JPH07311571A - 鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器

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JPH07311571A
JPH07311571A JP6128352A JP12835294A JPH07311571A JP H07311571 A JPH07311571 A JP H07311571A JP 6128352 A JP6128352 A JP 6128352A JP 12835294 A JP12835294 A JP 12835294A JP H07311571 A JPH07311571 A JP H07311571A
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key
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hammer
performance
string
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伸郎 杉山
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智行 浦
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    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/32Constructional details
    • G10H1/34Switch arrangements, e.g. keyboards or mechanical switches specially adapted for electrophonic musical instruments
    • G10H1/344Structural association with individual keys
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10CPIANOS, HARPSICHORDS, SPINETS OR SIMILAR STRINGED MUSICAL INSTRUMENTS WITH ONE OR MORE KEYBOARDS
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    • G10C5/10Switching musical instruments to a keyboard, e.g. switching a piano mechanism or an electrophonic instrument to a keyboard; Switching musical instruments to a silent mode
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2230/00General physical, ergonomic or hardware implementation of electrophonic musical tools or instruments, e.g. shape or architecture
    • G10H2230/005Device type or category
    • G10H2230/011Hybrid piano, e.g. combined acoustic and electronic piano with complete hammer mechanism as well as key-action sensors coupled to an electronic sound generator

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消音演奏において通常演奏時と変わらない楽
音を発生することができ、通常演奏が行われた場合にそ
の演奏を正確に記録することができる鍵盤楽器を提供す
る。 【構成】 鍵(10)と、この鍵(10)が押されたと
きに回動して対応する弦(S)を打撃するハンマー機構
(40)と、このハンマー機構(40)が所定以上回動
するのを阻止することにより、ハンマー機構(40)の
ハンマー(44)が弦(S)を打撃しない状態を選択す
ることができる消音手段(60)と、ハンマー(44)
が弦(S)を打撃する手前の所定位置においてハンマー
機構(40)の所定箇所を検出する検出手段(70)と
を備えている。検出手段(70)には、その検出タイミ
ングを補正した補正信号を出力するタイミング補正手段
(200)が備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、通常の演奏と押鍵し
ても打弦しない消音演奏とを行うことができるピアノ等
の鍵盤楽器に係わり、特に、ハンマの動作に則した正確
な発音および記録を行うことができる鍵盤楽器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記のような消音演奏ピアノは、押鍵に
より回動したハンマが弦に当たる手前でハンマアッセン
ブリのそれ以上の回動を阻止する機構を備えている。こ
のような消音機構を使用する消音演奏では、打弦音を発
生しない代わりに鍵等の動作をセンサで検知し、押鍵に
対応した音高および強弱を持った楽音を電子的に発生す
ることができるようになっている。従来の消音機構付き
ピアノにおいては、例えば光センサなどのセンサを各鍵
の下側に配置し、このセンサで鍵の下面に取り付けたシ
ャッタの動作のタイミングおよび動作速度を検出するキ
ーセンサ方式が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鍵の操作と
ハンマの動作とは必ずしも一致しないため、上記キーセ
ンサ方式では、連打などの特殊な打鍵を行った場合に発
音のタイミングがずれたり楽音の強弱が不正確になった
りするという問題があった。たとえば、鍵を小刻みに動
かして連打する場合には、打鍵ストロークが短いためア
コースティックピアノではさほど大きな楽音は発生しな
いが、鍵の動作速度が速いためキーセンサ方式ではその
速度に応じた大きな楽音を発生してしまうことがある。
【0004】そこで、本出願人は、ハンマの動作を検出
するハンマセンサを備えた消音演奏ピアノ等の鍵盤楽器
を先の出願において提案した。この鍵盤楽器では、消音
演奏において通常演奏時と変わらない楽音を発生するこ
とができるのは勿論のこと、通常演奏時と消音演奏時の
ハンマの回動端の位置に応じてハンマセンサの位置を変
更する構成や、上記回動端の位置に対応した複数のハン
マセンサを備える等の構成により、通常演奏が行われた
場合にその演奏を正確に記録することができるという優
れた利点がある。しかしながら、このような鍵盤楽器で
は、構成が複雑化することは避けられない。
【0005】この発明は上記提案による鍵盤楽器をさら
に改良したもので、簡単な構成により消音演奏において
通常演奏時と変わらない楽音を発生することができ、し
かも、通常演奏が行われた場合にその演奏を正確に記録
することができる鍵盤楽器を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の鍵盤楽
器は、鍵と、この鍵が押されたときに回動して対応する
弦を打撃するハンマ機構と、このハンマ機構が所定以上
回動するのを阻止することにより、ハンマ機構のハンマ
が上記弦を打撃しない消音演奏状態を選択することがで
きる消音手段と、上記ハンマが上記弦を打撃する手前の
所定位置において上記ハンマ機構の所定箇所を検出する
検出手段とを備えた鍵盤楽器において、上記検出手段
は、その検出タイミングを補正した補正信号を出力する
タイミング補正手段を具備していることを特徴としてい
る。
【0007】請求項2に記載の鍵盤楽器は、前記検出タ
イミング補正手段が、前記ハンマが前記弦を打撃する通
常演奏状態が選択されたときに、前記検出手段の検出タ
イミングよりも遅延した補正信号を出力することを特徴
としている。
【0008】請求項3に記載の鍵盤楽器は、前記検出タ
イミング補正手段が、前記消音演奏状態および前記通常
演奏状態のときに、前記検出手段の検出タイミングより
も遅延した補正信号を出力することを特徴としている。
【0009】請求項4に記載の鍵盤楽器は、前記検出手
段が、前記ハンマ機構の回動速度を検出する速度検出手
段を備え、前記検出タイミング補正手段は、上記速度検
出手段の検出結果に基づいて補正信号の発生タイミング
を設定することを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載の鍵盤楽器にあっては、検出タ
イミングを補正した補正信号のタイミングで演奏情報の
記録や再生、あるいは楽音の発生を行うことができる。
したがって、補正信号の発生タイミングを適宜設定する
ことにより、消音時の演奏や再生した演奏をアコーステ
ィックピアノによる演奏に近づけることができる。
【0011】請求項2に記載の鍵盤楽器にあっては、通
常演奏時に補正信号の発生タイミングを検出タイミング
から遅延して発生するから、打弦タイミングに近いタイ
ミングで演奏情報を記録することができ、演奏をリアル
に再現することができる。
【0012】請求項3に記載の鍵盤楽器にあっては、通
