JP3846505B2 - 鍵盤楽器 - Google Patents
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請求項1に記載の発明に係る鍵盤楽器にあっては、ストッパがハンマーを跳ね返す時、および、ストッパがハンマーを跳ね返さない時にも、通常演奏のように、打鍵に応じた力がジャックに伝わる。これにより、ジャックはハンマーを下から突き上げて回動させる。ストッパがハンマーを跳ね返さない時のハンマー接近は通常通りである。そして、ハンマーが弦を打撃する。
しかし、切替手段によりストッパが移動すると、ストッパは、ハンマーが弦を打撃する直前にハンマーを跳ね返す。すなわち、ハンマーは打弦することなくストッパにより跳ね返される。
したがって、切替手段による非打弦時には、ハンマーは弦を打撃することがない。この場合、ストッパはハンマーを打弦直前に跳ね返すため、誤差をみこんで予め大幅に接近を広げておかなくてもよい。よって、この時のハンマーの接近は通常通りである。このため、ジャックは、通常演奏時と同様に脱進動作する。
通常演奏では、鍵がジャックに力を伝達すると、ジャックがハンマーを突き上げて回動させる。そして、ハンマーが回動してこの弦を打撃する。
一方、非打弦時は、上記ストッパが上記ハンマーの回動範囲の外側で、ハンマーが上記弦を打撃する直前に跳ね返す。すなわち、ハンマーは打弦することなくストッパにより跳ね返される。
したがって、切替手段による非打弦時には、ハンマーは弦を打撃することがない。この場合、誤差をみこんで予め大幅に接近を広げておかなくてもよい。よって、この時のハンマーの接近は通常通りである。このため、ジャックは、通常演奏時と同様に脱進動作する。
請求項2に記載の発明にあっては、ハンマーの回動範囲の外側に突出するように、ハンマーに突出体を設けている。そして、切替手段がストッパを移動させる。すなわち、ストッパを上記突出体との当接位置または非当接位置に移動させる。当接位置では、上記ハンマーが上記弦を打撃する直前に、この突出体とストッパとが当接する。その結果、ハンマーは弦を打撃しない。この場合、誤差をみこんで予め大幅に接近を広げておかなくてもよい。よって、この時のハンマーの接近は通常通りである。このため、ジャックは、通常演奏時と同様に脱進動作する。
非当接位置ではストッパは突出体と当接しない。すなわち、切替手段による非当接時には、ハンマーは、ジャックによって突き上げられた後、ストッパによってその回動を遮断されない。したがって、この非当接時には、通常演奏通りの打弦を行うことができる。
また、請求項1,2に記載の発明に係る鍵盤楽器は、ハンマーの回動を打弦直前で止める機構をハンマーの回動範囲の外側に設けることにより、打弦音を発生させないようにしても、鍵のタッチが阻害されないものである。
この図において、各音高に対応して、弦11はほぼ垂直にそれぞれ張設されている。図では、その一つを取り出して示している。
この弦11に対してアクションは配設されている。このアクションは、主に、図中時計回り方向に回動して弦11を打撃するハンマーヘッド13と、このハンマーヘッド13に連設された、シデ材、または、カエデ材によるハンマーシャンク14と、を備えている。
このハンマーヘッド13はハンマーウッド13Aを卵形状のハンマーフェルト13Bで被覆したものである。このハンマーウッド13Aは、ハンマーシャンク14との連設部において孔100が形成されている。この孔100にハンマーシャンク14が嵌着している。
さらに、ハンマーシャンク14の先端は、ハンマーフェルト13Bの回動範囲(図中破線(1))の外側へ所定長さ突出している。すなわち、このハンマーシャンク14は通常のハンマーシャンクより長いものである。
また、切替手段106は、レバー又はペダル等の操作でストッパレール103を、当接時、または、非当接時に2方向に切り替えるものである。この切替手段106の当接時に、ストッパレール103は、ピン104を中心に図中時計回り方向(ハンマーフェルト13Bに近づく方向)に回転し略鉛直に固定されるものである。また、切替手段106の非当接時に、ストッパレール103は、ピン104を中心に図中反時計回り方向(ハンマーフェルト13Bから遠ざかる方向)に回転し略水平に固定されるものである。すなわち、切替手段106の当接時には、ハンマーシャンク14の突出部101の回動範囲(図中破線(1)と破線(2)の間)にハンマーストッパ102がストッパレール103により保持されるものである。
一方、切替手段106の非当接時には、ハンマーシャンク14の突出部101の回動範囲の外側にハンマーストッパ102がストッパレール103により保持されるものである。
