0079】より具体的に、PUがローであるときにイ
ンバータXINV1の出力がハイである。この場合、ト
ランジスタM11はオフであり、ノードPUから効果的
に分離される。これはピン820が論理ハイに駆動され
る場合である。I1電流経路およびI2電流経路は重要
ではない。
【0080】他方、PUがハイであるときインバータX
INV1の出力はローである。この場合、トランジスタ
M11はオンである。トランジスタM11はバイアス出
力ノード1010をPUのゲートに効果的に結合する。
本質的に、PUのゲートは上述の電流経路I1を防ぐた
めにゲートバイアス出力ノード1010での電圧を追跡
する。
【0081】電圧バイアス発生器1002がピン820
での電圧条件に関連して説明される。特に、出力ノード
1010は、ピン820が接地からほぼVCC−|VT
P|までの範囲にあるときにVCC(すなわち、電源電
圧817のレベル)である。VCCは電源817の電圧
であり、|VTP|はPMOSトランジスタのためのし
きい値電圧である。バイアス出力ノード1010は、導
通またはオン状態にあるトランジスタM7を介してVC
Cに結合される。これらの条件の下、電圧バイアス発生
器1002はI1電流経路およびI2電流経路を防ぐ。
具体的に、プルアップドライバ810のゲートおよびn
ウェルはVCCにバイアスされる。VPIN(すなわ
ち、ピン820の電圧レベル)がVCC未満であるた
め、I1およびI2は0である。
【0082】ピン820がほぼVCC−|VTP|より
も上であるがほぼVCCよりも下である場合、トランジ
スタM7はオフである。バイアス出力ノード1010は
トランジスタM8を介してほぼVCC−|VTP|に保
たれる。トランジスタM8がダイオードかまたは同様な
装置またはコンポーネントで代用され得ることに注意さ
れたい。たとえば、トランジスタ810、M7、および
M8のp−n接合がこのようなダイオードを形成する。
これは、バイアス出力ノード1010をVCC−VFの
あたりに維持する同様の機能を果たす。VFはダイオー
ドの順電圧である。この条件の下、電圧バイアス発生器
1002はプルアップドライバ810のゲートおよびn
ウェルを適切にバイアスされた状態に維持する。I1電
流経路およびI2電流経路は重要ではない。
【0083】ピン820がVCCよりも上であるがほぼ
VCC+|VTP|よりも下になる場合、バイアス出力
ノード1010はほぼVPIN−|VTP|であり、こ
こでVPINはピン820の電圧レベルである。バイア
ス出力ノード1010はトランジスタM10を介してこ
のレベルに保たれる。トランジスタM10はトランジス
タM8と類似してダイオードのように作用する。同様
に、トランジスタM8もまた、トランジスタM8の場合
で説明されたように、ダイオード構造かまたは他の装置
またはコンポーネントで代用できる。たとえば、このよ
うなダイオードはトランジスタM9およびM10のp−
n接合に存在する。これらの条件の下、プルアップドラ
イバ810のゲートおよびnウェルはほぼVPIN−|
VTP|である。I1電流経路およびI2電流経路は重
要ではない。|VTP|がダイオード830(図8を参
照)のVFよりも僅かに大きいならば、比較的小さい電
流I2があり得る。しかしながら、|VTP|がダイオ
ード830のVFよりも小さいときI2は0であろう。
【0084】ピン820がほぼVCC+|VTP|より
も上になる場合、バイアス出力ノード1010はVPI
Nである。VPINはトランジスタM9を介して渡され
る。トランジスタM9はこれらの条件下では導通状態で
ある。これらの条件の下、プルアップドライバ810の
ゲートおよびnウェルはVPINと同じである。この場
合、電流経路I1および電流経路I2は起こらない。
【0085】したがって、上述のように、電圧バイアス
発生器1002は電源817よりも上の電圧がピン82
0にある場合I1スニーク電流経路およびI2スニーク
電流経路を防ぐ。たとえば、3.3ボルトの電源電圧を
有した集積回路は5ボルトの入力電圧で駆動され得る。
図11に示される出力ドライバ回路は混合電圧モードが
可能な集積回路のための(図5に示される)第2のオプ
ションを実施する際に用いられる。
【0086】図11の回路のための好ましい実施例で
は、上述のように、プルダウンドライバ815およびト
ランジスタM11が厚酸化物装置であるべきである。こ
れは異なった電圧ストレス条件でゲート酸化物の信頼性
を確実にするためのものである。プルダウンドライバ8
15では、ピン820が約5ボルトであり、かつノード
PDが接地されるときにストレス条件が生じる。トラン
ジスタM11では、ピン820が、ノード1010を約
5ボルトにする、約5ボルトであり、かつノード102
0がほぼ接地されるときにストレス条件が生じる。さら
に、厚酸化物装置に対する|VTP|は薄酸化物装置に
対する|VTP|とは異なり得る。したがって、トラン
ジスタM7およびM9はまた、プルアップドライバ81
0とそれらが同様の|VTP|を有することを確実にす
るために厚酸化物装置であってもよい。これは、電圧バ
イアス発生器1002がプルアップドライバ810の特
性を適切に追跡するために重要である。しかしながら、
薄酸化物装置に対する|VTP|が厚酸化物装置に対す
るものよりも小さいならば、トランジスタM7およびM
9は薄酸化物装置であってもよい。これは、ピン820
の電圧とPUの電圧との間の差がプルアップトランジス
タ810の|VTP|よりも小さいためである。このこ
とはI1電流経路がないことを確実とする。
【0087】トランジスタM3、M8、およびM10も
また厚酸化物装置であってもよい。用いられるプロセス
技術に依存して、向上したゲート酸化物ストレス許容性
と、装置間の装置パラメータの追跡と、他の要因とを与
えるような厚酸化物装置を用いることには利点があり得
る。
【0088】さらに、装置M3、M7、M8、M9とプ
ルアップドライバ810ともまたそれらの酸化物の信頼
性を高めるために厚酸化物装置であってもよい。たとえ
ば、酸化物ストレス条件は、電源817がオフであり、
かつピン820、ノード1015、およびノードPUが
5ボルトであるときに生じ得る。
【0089】この発明の実施例では、パストランジスタ
920の制御電極が雑音が多い電源(VCCN)または
雑音が少ない電源(VCCQ)に結合され得る。この接
続は、可能な技術を少し挙げると、プログラマブルリン
ク、ヒューズ、プログラマブルビット、および金属マス
クのようなプログラマブルオプションを用いてなされ得
る。トランジスタ920の制御電極がVCCQに結合さ
れるとき、他の装置はVCCNであろう電源817に結
合される。
【0090】VCCNの電圧レベルがVCCQのものよ
りも下である状況では(たとえば、VCCNが3.3ボ
ルト未満であり、VCCQが3.3ボルトである。VC
CNが2.5ボルト未満であり、VCCQが2.5ボル
トである)、トランジスタ920の制御電極はVCCN
に結合されるべきである。これは、PUの電圧レベルに
かかわらずXINV2の出力でのノード1030がVC
CN−VTNに制限されるため、VCCQからトランジ
スタ920を介してVCCNに至る漏れを防ぐ。
【0091】パストランジスタ920の制御電極がVC
CNに結合されるべきである別の例は、VCCQが約
3.3ボルトであり、VCCNが約2.5ボルトである
ときである。これらの状況の下、VCCNおよびVCC
Qに10%の許容性を認めると、VCCQは約3.6ボ
ルトであり得、VCCNは約2.25ボルトであり得
