JP2002051768A - キメラ酵素及び洗浄剤組成物 - Google Patents

キメラ酵素及び洗浄剤組成物

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JP2002051768A JP2000244723A JP2000244723A JP2002051768A JP 2002051768 A JP2002051768 A JP 2002051768A JP 2000244723 A JP2000244723 A JP 2000244723A JP 2000244723 A JP2000244723 A JP 2000244723A JP 2002051768 A JP2002051768 A JP 2002051768A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 汚れ成分又は繊維成分に対する親和性を
有するポリペプチドと汚れ成分又は繊維成分に対する親
和性を有する酵素とを結合させてなることを特徴とする
キメラ酵素及びこのキメラ酵素を含む洗浄剤組成物。 【効果】 本発明によれば、繊維上の汚れやしみに対し
て優れた洗浄力を有するキメラ酵素及びこのキメラ酵素
を含む洗浄剤組成物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キメラ酵素及び洗
浄剤組成物に関し、更に詳述すると、汚れ成分又は繊維
成分に親和性を有するポリペプチドと汚れ成分又は繊維
成分に親和性を有する酵素とを結合させてなる優れた洗
浄効果をもたらすことのできるキメラ酵素及びこのキメ
ラ酵素を含む洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】繊維織
物製品には皮脂や蛋白質などの人体に由来する汚れだけ
でなく、食物や生活環境に由来する様々な汚れが付着
し、これら汚れの除去を目的として、様々な洗浄剤組成
物及び酵素が開発されている(上島孝之著、「産業用酵
素」、丸善株式会社発行(1995))。
【0003】この場合、繊維織物製品への洗浄力を向上
させるため、洗浄剤組成物中にプロテアーゼ、リパー
ゼ、アミラーゼ、セルラーゼなどの酵素を配合すること
が広く行われている(上島孝之著、「産業用酵素」、丸
善株式会社発行(1995))。更に洗浄力を向上させ
るため、比活性の高い酵素の開発や、洗浄剤組成物中の
酵素の増量、汚れの構成成分に適した酵素の開発などが
行われている。
【0004】しかしながら、繊維に固着している汚れや
しみの除去は未だ充分なものではない。これは、洗浄中
の酵素は洗浄液中に分散しているので、汚れに対して効
率的に作用しにくく、酵素による洗浄力を向上させるた
めには汚れに配向する酵素濃度が低いのがその理由の一
つである。
【0005】かかる課題の解決策の一つとして、セルラ
ーゼのセルロース結合ドメインが保有する繊維に対する
親和性を酵素に付与する方法が提案されている(USP
6015783号公報)。
【0006】このセルロース結合ドメイン(以下、CB
Dと略記する)は、そのアミノ酸配列の特徴から複数の
ファミリーが提唱されている(P.Tommeら、Ad
v.Microbiol.Physiol.,37,1
−81(1995))。
【0007】洗浄剤へのCBDの応用については、CB
DファミリーI,II,VIのキメラ酵素に関してUS
P6015783号公報に提案されているが、それらの
洗浄力特性については明らかにされていない。また、セ
ルロモナス・フィミ(Cellulomonas fi
mi)のファミリーIIに分類されるセルラーゼのCB
Dは、セルロース繊維を破壊することが報告されており
(N.Dinら、Bio Technology,9,
1096−1098(1991))、繊維製品へダメー
ジを与えることが懸念されるので、CBDファミリーI
Iは洗浄剤に用いるCBDとしては適当なものではな
い。
【0008】また、上記ファミリー間のアミノ酸配列の
特徴が異なることから、CBDのセルロースに対する結
合特性がファミリーの種類により異なり、セルロースを
含む製品の洗浄用に適するものと適しないものとが存在
することが予想されるが、これまでに、10タイプのC
BDファミリーI〜Xの洗浄剤への応用可能性を比較評
価した事例は無く、セルロース繊維上の汚れの除去に適
したCBDについてはこれまで未知であった。
【0009】更に、獣毛繊維上の汚れの除去について
も、酵素成分などに獣毛繊維に対する親和性を付与する
ことができれば、より優れた洗浄効果が期待できる。
【0010】一方、従来から、生体に由来する汚れ
(汗、皮脂、垢、血液、唾液、粘液等)、飲食物に由来
する汚れ(果物、野菜、ソース、醤油、スパイス類、コ
ーヒー、茶、澱粉質、肉汁、油等)、及び生活環境に由
来する汚れ(草木、泥、塵、排気ガス、油類等)が繊維
上に残留して、十分に洗浄できないという問題がある。
そのため、汚れ除去効果を担う酵素に汚れ成分に対する
親和性を付与することができれば、より優れた洗浄効果
が期待できる。
【0011】以上の状況から、汚れやしみの除去に適し
たキメラ酵素を調製するために必要となる汚れ成分に対
する親和性を有するポリペプチド、及び繊維成分に対す
る親和性を有するポリペプチドを見出すことが強く望ま
れていた。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、汚れ成分又は繊維成分に親和性を有するポリペプチ
ドと汚れ成分又は繊維成分に親和性を有する酵素とを結
合させてなる優れた洗浄効果をもたらすことのできるキ
メラ酵素及びこのキメラ酵素を含む洗浄剤組成物を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記課題の解決に向けて鋭意研究を重ねた結
果、驚くべきことに、セルロース繊維に対する親和性
は、セルラーゼやキシラナーゼ等のCBDを持つ酵素だ
けでなく、ムタナーゼ、アミラーゼやグルコシルトラン
スフェラーゼ(以下、GTFと略記する)等の本来セル
ロース繊維を基質としない酵素及びグルカン結合蛋白質
なども有しており、これらもセルロース繊維に対する優
れた結合力を有することを知見した。
【0014】また、CBDのファミリーI〜Xの中で利
用できるポリサッカライド親和性ポリペプチドの例とし
ては、繊維の破壊や洗浄時の親和性などの問題から、優
れた洗浄力をもつキメラ酵素を構成するのに適したCB
DのタイプはファミリーI,II,VI以外のファミリ
ーIII,IV,V,VII,VIII,IX,Xであ
ることを知見した。
【0015】更に、獣毛由来の繊維に対する親和性の観
点から鋭意検討を重ねた結果、獣毛由来の繊維に付着し
た汚れやしみに対して、蛋白質(特にケラチン)に対し
て親和性のあるポリペプチドを構成成分としたキメラ酵
素が、優れた洗浄効果を有することを知見した。
【0016】一方、各種の汚れ成分に対する親和性の観
点から、更に鋭意検討を重ねたところ、皮脂や蛋白質や
澱粉などの多糖に対して親和性のあるポリペプチドを構
成成分としたキメラ酵素が、繊維上の汚れやしみに対し
て優れた洗浄効果を有することを知見した。
【0017】そして、本発明者が、上記知見に基づき更
に鋭意検討を進めた結果、汚れ成分又は繊維成分に対す
る親和性を有するポリペプチドと汚れ成分又は繊維成分
に対する親和性を有する酵素とを結合させてなるキメラ
酵素が、洗浄中において繊維成分又は汚れ成分に対して
効果的に結合し得、汚れに配向する酵素濃度を高めるこ
とができ、今までにない高い洗浄力を有することを見出
し、本発明をなすに至った。
【0018】即ち、本発明は、下記のキメラ酵素及び洗
浄剤組成物を提供する。 請求項1:汚れ成分又は繊維成分に対する親和性を有す
るポリペプチドと汚れ成分又は繊維成分に対する親和性
を有する酵素とを結合させてなることを特徴とするキメ
ラ酵素。 請求項2:上記汚れ成分又は繊維成分に対する親和性を
有するポリペプチドが、ポリサッカライドに対する親和
性を有するポリペプチド、蛋白質に対する親和性を有す
るポリペプチド及び脂質に対する親和性を有するポリペ
プチドから選ばれる1種又は2種以上である請求項1記
載のキメラ酵素。 請求項3:上記ポリサッカライドに対する親和性を有す
るポリペプチドが、ムタナーゼのムタン結合ドメイン、
アミラーゼファミリーの澱粉結合ドメイン、β−グルコ
シダーゼのグルカン結合領域、グルコシルトランスフェ
ラーゼのグルカン結合領域を含むポリペプチド、グルカ
ン結合タンパク質、キチン結合蛋白質、β−1,3−グ
ルカン結合蛋白質、セルロース結合蛋白質、レクチン類
等のポリペプチド、セルラーゼ、キシラナーゼ、マンナ
ナーゼ、キチナーゼ等のポリサッカライド分解酵素の有
するセルロース結合ドメインを含むポリペプチド及びフ
ァミリーIII,IV,V,VII,VIII,IX,
Xに分類されるセルロース結合ドメインを含むポリペプ
チドから選ばれる1種又は2種以上である請求項2記載
のキメラ酵素。 請求項4:上記脂質に対する親和性を有するポリペプチ
ドが、脂質類の合成・運搬・代謝・分解に関与する蛋白
質及び酵素の脂質結合領域、又は疎水性ペプチドを含む
ものであると共に、上記蛋白質に対する親和性を有する
ポリペプチドが、ケラチンの生合成・分解に関与する蛋
白質、又は酵素のケラチン結合領域を含むものである請
求項2記載のキメラ酵素。 請求項5:上記汚れ成分又は繊維成分に対する親和性を
有する酵素が、蛋白質分解酵素、リパーゼ、アミラーゼ
ファミリー、ペクチン質分解酵素及び酸化還元酵素から
選ばれる1種又は2種以上である請求項1乃至4のいず
れか1項記載のキメラ酵素。 請求項6:請求項1乃至5のいずれか1項記載のキメラ
酵素を含む洗浄剤組成物。
【0019】本発明によれば、繊維上の汚れやしみに対
する酵素の作用性を画期的に向上させることができるキ
メラ酵素及びこのキメラ酵素を含む洗浄剤組成物が得ら
れるものである。
【0020】なお、本発明において、「親和性」という
言葉は、結合性、吸着性、相互作用性、吸脱着性、又は
基質としての認識性を意味する。
【0021】即ち、汚れ成分又は繊維成分に対する親和
性を有するポリペプチドと汚れ成分又は繊維成分に対す
る親和性を有する酵素とを結合させてなるキメラ酵素
が、洗浄中において繊維成分又は汚れ成分に対して効果
的に結合し得、また、汚れ成分に効率的に作用して繊維
上の生体に由来する汚れ(汗、皮脂、垢、血液、唾液、
粘液等)、飲食物に由来する汚れ(果物、野菜、ソー
ス、醤油、スパイス類、コーヒー、茶、澱粉質、肉汁、
油等)、及び生活環境に由来する汚れ(草木、泥、塵、
排気ガス、油類等)に対して今までにない高い洗浄力を
有するものである。
【0022】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。本発明のキメラ酵素は、汚れ成分又は繊維成分に対
する親和性を有するポリペプチドと汚れ成分又は繊維成
分に対する親和性を有する酵素とを結合させてなるもの
である。
【0023】ここで、上記汚れ成分又は繊維成分に対す
る親和性を有するポリペプチドとしては、ポリサッカラ
イドに対する親和性を有するポリペプチド、蛋白質に対
する親和性を有するポリペプチド、脂質に対する親和性
を有するポリペプチド及び澱粉質に対して親和性を有す
るポリペプチドから選ばれる1種又は2種以上であるこ
とが好ましい。なお、本発明で利用可能な汚れ成分又は
繊維成分に親和性を有するポリペプチドは、その機能を
有する酵素や蛋白質などのポリペプチド全体、汚れ成分
又は繊維成分に親和性を有する部分を含んだポリペプチ
ドの一部分、或いは前述のポリペプチドに対して化学修
飾、糖鎖修飾、アミノ酸配列の変更や削除又は追加など
の操作を行ったもの、及び合成ポリペプチドも含まれ
る。
【0024】上記ポリサッカライドに対する親和性を有
するポリペプチド(ポリサッカライド親和性ポリペプチ
ド)の具体的な例としては、ムタナーゼ、アミラーゼ、
セルラーゼ、キシラナーゼ、マンナナーゼ、アラビノフ
ラノシダーゼ、アセチルエステラーゼ、キチナーゼ、セ
ルロース結合蛋白質、キチン結合蛋白質、β−1,3−
グルカン結合蛋白質、α-グルコシダーゼ、β-グルコシ
ダーゼ、グルコシルトランスフェラーゼ、グルカン結合
タンパク質、ポリサッカライド輸送蛋白質、ポリサッカ
ライド生合成蛋白質、レクチン類などが挙げられる。
【0025】また、ポリサッカライドに対する親和性を
有するポリペプチドの一部分を用いることも可能であ
る。例えば、ムタナーゼのムタン結合ドメイン(MB
D)、アミラーゼの澱粉結合ドメイン(SBD)、セル
ラーゼ、キシラナーゼ、マンナナーゼ、キチナーゼなど
に含まれるセルロース結合ドメイン(CBD)のうち繊