常演奏時および消音演奏時に補正信号の発生タイミング
を検出タイミングから遅延して発生するから、消音演奏
時において適切なタイミングで楽音を発生したり演奏情
報を記録することができる。
【0013】請求項4に記載の鍵盤楽器にあっては、ハ
ンマ機構の回動速度に応じて補正信号の発生タイミング
が設定されるから、特に、打弦速度が遅いような場合に
は、その速度に応じて補正信号の発生タイミングがより
遅く設定される。したがって、通常演奏時には実際の演
奏により近い演奏情報を記録することができるととも
に、消音演奏時には、アコースティックピアノと同等の
タイミングで楽音を発生したり演奏情報を記録すること
ができる。
【0014】
【実施例】A.第1実施例 (1)実施例の構成 以下、この発明の第1実施例を図1ないし図6を参照し
ながら説明する。図1および図2は、アップライトピア
ノの1つの鍵の動作をハンマに伝達して弦を打撃するハ
ンマアクション部の構成を示し、図1は側断面図、図2
は図1の矢印B方向矢視である。図に示すハンマアクシ
ョン部は、鍵10と、この鍵10の動作により駆動され
る打弦機構20と、この打弦機構20の動作により駆動
されて弦Sを打撃するハンマアッセンブリ40と、弦S
を押すダンパー機構50とから概略構成されている。鍵
10は、棚板11の上面に配置されて鍵盤の全長にわた
って延在する支持部材(図示せず)に回動自在に支持さ
れている。そして、押鍵することにより鍵10の後端部
(図1において右端部)が上昇し、そこに取り付けたキ
ャプスタン12が以下に述べる打弦機構20を押し上げ
るようになっている。
【0015】図において符号15はアクションブラケッ
トであり、このアクションブラケット15は、アップラ
イトピアノの両側およびそれらの中間部の複数位置に配
置されている。アクションブラケット15にはセンター
レール16が架設され、これらアクションブラケット1
5とセンターレール16とによってハンマアクション部
の骨組みが構成されている。センターレール16の下端
部には、各鍵10について1個づつウイペンフレンジ2
2が取り付けられている。ウイペンフレンジ22の下端
部には、長手方向をアップライトピアノの前後方向へ向
けたウイペン23の一端部がピン22aによって回動自
在に支持されている。ウイペン23は板状をなし、その
他端部の下面にはウイペンヒール24が取り付けられて
いる。ウイペンヒール24は、その下面がキャプスタン
12に支持されることにより、ウイペン23を略水平な
初期位置に保っている。
【0016】また、ウイペン23には、上方へ向けて突
出するジャックフレンジ25が取り付けられ、ジャック
フレンジ25の上端部には、略L字状をなすジャック2
6がその屈曲部近傍において回動自在に支持されてい
る。ジャック26は、斜め上方に向けて延在するジャッ
ク大26aと、このジャック大26aに対してほぼ直交
するジャック小26aとから構成されている。ジャック
26は、ウイペン23に取り付けたジャックスプリング
27によりジャック小26bが押し上げられることによ
り、図中時計回りの回転方向に付勢されている。また、
ジャック26は、センターレール16にジャックストッ
プレール28を介して取り付けられたジャックストップ
フェルト29により、その回動範囲が規制されている。
なお、ジャックストップフェルト29の位置は、ジャッ
クストップレールスクリュー30を回転させることによ
り調整可能となっている。
【0017】一方、センターレール16には、ブラケッ
ト31を介して鍵盤10の全長にわたって延在するレギ
ュレーティングレール32が取り付けられている。レギ
ュレーティングレール32には、スクリュウ33により
上下方向の位置が調整可能とされたレギュレーティング
ボタン34が取り付けられ、レギュレーティングボタン
34の下端面には、ウイペン23が所定位置まで回動し
たときにジャック小26bの先端部が当接するフェルト
パッド35が取り付けられている。
【0018】次に、図中符号41はハンマアッセンブリ
40の基部を構成するバットである。バット41は、セ
ンターレール16に取り付けたバットフレンジ42にセ
ンターピン42aを介して回転自在に取り付けられてい
る。バット41には、斜め上方へ向けて延在するハンマ
シャンク43が取り付けられ、ハンマシャンク43の上
端部にはハンマ44が取り付けられている。また、バッ
ト41には、ハンマシャンク43と略直交するキャッチ
ャシャンク45が取り付けられ、キャッチャシャンク4
5の先端部にはキャッチャ46が取り付けられている。
また、バット41の右上端部には、これを反時計回りの
回転方向へ付勢するバットスプリング47が取り付けら
れている。さらに、バット41の下面には、バットアン
ダーフェルト41aとこれを覆うバットアンダークロス
41bとが取り付けられ、バットアンダークロス41b
にはジャック大26aの上端面が当接している。
【0019】一方、アクションブラケット15には鍵盤
の全長にわたって延在するハンマレール36がハンマレ
ールヒンジ36aを介して取り付けられている。ハンマ
レール36には、プランジャ37がハンマアッセンブリ
40毎に取り付けられている。このプランジャ37は、
ホルダー37aにより軸方向へ移動可能に支持され、か
つ、その内側の端部がホルダー37a内に設けたゴムな
どの吸振性の充填部材(図示せず)に支持されている。
この構成のもとに、打弦して跳ね返されたハンマ44の
ハンマシャンク43はプランジャ37に当接し、ホルダ
ー37a内の充填部材がハンマ44の運動エネルギーを
吸収してハンマシャンク43の跳ね返りを防止するよう
になっている。なお、ハンマレールヒンジ36aは、後
述するキャッチャー46用ストッパ66を避けるために
L字状に形成されている。そして、ハンマアッセンブリ
40は、バットスプリング47の付勢力により、そのハ
ンマシャンク43をプランジャ37に当接させた初期位
置に保持されている。
【0020】また、ウイペン23の自由端には、初期位
置へ回動復帰するハンマアッセンブリ40のキャッチャ
46を弾性的に受けとめるバックチェック38が取り付
けられている。さらに、バックチェック38の隣には、
ブライドルワイヤ39aが取り付けられ、ブライドルワ
イヤ39aの上端部とキャッチャ46とはブライドルテ
ープ39bで連結されている。ブライドルテープ39b
は、ハンマアッセンブリ40の回動復帰をウイペン23
の回動復帰に追従させることにより、ハンマアッセンブ
リ40の跳ね返りに起因する弦Sの二度打ちを防止する
ためのものである。
【0021】次に、センターフレーム16には、長手方
向を上下方向へ向けたダンパーレバー51が図示しない
ダンパーレバーフレンジによって回動自在に支持され、
ダンパーレバー51の上端部には、ダンパーワイヤ52
を介してダンパー53が取り付けられている。ダンパー
レバー51は、これとダンパーレバーフレンジに取り付
けたダンパーレバースプリング54によって時計回りの
回動方向へ付勢され、これにより、通常はダンパー53
が弦Sを押さえて他の弦Sが打弦されたときの共振を防
止している。一方、押鍵によりウイペン23が時計方向
へ回動すると、ウイペンに取り付けたダンパースプーン
55がダンパーレバー51をダンパーレバースプリング
54の付勢力に抗して反時計回りの方向へ回転させ、ダ
ンパー53を弦Sから離間させる。その後、ハンマ44
が弦Sを打撃して打弦音が発生する。なお、図中符号5
6はダンパーロッドであり、このダンパーロッド56
は、たとえば、ペダルで駆動されることにより全てのダ
ンパー53を弦Sから離間させるものである。
【0022】以上はアップライトピアノにおけるハンマ
アクション部の一般的な構成であるが、本発明の実施例
に係るハンマアクション部は、上記構成に加えて以下の
消音機構60を有している。すなわち、各アクションブ
ラケット15の側面には、図2に示すように取付金具6
1が取り付けられ、取付金具61には軸受62が取り付
けられている。なお、図中符号62aは軸受62の内張
りであり、この内張り62aは例えばフェルトで構成さ
れている。軸受62には、軸63が回転自在に支持さ
れ、軸63の一端部には、軸63を回転させるモータM
の回転軸(図示略)が取り付けられている。
【0023】また、軸63の外周面には、スペーサ65
を介してストッパ66が固定されている。ストッパ66
は、例えばフェルトなどで構成されたクッション材66
aと、このクッション材66aの上面に設けられクッシ
ョン材66aを保護するための合成皮革などで構成され
たパット66bとからなっている。このように構成され
た消音機構60においては、ストッパ66を略水平方向
へ向けることにより(図1に実線で図示)、ハンマアッ
センブリ40の通常の回動が許容される通常演奏状態と
することができる。一方、図1に示す状態から軸63を
回転させてストッパ66を略下方へ向けることにより
(図1に二点鎖線で図示)、回動するキャッチャ46が
ストッパ66に当接し、ハンマアッセンブリ40のそれ
以上の回動が阻止される消音演奏状態とすることができ
る。
【0024】次に、ハンマシャンク43の軸方向中間部
には、シャッタ71が取り付けられている。シャッタ7
1はL字状をなし、その先端部には素材を矩形状に切り
欠いてスリット71aが形成されている。一方、ハンマ
シャンク43とダンパ53の中間部には、ハンマセンサ
ユニット72が配置されている。図3および4において
符号73はケーシングである。ケーシング73は、側断
面形状がコ字状をなして鍵盤の全長にわたって延在して