る。パストランジスタ920の制御電極が3.6ボルト
のVCCQに結合されるならば、バイアス出力ノード1
010は2.25ボルトであり、ノードPUは、ほぼ
2.6ボルトであるほぼVCCQ−VTNであろう。こ
こで、ノード1020が0ボルトである場合M11を介
する電流の流れが存在し、これはこの装置がオンである
ためである。この電流の流れは(2.6ボルトの)PU
から(2.25ボルトの)バイアス出力ノード1010
へ、そしてピン820へと流れる。この電流を最小にす
るために、M11は(たとえば装置をサイジングするこ
とによって)弱いトランジスタにされ得る。
【0092】別の解決法はパストランジスタ920の制
御電極をVCCNに接続することである。これは、PU
がVCCN−VTNに達するときにPUが何によっても
駆動されないようにPUの電圧を制限する。
【0093】図12から図19はこの発明の入力バッフ
ァのさまざまな実施例を示す。図11の入力バッファX
INV3はこれらの回路実施例を用いて実現できる。
【0094】図12はインバータ回路の構成を用いる入
力バッファの実施例を示す。トランジスタ1050およ
びトランジスタ1055は正の電源と接地との間に直列
に結合される。2つのトランジスタの制御電極はともに
結合され、ピン820に結合される。インバータからの
出力1058は2つのインバータ間のノードから取出さ
れる。出力1058は集積回路のコアを駆動するために
結合される。正の電源はVCCQまたはVCCintの
いずれであってもよい。
【0095】具体的な実施例では、トランジスタ105
0がpチャネル装置であり、トランジスタ1055がn
チャネル装置である。上述のように、ピン820はVC
CQまたはVCCintより上の電圧を受け得る。たと
えば、ピン820が約5ボルトであり得、VCCQまた
はVCCintが約3.3ボルトである。酸化物ストレ
スを最小にし、かつ入力バッファの信頼性を高めるため
に、トランジスタ1050および1055は個別的にま
たは共に厚酸化物装置であり得る。
【0096】さらに、インバータの入力しきい値トリッ
プポイントはプログラム可能であり得る。入力しきい値
トリップポイントは、プルアップトランジスタ1050
対プルダウントランジスタ1055の割合の相対強度の
割合に依存する。
【0097】したがって、トリップポイントはトランジ
スタ1050対トランジスタ1055のW/L比を調節
することによって変化され得る。トランジスタ1050
および1055の大きさはプログラマブルオプションに
よって調節され得る。たとえば、金属マスクのオプショ
ンによって、トリップポイントは意図される応用に対し
て所望であるように調節できる。
【0098】プログラマブルしきい値入力バッファは、
さまざまな電圧電源および電圧レベルとインタフェース
する集積回路のために特に有益である。たとえば、入力
しきい値は集積回路を2.5ボルトまたは1.8ボルト
の電源環境において用いるように適合させるために調節
され得る。さらに、VCCQがVCCNよりも上である
状況では(たとえば、VCCQは3.3ボルトであり、
VCCNが2.5ボルトである)、VCCが2.5ボル
トである場合のための入力レベル仕様が、VCCQが正
確に3.3ボルトであるために妨害される。プログラマ
ブルしきい値入力バッファは入力しきい値を適切に設定
するための状況を扱うことができる。
【0099】図13は、適切な金属マスクを選択するこ
となどによって、プログラム可能な金属オプションを用
いる図12における入力バッファの実施例を示す。トラ
ンジスタ1050の有効な大きさ(または強度)はトラ
ンジスタ1060および1062を用いて調節できる。
同様に、トランジスタ1055の有効な大きさ(または
強度)はトランジスタ1064および1066を用いて
調節できる。トランジスタ1060、1062、106
4、および1066はレイアウトにおいて与えられ、ト
ランジスタ1050および1055と任意に並列に接続
される。特定の数の「オプション」のトランジスタ10
60、1062、1064、および1066のみが示さ
れるが、適宜どのような数のオプショントランジスタが
あってもよい。オプショントランジスタは可変の大きさ
であり、これは入力しきい値トリップポイントを微細に
調節するために用いられ得る。
【0100】たとえば、図14は入力しきい値トリップ
ポイントがオプショントランジスタ1060および10
62をトランジスタ1050と並列に結合することによ
っていかにシフトアップされ得るかを示す。図15は、
入力しきい値トリップポイントがオプショントランジス
タ1064および1066をトランジスタ1055と並
列に結合することによっていかにシフトダウンされる得
るかを示す。
【0101】より大きな酸化物ストレス許容性を与える
ために、オプショントランジスタ1060、1062、
1064、および1066はトランジスタ1050およ
び1055に対して説明されたように厚酸化物装置であ
り得る。
【0102】図15はプログラマブル入力しきい値バッ
ファの別の実施例を示す。このバッファは図11のバッ
ファXINV3を実現するためにも用いられる。回路は
図12に対して説明されたようにトランジスタ1050
および1055を含む。しきい値はトランジスタ106
8および1070とトランジスタ1072および107
4とを用いて調節され得る。トランジスタ1068およ
び1070とトランジスタ1072および1074とに
類似した、トランジスタ1050および1055と並列
した付加的なブランチのトランジスタがあってもよい。
これらの付加的なブランチのトランジスタは、図13に
おける多数金属オプショントランジスタと同様、入力し
きい値の調節においてより高度な融通性および正確さを
与えるであろう。
【0103】トランジスタ1068、1070、107
2、および1074は正電源と接地との間に直列に結合
される。正電源は多数正電源システムにおいてVCCQ
またはVCCintのいずれであってもよい。トランジ
スタ1068の制御電極(またはゲート)は第1のプロ
グラマブル素子PGM1に結合される。トランジスタ1
070および1072の制御電極は入力ピンに結合され
る。トランジスタ1074の制御電極は第2のプログラ
マブル素子PGM2に結合される。プログラマブル素子
は論理ハイまたは論理ローを表わすようにプログラムさ
れ得る。
【0104】プログラマブル素子はマスクオプションを
用いて実現され得る。SRAMセル、RAMセル、EP
ROMセル、EEPROMセル、フラッシュセル、ヒュ
ーズ、アンチヒューズ、強誘電性メモリ、強磁性メモ
リ、および他の多くの技術がある。たとえば、PGM1
またはPGM2、またはその両方がプログラマブル論理
装置内からの論理信号によって制御され得る。
【0105】PGM1およびPGM2を適切にプログラ
ムすることによって、入力しきい値がシフトアップまた
はシフトダウンされる。たとえば、PGM1およびPG
M2が論理ローであるとき、入力しきい値トリップポイ
ントはシフトアップされる。PGM1およびPGM2が
論理ハイであるとき、入力しきい値トリップポイントは
シフトダウンされる。PGM1が論理ハイであり、かつ
PGM2が論理ローであるとき、入力しきい値トリップ
ポイントは調節されない。PGM1が論理ローであり、
かつPGM2が論理ハイであるとき、入力しきい値トリ
ップポイントは、トランジスタ1068および1070
対トランジスタ1072および1074の割合に依存し
て調節され得る。
【0106】図17は図16のトランジスタ1068、
1070、1072、および1074に対する代替的な
