JPH09506514A - 新規のセルラーゼ酵素及びその発現のための系 - Google Patents

新規のセルラーゼ酵素及びその発現のための系

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JPH09506514A JP7516853A JP51685395A JPH09506514A JP H09506514 A JPH09506514 A JP H09506514A JP 7516853 A JP7516853 A JP 7516853A JP 51685395 A JP51685395 A JP 51685395A JP H09506514 A JPH09506514 A JP H09506514A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は糸状菌類トリコデルマロンジブラチアトゥムにおける新規のトランケーション型セルラーゼタンパク質又はその誘導体のタローニング及び高レベル発現に関する。本発明の更なる観点は新規のトランケーション型セルラーゼ及び誘導体を発現する菌類形質転換体、並びに遺伝子工学技術を利用してトリコデルマロンジブラ チアトゥムに由来するトランケーション型セルラーゼをコードするDNA遺伝子フラグメント又はその変異体を含んで成る発現ベクターに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 新規のセルラーゼ酵素及びその発現のための系 発明の分野 本発明は糸状菌類トリコデルマ−ロンジブラチアトゥムTrichoderma longib rachiatum )において高レベルの新規トランケーション型セルラーゼタンパク質 を生産するための方法;遺伝子工学技術によりトリコデルマ・ロンジブラチアト ゥム から製造した菌類形質転換体;及びかかる形質転換体により生産された新規 のセルラーゼタンパク質に関する。 発明の背景 セルラーゼはセルロース(β−1,4−Dグルカン結合)を加水分解して一次 生成物グルコース、セロビオース、セロオリゴ糖等を生成する酵素である。セル ラーゼは様々な微生物により生産され、そしていくつかの異なる酵素分類、例え ばエクソ−セロビオヒドロラーゼ(CBH)、エンドグルカナーゼ(EG)及びβ−グ ルコシダーゼ(BG)として同定されているものを含んで成る(Schulein,M,198 8 Methods in Enzymology 160: 235-242)。更に、これらの分類における酵素は 個別の成分へと分けることができる。例えば、糸状菌類トリコデルマ・ロンジブ ラチアトゥム (以降T.ロンジブラチアトゥム)により生産されるセルラーゼは 少なくとも2つのCBH成分、即ち、CBHI及びCBHII、並びに少なくとも4つのEG 成分、即ち、EGI,EGII,EGIII及びEGV(Saloheimo,A.ら1993,Proceedings of the second TRICEL symposium on Trichoderma reesei Cellulases and Othe r Hydrolases,Espoo,Finland,P.Suominen & T. Reinikainen編、Foundation for Biotechnical and Industrial Fermentation R esearch 8: 139-146)成分、並びに少なくとも1のβ−グルコシダーゼより成る 。これらの遺伝子をコードする遺伝子はそれぞれcbh1cbh2egl1egl2及びeg l5 と命名されている。 CBH,EG及びBG成分を含んで成る完全セルラーゼ系は結晶性セルロースをグル コースに変換するのに相乗的に働く。2つのエクソ−セロビオヒドロラーゼ及び 4つの現在知られているエンドグルカナーゼはセルロースを小さなセロ−オリゴ 糖へと加水分解するのに一緒に働く。これらのオリゴ糖(主としてセロビオース )は次いで主要β−グルコシダーゼによりグルコースへと加水分解される(可能 としては、微量なβ−グルコシダーゼ成分に由来して更に加水分解される)。 T.ロンジブラチアトゥム由来のセロビオヒドロラーゼ(CBHI及びCBHII)並び に主要エンドグルカナーゼ(EGI及びEGII)のタンパク質分析は、二価構造がリ ンカー又はプロリン及びヒドロキシアミノ酸に富んだアミノ酸の柔軟性ヒンジス トレッチにより分断された触媒性コアドメインと小型のセルロース結合性ドメイ ンの形態において存在していることを示した。2種類のセロビオヒドロラーゼCB HI及びCBHIIについての遺伝子(Shoemaker,Sら、1983 Bio/Technology 1,69 1-696,Teeri,T.ら1983,Bio/Technology 1,696-699及びTeeri,T.ら1987,G ene 51,43-52)並びに2種の主要エンドグルカナーゼEGI及びEGIIの遺伝子(P enttila,M.ら1986,Gene 45,253-263,Van Arsdell,J.N/ら1987,Bio/Tech nology 5,60-64及びSaloheimo,M.ら1988,Gene 63,11-21)がT.ロンジブ ラチアトゥム から単離されており、そしてそのタンパク質ドメイン構造が確認さ れている。 セルラーゼ酵素の類似の二価構造が細菌セルラーゼにおいて見い 出されている。セルロモナス−フィミCellulomonas fimi)エンドグルカナー ゼA(C.fimi Cen A)のセルロース結合性ドメイン(CBD)及び触媒性コアがかな り研究されている(Ong E.ら、1989,Trends Biotechnol.7: 239-243,Pilzら19 90,Biochem J.271: 277-280及びWarrenら1987,Proteins 1: 335-341)。CBD及 びCBDとリンカーをコードする遺伝子フラグメントがクローニングされており、 E.コリ(E.coli)において発現され、そしてセルロースファイバーに対する 新規の活性を有することが示されている(Gilkes,N.R.ら、1991,Microbiol Rev .55: 305-315及びDin,Nら1991,Bio/Technology 9: 1096-1099)。例えば、E .コリ中で遺伝子的に発現されたC.フィミCen Aから単離されたCBDはセルロー スファイバーの構造を破壊し、そして小粒子を遊離させるか、しかし検出できる 加水分解活性はもたない。CBDはタンパク質精製及び酵素の固定における幅広い 用途を有する。他方、プロテアーゼ解裂したセルラーゼから単離したC.フィミ Cen Aの触媒性ドメインはセルロースのフィブリル構造を破壊せず、その代わり ファイバーの表面を滑らかにする。 このような新規の活性は繊維、食品及び動物飼料、洗剤並びにパルプ及び製紙 産業において潜在的な用途を有する。しかしながら、工業的用途にとって、任意 の商業的価値を有するとされている現状得られる量よりも高いトランケーション 型セルラーゼタンパク質の収率をもたらす非常に効率的な発現系を獲得しなくて はならない。例えば、トリコデルマ・ロンジブラチアトゥムCBHIコアドメイン はタンパク質分解的に分断され、そして精製されているが、しかしながらこの生 化学的手順ではmgほどの量しか単離されていない(Offord D.,ら1991,Applied Biochem.and Biotech 28/29: 377-386)。生化学的タンパク質分解を経てT. ロンジブラチアトゥム か ら単離したCBHI,CBHII,EGI及びEGIIのコア及び結合性ドメインの分析におい て似たような研究がされているが、しかし構造及び機能分析のために足りるタン パク質しか回収されていない(Tomme,Pら、1988,Eur.J.Biochem 170: 575-5 81及びAjo,S,1991 FEBS 291: 45-49)。 従来実現されたものよりもの高レベルのトランケーション型セルラーゼタンパ ク質を発現する株を得るため、出願人は発現にとって最も好ましい微生物としてT.ロンジブラチアトゥム を選択しており、なぜならそれは完全セルラーゼを大 量に分泌する能力についてよく知られているからである。即ち、出願人は高レベ ルの生物工学型の新規のタンパク質トランケーション型セルラーゼを発現するよ う上記の糸状菌類の株の遺伝子操作を行った。 本願発明まで、トランケーション型セルラーゼ結合性及びコアドメインタンパ ク質をコードするDNAをトリコデルマの中に、新規トランケーション型セルラー ゼ遺伝子を機能タンパク質へと宿主細胞の中での劣化を伴うことなく過剰発現で きるように形質転換できること、並びにその操作された生成物の同定及び精製を 助長するためにその分泌を獲得できることは知られていなかった。最近になって 、NakariとPenttilaはトリコデルマEGIセルラーゼのトランケーション型、特に 触媒性コアドメインを発現させるようにトリコデルマ宿主を遺伝子操作すること が可能であることを示しているが、しかしながらEGIコアドメインのレベルは低 い(Nakari,Tら、Abstract P1/63 1st European Conference on Fungal Genet ics,Nottingham,England,August 20-23,1992)。 更に、トリコデルマセロビオヒドロラーゼ触媒性コアドメイン又は任意のトリ コデルマ セロビオヒドロラーゼもしくはエンドグルカナーゼセルロース結合性ド メインが組換遺伝子法によって製造でき うることは知られていなかった。 従って、本発明の目的はDNA遺伝子フラグメントを菌類トリコデルマ・ロンジ ブラチアトゥム に導入して、トリコデルマセルラーゼの結合性及びコアドメイン 由来の高レベルの新規のトランケーション型タンパク質(g/Lのレベル)操作 セルラーゼを製造することにある。このトランケーション型タンパク質は適正に プロセシングされ、そして活性形態で細胞外的に分泌される。本発明は更にこれ らの形質転換体から単離した新規のトランケーション型タンパク質に関する。 発明の概要 糸状菌類トリコデルマ種に由来する新規のトランケーション型セルラーゼタン パク質、その誘導体又は共有結合したトランケーション型セルラーゼドメイン誘 導体の製造及び単離のための組換DNA技術及び組成に係る方法を提供する。この トランケーション型セルラーゼはトリコデルマ種由来のセロビオヒドロラーゼ又 はエンドグルカナーゼの少なくともコア又は結合性ドメインを含んで成る。トラ ンケーション型セルラーゼの誘導体は、この新規のトランケーション型セルラー ゼのコア又は結合性ドメイン全体の様々な部位において1又は複数のアミノ酸を 置換、欠失又は付加を含み、これによりそのセルロース結合活性又はセルラーゼ 触媒性コア活性はいづれも保持されている。共有結合したトランケーション型セ ルラーゼドメイン誘導体は、互いと更に連結し合ったトランケーション型セルラ ーゼもしくはその誘導体、及び/又はトリコデルマ種と異種起源又は同種起源の 酵素、又はドメイン及び/もしくはタンパク質、及び/又は化学物質を含んで成 る。 本発明は更に、宿主細胞の中に、構造遺伝子の転写及び翻訳を可 能にする調節配列に機能的に付加されている上記の新規セルラーゼをコードする DNAフラグメント又はその変異体を含んで成るDNA構築体を形質転換し、そしてそ の宿主細胞を増殖させて注目のトランケーション型遺伝子を発現させることによ る、新規のトランケーション型セルラーゼ、誘導体及び共有結合したトランケー ション型セルラーゼドメイン誘導体の製造を含む。 本発明は更に、新規のトランケーション型セルラーゼ、誘導体及び共有結合し たトランケーション型セルラーゼドメイン誘導体をコードするDNAフラグメント 及びその変異体を含む。本発明はまた上記のDNAフラグメント又はその変異体を 含んで成る発現ベクター及び上記の発現ベクターにより形質転換されたトリコデ ルマ 宿主細胞も包括する。 図面の簡単な詳細な説明 図1はトリコデルマ−ロンジブラチアトゥム由来のCBHIのゲノムDNA及びアミ ノ酸配列を示す。シグナル配列は塩基対210で始まり、そして塩基対260で終わる (Seq ID No.25)。触媒性コアドメインは第1エクソンの塩基対261〜塩基対671 、第2エクソンの塩基対739〜塩基対1434、そして第3エクソンの塩基対1498〜 塩基対713である(Seq ID No.9)。リンカー配列は塩基対714で始まり、そして 塩基対1785で終わる(Seq ID No.17)。