JPH06289853A - 鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器

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JPH06289853A
JPH06289853A JP5090880A JP9088093A JPH06289853A JP H06289853 A JPH06289853 A JP H06289853A JP 5090880 A JP5090880 A JP 5090880A JP 9088093 A JP9088093 A JP 9088093A JP H06289853 A JPH06289853 A JP H06289853A
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JP
Japan
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shank
hammer
damper
stopper
string
Prior art date
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JP5090880A
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English (en)
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Masahiro Wada
雅博 和田
Tatsuya Makino
達也 牧野
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10CPIANOS, HARPSICHORDS, SPINETS OR SIMILAR STRINGED MUSICAL INSTRUMENTS WITH ONE OR MORE KEYBOARDS
    • G10C5/00Combinations with other musical instruments, e.g. with bells or xylophones
    • G10C5/10Switching musical instruments to a keyboard, e.g. switching a piano mechanism or an electrophonic instrument to a keyboard; Switching musical instruments to a silent mode

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャンクストッパとダンパーワイヤとの衝突
の際の雑音発生を防止するとともに、シャンクストッパ
の振動による変位を防止して、弱打鍵から強打鍵まで安
定したキータッチを得ることができる鍵盤楽器を提供す
る。 【構成】 この鍵盤楽器は、張設された弦11と、回動
してこの弦11を打撃するハンマーヘッド13と、回動
により、バット15を突き上げて回動させるジャック3
3と、このジャック33を回動させる力を伝達する鍵
と、ハンマーヘッド13に連動するハンマーシャンク1
4を受け止めるシャンクストッパ120と、このシャン
クストッパ120と弦11との間に設けられたダンパー
ワイヤ43Aと、を備えている。シャンクストッパ12
0は、ダンパーワイヤ43Aに対向する側に、ダンパー
ワイヤ43Aとの衝突を緩衝するダンパー用クッション
120Dを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鍵盤楽器に関し、ハンマ
ーシャンクの回動を受け止めるシャンクストッパにダン
パーワイヤとの衝突を緩和する緩衝部材を設けることに
より、シャンクストッパとダンパーワイヤとの衝突の際
の雑音発生を防止し、弱打鍵から強打鍵まで安定したキ
ータッチを得ることができるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、打弦による発音を変化させた鍵盤
楽器として、実開昭51−67732号公報に記載され
たものが提案されている。この鍵盤楽器は、グランドピ
アノであって、ハンマーシャンクと弦との間において、
ハンマーシャンクと対向する面に弾性体を有したシャン
クストッパを設けており、回動するハンマーシャンクを
弾性体を介して受け止めるものである。そして、このグ
ランドピアノは、ハンマーシャンクの回動による運動エ
ネルギーを弾性体で吸収することにより、この運動エネ