構成を示す。トランジスタの配列は異なっているが機能
性は同様である。
【0107】図18はこのインバータの入力バッファの
さらなる実施例を示す。図18の回路は図12のものと
類似しているが、トランジスタ1050および1055
によって形成されたインバータの入力におけるノードi
gbとピン820との間に結合されたトランジスタ10
75が付加される。トランジスタ1075の制御電極
は、他電源集積回路においてVCCQまたはVCCin
tのいずれであってもよい正電源に結合される。
【0108】この実施例では、トランジスタ1050お
よび1055は薄酸化物装置であってもよいが、トラン
ジスタ1075は厚酸化物装置である。厚酸化物トラン
ジスタ1075は薄酸化物トランジスタ1050および
1055に対する分離のために役立ち、トランジスタ1
050および1055のゲート酸化物上のストレスを最
小にする。
【0109】図18のバッファ回路は分離パストランジ
スタ1075のために図12のものよりも遅いかもしれ
ない。さらに、DC電源の消費が起こり得る。ノードi
gbはVCCQよりも下の1つのVTNであり(すなわ
ち、トランジスタ1075の制御電極での電圧)、トラ
ンジスタ1050がその制御電極においてVCCQ−V
TNでなお導通し得るので電流がトランジスタ1050
および1055を介して流れ得る。
【0110】さらに、バッファの入力しきい値は、上述
されかつ図16および図17に示されたような技術を用
いることなどによってプログラム可能であり得る。
【0111】図19はこの発明の入力バッファの別の実
施例を示す。この実施例は図12および図18の回路と
類似点を共有する。図19の回路は正電源(すなわち、
VCC、VCCint、またはVCCQ)とノードig
cとの間に結合されたトランジスタ1078をさらに含
む。トランジスタ1078の制御電極はバッファの出力
に結合される。図18におけるように、トランジスタ1
075は、上述のように薄酸化物装置1050および1
055を高電圧酸化物ストレスから分離する厚酸化物装
置である。
【0112】トランジスタ1078は、入力(すなわち
ピン820)が論理ハイであるときにノードigcの電
圧レベルをVCCQに回復させるためのpチャネルハー
フラッチとなる。図19では、ハーフラッチに対する制
御がバッファの出力からとられるが、同様の論理機能を
達成する回路構成は多数ある。ノードigcがVCCQ
に再開始されることを確実にすることによって、これは
静的またはDC電源消費を最小にし、これはトランジス
タ1050が(図18の回路構成と比較して)十分にオ
フであるためである。しかしながら、トランジスタ10
78はI/OピンでのいくらかのDC漏れ電流に寄与し
得る。
【0113】さらに、バッファの入力しきい値は、上述
されかつ図16および図17に示されたような同様な技
術を用いることなどによってプログラム可能であり得
る。
【0114】図20はこの発明の電圧バイアス発生器の
さらなる実施例の図である。図20では、電圧バイアス
発生器1102が図11の電圧バイアス発生器1002
と類似している。電圧バイアス発生器1102と電圧バ
イアス発生器1002との間の唯一の相違点が説明され
る。
【0115】電圧バイアス発生器1102はプルアップ
ドライバ810のnウェルに結合されたバイアス出力ノ
ード1110を有する。トランジスタM7、M8、M
9、およびM10は電圧バイアス発生器1002におけ
る同様に符号をつけられたトランジスタと同様に構成さ
れ、かつ動作する。これらのトランジスタはバイアス出
力ノード1110で電圧を発生する。
【0116】PUの電圧は、図11の実施例における単
一のトランジスタM11とは対照的に、トランジスタM
17、M19、およびM11Aによって発生される。ト
ランジスタM17は第1の電源817とノード1120
との間に結合される。トランジスタM17の制御電極は
ノード1120に結合される。トランジスタM19はノ
ード1015とノード1120との間に結合される。ト
ランジスタM19の制御電極はノード1120に結合さ
れる。トランジスタM11Aはノード1020とPUと
の間に結合される。トランジスタM11Aの制御電極は
インバータXINV1の出力に結合される。
【0117】好ましい実施例では、トランジスタM1
7、M19、およびM11AはPMOS装置である。こ
れらのトランジスタのためのnウェル接続はバイアス出
力ノード1110に結合される。
【0118】動作において、PUがローであるときイン
バータXINV1の出力はハイである。この場合、トラ
ンジスタM11Aはオフであり、ノードPUから効果的
に切り離される。これは、ピン820が論理ハイに駆動
される場合である。I1電流経路およびI2電流経路は
重要ではない。
【0119】他方、PUがハイであるときインバータX
INV1の出力はローである。この場合、トランジスタ
M11Aはオンである。トランジスタM11はノード1
120の出力をノードPUに効果的に結合する。PUの
この電圧は上述の電流経路I1を防ぐために用いられ
る。トランジスタM17およびM19はトランジスタM
8およびM10と類似して動作し、PUの電圧をバイア
スする。この回路の動作はピン820の電圧に関連して
説明される。
【0120】VPINがほぼVCCよりも小さい場合、
回路はトランジスタM17およびM11Aを介してPU
をほぼVCC−|VTP|に駆動する。これは、上述さ
れたトランジスタM8の動作と類似している。したがっ
て、I1電流経路がこれらの条件下で防がれる。
【0121】VPINがほぼVCCよりも上であると
き、回路はPUをほぼVPIN−|VTP|に駆動す
る。これは、上述されたトランジスタM10の動作と類
似している。この場合、PUがVPINの|VTP|内
にあるためI1電流経路もまた防がれる。
【0122】したがって、図20の電圧バイアス発生器
1102は図11の電圧バイアス発生器1002と同様
に動作する。これは、トランジスタM17がトランジス
タM8と同様な機能を果たし、トランジスタM19がト
ランジスタM10と同様な機能を果たすためである。電
圧バイアス発生器1102では、ノード1120に与え
られる同様の電圧が代わりにバイアス出力ノード101
0から取られる。図11の回路構成は必要とされるトラ
ンジスタの数が少ないために好ましい。その他の点で
は、両方の電圧バイアス発生器回路の動作が主として機
能上均等である。
【0123】この発明の異なった実施例では、いくらか
の装置が図11で説明されたように厚酸化物装置であり
得る。たとえば、上述のように、プルダウンドライバ8
15およびトランジスタM11がそれらの酸化物ストレ
スの信頼性を高めるために厚酸化物装置であるべきであ
る。同様のVTPを確実とするために、トランジスタM
7およびM9は厚酸化物装置であり得る。トランジスタ
M8、M3、M17とプルアップドライバ810ともま
たそれらの酸化物の信頼性を高めるために厚酸化物装置
であり得る。M10およびM19は厚酸化物装置であり
得る。
【0124】図21は、本発明の電圧バイアス発生器1
202の他の実施例を示す。この電圧バイアス発生器
は、図11−19および20に示された類似部分を共有
している。回路の相違点については以下で説明する。
【0125】電圧バイアス発生器1202は、図11の
電圧バイアス発生器1002と同様である。トランジス
タM7、M8、M9およびM10は、図11で同じ参照
番号が付けられたトランジスタと同様に構成されかつ動
作する。バイアス出力ノード1210は、プルアップド