セルラーゼ結合性ドメインは塩基対1786 で始まり、そして塩基対1888で終わる(Seq ID No.1)。Seq ID No.26,10,18 及び2はそれぞれCBHIシグナル配列、触媒性コアドメイン、リンカー領域及び 結合性ドメインを示す。 図2はトリコデルマ・ロンジブラチアトゥム由来のCBHIIのゲノムDNA及びアミ ノ酸配列を示す。シグナル配列は塩基614で始まり 、そして塩基対685で終わる(Seq ID No.27)。セルロース結合性ドメインは第 1エクソンの塩基対686〜塩基対707、そして第2エクソンの塩基対755〜塩基対8 51である(Seq ID No.3)。リンカー配列は塩基対852で始まり、そして塩基対9 80で終わる(Seq ID No.19)。触媒性コアドメインは第2エクソンの塩基対981 〜塩基対1141、第3エクソンの塩基対1199〜塩基対1445、そして第4エクソンの 塩基対1536〜塩基対2221である(Seq ID No.9)。Seq ID No.28,4,20及び12 はそれぞれCBHIIシグナル配列、結合性ドメイン、リンカー領域及び触媒性コア ドメインを示す。 図3はEGIのゲノムDNA及びアミノ酸配列を示す。シグナル配列は塩基113で始 まり、そして塩基対178で終わる(Seq ID No.29)。触媒性コアドメインは第1 エクソンの塩基対179〜塩基対882、そして第2エクソンの塩基対963〜塩基対137 9である(Seq ID No.13)。リンカー領域は塩基対1380で始まり、そして塩基対1 460で終わる(Seq ID No.21)。セルロース結合性ドメインは塩基対1461で始ま り、そして塩基対1616で終わる(Seq ID No.5)。Seq ID No.30,14,22及び6 はそれぞれEGIシグナル配列、触媒性コアドメイン、リンカー領域及び結合性ド メインを示す。 図4はEGIIのゲノムDNA及びアミノ酸配列を示す。シグナル配列は塩基262で始 まり、そして塩基対324で終わる(Seq ID No.31)。セルロース結合性ドメインは 塩基対325で始まり、そして塩基対432で終わる(Seq ID No.7)。リンカー領域は 塩基対433で始まり、そして塩基対534で終わる(Seq ID No.23)。触媒性コアドメ インは第1エクソンの塩基対535〜塩基対590)そして第2エクソンの塩基対765〜 塩基対1689である(Seq ID No.15)。Seq ID No.32,8,24及び16はそれぞれEGII シグナル配列、結合性ドメイン、リンカー領域及び触媒性コアドメインを示す。 図5はEGIIIのゲノムDNA及びアミノ酸配列を示す。シグナル配列は塩基151で 始まり、そして塩基対198で終わる(Seq ID No.36)。触媒性コアドメインは第 1エクソンの塩基対199〜塩基対557、第2エクソンの塩基対613〜塩基対833、そ して第3エクソンの塩基対900〜塩基対973である(Seq ID No.33)。Seq ID No. 36及び34はそれぞれEGIIIシグナル配列及び触媒性コアドメインのアミノ酸配列 を示す。 図6はEGIコアドメイン発現ベクターの構築体を示す(Seq ID No.37)。 図7は発現プラスミドpTEXの構築体を示す(Seq ID No.39〜41)。 図8はCBHIコアドメイン発現ベクターの構築体の例である。 図9はCBHIIセルラーゼ結合性ドメイン発現ベクターの構築体の例である(Seq ID No.41及び43)。 詳細な説明 上記の通り、本発明は新規のトランケーション型セルラーゼタンパク質の糸状 菌類T.ロンジブラチアトゥムの中でのクローニング及び高レベルでの発現に一 般的に関連する。本発明の更なる観点は本明細書において採用する用語の定義に 従って更に詳細する。 「トリコデルマ」又は「トリコデルマ種」なる語は、従来からトリコデルマに 分類されている、又は現在トリコデルマに分類されている任意の菌類株をいう。 好ましくは、これらの種はトリコデルマ・ロンジブラチアトゥムトリコデルマ ・リーセイT.reesei)又はトリコデルマ・ビリデT.viride)である。 「セルロース溶解酵素」又は「セルラーゼ酵素」なる語は菌類エクソグルカナ ーゼ又はエクソセロビオヒドロラーゼ(CBH)、エンド グルカナーゼ(EG)及びβ−グルコシダーゼ(BG)をいう。これら3種のセルラ ーゼ酵素は結晶性セルロースをグルコースに変換するのに相乗的に働く。CBHI , CBHII並びにEGI及びEGIIをコードする遺伝子の分析は、触媒性コア領域(CC D)、ヒンジ又はリンカー領域(同義語として使用)及びセルロース結合性領域(C BD)を含んで成るドメイン構造を示す。 本明細書において用いる「トランケーション型セルラーゼ」なる語は、セロビ オヒドロラーゼ及びエンドグルカナーゼのコア又は結合性ドメイン、例えばEGI ,EGII,EGIII,EGV,CBHI及び、CBHII又はトランケーション型セルラーゼド メインのいづれかの誘導体を意味する。 トランケーション型セルラーゼの「誘導体」は、セロビオヒドロラーゼのコア 又は結合性ドメイン、例えばCBHI又はCBHII、並びにトリコデルマ種由来のエン ドグルカナーゼ、例えばEGI,EGII,EGIII及びEGVを包括しており、ここでこ れらは、トランケーション型セルラーゼのC−末端及びN−末端の片方もしくは 双方への1もしくは複数のアミノ酸の付加、トランケーション型セルラーゼが全 体の1もしくは複数のアミノ酸での1もしくは複数の置換、トランケーション型 セルラーゼタンパク質内の、又は片方もしくは双方での1もしくは複数のアミノ 酸の欠失、又はトランケーション型セルラーゼタンパク質における1もしくは複 数の部位での1もしくは複数のアミノ酸の挿入であって、エクソグルカナーゼ及 びエンドグルカナーゼ活性がそのトランケーション型CBH及びEG触媒性コアトラ ンケーション型タンパク質において保持されているもの、及び/又はセルロース 結合活性が誘導型CBH及びEG結合性ドメイントランケーション型タンパク質にお いて保持されているものであってよいまた、「トランケーション型セルラーゼの 誘導体」は、リンカー領域 由来の1又は複数のアミノ酸が付加されているエクソグルカナーゼ又はエンドグ ルカナーゼ酵素のコア又は結合性ドメインを含むことも意図している。 トランケーション型セルラーゼタンパク質誘導体は更に、天然において見い出 されるセルロース分解酵素を含んで成るが、改変アミノ酸配列を含むように操作 されたセルラーゼコア又は結合性ドメインに対して構造及び生物活性的に実質的 に類似するタンパク質を意味する。即ち、2種類のタンパク質が類似の活性を有 することを条件として、それらは「誘導体」と考えられ、なぜならその用語は本 明細書においては、たとえ一方のタンパク質の一次構造が他方において見い出せ るのと同一のアミノ酸配列を有さないときでさえも使用しているからである。 「セルラーゼ触媒コアドメイン活性」なる語は、本明細書においてはセロビオ ヒドロラーゼ及びエンドグルカナーゼのコアドメイン、例えばEGI,EGII,EGII I,EGV,CBHIもしくはCBHII、又はそれらの誘導体であってパルプ又はリン酸 膨潤セルロースの如くのセルロース系ポリマーを酵素的に切断できるものを含ん で成るトランケーション型セルラーゼのアミノ酸配列を意味する。 本明細書において定義するトランケーション型触媒性コアタンパク質又はその 誘導体の活性は当業界公知の方法により決定できる(Wood,T.M.ら、Methods in Enzymology,Vol.160,編:Wood,W.A.及びKellogg,S.T.,Academic Press,p p.87-116,1988を参照のこと)。例えば、かかる活性はリン酸膨潤セルロース及 び/又は可溶性オリゴ糖の加水分解、それに続く遊離した還元糖の定量により決 定できる。この場合、CBH又はEG触媒性ドメイン又はその誘導体の作用により遊 離した可溶性糖生成物は、HPLC分析、又は還元糖を測定する比色アッセイの利用 により検出できる。これらの触媒性ドメ イン又はその誘導体は、それぞれを類似の条件下でアッセイし、そして類似の量 の触媒性ドメインのタンパク質に基づいて投与したときに、インタクト酵素によ り示される活性の少なくとも10%を保持するであろう。 「セルロース結合性ドメイン活性体」なる語は、本明細書においてはセロビオ ヒドロラーゼ及びエンドグルカナーゼの結合性ドメイン、例えばEGI,EGII,CB HIもしくはCBHII、又はその誘導体であってセルロースの如くの多糖に非共有的 に結合するものを含んで成るセルラーゼのアミノ酸配列を意味する。セルロース 結合性ドメイン(CBD)は、タンパク質をセルロースに付加するのにセルラーゼ酵 素の触媒性コアとは独立して機能するものと信じられている。 本発明において述べられているトランケーション型結合性ドメイン又はその誘 導体の性能(又は活性)は、アビセル(avicel)、パルプ又は綿の如くのセルロ ース系基質を利用するセルロース結合性アッセイにより決定できうる。これらの 新規トランケーション型結合性ドメイン又はその誘導体は、インタクト酵素によ り示されるものと比べ、それぞれを類似の条件下でアッセイし、そして類似の量 の結合性ドメインタンパク質に基づいて投与したとき、少なくとも10%の結合性 親和力を保持するであろう。未結合の結合性ドメインの量は直接タンパク質分析 、クロマトグラフィー法、又は可能としては免疫学的方法により定量されうる。 特定の処理基質の物理的又は化学的特性を介してセルラーゼ触媒性及び/又は 結合活性を測定する当業界に公知のその他の方法も本発明において適切でありう る。例えば、処理基板の物理特性を測定する方法に関し、その基質は形状、テキ スチャー、表面、もしくは構造特性の改変、又は「濡れ」能力の改変、例えば基 質の吸水能力、又は膨潤性の改変について分析する。活性を決定しうるその他の パラメーターには、処理した固体基質の化学特性における変化の測定が含まれる 。例えば、色素又は化学物質の拡散特性を、固体基質を本発明において述べてい るトランケーション型セルラーゼ結合性タンパク質又はその誘導体による処理の 後に調べてよい。活性を評価するのに適当な基質には、アビセル、レーヨン、パ ルプファイバー、綿又はラミ−ファイバー、紙、クラフト又は顆粒木材パルプ等 が含まれる。(Wood,T.M.ら、「Methods in Enzymology」,Vol.160,編:Woo d,W.A.及びKellogg,S.T.,Academic Press,pp.87-116,1988を参照のこと) 。 「リンカー又はヒンジ領域」なる語は、菌類セルラーゼの2つの異なる機能性 ドメイン、即ち、コアドメインと結合性ドメインとを連結させ合う短いペプチド 領域を意味する。T.ロンジブラチアトゥムセルラーゼにおけるこれらのドメイ ンはSer,Thr及びProに富むペプチドにより連結されている。 「シグナル配列」は、細胞外への成熟型タンパク質の分泌を助長するタンパク 質のN−末端領域に結合したアミノ酸の任意の配列を意味する。シグナル配列の この定義は機能的なものである。細胞外タンパク質の成熟形態はシグナル配列を 欠き、それは分泌過程中に切断されてしまう。 「変異体」なる語は、CBH又はEGのコア又は結合性ドメインをコードするDNAフ ラグメントを意味し、それはDNAフラグメントの内部に又はその5′もしくは3 ′末端に1又は複数個のヌクレオチドの付加を、DNAフラグメントの内部に又は その5′もしくは3′末端に1又は複数個のヌクレオチドの欠失を、又はDNAフ ラグメントの内部に又はその5′もしくは3′末端に1又は複数個のヌクレオチ ドの置換を更に含んで成ってよく、ここでトランケーション型セルラーゼをコー ドする結合性及びコアドメインの機能活性は保持さ れている。 コア又は結合性ドメインを含んで成る変異DNAフラグメントは更に、リンカー 又はヒンジDNA配列又はその一部が5′又は3′末端のいづれかにおいてコア又 は結合性ドメインDNA配列に付加されていることがあることも意図することを意 味し、ここでコードされるトランケーション型結合性又はコアドメインタンパク 質(誘導体)の機能活性は保持されている。 「宿主細胞」なる語は、細胞、及びトリコデルマ種の細胞から作り上げたプロ トプラストの双方を意味する。 「DNA構築体又はベクター」(本明細書では同義語として用いられている)は 上記の新規のトランケーション型セルラーゼ又は誘導体のいづれかをコードする 1又は複数のDNAフラグメント又はDNA変異フラグメントを含んで成るベクターに 関する。 