ルギーを弱めて、音質、弦の響き等を阻害することなく
打弦による音量を効果的に減少させるものであった。
【0003】そして、本願出願人は、先願において、打
弦による楽音を消すために、非打弦演奏を実現すること
ができるアップライトピアノのシャンクストッパを提案
した。このシャンクストッパは、回動軸と、この回動軸
の先端に貼着されたシャンク用クッションと、このシャ
ンク用クッションに貼着された保護層とを備えていた。
アップライトピアノを非打弦演奏状態に切り替えたと
き、シャンクストッパの回動軸が所定の角度に回動す
る。シャンクストッパの保護層を介して、シャンク用ク
ッションが打弦方向へ回動するハンマーシャンクを受け
止める。この結果、ハンマーヘッドの打弦が阻止され
る。また、このシャンクストッパは、従来のダンパーレ
ールの位置に配設され、このダンパーレールの代わりを
もするものであった。すなわち、シャンクストッパの回
動軸は、打鍵した際、弦から離れるダンパーのダンパー
ワイヤを受け止めるものでもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この先
願のアップライトピアノにあっては、弱打鍵から強打鍵
まで安定したキータッチを得られなくなるという課題が
あった。詳しくは、このアップライトピアノを非打弦演
奏状態に切り替えたときでも、打鍵の強さに応じてハン
マーシャンクが打弦方向に回動する。この回動するハン
マーシャンクをシャンクストッパのシャンク用クッショ
ンが受け止める。このとき、ハンマーシャンクの回動力
による衝撃がシャンクストッパの回動軸に伝播する。そ
して、強打鍵が続くと、シャンクストッパの回動軸が打
弦方向に振動する。ハンマーシャンクの回動を止める位
置が徐々に打弦方向にずれてしまう。ハンマーヘッドの
打弦が一定の位置で阻止できなくなる。この結果、非打
弦演奏状態に切り替えたとき、弱打鍵から強打鍵まで一
定の位置でハンマーシャンクの回動を止められなくな
り、キータッチが狂うものであった。したがって、弱打
鍵から強打鍵まで安定したキータッチが得られなくなっ
た。一方、打鍵またはダンパーペダルの踏み込みにより
シャンクストッパにダンパーワイヤが衝突するが、その
とき、雑音が生じるものであった。
【0005】そこで、本発明の目的は、打弦方向に回動
するハンマーシャンクを受け止めるシャンクストッパに
ダンパーワイヤとの衝突を緩和する緩衝部材を設けるこ
とにより、シャンクストッパとダンパーワイヤとの衝突
の際の雑音発生を防止し、弱打鍵から強打鍵まで安定し
たキータッチを得ることができる鍵盤楽器を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、張設された弦
と、回動してこの弦を打撃するハンマーと、このハンマ
ーを回動させる力を伝達する鍵と、上記弦に向かって回
動する上記ハンマーのハンマーシャンクを受け止めるも
のであって、該ハンマーシャンクと上記弦との間に設け
られたシャンクストッパと、上記鍵を押したとき、また
は、ダンパーペダルを踏んだときこのシャンクストッパ
に衝突するものであって、該シャンクストッパと該弦と
の間に設けられたダンパーワイヤと、を備えた鍵盤楽器
であって、上記シャンクストッパは、上記ダンパーワイ
ヤに対向する側に、該ダンパーワイヤとの衝突を緩和す
る緩衝部材を設けているものである。
【0007】
【作用】本発明に係る鍵盤楽器にあっては、押鍵すると
ハンマーが回動する。この回動するハンマーのハンマー
シャンクは、シャンクストッパによって受け止められ
る。また、シャンクストッパには緩衝部材が設けられて
いる。このため、押鍵またはダンパーペダルの踏み込み
により、ダンパーワイヤがシャンクストッパに向かって
回動するとき、そのダンパーワイヤは緩衝部材を介して
シャンクストッパに衝突する。この衝突の際の衝撃力
は、緩衝部材により緩和されるものである。この結果、
その時の衝撃音も生じない。さらに、シャンクストッパ
の耐久性も向上する。
【0008】また、シャンクストッパに対して、強打鍵
に応じたハンマーシャンクの強い衝突が続くときでも、
シャンクストッパは、緩衝部材によりその衝突による振
動を制振される。このため、強打鍵によるハンマーシャ
ンクの強い衝突が続いても、シャンクストッパの振動は
緩衝部材に緩和される。この結果、シャンクストッパは
振動により変位することが少ない。そのため、ハンマー
シャンクがシャンクストッパにより受け止められる停止
位置が変動しない。したがって、弱打鍵から強打鍵まで