ライバ810のnウェル接続に結合される。電圧バイア
ス発生器1202は、前述のとおりI2電流経路を妨げ
る。
【0126】この実施例においては、トランジスタM1
4はピン820とPUとの間に結合される。トランジス
タM14の制御電極は第1の電源817に結合される。
パストランジスタ1227はパストランジスタ920と
並列して結合される。パストランジスタ1227の制御
電極はピン820に結合される。好ましい実施例では、
トランジスタM14およびパストランジスタ1227は
PMOSトランジスタである。トランジスタM14およ
びパストランジスタ1227に対するnウェル接続はバ
イアス出力ノード1210に結合される。
【0127】動作においては、VPINが約VCC+|
VTP|未満のとき、トランジスタM14は導電せず、
ピン820をPUから切り離す。またVPINが約VC
C−|VTP|未満のとき、トランジスタ1227がオ
ンし、全レール論理高電圧(たとえばVCCが3.3ボ
ルトとのき3.3ボルト)がPUに流れることを可能に
する。これらのトランジスタはI1電流経路が無関係に
なることを保証する。これらのトランジスタは、PUで
の電圧レベルがVPINのおよそ|VTP|以内とな
り、結果としてI1電流経路がないことを確実にする。
【0128】VPINがVCC−|VTP|を上回ると
き、PUはトランジスタM14を通してVPINを追跡
する。トランジスタM14およびパストランジスタ12
27は導電しない。具体的には、VPINでの電圧が約
VPIN−|VTP|となる。こうした条件下では、V
PINはPUでの電圧の約|VTP|以内であるため、
I1電流経路は無関係である。
【0129】さらに、本発明の代替実施例では、パスト
ランジスタ920はネイティブな装置である。ネイティ
ブな装置とは、VT調節埋込が全くないまたは最小であ
るトランジスタであり、トランジスタのしきい値電圧
(VTnative)はおよそ0ボルトまたはそれより
もわずかに大きなものである。たとえば、VTnati
veは約0.2ボルトであり得る。VTnativeが
|VTP|未満の場合、パストランジスタ1227を回
路から取除き、シリコン面積を節約することができる。
【0130】この回路はそれでもなお適切に機能するで
あろう。その理由は、PUでの電圧は少なくとも約VC
C−VTnativeとなるためである。具体的には、
VCCがパストランジスタ920を通して駆動されると
き、PUでの電圧は約VCC−VTnativeであ
る。このことにより、VPINは確実にPUでの電圧の
|VTP|以内となる。したがって、電流経路I1は妨
げられる。本発明の他の実施例では、装置のいくつか
は、図11および20について説明したように、厚酸化
物装置でもよい。たとえば、上記のように、プルダウン
ドライバ815およびトランジスタ1227は、酸化物
ストレスの信頼性を向上させるには厚酸化物装置である
必要がある。同様のVTPを保証するためには、トラン
ジスタM7およびM9は厚酸化物装置とすることができ
る。トランジスタM8、M3、M10、M14、および
プルアップドライバ810もまた、酸化物の信頼性を向
上させるためには厚酸化物装置でもよい。
【0131】図22はオプション(図6に示されてい
る)のある実施例のブロック図であり、集積回路に与え
られる外部電源の電圧は、内部回路が使用する電源電圧
よりも高い。さらに、インタフェース回路が高電圧レベ
ルに対しインタフェースの役割を果たす。たとえば、外
部電源電圧(VCCext)が5ボルトのとき内部回路
は3.3ボルトの電源(VCCint)で動作すること
ができる。チップへの入力および出力信号は、5ボルト
互換信号である。
【0132】図22に示すように、集積回路はレベルシ
フタ(LS)1317に結合されるコア1310を有す
る。コア1310は前述のように、インタフェース41
1に含まれていない集積回路の内部回路を含む(図6参
照)。たとえば、PLDまたはFPGAでは、コア13
10は、LAB、LE、GV、GH、ならびにその他の
構成要素および回路を含むであろう。マイクロプロセッ
サでは、コア1310は、レジスタ、加算器、ALU、
命令実行ユニットおよびその他の構成要素を含むであろ
う。インタフェース411は、たとえば、集積回路に対
し出力信号を発生する回路を含む。
【0133】図22に示す本発明の実施例では、前述の
ように、分離された雑音の多い電源および雑音の少ない
電源が存在する。雑音の少ない外部電源電圧1335
(すなわちVCCext)が集積回路に与えられる。電
圧ダウンコンバータ(VDC)1330を用いて、VC
Cextは、コア1310の回路のためにより低い電源
電圧1340に変換される。雑音の多い外部電源電圧1
338(すなわちVCCN)はI/Oドライバ1323
に結合される。VCCNはVCCextと同じ電圧レベ
ルでもよい。VCCNの電圧はまたVCCextと異な
るレベルでもよい。VCCNは、「雑音の多い」回路の
インタフェースの役割を果たして雑音がVCCextに
結合されないようにするのに使用される。
【0134】さらに、図22の実施例では、それぞれV
SSQ1341およびVSSN1345である、雑音の
少ない接地電源および雑音の多い接地電源がある。VS
SQはコア1310に結合され、VSSNはI/Oドラ
イバ1323に結合されるる雑音が雑音の少ない接地に
結合されるのを防ぐために、雑音の少ない接地は雑音の
多い接地から切り離される。
【0135】本発明の他の実施例では、単一の電源VC
C、分離された雑音の多いおよび雑音の少ない電源VC
Cext(またはVCCQ)およびVCCN、単一の接
地VSS、分離された雑音の多いおよび雑音の少ない接
地VSSNおよびVSSQ、ならびにこれらの組合せを
含み得る。たとえば、コア1310およびI/Oドライ
バ1323双方に結合される単一の電源VCCが存在し
てもよいが、雑音の多い接地および雑音の少ない接地が
あってもよい。3つ以上の分離された電源があってもよ
い。たとえば、集積回路にわたるI/Oドライバ132
3の異なるグループに対し、別々の接地があってもよ
い。
【0136】使用される電源の数は、集積回路に対して
利用できるピンの数に幾分依存している。集積回路に対
し利用できる電源ピンおよび接地ピンの数は、チップの
ダイサイズ、使用されるパッケージおよびその他の要件
に依存する。
【0137】レベルシフタ1317はコア1310から
の信号をI/Oドライバ1323に対する互換信号に変
換する。レベルシフタ1317はVCCextに結合さ
れる。レベルシフタ1317は3.3ボルトの論理信号
を、I/Oドライバ1323を駆動するのに使用され
る、等価の5ボルト論理信号に変換する。I/Oドライ
バ1323はピンまたはパッドで、5ボルト互換論理信
号を発生する。
【0138】I/Oドライバ1323はプルアップドラ
イバおよびプルダウンドライバを有する出力ドライバを
含む。たとえば、I/Oドライバ1323は、図8に示
すようにプルアップドライバ810およびプルダウンド
ライバ815を含み得る。
【0139】集積回路の内部回路が使用する、VCCe
xtをVCCint電圧1340に変換する電圧ダウン
コンバータ(VDC)1330がある。VCCintは
VCCext未満の電圧である。VCCintは電源電
圧に結合され、かつチップのコア1310における回路
に電源電圧を供給する。電圧ダウンコンバータ1330
はオンチップである。
【0140】たとえば、VCCextは5ボルトでもよ
く、電圧ダウンコンバータ1330がこの電圧を約3.