「機能的に付加」なる語は、調節領域、例えばプロモーター、ターミネーター 、分泌シグナル又はエンハンサー領域が構造遺伝子に付加されており、そしてそ の遺伝子の発現をコントロールしていることを意味する。 本発明はトランケーション型セルラーゼ、トランケーション型セルラーゼの誘 導体及び共有結合したトランケーション型セルラーゼドメイン誘導体に関連し、 それは宿主細胞の中に、プロモーターに機能的に付加されたセロビオヒドロラー ゼ又はエンドグルカナーゼの結合性又はコア領域、例えばEGI,EGII,EGIII,E GV,CBHI又はCBHIIの一部又は全体を少なくともコードするDNAのフラグメント を含んで成るDNA構築体を形質転換し、この宿主細胞を増殖させて注目のトラン ケーション型セルラーゼ、誘導トランケーション型セルラーゼ又は共有結合した トランケーション型セルラーゼドメイン誘導体を発現させ、次いでこのトランケ ーション型セルラーゼ又 はその誘導体を実質的に均質となるまで精製することによって調製される。 本発明によって更に考慮されるのは、例えば本発明のトランケーション型エン ドグルカナーゼ又はエクソセロビオヒドロラーゼに由来するコア領域を菌類及び 細菌の如くのいく種かの微生物起源由来のその他のセルラーゼ酵素に由来するセ ルロース結合性ドメインと結合させた、セルラーゼ酵素の新規の誘導体を作製で きうることである。他方、その他のセルラーゼ酵素に由来するコア領域を、本発 明のトランケーション型エンドグルカナーゼ又はエクソセロビオヒドロラーゼ由 来のセルロース結合性ドメインと結合させることが可能でありうる。特定の態様 において、コア領域は、天然においてはセルロース結合性ドメイン、例えばEGII I(図5、並びにSEQ ID No.33及び34)を含んで成らないセルラーゼ酵素に由来 してよく、そしてそれは上記のセルロース結合性ドメインを含んで成るトランケ ーション型セルラーゼ又はその誘導体によりN−又はC−末端が延長されている 。これにより、天然のインタクトセルラーゼと比べ、改変されたセルロース結合 特性を有する新規のセルラーゼ酵素を構築することが可能でありうる。 本発明の更なる別の観点において、本発明のトランケーション型セルラーゼ又 はその誘導体は更に、互い同志と、及び/又はインタクトタンパク質と、及び/ 又は酵素と、及び/又はそれらの一部と、例えばヘミセルラーゼ、イムノグロブ リンと、及び/又は非トリコデルマセルラーゼ由来の結合性もしくはコアドメイ ンと、及び/又は非セルラーゼ酵素由来の結合性もしくはコアドメインと、上記 の組換法を利用して付加させて、新規の共有結合したトランケーション型セルラ ーゼドメイン誘導体を形成せしめてよいことが考慮される。このようにして構築 されたこれらの共有結合したトランケー ション型セルラーゼドメイン誘導体は、本発明において開示されたトランケーシ ョン型セルラーゼ又はその誘導体よりも更なる利点を供しうる。その他の酵素、 タンパク質又はその一部を含むこれらの共有結合したトランケーション型セルラ ーゼドメイン誘導体は二価活性及び/又は二価結合能を示しうる。 更なる観点において、本発明はトランケーション型セルラーゼ又はその誘導体 を製造する方法に関連し、その方法は上記の宿主細胞を、このトランケーション 型セルラーゼ又はその誘導体の生成が行われるような条件下で培養し、次いでそ の細胞又は培養培地からこのトランケーション型セルラーゼ又はその誘導体を回 収することを含んで成る。 高純度のトランケーション型セルラーゼは本発明において、以下に更に詳細の 通りに微生物を遺伝子的に改変することにより調製される。形質転換微生物培養 物を定常期となるまで増殖させ、濾過して細胞を除去し、そして残留上清液を限 外濾過により濃縮してトランケーション型セルラーゼ又はその誘導体を得る。 上記の方法の特定の観点において、形質転換宿主細胞を培養するのに用いる培 地はトリコデルマにおけるセルラーゼ生産に適する任意の培地であってよい。こ のトランケーション型セルラーゼ又はその誘導体は慣用の技術、たとえば遠心又 は濾過による培地からの細胞の分離、上清又は濾過中のタンパク質の塩、例えば 硫酸アンモニウムによる沈殿、それに続くイオン交換クロマトグラフィー、アフ ィニティークロマトグラフィー等の如くのクロマトグラフィー手順による沈殿に より、培地から回収できる。 他方、この最終タンパク質生成物は、多糖類支持体又は抗体マトリックスに結 合させることによって単離精製できうる。抗体(ポリクローナル又はモノクロー ナル)をセルラーゼコアもしくは結合性 ドメインペプチドに対して生起させるか、又はコアドメインもしくは結合性ドメ インの一部から合成ペプチドを調製し、そしてポリクローナル抗体を生起させる のに用いてよい。 本法の一般的な態様において、1又は複数の機能的に活性なトランケーション 型セルラーゼ又はその誘導体を、トランケーション型セルラーゼ、その誘導体又 は共有結合したトランケーション型セルラーゼドメイン誘導タンパク質をコード する1又は複数のDNAフラグメント又は変異フラグメントを含んで成るDNAベクタ ーで形質転換したトリコデルマ宿主細胞の中で発現させる。このトリコデルマ宿 主細胞は、インタクトセルラーゼをコードする任意の宿主遺伝子を取り除く遺伝 子操作に予めかけられていてもかけられていなくてもよい。 特定の態様において、トランケーション型セルラーゼ、その誘導体又は共有結 合したトランケーション型セルラーゼドメイン誘導体を、遺伝子が失わされてい ない形質転換トリコデルマ細胞の中で発現させる。上記のトランケーション型タ ンパク質を回収し、そしてサイズクロマトグラフィーを含む上記の慣用の手順に より宿主細胞の中で同時に発現されたインタクトセルラーゼから分離する。トラ ンケーション型セルラーゼ又は誘導体の発現の確認はSDSポリアクリルアミドゲ ル電気泳動及びウェスタンイムノブロット分析により決定して、トランケーショ ン型をインタクトセルラーゼタンパク質と区別する。 好適な態様において、本発明はトランケーション型セルラーゼ、その誘導体又 は共有結合したトランケーション型セルラーゼドメイン誘導体をコードする1又 は複数のDNAフラグメントにより当業界に公知の組換DNA技術を利用して、1又は 複数のセルラーゼ活性を欠くトリコデルマ種宿主細胞を形質転換せしめ、そして この細胞を 処理する方法に関する。誘導トランケーション型セルラーゼコア又は結合性ドメ インをコードするDNAフラグメントは、活性トランケーション型セルラーゼ誘導 体をコードする変異DNAを製造するように、この遺伝子内を例えば欠失、挿入又 は置換により改変させることができることが考慮される。 本発明により更に考慮されるのは、トランケーション型セルラーゼ又は誘導体 をコードするDNAフラグメント又はDNA変異フラグメントを菌類プロモーター配列 、例えばcbh1又はegl1遺伝子のプロモーターに機能的に付加させれることである 。 本発明により更に考慮されるのは、トリコデルマ種の株を、トランケーション 型セルラーゼ又はその誘導体をコードするDNAフラグメントがゲノム内に挿入さ れるようにする形質転換を介して操作することにある。また、トランケーション 型セルラーゼDNAフラグメント又はDNA変異フラグメントの複数のコピーを株の中 に組換えることができうることも考慮される。 形質転換菌類の欠失ができるように選択マーカーをまず選定しなくてはならな い。トリコデルマ種において発現させる任意の選択マーカー遺伝子は、形質転換 体におけるその存在がその性質に実質的に影響を及ぼさないであろうように、本 発明において利用できうる。この選択マーカーはアッセイ可能な生成物をコード する遺伝子であってよい。選択マーカーはトリコデルマ種遺伝子の機能性コピー であってよく、それは宿主株において欠失しているなら、独立栄養性表現型を示 す宿主株をもたらす。 使用する宿主株は、非機能性遺伝子又は選定の選択マーカーに対応する遺伝子 を欠く又は有するトリコデルマ種の誘導体であってよい。例えば、pyr4の選択マ ーカーを選定したら、特異的なpyr誘導株を形質転換手順の受容体として使用す る。本発明において利用で きるその他の選択マーカーの例には、アスペルギルス・ニドウランス遺伝子argBtrpCniaD等に相当するトリコデルマ種の遺伝子が含まれる。従って、対応の 受容株はargB -trpC -niaD -等の如くの誘導株でなくてはならない。 この株は任意のトリコデルマ種株である出発宿主株に由来する。しかしながら 、T.ロンジブラチアトゥムセルラーゼ過剰生産株、例えばSheir-Neissら、App l.Microbiol.Biotechnology,20(1984)pp.46-53に記載のRL-P37を利用する のが好ましく、なぜならこの株は大量のセルラーゼ酵素を分泌するからである。 この株を次に形質転換工程において利用する誘導株を作るのに用いる。 トリコデルマ種の誘導株は当業界に公知のいくつかの技術により調製できる。 その例は、pyr4 -誘導株の製造であり、それは株をフルオロオロチン酸(FOA)にか けることによる。pyr4遺伝子はウリジンの生合成に必要な酵素であるオルチジン −5′−一リン酸デカルボキシラーゼをコードする。インタクトpyr4遺伝子を有 する株はウリジンを欠く培地の中で増殖するが、フルオロオロチン酸に感受性で ある。機能性オルチジン−リン酸デカルボキシラーゼ酵素を欠き、且つウリジン を必要とするpyr4 -誘導株はFOA耐性について選別することにより選択可能である 。FOA選択技術を利用して、機能性オロチン酸ピロホスホリボシルトランスフェ ラーゼを欠くウリジン要求株を獲得することも可能である。これらの細胞をこの 酵素をコードする遺伝子の機能性コピーで形質転換させることが可能である(Be rges and Barreau,1991,Curr.Genet.19 pp 359-365)。本発明においてFOA 耐性技術を利用して誘導株を選定するのは簡単であるため、選択マーカーとしてpyr4 遺伝子を利用することが好ましい。 本発明の好適な態様において、トリコデルマ宿主細胞株は、注目 のトランケーション型セルラーゼタンパク質をコードするDNAフラグメントを含 むDNA構築体又はプラスミドの導入の前に、1又は複数のセルラーゼ遺伝子を欠 失させておく。同定及びその後の精製手順を簡単にするため、1又は複数のセル ラーゼ遺伝子を欠く宿主の中で、トランケーション型セルラーゼ、その誘導体、 又は共有結合したトランケーション型セルラーゼドメイン誘導体を発現させるこ とが好ましい。クローニングしたトリコデルマ種由来の任意の遺伝子は、例えばcbh1cbh2egl1egl3等を欠いていてよい。遺伝子欠失のためのプラスミドは 、相同性トリコデルマ種DNAのフラグメントが単一断片として除去できるよう、 固有制限酵素部位がその中に存在しているものを選定する。 形質転換体から欠失させる所望の遺伝子を当業界公知の方法によりプラスミド の中に挿入する。欠失又は破綻すべき遺伝子を含むプラスミドをコード領域の内 部の適当な制限酵素部位で切断し、その遺伝子コード配列又はその一部をそれか ら取り出し、そして選択マーカーを挿入する。欠失又は破綻すべき遺伝子座由来 の隣接DNA配列(好ましくは約0.5〜2.0kb)が選択マーカー遺伝子のいづれか側に 載っている。 欠失構築体を含む一本のDNAフラグメントをプラスミドから単離し、そして適 当なpyr- トリコデルマ宿主を形質転換するのに用いる。形質転換体はpyr4遺 伝子生成物を発現する、それ故宿主株のウリジン独立栄養性に寄与するその能力 に基づいて選定される。次いで、欠失すべき遺伝子のコード領域の一部又は全て をpyr4選択マーカーに置き換えるダブルクロスオーバー組込み現象を同定及び確 認するため、得られる形質転換に基づいてサザンブロット分析を実施する。 特定のプラスミドベクターを述べてきたが、本発明はこれらのベ クターの製造に制約されない。上記の技術を利用して、トリコデルマ種株におい て様々な遺伝子を欠失させ、そして変換してよい。上記の任意の有用な選択マー カーを利用してよい。潜在的に、クローニングされ、それ故同定された任意の リコデルマ種 遺伝子を、上記の手法を利用してゲノムから欠失させてよい。これ らの変異法は全て本発明に含まれる。 本発明のトランケーション型セルラーゼ又はその誘導体をコードする挿入され たDNAフラグメント又は変異DNAフラグメントを担持する本発明の発現ベクターは 、一定の宿主生物の中で自己複製可能な任意のベクター、一般にはプラスミドで あってよい。