維の破壊や洗浄時の親和性などの問題から、ファミリー
I,II,VI以外のファミリーIII,IV,V,V
II,VIII,IX,Xに分類されるもの、セルロー
ス結合蛋白質(CBP)、β−グルコシダーゼの基質結
合領域、グルコシルトランスフェラーゼのグルカン結合
領域、レクチンの認識領域などを利用することもでき
る。
【0026】上記蛋白質に対する親和性を有するポリペ
プチド(蛋白質親和性ポリペプチド)の一例としては、
ケラチンに対する親和性を有するポリペプチドが挙げら
れる。例えば、角化関連蛋白質、ケラチンの生合成や分
解に関わる蛋白質や酵素、疎水性の強い蛋白質などが挙
げられる。より具体的には、ケラチン分解酵素、トラン
スグルタミナーゼ、トリコヒアリンなどのアミノ酸配列
上で蛋白質に親和性を有する領域を含んでなるポリペプ
チドの利用も可能である。
【0027】上記脂質に対する親和性を有するポリペプ
チド(脂質親和性ポリペプチド)の一例としては、脂質
類の合成・運搬・代謝・分解などに関与する蛋白質や酵
素などが挙げられる。より具体的には、脂肪酸合成酵
素、トリアシルグリセロール合成酵素、脂肪酸アシルC
oA合成酵素、脂肪酸輸送蛋白質、アポリポ蛋白質、ア
ルブミン、チロクロムP450、ホスホリパーゼ、リパ
ーゼ、ジアシルグリセロールキナーゼ、脂肪酸結合蛋白
質及びそのファミリー、又は各種の膜蛋白質の膜結合領
域のアミノ酸配列上において、脂質結合に関与する領域
の利用も可能である。更に、疎水性ペプチドの利用も可
能である。
【0028】上記澱粉質に対する親和性を有するポリペ
プチドの例としては、前述のポリサッカライド親和性ポ
リペプチドと同じものが挙げられる。
【0029】なお、本発明で利用できる獣毛繊維に対す
る親和性を有するポリペプチドの例としては、上記ケラ
チンの生合成や分解に関わる蛋白質や酵素が挙げられ
る。
【0030】以下、本発明での好適なポリペプチドの由
来の事例を示すが、本発明で利用できるポリペプチド
は、下記の事例及びそれらの由来に限定されるものでは
ない。
【0031】ムタナーゼ及びムタナーゼのムタン結合
ドメイン:ムタナーゼの由来する属の一例としては、バ
チルス(Bacillus)属、トリコデルマ(Tri
choderma)属、ペニシリウム(Penicil
lium)属、アスペルギルス(Aspergillu
s)属、スピカリア(Spicaria)属、クラドス
ポリウム(Cladosporium)属、クロディウ
ム(Chlodium)属、フラボバクテリウム(Fl
avobacterium)属、シュードモナス(Ps
eudomonas)属、ストレプトマイセス(Str
eptomyces)属、バクテロイデス(Bacte
roides)属などが挙げられる。更に種の一例とし
ては、バチルス・エスピー・RM1(Bacillus
sp.RM1)、トリコデルマ・ハージアナム(Tr
ichoderma harzianum)、ペニシリ
ウム・パープロゲナム(Penicillium pu
rpurogenum)、バチルス・サーキュランス
(Bacillus circulans)、トリコデ
ルマ・ビリデ(Trichoderma virid
e)、ペニシリウム・フニキュロサム(Penicil
lium funiculosum)、ペニシリウム・
ワートマニー(Penicillium wortma
nnii)、ペニシリウム・ヴァーミキュラタム(Pe
nicillium vermiculatum)、ア
スペルギルス・ニデュランス(Aspergillus
nidulans)、スピカリア・ビオラセア(Sp
icaria violacea)、クラドスポリウム
・レジーナ(Cladosporium resina
e)、クロディウム・ビリデ(Chlodium vi
ride)、ストレプトマイセス・ウェランシス(St
reptomyces werraensis)、スト
レプトマイセス・シャトレウシス(Streptomy
ces chartreusis)、バクテロイデス・
オラリス(Bacteroides oralis)な
どが挙げられる。
【0032】アミラーゼファミリー及びそれらの澱粉
結合ドメイン:α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、α−
1,4−グルカナーゼ及びシクログルカントランスフェ
ラーゼの由来する属の一例としては、シュードモナス
(Pseudomonas)属、バチルス(Bacil
lus)属、サーモアナエロバクター(Thermoa
naerobacter)属、アスペルギルス(Asp
ergillus)属、ストレプトマイセス(Stre
ptomyces)属、ニューロスポラ(Neuros
pora)属、ホルモコニス(Hormoconis)
属、クレブシエラ(Klebsiella)属、リゾパ
ス(Rhizopus)属、クリプトコッカス(Cry
ptococcus)属、コーティシウム(Corti
cium)属、サーモモノスポラ(Thermomon
ospora)属、フミコーラ(Humicola)
属、パイロコッカス(Pyrococcus)属などが
挙げられる。更に種の一例としては、シュードモナス・
サッカロフィア(Pseudomonas sacch
arophila)、シュードモナス・ステュツエリ
(Pseudomonas stutzeri)、バチ
ルス・セレウス(Bacillus cereus)バ
チルス・マセランス(Bacillus macera
ns)、バチルス・アミロリクファシエンス(Baci
llus amyloliquefaciens)、バ
チルス・サーキュランス(Bacillus circ
ulans)、バチルス・ブレビス(Bacillus
brevis)、バチルス・オーベンシス(Baci
llus ohbensis)、バチルス・リヘニホル
ミス(Bacillus licheniformi
s)、バチルス・ズブチリス(Bacillus su
btilis)、バチルス・ステアロサーモフィリス
(Bacillus stearothermophi
lus)、サーモアナエロバクター・サーモスルフロゲ
ネス(Thermoanaerobacter the
rmosulfurogenes)、ホルモコニス・レ
ジーナ(Hormoconis resinae)、ク
レブシエラ・ニューモニア(Klebsiella p
neumoniae)、アスペルギルス・ニガー(As
pergillus niger)、アスペルギルス・
アワモリ(Aspergillus awamor
i)、アスペルギルス・オリザ(Aspergillu
s oryzae)、アスペルギルス・シロウサミ(A
spergillus shirousami)、アス
ペルギルス・カワチ(Aspergillus kaw
achii)、ストレプトマイセス・グリセウス(St
reptomyces griseus)、ストレプト
マイセス・アルビドフラバス(Streptomyce
s albidoflavus)、ストレプトマイセス
・リビダンス(Streptomyces livid
ans)、ストレプトマイセス・ビオラセウス(Str
eptomyces violaceus)、ストレプ
トマイセス・ベネズエラ(Streptomyces
venezuelae)、サーモモノスポラ・クルバー
タ(Thermomonospora curvat
a)、リゾパス・オリザ(Rhizopusoryza
e)、ニューロスポラ・クラッサ(Neurospor
a crassa)、フミコーラ・グリサ(Humic
ola grisea)、コーティカム・ロルフシ(C
orticium rolfsii)、パイロコッカス
・フリオサス(Pyrococcus furiosu
s)、パイロコッカス・ウーセイ(Pyrococcu
s woesei)、パイロコッカス・アビシ(Pyr
ococcus abyssi)などが挙げられ、更に
はヒトや動物又は植物に由来するものも利用可能であ
る。
【0033】グルコシルトランスフェラーゼ類(GT
F−S、GTF−I、GTF−SI)及びそれらのグル
カン結合領域:GTF類の由来する属の一例としては、
ストレプトコッカス(Streptococcus)
属、リューコノストック(Leuconostoc)属
などが挙げられる。更に種の一例としては、ストレプト
コッカス・ミュータンス(Streptococcus
mutans)、ストレプトコッカス・ソブリナス
(Streptococcus sobrinus)、
ストレプトコッカス・ダウネイ(Streptococ
cus downei)、ストレプトコッカス・クリセ
ティ(Streptococcus cricet
i)、ストレプトコッカス・サリバリウス(Strep
tococcus salivarius)、ストレプ
トコッカス・サンギス(Streptococcus
sanguis)、ストレプトコッカス・ミティス(S
treptococcus mitis)、リューコノ
ストック・メセンテロイズ(Leuconostoc
mesenteroides)などが挙げられる。
【0034】グルカン結合蛋白質:グルカン結合タン
パク質の由来する属の一例として、ストレプトコッカス
(Streptococcus)属などが挙げられる。
種の一例としては、ストレプトコッカス・ミュータンス
(Streptococcus mutans)、スト
レプトコッカス・ソブリナス(Streptococc
us sobrinus)、ストレプトコッカス・クリ
セタス(Streptococcus cricetu
s)などが挙げられる。
【0035】β−1,3−グルカン結合蛋白質:β−
1,3−グルカン結合タンパク質の一例としては、ザリ
ガニ類、エビ類、カニ類等の甲殻類や微生物由来のもの
などが挙げられる。
【0036】セルロース結合蛋白質:セルロース結合
タンパク質の由来する属の一例としては、ディスコステ
リウム(Dictyostelium)属、ルミノコッ
カス(Ruminococcus)属、メロイドギン
(Meloidogyne)属、ストレプトマイセス
(Streptomyces)属、クロストリディウム
(Clostridium)属、ポルフィラ(Porp
hyra)属、フィブロバクター(Fibrobact
er)属などが挙げられる。更に種の一例としては、デ
ィスコステリウム・ディスコイデウム(Dictyos
telium discoideum)、ルミノコッカ
ス・アルブス(Ruminococcus albu
s)、メロイドギン・インコグニータ(Meloido
gyne incognita)、ストレプトマイセス
・レティキュリ(Streptomyces reti
culi)、ストレプトマイセス・ハルステディ(St
reptomyces halstedii)、ストレ
プトマイセス・コエリカラー(Streptomyce
scoelicolor)、ストレプトマイセス・ビリ
ドスポラス(Streptomyces virido
sporus)、ストレプトマイセス・オリバセオビリ
ディス(Streptomyces olivaceo
viridis)、クロストリディウム・サーモセラム
(Clostridium thermocellu
m)、クロストリディウム・セルロリティカム(Clo
stridium cellulolyticum)、
クロストリディウム・セルロボランス(Clostri
dium cellulovorans)、フィブロバ
クター・スクシノゲネス(Fibrobacter s
uccinogenes)、ポルフィラ・パープレア
(Porphyra purpurea)などが挙げら
れる。その他、セルロース成長特異的タンパク質(ce
llulose−growth−specific p
rotein)も利用可能である。なお、アガリクス
(Agaricus)属などに由来するものも一例に挙
げられる。
【0037】キチン結合蛋白質:キチン結合タンパク
質の由来する属の一例としては、シュードモナス(Ps
eudomonas)属、ストレプトマイセス(Str
eptomyces)属などが挙げられる。更に種の一
例としては、シュードモナス・アエルギノーサ(Pse
udomonas aeruginosa)、ストレプ
トマイセス・コエリカラー(Streptomyces
coelicolor)、ストレプトマイセス・テン
ダ(Streptomyces tendae)、スト
レプトマイセス・レティキュリ(Streptomyc
es reticuli)、ストレプトマイセス・オリ
バセオビリディス(Streptomyces oli
vaceoviridis)、セラチア・マレッセンス
(Serratia marcescens)などが挙
げられる。
【0038】β-グルコシダーゼ及びそれらの基質結
合ドメイン:β-グルコシダーゼの由来する属の一例と