3ボルトまたはさらに低い電圧VCCintに変換す
る。この集積回路のインタフェースとなるユーザにとっ
ては、チップは5ボルト互換チップのように見えるかも
しれないが、内部回路は3.3ボルトで動作する。さら
に、PLD集積回路では、たとえば、コア1310は、
大域的相互接続にわたり1つ以上のLABを通してレベ
ルシフタ1317に送られる3.3ボルトの論理信号を
有し得る。レベルシフタ1317はこうした論理を外界
に送られる5ボルト互換信号に変換する。
【0141】本発明では、オンチップの電圧ダウンコン
バータのため、別個の電圧調節器または電圧コンバータ
は不要である。こうしてプリント回路板上のスペースが
節約される。
【0142】電圧ダウンコンバータ1330では、トラ
ンジスタ1355がVCCextとVCCintとの間
に結合される。VCCintは、トランジスタ1355
の制御電極ノード1365に結合される反転増幅器に結
合される。電極ノード1365は、2つのダイオード接
続されるトランジスタ1367および1369を用いて
VCCextにクランプされる。使用されるプロセス技
術次第で、トランジスタ1367、1369および13
55は、より高いゲート酸化物の信頼性をもたらすため
に厚酸化物装置でもよい。トランジスタ1355は、ノ
ード1365が約4ボルト以上という条件下での酸化物
の信頼性を向上させるために、厚酸化物装置でもよい。
【0143】トランジスタ1367および1369を、
ダイオードおよびその他の同様の電圧クランプ装置に変
えることができる。トランジスタ1367および136
9は、電極ノード1365をVCCextのおよそ2つ
のVTN以内に維持するように動作する。こうすること
により、トランジスタ1355のゲート酸化物のストレ
スを最小にする。したがって、好ましい実施例ではVC
Cextが5ボルトのとき、電極1365での電圧レベ
ルは約3.4ボルトである必要がある。比較的VCCi
nt電圧に近い約3.4ボルトという電圧レベルは、望
ましいものである。その理由は、反転増幅器に対するよ
り迅速な応答時間が、電圧の変動を調節できるようにな
るからである。さらに、具体的な実施例では、VCCi
ntが約3.4ボルトのとき、トランジスタ1355を
通る電流は、比較的少量の電流を伝導するように設計さ
れている。たとえば、この電流は約1ミリアンペア未満
でもよい。使用される技術(たとえば電圧のクランプ当
りの電圧降下)および設計の標準次第で、2つを上回る
または下回る電圧クランプがあってもよい。たとえば、
電圧クランプは1つだけでもよく、または3つ以上の電
圧クランプがあってもよい。
【0144】動作中、VCCintでの電圧レベルは、
たとえば、雑音、VCCextでの変動、およびコア1
310が大量の電流を引いたときの電圧のサグを含む多
数の理由のため、変動する可能性がある。電圧ダウンコ
ンバータ1330は自己平衡性があり、比較的安定した
VCCintを得る。VCCintが下降するとき、反
転増幅器1360は電極ノード1365をより強くター
ンオンし、トランジスタ1355を通る伝導を増大させ
る。これがVCCintを増大させる。VCCintが
あまりにも大きいとき、逆効果が発生する。トランジス
タ1355を通る伝導は制限されてVCCintが減少
する。したがって、電圧ダウンコンバータ1330は負
のフィードバックを用いて調節される自己平衡性のVC
Cintを発生する。
【0145】上記のようにある実施例では、VCCin
tはおよそ3.3ボルトである。回路はVCCintが
予め定められた電圧サグ条件で3ボルト未満に下降しな
いように実現される。この条件は、最悪のケースの動作
条件および電圧下での集積回路の性能を考慮に入れてい
る。集積回路の性能はまた、最悪のケースの動作条件下
の仕様に見合うまたはそれを超えているであろう。具体
的には、こうした条件下では、VCCintのサグ条件
に対する応答時間は、スピードまたは性能上の劣化を引
き起こさない。なぜならば、3ボルトというのは最悪の
ケースの動作条件の1つだからである(これは最悪のケ
ースの動作電圧であろう。)これはまた、集積回路上の
回路が適切に動作および機能することを確実にするであ
ろう。
【0146】好ましい実施例では、トランジスタ135
5はNMOSトランジスタである。トランジスタ135
5は単一の装置として示されているが、並列に結合され
る複数の装置でもよい。トランジスタ1355は集積回
路の電力要求を満たすためには、かなり大きな装置であ
る必要がある。
【0147】電力要求の例は、2.5アンペアが動作中
動的に要求されることである(すなわちACスイッチン
グ)。トランジスタ1355の幅は約4500ミクロン
でもよい。トランジスタ1355は750の小さな装置
を並列に用いて形成することができる。個々の装置の幅
は6ミクロンであろう。
【0148】好ましい実施例では、チャネル長を、トラ
ンジスタがより大きな電圧ストレスに対処できるように
するために、最小よりも大きくしなければならない。具
体的な例では、プロセスに対し描かれる最小のチャネル
長が0.6ミクロンであれば、トランジスタ1355に
対し描かれるチャネル長は約0.75ミクロンである。
こうすることにより、装置の信頼性が高まり、エレクト
ロマイグレーションおよび厚い電子による劣化の効果が
避けられるであろう。
【0149】この電力を集積回路全体にわたり均等に分
配するために、図23に示すように個々の装置は集積回
路のコアを取囲むように均一的に分布している。トラン
ジスタゲート1425は、トランジスタ1355に対す
る個々のゲート幅各々を示している。これら個々のゲー
ト幅は、トランジスタ1355の「フィンガー」と呼ば
れる。トランジスタ1355はバス1430を用いてV
CCextによって供給され、一方トランジスタ135
5はVCCint内部をバス1435に供給する。
【0150】図24は、トランジスタ1355を形成す
るのに使用される個々のトランジスタ1510のレイア
ウトのより詳細な図である。金属−3バスがVCCin
tおよびVCCextを分配するのに使用される。拡散
領域1515および1517が、金属−2および次に金
属−3に結合される金属−1を用いてVCCextに結
合される。同様に、拡散領域1520はVCCintに
結合される。ポリシリコンを用いてトランジスタ135
5の制御電極(すなわちゲート)1365が形成され
る。反転増幅器1360はポリシリコンに結合される。
【0151】図23および24のようにトランジスタ1
355を形成することにより、集積回路を通して均一的
に分配される電流および電力を含め何らかの利点がもた
らされる。IR(電圧)降下およびターンオン抵抗は最
小になる。このことは、集積回路上に、集積回路のある
部分がその集積回路の残りの部分と比較して異常に高い
温度にさらされる「厚いスポット」が発生するチャンス
が少なくなることを意味している。これは、集積回路の
信頼性が低下する可能性があるため望ましくない。ま
た、装置は金属のフィンガーを用いて形成されるため、
この構造は、熱を集積回路から引き離す大きなヒートフ
ィン(たとえばヒートシンク)と類似した働きをする。
【0152】図25はトランジスタ1355の一部分の
レイアウトを示す。ジオメトリと層との間の具体的な接
続は図24で示し説明したものと同様である。複数のト
ランジスタフィンガー1610を用いてトランジスタ1
355のこの部分が形成される。VCCintがトラン
ジスタの一方の側に結合される。VCCextはトラン
ジスタ1355に結合される。さらに、電圧のクランプ
のために使用されるトランジスタ1367および136
9は、電極1365に結合している。
【0153】図25に示すトランジスタ1355のこの
部分は、必要な回数だけまたはスペースが許す限り繰返
される。なお、トランジスタ1367および1369も
また、トランジスタフィンガーの各グループについて繰
返されてもよい。この場合、集積回路を通してトランジ
スタ1367および1369の複数の例があるだろう。
トランジスタ1367および1369の発生各々は集積
回路のまわりに分布するであろうため、寄生の遅延がよ
り小さくなるのでこれらの装置に対する応答時間が改良
される。
【0154】図26は、トランジスタ1355の一部分
の別のレイアウトを示す。図26は図25と同様の特徴
を示す。しかしながら、反転増幅器1360は電極ノー
ド1365に結合するものとして示されている。この構
造を集積回路において何度も繰返し、トランジスタ13
55の所望のサイズを実現することができる。図25で
行なった説明と同様に、集積回路のまわりに分布する反