いる。ケーシング73の両端部は、ブラケット74によ
りアクションブラケット15(図3および4では図示
略)に取り付けられている。
【0025】ケーシング73の側面には、シャッタ71
が挿通されるスリット73aが形成されている。また、
ケーシング73の内側には、光センサ77がその発光部
と受光部とで各スリット73aをそれぞれ挟むようにし
て各スリット73a毎に取り付けられている。光センサ
77の発光部および受光部には、光軸を共通にした光フ
ァイバの端面が露出しており、この光ファイバの他方の
端面は、各々、コントローラ(図示略)に設けられた発
光素子あるいは受光素子に対向している。これにより、
発光素子で発光させられた光は、発光用の光ファイバを
介して発光部に導かれ、発光部から受光部に向けて一定
光量の光が投射されている。また、受光部で受光された
光は、受光用のファイバを介して受光素子に導かれ、受
光部における受光状態が検出される。なお、図中符号7
8はダンパーワイヤ52を弾性的に受けとめるフェルト
である。また、ハンマアクション部は、低音部、中音部
および高音部の3つのセクションにそれぞれ区分けして
配置され、各セクションどうしの間にはアップライトピ
アノのフレーム、アクションブラケットなどが配置され
る隙間が設けられている。そして、図3に示すように、
スリット73a,…も、ハンマアクション部の位置に合
わせて低音部L、中音部Mおよび高音部Hの3つのセク
ションに区分けして配置されている。なお、シャッタ7
1における窓71aのハンマシャンク43側の縁は、シ
ャッタ71aの先端縁がダンパワイヤ52に最も近づく
とき(すなわち、通常演奏時のハンマ44が打弦した瞬
間)に、シャッタ71aの先端縁がダンパワイヤ52に
接触しないようにするために、消音演奏時にキャッチャ
46がストッパ66に当接する直前に、窓71aのハン
マシャンク43側の縁が光軸Pを遮光する位置に設けら
れる。また、同じ理由により、シャッタ71の先端縁と
窓71aのハンマシャンク43側の縁との距離は、ハン
マ速度を精度よく検出可能な距離の最小値とする。
【0026】次に、図5は鍵盤の下側の構成を示す図で
ある。この実施例のアップライトピアノは、鍵を駆動す
るためのソレノイドSOLによって自動演奏ができるよ
うに構成されている。また、図5に示すように、鍵盤の
下側には、シャッタKSが設けられており、このシャッ
タKSに対向する棚板11の上面には、キーセンサKS
Eが設けられている。キーセンサKSEには上下方向に
所定距離隔てて光センサが設けられており(図示略)、
鍵10が押下されると、はじめに上方の光センサが遮光
され、次いで、下方の光センサが遮光される。逆に、離
鍵時には、まず下方の光センサが受光状態になり、つい
で、上方の光センサが受光状態になる。この実施例にお
いては、後述するように、キーセンサKSEの出力信号
に基づいてキーオフを検出するようになっている。
【0027】次に、図6は、この実施例におけるコント
ローラの構成を示すブロック図であり、図示のコントロ
ーラ(タイミング補正手段)200は、光センサ77の
遮光状態から打弦タイミングHtおよび打弦速度Hvを
検出し、これに基づいて電子的に楽音信号を発生する。
また、この実施例におけるコントローラ200は、後述
するように自動演奏等の種々の処理を行うように構成さ
れている。以下、コントローラ200について詳細に説
明する。
【0028】図6において、201は装置各部を制御す
るCPUである。202はCPU201において用いら
れるプログラムが記憶されているROMであり、203
は各種データが一時記憶されるRAMである。204
は、各種操作子から構成されるパネルスイッチ部であ
り、消音演奏を指示する消音スイッチSW1、演奏デー
タの記録を指示する記録スイッチSW2および演奏デー
タの再生を指示する再生スイッチSW3等を有してい
る。
【0029】205は、センサインターフェイスであ
り、各ハンマシャンク43に対応して設けられている光
センサ77の受光状態に応じた信号をCPU201に出
力する。この場合、CPU201は、センサインターフ
ェイス205から供給される信号に基づいて、いずれの
鍵が操作されたかを認識し、これに対応したキーコード
KCを出力するとともに、遮光タイミングから打弦タイ
ミングHtおよび打弦速度Hvを検出する。そして、キ
ーオン信号KONは、後述するように打弦タイミングH
tから遅延したタイミングで出力し、打弦速度Hvに対
応するキーベロシティKVを出力する。また、CPU2
01は、キーセンサKSEの信号をセンサインターフェ
イス205から受けると、これに基づいてキーオフタイ
ミングを示すキーオフ信号KOFを出力する。すなわ
ち、キーセンサKSE内の上方と下方の光センサがとも
に遮光された状態から上方の光センサが受光状態に変化
したタイミングでキーオフ信号KOFを出力する。
【0030】206はMIDIインターフェイスであ
り、キーコードKC、キーオン信号KON、キーオフ信
号KOFおよび打弦速度Hvに応じたキーベロシティK
VをMIDI信号にして外部機器に出力する。また、外
部機器からMIDI信号が供給されると、これからキー
コードKC、キーベロシティKV等を抽出してCPU2
01へ転送する。アクチュエータインターフェイス20
7は、CPU201の制御のもとに、図5に示すソレノ
イドSOLに励磁電流を供給する。この場合の励磁電流
は、キーオン信号KONが出力されるタイミングにおい
て、キーベロシティKVに対応した電流値となるように
制御される。また、キーオフ信号KOFが出力される
と、励磁電流は停止され、ソレノイドSOLが非励磁状
態になる。モータ駆動回路208は、CPU201の制
御のもとに、モータMを回転させる。
【0031】次に、209は外部記憶装置であり、例え
ば、フロッピーディスクドライバが用いられる。この外
部記憶装置209は、記憶媒体(例えば、フロッピーデ
ィスク等)から演奏データを読みとると、RAM203
の所定エリアに転送(ダイレクトメモリアクセス)す
る。また、外部記憶装置209は、CPU201の制御
のもとに、RAM203の所定エリアに記録された演奏
データを記録媒体に書き込む。
【0032】210は、音源回路であり、CPU201
から供給されるキーコードKC、キーオン信号KON、
キーオフ信号KOFおよびキーベロシティKVに応じた
楽音信号を作成する回路である。音源回路210は、こ
のアップライトピアノと同様の楽音波形を記憶するとと
もに、他の楽器の楽音波形も記憶している。音色の選択
は、パネルスイッチ部204内の音色指定スイッチ(図
示略)によって行われ、指定された音色に対応する楽音
波形が選択される。この場合、キーオン信号KONが供
給された時点から、キーコードKCに応じた速度で波形
の読み出しが行われる。この結果、読み出される波形デ
ータは、キーコードKCに対応する周波数を有する。ま
た、キーベロシティKVに応じて波形の振幅やエンベロ
ープが制御される。このようにして、押鍵タッチに応じ
た楽音信号が形成される。また、キーオフ信号KOFが
供給されると、楽音信号を停止させるか、あるいは、所
定のエンベロープに従って楽音信号を減衰させる。いず
れの制御を行うかは、選択された音色によって決定され
る。そして、この音源回路210で作成された楽音信号
は、スピーカSPまたはヘッドホンHHに供給されて楽
音として発せられる。
【0033】(2)実施例の動作 次に、上述した構成によるこの実施例の動作について説
明する。 a.ハンマアクション部の動作 (通常演奏時)押鍵が行われるとウイペン23はキャプ
スタン12によって突き上げられ、ピン22aを中心と
して時計回りに回動する。これにより、ジャック大26
aがバット41を突き上げてハンマアッセンブリ40を
時計回りの方向へ回動させ、ハンマ44が押鍵された鍵
10に対応する弦Sを打撃する。この打弦操作時におい
て、その回動途中にジャック小26bがレギュレーティ
ングボタン34に当接することにより、ジャック26の
時計方向への回動が阻まれる。一方、ウイペン23は回
動を継続しているため、ジャック26は、レギュレーテ
ィングボタン34を支点としてウイペン23に対して反
時計方向へ相対的に回動し、これにより、ジャック大2
6bの上端面がバット41の下面から図中左方向へ逃
げ、バット41との非当接位置に移動する。そして、ハ
ンマ44による打弦後のハンマアッセンブリ40の回動
復帰の動作は、キャッチャー46がバックチェック38
に当接することにより一時的に停止され、その間にジャ
ック26は、鍵10の復帰動作に伴うウイペン23の回
動復帰に連動し、ジャック大26bの上端部は再びバッ
ト41の下部に入り込み、次の打弦動作を可能にする。
【0034】上記したハンマシャンク43の動作は、次
のようにして光センサ77により検出される。ハンマ4
4が弦Sに近づくとハンマシャンク43に取り付けたシ
ャッタ71がハンマセンサユニット72のケーシング7
3のスリット73aに挿入され、シャッタ71の先端縁
が光センサ77の光軸Pを横切る。この結果、光センサ
77の受光部が遮光され、その遮光タイミングがコント
ローラによって検出される。そのときのハンマ44およ
びハンマシャンク43の位置を図7においてBで示し、
ハンマシャンク43の初期位置をAで示す。その後、ハ
ンマシャンク43がさらに回動し、シャッタ71の窓7
1aが光軸Pを横切り、光センサ77の受光部が再び受
光状態になる。次いで光センサ77の受光部がシャッタ
71により遮光され、その遮光タイミングがコントロー
ラによって検出される。そのときのハンマシャンク43