のキータッチが安定するものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る鍵盤楽器の実施例につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の鍵盤楽器の
第1実施例に係るアップライトピアノの弦およびアクシ
ョンの休止状態を示す側面図である。
【0010】この図において、各音高に対応して、弦1
1はほぼ鉛直にそれぞれ張設されている。図では、その
一つを取り出して示している。この弦11に対応してハ
ンマーアセンブリは配設されている。このハンマーアセ
ンブリは、図中時計回り方向に回動して弦11を打撃す
るハンマーヘッド13と、このハンマーヘッド13に連
設されたハンマーシャンク14と、このハンマーシャン
ク14の基端に固定されたバット15と、このバット1
5の図中右端に取り付けられたバットスプリング16
と、バット15の左端に突出して連結されたキャッチャ
ーシャンク18と、このキャッチャーシャンク18の先
端に固設されたキャッチャー19と、を備えている。
【0011】そして、ハンマーシャンク14と弦11と
の間には、シャンクストッパ120が配設されている。
このシャンクストッパ120は、紙面に垂直方向に延設
された回動自在なステンレススチール製の回動軸120
Aと、その回動軸120Aの一部表面に貼着された人工
皮革、フェルト等の帯状のシャンク用クッション120
Bと、このシャンク用クッション120Bの先端面に貼
着された人工皮革等の保護層120Cと、回動軸120
Aの表面の一部分に貼着されたフェルトクロス等のダン
パー用クッション120Dと、を備えている。詳しく
は、このダンパー用クッション120Dは、図1に示す
状態にある回動軸120Aの弦11に対向する側の表面
に所定角度範囲にわたり貼着されており、回動軸120
Aが図1の矢印方向に回動したとき、ダンパーワイヤ4
3Aが当接するものである。
【0012】回動軸120Aは切替手段(図示略)によ
り、モータを介して所定角度範囲で回動し、シャンク用
クッション120Bおよび保護層120Cを鉛直方向位
置または水平方向位置に回動させる。上記切替手段は切
替スイッチを内蔵している。この切替スイッチはレバー
またはペダルの操作により切り替えられる。この切り替
え(演奏状態)に対応した出力信号はモータに印加さ
れ、シャンクストッパ120は所定の位置まで回動する
ものである。
【0013】詳しくは、切替手段により非打弦状態(消
音状態)に切り替えたとき、シャンクストッパ120の
シャンク用クッション120Bおよび保護層120Cが
ハンマーシャンク14に対向する位置(図中2点鎖線)
に回動して停止する。この場合には、打鍵によりハンマ
ーヘッド13が弦11に向かって回動すると、ハンマー
シャンク14はシャンクストッパ120の保護層120
Cに衝突し、ハンマーヘッド13の打弦を阻止するもの
である。この衝突の際における、ハンマーシャンク14
の回動速度は、シャンク用クッション120Bが充分変
形できるので、徐々に遅くなる。このため、衝突の際の
衝撃音も減少するものである。また、保護層120C
は、衝突に対してシャンクストッパ120の耐久性を向
上させるものである。また、ハンマーシャンク714と
の当接時の衝撃力が吸収されるため、シャンクストッパ
120の回動軸120Aの機械的強度が維持され、その
耐久性も向上する。
【0014】また、切替手段により打弦状態に切り替え
たとき、シャンクストッパ120のシャンク用クッショ
ン120Bおよび保護層120Cが弦11と平行な位置
に回動して停止する(図中実線)。この場合には、打鍵
によりハンマーヘッド13が弦11の方向に回動して
も、ハンマーシャンク14はシャンクストッパ120の
保護層120Cに衝突しないので、ハンマーヘッド13
が通常演奏と同じように打弦するものである。
【0015】そして、弦11とシャンクストッパ120
の間にはダンパー43が設けられている。このダンパー
43は、ダンパーワイヤ43Aと、このダンパーワイヤ
43Aの先端に固着されたダンパーブロック43Bと、
このダンパーブロック43Bに固着されたダンパーウッ
ド43Cと、このダンパーウッド43Cにおいて、弦1
1との対向面の上下に分かれて固着された2個のダンパ
ーフェルト43Dと、ダンパーワイヤ43Aの基端を支
持するダンパーレバー43Eなどから構成される。ダン
パー43は、柔らかいダンパーフェルト43Dで弦11
を押さえて、その振動を止めるものである。
【0016】ダンパーペダル(図示外)の踏み込みで、
または、打鍵時に、ダンパー43が接弦位置から図中反
時計回り方向に回動し、そのダンパーフェルト43Dが
弦11から離れ、この弦11を開放する。このとき、シ