しては、シュードモナス(Pseudomonas)
属、バチルス(Bacillus)属、サーモアナエロ
バクター(Thermoanaerobacter)
属、アスペルギルス(Aspergillus)属、ス
トレプトマイセス(Streptomyces)属、ニ
ューロスポラ(Neurospora)属、サーモモノ
スポラ(Thermomonospora)属、フミコ
ーラ(Humicola)属、パイロコッカス(Pyr
ococcus)属、ファネロケート(Phanero
chaete)属などが挙げられる。更に種の一例とし
ては、シュードモナス・サッカロフィア(Pseudo
monas saccharophila)、シュード
モナス・ステュツエリ(Pseudomonas st
utzeri)、バチルス・セレウス(Bacillu
s cereus)、バチルス・マセランス(Baci
llus macerans)、バチルス・アミロリク
ファシエンス(Bacillus amyloliqu
efaciens)、バチルス・サーキュランス(Ba
cillus circulans)、バチルス・ブレ
ビス(Bacillusbrevis)、バチルス・オ
ーベンシス(Bacillus ohbensis)、
バチルス・リヘニホルミス(Bacillus lic
heniformis)、バチルス・ズブチリス(Ba
cillus subtilis)、バチルス・ステア
ロサーモフィリス(Bacillus stearot
hermophilus)、サーモアナエロバクター・
サーモスルフロゲネス(Thermoanaeroba
cter thermosulfurogenes)、
アスペルギルス・ニガー(Aspergillus n
iger)、アスペルギルス・アワモリ(Asperg
illus awamori)、アスペルギルス・オリ
ザ(Aspergillus oryzae)、アスペ
ルギルス・シロウサミ(Aspergillus sh
irousami)、アスペルギルス・カワチ(Asp
ergillus kawachii)、ストレプトマ
イセス・グリセウス(Streptomyces gr
iseus)、ストレプトマイセス・アルビドフラバス
(Streptomyces albidoflavu
s)、ストレプトマイセス・リビダンス(Strept
omyces lividans)、ストレプトマイセ
ス・ビオラセウス(Streptomyces vio
laceus)、ストレプトマイセス・ベネズエラ(S
treptomycesvenezuelae)、サー
モモノスポラ・クルバータ(Thermomonosp
ora curvata)、ニューロスポラ・クラッサ
(Neurospora crassa)、フミコーラ
・グリサ(Humicola grisea)、パイロ
コッカス・フリオサス(Pyrococcus fur
iosus)、ファネロケート・クリソスポリウム(P
hanerochaete chrysosporiu
m)などが挙げられる。
【0039】セルロース結合ドメイン(CBD)を有
する酵素(セルラーゼ、β−1,4−グルカナーゼ、β
−1,4−セロビオシダーゼ、β−グルカナーゼ、エン
ドグルカナーゼ、キシラナーゼ、マンナナーゼ、キチナ
ーゼ、アラビノフラノシダーゼ、アセチルエステラーゼ
など)及びそれらのCBD:セルロース結合ドメイン
(CBD)を有する酵素としてセルラーゼ、β−1,4
−グルカナーゼ、β−1,4−セロビオシダーゼ、β−
グルカナーゼ、エンドグルカナーゼ、キシラナーゼ、マ
ンナナーゼ、キチナーゼ、アラビノフラノシダーゼ、ア
セチルエステラーゼの有する各種タイプのCBDのう
ち、I,II,VI以外のファミリーIII,IV,V,
VII,VIII,IX,IX,Xに分類されるCBD
が好適であり、それらのCBDを有する酵素又はそれら
のポリペプチドの一部分も利用可能である。これらの中
でも特に好ましいCBDファミリーはファミリーII
I,IV,IXである。
【0040】なお、以下に一例を挙げた属や種以外に由
来するCBDであっても、アミノ酸配列の類似性により
ファミリーIII,IV,V,VII,VIII,I
X,Xに分類されるCBDであれば、利用することがで
きる。
【0041】(i)上記ファミリーIIIのCBDを持
つ酵素が由来する属の一例としては、バチルス(Bac
illus)属、クラドセラム(Cladocellu
m)属、セルロモナス(Cellulomonas)
属、クロストリディウム(Clostridium)
属、エルヴィニア(Erwinia)属、ピロマイセス
(Piromyces)属などが挙げられる。更に種の
一例としては、バチルス・ロータス(Bacillus
lautus)、バチルス・ズブチリス(Bacil
lus subtilis)、クラドセラム・サッカロ
リティカム(Cladocellum sacchar
olyticum)、セルロモナス・フィミ(Cell
ulomonas fimi)、クロストリディウム・
セルロリティカム(Clostridium cell
ulolyticum)、クロストリディウム・セルロ
バンス(Clostridium cellulovo
rans)、クロストリディウム・スタコラリウム(C
lostridium stercorarium)、
クロストリディウム・サーモセラム(Clostrid
ium thermocellum)、エルヴィニア・
カロトボラ(Erwinia carotovora)
などが挙げられる。
【0042】(ii)上記ファミリーIVのCBDを持
つ酵素が由来する属の一例としては、セルロモナス(C
ellulomonas)属、クロストリディウム(C
lostridium)属、ストレプトマイセス(St
reptomyces)属、サーモモノスポラ(The
rmomonospora)属などが挙げられる。更に
種の一例としては、セルロモナス・フィミ(Cellu
lomonas fimi)、クロストリディウム・セ
ルロリティカム(Clostridium cellu
lolyticum)、ストレプトマイセス・レティキ
ュリ(Streptomyces reticul
i)、サーモモノスポラ・フコサ(Thermomon
ospora fucosa)などが挙げられる。
【0043】(iii)上記ファミリーVのCBDを持
つ酵素が由来する属の一例としては、エルヴィニア(E
rwinia)属などが挙げられ、種の一例としてはエ
ルヴィニア・クリサンテミ(Erwinia chry
santhemi)などが挙げられる。
【0044】(iv)上記ファミリーVIIのCBDを
持つ酵素が由来する属の一例として、クロストリディウ
ム(Clostridium)属などが挙げられ、種の
一例としてクロストリディウム・サーモセラム(Clo
stridium thermocellum)などが
挙げられる。
【0045】(v)上記ファミリーVIIIのCBDを
持つ酵素が由来する属の一例として、ディクチオステリ
ウム(Dictyostelium)属などが挙げら
れ、種の一例としてディクチオステリウム・ディスコイ
デウム(Dictyostelium discoid
eum)などが挙げられる。
【0046】(vi)上記ファミリーIXのCBDを持
つ酵素が由来する属の一例としては、クロストリディウ
ム(Clostridium)属、サーモアナエロバク
テリウム(Thermoanaerobacteriu
m)属、サーモトガ(Thermotoga)属などが
挙げられる。更に種の一例としては、クロストリディウ
ム・サーモセラム(Clostridium ther
mocellum)、サーモアナエロバクテリウム・サ
ッカロリティカム(Thermoanaerobact
erium saccharolyticum)、サー
モトガ・マリティマ(Thermotoga mari
tima)、サーモトガ・ナポリターナ(Thermo
toga neapolitana)などが挙げられ
る。
【0047】(vii)上記ファミリーXのCBDを持
つ酵素が由来する属の一例としては、シュードモナス
(Pseudomonas)属などが挙げられ、種の一
例としては、シュードモナス・フルオレセンス(Pse
udomonas fluorescens)などが挙
げられる。
【0048】なお、その他以下の属や種に由来する酵素
の基質結合ドメイン又は酵素についても利用可能であ
る。例えばクラディバチルス(Caldibacill
us)属、ドウワニエラ(Doohwaniella)
属、ジャンチノバクテリウム(Janthinobac
terium)属、アスペルギルス(Aspergil
lus)属、エマリセラ(Emericella)属、
カンジダ(Candida)属などの属に由来するキチ
ナーゼ;クラディバチルス・セルロボランス(Cald
ibacillus cellulovorans)、
ドウワニエラ・キチナシゲンス(Doohwaniel
la chitinasigens)、ジャンチノバク
テリウム・リビダム(Janthinobacteri
um lividum)、アスペルギルス・ニデュラン
ス(Aspergillus nidulans)、エ
マリセラ・ニデュランス(Emericella ni
dulans)、カンジダ・アルビカンス(Candi
da albicans)などの種に由来するキチナー
ゼなどが挙げられる。
【0049】なお、レクチン類についてもポリサッカラ
イドに親和性を持つポリペプチドであれば利用可能であ
る。
【0050】本発明の汚れ成分又は繊維成分に対する親
和性を有するポリペプチドの遺伝子は、一般的に行われ
ている方法により取得することができる。例えば、微生
物や植物や動物の染色体DNAを調製して、cDNAラ
イブラリーを作製する。この作製したcDNAライブラ
リーを含んだ微生物の形質転換体を作製して、それらの
ポリサッカライド、脂質又は蛋白質に対する親和性を評
価することにより、目的のポリペプチドをコードする遺
伝子を持つクローンを見出すことができる。
【0051】この場合、汚れ成分又は繊維成分に対する
親和性を有するポリペプチドに関するアミノ酸配列や遺
伝子のデータベース情報などを基にして、放射性化合物
(RI)や蛍光物質や酵素などでラベル化したオリゴヌ
クレオチドプローブを作製し、このプローブと相補的な
遺伝子を持つクローンを見出すことにより、目的の遺伝
子を取得することもできる。
【0052】他の方法としては、汚れ成分又は繊維成分
に対する親和性を有するポリペプチドのDNA配列を含
む染色体、RNA、プラスミド、又はcDNAライブラ
リーから、PCR等により目的のDNA領域を選択的に
増幅して取得するか、適当な制限酵素を用いて切り出す
ことによっても、目的の遺伝子を取得することができ
る。
【0053】また別の方法としては、予め微生物などに
より生産した「汚れ成分又は繊維成分に対する親和性を
有するポリペプチド」を用いても良い。この場合、汚れ
成分又は繊維成分に親和性を有するポリペプチドを蛋白
質分解酵素などで限定分解して生じたポリペプチドを用
いることもできる。更には、汚れ成分又は繊維成分に対
する親和性を有するポリペプチドをコードする遺伝子が
市販されている場合には、それを用いてキメラ酵素の遺
伝子を構築しても構わない。
【0054】次に、本発明のキメラ酵素の洗浄又は漂白
を担う領域の成分となる「汚れ成分又は繊維成分に対す
る親和性を有する酵素」としては、蛋白質分解酵素、リ
パーゼ、アミラーゼファミリー、ペクチン質分解酵素、
及びペルオキシダーゼ、ラッカーゼ、オキシダーゼ類
(例えばグルコースオキシダーゼ、コレステロールオキ
シダーゼ、ガラクトースオキシダーゼ))などの酸化還
元酵素から選ばれる1種又は2種以上を用いることが好
ましい。なお、対象となる汚れやしみの成分にあわせ
て、対象成分の分解や漂白に関わる酵素であれば、上記
の酵素以外であっても利用することができる。
【0055】上記酵素DNA又は酵素ポリペプチドの取
得源については、動物、植物、カビやバクテリアなどの
微生物に由来するものが適当である。また、ここで用い
る酵素には、既知の酵素又は市販されている酵素を用い
ることもできる。更には、本発明で利用できる酵素に
は、化学修飾や遺伝子工学的な修飾を施した酵素も含ま
れる。
【0056】以下、本発明の好適な酵素の種類及び由来
の事例を示すが、本発明で利用できる酵素は、下記の事
例及びそれらの由来に限定されるものではない。
【0057】蛋白質分解酵素:本発明で用いる蛋白質
分解酵素(E.C.3.4)の種類や由来は限定されな
い。好適な蛋白質分解酵素の由来の例としては、微生
物、動物、植物が挙げられるが、特に微生物(バクテリ
ア又はカビ)由来のプロテアーゼが好ましい。各種のタ
イプのプロテアーゼが利用できるが、E.C.3.4.