好適な態様において、遺伝子又はそのトランケーション体の発現を 獲得するための2タイプの発現ベクターが考えられる。第一のタイプは、DNA配 列であって、その中のプロモーター、遺伝子コード領域及びターミネーター配列 が全て発現すべき遺伝子を起源とするものを含む。遺伝子トランケーション体は 、不要のDNA配列(不要のドメインをコードする)を除去し、それ自体の転写及 び翻訳調節配列のコントロール下で発現されるドメインを残すことによって得ら れる。選択マーカーもベクター上に含まれ、新規の遺伝子配列の複数のコピーの 宿主の中への組込みについての選択を可能にする。 例えば、ΔpEG IΔ3′pyrはEGIプロモーター、ターミネーター及びシグナ ル配列のコントロール下にあるEGIセルラーゼコアドメインを含む。セルロース 結合性ドメインを含むEGIコード領域上の3′末端は欠失されている。このプラ スミドは選択の目的でpyr4遺伝子も含む。 第2タイプの発現ベクターを予備集成し、そして高レベルの転写に必要な配列 及び選択マーカーを含む。遺伝子又はその一部についてのコード領域はこの一般 的な目的の発現ベクターの中に、発現カ セットプロモーター及びターミネーター配列の転写コントロール下となるように 、挿入できることが考慮される。 例えば、pTEXが一般目的用ベクターである。遺伝子又はその一部は強力なCBH Iプロモーターの下流に挿入してよい。本明細書に開示の例には、セルラーゼ触 媒性コア及び結合性ドメインがこの系を利用して発現されることを示す例が含ま れる。 このベクターにおいて、本発明のトランケーション型セルラーゼ又はその他の 新規のタンパク質をコードするDNA配列は転写及び翻訳配列、即ち適当なプロモ ーター配列及びシグナル配列と、構造遺伝子に対して解読枠内で作動連結されて いるべきである。このプロモーターは、宿主細胞において転写活性を示し、且つ その宿主細胞に対して同種起源又は異種起源のいづれかであるタンパク質をコー ドする遺伝子に由来しうる任意のDNA配列であってよい。このシグナルペプチド はトランケーション型セルラーゼ又はその誘導体の細胞外発現を担っている。こ のDNAシグナル配列は好ましくは発現すべきトランケーション型遺伝子と天然に 連結しているシグナル配列であるが、しかしながら任意のセロビオヒドロラーゼ 又はエンドグルカナーゼ由来のシグナル配列が本発明において考慮されている。 本発明のトランケーション型セルラーゼ、その誘導体又はその他の新規のセル ラーゼをコードするDNA配列をプロモーターにライゲーションする手順、及び宿 主細胞内での複製にとって必須の情報を含む適当なベクターへの挿入は当業界に 公知である。 上記のDNAベクター又は構築体は公知の技術、例えば形質転換、トランスフェ クション、マイクロインジェクション、マイクロポレーション、バイオリスティ ックボンバードメント等に従って宿主細胞の中に導入してよい。 好適な形質転換技術において、トリコデルマ種における細胞壁の 透過性は非常に低いため、所望のDNA配列、遺伝子又は遺伝子フラグメントの取 込みはよくてもわずかであることを念頭に置かねばならない。形質転換工程の前 に誘導株(即ち、使用した選択マーカーに対応する機能遺伝子を欠くもの)にお けるトリコデルマ種細胞壁の透過性を高める数多くの方法がある。 形質転換のためにトリコデルマ種を準備する本発明における好適な方法は、菌 糸からのプロトプラストの調製を含む。菌糸は発芽した植物胞子から得られうる 。菌糸を細胞壁消化酵素で処理してプロトプラストを得る。このプロトプラスト を懸濁培地中の浸透圧安定剤の存在により保護する。これらの安定剤にはソルビ トール、マンニトール、塩化カリウム、硫酸マグネシウム等が含まれる。通常、 これらの安定剤の濃度は0.8M〜1.2Mの間とする。懸濁培地の中で約1.2Mのソ ルビトール溶液を使用することが好ましい。 宿主トリコデルマ種株へのDNAの取込みはカルシウムイオン濃度依存性である 。一般に取込み溶液中で約10mMのCaCl2〜50mMのCaCl2を利用する。取込み溶液中 でのカルシウムイオンの必要性の他に、一般に含まれるその他の品目には緩衝系 、例えばTEバッファー(10mMのトリスpH7.4;1mMのEDIA)又は10mMのMOPS,pH6 .0バッファー(モルホリンプロパンスルホン酸)及びポリエチレングリコール(P EG)が含まれる。ポリエチレングリコールは細胞膜を融合するのに働くものと信 じられており、それ故トリコデルマ種株の細胞頁に培地の含有物を運び入れ、そ してプラスミドDNAは核に移される。この融合は往々にしてプラスミドDNAの複数 のコピーが宿主染色体の中に直引式に組込まれるようにする。 通常、トリコデルマ種プロトプラスト又は浸透性処理された細胞を108〜109/ ml、好ましくは2×108/mlの密度で含む懸濁物を形質転換において使用する。 これらのプロトプラスト又は細胞は、 所望の線形化選択マーカーであってそのマーカーのいづれか側上に実質的に相同 性の隣接領域を有しているマーカーと一緒に取込み溶液に加え、形質転換混合物 を形成する。一般に高濃度のPEGを取込み溶液に加える。0.1〜1容量の25%のPE G4000をプロトプラスト懸濁物に加えてよい。しかしながら、プロトプラスト懸 濁物に約0.25容量を加えるのが好ましい。添加剤、例えばジメチルスルホキシド 、ヘパリン、スペルミジン、塩化カリウム等も取込み溶液に加えて形質転換を補 助してよい。 一般に、この混合物を約0℃で10〜30分インキュベーションする。所望の遺伝 子又はDNA配列の取込みを更に高めるために追加のPEGをこの混合物に加えてよい 。25%のPEG4000を一般に形質転換混合物の容量の5〜15倍容量で加える。しか しながら、一層多い、又は一層少ない容量が適当でありうる。25%のPEG4000は 好ましくは形質転換混合物の約10倍の容量とする。PEGを加えた後、形質転換混 合物を室温でインキュベートし、それからソルビトール及びCaCl2溶液を添加す る。次いで更にプロトプラスト懸濁物を増殖培地の溶融アリコートに加える。こ の増殖培地は形質転換体の増殖のみを可能にする。所望の形質転換体を増殖する のに適当な任意の増殖培地を本発明において使用してよい。しかしながら、もしPyr ± 形質転換体を選定するなら、ウリジンを含まない増殖培地を使用するのが 好ましい。その結果得られるコロニーを、ウリジンを欠く増殖培地に移して精製 する。 この段階で、安定な形質転換体は不安定な形質転換体から、その速い増殖速度 、及びウリジンを欠く固体培養培地上でのでこぼこな外形でなく滑らかな円形コ ロニーの形成により区別される。更に、あるケースにおいては、固体非選択培地 (即ち、ウリジンを含む)上で形質転換体を増殖させ、この培養培地から胞子を 回収し、そし てその後も発芽してウリジンを欠く選択培地上で増殖するであろうかかる胞子の 比率で決定することにより、安定性の更なる試験を行った。 上記の方法の特定の態様において、トランケーション型セルラーゼ又はその誘 導体は、新規のトランケーション型セルラーゼ又はその誘導体の適正な後翻訳プ ロセシングの結果として、宿主細胞から活性形態で回収される。 本発明は更に、トランケーション型セルラーゼタンパク質又はトランケーショ ン型セルラーゼタンパク質誘導体のそれぞれをコードするトリコデルマ種由来の DNA遺伝子フラグメント又は変異DNAフラグメントに関する。本発明のDNA遺伝子 フラグメント又は変異DNAフラグメントは、トランケーション型コア又は結合性 部位のそれぞれの機能活性を更に保持しているトリコデルマ種のセルラーゼ又は その誘導体のコア又は結合性ドメインをコードする。更に、コア又は結合性ドメ イン領域の配列を含んで成るDNAフラグメント又はその変異体にはリンカー、又 はヒンジ領域DNA配列もしくはその一部が更に付加されていてよく、ただしこの コードされるトランケーション型セルラーゼはセルラーゼコア又は結合性ドメイ ン活性のそれぞれを保持し続けている。更に、その他の注目のタンパク質又は酵 素をコードする追加のDNA配列が、トランケーション型DNA遺伝子フラグメント又 は変位DNAフラグメントに付加してよく、これにより、上記のベクターの構築及 びタンパク質の発現の方法に従い、インタクト酵素又はタンパク質に融合したト ランケーション型セルラーゼ又はその誘導体が回収されうる。酵素又はタンパク 質に融合した発現トランケーション型セルラーゼは、酵素/タンパク質と複合さ せるのに選定したトランケーション型セルラーゼに依存して、活性セルラーゼ結 合性又はコア活性を保持しているであろう。 インタクトセルラーゼ酵素の利用に対してのセルロース結合性ドメイン及びセ ルラーゼ触媒性コアドメイン又はその誘導体の利用は複数の用途において有利で ありうる。従って、本発明の更なる観点は、インタクトセルラーゼと比べ、適用 した基質に更なる利点を供する新規のトランケーション型セルラーゼ又はトラン ケーション型セルラーゼの誘導体を利用する方法を提供する。かかる用途には、 ストーンウォッシング又はバイオポリシングが含まれ、これらでは、染料/着色 料/顔料の戻り染色又は再付着は、例えばセルロース結合性ドメインを欠くよう に改変された又はセルロースに対して有意に低い親和力を有する結合性ドメイン を有するように改変された新規のトランケーション型セルラーゼを採用すること により、低減又は失われる。更に、例えば繊維、洗剤、パルプ及び製紙、動物飼 料、食品、バイオマス産業における注目の一定の基質に対する活性は有意に高め ることができるか、又は結合性ドメインが除かれているとき、もしくはセルロー スに対する酵素の結合親和力が低められているとき、有意に低めることができる 。更に、触媒性ドメイン又は機能性触媒性ドメインを欠く機能性結合性ドメイン フラグメントを含んで成る本発明に記載のトランケーション型セルラーゼ又はそ の誘導体の利用は、セルロース基質の選定の改変のみを所望する用途において有 利でありうる。改変できる特性には、例えば水和性、膨潤性、染料の拡散性及び 取込み、手触り、摩擦性、柔軟性、清浄性及び/又は表面もしくは構造改善が含 まれうる。 更に、セルラーゼ酵素の一部の触媒性ドメインの発現及び利用は、改善された 酵素の回収能力を、特により結晶性の基質に対してより低い活性を所望するとき 、又はアモルファス/可溶性基質に対する高い活性を所望するときに応じて、供 するであろうことが考えられる。 更に、セルラーゼ酵素の触媒性ドメインは、例えばバイオマス変換、清浄、ス トーンウォッシング、繊維のバイオポリシング、柔軟仕上げ、パルプ/製紙工程 、動物飼料利用、植物保護及びペスト制御、デンプン処理、又は医薬品中間体、 二糖類もしくはオリゴ糖類の製造において、セルロース系セルロース含有材料に 対するその他のセルラーゼ成分、セルラーゼもしくは非セルラーゼドメイン、及 び/又はその他の酵素もしくはその一部との相乗性を高めるのに有用でありうる 。 更に、セルラーゼ触媒性コアドメイン又はその誘導体の利用はパルプ、綿又は その他のファイバーもしくは紙の如くのセルロース類に及ぼすインタクト酵素に 係る有害な特性の一部を軽減しうる。注目の特性には、ファイバー/布帛強度損 失、ファイバー/布帛重量損失、糸くずの発生、及びフィブリル化損傷が含まれ る。 セルラーゼ触媒性コアドメインはより少ないファイバー起伏形成又は低まった 着色料の再付着/戻り染料を示しうる。更に、これらのトランケーション型触媒 性コアセルラーゼ又はその誘導体はこのような新規のセルラーゼの改善された回 収/リサイクルについての選択を供しうる。 更に、本発明におけるセルラーゼ触媒性コアドメイン又はその誘導体は、基質 の可溶性又はよりアモルファスなセルロース領域の加水分解が所望されるが、よ り結晶性の領域の加水分解は所望されない場合に選定の活性利点を含みうる。こ れは殻粒/ファイバー/植物材料の選択改変が注目されるバイオ変換の如くの用 途において重要でありうる。 新規のセルラーゼ触媒性コアドメイン又は誘導体を適用する更なる別の観点は 微結晶性セルロース(MCC)の作製にある。更に、MCCは少ない結合酵素しか含まな いか、又は結合酵素はより簡単に除去 できるであろうことが考えられる。 更に、上記の新規の共有結合したトランケーション型セルラーゼドメイン誘導 体は基質に対する酵素又は改変酵素のアクセスをコントロールする用途を有しう ることが考えられる。これはプロテアーゼ基質を含むウールもしくはその他の材 料に対するプロテアーゼのアクセスをコントロールすること、又はセルロース類 へのセルロースのアクセスをコントロールすることを含みうる。 