ャンクストッパ120のダンパー用クッション120D
に、ダンパーワイヤ43Aが衝突する。すなわち、シャ
ンクストッパ120は、従来のダンパーレールの代わり
をするものである。シャンクストッパ120のダンパー
用クッション120Dは、非打弦状態に切り替えたとき
も、打弦状態に切り替えたときも、必ず、ダンパーワイ
ヤ43Aに対向するように、その回転角度に応じた回動
軸120Aの表面円周部分に設けられている。このた
め、ダンパー用クッション120Dは、打鍵などに応じ
て図中反時計回り方向に回動するダンパーワイヤ43A
の衝撃を確実に受け止め、その力を吸収することができ
る。その時の衝撃音も生じることがない。
【0017】一方、非打弦状態に切り替えたとき、強打
鍵に応じて回動するハンマーシャンク14の強い衝突
が、シャンクストッパ120に対して繰り返されても、
シャンクストッパ120の回動軸120Aは変位するこ
とがない。これは、シャンクストッパ120の回動軸1
20Aに、ダンパー用クッション120Dが配設されて
おり、その衝撃力による回動軸120Aの振動がダンパ
ー用クッション120Dによって緩衝されるからであ
る。そして、非打弦状態のとき、ハンマーシャンク14
の回動は、一定の位置でシャンクストッパ120に阻止
され、その停止位置が変動しないものである。このた
め、弱打鍵から強打鍵までのキータッチが狂うことがな
い。したがって、弱打鍵から強打鍵まで安定したキータ
ッチで、非打弦演奏ができるものである。
【0018】そして、ハンマーアセンブリのバット15
はセンターピン17により支持されている。バットスプ
リング16は、常時、図中反時計回り方向にバット15
を付勢し続ける。28はセンターレールである。このセ
ンターレール28の上端部にバットフレンジ29を介し
てバット15が、センターピン17を支点として回動自
在に取り付けられている。センターレール28の下端部
にはウイペンフレンジ30を介して、ウイペン26が回
動自在に、センターレール28から水平方向に突出する
ように設けられている。このウイペン26の上面におい
てセンターレール28の左方には、ジャックフレンジ3
2を介してL字状のジャック33が揺動自在に立設され
ている。ジャック33は、打鍵に応じた図中時計回り方
向への回動力をバット15に伝達するものである。ジャ
ックスプリング34は、ピン36を中心にジャック33
を図中時計回り方向に付勢するものである。また、35
はレギュレチングボタンであって、ジャック小33Bの
上面が当接可能な位置に配設されている。なお、54は
フレームである。
【0019】以上の構成に係るアップライトピアノの作
用について、上記切替手段の切替状態に分けて、以下説
明する。
【0020】この切替手段を、非打弦状態(消音位置)
に切り替えると、シャンクストッパ120のシャンク用
クッション120Bおよび保護層120Cはハンマーシ
ャンク14に対向する位置に回動して停止する(図中の
2点鎖線)。
【0021】そして、打鍵すると、この打鍵に応じてジ
ャック33がピン31を中心にして図中時計回り方向に
回動して押し上げられる。このとき、ダンパー43が弦
11から離れる。ダンパーワイヤ43Aがシャンクスト
ッパ120のダンパー用クッション120Dに当接す
る。その衝撃力はダンパー用クッション120Dにより
吸収される。その時の衝撃音も生じない。また、その衝
撃力が吸収されるため、シャンクストッパ120の機械
的強度が減少することなく、その耐久性も向上する。
【0022】また、ジャック33の回動は、バット15
を突き上げて、センターピン17を中心に図中時計回り
方向にバット15を回動させる。このため、バット15
に設けられたハンマーヘッド13およびハンマーシャン
ク14は図中時計回り方向に回動する。
【0023】このジャック33からバット15が脱進す
る前に、ハンマーシャンク14がシャンクストッパ12
0の保護層120Cに衝突する(図中2点鎖線)。この
とき、シャンクストッパ120のシャンク用クッション
120Bが充分変形できるので、ハンマーシャンク14
の回動は徐々に減速するが停止しない。さらに、シャン
クストッパ120に対して、強打鍵によるハンマーシャ
ンク14の衝突が続いても、シャンクストッパ120の
回動軸120Aは、ダンパー用クッション120Dによ
り制振されるので、変位が抑制される。
【0024】そして、ジャック33は通常演奏のときと
同じ位置まで上昇すると、ジャック小33Bがレギュレ
ーティングボタン35に当接する。この結果、ジャック
33の上昇は、通常演奏のときと同じく阻止されるとと
もに、ジャック33はバット15を突き放すことによっ