の位置(以下、「第2の検出位置」という)をCで示
す。その後ハンマシャンク43はさらに回動し、図7の
Eで示す位置(以下、「打弦位置」という)で弦を打撃
する。
【0035】以上のようにして、コントローラは、光セ
ンサ77の2回の遮光タイミングを検出する。そして、
2回目の遮光タイミングを打弦タイミングHtとして出
力するとともに、1回目の遮光から2回目の遮光までの
時間から打弦速度Hvを算出して出力する。この打弦タ
イミングHtと打弦速度Hvは、押下された鍵10を示
すキーコードとともに演奏情報としてRAM203また
は外部記憶装置209に記録され、あるいはMIDIイ
ンターフェース206を介して外部に出力されるように
なっている。なお、離鍵のタイミングの検出は従来と同
様にキーセンサにより行い、離された鍵10を示すキー
コードおよび離鍵されたタイミングを示す時間データと
ともに、演奏情報としてRAM203または外部記憶装
置209に記録され、あるいはMIDIインターフェー
ス206を介して外部に出力されるようになっている。
【0036】ところで、打弦タイミングの検出および打
弦速度の検出は、上述したように光センサ77の受光部
が2回遮光状態になったタイミングに応じて行う場合に
限定されるものではなく、ハンマシャンク43が回動し
てシャッタ71の窓71aが光軸Pを横切り、光センサ
77の受光部が遮光状態から受光状態になったタイミン
グに応じて行うようにしてもよい。
【0037】(消音演奏時)次に、消音演奏状態にする
には、まず、ストッパ66を図1の略水平状態から回転
させて一点鎖線で示すように略下方へ向ける。この状態
で押鍵が行われると、ウイペン23はキャプスタン12
によって突き上げられ、ピン22aを中心として時計回
りに回動する。これにより、ジャック大26aがバット
41を突き上げてハンマアッセンブリ40を時計回りの
方向へ回転させる。次に、ジャック小26bがレギュレ
ーティングボタン34に当接することにより、ジャック
大26bの上端面がバット41の下面から図中左方向へ
逃げる。その間、ハンマアッセンブリ40は慣性力で回
動を続けるが、弦Sに当たる手前でキャッチャー46が
ストッパ66に当接し、反時計回りの方向へ跳ね返され
る。その後のハンマアッセンブリ40等の復帰動作は通
常演奏の場合と同じである。
【0038】消音演奏の場合には、ハンマシャンク43
は図7のDで示す位置(以下、「ストップ位置」とい
う)でストッパ66により跳ね返されるが、ハンマシャ
ンク43が跳ね返されるまでの間に、シャッタ71は第
1の検出位置Bと第2の検出位置Cで光センサ77を2
回遮光する。この2回の遮光はコントローラ200によ
り検出され、前述した場合と全く同様にして、打弦タイ
ミングHtおよび打弦速度Hvを検出する。そして、こ
の打弦タイミングHtおよび打弦速度Hvは、操作され
た鍵を示すキーコードとともに音源回路(図示略)に供
給され、これにより、鍵操作に対応した楽音信号が発せ
られる。
【0039】楽音信号の発生タイミングは、後述するよ
うに、打弦タイミングHtから遅延させられて、ハンマ
シャンク43がストップ位置Dに達するタイミングとさ
れる。このように、ハンマ44の機械的動作に対応させ
て楽音を発生させるので、演奏者は、アコースティック
ピアノを引くような感覚で押鍵による楽音をヘッドホン
等で聞くことができる。この場合、音源が発生する楽音
信号を、このアップライトピアノの楽音波形と同様に設
定しておけば、演奏者は通常演奏のときと同様の楽音を
ヘッドホンを介して聞くことができる。このように、ハ
ンマ44は、第2の検出位置Cを通過した直後に跳ね返
されるので、打弦音は発生しないが同様の楽音をヘッド
ホン等により聞くことができる。
【0040】また、消音演奏の場合においても、通常演
奏の場合と同様に、打弦タイミングHt、打弦速度Hv
および離鍵タイミングは、後述するように、演奏情報と
してRAM203または外部記憶装置209に記録さ
れ、あるいはMIDIインターフェース206を介して
外部に出力されるようになっている。。これにより、通
常演奏の場合のみならず、消音演奏の場合においても、
演奏の記録あるいは外部機器の制御を行うことができ
る。
【0041】b.演奏/記録処理 (通常演奏モード)図8は、この実施例における演奏/
記録処理を示すフローチャートである。まず、ステップ
SPa1において、各種レジスタ等の初期化を行うとと
もに、モータMを初期位置、すなわち、通常演奏時の位
置にする。次に、ステップSPa2に移り、消音演奏が
指定されているか否かが判定される。この場合、図6に
示す消音スイッチSW1が押されると消音演奏が指示さ
れ、また、再び消音スイッチSW1が押されると消音演
奏が解除されるようになっている。すなわち、消音スイ
ッチSW1が押される毎に、通常演奏と消音演奏が交互
に指示されるようになっている。また、前述したステッ
プSPa1の初期設定においては、通常演奏が指定され
る。
【0042】ステップSPa2の判定が、「NO」の場
合は、すなわち、通常演奏が指示されている場合は、ス
テップSPa3に進み、モータMを初期位置へ回転させ
る。ただし、これらが既に初期位置にある場合には、上
記処理は行われない。また、ステップSPa3では、打
弦タイミングHtが検出された場合に、キーオン信号の
発生タイミングを打弦タイミングHtから遅延させるキ
ーオンタイミング変更指示がなされる。すなわち、打弦
タイミングHtが出力される第2の検出位置Cと打弦位
置Eとは所定距離離間しているので、キーオン信号KO
Nの発生タイミングを実際に打弦が行われるタイミング
まで遅延させる。
【0043】具体的には、第2の検出位置Cと打弦位置
Eの離間距離Lを打弦速度Hvで除算して得られた解
(時間)だけ遅延させたタイミングでキーオン信号KO
Nを発生させる。例えば、第2の検出位置Cと打弦位置
Eにおけるハンマ44の先端部どうしの距離が10mm
で打弦速度が5m/secであれば、ハンマ44は、打
弦タイミングHtが出力されてから2msec後に弦S
に達するので、キーオン信号は打弦タイミングHtから
2msec遅延される。また、打弦速度が0.05m/
secであれば、キーオン信号は200msec遅延さ
れる。このように、ステップSPa3では、ハンマ44
が打弦するタイミングを推定し、そのタイミングでキー
オン信号KONを出力するので、キーオン信号の発生タ
イミングを実際の演奏と一致させることができる。
【0044】上記のような処理のために、CPU201
は、ROM202内に予め記憶されているテーブル(あ
るいは、定数)を参照して、打弦タイミングHtから上
記した時間遅れたタイミングでキーオン信号KONを発
生させ、こうしてキーオン信号KONの発生を通常演奏
時と同様のタイミングに補正する。そして、ROM20
2内のテーブルは、例えば、打弦速度Hvに応じた遅延
時間を出力するように構成される。なお、テーブルに代
えて打弦速度Hvを変数にした数式を記憶しておき、こ
れに基づいて遅延時間を出力するようにしても全く同様
の処理内容となる。また、打弦速度Hvの違いよる遅延
時間の誤差が問題にならない場合は、予め実験等で求め
た一定の遅延時間を記憶させておいてもよい。
【0045】次に、ステップSPa5に進み、外部出力
が指示されているか否かが判定される。外部出力指示
は、外部機器へMIDI信号を出力する指示であり、図
6に示すパネルスイッチ部204内の所定のスイッチに
より、その指示がなされる。
【0046】この判定が「NO」の場合は、ステップS
Pa7に進み、演奏データの記録が指示されているか否
かが判定される。この指示は、図6に示すパネルスイッ
チ部204の記録スイッチSW2によって行われる。こ
の判定が「NO」の場合は、ステップSPa2に戻り、
以後、パネルスイッチ部204のスイッチによる指示に
変更がない限り、ステップSPa2→SPa3→SPa
5→SPa7を循環する。この循環処理においては、本
実施例は通常のアップライトピアノと同様に機能し、演
奏者の鍵操作に従った打弦が行われる。
【0047】次に、外部出力を指示するスイッチがオン
されると、ステップSPa5の判定が「YES」とな
り、ステップSPa6の処理が追加される。ステップS
Pa6においては、MIDIインターフェイス206が
CPU201から供給されるキーコードKC、キーオン
信号KON、キーオフ信号KOFおよびキーベロシティ
KVに対応したMIDI信号を外部へ出力する。この場
合、CPU201が出力するキーオン信号KONは、前
述の通り、打弦タイミングHtよりも遅延させられてハ
ンマ44が弦Sを打撃するタイミングと一致している。
なお、通常、キーオン信号KON、キーコードKC、キ
ーベロシティKVは組にして送出されるものであるた
め、キーオン信号KONの遅延に応じてキーコードK
C、キーベロシティKVも光センサ77で検出されたタ
イミングよりも遅延されて送出される。
【0048】ステップSPa6の処理が追加された状態
では、外部機器へMIDI信号が送出されるから、アッ
プライトピアノの通常の演奏に加えて、電子楽器等の演
奏を重ねることができる。また、メロディ情報から和音
や調を検出し、これに基づいて自動伴奏を行う自動伴奏
装置が開発されているが、このような自動伴奏装置に本
実施例のMIDI信号を供給すれば、アップライトピア
ノのメロディ演奏に対し、自動的に伴奏を付与すること
ができる。
【0049】一方、図6に示す記録スイッチSW2がオ
ンされると、ステップSPa7の判定が「YES」とな