最後に、この新規のトランケーション型セルラーゼ又はその誘導体は固有のモ ノ−、デュアル−又はマルチ酵素系に適用してよい。その例として、これにはセ ルラーゼドメインを互いに、及び/又は1もしくは複数のプロテアーゼ、セルラ ーゼ、リパーゼ及び/もしくはアミラーゼ酵素と連結することが含まれうる。こ れらの酵素又はセルラーゼドメインはその間のリンカー領域により融合され合っ てよい。このリンカー領域は機能的な利点のないペプチドであるか、又はセルロ ース結合性ドメインペプチド又はその他の基質もしくは物質、例えばウール、キ シラン、マンナン、樹脂、リグニン、染料、着色料、顔料、ワックス、プラスチ ック、炭水化物ポリマー、脂質、アミノ酸ポリマー、合成ポリマーに対する高親 和力を有するペプチドを含みうる。 本発明の新規のセルラーゼドメイン又はその誘導体はインタクト酵素に類似の 又はそれより優れたいくつかの性能特性を供しうる。この新規のトランケーショ ン型セルラーゼはこれらの特性のみを供しうるか、又はセルラーゼもしくはセル ラーゼコア、その他の酵素(例えばリパーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、キシ ラナーゼ、ペルオキシダーゼ、リダクターゼ、エステラーゼ)、その他のタンパ ク質又は化学物質との相乗的な利点を示しうる。これらの特性には、セルロース 系表面のでこぼこ形成又は滑らか仕上げ、清浄もしく はパルプ加工の如くにおけるその他の酵素に対する改善された応答についてのセ ルロース類の改変、動物飼料の利用、又はセルロース類(植物細胞壁を含む)に よる改善された生化学/化学取込みが含まれうる。 更に、本発明におけるトランケーション型セルラーゼ結合性ドメイン、その誘 導体又はトランケーション型の共有結合したセルラーゼドメイン誘導体は、エン ドグルカナーゼ及び/又はエクソセロビオヒドロラーゼ、改変セルラーゼ又は完 全セルラーゼ系と共に、セルロース類に対する高められた又は相乗性の活性を供 しうることが考えられる。これはセルロース材料を連結するうえで接着特性も供 しうる。 更に、新規のトランケーション型セルラーゼ結合性ドメインもしくはその誘導 体又は共有結合したトランケーション型セルラーゼドメイン誘導体は、精製目的 のための新規のリガンドとして、セルロース類又はその他のポリマーの改変のた めの試薬もしくはリガンドとしての用途、例えば着色料、染料、インク、仕上げ 剤、樹脂、化学物質、生化学物質又はタンパク質をセルロース類に連結する用途 に有用でありうることが考えられる。これらの材料は、所望するならば、プロテ アーゼ又はその他の化学的方法によって任意の段階において除去できる。更に、 この新規のトランケーション型セルラーゼ結合性ドメイン又は共有結合したトラ ンケーション型セルロースドメイン誘導体を微量なレベルの物質の検出及び分析 において利用できることが考えられ、例えばこのトランケーション型ドメイン及 び誘導体並びに共有結合したトランケーション型セルラーゼドメイン誘導体は、 識別できるようにする物質、例えば染料と反応又は結合するタンパク質又は化学 物質を含みうる。 最後に、新規のトランケーション型結合性もしくはコアドメイン セルラーゼ又はそれらの誘導体を、インタクトセルラーゼ、その他のセルラーゼ コアもしくは結合性ドメイン、又はその他の酵素/タンパク質と複合もしくは融 合して、安定性、又はその他の性能特性、例えばpHもしくは温度活性プロフィー ルの改変を改善せしめることが考えられる。 本明細書に記載の公開物及び特許出願は全て引用することで本明細書に組入れ る。 本発明及びその利点を更に説明するため、以下の特定の実施例を提供し、それ らは本発明を例示するものであり、本発明を限定するものではない。 実施例 実施例1 EGIコアドメイン自体のプロモーター、ターミネーター及びシグナル配列を利 用してそのクローニング及び発現 パート1.クローニング EGIコアドメイン発現プラスミドPEG1Δ3′pyrの構築において利用する完全e gl1 遺伝子をプラスミドPUC218::EGIから得た(図6参照のこと)。egl1の3′ ターミネーター領域をPUC218(korman,D.らCurr Genet 17: 203-212,1990)の 中に、300bpのBsmI−EcoRIフラグメントとして3′イントロン及びセルロース 結合性ドメインを停止コドンに置き換え、そしてegl1ターミネーター配列が続く ようにデザインした合成リンカーと一緒にライゲーションした。得られるプラス ミドPEG 1TをHindIII及びBsm Iで消化し、そしてベクターフラグメントをその 消化物からアガロースゲル電気泳動、それに続く電気溶離により単離した。egl1 遺伝子プロモーター配列及びegl1のコアドメインをPUC218::EGIから2.3kbのHin d III−Sst I フラグメントとして単離し、そして同じ合成リンカーフラグメント及びHindIII −Bsm I消化PEG 1TとライゲーションしてPBG1Δ3′を形成した。 これらの操作の正味の結果は、egl1の3′イントロン及びセルロース結合性ド メインを53及び55bpの合成オリゴヌクレオチドと交換することにある。これらは TAG停止コドンをセリン415の後方に設置し、その後にegl1ターミネーターがBsm I部位に至るまで続く。 次に、T.ロンジブラチアトゥム選択マーカーpyr4を従来のクローンp219M(Sm ithら、1991)から、単離された1.6kbのEcoRI−HindIIIフラグメントとして得た 。これを最終発現プラスミドPEG1Δ3′pyrの中に、EcoRIで消化し、そして仔 牛アルカリホスファターゼを用いて脱リン酸化したPUC18プラスミド、及びPEG1 Δ3′由来のegl1コアドメイン含有のHindIII−EcoRIフラグメントとの三方向 ライゲーションにおいて組込んだ。 パート2.形質転換及び発現 大量スケールのDNAプレプはΔPEG1Δ3′pyrより成り、そしてこれよりegl1コ アドメイン及びpyr4遺伝子を含むEcoRIフラグメントを調製ゲル電気泳動により 単離した。単離したフラグメントをウリジン独立栄養性バージョンquad欠失型株 1A52 pyr13(米国特許出願第07/770,049号、08/048,728号及び08/048,881号 に記載;その全内容を引用することで本明細書に組入れる)に形質転換し、そし て安定な形質転換体を同定した。 どの形質転換体がegl1コアドメインを発現するかを選定するため、形質転換性 をセルラーゼ遺伝子の誘導を好む条件下(Vogels+1%のラクトース)で振盪フ ラスコの中で増殖させた。4〜5日間の増殖の後、上清液由来のタンパク質を濃 縮し、そして1)SDSポリアクリルアミドゲルで泳動させてからEGIポリクロー ナル抗体を用 いウェスタン分析によりegl1コアドメインの検定を行うか、又は2)濃縮上清液 をエンドグルカナーゼ特異的基質としてRBBカルボキシメチルセルロースを用い て直接アッセイし、そしてその結果をコントロールとしての親株1A52と比較する かのいづれかを行った。形質転換体の候補は、トランケーション型EGIコアドメ インタンパク質を生産する可能性に従って同定した。ゲノムDNA及び全mRNAを、V ogels+1′のラクトース上での増殖を経たこれらの株から単離し、そしてegl1 コアドメインのみを含む単離したDNAフラグメントを用いてサザン及びノーザン ブロット実験を行った。これらの実験は、1A52のゲノムに組込まれたgel1コアド メイン発現カセットのコピーを有する形質転換体が単離できること、及びこれら の形質転換体がegl1コアドメインmRNAを生成することを示した。 一の形質転換体、14Lの発酵槽中のラクトースの添加された当業界に公知の リコデルマ におけるセルラーゼ生産に適する培地(Warzymoda,M.ら、1984フラ ンス国特許2,555,603号)を用いて増殖させた。得られる培養液を濃縮し、そし てその中に含まれているタンパク質をSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によ り分け、そしてEgl1コアドメインタンパク質をウェスタン分析により同定した( 以下の実施例3参照のこと)。その結果、発酵上清液のタンパク質濃度は約5〜 6g/Lであり、その約1.7〜4.4g/LがCMCase活性に基づきEGIコアドメイン であった。この値は実施したいくつかのEGIコア発酵の平均に基づく。 同様にして、任意のその他のセルラーゼドメイン又はその誘導体が上記と似た 手順により製造できうる。 実施例2 EGI及びEGII触媒性コアの精製 パート1.EGI触媒性コア EGIコアを以下の方法で精製した。濃縮(UF)培養液を珪藻土を用いて濾過し 、そしてその培養液に硫酸アンモニウムを最終濃度1Mの(NH4)2SO4となるまで 加えた。これを疎水性カラム(フェニル−セファロース・ファストフロー、Phar macia,Cat # 17-0695-02)に載せ、そして1M〜0Mの(NH4)2SO4に至る塩勾配 により溶離させた。EGIコアを含む画分をプールし、そして10mMのTES pH7.5と 交換した。この溶液を陰イオン交換カラム(Q−セファロース・ファストフロー 、Pharmacia Cat # 17-0510-01)に載せ、そして10mMのTES pH7.5中の0〜1M のNaClに至る勾配で溶離させた。最も純度の高い画分を10mMのTES pH7.5で脱塩 し、そしてMONO Qカラムに載せた。EGIコア溶出は0から1MのNaClに至る勾 配で実施した。得られる画分は純度85%より高かった。最も高純度な画分がEGI コアと配列決定された。 パート2.EGII触媒性コア EGII触媒性コアの精製は、EGIIセルラーゼのそれと類似する考えられ、その理 由はその類似の生化学的特性にある。EGIIコアの理論的pIは、EGIIのそれよりも 1/2PH単位低い。また、EGIIコアはEGIIの分子量の約80%である。従って、以 下の精製プロトコールはEGIIの精製に基づく。この方法は、UF濃縮培養液を珪藻 土で濾過し、そして(NH4)2SO4を加えてその溶液を1Mの(NH4)2SO4にすることを 含む。この溶液を次に疎水性カラム(フェニル−セファロース・ファストフロー 、Pharmacia,Cat # 17-0965-02)に載せ、そしてEGIIを0.15Mの(NH4)2SO4で段 階溶出させてよい。EGIIコアを含む画分を次にクエン酸塩−リン酸塩、pH7,0. 18mOhmにバッファー交換してよい。その材料を上記のクエン酸−リン酸バッファ ーで平衡にした陰イオン交換カラム(Q−セファロース・ファストフロー、Pharm acia,Cat # 17-0510-01)に載せてよい。EGIIコアはこのカラ ムに結合しなく、それ故す通り画分中で回収できるものと予測される。 実施例3 CBHII由来のCBHIプロモーター、ターミネーター及びシグナル配列を利用して のCBHIIコアドメインのクローニング及び発現 パート1.T.ロンジブラチアトゥム一般目的用発現プラスミド−PTEXの構築 プラスミドPTEXをSambrookら(1989)前掲及び図7に示す方法に従って構築し た。このプラスミドは糸状菌類トリコデルマ・ロンジブラチアトゥムにおいて利 用するための多目的発現ベクターとしてデザインされている。この発現カセット はこの機能にとって有用なものとするいくつかの独特の特徴を有する。転写を強 力なCBHI遺伝子プロモーター及びT.ロンジブラチアトゥム用ターミネーター 配列を用いて制御する。CBHIプロモーターとターミネーターとの間には、発現 させる遺伝子を挿入するのに用いる固有のPme I及びSst I制御部位がある。 .ロンジブラチアトゥムpyr4 選択マーカー遺伝子をCBHIターミネーターの中に 挿入し、そして完全発現カセット(CBHIプロモーター−挿入部位−CBHIターミ ネーター−pyr4遺伝子−CBHIターミネーター)は、固有Not I制限部位又は固 有Not I及びNhe I制御部位を利用して切り出すことができる。 このベクターは細菌ベクターpSL1180(Pharmacia Inc.,Piscataway,New Jers ey)を基礎とし、これは広がった多重クローニング部位を有するPUCタイプベクタ ーである。当業者は図7に示すフローダイアグラムに基づいてこのベクターを構 築できるであろう(PTEX発現プラスミドの構築については米国特許出願第07/95 4,113号も参照のこと)。 