て、脱進させる。この後もハンマーヘッド13およびハ
ンマーシャンク14はその慣性により、なおも図中時計
回り方向に回動し続けて、弦11を打撃しようとする。
しかし、ハンマーヘッド13が弦11を打撃する直前
に、シャンクストッパ120のシャンク用クッション1
20Bの変形が止まり、ハンマーシャンク14の回動は
停止する。この停止位置も、シャンクストッパ120の
回動軸120Aが撓むことが極めて少ないので、ほとん
ど変動しない。
【0025】この停止後、シャンク用クッション120
Bの復元力およびバットスプリング16の付勢力によ
り、ハンマーヘッド13は弦11を打撃することなく跳
ね返される。この結果、バット15はセンターピン17
を中心に図中反時計回り方向に回動する。そして、キャ
ッチャースキン19Aは、バックチェックフェルト27
Aに当接する。すなわち、非打弦状態に切り替えたと
き、ハンマーヘッド13は打弦せず、ハンマーストップ
状態に移動するものである。したがって、この時は、弦
11から発音することがない。ハンマーシャンク14が
シャンクストッパ120に衝突する際の衝撃音も抑制す
ることができる。
【0026】なお、この状態では、打鍵に応じて、自動
ピアノ等に用いられるキーセンサ、等の演奏情報に基づ
いて電子音源から発音させてもよい。この発音をヘッド
ホーン等で聴いたり、スピーカの音量を低減して聞いて
もよい。または、響板ドライバを用いて、響板から小さ
な音量で発音させてもよい。すなわち、夜間、日中であ
っても、アップライトピアノの生音を出したくないとき
は、弦から発音させずにアップライトピアノの演奏を楽
しむことができるものである。
【0027】一方、上記切替手段を打弦状態に切り替え
たときは、シャンクストッパ120の回動軸120Aが
回動して、シャンク用クッション120Bおよび保護層
120Cは弦11に平行する位置に停止する(図1中の
実線)。
【0028】そして、打鍵に応じてジャック33が押し
上げられ、ダンパー43が弦11から離間する。この結
果、ダンパーワイヤ43Aがシャンクストッパ120の
ダンパー用クッション120Dに当接する。すなわち、
シャンクストッパ120が従来のダンパーレールの代わ
りをするものである。その時の衝撃音も生じない。ま
た、シャンクストッパ120の振動は速やかに制振さ
れ、その変位も小さくなる。たとえ、シャンクストッパ
120に対して、強打鍵によるダンパーワイヤ43Aの
衝突が続いても、シャンクストッパ120の回動軸12
0Aは大きく振動することはない。したがって、弱打鍵
から強打鍵まで安定したキータッチを得ることができ、
通常演奏を妨げることがない。
【0029】また、ジャック33はバット15を回動
し、バット15はジャック33から通常演奏の位置で脱
進する。その後もハンマーヘッド13およびハンマーシ
ャンク14はその慣性により、図中時計回り方向に回動
し続けて、弦11を打撃しようとする。ハンマーヘッド
13は、シャンクストッパ120に回動運動を遮断され
ないので、弦11を通常演奏通り打撃する。この打弦後
も通常演奏通り、ハンマーヘッド13は弦11の反発
力、および、バットスプリング16の付勢力により跳ね
返される。この結果、バット15はセンターピン17を
中心に図中反時計回り方向に回動する。そして、キャッ
チャースキン19Aは、バックチェックフェルト27A
に当接する。すなわち、打弦状態に切り替えた時には、
ハンマーヘッド13は通常演奏通りに打弦して、ハンマ
ーストップ状態に移動するものである。
【0030】したがって、このアップライトピアノは、
ハンマーシャンク14の回動を受け止めるシャンクスト
ッパ120にダンパーワイヤ用クッション120Dを設
けることにより、シャンクストッパ120とダンパーワ
イヤ43Aとの衝突の際の雑音発生を防止することがで
きる。また、シャンクストッパ120に対して、強打鍵
に応じたハンマーシャンク14の強い衝突が続くときで
も、シャンクストッパは制振されるので変位することが
極めて少ない。このため、ハンマーシャンク14がシャ
ンクストッパ120により受け止められる停止位置がほ
とんど変動しない。よって、非打弦演奏状態のときも、
弱打鍵から強打鍵まで安定したキータッチを得ることが
できる。
【0031】また、シャンクストッパ120を図中の実
線で示す位置と2点鎖線で示す位置と間の中間部に位置
させると、弱音打弦演奏を行うこともできる。さらに、
この実施例のアップライトピアノをゆっくり打鍵する
と、ジャック33がバット15を押し上げているタイミ
ングで、シャンクストッパ120のシャンク用クッショ
ン120Bがハンマーシャンク14に押される。次に、