り、ステップSPa8の処理が追加される。ステップS
Pa8においては、演奏記録処理がなされる。すなわ
ち、CPU201は、センサインターフェイス205か
ら供給される信号に基づいて次の処理を行う。
【0050】まず、光センサ77から信号が得られた場
合は、打弦タイミングHtよりも遅延させた時刻にキー
オン信号KONを出力し、打弦速度Hvに対応するキー
ベロシティKVを出力する。そして、キーオン信号KO
N、キーベロシティKVとともに、押下された鍵のキー
コードKCを一組にしてRAM203の所定エリアに書
き込む。この際、それ以前にキーオンまたはキーオフが
記録されていた場合は、それらとの時間間隔(以下、デ
ュレーションという)を併せて書き込む。なお、以下に
おいては、キーオンまたはキーオフに関する情報をイベ
ントデータという。
【0051】一方、CPU201は、キーセンサKSE
の信号に基づいて、キーオフ信号KOFを出力し、離鍵
された鍵を示すキーコードKCとともにRAM203の
所定エリアに書き込む。この際、それ以前のイベントデ
ータとの間隔を示すデュレーションデータも併せて書き
込む。
【0052】以上のようにして、演奏に従って順次イベ
ントデータが書き込まれていき、RAM203の所定エ
リアには、当該演奏に対する演奏データが蓄積される。
このように、ステップSPa8の処理が行われる場合
は、演奏者は、自己が演奏するアップライトピアノの打
弦音を聞きながら、その演奏情報を記録することができ
る。また、外部出力を指示するスイッチと記録スイッチ
SW2の双方がオンされた場合は、RAM203内に演
奏データを書き込むとともに、アップライトピアノの音
に電子楽器等の音を加えて演奏を楽しむことができる。
なお、外部機器としてシーケンサー等の演奏情報記録装
置を用いれば、MIDIインターフェイス206から出
力されるMIDI信号を順次記録することもできる。
【0053】(消音演奏モード)一方、図6に示す消音
スイッチSW1が押されて、ステップSPa2の判定が
「YES」になると、ステップSPa3に代えてステッ
プSPa4の処理が行われる。すなわち、CPU201
の制御のもとに、モータ駆動回路208がモータMを回
転させる。これにより、ストッパ66が略下方へ向けて
回動する。この結果、押鍵がなされてもハンマ44は打
弦直前で戻され、打弦音は発生しない。また、ステップ
SPa4では、通常演奏時と同様に、打弦タイミングH
tが検出された場合に、キーオン信号の発生タイミング
を打弦タイミングHtから遅延させるキーオンタイミン
グ変更指示がなされる。すなわち、打弦タイミングHt
が出力される第2の検出位置Cと、ストップ位置Dとは
所定距離離間しているので、キーオン信号KONの発生
タイミングをハンマシャンク43がストップ位置Dに達
するタイミングまで遅延させる。
【0054】具体的には、第2の検出位置Cとストップ
位置Dの離間距離Lを打弦速度Hvで除算して得られた
解(時間)だけ遅延させたタイミングでキーオン信号K
ONを発生させる。例えば、第2の検出位置Cとストッ
プ位置Dにおけるハンマ44の先端部どうしの距離が2
mmで打弦速度が5m/secであれば、ハンマシャン
ク43は、打弦タイミングHtが出力されてから0.4
msec後にストップ位置Dに達するので、キーオン信
号は打弦タイミングHtから0.4msec遅延され
る。また、打弦速度が0.05m/secであれば、キ
ーオン信号は40msec遅延される。このように、ス
テップSPa4では、ハンマシャンク43がストップ位
置Dに達するタイミングを推定し、そのタイミングでキ
ーオン信号KONを出力するので、キーオン信号の発生
タイミングをハンマシャンク43がストッパ66に当接
するタイミングと一致させることができる。
【0055】また、上記のような処理のために、CPU
201は、ROM202内に予め記憶されているテーブ
ル(あるいは、定数)を参照して、打弦タイミングHt
から上記した時間遅れたタイミングでキーオン信号KO
Nを発生させ、こうしてキーオン信号KONの発生をハ
ンマシャンク43がストッパ66に当接するタイミング
に補正する。そして、ROM202内のテーブルは、例
えば、打弦速度Hvに応じた遅延時間を出力するように
構成される。なお、テーブルに代えて打弦速度Hvを変
数にした数式を記憶しておき、これに基づいて遅延時間
を出力するようにしても全く同様の処理内容となる。ま
た、打弦速度Hvの違いよる遅延時間の誤差が問題にな
らない場合は、予め実験等で求めた一定の遅延時間を記
憶させておいてもよい。
【0056】また、ステップSPa4では、音源回路2
10による楽音信号発生処理が指示される。この結果、
イベントが発生する毎に、キーコードKC、キーオン信
号KON、キーベロシティKVあるいはキーオフ信号K
OFが音源回路210に供給され、これらに対応した楽
音信号が形成される。したがって、演奏者はスピーカS
PあるいはヘッドホンHHにより、自己の演奏を聞くこ
とができる。
【0057】そして、MIDI信号の外部出力指示がな
く、演奏記録の指示もない場合は、ステップSPa2→
SPa4→SPa5→SPa7→SPa2を循環し、音
源回路210による消音演奏だけが行われる。この場
合、キーオン信号KONが供給されるタイミングは、打
弦タイミングHtから上記のように遅延させられるの
で、演奏者が聞く楽音のタイミングはハンマシャンク4
3がストッパ66に当接するタイミングと一致する。し
たがって、楽音の発生タイミングをハンマ44の機械的
な動作に対応させることができ、アコースティックピア
ノと同等の演奏感を得ることができる。
【0058】次に、消音演奏が指定されている状態で、
MIDI信号の外部出力が指示されると、通常演奏の場
合と同様にして、ステップSPa6の処理を行う。ただ
し、この時出力されるMIDI信号中のキーオン情報
は、ハンマシャンク43がストッパ66に当接するタイ
ミングを示すものとなるから、通常演奏時よりも若干早
いタイミングとなる。また、記録スイッチSW2が押さ
れた場合も、前述の場合と同様にしてステップSPa8
の記録処理が行われるが、キーオン信号KONが発生さ
れるタイミングは、ハンマシャンク43がストッパ66
に当接するタイミングに一致している。
【0059】ところで、消音演奏時にステップSPa6
の処理が行われると、外部の電子楽器等の音源を自由に
使うことができるから、ピアノの音色とは違った演奏を
楽しむことができる。また、外部機器としてシーケンサ
ー等を用いれば、消音状態で演奏情報の記録を行うこと
ができる。また、消音演奏時にステップSPa8の処理
が行われると、外部に音を出さずに、ピアノ演奏を記録
することができる。
【0060】b:自動演奏処理 (通常演奏モード)次に、この実施例の自動演奏処理に
ついて説明する。自動演奏処理は、前述したステップS
Pa8の演奏記録処理によりRAM203の所定エリア
に転送された演奏データまたは外部記憶装置209から
RAM203の所定エリアに転送された演奏データに基
づく処理である。
【0061】まず、パネルスイッチ部204の再生スイ
ッチSW3が操作されて自動演奏の開始が指示される
と、図9に示すサブルーチンが起動される。はじめに、
ステップSPb1においては、各種レジスタ等の初期化
が行われるとともに、モータMを初期位置、すなわち、
通常演奏時の位置にする処理が行われる。また、ステッ
プSPb1においては、自動演奏のテンポ設定が行われ
る。
【0062】次に、ステップSPb2に移り、消音演奏
が指定されているか否かが判定される。「NO」の場
合、すなわち、通常演奏が指示されている場合は、ステ
ップSPb3に進み、モータMを初期位置へ回転させ
る。ただし、これらが既に初期位置にある場合には、ス
テップSPb3の処理は行わない。次に、ステップSP
b4に進み、演奏データの読み出し処理を行う。演奏デ
ータの読み出しは、割込処理ルーチンによって行われ
る。割込は、テンポに対応したテンポクロックによって
行われ、例えば、4分音符あたり24回の割込が行われ
る。
【0063】読出処理は、RAM203内の演奏データ
を先頭データから順次読み出す処理である。より具体的
に言えば、デュレーションデータを読み出すと、テンポ
クロックが出力される毎にそれを減算し、0になった時
点で次のイベントデータを読み出す。そして、その後に
次のデュレーションデータを読み出し、以後同様の動作
を行う。
【0064】これにより、記録時と同様のタイミング
で、すなわち、打弦タイミングHtから推定された時間
遅延したタイミングでイベントデータが読み出される。
次に、ステップSPb5においては、ステップSPb4
で読み出されたイベントデータに応じてソレノイドSO
Lへの励磁電流の供給/停止が制御される。以後は、ス
テップSPb2〜SPb5の処理が循環され、これによ
り、演奏データに対応してソレノイドSOLが駆動され
る。したがって、ソレノイドSOLに応じて鍵10が上
下動し、これに応じて、打弦が行われる。すなわち、ア
ップライトピアノによる自動演奏が行われる。この場合
の演奏は、実際に行われた演奏と全く同じものとなる。
【0065】(消音演奏モード)一方、消音スイッチS
W1が押されて消音演奏が指示されると、ステップSP
b2の判定が「YES」となり、ステップSPb6の処
理が行われる。ステップSPb6においては、CPU2
01の制御のもとに、モータ駆動回路208がモータM
を回転させる。この結果、ストッパ66が略下方へ向け
て回動し、押鍵があってもハンマ44は打弦直前で戻さ
れる。
【0066】次に、ステップSPb7に進み、演奏デー