トランケーション型セルラーゼ遺伝子に置き代わるDNA配列の任 意のその他の断片を含む本発明に記載のPTEX−トランケーション型セルラーゼ又 はその誘導体に類似してプラスミドを構築することが可能であろう。 パート2.クローニング CBHIIコアドメイン発現プラスミドPTEX CBHIIコアの構築において用いた完全c bh2 遺伝子はプラスミドPUC 219::CBHIIから得られる(Korman,D.ら、1990,Cur r Genet 17: 203-212)。cbh2遺伝子の5′末端に位置するセルロース結合性ド メインは好都合にはXba IとSnaBI制限部位の間に位置する。Xba I部位を利用 するため、ポリリンカー中の別のXba I部位を破壊した。PUC 219::CBHIIをXba Iで部分消化して、生成物の大半が線状となるようにした。Xba I突出したT4 D NAポリメラーゼを用いてフィル・インし、そしてプラスミドの自己ライゲーショ ンが優先される条件下で互いとライゲーションさせた。これは平滑部位を破壊す る効果であり、その部位はプラスミドの50%において、ポリリンカー中のXba I 部位であった。かかるプラスミドを同定し、そしてXba I及びSnaBIで消化して セルロース結合性ドメインを遊離させた。ベクター−CBHIIコアドメインを単離 し、そしてXba I部位を、SnaBI部位に、シグナルペプチダーゼ切断部位におい て及びリンカードメインのパパイン切断点において連結するようにデザインされ た以下の合成オリゴヌクレオチドとライゲーションさせた。 得られるプラスミドpUCΔCBD CBH IIをNhe Iにより消化し、そしてその末端 を、T4 DNAポリメラーゼ及びdNTPとのインキュベーシ ョンにより平滑にした。その後、線状平滑プラスミドDNAをBgl IIで消化し、そ してCBHIIシグナル配列及びコアドメインを含むNheI(平滑)−Bgl IIフラグメ ントを単離した。 最終発現プラスミドは、一般目的用発現プラスミドpTEX(第07/954,113号に 開示;その全体は引用することで本明細書に組入れ、そして以下パート3で説明 する)をSst II及びPme Iで消化し、そしてCBHII Nbe I(平滑)−Bgl IIフラ グメントをcbh1プロモーターの下流に、Bgl II突出しをSst II突出しでフィル・ インする配列CGCTAGを有する合成オリゴヌクレオチドを用いてライゲーションす ることにより操作した。 pTEX-CBHIIコア発現プラスミドを上記実施例に記載のpTEX-CBHIIと似た方法で 調製した。その構築を図8に例示する。 パート3 大量スケールのDNAプレプはpTEX CBHIIコアより成り、そしてこれより、cbh1 転写因子のコントロール下にあるCBHIIコアドメインを含むNotIフラグメント及 びpyr4遺伝子を調製ゲル電気泳動により単離した。単離したフラグメントをウリ ジン独立栄養性バージョンのquad欠失株1A52 pyr13に形質転換し、そして安定な 形質転換体が同定された。 どの形質転換体がcbh2コアドメインを発現するかを選定するため、Vogels+1 %のグルコースでの増幅を経た株からゲノムDNAを単離し、そしてcbh2コアドメ インのみを含む単離したDNAフラグメントを用いてサザンブロット分析を行った 。1A52のゲノムの中に組込まれたcbh2コアドメイン発現カセットのコピーを有す る形質転換体を単離した。Vogels+1%のラクトースで1日の増殖を経て、全RN Aを単離した。mRNAをプローブとしてcbh2コード領域を用いてノーザン分析にか けた。cbh2コアドメインmRNAで発現する形質転換体を 同定した。 2種の形質転換体を14Lの発酵槽の中で実施例1に先に記載と同じ条件で増殖 させた。得られる培養液を濃縮し、そしてその中に含まれているタンパク質をSD Sポリアクリルアミドゲル電気泳動により分け、そしてCBHIIコアドメインのタン パク質をウェスタン分析により同定した。1の形質転換体#15は適正なサイズの タンパク質を形成し、そしてCBHIIポリクローナル抗体と反応した。 精製を経た発酵上清液のタンパク質濃度は10g/Lと評価され、その30〜50% はCBHIIコアドメインであった(実施例4参照)。 上記の方法を利用して、任意のその他の新規のセルラーゼコアドメインタンパ ク質又はその誘導体を獲得し得る。 実施例4 CBHI及びCBHII触媒性コアの精製 パート1.CBHI触媒性コア CBHIコアを以下の方法で、pTEX-CBHIコア発現ベクターを有するT.ロンジ ブラチアトゥム から獲得した培養液から精製した。CBHIコア限外濾過(UF)培 養液を珪藻土を用いて濾過し、そして10mMのTES pH6.8で1.5m Ohmの導電度とな るまで希釈した。希釈したCBH Iコアを次いで10mMのTES pH6.8で平衡にした陰 イオン変換カラム(Q−セファロース・ファストフロー、Pharmacia Cat # 17-0 510-01)に載せた。CBH Iコアは、10mMのTES pH6.8の中で0から1MのNaClに 至る勾配溶出を利用し、培養液中の大半のその他のタンパク質から分けた。CBH Iコアを含む画分をPM10膜(ダイアフロ・限外濾過膜、Amicon Cat # 13132 MEM 5468A)の付いたAmicon撹拌式セル濃縮器で濃縮した。この工程はコアを濃縮し 、しかもそれを低分子量タンパク質から分離せしめる。得られる画分は純度85% 以上のCBH Iコアであった。最も高純度な画分をCBH Iコアについ て配列確認した。 パート2.CBH II触媒性コア CBH II触媒性コアはCBH IIのそれと同じようにして精製できると予測され、そ の理由はそれらの類似の生化学的特性にある。CBH IIコアの理論pIはCBH IIのそ れより1/2pH単位低い。更に、CBH II触媒性コアはCBH IIの分離量の約80%あ る。従って、以下の提唱の精製プロトコールはCBH IIについて利用した精製方法 を基礎とする。珪藻土処理した限外濾過(UF)CBHIIコア培養液を10mMのTES pH6.8 に<0.7mOhmの導電度となるまで希釈した。この希釈したCBH IIコアを10mMのTES pH6.8で平衡にした陰イオン変換カラム(Q−セファロース・ファストフロー、 Pharmacia Cat # 17-0510-01)に載せた。10mMのTES pH6.8の中で0から1MのN aClに至る塩勾配を、このカラムからCBH IIコアを溶出するのに用いた。CBH II コアを含む画分を2mMのコハク酸ナトリウムバッファーにバッファー変換し、そ して陽イオン交換カラム(SP−セファデックスC−50)に載せた。CBH IIコアを 次に0から100mMのNaClに至る塩勾配によりカラムから溶出した。 実施例5 CBH Iプロモーターを利用するCBH IIセルロース接合性ドメインのクローニン グ及び発現 パート1.クローニング CBH IIコアドメイン発現プラスミドpTEX CBH IIコアの構築において用いた完 全cbh2遺伝子をプラスミドpUC219::CBH IIから獲得した。cbh2遺伝子の5′末端 に位置するセルロース結合性ドメインをBgl II及びNsi IによるPUC219::CBH II の消化、そして450bpのBgl II及びNsi I制限フラグメントの単離により得た。 最終発現プラスミドPTEX CBHII CBDは、一般目的用発現プラスミドPTEX CBHII C BDは、一般目的用発現プラスミドPETX(第07/954,113号に記載され、そしてそ の内容を引用することで本明細書に組入れる)をSst II及びPme Iで消化し、そ してCBH II CBD Bgl II−Nsi Iフラグメントをcbh1プロモーターの下流に、Bgl II突出しをSst II突出でフィル・インする配列3′CGCTAG5′を有する合成オ リゴヌクレオチド及びNsi I部位をpTEXの平滑Pme I部位に連結する以下の合成 リンカーを用いてライゲーションさせることにより操作した(図9参照)。 最終発現プラスミドpTEX CBHII CBDをリンカー接点にわたって配列決定したと き、接着末端Nsi I部位はpTEXの中で平滑Pme Iに直接ライゲーションされたこ とがわかった。このことは、CBH II CBDの解読枠がPme Iリンカーに続いており 、そして以下の更なる12個のアミノ酸についてのcbh1ターミネーターに至ること を意味している。 しかしながら、これらの追加のアミノ酸の付加はセルロース結合性ドメインの 特性を有意に変化させるものではないと考えられる。 似たような状況で、その他の任意の既知の結合性ドメインを上記のpTEX構築体 に置換せしめ、上記に開示の一般方式に従い、置換化結合性ドメインの発現を供 することができると考えられる。 パート2.形質転換及び発現 大量スケールDNAプレプをpTEX CBHII CBDより作り、そしてこれからcbh1転写 因子のコントロール下にあるCBH IIコアドメイン及びpyr4遺伝子を含むNot Iフ ラグメントを調製電気泳動により単離した。単離したフラグメントをウリジン独 立栄養性バージョンのquad欠失株1A52 pyr 13に形質転換し、そして安定な形質 転換体が同定された。 どの形質転換体がcbh1セルロース接合性ドメインを発現するかを選定するため 、ゲノムDNAをVogels+1%のグルコース上での増殖を経て全ての安定な形質転 換株から単離し、そしてcbh1遺伝子を含む単離DNAフラグメントを用いてサザン ブロット実験を行い、CBH II CBD PTEX発現ベクターを含む形質転換体を同定し た。全mRNAをVogels+1%のラクトース上での1日の増殖を経た形質転換株から 単離した。プローブとしてcbh2コード領域を用いてノーザン分析にmRNAをかけた 。ほとんどの形質転換体がcbh2 CBD mRNAを高レベルで発現した。一の形質転換 体を選び、そして14Lの発酵槽の中で先に記載の条件下で増殖させた。得られる 培養液を濃縮し、そしてその中に含まれているタンパク質をSDSポリアクリルア ミドゲル電気泳動により分け、そしてCBH II CBDタンパク質をウェスタン分析に かけた。予測のサイズのタンパク質は、次の配列を有する合成CBH II CBDペプチ ドに対して生起したCBH II CBDポリクローナル抗体に対して反応性であった; 実施例6 セルロース結合性ドメインの精製 結合性ドメインは論文(Ong,E.,ら1989 Bio/Technology 7: 604-607)に記載 されているのと類似の方法により精製できる。アフィ ニティークロマトグラフィーの場合、濾過した結合性ドメイン培養液はセルロー ス系物質、例えばアビセル又はパルプ/紙と接触させてよい。セルロース系固体 は遠心又は濾過により分離できる。他方、濾過培養液をセルロース系カラムに通 してよい。結合した結合性ドメインを蒸留水、グアニジニウムHCl/その他の変 性剤、界面活性剤又はその他の適当な溶出化学物質によって溶出させることでき る。温度変化の利用も任意的でありうる。CBD又はCBD誘導体に対して生起させた 抗体を利用するアフィニティークロマトグラフィーを利用してもよい。特定の精 製手順は、サンプルマトリックス、並びに本発明の接合性ドメイン及び改変ドメ インの化学特性に依存して複数の分画工程を必要としうる。あるケースにおいて は、改変ドメインは、イオン変換の如くのその他の方法の利用を可能にしうる追 加の帯電官能基を含みうる。 本発明を様々な好適な態様で説明してきたか、当業者は本発明の範囲を逸脱す ることなく様々な改良を本発明に施すことができうることを認識しているであろ う。従って、本発明は請求の範囲によってのみ限定される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI (C12N 9/42 C12R 1:885) (72)発明者 クラークソン,キャスリーン エー. アメリカ合衆国,カリフォルニア 94110, サンフランシスコ,トゥエンティーエイト ス ストリート 53 (72)発明者 ワード,マイケル アメリカ合衆国,カリフォルニア 94114, サンフランシスコ,トゥエンティフォース ストリート 4372 (72)発明者 コリアー,キャサリン ディー. アメリカ合衆国,カリフォルニア 94062, レッドウッド シティ,オークパーク ウ ェイ 658 (72)発明者 レアナス,エドモンド アメリカ合衆国,カリフォルニア 94070, サン カルロス,カプリノ ウェイ 352