転増幅器1360の複数の事例(並列して結合される)
があってもよい。これはまた、寄生遅延が減少するた
め、反転増幅器に対して応答時間が向上する。
【0155】図27は、電圧ダウンコンバータ1330
のある実現例の概略図である。反転増幅器1360はV
CCext1355とVSSQ1341との間に直列で
結合される第1のトランジスタ1805および第2のト
ランジスタ1810を用いて形成される。反転増幅器1
360の出力は、第1のトランジスタ1805と第2の
トランジスタ1810との間から取入れられ、制御電極
ノード1365に結合される。第1のトランジスタ18
05の制御電極はVCCintに結合される。同様に、
第2のトランジスタ1810の制御電極はVCCint
に結合される。
【0156】好ましい実施例では、第1のトランジスタ
1805はPMOSトランジスタであり、トランジスタ
1810はNMOSトランジスタである。反転増幅器1
360のこの実施例のレイアウトは、図26に示されて
いる(参照番号1360で示される)。なおこの実現例
では、クランプトランジスタ1367および1369は
図示されていないが、これらの装置を上記の理由のため
任意的に含み入れてもよい。
【0157】図28は、本発明のさらなる実施例の概略
図である。この実施例では、複数の反転増幅器1360
A、1360Bおよび1360Cがある。この概略図
は、個々の増幅器が集積回路のまわりに分布するある実
現例を示している。反転増幅器1360A、1360B
および1360Cは同様の回路を使用する。さらに、反
転増幅器1360A、1360Bおよび1360Cは、
それぞれ、ノード1930A、1930Bおよび193
0Cでの信号によって制御される。
【0158】この実施例では、反転増幅器1360(た
とえば1360C)は、VCCextとVSSQとの間
に直列に結合されるトランジスタ1920、1922、
1924および1926を有する。反転増幅器1360
Cの出力は、トランジスタ1922と1924との間か
ら取入れられ、制御電極ノード1365に結合されるト
ランジスタ1922および1924の制御電極はVCC
intに結合される。
【0159】トランジスタ1926の制御電極はノード
1930Cで第1の制御信号に結合される。トランジス
タ1920の制御電極は、バッファ1910Cにより発
生される、ノード1930Cでの第1の制御信号の補数
である、第2の制御信号1935に結合される。具体的
には、図28では、バッファ1910Cは電源としてV
CCextおよびVSSQを使用するCMOSインバー
タである。
【0160】動作においては、反転増幅器1360Cは
ノード1930Cでの第1の制御信号および第2の制御
信号1935次第でターンオンまたはオフされる。ノー
ド1930Cでの第1の制御信号が論理ハイのとき、第
2の制御信号1935は論理ローであり、反転増幅器1
360Cがイネーブルされ、図27に示す反転増幅器1
360同様に動作する。他方、第1の制御信号1930
Cが論理ローのとき、第2の制御信号1935は論理ハ
イであり、反転増幅器1360Cはディスエーブルさ
れ、電極ノード1365から効果的に切り離される。
【0161】反転増幅器1360Aおよび1360Bは
反転増幅器1360Cについて述べたのと同様に動作す
る。ノード1930Cでの第1の制御信号は、集積回路
における電力浪費の量を制御するのに役立つであろう、
なぜなら反転バッファ1360A、1360Bおよび1
360Cは選択的にターンオフされるからである。
【0162】図29は、本発明の電圧ダウンコンバータ
1330のさらなる実施例を示す図である。この実施例
では、トランジスタ1355は、VCCext1335
とバイアス電流ネットワーク2001の第1の端子との
間に結合される。この実施例では、トランジスタ135
5はPMOSトランジスタである。トランジスタ135
5の制御電極ノード1365はバイアス電流ネットワー
ク2001の第1の端子に結合される。バイアス電流ネ
ットワーク2001の第2の端子はVCCintに結合
されかつVCCintのために使用される。バイアス電
流ネットワーク2001は、VCCintで安定した電
圧を発生する、トランジスタ1355を通る一定の電流
を維持する回路を含む。VCCintはノード1340
で集積回路のコアに結合される。バイアス電流ネットワ
ーク2001は、VCCintがVCCext1335
の電圧に上昇しないことを保証する。バイアス電流ネッ
トワーク2001については多数の実現例がある。たと
えば、バイアス電流ネットワーク2001を、たとえ
ば、電流ミラー、電圧調整器、演算増幅器、またはこれ
らの組合せを用いて実現できる。
【0163】図30は、本発明の別の実施例を示す図で
ある。この実施例は図22および29に示す実施例に類
似する。この実施例におけるトランジスタ1355は、
一般的にはエンハンスメント装置に対するしきい値電圧
よりも小さなしきい値電圧を有するネイティブな装置で
ある。図22の実施例と同様、トランジスタ1355の
制御電極はインバータ1360の出力に結合される。イ
ンバータ1360はVCCint1365に結合され
る。この実施例はまた、バイアス電流ネットワーク20
01を含む。バイアス電流ネットワーク2001は、図
29における実施例と同様、VCCintがVCCex
t1335の電圧に上昇しないことを保証する。
【0164】図31は、レベルシフト回路1317を示
す概略図である。トランジスタ2105およびトランジ
スタ2108は、VCCextとVSSQとの間に直列
に結合される。トランジスタ2105の制御電極はノー
ド2112に結合される。トランジスタ2108の制御
電極は、コア1310に結合されるノード2115に結
合される。トランジスタ2117はVCCextとノー
ド2112との間に結合される。トランジスタ2117
の制御電極は、I/Oドライバ1323に結合される、
ノード2120でのレベルシフト回路1317の出力に
結合される。トランジスタ2115はノード2115と
2112との間に結合される。トランジスタ2125の
制御電極はVCCintに結合される。代わりの実施例
では、コアが約VCCext−VTNの電圧で動作でき
かつこれを許容できるならば、この電圧はVCCext
でもよい。好ましい実施例では、トランジスタ2105
および2117はPMOSトランジスタであり、トラン
ジスタ2108および2125はNMOSトランジスタ
である。
【0165】動作においては、ノード2115での論理
ロー入力は結果として、ノード2120での論理ハイ出
力をもたらす。ノード2120でのこの論理ハイ出力に
対する電圧レベルはVCCextであり、トランジスタ
2105を通して流れる。トランジスタ2108および
2117はオフになるであろう。さらに、トランジスタ
2117については、出力ノード2120でのVCCe
xtは送り戻されてトランジスタ2117を完全にオフ
にする。
【0166】ノード2115での論理ハイ入力は結果と
して、ノード2120での論理ロー出力をもたらす。具
体的には、ノード2120でのこの論理ロー出力に対す
る電圧レベルはVSSQであり、トランジスタ2108
を通して送られる。ノード2120からのVSSQはト
ランジスタ2117を十分にオンにするため、ノード2
112はVCCextとなるであろう。ノード2112
でのVCCextはトランジスタ2105を完全にオフ
にする。また、VCCextはノード2115から切り
離される、なぜなら、トランジスタ2125を通してノ
ード2115に送ることのできる最大電圧は約VCCi
nt−VTNだからである。
【0167】図31の回路は、レベルシフト回路の具体
的な実現化例である。その他の回路の実施例もまた使用
できる。
【0168】具体的な実施例では、トランジスタ210
5、2108、2117、および2125は、酸化物の
信頼性を確かにものにするためには、厚酸化物装置とす
るこができる(個々におよび他の装置と組合せて)。酸
化物がストレスを受けるある状態とは、VCCextと
VCCintとが異なるときにパワーアップされるとき
である。この場合、VCCintはおよそ接地であり、
VCCextはおよそ5ボルトである。ノード2120
がおよそ接地であるとき、ノード2112は約5ボルト
であろう。
【0169】図32は、低電圧内部回路とより高い電圧
の外部回路とのインタフェースのための回路の実現例を
示す図である。この回路は、集積回路が内部回路に対し
電源電圧よりも高い高レベルの出力電圧を与えるオプシ
ョンにおいて(図6および22に示されている)におい