タ読出が行われる。この処理は、前述したステップSP
b4の処理と全く同様である。そして、ステップSPb
8に進むと、音源回路210による楽音信号発生処理が
行われる。この結果、イベントデータが読み出される毎
に、キーコードKC、キーオン信号KON、キーベロシ
ティKVあるいはキーオフ信号KOFが音源回路210
に供給され、これらに対応した楽音信号が形成される。
また、イベントデータを読み出すタイミングは、ハンマ
シャンク43がストッパ66に当接するタイミングと一
致している。したがって、演奏者はスピーカSPあるい
はヘッドホンHHにより、消音演奏時の演奏と同一の演
奏を聞くことができる。このように、消音状態で電子的
な音源によって自動演奏を聞くことができる。また、所
望の音色を選択して再生演奏を楽しむことができる。
【0067】上記構成のアップライトピアノでは、通常
演奏の際に打弦タイミングHtよりも遅延したタイミン
グでキーオン信号KONを出力するので、実際の演奏に
より近い演奏情報を記録することができる。また、ハン
マーシャンク43の動作を検出する構成であるから、消
音演奏時に連打等の特殊な打鍵を行っても、通常演奏と
変わらないタイミングおよび強弱の楽音を発生すること
ができる。
【0068】特に上記実施例では、通常演奏時において
打弦タイミングHtが出力される第2の検出位置Cと打
弦位置Eとの距離を打弦速度Hvで除算し、こうして得
られた時間だけキーオン信号を遅延させて発生するの
で、実際の演奏とほとんど同一の演奏情報を記録するこ
とができ、演奏を極めてリアルに再現することができ
る。さらに、上記実施例では、消音演奏時において、キ
ーオン信号をハンマシャンク43がストッパ66に当接
するタイミングまで遅延させるので、楽音の発生タイミ
ングをハンマ44の機械的動作に対応させることがで
き、アコースティックピアノと同等の演奏感を得ること
ができる。
【0069】(C)変形例 なお、上記実施例においては、通常演奏においてキーオ
ン信号KONの発生タイミングを遅らせるようにした
が、打弦タイミングHtを書き換え、これに基づいて各
種処理を行うように構成してもよい。また、消音演奏モ
ードにおいて演奏記録処理を行う際に、打弦タイミング
Htが発生した時点でキーオン信号KONおよびキーベ
ロシティKVをRAM203に書き込むとともに、デュ
レーションデータを以前のイベントとの時間間隔に発音
タイミングの遅延時間を加味してRAMに書き込むよう
にしてもよい。さらに、上記実施例においては、消音演
奏時に、キーオン信号KONの発生タイミングをハンマ
シャンク43がストップ位置Dに達するタイミングまで
遅延させるようにしているが、打弦タイミングHtが出
力される第2の検出位置Cとストップ位置Dとが近接
(=第2の検出位置Cとストップ位置Dとが略一致)し
ている場合には、キーオン信号KONの発生タイミング
を遅延させなくてもよい。さらにまた、消音演奏時にお
いて、ハンマ44が打弦するであろうタイミングを推定
して、そのタイミングでキーオン信号を発生するように
構成することもできる。その場合、打弦タイミングHt
からキーオン信号発生までの遅延時間は、通常演奏の場
合と同様に、第2の検出位置Cと打弦位置Eにおけるハ
ンマ44の先端部どうしの距離を打弦速度Hvで除算し
て求めることができる。
【0070】ところで、ストッパ66や光センサ77の
取付位置にばらつきがある場合には、第2の検出位置C
とストップ位置Dにおけるハンマ44の先端部どうしの
距離が各鍵10毎に異なってしまい、ストップ位置Dに
ハンマシャンク43が到達するタイミングとキーオン信
号が発生されるタイミングとが一致しなくなる。そこ
で、このような場合には、ストップ位置Dと第2の検出
位置Cにおけるハンマ44の先端部どうしの距離に応じ
てキーオン信号発生までの遅延時間を補正するように構
成すればよい。遅延時間は、全てのハンマー44につい
て第2の検出位置Cとストップ位置Dにおけるハンマ4
4の先端部どうしの距離を実測し、この距離を打弦速度
Hvにより除算して求めることができる。これにより、
打弦タイミングHtからキーオン信号発生までの遅延時
間は、通常演奏時と消音演奏時とで同様に制御されるの
で、通常演奏時と消音演奏時とでキーオン信号の発生タ
イミングを同じにすることができる。また、キーオン信
号を遅延させるための処理が、通常演奏時と消音演奏時
とで同じ処理でよいので、プログラムを簡素化すること
ができる。
【0071】B.第2実施例 (1)構成 次に、本発明の第2実施例について図10を参照しなが
ら説明する。図10は本発明をグランドピアノに適用し
た例を示し、グランドピアノの1つの鍵の動作をハンマ
に伝達して弦を打撃するハンマアクション部の構成を示
す側断面図である。図18において鍵321は、鍵盤の
全長にわたって延在する図示しない支持フレームに支持
され、押鍵することにより支持フレームを支点として図
中時計回りの方向に回動するようになってる。
【0072】次に、図10において符号307Aはサポ
ートレールであり、サポートレール307Aの端部に
は、長手方向を鍵321に沿う方向へ向けたウイペン3
07の左端部がピン307Bにより回動自在に支持され
ている。ウイペン307の自由端には、略L字状をなす
ジャック308がその屈曲部分近傍において回転自在に
取り付けられている。ジャック308は、斜め上方に向
けて延在するジャック大308Aと、このジャック大3
08Aに対してほぼ直交するジャック小308Bとから
構成されている。
【0073】また、ウイペン307の中央部には支柱3
07Cが取り付けられ、支柱307Cの上端部には、レ
ペティションレバー306の中間部が回転自在に取り付
けられている。レペティションレバー306の一端部に
は、上下方向に向けて貫通する長孔306Aが形成さ
れ、長孔306Aには、ジャック大308Aの上端部が
挿入されている。
【0074】次に、図中符号310はシャンクレールで
ある。シャンクレール310にはハンマフレンジ303
が取り付けられ、ハンマフレンジ303の端部には、先
端部にハンマヘッド301が固定されたハンマシャンク
302が上下方向に回動自在に取り付けられている。ハ
ンマシャンク302の基端部には、下方へ突出させられ
たローラー305が回転自在に取り付けられている。ロ
ーラー305の下面は、ジャック大308Aの上端面と
僅かな隙間を持った状態でレペティションレバー306
の上面に当接させられている。
【0075】さらに、シャンクレール310には、鍵盤
の全長にわたって延在するレギュレーティングレール3
11が取り付けられている。レギュレーティングレール
311には、上下方向の位置が調整可能なレギュレーテ
ィングボタン309が取り付けられ、レギュレーティン
グボタン309の下端面には、ジャック308Aの先端
部が当接するフェルトパッド309Aが取り付けられて
いる。
【0076】次に、符号220は消音機構である。消音
機構220は、鍵盤の全長にわたって延在する軸220
Bを備えている。軸220Bにはストッパ220Aが取
り付けられ、ストッパ220Aの先端面には合成皮革な
どで構成されたクッション材220Cが固定されてい
る。ストッパ220Aは、前記第1実施例と同様に、軸
220Bに接続したモータ(図示略)により回転可能に
構成されている。
【0077】このように構成された消音機構220にお
いては、ストッパ220Aを略水平方向へ向けることに
より、ハンマシャンク302の通常の回動が許容される
通常演奏状態とすることができ、図10に示す状態から
軸220Bを回転させてストッパ220Bを略下方へ向
けることにより、回動するハンマシャンク302がスト
ッパ220Aに当接し、ハンマシャンク302のそれ以
上の回動が阻止される消音演奏状態とすることができ
る。
【0078】次に、ハンマシャンク302の軸方向中間
部には、前記第1実施例のものと同じシャッタ71が取
り付けられている。一方、シャンクレール310の上面
には、側面視コ字状のブラケット330が取り付けられ
ている。ブラケット330には、グランドピアノの横方
向(図において紙面と直交する方向)へ互いに離間した
複数の支柱334が固定されている。
【0079】支柱334の上端部には支持板335が取
り付けられている。支持板335には、シャッタ71が
挿通されるスリット(図示略)が形成されている。支持
板335の一方の面には、前記第1実施例と同じ光セン
サ77がその発光部と受光部とでスリットを挟むように
して各ハンマシャンク302毎に取り付けられている。
【0080】(2)実施例の動作 (通常演奏時)次に、上記構成のグランドピアノの動作
について説明する。押鍵が行われるとウイペン307は
キャプスタン320によって突き上げられ、ピン307
Bを中心として反時計回りに回動する。これにより、ジ
ャック大308Aがローラ305を突き上げてハンマシ
ャンク302を時計回りの方向へ回転させ、ハンマヘッ
ド301が押鍵された鍵321に対応する弦Sを打撃す
る。この打弦操作時において、ハンマヘッド301が弦
Sを打撃する手前でジャック小308Bがレギュレーテ
ィングボタン309の下端面に係合してジャック308
が時計方向に回転し、これによって、ジャック大308
Aの上端部が右方向へ逃げ、ローラー305との非当接
位置に移動する。
【0081】次に、弦Sを打撃したハンマヘッド301
は、弦Sの反発力と自重により下降し、ウイペン307
の端部に取り付けたクッション322に当接して静止す
る。その際ローラー305は、レペティションレバー3