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.エクソグルカナーゼ活性を示すCBH I触媒性コアタンパク質又はその誘導 体を含んで成るトリコデルマに由来する実質的に純粋なトランケーション型菌類 セルラーゼタンパク質。 2.エクソグルカナーゼ活性を示すCBH II触媒性コアタンパク質又はその誘導 体を含んで成るトリコデルマに由来する実質的に純粋なトランケーション型菌類 セルラーゼタンパク質。 3.エンドグルカナーゼ活性を示すEGI触媒性コアタンパク質又はその誘導体 を含んで成るトリコデルマに由来する実質的に純粋なトランケーション型菌類セ ルラーゼタンパク質。 4.エンドグルカナーゼ活性を示すEGII触媒性コアタンパク質又はその誘導体 を含んで成るトリコデルマに由来する実質的に純粋なトランケーション型菌類セ ルラーゼタンパク質。 5.セルロース結合性を示すCBH I又はその誘導体に由来するセルロース結合 性ドメインを含んで成るトリコデルマに由来する実質的に純粋なトランケーショ ン型菌類セルラーゼタンパク質。 6.セルロース結合性を示すCBH II又はその誘導体に由来するセルロース結合 性ドメインを含んで成るトリコデルマに由来する実質的に純粋なトランケーショ ン型菌類セルラーゼタンパク質。 7.セルロース結合性を示すEGI又はその誘導体に由来するセルロース結合性 ドメインを含んで成るトリコデルマに由来する実質的に純粋なトランケーション 型菌類セルラーゼタンパク質。 8.セルロース結合性を示すEGII又はその誘導体に由来するセルロース結合性 ドメインを含んで成るトリコデルマに由来する実質的に純粋なトランケーション 型菌類セルラーゼタンパク質。 9.前記トリコデルマトリコデルマロンジブラチアトゥムで ある、請求項1〜9に記載のトランケーション型菌類セルラーゼタンパク質。 10.前記CBH I触媒性コアが、SEQ ID:NO1に記載のアミノ酸配列及びその誘 導体より本質的に成る、請求項1記載のトランケーション型菌類セルラーゼ。 11.前記CBH II触媒性コアが、SEQ ID:NO2に記載のアミノ酸配列及びその誘 導体より本質的に成る、請求項2記載のトランケーション型菌類セルラーゼ。 12.前記EGI触媒性コアが、SEQ ID:NO3に記載のアミノ酸配列及びその誘導 体より本質的に成る、請求項3記載のトランケーション型菌類セルラーゼ。 13.前記EGII触媒性コアが、SEQID:NO4に記載のアミノ酸配列及びその誘導体 より本質的に成る、請求項4記載のトランケーション型菌類セルラーゼ。 14.前記CBH Iセルロース結合性ドメインがSEQ ID NO5記載のアミノ酸配列 及びその誘導体より本質的に成る、請求項5記載のトランケーション型菌類セル ラーゼ。 15.前記CBH IIセルロース結合性ドメインがSEQ ID NO6記載のアミノ酸配列 及びその誘導体より本質的に成る、請求項6記載のトランケーション型菌類セル ラーゼ。 16.前記EGIセルロース結合性ドメインがSEQ ID NO7記載のアミノ酸配列及 びその誘導体より本質的に成る、請求項7記載のトランケーション型菌類セルラ ーゼ。 17.前記EGIIセルロース結合性ドメインがSEQ ID NO8記載のアミノ酸配列及 びその誘導体より本質的に成る、請求項8記載のトランケーション型菌類セルラ ーゼ。 18.エクソグルカナーゼ活性を示すCBH I触媒性コア又はその誘 導体をコードするトリコデルマ由来のDNA遺伝子フラグメント又はその変異体。 19.CBH I触媒性コアをコードする前記フラグメントに作動連結したヒンジ領 域DNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項18記載のDNAフラグメント。 20.セルロース結合性を示すタンパク質をコードしないCBH I結合性ドメイン に由来するDNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項19記載のDNA遺伝子フ ラグメント。 21.前記CBH I触媒性コアをコードする前記DNA配列がSEQ ID NO:9に記載の 通りである、請求項18記載のDNA遺伝子フラグメント。 22.前記CBH I触媒性コアをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO:9 に記載の通りであり、そして前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID NO:17に記載の通 りである、請求項19記載のDNA遺伝子フラグメント。 23.前記CBH I触媒性コアをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO:9 に記載の通りであり、前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID NO:17に記載の通りであ り、そして前記CBH I結合性ドメインがSEQ ID N0:13に記載の通りである、請求 項20記載のDNA遺伝子フラグメント。 24.エクソグルカナーゼ活性を示すCBH II触媒性コア又はその誘導体をコード するトリコデルマ由来のDNA遺伝子フラグメント又はその変異体。 25.CBH II触媒性コアをコードする前記フラグメントに作動連結したヒンジ領 域DNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項24記載のDNAフラグメント。 26.セルロース結合性を示すタンパク質をコードしないCBH II結 合性ドメインに由来するDNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項25記載 のDNA遺伝子フラグメント。 27.前記CBH II触媒性コアをコードする前記DNA配列がSEQ ID NO:10に記載の 通りである、請求項24記載のDNA遺伝子フラグメント。 28.前記CBH II触媒性コアをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID N0:10 に記載の通りであり、そして前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID N0:18に記載の通 りである、請求項25記載のDNA遺伝子フラグメント。 29.前記CBH II触媒性コアをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO:10 に記載の通りであり、前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID NO:18に記載の通りであ り、そして前記CBH II結合性ドメインがSEQ ID NO:14に記載の通りである、請求 項26記載のDNA遺伝子フラグメント。 30.エンドグルカナーゼ活性を示すEGI触媒性コア又はその誘導体をコードす るトリコデルマ由来のDNA遺伝子フラグメント又はその変異体。 31.EGI触媒性コアをコードする前記フラグメントに作動連結したヒンジ領域 DNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項30記載のDNAフラグメント。 32.セルロース結合性を示すタンパク質をコードしないEGI結合性ドメインに 由来するDNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項31記載のDNA遺伝子フラ グメント。 33.前記EGI触媒性コアをコードする前記DNA配列がSEQ ID NO:11に記載の通 りである、請求項30記載のDNA遺伝子フラグメント。 34.前記EGI触媒性コアをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO:11に 記載の通りであり、そして前記ヒンジ領域DNA配列が SEQ ID N0:19に記載の通りである、請求項31記載のDNA遺伝子フラグメント。 35.前記EGI触媒性コアをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO:11に 記載の通りであり、前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID NO:19に記載の通りであり 、そして前記EGI結合性ドメインがSEQ ID NO:15に記載の通りである、請求項32 記載のDNA遺伝子フラグメント。 36.エンドグルカナーゼ活性を示すEGII触媒性コア又はその誘導体をコードす るトリコデルマ由来のDNA遺伝子フラグメント又はその変異体。 37.EGII触媒性コアをコードする前記フラグメントに作動連結したヒンジ領域 DNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項36記載のDNAフラグメント。 38.セルロース結合性を示すタンパク質をコードしないEGII結合性ドメインに 由来するDNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項37記載のDNA遺伝子フラ グメント。 39.前記EGII触媒性コアをコードする前記DNA配列がSEQ ID NO:12に記載の通 りである、請求項36記載のDNA遺伝子フラグメント。 40.前記EGII触媒性コアをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO:12に 記載の通りであり、そして前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID NO:20に記載の通り である、請求項37記載のDNA遺伝子フラグメント。 41.前記EGII触媒性コアをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO:12に 記載の通りであり、前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID NO:20に記載の通りであり 、そして前記EGII結合性ドメインがSEQ ID NO:16に記載の通りである、請求項38 記載のDNA遺伝子フラグメント。 42.セルスース結合性を示すCBH I結合性ドメイン又はその誘導体をコードす るトリコデルマ由来のDNA遺伝子フラグメント又はその変異体。 43.CBH I結合性ドメインをコードする前記フラグメントに作動連結したヒン ジ領域DNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項42記載のDNAフラグメント 。 44.エクソグルカナーゼ活性を示すタンパク質をコードしないCBH I触媒性コ アドメインに由来するDNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項43記載のD NA遺伝子フラグメント。 45.前記CBH I結合性ドメインをコードする前記DNA配列がSEQ ID NO:13に記 載の通りである、請求項42記載のDNA遺伝子フラグメント。 46.前記CBH I結合性ドメインをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO :13に記載の通りであり、そして前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID NO:17に記載の 通りである、請求項43記載のDNA遺伝子フラグメント。 47.前記CBH I結合性ドメインをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO :13に記載の通りであり、前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID NO:17に記載の通りで あり、そして前記CBH IコアドメインがSEQ ID NO:9に記載の通りである、請求 項44記載のDNA遺伝子フラグメント。 48.セルスース結合性を示すCBH II結合性ドメイン又はその誘導体をコードす るトリコデルマ由来のDNA遺伝子フラグメント又はその変異体。 49.CBH II結合性ドメインをコードする前記フラグメントに作動連結したヒン ジ領域DNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項48記載のDNAフラグメント 。 50.