21のセリンプロテアーゼが好適であり、中でも、アル
カリプロテアーゼが好適である。好ましい酵素の一例と
しては、バチルス(Bacillus)属に由来するアル
カリプロテアーゼが挙げられる。有用な酵素の一例とし
ては、ズブチリシン、Ya酵素(霜垣ら、Agric.
Biol.Chem.,55,2251−2258(1
991))、などが挙げられる。
【0058】アミラーゼファミリー:本発明で利用で
きるアミラーゼの種類や由来は限定されない。E.C.
3.2.1.1のα−アミラーゼ、E.C.3.2.
1.2のβ−1,3−アミラーゼ、及びE.C.3.
2.1.3のエキソ−α−1,4−グルコシダーゼ、エ
ンド−α−1,4−グルコシダーゼが好ましく、特に微
生物(バクテリア又はカビ)に由来するものが好まし
い。有用なアミラーゼの一例としては、バチルス(Ba
cillus)属、アスペルギルス(Aspergil
lus)属、リゾパス(Rhyzopus)属、パイロ
コッカス(Pyrococcus)属などに由来するも
のが挙げられる。
【0059】リパーゼ:本発明で利用できるリパーゼ
(E.C.3.1.1)の種類や由来は限定されない。
E.C.3.1.13のトリアシルグリセロールリパー
ゼ、E.C.3.1.1.13のコレステロールエステ
ラーゼ、E.C.3.1.23のモノアシルグリセロー
ルリパーゼ、E.C.3.1.1.34のリポプロティ
ンリパーゼが好ましく、それら由来は限定されないが、
特に微生物(バクテリア又はカビ)に由来するものが好
ましい。有用なリパーゼの一例としては、フミコーラ
(Humicola)属、シュードモナス(Pseud
omonas)属、ペニシリウム(Penicilli
um)属、リゾパス(Rhizopus)属、バチルス
(Bacillus)属などに由来するものが挙げられ
る。
【0060】ペルオキシダーゼ:本発明で利用できる
ペルオキシダーゼ(E.C.1.11)の種類や由来は
限定されないが、E.C.1.11.7のペルオキシダ
ーゼが好ましく、特に植物又は微生物(バクテリア、担
子菌類、又はカビなど)に由来するものが好ましい。有
用なペルオキシダーゼの一例としては、植物由来では、
西洋わさび、大豆などに由来するもの、微生物由来で
は、バチルス(Bacillus)属、シュードモナス
(Pseudomonas)属、フミコーラ(Humi
cola)属、コプリナス(Coprinus)属など
に由来するものが挙げられる。
【0061】ラッカーゼ:本発明で利用できるラッカ
ーゼ(EC1.10.3.2)の種類や由来は限定され
ないが、植物又は微生物(バクテリア、カビ、又は担子
菌類など)に由来するものが好ましい。有用なラッカー
ゼの一例としては、植物由来では、ウルシなどの樹木や
野菜類に由来するもの、微生物由来では、アスペルギル
ス(Aspergillus)属、ニューロスポラ(N
eurospor)属、コプリナス(Coprinu
s)属、コリオラス(Coriolus)属などに由来
するものが挙げられる。
【0062】オキシダーゼ:本発明で利用できるオキ
シダーゼの種類や由来は限定されない。E.C.1.
1.3.4のグルコースオキシダーゼ、E.C.1.
1.3.5のヘキソースオキシダーゼ、E.C.1.
1.3.6のコレステロールオキシダーゼ、E.C.
1.1.3.10のピラノースオキシダーゼ、E.C.
1.1.3.13のアルコールオキシダーゼ、E.C.
1.1.3.9のガラクトースオキシダーゼ、E.C.
1.10.3.1のカテコールオキシダーゼが好適であ
る。これらの酵素は動物、植物、及び微生物から得るこ
とができるが、微生物(バクテリア、カビ、又は担子菌
類など)由来のものが好適である。有用なオキシダーゼ
の一例としては、アスペルギルス(Aspergill
us)属、ストレプトマイセス(Streptomyc
es)属、ポリポラス(Polyporus)属、バチ
ルス(Bacillus)属などに由来するものが挙げ
られる。
【0063】ペクチン酸分解酵素:本発明で利用でき
るペクチン酸分解酵素の種類や由来は限定されない。
E.C.3.2.15のペクチナーゼ、E.C.4.
2.2.2のペクチン酸リアーゼが好適である。植物や
微生物から得ることができるが、由来は限定されない。
アルカリ領域で活性の高い酵素も好適に用いられる。好
ましいペクチン酸分解酵素としては、微生物由来の酵素
が挙げられ、一例としてバチルス(Bacillus)
属、シュードモナス(Pseudomonas)属など
に由来するものが挙げられる。
【0064】なお、その他の種類の酵素であっても、汚
れ成分の分解に関わる酵素であれば利用することが可能
である。
【0065】本発明の汚れ成分又は繊維成分に対する親
和性を有するポリペプチドを有するキメラ酵素は、遺伝
子工学的な手法、又は化学的な架橋方法などによって得
ることができる。
【0066】この場合、汚れ成分又は繊維成分に対する
親和性を有するポリペプチドと酵素との連結部分につい
ては、直接連結してもよいし、リンカーを介して連結す
ることもできる。
【0067】本発明でいうリンカーとは、ポリサッカラ
イドを分解する各種の酵素に良く見られるような、触媒
活性領域と基質結合ドメインとの間をつなぐ領域として
存在するペプチドである(P.Tommeら、Adv.
Microbiol.Physiol.,37,1−8
1(1995))。目的に応じて各種のリンカーが利用
でき、酵素や蛋白質に由来するリンカーやその誘導体、
人工的に設計したポリペプチドなどを用いることができ
る。
【0068】リンカーの長さは0〜400アミノ酸が適
当であり、より好ましくは0〜100アミノ酸である。
また、リンカーの分解が懸念される場合には、プロテア
ーゼに感受性の低いアミノ酸配列のリンカーを用いた
り、リンカーのアミノ酸配列をプロテアーゼが認識しに
くく変更したり、リンカーを糖鎖により修飾することが
できる。また、酵素領域を離脱する目的でキメラ酵素を
作製する場合は、リンカー部分にプロテアーゼ切断部位
のアミノ酸配列を挿入して、系中に存在するプロテアー
ゼ、又は後で添加したプロテアーゼなどにより、リンカ
ーを分解させることも可能である。
【0069】また、汚れ成分又は繊維成分に対する親和
性を有するポリペプチドと酵素とのつなぎ方について
は、化学的な結合、イオン結合、ジスルフィド結合、疎
水結合、水素結合、pH感受性の結合、又は金属イオン
を媒介とした結合などを利用することもできる。
【0070】汚れ成分又は繊維成分に対する親和性を有
するポリペプチドは、それらを含む蛋白質や酵素の種類
によって、ポリペプチド上の存在位置がN末端側、C末
端側、内側のものがあり、様々である。しかしながら、
キメラ酵素の作製においては、キメラ酵素のアミノ酸配
列上において、ポリペプチド上の本来の存在位置に依存
せず、N末端側、C末端側又は内側の任意の位置に組み
込むことが可能である。
【0071】キメラ酵素の構成は、汚れ成分又は繊維成
分に対する親和性を有するポリペプチドを複数、或いは
汚れ成分又は繊維成分に対する親和性を有する酵素を複
数組み合わせることも可能である。例えば、一つの汚れ
成分又は繊維成分に対する親和性を有するポリペプチド
をキメラ酵素の内側に位置させて、その両側に同一又は
異なる酵素を連結することも可能である。
【0072】また、リンカーを汚れ成分又は繊維成分に
対する親和性を有するポリペプチドと酵素の連結部分に
用いることも可能である。更に、汚れ成分又は繊維成分
に対する親和性を有するポリペプチドに複数の酵素をつ
なぎ合わせた多機能キメラ酵素などの作製も可能である
し、汚れ成分又は繊維成分に対する親和性を有するポリ
ペプチドを各種複数連結したキメラ酵素などの作製も可
能である。
【0073】具体的には、遺伝子工学的手法により、汚
れ成分又は繊維成分に対する親和性を有するポリペプチ
ドの遺伝子配列と洗浄や漂白を担う酵素の遺伝子配列を
融合することにより、キメラ酵素の遺伝子を得ることが
できる。また、キメラ酵素の遺伝子配列中にリンカー領
域のアミノ酸配列をコードする遺伝子を融合しても良
い。
【0074】更にもう一つの方法として、汚れ成分又は
繊維成分に対する親和性を有するポリペプチドのアミノ
酸配列と洗浄や漂白を担う酵素のアミノ酸配列を、化学
的な架橋結合、イオン結合、ジスルフィド結合、疎水結
合、水素結合、pH感受性の結合、又は金属イオンを媒
介とした結合などを利用して連結しても良い。この場合
にもリンカー領域を含むことができる。
【0075】本発明の洗浄剤組成物は、上記のようにし
て得られる汚れ成分又は繊維成分に対する親和性を有す
るポリペプチドと汚れ成分又は繊維成分に対する親和性
を有する酵素とを結合させてなるキメラ酵素を含むもの
である。
【0076】この場合、洗浄剤組成物中のキメラ酵素の
配合量は0.001〜20質量%、好ましくは0.01
〜10質量%、より好ましくは0.1〜10質量%であ
る。キメラ酵素の配合量が少なすぎると十分な洗浄力が
得られない場合があり、一方、多すぎると配合量に見合
った洗浄力が期待できない場合がある。
【0077】本発明の洗浄剤組成物には、キメラ酵素以
外にも、一般に洗浄剤に使用される界面活性剤等の洗浄
成分を併用することができる。
【0078】界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩及び/又はアルキル硫酸塩を含有するも
のが好ましい。これらの具体例としては、平均炭素数1
0〜16のアルキル基を有する直鎖アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、平均炭素数10〜20のアルキル基を有す
るアルキル硫酸塩などが挙げられる。
【0079】本発明の洗浄剤組成物中に使用される界面
活性剤の配合量は、一般的には5〜40質量%、好まし
くは15〜40質量%である。界面活性剤の配合量が少
なすぎると洗浄力が不足する場合があり、一方、多すぎ
ると洗剤製造性が悪化する場合があり、好ましくない。
【0080】上記界面活性剤としては、直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩及び/又はアルキル硫酸塩の含有物
以外にも、必要に応じて、他の界面活性剤を配合するこ
とができる。具体的には、平均炭素数10〜20の直鎖
又は分岐鎖のアルキル基を有し、分子中に平均0.15
〜8モルのエチレンオキサイドを付加したアルキルエト
キシ硫酸塩、平均10〜20の炭素原子を1分子中に有
するオレフィンスルホン酸塩、平均10〜20の炭素原
子を1分子中に有するα−スルホ脂肪酸メチルエステル
塩、平均炭素数8〜20高級脂肪酸塩等の他のアニオン
性界面活性剤;平均炭素数10〜20のアルキル基を有
し、分子中に平均1〜20モルのアルキレンオキサイド
を付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテル、高
級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサ
イド付加物等の非イオン性界面活性剤;その他べタイン
型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン
酸エステル系界面活性剤、カチオン性界面活性剤などを
含有してもよい。
【0081】その他、本発明の洗浄剤組成物には以下の
成分を必要に応じて用いることができる。 1)アクリル酸とマレイン酸の共重合体 2)無機ビルダー A型ゼオライト、P型ゼオライト、X型ゼオライト、非
晶質アルミノケイ酸塩、結晶性ケイ酸ナトリウム、トリ
ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなどが挙
げられる。 3)2価金属イオン捕捉剤 アミノ酸誘導体(アミノ酸骨格としてグリシン、セリ
ン、アスパラギン酸、グルタミン酸から誘導される−C
OOX基を分子内に3〜4個持つキレート剤であり、X
は水素、又はアルカリ金属塩、特にナトリウム塩が好ま
しい。具体的には、グリシン2酢酸塩、セリン2酢酸
塩、アスパラギン酸2酢酸塩、グルタミン酸2酢酸塩、
イミノジコハク酸塩、ヒドロキシイミノジコハク酸塩な
ど)、オルソリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸
塩、ニトリル三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ク
エン酸塩、イソクエン酸塩、ポリアクリル酸、ポリアセ
タールカルボン酸塩などが挙げられる。 4)アルカリ剤及び無機塩 ケイ酸塩、炭酸塩、セスキ炭酸塩、硫酸塩、塩化ナトリ
ウムなどが挙げられる。 5)再汚染防止剤 ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースなどが
挙げられる。 6)漂白剤、漂白活性化剤、蛍光剤等 漂白剤として過炭酸ソーダ、過ホウ酸ソーダ、硫酸ナト
リウムや塩化ナトリウムの過酸化水素付加物などが挙げ
られ、漂白活性化剤としては、特開平8−157876