06の長孔306A内に収容されている。次に、離鍵す
るとウイペン307が時計方向に、ハンマシャンク30
2が反時計方向へ回動する。これに伴って、ジャック小
308Bとレギュレーティングボタン309との係合状
態が徐々に解除され、ジャック大308Aが反時計方向
に回転してローラー305の真下側へ移動し、押鍵前の
初期位置に戻る。
【0082】上記動作においてハンマ301の打弦タイ
ミングおよび速度は次のようにして検出される。すなわ
ち、ハンマ301が弦Sを打弦する直前でハンマシャン
ク302に取り付けたシャッタ71が支持板335のス
リットに挿入され、シャッタ71の先端縁が光センサ7
7の光軸Pを横切る。この結果、光センサ77の受光部
が遮光され、その遮光タイミングがコントローラ(図示
略)によって検出される。その後、ハンマシャンク30
2がさらに回動し、シャッタ71の窓71aが光軸Pを
横切り、光センサ77の受光部が再び受光状態になる。
次いで、光センサ77の受光部が再び遮光され、その遮
光タイミングがコントローラによって検出される。こう
して、光センサ77の2回の遮光タイミングが検出さ
れ、2回目の遮光タイミングを打弦タイミングHtとし
て出力するとともに、2回の遮光タイミングの間の時間
から打弦速度Hvを算出して出力する。この、打弦タイ
ミングHtと打弦速度Hvは、押下された鍵321を示
すキーコードおよびデータの発生タイミングを示す時間
データとともに、演奏情報としてRAM203または外
部記憶装置209に記録され、あるいはMIDIインタ
ーフェース206を介して外部に出力されるようになっ
ている。
【0083】また、この実施例においては、演奏の記録
処理と自動演奏処理は、図8および図9に示すフローチ
ャートに従って行われる。すなわち、キーオン信号は、
打弦タイミングHtから実際に打弦が行われるタイミン
グを推定してそのタイミングで発生される。打弦タイミ
ングHtからキーオン信号発生までの遅延時間は、打弦
タイミングHtが出力される第2の検出位置と打弦位置
におけるハンマ301の先端部どうしの離間距離を打弦
速度Hvで除算して求められる。
【0084】なお、この実施例においても離鍵のタイミ
ングの検出は従来と同様にキーセンサにより行い、離さ
れた鍵321を示すキーコードおよび離鍵されたタイミ
ングを示す時間データとともに、演奏情報としてメモリ
に記録されるようになっている。
【0085】(消音演奏時)次に、消音演奏状態にする
には、まず、ストッパ220Aを図18の略水平状態か
ら回転させて図中二点鎖線で示すように略下方へ向け
る。この状態で押鍵が行われると、ウイペン307はキ
ャプスタン320によって突き上げられ、ピン307B
を中心として反時計回りに回動する。これにより、ジャ
ック大308Aがローラ305を突き上げてハンマシャ
ンク302を時計回りの方向へ回転させる。次に、ジャ
ック小308Bがレギュレーティングボタン309Aに
当接することにより、ジャック大308Aの上端面がロ
ーラ305の下面から図中右方向へ逃げる。その間、ハ
ンマシャンク302は慣性力で回動を続けるが、弦Sに
当たる直前でストッパ220Aに当接し、反時計回りの
方向へ跳ね返される。その後のハンマシャンク302等
の復帰動作は通常演奏の場合と同じである。
【0086】消音演奏の場合には、ハンマ301は弦S
に当たる直前で跳ね返されるが、通常演奏の場合と同様
に、シャッタ71の先端縁および窓71aは、光センサ
77の光軸Pを通過する。この結果、コントローラは、
前述した場合と全く同様にして、打弦タイミングHtお
よび打弦速度Hvを検出する。そして、この打弦タイミ
ングHtおよび打弦速度Hvは、操作された鍵を示すキ
ーコードとともに音源回路(図示略)に供給され、これ
により、鍵操作に対応した楽音信号が発せられる。この
場合の処理は、図8に示すフローチャートに従って行わ
れる。
【0087】すなわち、キーオン信号は、打弦タイミン
グHtからハンマシャンク302がストッパ220Aに
当接するタイミングを推定してそのタイミングで発生さ
れる。打弦タイミングHtからキーオン信号発生までの
遅延時間は、打弦タイミングHtが出力される第2の検
出位置と、ハンマシャンク302がストッパ220Aに
当接するストップ位置におけるハンマ301の先端部ど
うしの離間距離を打弦速度Hvで除算して求められる。
したがって、この実施例においても、演奏者は、ヘッド
ホン等により自己の演奏を聞くことができ、その楽音の
発生タイミングはハンマシャンク302がストッパ22
0Aに当接するタイミングとほぼ一致する。また、この
場合も、音源が発生する楽音信号を、当該グランドピア
ノの楽音波形と同様に設定しておけば、演奏者は通常演
奏のときと同様の楽音をヘッドホンを介して聞くことが
できる。
【0088】また、消音演奏の場合においても、通常演
奏の場合と同様に、打弦タイミングHt、打弦速度Hv
および離鍵タイミングは、キーコードおよび時間データ
とともに演奏情報としてRAM203または外部記憶装
置209に記憶され、あるいはMIDIインターフェー
ス206を介して外部に出力されるようになっている。
これにより、通常演奏の場合のみならず、消音演奏の場
合においても、演奏の記録あるいは外部機器の制御を行
うことができる。
【0089】上記構成のグランドピアノにおいても、通
常演奏時には実際の演奏とほとんど同一の演奏情報を記
録することができ、演奏を極めてリアルに再現すること
ができる。また、消音演奏時にはキーオン信号をハンマ
シャンク302がストッパ220Aに当接するタイミン
グまで遅延させるので、楽音の発生タイミングをハンマ
302の機械的動作に対応させることができ、アコース
ティックピアノと同等の演奏感を得ることができる。
【0090】なお、打弦タイミングの検出および打弦速
度の検出は、上述したような光センサ77の受光部が2
回遮光されたタイミングに応じて行うようにしなくても
よく、鍵321が押下されてシャッタ71の窓71aが
光軸Pを横切り、光センサ77の受光部が遮光状態から
受光状態になったタイミングに応じて行うようにしても
よい。さらに、キーオン信号発生のタイミングは、打弦
タイミングHtが出力されるタイミングに一致させても
よく、また、ハンマ301が弦Sを打撃するタイミング
を推定してそのタイミングで発生させるようにしてもよ
い。
【0091】C.変形例 ところで、前記実施例は本発明をアップライトピアノま
たはグランドピアノに適用したものであるが、その他、
チェンバロ、チェレスタ、オルガンなどあらゆる鍵盤楽
器に適用することができる。また、上記各実施例では、
ハンマセンサユニットによりハンマの打弦のタイミング
と打弦速度の両方を検出するように構成しているが、い
ずれか一方を検出するように構成しても良い。また、そ
の場合には、キーセンサにより他方を検出するように構
成することができる。例えば、第1実施例のキーセンサ
において、キーベロシティは、上方の光センサが遮光さ
れてから下方の光センサが遮光されるまでの時間を計測
することにより求め、キーオン信号は、下方の光センサ
が遮光されたタイミングで発生するようにすればよい。
【0092】また、前記実施例ではキーオンタイミング
を補正しているが、消音演奏時において打弦速度Hvも
補正するように構成してもよい。この場合、ROM内に
予め記憶したテーブル(または定数)を参照し、ハンマ
が打弦すると想定したときの速度を推定するように構成
することができる。この場合のテーブルには、予め実験
等で求めた打弦位置での実際の打弦速度を記憶させてお
くことができる。なお、テーブルに代えて打弦速度やハ
ンマの重量等を変数にした数式を記憶しておき、これに
基づいて遅延時間を出力するようにしてもよい。また、
打弦速度Hvの違いによる実際の打弦速度の誤差が問題
とならないような場合には、一定の補正速度を記憶させ
ておいてもよい。
【0093】さらに、第1実施例において、ジャック大
26aがバット41の下面から離脱する時点でのハンマ
と弦との離間距離を調節する機構を設けても良い。この
場合には、レギュレーティングブラケット31を回動可
能とすることにより、レギュレーティングボタン34と
ジャック小26bとの離間距離を調節するように構成す
ることができる。あるいは、レギュレーティングボタン
34とレギュレーティングレール32との間にスペーサ
を介装するように構成することもできる。また、このス
ペーサの改装やレギュレーティングボタンの調整を、第
7実施例におけるモータ駆動回路208によって電動で
行うように構成してもよい。そして、以上のような変形
は第8実施例のグランドピアノの場合も同様に可能であ
る。
【0094】加えて、センサは上述した光センサに限ら
ずその種類は任意であるが、鍵あるいはハンマの動きを
規制しないようにするため、光センサのように非接触式
のものが望ましい。また、光センサは、上述した光ファ
イバを用いたものに限らずその種類は任意であり、発光
素子と受光素子とを一定間隔離間して対向させたフォト
インタラプタ等を用いてもよい。
【0095】また、前記実施例ではストッパを回動させ
る軸をモータで回転させるように構成しているが、例え
ば鍵盤の下側に配置したノブやペダルに連動してストッ
パを回動させるように構成してもよい。図11および図
12は第1実施例にそのような構成を適用した例を示
す。これらの図に示すように、軸63の端部にはレバー
64が取り付けられ、レバー64の一端部は、アクショ
ンブラケット15に取り付けたブラケット80と引張バ
ネ81により連結されている。一方、レバー64の他端