エクソグルカナーゼ活性を示すタンパク質をコードしないCBH II触媒性コ アドメインに由来するDNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項49記載のD NA遺伝子フラグメント。 51.前記CBH II結合性ドメインをコードする前記DNA配列がSEQ ID NO:14に記 載の通りである、請求項48記載のDNA遺伝子フラグメント。 52.前記CBH II結合性ドメインをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO :14に記載の通りであり、そして前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID NO:18に記載の 通りである、請求項49記載のDNA遺伝子フラグメント。 53.前記CBH II結合性ドメインをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO :14に記載の通りであり、前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID NO:18に記載の通りで あり、そして前記CBH IIコアドメインがSEQ ID NO:10に記載の通りである、請求 項50記載のDNA遺伝子フラグメント。 54.セルスース結合性を示すEGI結合性ドメイン又はその誘導体をコードするトリコデルマ 由来のDNA遺伝子フラグメント又はその変異体。 55.EGI結合性ドメインをコードする前記フラグメントに作動連結したヒンジ 領域DNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項54記載のDNAフラグメント。 56.エクソグルカナーゼ活性を示すタンパク質をコードしないEGI触媒性コア ドメインに由来するDNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項55記載のDNA 遺伝子フラグメント。 57.前記EGI結合性ドメインをコードする前記DNA配列がSEQ ID NO:15に記載 の通りである、請求項54記載のDNA遺伝子フラグメント。 58.前記EGI結合性ドメインをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO:1 5に記載の通りであり、そして前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID NO:19に記載の通 りである、請求項19記載のDNA遺伝子フラグメント。 59.前記EGI結合性ドメインをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO:1 5に記載の通りであり、前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID NO:19に記載の通りであ り、そして前記EGIコアドメインがSEQ ID NO:11に記載の通りである、請求項56 記載のDNA遺伝子フラグメント。 60.セルスース結合性を示すEGII結合性ドメイン又はその誘導体をコードするトリコデルマ 由来のDNA遺伝子フラグメント又はその変異体。 61.EGII結合性ドメインをコードする前記フラグメントに作動連結したヒンジ 領域DNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項60記載のDNAフラグメント。 62.エンドグルカナーゼ活性を示すタンパク質をコードしないEGII触媒性コア ドメインに由来するDNA配列又はその一部を更に含んで成る、請求項61記載のDNA 遺伝子フラグメント。 63.前記EGII結合性ドメインをコードする前記DNA配列がSEQ ID NO:16に記載 の通りである、請求項60記載のDNA遺伝子フラグメント。 64.前記EGII結合性ドメインをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO:1 6に記載の通りであり、そして前記ヒンジ領域DNA配列がSEQ ID NO:20に記載の通 りである、請求項61記載のDNA遺伝子フラグメント。 65.前記EGII結合性ドメインをコードする前記DNAフラグメントがSEQ ID NO:1 6に記載の通りであり、そして前記ヒンジ領域DNA配 列がSEQ ID NO:20に記載の通りであり、そして前記EGIIコアドメインがSEQ ID N O:12に記載の通りである、請求項62記載のDNA遺伝子フラグメント。 66.受託番号# を有するpTEXと呼ばれる発現ベクター。 67.トリコデルマから構築された発現ベクターであって、トリコデルマセルラ ーゼ由来の少なくとも一種のトランケーション型DNA遺伝子フラグメント又はそ の変異体を担持し、前記DNA遺伝子フラグメントが前記ベクター中の1又は複数 の調節DNA配列に作動連結している、発現ベクター。 68.トリコデルマセルラーゼに由来する少なくとも一種のトランケーション型 DNA遺伝子フラグメント又はその変異体及び選択マーカーを担持しているトリコ デルマ から構築した発現ベクター。 69.前記1又は複数の調節DNA拝察が機能的に活性をプロモーター及びターミ ネーターをコードする、請求項67記載の発現ベクター。 70.前記少なくとも一種のトランケーション型DNA遺伝子フラグメント又はそ の変異体がシグナル配列を担持しており、そして前記1又は複数の調節DNA配列 が機能的に活性なプロモーター及びターミネーターをコードする、請求項67記載 の発現ベクター。 71.トリコデルマから構築された発現ベクターであって、前記ベクターにおい て1又は複数の調節DNA配列に作動連結したトリコデルマセルラーゼに由来する 少なくとも一種のトランケーション型DNA遺伝子フラグメント又はその変異体及 び選択マーカーを担持し、前記トランケーション型DNAフラグメントが請求項21 ,22又は23に由来する、発現ベクター。 72.トリコデルマから構築された発現ベクターであって、前記ベクターにおい て1又は複数の調節DNA配列に作動連結したトリコデ ルマ セルラーゼに由来する少なくとも一種のトランケーション型DNA遺伝子フラ グメント又はその変異体及び選択マーカーを担持し、前記トランケーション型DN Aフラグメントが請求項27,28又は29に由来する、発現ベクター。 73.トリコデルマから構築された発現ベクターであって、前記ベクターにおい て1又は複数の調節DNA配列に作動連結したトリコデルマセルラーゼに由来する 少なくとも一種のトランケーション型DNA遺伝子フラグメント又はその変異体及 び選択マーカーを担持し、前記トランケーション型DNAフラグメントが請求項33 ,34又は35に由来する、発現ベクター。 74.トリコデルマから構築された発現ベクターであって、前記ベクターにおい て1又は複数の調節DNA配列に作動連結したトリコデルマセルラーゼに由来する 少なくとも一種のトランケーション型DNA遺伝子フラグメント又はその変異体及 び選択マーカーを担持し、前記トランケーション型DNAフラグメントが請求項39 ,40又は41に由来する、発現ベクター。 75.トリコデルマから構築された発現ベクターであって、前記ベクターにおい て1又は複数の調節DNA配列に作動連結したトリコデルマセルラーゼに由来する 少なくとも一種のトランケーション型DNA遺伝子フラグメント又はその変異体及 び選択マーカーを担持し、前記トランケーション型DNAフラグメントが請求項45 ,46又は47に由来する、発現ベクター。 76.トリコデルマから構築された発現ベクターであって、前記ベクターにおい て1又は複数の調節DNA配列に作動連結したトリコデルマセルラーゼに由来する 少なくとも一種のトランケーション型DNA遺伝子フラグメント又はその変異体及 び選択マーカーを担持し、前記トランケーション型DNAフラグメントが請求項51 ,52又は53に 由来する、発現ベクター。 77.トリコデルマから構築された発現ベクターであって、前記ベクターにおい て1又は複数の調節DNA配列に作動連結したトリコデルマセルラーゼに由来する 少なくとも一種のトランケーション型DNA遺伝子フラグメント又はその変異体及 び選択マーカーを担持し、前記トランケーション型DNAフラグメントが請求項57 ,58又は59に由来する、発現ベクター。 78.トリコデルマから構築された発現ベクターであって、前記ベクターにおい て1又は複数の調節DNA配列に作動連結したトリコデルマセルラーゼに由来する 少なくとも一種のトランケーション型DNA遺伝子フラグメント又はその変異体及 び選択マーカーを担持し、前記トランケーション型DNAフラグメントが請求項63 ,64又は65に由来する、発現ベクター。 79.1又は複数の調節DNA配列及び選択マーカーに作動連結した触媒性コア活 性を有するトリコデルマに由来するトランケーション型セルラーゼ酵素又はその 誘導体をコードするDNAフラグメント又はその変異体を含んで成る発現ベクター を含んで成る形質転換車類細胞。 80.前記DNAフラグメントが、エンドグルカナーゼ活性を示すCBH I触媒性コ ア又はその誘導体をコードする、請求項79記載の形質転換菌類細胞。 81.前記DNAフラグメントが、エンドグルカナーゼ活性を示すCBH II触媒性コ ア又はその誘導体をコードする、請求項79記載の形質転換菌類細胞。 82.前記DNAフラグメントが、エンドグルカナーゼ活性を示すEGI触媒性コア 又はその誘導体をコードする、請求項79記載の形質転換菌類細胞。 83.前記DNAフラグメントが、エンドグルカナーゼ活性を示すEGII触媒性コア 又はその誘導体をコードする、請求項79記載の形質転換菌類細胞。 84.1又は複数の調節DNA配列及び選択マーカーに作動連結したセルロース結 合特性を有するトリコデルマに由来するトランケーション型セルラーゼ酵素又は その誘導体をコードするDNAフラグメント又はその変異体を含んで成る発現ベク ターを含んで成る形質転換菌類細胞。 85.前記DNAフラグメントが、セルロース結合性を示すCBH Iセルロース結合 性ドメイン又はその誘導体をコードする、請求項84記載の形質転換菌類細胞。 86.前記DNAフラグメントが、セルロース結合性を示すCBH IIセルロース結合 性ドメイン又はその誘導体をコードする、請求項84記載の形質転換菌類細胞。 87.前記DNAフラグメントが、セルロース結合性を示すEGIセルロース結合性 ドメイン又はその誘導体をコードする、請求項79記載の形質転換菌類細胞。 88.前記DNAフラグメントが、セルロース結合性を示すEGIIセルロース結合性 ドメイン又はその誘導体をコードする、請求項79記載の形質転換菌類細胞。 89.トリコデルマ宿主細胞を形質転換するための方法であって、ここで前記宿 主細胞は1又は複数種の機能的に活性なトランケーション型セルラーゼを発現で きるものであり、ここでこの方法は: a)1又は複数種のセルラーゼ活性体の欠失したトリコデルマ宿主細胞を獲得 する; b)前記細胞を、1又は複数種のDNAベクターで、前記1又は複数種のDNA構築 体が前記細胞のゲノムの中に組込まれるような条件 下で処理し、形質転換細胞を得る、ここで前記DNAベクターは調節DNA配列に作動 連結した1又は複数種のトランケーション型セルラーゼDNAフラグメント又はセ ルラーゼDNAフラグメント変異体を含んで成る;そして c)前記形質転換細胞を非形質転換細胞から単離する; 工程を含んで成る方法。 90.前記菌類細胞が、トリコデルマ・ロンジブラチアトゥムである、請求項89 記載の方法。 91.前記1又は複数種のDNAベクターが所定の選択マーカー遺伝子を含んで成 る、請求項89記載の方法。 92.前記選択マーカーが、pyr4argBtrpC及びamdSより成る群から選ばれる 、請求項91記載の方法。 93.前記セルラーゼDNAフクパメントがエクソセロビオヒドロラーゼ活性又は エンドグルカナーゼ活性を有するトランケーション型セルラーゼをコードする、 請求項89記載の方法。 94.前記トランケーション型セルラーゼDNAフラグメントがCBH I,CBH II,E GI,EGII,EGIII又はEGVより成る群から選ばれる、請求項93記載の方法。 95.前記DNAフラグメントがセルロース結合性を示すEGIII触媒性コア誘導体を コードする変異DNAフラグメントである、請求項79記載の形質転換菌類細胞。
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