号公報記載のものなど、また、増白剤として市販染料の
他、香料、青味付剤なども必要に応じて配合することが
できる. 7)キャリーオーバー成分 原料の不純物は、性能等に悪影響を及ぼさない限り、含
有することができる。α−スルホ脂肪酸メチルエステル
塩に含有されるメチル硫酸ナトリウム、メタンスルホン
酸ナトリウム、α−スルホ脂肪酸塩、アクリル酸とマレ
イン酸の共重合体(塩)に含有されるアクリル酸やマレ
イン酸のモノマー又はその塩、高級アルコールのエチレ
ンオキサイド付加物に含有される高級アルコール、ポリ
エチレングリコールなどが挙げられる。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、汚れ成分又は繊維成分
に対する親和性を有するポリペプチドと汚れ成分又は繊
維成分に対する親和性を有する酵素とを結合させてなる
キメラ酵素及びこのキメラ酵素を含む洗浄剤組成物によ
り、洗浄中において繊維成分又は汚れ成分に対して結合
し得、汚れに配向する酵素濃度を高めることができ、今
までにない高い洗浄力を有するものである。
【0083】
【実施例】以下、製造例、調製例、実施例及び比較例を
示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施
例によって限定されるものではない。なお、製造例中の
操作は特に断らない限り、「Maniatisら、Mo
lecular Cloning Second Ed
ition」に記載されている方法に従い行った。
【0084】〔製造例1〕 ムタナーゼのムタン結合ド
メイン(以下、MBDと略記する)遺伝子の取得 ムタナーゼのMBD遺伝子配列を以下のようにして取得
した。特開平10−201483号公報に記載のプラス
ミドpRM1SKを鋳型として、BlnI部位を有する
下記プライマー1(配列番号1)及びPstI部位を有
する下記プライマー2(配列番号2)を用いてPCRを
行った。 プライマー1:配列番号1 gccctaggac cgaatctcac プライマー2:配列番号2 accctaggac cgtgatttgg
【0085】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したMBD遺伝子配列
の5’末端側にpT7Blueのマルチクローニングサ
イトのBamHI部位が存在するクローンを選択して、
MBD遺伝子配列を含むプラスミドpT7MBDを得
た。
【0086】〔製造例2〕 アミラーゼの澱粉結合ドメ
イン(以下、SBDと略記する)の取得 アミラーゼのSBD遺伝子配列を以下のようにして取得
した。「生物化学実験講座2:核酸の化学I、日本生化
学会編、東京化学同人発行」記載の方法によりバチルス
・セレウス(Bacillus cereus)の染色
体DNAを調製した。
【0087】まず、GeneBankデータベース登録
番号AB024519を参考にして、BlnI部位を有
する下記プライマー3,4(配列番号3及び4)を作製
し、PCRを行った。 プライマー3:配列番号3 aagatttcct aggtgtaacc プライマー4:配列番号4 ttacctagga cttgtatgag
【0088】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したSBD遺伝子配列
の5’末端側にpT7Blueのマルチクローニングサ
イトのBamHI部位が存在するクローンを選択し、S
BD遺伝子配列を含むプラスミドpT7SBDを得た。
【0089】〔製造例3〕 セルロース結合蛋白質(以
下、CBPと略記する)の取得 セルロース結合蛋白質CBP遺伝子配列を以下のように
して取得した。「生物化学実験講座2:核酸の化学I、
日本生化学会編、東京化学同人発行」記載の方法により
ストレプトマイセス・ハルステディ(Streptom
yceshalstedii)の染色体DNAを調製し
た。
【0090】まず、GeneBankデータベース登録
番号U51222を参考にして、BlnI部位を有する
下記プライマー5,6(配列番号5及び6)を作製し、
PCRを行った。 プライマー5:配列番号5 atggcctagg caaaagactt g プライマー6:配列番号6 ccgcctagga gattgttgc
【0091】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したCBP遺伝子配列
の5’末端側にpT7Blueのマルチクローニングサ
イトのBamHI部位が存在するクローンを選択し、C
BP遺伝子配列を含むプラスミドpT7CBPを得た。
【0092】〔製造例4〕 ファミリーIに分類される
セルロース結合ドメイン(以下、CBD−Iと略記す
る)の取得 セルロース結合蛋白質CBD−I遺伝子配列を以下のよ
うにして取得した。「生物化学実験講座2:核酸の化学
I、日本生化学会編、東京化学同人発行」に記載の方法
によりフミコーラ・グリサ(Humicola gri
sea)の染色体DNAを調製した。
【0093】まず、GeneBankデータベース登録
番号X17258を参考にして、BlnI部位を有する
下記プライマー7,8(配列番号7及び8)を作製し、
エクソン領域に存在するCBD−I領域をPCRにより
増幅した。 プライマー7:配列番号7 cggcaacaac ctaggcaacc プライマー8:配列番号8 ttcctaggca ctgagagtac c
【0094】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したCBD−I遺伝子
配列の5’末端側にpT7Blueのマルチクローニン
グサイトのBamHI部位が存在するクローンを選択
し、CBD−I遺伝子配列を含むプラスミドpT7CB
D−Iを得た。
【0095】〔製造例5〕 ファミリーIIに分類され
るセルロース結合ドメイン(以下、CBD−IIと略記
する)の取得 セルロース結合蛋白質CBD−II遺伝子配列を以下の
ようにして取得した。「生物化学実験講座2:核酸の化
学I、日本生化学会編、東京化学同人発行」記載の方法
によりセルロモナス・フィミ(Cellulomona
s fimi)の染色体DNAを調製した。
【0096】まず、GeneBankデータベース登録
番号M15824を参考にして、BlnI部位を有する
プライマー9,10(配列番号9及び10)を作製し、
PCRを行った。 プライマー9:配列番号9 atggaggccc taggcgcgag プライマー10:配列番号10 tcagcctagg gtgcagggcg
【0097】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したCBD−II遺伝
子配列の5’末端側にpT7Blueのマルチクローニ
ングサイトのBamHI部位が存在するクローンを選択
し、CBD−II遺伝子配列を含むプラスミドpT7C
BD−IIを得た。
【0098】〔製造例6〕 ファミリーIIIに分類さ
れるセルロース結合ドメイン(以下、CBD−IIIと
略記する)の取得 セルロース結合蛋白質CBD−III遺伝子配列を以下
のようにして取得した。「生物化学実験講座2:核酸の
化学I、日本生化学会編、東京化学同人発行」記載の方
法によりバチルス・ロウタス(Bacillus la
utus)の染色体DNAを調製した。
【0099】まず、GeneBankデータベース登録
番号M76588を参考にして、BlnI部位を有する
下記プライマー11,12(配列番号11及び12)を
作製し、PCRを行った。 プライマー11:配列番号11 ttaccaccta ggtctgaaag プライマー12:配列番号12 catctcctag ggtcgattcc
【0100】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したCBD−III遺
伝子配列の5’末端側にpT7Blueのマルチクロー
ニングサイトのBamHI部位が存在するクローンを選
択し、プラスミドpT7CBD−IIIを得た。
【0101】次に、pUC118をBamHI及びSp
hIで切断したものに、pT7CBD−IIIのBam
HI及びSphI断片を連結し、プラスミドpUCCB
D−IIIを作製した。CBD−III遺伝子配列内部
に存在するPstI部位をアミノ酸配列を変えずに消失
させるために、LA PCR in vitro Mu
tagenesis Kit(宝酒造社製)用いて、p
UCCBD−IIIを鋳型として下記PstI消失プラ
イマー13(配列番号13)を用い、CBD−III遺
伝子内部のPstI部位を消失させたプラスミドpUC
CBD−III−Eを作製した。 プライマー13:配列番号13 ttcatcgccg cagagctgtc これにより、CBD−III遺伝子配列を含むプラスミ
ドpUCCBD−III−Eを得た。
【0102】〔製造例7〕 ファミリーIVに分類され
るセルロース結合ドメイン(以下、CBD−IVと略記
する)の取得 セルロース結合蛋白質CBD−IV遺伝子配列を以下の
ようにして取得した。「生物化学実験講座2:核酸の化
学I、日本生化学会編、東京化学同人発行」記載の方法
によりクロストリディウム・セルロリティカム(Clo
stridium cellulolyticum)の
染色体DNAを調製した。
【0103】まず、GeneBankデータベース登録
番号M87018を参考にして、BlnI部位を有する
下記プライマー14,15(配列番号14及び15)を
作製し、PCRを行った。 プライマー14:配列番号14 catatgccct aggaacatat aac プライマー15:配列番号15 tgcagatcct aggaagctgc
【0104】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したCBD−IV遺伝
子配列の5’末端側にpT7Blueのマルチクローニ
ングサイトのBamHI部位が存在するクローンを選択
し、CBD−IV遺伝子配列を含むプラスミドpT7C
BD−IVを得た。
【0105】〔製造例8〕 ファミリーVに分類される
セルロース結合ドメイン(以下、CBD−Vと略記す
る)の取得 セルロース結合蛋白質CBD−V遺伝子配列を以下のよ
うにして取得した。「生物化学実験講座2:核酸の化学
I、日本生化学会編、東京化学同人発行」記載の方法に
よりエルヴィニア・クリサンテミ(Erwinia c
hrysanthemi)の染色体DNAを調製した。
【0106】まず、GeneBankデータベース登録
番号Y00540を参考にして、BlnI部位を有する
下記プライマー16,17(配列番号16及び17)を
作製し、PCRを行った。 プライマー16:配列番号16 ttgacgaacc taggacaacc プライマー17:配列番号17 agggctgcaa tcctaggctg
【0107】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したCBD−V遺伝子
配列の5’末端側にpT7Blueのマルチクローニン
グサイトのBamHI部位が存在するクローンを選択
し、CBD−V遺伝子配列を含むプラスミドpT7CB
D−Vを得た。
【0108】〔製造例9〕 ファミリーVIに分類され
るセルロース結合ドメイン(以下、CBD−VIと略記
する)の取得 セルロース結合蛋白質CBD−VI遺伝子配列を以下の
ようにして取得した。「生物化学実験講座2:核酸の化
学I、日本生化学会編、東京化学同人発行」記載の方法
によりクロストリディウム・サーモセラム(Clost
ridiumthermocellum)の染色体DN
Aを調製した。
【0109】まず、GeneBankデータベース登録
番号M22624を参考にして、BlnI部位を有する
下記プライマー18,19(配列番号18及び19)を
作製し、PCRを行った。 プライマー18:配列番号18 ctccctaggt gactggatcg プライマー19:配列番号19 tcacccctag gtgaggctc
【0110】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したCBD−VI遺伝
子配列の5’末端側にpT7Blueのマルチクローニ
ングサイトのBamHI部位が存在するクローンを選択
し、CBD−VI遺伝子配列を含むプラスミドpT7C
BD−VIを得た。
【0111】〔製造例10〕 ファミリーVIIに分類
されるセルロース結合ドメイン(以下、CBD−VII
と略記する)の取得 セルロース結合蛋白質CBP−VII遺伝子配列を以下
のようにして取得した。「生物化学実験講座2:核酸の
化学I、日本生化学会編、東京化学同人発行」記載の方
法によりクロストリディウム・サーモセラム(Clos
tridiumthermocellum)の染色体D
NAを調製した。
【0112】まず、GeneBankデータベース登録
番号M22759を参考にして、BlnI部位を有する
下記プライマー20,21(配列番号20及び21)を