部は、ワイヤ84a,84b,84cおよびリンクプレ
ート85a,85bを介してペダル81に接続されてい
る。そして、ストッパ66は、ペダル81を踏み込むこ
とにより回動させられて略下方を向く消音演奏状態の姿
勢となる。また、ストッパ66は、再度ペダルを踏み込
むことにより、ペダル81を一時的に固定しているラッ
チ機構(図示略)が外れ、引張バネ72の弾性力で回動
して略水平方向を向く通常演奏状態の姿勢をとるように
なっている。
【0096】また、第1実施例ではハンマシャンク43
の動作を検出するように構成しているが、例えばキャッ
チャ46の動作を検出するように構成することもでき
る。図13はそのような例を示すもので、キャッチャー
46の端面にシャッタ130を取り付け、例えばハンマ
レール36等に取り付けられたブラケット131の下面
に光センサ132を取り付けたものである。なお、図中
符号133は光センサ132に取り付けた光ファイバを
支持するチューブである。このアップライトピアノで
は、空間が比較的多いキャッチャー46側に光センサ1
32等を配置しているので、それらの取付作業や保守点
検作業を容易に行うことができるという利点がある。
【0097】ところで、消音演奏状態を得るための構成
は、前記実施例のようにキャッチャー46をストッパ6
6に当接させるものに限らず、任意の構成を適用するこ
とができる。たとえば、図14(A)に示すように、ハ
ンマシャンク43に当接するストッパ140を図中矢印
方向へ回動可能な軸141に取り付けたり、同図(B)
に示すように、ハンマ44の基部に突起142を形成
し、この突起142を図中矢印方向に回動可能なストッ
パ143に当接させるように構成することもできる。ま
た、同図(C)に示すように、ハンマシャンク43の上
端部に所定長の紐144を掛けてストッパとしてもよ
い。この場合、紐144は、ハンマレールにブラケット
145を介して取り付けたプーリ146に巻回され、プ
ーリ146を手動あるいはモータなどで回転させること
により、通常演奏状態と消音演奏状態とを選択するよう
に構成される。さらに、同図(D)に示すように、キャ
ッチャー46を水平方向に摺動可能なストッパ147に
当接させるように構成してもよく、また、同図(E)に
示すように、矢印方向へ摺動可能なストッパ148を弦
Sに近接して配置し、このストッパ148にハンマ44
を当接させるように構成してもよい。
【0098】また、ハンマシャンクのストッパをスライ
ド式に構成することもできる。図15(A)および図1
6はそのような例を示すものである。図中符号350は
アップライトピアノのアクションブラケット(図示略)
に取り付けたブラケットである。ブラケット350には
長孔350aが形成され、長孔350aに挿通させたネ
ジ351によりアクションブラケットに上下方向へ位置
調整可能に取り付けられている。ブラケット350には
鍵盤の全長にわたって延在する断面コ字状のフレーム3
52が取り付けられている。フレーム352には、その
長手方向へ互いに離間した複数の軸受353軸受が取り
付けられ、軸受353には軸354が回転自在に支持さ
れている。
【0099】また、フレーム352には、ハンマ44側
へ向けて突出する複数のアーム355が取り付けられて
いる。これらアーム355は、アップライトピアノのフ
レームやアクションブラケットなどが配置される空間に
配置されている。アーム355の両端部には軸受356
が取り付けられ、軸受356には軸357が摺動自在に
支持されている。軸357のフレーム352側の端部に
は、軸の中心線に沿う切欠357aが形成され、切欠3
57aにはピン357bが取り付けられている。一方、
軸354には、下端部が切欠357aに収容されたカム
358が取り付けられている。カム358の下端部には
切欠358aが形成され、切欠358aにはピン357
bが収容されている。そして、軸354を回転させるこ
とにより、カム358と係合した軸357を図中矢印方
向へ摺動させるようになっている。なお、図中符号35
4aはプーリ、354bは軸354を回転させるための
モータ、354cはベルトである。
【0100】また、軸357の他端部にはブロック35
9が取り付けられている。隣接するブロック359,3
59どうしには板360が架設され、板360にはスト
ッパ361が取り付けられている。図15(A)は、消
音演奏時においてハンマー44が弦を打撃する直前でハ
ンマシャンク43がストッパ361に当接する状態を示
している。図15(A)に示す状態からカム358を図
中時計回りの方向へ回転させることにより、軸357が
左方へ摺動し、ストッパ361がハンマシャンク43と
当接しない位置に退避する。これにより、通常演奏が可
能となる。
【0101】また、図15(B)は、キャッチャ46の
回動を阻止して消音演奏状態にするストッパ機構365
のより具体的な例を示すものである。図に示すように、
ハンマアクション部には、鍵盤の全長にわたって延在す
る回転可能な軸370が配置され、軸370には、これ
を挟むようにして一対のブラケット371,372が取
り付けられている。一方のブラケット371の一端部は
直角に屈曲させられ、屈曲させられた端部にはブロック
373を介してストッパ374が取り付けられている。
このような構成においては、ストッパ機構365を図に
示すような略水平状態とすることにより消音演奏状態と
することができ、図に示す状態から時計方向へ回動させ
てキャッチャ46の回動を阻まない通常演奏状態とする
ことができる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の鍵盤楽器
においては、キーオン信号の発生タイミングを補正する
ことができるので、通常演奏では実際の演奏により近い
演奏情報を記録することができ、また、消音演奏時に連
打等の特殊な打鍵を行っても通常演奏と変わらないタイ
ミングおよび強弱の楽音を発生することができる等の効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す側断面図である。
【図2】 第1実施例の鍵盤楽器の消音機構の詳細を示
す側面図である。
【図3】 第1実施例におけるハンマセンサユニットを
示す斜視図である。
【図4】 ハンマセンサユニットの詳細を示す斜視図で
ある。
【図5】 鍵盤の下部構造を示す側面図である。
【図6】 第1実施例の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図7】 ハンマの位置を説明するための側面図であ
る。
【図8】 実施例の動作を示すフローチャートである。
【図9】 実施例の動作を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の第2実施例の要部を示す側面図で
ある。
【図11】 ストッパ機構の変形例を示す側面図であ
る。
【図12】 ストッパ機構の変形例を示す斜視図であ
る。
【図13】 光センサの取付構造の変形例を示す側面図
である。
【図14】 ストッパ機構の他の変形例を示す側面図で
ある。
【図15】 ストッパ機構のさらに他の変形例を示す側
面図である。
【図16】 図15に示すストッパ機構の平面図であ
る。
【符号の説明】
10…鍵、20…打弦機構、、40…ハンマアッセンブ
リ(ハンマ機構)、43…ハンマシャンク、44…ハン
マ、60…消音機構(消音手段)、70…ハンマ検出部
(検出手段)、71…シャッタ、72…ハンマセンサユ
ニット(選択手段)、71a…窓(スリット)、77…
光センサ、200…コントローラ(タイミング補正手
段)、S…弦。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵と、この鍵が押されたときに回動して
    対応する弦を打撃するハンマ機構と、このハンマ機構が
    所定以上回動するのを阻止することにより、ハンマ機構
    のハンマが上記弦を打撃しない消音演奏状態を選択する
    ことができる消音手段と、上記ハンマが上記弦を打撃す
    る手前の所定位置において上記ハンマ機構の所定箇所を
    検出する検出手段とを備えた鍵盤楽器において、上記検
    出手段は、その検出タイミングを補正した補正信号を出
    力するタイミング補正手段を具備していることを特徴と
    する鍵盤楽器。
  2. 【請求項2】 前記検出タイミング補正手段は、前記ハ
    ンマが前記弦を打撃する通常演奏状態が選択されたとき
    に、前記検出手段の検出タイミングよりも遅延した補正
    信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の鍵盤
    楽器。
  3. 【請求項3】 前記検出タイミング補正手段は、前記消
    音演奏状態および前記通常演奏状態のときに、前記検出
    手段の検出タイミングよりも遅延した補正信号を出力す
    ることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、前記ハンマ機構の回動
    速度を検出する速度検出手段を備え、前記検出タイミン
    グ補正手段は、上記速度検出手段の検出結果に基づいて
    補正信号の発生タイミングを設定することを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の鍵盤楽器。
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