て使用できる。この回路をまた他のオプションにおいて
使用することもできる。
【0170】この回路は、集積回路に対する入力/出力
バッファとして使用できる。この回路は、VCC1電源
電圧およびVCC2電源電圧に結合される。VCC1は
VCC2を上回る電圧レベルである。たとえば、VCC
1は約3.3ボルトであり、VCC2が約2.5ボルト
である可能性がある。VCC2は集積回路の内部回路に
結合される。VCC2は、たとえば図22に示すような
オンチップの電圧ダウンコンバータを用いて内部的に発
生させてもよく、外部ピンを通して供給されてもよい。
VCC2電圧は、オフチップの電圧調整器またはコンバ
ータ、またはその他の電圧発生手段(たとえば電源、変
圧器など)から、外部から供給されてもよい。VCC1
は外部インタフェースのための電圧レベルにある。たと
えば、VCC1が3.3ボルトのとき、集積回路は約
3.3ボルトの外部電圧を発生することができる。
【0171】この回路は、VCC1とVSSとの間でプ
ルダウンドライバ2210と直列に結合されるプルアッ
プドライバ2205を含む。プルアップドライバ220
5とプルダウンドライバ2210との間のノードは、外
部回路へのインタフェースのためにパッド2215に結
合される。パッド2215はまた集積回路に信号を入力
するために入力バッファ2220に結合される。出力ド
ライバからの信号をまた、入力バッファ2220を通し
てチップにフィードバックしてもよい。好ましい実施例
では、プルアップ装置2205は、VCC1に結合され
るボディ電極を有する、PMOSトランジスタである。
パッド2115での電圧レベルがVCC1を上回る場
合、プルアップ装置2205のためには、フローティン
グウェルが必要であろう。具体的なフローティングウェ
ル実現例については前述のとおりである(例、図11−
19参照)。プルダウン装置2210はNMOSトラン
ジスタである。
【0172】図32の出力ドライバ回路は、図8に示し
た出力ドライバ回路と同様の動作を行なう。プルアップ
ドライバ2205の制御電極はPU信号に結合される。
PU信号は、VCC2に結合される、バッファ2223
などの内部回路からの信号から発生される。このバッフ
ァ2223から出力される信号はレベルシフタ2225
を通してPUに結合される。レベルシフタ2225はV
CC1に結合され、図22のレベルシフタ1317と同
様の役割を果たす。具体的には、レベルシフタ2225
は、バッファ2223からの電圧出力レベルを、VCC
1電源電圧と互換性のあるレベルにシフトする。
【0173】バッファ2230は、プルダウン装置22
10の制御電極に結合されるPDに結合される。バッフ
ァ2230はVCC2電源電圧に結合される。
【0174】PUおよびPDでの電圧を適切に制御する
ことにより、出力回路は、VCC1からVSSの電圧範
囲で、パッド2215で論理出力を生成する。パッド2
215での出力もまた、トライステートであろう。
【0175】プルアップ装置2205をターンオンさせ
るためには、レベルシフタ2225はVSSをPUに結
合する。プルアップ装置2205をターンオフさせるた
めには、レベルシフタ2225はVCC1をプルアップ
装置2205に結合する。VCC1がプルアップ装置2
205の制御電極に結合されるとき、図9との関連で先
に説明したのと同様の理由のため、スニーク電流または
漏れ経路は生じないであろう。
【0176】図31に示した実現化例について説明した
ように、酸化物の信頼性を保証するためには、入力バッ
ファ2220を実現するのに使用されるプルアップドラ
イバ2205および装置を厚酸化物装置とすることがで
きる。これが必要になるであろう特にある状況とは、V
CC1(外部電源)およびVCC2(内部電源)が上記
のように異なるときにパワーアップされるという状況に
対処することである。
【0177】レベルシフタの実現には数多くの技術があ
る。たとえば、ある具体的な実施例が図31に示されて
いる。図33はレベルシフタの他の実現化例を示してい
る。好ましい実施例では、このレベルシフタは集積回路
のコアと同じ集積回路上にある。こうするとプリント回
路板面積をより経済的に使用できるであろう。しかしな
がら、ある実施例ではオフチップのレベルシフタを使用
することもできる。たとえば、オンチップのレベルシフ
タを使用することにより、ある集積回路は、低電圧およ
び高電圧集積回路双方に対し同時にインタフェースの役
割を果たすことができる。
【0178】図33の回路構成は、クロス結合されるラ
ッチ2310および分離装置2315である。ある実施
例では、分離装置2315は、VCC2に結合される制
御電極を有するNMOSトランジスタ2320である。
分離装置2315の第1の端子は、レベルシフタのため
の入力2321である。
【0179】クロス結合されたスイッチ2310は、V
CC1とVSSとの間に直列に結合される、第1のプル
アップ装置2325および第2のプルダウン装置233
0を含む第1のバッファ2322を有する。第1のバッ
ファ2322の入力は分離装置2315の第2の端子2
331に結合される。第1のバッファ2322の出力2
333はまたレベルシフタの出力である。この出力は一
般的にはVSSからVCC1の間の範囲で出力を生成す
る。
【0180】クロス結合されたスイッチ2310に対す
る第2のバッファ2335は、VCC1とVSSとの間
に直列に結合された第2のプルアップ装置2340およ
び第2のプルダウン装置2345を含む。第2のバッフ
ァ2335の出力は第1のバッファ2322の入力に結
合される。同様に、出力2333は第2のバッファ23
35の入力に結合される。
【0181】好ましい実施例では、プルアップ装置23
25および2335はPMOS装置であり、プルダウン
装置2340および2345はNMOS装置である。P
MOS装置は、図11におけるPMOS装置について説
明したのと同様、フローティングウェルを有してもよ
い。その代わりとして、PMOS装置が基板またはVC
C1へのウェル接続を有してもよい。
【0182】図33のレベルシフタの動作は、図31の
回路について上述したのと同様である。入力2321
は、VSSから約VCC2の範囲にあるであろう。入力
2321がローのとき、第1のバッファ2322は、出
力2333でおよそVCC1であろう論理ハイを出力す
る。第2のバッファ2335は、約0ボルトの論理ロー
を出力する。第2のプルアップ装置2335の制御電極
は、この装置を完全にオフにするであろうVCC1にあ
る。
【0183】入力2321が論理ハイ(たとえば約VC
C1)のとき、第1のバッファ2322は、出力233
3で約VSSであろう論理ローを出力するだろう。第2
のバッファ2335は約VCC1の論理ハイを出力す
る。結果として、VCC1は、この装置を完全にオフに
する、第1のプルアップ装置2325の制御電極に結合
される。
【0184】分離装置2315は、VCC2−VTNを
上回る電圧がノード2321に送られることを防止す
る。これは、高電圧が、ノード2321で結合されるコ
ア回路に損傷を与えることを防止する。
【0185】図34は、分離装置2315と置換えるこ
とができる分離装置2415を示す。NMOS装置24
20はVTthickを伴う厚酸化物装置である。VT
thickは約1ボルト以上であろう。NMOS装置2
420の制御電極はVCC1に結合される。この分離回
路を用いると、ノード2321での電圧は、低電圧のコ
ア回路に対するインタフェースについては比較的まだ安
全である、VCC1−VTthick以下である。さら
に、装置2420は厚い装置であるため、制御電極での
VCC1電圧を許容できるだろう。分離装置2315ま
たは2415を使用するかどうかについては、プロセス
技術による種々の装置の規定を含む数多くの要素次第で
ある。
【0186】本発明の好ましい実施例についての上記の
説明は例示を目的として示されたものである。本発明を
まさに説明した形式で網羅するまたはその形式に限定す
ることを意図するのではなく、上記の教示の下で多数の
変形例および修正例が可能である。実施例は、本発明の
原理およびその実際の応用例を最もうまく説明して当業
者が意図されたある使用法に適した種々の実施例で種々
の変形を適用して最良に利用できるように、選択され説
明されている。本発明の範囲は前掲の特許請求の範囲に
より規定されることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】プログラマブルロジックデバイス集積回路を取
入れたディジタルシステムのブロック図である。