作製し、PCRを行った。 プライマー20:配列番号20 ctcttatcct aggtgccggc プライマー21:配列番号21 ccctaggtca tggtaagtcc
【0113】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したCBD−VII遺
伝子配列の5’末端側にpT7Blueのマルチクロー
ニングサイトのBamHI部位が存在するクローンを選
択し、CBD−VII遺伝子配列を含むプラスミドpT
7CBD−VIIを得た。
【0114】〔製造例11〕 ファミリーVIIIに分
類されるセルロース結合ドメイン(以下、CBD−VI
IIと略記する)の取得 セルロース結合蛋白質CBD−VIII遺伝子配列を以
下のようにして取得した。「生物化学実験講座2:核酸
の化学I、日本生化学会編、東京化学同人発行」記載の
方法によりディクティオステリウム・ディスコイディウ
ム(Dictyostelium discoideu
m)のcDNAライブラリーを調製した。
【0115】まず、GeneBankデータベース登録
番号M33861を参考にして、オリゴヌクレオチドプ
ローブを作製し、形質転換した大腸菌の中からCelA
遺伝子を持つクローンpCelAを検出した。このpC
elAをプラスミド鋳型として、BlnI部位を有する
下記プライマー22,23(配列番号22及び23)を
作製し、PCRを行った。 プライマー22:配列番号22 tgttcattcc taggaaatgc プライマー23:配列番号23 agcgtatcct aggtttgaag
【0116】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、CBD−VIII遺伝子配
列を含むプラスミドpT7CBD−VIIIを得た。
【0117】〔製造例12〕 ファミリーIXに分類さ
れるセルロース結合ドメイン(以下、CBD−IXと略
記する)の取得 セルロース結合蛋白質CBD−IX遺伝子配列を以下の
ようにして取得した。「生物化学実験講座2:核酸の化
学I、日本生化学会編、東京化学同人発行」記載の方法
により、サーモトガ・マリティマ(Thermotog
a maritima)の染色体DNAを調製した。
【0118】まず、GeneBankデータベース登録
番号Z46264を参考にして、BlnI部位を有する
下記プライマー24,25(配列番号24及び25)を
作製し、PCRを行った。 プライマー24:配列番号24 ggtcctaggt ggagagatag プライマー25:配列番号25 tgagcctagg gttaccgaac
【0119】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したCBD−IX遺伝
子配列の5’末端側にpT7Blueのマルチクローニ
ングサイトのBamHI部位が存在するクローンを選択
し、CBD−IX遺伝子配列を含むプラスミドpT7C
BD−IXを得た。
【0120】〔製造例13〕 ファミリーXに分類され
るセルロース結合ドメイン(以下、CBD−Xと略記す
る)の取得 セルロース結合蛋白質CBD−X遺伝子配列を以下のよ
うにして取得した。「生物化学実験講座2:核酸の化学
I、日本生化学会編、東京化学同人発行」記載の方法に
より、シュードモナス・フルオレセンス(Pseudo
monasfluorescens)の染色体DNAを
調製した。
【0121】まず、GeneBankデータベース登録
番号X15429を参考にして、BlnI部位を有する
プライマー26,27(配列番号26及び27)を作製
し、PCRを行った。 プライマー26:配列番号26 gcacacctag gaacttgcag プライマー27:配列番号27 accctaggtt ggcattccag
【0122】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したCBD−X遺伝子
配列の5’末端側にpT7Blueのマルチクローニン
グサイトのBamHI部位が存在するクローンを選択
し、CBD−X遺伝子配列を含むプラスミドpT7CB
D−Xを得た。
【0123】〔製造例14〕 脂肪酸結合蛋白質(以
下、FABPと略記する)遺伝子の取得 脂肪酸結合蛋白質FABP遺伝子配列を以下のようにし
て取得した。QuickPrep mRNA puri
fication Kit(アマシャム・ファルマシア
社製)により、ヒト皮膚由来ケラチノサイトのmRNA
を調製した。
【0124】まず、GeneBankデータベース登録
番号MN001444を参考にして、BlnI部位を含
む下記プライマー28,29(配列番号28及び29)
を作製し、RNA PCR Kit(AMV) Ve
r.2.1(宝酒造社製)を用いてRT−PCRを行っ
た。 プライマー28:配列番号28 ggacagccta ggctttgatg プライマー29:配列番号29 catagatcct aggacaggtg
【0125】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したFABPのDNA
配列の3’末端側にpT7Blueのマルチクローニン
グサイトのPstI部位が存在するクローンを選択し、
FABP遺伝子配列を含むプラスミドpT7FABPを
得た。
【0126】〔製造例15〕 ケラチナーゼ(以下、K
ERと略記する)遺伝子の取得 「生物化学実験講座2:核酸の化学I、日本生化学会
編、東京化学同人発行」記載の方法によりバチルス・リ
ヘニホルミス(Bacillus lichenifo
rmis)の染色体DNAを調製した。
【0127】まず、GeneBankデータベース登録
番号S78160を参考にして、BlnI部位を含む下
記プライマー30,31(配列番号30及び31)を作
製し、PCRを行った。 プライマー30:配列番号30 taagcctagg agtgaaaacc プライマー31:配列番号31 cggcacctag gacattgatc
【0128】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したKERのDNA配
列の3’末端側にpT7Blueのマルチクローニング
サイトのPstI部位が存在するクローンpT7KER
を選択した。
【0129】次に、pUC118をBamHI及びSp
hIで切断したものに、pT7KERのBamHI及び
SphI断片を連結し、プラスミドpUCKERを作製
した。KERの活性中心のアミノ酸を変異して加水分解
活性を消失させるために、LA PCR in vit
oro Mutagenesis Kit(宝酒造社
製)用いて、pUCKERを鋳型として下記HIS消失
プライマー32(配列番号32)を用い、活性中心のヒ
スチジンをアラニンに変換したKERの遺伝子配列を持
つプラスミドpUCKERAを作製した。 プライマー32:配列番号32 accattgccg ttccgttcaa tg これにより、不活性KER遺伝子配列を含むプラスミド
pUCKERAを得た。
【0130】〔製造例16〕 プロテアーゼ遺伝子の取
アルカリプロテアーゼYa酵素(以下、ALPと略記す
る)(特開平4−197182号公報)を含む遺伝子配
列を以下の方法により調製した。
【0131】まず、特開平4−197182号公報記載
のプラスミドpTBE3ESを鋳型として、EcoRI
部位を含む下記プライマー33(配列番号33)及びB
lnI部位を含む下記プライマー34(配列番号34)
を用いてPCRを行った。 プライマー33:配列番号33 gatgaggaat tcaggagaaa tgaag プライマー34:配列番号34 atgtacgata cctagggaga aacgc
【0132】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したALPのDNA配
列の3’末端側にpT7Blueのマルチクローニング
サイトのPstI部位が存在するクローンを選択し、A
LP遺伝子配列を含むプラスミドpT7ALPを得た。
【0133】〔製造例17〕 アミラーゼ(以下、AM
Yと略記する)遺伝子の取得 「生物化学実験講座2:核酸の化学I、日本生化学会
編、東京化学同人発行」記載の方法によりバチルス・リ
ヘニホルミス(Bacillus lichenifo
rmis)の染色体DNAを調製した。
【0134】まず、GeneBankデータベース登録
番号X67133を参考にして、EcoRI部位を有す
る下記プライマー35(配列番号35)及びBlnI部
位を含む下記プライマー36(配列番号36)を作製
し、PCRを行った。 プライマー35:配列番号35 ggaattcaaa aggaggaaac atg プライマー36:配列番号36 tcgcctaggt gaatgtcgac c
【0135】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したAMYのDNA配
列の3’末端側にpT7Blueのマルチクローニング
サイトのPstI部位が存在するクローンを選択し、A
MY遺伝子配列を含むプラスミドpT7AMYを得た。
【0136】〔製造例18〕 リパーゼ(以下、LIP
と略記する)の遺伝子の取得 「生物化学実験講座2:核酸の化学I、日本生化学会
編、東京化学同人発行」記載の方法によりバチルス・サ
ーモカテヌロウタス(Bacillus thermo
catenulatus)の染色体DNAを調製した。
【0137】まず、GeneBankデータベース登録
番号X95309を参考にして、EcoRI部位を有す
る下記プライマー37(配列番号37)及びBlnI部
位を含む下記プライマー38(配列番号38)を作製
し、PCRを行った。 プライマー37:配列番号37 aagaattcgt tatgtgaggg プライマー38:配列番号38 gcaaataaaa gcctaggata tc
【0138】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したLIPのDNA配
列の3’末端側にpT7Blueのマルチクローニング
サイトのPstI部位が存在するクローンを選択し、L
IP遺伝子配列を含むプラスミドpT7LIPを得た。
【0139】〔製造例19〕 ペクチナーゼ(以下、P
ECと略記する)遺伝子の取得 「生物化学実験講座2:核酸の化学I、日本生化学会
編、東京化学同人発行」記載の方法によりシュードモナ
ス・マルギナリス(Pseudomonas marg
inalis)の染色体DNAを調製した。
【0140】まず、GeneBankデータベース登録
番号D32122を参考にして、EcoRI部位を有す
る下記プライマー39(配列番号39)及びBlnI部
位を含む下記プライマー40(配列番号40)を用いて
PCRを行った。 プライマー39:配列番号39 aactgaattc aatcaaggat c プライマー40:配列番号40 tcctttccct aggacgtcc
【0141】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したPECのDNA配
列の3’末端側にpT7Blueのマルチクローニング
サイトのPstI部位が存在するクローンを選択し、P
EC遺伝子配列を含むプラスミドpT7PECを得た。
【0142】〔製造例20〕 ラッカーゼ(以下、LA
Cと略記する)遺伝子の取得 QuickPrep mRNA Purificati
on Kit(アマシャム・ファルマシア社製)によ
り、オイスターマッシュルーム(Pleurotus
ostreatus)のmRNAを調製した。
【0143】まず、GeneBankデータベース登録
番号Z34827を参考にして、EcoRI部位を有す
る下記プライマー41(配列番号41)及びBlnI部
位を含む下記プライマー42(配列番号42)を作製
し、RNA PCR Kit(AMV) Ver.2.1
(宝酒造社製)を用いてRT−PCRを行った。 プライマー41:配列番号41 cagaattcgt atgtttccag g プライマー42:配列番号42 taacctaggc cacctttgtc
【0144】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したLACのDNA配
列の3’末端側にpT7Blueのマルチクローニング
サイトのPstI部位が存在するクローンを選択し、L
AC遺伝子配列を含むプラスミドpT7LACを得た。
【0145】〔製造例21〕 ペルオキシダーゼ(以
下、PODと略記する)遺伝子の取得 QuickPrep mRNA Purificati
on Kit(アマシャム・ファルマシア社製)によ
り、西洋わさび(Armoracia rustica
na)のmRNAを調製した。
【0146】まず、GeneBankデータベース登録
番号X57564を参考にして、EcoRI部位とpK
K223−3のリボソーム結合部位を有するように設計
した下記プライマー43(配列番号43)及びBlnI
部位を含む下記プライマー44(配列番号44)を作製
し、RNA PCR Kit(AMV) Ver.2.