ジャック33がバット15から離れる。このときのキー
タッチは、グランドピアノのアクションのアフタータッ
チ(「カクッ」という)と同様な柔らかいクリック感を
得ることができる。すなわち、このアップライトピアノ
はゆっくり打鍵すると、疑似的なグランドピアノのキー
タッチをも実現できる。
【0032】次に、図2を用いて、本発明の鍵盤楽器の
第2実施例に係るアップライトピアノを説明する。この
図は、アップライトピアノのアクションの休止状態を示
す側面図である。この実施例は、第1実施例のシャンク
ストッパ120の代わりにシャンクストッパ130を用
いるものである。このシャンクストッパ130は、第1
実施例のシャンクストッパ120の回動軸120Aと同
じ材質であって、丸棒状の回動軸130Aと、この回動
軸130Aの円周面に貼着された木、アルミニウム等の
クッション材用接着台130Bと、この接着台130B
の遊端に貼着された硬クッション130Cと、この硬ク
ッション130Cに貼着された柔クッション130D
と、この柔クッション130Dに貼着された人工皮革等
の保護層130Eと、回動軸130Aおよび接着台13
0Bに貼着されるとともに、回動軸130Aの回転角度
に応じた長さのフェルトまたはクロス等のダンパー用ク
ッション130Fと、を備えている。
【0033】このダンパー用クッション130Fは、第
1実施例のダンパー用クッション120Dと同様に、ダ
ンパーワイヤ43Aとシャンクストッパ120との衝突
の際の衝撃力を緩衝し、その時の衝撃音を発生させない
ものである。また、ダンパー用クッション130Fは、
シャンクストッパ120にハンマーシャンク14が衝突
しても、シャンクストッパ120の回動軸120Aを制
振し、変位させないものである。
【0034】そして、硬クッション130C、および、
柔クッション130Dは、第1実施例のシャンクストッ
パ120のシャンク用クッション120Bと同じ大きさ
である。図中2点鎖線で示すように、休止状態のハンマ
ーシャンク14に保護層130Eは当接しない。また、
柔クッション130Dは、硬クッション130Cより弾
性率が低いものである。その他の構成は第1実施例と同
じである。
【0035】このシャンクストッパ130は、ハンマー
シャンク14の回動を第1実施例の場合よりも徐々に減
速させるものである。この結果、ハンマーシャンク14
がシャンクストッパ130に衝突する際の衝撃音が第1
実施例のときより小さくなる。なお、クッションの厚さ
を厚くしても、クッションを多層にしてもよい。さら
に、ハンマーシャンク14に対向する側のクッションの
方を極めて柔らかく回動軸に近い方を硬くしてもよい。
その他の作用は第1実施例と同じである。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ハンマーシャンクの回動を受け止めるシャンクスト
ッパにダンパーワイヤとの衝突を緩和する緩衝部材を設
けることにより、シャンクストッパとダンパーワイヤと
の衝突の際の雑音を防止するとともに、ハンマーシャン
クとの衝突によるシャンクストッパの振動を抑制して、
その変位を小さくし、弱打鍵から強打鍵まで安定したキ
ータッチを得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るアップライトピア
ノのアクションの休止状態を示す側面図である。
【図2】 本発明の第2実施例に係るアップライトピア
ノのアクションの休止状態を示す側面図である。
【符号の説明】
11 弦、13 ハンマーヘッド、14 ハンマーシャ
ンク、43A ダンパーワイヤ、120 シャンクスト
ッパ、120D ダンパー用クッション(緩衝部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 張設された弦と、 回動してこの弦を打撃するハンマーと、 このハンマーを回動させる力を伝達する鍵と、 上記弦に向かって回動する上記ハンマーのハンマーシャ
    ンクを受け止めるものであって、該ハンマーシャンクと
    上記弦との間に設けられたシャンクストッパと、 上記鍵を押したとき、または、ダンパーペダルを踏んだ
    ときこのシャンクストッパに衝突するものであって、該
    シャンクストッパと該弦との間に設けられたダンパーワ
    イヤと、 を備えた鍵盤楽器であって、 上記シャンクストッパは、上記ダンパーワイヤに対向す
    る側に、該ダンパーワイヤとの衝突を緩和する緩衝部材
    を設けていることを特徴とする鍵盤楽器。
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