【図2】プログラマブルロジックデバイスに対するアー
キテクチャを示すブロック図である。
【図3】プログラマブルロジックデバイスの論理アレイ
ブロック(LAB)の簡潔なブロック図である。
【図4】1つの電圧供給解決法をもたらす本発明の集積
回路に対するオプションを示す図である。
【図5】混合された電圧環境における許容およびインタ
フェース能力をもたらす本発明の集積回路に対するオプ
ションを示す図である。
【図6】集積回路のコアのための電源電圧を上回る電源
電圧に対するインタフェース能力をもたらす本発明の集
積回路に対するオプションを示す図である。
【図7】混合された電圧環境においてインタフェースを
行なうことができる集積回路を製造する方法を示すフロ
ー図である。
【図8】出力ドライバの回路図である。
【図9】二重電源ピンを有する、I/Oパッドでの高電
圧を許容する、出力ドライバの回路図である。
【図10】プルダウンドライバの代替の回路実施例を示
す回路図である。
【図11】ウェルバイアス発生器を有する高電圧許容出
力ドライバの回路図である。
【図12】入力バッファの実現例を示す図である。
【図13】プログラマブルオプションを用いるプログラ
マブル入力しきい値トリップポイントを有するバッファ
の実現例を示す図である。
【図14】トリップポイントをシフトアップするように
構成されたプログラマブル入力しきい値を伴うバッファ
を示す図である。
【図15】トリップポイントをシフトダウンするように
構成されたプログラマブル入力しきい値を伴うバッファ
を示す図である。
【図16】プログラマブル入力しきい値トリップポイン
トを有するバッファの他の実現例を示す図である。
【図17】図16のバッファ回路の代替の回路構成を示
す図である。
【図18】さらなる入力バッファ実現例を示す図であ
る。
【図19】ハーフラッチを含む別の入力バッファ実現例
を示す図である。
【図20】ウェルバイアス発生器を有する別の高電圧許
容出力ドライバの回路図である。
【図21】ウェルバイアス発生器を有する高電圧許容出
力ドライバのさらなる実施例を示す回路図である。
【図22】電圧ダウンコンバータ回路を用いる集積回路
をインタフェースする方法を示す回路図である。
【図23】集積回路および電圧ダウンコンバータの構成
要素のレイアウトの概観図である。
【図24】電圧ダウンコンバータの装置のフィンガーの
簡単なレイアウト図である。
【図25】電圧クランプ装置を含む電圧ダウンコンバー
タの一部のレイアウト図である。
【図26】反転増幅器回路を含む電圧ダウンコンバータ
の一部のレイアウト図である。
【図27】電圧ダウンコンバータの回路図および反転増
幅器の具体的な実現例を示す図である。
【図28】反転増幅器が論理的に制御される電圧ダウン
コンバータのさらなる実施例の図である。
【図29】バイアス電流ネットワークを用いた電圧ダウ
ンコンバータ回路を示す図である。
【図30】バイアス電流ネットワークを用いる電圧ダウ
ンコンバータ回路の代替の実施例を示す図である。
【図31】レベルシフタ回路の回路図である。
【図32】低電圧内部回路とさらに高電圧の外部回路と
のインタフェースのための回路の概略図である。
【図33】レベルシフタ回路の具体的な実施例を示す図
である。
【図34】分離装置の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1310 コア 1317 レベルシフタ 1323 I/Oドライバ 1330 電圧ダウンコンバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/022837 (32)優先日 1996年7月31日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/031617 (32)優先日 1996年11月27日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/046810 (32)優先日 1997年5月2日 (33)優先権主張国 米国(US) (72)発明者 ジョン・イー・ターナー アメリカ合衆国、95060 カリフォルニア 州、サンタ・クルス、サンタ・クルス・ア ベニュ、116 (72)発明者 ジョン・ディー・ラム アメリカ合衆国、94555 カリフォルニア 州、フレモント、グレート・ソルト・レイ ク・ドライブ、32996 (72)発明者 ウィルソン・ウォン アメリカ合衆国、94134 カリフォルニア 州、サン・フランシスコ、フェルトン・ス トリート、301

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路を組立てる方法であって、 第1の電源電圧と互換可能な集積回路のコアを提供する
    ステップと、 第1の電源電圧と互換可能な外部回路からの入力信号を
    扱い、第1の電源電圧と互換可能な外部回路のための出
    力信号を発生するよう設計された集積回路のための第1
    のインタフェースを提供するステップと、 第2の電源電圧と互換可能な外部回路からの入力信号を
    扱い、第1の電源電圧と互換可能な外部回路のための出
    力信号を発生するよう設計された集積回路のための第2
    のインタフェースを提供するステップと、 第2の電源電圧と互換可能な外部回路からの入力信号を
    扱い、第2の電源電圧と互換可能な外部回路のための出
    力信号を発生するよう設計された集積回路のための第3
    のインタフェースを提供するステップと、 第1のインタフェース、第2のインタフェース、または
    第3のインタフェースのコアとの結合を選択するステッ
    プと、を含む集積回路を組立てる方法。
  2. 【請求項2】 第1のインタフェース、第2のインタフ
    ェース、または第3のインタフェースのコアとの選択的
    な結合が金属のマスクを使用して実行される、請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 第2の電源電圧は第1の電源電圧よりも
    高い、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 第2のインタフェース回路は、第2の電
    源電圧を許容する入力−出力バッファを含み、第2の電
    源電圧は第1の電源電圧よりも高い、請求項1に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 第1のインタフェース、第2のインタフ
    ェース、および第3のインタフェースは集積回路上にあ
    る、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 第1の電源電圧と結合された出力ドライ
    バと、 第2の電源電圧と結合されたレベルシフタ回路と、 第2の電源電圧と結合され、第2の電源電圧よりも低い
    電圧レベルを有する第3の電源電圧を発生する電圧ダウ
    ンコンバータ回路とを含み、集積回路のコア内の回路は
    第3の電源電圧と結合される、集積回路。
  7. 【請求項7】 電圧ダウンコンバータは、 第2の電源と第3の電源との間に結合された変換トラン
    ジスタと、 第3の電源を受けるよう結合され変換トランジスタに制
    御信号をフィードバックし、よって第3の電源の出力を
    調整する増幅器とを含む、請求項6に記載の集積回路。
  8. 【請求項8】 集積回路のための高電圧許容インタフェ
    ース回路であって、 第1の電源電圧とI/Oパッドとの間に結合された第1
    のプルアップ装置と、 第2の電源電圧と第1のプルアップ装置の第1の制御電
    極との間に結合された第2のプルアップ装置と、 第2の電源電圧と第2のプルアップ装置の第2の制御電
    極との間に結合された第3のプルアップ装置とを含み、
    第3のプルアップ装置の第3の制御電極は第1の制御電
    極に結合され、第2のプルアップ装置のボディ電極は第
    3のプルアップ装置のボディ電極と結合される、高電圧
    許容インタフェース回路。
  9. 【請求項9】 第2の電源電圧は第1の電源電圧よりも
    高い、請求項8に記載の高電圧許容インタフェース回
    路。
  10. 【請求項10】 第2のプルアップ装置のボディ電極は
    第1のプルアップ装置のボディ電極と結合される、請求
    項8に記載の高電圧許容インタフェース回路。
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