1(宝酒造社製)を用いてRT−PCRを行った。 プライマー43:配列番号43 caaggaattc aggaaatgaa aacac プライマー44:配列番号44 ctccattccc taggcttccc
【0147】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したPODのDNA配
列の3’末端側にpT7Blueのマルチクローニング
サイトのPstI部位が存在するクローンを選択し、P
OD遺伝子配列を含むプラスミドpT7PODを得た。
【0148】〔製造例22〕 オキシダーゼ遺伝子の取
グルコースオキシダーゼ(以下、GODと略記する)の
取得方法を以下に記す。QuickPrep mRNA
Purification Kit(アマシャム・フ
ァルマシア社製)により、アスペルギルス・ニガー(A
spergillus niger)のmRNAを調製
した。
【0149】まず、GeneBankデータベース登録
番号J05242を参考にして、EcoRI部位を有す
るように設計した下記プライマー45(配列番号4
5)、及びBlnI部位を含む下記プライマー46(配
列番号46)を作製し、RNAPCR Kit(AM
V) Ver.2.1(宝酒造社製)を用いてRT−P
CRを行った。 プライマー45:配列番号45 cctcatctgg aattcatgca gactc プライマー46:配列番号46 aatctcctag gatagcatcc
【0150】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したGODのDNA配
列の3’末端側にpT7Blueのマルチクローニング
サイトのPstI部位が存在するクローンを選択して、
pT7GODを得た。次に、pUC118をBamHI
及びSphIで切断したものに、pT7GODのBam
HI及びSphI断片を連結し、プラスミドpUCGO
Dを作製した。
【0151】GOD遺伝子配列内部に存在するEcoR
I部位のアミノ酸配列を変えずに消失させるために、L
A PCR invitor Mutagenesis
Kit(宝酒造社製)用いて、pUCGODを鋳型と
して下記EcoRI消失プライマー47(配列番号4
7)にて、GOD遺伝子内部のEcoRI部位を消失さ
せたプラスミドpUCGODEを作製した。 プライマー47:配列番号47 tgccaaattc cacgccaacg
【0152】更に、GOD遺伝子配列内部に存在するP
stI部位もアミノ酸配列を変えずに消失させるため
に、LA PCR invitro Mutagene
sisKit(宝酒造社製)用いて、pUCGODEを
鋳型として下記PstI消失プライマー48(配列番号
48)を用いて、GOD遺伝子内部のPstI部位を消
失させたプラスミドpUCGODEPを作製した。 プライマー48:配列番号48 ctggtcctga aggttcaagc これにより、GOD遺伝子配列を含むプラスミドpUC
GODEPを得た。
【0153】
【表1】
【0154】
【表2】
【0155】<キメラ酵素の調製方法>表1に示した製造
例16〜22に記載の方法又はこれらに準拠した方法で
取得した各種の酵素をコードするDNAを含むプラスミ
ド群(A1〜A13)のBlnI部位に、表2に示した
製造例1〜15に記載の方法又はこれらに準拠した方法
で取得した汚れ成分又は繊維成分に対する親和性を有す
るポリペプチドをコードするDNAを含むプラスミド群
(B1〜B25)のBlnI消化断片(汚れの成分又は
繊維成分に対する親和性を有するポリペプチドをコード
するDNA配列を含む断片)を組み込み、キメラ酵素D
NAを調製した。
【0156】具体的には、A群のプラスミドをBlnI
にて消化した後、アルカリフォスファターゼ処理して、
B群のプラスミドのBlnI断片(汚れの成分又は繊維
成分に対する親和性を有するポリペプチドをコードする
DNA配列を含む断片)を連結した。その際、A群に含
まれる酵素のDNA配列により翻訳される蛋白質配列の
C末端側にB群に含まれるポリペプチド遺伝子配列によ
り翻訳される蛋白質配列のN末端側が連結される向きで
DNA配列を連結した。更に必要に応じて、1〜100
アミノ酸配列のリンカーをコードする遺伝子配列をA群
の遺伝子配列とB群の遺伝子配列の連結部分に挿入する
ことができる。
【0157】表3,4に示した各種のA群のDNA配列
と各種のB群のDNA配列の組み合わせについて、前記
の方法と同様な操作を行い、各種のキメラ酵素のDNA
配列を構築した。また、A群とB群とを組み合わせたキ
メラ酵素のDNA配列を含むプラスミドのEcoRI及
びPstI消化断片を、pKK322(アマシャム・フ
ァルマシア社製)のEcoRI及びPstI部位に挿入
したプラスミドを作製し、このプラスミドによる形質転
換体を一夜培養した後、1mMのIPTGを添加し、更
に4時間培養することにより、表3,4に示したキメラ
酵素を得た。
【0158】〔調製例1〕表3のキメラ酵素H1の調製
例を代表例として記載する。製造例16に記載のpT7
ALPをBlnIで切断した後、アルカリフォスファタ
ーゼ処理したものに対して、製造例1記載のpT7MB
DのBlnI断片を連結して、大腸菌を形質転換し、A
LP遺伝子配列に対してMBD遺伝子配列が順方向に連
結されたクローンを選抜し、pT7ALP−MBDを得
た。
【0159】また、このクローンに由来するキメラ酵素
を大腸菌で発現するために、pT7ALP−MBDをE
coRI及びPstIにて消化し、その断片をEcoR
I及びPstIで切断したpKK322(アマシャム・
ファルマシア社製)に連結した。このキメラ酵素の遺伝
子配列を含むプラスミドpKK−ALP−MBDで大腸
菌JM105を形質転換して、その形質転換体を一夜培
養した後に、1mMのIPTGを添加して更に4時間培
養することにより、ALPとMBDから成るキメラ酵素
H1を得た。
【0160】〔調製例2〕 3種類のポリペプチドを含
むキメラ酵素 表5のキメラ酵素3H1の調製例を代表例として記載す
る。キメラ酵素の調製例1に記載のpT7ALP−MB
DのEcoRI及びPstI部位の断片をpUC118
のEcoRI及びPstI部位を切断したものに連結
し、pUCALP−MBDを作製した。
【0161】ALPとMBDの連結部分のBlnI部位
を消失させるために、LA PCRin vitoro
Mutagenesis Kit(宝酒造社製)用い
て、pUCALP−MBDを鋳型として下記BlnI消
失プライマー49(配列番号49)を用いて、ALPと
MBDの連結部分のBlnI部位を消失させたプラスミ
ドpUCALP−MBDBを作製した。 プライマー49:配列番号49 ttcggtccta gtgagaaacg
【0162】一方、LIPの成熟体のN端側の遺伝子配
列にBlnI部位を作製するために、製造例18に記載
のpT7LIPを鋳型として下記BlnI部位作製プラ
イマー50(配列番号50)とR−20merプライマ
ー(ノバジェン社製)を用いて、PCRを行った。 プライマー50:配列番号50 tccctaggcg ccaatgatgc
【0163】増幅した断片をpT7Blue(ノバジェ
ン社製)にクローニングし、導入したLIPのDNA配
列の3’末端側にpT7Blueのマルチクローニング
サイトのPstI部位が存在するクローンを選択してp
T7LIP2を得た。
【0164】このpT7LIP2のBlnI消化断片
を、pUCALP−MBDをBlnI切断し、アルカリ
フォスファターゼ処理したものに連結して、ALP−M
BD遺伝子配列に対してLIP遺伝子配列が順方向に連
結されたクローンを選抜し、ALP及びMBD及びLI
Pの遺伝子が連結されたプラスミドpUCALP−MB
D−LIPを作製した。
【0165】得られたpUCALP−MBD−LIPを
EcoRI及びPstIにて消化し、その断片をEco
RI及びPstIで切断したpKK322(アマシャム
・ファルマシア社製)に連結した。
【0166】このようにして作製したALP−MBD−
LIPキメラ酵素の遺伝子配列を含むプラスミドpKK
−ALP−MBD−LIPで大腸菌JM105を形質転
換して、その形質転換体を一夜培養した後に、1mMの
IPTGを添加した。更に、4時間培養することによ
り、MBDにALPとLIPの2つの酵素を連結したキ
メラ酵素3H1を得た。
【0167】
【表3】
【0168】
【表4】
【0169】
【表5】
【0170】〔実施例1〜75、比較例1〜16〕表3
〜5の各種キメラ酵素を、表6に示した組成1〜4の洗
浄剤組成物に含まれるように調製し、これら洗浄剤組成
物を用いて各種の洗浄力試験を下記方法に従って行っ
た。結果を表7,8に示す。
【0171】<洗浄力試験方法> (1)顔垢汚れ試験 顔垢汚れ布の作製方法 顔面の垢を均一に擦り付けた綿布(顔垢布)を分割して
各試験汚染布とした。 洗浄力試験 U.S.Testing社(米国)のTerg−0−t
ometerを使用し、これに上記汚垢布10枚とメリ
ヤス布を入れて浴比を30倍に合わせ、上記洗剤溶液に
て、30℃、120rpm、10分間洗浄した。その
後、すすぎ、乾燥工程終了後、反射率を測定し洗浄力を
求めた。この場合、洗浄液は、洗浄剤濃度0.066%
のもの900mlを用い、すすぎは900mlの水で3
分間洗浄した。使用水は硬度3°DHで、塩素濃度1p
pmのものを用いた。
【0172】(2)食品汚れ試験 食品汚れ汚染布の作製方法 森永ミルクココア(森永製菓製)を牛乳に分散・溶解さ
せた液に、綿布を浸漬し乾燥した後、ブラッシングして
過剰に付着した汚れを脱落させた。この布を5cm×5
cmに裁断して試験布に供した。 洗浄力試験 U.S.Testing社(米国)のTerg−0−t
ometerを使用し、これに試験布10枚とメリヤス
布を入れて浴比を30倍にあわせ、120rpmで10
分間洗浄した。その後、すすぎ、乾燥工程終了後、反射
率を測定し洗浄力を求めた。この場合、洗浄液は、洗浄
剤濃度0.066%のもの900mlを用い、すすぎは
900mlの水で3分間洗浄した。使用水は硬度3°D
Hで、塩素濃度1ppmのものを用いた。
【0173】(3)油汚れ試験 油汚れ汚垢布の作製方法(泥/トリオレイン汚垢布) 結晶性鉱物であるカオリナイト、バーミキュライトなど
を主成分とする粘土を200℃で30時間乾燥したもの
を無機汚垢として使用した。900mlの水に無機汚垢
50gを加えてポリトロンで分散させながらトリオレイ
ン30gを加えて安定な汚垢浴を作った。この汚垢浴中
に10cm×20cmの綿布を浸漬した後、ゴム製2本
ロールで水を絞り、汚垢の付着量を均一化した。この汚
垢布を105℃で30分乾燥した後、汚垢布の両面を左
右25回づつラビングした。これを5cm×5cmに裁
断して泥/トリオレイン汚垢布を作製した。 洗浄力試験 U.S.Testing社(米国)のTerg−0−t
ometerを使用し、これに上記汚垢布10枚とメリ
ヤス布を入れて浴比を30倍に合わせ、30℃で30分
間浸漬した後、120rpm、10分間洗浄した。その
後、すすぎ、乾燥工程終了後、反射率を測定し洗浄力を
求めた。この場合、洗浄液は、洗浄剤濃度0.066%
のもの900mlを用い、すすぎは900mlの水で3
分間洗浄した。使用水は硬度3°DHで、塩素濃度1p
pmのものを用いた。
【0174】(4)評価方法 下記数式1で表されるクベルカムンク式により洗浄力
(%)を求めた。なお、洗浄力の評価は、試験布10枚
の平均値で行った。
【0175】
【数1】
【0176】
【表6】
【0177】表6中の略号の意味及び詳細は以下の通り
である。なお、EOpはエチレンオキサイドの平均付加
モル数を、また、POpはプロピレンオキサイドの平均
付加モル数を示す。 (1)アニオニン界面活性剤 α−SF:α-スルホ脂肪酸(C14〜C16)メチルエス
テルナトリウム AOS:C14〜C18α-オレフィンスルホン酸ナトリウ
ム AES:C12〜C18アルキルエーテル(EOp=3)硫
酸ナトリウム AS:C12〜C14硫酸ナトリウム LAS:C10〜C14直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム AE:C12アルコールエトキシレート(EOp=12) AEP:C13アルコールのEO,PO付加物(EOp=
12、POp=3) 石けん:C12〜C18パーム油由来脂肪酸ナトリウム コポリマー:アクリル酸とマレイン酸のモル比60:4
0、平均分子量50,000の共重合体のナトリウム
塩、独国;BASF社製、商品名ソカランCP7 ゼオライト:4A型ゼオライト(平均粒子径1.2μ
m) PEG:ポリエチレングリコール(平均分子量600
0) 蛍光剤:4.4−ビス(スルホスチリル)ビフェニル2
ナトリウム/4.4−ビス{(4−アニリノ−6−モノ
ホリノ−1,3,5−トリアジン−2イル)アミノ}ス
チルペン−2,2−ジスルホン2ナトリウム=1/1の
混合物(商品名チノパールCBS/商品名チノパールA
MS) 酵素:プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラー
ゼ、ペクチナーゼ、プルラナーゼのそれぞれ1:1:
1:1:0.5:0.5の割合の混合物
【0178】
【表7】
【0179】
【表8】
【0180】〔実施例75〜131、比較例17〕次
に、表9〜14に示した組成の洗浄剤組成物を調製し、
上記と同様に食物汚れの洗浄力評価を行った。結果を表
9〜14に示す。
【0181】
【表9】
【0182】
【表10】
【0183】
【表11】
【0184】
【表12】
【0185】
【表13】
【0186】
【表14】