したがって、本実施例のハンマー接近は、各鍵毎に対応して、通常演奏のアップライトピアノの各ハンマー接近に限りなく近く調整することができるものである。このため、鍵のタッチは通常演奏のアップライトピアノと殆ど変わらないものである。
一方、センターレール28の下端部にはウイペン(図示外)が回動自在に取り付けられている。このウイペンは、センターレール28から水平方向に突出するように設けられている。
このアクションは鍵を打鍵すると、その打鍵に応じてジャック33を押し上げる。これとともに、ダンパー43が弦11から離間する。
すなわち、切替手段106の当接時には、ハンマーヘッド13は打弦せず、ハンマーストップ状態に移動するものである。したがって、切替手段106の当接時(ハンマー非打弦状態)には、弦11から発音することがない。
すなわち、切替手段106の非当接時には、ハンマーヘッド13は通常演奏通りに打弦して、ハンマーストップ状態に移動するものである。したがって、この切替手段106の非当接時(ハンマーの通常打弦状態)にあっては、各鍵毎に、ハンマー接近が、通常のピアノに限りなく近く調整できているから、鍵のタッチも通常のピアノと殆ど変わらないものである。
この実施例では、通常のハンマーシャンク114の上部に、L字状の突出体140を取り付けるものである。
この突出体140は、図3に示すように、その一部に形成された半孔141Aを有する左突出体141と、その一部に形成された半孔142Aを有する右突出体142とで構成される。
左突出体141の半孔141Aと右突出体142の半孔142Aとの間にハンマーシャンク114を設け、ビス143,144を用いて固定するものである。
図2中突出体140の長手140Aはハンマーフェルト13Bの回動範囲(図中破線(1))の外側へ突出したものである。
突出体140の長手140Aの回動範囲(図中破線(6))の内側でハンマーフェルト13Bの回動範囲の外側に、ストッパレール103に保持されたキャプスタンスクリュー122が設けられるものである。このキャプスタンスクリュー122には穴146が形成されている。調整ピン145の先端をこの穴146に挿入して、調整ピン145を回転させることにより、突出体の長手140Aとキャプスタンスクリュー122の皮革部122Aとの間の距離を微調整するものである。
なお、その他の構成は第1実施例のそれと同じである。
第1実施例と比較すると、ハンマーヘッド13およびハンマーシャンク114への加工を要しないものである。
その他作用は、第1実施例のそれと同じである。
13 ハンマーヘッド、
14 ハンマーシャンク、
33 ジャック、
101 突出部、
102 ハンマーストッパ、
106 切替手段。
Claims (2)
- 張設された弦と、
回動してこの弦を打撃するハンマーと、
このハンマーを突き上げて回動させるジャックと、
このジャックに力を伝達する鍵と、
を備えた鍵盤楽器であって、
上記ハンマーは、基端部を中心に回動するハンマーシャンクと、
そのハンマーシャンクに固定されたハンマーヘッドとを有するとともに、
上記ハンマーシャンクをハンマーヘッドより先端側に所定長さだけ延ばして設けられた突出部と、
上記ハンマーヘッドが上記弦を打撃する直前に上記突出部と当接することにより、上記ハンマーヘッドを上記弦から離れる方向に跳ね返すストッパと、
上記ハンマーヘッドが打弦する通常演奏時と、上記ストッパが上記ハンマーヘッドを打弦前に跳ね返す非打弦時とを切り替えるように、上記ストッパを移動させる切替手段と、
を備えることを特徴とする鍵盤楽器。 - 張設された弦と、
回動してこの弦を打撃するハンマーと、
このハンマーを突き上げて回動させるジャックと、
このジャックに力を伝達する鍵と、
を備えた鍵盤楽器であって、
上記ハンマーは、基端部を中心に回動するハンマーシャンクと、
そのハンマーシャンクに固定されたハンマーヘッドとを有するとともに、
上記ハンマーヘッドの回動範囲の外側に突出するように上記ハンマーシャンクの先端に設けられた突出体と、
上記ハンマーヘッドが上記弦を打撃する直前に、上記突出体と当接可能に設けられたストッパと、
上記突出体との当接位置、または、非当接位置にこのストッパを移動させる切替手段と、
を備えることを特徴とする鍵盤楽器。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2005004529A JP3846505B2 (ja) | 2005-01-11 | 2005-01-11 | 鍵盤楽器 |
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JP2005134927A JP2005134927A (ja) | 2005-05-26 |
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