【0187】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110>Lion Corporation <120>Chimera enzyme and Detergent com position <130>12364 <160>1 <210>1 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>1 gccctaggac cgaatctcac 20 <210>2 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>2 accctaggac cgtgatttgg 20 <210>3 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>3 aagatttcct aggtgtaacc 20 <210>4 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>4 ttacctagga cttgtatgag 20 <210>5 <211>21 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>5 atggcctagg caaaagactt g 21 <210>6 <211>19 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>6 ccgcctagga gattgttgc 19 <210>7 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>7 cggcaacaac ctaggcaacc 20 <210>8 <211>21 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>8 ttcctaggca ctgagagtac c 21 <210>9 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>9 atggaggccc taggcgcgag 20 <210>10 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>10 tcagcctagg gtgcagggcg 20 <210>11 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>11 ttaccaccta ggtctgaaag 20 <210>12 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>12 catctcctag ggtcgattcc 20 <210>13 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>13 ttcatcgccg cagagctgtc 20 <210>14 <211>23 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>14 catatgccct aggaacatat aac 23 <210>15 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>15 tgcagatcct aggaagctgc 20 <210>16 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>16 ttgacgaacc taggacaacc 20 <210>17 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>17 agggctgcaa tcctaggctg 20 <210>18 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>18 ctccctaggt gactggatcg 20 <210>19 <211>19 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>19 tcacccctag gtgaggctc 19 <210>20 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>20 ctcttatcct aggtgccggc 20 <210>21 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>21 ccctaggtca tggtaagtcc 20 <210>22 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>22 tgttcattcc taggaaatgc 20 <210>23 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>23 agcgtatcct aggtttgaag 20 <210>24 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>24 ggtcctaggt ggagagatag 20 <210>25 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>25 tgagcctagg gttaccgaac 20 <210>26 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>26 gcacacctag gaacttgcag 20 <210>27 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>27 accctaggtt ggcattccag 20 <210>28 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>28 ggacagccta ggctttgatg 20 <210>29 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>29 catagatcct aggacaggtg 20 <210>30 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>30 taagcctagg agtgaaaacc 20 <210>31 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>31 cggcacctag gacattgatc 20 <210>32 <211>22 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>32 accattgccg ttccgttcaa tg 22 <210>33 <211>25 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>33 gatgaggaat tcaggagaaa tgaag 25 <210>34 <211>25 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>34 atgtacgata cctagggaga aacgc 25 <210>35 <211>23 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>35 ggaattcaaa aggaggaaac atg 23 <210>36 <211>21 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>36 tcgcctaggt gaatgtcgac c 21 <210>37 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>37 aagaattcgt tatgtgaggg 20 <210>38 <211>22 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>38 gcaaataaaa gcctaggata tc 22 <210>39 <211>21 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>39 aactgaattc aatcaaggat c 21 <210>40 <211>19 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>40 tcctttccct aggacgtcc 19 <210>41 <211>21 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>41 cagaattcgt atgtttccag g 21 <210>42 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>42 taacctaggc cacctttgtc 20 <210>43 <211>25 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>43 caaggaattc aggaaatgaa aacac 25 <210>44 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>44 ctccattccc taggcttccc 20 <210>45 <211>25 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>45 cctcatctgg aattcatgca gactc 25 <210>46 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>46 aatctcctag gatagcatcc 20 <210>47 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>47 tgccaaattc cacgccaacg 20 <210>48 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>48 ctggtcctga aggttcaagc 20 <210>49 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>49 ttcggtccta gtgagaaacg 20 <210>50 <211>20 <212>DNA <213>Artificcial Sequence <400>50 tccctaggcg ccaatgatgc 20
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 9/04 C12N 9/04 D 4H045 9/08 9/08 9/20 9/20 9/26 9/26 Z 9/28 9/28 9/30 9/30 9/52 9/52 9/54 9/54 9/56 9/56 // C07K 14/195 C07K 14/195 14/21 14/21 14/225 14/225 14/27 14/27 14/32 14/32 14/33 14/33 14/36 14/36 14/37 14/37 14/375 14/375 14/38 14/38 14/385 14/385 14/415 14/415 14/82 14/82 C12N 15/09 ZNA C12P 21/02 C C12P 21/02 (C12P 21/02 C (C12P 21/02 C12R 1:19) C12R 1:19) C12N 15/00 ZNAA Fターム(参考) 4B024 AA03 BA11 BA12 BA13 BA14 BA80 CA02 CA07 DA06 EA04 GA11 HA01 4B050 CC05 DD02 DD03 DD04 DD05 DD13 EE01 LL04 4B064 AG01 CA02 CA19 CC01 CC24 DA19 4B065 AA15Y AA16Y AA23Y AA25Y AA26X AA41Y AA43Y AA50Y AA62Y AA63Y AA67Y AA71Y AA93Y AB01 AC14 BA02 BC01 CA24 CA28 CA31 CA32 CA33 CA57 4H003 AB03 AB15 AB19 AB21 AB27 AB31 AC08 AC23 DA01 EA12 EA15 EA16 EA28 EB22 EB32 EB36 EC01 EC02 EC03 ED02 FA47 4H045 AA10 AA20 AA30 BA41 CA11 CA15 CA30 DA89 EA36 FA74

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚れ成分又は繊維成分に対する親和性を
    有するポリペプチドと汚れ成分又は繊維成分に対する親
    和性を有する酵素とを結合させてなることを特徴とする
    キメラ酵素。
  2. 【請求項2】 上記汚れ成分又は繊維成分に対する親和
    性を有するポリペプチドが、ポリサッカライドに対する
    親和性を有するポリペプチド、蛋白質に対する親和性を
    有するポリペプチド及び脂質に対する親和性を有するポ
    リペプチドから選ばれる1種又は2種以上である請求項
    1記載のキメラ酵素。
  3. 【請求項3】 上記ポリサッカライドに対する親和性を
    有するポリペプチドが、ムタナーゼのムタン結合ドメイ
    ン、アミラーゼファミリーの澱粉結合ドメイン、β−グ
    ルコシダーゼのグルカン結合領域、グルコシルトランス
    フェラーゼのグルカン結合領域を含むポリペプチド、グ
    ルカン結合タンパク質、キチン結合蛋白質、β−1,3
    −グルカン結合蛋白質、セルロース結合蛋白質、レクチ
    ン類等のポリペプチド、セルラーゼ、キシラナーゼ、マ
    ンナナーゼ、キチナーゼ等のポリサッカライド分解酵素
    の有するセルロース結合ドメインを含むポリペプチド及
    びファミリーIII,IV,V,VII,VIII,I
    X,Xに分類されるセルロース結合ドメインを含むポリ
    ペプチドから選ばれる1種又は2種以上である請求項2
    記載のキメラ酵素。
  4. 【請求項4】 上記脂質に対する親和性を有するポリペ
    プチドが、脂質類の合成・運搬・代謝・分解に関与する
    蛋白質及び酵素の脂質結合領域、又は疎水性ペプチドを
    含むものであると共に、上記蛋白質に対する親和性を有
    するポリペプチドが、ケラチンの生合成・分解に関与す
    る蛋白質、又は酵素のケラチン結合領域を含むものであ
    る請求項2記載のキメラ酵素。
  5. 【請求項5】 上記汚れ成分又は繊維成分に対する親和
    性を有する酵素が、蛋白質分解酵素、リパーゼ、アミラ
    ーゼファミリー、ペクチン質分解酵素及び酸化還元酵素
    から選ばれる1種又は2種以上である請求項1乃至4の
    いずれか1項記載のキメラ酵素。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項記載のキ
    メラ酵素を含む洗浄剤組成物。
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